JP2002037934A - 樹脂組成物及びこれを用いた耐水・防湿紙並びにその製造方法 - Google Patents
樹脂組成物及びこれを用いた耐水・防湿紙並びにその製造方法Info
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Abstract
原料にリサイクル可能である耐水・防湿紙を安価に提供
する。 【解決手段】(A)ポリオレフィン40〜75重量部、
(B)粘着付与剤25〜60重量部、(C)相溶化剤0
〜20重量部の(A)、(B)、(C)合計100重量
部に対し、(D)無機フィラー20〜300重量部を配
合してなる樹脂組成物を紙基材に塗工する。
Description
れを用いた耐水・防湿紙並びにその製造方法に関し、更
に詳しくは、特に、回収された古紙が製紙工程のパルパ
ーで容易に離解し、紙原料にリサイクル可能である耐水
・防湿紙を製造するのに有用で安価な樹脂組成物、及び
該組成物を用いた耐水・防湿紙並びにその製造方法に関
するものである。
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンを塗工したも
のが良く知られており、広く使用されている。このポリ
オレフィンを押出ラミネーション法により塗工した耐水
・防湿紙は、耐水性、防湿性に優れ、加工性が良いばか
りでなく、安価であり、耐水・防湿紙として非常に優れ
ている。このため、防湿性が要求される紙製品の包装
紙、プラスチックペレット製品の製品袋、塩包装袋など
に多く使用されている。また、業界では合わせ紙、ポリ
サンドなどと呼ばれる、2枚の紙の間にポリオレフィン
をサンドイッチ状に塗工して接着した防湿紙もある。更
に、ポリオレフィンは耐水性に優れ、熱接着の2次加工
が容易なため、飲料用などの紙コップ、牛乳パックにも
多量に使用されている。
紙再生という観点からみると、ポリオレフィンを塗工し
た防湿紙は防湿層の被膜強度が強すぎるため、紙を再生
しパルプ化する工程で使用されるパルパーでは、紙の繊
維部から脱離したポリオレフィン層が細かく分散されず
に塊やフィルムとして残り、産業廃棄物となる。また、
抄紙工程に混入した場合は抄紙機の乾燥ロールに付着し
たり、また再生された紙の表面に付着し、凹凸が発生し
て良好な紙製品とはならず、古紙のリサイクルを不可能
にしている。このため、紙産業界では、写真、ラミネー
トラベルなどと共に禁忌品としてリサイクル不可能材と
位置づけられている。また、牛乳パックのリサイクルで
は塗工されたポリエチレンをひとつずつ事前に取り除く
ための努力がなされている。
で、合成ゴム系ラテックスあるいはアクリル系エマルジ
ョンとワックスエマルジョンとからなるエマルジョンを
塗工した防湿紙が提案されている。この防湿紙は防湿性
に優れ、かつ古紙へのリサイクル性も有しているが、塗
工液が水系であるため、皮膜形成に長大な乾燥設備が必
要で、設備コストとともにエネルギーコストが大きくな
るという問題を有し、かつオレフィン系樹脂の押出ラミ
ネーション法に比べ生産性が悪い。また、乾燥中に防湿
層にカールが発生したり、塗工液中のワックスがブリー
ドしたり、また防湿紙に滑りが発生する。また、得られ
た防湿紙はコイル状に巻き取られた際に、防湿層表面が
反対面と接触するため、防湿層中に含まれるワックス成
分が反対面に転移し、非常に滑りやすくなる。また、ワ
ックスが防湿層表面に形成されるため、水性インキによ
る印字ができない、包装用のエマルジョン系糊の接着が
できない、という欠点が指摘されている。更に、古紙再
生の際、エマルジョンを構成していた水溶性成分が抄紙
廃液に溶出し、排水処理の負荷を増大させる。
形状の無機フィラーを大量に配合し、無機フィラーの防
湿性を活かした防湿紙も提案されている。扁平な無機フ
ィラーの配合によりワックスによる欠点の多くは解消さ
れるが、大量配合した扁平な無機フィラーによる問題点
が新たに指摘されている。即ち、防湿紙の折り目の防湿
性能が低下し易い、包装される紙製品の表面が傷つき易
い、など包装紙としては致命的な欠点である。また、排
水処理の困難さも解決されない。
プの防湿液を使用したものは、食品が直接防湿層に接触
する食品用途には問題が多い。即ち、ラテックスまたは
エマルジョンに含まれる乳化剤、成膜助剤等が防湿層に
残存しているため、食品への移行が危惧される。更に、
これら残存不純物の影響で耐水性に問題が多い。
の如き従来の欠点を解決し、耐水性、防湿性に優れ、離
解可能な耐水・防湿紙を得るための樹脂組成物及びそれ
を用いた耐水・防湿紙を安価に提供することにある。
されているポリオレフィンをラミネートした、離解不可
能な防湿紙の有する上記した問題点に鑑み、離解可能な
