JP2002038343A - 仮撚り糸の製造装置 - Google Patents

仮撚り糸の製造装置

Info

Publication number
JP2002038343A
JP2002038343A JP2000222222A JP2000222222A JP2002038343A JP 2002038343 A JP2002038343 A JP 2002038343A JP 2000222222 A JP2000222222 A JP 2000222222A JP 2000222222 A JP2000222222 A JP 2000222222A JP 2002038343 A JP2002038343 A JP 2002038343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
heater
group
false
feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000222222A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kawashima
義之 川島
Kunio Chino
國夫 知野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWABOU TEXTURED KK
Original Assignee
KAWABOU TEXTURED KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWABOU TEXTURED KK filed Critical KAWABOU TEXTURED KK
Priority to JP2000222222A priority Critical patent/JP2002038343A/ja
Publication of JP2002038343A publication Critical patent/JP2002038343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 両装置群を互いに独立して稼働させることが
でき、異種の仮撚り糸を製造する際の装置の運用効率を
向上させることができるとともに、製造コストの低減を
図ることができる仮撚り糸の製造装置を提供する。 【解決手段】 1基の製造装置は一対の装置群20が対
向するように配置され、一体的に構成されている。各装
置群20には上流側から順番に第1芯糸フィードローラ
22、第1ヒータ23、スピンナ24、第1デリベリロ
ーラ25、第2ヒータ29、第2デリベリローラ28、
ドラム30及びチーズ31が配設されている。第1フィ
ードローラ22と第1ヒータ23の間における側方位置
には第2フィードローラ26が配設され、第2原糸12
を給糸して第1原糸11及び第2原糸12の仮撚り加工
が行われる。各ローラ22,25,28及びスピンナ2
4は両装置群20で互いに独立して回転されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば原糸であ
る芯糸及び浮き糸を仮撚り加工して、三重部よりなるス
ラブ部分と一重部よりなる非スラブ部分を備えた2フィ
ード仮撚り複合糸等の仮撚り糸を製造する仮撚り糸の製
造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した2フィード仮撚り複合糸
等の仮撚り糸の製造装置としては、図7に示すように、
第1系列及び第2系列の装置群50が対向して配置され
るとともに、一体化されることにより1基となるように
構成されたものが挙げられる。製造装置の各装置群50
において、最も上流側には芯糸フィードローラ53が配
設され、この芯糸フィードローラ53の下流には上流側
から順番に仮撚り加工部を構成する第1ヒータ54、ス
ピンナ55及び第1デリベリローラ56が配設されてい
る。芯糸51は芯糸フィードローラ53により加撚区域
50aへと引き出され、第1ヒータ54及びスピンナ5
5を通過して第1デリベリローラ56へ送られる。
【0003】芯糸フィードローラ53及び第1ヒータ5
4の間における側方には浮き糸フィードローラ57が配
設され、浮き糸52を芯糸51よりもオーバーフィード
させた状態で加撚区域50aへと引き出し、芯糸51に
合流させる。そして、合流された芯糸51及び浮き糸5
