JP2002043595A - 薄膜太陽電池の製造方法およびその方法で作られた薄膜太陽電池 - Google Patents
薄膜太陽電池の製造方法およびその方法で作られた薄膜太陽電池Info
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Abstract
を歩留り率を低下させることなく容易に製造できる薄膜
太陽電池の製造方法を提供すること。 【解決手段】 薄膜太陽電池の製造方法は、絶縁基板表
面に裏面電極層、光電変換層、表面電極層を積層し、裏
面電極層の端部に金属層を介して電力取り出し用電極を
接合する薄膜太陽電池の製造方法において、絶縁基板の
表面に裏面電極層、光電変換層、表面電極層を積層して
表面電極層を保護マスクで覆ってから、絶縁基板の裏面
を処理して前記基板を薄く加工する加工工程と、前記金
属層を裏面電極層の端部に積層する積層工程とを備え、
前記保護マスクを前記加工工程と積層工程とに兼用す
る。
Description
製造方法およびその方法で作られた薄膜太陽電池に関
し、詳しくは、特に薄型のガラス基板を備える薄膜太陽
電池の製造方法に関するものである。
とその構成を図4に示す。ここで、(a)は斜視図、
(b)は断面図であり、絶縁基板以外の部分の厚みを拡
大して示している。図4(a)および(b)に示すよう
に、t1が約2mm程度の厚さを有するガラスなどの絶
縁基板1上に、モリブデンなどの裏面電極層2を形成
し、パターニング(図示せず)などを施した後に、光電
変換を行うセレン化銅インジウム(CuInSe2 )
(以下、この明細書中において「CIS」という)や表
面電極層となる酸化亜鉛(ZnO)などで構成された光
電変換層3を形成する。光電変換層3にも同様にパター
ニング(図示せず)などを施し、光電変換層3内部でパ
ターニング数に比例した直列数を有する集積型の薄膜太
陽電池を形成する。
極層2の両端にはんだコーティングを施した銅リボンな
どからなる金属材料5をはんだ付けで取り付ける。この
金属材料5がそれぞれ正極及び負極の電極となり、図示
しないリード線に連結されることにより薄膜太陽電池か
ら電力が取り出される。その後、薄膜太陽電池を密閉、
保護するために、光電変換層3上にガラスなどの透明材
料からなるカバー材料6をシール材7によって接着して
薄膜太陽電池を完成させる。
用いた様々な製品が供給されているが、これらの製品の
なかでも宇宙用や携帯端末用として用いられる製品には
より一層の小型軽量化が求められている。このような要
求に対応するため、従来よりも軽量化と薄型化が図られ
た薄膜太陽電池が必要とされている。
法としては、薄膜太陽電池の絶縁基板としてより薄い絶
縁基板を用いる手法を挙げることができる。従来の薄膜
太陽電池、例えばCIS系の薄膜太陽電池では絶縁基板
として厚さ約2mmのガラス基板が使われていた。この
ような絶縁基板の厚さを薄くすれば、薄膜太陽電池の軽
量化と薄型化を達成できることになる。
工程中に基板が破損および変形してしまう可能性が高ま
り、薄膜太陽電池の歩留り率が低下する。つまり、薄膜
太陽電池の製造工程では、室温から500℃程度の範囲
内で温度上昇と温度低下が繰り返され、更に洗浄などの
工程が必須となる。このため薄い絶縁基板を用いた場
合、絶縁基板上に成膜した膜の応力や熱によって絶縁基
板が反り易くなり、絶縁基板搬送時のトラブルなどプロ
セス上の問題を引き起こしやすくなるのである。
ことはできず、仮に、薄い絶縁基板を使用して軽量・薄
型化を図るとすると、製造設備の改善や製造設備に別途
の機能の追加が必要となってコスト高になるという別の
問題点が生じてくる。
り出し用電極を形成する際に用いられていたはんだは軽
量化にふさわしくなく、また、はんだ付けによる盛り上
がりは携帯端末などに要求される薄型化に適さないので
前記電極の形成は別の手法、例えば金属片や金属箔を溶
接するなどの手法に替えていく必要がある。
されたものであり、コスト高を招くことなく製造方法が
容易で、基板の軽量化および薄型化を図ることができる
薄膜太陽電池の製造方法とその方法で製造された薄膜太
陽電池を提供するものである。
面に裏面電極層、光電変換層、表面電極層を積層し、裏
面電極層の端部に金属層を介して電力取り出し用電極を
接合する薄膜太陽電池の製造方法において、絶縁基板の
表面に裏面電極層、光電変換層、表面電極層を積層して
表面電極層を保護マスクで覆ってから、絶縁基板の裏面
を処理して前記基板を薄く加工する加工工程と、前記金
属層を裏面電極層の端部に積層する積層工程とを備え、
前記保護マスクを前記加工工程と積層工程とに兼用する
