JP2002039102A - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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JP2002039102A
JP2002039102A JP2000218589A JP2000218589A JP2002039102A JP 2002039102 A JP2002039102 A JP 2002039102A JP 2000218589 A JP2000218589 A JP 2000218589A JP 2000218589 A JP2000218589 A JP 2000218589A JP 2002039102 A JP2002039102 A JP 2002039102A
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bellows
accumulator
cap
welded
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Chiharu Umetsu
千春 梅津
Koji Nakamura
宏二 中村
Hirotsugu Mizukami
博嗣 水上
Koichiro Yamada
浩一郎 山田
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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    • F15B1/02Installations or systems with accumulators
    • F15B1/04Accumulators
    • F15B1/08Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor
    • F15B1/10Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor with flexible separating means
    • F15B1/103Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor with flexible separating means the separating means being bellows
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
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    • F15B2201/00Accumulators
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    • F15B2201/315Accumulator separating means having flexible separating means
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    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/40Constructional details of accumulators not otherwise provided for
    • F15B2201/405Housings
    • F15B2201/4056Housings characterised by the attachment of housing components

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長さが異なるタイプのアキュムレータを低コ
ストで製造することができるアキュムレータを提供す
る。 【解決手段】 ベローズアッセンブリ70が収納される
シェル10を、軸方向に三分割される分割体で構成す
る。分割体は、両端が開口した円筒状の胴部シェル20
と、胴部シェル20の一端および他端にそれぞれ接合さ
れるキャップシェル30およびボトムシェル40であ
る。成形用金型は、胴部シェル20用と、キャップシェ
ル30およびボトムシェル40用の2つで賄う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧制御装
置の油圧回路等に用いられるアキュムレータに係り、特
に、密封容器を構成するシェルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記アキュムレータは、一般に、密封容
器を構成する円筒状のシェルの内部がベローズによって
ガス室と油室とに区画され、油室に流入する圧油の圧力
変動をベローズの伸縮に伴うガス室内のガスの膨縮作用
