JP3276518B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP3276518B2
JP3276518B2 JP26631394A JP26631394A JP3276518B2 JP 3276518 B2 JP3276518 B2 JP 3276518B2 JP 26631394 A JP26631394 A JP 26631394A JP 26631394 A JP26631394 A JP 26631394A JP 3276518 B2 JP3276518 B2 JP 3276518B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体上に形成した
各色のトナー像を転写装置により転写材上に転写してカ
ラー画像を得るカラー画像形成装置に関し、特に、転写
材担持体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数色のトナー像を重ね合わせることに
より転写材上にカラー画像を得るカラー画像形成装置に
は、像担持体上に帯電、露光、現像によってトナー像を
形成し、トナー像が得られる度に転写材上に転写する工
程を、各色について繰り返すことにより、転写材上に複
数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を得る方法が
ある。この種のカラー画像形成装置は、例えばドイツ特
許公告第2607727号公報、特開昭50−5093
5号公報等に記載された構成にて実用化されている。
【0003】上記のカラー画像形成装置は、図11に示
すように、装置内に像担持体として感光ドラム1を備
え、感光ドラム1の周囲には、ローラ帯電器からなる一
次帯電器3、複数の現像器を有する回転式現像装置4、
転写装置10A及びクリーナ26が設置されている。又
感光ドラム1の上方には、露光装置を構成するレーザダ
イオード11、高速モータ12によって回転される多面
鏡13、更にレンズ14及び折り返しミラー15が配置
される。
【0004】感光ドラム1は、直径40mmのアルミニ
ウムシリンダーの外周面に誘起感光体(OPC)からな
る光導電体を塗布してなっている。光導電体はアモルフ
ァスSi、CdS、Se等でもよい。感光ドラム1は図
示しない駆動手段によって、100mm/秒の周速で図
示の矢印方向に回転される。
【0005】現像装置4は、その中心の回転軸9aの回
りに回転する支持体9を備え、支持体9にイエロー現像
器4a、マゼンタ現像器4b、シアン現像器4c及びブ
ラック現像器4dを設置してなっている。現像器4a、
4b、4c、4d内には、それぞれ一成分現像剤のイエ
ロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラック
トナーが収容されている。
【0006】各現像器4a、4b、4c、4d内には、
図12に示すように、その開口面5a、5b、5c、5
dに臨む箇所に、現像剤担持体としての現像スリーブ8
a、8b、8c、8d、塗布ローラ6a、6b、6c、
6d及びトナー規制部材7a、7b、7c、7dが設置
されている。現像スリーブ8a〜8dの回転に伴い、塗
布ローラ6a〜6dにより現像スリーブ8a〜8d上に
トナーが塗布され、トナー規制部材7a〜7dにより塗
布されるトナー量を規制して、トナーに摩擦帯電電荷が
付与されると共に、現像スリー8a〜8d上に薄層のト
ナー層が形成される。このトナー規制部材7a〜7dは
トナーの帯電極性と反対に帯電する材料が好ましく、ト
ナーが負極性に帯電される場合にはナイロン等が、正極
性に帯電される場合にはシリコーンゴム等がよい。
【0007】各現像器4a〜4dの現像スリーブ8a〜
8dの周速は、感光ドラム1に対する周速比で1.0〜
2.0倍の範囲となるように選択することが好ましい。
各現像器4a〜4dは感光ドラム1に面した時に、それ
らの開口面5a〜5dが常に感光ドラム1に対向するよ
うに駆動される。これら現像器4a〜4dの駆動方法の
詳細は、特開昭50−93437号公報に記載されてい
る通りである。
【0008】再度図11において、転写装置10Aは転
写材担持体として転写ドラム10を備え、転写ドラム1
0の周囲には、吸着ローラ23、除電帯電器2、分離爪
24、クリーナ27及び除電ローラ28が配設されてい
る。転写ドラム10は、その外周面の適所に、転写材把
