JP2002043305A - 成膜装置及び成膜方法 - Google Patents

成膜装置及び成膜方法

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JP2002043305A
JP2002043305A JP2001143907A JP2001143907A JP2002043305A JP 2002043305 A JP2002043305 A JP 2002043305A JP 2001143907 A JP2001143907 A JP 2001143907A JP 2001143907 A JP2001143907 A JP 2001143907A JP 2002043305 A JP2002043305 A JP 2002043305A
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JP
Japan
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substrate
chamber
film
film forming
wafer
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Application number
JP2001143907A
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English (en)
Inventor
Masami Akumoto
正己 飽本
Yoichi Deguchi
洋一 出口
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダマシン工程を用いて絶縁膜中に導電層を製
造する方法において、導電性材料の酸化を極力防止する
ことができる成膜装置及び成膜方法を提供する。 【解決手段】 成膜装置1では、銅形成処理室20にて
ウェハW上に銅膜を形成した後、CMP処理室30にて
CMP処理がウェハWに施される。CMP処理後、ウェ
ハWは、洗浄処理室120にて洗浄処理され、減圧乾燥
室40aにて減圧乾燥される。減圧乾燥処理されたウェ
ハWは、減圧状態下でCVD装置60及び70へ搬入さ
れるので、ウェハW上に形成された銅膜の自然酸化は確
実に抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば酸化されや
すい膜上に絶縁膜を形成する成膜装置及び成膜方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】超LSIの高集積化に伴い、半導体ウェ
ハ(以下、単に「ウェハ」と呼ぶ。)上に形成される配
線の微細化および層間絶縁膜の平坦化は重要である。配
線の微細化および層間絶縁膜の平坦化を実現する技術と
しては、ダマシン法と称される配線技術が知られてい
る。
【0003】ダマシン法では、層間絶縁膜に所定の溝を
予め形成し、スパッタ法やCVD法により溝内部にAl
やCu等の導電性の配線材料を埋めこみ、CMP(chem
icalmechanical polishing)技術などにより溝外に堆
積した配線材料を除去することにより配線を形成する。
CMP処理後、洗浄及び乾燥工程を経て、配線材料の酸
化を防止するためCVD法により窒化シリコンなどの絶
縁膜が更に形成される。このCVD法による絶縁膜形成
では、配線材料の自然酸化膜の成長を抑制するため、C
VD処理室にウェハを搬入する前に、真空またはN
どの不活性ガス雰囲気下のロードロック室にウェハを待
機させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CMP
処理から絶縁膜を形成するまでの製造工程中、例えば洗
浄後の乾燥工程などでは、配線材料が大気中にさらさ
れ、配線材料が酸化されやすいという不具合が生じてい
た。
【0005】上記事情を鑑み、本発明の目的は、材料の
酸化を極力防止することができる成膜装置及び成膜方法
を提供することにある。また、本発明は、例えばダマシ
ン工程を用いて絶縁膜中に導電層を製造する方法におい
て、導電性材料の酸化を極力防止することができる成膜
装置及び成膜方法を提供することを目的とする。さら
に、本発明は、例えば酸化されやすい膜上にCVD法を
用いて成膜する成膜装置及び成膜方法において、酸化さ
れやすい膜の酸化を極力防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に係
る成膜装置は、洗浄された基板を減圧乾燥する乾燥室
と、前記基板上にCVD法により成膜する成膜室と、前
記乾燥室から前記成膜室へ前記基板を減圧状態下で搬送
する搬送路とを具備する。
【0007】本発明の第2の観点に係る成膜方法は、洗
浄された基板を減圧乾燥する工程と、前記減圧乾燥後、
減圧状態下を保持した状態で前記基板を搬送する工程
と、前記搬送後、前記基板上にCVD法により成膜する
工程とを具備する。
【0008】本発明の第3の観点に係る成膜装置は、大
気中で基板を搬送する第1の基板搬送部と、前記第1の
搬送搬送部とほぼ直交するように設けられ、大気中で基
板を搬送する第2の基板搬送部と、前記第1の搬送部及
び前記第2の搬送部のうち少なくとも一方の間で基板の
受け渡しが可能で、減圧下で基板を処理する処理室とを
具備する。
【0009】本発明の第4の観点に係る成膜装置は、大
気中で基板を搬送する第1の基板搬送部と、減圧下で基
板を搬送する第2の基板搬送部と、前記第1の基板搬送
部と前記第2の基板搬送部との間で基板を搬送する第3
の基板搬送部とを具備する。
【0010】本発明によれば、例えば乾燥工程を減圧下
で行い、減圧状態を維持した状態で成膜室に基板を搬送
することにより、例えば銅の様に酸化されやすい膜が基
板上に形成されている場合、酸化されやすい膜の自然酸
化を確実に抑制することができる。
【0011】ここで、乾燥室にて処理された基板が大気
中にさらされた後、減圧処理室を通って成膜室に搬入さ
れる装置構造の場合と本発明とを比較する。前者の場
合、減圧処理室内を大気圧の状態から減圧する必要があ
