JP2002042114A - 崩落検知システム - Google Patents
崩落検知システムInfo
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- JP2002042114A JP2002042114A JP2000231811A JP2000231811A JP2002042114A JP 2002042114 A JP2002042114 A JP 2002042114A JP 2000231811 A JP2000231811 A JP 2000231811A JP 2000231811 A JP2000231811 A JP 2000231811A JP 2002042114 A JP2002042114 A JP 2002042114A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トンネル内に敷設した線路上にトンネルの部
材や構築物の一部が崩落し、電車の通過に危険な状態と
なったとき、線路上に異物があることを検知することが
でき、しかも、無人で24時間リアルタイムに検知する
ことができる崩落検知システムを提供すること。 【解決手段】 線路2上およびその周辺を撮像する撮像
手段3a、3b、3c、3d、3eと、正常時の線路2
上およびその周辺を撮像した正常時映像信号と前記撮像
手段で常時撮像しているリアルタイム映像信号とを比較
する比較手段とを備え、前記比較手段による映像信号の
比較結果に基づいて、線路2上への崩落を検出するよう
構成した。
材や構築物の一部が崩落し、電車の通過に危険な状態と
なったとき、線路上に異物があることを検知することが
でき、しかも、無人で24時間リアルタイムに検知する
ことができる崩落検知システムを提供すること。 【解決手段】 線路2上およびその周辺を撮像する撮像
手段3a、3b、3c、3d、3eと、正常時の線路2
上およびその周辺を撮像した正常時映像信号と前記撮像
手段で常時撮像しているリアルタイム映像信号とを比較
する比較手段とを備え、前記比較手段による映像信号の
比較結果に基づいて、線路2上への崩落を検出するよう
構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線路その他の走行
路の上への崩落を検知することにより、電車その他の移
動体の安全運行を確保する崩落検知システムに関するも
のである。
路の上への崩落を検知することにより、電車その他の移
動体の安全運行を確保する崩落検知システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルの部材や構築物の一部が
トンネル内の線路上に崩落していないかどうかの安全確
認は、目視や打音による定期検査で行っており、言い換
えれば、崩落検知は人手により定期的に行っていた。
トンネル内の線路上に崩落していないかどうかの安全確
認は、目視や打音による定期検査で行っており、言い換
えれば、崩落検知は人手により定期的に行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトンネル内の崩落確認は、目視や打音により
行っていたので、トンネルの総ての部分を確認しようと
すると労力と時間がかかるばかりか、24時間リアルタ
イムに崩落を検知することができないという問題があっ
た。
うな従来のトンネル内の崩落確認は、目視や打音により
行っていたので、トンネルの総ての部分を確認しようと
すると労力と時間がかかるばかりか、24時間リアルタ
イムに崩落を検知することができないという問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、トンネル内に敷設した線路上にトン
ネルの部材や構築物の一部が崩落し、電車の通過に対し
て危険な状態となったとき、線路上に異物があることを
検知することができ、しかも、無人で24時間リアルタ
イムに検知することができる崩落検知システムを提供す
るものである。
になされたもので、トンネル内に敷設した線路上にトン
ネルの部材や構築物の一部が崩落し、電車の通過に対し
て危険な状態となったとき、線路上に異物があることを
検知することができ、しかも、無人で24時間リアルタ
イムに検知することができる崩落検知システムを提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の崩落検知システ
ムは、移動体の走行路上およびその周辺を撮像する複数
の撮像手段と、正常時の前記走行路上およびその周辺を
撮像した正常時映像信号と前記撮像手段で常時撮像して
いるリアルタイム映像信号とを比較する比較手段とを備
え、前記正常時映像信号と前記リアルタイム映像信号と
の比較結果に基づいて、前記走行路上への崩落を検知す
る構成を有している。この構成により、トンネル内に敷
設した線路上にトンネルの部材や構築物の一部が崩落
し、電車の通過に対して危険な状態となったとき、線路
上に異物があることを検知することができ、しかも、無
人で24時間リアルタイムに検知することができること
となる。したがって、トンネル通過信号を赤にしたり、
監視センターから電車に連絡したりすることにより、電
車の事故を事前に防ぐことができる。
ムは、移動体の走行路上およびその周辺を撮像する複数
の撮像手段と、正常時の前記走行路上およびその周辺を
撮像した正常時映像信号と前記撮像手段で常時撮像して
いるリアルタイム映像信号とを比較する比較手段とを備
え、前記正常時映像信号と前記リアルタイム映像信号と
の比較結果に基づいて、前記走行路上への崩落を検知す
る構成を有している。この構成により、トンネル内に敷
設した線路上にトンネルの部材や構築物の一部が崩落
し、電車の通過に対して危険な状態となったとき、線路
上に異物があることを検知することができ、しかも、無
人で24時間リアルタイムに検知することができること
となる。したがって、トンネル通過信号を赤にしたり、
監視センターから電車に連絡したりすることにより、電
車の事故を事前に防ぐことができる。
【0006】本発明の崩落検知システムは、前記比較手
段が前記映像信号の比較をデジタル信号において行い、
前記比較によって導かれた一致率が所定の一致率より高
いとき、崩落なしと判定する構成を有している。この構
成により、正常時映像とリアルタイム映像をデジタル信
号で比較するので、比較結果を容易に数値化することが
でき、また、敷石が電車通過により移動したような場合
であっても、敷石移動による映像の微小差を崩落と判断
してしまうことがないので、崩落発生を正確に報知する
ことができることとなる。
段が前記映像信号の比較をデジタル信号において行い、
前記比較によって導かれた一致率が所定の一致率より高
いとき、崩落なしと判定する構成を有している。この構
成により、正常時映像とリアルタイム映像をデジタル信
号で比較するので、比較結果を容易に数値化することが
でき、また、敷石が電車通過により移動したような場合
であっても、敷石移動による映像の微小差を崩落と判断
してしまうことがないので、崩落発生を正確に報知する
ことができることとなる。
【0007】本発明の崩落検知システムは、前記複数の
