JP2002040796A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2002040796A
JP2002040796A JP2000219077A JP2000219077A JP2002040796A JP 2002040796 A JP2002040796 A JP 2002040796A JP 2000219077 A JP2000219077 A JP 2000219077A JP 2000219077 A JP2000219077 A JP 2000219077A JP 2002040796 A JP2002040796 A JP 2002040796A
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JP2000219077A
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Hiroshi Ishii
洋 石井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘電体型の現像ローラを用いた画像形成時にお
ける画質を向上するために最適な現像条件の設定を容易
にし、装置の設計の容易化を図る。 【解決手段】感光体ドラム1の感光層1bについての厚
さdp及び誘電率εp、現像ローラ8の表面に形成した
現像前のトナー層Tについての厚さdt、誘電率εt及
び単位面積当たりの付着量m、現像ローラ8の誘電体層
8cについての厚さd1及び誘電率ε1、現像ローラ8
の抵抗体層8bについての厚さd2、誘電率ε2及び固
有抵抗ρr、現像部に進入する前の感光体ドラム1にお
ける未露光領域の電位Vo、現像部に進入する前のトナ
ーの比電荷pm、現像部に進入する前の現像ローラ8の
誘電体層8cの電圧Vco、現像部を通過することによ
るトナー比電荷の変化量qr、現像部のニップ幅W、感
光体ドラム1の周速vp、並びに、現像ローラ8の周速
vrから、Cc≧ρt・dt・k/Vvを満足するよう
に、各転写条件を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式の
画像形成を行う画像形成装置において感光体に形成され
た静電潜像をトナー像に顕像化する現像装置に関し、特
に、周面に誘電体層を形成した現像ローラを備えた現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成を行う画像形成
装置として、現像工程時に周面にトナー層を形成した現
像ローラを感光体の表面に所定のニップ幅で当接させ、
感光体の表面に形成されている静電潜像をトナー像に顕
像化するようにした現像装置を備えたものがある。この
ような現像装置における現像ローラとして、高抵抗の導
電性を有する弾性ゴムによって周面を構成したものがあ
るが、高抵抗の弾性材料は抵抗値のばらつきが大きく、
現像ローラ同士の抵抗値の誤差や単一の現像ローラにお
ける部分的な抵抗値の誤差を生じ、また、抵抗値が湿度
等の外部環境に応じて変動し易い。
【0003】そこで、従来の現像装置に備えられる現像
ローラとして、導電性基体の周面に抵抗体層及び誘電体
層をこの順に形成し、抵抗値の安定化を図るようにした
誘電体型の現像ローラがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誘電体型の現像ローラでは、画像形成時における画質の
向上を図るために、現像工程における現像状態に影響を
与える感光体の感光層の厚さ及び誘電率、現像ローラに
形成されるトナー層の厚さ、誘電率及び単位面積当たり
の付着量、現像ローラの誘電体層の厚さ及び誘電率、現
像ローラの抵抗体層の厚さ、誘電率及び固有抵抗、現像
部に進入する前の感光体における未露光領域の電位及び
露光飽和電位、現像部に進入する前のトナーの比電荷、
現像部のニップ幅、感光体と現像ローラとの周速比等の
現像条件の設定を容易にしたものがなく、装置の設計が
煩雑化してコストの上昇を招く問題があった。
