JP2002036685A - 画像情報処理装置、処理機能チェック方法及び該方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像情報処理装置、処理機能チェック方法及び該方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

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JP2002036685A
JP2002036685A JP2000228870A JP2000228870A JP2002036685A JP 2002036685 A JP2002036685 A JP 2002036685A JP 2000228870 A JP2000228870 A JP 2000228870A JP 2000228870 A JP2000228870 A JP 2000228870A JP 2002036685 A JP2002036685 A JP 2002036685A
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Osamu Kizaki
修 木崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置が持つ処理機能の整合性を事前にチェッ
クすることにより、従来起きた処理の失敗を未然に防止
し、装置に無駄な動作をさせず、機能を解除する場合、
ユーザの意向に沿った適切な処理を行う。 【解決手段】 ファイル印刷時に、ファイルが外部メモ
リから転送されたものである場合(S14)、ファイル
情報(印刷条件等)に設定された印刷モードに対するマ
シン機能の整合性をチェックする(S15)。ユーザス
タンプ印刷が設定されている場合、印刷マシンとファイ
ル作成マシンの一致をマシンIDによりチェックし、さ
らにユーザスタンプID(ユーザスタンプの登録時にI
Dをスタンプデータに付加)によりマシンとファイルの
整合性チェックをかける。不一致の場合、モードを解除
し、警告表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報の処理
(例えば、印刷処理)を行う画像情報処理装置に関し、
より詳細には、装置間で転送された画像情報を処理する
場合、装置が持つ処理機能の整合性をマシンID、スタ
ンプID等によりチェックできるようにした画像情報処
理装置、処理機能チェック方法及び該処理機能チェック
方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体に
関する。
【0002】従来、デジタル複合機(複写機能の外に、
プリンタ機能、電子ファイリング機能、ファクシミリ機
能、等を組み合わせた複数の機能を装備したデジタル複
写機)の一部の機種に、スキャナ等で読み取った原稿画
像情報を内部の記憶装置に蓄積する機能を持つものがあ
る。内部の記憶装置に蓄積された画像情報は、その後、
取り出してその装置が持つ機能を用いることにより処理
・出力される(例えば、コピー機能の場合、蓄積画像デ
ータを基に設定条件に従って印刷、後処理等がなされ、
紙出力される)か、又は、外部記憶装置として装備され
た、CD−R、CD−RW、DVD等の外部から着脱し
得る記憶媒体を持った記憶装置に転送され、記憶媒体に
画像情報が蓄積される。また、外部記憶装置に蓄積され
た画像情報は、記憶媒体の着脱により他の装置へ物理的
に移動される。転送が相互に行われるので共通の画像情
報を所有し得る内部、外部記憶装置では、1ジョブとし
て読みこまれた画像群をファイルとして扱うようにし、
ファイル単位で画像情報の蓄積、転送処理を行う。内
部、外部記憶装置間で転送を行う場合、転送対象の画像
を選択する時等において処理の煩雑さを避けることがで
きるので、1ジョブとして読みこまれた画像画像群をフ
ァイルとして扱うようにし、ファイル単位で画像情報の
蓄積、転送処理を行うようにしている。ファイルには、
コピー機能使用時に原稿をコピーするのと同時に内部記
憶装置にそのときのコピー出力条件を画像データととも
に記憶しておく、という形でファイル蓄積をすることが
でき、ファイル単位でコピー機能使用時に指定したコピ
ー出力条件による処理を再度、行うことが可能である。
例えば、コピー出力条件として、装置が保有するユーザ
スタンプ印字機能(事前にユーザにより印刷時に付加し
たい印字データを登録し、ユーザスタンプ印字モードが
指定されると登録済みの印字データを読み出し原稿画像
に付加して印刷を行う)を用いる処理モードが指定され
た場合にも、作成されたファイルには、ファイル情報と
して、用いるスタンプデータを指定する情報を持つユー
ザスタンプ印字モードの設定情報が付加された形で蓄積
される。また、こうしたファイルを内部記憶装置から外
部記憶装置に転送した後、外部記憶装置の着脱可能な記
憶媒体を介して他のマシンに物理的に移動し、移動先の
他のマシンで画像データに付加された処理モードに基づ
いて処理することも可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファイ
ルには、上記のように、画像データに付加して装置が保
有するユーザスタンプ印字機能等の処理モードを指定す
るデータも憶えているので、ファイル作成したマシン以
外でファイル印刷をしようとした場合、印刷処理に不整
合が発生する可能性がある。例えば、ファイル情報とし
て、マシンにユーザスタンプ印字等としてユーザが独自
に登録したデータを使用するようなモード条件が設定さ
れているファイルを扱う場合、転送されたファイルを扱
う他の印刷マシンには指定されたスタンプデータが存在
しないということも発生し得る。その結果、印刷設定モ
ードと印刷マシンが保有する機能との間に不整合が起き
てしまう。こうした場合、従来、印刷処理を実行し動作
に不定状態が発生したときに印刷を中断したり、不整合
を生じる処理を実行しないで(設定を解除して)処理を
進めてしまうといった方法を採っており、事前に印刷条
件の整合性チェックを行って、無駄に装置を動作させる
ことを回避したり、出力ミスを行わないようにするとい
ったことが考慮されていなかった。本発明は、他のマシ
ンで作成したファイルを扱う画像情報処理装置における
上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、装置が持つ処理機能の整合性を事前にチェックする
ことにより、従来生じていた処理の失敗を未然に防止
し、装置に無駄な動作をさせず、機能を解除する場合に
もユーザの意向に沿った適切な処理が行える画像情報処
理装置、画像情報処理装置における処理機能チェック方
法及び該方法を実行するためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することをそ
の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
データを該画像データに対して設定された処理条件が少
なくとも含まれている処理関連情報と共に入力する入力
手段と、入力された画像データに該画像データに対して
設定された処理条件に応じた処理を施す処理手段とを有
する画像情報処理装置において、前記入力手段を通して
入力された処理関連情報に含まれている処理条件と前記
処理手段が備える処理機能との整合性をチェックする処
理条件チェック手段と、前記入力手段を通して入力され
た処理関連情報に含まれている画像データを生成した装
置に固有のマシンIDと本装置が保有するマシンIDと
の整合性をチェックするマシンIDチェック手段を備え
たことを特徴とする画像情報処理装置である。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載された
画像情報処理装置において、処理条件チェック手段によ
るチェック結果が整合性ありとした場合でも、マシンI
Dチェック手段によるチェック結果が整合性なしの場
合、処理の実行を禁止する手段を備えたことを特徴とす
るものである。
【0006】請求項3の発明は、請求項2に記載された
画像情報処理装置において、処理の実行を禁止するとき
に、その旨の警告を行う手段を備えたことを特徴とする
ものである。
【0007】請求項4発明は、請求項1に記載された画
像情報処理装置において、処理条件チェック手段による
チェック結果が整合性ありの場合でも、マシンIDチェ
ック手段によるチェック結果が整合性なしの場合、処理
条件の中、特定の機能を用いる条件を解除して処理を実
行する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】請求項5の発明は、請求項4に記載された
画像情報処理装置において、処理条件を解除して処理を
実行するときに、その旨の警告を行う手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載された画像情報処理装置において、前記処理
関連情報に特定の機能を用いる処理条件が含まれている
ときのみに前記マシンIDチェック手段によるチェック
を行うようにしたことを特徴とするものである。
【0010】請求項7の発明は、請求項4乃至6のいず
れかに記載された画像情報処理装置において、前記特定
の機能がユーザが独自に登録したデータを使用する機能
であることを特徴とするものである。
【0011】請求項8の発明は、請求項7に記載された
画像情報処理装置において、画像情報処理装置が画像形
成装置であり、前記ユーザが独自に登録したデータを使
用する機能がユーザスタンプ印字機能であることを特徴
とするものである。
【0012】請求項9の発明は、請求項8に記載された
画像情報処理装置において、前記入力手段を通して入力
された処理関連情報に含まれているユーザスタンプ印字
データに付与された固有のスタンプIDと本装置が保有
するユーザスタンプ印字データに付与された固有のスタ
ンプIDとの整合性を調べるスタンプIDチェック手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0013】請求項10の発明は、請求項9に記載され
た画像情報処理装置において、ユーザスタンプ印字デー
タに付与された固有のスタンプIDとしてユーザスタン
プ自体を用いたことを特徴とするものである。
【0014】請求項11の発明は、請求項1乃至10の
いずれかに記載された画像情報処理装置において、前記
入力手段の入力元の少なくとも一つとして着脱可能な記
憶媒体を持つ外部記憶装置を備えるとともに、該外部記
憶装置からの転送入力である場合にのみ前記マシンID
チェック手段によるチェックを行うようにしたことを特
徴とするものである。
【0015】請求項12の発明は、請求項11に記載さ
れた画像情報処理装置において、外部記憶手段から転送
されてきたことを示す転送履歴情報を前記処理関連情報
に付与する手段を備え、該転送履歴情報が付与された処
理関連情報に対してのみ前記マシンIDチェック手段に
よるチェックを行うことを特徴とするものである。
【0016】請求項13の発明は、画像データを該画像
データに対して設定された処理条件が少なくとも含まれ
ている処理関連情報と共に入力する入力手段と、入力さ
れた画像データに該画像データに対して設定された処理