撮像手段は、トンネル内の両側面において交互に配置し
た構成を有している。この構成により、トンネル内の線
路全体を撮像して網羅することができるとともに、線路
の映像を、両側から交互に対向する位置から撮像して、
トンネル内の崩落を正確に検知することができることと
なる。
撮像手段は、トンネル内の両側面において交互に配置し
た構成を有している。この構成により、トンネル内の線
路全体を撮像して網羅することができるとともに、線路
の映像を、両側から交互に対向する位置から撮像して、
トンネル内の崩落を正確に検知することができることと
なる。
【0008】本発明の崩落検知システムは、トンネル内
の両側面に配置された前記複数の撮像手段からの前記リ
アルタイム映像信号が、両側面とも異常であるとき、報
知機能を有する監視装置に崩落を通知する構成を有して
いる。この構成により、トンネル内に対向して配置した
複数の映像手段がともに異常をとらえたとき崩落と判定
するので、崩落検知の精度を上げることができることと
なる。
の両側面に配置された前記複数の撮像手段からの前記リ
アルタイム映像信号が、両側面とも異常であるとき、報
知機能を有する監視装置に崩落を通知する構成を有して
いる。この構成により、トンネル内に対向して配置した
複数の映像手段がともに異常をとらえたとき崩落と判定
するので、崩落検知の精度を上げることができることと
なる。
【0009】本発明の崩落検知システムは、前記複数の
撮像手段からの信号に基づいて前記比較手段が検知した
データを、モニタが接続された監視装置に通知し、前記
モニタが崩落検知箇所を表示する構成を有している。こ
の構成により、複数の撮像手段の撮像による結果から異
常を判断することで、誤動作で異常発生信号を発生させ
ないようにすることができることとなる。
撮像手段からの信号に基づいて前記比較手段が検知した
データを、モニタが接続された監視装置に通知し、前記
モニタが崩落検知箇所を表示する構成を有している。こ
の構成により、複数の撮像手段の撮像による結果から異
常を判断することで、誤動作で異常発生信号を発生させ
ないようにすることができることとなる。
【0010】本発明の崩落検知システムは、前記撮像手
段の撮像位置を崩落が検知された位置に向け、モニタが
接続された監視装置に崩落した状態の映像信号を出力す
る構成を有している。この構成により、トンネル内の崩
落を検知した後に、崩落した部材あるいは構築物を映像
で確認することができることとなる。
段の撮像位置を崩落が検知された位置に向け、モニタが
接続された監視装置に崩落した状態の映像信号を出力す
る構成を有している。この構成により、トンネル内の崩
落を検知した後に、崩落した部材あるいは構築物を映像
で確認することができることとなる。
【0011】本発明の崩落検知システムは、前記比較手
段は、移動体通過の際に前記映像信号の比較を停止する
構成を有している。この構成により、例えば、電車の接
近信号をレールあるいは信号回線に基づいて検知したら
映像信号の比較を停止することにより、リアルタイムの
映像信号と正常時の映像信号を比較している状態で電車
の通過があり、電車通過中の映像信号が正常時の映像と
不一致となる場合でも、電車が通過するたびに崩落発生
の信号を発生することがなくなり、崩落外による信号の
発生を防ぐことができることとなる。
段は、移動体通過の際に前記映像信号の比較を停止する
構成を有している。この構成により、例えば、電車の接
近信号をレールあるいは信号回線に基づいて検知したら
映像信号の比較を停止することにより、リアルタイムの
映像信号と正常時の映像信号を比較している状態で電車
の通過があり、電車通過中の映像信号が正常時の映像と
不一致となる場合でも、電車が通過するたびに崩落発生
の信号を発生することがなくなり、崩落外による信号の
発生を防ぐことができることとなる。
【0012】本発明の崩落検知システムは、トンネル内
の両側面に配置され、トンネル内の線路上およびその周
辺を撮像する複数の撮像手段と、正常時の前記線路上お
よびその周辺を撮像した正常時映像信号と前記撮像手段
で常時撮像しているリアルタイム映像信号とを比較する
比較手段とを備え、前記比較手段が、前記映像信号の比
較結果に基づいて前記線路上の異常を検出したとき、前
記異常をとらえた一方の前記撮像手段に対向する他方の
前記撮像手段に位置情報を通知し、この他方の撮像手段
が、前記位置情報に基づいて撮像角度を調整し、この位
置において異常な映像をとらえた場合、報知機能を有す
る監視装置に崩落を通知する構成を有している。この構
成により、線路上の異常を検知した検知位置情報を近接
したカメラに出力し、対向するカメラが異常検知位置に
撮像角度を自動的に調整して、複数のカメラで崩落を確
認し、精度高く崩落を検知することができることとな
る。
の両側面に配置され、トンネル内の線路上およびその周
辺を撮像する複数の撮像手段と、正常時の前記線路上お
よびその周辺を撮像した正常時映像信号と前記撮像手段
で常時撮像しているリアルタイム映像信号とを比較する
比較手段とを備え、前記比較手段が、前記映像信号の比
較結果に基づいて前記線路上の異常を検出したとき、前
記異常をとらえた一方の前記撮像手段に対向する他方の
前記撮像手段に位置情報を通知し、この他方の撮像手段
が、前記位置情報に基づいて撮像角度を調整し、この位
置において異常な映像をとらえた場合、報知機能を有す
る監視装置に崩落を通知する構成を有している。この構
成により、線路上の異常を検知した検知位置情報を近接
したカメラに出力し、対向するカメラが異常検知位置に
撮像角度を自動的に調整して、複数のカメラで崩落を確
認し、精度高く崩落を検知することができることとな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
て、図面を用いて説明する。
【0014】(第1実施形態) 本発明の第1実施形態
について説明する。図1はカメラの設置状態を示す図で
ある。図1において、崩落検知システムのカメラ3a〜
3e(以下、3aを第1カメラ、3bを第2カメラ、3
cを第3カメラ、3dを第4カメラ、3eを第5カメラ
という)は、トンネル1内の高所の両側面に複数設置
し、線路2のトンネル1内における全範囲を撮像範囲に
するとともに、トンネル1内の両側面において交互に対
向するように配置して、線路2の両側からカメラの死角
を補うようにする。例えば、第1カメラ3aの撮像範囲
5bと、第1カメラ3aに対向して配置された第4カメ
ラ3dの撮像範囲5aは、互いにカメラの死角を補なう
ようになっている。
について説明する。図1はカメラの設置状態を示す図で
ある。図1において、崩落検知システムのカメラ3a〜
3e(以下、3aを第1カメラ、3bを第2カメラ、3
cを第3カメラ、3dを第4カメラ、3eを第5カメラ
という)は、トンネル1内の高所の両側面に複数設置
し、線路2のトンネル1内における全範囲を撮像範囲に
するとともに、トンネル1内の両側面において交互に対
向するように配置して、線路2の両側からカメラの死角
を補うようにする。例えば、第1カメラ3aの撮像範囲
5bと、第1カメラ3aに対向して配置された第4カメ