【0005】この発明の目的は、誘電体型の現像ローラ
を備えた現像装置を用いた画像形成時における画質を向
上するために最適な現像条件を容易に設定することがで
き、装置の設計を容易化してコストの低廉化を実現でき
る現像装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えたもの
である。
【0007】(1) 円筒形の導電性基体の表面に抵抗体層
及び誘電体層を形成した現像ローラが導電性基体の表面
に感光層を形成した感光体に所定のニップ幅で当接する
現像部で、現像ローラの周面に層状に担持されたトナー
により感光層に形成された静電潜像をトナー像に顕像化
する現像装置において、感光体の感光層について厚さを
dp(m)、誘電率をεp(F/m)とし、現像ローラ
の表面に形成した現像前のトナー層について厚さをdt
(m)、誘電率をεt(F/m)、単位面積当たりの付
着量をm(kg/m2 )とし、現像ローラの誘電体層に
ついて厚さをd1(m)、誘電率をε1(F/m)と
し、現像ローラの抵抗体層について厚さをd2(m)、
誘電率をε2(F/m)、固有抵抗をρr(Ω・m)と
し、現像部に進入する前の感光体における飽和画像濃度
領域の感光体表面電位Vs(V)と現像バイアスVb
(V)との電位差をVbp=Vs−Vb(V)とし、現
像部に進入する前のトナーの比電荷をqpm(C/k
g)とし、現像部に進入する前の現像ローラの誘電体層
の電圧をVco(V)とし、現像部を通過することによ
るトナー比電荷の変化量をqr(C/kg)とし、現像
部のニップ幅をW(m)とし、感光体の周速をvp(m
/s)とし、現像ローラの周速をvr(m/s)とし
て、 Cc≧ρt・dt・k/Vv ・・・式1 但し、Vv=−(Vbp+Vpr)−Vco+Vt・k Cc=1/{1/Cp+2/Ct+rr/k+1/(C
r3・k)} k=vr/vp rr=ρr・d2 Cp=εp/dp Ct=2・εt/dt Cr1=ε1/d1 Cr2=ε2/d2 C1=1/{1/Cp+2/Ct+1/(Cr1・
k)} C2=k・Cr2 Ex=(W/Vp)/{rr・(C1+C2)} Cr3=Cr1・{1−C1/(C1+C2)}・ex
p(−Ex) ρt=(qpm+qr)・m/dt Vco=−qpm・m/Cr1 Vpr=−qr・m・k/Cp Vt=ρt・dt/Ct の関係を有することを特徴とする。
【0008】この構成においては、現像工程における現
像状態に影響を与える感光体の感光層の厚さ及び誘電
率、感光体に形成されるトナー層の厚さ、誘電率及び単
位面積当たりの付着量、現像ローラの誘電体層の厚さ及
び誘電率、現像ローラの抵抗体層の厚さ、誘電率及び固
有抵抗、現像部に進入する前の感光体における未露光領
域の電位及び露光飽和電位、現像部に進入する前のトナ
ーの比電荷、転写部のニップ幅、感光体と現像ローラと
の周速比等の現像条件が式1を満足するように設定され
る。上記式1は、現像ローラの周面に層状に担持された
トナーの全てが感光体に移動する100%の現像効率を
実現するための条件式である。したがって、各現像条件
が上記式1を満足することにより、現像ローラから感光
体ドラムに対して確実にトナーが移動し、現像効率が向
上する。
【0009】(2) 前記現像部に進入する前の感光体にお
ける露光飽和電位をV1(V)として、前記式1を、 Cc≧ρt・dt・k/(Vo−V1) としたことを特徴とする。
【0010】この構成においては、現像部に進入する前
の感光体における未露光領域の電位と露光領域における
露光飽和電位との電位差を考慮した条件式に基づいて現
像条件が設定される。したがって、感光体における未露
光領域と露光領域との電位差である有効現像電位幅にお
いて十分な現像効率が確保され、画像濃度を高くしても
画像のカブリを生じることがない。
【0011】(3) 動作マージンをVm(V)として、前
記式1を、 Cc≧ρt・dt・k/{Vo−V1−Vm・Sign
(Vo)} 但し、n>0のとき、Sign(n)=1,Sign
(−n)=−1としたことを特徴とする。
【0012】この構成においては、有効現像電位幅に対
