JP2002040117A - 面状磁気センサ及び多次元磁場解析用面状磁気センサ - Google Patents

面状磁気センサ及び多次元磁場解析用面状磁気センサ

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JP2002040117A JP2000220132A JP2000220132A JP2002040117A JP 2002040117 A JP2002040117 A JP 2002040117A JP 2000220132 A JP2000220132 A JP 2000220132A JP 2000220132 A JP2000220132 A JP 2000220132A JP 2002040117 A JP2002040117 A JP 2002040117A
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film
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Shigeo Honda
茂男 本多
Hideyuki Yamane
秀之 山根
Yoshimi Enoki
芳美 榎
Shigeki Wagata
茂樹 我田
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Delta Tooling Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲にわたる磁場強度を短時間で測定す
る。 【解決手段】 本発明の面状磁気センサ10は、トンネ
ル効果により所定値以上の電圧の場合に電流が流れると
共に、磁場の強弱によって磁性微粒子の磁化方向が変化
することにより抵抗値が変化して巨大磁気抵抗効果を示
す、任意の大きさの面状に形成された磁気抵抗効果膜か
らなる感知層11と、前記磁気抵抗効果膜の各面に積層
されると共に、各面方向に沿って所定間隔をおいて線状
に形成された複数の線状導体膜12a,13aからなる
導体層12,13とを含んで構成される。一方の導体層
12を構成する各線状導体膜12aと、他方の導体層1
3を構成する各線状導体膜13aとは、前記磁気抵抗効
果膜を挟んで平面視で互いに交差する位置関係となるよ
うに配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁場を測定する際
に用いられる磁気センサに関し、特に、磁場を広範囲に
わたって測定するのに適する面状磁気センサ及び多次元
磁場解析用面状磁気センサに関する。
【0002】
【従来の技術】測定対象物(例えば、永久磁石、磁石が
内蔵された電気機器等)の周囲にどのような磁場が生じ
ているかを測定するに当たっては、従来、磁束計やガウ
スメータ等を用い、ホール素子等のセンサを測定対象物
の周囲における所定の測定点に位置決めして、手動でこ
の測定点を変更しながら測定している。そして、このガ
ウスメータ等により測定された磁束密度を測定点ごとに
プロットしていくことで、測定対象物回りに生じている
磁場の状態を視覚的に認識できるよう処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の磁場測定手段は、一つのセンサを予め決めた測
定点ごとに動かす必要があるため、測定に時間がかか
る。このため、測定対象物周囲の磁場の変化をリアルタ
イムにとらえるには適さない。また、測定点の変更を手
動で行う手段の場合には、各測定点における位置合わせ
が容易ではない。一方、このような不都合を解消するに
当たって、センサを平面的に多数配置して、磁場を広範
囲にわたって一度に測定することも考えられる。これに
より、一つの面に沿った各測定点に関しては、センサを
移動させなくても短時間で各測定点での磁場を測定する
ことが可能となる。しかしながら、各センサごとに、駆
動電圧又は駆動電流を供給するリード線、及び、出力電
流又は出力電圧を検出するリード線を接続しなければな
らず、配線が多数必要で複雑となり実用的ではない。
【0004】本発明は上記に鑑みなされたものであり、
多数の測定点における磁場を極めて短時間で測定するこ
とができると共に、リード線の配設数が少なくて済み、
実用に適する面状磁気抵抗センサ及び多次元磁場解析用
面状磁気センサを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1記載の本発明では、トンネル効果により
所定値以上の電圧の場合に電流が流れると共に、磁場の
強弱によって磁性微粒子の磁化方向が変化することによ
り抵抗値が変化して巨大磁気抵抗効果を示す、任意の大
きさの面状に形成された磁気抵抗効果膜からなる感知層
と、前記磁気抵抗効果膜の各面に積層されると共に、各
面方向に沿って所定間隔をおいて線状に形成された複数
の線状導体膜からなる導体層とを含み、前記一方の導体
層を構成する各線状導体膜と、他方の導体層を構成する
各線状導体膜とが、前記磁気抵抗効果膜を挟んで平面視
