JP2002036887A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2002036887A
JP2002036887A JP2000227041A JP2000227041A JP2002036887A JP 2002036887 A JP2002036887 A JP 2002036887A JP 2000227041 A JP2000227041 A JP 2000227041A JP 2000227041 A JP2000227041 A JP 2000227041A JP 2002036887 A JP2002036887 A JP 2002036887A
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Japan
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engine
output shaft
belt
transmission mechanism
radiator
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JP2000227041A
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English (en)
Inventor
Makoto Yasuda
安田  真
Hiroto Kimura
木村  浩人
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業負荷の増大に対応できる出力の高い水冷
式複数気筒の大型エンジンを走行機体の前部に搭載しな
がらも、合理的な配置によって、搭乗運転部からの機体
前下方の作業地に対する見通しを良くして作業性の向上
を図れるようにする。 【解決手段】 走行機体1の前部にエンジン28をその
出力軸28aが左右向きになる姿勢で搭載し、そのエン
ジン28の後方に電動ファン31を備えたラジエータ3
2を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機や直播機あ
るいはトラクタなどの農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】〔第1の従来技術〕従来、上記のような
農作業機においては、例えば特開平9−300985号
公報や特開平11−78968号公報などで開示されて
いるように、走行機体の前部に、水冷式のエンジンをそ
の出力軸が左右向きになる姿勢で搭載し、そのエンジン
の左右一側方にその出力で駆動される冷却ファンを配設
し、その冷却ファンの横外側方にラジエータを立設する
ことで、走行機体の前部にエンジンをその出力軸が前後
向きになる姿勢で搭載するとともに冷却ファンとラジエ
ータとをエンジンの前後一側方に並設する場合に比較し
て、走行機体の前部に形成される原動部の前後長さや機
体の全長を短くできるようにして、搭乗運転部からの機
体前下方の作業地に対する見通しが良くなることによる
作業性の向上や、機体旋回時に要する旋回スペース(圃
場では枕地)の縮小化を図れるようにしたものがあっ
た。
【0003】〔第2の従来技術〕従来、上記のような農
作業機においては、先に例示した公報などで開示されて
いるように、マフラを横向き姿勢で配設するとともにそ
のマフラを排気管のみで支持するものや、先に例示した
公報では開示されていないが、エンジン又は機体フレー
ムから延出した専用の支持フレームでマフラを支持する
ことで、マフラの支持強度を高めるようにしたものがあ
った。
【0004】〔第3の従来技術〕上記のような農作業機
においては、エンジンから変速装置への伝動を、スリッ
プや撓みによる負荷吸収機能のあるベルト式伝動機構を
介して行うようにしたものがあるが、従来では、先に例
示した公報などで開示されているように、エンジンから
変速装置への伝動形態にかかわらず、エンジンの側壁か
らその出力軸と直交する方向に延設した支持ステーを機
体フレームにマウントゴムを介して連結することで、エ
