JP2002036456A - 複合プラスチックシート及び該シートからなる成形体 - Google Patents

複合プラスチックシート及び該シートからなる成形体

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JP2002036456A
JP2002036456A JP2000231853A JP2000231853A JP2002036456A JP 2002036456 A JP2002036456 A JP 2002036456A JP 2000231853 A JP2000231853 A JP 2000231853A JP 2000231853 A JP2000231853 A JP 2000231853A JP 2002036456 A JP2002036456 A JP 2002036456A
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resin
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composite plastic
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Yoshiaki Momose
義昭 百瀬
Yoshihisa Ishihara
義久 石原
Satoshi Iwasaki
聡 岩崎
Takeshi Aoki
健 青木
Yoshihiro Sugano
義浩 須加野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート化や成形工程においてシートの割れや
破断が発生することがなく、かつ両端部をトリミングし
たときに排出される樹脂片が容易に再原料化することの
できる耐熱性、耐油性、剛性、ガスバリアー性、透明性
に優れたプラスチックシート及び該シートからなる成形
体を提供する。 【解決手段】 スチレン系樹脂層(A)の少なくとも片
面に接着剤層(B)を介して芳香族ポリエステル系樹脂
層(C)が積層されている曇度が10%以下の積層シー
トであって、該スチレン系樹脂層(A)の幅方向の両端
には該端面を包囲するアイゾット衝撃強さが4.5KJ
/m2以上である樹脂層(D)が配置されていることを
特徴とする複合プラスチックシート。前記複合プラスチ
ックシートを熱成形してなる成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性に優れた複
合プラスチックシート、熱成形用シート及び成形体に関
する。本発明は、特に、電子レンジによる調理や加熱殺
菌等の処理も可能な耐熱性を有すると共に、熱成形性、
剛性及び酸素バリアー性、耐油性、透明性に優れた透明
複合プラスチックシート及び容器、蓋等の成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、食品を主とする収納、包装するた
めの容器としては、コスト、剛性や成形加工性などの点
から、ポリスチレン系樹脂シートを熱成形した成形品が
多く使用されている。しかし、ポリスチレン系樹脂の容
器は、ガスバリアー性や耐油性等の点で使用範囲に制限
がある。また、ガスバリアー性、耐油性の良好な容器を
得る為の樹脂としては非結晶状態にある結晶性ポリエチ
レンテレフタレート(以下、A−PETとも言う。)や
ポリアミド等が考えられるが、A−PETでは耐熱性に
問題があり、ポリアミドでは透明性に制約がある。ま
た、これらの異なる優れた特性を持つ樹脂同士を積層し
た多層積層シートも多数存在するが、シートを得る際に
排出されるトリミング部を層剥離させずに再原料化する
事は困難であり、生産効率の点で問題があった。また、
シートの基材樹脂が脆い場合には、その基材樹脂の優れ
た性能如何に関わらず、シート化や成形工程において切
断や割れにより、引取や巻き取りが不能となる事態が発
生する為、生産効率の低いものとなってしまう問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シート化や
成形工程においてシートの割れや破断が発生することが
なく、かつ両端部をトリミングしたときに排出される樹
脂片が容易に再原料化することのできる耐熱性、耐油
性、剛性、ガスバリアー性、透明性に優れたプラスチッ
クシート及び該シートからなる成形体を提供することを
その課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、スチレン系樹脂層
(A)の少なくとも片面に接着剤層(B)を介して芳香
族ポリエステル系樹脂層(C)が積層されている曇度が
10%以下の積層シートであって、該スチレン系樹脂層
(A)の幅方向の両端には該端面を包囲するアイゾット
衝撃強さが4.5KJ/m2以上である樹脂層(D)が
配置されていることを特徴とする複合プラスチックシー
トが提供される。さらに、本発明によれば、前記複合プ