で互いに交差する位置関係となるように配置されている
ことを特徴とする面状磁気センサを提供する。
【0006】請求項2記載の本発明では、前記各導体層
を構成する各線状導体膜は、隣接するもの同士が連結さ
れずに、それぞれ独立した配置構造で形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載の面状磁気センサを提供す
る。
【0007】請求項3記載の本発明では、前記感知層を
構成する磁気抵抗効果膜が、磁性材料からなる金属微粒
子を含有した絶縁酸化物から構成されるグラニュラー膜
であることを特徴とする請求項1又は2記載の面状磁気
センサを提供する。
【0008】請求項4記載の本発明では、請求項1〜3
のいずれか1に記載の面状磁気センサと、磁気異方性を
有し、かつ任意の大きさの面状に形成された磁気抵抗効
果膜からなる感知層と、該感知層の各面に積層されると
共に、各面方向に沿って所定間隔をおいて線状に形成さ
れた複数の線状導体膜からなる導体層とを含み、前記一
方の導体層を構成する各線状導体膜と、他方の導体層を
構成する各線状導体膜とが、前記磁気抵抗効果膜を挟ん
で平面視で互いに交差する位置関係となるように配置さ
れている1以上の他の面状磁気センサとを備え、前記各
面状磁気センサ同士が絶縁部材を介して積層され、磁気
抵抗変化を多次元方向に検知可能であることを特徴とす
る多次元磁場解析用面状磁気センサを提供する。
【0009】請求項5記載の本発明では、トンネル効果
により所定値以上の電圧の場合に電流が流れると共に、
磁場の強弱によって磁性微粒子の磁化方向が変化するこ
とにより抵抗値が変化して巨大磁気抵抗効果を示す、任
意の大きさの面状に形成された磁気抵抗効果膜からなる
複数の感知層と、前記各感知層を構成する磁気抵抗効果
膜間、及び外側に配置される感知層を構成する磁気抵抗
効果膜の各外面にそれぞれ積層されると共に、各面方向
に沿って所定間隔をおいて線状に形成された複数の線状
導体膜からなる複数の導体層とを含み、前記各導体層を
構成するそれぞれの各線状導体膜同士が、磁気抵抗効果
膜を挟んで平面視で互いに交差する位置関係となるよう
に配置されていることを特徴とする面状磁気センサを提
供する。
【0010】請求項6記載の本発明では、外側に配置さ
れた一対の導体層を構成するそれぞれの各線状導体膜
は、隣接するもの同士が連結されずに、それぞれ独立し
た配置構造で形成され、内側に配置された一対の導体層
を構成するそれぞれの各線状導体膜は、隣接するもの同
士が連結された一体的な配置構造で形成されており、外
側に配置された一対の導体層を構成する各線状導体膜同
士の平面視における交差位置と、内側に配置された一対
の導体層を構成する各線状導体膜同士の平面視における
交差位置とが略一致していることを特徴とする請求項5
記載の面状磁気センサを提供する。
【0011】請求項7記載の本発明では、外側に配置さ
れた一対の導体層を構成するそれぞれの各線状導体膜及
び内側に配置された一対の導体層を構成するそれぞれの
各線状導体膜が、いずれも、隣接するもの同士が連結さ
れずに、それぞれ独立した配置構造で形成されており、
外側に配置された一対の導体層を構成する各線状導体膜
同士の平面視における交差位置と、内側に配置された一
対の導体層を構成する各線状導体膜同士の平面視におけ
る交差位置とが略一致していることを特徴とする請求項
5記載の面状磁気センサを提供する。
【0012】請求項8記載の本発明では、外側に配置さ
れた一対の導体層が駆動電圧又は駆動電流を供給する駆
動回路に接続され、内側に配置された一対の導体層が出
力電流又は出力電圧を検出する検出回路に接続されるこ
とを特徴とする請求項5〜7のいずれか1に記載の面状
磁気センサを提供する。
【0013】請求項9記載の本発明では、前記感知層を
構成する磁気抵抗膜が、磁性材料からなる金属微粒子を
含有した絶縁酸化物から構成されるグラニュラー膜であ
ることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1に記載の
面状磁気センサを提供する。
【0014】請求項10記載の本発明では、請求項5〜
9のいずれか1に記載の面状磁気センサと、磁気異方性
を有し、かつ任意の大きさの面状に形成された磁気抵抗
効果膜からなる感知層と、該感知層の各面に積層される
と共に、各面方向に沿って所定間隔をおいて線状に形成
された複数の線状導体膜からなる導体層とを含み、前記
一方の導体層を構成する各線状導体膜と、他方の導体層
を構成する各線状導体膜とが、前記磁気抵抗効果膜を挟
んで平面視で互いに交差する位置関係となるように配置
されている1以上の他の面状磁気センサとを備え、前記
各面状磁気センサ同士が絶縁部材を介して積層され、磁
気抵抗変化を多次元方向に検知可能であることを特徴と
する多次元磁場解析用面状磁気センサを提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づき本発明をさらに詳細に説明する。図1及び図2は、
