JP2002040544A - ファインダー装置およびカメラ - Google Patents

ファインダー装置およびカメラ

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JP2002040544A
JP2002040544A JP2000227071A JP2000227071A JP2002040544A JP 2002040544 A JP2002040544 A JP 2002040544A JP 2000227071 A JP2000227071 A JP 2000227071A JP 2000227071 A JP2000227071 A JP 2000227071A JP 2002040544 A JP2002040544 A JP 2002040544A
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focus plate
finder
optical axis
illumination light
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Susumu Tamura
進 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピント板上の表示指標に対して照明光が傾斜
して照射されるため、ピント板の位置調節に伴い照明範
囲ずれ、表示指標が適正に照明されない。 【解決手段】 ファインダー内表示指標7が形成された
ピント板6が、ファインダー光学系内にピント板垂直方
向に位置調節可能に配置され、光源3から射出して絞り
開口部4を通過した照明光により表示指標を照明してフ
ァインダー視野内に表示するファインダー装置におい
て、ピント板に照射される照明光の光軸がピント板垂直
方向に対して傾斜している場合に、ピント板垂直方向視
において、ピント板上での照明光の照射範囲における照
明光軸と重なる方向の長さがこの方向に直交する方向の
長さよりも、絞り開口部の縦横寸法が同じである場合に
比べてより長くなるように、絞りの開口部の縦横寸法を
異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに用いられ
るファインダー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラのファインダー装置には、ファイ
ンダー光学系を構成するペンタプリズム前方等のファイ
ンダー光路外にLED等の光源を配置し、光源の照射光
束を絞り開口部および投光レンズを通じて観察ミラーに
照射して、観察ミラーからの反射光をファインダー光軸
とある角度をもってピントグラス(ピント板)に照射さ
せ、ピントグラスに刻まれた焦点検出領域表示指標であ
る微小プリズム周辺を照明するものがある。微小プリズ
ム周辺に照射された照明光のうち微小プリズムに入射し
た照射光は、この微小プリズムの光学作用によってファ
インダー光軸方向に折り曲げられ、ファインダー光学系
を介して撮影者の眼に導かれる。
【0003】これにより、撮影者は、ファインダー観察
像に重ねて、撮影ピントが合っている焦点検出領域を確
認することが可能となる。
【0004】このようなカメラにおいては、ファインダ
ーのピントをピントグラスの上下方向の位置調節により
調整したり、ファインダー観察視野を観察ミラーの角度
調節により調整したりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカメラでは、図9に示すように、照明光をファイ
ンダー光軸91とある角度をもってピントグラス92に
照射しているため、ピントグラス92の上下位置調節お
よび観察ミラー93の角度調節に伴い、ファインダー光
軸方向視(ピントグラス垂直方向視)において、照明光
によるピントグラス92上での照明範囲95が照明光軸
96に重なる方向にずれてしまう。
【0006】このため、特にファインダー内表示の視認
性を向上させるために表示輝度を明るくするよう照射光
束を絞った場合に、上記照明範囲の位置ずれによって、
ピントグラス92上に刻まれた微小プリズム97が確実
に照明されず、視認性の悪い品位のないファインダー内
表示が行われてしまうおそれがある。
【0007】そこで本発明は、ファインダー光学系内の
ピント板の位置調節や観察ミラーの角度調節を行っても
ピント板上のファインダー内表示指標を確実に照明でき
