JP2002037613A - ヒドロキシアパタイトの製造方法 - Google Patents

ヒドロキシアパタイトの製造方法

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JP2002037613A
JP2002037613A JP2000254645A JP2000254645A JP2002037613A JP 2002037613 A JP2002037613 A JP 2002037613A JP 2000254645 A JP2000254645 A JP 2000254645A JP 2000254645 A JP2000254645 A JP 2000254645A JP 2002037613 A JP2002037613 A JP 2002037613A
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fine powder
eggshell
calcium
powder
hydroxyapatite
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JP2000254645A
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English (en)
Inventor
Akio Henmi
彰男 逸見
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KENNO EHIME FRESH FOODS KK
SEKI CO Ltd
Original Assignee
KENNO EHIME FRESH FOODS KK
SEKI CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [課題] 卵殻を原料としてヒドロキシアパタイトを製
造可能にする。 [解決手段] 卵殻を水酸化ナトリウム稀薄水溶液で洗
浄後、卵殻を粉砕し、得られた卵殻粉を約800℃の温
度で約2時間加熱焼成して炭酸カルシウムの白色粉末を
得る。この炭酸カルシウム微粉末を硝酸水溶液に溶解
後、水分を除去して硝酸カルシウムの微粉末を得る。さ
らに、この微粉末をリン酸一水素アンモニウム水溶液に
混合して、生成された沈降物を採取し、水洗後、乾燥し
てヒドロキシアパタイトを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒドロキシアパタ
イトの製造方法に関し、詳しくは廃棄処理以外に用途の
ない卵殻を利用したヒドロキシアパタイトの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】リン酸系セラミックであるヒドロキシア
パタイトは生体適合性に優れている点より、例えば人工
骨や人工歯等の骨補填材として医療用及び歯科用として
(例えば特開平5−237178号公報、特開平6−2
4994号公報、特開平7−291759号公報、特開
平9−30980号公報、特開平11−244373号
公報参照)、また、歯の研磨剤や、蛍光材料、イオン交
換体、吸着材、濾過材、触媒として工業分野でも幅広く
使用されている(例えば、特開昭56−45814号公
報、特開昭63−40782号公報参照)。従来、ヒド
ロキシアパタイトの製造方法には、乾式法と湿式法があ
る(例えば、特開平2−1310663号公報、特開平
2−131064号公報、特開平4−321508号公
報、特開平7−206412号公報、特開平10−23
6806号公報参照)。つまり、上記公報に示すように
乾式法では、原料に炭酸カルシウムやリン酸カルシウム
等を使用して試料を調整し、粉砕、混合後電気炉等で焼
成することにより得ている。湿式法では、水酸化カルシ
ウム等を水中に乳液状に懸濁しリン酸をヒドロキシアパ
タイトのカルシウムとリンの割合と同等となるように調
整し添加する方法で得られる。乾式法及び湿式法のいず
れも原料となるカルシウム化合物に合成されたカルシウ
ム化合物を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、廃棄以外
に何ら用途のない卵殻の約98%は無機物からなり、こ
の無機物の95%以上が炭酸カルシウムであることに着
目し、卵殻よりヒドロキシアパタイトを製造する方法を
創案した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、卵殻より卵
白及び卵殻膜を除去後、卵殻を粉砕し、得られた卵殻粉
を所定温度で所定時間加熱焼成して酸化カルシウムの微
粉末を得る工程と、該酸化カルシウム微粉末を硝酸水溶
液に添加混合し、反応により得られた硝酸カルシウム水
溶液を完全に乾燥して硝酸カルシウム微粉末を得る工程
と、該硝酸カルシウム微粉末を、カルシウムとリンのモ
ル比が1.5〜1.8付近となるような割合でリン酸塩
水溶液に添加混合し、所定温度にて所定時間加熱反応さ
せてヒドロキシアパタイトを生成する工程とを結合して
構成されていることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。卵殻を規定濃度0.1〜2.0Nの水酸化ナト
リウム水溶液に浸漬し、卵殻に付着している卵白アルブ
ミン等の蛋白質や卵殻膜を完全に溶解除去後、水洗す
る。卵殻の洗浄に水酸化ナトリウム水溶液を用いるの
は、水酸化ナトリウム水溶液に蛋白質溶解作用があるた
めである。つまり、卵より卵黄及び卵白を取り出した卵
殻には卵白及び卵殻膜が付着している。卵白の組成は水
約90%、水溶性の球状蛋白質約10%であり、また卵
殻膜は厚さ約70μm程度の薄膜からなり繊維の会合に
より卵殻に固く付着し物理的剥離が困難なため、化学的
反応により卵殻膜を剥離除去することが、最も完全に除
去できるためである。洗浄後の卵殻は、粉砕機を用いて
約5〜20メッシュの粉末に粉砕する。この卵殻粉を1
気圧で約800℃の温度の条件下で約2時間加熱処理
し、炭酸カルシウムの白色粉末を得る。この炭酸カルシ
ウムの白色粉末10gを規定濃度0.5〜5Nの硝酸水
溶液500mlに加えると反応して溶解し、硝酸カルシ
ウム水溶液を生成する。次に、硝酸カルシウム水溶液を
60℃に昇温し約24時間加熱して水を完全に除去し、
無色の微粉末23gを得た。これは示性式Ca(N
・4HOの硝酸カルシウムである。この硝酸
カルシウムの微粉末23gを、アンモニア水を加えてp
H12に調整した5%濃度のリン酸一水素アンモニウム
水溶液160mlに加えて混合して反応させ、液温80
℃の状態を保持するように4時間加熱した。次いで濾過
水洗し、初めは100℃で、続いて250℃の温度環境
下に2時間放置して乾燥し、白色の微粉末9gを得た。
化学分析からカルシウムが40%、リンが19%で、C
a/Pモル比1.7であった。又、X線回析によりヒド
ロキシアパタイトであることが確認された。
【0006】
【発明の効果】本発明は、Ca/Pモル比が、1.7に
近似の微粉末からなるヒドロキシアパタイトを、廃棄以
外に全く用途の無かった卵殻を原料として製造すること
ができ、製造工程に於いても安全性が高く、しかも廃棄
に関する環境問題も解消できるという効果がある。
フロントページの続き (72)発明者 逸見 彰男 松山市来住町645−20 Fターム(参考) 4D004 AA04 AA50 AC05 BA10 CA04 CA12 CA15 CA22 CA30 CA34 CA35 CA40 CA42 CC11 DA02 DA03 DA06 DA10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵殻より卵白及び卵殻膜を除去後、卵殻
    を粉砕し、得られた卵殻粉を所定温度で所定時間加熱焼
    成して酸化カルシウムの微粉末を得る工程と、該酸化カ
    ルシウム微粉末を硝酸水溶液に添加混合し、反応により
    得られた硝酸カルシウム水溶液を完全に乾燥して硝酸カ
    ルシウム微粉末を得る工程と、該硝酸カルシウム微粉末
    を、カルシウムとリンのモル比が1.5〜1.8付近と
    なるような割合でリン酸塩水溶液に添加混合し、所定温
    度にて所定時間加熱反応させてヒドロキシアパタイトを
    生成する工程とを結合して構成されてなることを特徴と
    するヒドロキシアパタイトの製造方法。
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