持部材であるグリッパ22を有している。転写ドラム1
0は図示しない駆動手段によって、感光ドラム1と略同
速で矢印方向に回転される。
【0009】カラー画像形成装置は、上記構成にて、先
ず、帯電器3に−700Vの直流電圧に周波数700H
z、Vpp(ピーク・ツウ・ピーク電圧)−1500V
の交流電圧を重畳した電圧を印加して、帯電器3により
感光ドラム1の表面を約−700Vに一次帯電する。次
いで、レーザーダイオード11に第1色目の例えばイエ
ローの画像模様に従った信号を入力してイエローの画像
模様の光を発生させ、光路16を通って感光ドラム1に
照射して露光し、感光ドラム1上に光照射部が略−10
0Vのイエローの画像模様の静電潜像が形成される。
【0010】感光ドラム1上に形成されたイエローの画
像模様の静電潜像は、感光ドラム1の回転に伴い現像装
置4と対向した現像部で、そこに位置されたイエロー現
像器4aによって現像され、感光ドラム1上に第1色目
のイエロートナー像が形成される。
【0011】一方、転写装置10Aの転写ドラム10に
転写材カセット17内から転写紙が、ピックアップロー
ラ18によって感光ドラム1の画像と同期して供給され
る。転写ドラム10は、供給された転写紙をグリッパ2
2によって把持して図の矢印方向に回転することによ
り、感光ドラム1と対向した画像転写部へ搬送する。画
像転写部へ搬送された転写紙は、図示しない電源により
転写ドラム10と感光ドラム1との間に印加された転写
電圧によって、感光ドラム1上のイエロートナー像が転
写される。
【0012】この転写と同時に転写電圧によって転写紙
に電荷が注入され、転写ドラム10の表面に転写紙が静
電吸着されて保持される。この転写ドラム10への転写
紙の静電吸着を強化するために、転写ドラム10の転写
紙の給紙部近くに前記の吸着ローラ23を設置して吸着
用の電圧を印加することにより、グリッパ22による把
持後に転写紙を静電吸着するようにされることが多い。
【0013】イエロートナー像の転写が終了した感光ド
ラム1は、クリーナ26に設置したファーブラシ、ブレ
ード等のクリーニング部材によって表面の残留トナーを
清掃して除去した後、帯電器3による一次帯電以下の画
像形成操作が行われる。
【0014】以上のような感光ドラム1の一次帯電、露
光による静電潜像の形成、静電潜像の現像によるトナー
像の形成、得られたトナー像の転写紙上への重ね合わせ
た転写を、第2色以降のマゼンタ、シアン、ブラックに
ついても行うことにより、転写紙上にイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせて
転写したカラー画像が得られる。
【0015】4色のトナー像の転写が終了した転写紙
は、次いで転写ドラム10の周囲に配置された除電帯電
器2によって除電された後、その下流側の分離爪24に
より転写ドラム10から剥離して定着装置25に送られ
る。そしてここで加熱及び加圧により4色のトナー像を
定着して、トナー像の混色及び転写紙への固定を行い、
フルカラーの永久像とされた後、画像形成装置の機外に
排出される。好ましくは、転写紙が剥離された転写ドラ
ム10は、ファーブラシ、ウエブ等のクリーニング部材
を備えたクリーナ27によって表面の残留トナーが清掃
される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカラー画像
形成装置では、転写ドラム10と感光ドラム1間との当
接圧力をできるだけ弱めるため、転写ドラム10が、図
9に示すように、金属シリンダ71に導電性接着剤72
で連続発泡体のスポンジ73を接着貼り付け、そのスポ
ンジ73の上にPVdFシートなどの誘電体層74を巻
き付けて構成されている。
【0017】上記の如く転写ドラム10と感光ドラム1
間との当接圧を弱くする理由は、両者間に挾まれる転写
紙に圧力がかかり過ぎることにより、転写紙が転写ドラ
ム10で滑ったり、又感光ドラム1上のトナーが転写紙
へ十分に移動せず画像の一部にトナーが付着しないいわ
ゆる中抜け現象が発生したりすることを防止するためで
ある。従って、上記カラー画像形成装置において転写ド
ラムに連続発泡体スポンジを採用することは、感光ドラ
ムとの当接圧を弱くするためには必須の技術である。
【0018】ところで、このようなカラー画像形成装置
は、使用する環境、プリント枚数等の諸条件によって画