ラ3dの撮像範囲5aは、互いにカメラの死角を補なう
ようになっている。
【0015】図2はカメラのスキャンを示す図である。
図2を用いて、カメラの撮像範囲についてさらに具体的
に説明する。図2において、第1カメラ3aは弧5cに
したがってスキャンし、第4カメラ3dは弧5dにした
がってスキャンする。第1カメラ3aは、回転台28a
に設置されて、回転台28aの各回転角度6a、6b、
6c、6d、6eで線路2およびその周辺を撮像する。
各回転角度6a〜6eの撮像範囲は、部分的に重なるよ
うになっており、また、少なくとも第1カメラ3a前面
の線路2上をカバーし、フレームあるいはフィールドの
静止画として撮像される。また、第1カメラ3aに対向
する第4カメラ3dは、回転台28dに設置されて、回
転台28dの各回転角度7a、7b、7c、7d、7e
で線路2およびその周辺を撮像する。各回転角度7a〜
7eの撮像範囲は、第1カメラ3aの撮像範囲と重な
り、また、少なくとも第4カメラ3d前面の線路2上を
カバーし、フレームあるいはフィールドの静止画として
撮像される。例えば、6cと7a、6dと7b、6eと
7cの撮像範囲が重なっている。
図2を用いて、カメラの撮像範囲についてさらに具体的
に説明する。図2において、第1カメラ3aは弧5cに
したがってスキャンし、第4カメラ3dは弧5dにした
がってスキャンする。第1カメラ3aは、回転台28a
に設置されて、回転台28aの各回転角度6a、6b、
6c、6d、6eで線路2およびその周辺を撮像する。
各回転角度6a〜6eの撮像範囲は、部分的に重なるよ
うになっており、また、少なくとも第1カメラ3a前面
の線路2上をカバーし、フレームあるいはフィールドの
静止画として撮像される。また、第1カメラ3aに対向
する第4カメラ3dは、回転台28dに設置されて、回
転台28dの各回転角度7a、7b、7c、7d、7e
で線路2およびその周辺を撮像する。各回転角度7a〜
7eの撮像範囲は、第1カメラ3aの撮像範囲と重な
り、また、少なくとも第4カメラ3d前面の線路2上を
カバーし、フレームあるいはフィールドの静止画として
撮像される。例えば、6cと7a、6dと7b、6eと
7cの撮像範囲が重なっている。
【0016】同様に、図1の第4カメラ3dと第2カメ
ラ3b、第2カメラ3bと第5カメラ3e、第5カメラ
3eと第3カメラ3cは、それぞれ撮像範囲が互いに重
なるように設置されており、それぞれ対向する位置から
線路2上を撮像するようになっている。
ラ3b、第2カメラ3bと第5カメラ3e、第5カメラ
3eと第3カメラ3cは、それぞれ撮像範囲が互いに重
なるように設置されており、それぞれ対向する位置から
線路2上を撮像するようになっている。
【0017】図3は崩落検知システムのブロック図であ
る。図3において、トンネル内に設置されたカメラ3
a、3b、3c、3d、3eの映像出力(リアルタイム
映像)は、崩落検知回路9a、9b、9c、9d、9e
にそれぞれ入力され、予め記憶した正常時のメモリ映像
と比較されて、異常が発生しているか否か判別される。
る。図3において、トンネル内に設置されたカメラ3
a、3b、3c、3d、3eの映像出力(リアルタイム
映像)は、崩落検知回路9a、9b、9c、9d、9e
にそれぞれ入力され、予め記憶した正常時のメモリ映像
と比較されて、異常が発生しているか否か判別される。
【0018】第1カメラ3aが、トンネル1内の部材や
構造物が線路2に崩落した映像を崩落検知回路9aに入
力すると、崩落検知回路9aは、第1カメラ3aからの
映像と正常時のメモリ映像とを比較して、異常発生を示
す検知信号(崩落信号)を比較検知回路9fに出力す
る。同時に、第1カメラ3aに対向した第4カメラ3d
が、トンネル1内の部材や構造物が線路2に崩落した映
像を崩落検知回路9dに入力すると、崩落検知回路9d
は、第4カメラ3dからの映像と正常時のメモリ映像と
を比較して、異常発生を示す検知信号(崩落信号)を比
較検知回路9fに出力する。
構造物が線路2に崩落した映像を崩落検知回路9aに入
力すると、崩落検知回路9aは、第1カメラ3aからの
映像と正常時のメモリ映像とを比較して、異常発生を示
す検知信号(崩落信号)を比較検知回路9fに出力す
る。同時に、第1カメラ3aに対向した第4カメラ3d
が、トンネル1内の部材や構造物が線路2に崩落した映
像を崩落検知回路9dに入力すると、崩落検知回路9d
は、第4カメラ3dからの映像と正常時のメモリ映像と
を比較して、異常発生を示す検知信号(崩落信号)を比
較検知回路9fに出力する。
【0019】比較検知回路9fは、2箇所に対向して配
置したカメラに対応する2つの崩落検知回路9a、9d
から同時に崩落信号を受けると、トンネル1内で線路2
の上に異常物があると判断して、監視装置10の検知入
力回路10fに信号を出力する。
置したカメラに対応する2つの崩落検知回路9a、9d
から同時に崩落信号を受けると、トンネル1内で線路2
の上に異常物があると判断して、監視装置10の検知入
力回路10fに信号を出力する。
【0020】検知入力回路10fは、トンネル1内の線
路2に異常物があることを崩落表示10aに出力し、崩
落表示10aが異常を表示する点灯を行う。また、異常
を知らせる警報を発生する。
路2に異常物があることを崩落表示10aに出力し、崩
落表示10aが異常を表示する点灯を行う。また、異常
を知らせる警報を発生する。
【0021】同時に、検知入力回路10fの出力を、映
像制御回路10qが入力する。映像制御回路10qは、
線路2の上に崩落した状態の映像を表示させるために、
映像切替回路10rに指示する。映像切替回路10r
は、第1カメラ3aの映像(崩落映像)を出力する崩落
検知回路9aと、第4カメラ3dの映像(崩落映像)を
出力する崩落検知回路9dとからそれぞれ入力した映像
信号をモニタ11に出力し、モニタ11が崩落映像を表
示する。
像制御回路10qが入力する。映像制御回路10qは、
線路2の上に崩落した状態の映像を表示させるために、
映像切替回路10rに指示する。映像切替回路10r
は、第1カメラ3aの映像(崩落映像)を出力する崩落
検知回路9aと、第4カメラ3dの映像(崩落映像)を
出力する崩落検知回路9dとからそれぞれ入力した映像
信号をモニタ11に出力し、モニタ11が崩落映像を表
示する。
【0022】以上の様に、第1カメラ3aと第4カメラ
3dが撮像したトンネル1内の線路2の上への崩落につ
いて、崩落検知回路9a、9dが異常を検知し、さらに
比較検知回路9fは、両崩落検知回路9a、9dがとも
に異常を検知したので、崩落が確実に発生していると判
断する。
3dが撮像したトンネル1内の線路2の上への崩落につ
いて、崩落検知回路9a、9dが異常を検知し、さらに
比較検知回路9fは、両崩落検知回路9a、9dがとも
に異常を検知したので、崩落が確実に発生していると判
断する。
【0023】また、第1カメラ3aの回転台28aと第
4カメラ3dの回転台28dから、崩落検知回路9aと
崩落検知回路9dにカメラの回転位置情報をそれぞれ入
力する。崩落検知回路9aから崩落地点の回転位置情報
を受けた回転台共通制御回路35は、各崩落検知回路9
a、9b、9c、9d、9eに崩落位置の回転位置情報
