JP2002037117A - 騎乗型四輪不整地走行車のステアリング装置 - Google Patents

騎乗型四輪不整地走行車のステアリング装置

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JP2002037117A
JP2002037117A JP2000225307A JP2000225307A JP2002037117A JP 2002037117 A JP2002037117 A JP 2002037117A JP 2000225307 A JP2000225307 A JP 2000225307A JP 2000225307 A JP2000225307 A JP 2000225307A JP 2002037117 A JP2002037117 A JP 2002037117A
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steering shaft
body frame
bracket
steering
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JP2000225307A
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Hiroyuki Tezuka
宏幸 手塚
Sosuke Kinouchi
総介 木野内
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産ライン上での芯出し作業が簡単になって
作業工数が削減されて生産性が向上されるとともに、ス
テアリングシャフトの上部取付部における偏摩耗が起こ
りにくく、また車体フレームに対する取付時の締付力を
増強でき、ステアリングシャフトの支持剛性を高めるこ
とができるATVのステアリング装置を提供する。 【解決手段】 上端部にバーハンドル11を備えたステ
アリングシャフト10がその下端部を球体軸受13aを
介して支持することにより車体フレーム2に回転可能に
設けられ、該ハンドル11の操作によって操舵される騎
乗型四輪不整地走行車1において、ステアリングシャフ
ト10の上端部寄りを、円周方向で複数に分割した球体
軸受28を介して上部ブラケット29により車体フレー
ム2に支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、騎乗型四輪不整
地走行車(以下、単にATVとも略称する)におけるス
テアリング装置、とくにステアリングシャフトを車体フ
レームに取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ATVは、不整地(全地勢)走行車両と
も呼ばれる騎乗型四輪車で、砂地、凹凸のある土地や岩
山、または泥水等の水溜まりのある不整地を走行するこ
とが可能である。
【0003】ATVの車体フレームには、ステアリング
シャフトが回転可能に設けられており、このステアリン
グシャフトの上端部には、たとえばバー式ハンドルが取
り付けられている。運転者はこのハンドルを操作してA
TVを操舵するが、ハンドルを介してステアリングシャ
フトが中心軸回りに回転し、タイロッド等のリンク機構
を介して両側の車輪が旋回して進行方向が変化しATV
が操舵される。
【0004】ところで、従来のステアリングシャフトの
車体フレームに対する取付構造は、たとえば、特開平1
1−157476号公報に記載されているように、ステ
アリングシャフトの上部が二つ割りの上部軸受ブラケッ
トによりフレーム側ブラケットに回転自在に固定され、
下端部が下部ブラケットにより内装の下部軸受で回転自
在に支持されている。この構造を図7に示しているが、
同図に示すようにステアリングシャフト10の下端部を
下部ブラケット61により、車体フレームの一対のクロ
スメンバー62上に跨がって支持した下部軸受(ボール
ジョイント)61aに取り付けて全方向に揺動を許容し
て回転自在に取り付けたうえ、ステアリングシャフト1
0の上部位置の外周面に、二つ割した一対の上部軸受ブ
ラケット64により挟持するとともに、上部軸受ブラケ
ット64の取付孔64bを一連に貫通するボルト64に
より車体フレームのクロスメンバー65に固定したブラ
ケット66の取付孔66aにナット等により締め付けて
固定している。なお、各上部軸受ブラケット64は、中
央部分がステアリングシャフト10の上部の外周面に対
応する円弧面(軸受面)に形成され、この両側に取付孔
64aを備えた取付孔部を一体に設けた構造からなり、