るようにしたファインダー装置およびカメラを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、ファインダー内表示指標が
形成されたピント板が、ファインダー光学系内にピント
板垂直方向に位置調節可能に配置され、光源から射出し
て絞り開口部を通過した照明光により表示指標を照明し
てファインダー視野内に表示するファインダー装置にお
いて、ピント板に照射される照明光の光軸がピント板垂
直方向に対して傾斜している場合に、ピント板垂直方向
視において、ピント板上での照明光の照射範囲における
照明光軸と重なる方向の長さがこの方向に直交する方向
の長さよりも、絞り開口部の縦横寸法が同じである場合
に比べてより長くなるように、絞りの開口部の縦横寸法
を異ならせている。
【0009】ピント板に照射される照明光の光軸がピン
ト板垂直方向に対して傾斜していると、絞り開口部の縦
横寸法が同じ(例えば、円形や正方形)であっても、ピ
ント板垂直方向視において多少ピント板上での照明光の
照射範囲における照明光軸と重なる方向の長さがこの方
向に直交する方向の長さよりも長くなるが、本願第1の
発明では、絞りの開口部の縦横寸法を異ならせる(例え
ば、楕円形や長方形とする)ことによって、照明範囲を
さらに上記照明光軸と重なる方向に長くしている。
【0010】これにより、ピント板がその垂直方向に位
置調節されてピント板上での照明光の照射範囲が上記照
明光軸と重なる方向にずれても表示指標を確実に照明す
ることが可能となる。
【0011】また、本願第2の発明では、複数のファイ
ンダー内表示指標が形成されたピント板が、ファインダ
ー光学系内にピント板垂直方向に位置調節可能に配置さ
れ、光源から射出して複数の絞り開口部を通過した複数
の照明光により上記複数の表示指標をそれぞれ照明して
ファインダー視野内に表示するファインダー装置におい
て、ピント板に照射される各照明光の光軸がピント板垂
直方向に対して傾斜しているとともに、上記複数の照明
光のうち一部の照明光の光軸が他の照明光の光軸よりも
ピント板垂直方向に対して大きく傾いている場合に、ピ
ント板垂直方向視において、ピント板上での上記一部の
照明光の照射範囲における照明光軸と重なる方向の長さ
が上記他の照明光の照射範囲における照明光軸と重なる
方向の長さよりも、上記複数の絞り開口部の寸法が同じ
である場合に比べてより長くなるように、上記複数の絞
り開口部の形状および寸法の少なくとも一方を異ならせ
ている。
【0012】ピント板に照射される複数の照明光の光軸
のピント板垂直方向に対する傾斜角度が異なる場合、例
えば絞り開口部の寸法が同じであっても、ピント板垂直
方向視において、照明光軸のピント板垂直方向に対する
傾斜角度が大きい方の照明光の照射範囲における照明光
軸と重なる方向の長さが、光軸傾斜角度が小さい方の照
明光の照射範囲に比べて長くなるが、本願第2の発明で
は、絞りの開口部の形状および寸法の少なくとも一方を
異ならせる(例えば、楕円形の絞り開口部とこの楕円形
の短軸と同じ長さの径を有する円形の絞り開口部とを設
けたり、円形の絞り開口部の径を異ならせたりする)こ
とによって、上記光軸傾斜角度が大きい方の照明光の照
明範囲をさらに上記照明光軸と重なる方向に長くしてい
る。
【0013】これにより、ピント板がその垂直方向に位
置調節されてピント板上での照明光の照射範囲が上記照
明光軸と重なる方向にずれても、特にずれの大きな上記
光軸傾斜角度が大きい方の照明光により照明される表示
指標を含むすべての表示指標を確実に照明することが可
能となる。
【0014】さらに、本願第3の発明では、複数のファ
インダー内表示指標が形成されたピント板が、ファイン
ダー光学系内にピント板垂直方向に位置調節可能に配置
され、光源から射出した複数の照明光により上記複数の
表示指標をそれぞれ照明してファインダー視野内に表示
するファインダー装置において、ピント板に照射される
各照明光の光軸がピント板垂直方向に対して傾斜してい
るとともに、複数の照明光のうち一部の照明光の光軸が
他の照明光の光軸よりもピント板垂直方向に対して大き
く傾いている場合に、ピント板垂直方向視において、ピ
ント板上での上記一部の照明光の照射範囲における照明
光軸と重なる方向の長さおよびこの方向に直交する方向
の長さを、上記他の照明光の照射範囲における照明光軸
と重なる方向の長さおよびこの方向に直交する方向の長
さよりも長くしている。
【0015】これにより、上記第2の発明と同様に、ピ