った。しかしながら、本発明においては、このような乾
燥室から成膜室までの基板の搬送路において、大気圧の
状態から減圧するという必要がないので、エネルギー効
率が非常に良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0013】本実施形態は、デュアルダマシン工程を経
て製造される図6に示す構造の半導体素子の製造方法を
例にあげて説明する。図6に示すように、本実施形態に
おける半導体素子200は、基板としての半導体ウェハ
W(以下ウェハW)上に下層配線201が配置され、こ
の下層配線201上には、第1有機絶縁膜202a、第
1無機絶縁膜203a、第1有機絶縁膜204a、第2
無機絶縁膜205aとの積層膜からなる層間絶縁膜が形
成されている。層間絶縁膜には、導電材料としての例え
ば銅からなる配線207bと、下層配線201と配線2
07bとを接続するための銅からなる接続プラグ207
aとが形成されている。層間絶縁膜と、配線207b及
び接続プラグ207aとの間には、銅が層間絶縁膜中に
拡散することを防止するために、側壁保護膜206とし
て例えばチタンナイトライドが形成されている。更に、
配線の自然酸化を防止するために表面には窒化珪素膜2
09が形成されている。
【0014】有機絶縁膜202a及び204aには、誘
電率が3以下の低誘電率特性の有機絶縁膜を用いること
ができ、例えばPAE−2(shumacher社
製)、HSG−R7(Hitachi Chemica
l社製)、FLARE(Aplied Signal社
製)、BCB(Dow Chemical社製)、SI
LK(Dow Chemical社製)、Speed
Film(W.L.Gore社製)などの有機ポリマー
を用いることができる。本実施形態においては、SIL
K(ダウケミカル社製)を用いた。また、本実施形態に
おいては、無機絶縁膜203aには窒化珪素膜、無機絶
縁膜205aには酸化ケイ素膜を用いたが、これら材料
に限定されるものではなく、例えば無機SOG膜を用い
ても良い。無機絶縁膜205aとしては、デュアルダマ
シン工程におけるCMP処理に対し、強度が足りれば良
い。
【0015】次に、上述の半導体素子の銅形成工程から
窒化珪素膜形成工程までの製造工程で用いられる成膜装
置について、図1、図2及び図7を用いて説明する。図
1は成膜装置の平面図であり、図2は成膜装置の一部を
構成する減圧乾燥室の斜視図である。図7は、成膜装置
の一部を構成するCVD装置の斜視図である。
【0016】成膜装置1は、例えば25枚のウェハWを
カセット単位で外部から成膜装置1に対して搬入出した
り、カセットCに対してウェハWを搬入出するためのカ
セットステーション2と、ウェハWに対して所定の処理
を施す処理ステーション3とを一体に接続した構成を有
している。
【0017】カセットステーション2では、カセット載
置台10上の位置決め突起10aの位置に、複数個のカ
セットCRがウェハWの出入口を処理ステーション3側
に向けてX方向(図1中の上下方向)に沿って一列に載
置自在である。そして、このカセットCの配列方向(X
方向)及びカセットCRに収容されたウェハWの配列方
向(Z方向;垂直方向)に移動可能な第1ウェハ搬送体
11が搬送路12に沿って移動自在であり、各カセット
CRに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0018】このウェハ搬送体11はθ方向にも回転自
在に構成されており、後述する処理ステーション3の第
2搬送体81との間でのウェハを受け渡すためのウェハ
待機部90や、後述する処理ステーション3の待機室5
0に対してアクセスできるように構成されている。
【0019】処理ステーション3には、ウェハ待機部9
0と、銅形成処理室20と、CMP処理室30と、洗浄
処理室120と、減圧乾燥室40a〜40cと、第2搬
送体81と、成膜室としてのCVD装置60及び70
と、待機室50と、減圧乾燥室40a〜40cからCV
D室60及び70へのウェハWの搬送路に位置するロー
ドロック室100が配置されている。
【0020】ウェハ待機部90、銅形成処理室20、C
MP処理室30、洗浄処理室120、減圧乾燥室40a
〜40cは、それぞれ第2搬送体81に沿って第2搬送
体81にアクセス可能に設置されている。第2搬送体8
1は、Y方向及びZ方向(垂直方向)に移動可能であ
り、搬送路82に沿って移動自在となっている。
【0021】また、CVD装置60及び70、減圧乾燥
室40a〜40c、待機室50は、ロードロック室10
0を取り囲むように配置され、それぞれの室間は減圧状
態が維持されるように、気密可能となる昇降可能なゲー
トバルブ111〜114が設けられている。更に、第2
搬送体81と減圧乾燥室40a〜40cとの間、ロード
ロック室100と待機室50との間にもそれぞれ昇降可
能なゲートバルブ110、115が設けられている。ロ
ードロック室100には、減圧乾燥室40a〜40cと
CVD装置60及び70との間でのウェハの搬送やCV
D装置60及び70と待機室50との間でのウェハの搬
送を行う第3搬送体46が設置されている。
【0022】ウェハ待機部90には4本の支持ピン91
が配置されており、第1搬送体11から受け渡されたウ
ェハWは支持ピン91により保持される。また、支持ピ
ン91により保持されるウェハWは、第2搬送体81に
より取り出される。
【0023】銅形成処理室20は、成膜装置1外からカ
セットステーション2を介して、第1搬送体11及び第
2搬送体81により搬入されたウェハWがはじめに搬入
される処理室である。銅形成処理室20は開口部21を
有し、この開口部21を介してウェハWの搬入出が行わ
れ、銅形成処理室20内で処理が行われている際には昇
降可能なゲートシャッタ131により開口部21は閉じ
られた状態となっている。銅形成処理室20の室底の中
央部に環状のカップCPが配設され、その内側にスピン
チャックが配置されている。スピンチャックは真空吸着
によってウェハWを固定保持した状態で、駆動モータの
回転駆動力で回転するように構成されている。駆動モー
タはシリンダーによって昇降移動可能に配置され、これ