円弧面にはグリス等の油溜め部64bが設けられてい
る。なお、図7中の符号67はステアリングシャフト1
0の上端に固設されたハンドルブラケットを、符号70
はステアリングシャフト10の下部に一体回転可能に固
定されたセンターアームを、符号72はステアリングシ
ャフト10のストッパー部材をそれぞれ示している。セ
ンターアーム70には、一端が左右の各前輪(図示せ
ず)の車体支持部に連結されたナックルアーム(図示せ
ず)に枢支されたタイロッド71の他端が枢着され、ま
たストッパー部材72は下部ブラケット61上に突設さ
れている。
【0005】実開平1−109491号公報に記載のも
のがあるが、構造が複雑で部品点数が多い、組立性が必
ずしもよくない等の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のステアリングシャフト取付構造では、ステアリ
ングシャフト10の下端部に配置される下部軸受61a
とステアリングシャフト10の上部側に配置される軸受
ブラケット64とに対するステアリングシャフト10の
位置や方向等のずれをなくすため、関連する部品は高度
な加工精度を必要とし、場合によっては芯出し調整を行
ないながら組立を行なう必要があり、取付作業に時間が
かかるなど、生産性が悪い。
【0007】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、構造が簡単で、特別に部品の加工精度を上げること
なく、ステアリングシャフトの上下の支持部の芯出し作
業が容易で生産性の高いATVのステアリング装置を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のステアリング装置は、請求項1記載のとお
り、上端部にハンドルを備えたステアリングシャフトが
その下端部を球体軸受を介して支持することにより車体
フレームに回転可能に設けられ、該ハンドルの操作によ
って操舵される騎乗型四輪不整地走行車において、前記
ステアリングシャフトの上端部寄りを、円周方向で(つ
まり円周方向において)複数に分割した球体軸受を介し
て車体フレームに支持することを特徴としている。
【0009】上記の構成を有する騎乗型四輪不整地走行
車のステアリング装置によれば、ステアリングシャフト
の下端部が球体軸受を介して一定の範囲内で全方向に揺
動自在に支持されるとともに、ステアリングシャフトの
上端部寄りも円周方向で複数に分割された球体軸受によ
り支持される、つまりステアリングシャフトの上端部寄
りも一定の範囲内で全方向に揺動自在に支持されるか
ら、ステアリングシャフトの下端部と上端部寄りとでこ
れらを支持する球体軸受の位置や向きなどに多少のずれ
があっても、上端部寄りの複数の軸受部材がステアリン
グシャフトを支持した状態で位置ずれや向きのずれなど
を吸収する。
【0010】また、球体軸受は円周方向において複数に
分割してあるので、ATVのステアリングシャフトに装
着する際に、回りから容易に取り囲んで装着することが
できる。複数の分割は等間隔に例えば3つ〜4つに分割
したり、各分割部分で角度を変えて分割したりできる。
【0011】請求項2に記載のように、前記ステアリン
グシャフトの上端部寄りの外周面を、円周方向で(つま
り円周方向において)二分割した一対の半割の合成樹脂
製球体軸受を内装した二つ割りブラケットにより挟持固
定して前記車体フレームに支持することが好ましい。
【0012】この構成により、ステアリングシャフトの
上端部寄りの外周面を一対の二つ割りブラケットによっ
て挟み込み、ステアリングシャフトの上端側の全方向へ
の動きを許容した状態においてボルト等により車体フレ
ームに対し簡単に取り付けることができる。また、ステ
アリングシャフトの上下両端部で多少の位置ずれや方向
ずれ又は姿勢のずれ等が存在しても、それらのずれをス
テアリングシャフトの上端部寄りに配置される半割りの
球体軸受によって吸収することができる。さらに、長期
使用によりとくに上部側の球体軸受が摩耗することがあ
っても、二つ割りブラケットを取り外すことにより内部
の合成樹脂製球体軸受を簡単に取り替ることができると
ともに、合成樹脂製球体軸受は比較的低コストであるた
め、ランニングコストが低減される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるATVのス
テアリング装置について実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1は本実施例にかかるステアリング装置