ンジンを走行機体に取り付けるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】〔第1の従来技術につ
いて〕近年、農作業機の一例である田植機などにおいて
は、施肥装置などの補助作業装置の付設や多条化が進む
ことで作業負荷が増大する傾向にあることから、作業負
荷の増大に対応できる出力の高い水冷式で複数気筒の大
型エンジンの搭載が望まれている。しかしながら、複数
気筒の大型エンジンは、出力軸延出方向の長さが出力軸
直交方向の長さよりも長くなることから、前述した第1
の従来技術において複数気筒の大型エンジンを搭載する
と、走行機体の前部に形成される原動部の左右長さが長
くなり過ぎて、搭乗運転部からの機体前下方の作業地に
対する見通しが悪くなる不都合を招くようになってい
た。
【0006】殊に、田植機などの水田作業機のように、
エンジンの左右両外側方に搭乗運転部に対する機体前方
位置からの乗降を可能にする乗降ステップを配設するも
のにおいては、機体前部における原動部の左右長さが長
くなる分、乗降ステップの左右幅が狭くなることから、
搭乗運転部に対する機体前方位置からの乗降が行い難く
なる不都合をも招くようになっていた。
【0007】〔第2の従来技術について〕前述した第2
の従来技術によると、長さのあるマフラを横向き姿勢で
配設することによって、マフラを、横長の配設空間の確
保が難しいエンジンの近傍箇所に配設することができ
ず、エンジンから離れた位置に配設しなければならない
ようになっており、これによって、マフラを排気管のみ
で片持ち支持するものにおいては、走行時などにおける
機体のピッチングなどの影響を受けてマフラや排気管が
大きく揺動するようになることから、マフラや排気管が
他物に接当することに起因した異音の発生やそれらの破
損を招くようになり、又、それらの不都合を回避するた
めにマフラ専用の支持フレームを設けると、部品点数の
増加を招くとともに狭い配設空間での支持フレームの配
設や組み付けに困難を来すようになっていた。
【0008】〔第3の従来技術について〕前述した第3
の従来技術によると、エンジンの一側壁から外方に向け
て延出された出力軸と変速装置の入力軸とに亘ってベル
ト式伝動機構を架設した場合には、マウントゴムが配設
されるエンジン支持位置の外方側にベルト式伝動機構が
位置するようになり、それによって、エンジンには、ベ
ルト式伝動機構のベルト張力がエンジンの出力軸側を変
速装置側に変位させる捻り力として作用するようにな
る。そのため、深田での走行などのようにエンジンに大
きい負荷が作用する場合には、それに伴って強まるベル
ト式伝動機構のベルト張力によって、エンジンの出力軸
側が変速装置側に大きく振れてエンジンの出力軸と変速
装置の入力軸との距離が縮まってしまい、ベルト式伝動
機構でのベルトスリップによる伝動不良や、ベルト式伝
動機構が割りプーリを採用した無段変速構造のものであ
る場合には変速比が変化する、などの不都合を招く虞が
あった。
【0009】そこで、本発明における第1の目的は、作
業負荷の増大に対応できる出力の高い水冷式複数気筒の
大型エンジンを走行機体の前部に搭載しながらも、合理
的な配置によって、搭乗運転部からの機体前下方の作業
地に対する見通しを良くして作業性の向上を図れるよう
にすることにあり、本発明における第2の目的は、マフ
ラの合理的な配置によって、部品点数の増加や組み付け
が困難になる不都合を招くことなく、マフラや排気管が
他物に接当することに起因した異音の発生やそれらの破
損を回避できるようにすることにあり、本発明における
第3の目的は、ベルト式伝動機構のベルト張力に起因し
て、エンジンが大きく振れて伝動不良などを招く虞を抑
制することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記第1の目的
を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明で
は、走行機体の前部にエンジンをその出力軸が左右向き
になる姿勢で搭載し、そのエンジンの後方に電動ファン
を備えたラジエータを配設した。