ことを特徴とする薄膜太陽電池の製造方法を提供するも
のである。
造方法は、絶縁基板表面に裏面電極層、光電変換層およ
び表面電極層の各層を形成してから絶縁基板の裏面を処
理して絶縁基板を薄く加工する。つまり、薄膜太陽電池
の製造工程において、熱や応力が絶縁基板に加わる裏面
電極層、光電変換層および表面電極層など各層の形成工
程では、十分な厚みと強度を有する絶縁基板を使用す
る。そして、絶縁基板表面に薄膜太陽電池を構成する各
層が形成されて、熱や応力が加わらなくなった段階で、
絶縁基板の裏面を処理して絶縁基板を薄く加工するので
ある。
く薄型化および軽量化の図られた薄膜太陽電池を製造す
ることができる。なお、絶縁基板の裏面を処理して絶縁
基板を薄く加工する際には光電変換層や表面電極層を傷
つけないようにするため、表面電極層を覆う保護マスク
が必要となる。
の端部に直接接合されるのではなく金属層を介して接合
される。これは以下のような理由による。従来の薄膜太
陽電池ではモリブデンなどからなる裏面電極層上にはん
だコーティングが施された銅リボンなどをはんだ付けす
ることにより電力取り出し用の電極が設けられていた。
しかし、これは上述のようにはんだの盛り上がりなどが
生じるため、薄膜太陽電池の軽量化および薄型化を図っ
ていく上で望ましくない。
くためには、電力取り出し用の電極となる金属片や金属
箔(以下、この明細書中において「インターコネクタ」
という)などを裏面電極層上に溶接で接合することが望
まれる。
ターコネクタを溶接で接合すれば、従来のようにはんだ
付けによる膨らみや盛り上がりをなくすことができるの
で、電極部分の厚みは銀箔などのインターコネクタの厚
み、例えば約30μmを考慮するだけですむようにな
る。しかし、単にモリブデン一層の上では、通常使用さ
れている例えば銀製のインターコネクタは溶接が極めて
困難である。
ついて種々検討した結果、生産上問題なく溶接を行うた
めには、モリブデンなどからなる裏面電極層のインター
コネクタ接合部上に、例えばチタン−パラジウム−銀
(Ti−Pd−Ag)の3層からなる金属層を真空蒸着
等の方法によって厚さ約3μm以上積層する必要がある
ことを発見した。
の表面、すなわち表面電極層の表面に付着することは望
ましくないため、表面電極層を何らかの方法で保護する
必要が生じてくる。そこで、この発明では表面電極層を
保護マスクで覆ってから金属層の積層工程を実施するの
である。
を薄く加工する加工工程と、金属層を裏面電極層の端部
に積層する積層工程では、同じ保護マスクを兼用するこ
とができる。つまり薄膜太陽電池の製造工程において、
表面電極層を保護マスクで覆うのは1回だけである。
池の歩留り率を低下させることなく軽量化および薄型化
が図られた薄膜太陽電池を作製することができ、さらに
は工程数の削減と工程の短縮を図ることもできる。従っ
て、軽量化および薄型化の図られた薄膜太陽電池を容易
に低コストで作製できるようになる。
は、金属層を積層する積層工程が、絶縁基板の裏面を処
理して絶縁基板を薄く加工する加工工程の後で行われて
もよい。また、金属層を積層する積層工程が、絶縁基板
の裏面を処理して絶縁基板を薄く加工する加工工程の前
に行われてもよい。つまり、絶縁基板の裏面を処理して
絶縁基板を薄く加工する加工工程と、金属層を積層する
積層工程は、どちらが先でも後でも構わない。
方法は、絶縁基板の裏面を処理して絶縁基板を薄く加工
する加工工程が、絶縁基板の裏面を機械的に研磨する工
程であってもよい。
は、保護マスクとしてカバーガラス、剥離可能なテープ
を貼り付けたカバーガラス、耐酸性のワックスを塗布し
たカバーガラスなどを用いることができる。その他の保
護マスクとしては、粘着力の弱いブルーテープ、UVテ
ープなどの剥離可能なテープのみを保護マスクとして用
いることもできる。
方法は、絶縁基板の裏面を処理して絶縁基板を薄く加工
する加工工程が、絶縁基板の裏面を化学的に処理する工
程であってもよい。
場合には、保護マスクとして剥離可能なテープを貼り付
けたカバーガラス、または耐酸性のワックスを塗布した
カバーガラスを用いることができる。
あって、かつ、絶縁基板がガラス基板である場合、フッ
酸を主成分とするエッチング液を用いたウェットエッチ
ング法によって処理することができる。なお、フッ酸の
代わりにCF4 ガスなどを用いたドライエッチング法で
絶縁基板の裏面を処理してもよい。
方法で作られた薄膜太陽電池は、絶縁基板がガラス基板
であり、裏面電極層がモリブデンからなり、光電変換層
がセレン化銅インジウムからなり、表面電極層が酸化亜
鉛からなっていてもよい。
