JP2002039558A - 防水床の製造方法 - Google Patents

防水床の製造方法

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JP2002039558A
JP2002039558A JP2001108917A JP2001108917A JP2002039558A JP 2002039558 A JP2002039558 A JP 2002039558A JP 2001108917 A JP2001108917 A JP 2001108917A JP 2001108917 A JP2001108917 A JP 2001108917A JP 2002039558 A JP2002039558 A JP 2002039558A
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利尚 筒井
Masahiro Asaji
正博 浅地
Shigeaki Shitsu
成章 四津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス成形により確実に所定の位置に電熱ヒ
ータ線を埋設することができる防水床の製造方法を提供
する。 【解決手段】 上下の不織布層1間に接着シート2を配
置すると共に接着シート2と一方の不織布層1との間に
電熱ヒータ線3を配置した状態で熱プレスにより接着シ
ート2を溶融して電熱ヒータ線3を介して接着シート2
により上下の不織布層1を接着してヒータユニット4を
形成する。表面側を形成する成形材料5と裏面側を形成
する成形材料5との間にヒータユニット4を介して上下
型6、7により加熱加圧成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にヒータユニ
ットを内装した防水床の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から浴室などにおいて使用される防
水床にヒータユニットを設けたものが知られている。
【0003】従来のヒータユニットを設けた防水床は、
FRPによるハンドレーアップ法により防水床を形成す
る際に、合成樹脂シート間に電熱ヒータ線をサンドイッ
チしたヒータユニットを埋め込むようにして形成してい
るが、このハンドレーアップ法を用いた方法では生産数
が上がらず、コスト高になってしまうという問題があ
る。
【0004】また、プレスにより防水床8’を形成した
後、合成樹脂シート間に電熱ヒータ線をサンドイッチし
たヒータユニット4’を図9に示すように防水床8’の
裏面に貼り合わせる方法があるが、これだと、防水床
8’を形成した後にヒータユニットを貼り合わせる工程
が必要である。また、プレスにより形成された防水床
8’は強度面を考慮してリブ13が設けられることが殆
どであり、このように裏面にリブ13があるとヒータユ
ニット4’を貼り合わせるとき、ヒータユニット4’を
細かく分割して貼り合わせるか、あるいはリブ13部分
に切り欠きを設けてヒータユニット4’の構造に合わせ
る必要があり、前者の場合には、プレスによる量産のメ
リットがなくなり、手作業が多くなり、生産コストがア
ップしてしまうという問題があり、また後者の場合に
は、作業性は若干よくなるが、リブ13を切り欠くこと
で防水床8’としての強度が低下してしまうという問題
がある。
【0005】また、シートモールディングコンパウンド
等の成形材料により防水床をプレス成形する際に合成樹
脂シート間に電熱ヒータ線をサンドイッチしたヒータユ
ニットを介在してプレスにより一体成形することが考え
られるが、プレス成形時に上下型に沿って成形材料が流
れる際にヒータユニットの合成樹脂シートが加熱により
軟化して流動し、成形時に電熱ヒータ線が動かないよう
に保持することができず、電熱ヒータ線の埋設位置が変
化してしまい、電熱ヒータ線同士が近づきすぎたり、離
れすぎたりするという問題があり、特に、リブを形成す
るために成型型にリブ用の凹みがあるので、成形材料は
この部分で大きく流れ、これに追随してヒータユニット
の合成樹脂シートが流動し、いっそう、電熱ヒータ線の
埋設位置がずれてしまうという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、プレス成形により確実に所定
の位置に電熱ヒータ線を埋設することができ、また、強
