JP2002039338A - 変速機の早期暖機装置 - Google Patents

変速機の早期暖機装置

Info

Publication number
JP2002039338A
JP2002039338A JP2000219260A JP2000219260A JP2002039338A JP 2002039338 A JP2002039338 A JP 2002039338A JP 2000219260 A JP2000219260 A JP 2000219260A JP 2000219260 A JP2000219260 A JP 2000219260A JP 2002039338 A JP2002039338 A JP 2002039338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
atf
heat storage
temperature
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000219260A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000219260A priority Critical patent/JP2002039338A/ja
Publication of JP2002039338A publication Critical patent/JP2002039338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0413Controlled cooling or heating of lubricant; Temperature control therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動時に暖かい自動変速機用流体(ATF)
を変速機に投入し、早期暖機を行う装置において、暖機
のためにATFを蓄えるときにもATFの冷却が可能な
装置を提供する。 【解決手段】 変速機18とATF冷却器33の間でA
TFを循環させるための循環配管38の、ATF冷却器
33の上流側の一部を迂回する迂回配管70,72を設
ける。迂回配管には蓄熱タンク44を設ける。さらに、
蓄熱タンク44から循環配管38のATF冷却器33の
下流側へATFを放出する放出配管74,76を設け
る。ATFを回路Aに流すことで、蓄熱タンク44に高
温のATFを蓄え、かつATF冷却器33でATFの冷
却を行うことができる。暖機時は、放出配管74より、
ATF冷却器33を通さずに直接変速機18に高温のA
TFを投入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動装置の
変速機を早期に暖機する装置に関し、特に車両の状態に
応じた暖機あるいは暖機の際に用いる熱を蓄わえる動作
の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの車両用駆動装置は、原動機の回転
速度を適切な回転速度に変換し、車両を駆動するのに適
した回転速度とする変速機を含んでいる。変速機は歯車
などの動力伝達機構を含み、これらの潤滑を行うための
流体が変速機内部に入っている。この潤滑用の流体は、
低温時には、その粘度が高いために、変速機内の運動部
分の抵抗となり、車両用駆動装置の摩擦損失を増加させ
る。したがって、早期に変速機の暖機を行うことにより
駆動装置の効率を改善することができる。
【0003】また、前記変速機の一つとして、トルクコ
ンバータと歯車変速機を組み合わせた自動変速機が知ら
れている。この自動変速機においては、トルクコンバー
タ内で動力伝達を行う作動流体、歯車変速機において変
速段を選択するためのクラッチやブレーキの動作の制御
を行う作動流体、さらに前記潤滑用の流体は、共用され
ている。前記クラッチ、ブレーキなどの動作の応答性、
これらに用いられる摩擦材などの特性なども流体が低温
時においては、所定の特性を得ることができないという
問題があった。
【0004】このように、変速機を早期に暖機を行うこ
とが効率上、望ましい。特に、自動変速機においては、
トルクコンバータの作動流体、クラッチ等の作動流体、
潤滑用流体が共用されており、この多量の流体を早期に
常用温度へと暖めることが望まれていた。このために、
例えば特開平8−246873号公報においては、前回
内燃機関を運転したときに、その暖まった冷却水を貯蓄
しておき、始動時にこの冷却水によって、自動変速機の
作動流体を暖める装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、変速機
の早期暖機を行うことは、駆動装置の効率改善に貢献す
るが、変速機の状態を考慮し、蓄熱も含め、効率よく適
切な早期暖機の制御を行う必要がある。