像濃度が変動すると、正しい濃度色調が得られなくなる
という問題があった。そこで、転写ドラム上に直接、即
ち誘電体層であるPVdFシート上に濃度検知用のトナ
ー像、所謂パッチを形成し、その濃度を検知し、これを
露光量、現像バイアス等にフィードバックすることによ
り、安定な画像を得ることが行なわれていた。
【0019】しかしながら、図10に示すように、PV
dFシート74上にパッチ80を形成した場合、PVd
Fシート74の裏面が連続発泡体のスポンジ73と接触
していると、スポンジ73が導電性の特性(106 Ω以
下)を有しているためスポンジの発泡セル形状がパッチ
濃度に局部的な濃淡となって現われてしまう。
【0020】すなわち、PVdFシート74が導電スポ
ンジ73と接触しているところは、PVdFシート74
の局部的な接触面積Sが大きくとれるためPVdFシー
ト84の局部的な静電容量Cも大きくなるので、ある一
定の転写電圧Vが感光ドラム1と転写ドラム10間に印
加された場合、トナー電荷Qは効率よく転写ドラム10
側に運ばれるので、転写ドラム上におけるPVdFシー
ト74真上の、局部的にPVdFシート裏面の導電スポ
ンジ73と接触している個所に対応する領域80aはト
ナー付着量が多い。逆に、導電スポンジ73のセル間、
即ち空隙部でPVdFシート裏面が導電スポンジ73と
局部的に接触してない個所に対応する領域80bはトナ
ー付着量が少ない。
【0021】このようにパッチ80をPVdFシート7
4上に形成した場合でも、パッチ80に濃淡が生じて正
確な濃度検知ができないという欠点があった。
【0022】更に、カラー画像形成の場合、カラー濃
度、即ちマゼンタ色、シアン色、イエロー色の濃度検知
は、赤外光の反射光を検知するため転写ドラム基地の色
は黒色にしてコントラストをよくする必要がある。また
黒色トナーの濃度検知する場合は、赤外光の吸収を検知
するため転写ドラム基地の色は白色にする必要がある。
即ち3色の色トナーと黒色トナーの濃淡検知のためには
転写ドラム上の2色の領域が必要である。そのため従
来、白塗料をPVdFシート裏面の一部に塗布又は印刷
していた。
【0023】しかしながら、一般的に用いられている白
塗料は絶縁体であるため、白地部に対応するPVdFシ
ート上における帯電特性が、黒地部と異なり、画像濃度
へ悪影響を及ぼすことがあった。又、感光ドラムとの接
触において白地部と黒地部で帯電状態が異なると感光ド
ラム側との電荷の受渡しが異なるため、いわゆる感光ド
ラムの電荷のメモリーによる濃淡ムラが生じる。更に先
に述べたように白地部が絶縁の場合にはスポンジの発泡
セル径による濃淡ムラが生じるという欠点があった。
【0024】従って、本発明の目的は、転写材担持体上
の濃度検知用トナー像の形成による濃度検知を確実に行
なうことができ、鮮明な画像を得ることのできるカラー
画像形成装置を提供することである。
【0025】本発明の他の目的は、転写材担持体上の濃
度検知用トナー像自体に濃淡ムラが生じることなく精度
のよい濃度制御を行なうことのできるカラー画像形成装
置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
カラー画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発
明は、像担持体上に順次形成された各色のトナー像を、
転写材担持体上に担持された転写材上に順々に重ねあわ
せて転写するカラー画像形成装置であって、前記転写材
担持体上にトナー濃度測定用トナー像を形成しトナー濃
度を検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段の出力に
よって画像濃度を制御する制御装置とを備え、前記転写
材担持体が導電性円筒と、該導電性円筒上に設けられた
導電性のゴム又は樹脂の発泡体からなる導電性弾性層
と、その上に設けられた光透過性の誘電体層とを有する
カラー画像形成装置において、前記誘電体層の前記弾性
層と接触する面に黒塗料と白塗料の2色をコーティング
又は印刷し、少なくとも黒塗料を導電性としたことを特
徴とするカラー画像形成装置である。
【0027】黒塗料と白塗料を共に導電性塗料とし、且
つオーバーラップしないように塗布又は印刷するのが好
ましい。
【0028】黒塗料と白塗料は共に導電性塗料であり、
白塗料を覆うように黒塗料を塗布又は印刷するのが好ま