度が強い防水床の製造方法を提供することを課題とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る防水床の製造方法は、上下の不織布層1
間に接着シート2を配置すると共に接着シート2と一方
の不織布層1との間に電熱ヒータ線3を配置した状態で
熱プレスにより接着シート2を溶融して電熱ヒータ線3
を介して接着シート2により上下の不織布層1を接着し
てヒータユニット4を形成し、表面側を形成する成形材
料5と裏面側を形成する成形材料5との間にヒータユニ
ット4を介して上下型6、7により加熱加圧成形するこ
とを特徴とするものである。このような方法を採用する
ことで、プレス成形によりヒータユニット4が内部に存
在する防水床8を形成することができるものであり、し
かも、成形材料5を加熱加圧成形する際に成形材料5が
上下型6、7に沿って流れても、ヒータユニット4があ
らかじめ上下の不織布層1間に接着シート2を配置する
と共に接着シート2と一方の不織布層1との間に電熱ヒ
ータ線3を配置した状態で熱プレスにより接着シート2
を溶融して電熱ヒータ線3を介して接着シート2により
上下の不織布層1を接着して構成してあって上下の不織
布層1により電熱ヒータ線3の位置決めをして成形材料
5とともに流れないようにできて、成形される防水床8
内の所定の位置に電熱ヒータ線3を埋設することができ
るものである。また、不織布層1には成形材料5の樹脂
成分が浸透一体化して強固にヒータ線3が防水床8内に
一体に埋設されるものである。
【0008】また、上下の不織布層1のうち少なくとも
一方に加熱により溶融する接着材料を備え、この上下の
不織布層1間に電熱ヒータ線3を配置した状態で熱プレ
スにより不織布層1に備えた接着材料を溶融して電熱ヒ
ータ線3を介して接着材料により上下の不織布層1を接
着してヒータユニット4を形成し、表面側を形成する成
形材料5と裏面側を形成する成形材料5との間にヒータ
ユニット4を介して上下型6、7により加熱加圧成形す
ることを特徴とするものである。このような方法を採用
することで、プレス成形によりヒータユニット4が内部
に存在する防水床8を形成することができるものであ
り、しかも、成形材料5を加熱加圧成形する際に成形材
料5が上下型6、7に沿って流れても、ヒータユニット
4が上下の不織布層1のうち少なくとも一方に加熱によ
り溶融する接着材料を備え、この上下の不織布層1間に
電熱ヒータ線3を配置した状態で熱プレスにより不織布
1に備えた接着材料を溶融して電熱ヒータ線3を介して
接着材料により上下の不織布層1を接着して構成してあ
って上下の不織布層1により電熱ヒータ線3の位置決め
をして成形材料5とともに流れないようにできて、成形
される防水床8内の所定の位置に電熱ヒータ線3を埋設
することができるものである。また、上下の不織布層1
のうち少なくとも一方に加熱により溶融する接着材料を
備えているので、ヒータユニット4作成時の作業工程が
少なく、上下の不織布層1をむら無く接着することが可
能となるものである。また、不織布層1には成形材料5
の樹脂成分が浸透一体化して強固にヒータ線3が防水床
8内に一体に埋設されるものである。
【0009】また、ヒータユニット4の不織布層1がポ
リエステル系樹脂繊維よりなることが好ましい。また、
ヒータユニット4の不織布層1がポリエステル系樹脂繊
維とガラスクロスとよりなることが好ましい。ガラスク
ロスは熱に対して強くプレスにより不織布層1が成形材
料5の流れに追随せずに確実に電熱ヒータ線3を所定の
位置に保持できるものである。
【0010】また、ヒータユニット4の両側の不織布層
1のうち一方の不織布層1をガラスクロスよりなるガラ
スクロス層1aと、ガラスクロス層1aの少なくとも一
面に配置したガラスクロス以外の繊維よりなる繊維層1
bとで構成してあることが好ましい。このような構成と
することで熱に対して強いガラスクロス層1aによりプ
レスによる成形材料5の流れに追随せずに確実に電熱ヒ
ータ線3を所定の位置に保持でき、しかも、ガラスクロ
ス層1aの少なくとも一面に配置したガラスクロス以外
の繊維よりなる繊維層1bを配してあることでガラスク
ロスの毛羽立ちを防止するとともに取扱性を向上させる
ことができるものである。
【0011】また、ヒータユニット4の接着シート2が
ホットメルト樹脂のシートであることが好ましい。この
ような方法を採用することで、加熱プレス4によりヒー
タユニット4を簡単に一体成形できるものである。