【0011】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、出力軸延出方向の長さが出力軸直交方向の長さより
も長くなる複数気筒の大型エンジンを走行機体の前部に
搭載する場合には、その長手方向が左右向きになること
から、その長手方向を前後向きにする場合に比較して、
走行機体の前部に形成される原動部の前後長さを短くす
ることができるようになり、その結果、搭乗運転部から
の機体前下方の作業地に対する見通しを良くすることが
できて作業性の向上を図れるようになり、又、原動部の
前後長さが短くなる分、機体の全長を短くすることがで
きて機体旋回時に要する旋回スペース(圃場では枕地)
の縮小化を図れるようになる。
【0012】更に、その長手方向が左右向きになるよう
に搭載したエンジンの後方に電動ファンを備えたラジエ
ータを配設することから、長手方向を左右向きとしたエ
ンジンの左右一側方にその出力で駆動される冷却ファン
を配設し、更に、その横外側方にラジエータを立設する
場合に発生する、走行機体の前部に形成される原動部の
左右長さが長くなり過ぎて、搭乗運転部からの機体前下
方の作業地に対する見通しが悪くなる、といった不都合
や、エンジンの左右両外側方に搭乗運転部に対する機体
前方位置からの乗降を可能にする乗降ステップを配設す
るものにおいて、乗降ステップの左右幅が狭くなって搭
乗運転部に対する機体前方位置からの乗降が行い難くな
る、といった不都合を招くことなく、エンジンの冷却を
良好に行えるようになる。
【0013】〔効果〕従って、近年の作業負荷の増大に
対応できる出力の高い水冷式で複数気筒の大型エンジン
を走行機体の前部に搭載しながらも、その大型のエンジ
ンを出力軸が左右向きになる姿勢で配置し、その後方に
電動ファンを備えたラジエータを配設するといった合理
的な配置によって、搭乗運転部からの見通しが良くなる
ことによる作業性の向上や、機体の全長が短くなること
による旋回性の向上を図れるようになり、更に、エンジ
ンの左右両外側方に乗降ステップが配設されるものにお
いては、大型エンジンの搭載にかかわらず乗降ステップ
の左右幅を十分に確保することができので、乗降ステッ
プを利用した搭乗運転部に対する機体前方位置からの乗
降が行い難くなる不都合の発生を回避できるようになっ
た。
【0014】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記ラジエ
ータの後方に静油圧式無段変速装置を配設し、その入力
軸にベルト式伝動機構を介して前記出力軸を伝動連結す
るとともに冷却ファンを装着した。
【0015】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、エンジンの出力軸からベルト式伝動機構を介して静
油圧式無段変速装置の入力軸に伝達される動力で冷却フ
ァンが駆動され、その駆動により左右方向に流動する冷
却風が発生することで静油圧式無段変速装置の冷却を効
果的に行えるようになる。
【0016】又、その冷却風は、ラジエータに備えた電
動ファンの吸引側となるラジエータの後方を流動するこ
とから、その一部を、電動ファンの作動によって他の外
気とともにラジエータやエンジンに供給することがで
き、それによって、ラジエータやエンジンに供給する冷
却風量を増加させることができるので、エンジンの冷却
をより効果的に行えるようになる。
【0017】〔効果〕従って、エンジン及び静油圧式無
段変速装置に対する冷却性能の向上を図れるようになっ
た。
【0018】〔構成〕上記第2の目的を達成するため、
本発明のうちの請求項3記載の発明では、走行機体に、
出力軸が突出する側の端面にミッションケース連結用の
エンドプレートを備えたエンジンとラジエータとを搭載
し、前記エンドプレートにマフラを縦向き姿勢で支持さ
せた。
【0019】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、マフラを縦向き姿勢で配設することによって、エン
ジンと例えばラジエータなどのエンジン周辺機器との間
などに形成される縦長の空間を有効利用してマフラをエ
ンジンの近傍箇所に配設することができ、又、それによ
って、エンジンを前後向きに配設した場合にミッション
