JP2002042526A - 照明装置及び演色性改善フィルタ - Google Patents

照明装置及び演色性改善フィルタ

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JP2002042526A JP2000220126A JP2000220126A JP2002042526A JP 2002042526 A JP2002042526 A JP 2002042526A JP 2000220126 A JP2000220126 A JP 2000220126A JP 2000220126 A JP2000220126 A JP 2000220126A JP 2002042526 A JP2002042526 A JP 2002042526A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライトガイド長の長さ如何に拘らず演色性の
低下の少ない照明装置を安価に提供する。 【構成】 ハロゲンランプやメタルハライドランプなど
の光源21と、ダイクロイックミラーなどの集光装置2
2からなる光源装置20と、アクリル樹脂などからなる
樹脂製のライトガイド10及びライトガイド10からの
出射光の演色性の向上を図る演色性改善フィルタ30と
により照明装置1を作製する。演色性改善フィルタ30
は、500〜650nmの波長域のスペクトル強度を低
下させるものであって、少なくとも500〜650nm
の波長域において、全光束を100として正規化した場
合に、当該波長域の単位波長当たりのスペクトル強度の
平均値を、基準光における前記波長域の単位波長当たり
のスペクトル強度の平均値に近づけるようにその光学特
性を設計する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明装置及び演色性
改善フィルタに関する。具体的には、アクリル樹脂など
の樹脂製ライトガイドを導光部材とした照明装置及び当
該照明装置に用いられる演色性改善フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アクリル樹脂などの樹脂製ライト
ガイドを導光部材とした照明装置が汎用されている。図
23及び図24に示すものは、当該照明装置100を示
す概略的構成図であって、照明装置100は、光源装置
120と光源装置120から出射された光を導光するラ
イトガイド110とを具備している。光源装置120
は、光を出射する光源121と、光源121から出射さ
れた光をライトガイド110の入射端に集光するための
集光装置122とから構成されている。光源121とし
ては、比較的発光波長の小さな光源が用いられ、例えば
図23に示すようなメタルハライドランプや図24に示
すようなハロゲンランプが用いられる。また、集光装置
122には、ライトガイド110入射端への熱負荷を軽
減するため、主に近赤外光を透過して裏面から放出する
ダイクロイックミラーが使用される。
【0003】しかし、このようなライトガイド110を
用いた照明装置100においては、ライトガイド110
出射端から出射される出射光の演色性が悪いものであっ
た。図25は、当該照明装置100における出射光の波
長特性を示す図であって、同図(a)は光源121とし
てハロゲンランプを用いたもの、同図(b)はメタルハ
ライドランプを用いたものであって、各図には、用いら
れるライトガイド110の長さを変化させたものを示し
ている。
【0004】各図から分かるように、ハロゲンランプを
用いた場合には(同図(a)参照)、出射直後には平均
演色評価数Raが96であったものが、5mではRa=
88、10mではRa=81と低下し、また、メタルハ
ライドランプを用いた場合には(同図(b)参照)、出
射直後のRaが88であったものが、5mではRa=8
1にまで低下し、さらに図示はしないが、10mではR
a=71にまで低下する。
【0005】すなわち、ガラス製のライトガイド110
を用いた場合には、特定波長での吸収帯がないため、R
aの減衰が非常に小さいが、このようにアクリル樹脂か
らなるライトガイド110を用いた場合には、導光過程
において図25(a)(b)に示すように一定波長の光
が吸収されるため、ライトガイド110入射光に比べて
出射光の演色性が低下する。
【0006】このため、美術館や博物館における展示物
用照明など、演色性が重視される用途には、上記欠点か
ら樹脂製のライトガイド110を用いることができず、
高価なガラス製のライトガイド110を用いざるを得な
かった。また、メタルハライドランプは高効率ではある
がランプ自体の演色性が悪いためにこのような用途には
不向きであり、ランプ自体の演色性がよいハロゲンラン
プが用いられる。従って、図24に示すように、光源1
21としてハロゲンランプを用いると共にガラス製のラ
イトガイド110とにより照明装置100を構成する必
要がある。
【0007】しかしながら、ハロゲンランプでは、ハロ
ゲンランプ自体の発光効率(lm/W)が低く、ライト