【0012】また、ヒータユニット4の電熱ヒータ線3
が蛇行部分3aを有していることが好ましい。このよう
な方法を採用することで、プレス成形時に成形材料5の
流動時に電熱ヒータ線3が蛇行していることで、蛇行部
分の遊びが伸縮しながら電熱ヒータ線3にかかる引っ張
り力を吸収して断線を防止することができるものであ
る。
【0013】また、電熱ヒータ線3が心線15にニクロ
ム線16を巻き付けて構成してあることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0015】本発明においてはまず図2に示すような層
構成のヒータユニット4を製造する。ヒータユニット4
は、上下の不織布層1間に接着シート2を配置すると共
に接着シート2と一方の不織布層1との間に電熱ヒータ
線3を配置した状態で熱プレスし、接着シート2を溶融
して電熱ヒータ線3を介して接着シート2により上下の
不織布層1を接着してヒータユニット4を形成するもの
である。ここで、不織布層1はポリエステル系樹脂繊
維、あるいはポリエステル系樹脂繊維とガラスクロスと
よりなるものである。例えば、上下の不織布層1の両方
ともポリエステル系樹脂繊維よりなる不織布層の場合、
一方がポリエステル系樹脂繊維よりなる不織布層で、他
方がガラスクロスよりなる不織布層の場合、また、一方
乃至両方の不織布層1の少なくとも一方がポリエステル
系樹脂繊維とガラスクロスとを混合して形成した不織布
層の場合等がある。ここで、ヒータユニット4の両側の
不織布層1のうち一方の不織布層1をガラスクロスより
なるガラスクロス層1aと、ガラスクロス層1aの少な
くとも一面に配置したガラスクロス以外の繊維よりなる
繊維層1bとで構成してもよい。図4にはヒータユニッ
ト4の両側の不織布層1のうち一方の不織布層をガラス
クロスよりなるガラスクロス層1aと、ガラスクロス層
1aの上下両面にガラスクロス以外の繊維よりなる繊維
層1bを接着シート2aを介して積層して構成してあ
る。ガラスクロス層1aは強度が強いので目付量が小さ
くできるので、後述のSMC(シートモールディングコ
ンパウンド)やBMC(バルクモールディングコンパウ
ンド)等の成形材料5の含浸が良好にできるが、ガラス
クロスのみだと毛羽立って形状を維持し難かったり、あ
るいは取り扱い性能が悪いので、ガラスクロス以外の繊
維よりなる繊維層1bを積層して不織布層1を形成する
ことで、毛羽立ちを防止して形状を維持すると共に取り
扱い性を向上させることができるようになっている。し
たがって、ここでガラスクロス層1aは目付量190g
/m2の4軸組布を使用しており、ガラスクロス以外の
繊維よりなる繊維層1bは119g/m2でスパンボン
ド法によるポリエステル長繊維不織布である。そして、
ガラスクロス層1aは目付量190g/m2と目付量が
大きいがポリエステル等にくらべて比重が大きいのでガ
ラスクロス層1aの空隙率が大きく、後述の成形材料5
の含浸が良好に行えるものである。ここで、ガラスクロ
ス層1aのみだと成形材料5の流動時の剪断に対する強
度不足が生じるがガラスクロス以外の繊維よりなる繊維
層1bをポリエステル長繊維不織布で形成することで成
形材料5の流動時の剪断に対する強度を確保できること
になる。
【0016】また、接着シート2としては熱硬化性の接
着シート、熱可塑性の接着シートのいずれを使用しても
よく、熱プレスにより接着する際の接着条件はこの使用
する接着シートの材料により異なるものである。なお、
ここで、接着シート2がホットメルト樹脂のシートであ
ると、加熱プレス4によりヒータユニット4を簡単に一
体成形できるものである。
【0017】上記のようにしてあらかじめ上下の不織布
層1間に接着シート2を1枚又は2枚配置し(図2にお
いては上下の不織布層1間に1枚の接着シート2を配置
した例を示しており、図3においては上下の不織布1間
に2枚の接着シート2を配置した例が示してある)、接
着シート2と一方の不織布層1との間に電熱ヒータ線3
を配置した状態で(2枚の接着シート2を配置した場合
には一方の接着シート2と一方の不織布層1との間に電
熱ヒータ線3を配置し、更に該一方の不織布層1との間
に他方の接着シート2を配置した状態で)熱プレスによ
り接着シート2を溶融して電熱ヒータ線3を介して接着
シート2により上下の不織布層1を接着してヒータユニ
ット4を形成し、このヒータユニット4を成形材料5を
上下型6、7によりプレス成形する際に成形材料5内に