によって吸収するものであり、油圧回路を流れる圧油に
生じる脈動を効果的に抑制する部品として、例えば自動
車の油圧回路等に広く適用されている。このようなアキ
ュムレータのシェルは、通常、軸方向に2分割されるシ
ェル分割体で構成されている。シェル分割体は、例え
ば、主体をなすボトムシェルと、このシェル分割体の開
口を塞ぐキャップシェルであって、これらシェル分割体
は、プレスや鍛造等により成形され、溶接により接合端
部どうしが接合されてシェルに組み立てられる。
【0003】ところで、上記アキュムレータは、適用す
る油圧回路の油量や油圧等に応じてガス室の体積が異な
るものが使用され、従来では、ボトムシェルとキャップ
シェルのいずれか一方か、もしくは両方の長さを変えた
ものを組み合わせることにより、ガス室の体積が異なる
タイプの製品が提供されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように長さが異
なるアキュムレータを提供するためには、たとえ一方の
シェル分割体を共通化させたとしても、もう一方のシェ
ル分割体を長さが異なるタイプごとに成形する必要があ
る。これはすなわち、長さが異なるシェル分割体ごとに
成形用の金型を製作する必要があるということに他なら
ず、このため、長さ違いのシリーズ化を行う場合など
に、コストの高騰を招くといった問題があった。
【0005】したがって、本発明は、長さが異なるタイ
プのアキュムレータを低コストで製造可能とするアキュ
ムレータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状のシェル
と、該シェルの内部を油室とガス室とに区画する分離膜
と、シェルの外部と油室とを連通する油通路を有するポ
ートとを備え、油通路から油室内に流入する油の圧力変
動を、分離膜の伸縮に伴うガス室内のガスの膨縮作用に
よって緩衝するアキュムレータにおいて、シェルは、軸
方向に三分割される分割体からなり、各分割体は、両端
が開口した筒状の胴部シェルと、該胴部シェルの両端に
それぞれ接合される蓋状の端部シェルであることを特徴
としている。
【0007】本発明によれば、長さが異なる胴部シェル
を製造し、胴部シェルに各端部シェルを組み合わせるこ
とにより、長さが異なるシェルを製造することができ
る。胴部シェルは、長さが異なるだけで形状は共通して
いるので、製造するにあたっては金型を共通化させるこ
とができる。よって金型の数は、多くても端部シェル用
の2つと胴部シェル用の1つの都合3つあれば済む。し
たがって、長さ違いのシリーズ化を行うにあたり大幅な
コストダウンが図られる。端部シェルの金型を共通化さ
せることができれば、金型の数は2つとなり(端部シェ
ル用と胴部シェル用)、さらにコストを下げることがで
きる。
【0008】本発明では、以下の構成を好ましい形態と
している。前記シェル内に、前記胴部シェルと前記各端
部シェルとの接合部の内面を被うスリーブが収納され、
このスリーブの内面を前記分離膜が摺動するようになさ
れている。この形態によれば、分離膜は胴部シェルと端
部シェルとの接合部に影響を受けることなくスムーズに
作動する。
【0009】次に、前記各端部シェルは前記胴部シェル
に溶接によって接合されており、その溶接によって生じ
た外周面から突出するビードが切削されている。シェル
は、ガス室内のガスが膨縮することにより応力を繰り返
し受けるので、ビードが残ったままの状態では、その部
分に応力が集中して疲労強度の低下を招く。そこで、ビ
ードが切削されて除去されていることにより、応力集中
が抑えられ、耐久性の向上が図られる。
【0010】次に、前記ポートは、前記各端部シェルの
うちの一方の端部シェルに挿入されて溶接により接合さ
れており、その溶接によって生じたビードの表面が、当
該端部シェルからポートにわたって凹面となるR状に切
削されている。この形態によれば、ポートと端部シェル
の溶接部に発生する応力集中を緩和させることができ、
疲労強度の向上が図られる。
【0011】また、前記端部シェルの応力集中部が強化
処理されている。端部シェルは、単純形状である胴部シ
ェルよりも比較的複雑な形状に成形される場合があり、
そのような形状では、応力が一部に集中する。そこで、
その応力集中部を強化処理することにより、破壊強度が
高まり耐久性の向上が図られる。強化処理としては、例
えばショットピーニング等の手段が挙げられる。
【0012】さらに、前記分離膜は、筒状のベローズ
と、このベローズの可動側の端部開口を塞いで該端部に
溶接される蓋体とを備え、該蓋体は、打ち抜き加工によ
り成形される板状部材であって、ベローズが溶接される
側の面から他方の面へ向けて打ち抜き加工されている。
板状部材を打ち抜いて成形すると、その端縁に、打ち抜
き方向に突出するバリが生じることがある。そのバリが
生じた面にベローズを溶接しようとすると、ベローズが
バリに当たって浮き、位置決めしにくくなったり、溶接
しにくくなったりする。これを回避するためには、研磨