2はスピンナ55が回転されることで加撚される。ま
た、加撚された芯糸51及び浮き糸52の撚りは、芯糸
51及び浮き糸52が第1ヒータ54内を通過する際に
加熱保持されるようになっている。
【0004】スピンナ55を通過した芯糸51及び浮き
糸52は解撚区域50bにおいて解撚されるとともに、
第1デリベリローラ56よりも下流側に設けられた第2
ヒータ58を通って第2デリベリローラ59へと送られ
る。この第2ヒータ58により解撚された糸の撚りが加
熱保持されて2フィード仮撚り複合糸が製造され、第2
デリベリローラ59の側方に設けられたドラム60及び
チーズ61へと送られてチーズ61に巻き取られる。
【0005】図7に2点鎖線で示すように両装置群50
の各ローラ53,56,59及びスピンナ55はベル
ト、チェーン等によりそれぞれ連結され、連動して回転
されるようになっており、仮撚り加工時において両装置
群50で各ローラ53,56,59及びスピンナ55の
回転数が同じになるように設定されている。また、第1
ヒータ54及び第2ヒータ58は製造装置内にそれぞれ
1つずつ設けられ、両装置群50で共用して使用するこ
とにより、仮撚り加工時において温度条件が同じになる
ように設定されている。そして、両装置群50でそれぞ
れ芯糸51及び浮き糸52が同じ加工条件で仮撚り加工
されることにより、2本の同種の2フィード仮撚り複合
糸が同時に製造されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
製造装置によれば、各装置群50毎にそれぞれローラ5
3,56,59及びスピンナ55の回転数、第1ヒータ
54及び第2ヒータ58の温度等を独立して設定するこ
とができず、芯糸51に対する浮き糸52の撚り方向、
撚り数等が異なる異種の2フィード仮撚り複合糸を製造
するには複数基の製造装置を稼働させなければならな
い。加えて、異種の2フィード仮撚り複合糸を少量のみ
製造する場合でも両装置群50を稼働させなければなら
ず、装置の運用効率が悪く、製造コストが嵩むという問
題があった。
【0007】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、両装置群を互いに独立して稼働させること
ができ、異種の仮撚り糸を製造する際の装置の運用効率
を向上させることができるとともに、製造コストの低減
を図ることができる仮撚り糸の製造装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の仮撚り糸の製造装置の発明は、
第1系列の装置群が原糸を給糸する糸供給部と、給糸さ
れた原糸を加撚するとともに解撚する仮撚り加工部と、
仮撚り加工部に配設され、原糸の撚りを加熱保持する少
なくとも1つのヒータとを備え、この第1系列の装置群
と同様の構成を有する第2系列の装置群を互いに対向し
て配置し、両装置群をそれぞれ独立して稼働し、各装置
群でそれぞれ異なる種類の仮撚り糸を製造可能に構成し
たものである。
【0009】請求項2に記載の仮撚り糸の製造装置の発
明は、請求項1に記載の発明において、前記糸供給部及
び仮撚り加工部には原糸を装置群の下流側へと送るため
のローラをそれぞれ配設するとともに、これらローラを
回転させる駆動装置を両装置群にそれぞれ設け、第1系
列の装置群と、第2系列の装置群とで各ローラがそれぞ
れ独立して回転するように構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】図2(a)は第1実施形態の仮撚り糸とし
て、2フィード仮撚り複合糸のある一箇所を拡大した図
であり、図2(b)はその巻き付き形態を模式的に示し
た図である。なお、これ以降は2フィード仮撚り複合糸
を単に2フィード糸として記載する。2フィード糸の非
スラブ部分13はフィラメント糸よりなる第1原糸11
を芯糸として、これに対して浮き糸であるフィラメント
糸よりなる第2原糸12が一重に巻き付いた一重部より
構成されている。スラブ部分14は第1原糸11に対し
て第2原糸12が三重に巻き付いた三重部より形成され
ている。これら非スラブ部分13及びスラブ部分14は
糸条の走行方向交互に多数が形成されている。
【0012】非スラブ部分13がスラブ部分14と隣接
して存在することにより、両者には明確な差が現れ、ス
ラブ部分14が目立ち、強調される特徴があり、スラブ
部分14が斬新な外観を発揮して天然繊維のような風合
いが醸し出される。また、この2フィード糸の撚り方向