ガイド110への入射効率が低いため、出射光の効率も
低いものとなる。また、ガラス製のライトガイド110
ではコストが高くなると共に容易に切断することができ
ないため、施工性が悪いものとなっていた。
【0008】一方、照明装置の演色性を高めるものとし
て、例えば特開平5−3023号公報や特開平11−1
78839号公報には、ハロゲンランプを光源とした照
明装置において、フィルタあるいはランプの球管に色温
度補正膜を設置することによって、色温度を上昇させ、
演色性を高める方法が開示されている。
【0009】しかしながら、これらは光源自体の演色性
を改善するにすぎず、導光過程における吸収を考慮した
ものではなく、導光過程における吸収による影響を少な
くすることができない。
【0010】また、特開平5−67456号公報には、
点灯直後の演色性を改善した放電灯が開示されている
が、この放電灯においても、光源自体の演色性を改善す
るにすぎず、導光過程における吸収による影響を小さく
できない。また、436nm及び546nm付近の波長
成分に対しては低透過率となり、578nm付近の波長
成分に対しては高透過率となるようなフィルタを形成す
る必要があり、複数の光透過率が小さくなるようにフィ
ルタを成膜することは非常に困難なものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点に鑑みてなされたものであって、ライトガイド
長の長さ如何に拘らず演色性の低下の少ない照明装置を
安価に提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る照明装置
は、樹脂製のライトガイドと、当該ライトガイドの一端
から光を導入する光源装置と、500〜650nmの波
長域のスペクトル強度を低下させる演色性改善フィルタ
を備えたことを特徴としている。
【0013】この場合、前記演色性改善フィルタは、少
なくとも500〜650nmの波長域において、全光束
を100として正規化した場合に、当該波長域の単位波
長当たりのスペクトル強度の平均値を、基準光における
前記波長域の単位波長当たりのスペクトル強度の平均値
に近づける光学特性を有するものが好ましく用いられ
る。
【0014】さらに具体的には、光源装置にハロゲンラ
ンプを用いた場合には、演色性改善フィルタとして、透
過特性が575nm付近をピークとするなだらかな凹型
カーブを描くものが望ましく、また、光源装置にメタル
ハライドランプを用いた場合には、透過特性が550n
m付近をピークとするなだらかな凹型カーブを描く演色
性改善フィルタを用いるのが望ましい。
【0015】これらの照明装置においては、ライトガイ
ドの光出射端近傍若しくは光入射端近傍に演色性改善フ
ィルタが配置される。
【0016】また、ライトガイドの入射端側に、熱線カ
ットフィルタを備えるのが好ましく、この場合にはさら
に熱線カットフィルタを兼ね備えた演色性改善フィルタ
を用いるのが望ましい。
【0017】また、ライトガイドの入射端にさらに光透
過性の保護板を密着させるか、あるいは前記演色性改善
フィルタをライトガイドの入射端に密着させるのが望ま
しい。
【0018】本発明に係る演色性改善フィルタは、光透
過性の基板のいずれか一方の面に、500〜650nm
の波長域のスペクトル強度を低下させる光学多層膜が形
成されたことを特徴としている。
【0019】この場合、少なくとも500〜650nm
の波長域において、全光束を100として正規化した場
合に、当該波長域の単位波長当たりのスペクトル強度の
平均値を、基準光における前記波長域の単位波長当たり
のスペクトル強度の平均値に近づけるようにするのが好
ましい。
【0020】さらに具体的には、前記光学多層膜は、高
屈折率層と低屈折率層が多層に積層されてなり、前記高
屈折率層若しくは低屈折率層のいずれか一方の膜厚を、
所望する特性ピーク波長(λa)に対応する光学膜厚
(nd=2×λa/4)よりも厚くするか若しくは薄く
し、しかも、当該ピーク波長(λa)の2倍の波長(2
λa)に、選択的光学特性ピークの中心波長が存在する
ように設計される。
【0021】このとき、前記選択的光学特性ピークの中
心波長(2λa)が、1080〜1260nm、若しく
は、1040〜1220nmに位置するものが望まし
い。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る照明装置1を示す概略的構成図であって、当該照明装
置1は、光を導光するライトガイド10と光源装置20
及び本発明に係る演色性改善フィルタ30とを備えてい
る。光源装置20は、従来の光源装置120と同様な構
成のものであって、光源21と集光装置22とから構成
されている。当該光源21としては、ハロゲンランプや
メタルハライドランプなど各種のランプが用いられる
が、本発明の照明装置1においては、演色性に優れたハ
ロゲンランプが好ましく用いられる。
【0023】また、集光装置22としては、回転楕円形