条件に応じた処理を施す処理手段とを有する画像情報処
理装置における処理機能チェック方法であって、入力手
段を通して入力された処理関連情報に含まれている処理
条件と処理を実行する処理手段が備える処理機能との整
合性をチェックする処理条件チェック工程、入力手段を
通して入力された処理関連情報に含まれている画像デー
タを生成した装置に固有のマシンIDと装置が保有する
マシンIDとの整合性をチェックするマシンIDチェッ
ク工程の各工程を備えたことを特徴とする処理機能チェ
ック方法である。
【0017】請求項14の発明は、請求項13に記載さ
れた処理機能チェック方法において、前記処理条件チェ
ック工程によるチェック結果が整合性ありの場合でも、
前記マシンIDチェック工程によるチェック結果が整合
性なしの場合、処理の実行を禁止する工程を備えたこと
を特徴とする方法である。
【0018】請求項15の発明は、請求項14に記載さ
れた処理機能チェック方法において、前記処理の実行を
禁止する工程を行う場合、その旨の警告を行う工程を備
えたことを特徴とする方法である。
【0019】請求項16の発明は、請求項13に記載さ
れた処理機能チェック方法において、前記処理条件チェ
ック工程によるチェック結果が整合性ありの場合でも、
前記マシンIDチェック工程によるチェック結果が整合
性なしの場合、特定の機能を用いる処理条件を解除して
処理を実行する工程を備えたことを特徴とする方法であ
る。
【0020】請求項17の発明は、請求項16に記載さ
れた処理機能チェック方法において、前記モード設定を
解除して処理を実行する工程を行う場合、その旨の警告
を行う工程を備えたことを特徴とする方法である。
【0021】請求項18の発明は、請求項13乃至17
に記載された処理機能チェック方法において、処理関連
情報に特定の機能を用いる処理条件が含まれているとき
のみに前記マシンIDチェック工程によるチェックを行
うようにしたことを特徴とする方法である。
【0022】請求項19の発明は、請求項16乃至18
のいずれかに記載された処理機能チェック方法におい
て、前記特定の機能がユーザが独自に登録したデータを
使用する機能であることを特徴とする方法である。
【0023】請求項20の発明は、請求項19に記載さ
れた処理機能チェック方法において、画像情報処理装置
が画像形成装置であり、ユーザが独自に登録したデータ
を使用する機能がユーザスタンプ印字機能であることを
特徴とする方法である。
【0024】請求項21の発明は、請求項20に記載さ
れた処理機能チェック方法において、前記入力手段を通
して入力された処理関連情報に含まれているユーザスタ
ンプ印字データに付与された固有のスタンプIDと本装
置が保有するユーザスタンプ印字データに付与された固
有のスタンプIDとの整合性を調べるスタンプIDチェ
ック工程を備えたことを特徴とする方法である。
【0025】請求項22の発明は、請求項21に記載さ
れた処理機能チェック方法において、ユーザスタンプ印
字データに固有のスタンプIDとしてユーザスタンプ自
体を用いたことを特徴とする方法である。
【0026】請求項23の発明は、請求項13乃至22
のいずれかに記載された処理機能チェック方法におい
て、前記入力手段の入力元の少なくとも一つとして着脱
可能な記憶媒体を持つ外部記憶装置を備える場合、該外
部記憶装置からの転送入力である場合にのみ前記マシン
IDチェック工程を行うようにしたことを特徴とする方
法である。
【0027】請求項24の発明は、請求項23に記載さ
れた処理機能チェック方法において、前記外部記憶装置
からの転送入力時に、前記処理関連情報として転送履歴
情報を付与し、該転送履歴情報が付与されている場合に
前記マシンIDチェック工程を行うようにしたことを特
徴とする方法である。
【0028】請求項25の発明は、請求項13乃至24
のいずれかに記載された処理機能チェック方法を実行す
るためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明を添付する図面とともに示
す以下の実施例に基づき説明する。ここで示す実施例
は、画像情報処理装置としてデジタル複合機(複写機能
の外に、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピーサー
バー機能等の複数の機能を装備したデジタル複写機)に
適用したものである。図1は、本発明の実施例に係わる
デジタル複合機の全体構成を概略図として示す。図1を
参照し、本機の装置構成、機能及び動作を、原稿の読み
取り、読み取った画像データの処理、処理後のデータに
よる画像書き込み、という原稿のコピー動作の流れに沿
って、以下に説明する。自動原稿送り装置(以下「AD
F」と記す)1に設けた原稿台2に原稿の画像面を上に
して置かれた原稿束は、ユーザにより操作部30(図2
参照)のスタートキー34が押下されると、一番下の原
稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクト
ガラス6上の所定の位置に給送される。この時、一枚の
原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウ
ント機能により読みとり原稿の枚数が管理される。給送
されたコンタクトガラス6上の原稿は読み取りユニット
50によって画像データが読み取られ、読み取りが終了
した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排
出される。さらに、原稿セット検知器7にて原稿台2に
次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコ
ンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送
ベルト4、排送ローラ5は搬送モータ26(図3参照)
によって駆動される。
【0030】書き込みユニット57では、読み取りユニ
ット50にて読み取られた画像データに基づいて生成さ
れた作像データによりレーザ出力ユニット58のレーザ
の発光を制御し、感光体15にレーザ書き込みにより潜
像を作る。潜像を担う感光体15は現像ユニット27を
通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー
像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転
と等速で搬送ベルト16によって転写紙を搬送しなが
ら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1
トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された
転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、
第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット1
4によって感光体15に当接する位置まで搬送される。
転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニ
ット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によっ
て後処理装置のフィニッシャ100に排出される。
【0031】後処理装置のフィニッシャ100は、本体
の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、排紙
トレイ104方向と、ステープル台108方向へ導く事
ができる。切り替え板101を下に切り替える事によ
り、搬送ローラ103を経由して排紙トレイ104側に
排紙する事ができる。また、切り替え板101を上に切
り替える事で、搬送ローラ105、107を経由して、
ステープル台108に搬送する事ができる。ステープル
台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに
紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えら
れ、1部のコピー完了と共にステープラ106によって
綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は
自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納
される。一方、排紙トレイ104は転写紙搬送方向に対
し直角に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能
な排紙トレイ104は、原稿毎、あるいは、ソーティン
グされたコピー部毎に、転写紙搬送方向に対し直角に移
動し、排出されてくるコピー紙を簡易に仕分けるもので
ある。
【0032】転写紙の両面に画像を作像する場合は、各
給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排
紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分
岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユニ
ット111にストックする。その後、両面給紙ユニット
111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像
されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット
111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪11
2を今度は下側にセットし、排紙トレイ104に導く。
この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙
ユニット111は使用される。感光体15、搬送ベルト
16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニ
ット27はメインモータ25(図3参照)によって駆動
され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動
力を各々給紙クラッチ22〜24(図3参照)によって
伝達し駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータ
25の駆動力を中間クラッチ21(図3参照)によって
伝達し駆動される。
【0033】図2は、図1の装置においてユーザが指令
入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部
30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリ
ア/ストップキー33、プリントキー(スタートキー)
34、予熱キー35、リセットキー36、初期設定キー
37、コピーキー38、コピーサーバーキー39、文書
管理キー40、プリンタキー41があり、液晶タッチパ
ネル31には、各種機能キー、部数、機械の状態を示す
メッセージなどが表示される。初期設定キー37を押す
事で、機械の初期状態を任意にカスタマイズする事が可