本発明の第1の実施形態にかかる面状磁気センサ10を
示す。この面状磁気センサ10は、ガラス基板10a上
に順に積層される一方の導体層12、感知層11、及び
他方の導体層13を備えて構成されている。
【0016】感知層11は、任意の大きさの面状に形成
された磁気抵抗効果膜からなる。この磁気抵抗効果膜
は、最大磁気抵抗変化率(最大MR比)が数十%という
巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を示す。面状に形成し
て広範囲の磁場を検知しようとすると、測定部位によっ
て磁場の強い部分と弱い部分が生じており、それらを一
つの磁気抵抗効果膜で検知しようとする場合には、最大
MR比の大きい巨大磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果膜
が必要となる。
【0017】また、本発明は配線数を少なくすることも
課題とするため、後述のように、導体層12,13とし
て、線状のものを用いている。従って、巨大磁気抵抗効
果を示す磁気抵抗効果膜の中でも、導電範囲を制限する
ため、所定値以上の電圧の場合に電流が流れるトンネル
効果を有するもの、すなわち、グラニュラー膜構造のも
のが用いられる。
【0018】グラニュラー膜構造の磁気抵抗効果膜と
は、例えば、SiO、ZnO、ZrO、Al
MgOなどの非磁性体である絶縁酸化物中に、Fe、C
o、Fe−Coなどの磁性材料からなる金属微粒子を含
有させたものであり、図3(a),(b)及び図4に示
したように、金属微粒子(磁性微粒子)の磁化の向きが
ゼロ磁場においてはバラバラで抵抗が大きいのに対し、
磁場の印加により磁性微粒子の磁化の向きが同方向とな
って抵抗が小さくなる特性を示す。なお、図5は、二酸
化ケイ素(SiO)に鉄(Fe)微粒子を含有させた
Fe−SiOから形成されたグラニュラー膜の電圧−
電流特性を示す図であるが、この図から明らかなよう
に、Fe−SiOから形成されたグラニュラー膜は、
電圧値が所定値以上に至らないと電流が流れないという
トンネル効果を有している。
【0019】所定の大きさの面状に形成された上記の感
知層11の各面には、導体層12,13が積層される。
導体層12,13は、銅などの導電材料からなり、線状
に形成された複数の線状導体膜12a,13aから構成
され、感知層11の各面において、それぞれ隣接する線
状導体膜12a,12a同士又は線状導体膜13a,1
3a同士が、相互に連結されずにそれぞれ独立した配置
構造で所定間隔をおいて付着されている。具体的には、
一方の導体層12を構成する線状導体膜12aが、隣接
するもの同士間隔をおいて、一方向に沿って互いに略平
行に配設されており、他方の導体層13を構成する線状
導体膜13aが、隣接するもの同士間隔をおいて、一方
の導体層12を形成する上記線状導体膜12aと略直交
する方向に沿って互いに略平行に配設されている。これ
により、面状磁気センサ10を平面方向から見た場合に
は、一方の導体層12を形成する各線状導体膜12aと
他方の導体層13を構成する各線状導体膜13aとが複
数点で交差する位置関係で、すなわち平面視で略格子状
となるような位置関係で配置される。
【0020】ガラス基板10a上に、線状導体膜12a
からなる一方の導体層12、磁気抵抗効果膜からなる感
知層11、及び線状導体膜13aからなる他方の導体層
13を積層する手段は任意であるが、例えば、スパッタ
法、真空蒸着法などを用いることができる。なお、各導
体層12,13を構成する線状導体膜12a,13aを
上記のような所定のパターンに形成するに当たっては、
スパッタリング等の際に所定のパターンに形成されたマ
スク(図示せず)を介して行うことができる。
【0021】また、一方の導体層12と他方の導体層1
3との間に駆動回路と検出回路を接続する。例えば、図
1及び図2に示したように、駆動回路として駆動電力を
定電圧で供給する定電圧回路14をリード線14aを介
して一方の導体層12の各線状導体膜12aに接続する
と共に、リード線14bを介して他方の導体層12の各
線状導体膜13aに接続する。また、検出回路を構成す
る電流計15を両者間に介装する。
【0022】本実施形態によれば、定電圧回路14によ
り所定の駆動電圧を印加すると、一方の導体層12を構
成する各線状導体膜12aから感知層11を介して他方
の導体層13を構成する各線状導体膜13aに電流が流
れる。この際、本実施形態によれば、上記のように、感
知層11を構成する磁気抵抗効果膜がトンネル効果を有
するため、図5に示したように、所定値以上の電圧が印
加されないと電流が流れない性質を有する。従って、図
2の一部断面図に示したように、一方の導体層12を構
成する線状導体膜12aと他方の導体層13を構成する
線状導体膜13aとの間では、感知層11の電気抵抗の
最も低い、平面視で両者の交点間、すなわち最短距離間
(図中、破線矢印で示す)に電流が流れ易く、交点付近
から離れるに従って電流が流れにくくなる。このため、
この交点間付近に限定した電流値を検出することができ