ラスチックシートを熱成形してなる成形体が提供され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の複合プラスチックシート
は、透明性のすぐれたものであり、容器や蓋等の形成品
を得るための原料シートとして有利に用いられる。その
シート厚みは、1.5mm〜0.1mmであり、好まし
くは0.7mm〜0.2mmである。これは、シート厚
みが厚すぎると成形加熱時間が長くなり、成形効率に悪
影響を与える他、過剰性能となりコスト的にも問題が生
じる。また、シート厚みが小さすぎると成形された容器
や蓋の強度が不足となり、実用上問題がある。以下、本
発明の複合プラスチックシート(以下、単にシートとも
言う)を構成する各層について詳述する。
【0006】[スチレン系樹脂層(A)]スチレン系樹
脂層(A)のシート厚みに対する割合としては、20〜
90%であり、好ましくは40〜80%である。スチレ
ン系樹脂層(A)のシート厚みに対する割合が大きすぎ
ると、酸素透過度や脆性の増大を引き起こし、シート厚
みに対する割合が小さすぎると耐熱性の点で問題が生じ
る。また、スチレン系樹脂層(A)を構成するスチレン
系樹脂としては、その構成厚みにおいて複合プラスチッ
クシートの透明性を損なわないものであれば良く、具体
的には、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ジメチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、
クロロスチレン等のスチレン系モノマーの単独または共
重合体、それらスチレン系モノマーとメタクリル酸やア
クリル酸、アクリロニトリル、無水マレイン酸等他のモ
ノマーとの共重合体が挙げられ、特にビカット軟化温度
が110℃以上のスチレン/アクリル酸共重合体やスチ
レン/無水マレイン酸共重合体等のポリスチレン系樹脂
が耐熱性の面で好適である。これらの共重合体におい
て、スチレン成分の割合は、80重量%以上、好ましく
は90重量%以上である。尚、本明細書において、ビカ
ット軟化温度は、JIS K7206に準拠して、試験
荷重はA法、加熱速度は120℃/時の条件にて加熱液
体法により測定される値を採用する。
【0007】[接着剤層(B)]接着剤層(B)の割合
は、スチレン系樹脂層(A)と芳香族ポリエステル系樹
脂層(C)の物性に実質的な害を与えない程度であれば
良く、接着剤層(B)(但し、接着剤層(B)の内、図
3等に示す(B−II)の部分は除く)のシート厚みに対
する割合としては、1〜25%であり、好ましくは5〜
15%である。接着剤層(B)を構成するプラスチック
としては、その構成、厚みにおいて複合プラスチックシ
ートの透明性を損なわないものであれば良く、エチレン
/酢酸ビニル共重合体やスチレン系樹脂にテルペン系樹
脂を添加、混合した樹脂組成物やスチレン/共役ジエン
ブロック共重合体、カルボキシル基変性ポリオレフィン
等が挙げられ、特にスチレン/共役ジエンブロック共重
合体やカルボキシル基変性ポリオレフィンが好ましい。
スチレン/共役ジエンブロック共重合体のスチレン成分
としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ジメチルスチレン、p−t−ブチルスチレ
ン、クロロスチレン等の単独または共重合体が挙げられ
る。共役ジエン成分としては、ブタジエンやイソプレン
等が挙げられる。このスチレン/共役ジエンブロック共
重合体のスチレン成分含有量は60〜90重量%であ
り、特に70〜90重量%であるものが透明性において
好ましい。また、カルボキシル基変性ポリオレフィンと
しては、エチレンやプロピレン等の炭素数3〜8程度の
α−オレフィン成分とアクリル酸、メタクリル酸、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、または、マレ
イン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フマル酸、イタ
コン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸等の不飽
和カルボン酸やその無水物、そのエステル等の誘導体と
の共重合体が挙げられ、特に、エチレン/メタクリル酸
メチル共重合体等のエチレン/α、β不飽和カルボン酸
エステル共重合体、又は、エチレン/α、β不飽和カル
ボン酸共重合体が好ましい。
【0008】[芳香族ポリエステル系樹脂層(C)]芳
香族ポリエステル系樹脂層(C)のシート厚みに対する
割合(但し、層(C)の内、図15等の(C−II)の部
分は除く)としては、79〜4%であり、好ましくは5
5〜5%である。芳香族ポリエステル系樹脂層(C)の
シート厚みに対する割合が大きすぎると耐熱性の点で問
題が生じ、シート厚みに対する割合が小さすぎると酸素
透過度や脆性の増大を引き起こす。芳香族ポリエステル