樹脂組成物について鋭意研究の結果、ポリオレフィンに
粘着付与剤を多量配合することにより、ポリオレフィン
の保有する優れた防湿性能を生かしながら、パルパー等
で容易に離解可能な防湿紙が得られることを提案した
(特願平11−194060)。
フィラーを必須としないため、ワックスによる滑り、耐
熱性の低下がない。また防湿性を発揮させるための特定
形状の無機フィラーを必要としないため、折り目の透湿
性の低下、紙製品への傷付きがない、等数多くの利点を
有するものであった。また、乳化剤、成膜助剤等の水溶
性有害物質を含んでいないため、古紙再生のため、パル
プ化した時の抄紙用水に溶け出す物質が殆どなく、廃水
への負荷を増大させないという利点もあった。
有用性が認知され、実用に供することができたが、既存
のポリエチレンラミネート防湿紙に比較し、コストが高
いという問題があり、たとえリサイクル可能防湿紙とい
えども、用途拡大に限界があることが判明した。本発明
者らは、先に提案した樹脂組成物を見直し、上記利点を
損なうことなく安価な樹脂組成物を提供せんとして鋭意
研究の結果、本発明に到達した。
ィン40〜75重量部、(B)粘着付与剤25〜60重
量部、(C)相溶化剤0〜20重量部の(A)、
(B)、(C)合計100重量部に対し、(D)無機フ
ィラー20〜300重量部を配合してなる樹脂組成物を
内容とする(請求項1)。
ンが、少なくとも1種のアモルファスポリプロピレン系
樹脂である(請求項2)。好ましい態様として、(A)
ポリオレフィンが、プロピレン単独重合体またはプロピ
レンとエチレン及びアルファオレフィンよりなる群から
選ばれた少なくとも1種との共重合体である、結晶性ポ
リプロピレン系樹脂である(請求項3)。好ましい態様
として、(B)粘着付与剤が、ロジン、変性ロジン、こ
れらのエステル化合物、アルキルフェノール樹脂、アル
キルフェノール変性キシレン樹脂、ロジン変性キシレン
樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族
変性テルペン樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン系樹
脂、石油樹脂、水添石油樹脂、及びクマロンインデン樹
脂よりなる群から選ばれた少なくとも1種の粘着付与剤
である(請求項4)。好ましい態様として、(B)粘着
付与剤が、水添脂環族系石油樹脂、水素化テルペン樹
脂、及び水添ロジンエステルよりなる群から選ばれた少
なくとも1種の粘着付与剤である(請求項5)。好まし
い態様として、(C)相溶化剤が、酸化ポリオレフィン
及び/または酸基変性ポリオレフィンである(請求項
6)
が、平均粒子径5μm以下の無機フィラーである(請求
項7)。好ましい態様として、(D)無機フィラーが、
平均粒子径5μm以下の炭酸カルシウム、カオリン及び
クレーよりなる群から選ばれた少なくとも1種の無機フ
ィラーである(請求項8)。好ましい態様として、樹脂
組成物を紙基材とほぼ同色に着色してなる(請求項
9)。
に、本発明の樹脂組成物からなる耐水・防湿層を設けた
ことを特徴とする耐水・防湿紙を内容とする(請求項1
0)。好ましい態様として、特定の粘着付与剤、即ち、
水添脂環族系石油樹脂、水素化テルペン樹脂、及び水添
ロジンエステルよりなる群から選ばれた少なくとも1種
の粘着付与剤を含有してなる本発明の樹脂組成物からな
る耐水・防湿層を、紙基材の少なくとも片面に設けたこ
とを特徴とする食品用の耐水・防湿紙である(請求項1
1)。
なる耐水・防湿層の上に(メタ)アクリル系樹脂のコー
ト層を設けた耐水・防湿紙を内容とする(請求項1
2)。
枚以上の紙基材の間に介設したことを特徴とする耐水・
防湿紙を内容とする(請求項13)。好ましい態様とし
て、紙基材の本発明の樹脂組成物が設けられる面または
対向する他の紙基材の樹脂組成物と接する面との両面に
目止め層を設けた耐水・防湿紙である(請求項14)。
基材の少なくとも片面に塗工して耐水・防湿層を形成す
ることを特徴とする耐水・防湿紙の製造方法を内容とす
る(請求項15)。
基材の少なくとも片面に塗工して耐水・防湿層を形成
し、更にその上に(メタ)アクリル系樹脂のコート層を
形成することを特徴とする耐水・防湿紙の製造方法を内
容とする(請求項16)。
2枚以上の紙基材の間に介設したことを特徴とする耐水
・防湿紙の製造方法を内容とする(請求項17)。好ま
しい態様として、本発明の樹脂組成物を紙基材に塗工す
る前に、該紙基材の樹脂組成物の塗工面または対向する
他の紙基材の樹脂組成物と接する面との両面に目止め剤
を塗工する耐水・防湿紙の製造方法(請求項18)であ
る。
レフィンは、大別して、次の(1)〜(3)の3種類が