を出力し、各崩落検知回路9a、9b、9c、9d、9
eは、回転位置情報を補正した後、各カメラの回転台に
回転位置情報を送信して、各カメラが崩落地点に向くよ
うにする。
4カメラ3dの回転台28dから、崩落検知回路9aと
崩落検知回路9dにカメラの回転位置情報をそれぞれ入
力する。崩落検知回路9aから崩落地点の回転位置情報
を受けた回転台共通制御回路35は、各崩落検知回路9
a、9b、9c、9d、9eに崩落位置の回転位置情報
を出力し、各崩落検知回路9a、9b、9c、9d、9
eは、回転位置情報を補正した後、各カメラの回転台に
回転位置情報を送信して、各カメラが崩落地点に向くよ
うにする。
【0024】システム全体を説明したので、図3の崩落
検知回路9a〜9eについて、さらに詳細に説明する。
図4は崩落検知回路のブロック図である。
検知回路9a〜9eについて、さらに詳細に説明する。
図4は崩落検知回路のブロック図である。
【0025】図4において、崩落検知回路は、映像入力
回路13が、カメラからの映像信号を受信し、映像増幅
回路14が、トンネル内の暗い場所での映像信号に対し
て、白レベルと黒レベルの最大振幅とする補正、ガンマ
補正、その他の補正を行い、すなわち、暗いトンネル内
の映像を明確にする調整を行った後、第1A/D回路1
5が、アナログ信号をデジタル信号に変換するようにな
っている。
回路13が、カメラからの映像信号を受信し、映像増幅
回路14が、トンネル内の暗い場所での映像信号に対し
て、白レベルと黒レベルの最大振幅とする補正、ガンマ
補正、その他の補正を行い、すなわち、暗いトンネル内
の映像を明確にする調整を行った後、第1A/D回路1
5が、アナログ信号をデジタル信号に変換するようにな
っている。
【0026】次に、正常時のメモリ映像について説明す
る。図3に示す監視装置10およびシステム全体の設定
を行う制御入力装置12からの信号を、図3の崩落検知
制御回路9kを介して、各崩落検知回路の制御入力回路
21に入力し(制御入力24)、トンネル内の崩落が無
い時、映像増幅回路14が出力した映像信号出力25を
図3のモニタ11で確認した後、図3の制御入力装置1
2からの入力により、制御入力回路21を介して映像メ
モリ回路17に信号を出力することにより、映像メモリ
回路17は、映像増幅回路14が出力した映像を正常時
メモリ映像として記憶する。なお、正常時メモリ映像
は、アナログ信号ではなく、デジタル信号として記憶す
るよう構成してもよい。
る。図3に示す監視装置10およびシステム全体の設定
を行う制御入力装置12からの信号を、図3の崩落検知
制御回路9kを介して、各崩落検知回路の制御入力回路
21に入力し(制御入力24)、トンネル内の崩落が無
い時、映像増幅回路14が出力した映像信号出力25を
図3のモニタ11で確認した後、図3の制御入力装置1
2からの入力により、制御入力回路21を介して映像メ
モリ回路17に信号を出力することにより、映像メモリ
回路17は、映像増幅回路14が出力した映像を正常時
メモリ映像として記憶する。なお、正常時メモリ映像
は、アナログ信号ではなく、デジタル信号として記憶す
るよう構成してもよい。
【0027】次に、正常時メモリ映像の回転位置情報に
ついて説明する。カメラの回転角度が、角度位置信号入
力34として角度入力回路33に入力され、回転角度補
正回路36および回転台入出力回路31を介して、回転
位置出力39としてカメラの回転台に出力されるととも
に、映像メモリ回路17に出力され、映像メモリ回路1
7が正常時メモリ映像の回転位置情報として記憶する。
映像メモリ回路17は、各回転台位置情報に対応した総
ての角度の映像を正常時メモリ映像として記憶し、崩落
検知に備える。
ついて説明する。カメラの回転角度が、角度位置信号入
力34として角度入力回路33に入力され、回転角度補
正回路36および回転台入出力回路31を介して、回転
位置出力39としてカメラの回転台に出力されるととも
に、映像メモリ回路17に出力され、映像メモリ回路1
7が正常時メモリ映像の回転位置情報として記憶する。
映像メモリ回路17は、各回転台位置情報に対応した総
ての角度の映像を正常時メモリ映像として記憶し、崩落
検知に備える。
【0028】次に、図1のトンネル1内で崩落が発生し
ていない状態における崩落監視システムの動作を説明す
る。ここでは、図1の第1カメラ3aが、図2の回転角
度6dの撮像位置で、図5に示すリアルタイム映像(崩
落なし)14aを撮像した例について説明する。
ていない状態における崩落監視システムの動作を説明す
る。ここでは、図1の第1カメラ3aが、図2の回転角
度6dの撮像位置で、図5に示すリアルタイム映像(崩
落なし)14aを撮像した例について説明する。
【0029】図4において、第1カメラからのリアルタ
イムの映像は、映像入力回路13が入力し(映像入力2
3)、映像増幅回路14が暗いトンネル内の状況に合わ
せて最適化し、第1A/D回路15がデジタル化し、リ
アルタイムのデジタル信号として比較回路16に与えら
れる。また、映像メモリ回路17が予め記憶した図5の
正常時メモリ映像17aは、第2A/D回路22がデジ
タル化し、正常時デジタル信号として比較回路16に与
えられる。
イムの映像は、映像入力回路13が入力し(映像入力2
3)、映像増幅回路14が暗いトンネル内の状況に合わ
せて最適化し、第1A/D回路15がデジタル化し、リ
アルタイムのデジタル信号として比較回路16に与えら
れる。また、映像メモリ回路17が予め記憶した図5の
正常時メモリ映像17aは、第2A/D回路22がデジ
タル化し、正常時デジタル信号として比較回路16に与
えられる。
【0030】比較回路16は、カメラからの映像による
リアルタイムのデジタル信号と正常時メモリ映像による
正常時デジタル信号とを比較する。具体的には、例え
ば、図5に示すように、リアルタイムのデジタル信号1
5aと正常時デジタル信号22aを走査線単位(フレー
ム単位)で比較する際、ANDにより比較する。比較結
果16aは、一致する場合は0を出力し、一致しない場
合は18a、18bのように1のパルス信号(不一致信
号)として出力される。
リアルタイムのデジタル信号と正常時メモリ映像による
正常時デジタル信号とを比較する。具体的には、例え
ば、図5に示すように、リアルタイムのデジタル信号1
5aと正常時デジタル信号22aを走査線単位(フレー
ム単位)で比較する際、ANDにより比較する。比較結
果16aは、一致する場合は0を出力し、一致しない場
合は18a、18bのように1のパルス信号(不一致信
号)として出力される。
【0031】比較回路16に、同じ回転角度の崩落未発
生状態の映像を入力したので、映像は同じはずであり、
比較結果は0出力となるはずであるが、リアルタイム映
像は、正常時メモリ映像に比べて、時間も経過している
ため、線路の周辺の敷石位置が移動したりして、微妙に
映像が異なってしまい、完全に一致しない。また、一致
率は映像のサンプリングのレベルによって異なり、画像
を粗くしてデジタル信号のサンプリングの数を低下させ
た場合は、一致率を高く取る必要がある。
生状態の映像を入力したので、映像は同じはずであり、
比較結果は0出力となるはずであるが、リアルタイム映