る。
【0023】例えば、図1に示したように、一方の線状
導体膜12aと他方の線状導体膜13aとの交点が、X
1〜X16まで設けられているとする。この場合におけ
る磁場を測定するに当たっては、本実施形態によれば、
例えば、一方の導体層12のうち図中もっとも下側の線
状導体膜12aと、他方の導体層13のうち図中もっと
も左側の線状導体膜13aに電圧を印加するようにスイ
ッチングすることにより、交点X1における電流値を測
定できる。同様に、例えば、一方の導体層12のうち図
中、下から2番目の線状導体膜12aと、他方の導体層
13のうち図中もっとも左側に配置された線状導体膜1
3aに電圧を印加するようにスイッチングすることによ
り、交点X5における電流値を測定できる。さらには、
例えば、一方の導体層12のうち図中もっとも上側の線
状導体膜12aと、他方の導体層13のうち図中もっと
も右側の線状導体膜13aに電圧を印加するようにスイ
ッチングすることにより、交点X16における電流値を
測定できる。
【0024】すなわち、本実施形態によれば、駆動電圧
を印加する線状導体膜12a,13aの組み合わせをス
イッチング操作により変更するだけで複数の測定点にお
ける磁場を測定することができる。なお、スイッチング
操作は、図示しないが、例えば、上記の定電圧回路14
に接続される任意の制御手段により行うことができる。
特に、制御手段としてコンピュータ制御によるものを用
いた場合には、スイッチングの順序等をソフトウエア上
の設定により処理でき、極めて短時間で複数の測定点を
測定でき、よりリアルタイムな測定が可能となる。
【0025】また、図1に示したように、例えば、交点
X1〜X16までの16点で測定する場合、必要となる
リード線数は、一方の導体層12を構成する各線状導体
膜12aに接続される4本のリード線14aと、他方の
導体層13を構成する各線状導体膜13aに接続される
4本のリード線14bとの計8本で済む。仮に、16点
の測定点にそれぞれ個別のセンサを配置したとしたなら
ば、測定点ごとに2本ずつ、計32本のリード線が必要
となり、合計配線数は4倍になる。当然、この差は、測
定点数が多くなるほど大きくなる。従って、本実施形態
によれば、所定の範囲の複数の測定点における磁場を一
度に測定するセンサとして、配線数が極めて少なく済む
ことから実用に適している。
【0026】なお、図1に示した例では、一方の導体層
12を構成する各線状導体膜12aと他方の導体層13
を構成する各線状導体膜13aとを平面視で交差させる
に当たって、ほぼ略直角に交差させているが、これに限
らず、両者の交差角がそれ以下の角度、例えば、60
度、45度程度で交差するように配置することもでき
る。
【0027】図6〜図7は、本発明の第2の実施形態を
示す面状磁気センサ20の平面図及び一部断面図であ
る。本実施形態では、駆動回路に接続される一対の導電
層と検出回路に接続される一対の導電層とを区別した点
が上記第1の実施形態と異なる。
【0028】すなわち、本実施形態にかかる面状磁気セ
ンサ20は、ガラス基板20aに対し、3層の感知層2
1〜23と、第1の感知層21とガラス基板20aとの
間に積層された第1の導体層24と、第1の感知層21
と第2の感知層22との間に積層された第2の導体層2
5と、第2の感知層22と第3の感知層23との間に積
層された第3の導体層26と、第3の感知層23の外面
に積層された第4の導体層27との合計で7層の膜の積
層体から構成されている。
【0029】但し、各感知層21〜23が、上記第1の
実施形態と同様の巨大磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果
膜から構成され、また、それらが所定の面積を有する面
状に形成されている点、さらには、各導体層24〜27
を銅等の導電材料から線状に形成された線状導体膜から
構成される点は上記第1の実施形態と同じである。
【0030】本実施形態では、第1の感知層21とガラ
ス基板20aとの間に積層される第1の導体層24を構
成する各線状導体膜24aと、第3の感知層23の外面
に積層される第4の導体層27を構成する各線状導体膜
27aは、各線状導体膜24a同士、あるいは各線状導
体膜27a同士が、いずれも隣接するもの同士相互に独
立した連結されていない線状に形成されている。そし
て、第1の導体層24を構成する各線状導体膜24aの
配置方向と、第4の導体層27を構成する各線状導体膜
27aの配置方向とは平面視で略直交して交差する位置
関係で形成されている。なお、この交差角が必ずしも略
直角に限定されるものではないことは上記第1の実施形
態の場合と同様である。
【0031】第2の導体層25は、隣接する各線状導体
膜25a同士が相互に連結されている。具体的には、図
6の破線で示したように、感知層21〜23を平面方向
から見た場合に、各線状導体膜25aは斜めにその端か
ら端まで配置されており、順に、一端側、他端側という
ようにジグザグ状に連結された配置構造、すなわち、全
体で1本の一体的な線状導体膜を構成する配置構造に形