挙げられる。 (1)第1は、プロピレン重合後の後工程で副生物とし
て集められるアモルファスポリプロピレン(APP)、
プロピレン単独あるいはプロピレンとエチレンやブテン
−1等を共重合して生産される非晶性のオレフィン系ポ
リマー(アモルファスポリアルファオレフィン:APA
O)等である。これらの分子量は100程度以上のもの
が適当である。分子量が100未満では防湿層の強度が
不十分となる傾向がある。好ましくは、重量平均分子量
10000以上のプロピレン単独あるいはプロピレン
と、エチレン、ブテン−1等のアルファオレフィンから
選ばれる少なくとも1種との共重合体が使用される。
ン系成形材料として、広く供給されているポリプロピレ
ン系樹脂である。まず、結晶性樹脂として、プロピレン
単独重合体のホモタイプ、エチレン等との共重合体のラ
ンダムコポリマータイプ、ブロック共重合されたブロッ
クコポリマータイプがある。また、他種ポリマーとのポ
リマーアロイのタイプもポリプロピレン系樹脂として販
売されている。これらは全て本発明に使用することがで
きる。MFR(JIS K7210、230℃)1g/
10分以上の押出用途、ラミネート用途、射出成形用
途、不織布用途に使用されるものが本発明に好適に使用
される。また、結晶性で低分子量のポリプロピレン系樹
脂も、樹脂組成物の粘度調整などに好適に併用して使用
される。更に、ポリオレフィンの改質用樹脂として製造
されている、プロピレン成分が50mol%以上の非晶
性〜低結晶性ポリプロピレン系共重合樹脂も、本発明に
好適に使用される。プロピレンとアルファオレフィンと
の共重合樹脂が良く知られており、MFR(ASTM
D1238、190℃)1g/10分以上のものが本発
明に好適に使用される。これらを配合してポリプロピレ
ン系ブロックコポリマーとして供給されているものもあ
る。
る。一般的に低密度ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエ
チレンを含む)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レンと分類されるが、本発明では全て使用することがで
きる。また、ポリプロピレン系樹脂の一部として、ポリ
エチレン系樹脂が配合される場合もある。耐熱性を低下
させないためには、ポリエチレン系樹脂はポリオレフイ
ンの50重量%以下が好ましい。
組み合わせて使用される。耐水・防湿層が柔軟性に富
み、耐水・防湿性能に優れる点で、プロピレン単独重合
体またはプロピレンとエチレン、ブテン−1との共重合
体のアモルファスポリアルファオレフィンを用いること
は好適である。また結晶性のポリプロピレン系の樹脂か
ら選ばれた樹脂だけを使用することは、耐水・防湿層の
耐熱性を高めるために好ましい。ポリオレフィンを2種
以上併用することは、離解性、透湿度に優れ、耐水・防
湿層の割れ易さを防ぎ、耐熱性と、耐ブロッキング性を
バランス良く両立させる点で好ましい。ポリオレフイン
は、吸水性が無く、その成膜層は、耐水性が良好であ
る。
部、好ましくは45〜70重量部である。40重量部未
満では耐水・防湿層の強度が不足し、包装時に耐水・防
湿層が破壊され、耐水性、防湿性が低下する。75重量
部を越えると、離解性が悪化し、古紙としての再使用に
欠点となる。
ては、官能基を有するものとして、ロジン、変性ロジ
ン、及びこれらのエステル化合物、アルキルフェノール
樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂、ロジン変
性キシレン樹脂、テルペンフェノール樹脂などが挙げら
れ、また官能基を有しないものとして、テルペン樹脂、
芳香族変性テルペン樹脂などのテルペン系樹脂、オレフ
ィン系樹脂、スチレン系樹脂、石油樹脂、水添石油樹
脂、クマロンインデン樹脂などがあり、これらのいずれ
を選択してもよく、また2種以上を混合して使用しても
よい。これらの中で、ポリオレフィンとの相溶性があ
り、高温での溶解時に略透明溶液となる点で、芳香族系
・脂環族系石油樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族
変性テルペン樹脂、ロジンエステルなどが特に好適に使
用される。更に、食品用途には水添脂環族系石油樹脂、
水素化テルペン樹脂、水添ロジンエステルが特に好適に
使用される。粘着付与剤の使用量は25〜60重量部、
好ましくは30〜55重量部である。25重量部未満で
は離解性が不十分となり、60重量部を越えると、防湿
性が低下する。
化剤の第1は、酸化ポリオレフィン、酸基変性ポリオレ
フィン等で、ポリエチレン、ポリプロピレン及びこれら