像は、正常時メモリ映像に比べて、時間も経過している
ため、線路の周辺の敷石位置が移動したりして、微妙に
映像が異なってしまい、完全に一致しない。また、一致
率は映像のサンプリングのレベルによって異なり、画像
を粗くしてデジタル信号のサンプリングの数を低下させ
た場合は、一致率を高く取る必要がある。
【0032】正常時メモリ映像とリアルタイム映像のデ
ジタル信号における比較結果に基づいて、エラー率測定
回路18が一致率を測定し、エラーが少なく、測定した
一致率が所定の一致率より高ければ、異常無しを示す検
出結果(検知出力26)を、異常検出回路19から図3
の第1比較検知回路9fに出力する。
ジタル信号における比較結果に基づいて、エラー率測定
回路18が一致率を測定し、エラーが少なく、測定した
一致率が所定の一致率より高ければ、異常無しを示す検
出結果(検知出力26)を、異常検出回路19から図3
の第1比較検知回路9fに出力する。
【0033】同様に、図3において、第4カメラ3dの
結果も、正常映像とリアルタイム映像の比較において、
測定した一致率が所定の一致率より高ければ、異常無し
を示す検出結果を、比較検知回路9fと比較検知回路9
gに出力する。なお、第4カメラ3dの検出結果は第1
カメラ3aの検出結果および第2カメラ3bの検出結果
と比較するため、2つの比較検知回路9f、9gに検出
結果を出力する。
結果も、正常映像とリアルタイム映像の比較において、
測定した一致率が所定の一致率より高ければ、異常無し
を示す検出結果を、比較検知回路9fと比較検知回路9
gに出力する。なお、第4カメラ3dの検出結果は第1
カメラ3aの検出結果および第2カメラ3bの検出結果
と比較するため、2つの比較検知回路9f、9gに検出
結果を出力する。
【0034】第1カメラ3aの検出結果と第4カメラ3
dの検出結果が共に異常無しである場合、比較検知回路
9fの結果も異常なしとなり、トンネル内部の線路の上
には崩落等の異常が無いとの検知結果になる。
dの検出結果が共に異常無しである場合、比較検知回路
9fの結果も異常なしとなり、トンネル内部の線路の上
には崩落等の異常が無いとの検知結果になる。
【0035】次に、図1のトンネル1内で崩落が発生し
た状態における崩落検知システムの動作を説明する。こ
こでは、図1の第1カメラ3aが、図2の回転角度6d
の撮像位置で、図6の崩落映像14bを撮像した例につ
いて説明する。図6の崩落映像14bにおいて1aは崩
落である。
た状態における崩落検知システムの動作を説明する。こ
こでは、図1の第1カメラ3aが、図2の回転角度6d
の撮像位置で、図6の崩落映像14bを撮像した例につ
いて説明する。図6の崩落映像14bにおいて1aは崩
落である。
【0036】図4において、第1カメラからのリアルタ
イム映像(以下、崩落映像という)は、映像入力回路1
3が入力し(映像入力23)、映像増幅回路14が暗い
トンネル内の状況に合わせて最適化し、第1A/D回路
15がデジタル化し、リアルタイムのデジタル信号(以
下、崩落デジタル信号という)として比較回路16に与
えられる。また、映像メモリ回路17が予め記憶した図
6の正常時メモリ映像17aは、第2A/D回路22が
デジタル化し、正常時デジタル信号として比較回路16
に与えられる。
イム映像(以下、崩落映像という)は、映像入力回路1
3が入力し(映像入力23)、映像増幅回路14が暗い
トンネル内の状況に合わせて最適化し、第1A/D回路
15がデジタル化し、リアルタイムのデジタル信号(以
下、崩落デジタル信号という)として比較回路16に与
えられる。また、映像メモリ回路17が予め記憶した図
6の正常時メモリ映像17aは、第2A/D回路22が
デジタル化し、正常時デジタル信号として比較回路16
に与えられる。
【0037】比較回路16は、崩落デジタル信号と正常
時デジタル信号を比較する。具体的には、例えば、図6
に示すように、崩落デジタル信号15bと正常時デジタ
ル信号22aを走査線単位(フレーム単位)で比較する
際、ANDにより比較する。比較結果16bは、映像が
一致しない結果として、18c〜18iのように数多く
のパルス信号(不一致信号)として出力される。
時デジタル信号を比較する。具体的には、例えば、図6
に示すように、崩落デジタル信号15bと正常時デジタ
ル信号22aを走査線単位(フレーム単位)で比較する
際、ANDにより比較する。比較結果16bは、映像が
一致しない結果として、18c〜18iのように数多く
のパルス信号(不一致信号)として出力される。
【0038】エラー率測定回路18は、比較回路16が
出力した比較結果に基づいて、所定時間当たりのエラー
(不一致)を確認する。エラー率が所定の率を超える場
合、異常検出回路19は、トンネル内に異常が発生した
と判断し、異常発生を示す検出結果(検知出力26)
を、図3の比較検知回路9fに出力する。
出力した比較結果に基づいて、所定時間当たりのエラー
(不一致)を確認する。エラー率が所定の率を超える場
合、異常検出回路19は、トンネル内に異常が発生した
と判断し、異常発生を示す検出結果(検知出力26)
を、図3の比較検知回路9fに出力する。
【0039】同時に、図1の第4カメラ3dが、図2の
回転角度7bの撮像位置で、崩落映像を撮像すると、図
3の比較検知回路9fに異常発生が通知される。したが
って、比較検知回路9fに対して、第1カメラが撮像し
た崩落撮像に基づく検知出力と、第4カメラが撮像した
崩落映像に基づく検知出力が入力される。
回転角度7bの撮像位置で、崩落映像を撮像すると、図
3の比較検知回路9fに異常発生が通知される。したが
って、比較検知回路9fに対して、第1カメラが撮像し
た崩落撮像に基づく検知出力と、第4カメラが撮像した
崩落映像に基づく検知出力が入力される。
【0040】また、同時に、図1の第1カメラ3aの回
転台28aからの回転位置情報は、回転台入出力回路3
1が入力し(回転位置入力29)、回転位置入力回路3
0を介して回転台個別制御回路20に与えられる。回転
台個別制御回路20は、回転台からの回転位置情報と異
常検出回路19からの通知により、異常を検出した位置
が回転角度6dの撮像位置であることを認識し、異常検
出位置情報を出力する(回転台個別制御出力27)。
転台28aからの回転位置情報は、回転台入出力回路3
1が入力し(回転位置入力29)、回転位置入力回路3
0を介して回転台個別制御回路20に与えられる。回転
台個別制御回路20は、回転台からの回転位置情報と異
常検出回路19からの通知により、異常を検出した位置
が回転角度6dの撮像位置であることを認識し、異常検
出位置情報を出力する(回転台個別制御出力27)。
【0041】図3の回転台共通制御回路35は、図1の
第1カメラ3aが図2の回転角度6dの撮像位置で異常
を捕らえたことを、回転台個別制御出力27により認識
し、各カメラに対応した崩落検知回路9a〜9dを介し
て、各カメラの回転台28a〜28eに回転位置情報を
通知する。
第1カメラ3aが図2の回転角度6dの撮像位置で異常
を捕らえたことを、回転台個別制御出力27により認識
し、各カメラに対応した崩落検知回路9a〜9dを介し
て、各カメラの回転台28a〜28eに回転位置情報を