能である。例えば、機械が収納している用紙サイズや、
コピー機能のモードクリアキーを押したときに設定され
る状態を任意に設定可能である。また、一定時間操作が
無いときに優先して選択されるアプリケーション等を選
択すること、国際エネルギースター計画に従った低電力
状態への移行時間の設定や、スリープモードへの移行す
る時間を設定することが可能である。コピーキー38の
押下により、コピー機能の使用が可能である。コピーサ
ーバーキー39は、スキャナにより読み取った原稿画像
やプリンタ機能によりホストコンピュータから出力を指
示された画像の蓄積や、蓄積した画像の印刷を行なうと
きに使用する。文書管理キー40は、上記コピーサーバ
ー機能により蓄積された画像データ及び画像情報を編集
するときに使用する。文書管理機能の詳細は後述する。
【0034】図7は、操作部30(図2)中の液晶タッ
チパネル31の表示の一例を示す。本例は、文書管理キ
ー40を押下した時の表示画面を示す。この画面で、液
晶タッチパネル31に表示されたキーにユーザがタッチ
することにより、選択された機能を示すキーが黒く反転
する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合
(例えば文書名変更)はキーにタッチする事で詳細機能
の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネ
ル31は、ドット表示器を使用している為、その時の最
適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
【0035】図3はメインコントローラを中心に、この
デジタル複合機の制御装置を示すブロック図である。メ
インコントローラ20はデジタル複合機全体を制御す
る。メインコントローラ20には、ユーザに対する液晶
タッチパネル31による表示、ユーザからのキー32〜
41による機能設定入力制御を行う操作部30、スキャ
ナの制御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、画像
メモリからの作像を行う制御等を行う画像処理ユニット
(IPU)49、搬送モータ26,原稿セット検知器7
を有する原稿自動送り装置(ADF)1、等の分散制御
装置が接続されている。各分散制御装置とメインコント
ローラ20は必要に応じて機械の状態、動作指令のやり
とりを行っている。また、紙搬送等に必要なメインモー
タ25、縦搬送ユニット14、第1〜3の各給紙装置1
1〜13それぞれの伝達に必要な各種クラッチ21〜2
4も接続されている。
【0036】図1に戻り、原稿読み取りから、画像の書
き込みまでの本実施例のデジタル複合機の動作をより詳
細に説明する。この動作は、読み取りユニット50と書
き込みユニット57での動作が中心である。読み取りユ
ニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と走
査光学系で構成されており、走査光学系は、露光ランプ
51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセ
ンサ54等で構成されている。露光ランプ51及び第1
ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、
第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キ
ャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときに
は、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2
キャリッジとが2対1の相対速度で走行するように機械
的に操作される。この走査光学系は、図示しないスキャ
ナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメ
ージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換さ
れて処理される。
【0037】書き込みユニット57はレーザ出力ユニッ
ト58、結像レンズ59、ミラー60により構成され、
レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源である
レーザダイオード及びモータによって高速で定速回転す
る多角形ミラー(ポリゴンミラー)が装備されている。
書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像
作像系の感光体15を主走査を伴い照射すると同時に、
感光体15の一端近傍の受光位置に設けたビームセンサ
(図示せず)を照射することにより、主走査同期信号を
発生する。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画
像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号
の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0038】次に、読み取りユニット50で読み取った
画像信号から、書き込みユニット57に入力する画像デ
ータを生成するまでの本実施例における画像処理ユニッ
ト(IPU)を中心にした画像データの処理について、
詳細に説明する。図4は画像処理ユニット(IPU)4
9の回路構成のブロック図を示す。露光ランプ51によ
り照射される原稿からの反射光を、CCDイメージセン
サ54にて光電変換し、A/Dコンバータ61にてデジ
タル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像信
号は、シェーディング補正部62にてシェーディング補
正が施された後、MTF補正、γ補正部63にてMTF
補正、γ補正が施される。次いで、変倍処理部72を経
由することにより変倍率に合せて拡大縮小された後、画
像信号は、セレクタ64に入力される。セレクタ64で
は、画像信号の送り先を、書き込みγ補正ユニット71
又は画像メモリコントローラ65のいずれかへとする切
り替えが行われる。書き込みγ補正ユニット71を経由
した画像信号は作像条件に合わせて書き込みγが補正さ
れ、書き込みユニット57に送られる。
【0039】画像メモリコントローラ65とセレクタ6
4間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となって
いる。また、画像メモリコントローラ65等への各種設
定、及び読み取りユニット50や書き込みユニット57
の制御を行うCPU68、及びそれらを実行するための
プログラムやデータを格納するROM69、RAM7
0、NV−RAM74を備えている。更にCPU68
は、画像メモリコントローラ65を介して、画像メモリ
66のデータの書き込み、読み出しを行い、原稿画像を
画像メモリ66やHD(ハードディスク)75或いは外
部記憶装置76に蓄積し、蓄積した画像を取り出し、画
像メモリ66とHD75或いは外部記憶装置76との間
の転送或いは書き込みユニット57への出力動作を行
う。ここでは、画像メモリコントローラ65へ送られた
原稿画像は、画像メモリコントローラ65内にある画像
圧縮装置によって画像データを圧縮した後、画像メモリ
66に送られる。画像圧縮を行う理由は、最大画像サイ
ズ分の256階調のデータをそのまま画像メモリ66に
書き込む事も可能であるが、そのままでは1枚の原稿画
像で画像メモリの極めて大きな容量を必要とするので、
画像圧縮を行う事で、限られた画像メモリを有効に利用
するためである。
【0040】画像圧縮を行うと一度に多くの原稿画像デ
ータを記憶することが出来るため、ソート機能として、
貯えられた原稿画像イメージデータをページ順に出力す
る事ができる。この場合、画像を出力する際に、画像メ
モリ66の圧縮されたデータを画像メモリコントローラ
65内の伸長装置で順次伸長しながら出力させる必要が
ある。このような機能は一般に「電子ソート」と呼ばれ
ている。また、画像メモリ66の機能を利用して、複数
枚の原稿画像を、画像メモリ66の転写紙1枚分の領域
を4等分したエリアに順次書き込む事も可能となる。例
えば4枚の原稿画像を、画像メモリ66の転写紙一枚分
の4等分されたエリアに順次書き込む事で、4枚の原稿
が一枚の転写紙イメージに合成され、集約されたコピー
出力を得ることが可能となる。このような機能は一般に
「集約コピー」と呼ばれている。
【0041】画像メモリ66の画像はCPU68からア
クセス可能な構成となっている。この構成により画像メ
モリ66に保持された画像データの内容を加工すること
が可能であり、例えば画像の間引き処理、画像の切り出
し処理等が行える。加工には、画像メモリコントローラ
65のレジスタにデータを書き込む事で画像メモリ66
に保持された画像データの処理を行う事ができる。加工
された画像は再度画像メモリ66に保持される。画像メ
モリ66は、処理を行う画像データの大きさにより複数
のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可
能な構成をとっている。各分割したエリアに画像データ
の入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするために、
画像メモリコントローラ65とのインターフェースにリ
ード用とライト用の二組のアドレス・データ線を接続し
得るようになされている。これによりエリア1に画像を
入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リー
ド)するという動作が可能になる。また、画像メモリ6
6の内容をCPU68が読みだし、I/Oポート67を
経て、画像データ73として操作部30に転送すること
が可能な構成となっている。一般に、操作部30の画面
表示解像度は低い為、画像メモリ66の原画像は画像間
引きが行われ操作部30に送られる。
【0042】画像メモリ66は、多くの画像データを収
納するためハードディスク(HD)75を別に設けるこ
ともある。HD75を用いることにより、外部電源が不
要で永久的に画像を保持できる特徴もある。複数の定型
の原稿(フォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持
するためには、このHD75が用いられるのが一般的で
ある。また、外部の記憶媒体CD−R、CD−RW、そ
してより容量の大きいDVDを着脱可能とされた外部記憶
装置76が接続可能な構成になっている。外部記憶装置
76はSCSIコントローラによってバスを制御され、
画像の書き込み、読み出しを実行する。外部記憶装置7
6へスキャナ画像を書き込む場合、或いは外部記憶装置
76からのデータを書き込みユニット57に送る場合に
も、出力側と入力側の処理速度の差を吸収する為に画像
メモリ66に一旦記憶される。このように、画像を記憶
する装置として備えた画像メモリ66、HD75、外部
記憶装置76に対する画像の入出力は、全て画像メモリ
コントローラ65によって画像パスが決められる。これ
は、画像データの入力、出力を決めるCPU68が画像
メモリコントローラ65を制御することによって可能と
なる。