によりスピンチャックが昇降可能とされている。更に、
銅形成処理室20には、ウェハWのウェハ表面に銅材
を供給するための溶液供給ノズルが設けられている。銅
膜形成は、ウェハWを回転させた状態で表面に銅材料を
供給することにより行われる。
【0024】CMP処理室30では、銅形成処理室20
にて銅膜が形成されたウェハWの表面がCMP(Chemica
l Mechanical Polishing)処理される。CMP処理室
30は開口部31を有し、この開口部31を介してウェ
ハWの搬入出が行われ、CMP処理室30内で処理が行
われている際には昇降可能なゲートシャッタ132によ
り開口部31は閉じられた状態となっている。CMP処
理室30には、ウェハWを載置する平板と、この平板に
載置されたウェハWの表面に対して研磨布を押し付けて
回転する研磨布が取りつけられた回転可能な大口径平板
とが設置されている。CMP処理では、ウェハW表面を
研磨布に一定圧力で押しつけ、スラリーと呼ばれるpH
を制御したアルミナなどの砥粒を含む化学的な研磨剤で
ウェハW表面が研磨される。
【0025】洗浄処理室120では、CMP処理された
ウェハWを洗浄し、スラリー及び研磨された銅などを除
去する処理が行われる。洗浄処理室120は開口部12
1を有し、この開口部121を介してウェハWの搬入出
が行われ、洗浄処理室120内で処理が行われている際
には昇降可能なゲートシャッタ133により開口部12
1は閉じられた状態となっている。洗浄処理室120の
室底の中央部に環状のカップCPが配設され、その内側
にスピンチャックが配置されている。スピンチャックは
真空吸着によってウェハWを固定保持した状態で、駆動
モータの回転駆動力で回転するように構成されている。
駆動モータはシリンダーによって昇降移動可能に配置さ
れ、これによりスピンチャックが昇降可能とされてい
る。更に、洗浄処理室120には、ウェハWのウェハ表
面に洗浄液、ここでは例えば純水を供給するための溶液
供給ノズルが設けられている。ウェハWの洗浄は、ウェ
ハWを回転させた状態で表面に洗浄液を供給することに
より行われる。
【0026】減圧乾燥室40a〜40cは、洗浄工程を
経たウェハWを乾燥する処理室でああり、図2に示すよ
うに積み重ねられている。各減圧乾燥室40a〜40c
には、ウェハWを載置する載置板37と、載置板37を
貫通し昇降可能な4本の支持ピン38とが設けられてい
る。支持ピン38は、上昇して載置板37から突出した
状態で第2搬送体81からウェハWをうけとる。そし
て、支持ピン38は、ウェハWを支持した状態で、下降
し載置板37に埋没することによって、載置板37上に
ウェハWを載置する。各減圧乾燥室40a〜40cに
は、それぞれ第2搬送体81にアクセス可能な開口部4
1a〜41c、ロードロック室100内の第3搬送体4
6にアクセス可能な開口部42a〜42cが設けられて
いる。ゲートバルブ110の上昇により、開口部41a
〜41cを介して第2搬送体81と減圧乾燥室40a〜
40cとの間のウェハWの受け渡しが可能となり、ゲー
トバルブ110の下降により減圧乾燥室40a〜40c
は密閉される。また、ゲートバルブ111の上昇によ
り、開口部42a〜42cを介して減圧乾燥室40a〜
40cとロードロック室100との間のウェハWの受け
渡しが可能となり、ゲートバルブ111の下降により減
圧乾燥室40a〜40c内は密閉される。減圧乾燥室4
0aの上部には上部空隙室39、減圧乾燥室40cの下
部には下部空隙室43が設けられている。各空隙室及び
各減圧乾燥室は、隣り合う上部空隙室39と減圧乾燥室
40aとの間、隣り合う減圧乾燥室との間、隣り合う減
圧乾燥室40cと下部空隙部43との間にそれぞれ設け
られた孔37、47、48、49によって空間がつなが
った状態となっている。そして、この空間内は下部空隙
室43に設けられた排気管45により常に排気され、更
に上部空隙室39に設けられた供給管44から不活性ガ
ス、例えばNガスが常に供給される。これにより、各
減圧乾燥室40a〜40cは、0.2kPa、Nガス
雰囲気下に保持される。また、減圧乾燥室40a〜40
cの室温は例えば23℃に保持されている。
【0027】ロードロック室100は、減圧乾燥室40
a〜40cからCVD装置60及び70までのウェハW
の搬送路に位置しており、排気可能に構成されて室内は
減圧状態に保持されている。ロードロック室100内に
は、第3搬送体46が設けられている。第3搬送体46
は、多関節アームタイプであり、ベース46aと、中間
アーム46bと、先端に設けられた基板支持アーム46
cとを有しており、これらの接続部分は旋回可能になっ
ている。この第3搬送体46は、減圧乾燥室40a〜4
0c、CVD装置60及び70、待機室50との間でウ
ェハWの受け渡しを行う。ロードロック室100は、常
に66.5〜266Paの減圧下に保持され、室内には
ガスが供給されている。減圧乾燥室40a〜40c
内は減圧状態となっているため、減圧乾燥室40a〜4
0cからウェハWを受け取る場合、減圧破壊は生じず、
ロードロック室100内は減圧状態に保たれる。また、
後述するCVD装置60及び70では、本実施形態にお
いてはプラズマCVD装置が用いられ、CVD装置60
及び70内も減圧状態に保持され、CVD装置60及び
70内へのウェハWの搬入出の場合、減圧破壊は生じ
ず、ロードロック室100内は減圧状態に保たれる。更
に、後述する待機室50は室内を減圧可能に設定でき、
待機室50へウェハWを搬出する場合、待機室50を減
圧状態とすることにより、減圧破壊は生じず、ロードロ
ック室100内は減圧状態に保たれる。
【0028】CVD装置60及び70には、それぞれ平
行平板型プラズマCVD装置が用いられ、同様の構造を
有している。CVD装置60は、図7に示すように、真
空チャンバ161と、ウェハWが載置されヒータ162
が組み込まれた下部平板電極62と下部平板電極62と
対向配置された上部平板電極163と、真空チャンバ1
61の下部付近に設けられ真空チャンバ161内を排気
する排気管166と、真空チャンバ161の天井部に設
けられた真空チャンバ161内に成膜ガスを供給する供
給管165とから構成される。図1に示すように、下部