通知する。
【0042】各崩落検知回路においては、角度入力回路
33が回転台共通制御回路からの異常発生位置情報を入
力し(角度位置信号入力34)、カメラを崩落のあった
位置に正確に向けるため、回転角度補正回路36が、カ
メラの回転位置情報を補正し、回転台入出力回路31を
介して回転台に回転位置情報を出力する(回転位置出力
39)。
33が回転台共通制御回路からの異常発生位置情報を入
力し(角度位置信号入力34)、カメラを崩落のあった
位置に正確に向けるため、回転角度補正回路36が、カ
メラの回転位置情報を補正し、回転台入出力回路31を
介して回転台に回転位置情報を出力する(回転位置出力
39)。
【0043】次に、電車通過時の誤検知防止について説
明する。トンネル内の崩落検知は正常時のメモリ映像と
リアルタイムの映像の比較で行われる、すなわち、図4
の映像メモリ回路17が記憶した映像と異なるリアルタ
イム映像が入力したとき、図3の崩落検知回路9a〜9
eが、トンネル内の異常発生を検知するようになってい
る。トンネル内を電車が通過した時は、撮像した映像が
電車通過前の映像と異なるため、図3の崩落検知回路9
a〜9eは、正常時メモリ映像とリアルタイム映像を比
較して、トンネル内に異常が発生したと検知してしま
う。電車がトンネル内を通過するたびに異常を表示して
いたのでは、崩落警報が無視されることもあるので、異
常発生と検知しないようにする必要がある。そこで、電
車接近時、線路に発生する電車接近信号を図3の電車接
近検知回路8にて検知し、各崩落検知回路9a、9b、
9c、9d、9eに出力する。各崩落検知回路は、図4
において、接近信号入力37に基づいて、接近信号入力
回路38から比較回路16に比較停止信号を出力し、比
較を停止させる。この比較停止状態で100%の一致率
として、判定結果をエラー率測定回路18に出力すれ
ば、電車通過時に異常発生を検知しないようにすること
ができる。
明する。トンネル内の崩落検知は正常時のメモリ映像と
リアルタイムの映像の比較で行われる、すなわち、図4
の映像メモリ回路17が記憶した映像と異なるリアルタ
イム映像が入力したとき、図3の崩落検知回路9a〜9
eが、トンネル内の異常発生を検知するようになってい
る。トンネル内を電車が通過した時は、撮像した映像が
電車通過前の映像と異なるため、図3の崩落検知回路9
a〜9eは、正常時メモリ映像とリアルタイム映像を比
較して、トンネル内に異常が発生したと検知してしま
う。電車がトンネル内を通過するたびに異常を表示して
いたのでは、崩落警報が無視されることもあるので、異
常発生と検知しないようにする必要がある。そこで、電
車接近時、線路に発生する電車接近信号を図3の電車接
近検知回路8にて検知し、各崩落検知回路9a、9b、
9c、9d、9eに出力する。各崩落検知回路は、図4
において、接近信号入力37に基づいて、接近信号入力
回路38から比較回路16に比較停止信号を出力し、比
較を停止させる。この比較停止状態で100%の一致率
として、判定結果をエラー率測定回路18に出力すれ
ば、電車通過時に異常発生を検知しないようにすること
ができる。
【0044】また、トンネル内を電車が通過して、電車
接近信号が解除されれば、図3の電車接近検知回路8は
接近信号を断とするので、各崩落検知回路9a〜9e
は、映像の比較動作を再開する。
接近信号が解除されれば、図3の電車接近検知回路8は
接近信号を断とするので、各崩落検知回路9a〜9e
は、映像の比較動作を再開する。
【0045】なお、複数の崩落検知回路の検知出力に基
づいて崩落を検知し、崩落検知の精度を上げることがで
きるシステム構成で説明したが、本発明はこれに限るも
のではなく、各崩落検知回路が単独で異常を検出したと
き崩落発生と判定し、監視装置に通報し、崩落表示や映
像切替回路で切替えを行って、崩落映像をモニタするよ
うにしてもよい。
づいて崩落を検知し、崩落検知の精度を上げることがで
きるシステム構成で説明したが、本発明はこれに限るも
のではなく、各崩落検知回路が単独で異常を検出したと
き崩落発生と判定し、監視装置に通報し、崩落表示や映
像切替回路で切替えを行って、崩落映像をモニタするよ
うにしてもよい。
【0046】また、電車とは、ジーゼル車、蒸気機関
車、エンジン車、その他の線路上を走行する移動体の総
称とする。
車、エンジン車、その他の線路上を走行する移動体の総
称とする。
【0047】以上説明した様に、本発明の崩落検知シス
テムは、トンネル内に備えたカメラから線路上を撮像し
た映像を利用して、正常時の映像とリアルタイムの映像
をリアルタイムに比較し、正常時の映像とリアルタイム
の映像が異なったら、線路上に崩落が発生したと判定す
るようになっているので、人手により総てのトンネルを
毎日点検する必要がなく、また、リアルタイムにトンネ
ル内の安全確認を行うことができる。
テムは、トンネル内に備えたカメラから線路上を撮像し
た映像を利用して、正常時の映像とリアルタイムの映像
をリアルタイムに比較し、正常時の映像とリアルタイム
の映像が異なったら、線路上に崩落が発生したと判定す
るようになっているので、人手により総てのトンネルを
毎日点検する必要がなく、また、リアルタイムにトンネ
ル内の安全確認を行うことができる。
【0048】また、本発明の崩落検知システムは、電車
に限らず、人がトンネル内に入ってきた場合において
も、正常時映像とリアルタイム映像を比較することによ
り、異常を検知することも可能である。また、カメラが
異常発生位置を向くようになっているので、人の移動に
従いカメラの回転が人を追尾することも可能である。
に限らず、人がトンネル内に入ってきた場合において
も、正常時映像とリアルタイム映像を比較することによ
り、異常を検知することも可能である。また、カメラが
異常発生位置を向くようになっているので、人の移動に
従いカメラの回転が人を追尾することも可能である。
【0049】また、本発明の崩落検知システムは、トン
ネル内ばかりでなく、急な海岸や山間部の急斜面を走行
する線路上においても、急斜面に設置したカメラによ
り、正常時映像とリアルタイム映像を比較し、崖の崩落
や、木や石が落下している状態を検知することも可能で
ある。
ネル内ばかりでなく、急な海岸や山間部の急斜面を走行
する線路上においても、急斜面に設置したカメラによ
り、正常時映像とリアルタイム映像を比較し、崖の崩落
や、木や石が落下している状態を検知することも可能で
ある。
【0050】(第2実施形態) 以下、本発明の第2実
施形態について説明する。
施形態について説明する。
【0051】トンネル内において崩落があり、線路上に
異物が乗っている状態において、図1の第1カメラ3a
が図2の回転角度6dの撮像位置で崩落映像を撮像する
と、この第1カメラ3aからの崩落映像に基づいて、図
3の崩落検知回路9aが異常を検出する。このとき、図
4において、異常検出回路19から回転台個別制御回路
20に崩落発生を通知する。回転台個別制御回路20
は、回転角度6dでの崩落であることを図3の回転台共
通制御回路35に通知する。
異物が乗っている状態において、図1の第1カメラ3a
が図2の回転角度6dの撮像位置で崩落映像を撮像する