【0043】ここで、図5を用いて、セレクタ64にお
いて操作される1ページ分の画像信号のタイミングにつ
いて説明する。図5において、/FGATEはフレーム
ゲート信号であり、1ページの画像データの副走査方向
の有効期間を表している。/LSYNCは1ライン毎の
主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所
定クロックで、画像信号が有効となる。/LGATEは
ラインゲート信号であり、主走査方向の画像信号が有効
であることを示す信号である。これらの信号は、画素ク
ロック(画素同期信号)VCLKに同期しており、VC
LKの1周期に対し1画素8ビット(256階調)のデ
ータが送られてくる。本実施例では、転写紙への書込密
度400dpi、最大画素数は、主走査4800画素、
副走査6800画素である。また本実施例では、画像デ
ータは255に近いほど白画像になるとする。
【0044】次に、本装置内の画像メモリ66或いはH
D75に蓄積された画像を外部記憶装置76へ転送する
機能及びHD75に蓄積された画像を用いた印刷機能に
ついて説明する。なお、この転送機能のために用意され
るアプリケーションに関しては既知のものであるので、
詳細な説明は省略する。図6はデジタル複合機のソフト
ウェアシステムの構成を示す。既存の蓄積画像を操作す
る機能は、図6に示すように、文書管理アプリ214と
して存在し、コピーアプリ211、コピーサーバーアプ
リ212、プリンタアプリ213と同列で起動させそれ
ぞれが独立した動作をするものとする。共有資源である
操作部、周辺機、画像形成装置、画像読み取り装置、メ
モリユニットの各コントローラ221〜225はシステ
ムコントローラ200により調停される。各アプリは独
自に操作画面の描画を行うが、その画面は操作部に表示
されずメモリ内部で仮想的に作成される。実際に操作部
に表示されるのは一つのアプリであるから、操作部コン
トローラ221はシステムコントローラ200からの指
示によりアプリがそれぞれ作成した仮想画面の一つを操
作部オーナーアプリとして実画面に展開する。また、外
部記憶装置76を設ける場合、図6内のSCSIコント
ローラ232の接続ポートに該外部記憶装置76を接続
し、該外部記憶装置76の制御を該SCSIコントロー
ラ232にて行なう。
【0045】本実施例では、文書管理アプリ214が、
本装置内の画像メモリ66或いはHD75に蓄積された
画像を外部記憶装置76へ、又その逆の双方向に転送す
る動作を実行する。ここで、文書管理アプリ214が備
える文書管理機能について説明する。図7は文書管理ア
プリ214を動作させるための操作画面である。この画
面は、図2の文書管理キー40を押下すると、操作部3
0の液晶タッチパネル31に表示されるものである。本
例では、内部記憶手段(本実施例では画像メモリ66或
いはHD75等の機器に内蔵された記憶手段を指す、
又、内部メモリーも同義である)、外部記憶装置76に
蓄積された画像データに関する各種機能が利用できる。
内部蓄積文書キー171が黒色に反転しているのは内部
記憶手段内の蓄積画像データについて各種編集操作が可
能であることを示している。また、外部蓄積文書キー1
72を押下すると液晶タッチパネル31には図8に示す
操作画面が表示される。図8が表示されている時は、外
部記憶装置76内の蓄積画像データについて各種編集操
作が可能である。
【0046】図7に戻ると、表示領域177には内部記
憶手段に蓄積された画像データの各画像関連情報が表示
されている。画像データを特定するための画像関連情報
として文書名、ユーザID、蓄積時刻、ページ数、画像デ
ータサイズが表示される。ユーザIDは本デジタル複合
機に接続されたパーソナルコンピュータのプリンタドラ
イバにて付けられるため、プリンタ機能による蓄積画像
にのみ存在する。文書名は画像蓄積をする毎に付けられ
る。ページ数は蓄積した原稿画像の枚数である。蓄積時
刻は画像蓄積された時の時間を表す。なおこの時の画像
関連情報は不揮発メモリNV−RAM74に保持されて
おり、電源断時でもその画像情報は保持され続ける。表
示領域177では8個の画像関連情報のみ表示されてい
るが、前へキー/後へキー178を押下することによ
り、表示されていない画像情報が表示可能である。表示
領域180のページ数とは、現在表示中の8個の画像関
連情報に対する全画像関連情報リスト中の位置を表す。
図7の例では全画像関連情報リストは12ページ分あり
現在表示中の8個の画像関連情報は3ページ目に位置す
る。表示領域175の各項目を押下すると表示領域17
7の画像関連情報リストが該項目に従ってソートされ
る。図7の例では蓄積時刻降順ソートになっている。リ
スト内の検索機能は、検索キー173を押下することに
より利用可能である。
【0047】表示領域177に表示されている各画像関
連情報を押下すると、図9の表示領域195に示すよう
に、画像関連情報表示部分が黒色に反転し、これを選択
状態と呼ぶ。複数の画像関連情報が選択状態として指定
可能であり、選択文書表示キー174を押下すると表示
領域177には選択状態の画像関連情報のみ表示され
る。表示領域179は内部記憶手段の総容量及び残容量
を、表示領域186は外部記憶装置76の総容量及び残
容量をMB(メガバイト)を単位として表している。内
部記憶手段の蓄積画像に対する編集機能として、文書名
変更機能、文書結合機能、文書挿入機能、ページ削除機
能、文書消去機能がある。これらの諸機能は、文書編集
キー181〜185を押下することにより使用可能であ
る。任意の画像関連情報を選択状態にして転送を指示す
る文書移動キー187を押下すると、選択状態の画像デ
ータ及び画像情報は外部記憶装置76に蓄積される。こ
のとき外部記憶装置76内の蓄積画像関連情報のリスト
が更新され外部記憶装置76に記憶される。外部蓄積文
書キー172を押下すると液晶タッチパネル31には図
10が表示されるが、該記憶操作により更新された蓄積
画像関連情報のリストは図10の表示領域198に表示
される。
【0048】また、本実施例では、コピーサーバーアプ
リ212が、本装置内のHD75に蓄積されたファイル
からユーザの操作により選択されたファイルをコピー出
力する動作を実行する。ここで、コピーサーバーアプリ
212が備えるファイル印刷機能について説明する。図
11乃至図13はコピーサーバーアプリ212を用いて
HD75に蓄積されたファイルを印刷するときにその操
作を行うための画面である。図11の画面は、図2のコ
ピーサーバーキー39を押下すると、操作部30の液晶
タッチパネル31に表示されるものである。HD75に
蓄積されたファイルには、コピーモード、プリンタモー
ドで保存を指示されたファイル、或いは、上記した文書
管理モードで外部記憶装置76から転送されてくるファ
イルが含まれる。本例では、HD75に蓄積された画像
データの中から印刷を行う対象ファイルが選択され、選
択されたファイルを用いて印刷動作を行う。このため
に、コピーサーバーアプリ212により操作されるHD
75に蓄積されたファイル中に画像データとともに印刷
動作に必要な印刷情報(印刷条件等の印刷関連情報につ
いては、後記にて詳述する)が含まれ、管理されてお
り、このようにしたファイルを単位としてアクセスがな
される。図11の画面においてファイル「Prt00
1」を選択した場合、画面は、選択したファイルのエリ
アの表示を反転させた図12に示す画面に移行する。こ
のファイル選択を行った状態で、印刷条件が設定可能と
なり、又、この状態で、スタートキー34が押される
と、印刷動作が開始されるようになる。また、図12の
画面において、「印刷条件」キーを押下すると、選択し
たファイルに設定されている印刷条件を表示した図13
に示す画面に移行する。図13に示す例では、自動用紙
を選択しているが、画面には、ソート、スタック、ステ
ープル、パンチ、排紙、印字/スタンプ、表紙/合紙、
編集、両面といった各種処理モードを指示するためのキ
ーを設け、キーの選択操作により印刷条件の変更を可能
としている。
【0049】以下に、本発明の実施例に係わるコピーサ
ーバー機能を持ったデジタル複写機における処理機能の
整合性チェックについて説明する。上記したように、本
例のデジタル複写機のコピーサーバーモードにおいては
HD75に蓄積されたファイルを用いるようにしてい
る。ここには、本機によるコピーモードの動作により蓄
積されたファイルだけではなく、プリンタモードで保存
を指示されたファイル、或いは、上記した文書管理モー
ドで外部記憶装置76から転送されてくるファイルが含
まれる。後者の場合、本機以外の装置により作成された
ファイルに対して処理要求がなされることがある。この
場合、従来技術に示したような処理機能の不整合による
出力ミスといった不具合が起きる。そこで、本発明にお
いては装置が持つ処理機能の不整合をチェックすること
により適切な処理が行われるようにしようとするもの
で、以下にその実施例を示す。なお、以下の実施例にお
いては、外部メモリ(外部記憶手段76)から転送され
てきたファイルについてファイル印刷処理を行う場合に
ついて例示するが、プリンタモード等、外部から送信、
入力されてくるファイルで、ファイル印刷が可能な場合
の処理に対しても、以下に示す実施例と同様に適用、実
施しうる。
【0050】本実施例では、印刷処理の動作の過程でフ
ァイルに設定された印刷条件に対して装置が持つ処理機
能(以下「マシン機能」と記す)の不整合をチェックす
る手順を行う。この手順の最初に、転送されてくるファ
イル中に他の装置で生成されたファイルが含まれ、マシ
ン機能との不整合が起きる可能性がある外部メモリ76
からHD75に転送されるファイルについて、マシン機
能整合性チェックを必ず行うことができるようにする。
このために、外部メモリ76からHD75に転送される
ファイルにかかる転送履歴をファイル情報(画像デー
タ、印刷条件、印刷処理の関連情報等ファイルに記録さ
れた情報)として記録するという手順を行う。図14
は、この手順を含む転送時の処理フローを示す。図14
のフローにおいて、文書管理アプリを用い外部メモリ7
6からHD75に文書移動が可能な操作画面(図10参
照)でファイル転送指示が行われると(S1)、指示し
たファイルの画像データ、印刷条件等のファイル情報の
転送処理が行われる(S2)。上記の転送が終了する
と、次にファイル転送の方向が外部メモリ76からHD
75に行われた転送であるかを調べる(S3)。外部メ
モリ76からのファイル転送であれば、外部メモリ76
からのファイル転送であったことを示す転送履歴を該当
ファイルのファイル情報のパラメータとして記録する
(S4)。転送履歴データは、後述するファイル印刷時
のチェック処理フロー(図15)において、ファイル情
報に付加された印刷条件の各種設定モードに対するマシ
ン機能の整合性チェックを実行するか否かの為に使用さ
れる。本フローでは、外部メモリ76からのファイル転
送以外は、ステップS4をパスし、全ての指定ファイル
の転送が上記S2〜S5のステップを完了したことを確
認して(S5)、フローを終了する。
【0051】次に、ファイル印刷処理時に行うマシン機
能整合性チェックの手順について説明する。マシン機能
整合性チェックは、外部メモリ76からファイル転送さ
れたファイルに対して行うようにする。このため、転送
履歴(図14の処理フローのステップS4でファイル情