する動作マージンを考慮した条件式に基づいて現像条件
が設定される。したがって、装置の固体差や環境変化等
によって現像電位が変動した場合であっても、有効現像
電位幅において十分な現像効率が確保される。
【0013】(4)(3)の構成において、好ましくはVm=
100(V)とすべきである。
【0014】この構成により、所定の有効現像電位幅に
おいて十分な現像効率を確保することができ、画像の階
調性を損なうことなく画像のカブリを防止することがで
きる。
【0015】(5) 前記式1を、 Cc≦ρt・dt・k/(Vo/3) としたことを特徴とする。
【0016】この構成においては、現像部に進入する前
の感光体における未露光領域の電位の1/3の範囲にお
いて十分な現像効率を確保することができる現像条件が
設定される。したがって、感光体電位の1/3以上の範
囲で現像効率が調整され、画像に十分な階調性が与えら
れる。
【0017】(6) 前記式1の計算に際して、 (W/Vp)>{rr・(C1+C2)} としたことを特徴とする。
【0018】この構成においては、現像部に形成される
電気回路の時定数による応答性の低下が防止される。し
たがって、応答性の低下によって画像が形成されなくな
ることを防止できる。
【0019】(7) 前記式1の計算に際して、 1/Cp+2/Ct+rr/k≧4/(Cr3・k) としたことを特徴とする。
【0020】この構成においては、現像部に形成される
電気回路の時定数による応答性の低下が20%以下に抑
制される。したがって、応答性の低下によっても現像効
率が80%以下に低下することがなく、画像形成状態が
良好に維持される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る現像装置を適用した画像形成装置におけるプロセス部
の構成を示す図である。電子写真方式の画像形成処理を
行う画像形成装置のプロセス部10は、感光体ドラム1
を矢印A方向に回転自在に支持し、感光体ドラム1の周
囲に帯電器2、露光ユニット3、現像ユニット4、転写
器5及びクリーナ6をこの順に配置するとともに、この
発明の記録媒体である用紙Pの搬送方向における感光体
ドラム1と転写器5との対向位置の下流側に定着ローラ
7を配置して構成されている。
【0022】感光体ドラム1は、この発明の像担持体で
あり、アルミニウム等を素材とする円筒形の導電性基体
の表面に光導電作用を生じる感光層が構成されている。
帯電器2は、ブラシ又はローラによって構成されてお
り、周面を感光体ドラム1の表面に単一極性の電荷を均
一に付与する。露光ユニット3は、画像データに基づく
画像光を帯電器2に対向した後の感光体ドラム1の表面
に照射する。感光体ドラム1の表面の感光層は画像光の
照射を受けた部分において光導電作用を生じ、感光体ド
ラム1の表面に静電潜像が形成される。現像ユニット4
は、所定の極性に帯電したトナーを内部に収納してお
り、このトナーを現像ローラ8を介して感光体ドラム1
の表面に供給して静電潜像をトナー像に顕像化する。
【0023】転写器5は、後述する電源回路から所定の
転写電圧が印加される。ローラ、ブラシ又はフィルム等
によって構成された転写器5は、感光体ドラム1の矢印
A方向の回転に同期して矢印X方向に搬送された用紙P
を挟んで所定の当接力で感光体ドラム1の表面に当接す
る接触転写方式の転写手段である。クリーナ6は、転写
工程を終了した感光体ドラム1の表面に残留しているト
ナー等を除去する。定着ローラ7は、転写工程を終了し
た用紙Pを加熱及び加圧し、用紙Pに転写したトナー像
を溶融して用紙Pの表面に堅牢に定着させる。
【0024】現像ユニット4は、所定幅の接触部(以
下、ニップ部という。)において感光体ドラム1の表面
に圧接する現像ローラ8を備えている。このニップ部に
おいて現像ローラ8の表面に層状に担持されたトナーが
感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像に静電吸着
し、トナー像が形成される。即ち、ニップ部が現像部で
あり、この部分に現像ローラ8に印加された現像バイア