成されている。
【0032】第3の導体層26も、図6の点線で示した
ように、第2の導体層25と同様に、各線状導体膜26
aが隣接するもの同士連結され、全体で1本の一体的な
線状導体膜を構成する配置構造に形成されている。第2
の導体層25と第3の導体層26を構成する各線状導体
膜25a,26aは、このように全体で1本の線状導体
膜を構成するように形成されているが、それらを構成す
る各線状導体膜25aと各線状導体膜26aとは平面視
で任意の交差角で、例えば略直角に交差する向きで形成
される。
【0033】第1の実施形態において説明したように、
トンネル効果を有する磁気抵抗効果膜の電流が流れる範
囲は、第2の導体層25の各線状導体膜25aと第3の
導体層26の各線状導体膜26aとの交点間(最短距離
間)となることから、このような配置構造とすることに
より、所定の測定点(交点)位置における磁気抵抗を検
知することが可能となる。
【0034】また、検出回路に接続される第2の導体層
25の各線状導体膜25aと第3の導体層26を構成す
る各線状導体膜26aとの交点の位置と、駆動回路に接
続される上記の第1の導体層24の各線状導体膜24a
と第4の導体層27の各線状導体膜27aとの交点の位
置とが、平面視で略一致するように形成される。これに
より、4つの導体層を構成する各線状導体膜が平面視で
同じ位置で交差することになり、磁気抵抗効果膜の有す
るトンネル効果により、当該交点位置における磁気抵抗
を測定することが可能となる。
【0035】従って、例えば、図6に示したように、第
1の導体層24の線状導体膜24aと第4の導体層27
の線状導体膜27aとを略直交するように交差させた場
合には、第2の導体層25の線状導体膜25aと第3の
導体層26の線状導体膜26aとは、それら自体は互い
に略直交する一方、第1の導体層24の線状導体膜24
aと第4の導体層27の線状導体膜27aに対しては、
それぞれ、平面視で略45度の交差角をなすように形成
することにより、各導体層の交点位置のみを一致させる
ことができる。
【0036】本実施形態では、図6及び図7に示したよ
うに、例えば、駆動回路として、駆動電力を定電流で供
給する定電流回路28をリード線28aを介して第1の
導体層24の各線状導体膜24aに接続すると共に、リ
ード線28bを介して第4の導体層27の各線状導体膜
27aに接続する。検出回路を構成する電圧計29は、
第2の導体層25の線状導体膜25aと第3の導体層2
6の線状導体膜26aとの間に、リード線29a,29
bを介して接続されるが、この線状導体膜25aと26
aとは全体で1本の膜となっている。従って、電圧計2
9を接続するための配線は、第2の導体層25と第3の
導体層26に対してそれぞれ1本ずつ、計2本で済む。
定電流回路28を接続するためのリード線28a,28
bは、図6のように、16カ所の交点(測定点)を有す
る場合には、それぞれ4本ずつの計8本必要であるが、
全体の配線数は10本で済む。
【0037】また、本実施形態によれば、第1の導体層
24と第4の導体層27との間に駆動電流を流すと、各
測定点における両者間の電圧値が、第2の導体層25と
第3の導体層26に接続した電圧計29により測定され
る。このため、電圧の測定範囲が限定されることから、
他の回路による影響が小さく、高い測定精度が得られ
る。なお、いずれの測定点に対して電流を流すかは、図
示しない制御手段によるスイッチング操作により制御で
きる。この点は上記した第1の実施形態と同様である。
【0038】図8〜図9は、本発明の第3の実施形態に
かかる面状磁気センサ30の構成を説明するための平面
図及び一部断面図である。本実施形態にかかる面状磁気
センサ30は、第2の実施形態と同様に、ガラス基板3
0a上に積層される3つの感知層31〜33と、第1の
感知層31とガラス基板30aとの間に積層される第1
の導体層34と、第1の感知層31と第2の感知層32
との間に積層させる第2の導体層35と、第2の感知層
32と第3の感知層33との間に積層される第3の導体
層36と、第3の感知層33の外面に積層される第4の
導体層37との計7層の膜の積層体からなる。
【0039】そして、各感知層31〜33が、巨大磁気
抵抗効果を示す磁気抵抗効果膜から構成され、また、そ
れらが所定の面積を有する面状に形成されている点、さ
らに、各導体層34〜37を銅等の導電材料からなる複
数の線状導体膜より構成する点は上記第2の実施形態と
同じである。また、第1の導体層34を構成する各線状
導体膜34a及び第4の導体層37を構成する各線状導
体膜37aの配置構造も第2の実施形態と同様である。
【0040】但し、第2の導体層35を構成する線状導
体膜35aと第3の導体層36を構成する線状導体膜3
6aとの各配置構造が上記第2の実施形態とは異なる。
すなわち、上記第2の実施形態では、第2の導体層25
の線状導体膜25a及び第3の導体層26の線状導体膜
26aは、いずれも全体で1本の線状導体膜を構成する
配置構造であるが、本実施形態では、隣接する線状導体