平板電極62には、3本の支持ピン63が昇降可能に貫
通している。支持ピン63は、上昇により下部平板電極
62から突出して第3搬送体46から搬入されたウェハ
Wを下部平板電極62から離間して保持する。また、下
降により支持ピン63は下部平板電極62に埋没し、ウ
ェハWを下部平板電極62上に載置する。真空チャンバ
161は開口部61を有し、ゲートバルブ112の上昇
により開口部61を介してロードック室100とCVD
装置60との間でのウェハWの搬入出が行われ、ゲート
バルブ112の下降により開口部61は閉じられてCV
D装置60内は密閉状態となる。本実施形態において
は、窒化珪素膜の成膜は13.3〜1330Paの減圧
下で行われ、成膜ガスとしては例えばSiHCl
NHが用いられている。
【0029】待機室50は、CVD装置60及び70に
て成膜処理されたウェハWが第3搬送体により一旦運び
込まれる場所である。待機室50には、ウェハWを載置
する載置台54と、載置台54を貫通する4本の昇降可
能な支持ピン53と、待機室50内を排気し減圧する排
気管と、排気により減圧状態下となった待機室50内を
大気圧に戻すための開閉可能なバルブとが設けられてい
る。待機室50内は、ロードロック室100からウェハ
Wが搬入される場合には、減圧状態に設定され、ロード
ロック室100から第1搬送体11により搬出される場
合には、大気雰囲気に設定される。待機室50は開口部
52及び51を有し、ゲートバルブ114の上昇により
開口部50を介してロードロック室100と待機室50
との間でのウェハWの搬入出が行われ、ゲートバルブ1
15の上昇により開口部51を介して待機室50と第1
搬送体11との間でのウェハWの搬入出が行われる。
【0030】次に上述した構成を有する成膜装置を用い
た、半導体素子の製造方法について、図3〜図6を用い
て説明する。図3は、デュアルダマシン工程を経て製造
される半導体素子の製造プロセスを説明する図であり、
図4〜図6は、図3で説明した各製造プロセス工程にお
ける半導体素子の断面図を示すものである。
【0031】まず、図4(a)に示すように、ウェハW
上にSiOからなる下層配線201を形成する(ステ
ップ1)。
【0032】次に、図4(b)に示すように、ウェハW
を23℃前後に冷却処理した後、下層配線201を覆う
ようにウェハW上に、例えば200nm〜500nm前
後、より好ましくは300nm程度の厚さの有機絶縁膜
材料をスピンコートにより塗布し、第1有機絶縁膜20
2を形成する(ステップ2)。ここでは、有機絶縁膜材
料としては、SILKを用いた。
【0033】第1有機絶縁膜塗布後、ウェハWを例えば
150℃前後60秒間程度低温加熱処理する。次に、低
温加熱処理後、低酸素化雰囲気中において、例えばウェ
ハWを200℃前後60秒間程度高温加熱処理する。更
に、ウェハWを、低酸素化雰囲気中、例えば100pp
mの酸素雰囲気中において、350℃前後60秒間程度
高温加熱処理する。更に、低酸素雰囲気中において、ウ
ェハWを450℃前後60秒間程度高温加熱処理し、そ
の後23℃前後で冷却処理する。
【0034】冷却処理されたウェハW上には、図4
(c)に示すように、第1有機絶縁膜202を覆って、
300nm〜1100nm程度、より好ましくは700
nm程度の厚さの無機絶縁膜材料を塗布して第1無機絶
縁膜203を形成する(ステップ3)。ここでは、無機
絶縁膜材料としては、Nanoglassを用いた。
【0035】第1無機絶縁膜形成後、ウェハWはエージ
ング処理装置内に搬入され、同装置内に(NH+H
O)ガスが導入されることによりエージング処理され、
ウェハW上の無機絶縁膜材料はゲル化される。
【0036】エージング処理されたウェハWは、ウェハ
W上にエクスチェンジ用薬液が供給され、ウェハ上に塗
布された絶縁膜中の溶媒を他の溶媒に置き換える処理が
行われる。この後、ウェハWを、例えば175℃前後6
0秒間程度低温加熱処理する。
【0037】低温加熱処理されたウェハWは、低酸素化
雰囲気中において、例えば310℃前後60秒間程度高
温加熱処理され、更に、低酸素雰囲気中において例えば
450℃前後60秒間程度高温加熱処理される。その
後、ウェハWは23℃前後で冷却処理される。
【0038】冷却処理されたウェハW上には、図4
(d)に示すように、例えば200nm〜500nm前
後、より好ましくは300nm程度の厚さの有機絶縁膜
材料がスピンコートにより塗布され、第2有機絶縁膜2
04が形成される(ステップ4)。ここでは、有機絶縁
膜材料としては、SILKを用いた。
【0039】第2有機絶縁膜塗布後、ウェハWを例えば
ウェハWを150℃前後60秒間程度低温加熱処理す
る。次に、低温加熱処理後、低酸素化雰囲気中におい
て、例えばウェハWを200℃前後60秒間程度高温加
熱処理する。更に、ウェハWを、低酸素化雰囲気中、例
えば100ppmの酸素雰囲気中において、350℃前
後60秒間程度高温加熱処理する。更に、低酸素雰囲気
中において、ウェハWを450℃前後60秒間程度高温
加熱処理し、その後23℃前後で冷却処理する。
【0040】冷却処理されたウェハW上には、図4
(e)に示すように、第2有機絶縁膜204を覆って、
300nm〜1100nm程度、より好ましくは700
nm程度の厚さの無機絶縁膜材料を塗布して第1無機絶
縁膜205を形成する(ステップ5)。ここでは、無機
絶縁膜材料としては、Nanoglassを用いた。
【0041】第2無機絶縁膜形成後、ウェハWはエージ
ング処理装置内に搬入され、同装置内に(NH+H
O)ガスが導入されることによりエージング処理され、
ウェハW上の無機絶縁膜材料はゲル化される。
【0042】エージング処理されたウェハWは、ウェハ
W上にエクスチェンジ用薬液が供給され、ウェハ上に塗
布された絶縁膜中の溶媒を他の溶媒に置き換える処理が
行われる。この後、ウェハWを、例えば175℃前後6
0秒間程度低温加熱処理する。
【0043】低温加熱処理されたウェハWは、低酸素化
雰囲気中において、例えば310℃前後60秒間程度高
温加熱処理され、更に、低酸素雰囲気中において例えば
450℃前後60秒間程度高温加熱処理される。その