報として記録された)を持つかをチェックする。図15
はファイル印刷時のマシン機能整合性チェック処理のフ
ローを示す。本フローは、ファイル印刷モードであるこ
とを確認することにより開始される(S11)。ファイ
ル印刷モードの確認は、コピーサーバーキー39(図2
参照)の押下をチェックすることによる。コピーサーバ
ーキー39が押下されるとファイル印刷モードが開始さ
れ、印刷の指示をするために、HD75に蓄積されてい
るファイルの一覧画面(図11)を表示する。ユーザー
の操作によりファイル一覧画面に表示されたファイルか
らファイル印刷を行うファイルが選択されたことを確認
した(S12)後、ファイル印刷の為にファイルに記憶
されている選択ファイルのファイル情報(印刷条件等)
を読み出す(S13)。読み出されたファイル情報に外
部メモリからの転送履歴情報が挿入されているか否かを
チェックすることにより、選択されたファイルが外部メ
モリ76からの転送ファイルであることを確認する(S
14)。ここで、外部メモリ76からの転送ファイルで
あることを確認した場合、S13で読み出されたファイ
ル情報中にあるファイル印刷条件に対して「マシン機能
整合性チェック処理」を行う(S15)。「マシン機能
整合性チェック処理」は、印刷ファイルが外部記憶装置
からの転送ファイルである場合、ファイル作成したマシ
ンとファイル印刷するマシンが異なることがあり、ファ
イルに設定されている印刷モードを印刷マシンがサポー
トできない等の不整合が発生する可能性があるために行
う。さらに、ファイル情報中にユーザスタンプ印字モー
ドが設定されている場合に、ユーザスタンプデータがユ
ーザの指示したデータであるかをチェックする「ユーザ
スタンプチェック処理」(詳細な手順は後述する)を行
う(S16)。一方ファイル作成したマシンと印刷処理
を行おうとしているマシンが同一であれば(S14−N
O)、マシンと印刷条件との整合性が保たれるので、S
15、S16の処理をスキップしてS13で読み出され
た印刷条件をそのまま使用して処理を行うようにする。
【0052】次に、図16のフロー「マシン機能整合性
チェック処理」により、図15におけるステップS15
における「マシン機能整合性チェック処理」の第1の例
を詳細に説明する。このマシン機能整合性チェック処理
は、ファイル生成したマシンが有していた機能を用いて
設定された印刷条件をファイル転送先のファイル印刷マ
シンがサポートできない、即ち、転送先のマシンに印刷
条件に設定された機能が存在しない場合に、それをチェ
ックし、対応するものである。例えば、印刷ファイル生
成マシンにステープルユニットが装着されていて、ステ
ープルモードを印刷条件の1つとして指定しファイル生
成を行い、このファイルを外部記憶装置を介してファイ
ル生成を行ったマシン以外のマシンへファイル転送した
とき、転送先のマシンにステープルユニットが装着され
ていなかった場合などが考えられる。図16に示すフロ
ーでは、マシン機能として両面機能、ステープル機能及
びユーザスタンプ印字機能を取り上げた例を示してい
る。図16を参照すると、このフローでは、まず、今フ
ァイル印刷を行おうとしているマシンが所有しているマ
シン情報を取得する処理を行う(S20)。マシン情報
の取得は、例えば、装置が有している機能を装置内のN
VRAM74に記憶させておき(NVRAM74へのデ
ータの記憶は工場出荷時やメンテナンス時にサービスマ
ンの操作により行うようにすることが可能である)、N
VRAM74から記憶しておいた情報を読み出すことに
より取得するという方法が採用できる。このように、装
置が装備する機能について取得した情報を基にファイル
中に記憶されている印刷条件をチェック(マシン機能整
合性チェック)する。「マシン機能整合性チェック処
理」のフローにおいては、ファイル情報に印刷条件とし
て両面モードが設定されているか否かをチェックし(S
21)、両面モードが設定されている場合、マシン機能
として両面印刷機能を装備しているか否かをチェックす
る(S22)。ここで、両面印刷機能を装備している場
合、さらに次の印刷条件であるステープル印刷モードの
チェックを行う。なお、両面モードが設定されていない
場合にも、次の印刷条件をチェックするステップに移行
する。一方、両面印刷機能を装備していない場合、印刷
条件として設定された両面モードを解除する(S2
3)。このとき、両面モードが解除された旨のメッセー
ジをユーザに知らせるようにして、モード解除に伴う警
告表示処理を行う(S24)。
【0053】この後、次の印刷条件であるステープル印
刷モードについて、ファイル情報に印刷条件としてステ
ープル印刷モードが設定されているか否かをチェックし
(S25)、ステープル印刷モードが設定されている場
合、マシン機能としてステープル処理機能を装備してい
るか否かをチェックする(S26)。ここで、ステープ
ル処理機能を装備している場合、次の印刷条件であるユ
ーザスタンプ印字モードのチェックを行う。なお、ステ
ープル印刷モードが設定されていない場合も同様に次の
印刷条件であるユーザスタンプ印字モードのチェックを
行う。一方、ステープル処理機能を装備していない場
合、印刷条件として設定されたステープル処理モードを
解除する(S27)。このとき、ステープル処理モード
が解除された旨のメッセージをユーザに知らせるように
して、モード解除に伴う警告表示処理を行う(S2
8)。この後さらに、次の印刷条件であるユーザスタン
プ印字モードについて、ファイル中に印刷条件としてユ
ーザスタンプ印字モードが設定されているか否かをチェ
ックし(S29)、ユーザスタンプ印字モードが設定さ
れている場合、マシン機能としてユーザスタンプ印字機
能を装備しているか否かをチェックする(S30)。こ
こで、ユーザスタンプ印字機能を装備している場合、リ
ターンする。なお、ユーザスタンプ印字モードが設定さ
れていない場合も同様にリターンする。一方、ユーザス
タンプ印字機能を装備していない場合、印刷条件として
設定されたユーザスタンプ印字モードを解除する(S3
1)。このとき、ユーザスタンプ印字モードが解除され
た旨のメッセージをユーザに知らせるようにして、モー
ド解除に伴う警告表示処理を行う(S32)。上記の処
理により、印刷条件に設定された印刷モードを実行する
ための機能をマシンが装備しているかをチェックでき、
その結果該当する機能を装備していれば、そのままの印
刷条件で印刷することができ、ファイル作成したマシン
で印刷するのと同等の仕上がりが保証できる。ところ
で、指定された印刷モードに対する機能を印刷マシンが
装備していない場合、保持機能と印刷条件に不整合が発
生しているので印刷条件に設定した該当モードが解除さ
れるが、この時にHD75に蓄積されているファイル自
体の印刷条件は解除されないようにする。こうした解除
の方法としては、不整合を起こすモードの設定データを
削除しないで、無効なデータとして扱うような処理をし
てデータ自体は保持するようにしておくといった方法を
採るようにする。このように、HD75に蓄積されてい
るファイルに付加された印刷条件を削除、変更しない
で、維持しておくのは、外部メモリ76を介して、対応
可能なマシン或いは元のマシンにファイルを再転送し、
印刷を行う場合、同一の仕上がりが再現できるようにす
るためである。
【0054】ここで、上記図16のフローのステップS
24、S28及びS32における「モード解除に伴う警
告表示処理」の詳細を図17により説明する。図16の
ステップS24、S28及びS32にて不整合になった
印刷処理モードの設定を解除してファイル印刷を行う場
合、S24、S28及びS32にて「モード解除に伴う
警告表示処理」が行われる。これは不整合が発生したこ
とをユーザに知らせるとともに、同じ仕上がりが期待で
きないことをユーザに通知することで、ミスコピーの発
生を防止することを目的として行う。図17の処理フロ
ーにおいて、まず、警告表示を行う(S30)。このモ
ード解除警告表示の例を図18に示す。図18に示す表
示画面では、不整合が発生し、設定印刷モードを解除す
る旨のメッセージ、設定モード種別を表示する(図18
の例では、ステープルモードが解除された旨の警告表示
が行われている)と共にユーザ操作による「確認」キー
を表示する。ユーザが「確認」キー押下することによ
り、ユーザがその旨を了解したとみなし、処理を進める
ようにしている。フローにおいては、S30で警告表示
を行った後、ユーザによる「確認」キーの押下を待って
(S31)、リターンする。なお、不整合発生モードが
複数発生した場合は、「確認」キー押下で次の不整合発
生モードへと切り替わり、警告画面が複数表示される事
になる。また、上記実施例では、印刷指示時に行う印刷
条件整合性チェック処理において、不整合が生じた場
合、設定解除して実行することができるような方法を採
ったが、不整合を起こす場合には、無条件に印刷の実行
を禁止する方法を採ることができる。不整合を起こす場
合、無条件に印刷の実行を禁止すれば、完全に印刷ミス
を防止することができる。印刷を禁止する方法は、例え
ば、図16の「マシン機能整合性チェック処理」におけ
るステップS22,26,30で、設定されたモードが
マシンになく印刷条件に不整合が起きると判断された場
合(S22−NO,S26−NO,S30−NO)に、
直ちに印刷中止フラグをセットするステップを実行する
(つまり、図27のステップS23,S27,S31に
代えて印刷中止フラグをセットする)ことにより実施す
ることができる。また、この時、不整合により印刷が実
行できない旨の警告表示を行う。
【0055】次に、図19の「ユーザスタンプチェック
処理」のフローにより、図15のステップS16を詳細
に説明する。この「ユーザスタンプチェック処理」は、
例えばユーザスタンプ印字機能(事前にユーザにより印
刷時に付加したい印字データを登録し、ユーザスタンプ
印字モードが指定されると登録済みの印字データを読み
出し原稿画像に付加して印刷を行う)のように、ユーザ
が独自に登録したデータを使用する機能を用いる印刷モ
ード条件が設定されているファイルを扱う場合のマシン
機能の整合性のチェック処理を行うものである。ユーザ
が独自に登録したデータを使用する機能は、データの登
録をしたマシンでは登録したデータを指定したモード設
定によりユーザ所望の印刷物が得られるが、機種や個体
によっては異なる結果をもたらす可能性のある機能であ
る。本発明においてはこのような機種や個体によっては
異なる結果をもたらす性質を持つ機能を特定し、この特
定の機能について異なるチェックの方式を採用する。特
定の機能の一つとしてあげたユーザが独自に登録したデ
ータを使用する機能を利用する場合、その機能名とデー
タを指定してモード設定をするのが通常の設定方法(例
えば、ユーザスタンプの場合、登録したスタンプ印字番
号を指定して、ユーザスタンプ印字モードを設定)であ
り、同じ機能名とデータを指定して印刷モードを設定し
ても、機種や個体が異なると、目的のデータが利用でき
る保証はない。つまり、ユーザスタンプを例にすると、
他のマシンで設定されたユーザスタンプ印字モードにて
ファイル印刷を行おうとすると、ユーザスタンプ印字と
いう機能そのものは有していても、ファイル作成したも
のと同じユーザスタンプデータが登録されているとは限
らないので、その内容であるユーザスタンプデータが異