状のダイクロイックミラーが用いられており、当該ダイ
クロイックミラーは、その第1焦点に光源21の発光中
心が位置し、第2焦点近傍にライトガイド10の入射端
が位置するように配置されている。
【0024】ライトガイド10は、軟質アクリル樹脂な
どの樹脂をコアとし、その周囲がフッ素系樹脂で覆われ
た樹脂製の光ファイバから作製されており、その終端面
から光が出射される終端発光タイプのものが用いられて
いる。当該ライトガイド10の長さは、特に限定される
ものではないが、光ファイバの減衰特性や照明装置1の
目的、用途などによって適宜設定される。
【0025】演色性改善フィルタ30は、ライトガイド
10端面からの出射光の演色性を高めるために配置され
るものであって、図1に示す照明装置1においては、ラ
イトガイド10の終端に配置されている。この演色性改
善フィルタ30は、可視広域において透明性を有する基
板の少なくとも片面に以下の光学特性を有する光学多層
膜が形成されたものである。
【0026】当該基板には、透明性を有する樹脂やガラ
スなどの板材、樹脂製のフィルムやシートなどが用いら
れる。当該樹脂としては、例えば、アクリル酸樹脂(P
MMA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(PET)などが挙げられる。ま
た、基材の厚さとしては特に限定されるものではなく、
以下に述べるように、用いられる光源21の種類や配置
位置によっても異なるが、概ね数mm程度の厚みに設定
される。
【0027】光学多層膜は、ライトガイド10端面から
の出射光の平均演色評価数(Ra)に敏感な波長範囲、
具体的には、用いる光源21の種類によっても異なる
が、概ね500〜650nmの範囲の波長域のスペクト
ル強度を減じるものであって、全光束が100となるよ
うに正規化した基準光と出射光の波長特性において、演
色性改善フィルタ30を透過した光の500〜650n
mの範囲の単位波長当たりのスペクトル強度の平均値
が、基準光の単位波長当たりのスペクトル強度の平均値
に近づくように設計される。また、他の波長域、少なく
とも約430〜約500nm未満及び約650〜約68
0nm付近の光の大部分が透過できるように設計され
る。
【0028】一般に平均演色評価数Raを改善するため
には、基準光源となる黒体放射あるいはCIE昼光(一
般には、その色温度から、ハロゲンランプには黒体放
射、メタルハライドランプにはCIE昼光が用いられ
る)のスペクトル強度に、そのスペクトル形状ができる
だけ高い相関関係を有するようにすることが考えられ
る。従って、ライトガイド10端面からの出射光のRa
を改善する一つの方法としては、例えば図2に示すよう
に、そのスペクトル範囲内において、基準光源のスペク
トル形状を縮小した特性となるようなフィルタを用いる
ことが考えられる。図2は、基準光源とランプ単体並び
にライトガイドからの出射光について、全光束を100
として正規化した場合におけるスペクトル強度を示す図
であって、上記フィルタを用いた場合にはRa改善後の
スペクトルは、基準光源又はランプ単体における場合と
ほぼ相似形状になっているが、この方法では、Ra改善
に敏感ではない波長の光もカットされるため、フィルタ
による光のロスが大きくなり、照明装置全体の器具効率
が小さくなる。例えば、図2に示す場合には、その効率
は、フィルタ挿入前の約65%に低下する。
【0029】本発明においては、このような基準光源の
スペクトル形状と相似状になるようなフィルタを用いる
のではなく、Raの変化に敏感な波長域の光を最低限カ
ットすることによって、フィルタの挿入による効率の低
下を小さくしつつ、Raを大幅に改善することを目的と
したものである。
【0030】より具体的に言えば、演色性改善フィルタ
30に用いられる光学多層膜は、高屈折率膜及び低屈折
率膜が交互に積層されたものであって、目標波長(λ
a)の2倍の波長近傍に、非常に強い選択的光学特性
(バレー)の中心波長(2λa)が来るように設計され
る。すなわち、目標波長(λa)が上記波長域である5
00〜650nmの範囲、さらに具体的に言えば、ハロ
ゲンランプを用いた場合には、目標波長(λa)が54
0〜630nmであって、最も望ましくはバレーの中心
波長(2λa)が1150nm付近になるように、ま
た、メタルハライドランプを用いた場合には、目標波長
(λa)が520〜610nmであって、最も望ましく
はバレーの中心波長(2λa)が1100nm付近にな
るように設定される。
【0031】また、このような光学多層膜においては、
高屈折率膜、低屈折率膜いずれか一方の膜厚を、光学膜
厚(nd=2λa/4)から多少増減させることによっ
て、目標とする波長付近(λa)にバレーの中心があ
り、数十〜200nmの波長幅(スペクトル強度図にお
いて下に凸となった範囲)の範囲に設計することが望ま
しい。
【0032】また、光学多層膜における光学膜厚(n
d)のズレは、目標とする中心波長(λa)の透過率及
び波長幅の関係から、光学膜厚(nd)の0.8〜1.