は非スラブ部分13を構成する一重部においてはZ撚り
となっている。スラブ部分14を構成する三重部におい
ては、一重部とは逆方向に撚りが加えられており、S−
Z−S撚りとなっている。
【0013】次に、仮撚り糸の製造装置について説明す
る。図1に示すように、2フィード糸を製造する1基の
製造装置は2系列の装置群20が対向するように配置さ
れ、一体的に構成されている。ここで、各装置群20の
構成について説明する。
【0014】装置群20の最も上流側には糸供給部を構
成する第1フィードローラ22が配設され、第1原糸1
1を加撚区域20aへと引き出すようになっている。第
1フィードローラ22の下流には上流側から順番に仮撚
り加工部を構成する第1ヒータ23、スピンナ24及び
第1デリベリローラ25が配設されており、第1フィー
ドローラ22により引き出された第1原糸11がスピン
ナ24を通過して第1デリベリローラ25へ送られる。
【0015】第1フィードローラ22と第1ヒータ23
の間における側方位置には糸供給部を構成する第2フィ
ードローラ26が配設されており、この第2フィードロ
ーラ26間を通過する際、第2原糸12が第1原糸11
よりもオーバーフィードされる。第2フィードローラ2
6よりも第2原糸12の進行側には糸供給部を構成する
給糸ガイド27が配設されており、この給糸ガイド27
により進行方向を案内された第2原糸12は第1フィー
ドローラ22及び第1ヒータ23間に側方から給糸され
る。そして、第1原糸11及び第2原糸12は前記第1
フィードローラ22及び第1ヒータ23の間で合流さ
れ、スピンナ24の回転により加撚区域20aで加撚さ
れるとともに、その撚りが第1ヒータ23内を通過する
際に加熱保持される。
【0016】スピンナ24を通過した第1原糸11及び
第2原糸12は解撚区域20bで解撚されるとともに、
第1デリベリローラ25よりも下流側に設けられた仮撚
り加工部を構成する第2デリベリローラ28へと送られ
る。第1デリベリローラ25及び第2デリベリローラ2
8の間には仮撚り加工部を構成する第2ヒータ29が配
設されており、この第2ヒータ29により解撚された第
1原糸11及び第2原糸12の撚りが加熱保持され、2
フィード糸が製造されるようになっている。第2デリベ
リローラ28の側方にはドラム30及びチーズ31が設
けられ、第2デリベリローラ28により引き出された仮
撚りスラブ複合糸がチーズ31に巻き取られるようにな
っている。
【0017】上記第1フィードローラ22、第1ヒータ
23、スピンナ24、第1デリベリローラ25、第2フ
ィードローラ26、給糸ガイド27、第2デリベリロー
ラ28、第2ヒータ29、ドラム30及びチーズ31に
より第1系列の装置群20が構成されている。また、第
1系列の装置群20と互いに対向するように配設された
第2系列の装置群20は第1系列の装置群20と同様の
構成を有している。そして、第1系列及び第2系列の装
置群20でそれぞれ仮撚り加工が行われることにより、
1基の製造装置で2本の2フィード糸が製造されるよう
になっている。
【0018】製造装置の各装置群20にはそれぞれ図示
しない駆動装置が備えられ、第1フィードローラ22、
スピンナ24、第1デリベリローラ25及び第2デリベ
リローラ28はこれら駆動装置により両装置群20で互
いに独立して回転されている。このため、例えば第1フ
ィードローラ22及び第1デリベリローラ25のフィー
ド率を各装置群20で異なる値となるように設定するこ
とにより、異なる2種類の2フィード糸を1基の製造装
置で製造可能となっている。また、第1ヒータ23及び
第2ヒータ29は各装置群20にそれぞれ設けられてお
り、両装置群20で仮撚り加工時の温度が互いに異なる
ように設定することができるようになっている。
【0019】次に、仮撚り糸の製造方法について説明す
る。さて、図1に示すように、製造装置の一方の装置群
20において、第1原糸11は第1フィードローラ22
を経て加撚区域20aに給糸される。この後、オーバー
フィード状態の第1原糸11が第1原糸11に合流され
て加撚されるとともに、第1原糸11及び第2原糸12
の撚りが第1ヒータ23で加熱保持される。
【0020】第1ヒータ23とスピンナ24を通過した
第1原糸11及び第2原糸12は解撚区域20bで解撚
された後、第1デリベリローラ25を経て第2ヒータ2
9内に引き込まれ、解撚された撚りが加熱保持されて2
フィード糸が形成される。この後、形成された2フィー