しい。
【0029】白塗料は絶縁性であり、黒塗料は導電性で
あって白塗料を覆うように黒塗料を塗布又は印刷するの
が好ましい。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係るカラー画像形成装置を図
面に則して更に詳しく説明する。
【0031】実施例1 図1において、本実施例のカラー画像形成装置は、像担
持体として感光ドラム113を有し、感光ドラム113
の周囲には、複数の現像器を有する回転式現像装置11
4、転写材担持体である転写ドラム108等を概略備え
ている。
【0032】現像装置114は、その中心の回転軸120a
の回りに回転する支持体120を備え、支持体120に
イエロー現像器114a、シアン現像器114b、マゼンタ現像
器114c及びブラック現像器114dを設置してなっている。
現像器114a〜114d内には、それぞれ一成分現像剤のイエ
ロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラック
トナーが収容されている。
【0033】転写ドラム108は、その中心に転写バイ
アスが印加される金属シリンダー(アルミニウムシリン
ダー)101を有し、金属シリンダー101には導電性
接着剤103により導電性連続発泡スポンジ102が巻
き付けられており、又スポンジ102の上に導電体層1
00が設けられ、更に導電体層100の上に導電性の黒
塗料と白塗料がスクリーン印刷された光透過性の誘電体
フィルム(PVdFシート、厚み75μm)104が巻
き付けられている。
【0034】又、転写ドラム108の周りには、転写材
106の先端を保持するためのグリッパー105、転写
材106を転写ドラム108に静電吸着するための吸着
ローラ107、転写動作後、転写ドラム108の表面を
除電するための除電ローラ109、転写ドラム108表
面をクリーニングするためのファーブラシ110、転写
工程終了後、転写材106を分離するための分離爪11
1、転写材上の未定着トナーを定着するための定着ロー
ラ112等が配設されている。
【0035】上記のように構成されたカラー画像形成装
置において、先ず、感光ドラム103上にイエロー色に
対応する静電潜像が半導体レーザーにより書き込まれ、
潜像に応じてイエロー現像器114aからトナーが供給され
現像される。一方、転写紙106が搬送され、転写ドラ
ム108が図中矢印方向へ回転するに従い、転写紙先端
がグリッパー105により把持され、矢印方向に搬送さ
れ、感光ドラム113との接触部で、転写ドラム108
に印加された転写バイアス115により感光ドラム表面
上のトナーが静電的に引っ張られ、転写紙106上に付
着する。
【0036】その後も同じようにしてシアン、マゼン
タ、ブラックの順に現像、転写が行われ、転写ドラムが
4回転して各色転写工程が終了した後、分離爪111に
より転写紙先端がひっかけられ定着ローラー112へ搬
送されて定着が行なわれ、一連の画像形成工程を終了す
る。
【0037】カラー画像形成においては特に色バラン
ス、濃度が重要な要因であり、本実施例においては、上
記の画像形成工程を開始する前に、転写ドラム上、即ち
転写紙が介在しないPVdFシート104上に10mm
角程度の濃度検知用トナー像(以下、パッチと称す)を
各色印字し、その濃度を赤外光を利用した濃度センサ3
02により検知し、現像バイアス又は潜像形成時の電位
を制御することにより適切なトナー量を得ることができ
る。
【0038】図3に示すように、パッチの濃度センサ3
02は、発光素子303及び受光素子304を有し、P
VdFシート104上のトナーで形成されたパッチ30
1の濃度を検知する。即ち、濃度センサ302の発光素
子303から垂直方向に対して45度方向に出射された
赤外光がパッチ301にて反射し、その反射光を受光素
子304で検知する。
【0039】図2はPVdFシート104を示し、その
一方の面に導電性黒塗料202と導電性白塗料203と
がスクリーン印刷で形成されている。
【0040】黒塗料のPVdFシート領域には色トナー
(マゼンタ、シアン、イエロー)のパッチが印刷され
る。これは、前述の如く下地が黒色の方がコントラスト
がとれるからである。黒トナー印字部には白塗料をPV
dFシート裏面に印刷することでパッチは下地(白色)
とのコントラストがとれる。
【0041】本実施例で使用されるPVdFシート10