を備えたATVを示す左側面図、図2は図1のATVの
平面図、図3は図1におけるステアリング装置を各構成
部材に分解して示す全体斜視図、図4はステアリングシ
ャフトの下端部取付部分を拡大して示す左側面図、図5
(a)は図4の下部ブラケットの平面図,図5(b)は
図5(a)のA−A線矢視断面図、図6(a)はステア
リングシャフトの上部取付部分を拡大して示す左側面視
断面図,図6(b)は図6(a)のB−B線矢視断面図
である。
【0015】図1・図2に示すように、ATV(騎乗型
四輪不整地走行車)1は、主としてパイプ部材による溶
接組立体で構成される車体フレーム2を有し、この車体
フレーム2内の中央部にエンジン5が搭載されている。
車体フレーム2の前部左右に前輪3が懸架され、車体フ
レーム2の後部に後輪4が懸架されている。左右の後輪
4は、車体フレーム2の後部下端に上下方向に揺動自在
に軸支され且つ懸架装置7を介して支承されたスイング
アーム6の後端に装着されている。
【0016】前輪3は、懸架装置9を介して車体フレー
ム2に対しそれぞれ独立して上下方向に揺動自在に支持
されたロアーアーム(不図示)に軸支されるとともに、
支持部材によりロアーアーム(不図示)の先端部に水平
旋回自在に枢支されている。また、車体フレーム2の前
部にステアリングシャフト10が後方へ傾斜して上下方
向に配置され、ステアリングシャフト10の下端部と上
端部寄りとがそれぞれ回転自在に車体フレーム2に支持
される。すなわち、図3〜図5に示すように、下部ブラ
ケット13がデファレンシャルギヤケース12の上端部
に取付孔13cを貫通するボルト14で固定され、この
下部ブラケット13の中央部にいわゆるボールジョイン
トと称される球体軸受13aが全方向に揺動(回転)可
能に配装されている。球体軸受13aの球体部13bの
中心軸部を下方から上方に向けてボルト15が貫通さ
れ、ステアリングシャフト10の下端中心部のねじ孔1
0aに螺合され締め付けられるが、球体部13bの上下
にそれぞれカラー16・16が配置され、ボルト15が
両カラー16・16を貫通するとともに、各カラー16
の周囲にはシール部材18が嵌着され密封されている。
また、下部ブラケット13の球体軸受13aの周囲で前
端部にストッパー部材19が一体に上向きに突設されて
いる。
【0017】ステアリングシャフト10の下端部に、図
3に示すようにセンターアーム20が一体回転可能に装
着されている。このセンターアーム20の後部側は後方
に張り出しており、その後端部に左右一対の取付孔20
aが上下に貫通して穿設され、また前端側には二股状に
円周方向に所定角度で拡がった一対のストッパー部20
b・20bが形設されている。ステアリングシャフト2
の下端部が下部ブラケット13の球体軸受13aに取り
付けられた状態で、一対のストッパー部20b・20b
間にブラケット13に一体に形成されたストッパー部材
19が配置される。そして、左右の各タイロッド21の
内端部の下向きの枢支部21aがセンターアーム20の
各取付孔20aにワッシャー22を介して緩挿され、ナ
ット23を螺着することにより回転可能に枢支連結され
る。各タイロッド21の外端部側の下向きの枢支部21
bは、同様に前輪3(図1)の対応するナックルアーム
24の取付孔24aにワッシャー25を介して緩挿さ
れ、ナット26を螺着することにより回転可能に枢支連
結される。
【0018】図3に示すように、ステアリングシャフト
10の上端には、バーハンドル11(図1)を取り付け
るためのハンドルブラケット27が固定され、このハン
ドルブラケット27の下方においてステアリングシャフ
ト10の外周面が一定の幅(寸法)にわたってわずかに
切削され、凹状段部10bに形成されている。一方、一
対の自己潤滑性を有する合成樹脂製の球体軸受28・2
8は半径方向に伸びる分割面で円周方向において二分割
され、それぞれ外周面が球体の一部をなすように球形に
形成され、内周面が上記ステアリングシャフト10の凹
状段部10bの外周面に遊嵌合可能な円筒状に形成され
ている。そして、これらの一対の合成樹脂製の球体軸受
28・28をそれぞれ内装した、半径方向に伸びる分割
面で円周方向において二分割され、内周面が球面状に形
成された一対の上部ブラケット29・29により、ステ
アリングシャフト10の凹状段部10bの周囲が回転可
能に挟持固定される。なお、本例の場合、球体軸受28
には二硫化モリブデン入りナイロン製のものを用いてい
る。車体フレーム2(図1)内の上部側に幅方向にクロ
スメンバー2bが配設されており、このクロスメンバー