ス電圧による現像電界が形成される。現像ローラ8は、
円筒形の導電性基体の表面に抵抗体層及び誘電体層をこ
の順に形成したものである。
【0025】上記のように構成されたプロセス部10に
おいて、感光体ドラム1の表面に担持されたトナー像を
構成するトナーT(ここでは+極性に帯電しているもの
とする。)が感光体ドラム1の矢印A方向の回転によっ
て用紙Pに対向すると、転写ローラ5に印加された−極
性の転写電圧により、感光体ドラム1の表面からトナー
が用紙Pの表面に移動し、用紙Pの表面に未定着のトナ
ー像を形成する。
【0026】図2は、上記プロセス部における現像部の
状態を模式的に示す図である。上述したようにプロセス
部10の現像部では、表面にトナー層Tを形成した現像
ローラ8が静電潜像を形成した感光体ドラム1の表面に
当接する。表面に感光層1bが形成された感光体ドラム
1の導電性基体1aは接地されており、表面に抵抗体層
8b及び誘電体層8cが形成された現像ローラ8の導電
性基体8aには電源回路9から現像バイアス電圧が印加
される。感光体ドラム1の感光層1b、トナー層T、及
び現像ローラ8の誘電体層8cは、それぞれ固有の静電
容量Cp、Ct、及びCr1を有する。また、現像ロー
ラ8の抵抗体層8bは、固有の静電容量Cr2及び抵抗
値rrを有する。さらに、感光体ドラム1の感光層1b
は帯電器2から電位Voが与えられており、トナー層T
を構成するトナーは現像ユニット4内において比電荷q
pmが与えられており、現像ローラ8の誘電体層8cは
現像槽内におけるトナーとの摩擦帯電及び電源回路9か
ら印加される現像バイアス電圧Vb等によって電位Vc
oを有する。したがって、現像ローラ8の表面に担持さ
れたトナー層Tを構成するトナーの半分が感光体ドラム
1の表面に静電吸着したとすると、転写部の電気的な構
成は図3の回路図に示す状態になる。
【0027】この発明では、感光体ドラム1の感光層1
bについて厚さをdp(m)、誘電率をεp(F/m)
とし、現像ローラ8の表面に形成した現像前のトナー層
Tについて厚さをdt(m)、誘電率をεt(F/
m)、単位面積当たりの付着量をm(kg/m2 )と
し、現像ローラ8の誘電体層8cについて厚さをd1
(m)、誘電率をε1(F/m)とし、現像ローラ8の
抵抗体層8bについて厚さをd2(m)、誘電率をε2
(F/m)、固有抵抗をρr(Ω・m)とし、現像部に
進入する前の感光体ドラム1における飽和画像濃度領域
の感光体表面電位Vs(V)と現像バイアスVb(V)
との電位差をVbd=Vs−Vb(V)とし、現像部に
進入する前のトナーの比電荷をqpm(C/kg)と
し、現像部に進入する前の現像ローラ8の誘電体層8c
の電圧をVco(V)とし、現像部を通過することによ
るトナー比電荷の変化量をqr(C/kg)とし、現像
部のニップ幅をW(m)とし、感光体ドラム1の周速を
vp(m/s)とし、現像ローラ8の周速をvr(m/
s)として、 Cc≧ρt・dt・k/Vv ・・・式1 但し、Vv=−(Vbp+Vpr)−Vco+Vt・k Cc=1/{1/Cp+2/Ct+rr/k+1/(C
r3・k)} k=vr/vp rr=ρr・d2 Cp=εp/dp Ct=2・εt/dt Cr1=ε1/d1 Cr2=ε2/d2 C1=1/{1/Cp+2/Ct+1/(Cr1・
k)} C2=k・Cr2 Ex=(W/Vp)/{rr・(C1+C2)} Cr3=Cr1・{1−C1/(C1+C2)}・ex
p(−Ex) ρt=(qpm+qr)・m/dt Vco=−qpm・m/Cr1 Vpr=−qr・m・k/Cp Vt=ρt・dt/Ct を満足するように、各転写条件が設定される。
【0028】上記式1の関係を満たすことにより、現像
ローラ8の表面に層状に担持されたトナーの全てが感光
体ドラム1に移動する。即ち、上記式1は、100%の
現像効率を得るための条件式である。したがって、上記
式1の関係を満足するように、感光体ドラム1の感光層
1bの厚さ及び誘電率、現像ローラ8に形成されるトナ
ー層Tの厚さ、誘電率及び単位面積当たりの付着量、現