してバリを除去する必要があった。そこで本発明では、
ベローズが溶接される側の面から抜き打ち加工し、蓋体
を溶接しない側の面にバリが生じるようにする。これに
より、バリの影響を受けることなくベローズを蓋体に溶
接することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次いで、図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。 (1)第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態に係るアキュムレータの縦
断面を示しており、同図で符号10は密封容器を構成す
る円筒状のシェルである。
【0014】シェル10は、軸方向に三分割される分割
体が接合されてなるもので、両端が開口した円筒状の胴
部シェル(分割体)20と、胴部シェル20の一端に接
合されたキャップシェル(分割体、端部シェル)30
と、胴部シェル20の他端に接合されたボトムシェル4
0(分割体、端部シェル)とから構成されている。各シ
ェル20,30,40は、鋼等の金属によってほぼ均一
の肉厚にプレス成形されたものである。胴部シェル20
は、全長にわたって径が均一である。キャップシェル3
0およびボトムシェル40は蓋状に成形されたものであ
って、基本形状および寸法が互いに等しい。したがっ
て、キャップシェル30とボトムシェル40を成形する
金型は、共通のものを使用することができる。胴部シェ
ル20に対するキャップシェル30およびボトムシェル
40の接合手段は、プロジェクション溶接等が好適であ
る。
【0015】各シェル20,30,40の接合端部に
は、外周側に膨出する環状周縁部21,31,41が全
周にわたってそれぞれ形成されており、胴部シェル20
の一端側の環状周縁部21にキャップシェル30の環状
周縁部31が接合され、胴部シェル20の他端側の環状
周縁部21にボトムシェル40の環状周縁部41が接合
されている。各接合部の内側には断面台形状の環状凹所
が形成され、この凹所には、環状のベローズプロテクタ
80が嵌合されている。このベローズプロテクタ80
は、絶縁性を有する樹脂等からなるもので、その内径は
シェル10の内径と等しく、また、その外周面には、全
周にわたって溝81が形成されている。
【0016】胴部シェル20にキャップシェル30とボ
トムシェル40をプロジェクション溶接によって接合し
た場合、内外周に突出するビードが生じるが、内周側に
突出するビードはベローズプロテクタ80の溝81に収
容される。また、外周側のビードは、切削加工により除
去されている。図1の符号61で示す半円弧状の二点鎖
線は、切削除去されたビードを示している。また、溶接
部分で火花が発生することがあるが、その火花はベロー
ズプロテクタ80により遮られるようになっている。
【0017】上記キャップシェル30およびボトムシェ
ル40においては、当該アキュムレータの作動時におい
て、形状の特性上、一部分に応力が集中する。ボトムシ
ェル40においては、図2(a)の49で示す部分が応
力集中部であり、キャップシェル30においては、図2
(b)の39で示す部分が応力集中部である。これら応
力集中部39,49は、強度上もっとも弱い部分であ
る。そこで、これら応力集中部39,49の表面は、接
合前に、予めショットピーニングによって圧縮残留応力
を発生させる強化処理が施されている。
【0018】キャップシェル30の端部中央には、バー
リング加工により、内部側(図1で上側)に突出する円
筒部32が形成されている。そして、この円筒部32の
孔33に、内部側からポート50が気密的に圧入されて
いる。ポート50は油通路51を有し、円筒部32の孔
33から外部に突出している。その突出端には、図示せ
ぬ油圧回路への接続部として利用されるネジ部52が形
成されている。
【0019】ポート50は、その外周面が円筒部32の
外部側の周縁32aに隅肉溶接されることにより、キャ
ップシェル30に接合されている。図1の符号60は溶
接によって生じるビードであり、このビード60は、ポ
ート50の全周にわたって施されている。そして、ビー
ド60は、表面がキャップシェル30からポート50に
わたって凹面となるR状に切削加工されている。なお、
隅肉溶接は、アーク溶接等が採用される。ポート50の
内部側の端部には、次に説明するベローズアッセンブリ
(分離膜)70のボトムシール72が一体に成形されて
いる。このボトムシール72は、円筒部32の内側端面
に当接している。
【0020】シェル10の内部には、シェル10の内部
を油室11とガス室12とに区画する金属製のベローズ
アッセンブリ70が収納されている。このベローズアッ
センブリ70は、軸方向に伸縮する略円筒状のベローズ
71と、ベローズ71の一端に接合されたボトムシール
72と、ベローズ71の他端に接合されたベローズキャ
ップ(蓋体)73とから構成され、その内部空間が油室
11を構成している。そして、ベローズアッセンブリ7