の共重合オレフィン系樹脂を部分酸化させたもの、無水
マレイン酸、無水イタコン酸等のカルボン酸基を反応さ
せたものなどがある。これらの中で、大量に製造されて
いる無水マレイン酸でグラフト変性したポリプロピレン
がコストの点から好適である。また、相溶化剤の第2
は、2種以上のポリオレフィンの相溶化剤として、水添
スチレン−ブタジエン系樹脂、スチレン(オレフィン)
−エチレンブチレン−オレフィン系のブロック共重合樹
脂等である。これらも好適に使用することができる。相
溶化剤は単独でまたは併用して使用することができる。
を配合する場合、相溶化剤を使用すると、理由は明確で
はないが、無機フィラー依存の水分による耐水・防湿層
加工時の発泡現象が低減する場合が多い。相溶化剤の使
用量は0〜20重量部である。0重量部でも実用上使用
可能であるものの、上記した発泡現像低減効果が得られ
ないのに加えて、目止め剤などとの接着性改良効果が不
十分な場合があるので、1〜7重量部が好適である。2
0重量部を越えると樹脂組成物の熱安定性が悪くなる。
フィラーとしては特に限定されず、例えば、炭酸カルシ
ウム、マイカ、タルク、シリカ、硫酸バリウム、ワラス
トナイト、カオリン、クレーなどが挙げられ、これらは
単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。無機フ
ィラーを使用することで、安価な耐水・防湿紙を得るこ
とができるが、大量使用時には、ポリオレフィンとの分
散性に考慮する必要がある。分散性が悪いと、耐水・防
湿層の強度が著しく低下し、耐水性、防湿性が低下す
る。この点から、表面改質された無機フィラーや平均粒
子径が5μm以下の無機フィラーが好適である。表面改
質された無機フィラーとしては、ビニルトリエトキシシ
ラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシランなどのシランカップリング剤や、チ
タネート系、アルミネート系カップリング剤などで処理
されたもの等が挙げられる。更に、本発明の耐水・防湿
紙が古紙として、再活用される場合を考慮すると、炭酸
カルシウム、カオリン、クレーを使用することは、製紙
会社でアート紙、コート紙の原料として大量に使用され
ているため、無機フイラーが不純物として禁忌されず特
に好適である。
組成物の比重が1.0を大きく越えるため、古紙として
離解されたパルプ液に調製されたときに、液底に滞留し
易くなり、再生紙に抄造されるときに問題が発生するこ
とが危惧される。しかし、印刷用紙であるアート紙で
は、坪量40g/m2 程度の紙基材にカオリン主体のコ
ート層を両面で、40g/m2 程度塗工されており、こ
の損紙はリサイクル使用されている。このことからも、
離解性が良好であれば、樹脂組成物の比重はさほど重大
な品質問題でないことが分かる。無機フィラーは、組成
物(A)〜(C)の合計100重量部に対し、20〜3
00重量部、好ましくは20〜200重量部である。2
0重量部未満では、コストダウンの効果が少なく、30
0重量部を越えると、耐水・防湿層の成膜性が悪化す
る。
融粘度調整、耐ブロッキング性の改良等の目的で、更に
(E)ワックスを添加することができる。ワックスの添
加量が多いと、防湿性向上効果が得られるものの、耐水
・防湿紙の裏面への転写による滑り性の悪化(滑り過ぎ
る)、耐熱性の低下などの問題が顕在化するので好まし
くない。
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
モンタンワックス、カルナバワックス、キャンデリラワ
ックス、フィシヤートロプシュワックスなどの天然ワッ
クスが挙げられる。これらは単独または2種以上混合し
て用いることができる。ワックスの使用量は、樹脂組成
物の配合比率により変動するため一概には規定できない
が、溶融粘度調整用としては、10重量部以下が好適に
使用される。
ーで離解し、古紙として再使用する場合、本発明の樹脂
組成物を紙基材とほぼ同色に着色することにより、抄造
された再生紙上にある樹脂組成物が見えにくくなり、再
生紙の品質低下を抑えることができ好都合である。着色
のレベルはあまり厳密でなくて良いが、紙基材とほぼ同
色か少し薄目が好適である。濃い目の場合は、樹脂組成
物の存在が目立ち易い。
るなどの目的で、酸化防止剤などの安定剤、粘度調整
剤、滑剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤等の添加剤
を配合してもさしつかえない。
耐水・防湿層を形成した後、更に耐水・防湿層の上に
(メタ)アクリル系樹脂のコート層を設けることができ
る。コート層は、耐水・防湿層のブロッキング性の改