【0006】特に、蓄熱の際には、一方で変速機などの
冷却もしなければならない場合があり、双方の動作を効
率よく実行可能な装置が求められていた。
【0007】本発明は、前述の課題を解決するためにな
されたものであり、蓄熱をしつつ、変速機の冷却も行う
ことのできる装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明にかかる変速機の早期暖機装置は、変速機用
流体を変速機と冷却器の間で循環させるための循環配管
の、前記冷却器の上流側の少なくとも一部を迂回する迂
回配管と、この迂回配管に設けられ、変速機用流体の熱
を蓄える蓄熱手段と、を有している。さらに、前記蓄熱
手段から放出される流体を前記循環配管の前記冷却器下
流側に導くことができる放出配管を有するものとするこ
ともできる。
【0009】前記蓄熱手段に蓄熱する際には、変速機用
流体が前記迂回配管を流れるように制御される。この場
合、循環する変速機用流体は、冷却器を通過してから変
速機へと戻るので、変速機用流体および変速機の温度上
昇を抑制、または冷却を行うことができる。
【0010】前記蓄熱手段に蓄えられた熱を放出する際
には、変速機用流体が前記放出配管を通じて変速機の送
られるように制御される。この場合には、前述の蓄熱の
場合と異なり、変速機用流体が冷却器を通らずに、直接
変速機に送られるので蓄えられていた熱を効率よく変速
機の暖機に用いることができる。
【0011】また、変速機内の変速機用流体の温度であ
る変速機温度を検出する変速機温度検出手段と、前記蓄
熱手段に蓄えられた変速機用流体の温度である蓄熱温度
を検出する蓄熱温度検出手段とを有するものとすること
ができる。前記2カ所の温度の差に基づき蓄熱をする時
期を判定することができる。すなわち、蓄熱温度より変
速機温度が所定値以上に高ければ、変速機用流体が前述
の迂回配管を流れるように制御して、蓄熱手段に蓄熱を
行う。なお、この検出手段は、該当部の温度を直接検出
する温度センサとすることもでき、また他の部分の温度
や、さらには他の物理量から該当部の温度を推定する場
合も含む。
【0012】前記蓄熱手段は、高温の変速機用流体を蓄
えておくものとすることができる。また、変速機用流体
を加熱する加熱手段を設けることも可能である。暖機時
に、蓄えられた熱量が不足する場合は、この加熱手段に
より加熱し、暖機を早期に終了させることができるよう
になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1に
は、本実施形態にかかる車両用駆動装置10の概略構成
が示されている。本車両用駆動装置は、原動機として液
冷の内燃機関12と回転電機14とを有している。内燃
機関12と回転電機14の動力軸は、クラッチ16によ
り接続、切断可能となっている。回転電機14は、運転
者の要求する出力が低いとき、すなわちアクセルの操作
量が少ないときや、内燃機関の効率が悪い低速走行時な
ど、不図示のバッテリから電力が供給されて、電動機と
して機能し、車両を駆動する。また、回転電機14は、
車両制動時やバッテリの蓄電量が低下したとき、車両の
慣性または内燃機関12によって駆動され、発電機とし
て機能し、バッテリへの充電を行う。クラッチ16は、
例えば、回転電機14のみで車両を駆動している際に切
断状態とされ、内燃機関12のポンプ損失、摩擦損失な
どの発生を抑える。
【0014】内燃機関12または回転電機14の出力
は、自動変速機18に送られる。自動変速機18は、流
体伝動機構、変速機構、制御機構を含む。本実施形態に
おいて、流体伝動機構はトルクコンバータ20であり、
好適には直結機能を有するものである。また、変速機構
は、複数の遊星歯車機構を含む歯車変速機部22であ
り、この歯車変速機部22は、また各遊星歯車機構の各
要素の動きを拘束するクラッチ、ブレーキを含む。これ
らのクラッチおよびブレーキは、制御機構としての流体
圧制御部24からの作動流体の選択的供給によって制御
される。歯車変速機部22の出力は、推進軸26により
駆動輪に向けて伝達される。前述のトルクコンバータ2
0の直結機能は、トルクコンバータの入出力を、流体を
介さずに機械的に結合する直結クラッチを設けることに
より達成される。
【0015】内燃機関12の動力軸には、さらに伝動機
構28を介して補機回転電機30が結合されている。伝
動機構30は、ベルト、チェーンなどの無端可撓部材に
よる機構または歯車列などとすることができる。補機回
転電機30は、内燃機関12の運転時は発電機と機能
し、内燃機関補機や車両の電装品などに電力を供給する
補機バッテリ(不図示)に充電を行い、また前記電装品
などに直接電力を供給する。また、補機回転電機30
は、内燃機関12の始動の際には、補機バッテリからの
電力を受け電動機として機能する。
【0016】内燃機関12の冷却液は、内燃機関12と