0とシェル10との間に画成される空間がガス室12を
構成している。ベローズ71に対するボトムシール72
とベローズキャップ73の接合手段は、TIGやプラズ
マ等の溶接手段による。
【0021】ベローズキャップ73は、油室11側に突
出する円筒状の凹所73bを有し、鍔状の周縁には、環
状のベローズガイド75が装着されている。このベロー
ズガイド75は、ボトムシェル40の内周面と摺動可能
に嵌合しており、ベローズ71が伸縮する際に、ベロー
ズキャップ73が振れないように軸方向にガイドする。
ベローズガイド75には、ベローズガイド75自身が仕
切る両側のガス室12を連通する図示せぬ溝が形成され
ており、この溝を通じてガス室12内のガス圧が均一化
されるようになっている。
【0022】ベローズキャップ73の凹所73bの油室
11側の内面には、ベローズ71が縮小した際にポート
50の油通路51を塞ぐセルフシール76が接着されて
いる。
【0023】ベローズキャップ73は、素材である金属
板を打ち抜き加工することにより成形されている。その
打ち抜き加工は、図3に示すように、ベローズ71が溶
接される側の面73cから他方の面73dへ向けて(矢
印A方向)打ち抜き加工されている。なお、図3の符号
73eは、打ち抜きによってベローズキャップ73の端
縁に生じたバリを示している。
【0024】油室11内には、油圧回路からポート50
の油通路51を通って圧油が流入し、一方、ガス室12
には、ガス体積を調整するための液体(作動油等)が適
量注入されるとともに、所定圧力で窒素ガス等の不活性
ガスが封入されている。液体および不活性ガスは、ボト
ムシェル40の端部中央に形成されたガス注入孔42か
らガス室12内に注入される。ガス注入孔42は、ボト
ムシェル40に接合されるプラグ82によって密封され
る。また、ボトムシェル40の端部中央には、プラグ8
2を被う横断面六角形状のヘッド83が接合されてい
る。ボトムシェル40に対するプラグ82およびヘッド
83の接合手段は、プロジェクション溶接等の溶接手段
による。
【0025】以上の構成からなるアキュムレータによれ
ば、ポート50の油通路52から油室11内に導入され
た圧油の圧力が、ガス室12のガス圧を超えると、ベロ
ーズ71が伸張してガス室12内のガスが収縮し、一
方、油室11内の圧油の圧力がガス室12内のガス圧を
下回るとベローズ71が収縮してガス室12内のガス圧
が膨張する。このようなガス室12内のガスの膨縮作用
により油圧回路の圧油の圧力変動が緩衝され、圧油の脈
動が抑制される。なお、図1で二点鎖線は、ベローズア
ッセンブリ70の最長ストローク時のベローズキャップ
73の位置を示している。また、油室11内の油圧がガ
ス室12のガス圧よりも低くなると、セルフシール76
がボトムシール72に密着してポート50の油通路51
が閉塞され、油室11の圧力がガス室12と同圧以下に
ならないよう自己シールされる。その際、ガス圧による
ベローズ71の圧潰がセルフシール76により防止され
る。
【0026】次いで、上記アキュムレータの組立手順を
説明する。まず、ポート50と一体のボトムシール72
にベローズ71を溶接し、ベローズ71をベローズキャ
ップ73に溶接してベローズアッセンブリ70を組み立
て、ベローズキャップ73にベローズガイド75を装着
する。次に、キャップシェル30の円筒部32の孔33
に、内側からポート50を圧入し、円筒部32の外部側
の周縁32aとポート50とを溶接する。
【0027】次いで、ベローズプロテクタ80を内側に
嵌合した状態で、胴部シェル20に、キャップシェル3
0とボトムシェル40を溶接する。このとき、溶接部分
には内外周に突出するビードが生じるが、内周側に突出
するビードは、ベローズプロテクタ80の溝81に収容
される。また、溶接部分で火花が発生することがある
が、その火花はベローズプロテクタ80に遮られる。こ
れにより、ベローズ71の損傷が防止されるとともに、
ベローズ71の寿命が確保される。さらに、シェル10
の内部に火花が飛散しても、その火花はガス室12内に
とどまって油室11には侵入しないので、当該アキュム
レータが接続される油圧回路を含むシステムが火花の滓
等で汚染されることがない。
【0028】上記手順は一例であり、例えば、ポート5
0を円筒部32の孔33に圧入してベローズアッセンブ
リ70をキャップシェル30に組み込んだ状態から、キ
ャップシェル30に胴部シェル20を溶接し、この後、
ポート50とキャップシェル30を溶接してもよい。ま
た、胴部シェル20にボトムシェル40を予め溶接して
おき、キャップシェル30を、ボトムシェル40が溶接
されている胴部シェル20に溶接するようにしてもよ
い。
【0029】溶接による上記組み立てが完了したら、胴
部シェル20に対してキャップシェル30およびボトム
シェル40を溶接した際に生じた外周側に突出するビー
ド61を、切削加工によって除去し、滑らかな外周面を
形成する。また、ポート50をキャップシェル30に溶