良、包装される紙製品等への少量物質の転移の抑止、耐
滑り性の付与(滑りにくくする)、包装用糊の接着性向
上などに有効である。(メタ)アクリル系樹脂として
は、メタクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸、アクリ
ル酸エステル、スチレンなどの共重合樹脂が好適に使用
される。溶剤に溶解された溶液状、水系に分散されたエ
マルジョン状を問わない。主成分が(メタ)アクリル系
樹脂であれば、ポリ(スチレン−ブタジエン)系ラテッ
クス等を併用することもできる。耐水・防湿層に各種コ
ーターで塗工後、溶媒を乾燥により除去し、コート層を
形成する。コート層の厚みは、0.1〜3.0g/m2
が好適である。このコート層の(メタ)アクリル系樹脂
に添加剤として、例えば、滑り防止剤としての無機フィ
ラー、耐ブロッキング改良剤としての少量のワックス
類、静電気除去のための帯電防止剤、表面外観改良のた
めの艶消し剤、リサイクルされた古紙に本発明の組成物
及び/またはコート剤が目立たなくなるための着色剤な
どを添加することができる。これらは必要に応じ、2種
以上適宜組み合わせて使用される。
にサンドイッチ状に介設することにより、合わせ紙(ポ
リサンドタイプ)の耐水・防湿紙を提供することができ
る。ポリサンドタイプの耐水・防湿紙は、一の紙基材に
熱溶融された本発明樹脂組成物が塗工された後、冷却さ
れるまでに他の紙基材を配設し、加圧により接着させる
などの方法により容易に製造することができる。また、
片面に耐水・防湿層が形成された耐水・防湿紙に、熱ま
たは接着剤で紙基材または耐水・防湿紙を接着すること
により製造することも可能である。更に、2枚の紙基材
を同時に繰り出し、その2枚の紙基材の間に押出ラミネ
ートマシンでダイスから本発明の樹脂組成物を溶融押出
し、ポリサンド加工を行い製造することも可能である。
の片面または両面、即ち、紙基材の該樹脂組成物が設け
られる面または該面と対向する他の紙基材の、該樹脂組
成物と接する面との両面に目止め剤を塗工して目止め層
を設けることは、樹脂組成物が過大に紙基材に染み込む
ことによる、耐水性の低下、透湿性の低下、離解性の悪
化を防止する上で好ましい。2枚の紙基材をサンドイッ
チ状に挟み込むときにも有用である。目止め剤として
は、(メタ)アクリル系、スチレン−ブタジエン系、酢
酸ビニル系、塩素化ポリオレフィン等のポリマーの溶剤
溶液、(メタ)アクリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニリ
デン系等のポリマーのエマルジョン、SBR系、NBR
系等のラテックス等が使用される。目止め剤の選定は、
本発明の樹脂組成物との接着性の良いことが重要である
が、樹脂組成物に(C)相溶化剤を使用すると接着性が
改良されるため、目止め剤を広範囲に選定することがで
きる。目止め剤の使用量は、通常、0.1〜20g/m
2 程度であるが、接着強度、離解性から0.5〜5g/
m2 が好適である。
より、目止め剤樹脂成分を減少させ、また紙基材への浸
透を減少させ目止め効果を高めることができる。無機フ
ィラーとしては、(D)で詳記した、無機フィラーを使
用することができるが、塗工厚みが小さいことから、そ
の平均粒径は過半が2μm以下が好適であり、目止め剤
樹脂成分100重量部に対して、20〜200重量部が
好適である。目止め剤には、更に、酸化防止剤、粘度調
整剤、着色剤などを配合することができる。
基材の少なくとも片面に塗工等により設けられる。塗工
量は所望の耐水性、防湿性により適宜決定すればよい
が、通常、10〜50g/m2 程度が好適である。防湿
紙としての透湿性は、50g/m2 ・24hr以下、好
ましくは、40g/m2 ・24hr以下(測定方法:J
I S Z 0208)と言われているため、安価な耐
水・防湿紙を提供するためには、塗工量は、16〜25
g/m2 が特に好適である。紙基材に対する本発明樹脂
組成物の塗工方法は、ロールコーター、スロットオリフ
ィスコーター、エクストルージョンコーターなどのコー
ター類使用のコーティング方式とTダイ使用の押出ラミ
ネート方式などが可能であるが、これらに限定されず、
いかなる方法を用いてもよい。また、目止め層を設ける
場合には、本発明樹脂組成物の塗工に先立って、紙基材
の該樹脂組成物が塗工される面、または対向する他の紙
基材の該樹脂組成物と接する面、またはその両方に目止
め層が塗工等により設けられる。
・防湿紙は、例えば、紙基材として、クラフト紙の片面
に適用した場合、製紙製品のリサイクル可能な包装用防
湿紙、プラスチックペレット製品などの製品袋として有
用である。晒クラフト紙の片面に塗工し、反対面に図柄