2bに、上記上部ブラケット29を固定するためのブラ
ケット30が溶接により一体に固定されている。
【0019】しかして、図3・図6に示すように、上記
一対の上部ブラケット29・29の両側に、一連に連通
する横孔29cがそれぞれ貫通して穿設され、上記半割
の球体軸受28・28をそれぞれ内装した上部ブラケッ
ト29・29の内部に、ステアリングシャフト10の凹
状段部10bを挟持させて保持し、上部ブラケット29
の対向面を相互に突き合わせた状態でボルト32を各横
孔29cに挿入し、上部ブラケット29・29を共締め
にて車体フレーム2のブラケット30のナット33に螺
合させ締め付けて固定することにより、ステアリングシ
ャフト10を車体フレーム2に対して回動自在に支持し
ている。このとき、中央のスリーブ31が上部ブラケッ
ト29・29間に跨がって挿入され、上部ブラケット2
9・29が相互にずれないようにしている。なお、上部
ブラケット29・29の各横孔29cにおいて、スリー
ブ31を挿入する箇所には孔径を大きくした大口径部2
9dが形成してある。また、上部ブラケット29・29
の上下の開口部周囲には、図6のように円環状のシール
キャップ34が嵌着される。このため、各上部ブラケッ
ト29・29の内周面の上下両端部には、シールキャッ
プ34の鍔部34aを嵌入可能な環状溝29fが形成さ
れ、また内周面の中央部には前記球体軸受28・28の
球形外周面に対応する球形凹状部29eが形成されてい
る。
【0020】このようにして、ステアリングシャフト1
0の上下が下部ブラケット13と上部ブラケット29と
により中心軸線回りにそれぞれ回転自在に取り付けられ
た状態で、図6(a)のようにステアリングシャフト1
0は中心軸線に対し全方向に略3.5゜の範囲内で揺動
可能に支持される。この構成により、ステアリングシャ
フト10の上下が下部ブラケット13と上部ブラケット
29との芯ずれや向きのずれなどが吸収される。また、
半割の上部ブラケット29・29内に半割の球体軸受2
8・28を嵌め込み、これらの部材でステアリングシャ
フト10の外周面を挟持して車体フレーム2に取り付け
ればよいので、構造が簡単で、組付けが容易で作業が短
時間で済む。
【0021】また、ステアリングシャフト10の下端部
は左右の前輪3にタイロッド21を介して連結され、ス
テアリングシャフト10の上端のハンドルブラケット2
7に固定されたバーハンドル11により前輪3が操舵さ
れる。このとき、ステアリングシャフト10の下端のセ
ンターアーム20がステアリングシャフト10と一体的
に回転し、二股状の一対のストッパー部20b・20b
の一方が下部ブラケット13側のストッパー部材19に
当接することにとによって回転角度が一定の範囲内に規
制される。しかも、左右のタイロッド21が枢支される
センターアーム20の位置が下部ブラケット13の直上
で、ステアリングシャフト10側のストッパー部20b
と下部ブラケット13側のストッパー部材19とは極め
て接近した位置に設けられているから、仮にストッパー
部20bとストッパー部材19とが激しく衝突し合うこ
とがあっても、ステアリングシャフト10のねじりモー
メントが全長に及んだりすることがなく、またストッパ
ー部20bとストッパー部材19の衝突時にステアリン
グシャフト10がねじれたりせず、高い剛性が保たれ
る。
【0022】図1に示すように、前輪3および後輪4
は、車体フレーム2に搭載されたエンジン5にドライブ
シャフト(不図示)などの伝動機構およびデファレンシ
ャルギヤ12・43を介してそれぞれ駆動される。車体
フレーム2の上部において、前部から荷物を積載するフ
ロントキャリア41、前記バーハンドル11、燃料タン
ク44並びに運転者(ドライバー)が跨がって乗れる騎
乗型シート45が前方から後方にかけてこの順番に配設
されている。さらに騎乗型シート45の後方に、リヤキ
ャリア42などが配設されている。
【0023】図2に示すように、左右の前輪3はフロン
トフェンダー46で覆われているが、フロントフェンダ
ー46は各前輪3を覆う両側フェンダー部分46aとこ
れらのフェンダー部分46a間に跨がる略水平な中央フ
ェンダー部分46bとを備えており、このフェンダー4
6は平面視において前方へ向け幅が漸次狭くなるように
形成されている。左右の後輪4はリヤフェンダー47で
覆われているが、リヤフェンダー47も、両側フェンダ
ー部分47aに跨がって騎乗型シート45の周りを覆う
ほぼ水平な中央フェンダー部分47bを備えている。フ
ロントフェンダー46とリヤフェンダー47との間に