系樹脂層(C)を構成する芳香族ポリエステル系樹脂と
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘ
キサメチレングリコール、ジエチレングリコール等の脂
肪族ジオール、1,1−シクロヘキサンジメタノール、
1,4−シクロヘキサンジメチロール、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン等の芳香族ジオ
ール等のジオール成分単位と、シュウ酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸等の脂肪
族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒ
ドロイソフタル酸等の脂環式ジカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸等の芳香族
ジカルボン酸等のジカルボン酸成分単位との重縮合体で
芳香族成分を必ず含むものである。具体的には、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
エチレングリコール/テレフタル酸/イソフタル酸共重
合体、エチレングリコール/テレフタル酸/シクロヘキ
サンジメタノール共重合体、エチレングリコール/テレ
フタル酸/ネオペンチルグリコール共重合体等が挙げら
れ、特にポリブチレンテレフタレート、エチレングリコ
ール/テレフタル酸/イソフタル酸共重合体、エチレン
グリコール/テレフタル酸/シクロヘキサンジメタノー
ル共重合体、エチレングリコール/テレフタル酸/ネオ
ペンチルグリコール共重合体等が好適である。また、芳
香族ポリエステル系樹脂としては、当然のことである
が、ピロメリット酸等、3官能以上の多価カルボン酸等
の分岐化剤にて分岐化させたものも含まれる。また、樹
脂層(C)としては、成形性、透明性の点でA−PET
又はコポリエステル系樹脂からなるものが好ましい。芳
香族ポリエステル系樹脂層(C)は、単独層から構成さ
れていてもよいが、復数層好ましくは2〜3層の積層体
から構成するのがよい。
【0009】芳香族ポリエステル系樹脂層(C)を複数
層からなる積層体で構成する場合、その積層体として
は、エチレングリコール成分とテレフタル酸成分と、シ
クロヘキサンジメタノール成分又はネオペンチルグリコ
ール成分からなり、該シクロヘキサンジメタノール成分
又はネオペンチルグリコール成分含有率が20〜50モ
ル%の芳香族コポリエステル系樹脂層(F)を最内層
(接着剤層(B)と接する側)に含む積層体を用いるの
が好ましい。この場合、積層体は、樹脂層(F)及びエ
チレングリコール成分とテレフタル酸成分とからなる芳
香族ポリエステル系樹脂層(E)や他の芳香族ポリエス
テル系樹脂層を含むことができる。樹脂層(E)が最内
層に配置されると、シートに成形、冷却される際に冷却
効率が低くなり、結晶化が促進、白濁化が起きやすくな
り、このような現象はシート厚みが大きいほど起きやす
く、結晶化が促進した部分は容器等に熱成形される際に
も伸びムラが生じ、成形性を阻害する虞れがある。ま
た、熱成形の際にも樹脂層(E)の冷却効率が低くな
り、結晶化により透明性が低下しやすい。これに対し、
樹脂層(E)よりも結晶化が促進し難いシクロヘキサン
ジメタノール成分単位又はネオペンチルグリコール成分
単位を20〜50モル%含む樹脂層(F)が最内層に配
置された場合は、このような問題が起きにくくなる。芳
香族ポリエステル系樹脂層(C)は、樹脂層(E)と樹
脂層(F)の2層により構成することにより透明性、コ
スト及び成形性の点で好ましく特に樹脂層(E)がジカ
ルボン酸成分としてテレフタル酸成分に加え更にイソフ
タル酸成分を0.1〜15モル%含有しているものであ
ることが好ましい。尚、上記コポリエステル系樹脂と
は、ポリエチレングリコール/テレフタル酸/イソフタ
ル酸共重合体等の2種類以上のジオール成分単位及び/
又は2種類以上のジカルボン酸成分単位を構成単位とし
て有する芳香族ポリエステル系樹脂のことである。ま
た、樹脂層(F)の例としてイーストマンコダック社製
PET−G 6763、東洋紡績社製Si173等が挙
げられる。
【0010】[樹脂層D]本発明においては、シートの
スチレン系樹脂層(A)の両端には、その両端面を包囲
する樹脂層(D)を配置する(図1〜図14参照)。こ
の樹脂層(D)の幅、即ち、スチレン系樹脂層(A)と
樹脂層(D)を含む水平面において、その樹脂層(D)
によって形成される帯状体の幅は、10〜250mm、
好ましくは30〜150mm、より好ましくは30〜1
00mmである。また、その樹脂層Dの厚さは、樹脂層
(A)の厚さと同等又はそれ以上の厚さであり、その上
限値は、シート厚さである。この樹脂層(D)は、樹脂
層(A)の両端面に直接配置被覆させることができる
他、他の樹脂層、例えば、図3のように接着剤層(B)
を介して間接的に配置被覆させることもできる。樹脂層