ケース連結用として使用される強度の高いエンドプレー
トをマフラの支持フレームとして有効利用することがで
きて、マフラを高い支持強度で支持することができるよ
うになり、その結果、マフラ専用の支持フレームを新た
に設けなくても、機体のピッチングなどの影響を受けて
マフラや排気管が揺動することを防止できるようにな
る。
【0020】〔効果〕従って、マフラの合理的な配置に
よって、マフラ専用の支持フレームを設けることによる
部品点数の増加や組み付けが困難になる不都合を招くこ
となく、マフラや排気管が揺動して他物に接当すること
に起因した異音の発生やそれらの破損を回避できるよう
になった。
【0021】〔構成〕上記第3の目的を達成するため、
本発明のうちの請求項4記載の発明では、走行機体に、
出力軸が突出する側の端面にミッションケース連結用の
エンドプレートを備えたエンジンを搭載し、前記エンド
プレートに前記エンジンの前記出力軸側を支持するマウ
ントゴムを取り付けた。
【0022】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、エンジンの側壁からその出力軸と直交する方向に延
設した支持ステーにマウントゴムを取り付ける場合に比
較して、エンジンの出力軸側を支持するマウントゴムを
その出力軸の先端側に更に寄せた状態で配設することが
できて、エンジンの出力軸延出方向での支持スパンをよ
り大きくすることができるようになり、もって、より安
定した支持状態でエンジンを搭載することができるよう
になる。
【0023】殊に、エンジンの出力軸を変速装置の入力
軸にベルト式伝動機構を介して連結する伝動形態を採用
する場合には、エンジンの出力軸側を支持するマウント
ゴムがベルト式伝動機構の近くに配設された状態となっ
て、エンジンの出力軸側を変速装置側に変位させる捻り
力として作用するようになるベルト式伝動機構のベルト
張力に抗する支持力が向上するようになることから、深
田での走行などのようにエンジンに大きい負荷が作用す
ることでベルト式伝動機構のベルト張力が強くなる状態
であっても、そのベルト張力でエンジンの出力軸側が変
速装置側に大きく振れる虞を抑制できるようになる。
【0024】又、ミッションケース連結用としてエンジ
ンに備えられているエンドプレートを有効利用して、エ
ンジンの出力軸側を支持するマウントゴムを取り付ける
ことによって、そのマウントゴムを取り付けるための取
付部を鋳造形成されるエンジンの側壁に新たに形成する
必要がないことから、その分、構成の簡素化を図れるよ
うになる。
【0025】〔効果〕従って、エンドプレートの有効利
用による構成の簡素化を図りながらも、エンジンをより
安定した支持状態で搭載することができて、ベルト式伝
動機構のベルト張力でエンジンが大きく振れる虞を抑制
できることから、その振れに起因して、ベルト式伝動機
構でのベルトスリップによる伝動不良が発生する、ある
いは、ベルト式伝動機構として割りプーリ利用の無段変
速構造を採用した場合に変速比が変化する、などの不都
合を招く虞を抑制できるようになった。
【0026】〔構成〕上記第3の目的を達成するため、
本発明のうちの請求項5記載の発明では、エンジンの出
力軸を変速装置の入力軸にベルト式伝動機構を介して伝
動連結し、前記エンジンの前記出力軸側を支持するマウ
ントゴムを、前記エンジンから前記ベルト式伝動機構の
外側方に亘るように延設された支持ステーの延出端に取
り付けた。
【0027】〔作用〕上記請求項5記載の発明による
と、エンジンの出力軸側を支持するマウントゴムが、そ
の反対側を支持するマウントゴムからベルト式伝動機構
を跨いだ位置に配設されるようになることから、エンジ
ンの出力軸延出方向での支持スパンをより一層大きくす
ることができて、より一層安定した支持状態でエンジン
を搭載することができるようになり、又、ベルト式伝動
機構のベルト張力がエンジンの出力軸側を変速装置側に
変位させる捻り力として作用することを阻止できること
から、深田での走行などのようにエンジンに大きい負荷
が作用することでベルト式伝動機構のベルト張力が強く
なる状態であっても、そのベルト張力でエンジンの出力