印刷を施したものはPPC(プレーンペーパーコピヤ
ー)用紙のリサイクル可能な包装紙として有用である。
また、カップ原紙に塗工し、製罐機で打ち抜き・製罐す
れば、リサイクル可能な耐水性に優れた紙コツプが得ら
れる。その他、ライナー紙に目止めの上塗工し、コルゲ
ートマシンでダンボール原紙に加工後、組み立てて耐水
・防湿ダンボール箱を製造することもできる。更に、2
枚の紙基材を同時に繰り出すことのできるラミネートマ
シンで、紙基材の間にTダイから本発明組成物を押出す
ることなどにより、サンドイッチ状のポリサンドタイプ
の耐水・防湿紙が得られる。など、広範囲な用途に安価
で有用な耐水・防湿紙を供給できる。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、以下の記載において、部は特に断らない
限り、重量部を示す。
合体、重量平均分子量70000)(A1)40部、結
晶性ポリプロピレン樹脂〔ホモタイプ、MFR(JIS
K 7210、230℃)=38g/10分、融点1
57℃〕(A2)20部、(B)成分としてテルペンフ
ェノール共重合樹脂(環球式軟化点145℃、酸価1以
下、数平均分子量1000)(B1)40部、(D)炭
酸カルシウム(重質、平均粒子径1μm)(D1)10
0部、及び安定剤としてヒンダードフェノール系酸化防
止剤(融点110〜125℃)1部からなる混合物を同
方向2軸押出機を用い、押出・混練・ペレッッティング
して、本発明の樹脂組成物を作成した。なお、ダイス温
度は180℃に設定した。得られたペレットをラミネー
トマシンの1軸押出機を使用して75g/m2 のクラフ
ト紙上の片面に20g/m2 塗工して、耐水・防湿紙を
得た。なお、Tダイの温度は、220℃に設定した。
水による離解性、耐ブロッキング性を以下に示した方法
で測定した。結果は表1に示したように、平判状及び十
字折りでの透湿度は良好な防湿性を示した。また、水に
よる離解性が良好で、抄紙した紙の加熱によるにじみ出
しは見られなかった。耐ブロッキング性については、僅
かにブロッキングが認められた。離解後の白水(パルプ
成分が抄紙された後の櫨液)を実際の製紙工程でのパル
プ濃度である0.5%相当に希釈してCOD、BODを
測定したが、ブランクのクラフト紙だけを同様に処理し
た値と同じであった(COD:2.5ppm、BOD:
2ppm)。このことは、本発明の樹脂組成物からなる
耐水・防湿紙は、離解中に、水への酸化性物質、有機化
合物の溶解が殆ど無いことを示している。
(平判状と十字折り)を測定する。なお、十字折りは、
吸湿に非常に厳しい製品の包装を考慮した透湿度測定方
法であり、JISでは規定されていない。そのサンプル
の作成方法は、サンプルの中央を十文字に折り、折り目
上を3kgのローラーで1往復させ折り目を付けた後、
透湿度を測定する。透湿度は、一般的に、50g/m2
・24hr以下、好ましくは40g/m2 ・24hr以
下であれば、防湿紙として使用される。
1.5cm角に切断した防湿紙サンプルを2Lの水に対し
て40g(パルプ濃度:2重量%)投入して、3000
回転/分、30分間撹拌後、パルプ溶液及び抄紙したも
のの樹脂分散性を下記の基準で目視により判定する。 ○:抄紙された紙に樹脂の存在がほとんど確認できな
い。 ×:抄紙された紙に、細かく分散されていない樹脂が付
着・存在する。
ン内で150℃、1分間加熱して、にじみの有無を下記
の基準で目視により判定する。にじみ出しが相当見られ
るものは、抄紙・乾燥工程、二次加工工程で、耐熱性に
問題を発生させる危険性があるため、古紙として再活用
できない。 ○:にじみ出しが見られない。 ×:にじみ出しが相当見られる。
0枚の表裏を重ね、0.196MPa(2kg/c
m2 )圧力の下、50℃で16時間放置する。室温に戻
した後、防湿紙サンプルを1枚ずつ手で剥がし、ブロッ
キングの状態を下記の基準で判定する。 ○:容易に1枚ずつ剥がれ、殆ど音がしない。 △:剥がすときに、僅かに音がする。 ×:剥がすと、防湿層の一部が剥離する、または、簡単
には剥がせない。
以外は実施例1と同様にして耐水・防湿紙を作成し、性
能を評価した。結果は表1に示すように、透湿度、離解
性及び耐ブロッキング性に優れていた。尚、実施例1で
使用していない材料の詳細は、以下の通りである。 (A3)結晶性ポリプロピレン樹脂:ホモポリマー、重量平
均分子量100000、MFR(JIS K 7210
230℃)650g/10分 (A4)アモルファス(プロピレン−ブテン1)共重合樹
脂:重量平均分子量80000、環球式軟化点110
℃、Tg−26℃ (A5)低分子量ポリプロピレン:溶液粘度分子量2100