(D)の幅は、前記範囲に規定するのがよく、この幅が
小さすぎるとシート引き取り又は送り出し時にライン上
でシートが幅方向端部よりさけてしまう虞れがある他、
成形におけるチェーンの穴開け等のクランプ位置が樹脂
層(D)から外れてしまい、割れ等を生じる恐れがあ
る。また、この幅が大き過ぎると成形等におけるロスが
大きくなりすぎてしまう。樹脂層(D)を構成する樹脂
としては、アイゾット衝撃強さが4.5KJ/m 2
上、好ましくは7.5KJ/m2以上のものが用いられ
る。その上限値は、特に制約されないが、通常10KJ
/m2程度である。該アイゾット衝撃強さが4.5KJ
/m2以上のものを樹脂層(D)を構成する樹脂として
使用することにより、シートの引き取り又は送り出し時
のシートの破断を回避すること、シート熱成形時の両端
クランプ部分の割れを防止することができる。樹脂層
(D)を構成する樹脂としては、アイゾット衝撃強さが
4.5KJ/m 2以上のものであればよく、芳香族ポリ
エステル系樹脂、カルボキシル基変性ポリオレフィン系
樹脂、スチレン/共役ジエン共重合体等を用いることが
できる。その具体例として、芳香族ポリエステル系樹脂
においては、前記樹脂層(C)に関して示したものと同
様のものを示すことができる。特に、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレング
リコール/テレフタル酸/イソフタル酸共重合体、エチ
レングリコール/テレフタル酸/シクロヘキサンジメタ
ノール共重合体、エチレングリコール/テレフタル酸/
ネオペンチルグリコール共重合体等が好適である。ま
た、カルボキシル基変性ポリオレフィン系樹脂及びスチ
レン/共役ジエン共重合体においては、前記接着剤層
(B)に関して示した該オレフィン系樹脂及び該共重合
体と同様のものを示すことができる。特に、スチレン/
ブタジエンブロック共重合体、エチレン/α、β不飽和
カルボン酸共重合体又はエチレン/α、β不飽和カルボ
ン酸エステル共重合体が好適である。上記の通り、樹脂
層(D)構成する樹脂としては接着剤層(B)又は樹脂
層(C)を構成する樹脂と同種のものを使用することが
できるが、特に接着剤層(B)又は樹脂層(C)を構成
する樹脂と全く同じものを使用することにより、シート
製造工程において押出機の台数を減らすことができる
為、効率的であり、シートを構成する各層の接着性にお
いても図15〜図20のシート幅方向断面図に示すよう
に樹脂層(D)が樹脂層(C)又は接着剤層(B)と置
換する構成となる為、樹脂層(A)は樹脂層(C)や接
着剤層(B)に覆われる構造となり樹脂層(A)が他の
層から剥離するようなことはなくなる等の利点がある。
尚、本明細書において、アイゾット衝撃強さは、樹脂層
(D)を構成している樹脂を、充分に乾燥させ(水分含
有量が0.005重量%以下になるまで)、次いで、温
度250℃、圧力9.8MPaの条件で3分間鋼板に挟
んで加熱圧縮した後、直ちに、鋼板に挟んだ状態で30
℃の冷却プレス間へ移動させて充分冷却することによ
り、厚み4mmの樹脂板を作製し、その樹脂板より、J
IS K7110−1984に規定された1号A試験片
を作製し、JIS K 7110−1984に従って、
測定された値である。尚、試験条件の詳細は次の通りで
ある。 ハンマ重量・・・784g。 ハンマの回転軸中心線から重心までの距離・・・6.8
5cm。 ハンマの回転軸中心線から衝撃刃の刃縁までの距離・・
・30.7cm。 ひょう量・・・0.98J。 ハンマの持上げ角度・・・150°。 ハンマの衝撃速度・・・3.35m/秒。 衝撃の種類・・・エッジワイズ衝撃。 試験片の数・・・5個。本発明におけるアイゾット衝撃
値はこれら5試験片の測定値に基づく相加平均値が採用
される。
【0011】次に、本発明の複合シートの幅方向断面図
を、図1〜図20に示す。図1〜図20において、Aは
スチレン系樹脂層(A)、Bは接着剤層(B)、Cはポ
リエステル系樹脂層(C)、Dは樹脂層(D)を示す。
図1は、樹脂層(D)を樹脂層(A)の両端面に帯状に
被覆させるとともに、接着剤層(B)を層(A)及び層
(D)と、層(C)との間に介在させたシートの断面図
を示す。図2は、樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端
面とともに、接着剤層(B)の両端面を包囲(被覆)さ
せ、両面に層(C)を積層したシートの断面図を示す。
図3は、樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面に接着
剤層(B−II)を介して被覆させ、両面に層(C)を積
層したシートの断面図を示す。この場合、樹脂層(D)
の端面と樹脂層(A)の端面との間に介在する接着剤層
(B−II)は、樹脂層(A)と樹脂層(C)との間に介
在する接着剤層(B)と同一の樹脂からなり、かつ接着
剤層(B)に対する連続層として形成されている。図4