埋設するものである。接着シート2としては例えばスパ
ンボンド法を利用した目付量15〜60g/m2で融点
120℃のホットメルト系ポリアミド系接着シートを挙
げることができる。
【0018】そして、図1のように、下型7上に、表面
側を形成するSMC(シートモールディングコンパウン
ド)やBMC(バルクモールディングコンパウンド)等
の成形材料5を載置し、その上に、上記のようにしてあ
らかじめ形成したヒータユニット4を載置し、その上
に、裏面側を形成するSMC(シートモールディングコ
ンパウンド)やBMC(バルクモールディングコンパウ
ンド)等の成形材料5を載置し、上下型6、7を型締め
して加圧、加熱を施して防水床8を一体成形するもので
ある。
【0019】また、上記実施形態では上下の不織布層1
間に接着シート2を配置した例を示したが、上記接着シ
ート2に代えて、上下の不織布層1のうち少なくとも一
方に加熱により溶融する接着材料をあらかじめ設けるよ
うにしてもよい。例えば、ガラスクロスの繊維に熱によ
り接着可能な繊維(つまり接着材料となる繊維)を織り
込んだり、あるいは、不織布にホットメルト接着剤のよ
うな加熱により溶融する接着材料となる樹脂を含浸させ
ておいてもよい(例えばポリエステル系不織布にあらか
じめ目付量15〜60g/m2で融点120℃のホット
メルト系ポリアミド接着剤を含浸させる)ものである。
図5には本実施形態におけるヒータユニットの層構成を
説明するための分解図が示してある。
【0020】ここで、下型7には目地用突部10が形成
してあり、上型6にはリブ形成用の凹部11が形成して
あり、上下型6、7を型締めして成形することで、成形
される防水床8の表面に図8に示すように目地12が形
成され、裏面にリブ13が形成されることになる。
【0021】なお、成形する防水床8の表面に装飾を形
成する場合には図1のように下型7の上に柄シート15
を載置し、その上に表面側を形成するSMC(シートモ
ールディングコンパウンド)やBMC(バルクモールデ
ィングコンパウンド)等の成形材料5を載置し、その後
は上記と同様にして成形する。
【0022】しかして、上下型6、7を型締めして加
圧、加熱してプレス成形する際、成形材料5は上下型
6、7に沿って流れるが、ヒータユニット4が上記のよ
うにあらかじめ上下の不織布層1間に接着シート2を配
置すると共に接着シート2と一方の不織布層1との間に
電熱ヒータ線3を配置した状態で熱プレスにより接着シ
ート2を溶融して電熱ヒータ線3を介して接着シート2
により上下の不織布層1を接着して構成してあって、成
形材料5が流れても上下の不織布層1により電熱ヒータ
線3が保持されて成形材料5とともに流れないようにな
っており(このため不織布層1は成形材料5の流動に負
けない強度としてある)、特に、上型6にリブ形成用の
凹部11を設けることで、プレス成形する際成形材料5
が凹部11側に流れるが、ヒータユニット4がこの流れ
に追随して流れず、したがって成形中電熱ヒータ線3を
所定の位置に保持し続けることができ、成形される防水
床8内の所定の位置に電熱ヒータ線3を埋設することが
できるものである。また、不織布層1には成形材料5の
樹脂成分が浸透一体化して強固にヒータ線3が防水床8
内に一体に埋設されることになる。
【0023】なお、不織布層の強度を向上させるために
ガラスクロスを使用する場合、シートモールディングコ
ンパウンドやバルクモールディングコンパウンド等の成
形材料5との密着性を上げるためにあらかじめ樹脂処理
したものを用いてもかまわないものである。
【0024】なお、本発明の応用としては、ガラスクロ
スに接着剤をプリプレグ処理したものを使用することが
考えられ、この場合には接着シートを使用しなくてもよ
いものである。
【0025】ところで、ヒータユニット4の電熱ヒータ
線3が図6に示すように一筆書きのような配線パターン
の直線部分が波状に連続して蛇行した蛇行部分3aとな
っていると、蛇行部分の遊びが伸縮しながら電熱ヒータ
線3にかかる引っ張り力を吸収して断線を防止すること
ができるものである。
【0026】ここで、電熱ヒータ線3は図7に示すよう
に伸びの大きい心線15にニクロム線16を巻き付けて
構成してある。例えば、ヒータ線3としてはアラミド繊
維を心線16として3本のニクロム線16をアラミド繊
維の周囲に螺旋状に巻き付け、テフロン(登録商標)チ
ューブにて1本の電熱線としたものを挙げることができ