接した際に生じたビード60を、その表面がキャップシ
ェル30からポート50にわたって凹面となるようにR
状に切削加工する。
【0030】この後は、油通路51から油室11にバッ
クアップ油を注入して油室11内の空気を油と完全に置
換し、ガス体積調整用の液体をガス室12に注入してか
ら、ガス注入孔42よりガス室12に不活性ガスを注入
し、ガス注入孔42を密封したプラグ82をボトムシェ
ル40に溶接し、最後にヘッド83をボトムシェル40
に溶接する。
【0031】さて、上記実施形態のアキュムレータによ
れば、長さが異なる複数種類の胴部シェル20を製造
し、それら胴部シェル20に、キャップシェル30とボ
トムシェル40を組み合わせることにより、所望の長さ
のアキュムレータを製造することができる。その場合、
胴部シェル20は長さが異なるだけで形状は共通してい
るので、成形用の金型を共通化させることができる。一
方、キャップシェル30とボトムシェル40の場合も、
基本形状および寸法が互いに等しいことから、成形用の
金型を共通化させることができる。よって金型の数は2
つで済み、その結果、長さ違いのアキュムレータを製造
するにあたり大幅なコストダウンが図られる。
【0032】ところで、シェル10は、ガス室12内の
ガスが膨縮することにより応力を繰り返し受け、応力が
集中する部分があると疲労強度の低下を招く。応力が集
中する部分としては、溶接によって生じたビードによる
不連続部が挙げられる。しかしながら、本実施形態で
は、胴部シェル20にキャップシェル30とボトムシェ
ル40を溶接した際に生じた外周側に突出するビード6
1が切削加工により除去されて滑らかな外周面に形成さ
れている。また、ポート50とキャップシェル30の溶
接部分においては、ビード60の表面が、キャップシェ
ル30からポート50にわたって凹面となるR状に切削
加工されている。このように、溶接によって生じたビー
ドによる不連続部が除去されているので、応力集中が抑
えられ、耐久性の向上が図られる。
【0033】また、応力集中に関しては、図2(a),
(b)で示したように、キャップシェル30とボトムシ
ェル40には応力集中部39,49がそれぞれ存在する
が、これら応力集中部39,49が、ショットピーニン
グによって強化処理されているので、これらシェル3
0,40の破壊強度が高まり耐久性の向上が図られる。
【0034】また、ベローズアッセンブリ70のベロー
ズキャップ73は、素材である金属板を打ち抜き加工す
ることにより成形されているが、その打ち抜き加工は、
図3に示したように、ベローズ71が溶接される側の面
73cから他方の面73dへ向けて打ち抜き加工されて
いる。金属板を打ち抜いて成形すると、その端縁には打
ち抜き方向に突出するバリが生じることがあり、そのバ
リが生じた面にベローズ71を溶接しようとすると、ベ
ローズ71がバリに当たって浮き、位置決めしにくくな
ったり、溶接しにくくなったりする。ところが本実施形
態では、ベローズキャップ73を、ベローズ71が溶接
される側の面73cから抜き打ち加工し、ベローズ71
を溶接しない側の面73dにバリ73eが生じるように
している。これにより、バリ73eの影響を受けること
なくベローズ71をベローズキャップ73に溶接するこ
とができる。また、これによってバリ73eを研磨して
除去する必要がないという利点も生じる。
【0035】(2)第2実施形態 次いで、図4を参照して本発明の第2実施形態を説明す
る。なお、図4において図1と同一構成要素には同一の
符号を付し、それらの説明を省略する。
【0036】本実施形態においては、上記ベローズプロ
テクタ80に代わるものとして、シェル10の内部に、
均一径のスリーブ90が配設されている。したがって、
本実施形態ではベローズプロテクタ80は設けられてい
ない。
【0037】スリーブ90は、シェル10の円筒部のほ
ぼ全長にわたる長さを有し、シェル10の内周面との間
に僅かな隙間が空いた状態で、シェル10と略同軸的に
配設されている。そして、ベローズアッセンブリ70の
ベローズガイド75は、スリーブ90の内周面に摺動し
て移動するようになされている。スリーブ90は、樹脂
等の絶縁性を有する材質からなるものが望ましく、さら
に、その内周面は、ベローズガイド75がスムーズに摺
動しやすく、かつ耐久性が高くなる観点から、テフロン
(登録商標)加工等の表面処理がなされていることが好
ましい。また、スリーブ90は、各シェル30,40に
当たることによって軸方向への移動が規制されるので、
特に固定されてはいないが、必要であれば、各シェル3
0,40に接着等の手段で固定される。
【0038】上記実施形態のアキュムレータによれば、
ベローズアッセンブリ70のベローズガイド75はスリ
ーブ90の内周面を摺動するので、各シェル20,3
0,40の接合部に影響を受けることなくスムーズに移
動し、よってベローズ71は常に正常に作動する。ま
た、胴部シェル20にキャップシェル30およびボトム