膜35a同士、又は隣接する線状導体膜36a同士が、
それぞれ独立した連結されてない配置構造に形成されて
いる。
【0041】具体的には、第1の導体層34の各線状導
体膜34aの配置方向に対し、第1の感知層31を挟ん
で、第2の導体層35の各線状導体膜35aの配置方向
は、図の破線で示したように約45度傾いた方向となる
ように形成されており、第3の導体層36の各線状導体
膜36aは、図の点線で示したように、第2の導体層3
5の各線状導体膜35aの配置方向に対して約90度向
きを変えた配置方向で形成され、さらに、第4の導体層
37の各線状導体膜37aは、第1の導体層34の各線
状導体膜34aに対して約90度向きを変えた配置方向
で形成されている。また、駆動回路に接続される第1の
導体層34の各線状導体膜34a及び第4の導体層37
の各線状導体膜37aの交点と、検出回路に接続される
第2の導体層35の各線状導体膜35a及び第3の導体
層36の各線状導体膜36aの交点とは、平面視で互い
に略一致するように形成されている。
【0042】従って、第1の導体層34の各線状導体膜
34a及び第4の導体層37の各線状導体膜37aの交
点間に、例えば、駆動回路を構成する定電流回路38に
より電流を流すと、第2の導体層35の各線状導体膜3
5a及び第3の導体層36の各線状導体膜36aの交点
間の電圧を、電圧計39により測定することができる。
本実施形態の場合にも電圧測定範囲が限定されている構
造であるため、第2の実施形態と同様に高い測定精度が
得られる。
【0043】但し、本実施形態の場合には、定電流回路
38をリード線38a,38bにより、第1の導体層3
4の各線状導体膜34a及び第4の導体層37の各線状
導体膜37aのそれぞれに接続する必要があると共に、
電圧計39も、リード線39a,39bを用いて、第2
の導体層35を構成する各線状導体膜35a及び第3の
導体層36の各線状導体膜36aのそれぞれに接続する
必要がある。従って、図8に示したように測定点が16
カ所ある場合には、駆動回路用のリード線38a,38
bとして計8本、検出回路用のリード線39a,39b
として計8本の合わせて16本必要となる(なお、図8
では、一部のリード線のみ図示する)。本実施形態の場
合には、リード線の配線数の点では第2の実施形態より
も多くなるが、それでも、16カ所の測定点のそれぞれ
に独立したセンサを配設した場合に必要となる配線数と
比較すれば半分で済む。なお、いずれの測定点に対して
電流を流すかについては、図示しない制御手段によるス
イッチング操作によって制御できる点は上記した第1及
び第2の実施形態と同様である。
【0044】本発明の面状磁気センサは上記した各実施
形態に限定されるものでないことはもちろんである。例
えば、第1の実施形態では定電圧動作、第2及び第3の
実施形態では定電流動作させているが、これらを逆にす
ることもできる。また、いずれも測定点を16カ所に設
定しているが、これはあくまでも一例であり、感知層が
面状であって複数点を測定可能であれば、これ以上又は
これ以下の測定点であってもよく、さらには、感知層の
面積、各導体層を構成する各線状導体膜同士の間隔も限
定されるものではない。また、いずれの実施形態におい
ても、感知層や導体層の積層数は図示したものに限定さ
れない。
【0045】さらに、上記した各面状磁気センサ10〜
30に対し、磁気異方性を有する他の面状磁気センサを
絶縁部材を介して1以上積層することにより、二次元方
向、三次元方向の磁場を検知可能な多次元磁場解析用面
状磁気センサ(図示せず)とすることもできる。
【0046】この磁気異方性を有する面状磁気センサと
しては、任意の大きさの面状に形成された磁気異方性を
有する磁気抵抗効果膜からなる感知層と、該感知層の各
面に積層されると共に、各面方向に沿って所定間隔をお
いて複数線状に形成された線状導体膜からなる導体層と
を含み、前記一方の導体層を構成する各線状導体膜と、
他方の導体層を構成する各線状導体膜とが、前記磁気抵
抗効果膜を挟んで平面視で互いに交差する位置関係とな
るように配置されている構造のものを用いることができ
る。すなわち、磁気抵抗効果膜として、上記各実施形態
のように電流と磁場の方向に依存しない磁気抵抗変化を
示すものを用いるのではなく、例えば、垂直磁化膜、面
内異方性膜などを用いて感知層を形成した構造である。
なお、線状導体膜からなる導体層の構成は、上記各実施
形態と同様に種々のパターンの配置構造とすることがで
きる。
【0047】かかる構成の多次元磁場解析用面状磁気セ
ンサを用いた場合には、測定対象磁場内において、該セ
ンサを移動することなく、複数の測定点での二次元、三
次元方向の磁場を測定でき、磁場の強弱だけでなく、磁
力線の向きも含めた広範囲の磁場解析を極めて短時間で
行うことが可能となる。
【0048】(実施例)図10に示したように、同極同
士を間隔をおいて対向配置した2つの永久磁石40,4
1間の垂直面方向に沿った磁場を測定した。使用した面
状磁気センサは、図1に示したものと同様の構造で、感