2倍の範囲内に納まるのが望ましく、入射光の角度依存
性やコスト、色補正、効率の低下度合を考慮すれば、7
〜14層の積層構造にするのが好ましい。このような積
層構造を採用することにより、最表層の膜厚を変化させ
ることによって、他の層の膜厚を変化させることなく、
上記目標波長(λa)を数〜数十nm程度、中心波長
(2λa)の透過率変化を数〜20%程度変化させるこ
とができ、簡単に色の微調整を行なうことができる。
【0033】さらに、高屈折率膜及び低屈折率膜の積層
順序はいずれであってもよいが、基板への密着性がよい
膜を第1の膜層とするのが、演色性改善フィルタ30の
耐久性の観点から望ましい。また、最表面層は低屈折率
層とし、当該最表面層の膜厚をその他の低屈折率層の光
学膜厚の略1/2とすることによって、バレー(下に凸
となった範囲)以外の可視光域における分光特性をほぼ
フラットにすることができる。従って、積層数が奇数の
場合には低屈折率層を第1の膜層として、また、積層数
が偶数の場合には高屈折率層を第1の膜層として高屈折
率膜及び低屈折率膜が積層される。
【0034】この高屈折率膜には、例えば、酸化チタン
(TiO2)や五酸化タンタル(Ta25)、酸化セリ
ウム(CeO2)等が用いられ、低屈折率膜には、例え
ば、酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2
3)、フッ化マグネシウム(MgF2)等が用いられ
る。
【0035】また、高屈折率膜及び低屈折率膜の形成に
は、真空蒸着法やイオンプレーティング法、スパッタリ
ング法、ゾルゲル法等が一般的に用いられる。また、耐
久性を向上させるためには、基板の温度を上げたり、高
密度プラズマを用いたイオンプレティングや化学的気槽
法(CVD)を用いるのが好ましい。もちろん、本発明
においては、上記方法に限定するものではなく、成膜時
に基板が耐え得る温度であり、目標とする光学多層膜が
得られる成膜方法であればどのような方法であっても差
し支えないものである。
【0036】図3は、ハロゲンランプ(図ではハロゲン
と記す。)及びメタルハライドランプ(図ではメタハラ
と記す。)を用いた場合において、各波長での透過率を
0.1とした時のRaの変化を示す図であって、ある波
長での透過率のみを0.1(他の透過率を1とする)と
した時のRaの変化量を全波長域において測定したもの
である。この図において、Raの変化に大きく寄与する
波長範囲(Raに敏感な領域)は、ハロゲンランプ、メ
タルハライドランプ双方において、概ね500〜650
nmであると言え、さらに詳しく言うならば、ハロゲン
ランプを用いる場合では、やや高波長側である540〜
630nmであって、メタルハライドランプを用いる場
合ではそれよりもやや低波長側である520〜610n
mであると言える。
【0037】従って、当該波長領域内において、ライト
ガイド10終端からの出射光のスペクトルと基準光源の
スペクトルが可能な限り高い相関関係となるようなフィ
ルタを作製することにより効率的にRaの改善に寄与で
きる。
【0038】なお、Raは各波長域のエネルギーに相互
依存するため、図3のスペクトル図からは最適な演色性
改善フィルタの光学特性を決めることはできないが、図
3から求められた上記波長範囲において、基準光源のス
ペクトルとの相関性を向上させることは、簡略的には効
果的な方法であると言える。
【0039】また、上記演色性改善フィルタ30はライ
トガイド10終端のみならず、ライトガイド10の入射
端に配置することによっても、同様な効果を発揮するこ
とができるが、光源21の近傍に演色性改善フィルタ3
0に配置する場合には、フィルタ30への熱負担が大き
くなる。従って、フィルタ30への耐熱性を考慮すれ
ば、図1に示すように、ライトガイド10の出射端に演
色性改善フィルタ30を配置するが好ましいと言える。
【0040】次に、図4は本発明の別な実施の形態に係
る照明装置1を示す概略的構成図であって、当該照明装
置1においては、ライトガイド10の入射端には、ファ
イバ端面を保護するための保護板11が配置されてお
り、当該保護板11と光源21との間に、熱線カットフ
ィルタ23が配置されている。当該熱線カットフィルタ
23は、例えばガラスから作製され、光源21から発せ
られた出射光に含まれる熱線、すなわち近赤外線領域よ
りも波長の長い波長域帯をカットするものである。この
ように熱線カットフィルタ23を用いることにより、入
射光による発熱が少なくなり、ライトガイド10からの
発熱を防ぐことができる。
【0041】また、保護板11は、ライトガイド10入
射端にゴミや埃などが付着するのを防止するためのもの
であって、少なくとも可視光域の光が透過でき、耐熱性
のある例えばガラス材などから作製されている。一般に
ライトガイド10は大部分の光を透過するために、上記
したように熱線カットフィルタ23を光源21側に配置
しておけば、ある程度の光が入射してもその端面の温度
上昇は低く抑えることができる。しかし、ライトガイド
10入射端が露出された状態であれば、当該入射端にゴ
ミや埃が付着して、入射光によって付着したゴミ等が発
火し、あるいは燃えカスに入射光が吸収されて高温状態
になる。その結果、樹脂製のライトガイド10自体が燃
え上がる危険性が考えられる。この照明装置1では、ラ
イトガイド10入射端に保護板11が備えられているた
め、ゴミや埃等の付着がなく、ライトガイド10自体の