シェル40をプロジェクション溶接等によって接合さ
れ、その際に溶接部分で火花が発生しても、その火花は
スリーブ90に遮られてベローズ71に達しない。この
ため、火花によるベローズ71の損傷が未然に防止され
て寿命が確保され、長期にわたる正常な動作が保証され
る。さらに、シェル10の内部に火花が飛散しても、そ
の火花はガス室12内にとどまって油室11には侵入し
ないので、当該アキュムレータが接続される油圧回路を
含むシステムが火花の滓等で汚染されることがない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ェルが、軸方向に三分割される胴部シェルおよび一対の
端部シェルから構成されているので、長さが異なるタイ
プのアキュムレータを低コストで製造することができる
といった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るアキュムレータ
の縦断面図である。
【図2】 (a)は本発明の第1実施形態に係るボトム
シェルの応力集中部を示す縦断面図、(b)は本発明の
第1実施形態に係るキャップシェルの応力集中部を示す
縦断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係るベローズキャッ
プを打ち抜き加工により成形する際の打ち抜き方向を示
す縦断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係るアキュムレータ
の縦断面図である。
【符号の説明】
10…シェル 11…油室 12…ガス室 20…胴部シェル(分割体) 30…キャップシェル(分割体、端部シェル) 39,49…応力発生部 40…ボトムシェル(分割体、端部シェル) 50…ポート 51…油通路 60,61…ビード 70…ベローズアッセンブリ(分離膜) 71…ベローズ 73…ベローズキャップ(蓋体) 73c…ベローズが溶接される側の面 73d…ベローズが溶接されない他方の面 90…スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水上 博嗣 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内 (72)発明者 山田 浩一郎 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内 Fターム(参考) 3H086 AA27 AB03 AD07 AD15 AD38 AD44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のシェルと、 該シェルの内部を油室とガス室とに区画する分離膜と、 前記シェルの外部と前記油室とを連通する油通路を有す
    るポートとを備え、 前記油通路から前記油室内に流入する油の圧力変動を、
    前記分離膜の伸縮に伴う前記ガス室内のガスの膨縮作用
    によって緩衝するアキュムレータにおいて、 前記シェルは、軸方向に三分割される分割体からなり、
    各分割体は、両端が開口した筒状の胴部シェルと、該胴
    部シェルの両端にそれぞれ接合される蓋状の端部シェル
    であることを特徴とするアキュムレータ。
  2. 【請求項2】 前記シェル内には、前記胴部シェルと前
    記各端部シェルとの接合部の内面を被うスリーブが収納
    され、このスリーブの内面を前記分離膜が摺動するよう
    になされていることを特徴とする請求項1に記載のアキ
    ュムレータ。
  3. 【請求項3】 前記各端部シェルは前記胴部シェルに溶
    接によって接合されており、その溶接によって生じた外
    周面から突出するビードが切削されていることを特徴と
    する請求項1に記載のアキュムレータ。
  4. 【請求項4】 前記ポートは、前記各端部シェルのうち
    の一方の端部シェルに挿入されて溶接により接合されて
    おり、その溶接によって生じたビードの表面が、当該端
    部シェルからポートにわたって凹面となるR状に切削さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のアキュムレ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記端部シェルの応力集中部が強化処理
    されていることを特徴とする請求項1に記載のアキュム
    レータ。
  6. 【請求項6】 前記分離膜は、筒状のベローズと、この
    ベローズの可動側の端部開口を塞いで該端部に溶接され
    る蓋体とを備え、 該蓋体は、打ち抜き加工により成形される板状部材であ
    って、前記ベローズが溶接される側の面から他方の面へ
    向けて打ち抜き加工されていることを特徴とする請求項
    1に記載のアキュムレータ。
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