4は、厚みが75μm、電気的体積抵抗値が1×1013
〜1×1016Ω・cm、裏面に塗布される黒塗料の電気
抵抗値が5×105 Ω以下、白塗料の抵抗値も5×10
5 Ω以下である。
【0042】本実施例においてはスクリーン印刷により
PVdFシート104に白塗料203と黒塗料202
を、20〜30μm以下に塗布してある。このように低
抵抗層100がPVdFシート104と弾性スポンジ1
02間に介在することでPVdFシートの実質接触面積
Sが大きくなり、次の式に示されるようにSが大きくな
ることで静電容量Cが大きくなる。
【0043】C=εε0 ・S/d ・・・ (1) (ε:誘電率、d:PVdFシート厚み) この静電容量Cが大きくなることで、ある一定の転写バ
イアスVTrが印加され、図4に示すように、より多くの
電荷Qが、即ち帯電されているトナー量が感光ドラム側
からPVdFシート側へ面方向に対して均一に移動し、
濃度ムラのないパッチが形成される。即ち、本実施例の
構成においては、鮮明でカラーバランスのとれたカラー
画像が形成できる。
【0044】一方、従来のように導電層が介在しない場
合は、PVdFシート74裏面の導電性弾性体スポンジ
73(5×105 Ω以下)が局部的に接触している個所
とそうでない個所が混在し、先に述べた理由から静電容
量の局部的に大きな個所と小さな個所が混在する。その
ため、図5に示すように、PVdFシート74上のパッ
チ用トナー80の付着量が異なり、導電性塗布層が介在
時に比べ、不均一になる。従って、先に図3に関連して
説明した濃度センサでトナー濃度を読み取った場合、不
均一で読み取り誤差が大きくなり、満足できる濃度制御
を行なうことができなくなる。
【0045】尚、本実施例で使用される塗料は以下の通
りである。
【0046】黒塗料:カーボン5〜20%wtにプラス
チック製(ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル
系、ナイロン系、塩化ビニル、フェノール樹脂、ブチラ
ール樹脂等)を溶剤(メチルエチルケトン等のケトン系
及びトルエン等)で混合させたもの。その他、本実施例
においては、例えば、藤倉化成株式会社製のドータイト
FC−404CAという黒色ペースト状のスクリーン印
刷用塗料も採用している。
【0047】白塗料:低抵抗酸化チタン粒子(石原産業
株式会社製)とプラスチック製樹脂を溶剤で混合させた
もので、樹脂及び溶剤は黒塗料と同種類のものを使用し
た。
【0048】実施例2 実施例2においては、実施例1と同様の塗料を使い、図
6に示すように、初めに黒トナー用の白塗料インク20
3をPVdFシート104に印刷した後、色トナー用の
黒塗料インク202を印刷し、白塗料203の部分には
黒塗料202が重なった状態とした。
【0049】この構成により実施例1のPVdFシート
に比べて、白印刷部と黒印刷部との境界はなくなるの
で、印刷時の塗布領域に注意することなくラフに印刷で
きる。その他のパッチ時に濃度検知に対する精度は実施
例1と同様で鮮明なカラーバランスのとれた画像を形成
する手段となり得る。
【0050】実施例3 実施例3においては、実施例2と同じ構成で白塗料の上
に黒塗料を印刷し、白塗料を絶縁性塗料とした。本実施
例においても、今まで述べたのと全く同じ効果があり、
鮮明なカラー画像を形成することができると共に、白塗
料のインク又は塗料の種類の選択肢が広がり、より安価
な白塗料で構成できる利点がある。
【0051】実施例4 実施例4においては、図6に示した構成と同様にして、
白塗料を導電又は絶縁材料で印刷又は塗布した後、黒色
導電シートをPVdFシートにラミネートして構成され
る。本実施例においても、前記の実施例と同様鮮明なカ
ラー画像が形成できる。
【0052】実施例5 実施例5は、実施例4と概略同様な構成であるが、図7
に示すように、PVdFシート104に導電性又は絶縁
性の白塗料203を印刷又は塗布を行い、図8に示すよ
うにシリンダー101側の導電性弾性スポンジ(連続発
泡)102の上に導電性の黒色シート202’をラミネ
ートする。
【0053】この黒色シート202’は抵抗値1×10
6 Ω以下であり、100μm厚以下の樹脂フィルムであ
る。この構成により鮮明なカラー画像を得るためのパッ
チを転写ドラム上に印字することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誘電体層の弾性層と接触する面に黒塗料と白塗料の2色