発火を抑えることができる。
【0042】図5は、本発明のさらに別な実施の形態に
係る照明装置1の概略的構成図である。この照明装置1
においては、図4に示す照明装置1とほぼ同様な構成で
あるが、当該照明装置1にあっては、演色性改善フィル
タ30は、ライトガイド10入射端側において、熱線カ
ットフィルタ23と保護板11との間に配置されてい
る。このように、演色性改善フィルタ30は、ライトガ
イド10の出射端側や入射端側のいずれにも配置するこ
ともできる。
【0043】このように、図5に示すような配置構成を
採用することによって、照明装置1の設置後に、容易に
手が届く光源装置20の内部にフィルタ30を配置する
ことが可能であって、演色性改善フィルタ30の交換な
ど設置後のメンテナンス作業をも容易にできる。
【0044】次に図6に示す照明装置1においては、演
色性改善フィルタ30は熱線カットフィルタ23を兼ね
備えたものが使用されている。具体的には、演色性改善
フィルタ30は上記基板の片側に透過率を変化させるた
めの光学多層膜が形成されており、その反対面に熱線反
射機能を有する光学多層膜が形成されたものである。当
該演色性改善フィルタ30は、その熱線反射型機能を有
する光学多層膜を光源21側に対向させて配置されてい
る。
【0045】このように、演色性改善フィルタ30と熱
線カットフィルタ23とを兼ね備えたものを用いること
によって、その取付けが簡単になると共に取付部材を共
用化でき、コストの低減を図ることができる。さらに、
2つのフィルタ厚さ(主に基材の厚さである)が、実質
的に一つのフィルタ分の厚さで済むため、フィルタ通過
による光のロスが低減されるという効果も発揮される。
【0046】図7は本発明のさらに別な実施の形態に係
る照明装置1の概略的構成図であって、この照明装置1
においては、基板にガラス板を使用した演色性改善フィ
ルタ30と熱線カットフィルタ23を兼ね備えたものが
利用されており、演色性改善フィルタ30の光学多層膜
側が、ライトガイド10の入射端に密着されている。こ
の構成によれば、演色性改善フィルタ30(熱線カット
フィルタ23)の基板がライトガイド10端面の保護板
11の機能を果たすため、さらに部品点数の削減が図ら
れ、照明装置1の製造コストを削減できる。また、フィ
ルタ通過による光のロスもより低減される。
【0047】上記各実施の形態においては、ライトガイ
ド10の終端から光を出射させる終端出射型の照明装置
1について説明したが、本発明は側面発光型のライトガ
イド10にも適用可能なものである。図8はその側面発
光型のライトガイド10に適用したものを示す図であっ
て、同図(a)は演色性改善フィルタ30が備えられた
ライトガイド10を示す概略的斜視図、同図(b)はそ
の概略的断面構造図である。このライトガイド10は、
側面からの光漏れを積極的に行なうようにしたものであ
って、側面全周から発光されるものである。演色性改善
フィルタ30は、円筒状の基板に上記光学特性を有する
光学多層膜が形成されたものであって、演色性改善フィ
ルタ30の空洞内にライトガイド10が挿通される。こ
のように、側面発光型のライトガイド10にも適用する
ことができる。
【0048】さらに図9に示すものも、側面発光型のラ
イトガイド10に適用したものであるが、図9に示すラ
イトガイド10は、断面矩形状をしており、アクリル樹
脂に微細な拡散反射粒子が練り込まれたものであり、4
つの側面から発光が可能なものである。
【0049】このように断面矩形状の側面発光型ライト
ガイド10にも適用できるものであり、図8や図9に示
すような側面発光型のライトガイド10に適用した場合
には、ライトガイド10の側面が演色性改善フィルタ3
0で覆われる構造となるため、ライトガイド10側面に
ゴミや埃が付着し、ゴミ、ホコリによる発光効率の低下
を防ぐことができる。
【0050】また、図10に示すものは、ライトガイド
10側面の一部領域からのみ光が出射されるタイプに適
用したものであって、コアの側面一部領域に、コアとク
ラッドの界面にライトガイド10の長手方向に沿って、
拡散反射塗料が塗布された拡散反射膜が設けられてい
る。また、演色性改善フィルタ30は平板状をしてお
り、ライトガイド10側面から出射された出射光の照射
領域の少なくとも一部領域、図ではその全ての領域が含
まれるように配置されている。本発明はこのような構成
の照明装置1にも適用ができるものでもある。
【0051】
【実施例】次に本発明の実施例である演色性改善フィル
タ及び照明装置を各種作製し、本発明による効果を確認
した。
【0052】(演色性改善フィルタの作製例)○○mm
厚のガラス板に、表1及び表2に示すように、高屈折率
層及び低屈折率層を真空蒸着法によって積層し、実施例
である演色性改善フィルタを作製した。次に、当該演色
性改善フィルタのRa改善性について、ハロゲンランプ
及びメタルハライドランプを用いて測定した。その結果
を、ハロゲンランプについては表1に、メタルハライド
ランプについては表2に示した。なお、Ra改善性は、
演色性改善フィルタの近傍に光源を配置し、フィルタ透
過直後において透過光のスペクトルを測定して求めた。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】(照明装置の作製例)次に、本発明の効果
について詳細に検討するため、さらに本発明に係る別な
演色性改善フィルタを作製すると共に当該フィルタ及び