なるため、結果的に得られる印刷物が所望の物ではなく
なってしまい、ミスコピーが生じる可能性が高い。こう
したユーザが独自に登録したデータを使用する機能とし
て、具体的には、ユーザスタンプ印字機能の外、色変換
機能(原稿中の特定色を指定した色に変換する機能にお
いて、指定色をユーザが登録した色とする場合)や指定
色消去機能(原稿中から指定した色を消去する機能にお
いて、指定色をユーザが登録した色とする場合)等が含
まれる。本実施例では、ユーザが独自に登録したデータ
を使用する機能を利用するモード設定において起きるミ
スコピーを無くすために、マシンの整合性をチェックす
る。このため、各マシンに唯一無二のマシンIDを割り
当て(例えば製造時に各マシン毎に入力される)、この
データを各マシンの記憶手段に保持させ、整合性チェッ
クに利用する。手順としては、ファイル生成時にマシン
IDをファイルの一部に印刷条件とともに付加して記憶
させ、ファイル印刷時にこれらのデータを用いて処理を
行う場合に、どのマシンで生成されたファイルであるか
を認識して、適切な対応をとることを可能とする。つま
り、上記の様にユーザスタンプ印字モード等のマシンに
ユーザが独自に登録したデータが存在し、そのデータを
用いたモード条件が設定されたファイル印刷処理におい
て、モード条件のチェックのみでは避けることが困難で
ある印刷の失敗を、ファイルの一部に印刷条件とともに
付加して記憶させたマシンIDと印刷するマシンのID
の一致をチェックすることで回避し、正しいユーザスタ
ンプデータを用いたファイル印刷が行われるようにす
る。
【0056】図19に示す「ユーザスタンプチェック処
理」のフローを参照すると、このフローでは、まず、フ
ァイル情報に印刷条件としてユーザスタンプ印字モード
が設定されているか否かをチェックし(S40)、設定
されていない場合、リターンする。S40でユーザスタ
ンプ印字モードが設定されている場合、次にファイル印
刷を行うマシンにユーザスタンプデータが登録されてい
るかをチェックする(S41)。このチェックは、ファ
イル印刷を行うマシンに、設定されたユーザスタンプ印
字モードに付随して指定されるユーザスタンプ印字番号
(登録されているユーザスタンプ印字に付けられた登録
番号で、登録番号により使用するスタンプ印字を指定す
る)のユーザスタンプが登録されているか否かをチェッ
クする(S41)。S41でユーザスタンプが登録され
ている場合、ファイル印刷を行おうとしているマシンが
所有している各マシンに割り当てられた唯一無二のマシ
ンID情報を取得する処理を行う(S42)。次いで、
ファイル印刷を行うために選択されたファイルのファイ
ル情報からそこに挿入されているマシンID(ファイル
作成時に各ファイルに付与されている)情報を読み出す
マシンID情報取得処理を行う(S43)。
【0057】ここで、S43で読み出されるマシンID
情報をファイル情報中に挿入する手順について説明す
る。この手順は、ファイル作成時にファイル印刷条件の
登録処理の一環として、図20のフローに従い行われ
る。図20において、ファイル作成時にファイル印刷条
件を保存する指示があったことを確認した(S51)
後、まず、作成したファイルに付与された新規印刷条件
をファイル情報として記憶する(S52)。次に、本機
に割り当てられているマシンID情報を取得する処理を
行い(S53)、取得したマシンID情報をファイル情
報中に付加する(S54)。このようにして登録された
ファィル情報を上記フローにおけるステップS43の処
理時に提供する。図19のフローに戻ると、S42とS
43の処理の後、S42で取得したファイル印刷を行お
うとしているマシンが所有するマシンIDと、S43で
取得したファイル作成時に各ファイルに付与されている
マシンIDとを比較し、これら2つのマシンIDの一致
を判断する(S44)。マシンIDが一致していれば、
印刷マシンとファイル作成マシンが一致していることを
示しており、所望のファイル印刷が行われるとみなすこ
とができるので、リターンする。S41で、ユーザスタ
ンプデータが登録されていない場合、S44で2つのマ
シンIDの一致が確認できない場合、いずれも印刷条件
として設定されたユーザスタンプ印字モードを解除する
(S45)。このとき、ユーザスタンプ印字モードを解
除した旨のメッセージをユーザに知らせるようにして、
モード解除に伴う警告表示処理を行う(S46)。な
お、S46で行うモード解除に伴う警告表示処理のフロ
ーは先に示した図17に従って実行される。図17の処
理フローについては、上記の説明を参照する。
【0058】次に、図21の「ユーザスタンプチェック
処理」のフローにより、図15のS16における「ユー
ザスタンプチェック処理」の他の例を詳細に説明する。
この「ユーザスタンプチェック処理」は、図19の例で
示したユーザスタンプ印字機能を用いる印刷条件が設定
された場合にマシンIDによるチェック処理を改善する
もので、ここでは、さらに、ユーザスタンプ印字機能の
ようにマシンにユーザが独自に登録したユーザスタンプ
データが存在し、このような登録データを利用する印刷
モードが設定された場合のマシン機能の整合性を考慮し
た処理を行う。図19の「ユーザスタンプチェック処
理」の例では、印刷マシンとファイル作成マシンの一致
をチェックし、ユーザスタンプが登録されていれば、ユ
ーザスタンプデータの妥当性を保証している。しかしな
がら、同一マシンでもユーザスタンプデータの登録後、
ファイルを印刷する前に登録したユーザスタンプ番号の
ユーザスタンプデータが他のユーザスタンプデータに更
新されている場合もあり得る(例えば1〜10までの番
号をユーザスタンプ番号として使い回すような方法を採
る場合)。このような場合にも、ユーザスタンプ番号を
指定したユーザスタンプモード設定では、ファイル作成
時の印刷条件設定時に期待した仕上がりとは異なる仕上
がりとなり、やはり印刷の失敗となってしまう。この
「ユーザスタンプチェック処理」の実施例は、この点を
改善するために、ユーザスタンプIDによりチェックを
かけることによりさらに適切な処理を保証しようとする
ものである。ユーザスタンプIDは、登録されたユーザ
スタンプデータ毎に異なる識別情報、即ち唯一無二のI
D、を付与しようとするもので、これまでの例えば1〜
10までの番号をユーザスタンプ番号として使い回して
いたために起きていたコピーミスを完全に無くすことを
可能とする。ただし、この実施例で用いるユーザスタン
プIDは、全ての機種や個体をカバーする範囲で唯一無
二である必要はない。というのは、この実施例において
は、マシンIDを併用するので、同一マシン内で識別出
来ればよいので、条件が緩和されることになる。ここ
で、ユーザスタンプIDの生成方法について説明する。
先ず、マシンIDを併用する場合を考えると、同一マシ
ンに唯一無二の情報、即ち、マシン内で識別能力を持つ
情報であればIDとして用いることができる。その1例
は、スタンプデータの登録時刻である。ユーザの指示に
より行われるスタンプデータの登録は、同時に複数の登
録処理がなされることはないので、同一マシンに唯一無
二の情報であり、IDとしての能力を持つ。スタンプデ
ータの登録時刻情報は、ジョブの管理やマシンを管理す
る情報として用いられている時刻情報を供給するために
マシンに装備されている時計から登録時に取得する。ま
た、ユーザスタンプデータとして登録されたデータ自体
が持つ固有の情報をIDとして用いることができる。ユ
ーザスタンプデータは、イメージデータ、或いはテキス
トデータ等のデータからなるが、同一のデータであるこ
とは極めてまれであるから、その相違を構成するファク
タにおける識別能力を利用する。その1例として、ユー
ザスタンプデータを構成する情報量をIDに用いること
が考えられる。データ登録の際、ユーザスタンプデータ
はデジタル処理されるので、その情報量(バイト数)が
把握されるが、ユーザスタンプデータを構成する情報量
はそれぞれ異なり、同一マシン内で同一量となることは
極めてまれであり、IDとして機能する。登録されるユ
ーザスタンプデータを構成する情報量は、通常、ユーザ
スタンプ登録処理の過程で管理情報として検出されるも
のであるから、そのデータを取り込むことによりユーザ
スタンプIDのデータとして取得できる。
【0059】上記のように生成されるユーザスタンプI
D情報を整合性チェックに利用するための手順として
は、ユーザスタンプID情報をユーザスタンプデータに
付加し、マシンID情報及びユーザスタンプID情報を
ファイル情報中に挿入する手順が必要になる。以下に、
この手順について説明する。ユーザスタンプID情報を
ユーザスタンプデータに付加する手順であるが、これ
は、ユーザスタンプデータの登録処理の一環として、図
22のフローに従い行われる。図22において、ユーザ
スタンプデータの登録処理の開始指示があったことを確
認した(S71)後、まず、ユーザスタンプデータの読
み込み処理を行い(S72)、読み込んだユーザスタン
プデータをNVRAM74に記憶する(S73)。次
に、S72,73の処理を行ったユーザスタンプデータ
に対して付加すべきユーザスタンプID情報を生成する
(S74)。生成したユーザスタンプID情報をユーザ
スタンプデータに付加して、ユーザスタンプデータとと
もにNVRAM74に記憶し(S75)、このユーザス
タンプデータの登録処理フローを終了する。また、マシ
ンID情報及びユーザスタンプID情報をファイル情報
中にを挿入する手順であるが、これは、ファイル作成時
にファイル印刷条件の登録処理の一環として、図23の
フローに従い行われる。図23において、ファイル作成
時にファイル印刷条件を保存する指示があったことを確
認した(S81)後、まず、作成したファイルに付与さ
れた新規印刷条件をファイル情報として記憶する(S8
2)。次に、本機に割り当てられているマシンID情報
を取得する処理を行い(S83)、取得したマシンID
情報をファイル情報中に付加する(S84)。この後、
図19の「ユーザスタンプチェック処理」例を改善する
ために本例特有のステップとして、ユーザスタンプID
情報をファイル情報中に挿入する手順を行う。即ち、印
刷条件にユーザスタンプ印字モードが設定してあるか否
かをチェックし(S85)、設定してある場合、先のユ
ーザスタンプデータの登録処理(図22)によってユー
ザスタンプデータに付加されたユーザスタンプID情報
を取り出しファイル情報の1パラメータとして付加する
(S86)。このようにして登録されたファィル情報を
ファイル印刷時チェック処理に行う下記に示すマシン機
能整合性チェック処理(3)のフローにおけるステップ
S63、S66の処理時に提供する。
【0060】図21に示す「マシン機能整合性チェック
処理(3)」のフローを参照すると、このフローでは、
まず、ファイル情報に印刷条件としてユーザスタンプ印
字モードが設定されているか否かをチェックし(S6
0)、設定されていない場合、リターンする。S60で
ユーザスタンプ印字モードが設定されている場合、次に
ファイル印刷を行うマシンにユーザスタンプデータが登
録されているかをチェックする(S61)。このチェッ
クは、ファイル印刷を行うマシンに、設定されたユーザ
スタンプ印字モードに付随して指定されるユーザスタン
プ印字番号(登録されているユーザスタンプ印字に付け