後、ウェハWは23℃前後で冷却処理される。
【0044】冷却処理されたウェハWは、第2有機絶縁
膜204上にレジスト膜が形成される。レジスト膜とし
ては、例えばアセタール系レジストを用いることができ
る。レジスト膜形成後、加熱、冷却処理を施し、露光装
置にて所定の露光処理を施す。露光装置でパターンが露
光されたウェハWは、加熱、冷却処理される。その後、
現像処理を施すことにより、所定の形状のレジストパタ
ーンが形成される。ここでは、現像処理液としては、T
MAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド)を用いた。
【0045】かかる現像処理が終了したウェハWは、加
熱、冷却処理が施される。その後、エッチング装置によ
り、レジストパターンをマスクとしてドライエッチング
処理により、図5(a)に示すように、第2有機絶縁膜
204、第2無機絶縁膜205をエッチングする。これ
により、配線に相当する凹部210が形成された第2有
機絶縁膜パターン204a及び第2無機絶縁膜パターン
205aを形成することができる(ステップ6)。ここ
では、例えばCFガスを用いてエッチング処理を行っ
た。エッチング処理後、レジストパターンは剥離され
る。
【0046】更に、同様にレジストパターン形成工程を
経て、このレジストパターンをマスクとして、第1有機
絶縁膜202、第1無機絶縁膜203をエッチングする
ことにより、図5(b)に示すように、接続プラグに相
当する凹部211が形成された第1有機絶縁膜パターン
202a及び第1無機絶縁膜パターン203aを形成す
る(ステップ7)。
【0047】その後、プラズマCVD装置により、図5
(c)に示すように、配線に相当する凹部210及び接
続プラグに相当する凹部211の内部の側壁に、銅拡散
防止のための側壁保護用のチタンナイトライド(Ti
N)206を形成する。側壁保護用の膜としては、Ti
NのほかにTi、TiW、Ta、TaN、WSiNなど
を用いることができる。(ステップ8)。
【0048】以降の製造工程は上述の成膜装置1を用い
て処理され、必要に応じて図1、図2及び図7を用いて
成膜装置1の動作もあわせて説明する。
【0049】側壁保護用膜層206まで形成されたウェ
ハWは、カセット載置台10上に載置されたカセットC
に収容される。カセット載置台10において、処理前の
ウェハWは例えばウェハカセットCR1からウェハ搬送
体11を介して処理ステーション3側のウェハ待機部9
0へ搬送され、支持ピン91により保持される。ウェハ
待機部90に保持されたウェハWは、ウェハ搬送体81
により開口部21を介して銅形成処理室20内へ搬送さ
れる。
【0050】処理室内に搬送されたウェハWは、カップ
CP内に配設されたスピンチャックにより真空吸着によ
り固定保持される。ウェハWを駆動モータにより回転さ
せながら、ウェハWの中心部に銅材料を供給することに
より、ウェハ表面上に銅材料が広げられる。これによ
り、図5(d)に示すようにウェハW上に銅膜207が
形成され、配線用凹部210及び接続プラグ用凹部21
1に銅が埋め込まれる(ステップ9)。
【0051】銅膜が形成されたウェハWは、第2搬送体
81により銅形成処理室20から取り出され、CMP処
理室30内へ開口部31を介して搬送される。CMP処
理室30内でウェハWは平板に載置される。そして、研
磨布が取りつけられた大口径平板を、ウェハW表面に研
磨布が接するように配置し、一定圧力で押しつけて、ス
ラリーと呼ばれるpHを制御したアルミナなどの砥粒を
含む化学的な研磨剤でウェハW表面を研磨する。これに
より、図5(e)に示すように、配線用凹部210及び
接続用プラグ凹部に対応しない第2無機絶縁膜205a
表面部分の銅は研磨され、配線用凹部210及び接続プ
ラグ用凹部211の内部にのみ銅が残り、配線207b
及び接続プラグ207aが形成される(ステップ1
0)。
【0052】CMP処理されたウェハWは、第2搬送体
81によりCMP処理室30から取り出され、洗浄処理
室120内へ開口部121を介して搬送される。洗浄処
理室120内へ搬送されたウェハWは、カップCP内に
配設されたスピンチャックにより真空吸着により固定保
持される。ウェハWを駆動モータにより回転させなが
ら、ウェハWの直径に沿って洗浄液を供給しつつ溶液供
給ノズルを移動して、ウェハ表面上に洗浄液を供給す
る。これにより、スラリー及び研磨された銅などがウェ
ハWから除去される。洗浄後、溶液供給ノズルからの洗
浄液の供給を停止した状態で、ウェハWを回転させ、水
きりを行う。本実施形態においては、同成膜装置内に、
CMP処理室と洗浄処理室とが配置されているため、C
MP処理室から洗浄処理室へのウェハWの搬送を速やか
に行うことができるので、CMP処理で生じたごみなど
が固化する前にごみを洗浄、除去することができる。こ
れにより、ごみなどの付着がない良品の半導体素子が製
造される。
【0053】洗浄処理されたウェハWは、第2搬送体8
1により洗浄処理室120から取り出され、減圧乾燥室
40a〜40cのいずれか、例えばここでは減圧乾燥室
40aに、開口部41aを介して搬送される。減圧乾燥
室40a内で、ウェハWは載置板37上に載置された
後、ゲートバルブ110が下降し、減圧乾燥室内が密閉
され、室内は排気管45からの排気により0.2kPa
の減圧状態となる。尚、第2搬送体81は大気中に配置
されているため、ウェハWを減圧乾燥室内へ搬入する
際、減圧乾燥室内は大気にさらされることとなる。しか
し、減圧乾燥室内は、常に排気管45より排気され、更
に供給管44からNガスが常に供給されるため、ゲー
トバルブ110の下降により、減圧乾燥室内はすぐに所
望の減圧状態にもどり、また所望のNガス雰囲気とな
る。減圧乾燥室40a内で、減圧下でウェハWを少なく
とも40〜120秒間配置することにより洗浄後の乾燥
が行われる。また、ここで、減圧乾燥室内を減圧し、不
活性ガス雰囲気とすることにより、減圧乾燥室内は低酸
素濃度状態となり、銅の自然酸化を抑制することができ
る。
【0054】減圧乾燥室40a内で減圧乾燥されたウェ
ハWは、ゲートバルブ111の上昇により生じた開口部