ント板がその垂直方向に位置調節されてピント板上での
照明光の照射範囲が上記照明光軸と重なる方向にずれて
も、特にずれの大きな上記光軸傾斜角度が大きい方の照
明光により照明される表示指標を含むすべての表示指標
を確実に照明することが可能となる。
【0016】なお、照明光が観察ミラーで反射してピン
ト板上に照射される場合において、この観察ミラーの角
度調節が行われることによってピント板上における照明
光の照射範囲がずれたときでも、上記と同様に、複数の
表示指標を確実に照明することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるファインダー装置を備えたカメ
ラの構成を示している。また、図2は、上記ファインダ
ー装置の斜視図である。
【0018】これらの図において、1はカメラ本体、2
2はカメラ本体1に装着される撮影レンズ、21はフィ
ルム、20はシャッタである。
【0019】16はハーフミラーからなる観察ミラーで
あり、回動軸16aを支点として、図に示すように撮影
光路内に斜設されて撮影レンズ22から入射した撮影光
束の一部を後述するピントグラス6を含むファインダー
光学系に向けて上方に反射させる観察位置と、撮影光路
の上方に待避して感光部材21への撮影を可能とする撮
影位置との間で昇降回動する。
【0020】17は観察位置に位置する観察ミラー16
が不図示のバネによって突き当てられるミラーストッパ
ーである。ミラーストッパー17は偏芯コロ状に構成さ
れており、このミラーストッパー17を軸回りで回転さ
せることによって観察ミラー16の突き当て位置(つま
りは、観察ミラー16の斜設角度)を調節することがで
きる。
【0021】なお、観察ミラー16の背後側には、この
観察ミラー16に対して展開・折り畳み可能なサブミラ
ー18が設けられている。観察ミラー16を透過した撮
影光束は、サブミラー18によって下方に反射させ、カ
メラ本体1の下部に配置された焦点検出装置19に導か
れる。
【0022】6は観察ミラー16の上方に配置されたピ
ントグラス(ピント板)である。このピントグラス6の
上面には焦点検出領域をファインダー視野内に表示する
ための微小プリズム(ファインダー内表示指標)7が刻
まれている。微小プリズム7は、図3に示すように、ピ
ントグラス6の中央(7a)と、その左右2箇所ずつ
(7b,7c,7d,7e)と、中央に対して上下1箇
所ずつ(7f,7g)の計7箇所に、それぞれ矩形枠状
に形成されている。
【0023】なお、図3における上側の微小プリズム7
fが、後述する照明系によって照明されることによりフ
ァインダー視野内の上側に表示され、図3における下側
の微小プリズム7gが、後述する照明系によって照明さ
れることによりファインダー視野内の下側に表示され
る。
【0024】また、8はファインダーピントを調整する
ためにピントグラス6の上下位置調節を行わせるピント
ワッシャーである。
【0025】9はファインダー視野を規制するための視
野マスク、2はピントグラス6および視野マスク9を通
過した光束を接眼レンズ12に導き、被写体像(ファイ
ンダー観察像)および微小プリズム7の照明像を重ねて
観察可能とするペンタプリズムである。ペンタプリズム
2に入射した光束の一部は、測光レンズ10および測光
センサ11に導かれる。測光センサ11は、測光レンズ
10を通じて入射した光の輝度に応じた電気信号(輝度
情報)を出力する。
【0026】13は測光センサ11から得られた輝度情
報に基づいて設定されたシャッター秒時等の撮影情報を
ファインダー内におけるファインダー視野外側に表示す
る表示器である。14は表示器13を照明するバックラ
イト、15は表示器13をファインダー視野外側に導く
プリズムである。
【0027】3(3a〜3g)はピントグラス6上の7
つの微小プリズム7a〜7gをそれぞれ照明するための
照明光を発するLED(光源)である。
【0028】微小プリズム7a〜7eを照明するための
LED3a〜3eは、図2に詳しく示すように、ペンタ
プリズム2の前側に、これらLED3a〜3eから発せ
られた照明光束をそれぞれ絞ってピントグラス6上での
照明光の照射範囲形状を決める絞り4とともにユニット
化されて配置されている。LED3a〜3eからの照明
光束はそれぞれ、観察ミラー16におけるファインダー
光路外の上側部分にて反射し、ピントグラス6の下面に
おける微小プリズム7a〜7eを包含する各範囲に照射