終端発光型ライトガイドを用いて各種照明装置を作製し
た。
【0056】(照明装置1)図1に示すように回転楕円
形状のダイクロイックミラー反射鏡の第1焦点に、ハロ
ゲンランプを、前記反射鏡の第2焦点にライトガイドの
入射端を配置した。また、ライトガイドの長さを5mと
して、演色性改善フィルタをライトガイドの出射端に配
置して実施例である照明装置を作製した。
【0057】当該照明装置に用いた演色性改善フィルタ
の分光透過率特性を図10に、また、当該照明装置にお
けるライトガイド出射光の分光特性を図11に、さら
に、当該ライトガイド出射光のスペクトルを、全光束を
100として正規化した場合について図12に示した。
尚、図11及び図12には、比較例として、演色性改善
フィルタを用いない場合についても示した。
【0058】この演色性改善フィルタにおいては、53
0〜600nm付近において幅広い吸収ピークを示し、
500〜650nmでのスペクトル強度の波長平均を算
出したところ、フィルタを用いなかった場合には、基準
光(黒体放射)では4.93、試料光が4.74で、基
準光に対する試料光の割合は96.1%であったのに対
し、フィルタを用いた場合には、基準光では4.93、
試料光では4.86となり、その割合は98.6%に向
上した。
【0059】また、Raの改善度を測定したところ、フ
ィルタ無しの場合にはRa=88であったのに対し、フ
ィルタを用いた場合にはRa=96へと向上し、器具効
率(光の透過率)もフィルタ無しの場合を100とすれ
ば、フィルタを用いた場合には87%であり高効率なも
のであった。
【0060】(照明装置2)光源にメタルハライドラン
プを用いて、上記照明装置1と同様な構成である照明装
置を作製した。当該照明装置に用いた演色性改善フィル
タの分光透過率特性を図14に、また、当該照明装置に
おけるライトガイド出射光の分光特性を図15に、さら
に、当該ライトガイド出射光のスペクトルを、全光束を
100として正規化した場合について図16に示した。
尚、図15及び図16には、比較例として、演色性改善
フィルタを用いない場合についても示した。
【0061】この演色性改善フィルタにおいては、54
5nm付近及び570nmに吸収ピーク(バレー)を示
し、500〜650nmでのスペクトル強度の波長平均
を算出したところ、フィルタを用いなかった場合には、
基準光(CIE昼光)では4.52、試料光が4.24
で、その基準光に対する試料光の割合は93.8%であ
ったのに対し、フィルタを用いた場合には、基準光では
4.51、試料光では4.39となり、その割合は9
7.3%に向上した。
【0062】また、Raの改善度を測定したところ、フ
ィルタ無しの場合にはRa=83であったのに対し、フ
ィルタを用いた場合にはRa=96へと向上し、器具効
率(光の透過率)もフィルタ無しの場合を100とすれ
ば、フィルタを用いた場合には81%であり高効率なも
のであった。
【0063】(照明装置3)照明装置1と同様な構成な
照明装置(光源はハロゲンランプである)を作製した。
当該照明装置に用いた演色性改善フィルタの分光透過率
特性を図17に、また、当該照明装置におけるライトガ
イド出射光の分光特性を図18に、さらに、当該ライト
ガイド出射光のスペクトルを、全光束を100として正
規化した場合について図19に示した。尚、図18及び
図19には、比較例として、演色性改善フィルタを用い
ない場合についても示した。
【0064】この演色性改善フィルタにおいては、54
0〜630nmの範囲で全体がなだらかな下に凸とな
り、575nm付近に吸収ピークを示した。また、50
0〜650nmでのスペクトル強度の波長平均を算出し
たところ、フィルタを用いなかった場合には、基準光
(黒体放射)では4.93、試料光が4.74で、その
基準光に対する試料光の割合は96.1%であったのに
対し、フィルタを用いた場合には、基準光では4.9
2、試料光では4.85となり、その割合は98.5%
に向上した。
【0065】また、Raの改善度を測定したところ、フ
ィルタ無しの場合にはRa=88であったのに対し、フ
ィルタを装着した場合にはRa=96へと向上し、器具
効率(光の透過率)もフィルタ無しの場合を100とす
れば、フィルタを用いた場合には84%であり高効率な
ものであった。
【0066】この演色性改善フィルタによれば、フィル
タの透過特性が1つのピークを持つ連続曲線であるた
め、フィルタの設計、作製が非常に容易である。
【0067】(照明装置4)光源にメタルハライドラン
プを用いて、照明装置1と同様な構成な照明装置を作製
した。当該照明装置に用いた演色性改善フィルタの分光
透過率特性を図20に、また、当該照明装置におけるラ
イトガイド出射光の分光特性を図21に、さらに、当該
ライトガイド出射光のスペクトルを、全光束を100と
して正規化した場合について図22に示した。尚、図2
1及び図22には、比較例として、演色性改善フィルタ
を用いない場合についても示した。
【0068】この演色性改善フィルタにおいては、52
0〜610nmの範囲で全体がなだらかな下に凸とな
り、550nm付近に吸収ピークを示すものであって、
上記照明装置3で用いた演色性改善フィルタの吸収ピー
クをほぼ20nm短波長側にシフトさせたものである。
また、500〜650nmでのスペクトル強度の波長平
均を算出したところ、フィルタを用いなかった場合に
は、基準光(CIE昼光)では4.52、試料光が4.