と、この第1カメラ3aからの崩落映像に基づいて、図
3の崩落検知回路9aが異常を検出する。このとき、図
4において、異常検出回路19から回転台個別制御回路
20に崩落発生を通知する。回転台個別制御回路20
は、回転角度6dでの崩落であることを図3の回転台共
通制御回路35に通知する。
【0052】回転台共通制御回路35は、各崩落検知回
路9d、9b、9e、9cに回転台の角度位置信号を出
力する。各崩落検知回路は、図4において、角度入力回
路33が回転角度補正回路36に信号を出力する。回転
角度補正回路36は、第1カメラ3aの回転角度6dの
撮像位置を、第4カメラ3dの回転角度7bを示す回転
位置情報に変換し、回転台入出力回路31を介して、回
転位置出力39として図3の第4カメラ3dの回転台2
8dに出力する。第4カメラ3dの回転台28dは、第
1カメラ3aの回転角度6dの撮像位置にカメラが向く
ように、回転角度7bとする。
路9d、9b、9e、9cに回転台の角度位置信号を出
力する。各崩落検知回路は、図4において、角度入力回
路33が回転角度補正回路36に信号を出力する。回転
角度補正回路36は、第1カメラ3aの回転角度6dの
撮像位置を、第4カメラ3dの回転角度7bを示す回転
位置情報に変換し、回転台入出力回路31を介して、回
転位置出力39として図3の第4カメラ3dの回転台2
8dに出力する。第4カメラ3dの回転台28dは、第
1カメラ3aの回転角度6dの撮像位置にカメラが向く
ように、回転角度7bとする。
【0053】第4カメラ3dは回転角度7bの撮像位置
の映像を崩落検知回路9bに送り、崩落検知回路9bが
崩落の検知をして、検知信号を比較検知回路9fに出力
する。比較検知回路9fは2箇所のカメラの映像からの
崩落検知信号を受信して、2箇所のカメラで崩落を確認
したデータを監視装置10に出力する。比較検知回路9
fから、第1カメラ3aの撮像位置6dと第4カメラ3
dの撮像位置7bの位置情報をデータとして出力するこ
とにより、トンネル内のどの位置に崩落が発生したか、
おおよそ判断することができる。
の映像を崩落検知回路9bに送り、崩落検知回路9bが
崩落の検知をして、検知信号を比較検知回路9fに出力
する。比較検知回路9fは2箇所のカメラの映像からの
崩落検知信号を受信して、2箇所のカメラで崩落を確認
したデータを監視装置10に出力する。比較検知回路9
fから、第1カメラ3aの撮像位置6dと第4カメラ3
dの撮像位置7bの位置情報をデータとして出力するこ
とにより、トンネル内のどの位置に崩落が発生したか、
おおよそ判断することができる。
【0054】第2カメラ3b、第3カメラ3c、第5カ
メラ3eにも、第1カメラ3aの回転角度6dの撮像位
置情報が出力され、図4において、各崩落検知回路の回
転角度補正回路36によりカメラの回転角度情報を補正
した後、各回転台に信号を出力して、総てのカメラで崩
落地点を撮像する構成とする。なお、崩落地点からカメ
ラが遠距離にあり、回転台をその回転角度にすることが
できない場合は、各崩落検知回路の回転角度補正回路3
6が判断し制御するものとする。
メラ3eにも、第1カメラ3aの回転角度6dの撮像位
置情報が出力され、図4において、各崩落検知回路の回
転角度補正回路36によりカメラの回転角度情報を補正
した後、各回転台に信号を出力して、総てのカメラで崩
落地点を撮像する構成とする。なお、崩落地点からカメ
ラが遠距離にあり、回転台をその回転角度にすることが
できない場合は、各崩落検知回路の回転角度補正回路3
6が判断し制御するものとする。
【0055】なお、本発明の崩落検知システムは、カメ
ラが線路上を撮像する場合に限定するものではなく、カ
メラが崩落を撮像したときの回転位置情報に基づいて、
カメラがトンネルの天井の崩落箇所を向くように、回転
台を制御するようにしてもよい。このようにカメラが天
井の崩落箇所を向くよう構成した場合、図4の回転角度
補正回路36は、崩落をとらえたカメラからの回転位置
情報に基づいて、カメラが崩落箇所の天井を向くよう回
転位置情報を補正する。
ラが線路上を撮像する場合に限定するものではなく、カ
メラが崩落を撮像したときの回転位置情報に基づいて、
カメラがトンネルの天井の崩落箇所を向くように、回転
台を制御するようにしてもよい。このようにカメラが天
井の崩落箇所を向くよう構成した場合、図4の回転角度
補正回路36は、崩落をとらえたカメラからの回転位置
情報に基づいて、カメラが崩落箇所の天井を向くよう回
転位置情報を補正する。
【0056】以上のように、トンネル内で崩落が発生し
たとき、回転台を制御する回転角度信号を用いて、複数
のカメラが崩落位置を向いて崩落を撮像し、崩落を検知
するようになっているので、複数のカメラからの映像に
より崩落を正確に検知することができることとなる。
たとき、回転台を制御する回転角度信号を用いて、複数
のカメラが崩落位置を向いて崩落を撮像し、崩落を検知
するようになっているので、複数のカメラからの映像に
より崩落を正確に検知することができることとなる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、トンネル内に設置した
カメラからのリアルタイム映像と正常時のメモリ映像を
比較することにより、トンネル内に敷設した線路上にト
ンネルの部材や構築物の一部が崩落し、電車の通過に危
険な状態となったとき、線路上に異物があることを検知
することができ、しかも、無人で24時間リアルタイム
に検知することができるトンネル内崩落検知システムを
提供することができる。
カメラからのリアルタイム映像と正常時のメモリ映像を
比較することにより、トンネル内に敷設した線路上にト
ンネルの部材や構築物の一部が崩落し、電車の通過に危
険な状態となったとき、線路上に異物があることを検知
することができ、しかも、無人で24時間リアルタイム
に検知することができるトンネル内崩落検知システムを
提供することができる。
【図1】実施形態におけるカメラの設置状態を示す図
【図2】実施形態におけるカメラのスキャンを示す図
【図3】実施形態における崩落検知システムのブロック
図
図
【図4】実施形態における崩落検知回路のブロック図
【図5】リアルタイム映像(崩落なし)と正常時メモリ
映像の比較を示す図
映像の比較を示す図
【図6】リアルタイム映像(崩落あり)と正常時メモリ
映像の比較を示す図
映像の比較を示す図