方法で作られた薄膜太陽電池は、絶縁基板がガラス基板
であり、金属層が銀を含み、ガラス基板は裏面が薄く加
工されることによって厚さ約0.2mm以下に加工さ
れ、金属層は約3μm以上の厚さを有していてもよい。
的に用いられていた約2mm厚のガラス基板を厚さ約
0.2mm程度まで薄く加工すれば、ガラス基板以外の
各層は数μm程度と薄く、それらの重さはほぼ無視でき
るので、太陽電池全体として従来の単位重さ当たりの出
力約22mW/g(太陽光スペクトルAM0において変
換効率10%)を220mW/g程度まで高めることが
できる。
を詳述する。なお、この実施例によってこの発明が限定
されるものではない。
図1は薄膜太陽電池の製造工程を示す工程図である。な
お、図1中(a)のみが斜視図であり、図1(b)は図
1(a)に対応する断面図である。図1(c)〜(g)
は、図1(a)および(b)以降の工程を示す断面図で
ある。
えばt1が約2mm程度の厚さを有するガラスからなる
絶縁基板1の表面に、約1μm程度の厚さを有するモリ
ブデンなどの裏面電極層2を形成してパターニング(図
示しない)を施す。その後、裏面電極層2の上にCIS
(光電変換層)やZnO(表面電極層)からなる光電変
換層3(実施例では光電変換層と表面電極層とを併せて
「光電変換層」とよぶ)をさらに形成する。その後、光
電変換層3にもパターニング(図示しない)を施し、光
電変換層3の内部でパターニング数に比例した直列数を
有する集積型の薄膜太陽電池とする。光電変換層3の厚
みは合計で約3〜5μmである。
層3に保護マスク4として粘性の小さいブルーテープ、
例えば、大和化成株式会社製の「プロタックテープ」
(品番:P−50EB)を貼り付ける。ブルーテープの
代わりにUVテープ、例えば、リンテック株式会社製の
「Adwill」(Eシリーズ)を用いても良い。
1の裏面を処理して絶縁基板1を薄く加工する(加工工
程)。具体的には、サンドペーパーや研磨材を用いる研
磨機を使用し、冷却剤を散布しながら研磨して絶縁基板
1を薄く加工する(機械的処理)。この加工により、絶
縁基板1の厚さt2は約0.2mmとなった。
プ型ホイールを装備した研削機を使用して研削する方法
でも良い。もちろん、1回の研磨、研削で完了させるの
ではなく、2回以上に分けて行うこともできる。例え
ば、最初は研削によって粗削りを行い、最後に研磨によ
り仕上げを行っても良い。
縁基板1の裏面を処理し、絶縁基板1を薄く加工した
が、絶縁基板1の処理方法としてはこれに限られるもの
ではなく、例えば、化学的な処理方法も用いることもで
きる。
ば、化学的処理に耐え得る耐酸性のワックス、例えば、
日化精工株式会社製の「プロテクトワックス」(品番:
KPW−A)を塗布したカバーガラス、又は化学的処理
に耐え得る容易に剥離可能なテープ、例えば、東レ・デ
ュポン株式会社製、「カプトン」(品番:100H)を
貼り付けたカバーガラスを光電変換層3上にシール材に
よって接着する。その後フッ酸(HF)を主成分とした
ウェットエッチング法によって絶縁基板1の裏面を処理
し、絶縁基板1を薄く加工するとよい。また、フッ酸の
代わりにCF4 ガスなどを用いたドライエッチング法で
絶縁基板1の裏面を処理してもよい。
た絶縁基板1を洗浄し、乾燥させた後、真空蒸着装置
(図示せず)に持ち込み、Ti−Pd−Agの3層から
なる金属層5を裏面電極層2の両端に蒸着する(積層工
程)。
板1の裏面を処理して絶縁基板1を薄く加工してから、
金属層5を裏面電極層2の両端に蒸着した。しかし、こ
れとは逆の順序、つまり、金属層5の蒸着を行った後、
絶縁基板1の裏面を処理して絶縁基板1を薄く加工して
もよい。但し、金属層5の蒸着を行った後で絶縁基板1
を薄く加工する場合は、金属層5の材料とエッチング液
とが反応しないように配慮する必要がある。
4を除去する。次に、図1(g)に示すように、厚さ約
0.1mmのカバーガラス6をシール材7によって接着
すると共に、金属層5にインターコネクタ8を溶接によ
り接合して薄膜太陽電池をモジュール化する。
された薄膜太陽電池どうしを並べ、インターコネクタ8
を隣の薄膜太陽電池の金属層上に溶接によって接合し、
モジュール化された薄膜太陽電池どうしを接続する。
ば、工程初期段階から薄い絶縁基板を使用するのではな
く、光電変換層形成工程など、物理的または熱的衝撃を
与える工程が完了した後で絶縁基板1の裏面を処理して
絶縁基板1を薄く加工する。また、金属層積層工程およ
び絶縁基板の薄型化工程で必要となる表面電極層上の保
護マスクを、両工程で兼用する。従って、薄膜太陽電池
の歩留り率を低下させることなく軽量化および薄型化が