られた登録番号で、登録番号により使用するスタンプ印
字を指定する)のユーザスタンプが登録されているか否
かをチェックする(S41)。S41でユーザスタンプ
が登録されている場合、ファイル印刷を行おうとしてい
るマシンが所有している各マシンに割り当てられた唯一
無二のマシンID情報を取得する処理を行う(S6
2)。次いで、ファイル印刷を行うために選択されたフ
ァイルのファイル情報からそこに挿入されているマシン
ID(ファイル作成時に各ファイルに付与されている)
情報を読み出すマシンID情報取得処理を行う(S6
3)。S62とS63の処理の後、S62で取得したフ
ァイル印刷を行おうとしているマシンが所有するマシン
IDと、S463で取得したファイル作成時に各ファイ
ルに付与されているマシンIDとを比較し、これら2つ
のマシンIDの一致を判断する(S64)。
【0061】2つのマシンIDが一致している場合、さ
らに2つのユーザスタンプIDの一致を判断する(S6
4)。このために、印刷条件(ファイル印刷を行うため
に選択されたファイルのファイル情報に指示)で指定さ
れたユーザスタンプ番号のユーザスタンプデータに上記
のユーザスタンプデータの登録処理(図22参照)で登
録されているユーザスタンプIDを取得する処理を行う
(S65)。次いで、ファイル印刷を行うために選択さ
れたファイルのファイル情報からそこに1パラメータと
して付加されているユーザスタンプID情報(図23参
照)を読み出すユーザスタンプID情報取得処理を行う
(S66)。S65とS66の処理の後、S65で取得
したファイル印刷を行おうとしているマシンが所有する
ユーザスタンプIDと、S66で取得したファイル作成
時に各ファイルに付与されているユーザスタンプID情
報とを比較し、これら2つのユーザスタンプIDの一致
を判断する(S67)。ユーザスタンプIDが一致して
いれば、リターンする。この場合、印刷マシンとファイ
ル作成マシンが一致していることも確認されているの
で、ユーザスタンプIDデータの一致を加えて、2重に
チェックすることで、ユーザスタンプ印字モードにおけ
るモード不整合に関するミスコピーが未然に防止でき、
さらに正しいファイル印刷を行うことが高い可能性で保
証される。S61で、ユーザスタンプデータが登録され
ていない場合、S64で2つのマシンIDの一致が確認
できない場合、S67で2つのユーザスタンプIDの一
致が確認できない場合、いずれも印刷条件として設定さ
れたユーザスタンプ印字モードを解除する(S68)。
このとき、ユーザスタンプ印字モードを解除した旨のメ
ッセージをユーザに知らせるようにして、「モード解除
に伴う警告表示処理」を行う(S69)。なお、S69
で行う「モード解除に伴う警告表示処理」のフローは先
に示した図17に従って実行される。図17の「モード
解除に伴う警告表示処理」のフローについては、前述の
説明を参照する。なお、上記の各実施例では、ユーザス
タンプ印字モードを基に説明したが、ユーザスタンプ印
字モードに限定されるものではなく、印刷条件モード設
定がマシンが持つオリジナルデータとリンクしている全
てのモードについてこれらの方法を適用できる。
【0062】また、本発明においては、デジタル複合機
における画像情報を処理するコントローラに上記したマ
シン機能の整合性、ユーザスタンプデータの整合性をチ
ェックし、不整合が起きた印刷モードを解除するように
した整合性チェック方法を実行するための手順を記述し
た処理プログラムを搭載し、搭載したプログラムを用い
ることにより目的とする機能を実現することができる。
このプログラムは、周知のコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に記録され、適用されるコントローラにインス
トールされ、記憶媒体から読み出されたプログラムによ
り画像情報の転送制御が実行される。
【0063】
【発明の効果】(1) 請求項1,13の発明に対応す
る効果 他のマシンで生成された画像データが入力手段を通して
送り込まれ、そこに付加された処理関連情報に基づいて
画像データを処理するときに、処理関連情報に含まれる
処理条件と処理を実行する処理手段が備える処理機能と
の整合性を調べる処理条件のチェックと、処理関連情報
に含まれるマシンIDと装置が保有するマシンIDとの
整合性、即ちファイルのマシンIDと印刷するマシンの
マシンIDの一致をチェックすることで、より正確なマ
シン機能のチェックが可能となり、処理のために入力さ
れたファイルが他のマシンで生成されたファイルである
ことが事前に認識可能となるので、従来起きた処理の失
敗を未然に防止し、装置に無駄な動作をさせず、正しい
処理を行うことが可能となる。 (2) 請求項2,14の発明に対応する効果 上記(1)の効果に加えて、処理条件チェックによるチ
ェック結果が整合性ありの場合でも、マシンIDチェッ
クによるチェック結果が整合性なしの場合、処理の実行
を禁止するようにしたことにより、例えば、ユーザスタ
ンプ印字モード等のマシンにオリジナルデータが存在す
るようなモード条件が設定されたファイルであっても、
ファイルのマシンIDと印刷するマシンのマシンIDの
一致をチェックすることで、設定された処理モード条件
のチェックだけでは従来起きていた処理の失敗をなくす
ことができる。 (3) 請求項3,15の発明に対応する効果 上記(2)の効果に加えて、処理の実行を禁止するとき
に、その旨の警告を行うことにより、ユーザ所望の処理
ができないこと、或いは処理を可能とするためには処理
条件の設定の変更が必要であること、を認識させること
ができる。
【0064】(4) 請求項4,16の発明に対応する
効果 上記(1)の効果に加えて、処理条件チェックによるチ
ェック結果が整合性ありの場合でも、マシンIDチェッ
クによるチェック結果が整合性なしの場合、処理手段が
備えた特定の機能を用いるモード設定を解除して処理を
実行することにより、解除が許容できるユーザに対して
設定の変更等の操作を必要とせずに処理が実行でき、こ
のようなユーザの意向に応えることができる。 (5) 請求項5,17の発明に対応する効果 上記(4)の効果に加えて、モード設定を解除して処理
を実行するときに、その旨の警告を行うことにより、ユ
ーザの意向に応えるための手順を与えることができる。
【0065】(6) 請求項6,18の発明に対応する
効果 上記(2)〜(5)の効果に加えて、処理関連情報に処
理手段が備えた特定の機能を用いるモード設定が含まれ
ているときのみにマシンIDチェックを行うようにした
ことにより、チェックの正確さをさほど落とさずに、チ
ェック処理の効率化を図ることが可能となる。 (7) 請求項7,8,19,20の発明に対応する効
果 処理手段が備えた上記した特定の機能を画像情報処理装
置が持つユーザが独自に登録したデータを使用する機能
とし、しかも画像情報処理装置が画像形成装置である場
合においてはユーザスタンプ印字機能とし、上記(4)
〜(6)の効果を具現化することにより、前記各装置の
性能の向上を図ることができる。 (8) 請求項9,21の発明に対応する効果 上記(7)の効果に加えて、ユーザスタンプ印字機能に
与えられた固有のスタンプIDを装置に保有させ、ユー
ザスタンプ印字機能を用いるときに処理関連情報として
ユーザスタンプ印字機能に固有のスタンプIDを付与す
ることにより、ファイル印刷時にこのユーザスタンプ登
録情報IDの比較を行うことで、さらに整合性チェック
の正確度が高くなり、異なるユーザスタンプでファイル
印刷が行われるような印刷の失敗をほぼ完全に無くすこ
とができる。 (9) 請求項10,22の発明に対応する効果 上記(8)の効果に加えて、ユーザスタンプ印字機能に
与えられた固有のスタンプIDとしてユーザスタンプ自
体を用いたことにより、スタンプデータと別にIDを生
成する必要が無く、このための手順を省くことができ
る。
【0066】(10) 請求項11,23の発明に対応
する効果 入力手段が外部記憶装置である場合にのみマシンIDチ
ェックを行うようにしたことにより、チェックの正確さ
をさほど落とさずに、チェック処理の効率化を図ること
が可能となる。 (11) 請求項12,24の発明に対応する効果 外部記憶装置からの転送入力時に、処理関連情報として
転送履歴情報を付与し、転送履歴情報に従いマシンID
チェックを行うようにしたことにより、入力手段が外部
記憶装置である場合にのみマシンIDチェックを行うた
めの有効な手順を提供し、上記(10)の効果を実現可
能とする。 (12) 請求項25の発明に対応する効果 適用する画像情報処理装置における画像情報を処理する
コントローラに本発明の記録媒体に記録されたプログラ
ムをインストールすることにより、請求項12〜22の
発明に関わる動作を容易に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わるデジタル複合機の全
体構成を概略図として示す。
【図2】 図1のデジタル複合機の操作部の1例を示
す。
【図3】 本実施例のデジタル複合機の制御装置のブロ
ック図を示す。
【図4】 画像処理ユニット(IPU)の回路構成のブ
ロック図を示す。
【図5】 セレクタにおいて操作される1ページ分の画
像信号のタイミングを示す。
【図6】 本実施例のデジタル複合機のソフトウェアシ
ステムの構成を示す。
【図7】 文書管理アプリを動作させるための操作画面
の1例を示す。
【図8】 外部蓄積文書を操作する時の画面の1例を示
す。
【図9】 内部蓄積文書のファイル選択操作時の画面の
1例を示す。
【図10】 外部蓄積文書を操作する時の画面の1例を
示す。
【図11】 コピーサーバーアプリを動作させるための
操作画面の1例を示す。
【図12】 図11でファイル選択をしたときに移行す
る画面を示す。
【図13】 図12で印刷条件キーを押したときに移行
する画面を示す。
【図14】 ファイル情報に転送履歴を記録するステッ
プを含むファイル転送のフローを示す。
【図15】 「マシン機能整合性チェック処理」、「ユ
ーザスタンプチェック処理」ステップを含む「ファイル
印刷時チェック処理」のフローを示す。
【図16】 図15の「マシン機能整合性チェック処
理」の詳細フローの1例を示す。
【図17】 図16,19,21における「モード解除
に伴う警告表示処理」のフローを示す。
【図18】 不整合時にモード設定を解除するときの警
告表示の1例を示す。
【図19】 図15の「ユーザスタンプチェック処理」
の詳細フローの他の例を示す。
【図20】 ファイル情報へのマシンID情報の付加ス
テップを含む「ファイル印刷条件登録処理」のフローを
示す。
【図21】 図15の「ユーザスタンプチェック処理」
の詳細フローの他の例を示す。
【図22】 ユーザスタンプデータへのID情報の付加
ステップを含む「ユーザスタンプ登録処理」のフローを
示す。
【図23】 ファイルへのユーザスタンプID情報の付
加ステップを含む「ファイル印刷条件登録処理」のフロ
ーを示す。
【符号の説明】
1…自動原稿送り装置(ADF)、 2…原稿台、
6…コンタクトガラス、 15…感光体、1
7…定着ユニット、 27…現像ユニッ
ト、30…操作部、 31…液晶
タッチパネル 39…コピーサーバーキー、 40…文書管理
キー、50…読み取りユニット、 51…露
光ランプ、54…CCDイメージセンサ、 57
…書き込みユニット、58…レーザ出力ユニット、