ラジエータ32およびこれらを結ぶ冷却液配管34によ
り形成され冷却回路内を流れる。内燃機関12で発生す
る熱は、冷却液によりラジエータ32へ運ばれ、ここか
ら大気中に放散される。
【0017】自動変速機18においては、この変速機1
8全体の潤滑流体、トルクコンバータ20の動力伝達を
媒介する作動流体および歯車変速機部22内のクラッ
チ、ブレーキを動作させる作動流体は、共通の流体が用
いられている。以下、この流体をATF(Automatic Tr
ansmission Fluid)と記す。ATFは、歯車変速機部2
2に内蔵された油圧ポンプ36により、流体圧制御部2
4を介して自動変速機18の各部に供給される。また、
ATFの一部は、油圧配管38により、ラジエータ32
と一体に設けられたATF冷却器33に送られ、ここで
冷却液との間で熱交換が行われ、再び自動変速機18の
オイルパン内に戻ってくる。この回路を、以下循環回路
と記し、また油圧配管38は循環配管として機能する。
冷却液はほぼ90℃に管理されており、ATFが過熱し
た場合は、ATF冷却器33でATFが冷却される。ま
た、内燃機関12が先に暖機された場合には、冷却液に
よりATF冷却器33内でATFの加熱が行われ、この
場合は、ATF冷却器33は加熱器として機能をする。
【0018】油圧ポンプ36は、トルクコンバータ20
のポンプ側、すなわち内燃機関12または回転電機14
により駆動されている。したがって、車両用駆動装置1
0が停止しているとき、または回転電機14のみで走行
中であって車両が極低速または停止しているときなど、
油圧ポンプ36の吐出量が十分確保できない場合があ
る。このような場合のために、本車両用駆動装置10に
おいては、電動式の補助ポンプ40を備えている。補助
ポンプ40の動作は、後述する制御部が車両の走行状態
に応じて制御を行う。油圧ポンプ36と補助ポンプ40
の供給源の切り換えは、切り換え用チェックボール機構
41にて達成される。図2に示すように油圧ポンプ36
と補助ポンプ40の吐出側は、切り換え用チェックボー
ル機構41に接続されている。一方のポンプからATF
の供給があると、その圧力によりチェックボールが他方
の供給孔をふさぐように動作し、これによって供給源が
切り換わる。切り換え用チェックボール機構41を通過
したATFは、前述の流体圧制御部24に送られる。
【0019】油圧配管38には、第1〜第3切り換え弁
48,66,50が配置されている。第1切り換え弁4
8から第3切り換え弁50の間には配管が設けられ(詳
細は後述する)、ここには第4切り換え弁68が設けら
れている。油圧配管38すなわち循環回路の、変速機1
8とATF冷却器33の間の配管の一部を迂(う)回す
るように、迂回配管70,72が設けられている。迂回
配管70,72には、蓄熱タンク44が設けられ、これ
らが迂回回路を形成する。迂回回路と循環回路に分岐点
に、第2切り換え弁66が位置し、タンク入口側の迂回
配管70を介して蓄熱タンク44に導くか否かを決定し
ている。タンク出口側となる迂回配管72は、第2切り
換え弁66の下流かつATF冷却器33の上流で循環配
管38に結合している。
【0020】蓄熱タンク44には、もう一つの配管が接
続されている。この配管は、蓄熱タンク44に蓄えられ
たATFを油圧配管38のATF冷却器33の下流側に
向けて放出する放出配管74,76である。放出配管7
4,76は、第2切り換え弁50の位置で循環配管38
に結合している。放出配管74,76には、第4切り換
え弁68が設けられている。この第4切り換え弁68
と、ATF冷却器上流側の油圧配管38に設けられた第
1切り換え弁48の間に短絡配管42が設けられてい
る。
【0021】蓄熱タンク44にはヒータ46が併設され
ており、必要な場合には、バッテリからの電力によって
ATFを加熱することができる。蓄熱タンク44には、
車両用駆動装置10が運転している際に、高温になった
ATFが蓄えられる。そして、次回の車両用駆動装置1
0の始動時に、高温に維持されたATFを放出して、自
動変速機18の暖機を早める。また、蓄えられた熱量が
不足する場合は、ヒータ46により加熱することができ
る。
【0022】車両用駆動装置10の運転状態を含む車両
の走行状態は、車両各部に設けられた各種センサの出力
信号および制御部52の演算により検出される。車両の
走行速度は、推進軸26や車輪などに設けられた車速セ
ンサ54の出力信号に基づき制御部52により算出され
る。自動変速機18内温度を代表するATFの温度は、
流体圧制御部24に設けられた変速機温度センサ56の
出力信号に基づき制御部52により算出される。また、
蓄熱タンク44内に蓄えられたATFの温度は、ここに
設けられたタンク温度センサ58の出力信号に基づき制
御部52により算出される。
【0023】また、シフトレバーなどにより選択された