0、融点143℃、密度0.91g/cm3 。 (B2)水添脂環族系石油樹脂:環球式軟化点135℃、分
子量860、酸化0.0。 (C) 相溶化剤:無水マレイン酸変性ポリプロピレン、軟
化点154℃、酸価26、数平均分子量40000。
タクリル酸メチル−アクリル酸エチル−アクリル酸共重
合樹脂のイソプロピルアルコール−水溶液(アロロン:
株式会社日本触媒)100部に実施例1で使用した炭酸
カルシウム100部を混合し、水で希釈した溶液を固形
分として1.0g/m2 塗工し、80℃、1分間乾燥さ
せ、コート層を形成した。耐ブロッキング性の評価は良
好で、1枚ずつ簡単に剥がすことができた。
組成物を塗工する75g/m2 クラフト紙の塗工面に、
予めメタクリル酸エステル系目止め剤(旭化成工業
(株))を2g/m2 塗工した紙基材を用いた。作成し
た防湿紙の防湿層塗工面を200〜210℃に加熱し、
もう1枚の同じクラフト紙(目止め剤は塗工していな
い)を重ね、カレンダーロールで加圧して接着させ、防
湿層がサンドイッチ状に挟まれた、合わせ紙のサンプル
を作成した。接着性は良好で、2枚の紙を剥がそうとす
れば紙基材が破壊された。性能評価結果は表1の通りで
あり、透湿度、離解性共、良好であった。なお、表面、
裏面共クラフト紙であるため、耐ブロッキング性は全く
問題ないものであった。
以外は、実施例1と同様にして耐水・防湿紙を得た。結
果は表1に示すように、透湿度、離解性の少なくともい
ずれかの点に致命的な難点を有するものであった。
0μmの厚さでラミネートした耐水・防湿紙を作成し、
性能を評価した。結果は表1に示す如く、透湿度は35
(g/m2 ・24hr)と良好で、耐ブロッキング性も
良好であったが、離解性評価では、耐水・防湿層はまっ
たく離解せず、ポリエチレンのフィルムが残ったままで
あった。
合体、重量平均分子量70000)(A1)22部、結
晶性ポリプロピレン樹脂〔ブロックタイプ、MFR(J
IS K 7210、230℃)=55g/10分、融
点143℃〕(A6)30部、(B)成分として水素化
テルペン樹脂(環球式軟化点135℃、酸価1以下、数
平均分子量1000)(B3)45部、(C)成分とし
て無水マレイン酸変性ポリプロピレン(C)3部、
(D)成分として、カオリン(平均粒子径1μm)(D
2)100部、及び安定剤としてヒンダードフェノール
系酸化防止剤(融点110〜125℃)1部からなる混
合物を同方向2軸押出機を用い、押出・混練・ペレッテ
ィングして、本発明の樹脂組成物を作成した。なお、ダ
イス温度は180℃に設定した。
軸押出機を使用して220g/m2のカップ原紙(バー
ジンパルプ100%)上の片面に30g/m2 塗工し
て、耐水紙を得た。なお、Tダイの温度は、230℃に
設定した。得られた耐水紙についての評価結果は表2に
示したように、水による離解性が良好で、抄紙した紙の
加熱によるにじみ出しは見られなかった。この耐水紙を
所定の大きさの扇形(胴部)、円形(底部)に切り抜
き、耐水層を内側にして紙コップを作成した。熱板加熱
方式のヒートシーラーで、ポリエチレンラミネート耐水
紙と変わらないヒートシール強度を得た。この紙コップ
にメチレンブルー着色の水溶液を注入して、40℃、1
週間放置したが、紙基材へのメチレンブルーの浸透は観
察されず、耐水性に問題ないことが分かった。
レスで平板を成形し、食品衛生法に基づく、厚生省告示
20号に準拠した衛生試験を実施した。材質試験の鉛、
カドミウムは検出限界以下であった。また、重金属溶出
量は基準以下であった。過マンガン酸カリウム消費量、
及び疑似溶剤による溶出試験の蒸発残留物のうち、水、
20%アルコールは基準以下であった。したがって、こ
れらの基準に適合する食品の容器として使用可能であ
る。
・防湿層として用いた耐水・防湿紙は、オレフィン系樹
脂をラミネートした耐水紙、防湿紙と同等またはそれ以
上の耐水性、防湿性を有している。また、近年提案され
ているエマルジョン塗工タイプのリサイクル可能な防湿
紙と同等の水に対する離解性及び分散性を有し、抄紙後
の加熱によるにじみも無く、紙製品に再生することがで
きる。また抄紙時の排水処理にも負荷をかけない。更
に、樹脂組成物は従来より安価であり、製造設備的にも
安価である。製造作業能率も良好である。本発明は、工
業製品の防湿包装紙、家庭用品等の防湿容器材料、耐水
性を必要とする容器・カップ等として、非常に有用な耐
水・防湿紙を提供するとともに、使用後の再活用による
木材資源の保護、及び焼却廃棄しないため環境の保護に
大きく寄与するものである。
Claims (18)
- 【請求項1】 (A)ポリオレフィン40〜75重量
部、(B)粘着付与剤25〜60重量部、(C)相溶化
剤0〜20重量部の(A)、(B)、(C)合計100