される。
【0029】また、微小プリズム7f,7gを照明する
ためのLED3f,3gは、図2に示すように、観察ミ
ラー16の側方前側に配置されている。LED3f,3
gからの照明光束はそれぞれ、絞り4a,4bによって
絞られて投光レンズ5a,5bに入射し、観察ミラー1
6におけるファインダー光路外の側方部分にて反射して
ピントグラス6の下面側から微小プリズム7f,7gを
包含する各範囲に照射される。
【0030】なお、LED3f,3g、絞り4a,4b
および投光レンズ5a,5bはユニット化されて、不図
示のミラーボックス(観察ミラー16を収納し、前端面
にレンズマウントが設けられる部材)の側面に固定さ
れ、投光レンズ5a,5bはこのミラーボックスの側面
に形成された開口部を通じて照明光を観察ミラー16に
投光する。
【0031】図4には、上記カメラの電気回路の構成を
示している。この図において、30はカメラ全体の制御
を司る制御部、31は表示器13を表示駆動する表示回
路、32はフィルム21を給送駆動するフィルム給送駆
動回路である。
【0032】33は測光センサ11を駆動する測光回
路、34は焦点検出装置19を駆動する焦点検出回路、
35はシャッタ20を制御するシャッター制御回路であ
る。
【0033】36は不図示のレリーズボタンの第1押し
下げ操作(半押し操作)に連動してオンし、焦点検出お
よび測光等の撮影準備動作を行わせる撮影準備スイッ
チ、37はレリーズボタンの第2押し下げ操作(全押し
操作)に連動してオンし、シャッタレリーズ動作を行わ
せるレリーズスイッチである。
【0034】上記の構成において、レリーズボタンが第
1押し下げ操作され、撮影準備スイッチ36がオンする
と、焦点検出回路34により焦点検出装置19が駆動さ
れ、撮影レンズ22の焦点状態が検出される。制御部3
0は、焦点検出装置19からの出力に基づいて撮影レン
ズ22を駆動し、被写体に合焦させる。
【0035】この際、制御部30からは、LED3a〜
3gのうち、カメラにて自動選択又は撮影者により選択
された焦点検出領域に対応するLEDを点灯させる信号
を出し、選択された焦点検出領域に対応する微小プリズ
ムの照明を行わせる。これにより、選択された焦点検出
領域が被写体像に重なってファインダー視野内に表示さ
れる。
【0036】また、これと同時に、測光回路33により
測光センサ11が駆動され、この測光センサ11からの
輝度情報に基づいて制御部30が露出値を演算する。ま
た、制御部30は、表示回路31を通じて表示器13
に、上記露出演算値を得るためのシャッター秒時、絞り
値等の撮影情報を表示させる。
【0037】次に、レリーズボタンが第2押し下げ操作
され、レリーズスイッチ37がオンすると、観察ミラー
16が撮影位置に移動し、シャッター制御回路35によ
りシャッタ20が駆動されてフイルム露光が行われる。
フイルム露光の終了後、フィルム給送駆動回路32によ
りフィルムの1駒巻き上げが行われ、レリーズ動作が終
了する。
【0038】ここで、図3は、ピントグラス6を下面側
(ピント板垂直方向)から見た図であり、ピントグラス
6上におけるLED3a〜3gと照明光の照射範囲23
a〜23gとの関係を示している。この図において、上
側がファインダー視野の上側となる。
【0039】図3において、微小プリズム7a〜7eを
照明する照明光(観察ミラー16で反射した後の照明
光)の光軸(例えば、23e′)は、ピントグラス6の
下側から上側に向かうようにピントグラス垂直方向に対
して傾いている。このため、微小プリズム7a〜7eを
照明する照明光の照射範囲は上下方向、すなわちピント
グラス垂直方向視において照明光軸と重なる方向に長い
楕円形状となる。
【0040】また、図3において、微小プリズム7f,
7gを照明する照明光(観察ミラー16で反射した後の
照明光)の光軸(23f′,23g′)は、ピントグラ
ス6の左下から右上に向かうようにピントグラス垂直方
向に対して傾いている。このため、微小プリズム7f,
7gを照明する照明光の照射範囲は斜め上下方向、すな
わちピントグラス垂直方向視において照明光軸と重なる
方向(図中、A方向)に長い楕円形状となる。
【0041】ここで、本実施形態では、図5に示すよう
に、LED3a〜3gからの照明光束を絞る絞り4,4
a,4bの開口部Sの形状を、円形や正方形といった縦
横寸法が同じ形状ではなく、楕円形や長方形といった縦
寸法Lと横寸法Wとが異なる形状(絞り開口部における