図られた薄膜太陽電池を容易に製造できる。
図2は薄膜太陽電池の製造工程を示す工程図である。な
お、図2中(a)のみが斜視図であり、図2(b)は図
2(a)に対応する断面図である。図2(c)〜(f)
は、図2(a)および(b)以降の工程を示す断面図で
ある。なお、実施例1と同じ名称の部材は同じ符号を付
して説明する。また、特に説明をしない部材の材料およ
び寸法は実施例1と同じものとする。
施例1と同様にガラスからなる絶縁基板1上に裏面電極
層2と光電変換層3を形成する。
ラス6をシール材7によって接着する。このカバーガラ
ス6は光電変換層3の保護マスクとしても利用される。
次に、図2(d)に示すように、絶縁基板1の裏面を処
理して絶縁基板1を薄く加工する。加工方法は、実施例
1と同様に機械的な研削および研磨で行う。
と同様にTi−Pd−Agの3層からなる金属層5を絶
縁基板1の両端に蒸着する。なお、金属層5を絶縁基板
1の両端に蒸着する際には、カバーガラス6上に金属層
5の材料が付着するのを防止するために通常の蒸着装置
で用いられる簡易なメタルマスクを使用する(図示しな
い)。
にインターコネクタ8を溶接により接合して薄膜太陽電
池をモジュール化する。図示しないが、その後、モジュ
ール化された薄膜太陽電池どうしを並べ、インターコネ
クタ8を隣の薄膜太陽電池の金属層上に溶接によって接
合し、モジュール化された薄膜太陽電池どうしを接続す
る。
ば、絶縁基板1とカバーガラス6とをシール材7によっ
て接着した後に絶縁基板1の薄型化工程を実施するの
で、カバーガラス6接着後の製造工程で受ける外力に対
する全体強度が実施例1よりも高まる。また、カバーガ
ラス6が保護マスクとしての役割を兼ねているので、実
施例1のように保護マスク(テープ)を後で除去する必
要がなくなり、製造工程がより一層簡略化される。
図3は薄膜太陽電池の製造工程を示す工程図である。な
お、図3中(a)のみが斜視図であり、図3(b)は図
3(a)に対応する断面図である。図3(c)〜(f)
は、図3(a)および(b)以降の工程を示す断面図で
ある。なお、実施例1と同じ名称の部材は同じ符号を付
して説明する。また、特に説明をしない部材の材料およ
び寸法は実施例1と同じものとする。
施例1と同様にガラスからなる絶縁基板1上に裏面電極
層2と光電変換層3を形成する。次に、図3(c)に示
すように、化学的処理に耐え得る容易に剥離可能なテー
プを保護マスク4として貼り付けたカバーガラス6を、
シール材7によって光電変換層3に接着する。なお、実
施例3において用いる保護マスク4は化学的処理に耐え
得る耐酸性ワックスでもよい。
(HF)をエッチング液として用いたウェットエッチン
グ法によって絶縁基板1の裏面を処理して絶縁基板1を
薄く加工する。なお、このような化学的処理でなく、実
施例1と同様に機械的に研削および研磨して絶縁基板1
を薄く加工してもよい。
と同様にTi−Pd−Agの3層からなる金属層5を絶
縁基板1の両端に蒸着する。次に、図3(f)に示すよ
うに保護マスク4を除去すると共に、金属層5にインタ
ーコネクタ8を溶接により接合して薄膜太陽電池をモジ
ュール化する。図示しないが、その後、モジュール化さ
れた薄膜太陽電池どうしを並べ、インターコネクタ8を
隣の薄膜太陽電池の金属層上に溶接によって接合し、モ
ジュール化された薄膜太陽電池どうしを接続する。
ば、実施例2と同様に絶縁基板1とカバーガラス6とを
シール材7によって接着した後に絶縁基板1の薄型化工
程を実施するので、カバーガラス6接着後の製造工程で
受ける外力に対する全体強度が高まる。さらには、カバ
ーガラス6を保護マスク4でさらに保護しつつ製造する
ので、完成した薄膜太陽電池の品質がより一層向上す
る。
スクで覆ってから、絶縁基板の裏面を処理して絶縁基板
を薄く加工する加工工程と、金属層を裏面電極層の端部
に積層する積層工程とを実施するので、物理的または熱
的衝撃を受ける製造工程初期では十分な強度と厚みを有
する絶縁基板を使用することができ、さらには、絶縁基
板を薄く加工する加工工程と金属層を積層する積層工程
とで同じ保護マスクを兼用することができ、結果とし
て、歩留り率を低下させることなく、軽量化および薄型
化が図られた薄膜太陽電池を容易に製造できる。
工程図である。
工程図である。
工程図である。
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 絶縁基板表面に裏面電極層、光電変換
層、表面電極層を積層し、裏面電極層の端部に金属層を
介して電力取り出し用電極を接合する薄膜太陽電池の製
造方法において、絶縁基板の表面に裏面電極層、光電変