軸側が変速装置側に大きく振れる虞を解消できるように
なる。
【0028】〔効果〕従って、ベルト式伝動機構のベル
ト張力でエンジンの出力軸側が大きく振れることに起因
して、ベルト式伝動機構でのベルトスリップによる伝動
不良が発生する、あるいは、ベルト式伝動機構として割
りプーリ利用の無段変速構造を採用した場合に変速比が
変化する、などの不都合を招く虞を解消できるようにな
った。
【0029】
【発明の実施の形態】図1には農作業機の一例である乗
用型田植機の全体側面が、図2にはその全体平面が示さ
れており、この田植機は、乗用型に構成された走行機体
1の後部に、油圧シリンダ2の作動で昇降揺動するリン
ク機構3を介して10条植え用の苗植付装置4を昇降自
在に連結し、かつ、補助作業装置の一例である10条施
肥用の施肥装置5を搭載することによって、10条植え
のミッドマウント施肥仕様に構成されている。
【0030】走行機体1は、その前部に配設される原動
部6からの走行用動力を左右の前輪7及び後輪8に伝達
する四輪駆動形式に構成され、その中央部には、左右の
前輪7に操向操作可能に連係されたステアリングホイー
ル9や運転座席10などを備えるとともに搭乗ステップ
11が敷設された搭乗運転部12が形成され、原動部6
の左右には、搭乗運転部12に対する機体前方位置から
の乗降を可能にする乗降ステップ13が搭乗ステップ1
1と同じ高さ位置に敷設配備されている。
【0031】苗植付装置4は、機体の走行に伴って4つ
の整地フロート14が苗植え付け箇所を前もって整地す
る一方で、原動部6からの作業用動力が左右のフィード
ケース15に伝達され、それらのフィードケース15か
らの分配動力で、10条分のマット状苗を載置可能な苗
載台16が左右方向に一定ストロークで往復駆動される
とともに、10基のロータリ式の植付機構17が、その
苗載台16の下端から苗を所定量ずつ取り出して圃場に
植え付ける植え付け作動を行うように構成されている。
【0032】又、図3及び図4に示すように、苗植付装
置4は、4条分の植え付けが可能な左植付部4Aと6条
分の植え付けが可能な右植付部4Bとに2分割可能で、
かつ、それらの各植付部4A,4Bが第1縦軸芯P1及
び第2縦軸芯P2周りに揺動操作可能に構成されてお
り、これによって、左右の植付部4A,4Bを作業可能
な前向き姿勢で連結する作業姿勢と、左右の植付部4
A,4Bに分割してその機体横外側方への張り出し量を
減少させる横向き姿勢に変更する格納姿勢とに姿勢を切
り換えられるようになっている。尚、図3及び図4に示
す符号18は、リンク機構3の後端に連結された固定フ
レームであり、符号19は、固定フレーム18の左右両
端に第1縦軸芯P1周りに揺動可能に支持されるととも
に、その遊端に対応する植付部4A,4Bが第2縦軸芯
P2周りに揺動可能に連結された揺動フレームである。
【0033】図1及び図2に示すように、施肥装置5
は、機体の走行に伴って各整地フロート14に装備され
た総数10個の作溝器20が施肥溝を形成する一方で、
原動部6からの作業用動力で5基の繰出機構21が肥料
ホッパ22内の肥料を所定量ずつ繰り出し、電動式の施
肥ファン23の作動で各繰出機構21にて繰り出された
肥料を案内ホース24を介して対応する作溝器20に向
けて圧送することで、圃場における植え付け苗の横側方
箇所に肥料を埋没するように構成されている。
【0034】図1、図5及び図6に示すように、原動部
6は、前後向きに配設された左右一対の主フレーム25
の前端にミッションケース26を連結し、ミッションケ
ース26から前方に向けて延設された前部フレーム27
に、水冷式3気筒のディーゼルエンジン28をその出力
軸28aが左右向きになる姿勢で防振用の4つのマウン
トゴム29を介して搭載支持し、エンジン28とその後
方に立設されたハンドルポスト30との間に、冷却用の
電動ファン31を備えたラジエータ32を前後向きに立
設配備し、そのラジエータ32の後方に位置するミッシ
ョンケース26の左側部に、変速装置の一例である静油
圧式無段変速装置33をその入力軸33aが左右向きに
なる姿勢で連結し、エンジン28の出力軸28aと静油
圧式無段変速装置33の入力軸33aとをベルト式伝動