像ローラ8の誘電体層8cの厚さ及び誘電率、現像ロー
ラ8の抵抗体層8bの厚さ、誘電率及び固有抵抗、現像
部に進入する前の感光体ドラム1における未露光領域の
電位及び露光飽和電位、現像部に進入する前のトナーの
比電荷、現像部のニップ幅、感光体ドラム1と現像ロー
ラ8との周速比等の現像条件を設定することにより、感
光体ドラム1に形成された静電潜像に十分な量のトナー
が静電吸着し、画像濃度の低下を防止して、画質の向上
を図ることができる。
【0029】以下に、上記式1の関係を満足するように
転写条件を設定することにより、現像効率が向上するこ
とについて検証する。
【0030】上記式1を満足するように設定された現像
条件を用いた感光体ドラム1と現像バイアス電圧との電
位差Vpb(V)(Vpb=Vs−Vb)、及び、現像
ローラ8におけるトナー層の厚さの関係についての計算
値を実験値と比較した結果を図4及び図5に示す。図4
は図中線図で表した上記計算値を特開平1−23007
9号公報に開示されている実験値と比較した結果を示し
ており、図5は図中線図で表した上記計算値を特開平3
−87759号公報に開示されている実験値と比較した
結果を示している。
【0031】なお、特開平1−230079号公報に開
示されている実験値は表面に誘電体層が形成された現像
ローラを用いた現像部に関するものであり、特開平3−
87759号公報に開示されている実験値は表面に誘電
体層が形成されていない現像ローラを用いた現像部に関
するものである。
【0032】また、図4において、expA〜expC
は、特開平1−230079号公報に実験値が開示され
ているトナーA〜Cのそれぞれに特性を一致させて算出
した線図である。さらに、図5において、f4−1〜f
4−3は感光体ドラムと現像ローラとの周速比が1.3
0,2.36,3.32のそれぞれとしたものであり、
f5−1及びf5−2は感光体ドラムの感光層の抵抗値
が1.1×105 Ωm 2 及び1.3×105 Ωm2 のそ
れぞれとしたものである。
【0033】図4及び図5に示すように、上記式1の関
係を満たすように現像条件を設定することによってトナ
ーの付着量と感光体ドラム1の電位差との関係の計算値
が実験値に略一致する。したがって、上記式1の関係を
充たすように転写部における転写条件を設定することに
よって実験値に一致する計算値を得ることができると考
えられ、上記式1によって現像効率を概ね100%とす
る現像条件を設定することができることになる。
【0034】上記式1では、感光体ドラム1の感光層1
bにおいて、露光領域の電位(露光飽和電位)V1及び
未露光領域の電位Voが直接表記されない条件式であ
る。現実には、帯電器2によって電荷を付与された後
に、露光ユニット3からの画像光の照射を受けた感光体
ドラム1の感光層1における露光領域の電位は、必ずし
も“0”となるとは限らない。そこで、現像部に進入す
る前の感光体ドラム1の感光層1bにおける露光領域の
電位V1(V)、未露光領域の電位Vo(V)を考慮す
る場合には、前記式1を簡略化し、 Cc≧ρt・dt・k/(Vo−V1) ・・・式2 とし、式2の関係を満足するように現像条件を設定すべ
きである。
【0035】これによって、現像部に進入する前の感光
体ドラム1の感光層1bにおける未露光領域と露光領域
との電位差である有効現像電位幅を考慮して現像条件を
設定することができ、感光層1bにおける未露光領域と
露光領域との電位差である有効現像電位幅において十分
な現像効率が確保され、画像濃度を高くしても画像のカ
ブリを生じることがない。
【0036】また、現像ユニット4の動作マージンをV
mとして、前記式1を、 Cc≧ρt・dt・k/{Vo−V1−Vm・Sign(Vo)}・・・式3 但し、n>0のとき、Sign(n)=1,Sign
(−n)=−1とし、有効現像電位幅に対する現像ユニ
ット4の動作マージンを考慮した条件式に基づいて現像
条件を設定することもできる。これによって、装置の固
体差や環境変化等によって現像電位が変動した場合であ
っても、有効現像電位幅内において十分な現像効率を確
保することができる。