をコーティング又は印刷し、少なくとも黒塗料を導電性
としたことにより、転写材担持体上の濃度検知用トナー
像の形成による濃度検知を確実に行なうことができ、カ
ラーバランスのとれた鮮明な画像を得ることができる。
また、転写材担持体上の濃度検知用トナー像自体に濃淡
ムラが生じることなく精度のよい濃度制御を行なうこと
ができ、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の一例を示す
概略構成図である。
【図2】本発明によるPVdFシートの実施例1を示す
説明図である。
【図3】PVdFシート上のトナー濃度を検知する濃度
センサを示す説明図である。
【図4】本発明により、電荷が感光ドラム側からPVd
Fシート側へ面方向に対して均一に移動し、濃度ムラの
ないパッチが形成される状態を示す説明図である。
【図5】従来のPVdFシート上のパッチ用トナー80
の付着量が異なっている状態を示す説明図である。
【図6】本発明によるPVdFシートの実施例2を示す
説明図である。
【図7】本発明によるPVdFシートの実施例5におけ
る白塗料を塗布した状態を示す説明図である。
【図8】図7のPVdFシートに導電性の黒色シートを
ラミネートした状態を示す転写ドラムの構成図である。
【図9】従来の転写ドラムを示す断面図である。
【図10】不均一のパッチが形成された状態を示す拡大
断面図である。
【図11】従来のカラー画像形成装置の一例を示す構成
図である。
【図12】図11の現像装置を示す拡大構成図である。
【符号の説明】
100 導電層 101 金属シリンダー(導電性円筒) 102 弾性発泡スポンジ(導電性弾性層) 104 PVdFシート(誘電体層) 106 転写材 108 転写ドラム(転写材担持体) 113 感光ドラム(感光体) 116 濃度センサ(濃度検知手段) 202 黒塗料 203 白塗料
フロントページの続き (72)発明者 久米 隆生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 宮代 俊明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 壁谷 信昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−202418(JP,A) 特開 昭63−300262(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に順次形成された各色のトナ
    ー像を、転写材担持体上に担持された転写材上に順々に
    重ねあわせて転写するカラー画像形成装置であって、前
    記転写材担持体上にトナー濃度測定用トナー像を形成し
    トナー濃度を検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段
    の出力によって画像濃度を制御する制御装置とを備え、
    前記転写材担持体が導電性円筒と、該導電性円筒上に設
    けられた導電性のゴム又は樹脂の発泡体からなる導電性
    弾性層と、その上に設けられた光透過性の誘電体層とを
    有するカラー画像形成装置において、 前記誘電体層の前記弾性層と接触する面に黒塗料と白塗
    料の2色をコーティング又は印刷し、少なくとも黒塗料
    を導電性としたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 黒塗料と白塗料を共に導電性塗料とし、
    且つオーバーラップしないように塗布又は印刷したこと
    を特徴とする請求項1のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 黒塗料と白塗料は共に導電性塗料であ
    り、白塗料を覆うように黒塗料を塗布又は印刷したこと
    を特徴とする請求項1のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 白塗料は絶縁性であり、黒塗料は導電性
    であって白塗料を覆うように黒塗料を塗布又は印刷した
    ことを特徴とする請求項1のカラー画像形成装置。
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