機構34を介して伝動可能に連結することによって構成
されている。
【0035】つまり、出力軸延出方向の長さが出力軸直
交方向の長さよりも長くなる3気筒の大型エンジン28
を、その長手方向を左右向きにした状態で走行機体1の
前部に搭載することから、その長手方向を前後向きにし
て搭載する場合に比較して、走行機体1の前部に形成さ
れる原動部6の前後長さを短くすることができて、搭乗
運転部12からの機体前下方の作業地に対する見通しを
良くすることができるようになっており、もって、条合
わせなどの作業性の向上を図れるようになっている。
又、原動部6の前後長さが短くなる分、機体の全長を短
くすることができて機体旋回時に要する旋回スペース
(圃場では枕地)の縮小化を図れるようになっている。
【0036】しかも、その長手方向が左右向きになるよ
うに搭載した大型エンジン28の後方に電動ファン31
を備えたラジエータ32を配設することから、長手方向
を左右向きとしたエンジン28の左右一側方にその出力
で駆動される冷却ファンを配設し、更に、その横外側方
にラジエータを立設する場合に発生する、走行機体1の
前部に形成される原動部6の左右長さが長くなり過ぎ
て、搭乗運転部12からの機体前下方の作業地に対する
見通しが悪くなる、といった不都合や、乗降ステップ1
3の左右幅が狭くなって搭乗運転部12に対する機体前
方位置からの乗降が行い難くなる、といった不都合を招
くことなく、エンジン28の冷却を良好に行えるように
なっている。
【0037】図5及び図6に示すように、静油圧式無段
変速装置33の入力軸33aには、その入力軸33aと
一体回転することで機体左外側方の外気を静油圧式無段
変速装置33に向けて流動させる冷却ファン35が外嵌
装着されており、これによって、静油圧式無段変速装置
33の冷却を効果的に行えるようになっている。又、ラ
ジエータ32の後方にミッションケース26が配設され
ていることによって、静油圧式無段変速装置33を冷却
した後の冷却排風が、ラジエータ32に備えた電動ファ
ン31の吸引側となるラジエータ32の後方を流動する
ようになり、その一部が電動ファン31の作動によって
他の外気とともに静油圧式無段変速装置33よりも高温
のエンジン28やラジエータ32に供給されるようにな
ることから、エンジン28やラジエータ32に供給する
冷却風量を増加させることができ、もって、エンジン2
8の冷却をより効果的に行えるようになっている。
【0038】尚、静油圧式無段変速装置33の入力軸3
3aに冷却ファン35とともに装着されるベルト式伝動
機構34の出力プーリ34Aには、冷却風の流動を促進
させる通気口34aが形成されている。
【0039】図5〜7に示すように、エンジン28にお
いて、その出力軸28aが突出する側となる左側の端面
には、その端面が後向きになる姿勢でエンジン28を配
設した場合にミッションケース連結用として使用される
エンドプレート36が備えられており、このエンドプレ
ート36には、エンジン28と電動ファン31との間に
形成される縦長の空間を有効利用して縦向き姿勢で配設
されたマフラ37が連結されている。
【0040】つまり、強度の高いエンドプレート36を
マフラ37の支持フレームとして有効利用することがで
きて、マフラ37を高い支持強度で支持できるようにな
ることから、マフラ専用の支持フレームを新たに設ける
ことによる部品点数の増加や組み付けが困難になる不都
合を招くことなく、機体のピッチングなどの影響を受け
てマフラ37や排気管38が揺動することを防止でき、
もって、マフラ37や排気管38が揺動してエンジン2
8やラジエータ32などの他物に接当することに起因し
た異音の発生やそれらの破損を回避できるようになって
いる。
【0041】又、電動ファン31からの冷却風をマフラ
37や排気管38に供給できることから、それらの冷却
を効果的に行えるようになっている。
【0042】図5〜8に示すように、エンジン28を支
持する4つのマウントゴム29のうち、エンジン28の
出力軸28a側を支持する2つのマウントゴム29は、
エンドプレート36に、その外側面から外方に向けて延
設された前後一対の支持ステー39を介して取り付けら