る。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、上下の
不織布層間に接着シートを配置すると共に接着シートと
一方の不織布層との間に電熱ヒータ線を配置した状態で
熱プレスにより接着シートを溶融して電熱ヒータ線を介
して接着シートにより上下の不織布層を接着してヒータ
ユニットを形成し、表面側を形成する成形材料と裏面側
を形成する成形材料との間にヒータユニットを介して上
下型により加熱加圧成形するので、プレス成形によりヒ
ータユニットが内部に存在する防水床を形成することが
できて生産性が向上するものであり、また、プレス成形
により形成するにも係わらず、成形材料を加熱加圧成形
する際に成形材料が上下型に沿って流れてもヒータユニ
ットがあらかじめ上下の不織布層間に接着シートをサン
ドイッチして一体化した状態で形成してあるので、一体
化した上下の不織布層により電熱ヒータ線を位置決め保
持して電熱ヒータ線が成形材料とともに流れないように
できて、成形される防水床内の所定の位置に電熱ヒータ
線を埋設することができるものであり、更に、ヒータユ
ニットの上下が不織布層であるため成形材料の樹脂成分
が浸透一体化して強固にヒータ線が防水床内に一体に埋
設されるものである。
【0028】また、上下の不織布層のうち少なくとも一
方に加熱により溶融する接着材料を備え、この上下の不
織布層間に電熱ヒータ線を配置した状態で熱プレスによ
り不織布層に備えた接着材料を溶融して電熱ヒータ線を
介して接着材料により上下の不織布層を接着してヒータ
ユニットを形成し、表面側を形成する成形材料と裏面側
を形成する成形材料との間にヒータユニットを介して上
下型により加熱加圧成形するものにおいては、プレス成
形によりヒータユニットが内部に存在する防水床を形成
することができて生産性が向上するものであり、また、
プレス成形により形成するにも係わらず、成形材料を加
熱加圧成形する際に成形材料が上下型に沿って流れても
ヒータユニットがあらかじめ不織布に備えた接着材料を
熱溶融して一体化した上下の不織布層により電熱ヒータ
線を位置決め保持して電熱ヒータ線が成形材料とともに
流れないようにできて、成形される防水床内の所定の位
置に電熱ヒータ線を埋設することができるものであり、
しかも、あらかじめ不織布に備えた接着材料を備えてい
るので、接着シートを介在する手間が必要でなくてヒー
タユニット作成時の作業工程が少なく、上下の不織布層
をむら無く接着することが可能となるものである。更
に、ヒータユニットの上下が不織布層であるため成形材
料の樹脂成分が浸透一体化して強固にヒータ線が防水床
内に一体に埋設されるものである。
【0029】また、ヒータユニットの不織布層がポリエ
ステル系樹脂繊維とガラスクロスとよりなるものにおい
ては、ガラスクロスは熱に対して強く、プレスの際に成
形材料の流動に不織布層がよりいっそう追随しにくくて
確実に電熱ヒータ線を所定の位置に保持できて、より正
確な位置に電熱ヒータ線を埋設した防水床を成形するこ
とができるものである。
【0030】また、ヒータユニットの両側の不織布層の
うち一方の不織布層をガラスクロスよりなるガラスクロ
ス層と、ガラスクロス層の少なくとも一面に配置したガ
ラスクロス以外の繊維よりなる繊維層とで構成してある
ことで、熱に対して強いガラスクロス層によりプレスに
よる成形材料の流れに追随せずに確実に電熱ヒータ線を
所定の位置に保持でき、しかも、ガラスクロス層の少な
くとも一面に配置したガラスクロス以外の繊維よりなる
繊維層を配してあることでガラスクロスの毛羽立ちを防
止するとともに取扱性を向上させることができるもので
ある。
【0031】また、ヒータユニットの電熱ヒータ線が蛇
行部分を有しているので、蛇行部分の遊びが伸縮しなが
ら電熱ヒータ線にかかる引っ張り力を吸収して断線を防
止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水床をプレス成形する際の分解図で
ある。
【図2】同上に用いるヒータユニットの層構成を説明す
るための分解図である。
【図3】同上に用いるヒータユニットの層構成の他の実
施形態を説明するための分解図である。
【図4】同上に用いる不織布層の実施形態を示す説明す
るための分解図である。
【図5】同上に用いるヒータユニットの層構成の更に他
の実施形態を説明するための分解図である。
【図6】同上に用いる電熱ヒータの配線パターンを示す
説明図である。
【図7】同上に用いる電熱ヒータの斜視図である。