【0037】この場合に、現像ユニット4の動作マージ
ンVmとしては、100(V)程度が適当である。装置
の固体差や環境変化等による現像電位の変動幅が100
(V)程度であるとともに、有効現像電位幅から100
(V)程度狭くした範囲において十分に画像の階調性を
再現することができるからである。
【0038】さらに、前記式1を、 Cc≦ρt・dt・k/(Vo/3) ・・・式4 とし、現像部に進入する前の感光層1bにおける未露光
領域の電位の1/3の範囲において十分な現像効率を確
保することができる現像条件を設定するようにしてもよ
い。これによって、感光体電位の1/3以上の範囲で現
像効率を調整することができ、画像に十分な階調性を与
えることができる。
【0039】加えて、前記式1の計算に際して、 (W/Vp)>{rr・(C1+C2)} とすることもできる。これによって、現像部に形成され
る電気回路の時定数による応答性の低下を防止できる。
したがって、応答性の低下によって画像が形成されなく
なることがない。
【0040】また、前記式1の計算に際して、 1/Cp+2/Ct+rr/k≧4/(Cr3・k) とすることもできる。これによって、現像部に形成され
る電気回路の時定数による応答性の低下を20%以下に
抑制することができ、応答性の低下によっても現像効率
が80%以下に低下することがなく、画像形成状態を良
好に維持することができる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、以下の効果を奏する
ことができる。
【0042】(1) 現像工程における現像状態に影響を与
える感光体の感光層の厚さ及び誘電率、感光体に形成さ
れるトナー層の厚さ、誘電率及び単位面積当たりの付着
量、現像ローラの誘電体層の厚さ及び誘電率、現像ロー
ラの抵抗体層の厚さ、誘電率及び固有抵抗、現像部に進
入する前の感光体における未露光領域の電位及び露光飽
和電位、現像部に進入する前のトナーの比電荷、転写部
のニップ幅、感光体と現像ローラとの周速比等の現像条
件をCc≧ρt・dt・k/Vvの関係を満足するよう
に設定することにより、現像ローラから感光体ドラムに
対して確実にトナーを移動させることができ、現像効率
を向上して十分な画像濃度を得ることができる。
【0043】(2) 現像部に進入する前の感光体における
未露光領域の電位と露光領域における露光飽和電位との
電位差を考慮した条件式に基づいて現像条件を設定する
ことにより、感光体における未露光領域と露光領域との
電位差である有効現像電位幅において十分な現像効率を
確保することができ、画像のカブリを発生することなく
画像濃度を十分に高くすることができる。
【0044】(3) 有効現像電位幅に対する動作マージン
を考慮した条件式に基づいて現像条件を設定することに
より、装置の固体差や環境変化等によって現像電位が変
動した場合であっても、有効現像電位幅において十分な
現像効率を確保することができる。
【0045】(4) 現像部に進入する前の感光体における
未露光領域の電位の1/3の範囲において十分な現像効
率を確保することができる現像条件を設定することによ
り、感光体電位の1/3以上の範囲で現像効率を調整す
ることができ、画像に十分な階調性を与えることができ
る。
【0046】(5) 現像部に形成される電気回路の時定数
による応答性の低下を防止する現像条件を設定すること
により、応答性の低下によって画像が形成されなくなる
ことを防止できる。
【0047】(6) 現像部に形成される電気回路の時定数
による応答性の低下を20%以下に抑制することによ
り、応答性の低下によっても現像効率が80%以下に低
下しないようにすることができ、画像形成状態を良好に
維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る転写装置を適用した
画像形成装置におけるプロセス部の構成を示す図であ
る。
【図2】上記プロセス部における転写部の状態を模式的
に示す図である。
【図3】同転写部の回路図である。
【図4】この発明の現像装置において現像条件を設定す