上記照射範囲の照明光軸と重なる方向に対応する方向を
縦方向とすると縦長形状)としている。
【0042】これにより、本実施形態での照明光の照射
範囲は、絞り開口部の縦横寸法が同じである場合の楕円
形状の照射範囲(例えば、23e″,23f″)より
も、より上下方向又は斜め上下方向に長い楕円形状とな
る。
【0043】具体的には、絞り開口部の縦横寸法が同じ
である場合の楕円形状の照射範囲よりも、10%以上、
上下方向又は斜め上下方向に長い楕円形状となるように
絞り4,4a,4bの開口部の縦方向寸法が設定される
(例えば、横方向寸法2mmに対して、縦方向寸法を3
mmとする)。なお、絞り開口部の縦横寸法が同じであ
る場合、照射範囲は10%弱、上下方向又は斜め上下方
向に長い楕円形状となる。
【0044】また、絞り4,4a,4bの開口部の横方
向寸法については、ピントグラス垂直方向視において照
射範囲における照明光軸と重なる方向に直交する方向
(図中、B方向)の長さが、絞り開口部の縦横寸法を同
じとした場合の横方向寸法と同じとしてもよいし、これ
よりも長い寸法としてもよい。
【0045】そして、絞り4,4a,4bの開口部を上
記のように設定することにより、ピントグラス6のカメ
ラ本体1内での上下位置調節や観察ミラー16の斜設角
度調節によってピントグラス6上での照明光の照射範囲
が図3における照明光軸と重なる方向にずれたとして
も、この照射範囲が微小プリズム7a〜7gから外れる
ことがない。したがって、ピントグラス6の位置や観察
ミラー16の斜設角度にかかわらず、確実にすべての微
小プリズム7a〜7gが適正に照明され、視認性が良
く、品位の高いファインダー内指標(本実施形態では、
焦点検出領域)の表示を行うことができる。
【0046】(第2実施形態)図6には、本発明の第2
実施形態であるカメラのファインダー装置におけるピン
トグラス6上での微小プリズムと照明光の照射範囲との
関係を示している。なお、本実施形態のカメラおよびフ
ァインダー装置の基本構成は、第1実施形態と同じであ
るので共通する構成要素には同符号を付す。
【0047】図5において、ピントグラス6上には、微
小プリズム7a〜7gを包含するように、せLED3a
〜3gからの照明光の照射範囲24a〜24gがある。
なお、ここで、図7に示すように、微小プリズム7fの
照明光の光軸24f′のピントグラス垂直方向に対する
傾斜角度βは、微小プリズム7gの照明光の光軸24
g′のピントグラス垂直方向に対する傾斜角度αに比べ
て大きい。このため、ピントグラス6のカメラ本体1内
での上下位置調節や観察ミラー16の角度調節に伴う照
明光軸と重なる方向への照射範囲24fのずれが照射範
囲24gのずれよりも大きくなる。
【0048】そこで、本実施形態では、LED3fから
の照明光を絞る絞り4b′の開口部SとLED3gから
の照明光を絞る絞り4a′の開口部の形状は共に同じ
(例えば、円形)であるが、絞り4b′の開口部の寸法
(例えば、開口部径)Rを絞り4a′の開口部の寸法
R′より大きく設定している。
【0049】これにより、図6においてピントグラス6
の上方に配置されている微小プリズム7fに対応する照
射範囲24fが、ピントグラス6の下方に配置されてい
る微小プリズム7gに対応する照射範囲24gよりも広
くなる。より詳しくは、照射範囲24fにおける照明光
軸(図中C方向)寸法および横方向(図中D方向)寸法
がいずれも照射範囲24fにおける縦方向寸法および横
方向寸法よりも大きくなる。
【0050】なお、絞り4a′の開口部寸法は従来と同
様であってもよいし、多少大きくしてもよい。また、L
ED3a〜3eからの照明光を絞る絞り4の開口部の形
状や寸法は、絞り4a′の開口部形状・寸法と同じでも
よいし、照明光軸24g′とのピントグラス垂直方向に
対する大小に応じて絞り4a′の開口部形状・寸法と異
なせてもよい。
【0051】本実施形態によれば、ピントグラス6のカ
メラ本体1内での上下位置調節や観察ミラー16の斜設
角度調節によって、特にピントグラス6前側での照明光
の照射範囲24fが図6における照明光軸と重なる方向
に大きくずれたとしても、この照射範囲が微小プリズム
7fから外れることがない。また、他の照明範囲24a
〜24e,24gについても同様である。したがって、
ピントグラス6の位置や観察ミラー16の斜設角度にか
かわらず、確実にすべての微小プリズム7a〜7gが適
正に照明され、視認性が良く、品位の高いファインダー
内指標(本実施形態では、焦点検出領域)の表示を行う