【図8】本発明により製造した防水床の断面図である。
【図9】従来の防水床の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 不織布層 2 接着シート 3 電熱ヒータ線 4 ヒータユニット 5 成形材料 6 上型 7 下型 8 防水床
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 15/18 E04F 15/18 X H05B 3/20 351 H05B 3/20 351 (72)発明者 四津 成章 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2D061 CA02 CB03 CC05 CC11 3K034 AA02 AA06 AA12 AA15 AA22 AA25 BA08 BA13 BB08 BB13 BB16 BC02 BC12 HA04 JA01 3L072 AA01 AB06 AC02 AD01 AD14 AD17 4F100 AG00B AG00C AK41B AK41C AR00E AS00A AS00D AT00A AT00D BA03 BA05 BA10A BA10B BA10C BA10D CB03 DG11B DG11C DG15B DG15C DG18B DG18C DH00B DH00C EC181 EJ202 EJ422 GB08 JD05 JJ06B JJ06C JJ06E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の不織布層間に接着シートを配置す
    ると共に接着シートと一方の不織布層との間に電熱ヒー
    タ線を配置した状態で熱プレスにより接着シートを溶融
    して電熱ヒータ線を介して接着シートにより上下の不織
    布層を接着してヒータユニットを形成し、表面側を形成
    する成形材料と裏面側を形成する成形材料との間にヒー
    タユニットを介して上下型により加熱加圧成形すること
    を特徴とする防水床の製造方法。
  2. 【請求項2】 上下の不織布層のうち少なくとも一方に
    加熱により溶融する接着材料を備え、この上下の不織布
    層間に電熱ヒータ線を配置した状態で熱プレスにより不
    織布層に備えた接着材料を溶融して電熱ヒータ線を介し
    て接着材料により上下の不織布層を接着してヒータユニ
    ットを形成し、表面側を形成する成形材料と裏面側を形
    成する成形材料との間にヒータユニットを介して上下型
    により加熱加圧成形することを特徴とする防水床の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 ヒータユニットの不織布層がポリエステ
    ル系樹脂繊維よりなることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の防水床の製造方法。
  4. 【請求項4】 ヒータユニットの不織布層がポリエステ
    ル系樹脂繊維とガラスクロスとよりなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の防水床の製造方法。
  5. 【請求項5】 ヒータユニットの両側の不織布層のうち
    一方の不織布層をガラスクロスよりなるガラスクロス層
    と、ガラスクロス層の少なくとも一面に配置したガラス
    クロス以外の繊維よりなる繊維層とで構成して成ること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水床の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 ヒータユニットの接着シートがホットメ
    ルト樹脂のシートであることを特徴とする請求項1記載
    の防水床の製造方法。
  7. 【請求項7】 ヒータユニットの電熱ヒータ線が蛇行部
    分を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項6
    のいずれかに記載の防水床の製造方法。
  8. 【請求項8】 電熱ヒータ線が心線にニクロム線を巻き
    付けて構成してあることを特徴とする請求項7記載の防
    水床の製造方法。
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