知層11としては、膜厚8000ÅのFe−SiO
を使用し、これに積層される導体層12,13として
は、それぞれ膜厚2000Åの銅(Cu)を使用した。
【0049】得られた結果を、図10に示したように、
磁場強度を色の濃淡で加工表示するコンピュータにより
処理した。この図において、もっとも色の濃い部分は、
磁場強度が最大の部分で、磁場強度が小さくなるに従っ
て薄くなるように表示されている。従って、この面状磁
気センサ10により、確実に磁場強度を測定することが
できることがわかる。
【0050】なお、面状磁気センサ10は、永久磁石4
0,41間の垂直面方向に沿って一度配置しただけで、
全く動かす必要がなく、制御手段であるコンピュータに
より、駆動電圧をかける線状導体膜12a,13aの組
み合わせを切り替えるだけで測定点を変更できるため、
従来のホール素子等からなる一つのセンサを用いたもの
で同範囲を移動しながら測定する場合と比較して、極め
て短時間で測定することができた。
【0051】
【発明の効果】本発明の面状磁気センサ及び多次元磁場
解析用面状磁気センサは、トンネル効果により所定値以
上の電圧の場合に電流が流れると共に、磁場の強弱によ
って磁性微粒子の磁化方向が変化することにより抵抗値
が変化して巨大磁気抵抗効果を示す、任意の大きさの面
状に形成された磁気抵抗効果膜からなる感知層と、前記
磁気抵抗効果膜の各面に積層されると共に、各面方向に
沿って所定間隔をおいて線状に形成された複数の線状導
体膜からなる導体層とを含み、前記一方の導体層を構成
する各線状導体膜と、他方の導体層を構成する各線状導
体膜とが、前記磁気抵抗効果膜を挟んで平面視で互いに
交差する位置関係となるように配置された構造を有して
いる。
【0052】従って、多数の測定点における磁場の特性
を極めて短時間で測定することができ、測定対象物周囲
の磁場変化をリアルタイムでとらえることができる。ま
た、線状導体膜から構成される導体層を用いているた
め、リード線の配設数が少なくて済み、実用に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の面状磁気センサの第1の実施
形態を示す平面図である。
【図2】図2は、上記実施形態の一部断面図である。
【図3】図3は、上記実施形態で用いた感知層を構成す
るグラニュラー膜の特性を説明するための図である。
【図4】図4は、上記実施形態で用いた感知層を構成す
るグラニュラー膜の磁場強度と抵抗値との関係を示す図
である。
【図5】図5は、Fe−SiOからなるグラニュラー
膜の電圧−電流特性を示す図である。
【図6】図6は、本発明の面状磁気センサの第2の実施
形態を示す平面図である。
【図7】図7は、上記実施形態の一部断面図である。
【図8】図8は、本発明の面状磁気センサの第3の実施
形態を示す平面図である。
【図9】図9は、上記実施形態の一部断面図である。
【図10】図10は、実施例における面状磁気センサを
用いた磁場強度の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
10 面状磁気センサ 11 感知層 12,13 導体層 12a,13a 線状導体膜 20 面状磁気センサ 21,22,23 感知層 24,25,26,27 導体層 24a,25a,26a,27a 線状導体膜 30 面状磁気センサ 31,32,33 感知層 34,35,36,37 導体層 34a,35a,36a,37a 線状導体膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎 芳美 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 我田 茂樹 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 Fターム(参考) 2G017 AA08 AD53 AD54 AD65 5E049 AA01 AA09 AC00 AC05 BA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル効果により所定値以上の電圧の
    場合に電流が流れると共に、磁場の強弱によって磁性微
    粒子の磁化方向が変化することにより抵抗値が変化して
    巨大磁気抵抗効果を示す、任意の大きさの面状に形成さ
    れた磁気抵抗効果膜からなる感知層と、 前記磁気抵抗効果膜の各面に積層されると共に、各面方
    向に沿って所定間隔をおいて線状に形成された複数の線
    状導体膜からなる導体層とを含み、 前記一方の導体層を構成する各線状導体膜と、他方の導
    体層を構成する各線状導体膜とが、前記磁気抵抗効果膜
    を挟んで平面視で互いに交差する位置関係となるように
    配置されていることを特徴とする面状磁気センサ。
  2. 【請求項2】 前記各導体層を構成する各線状導体膜
    は、隣接するもの同士が連結されずに、それぞれ独立し
