JP2002037014A - エアバッグシステムの制御装置 - Google Patents

エアバッグシステムの制御装置

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JP2002037014A
JP2002037014A JP2000223882A JP2000223882A JP2002037014A JP 2002037014 A JP2002037014 A JP 2002037014A JP 2000223882 A JP2000223882 A JP 2000223882A JP 2000223882 A JP2000223882 A JP 2000223882A JP 2002037014 A JP2002037014 A JP 2002037014A
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control device
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airbag system
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JP2000223882A
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Hiroyuki Konishi
博之 小西
Yoshihiko Mizuta
吉彦 水田
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障検出後に実施される故障解析処理を効率
化する手段を備えたエアバッグシステムの制御装置を提
供する。 【解決手段】 このエアバッグシステムの制御装置は、
エアバッグシステムの動作状況データを周期的に取得す
るデータ取得手段と、そのデータ取得手段によって取得
された動作状況データを符号化するデータ符号化手段
と、エアバッグシステムの故障を検出した時点で、デー
タ符号化手段によって符号化された最新の動作状況デー
タを不揮発性メモリに記録するデータ記録手段と、を具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
エアバッグシステムの制御装置に関し、より詳細には、
故障解析を容易にする手段を備えた制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突時における乗員保護を目的と
して、エアバッグシステムが採用されている。かかるエ
アバッグシステムは、例えば、車両のヘッドライトの後
部等に衝突検出のためのセンサを有し、そして、ハンド
ル内部に運転者を衝突時の衝撃から保護するためのエア
バッグを装着する。そのセンサが衝突を検出すると、エ
アバッグ内に配置されたスクイブ(squib,雷管)
に大電流が流れ、その発熱によって隣接する起爆剤が点
火される。そして、その爆発熱を使った化学物質反応に
よって瞬時にエアバッグ内に窒素ガスが大量に発生して
エアバッグが膨張せしめられる。
【0003】エアバッグシステムを使用する際には、そ
のシステムの正常性及び安全性を常に監視する必要があ
り、その制御装置は、周期的に故障診断処理を実行して
いる。しかし、故障が検出されても、その原因すなわち
不具合箇所を特定して修理することは必ずしも容易なこ
とではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、故障検
出後に実施される故障解析処理を効率化する手段を備え
たエアバッグシステムの制御装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、エアバッグシステムの動作状況デ
ータを周期的に取得するデータ取得手段と、前記データ
取得手段によって取得された動作状況データを符号化す
るデータ符号化手段と、エアバッグシステムの故障を検
出した時点で、前記データ符号化手段によって符号化さ
れた最新の動作状況データを不揮発性メモリに記録する
データ記録手段と、を具備する、エアバッグシステムの
制御装置が提供される。
【0006】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、イグニションスイッチのオン後の経過時間を動作
状況データとして取得する。
【0007】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、バッテリ電圧を動作状況データとして取得する。
【0008】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、点火指令信号の出力中か否かの情報を動作状況デ
ータとして取得する。
【0009】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、電源変動が発生したか否かの情報を動作状況デー
タとして取得する。
【0010】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、車速を動作状況データとして取得する。
【0011】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、制御装置周辺の温度を動作状況データとして取得
する。
【0012】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、制御装置がウォームスタートを経験したか否かの
情報を動作状況データとして取得する。
【0013】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、多数決判定RAMの値の不一致があったか否かの
情報を動作状況データとして取得する。
【0014】また、本発明によれば、前記データ取得手
段は、点火を決定するまでには至らない高い加速度又は
減速度の発生があったか否かの情報を動作状況データと
して取得する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態に係る制御装
置を備えたエアバッグシステムのハードウェア構成を示
すブロック図である。同図において、CPU10は、エ
アバッグシステムの制御中枢となるマイクロプロセッサ
である。そのシステムバス、即ちアドレスバス、データ
バス及びコントロールバスは、ライン12で示される。
【0017】ROM14は、CPU10が実行する処理
プログラムを格納するためのものである。また、RAM
16は、CPU10の演算・制御処理過程における一時
的なデータを格納するためのものである。さらに、EE