42a及び開口部101を介して、ロードロック室10
0内の第3搬送体46によりロードロック室100内へ
搬入される。ゲートバルブ111の上昇時、ゲートバル
ブ110、112、113、114は下降し、それぞれ
対応する開口部はゲートバルブにより閉じられた状態と
なっている。ロードロック室100内は、66.5〜2
66Paの減圧状態に常に保たれており、減圧乾燥室4
0aからロードロック室100へのウェハの搬送は減圧
状態下で行われる。ウェハWがロードロック室100へ
搬入されると、ゲートバルブ111は下降し、開口部1
01は閉じられる。ロードロック室100内は、減圧さ
れ、不活性ガス雰囲気となっているため、ロードロック
室100内は、低酸素濃度となり、銅の自然酸化を抑制
することができる。
【0055】その後、ウェハWは、CVD装置60また
は70のいずれかの装置、ここでは例えばCVD装置6
0内へ搬入される。CVD装置60内への搬入は、ゲー
トバルブ112の上昇により生じた開口部104及び開
口部61を介して行われる。CVD装置60内へ搬入さ
れたウェハWは下部平板電極62に配置され、ゲートバ
ルブ112は下降し、開口部112は閉じられる。CV
D装置60内には、13.3〜1330Paの減圧状態
下で、供給管165から成膜ガスとしてSiH Cl
―NHが供給される。そして、対向配置された上部平
板電極163と下部平板電極62との間に高周波電力を
印加し、成膜ガスのプラズマを発生させて、図6に示す
ようにウェハW上に50〜150nmの厚さの窒化珪素
(SiN)膜209を成膜する(ステップ12)。これ
により半導体素子200が形成される。窒化珪素成膜
後、ゲートバルブ112は上昇し、開口部61及び10
4を介してウェハ搬送体46によりウェハWは取り出さ
れ、ロードロック室100内に保持される。その後、ゲ
ートバルブ112は下降し、開口部104は閉じられ
る。
【0056】ロードロック室100内に保持されたウェ
ハWは、ゲートバルブ114が上昇して生じた開口部1
03及び52を介して待機部50へ搬送される。この
際、待機部50の開口部51はゲートバルブ115の下
降により閉じられた状態となっており、予め待機部50
内は減圧状態となっており、バルブは閉じられている。
【0057】待機部50へ搬送された後、ゲートバルブ
114は下降し、開口部52は閉じられた状態となる。
待機部50にてウェハWは載置台54上に載置され、開
口部52及び51が閉じた状態でバルブが開放されるこ
とにより、待機部50内は大気圧状態となる。そして、
大気圧状態となった時点で、ゲートバルブ114が上昇
して生じる開口部51を介して、ウェハWは第1搬送体
11により取り出される。取り出されたウェハWは、カ
セットステーション2のカセット載置台10に配置され
た回収用カセットCR2に収納される。
【0058】このように本実施形態の成膜装置1及び成
膜方法では、洗浄後の乾燥工程を行う乾燥室内を減圧
し、不活性ガス雰囲気とすることにより、減圧乾燥室内
は低酸素濃度状態となり、銅の自然酸化を抑制すること
ができ、高品質の半導体素子を得ることができる。
【0059】また、上述の実施形態においては、第2搬
送体81は大気圧下に設置しているが、減圧状態下に設
置しても良く、減圧状態下に設置することにより、CM
P処理室から減圧乾燥室までのウェハWの搬送時におけ
る銅の自然酸化をより確実に抑制することができる。
【0060】次に、図3と図8を用いてその他の実施形
態を説明する。
【0061】図8は本実施形態の成膜装置を示す平面図
である。図8の成膜装置は図1の成膜装置とほぼ同様の
構成を有し、図1と異なる個所についてのみ説明する。
【0062】本実施形態では図8に示すように、処理装
置1000において処理ステーション3には、ウェハ待
機部90と、銅形成処理室20と、CMP処理室30
と、洗浄処理室120と、成膜室としてのCVD装置6
0、70以外に、配線用溝形成のためのエッチング装置
300と、形成後のレジスト除去のためのレジスト除去
装置340とを具備する。また、第1の搬送部12及び
第2の搬送部82のうち少なくとも一方との間にロード
ロック室40、140、240が設けられている。
【0063】本実施形態においては、各ロードロック室
は減圧乾燥室を兼ねている。ただし、必ずしも常に減圧
乾燥室として機能させる必要はない。
【0064】ロードロック室内は排気可能に構成されて
おり、減圧状態に保持できる。また、常に66.5〜2
66Paの減圧下に保持され、室内にはNガスが供給
されている。
【0065】各ロードロック室と処理室との間には、真
空系の受け渡し部としてウェハ搬送体46、47があ
り、内部にはアーム146、147が設けられている。
これらのアームにより、各ロードロック室で乾燥した基
板をCVD装置60及び70、エッチング装置300、
レジスト除去装置(アッシャー)340に受け渡してい
る。
【0066】次に、図3に基づいて本実施形態の装置1
000を用いた処理工程を説明する。
【0067】本実施形態では、ステップ6以降の工程を
処理装置1000にて行う。
【0068】現像処理を外部装置にて終了後、ウェハW
は第1の搬送部12に戻り、ロードロック室240、ウ
ェハ搬送体47を介してエッチング装置300内へ搬送
される。そこでレジストパターンをマスクとしてドライ
エッチング処理をする。その後、ウェハWは搬送体47
を介してレジスト除去装置340内へ搬送され、レジス
トパターンが剥離され、第2有機絶縁膜と第2無機絶縁
膜がパターニングされる(ステップ6)。その後搬送体
47、ロードロック室240を介して一旦第1搬送部1
2に戻されたカセットは、さらにレジストパターンを形
成するために外部装置に搬送され、レジストパターン形
成後、上記工程と同様にエッチングとレジスト除去を行
い第1有機絶縁膜及び第1無機絶縁膜のパターニングも
行う(ステップ7)。
【0069】その後、プラズマCVD装置により、Ti
N膜を形成する(ステップ8)。
【0070】側壁保護用膜層206まで形成されたウェ
ハWは第1の搬送部12から第2の搬送部82を介して
銅形成処理室20内へ搬送される(ステップ9)。銅膜