    た配置構造で形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の面状磁気センサ。
  3. 【請求項3】 前記感知層を構成する磁気抵抗効果膜
    が、磁性材料からなる金属微粒子を含有した絶縁酸化物
    から構成されるグラニュラー膜であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の面状磁気センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1に記載の面状
    磁気センサと、 磁気異方性を有し、かつ任意の大きさの面状に形成され
    た磁気抵抗効果膜からなる感知層と、該感知層の各面に
    積層されると共に、各面方向に沿って所定間隔をおいて
    線状に形成された複数の線状導体膜からなる導体層とを
    含み、前記一方の導体層を構成する各線状導体膜と、他
    方の導体層を構成する各線状導体膜とが、前記磁気抵抗
    効果膜を挟んで平面視で互いに交差する位置関係となる
    ように配置されている1以上の他の面状磁気センサとを
    備え、前記各面状磁気センサ同士が絶縁部材を介して積
    層され、磁気抵抗変化を多次元方向に検知可能であるこ
    とを特徴とする多次元磁場解析用面状磁気センサ。
  5. 【請求項5】 トンネル効果により所定値以上の電圧の
    場合に電流が流れると共に、磁場の強弱によって磁性微
    粒子の磁化方向が変化することにより抵抗値が変化して
    巨大磁気抵抗効果を示す、任意の大きさの面状に形成さ
    れた磁気抵抗効果膜からなる複数の感知層と、 前記各感知層を構成する磁気抵抗効果膜間、及び外側に
    配置される感知層を構成する磁気抵抗効果膜の各外面に
    それぞれ積層されると共に、各面方向に沿って所定間隔
    をおいて線状に形成された複数の線状導体膜からなる複
    数の導体層とを含み、 前記各導体層を構成するそれぞれの各線状導体膜同士
    が、磁気抵抗効果膜を挟んで平面視で互いに交差する位
    置関係となるように配置されていることを特徴とする面
    状磁気センサ。
  6. 【請求項6】 外側に配置された一対の導体層を構成す
    るそれぞれの各線状導体膜は、隣接するもの同士が連結
    されずに、それぞれ独立した配置構造で形成され、内側
    に配置された一対の導体層を構成するそれぞれの各線状
    導体膜は、隣接するもの同士が連結された一体的な配置
    構造で形成されており、外側に配置された一対の導体層
    を構成する各線状導体膜同士の平面視における交差位置
    と、内側に配置された一対の導体層を構成する各線状導
    体膜同士の平面視における交差位置とが略一致している
    ことを特徴とする請求項5記載の面状磁気センサ。
  7. 【請求項7】 外側に配置された一対の導体層を構成す
    るそれぞれの各線状導体膜及び内側に配置された一対の
    導体層を構成するそれぞれの各線状導体膜が、いずれ
    も、隣接するもの同士が連結されずに、それぞれ独立し
    た配置構造で形成されており、外側に配置された一対の
    導体層を構成する各線状導体膜同士の平面視における交
    差位置と、内側に配置された一対の導体層を構成する各
    線状導体膜同士の平面視における交差位置とが略一致し
    ていることを特徴とする請求項5記載の面状磁気セン
    サ。
  8. 【請求項8】 外側に配置された一対の導体層が駆動電
    圧又は駆動電流を供給する駆動回路に接続され、内側に
    配置された一対の導体層が出力電流又は出力電圧を検出
    する検出回路に接続されることを特徴とする請求項5〜
    7のいずれか1に記載の面状磁気センサ。
  9. 【請求項9】 前記感知層を構成する磁気抵抗膜が、磁
    性材料からなる金属微粒子を含有した絶縁酸化物から構
    成されるグラニュラー膜であることを特徴とする請求項
    5〜8のいずれか1に記載の面状磁気センサ。
  10. 【請求項10】 請求項5〜9のいずれか1に記載の面
    状磁気センサと、 磁気異方性を有し、かつ任意の大きさの面状に形成され
    た磁気抵抗効果膜からなる感知層と、該感知層の各面に
    積層されると共に、各面方向に沿って所定間隔をおいて
    線状に形成された複数の線状導体膜からなる導体層とを
    含み、前記一方の導体層を構成する各線状導体膜と、他
    方の導体層を構成する各線状導体膜とが、前記磁気抵抗
    効果膜を挟んで平面視で互いに交差する位置関係となる
    ように配置されている1以上の他の面状磁気センサとを
    備え、前記各面状磁気センサ同士が絶縁部材を介して積
    層され、磁気抵抗変化を多次元方向に検知可能であるこ
    とを特徴とする多次元磁場解析用面状磁気センサ。
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