24で、その基準光に対する試料光の割合は93.8%
であったのに対し、フィルタを用いた場合には、基準光
では4.49、試料光では4.36となり、その割合は
97.1%に向上した。
【0069】また、Raの改善度を測定したところ、フ
ィルタ無しの場合にはRa=83であったのに対し、フ
ィルタを装着した場合Ra=95へと向上し、器具効率
(光の透過率)もフィルタ無しの場合を100とすれ
ば、フィルタを用いた場合には80%であり高効率なも
のであった。
【0070】このように本発明の演色性改善フィルタを
用いて照明装置を構成することにより、樹脂製のライト
ガイドの端面から出射される出射光の演色性を向上させ
ることができた。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、平均演色評価数(R
a)の変化量が大きな波長域、すなわち、ハロゲンラン
プにおいては、540〜630nmの波長域、あるいは
メタルハライドランプにおいては、520〜610nm
の波長域のスペクトル強度を低下させる演色性改善フィ
ルタが用いられているので、樹脂製のライトガイド出射
端及び基準光源から出射された光の正規化された波長特
性において、単位波長当たりのスペクトル強度の平均値
を、基準光源のそれに近づけさせることができる。この
結果、ライトガイド長による減衰如何に拘らず、演色性
の低下を防ぐことができる。
【0072】また、本発明の演色性改善フィルタは、一
定波長域のスペクトル強度を全体的に低下させるもので
あるために、その設計も比較的容易に行なえ、安価に演
色性改善フィルタを提供できる。
【0073】特にコストの低い樹脂製光ファイバから作
製されたライトガイドを用いて照明装置を構成できるた
め、その施工も容易なものとなり、ライドガイドを用い
た照明装置を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態に係る照明装置を
示す概略的構成図である。
【図2】基準光源とランプ単体及びスペクトル形状が相
似形となるようなフィルタを用いた場合におけるスペク
トル強度を示す図であって、全光束を100として正規
化した場合のものである。
【図3】ハロゲンランプ及びメタルハライドランプを用
いた場合において、各波長での透過率を0.1とした時
のRaの変化を示す図である。
【図4】本発明の別な実施の形態に係る照明装置を示す
概略的構成図である。
【図5】本発明のさらに別な実施の形態に係る照明装置
を示す概略的構成図である。
【図6】本発明のさらに別な実施の形態に係る照明装置
を示す概略的構成図である。
【図7】本発明のさらに別な実施の形態に係る照明装置
を示す概略的構成図である。
【図8】本発明のさらに別な実施の形態に係る照明装置
において、側面発光型のライトガイドに適用したものを
示す図であって、同図(a)は演色性改善フィルタが備
えられたライトガイドを示す概略的斜視図、同図(b)
はその概略的断面構造図である。
【図9】本発明のさらに別な実施の形態に係る照明装置
において、断面略矩形状の側面発光型のライトガイドに
適用したものを示す図であって、同図(a)は演色性改
善フィルタが備えられたライトガイドを示す概略的斜視
図、同図(b)はその概略的断面構造図である。
【図10】本発明のさらに別な実施の形態に係る照明装
置において、側面の一部から発光されるタイプのライト
ガイドに適用したものを示す図である。
【図11】本発明の一実施例である演色性改善フィルタ
の分光透過率特性を示す図である。
【図12】図11の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
の分光特性を示す図である。
【図13】図11の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
のスペクトルを示す図であって、全光束を100として
正規化した場合のものである。
【図14】本発明の一実施例である演色性改善フィルタ
の分光透過率特性を示す図である。
【図15】図14の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
の分光特性を示す図である。
【図16】図14の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
のスペクトルを示す図であって、全光束を100として
正規化した場合のものである。
【図17】本発明の一実施例である演色性改善フィルタ
の分光透過率特性を示す図である。
【図18】図17の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
の分光特性を示す図である。
【図19】図17の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
のスペクトルを示す図であって、全光束を100として
正規化した場合のものである。
【図20】本発明の一実施例である演色性改善フィルタ
の分光透過率特性を示す図である。
【図21】図20の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
の分光特性を示す図である。
【図22】図20の演色性改善フィルタを用いた本発明
の一実施例である照明装置におけるライトガイド出射光
のスペクトルを示す図であって、全光束を100として
正規化した場合のものである。
【図23】従来例である照明装置の概略的構成図であ