1 トンネル 1a 崩落物 2 線路 3a〜3e カメラ 3a 第1カメラ 3b 第2カメラ 3c 第3カメラ 3d 第4カメラ 3e 第5カメラ 4 ローカル装置 6a〜6e 第1カメラの回転角度 7a〜7e 第2カメラの回転角度 8 電車接近検知回路 9 崩落検知装置 9a〜9e 崩落検知回路 9f〜9j 比較検知回路 9k 崩落検知制御回路 10 監視装置 10a〜10d 崩落表示 10f、10h、10k、10m、検知入力回路 10q 映像制御回線 10r 映像切替回路 10s 制御回路 11 モニタ 12 制御入力装置 13 映像入力回路 14 映像増幅回路 15 第1A/D回路 16 比較回路 17 映像メモリ回路 18 エラー率測定回路 19 異常検出回路 20 回転台個別制御回路 21 制御入力回路 22 第2A/D回路 23 映像入力 24 制御入力 25 映像信号出力 26 検知出力 27 回転台個別制御出力 28a、28b、28c、28d、28e 回転台 29 回転位置入力 30 回転位置入力回路 31 回転台入出力回路 33 角度入力回路 34 角度位置信号入力 35 回転台共通制御回路 36 回転角度補正回路 37 接近信号入力 38 接近信号入力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 K (72)発明者 上條 和紀 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 高橋 秀明 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 倉科 義昭 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA16 AA20 BA02 BA11 BA19 CA12 CA16 CB12 CB16 CH11 DA07 DA15 DA16 DC32 DC36 5C054 CE11 CF06 CG03 CG06 CH08 EA01 EB05 FC01 FC16 FE02 FE25 FF06 GB12 HA18 HA26 5H161 AA01 MM05 MM12 NN10 PP06 5H180 AA01 AA27 CC04 EE02 EE11
Claims (8)
- 【請求項1】 移動体の走行路上およびその周辺を撮像
する複数の撮像手段と、正常時の前記走行路上およびそ
の周辺を撮像した正常時映像信号と前記撮像手段で常時
撮像しているリアルタイム映像信号とを比較する比較手
段とを備え、前記正常時映像信号と前記リアルタイム映
像信号との比較結果に基づいて、前記走行路上への崩落
を検知するようにしたことを特徴とする崩落検知システ
ム。 - 【請求項2】 前記比較手段が前記映像信号の比較をデ
ジタル信号において行い、前記比較によって導かれた一
致率が所定の一致率より高いとき、崩落なしと判定する
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の崩落検知
システム。 - 【請求項3】 前記複数の撮像手段は、トンネル内の両
側面において交互に配置したことを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の崩落検知システム。 - 【請求項4】 トンネル内の両側面に配置された前記複
数の撮像手段からの前記リアルタイム映像信号が、両側
面とも異常であるとき、報知機能を有する監視装置に崩
落を通知するようにしたことを特徴とする請求項1乃至
請求項3いずれかに記載の崩落検知システム。 - 【請求項5】 前記複数の撮像手段からの信号に基づい
て前記比較手段が検知したデータを、モニタが接続され
た監視装置に通知し、前記モニタが崩落検知箇所を表示
するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4
いずれかに記載の崩落検知システム。 - 【請求項6】 前記撮像手段の撮像位置を崩落が検知さ
れた位置に向け、モニタが接続された監視装置に崩落し
た状態の映像信号を出力するようにしたことを特徴とす
る請求項1乃至請求項5いずれかに記載の崩落検知シス
テム。 - 【請求項7】 前記比較手段は、移動体通過の際に前記
映像信号の比較を停止するようにしたことを特徴とする
請求項1乃至請求項6いずれかに記載の崩落検知システ
ム。 - 【請求項8】 トンネル内の両側面に配置され、トンネ
ル内の線路上およびその周辺を撮像する複数の撮像手段
と、正常時の前記線路上およびその周辺を撮像した正常
時映像信号と前記撮像手段で常時撮像しているリアルタ
イム映像信号とを比較する比較手段とを備え、前記比較
手段が、前記映像信号の比較結果に基づいて前記線路上
の異常を検出したとき、前記異常な映像をとらえた一方
の前記撮像手段に対向する他方の前記撮像手段に位置情
報を通知し、この他方の撮像手段が、前記位置情報に基
づいて撮像角度を調整し、この位置において異常な映像
をとらえた場合、報知機能を有する監視装置に崩落を通
知するようにしたことを特徴とする崩落検知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231811A JP2002042114A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 崩落検知システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231811A JP2002042114A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 崩落検知システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002042114A true JP2002042114A (ja) | 2002-02-08 |
Family
ID=18724588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000231811A Pending JP2002042114A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 崩落検知システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002042114A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012053688A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Ntt Data Corp | トンネル監視システム、トンネル監視方法 |
KR101185079B1 (ko) | 2010-12-27 | 2012-09-21 | 한국철도기술연구원 | 철도 차량과 선로에 관한 모니터링 방법 및 장치 |
CN112901225A (zh) * | 2021-01-14 | 2021-06-04 | 邵靖怀 | 一种煤矿内安全防护设备 |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000231811A patent/JP2002042114A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012053688A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Ntt Data Corp | トンネル監視システム、トンネル監視方法 |
KR101185079B1 (ko) | 2010-12-27 | 2012-09-21 | 한국철도기술연구원 | 철도 차량과 선로에 관한 모니터링 방법 및 장치 |
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