形成後、CMP処理室30内へ搬送され、CMP処理が
施される(ステップ11)。その後、第2の搬送部82
により洗浄処理室120内へ搬送され、洗浄される。
【0071】洗浄処理されたウェハWは、第2の搬送体
82により洗浄処理室120からロードロック室40内
へ搬送され、減圧乾燥される。
【0072】減圧乾燥されたウェハWは、受け渡し部4
6を介してCVD装置60または70に搬入される。こ
こで、成膜ガスのプラズマを発生させて、ウェハW上に
SiN膜を成膜する(ステップ12)。これにより半導
体素子200が形成される。
【0073】上述の実施形態においては、銅形成工程を
スピンコート法によって行っているが、電解めっき法、
無電解めっき法、CVD法やスパッタ法で成膜すること
もできる。
【0074】また、上述の実施形態では、CVD法によ
る成膜室を設置しているが、例えばSOD(Spin−
on−Dielectrics)法にて層間絶縁膜を形
成することもできる。その場合は、図1及び図8の銅形
成室20に換えてSOD処理室を配置できる。
【0075】また、上述の実施形態では、第1の搬送部
及び第2の搬送部は互いにほぼ直交しているが、例えば
どちらか一方の搬送部のみを有する形態も可能である。
その場合は、各処理室と搬送部の間にロードロック室
(減圧乾燥室)が介在するように配置する。
【0076】また、上述の実施形態では、基板として半
導体ウェハを例にあげて説明したが、液晶装置用の基板
に適用することができる。すなわち、銅などの酸化され
やすい膜が形成された基板を洗浄し、乾燥した後、酸化
されやすい膜上に窒化珪素膜などの何らかの膜を形成す
る場合に適用でき、乾燥工程を減圧下で行い、乾燥工程
から成膜工程までの間の基板の搬送を減圧下で行うこと
により、酸化されやすい膜の自然酸化を確実に抑制する
ことができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、銅な
どの酸化されやすい膜が形成された基板を洗浄し、乾燥
した後、酸化されやすい膜上に窒化珪素膜などの絶縁膜
を形成する場合、乾燥工程を減圧下で行い、乾燥工程か
ら成膜工程までの間の基板の搬送を減圧下で行うことに
より、酸化されやすい膜の自然酸化を確実に抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成膜装置の平面図で
ある。
【図2】図1に示した成膜装置の一部を構成する減圧乾
燥室の斜視図である。
【図3】デュアルダマシン工程を経て製造される半導体
素子の製造プロセスを説明する図である。
【図4】図3で説明した各製造プロセス工程における半
導体素子の断面図(その1)を示すものである。
【図5】図3で説明した各製造プロセス工程における半
導体素子の断面図(その2)を示すものである。
【図6】図3で説明した各製造プロセス工程における半
導体素子の断面図(その3)を示すものである。
【図7】CVD装置の概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る成膜装置の平面図
である。
【符号の説明】
W…ウェハ 1…成膜装置 20…銅形成処理室 30…CMP処理室 40a〜40c…減圧乾燥室 44…供給管 45…排気管 46、47…ウェハ搬送体 50…待機室 60、70…CVD装置 40、100、140、240…ロードロック室 111、112、113…ゲートバルブ 120…洗浄処理室 207…銅膜 210…配線用凹部 211…接続プラグ用凹部 300…エッチング装置 340…レジスト除去装置 1000…成膜装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/768 H01L 21/88 M Fターム(参考) 4M104 BB04 BB14 BB17 BB18 BB28 BB30 BB32 BB33 CC01 DD08 DD16 DD20 DD37 DD43 DD51 DD52 DD53 DD75 DD77 EE05 EE06 EE12 EE14 EE15 EE17 EE18 FF17 FF18 FF22 HH20 5F031 CA02 FA01 FA11 FA12 FA15 GA02 MA03 MA06 MA22 MA23 MA28 NA04 NA07 PA30 5F033 HH11 HH18 HH21 HH23 HH28 HH32 HH33 HH34 JJ01 JJ11 JJ18 JJ21 JJ23 JJ32 JJ33 JJ34 KK00 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP12 PP15 PP26 PP27 PP28 QQ09 QQ11 QQ37 QQ48 QQ74 QQ84 QQ85 QQ88 QQ91 QQ98 RR04 RR06 RR09 RR21 SS01 SS13 SS22 TT04 XX20 5F045 AA08 AB31 AB33 AB39 AC05 AC12 AE19 AE21 CB10 EB08 EN04 GH03 GH06 HA25

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄された基板を減圧乾燥する乾燥室
    と、 前記基板上に減圧状態下でのCVD法により成膜する成
    膜室と、 前記乾燥室から前記成膜室へ前記基板を減圧状態下で搬
    送する搬送路とを具備することを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 基板を洗浄する洗浄処理室を更に具備
    し、 該洗浄処理室にて洗浄された基板は、前記乾燥室にて減
    圧乾燥されることを特徴とする、請求項1に記載の成膜
    装置
  3. 【請求項3】 基板を研磨処理する研磨処理室を更に具
    備し、 該研磨処理室にて処理された基板は、前記洗浄室にて洗
    浄処理されていることを特徴とする請求項2に記載の成
    膜装置。
  4. 【請求項4】 前記基板には、酸化されやすい膜が形成
    されていることを特徴とする請求項3に記載の成膜装
    置。
  5. 【請求項5】 表面に凹部を有する絶縁膜が形成された