れ、その反対側を支持する2つのマウントゴム29は、
エンジン28に、その前後壁の各右端部から前後に向け
て延設された支持ステー40を介して取り付けられてい
る。
【0043】つまり、エンジン28に、その前後壁の左
右両端から前後に向けて延設した支持ステーにマウント
ゴムを取り付ける場合に比較して、エンジン28の出力
軸28a側を支持するマウントゴム29をその出力軸2
8aの先端側に更に寄せた状態で配設することができ、
これによって、エンジン28の出力軸延出方向での支持
スパンを大きくすることができて、エンジン28をより
安定した支持状態で搭載できるようになっている。
【0044】又、エンジン28の出力軸28a側を支持
するマウントゴム29がベルト式伝動機構34の近くに
配設された状態となり、これによって、エンジン28の
出力軸28a側を静油圧式無段変速装置33に向けて変
位させる捻り力として作用するようになるベルト式伝動
機構34のベルト張力に抗する支持力が向上するように
なっており、その結果、深田での走行などのようにエン
ジン28に大きい負荷が作用することでベルト式伝動機
構34のベルト張力が強くなる状態であっても、そのベ
ルト張力でエンジン28の出力軸28a側が静油圧式無
段変速装置33に向けて大きく振れる虞を抑制すること
ができて、その振れに起因して、ベルト式伝動機構34
でのベルトスリップによる伝動不良が発生することを抑
制できるようになっている。
【0045】しかも、本来よりミッションケース連結用
としてエンジン28に備えられているエンドプレート3
6を有効利用して、エンジン28の出力軸28a側を支
持するマウントゴム29を取り付けるようにしているこ
とから、そのマウントゴム29を取り付けるための取付
部を鋳造形成されるエンジン28の側壁に新たに形成す
る必要がなく、その分、構成の簡素化を図れるようにな
っている。
【0046】尚、図2〜4に示す符号40は、ステップ
幅をトラックの荷台幅に収まる最大幅まで拡張させるた
めに走行機体1の左右両側方に配設された後部フェンダ
兼用の拡張ステップである。又、符号41は、左右の各
拡張ステップ40の横外側方に折り畳み可能に配設され
た補助ステップであり、植え付け作業時には、これらの
補助ステップ41を拡張ステップ40の横外側方に延出
させた作用姿勢に切り換えることで、ステップ幅を苗載
台16の左右幅近くまで拡張させることができて、苗載
台16の左右両端部に対する苗補給作業や、肥料ホッパ
22の左右両端部に対する肥料補給作業を行い易くする
ことができ(図2及び図3参照)、逆に、非植え付け作
業時には、これらの補助ステップ41を拡張ステップ4
0の上方に折り畳んだ格納姿勢に切り換えることで、走
行機体1のステップ幅をトラックの荷台幅内に収まる長
さまで減少させることができるようになっている(図4
参照)。
【0047】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 農作業機としては、直播機やトラクタあるいは草刈
機などであってもよい。 冷却ファン35としては、機体右外側方の外気を静
油圧式無段変速装置33に向けて流動させるものであっ
てもよい。 エンジン28の出力軸28aと変速装置33の一例
であるギヤ式変速装置の入力軸33aとを、割りプーリ
を用いて構成されたベルト式伝動機構34であるベルト
式無段変速機構を介して伝動連結するものであってもよ
い。 図9に示すように、エンジン28の出力軸28a側
を支持するマウントゴム29を、エンジン28からベル
ト式伝動機構34の外側方に亘るように延設された支持
ステー39の延出端に取り付けるようにしてもよい。こ
の構成によると、エンジン28の出力軸28a側を支持
するマウントゴム29が、その反対側を支持するマウン
トゴム29からベルト式伝動機構34を跨いだ位置に配
設されるようになることから、エンジン28の出力軸延
出方向での支持スパンをより一層大きくすることができ
て、より一層安定した支持状態でエンジン28を搭載す
ることができるようになり、又、ベルト式伝動機構34
のベルト張力がエンジン28の出力軸28a側を変速装
置33側に変位させる捻り力として作用することを阻止