自動変速機18の制御レンジおよび制御モードを検出す
るシフト位置センサ60からの出力信号も制御部52に
入力する。自動変速機18の制御レンジは、例えば、前
進の各変速段から適切な段が自動的に選択されるDポジ
ション、限定された変速段から適切なものが選択される
2ポジション、Lポジションなどがある。また、歯車変
速機部22を動力を伝達しない中立状態とするNポジシ
ョン、後退を選択するRポジション、歯車変速機部22
の出力側を機械的にロックし、車両が動かないようにす
るPポジションがある。さらに、本装置においては、運
転者が変速段を選択できる手動変速モードを備えてい
る。このモードは、例えばステアリングに設けられたシ
フトアップスイッチ、シフトダウンスイッチを運転者が
操作することにより、変速段を各々高い側、低い側に1
段変えて、シフト操作を行うものである。
【0024】また、車両が置かれた環境の温度、いわゆ
る外気温度を測定する外気温センサ62が車両の所定部
位に設けられている。この外気温センサ62の出力信号
に基づき制御部52が外気温度を算出する。
【0025】また、車両用駆動装置10が運転を停止し
た後、所定時間経過した時の自動変速機18内の温度が
記憶部64に記憶される。この記憶された温度は、次回
始動時の温度の推定に用いられる。
【0026】図3には、本実施形態の蓄熱動作に関する
フローチャートが示されている。蓄熱を行うか否かは、
変速機温度センサ56、タンク温度センサ58により各
々検出される変速機温度Ta、タンク温度Tbに基づき
決定される。これらの温度Ta,Tbが取り込まれる
(S100)。変速機温度Taが所定値T1以上である
かが判断される(S102)。所定値T1は、変速機1
8およびATFを冷却する必要があるかを判断するため
の値であり、変速機温度Taが所定値T1以上であれば
冷却の要ありである。変速機温度Taが所定値T1以上
であれば、さらに変速機温度Taがタンク温度Tbより
高い温度であるかが判断される(S104)。ステップ
S104の判断は、変速機温度Taが蓄熱タンク温度T
bより所定値以上高いかを判断するものともできる。見
方を変えれば、前述の変速機温度Taがタンク温度Tb
より高いか、という判断は、前記の所定値が限りなく0
に近い場合のことである。
【0027】ステップS104でNoの判定がなされた
とき、すなわち循環回路を流れるATFの温度が、蓄熱
タンク44に蓄えられたATFのそれ以下とされた場
合、循環回路が使用される。蓄熱タンク44内のATF
の方が温度が高いのであれば、このATFを保持してい
た方が、次の機会の暖機時により高い温度のATFを供
給することができ有利である。
【0028】ステップS104でYes、すなわち循環
回路を流れるATFの温度の方が高いと判断されると、
さらにタンク温度Tbが所定値T2以上であるかが判断
される(S108)。所定値T2は、蓄熱タンク44か
ら放出したATFをATF冷却器33にて冷やす必要が
あるかを判断するための値である。ステップS108
で、Yesの判断、すなわち放出されるATFを冷却す
る必要があると判断されると、循環配管38から迂回配
管70にATFが流れるように、第3切り換え弁66お
よび他の切り換え弁が制御される。これにより、図1中
矢印Aで示されるようにATFが流れる回路Aが形成さ
れ、迂回配管70,72および蓄熱タンク44をATF
が流れる(S110)。このとき、蓄熱タンク44に高
温のATFを蓄えつつ、ATF冷却器33でATFが冷
却されるので、ATFの過熱を抑制することができる。
【0029】ステップS108でNo、すなわち蓄えら
れたATFの温度が十分低い場合、第3切り換え弁4
8,66が、油圧ポンプ36から送出されるATFを循
環配管38から迂回配管70に流すように制御され、第
2、第4切り換え弁50,68が、蓄熱タンク44から
放出されるATFを直接変速機18に送られるように制
御される。これにより、図中矢印Bで示されるようにA
TFが流れる回路Bが形成され、蓄熱タンク44の入口
側の迂回配管70、蓄熱タンク44および放出配管7
4,76をATFが流れる(S112)。
【0030】ステップS102で、変速機温度Taが所
定値T1に達していないと判断された場合、第1切り換
え弁48が、油圧ポンプ36から送出されるATFを循
環配管38から短絡配管42に流すように制御され、第
2、第4切り換え弁50,68が、短絡配管42からの
ATFを直接変速機18に戻すように制御される。これ
により、図中矢印Cで示されるようにATFが流れる回
路Cが形成され、短絡配管42、および第4切り換え弁
68より下流の放出配管76をATFが流れる(S11
4)。
【0031】以上の制御、特にステップS104,S1
08〜S112により高温のATFを蓄熱タンク44に
蓄えることができる。また、蓄熱中であってもATFの
冷却が可能となる。