ド糸は第2デリベリローラ28を経てドラム30により
移動されてチーズ31に巻き取られる。
【0021】前記スラブ部分14を構成する三重部は第
1原糸11に対する第2原糸12のオーバーフィード量
とスピンナ24の回転による糸条の撚りの伝播による加
撚区域20aにおいての第2原糸12の積極的な振れに
より、第1原糸11に第2原糸12が三重に巻き付いて
形成される。また、非スラブ部分13を構成する一重部
は加撚区域20aにおける第1原糸11及び第2原糸1
2の撚りが解撚区域20bおいて解撚されることにより
形成される。
【0022】そして、他方の装置群20においても同様
に2フィード糸が製造されることにより、1基の製造装
置で2本の2フィード糸が製造される。この製造装置で
同じ種類の2フィード糸を製造するときには両装置群2
0で駆動装置による各ローラ22,25,28及びスピ
ンナ24の回転数、第1ヒータ23及び第2ヒータ29
の温度等が同値となるように設定される。
【0023】異なる2種類の2フィード糸を製造すると
きには駆動装置による各ローラ22,25,28及びス
ピンナ24の回転数、第1ヒータ23及び第2ヒータ2
9の温度等が各装置群20でそれぞれ設定される。この
とき、製造装置内において各装置群20をそれぞれ独立
して稼働することにより、設定された加工条件と対応し
た異種の2フィード糸が各装置群20でそれぞれ製造さ
れるため、製造装置が無駄なく運用される。また、各装
置群20の設定を変更し直すだけで少量で多種の2フィ
ード糸にも対応することができ、運用効率が向上され、
製造コストが低減される。
【0024】前記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 製造装置の両装置群20が連結されず、切り離され
ていることから両装置群20を互いに独立して稼働させ
ることができる。このため、製造装置の各装置群20で
それぞれ異種の仮撚り糸を製造することにより装置の運
用効率を向上させることができるとともに、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0025】・ 両装置群20にそれぞれ駆動装置を設
けたことにより、装置群20毎に各ローラ22,25,
28の回転数を容易に変更することができ、各装置群2
0におけるそれぞれの加工条件の設定を簡易に行うこと
ができる。
【0026】・ 両装置群20にそれぞれ設けられた駆
動装置で各スピンナ24を回転させることにより、例え
ば仮撚り糸の撚り形態、撚り数の変更等を容易に行うこ
とができる。
【0027】・ 両装置群20にそれぞれ第1ヒータ2
3及び第2ヒータ29を設けたことにより、装置群20
毎の仮撚り加工時における温度設定を容易に行うことが
できる。
【0028】(第2実施形態)以下、この発明の第2実
施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、これ
以降の各実施形態については第1実施形態と異なる点を
中心に説明する。
【0029】図3に示すように、第2実施形態の1基の
製造装置を構成する第1系列の装置群20においては、
最も上流側に第1フィードローラ22が配設され、これ
より下流には上流側から順番に仮撚り加工部を構成する
第1ヒータ23、スピンナ24及び第1デリベリローラ
25が配設されている。第1デリベリローラ25の側方
にはドラム30及びチーズ31が設けられている。
【0030】上記第1フィードローラ22、第1ヒータ
23、スピンナ24、第1デリベリローラ25、ドラム
30及びチーズ31により第1系列の装置群20が構成
されている。この第1系列の装置群20と互いに対向す
るように配設された第2系列の装置群20は第1系列の
装置群20と同様の構成を有している。各装置群20に
はそれぞれ図示しない駆動装置が備えられ、第1フィー
ドローラ22、スピンナ24及び第1デリベリローラ2
5はこれら駆動装置により両装置群20で互いに独立し
て回転されている。
【0031】さて、図3に示すように、第1系列の装置
群20において、第1原糸11は第1フィードローラ2
2を経て加撚区域20aに給糸された後、加撚され、そ
の撚りが第1ヒータ23で加熱保持される。そして、第
1原糸11は解撚区域20bで解撚された後、第1デリ
ベリローラ25を経てドラム30により移動されてチー
ズ31に巻き取られる。そして、第2系列の装置群20