は、上部において燃料タンク44周りを覆うカバー48
が介設され、また下部においては両側のステップボード
49によって接続されている。
【0024】図1に示すように、ステアリングシャフト
10とバーハンドル11の固定部(ハンドルブラケット
27)付近は、前後に二分割したハンドルカバー50で
挟むように覆われ、図1・図2のようにフロントフェン
ダー46の中央フェンダー部分46bの一部がハンドル
カバー50の下端まで隆起している。中央フェンダー部
分46bには、ステアリングシャフト10を上方へ突出
させるための開口(図示せず)が設けられているが、ス
テアリングシャフト10の上端側の全方向への揺動範囲
は図6(a)のように最大で7゜で、しかもその開口と
上部ブラケット13の位置は比較的接近しているので、
開口は小さくできる。また、フロントフェンダー46の
前方で、ATV1の前面にはフロントガード51が配設
されている。
【0025】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明にかかるATVのステアリング装置には、次のよ
うな効果がある。すなわち、 構造が簡単で、しかもステアリングシャフトの下端
部と上端部寄りとでこれらを支持する球体軸受の位置や
向きなどのずれを吸収する。
【0026】 請求項2に記載の発明では、芯出し作
業が容易で、ステアリングシャフトの上端側の全方向へ
の動きを許容した状態でボルト等によりATVの車体フ
レームに対し簡単に取り付けられる。また、長期使用に
よりとくに上部側の球体軸受が摩耗することがあって
も、二つ割りブラケットを取り外すことにより内部の合
成樹脂製球体軸受だけを簡単に取り替て使用できるの
で、ランニングコストが安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるステアリング装置を備
えたATVを示す左側面図である。
【図2】図1のATVを示す平面図である。
【図3】図1におけるATVのステアリング装置を各構
成部材に分解して示す全体斜視図である。
【図4】ステアリングシャフトの下端部取付部分を拡大
して示す左側面図である。
【図5】図5(a)は図4の下部ブラケットの平面図、
図5(b)は図5(a)のA−A線矢視断面図である。
【図6】図6(a)はステアリングシャフトの上部取付
部分を拡大して示す左側面視断面図、図6(b)は図6
(a)のB−B線矢視断面図である。
【図7】従来のステアリング装置を各構成部材に分解し
て示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1…ATV 2…車体フレーム 2b…クロスメンバー 3…前輪 4…後輪 5…エンジン 6…スイングアーム 7・9…懸架装置 10…ステアリングシャフト 10b…凹状段部 11…バーハンドル 12…デファレンシャルギヤケース 13…下部ブラケット 13a…球体軸受 16…カラー 18…シール部材 19…ストッパー部材 20…センターアーム 20b…ストッパー部 21…タイロッド 27…ハンドルブラケット 28…合成樹脂製の球体軸受 29…上部ブラケット 30…ブラケット 31…スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D011 AA07 AC01 AD01 AD12 3D013 CE00 CF01 CF31 CF41 CF51 3D034 BA00 BB08 BC03 BC15 BC25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部にハンドルを備えたステアリング
    シャフトがその下端部を球体軸受を介して支持すること
    により車体フレームに回転可能に設けられ、該ハンドル
    の操作によって操舵される騎乗型四輪不整地走行車にお
    いて、 前記ステアリングシャフトの上端部寄りを、円周方向で
    複数に分割した球体軸受を介して車体フレームに支持す
    ることを特徴とする騎乗型四輪不整地走行車のステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングシャフトの上端部寄り
    の外周面を、円周方向で二分割した一対の半割の合成樹
    脂製球体軸受を内装した二つ割りブラケットにより挟持
    固定して前記車体フレームに支持する請求項1記載の騎
    乗型四輪不整地走行車のステアリング装置。
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