【0032】以上の制御は、あらかじめ記憶されている
プログラムに従って、制御部52が動作することによっ
て実行される。よって、制御部52とこれに制御される
各切り換え弁48,50,66,68が流路制御手段と
して機能する。
【0033】始動時など、変速機の暖機が必要な場合
は、次のように制御される。蓄熱タンク44に暖かいA
TFがある場合は、回路BをATFが流れるように各切
り換え弁を制御される。これにより、ATFの有してい
る熱量により変速機18の暖機が行われる。また、暖か
いATFがない場合は、回路CをATFが流れるように
制御する。暖機の場合は、ATFは、ATF冷却器33
に流れず、直接変速機18に投入されるので、蓄えられ
ている熱量が無駄なく変速機18に送られる。
【0034】また、蓄熱タンク44内には、蓄熱材が配
置されることも好ましい。この蓄熱材とATFの間で熱
の授受を行い、タンク内に蓄えられるATFの有する熱
量と共に、この蓄熱材によっても蓄熱を行い暖機時に備
える。蓄熱材がATFより高い比熱の材料であれば、蓄
熱タンクを小型化する、またはより多くの熱を蓄えるこ
とができるようになる。
【0035】また、本実施形態においては、複数種類の
原動機を有するハイブリッド駆動装置に関して説明した
が、内燃機関のみが原動機となる駆動装置の変速機にも
適用できる。さらに、トルクコンバータと遊星歯車機構
を有する歯車変速機を組み合わせた変速機以外の変速
機、例えば、プーリと無端可撓部材を組み合わせた連続
的に変速比を変更することができる変速機に適用するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態にかかる車両用駆動装置の概略構
成図である。
【図2】 ATFを供給するポンプの切り換えについて
の説明図である。
【図3】 ATFの蓄熱に関する制御フローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 車両用駆動装置、12 内燃機関、14 回転電
機、18 自動変速機、20 トルクコンバータ、22
歯車変速機部、24 流体圧制御部、32ラジエー
タ、33 ATF冷却器、36 油圧ポンプ、38 油
圧配管、40補助ポンプ、42 短絡配管、44 蓄熱
タンク、48,50,66,68 切り換え弁、52
制御部、56 変速機温度センサ、58 タンク温度セ
ンサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用駆動装置の変速機を、蓄えておい
    た熱により当該車両用駆動装置の始動時に早期に暖機す
    る装置であって、 変速機用流体を変速機と冷却器の間で循環させるための
    循環配管の、前記冷却器の上流側の少なくとも一部を迂
    回する迂回配管と、 前記迂回配管に設けられ、変速機用流体の熱を蓄える蓄
    熱手段と、 前記蓄熱手段に蓄熱する際には変速機用流体が前記迂回
    配管を流れるように制御する流路制御手段と、を有す
    る、変速機の早期暖機装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変速機の早期暖機装置
    であって、 さらに、前記蓄熱手段から放出される流体を前記循環配
    管の前記冷却器下流側に導く放出配管を有し、 前記流路制御手段は、前記蓄熱手段に蓄えられた熱を放
    出する際には変速機用流体が前記放出配管を通じて変速
    機に送られるように制御する、変速機の早期暖機装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の変速機の早期
    暖機装置であって、前記蓄熱手段は高温の変速機用流体
    を蓄えるものである、変速機の早期暖機装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の変速機の早期暖機装置
    であって、 変速機内の変速機用流体の温度である変速機温度を検出
    する変速機温度検出手段と、 前記蓄熱手段に蓄えられた変速機用流体の温度である蓄
    熱温度を検出する蓄熱温度検出手段と、を有し、 前記流路制御手段は、前記蓄熱温度が前記変速機温度よ
    り所定値以上に高い場合に、変速機用流体が前記迂回配
    管を流れるように制御する、変速機の早期暖機装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の変速
    機の早期暖機装置であって、変速機用流体を加熱する加
    熱手段を有する、変速機の早期暖機装置。