る。
【図24】別な従来例である照明装置の概略的構成図で
ある。
【図25】従来例の照明装置における出射光の波長特性
を示す図であって、同図(a)は光源としてハロゲンラ
ンプを用いたもの、同図(b)はメタルハライドランプ
を用いたものである。
【符号の説明】
1 照明装置 10 ライトガイド 11 保護板 12 拡散反射膜 20 光源装置 21 光源 22 集光装置 23 熱線カットフィルタ 30 演色性改善フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 27/54 G03B 27/54 Z // F21Y 101:00 F21Y 101:00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のライトガイドと、当該ライトガ
    イドの一端から光を導入する光源装置と、500〜65
    0nmの波長域のスペクトル強度を低下させる演色性改
    善フィルタを備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記演色性改善フィルタは、少なくとも
    500〜650nmの波長域において、全光束を100
    として正規化した場合に、当該波長域の単位波長当たり
    のスペクトル強度の平均値を、基準光における前記波長
    域の単位波長当たりのスペクトル強度の平均値に近づけ
    る光学特性を有することを特徴とする請求項1記載の照
    明装置。
  3. 【請求項3】 前記光源装置にハロゲンランプが用いら
    れ、前記演色性改善フィルタは、その透過特性が575
    nm付近をピークとするなだらかな凹型カーブを描くこ
    とを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載の照明装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光源装置にメタルハライドランプが
    用いられ、前記演色性改善フィルタは、その透過特性が
    550nm付近をピークとするなだらかな凹型カーブを
    描くことを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載の
    照明装置。
  5. 【請求項5】 前記ライトガイドの他端から光が出射さ
    れ、当該出射端近傍に前記演色性改善フィルタを備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4いずれかに記
    載の照明装置。
  6. 【請求項6】 前記ライトガイドの他端から光が出射さ
    れ、前記入射端近傍に前記演色性改善フィルタを備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4いずれかに記
    載の照明装置。
  7. 【請求項7】 前記ライトガイドの入射端側に、熱線カ
    ットフィルタを備えたことを特徴とする請求項1〜6何
    れかに記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記演色性改善フィルタは、熱線カット
    フィルタを兼ね備えたことを特徴とする請求項7記載の
    照明装置。
  9. 【請求項9】 前記ライトガイドの入射端に光透過性の
    保護板を密着させたことを特徴とする請求項1〜8何れ
    かに記載の照明装置。
  10. 【請求項10】 前記演色性改善フィルタが、ライトガ
    イドの入射端に密着されたことを特徴とする請求項1〜
    8何れかに記載の照明装置。
  11. 【請求項11】 光透過性の基板のいずれか一方の面
    に、500〜650nmの波長域のスペクトル強度を低
    下させる光学多層膜が形成されたことを特徴とする演色
    性改善フィルタ。
  12. 【請求項12】 少なくとも500〜650nmの波長
    域において、全光束を100として正規化した場合に、
    当該波長域の単位波長当たりのスペクトル強度の平均値
    を、基準光における前記波長域の単位波長当たりのスペ
    クトル強度の平均値に近づけるものであることを特徴と
    する請求項11記載の演色性改善フィルタ。
  13. 【請求項13】 前記光学多層膜は、高屈折率層と低屈
    折率層が多層に積層されてなり、前記高屈折率層若しく
    は低屈折率層のいずれか一方の膜厚が、所望する特性ピ
    ーク波長(λa)に対応する光学膜厚(nd=2×λa
    /4)よりも厚く若しくは薄く、かつ、当該ピーク波長
    (λa)の2倍の波長(2λa)に、選択的光学特性ピ
    ークの中心波長が存在することを特徴とする請求項11
    又は12いずれかに記載の演色性改善フィルタ。
  14. 【請求項14】 前記選択的光学特性ピークの中心波長
    (2λa)が、1080〜1260nmにあることを特
    徴とする請求項11、12又は13何れかに記載の演色
    性改善フィルタ。
  15. 【請求項15】 前記選択的光学特性ピークの中心波長
    (2λa)が、1040〜1220nmにあることを特
    徴とする請求項11、12又は13何れかに記載の演色
    性改善フィルタ。
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