    基板上に、前記凹部を埋めるように導電性膜を形成する
    導電性膜形成室を更に具備し、 前記導電性膜系性質にて導電性膜が形成された基板は、
    前記研磨処理室で、前記凹部を除く前記絶縁膜の表面に
    形成された前記導電性膜が研磨されることを特徴とする
    請求項3に記載の成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記導電性膜は銅からなることを特徴と
    する請求項5に記載の成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記乾燥室内は、不活性ガス雰囲気であ
    ることを特徴とする請求項6に記載の成膜装置。
  8. 【請求項8】 前記乾燥室は複数設けられていることを
    特徴とする請求項7に記載の成膜装置。
  9. 【請求項9】 洗浄された基板を減圧乾燥する工程と、 前記減圧乾燥後、減圧状態下を保持した状態で前記基板
    を搬送する工程と、 前記搬送後、前記基板上に減圧状態下でのCVD法によ
    り成膜する工程と、 を具備することを特徴とする成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記基板には、酸化されやすい膜が形
    成されていることを特徴とする請求項9に記載の成膜方
    法。
  11. 【請求項11】 前記酸化されやすい膜は銅であること
    を特徴とする請求項10に記載の成膜方法。
  12. 【請求項12】 大気中で基板を搬送する第1の基板搬
    送部と、 前記第1の搬送搬送部とほぼ直交するように設けられ、
    大気中で基板を搬送する第2の基板搬送部と、 前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部のうち少なくと
    も一方の間で基板の受け渡しが可能で、減圧下で基板を
    処理する処理室とを具備することを特徴とする成膜装
    置。
  13. 【請求項13】 前記処理室は、CVD成膜室であるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の成膜装置。
  14. 【請求項14】 前記処理室は、エッチング処理室であ
    ることを特徴とする請求項12に記載の成膜装置。
  15. 【請求項15】 前記処理室は、レジスト除去室である
    ことを特徴とする請求項12に記載の成膜装置。
  16. 【請求項16】 基板を洗浄する洗浄処理室と、 を更に具備し、 該洗浄処理室にて洗浄された基板は、前記乾燥室にて減
    圧乾燥されることを特徴とする請求項12に記載の成膜
    装置。
  17. 【請求項17】 前記処理室は、前記第1の基板搬送部
    との間で基板の受け渡しが可能であり、 前記第1の基板搬送部との間で基板の受け渡しが可能
    で、基板を研磨処理する研磨室と、 前記第1の基板搬送部との間で基板の受け渡しが可能
    で、前記研磨室にて処理された基板を洗浄する洗浄室
    と、 前記第1の基板搬送部との間で基板の受け渡しが可能
    で、前記洗浄室にて洗浄された基板を減圧下で乾燥する
    乾燥室とを更に具備することを特徴とする請求項12に
    記載の成膜装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の基板搬送部との間で基板の
    受け渡しが可能で、表面に凹部を有する絶縁膜が形成さ
    れた基板上に前記凹部を埋めるように導電性膜を形成す
    る導電性膜形成室を更に具備し、 前記導電性膜形成室にて導電性膜が形成された基板は、
    前記研磨室で、前記凹部を除く前記絶縁膜の表面に形成
    された前記導電性膜が研磨される請求項17に記載の成
    膜装置。
  19. 【請求項19】 大気中で基板を搬送する第1の基板搬
    送部と、 減圧下で基板を搬送する第2の基板搬送部と、 前記第1の基板搬送部と前記第2の基板搬送部との間で
    基板を搬送する第3の基板搬送部とを具備することを特
    徴とする成膜装置。
  20. 【請求項20】 前記第2の基板搬送部との間で基板の
    受け渡しが可能で、減圧下で基板を処理する処理室を更
    に具備することを特徴とする請求項19に記載の成膜装
    置。
  21. 【請求項21】 前記第1の基板搬送部との間で基板の
    受け渡しが可能で、基板を研磨処理する研磨室と、 前記第1の基板搬送部との間で基板の受け渡しが可能
    で、前記研磨室にて処理された基板を洗浄する洗浄室
    と、 前記第1の基板搬送部との間で基板の受け渡しが可能
    で、前記洗浄室にて洗浄された基板を減圧下で乾燥する
    乾燥室とを更に具備することを特徴とする請求項19に
    記載の成膜装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の基板搬送部との間で基板の
    受け渡しが可能で、表面に凹部を有する絶縁膜が形成さ
    れた基板上に前記凹部を埋めるように導電性膜を形成す
    る導電性膜形成室を更に具備し、 前記導電性膜形成室にて導電性膜が形成された基板は、
    前記研磨室で、前記凹部を除く前記絶縁膜の表面に形成
    された前記導電性膜が研磨されることを特徴とする請求
    項19に記載の成膜装置。
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KR100467495B1 (ko) * 2002-06-18 2005-01-24 동부전자 주식회사 반도체 소자의 금속 배선 형성 방법
JP2008108563A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Fuji Electric Holdings Co Ltd パッシベーション層の製造方法及びその製造装置

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