68… CPU、65…画像メモリコントロー
ラ、 66…画像メモリ、75…HD、
76…外部画像記憶装置、171…内部
蓄積文書キー、 172…外部蓄積文書キー、
187…文書移動キー、 212…コピー
サーバーアプリ、214…文書管理アプリ。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを該画像データに対して設定
    された処理条件が少なくとも含まれている処理関連情報
    と共に入力する入力手段と、入力された画像データに該
    画像データに対して設定された処理条件に応じた処理を
    施す処理手段とを有する画像情報処理装置において、前
    記入力手段を通して入力された処理関連情報に含まれて
    いる処理条件と前記処理手段が備える処理機能との整合
    性をチェックする処理条件チェック手段と、前記入力手
    段を通して入力された処理関連情報に含まれている画像
    データを生成した装置に固有のマシンIDと本装置が保
    有するマシンIDとの整合性をチェックするマシンID
    チェック手段を備えたことを特徴とする画像情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された画像情報処理装置
    において、処理条件チェック手段によるチェック結果が
    整合性ありとした場合でも、マシンIDチェック手段に
    よるチェック結果が整合性なしの場合、処理の実行を禁
    止する手段を備えたことを特徴とする画像情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された画像情報処理装置
    において、処理の実行を禁止するときに、その旨の警告
    を行う手段を備えたことを特徴とする画像情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された画像情報処理装置
    において、処理条件チェック手段によるチェック結果が
    整合性ありの場合でも、マシンIDチェック手段による
    チェック結果が整合性なしの場合、処理条件の中、特定
    の機能を用いる条件を解除して処理を実行する手段を備
    えたことを特徴とする画像情報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された画像情報処理装置
    において、処理条件を解除して処理を実行するときに、
    その旨の警告を行う手段を備えたことを特徴とする画像
    情報処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    画像情報処理装置において、前記処理関連情報に特定の
    機能を用いる処理条件が含まれているときのみに前記マ
    シンIDチェック手段によるチェックを行うようにした
    ことを特徴とする画像情報処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれかに記載された
    画像情報処理装置において、前記特定の機能がユーザが
    独自に登録したデータを使用する機能であることを特徴
    とする画像情報処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された画像情報処理装置
    において、画像情報処理装置が画像形成装置であり、前
    記ユーザが独自に登録したデータを使用する機能がユー
    ザスタンプ印字機能であることを特徴とする画像情報処
    理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載された画像情報処理装置
    において、前記入力手段を通して入力された処理関連情
    報に含まれているユーザスタンプ印字データに付与され
    た固有のスタンプIDと本装置が保有するユーザスタン
    プ印字データに付与された固有のスタンプIDとの整合
    性を調べるスタンプIDチェック手段を備えたことを特
    徴とする画像情報処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載された画像情報処理装
    置において、ユーザスタンプ印字データに付与された固
    有のスタンプIDとしてユーザスタンプ自体を用いたこ
    とを特徴とする画像情報処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載さ
    れた画像情報処理装置において、前記入力手段の入力元
    の少なくとも一つとして着脱可能な記憶媒体を持つ外部
    記憶装置を備えるとともに、該外部記憶装置からの転送
    入力である場合にのみ前記マシンIDチェック手段によ
    るチェックを行うようにしたことを特徴とする画像情報
    処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載された画像情報処理
    装置において、外部記憶手段から転送されてきたことを
    示す転送履歴情報を前記処理関連情報に付与する手段を
    備え、該転送履歴情報が付与された処理関連情報に対し
    てのみ前記マシンIDチェック手段によるチェックを行
    うことを特徴とする画像情報処理装置。
  13. 【請求項13】 画像データを該画像データに対して設
    定された処理条件が少なくとも含まれている処理関連情
    報と共に入力する入力手段と、入力された画像データに
    該画像データに対して設定された処理条件に応じた処理
    を施す処理手段とを有する画像情報処理装置における処
    理機能チェック方法であって、入力手段を通して入力さ
    れた処理関連情報に含まれている処理条件と処理を実行
    する処理手段が備える処理機能との整合性をチェックす
    る処理条件チェック工程、入力手段を通して入力された
    処理関連情報に含まれている画像データを生成した装置
    に固有のマシンIDと装置が保有するマシンIDとの整
    合性をチェックするマシンIDチェック工程の各工程を
    備えたことを特徴とする処理機能チェック方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載された処理機能チェ
    ック方法において、前記処理条件チェック工程によるチ
    ェック結果が整合性ありの場合でも、前記マシンIDチ
    ェック工程によるチェック結果が整合性なしの場合、処
    理の実行を禁止する工程を備えたことを特徴とする処理
    機能チェック方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載された処理機能チェ
    ック方法において、前記処理の実行を禁止する工程を行
    う場合、その旨の警告を行う工程を備えたことを特徴と
    する処理機能チェック方法。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載された処理機能チェ
    ック方法において、前記処理条件チェック工程によるチ
    ェック結果が整合性ありの場合でも、前記マシンIDチ
    ェック工程によるチェック結果が整合性なしの場合、特
    定の機能を用いる処理条件を解除して処理を実行する工
    程を備えたことを特徴とする処理機能チェック方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載された処理機能チェ
    ック方法において、前記モード設定を解除して処理を実
    行する工程を行う場合、その旨の警告を行う工程を備え
    たことを特徴とする処理機能チェック方法。
  18. 【請求項18】 請求項13乃至17に記載された処理
    機能チェック方法において、処理関連情報に特定の機能
    を用いる処理条件が含まれているときのみに前記マシン
    IDチェック工程によるチェックを行うようにしたこと
    を特徴とする処理機能チェック方法。
  19. 【請求項19】 請求項16乃至18のいずれかに記載
    された処理機能チェック方法において、前記特定の機能
    がユーザが独自に登録したデータを使用する機能である
    ことを特徴とする処理機能チェック方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載された処理機能チェ
    ック方法において、画像情報処理装置が画像形成装置で
    あり、ユーザが独自に登録したデータを使用する機能が
    ユーザスタンプ印字機能であることを特徴とする処理機
    能チェック方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載された処理機能チェ
    ック方法において、前記入力手段を通して入力された処
    理関連情報に含まれているユーザスタンプ印字データに
    付与された固有のスタンプIDと本装置が保有するユー
    ザスタンプ印字データに付与された固有のスタンプID
    との整合性を調べるスタンプIDチェック工程を備えた
    ことを特徴とする処理機能チェック方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載された処理機能チェ
    ック方法において、ユーザスタンプ印字データに固有の
    スタンプIDとしてユーザスタンプ自体を用いたことを
    特徴とする処理機能チェック方法。
  23. 【請求項23】 請求項13乃至22のいずれかに記載
    された処理機能チェック方法において、前記入力手段の
    入力元の少なくとも一つとして着脱可能な記憶媒体を持
    つ外部記憶装置を備える場合、該外部記憶装置からの転
    送入力である場合にのみ前記マシンIDチェック工程を
    行うようにしたことを特徴とする処理機能チェック方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載された処理機能チェ
    ック方法において、前記外部記憶装置からの転送入力時
    に、前記処理関連情報として転送履歴情報を付与し、該
    転送履歴情報が付与されている場合に前記マシンIDチ
    ェック工程を行うようにしたことを特徴とする処理機能
    チェック方法。
  25. 【請求項25】 請求項13乃至24のいずれかに記載
    された処理機能チェック方法を実行するためのプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009091092A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Ricoh Elemex Corp 用紙処理装置および画像形成装置
JP2010046995A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Canon Inc 印刷装置および制御方法

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