PROM18は、不揮発性メモリとしていろいろな診断
情報(電源がオフされても記憶している必要がある)を
格納するためのものである。入出力ポート20は、制御
装置に接続されるセンサ、機器等とインタフェースする
ための回路である。
【0018】スクイブ点火回路26は、制御装置からの
スクイブ点火指令信号を受けてスクイブを点火する回路
であり、これによってエアバッグ装置28の膨張が誘発
される。このスクイブ点火回路26は、イグニションス
イッチ24を介してバッテリ22から電力の供給を受け
る。また、加速度センサ(Gセンサ)30は、衝突判定
のための減速度を感知するセンサである。また、温度セ
ンサ32は、この制御装置付近の温度を検出するもので
ある。
【0019】図2は、図1の構成においてCPU10に
より実行される動作状況データ取得及び符号化ルーチン
の処理手順を示すフローチャートである。本ルーチン
は、所定の周期で繰り返し実行される。まず、ステップ
102では、動作状況データを取得すべき所定のタイミ
ング(例えば、一定時間周期)であるか否かを判定し、
データ取得タイミングであると判定されるときにはステ
ップ104に進む一方、そのタイミングでないと判定さ
れるときには本ルーチンを終了する。
【0020】ステップ104では、取得すべきものとし
て予め定められている動作状況の最新データを取得す
る。なお、対象となる動作状況データについては、後述
する。次いで、ステップ106では、取得された動作状
況データを符号化する。最後に、ステップ108では、
符号化された動作状況データを用いてRAM16内の記
憶内容を更新する。こうして、常に最新の動作状況デー
タがRAM16内に記憶されるとともに、その記憶領域
のサイズは、データの符号化により最小限に抑えられて
いる。
【0021】次に、本実施形態において動作状況データ
として取得されるデータについて説明する。すなわち、
CPU10は、第1の動作状況データとして、イグニシ
ョンスイッチ24のオン後の経過時間を取得する。これ
は、かかる経過時間によってCPU10の処理内容が異
なっているからである。本実施形態においては、かかる
経過時間が0〜2秒のときにはコード“00”、2〜6
秒のときにはコード“01”、6〜15秒のときにはコ
ード“02”、15秒以上のときにはコード“03”と
して、イグニションスイッチ24のオン後の経過時間デ
ータがRAM16内に記憶される。
【0022】また、CPU10は、第2の動作状況デー
タとして、バッテリ22の電圧+Bを取得する。そし
て、本実施形態においては、+Bが8〜10Vのときに
はコード“00”、10〜14Vのときにはコード“0
1”、14〜16Vのときにはコード“02”、8V以
下又は16V以上のときにはコード“03”として、バ
ッテリ電圧データがRAM16内に記憶される。
【0023】また、CPU10は、第3の動作状況デー
タとして、点火指令信号の出力中か否かの情報を動作状
況データとして取得する。そして、本実施形態において
は、点火指令信号の出力中のときにはコード“1”、点
火指令信号の出力中でないときにはコード“0”とし
て、そのデータがRAM16内に記憶される。
【0024】また、CPU10は、第4の動作状況デー
タとして、バッテリ22に係る電源変動が発生したか否
かの情報を取得する。そして、本実施形態においては、
8V以下が50ms以上連続するか又は16V以上が5
0ms以上連続する電源変動が過去に検出されていると
きにはコード“1”、そのような電源変動が過去に検出
されていないときにはコード“0”として、そのデータ
がRAM16内に記憶される。
【0025】また、CPU10は、第5の動作状況デー
タとして、加速度センサ(Gセンサ)30から算出され
る車速を取得する。そして、本実施形態においては、車
速が2km/h以下のときにはコード“00”、2〜4
0km/hのときにはコード“01”、40〜80km
/hのときにはコード“02”、80km/h以上のと
きにはコード“03”として、車速データがRAM16
内に記憶される。
【0026】また、CPU10は、第6の動作状況デー
タとして、温度センサ32によって感知される制御装置
周辺の温度を取得する。そして、本実施形態において
は、温度が0°C以下のときにはコード“00”、0〜
30°Cのときにはコード“01”、30°C以上のと
きにはコード“02”として、温度データがRAM16
内に記憶される。
【0027】また、CPU10は、第7の動作状況デー
タとして、制御装置すなわちCPU10がウォームスタ
ートを経験したか否かの情報を取得する。なお、CPU
電源オフからオンによるパワーオンリセットリスタート
をコールドスタートと呼ぶのに対し、CPU電源がオン
状態でのリセットリスタートをウォームスタートと呼ん
で区別している。そして、本実施形態においては、ウォ
ームスタート有りのときにはコード“1”、ウォームス
タート無しのときにはコード“0”として、そのデータ
がRAM16内に記憶される。
【0028】また、CPU10は、第8の動作状況デー
タとして、多数決判定RAMの値の不一致があったか否
かの情報を取得する。すなわち、ある値を複数のアドレ
スに書き込んでおき、その値を複数のアドレスより読み
出し、それらが一致するか否かのチェックを行い、多数
決で正常と判断された値をその後に利用する処理が行わ
れることがあるが、その際に不一致があればそのことが
記憶される。本実施形態においては、多数決判定RAM
の値の不一致有りのときにはコード“1”、多数決判定
RAMの値の不一致無しのときにはコード“0”とし
て、かかる動作状況データがRAM16内に記憶され
る。
【0029】また、CPU10は、第9の動作状況デー
タとして、点火を決定するまでには至らない高い加速度
又は減速度の発生があったか否かの情報を、加速度セン
サ(Gセンサ)30の出力から取得する。本実施形態に
おいては、±9.8×20m/s2 (=±20G)を超
える加速度又は減速度の発生があったときにはコード
“1”、なかったときにはコード“0”として、かかる
動作状況データがRAM16内に記憶される。
【0030】図3は、図1の構成においてCPU10に
より実行される故障診断ルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャートである。本ルーチンは、所定の周期で実行さ
れる。まず、ステップ202では、エアバッグシステム
に組み込まれている診断用装置を介して各種の故障診断
を実行する。何も故障が検出されなかったときには本ル
ーチンを終了する一方、何らかの故障が検出されたとき
にはステップ204に進む。ステップ204では、動作
状況データのEEPROM18への書き込み要求を発生
させる。なお、書き込み要求の発生に際しては、故障が