るための関係式を用いて算出した現像条件を実験値と比
較して示す図である。
【図5】同算出した現像条件を実験値と比較して示す図
である。
【符号の説明】
1−感光体ドラム 1b−感光層 4−現像ユニット 5−転写ローラ 8−現像ローラ 8b−抵抗体層 8c−誘電体層 T−トナー層 P−用紙(記録媒体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形の導電性基体の表面に抵抗体層及び
    誘電体層を形成した現像ローラが導電性基体の表面に感
    光層を形成した感光体に所定のニップ幅で当接する現像
    部で、現像ローラの周面に層状に担持されたトナーによ
    り感光層に形成された静電潜像をトナー像に顕像化する
    現像装置において、 感光体の感光層について厚さをdp(m)、誘電率をε
    p(F/m)とし、現像ローラの表面に形成した現像前
    のトナー層について厚さをdt(m)、誘電率をεt
    (F/m)、単位面積当たりの付着量をm(kg/m
    2 )とし、現像ローラの誘電体層について厚さをd1
    (m)、誘電率をε1(F/m)とし、現像ローラの抵
    抗体層について厚さをd2(m)、誘電率をε2(F/
    m)、固有抵抗をρr(Ω・m)とし、現像部に進入す
    る前の感光体における飽和画像濃度領域の感光体表面電
    位Vs(V)と現像バイアス(V)との電位差をVbp
    =Vs−Vb(V)とし、現像部に進入する前のトナー
    の比電荷をqpm(C/kg)とし、現像部に進入する
    前の現像ローラの誘電体層の電圧をVco(V)とし、
    現像部を通過することによるトナー比電荷の変化量をq
    r(C/kg)とし、現像部のニップ幅をW(m)と
    し、感光体の周速をvp(m/s)とし、現像ローラの
    周速をvr(m/s)として、 Cc≧ρt・dt・k/Vv ・・・式1 但し、Vv=−(Vbp+Vpr)−Vco+Vt・k Cc=1/{1/Cp+2/Ct+rr/k+1/(C
    r3・k)} k=vr/vp rr=ρr・d2 Cp=εp/dp Ct=2・εt/dt Cr1=ε1/d1 Cr2=ε2/d2 C1=1/{1/Cp+2/Ct+1/(Cr1・
    k)} C2=k・Cr2 Ex=(W/Vp)/{rr・(C1+C2)} Cr3=Cr1・{1−C1/(C1+C2)}・ex
    p(−Ex) ρt=(qpm+qr)・m/dt Vco=−qpm・m/Cr1 Vpr=−qr・m・k/Cp Vt=ρt・dt/Ct の関係を有することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記現像部に進入する前の感光体における
    露光飽和電位をV1(V)として、前記式1を、 Cc≧ρt・dt・k/(Vo−V1) としたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】現像マージンをVm(V)として、前記式
    1を、 Cc≧ρt・dt・k/{Vo−V1−Vm・Sign
    (Vo)} 但し、n>0のとき、Sign(n)=1,Sign
    (−n)=−1としたことを特徴とする請求項2に記載
    の現像装置。
  4. 【請求項4】前記式1を、Cc≦ρt・dt・k/(V
    o/3) としたことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】前記式1の計算に際して、 (W/Vp)>{rr・(C1+C2)} としたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】前記式1の計算に際して、 1/Cp+2/Ct+rr/k≧4/(Cr3・k) としたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
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