においても同様に仮撚り糸が製造されることにより、1
基の製造装置で2本の仮撚り糸が製造される。
【0032】この製造装置で同じ種類の仮撚り糸を製造
するときには両装置群20で駆動装置による各ローラ2
2,25及びスピンナ24の回転数、第1ヒータ23の
温度等が同値となるように設定される。異なる2種類の
仮撚り糸を製造するときには駆動装置による各ローラ2
2,25及びスピンナ24の回転数、第1ヒータ23の
温度等が各装置群20でそれぞれ設定される。
【0033】従って、第2実施形態の製造装置によれ
ば、各装置群20をそれぞれ独立して稼働することによ
り、設定された加工条件と対応した異種の仮撚り糸を各
装置群20でそれぞれ製造することができる。このた
め、製造装置を無駄なく運用することができ、運用効率
が向上され、製造コストが低減される。
【0034】(第3実施形態)図4(a)に示すよう
に、各系列の装置群20において、第1フィードローラ
22よりも上流にはそれぞれ延伸機構が設けられてい
る。この延伸機構は各装置群20でそれぞれ独立して稼
働する延伸ローラ41及びホットピン42より構成さ
れ、延伸ローラ41及びホットピン42を通過した第1
原糸11は延伸された状態で第1フィードローラ22へ
と送られる。そして、同種の仮撚り糸を製造するときに
は延伸ローラ41の回転数が同値となるように設定さ
れ、異種の仮撚り糸を製造するときには延伸ローラ41
の回転数が各装置群20でそれぞれ設定される。
【0035】従って、第3施形態の製造装置によれば、
各装置群20にそれぞれ延伸機構を設けるとともに、各
延伸ローラ41が独立して稼働することにより、延伸機
構を設けた製造装置において、異種の仮撚り糸を各装置
群20でそれぞれ製造することができる。
【0036】なお、図4(b)に示すように、上記の延
伸機構を第2原糸12を供給する糸供給部において、第
2フィードローラ26よりも装置の上流側に設け、第1
原糸11と合流する前の第2原糸12を延伸してもよ
い。あるいは、第1原糸11及び第2原糸12を供給す
る2つの糸供給部にそれぞれ延伸機構を設けてもよい。
【0037】(第4実施形態)図5に示すように、各系
列の装置群20の第1フィードローラ22及び第1ヒー
タ23の間において、第2フィードローラ26及び給糸
ガイド27は装置群20の両側方に一対ずつ設けられて
おり、1本の第1原糸11と2本の第2原糸12を仮撚
り加工するように構成されている。両第2フィードロー
ラ26は他系列の装置群20とはそれぞれ独立して稼働
するようになっており、同種の仮撚り糸を製造するとき
には両第2フィードローラ26の回転数が両系列の装置
群20で同値に、異種の仮撚り糸を製造するときには両
第2フィードローラ26の回転数が各装置群20でそれ
ぞれ設定される。
【0038】従って、第4施形態の製造装置によれば、
各装置群20に第2フィードローラ26及び給糸ガイド
27をそれぞれ一対ずつ設けるとともに、各第2フィー
ドローラ26が各装置群20でそれぞれ独立して稼働す
ることにより、異種の仮撚り糸を各装置群20でそれぞ
れ製造することができる。
【0039】なお、各実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 仮撚り糸は2フィード仮撚り複合糸に限定されるも
のではなく、例えば普通仮撚り糸、単糸意匠仮撚り糸、
複合意匠仮撚り糸等を各実施形態で示した製造装置で製
造してもよい。
【0040】・ 図6に示すように、各系列の装置群2
0において、第1フィードローラ22の側方には第1糸
11aを供給する供給ローラ72を、上流にはポリウレ
タン等のストレッチ性を有する材料よりなる第2糸11
bを給糸する延伸ローラ71及びストックチーズ70か
らなる糸供給部を設けてもよい。これら延伸ローラ71
及び供給ローラ72は各装置群20でそれぞれ独立して
稼働可能に構成されている。そして、延伸ローラ71の
回転に従動して回転するストックチーズ70から第2糸
11bを導出するとともに、第1フィードローラ22及
び延伸ローラ71の間で第2糸11bを延伸させなが
ら、ストレッチ性を有する第1原糸11を形成してもよ
い。
【0041】・ 第1原糸11及び第2原糸12に互い
に異なる色が着色された原着糸を使用してもよい。この
ように構成した場合、糸条全体で色合いの異なる仮撚り
複合糸を得ることができる。
【0042】・ 第1実施形態の撚り方向を非スラブ部
分13を構成する一重部においてはS撚りとし、スラブ