ことができる。
【0052】なお、本実施形態では、絞り4a′,4
b′の開口部形状を円形とした場合について説明した
が、第1実施形態のように縦横寸法が異なる形状とした
上で、絞り4a′の開口部寸法を絞り4b′の開口部寸
法よりも大きくしてもよい。
【0053】なお、上記各実施形態では、ファインダー
視野内に焦点検出領域の指標を表示する場合について説
明したが、測光領域その他の指標を表示する場合にも適
用することができる。
【0054】また、上記各実施形態におけるピントグラ
スに照射される照明光の光軸方向は例に過ぎず、照明光
が他の光軸方向を有する場合にも本発明を適用すること
ができる。
【0055】さらに、上記各実施形態では、いわゆる銀
塩カメラについて説明したが、本発明はフィルムに代え
てCCD等の撮像素子を備えたデジタルカメラにも適用
することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本願各発明によれ
ば、ピント板上の表示指標を照明する照明光の照射範囲
が、ピント板の位置調節に伴いずれた場合でも、表示指
標を確実に照明することができ、視認性が良く、品位の
高いファインダー内指標の表示を行うことができる。
【0057】また、照明光が観察ミラーで反射してピン
ト板上に照射される場合において、この観察ミラーの角
度調節が行われることによってピント板上における照明
光の照射範囲がずれたときでも、上記と同様に、表示指
標を確実に照明して、視認性が良く、品位の高いファイ
ンダー内指標の表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるファインダー装置
を備えたカメラの中央断面図。
【図2】上記ファインダー装置の斜視図。
【図3】上記ファインダー装置におけるピントグラスへ
の指標照明光の照射範囲を示す図。
【図4】上記カメラの電気回路ブロック図。
【図5】上記ファインダー装置における絞りの開口部形
状の説明図。
【図6】本発明の第2実施形態であるファインダー装置
におけるピントグラスへの指標照明光の照射範囲を示す
図。
【図7】上記第2実施形態のファインダー装置における
照明光軸の説明図。
【図8】上記第2実施形態のファインダー装置における
絞りの開口部形状の説明図。
【図9】ファインダー装置におけるピントグラスの位置
調節に伴うピントグラスへの指標照明光の照射範囲のず
れを説明する図。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 ペンタプリズム 3,3a〜3g LED 4,4a,4b 絞り 5 投光レンズ 6 ピントグラス 7,7a〜7g 微小プリズム 8 ファインダーピント調整用ワッシャ− 9 視野マスク 16 観察ミラー 17 ミラーストッパー 23a〜23g,24a〜24g 照射範囲 23e′,23f′,23g′,24f′,24g′
照明光軸

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダー内表示指標が形成されたピ
    ント板が、ファインダー光学系内にピント板垂直方向に
    位置調節可能に配置され、光源から射出して絞り開口部
    を通過した照明光により前記表示指標を照明してファイ
    ンダー視野内に表示するファインダー装置であって、 前記ピント板に照射される照明光の光軸がピント板垂直
    方向に対して傾斜しており、 ピント板垂直方向視において、前記ピント板上での前記
    照明光の照射範囲における照明光軸と重なる方向の長さ
    がこの方向に直交する方向の長さよりも、前記絞り開口
    部の縦横寸法が同じである場合に比べてより長くなるよ
    うに前記絞りの開口部の縦横寸法を異ならせたことを特
    徴とするファインダー装置。
  2. 【請求項2】 前記ピント板上での前記照明光の照射範
    囲における照明光軸と重なる方向の長さが、前記直交す
    る方向の長さよりも10%以上長くなるように、前記絞
    り開口部の縦横寸法を異ならせたことを特徴とする請求
    項1に記載のファインダー装置。
  3. 【請求項3】 複数のファインダー内表示指標が形成さ
    れたピント板が、ファインダー光学系内にピント板垂直
    方向に位置調節可能に配置され、光源から射出して複数
    の絞り開口部を通過した複数の照明光により前記複数の