検出された部位に応じた特定の動作状況データのみをE
EPROM18へ書き込むように要求してもよいし、故
障内容にかかわらず全ての動作状況データをEEPRO
M18へ書き込むように要求してもよい。
【0031】図4は、図1の構成においてCPU10に
より実行されるEEPROM操作ルーチンの処理手順を
示すフローチャートである。まず、ステップ302で
は、書き込み又は読み取りの要求を解析する処理を行
う。次いで、ステップ304では、故障解析用動作状況
データの書き込み要求が存在するか否かを判定し、その
要求が存在すればステップ306に進む一方、その要求
が存在しなければその他の要求処理へと進む。
【0032】ステップ306では、前述の如くRAM1
6に格納された、符号化された動作状況データを読み出
し、EEPROM18へそのデータを書き込む。かくし
て、故障検知時の動作状況データが不揮発性メモリに格
納される。
【0033】こうしてEEPROM18に格納された動
作状況データは、エアバッグシステムの制御装置の故障
を解析する際に利用され、不具合箇所を特定する上で効
率化を図るものとなる。特に、再現試験を行う際に重要
な情報となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エアバッグシステムの制御装置において、故障検出後に
実施される故障解析処理の効率化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る制御装置を備えたエ
アバッグシステムのハードウェア構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の構成においてCPUにより実行される動
作状況データ取得及び符号化ルーチンの処理手順を示す
フローチャートである。
【図3】図1の構成においてCPUにより実行される故
障診断ルーチンの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】図1の構成においてCPUにより実行されるE
EPROM操作ルーチンの処理手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10…CPU 12…システムバス 14…ROM 16…RAM 18…EEPROM 20…入出力ポート 22…バッテリ 24…イグニションスイッチ 26…スクイブ点火回路 28…エアバッグ 30…加速度センサ 32…温度センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグシステムの動作状況データを
    周期的に取得するデータ取得手段と、 前記データ取得手段によって取得された動作状況データ
    を符号化するデータ符号化手段と、 エアバッグシステムの故障を検出した時点で、前記デー
    タ符号化手段によって符号化された最新の動作状況デー
    タを不揮発性メモリに記録するデータ記録手段と、 を具備する、エアバッグシステムの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記データ取得手段は、イグニションス
    イッチのオン後の経過時間を動作状況データとして取得
    する、請求項1に記載のエアバッグシステムの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記データ取得手段は、バッテリ電圧を
    動作状況データとして取得する、請求項1に記載のエア
    バッグシステムの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記データ取得手段は、点火指令信号の
    出力中か否かの情報を動作状況データとして取得する、
    請求項1に記載のエアバッグシステムの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記データ取得手段は、電源変動が発生
    したか否かの情報を動作状況データとして取得する、請
    求項1に記載のエアバッグシステムの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記データ取得手段は、車速を動作状況
    データとして取得する、請求項1に記載のエアバッグシ
    ステムの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記データ取得手段は、制御装置周辺の
    温度を動作状況データとして取得する、請求項1に記載
    のエアバッグシステムの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記データ取得手段は、制御装置がウォ
    ームスタートを経験したか否かの情報を動作状況データ
    として取得する、請求項1に記載のエアバッグシステム
    の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記データ取得手段は、多数決判定RA
    Mの値の不一致があったか否かの情報を動作状況データ
    として取得する、請求項1に記載のエアバッグシステム
    の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記データ取得手段は、点火を決定す
    るまでには至らない高い加速度又は減速度の発生があっ
    たか否かの情報を動作状況データとして取得する、請求
    項1に記載のエアバッグシステムの制御装置。
JP2000223882A 2000-07-19 2000-07-19 エアバッグシステムの制御装置 Withdrawn JP2002037014A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014084082A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Bosch Corp 制御装置
US9142068B2 (en) 2012-11-22 2015-09-22 Bosch Corporation Airbag control unit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014084082A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Bosch Corp 制御装置
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Effective date: 20071002