部分14を構成する三重部においてはZ−S−Z撚りと
してもよい。
【0043】・ 各実施形態において、両装置群20に
それぞれ第1ヒータ23及び第2ヒータ29と、駆動装
置とを設けずとも、例えば両装置群20で第1ヒータ2
3及び第2ヒータ29を兼用するとともに、第1ヒータ
23及び第2ヒータ29内の第1系列及び第2系列の装
置群20と対応するそれぞれの箇所で温度を設定可能に
構成したり、両装置群20で駆動装置を共用するととも
に、この駆動装置で両装置群20の各ローラ22,2
5,28、スピンナ24等を互いに連動又は独立して回
転させることを切換可能に構成したりしてもよい。
【0044】・ 第1原糸11及び第2原糸12の少な
くとも一方に紡績糸を使用してもよい。さらに、前記実
施形態より把握できる技術的思想について以下に記載す
る。
【0045】・ 第1系列の装置群が原糸を給糸する糸
供給部と、給糸された原糸を加撚するとともに解撚する
仮撚り加工部と、仮撚り加工部に配設され、原糸の撚り
を加熱保持する少なくとも1つのヒータとを備え、この
第1系列の装置群と同様の構成を有する第2系列の装置
群を互いに対向して配置し、前記糸供給部及び仮撚り加
工部にはそれぞれ原糸を装置群の下流側へと送るための
ローラを配設し、これらローラを回転させる駆動装置を
両装置群で兼用するとともに、この駆動装置はローラが
両装置群で互いに連動又は独立して回転することを切換
可能な切換機構を備え、両装置群を互いに連動又はそれ
ぞれ独立して稼働することにより、各装置群で互いに同
じ種類又はそれぞれ異なる種類の仮撚り糸を製造可能に
構成した仮撚り糸の製造装置。
【0046】このように構成した場合、両装置群を互い
に連動して稼働させたときには同種の仮撚り糸を製造す
ることができ、互いに独立して稼働させたときには異種
の仮撚り糸を製造することができるため、装置の運用効
率を向上させ、製造コストの低減を図ることができると
ともに、同種又は異種の仮撚り糸の製造を容易に切り換
えることができる。
【0047】・ 請求項1又は請求項2に記載の製造装
置を使用し、フィラメント糸よりなる第1原糸に対して
フィラメント糸よりなる第2原糸を巻き付けて仮撚り加
工することでスラブ部分と非スラブ部分とから構成され
た仮撚り糸であって、非スラブ部分をS撚り又はZ撚り
とし、この非スラブ部分とは逆方向に撚りが加えられる
スラブ部分をZ−S−Z撚り又はS−Z−S撚りとした
仮撚り糸。このように構成した場合、スラブ部分による
斬新な外観の発揮及び風合いの向上を効果的に維持する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明に
よれば、両装置群を互いに独立して稼働させることがで
き、異種の仮撚り糸を製造する際の装置の運用効率を向
上させることができるとともに、製造コストの低減を図
ることができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、装置群毎に各ローラの回転
数を容易に変更することができ、各装置群におけるそれ
ぞれの加工条件の設定を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の製造装置を示す概念図。
【図2】 (a)は2フィード糸の一部を拡大した模式
図、(b)は第1原糸に対する第2原糸の巻き付き形態
を示す模式図。
【図3】 第2実施形態の製造装置を示す概念図。
【図4】 (a)は第3実施形態の製造装置の一部を示
す概念図、(b)は第3実施形態の製造装置の一部を示
す概念図。
【図5】 第4実施形態の製造装置を示す概念図。
【図6】 別形態の仮撚り複合糸の製造装置の一部を示
す概念図。
【図7】 従来の仮撚り複合糸の製造装置を示す概念
図。
【符号の説明】
11…原糸としての第1原糸11…原糸としての第2原
糸浮き糸、20…装置群、22…ローラとしての第1フ
ィードローラ、23…ヒータとしての第1ヒータ、24
…仮撚り加工部を構成するスピンナ、25…ローラとし
ての第1デリベリローラ、28…ローラとしての第2デ
リベリローラ、29…ヒータとしての第2ヒータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1系列の装置群が原糸を給糸する糸供
    給部と、給糸された原糸を加撚するとともに解撚する仮
    撚り加工部と、仮撚り加工部に配設され、原糸の撚りを
    加熱保持する少なくとも1つのヒータとを備え、この第