JP2000219260A 2000-07-19 2000-07-19 変速機の早期暖機装置 Pending JP2002039338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000219260A JP2002039338A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 変速機の早期暖機装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000219260A JP2002039338A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 変速機の早期暖機装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002039338A true JP2002039338A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18714071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000219260A Pending JP2002039338A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 変速機の早期暖機装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002039338A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104565325A (zh) * 2013-10-22 2015-04-29 福特全球技术公司 变速器油的温度控制装置和方法以及相应地配备的车辆
US9796244B2 (en) 2014-01-17 2017-10-24 Honda Motor Co., Ltd. Thermal management system for a vehicle and method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104565325A (zh) * 2013-10-22 2015-04-29 福特全球技术公司 变速器油的温度控制装置和方法以及相应地配备的车辆
US9796244B2 (en) 2014-01-17 2017-10-24 Honda Motor Co., Ltd. Thermal management system for a vehicle and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8116953B2 (en) Active thermal management system and method for transmissions
US8205709B2 (en) Transmission fluid warming and cooling system
RU2654433C1 (ru) Система привода транспортного средства
WO2016028546A1 (en) Thermal management system and method of making and using the same
JP3035185B2 (ja) 車両用油圧作動式変速機の制御装置
US20040192502A1 (en) Control method and device of automatic transmission
JP3602599B2 (ja) 車両用油圧作動式変速機の制御装置
JPS59155697A (ja) 変速機の潤滑液温制御装置
JP2006307950A (ja) 変速機用オイルポンプの駆動制御装置
JP2007303624A (ja) 自動変速機
US20200056694A1 (en) Hydraulically actuated transmission
JP2002039339A (ja) 変速機用流体の温度調整手段
JP2002137624A (ja) 車両の温度制御装置
JP2002061737A (ja) 駆動装置用油の加熱手段
JP2002161966A (ja) 駆動装置用流体の制御装置
JP2002038946A (ja) 原動機の早期暖機装置
JP2002039338A (ja) 変速機の早期暖機装置
JP2002149244A (ja) 流体の温度調整装置
JP2002039336A (ja) 変速機の冷却装置
JP2002070995A (ja) 変速機用流体の制御装置
JP2001263061A (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却システム
JP2002059749A (ja) 車両用駆動装置の温度制御装置
JP4123694B2 (ja) 変速機の早期暖機装置
JP2002156031A (ja) 駆動系油の早期暖機装置
JP2003314673A (ja) 車両用自動変速機のオイル加温装置