重量部に対し、(D)無機フィラー20〜300重量部
を配合してなる樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)ポリオレフィンが、少なくとも1
種のアモルファスポリプロピレン系樹脂を使用する請求
項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 (A)ポリオレフィンが、プロピレン単
独重合体またはプロピレンとエチレン及びアルファオレ
フィンよりなる群から選ばれた少なくとも1種との共重
合体である、結晶性ポリプロピレン系樹脂である請求項
1記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 (B)粘着付与剤が、ロジン、変性ロジ
ン、これらのエステル化合物、アルキルフェノール樹
脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂、ロジン変性
キシレン樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹
脂、芳香族変性テルペン樹脂、オレフィン系樹脂、スチ
レン系樹脂、石油樹脂、水添石油樹脂、及びクマロンイ
ンデン樹脂よりなる群から選ばれた少なくとも1種の粘
着付与剤である請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 (B)粘着付与剤が、水添脂環族系石油
樹脂、水素化テルペン樹脂、及び水添ロジンエステルよ
りなる群から選ばれた少なくとも1種の粘着付与剤であ
る請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 (C)相溶化剤が、酸化ポリオレフィン
及び/または酸基変性ポリオレフィンである請求項1記
載の樹脂組成物。 - 【請求項7】 (D)無機フィラーが、平均粒子径5μ
m以下の無機フィラーである請求項1記載の樹脂組成
物。 - 【請求項8】 (D)無機フィラーが、平均粒子径5μ
m以下の炭酸カルシウム、カオリン及びクレーよりなる
群から選ばれた少なくとも1種の無機フィラーである請
求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項9】 紙基材とほぼ同色に着色してなる請求項
1〜7記載の樹脂組成物。 - 【請求項10】 紙基材の少なくとも片面に、請求項1
〜9のいずれか1項に記載の樹脂組成物からなる耐水・
防湿層を設けたことを特徴とする耐水・防湿紙。 - 【請求項11】 紙基材の少なくとも片面に、請求項5
に記載の樹脂組成物からなる耐水・防湿層を設けたこと
を特徴とする食品用の耐水・防湿紙。 - 【請求項12】 耐水・防湿層の上に(メタ)アクリル
系樹脂のコート層を設けた請求項10又は11記載の耐
水・防湿紙。 - 【請求項13】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
樹脂組成物を2枚以上の紙基材の間に介設したことを特
徴とする耐水・防湿紙。 - 【請求項14】 紙基材の樹脂組成物が設けられる面ま
たは対向する他の紙基材の樹脂組成物と接する面との両
面に目止め層を設けた請求項10〜13のいずれか1項
に記載の耐水・防湿紙。 - 【請求項15】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
樹脂組成物を紙基材の少なくとも片面に塗工して耐水・
防湿層を形成することを特徴とする請求項10又は11
記載の耐水・防湿紙の製造方法。 - 【請求項16】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
樹脂組成物を紙基材の少なくとも片面に塗工して耐水・
防湿層を形成し、更にその上に(メタ)アクリル系樹脂
のコート層を形成することを特徴とする請求項12記載
の耐水・防湿紙の製造方法。 - 【請求項17】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
樹脂組成物を、2枚以上の紙基材の間に介設したことを
特徴とする請求項13記載の耐水・防湿紙の製造方法。 - 【請求項18】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
樹脂組成物を紙基材に塗工する前に、該紙基材の樹脂組
成物の塗工面または対向する他の紙基材の樹脂組成物と
接する面との両面に目止め剤を塗工する請求項14記載
の耐水・防湿紙の製造方法。
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