    1系列の装置群と同様の構成を有する第2系列の装置群
    を互いに対向して配置し、両装置群をそれぞれ独立して
    稼働し、各装置群でそれぞれ異なる種類の仮撚り糸を製
    造可能に構成した仮撚り糸の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記糸供給部及び仮撚り加工部には原糸
    を装置群の下流側へと送るためのローラをそれぞれ配設
    するとともに、これらローラを回転させる駆動装置を両
    装置群にそれぞれ設け、第1系列の装置群と、第2系列
    の装置群とで各ローラがそれぞれ独立して回転するよう
    に構成した請求項1に記載の仮撚り糸の製造装置。
JP2000222222A 2000-07-24 2000-07-24 仮撚り糸の製造装置 Pending JP2002038343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000222222A JP2002038343A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 仮撚り糸の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000222222A JP2002038343A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 仮撚り糸の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002038343A true JP2002038343A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18716492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000222222A Pending JP2002038343A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 仮撚り糸の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002038343A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101631903B (zh) 工业生产纱及其纺织品的方法和采用该方法的环锭纺纱机
US8261526B2 (en) Texturing-interlacing machine with double oven
JP2002038343A (ja) 仮撚り糸の製造装置
US4162607A (en) Entangled yarns
JP2004530811A (ja) 仮よりテクスチャード機械
JP4373571B2 (ja) ストレッチ仮撚りスラブ複合糸、その製造方法及び製造装置並びに織物及び編物
JPH0280628A (ja) 複合撚り糸の製造方法
JPH11315434A (ja) 仮撚紡糸・嵩高加工機
JPS6197437A (ja) 紡積糸とその製造方法
JPH0860474A (ja) 仮撚り複合糸及びその製造方法及びそれにより織成された布
JP3178418B2 (ja) 先撚り仮撚り加工機
JPS6140771B2 (ja)
JP2003328238A (ja) エアスラブ糸、その製造方法及び製造装置並びに織物及び編物
JP3317890B2 (ja) 仮撚複合スラブ糸及びその製造方法
JP2000064137A (ja) 繊維糸条およびその製造
JPH10168692A (ja) 仮撚り複合糸及びそれを使用した織編地
JPH1161582A (ja) 仮撚り加工機
CN115821446A (zh) 一种单面花捻机
JP2000129549A (ja) 意匠糸及びその製造方法
JPH04308238A (ja) 変わり糸の製造方法
JPS59137529A (ja) 連続複合糸加工機
JP2001214339A (ja) 仮撚りスラブ加工糸、その製造方法及びその製造装置並びにそれを使用した織物及び編物
JPH02191730A (ja) カバリング糸の製造方法
JP2003113543A (ja) 仮撚加工糸生産工場の玉揚システム及び仮撚加工糸生産システム
JPH1112872A (ja) 複合意匠糸及びその製造方法