    表示指標をそれぞれ照明してファインダー視野内に表示
    するファインダー装置であって、 前記ピント板に照射される各照明光の光軸がピント板垂
    直方向に対して傾斜しているとともに、前記複数の照明
    光のうち一部の照明光の光軸が他の照明光の光軸よりも
    ピント板垂直方向に対して大きく傾いており、 ピント板垂直方向視において、前記ピント板上での前記
    一部の照明光の照射範囲における照明光軸と重なる方向
    の長さが前記他の照明光の照射範囲における照明光軸と
    重なる方向の長さよりも、前記複数の絞り開口部の寸法
    が同じである場合に比べてより長くなるように前記複数
    の絞り開口部の形状および寸法の少なくとも一方を異な
    らせたことを特徴とするファインダー装置。
  4. 【請求項4】 複数のファインダー内表示指標が形成さ
    れたピント板が、ファインダー光学系内にピント板垂直
    方向に位置調節可能に配置され、光源から射出した複数
    の照明光により前記複数の表示指標をそれぞれ照明して
    ファインダー視野内に表示するファインダー装置であっ
    て、 前記ピント板に照射される各照明光の光軸がピント板垂
    直方向に対して傾斜しているとともに、前記複数の照明
    光のうち一部の照明光の光軸が他の照明光の光軸よりも
    ピント板垂直方向に対して大きく傾いており、 ピント板垂直方向視において、前記ピント板上での前記
    一部の照明光の照射範囲における照明光軸と重なる方向
    の長さおよびこの方向に直交する方向の長さが、前記他
    の照明光の照射範囲における照明光軸と重なる方向の長
    さおよびこの方向に直交する方向の長さよりも長いこと
    を特徴とするファインダー装置。
  5. 【請求項5】 前記一部の表示指標がファインダー視野
    内上部に表示される指標であり、前記他の表示指標がフ
    ァインダー視野内下部に表示される指標であることを特
    徴とする請求項3又は4に記載のファインダー装置。
  6. 【請求項6】 前記表示指標の照明像を重ねて表示する
    ファインダー観察像を形成するための光束を前記ピント
    板に向けて反射する観察ミラーを有しており、 前記照明光は、前記光源から射出した照明光が前記観察
    ミラーにより反射されて前記ピント板上に照射されるこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のファ
    インダー装置。
  7. 【請求項7】 前記観察ミラーの配置角度の調節が可能
    であることを特徴とする請求項6に記載のファインダー
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ピント板上での前記照明光の照射範
    囲における照明光軸と重なる方向の長さが、前記ピント
    板の調節位置にかかわらず前記照射範囲内に前記表示指
    標が包含されるように設定されていることを特徴とする
    請求項1から7のいずれかに記載のファインダー装置。
  9. 【請求項9】 前記表示指標が、前記ピント板に形成さ
    れた微小プリズムにより構成されていることを特徴とす
    る請求項1から8のいずれかに記載のファインダー装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載のフ
    ァインダー装置を備えたことを特徴とするカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項6又は7に記載のファインダー
    装置を備え、前記ミラーは撮影光束を前記ピント板に向
    けて反射し、ファインダー観察像を形成させることを特
    徴とするカメラ。
  12. 【請求項12】 前記表示指標が、焦点検出領域又は測
    光領域を表示するものであることを特徴とする請求項1
    0又は11のいずれかに記載のカメラ。
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JP2005326789A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Olympus Corp ファインダーの表示装置

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