換層、表面電極層を積層して表面電極層を保護マスクで
覆ってから、絶縁基板の裏面を処理して前記基板を薄く
加工する加工工程と、前記金属層を裏面電極層の端部に
積層する積層工程とを備え、前記保護マスクを前記加工
工程と積層工程とに兼用することを特徴とする薄膜太陽
電池の製造方法。 - 【請求項2】 金属層を積層する積層工程が、絶縁基板
の裏面を処理して前記基板を薄く加工する加工工程の後
で行われることを特徴とする請求項1に記載の薄膜太陽
電池の製造方法。 - 【請求項3】 金属層を積層する積層工程が、絶縁基板
の裏面を処理して前記基板を薄く加工する加工工程の前
で行われることを特徴とする請求項1に記載の薄膜太陽
電池の製造方法。 - 【請求項4】 絶縁基板の裏面を処理して前記基板を薄
く加工する加工工程が、絶縁基板の裏面を機械的に研磨
する工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1つに記載の薄膜太陽電池の製造方法。 - 【請求項5】 絶縁基板の裏面を処理して前記基板を薄
く加工する加工工程が、絶縁基板の裏面を化学的に処理
する工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1つに記載の薄膜太陽電池の製造方法。 - 【請求項6】 絶縁基板がガラス基板であり、化学的な
処理をフッ酸を主成分とするエッチング液を用いて行う
ことを特徴とする請求項5に記載の薄膜太陽電池の製造
方法。 - 【請求項7】 保護マスクがカバーガラスであることを
特徴とする請求項4に記載の薄膜太陽電池の製造方法。 - 【請求項8】 保護マスクが剥離可能なテープを貼り付
けたカバーガラスまたは耐酸性のワックスを塗布したカ
バーガラスであることを特徴とする請求項1〜6のいず
れか1つに記載の薄膜太陽電池の製造方法。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1つに記載の製
造方法で作られた薄膜太陽電池であって、絶縁基板がガ
ラス基板であり、裏面電極層がモリブデンからなり、光
電変換層がセレン化銅インジウムからなり、表面電極層
が酸化亜鉛からなることを特徴とする薄膜太陽電池。 - 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1つに記載の
製造方法で作られた薄膜太陽電池であって、絶縁基板が
ガラス基板であり、金属層が銀を含み、ガラス基板は裏
面が薄く加工されることによって厚さ0.2mm以下に
加工され、金属層は3μm以上の厚さを有する薄膜太陽
電池。
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---|---|---|---|
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JP3717378B2 JP3717378B2 (ja) | 2005-11-16 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011009593A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Nsc:Kk | 太陽電池の製造方法 |
JP2011023701A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-02-03 | Mitsubishi Electric Corp | 太陽電池モジュールの製造方法、及び太陽電池モジュール |
JP2013506992A (ja) * | 2009-09-30 | 2013-02-28 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 太陽光発電装置及びその製造方法 |
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2000
- 2000-07-28 JP JP2000229276A patent/JP3717378B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013506992A (ja) * | 2009-09-30 | 2013-02-28 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 太陽光発電装置及びその製造方法 |
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