できることから、深田での走行などのようにエンジン2
8に大きい負荷が作用することでベルト式伝動機構34
のベルト張力が強くなる状態であっても、そのベルト張
力でエンジン28の出力軸28a側が変速装置33側に
大きく振れる虞を解消することができ、その結果、その
振れに起因して、ベルト式伝動機構34でのベルトスリ
ップによる伝動不良が発生する、あるいは、ベルト式伝
動機構34が割りプーリ利用のベルト式無段変速機構で
ある場合に変速比が変化する、などの不都合を招く虞を
解消できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】乗用型田植機の全体平面図
【図3】苗植付装置を作業姿勢に切り換えた状態を示す
乗用型田植機の概略平面図
【図4】苗植付装置を格納姿勢に切り換えた状態を示す
乗用型田植機の概略平面図
【図5】原動部の構成を示す要部の縦断側面図
【図6】原動部の構成を示す要部の横断平面図
【図7】エンジン支持構造を示す要部の左側面図
【図8】エンジン支持構造を示す要部の右側面図
【図9】別実施形態でのエンジン支持構造を示す要部の
横断平面図
【符号の説明】
1 走行機体 28 エンジン 28a 出力軸 29 マウントゴム 31 電動ファン 32 ラジエータ 33 静油圧式無段変速装置 33 変速装置 33a 入力軸 34 ベルト式伝動機構 35 冷却ファン 36 エンドプレート 37 マフラ 39 支持ステー
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A01C 11/02 311 A01C 11/02 311T Fターム(参考) 3D035 CA01 CA08 CA09 CA19 3D038 AA10 AB05 AB06 AC01 AC12 AC14 AC23 AC24 BA14 BB05 BB06 BC01 BC14 BC15 BC20 3J059 AE10 BA54 BB04 BB07 BD01 CB03 GA09 GA34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の前部にエンジンをその出力軸
    が左右向きになる姿勢で搭載し、そのエンジンの後方に
    電動ファンを備えたラジエータを配設してある農作業
    機。
  2. 【請求項2】 前記ラジエータの後方に静油圧式無段変
    速装置を配設し、その入力軸にベルト式伝動機構を介し
    て前記出力軸を伝動連結するとともに冷却ファンを装着
    してある請求項1記載の農作業車。
  3. 【請求項3】 走行機体に、出力軸が突出する側の端面
    にミッションケース連結用のエンドプレートを備えたエ
    ンジンを搭載し、前記エンドプレートにマフラを縦向き
    姿勢で支持させてある農作業機。
  4. 【請求項4】 走行機体に、出力軸が突出する側の端面
    にミッションケース連結用のエンドプレートを備えたエ
    ンジンを搭載し、前記エンドプレートに前記エンジンの
    前記出力軸側を支持するマウントゴムを取り付けてある
    農作業機。
  5. 【請求項5】 エンジンの出力軸を変速装置の入力軸に
    ベルト式伝動機構を介して伝動連結し、前記エンジンの
    前記出力軸側を支持するマウントゴムを、前記エンジン
    から前記ベルト式伝動機構の外側方に亘るように延設さ
    れた支持ステーの延出端に取り付けてある農作業機。
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Cited By (5)

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US11098452B2 (en) 2016-12-22 2021-08-24 Stora Enso Oyj Method for manufacturing a packaging material and a packaging material made by the method

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