は、樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面とともに、
接着剤層(B)の両端面及び樹脂層(C)の両端面を被
覆させたシートの断面図を示す。図5は、樹脂層(D)
を、樹脂層(A)、接着剤層(B)及び樹脂層(C)の
両端面に被覆させたシートであって、樹脂層(D)の端
面と樹脂層(A)の端面との間には接着剤層(B−II)
が介在しているシートの断面図を示す。図6は、図1の
シートにおいて、樹脂層(A)の片面に積層した接着剤
層(B)及び樹脂層(C)を除いたシートの断面図を示
す。図7〜図10は、図2〜図5の各シートにおいて、
樹脂層(A)の片面に積層した接着剤層(B)及び樹脂
層(C)を除いた各シートの断面図を示す。図11は、
樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面に接着剤層(B
−II)を介して被覆させるとともに、その樹脂層(A)
及び樹脂層(D)の両面に接着剤層(B)を介して樹脂
層(C)を積層したシートの断面図を示す。図12は、
樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面に接着剤層(B
−II)を介して被覆させるとともに、樹脂層(C)の両
端面に接着剤層(B−II)を介して積層させ、樹脂層
(C)と樹脂層(A)とは接着剤層(B)を介して積層
させたシートの断面図を示す。図13は、図11のシー
トにおいて、その樹脂層(A)の片面に形成された接着
剤層(B)及び樹脂層(C)を除いたシートの断面図を
示す。図14は、図12のシートにおいて、その樹脂層
(A)の片面に形成された接着剤層(B)及び樹脂層
(C)を除いたシートの断面図を示す。尚、図3、図
5、図8、図10〜図14においても、層(B)と層
(B−II)とは同一の樹脂からなり、かつ層(B)に対
する連続層として形成されている。
【0012】図15は図5のシートにおいて層(D)を
構成する樹脂として層(C)を構成する樹脂と同じ樹脂
を使用した場合の断面図を示す。図16は図4のシート
において、層(D)を構成する樹脂として層(C)を構
成する樹脂と同じ樹脂を使用した場合の断面図を示す。
図17は図2のシートにおいて、層(D)を構成する樹
脂として層(B)を構成する樹脂と同じ樹脂を使用した
場合の断面図を示す。図18は図4のシートにおいて、
層(D)を構成する樹脂として層(B)を構成する樹脂
と同じ樹脂を使用した場合の断面図を示す。図19は図
11のシートにおいて、片面の層(C)を設けず層
(D)を構成する樹脂として層(B)を構成する樹脂と
同じ樹脂を使用した場合の断面図を示す。図20は図1
2のシートにおいて、片面の層(C)を設けず層(D)
を構成する樹脂として層(B)を構成する樹脂と同じ樹
脂を使用した場合の断面図を示す。尚、図15〜図16
において、層(C)と層(C−II)とは同一の樹脂から
なり、かつ層(C)に対する連続層として形成されてい
る。また、図17〜図20において、層(B)と層(B
−II)とは同一の樹脂からなり、かつ層(B)に対する
連続層として形成されている。本発明の複合シートは、
例えば、その層(A)、層(B)、層(C)用樹脂を構
成する樹脂を各押出機により溶融混練し、特公昭57−
57258号公報に示されるディストリビューターを用
いて一体化して積層状溶融物(I)とし、更にシート幅
方向両端面を被覆するように配置されるD層を別の押出
機により溶融混練して、シート幅方向両端部用溶融混練
物(II)とし、特開昭56−150544号公報や特開
昭56−150515号公報示される方法にてダイス内
部で積層状溶融物(I)の積層方向に対して垂直方向両
側に(II)を積層して一体化させ、この複合プラスチッ
クをTダイスにより幅方向に展開させ、Tダイスから出
た複合プラスチックを鏡面加工されたポリシングロール
にてシート状に成形、冷却して複合プラスチックシート
を得る方法や、層(C)と層(D)若しくは層(B)と
層(D)が同一の樹脂で構成される場合には特開昭59
−31157号公報と同様の製造方法にて本発明による
複合プラスチックシートを得ることができる。
【0013】本発明のシートは、透明性の良いもので、
その曇度(ヘイズ)は、10%以下、好ましくは5%以
下であり、その下限値は、通常0.1%程度である。
尚、本明細書において、曇度の測定方法は以下の通りで
ある。 [曇度]シート中央部より縦50mm×横50mmの正
方形のシート状サンプルを切り出し、日本電飾工業
(株)製DIGITAL HASE MATER ND
H−2D型を使用して測定される値である。
【0014】本発明の複合シートは、押出成形後、必要
に応じてシート両端部を少なくとも層(D)がシート両
端部に残るようにトリミングしたものであり、その後、
シート両端部をクリップ等のクランプ具に把持させて成
形工程にまで搬送装置により搬送させ、容器、蓋等に熱
成形加工する、そして最終的にそのシートの非成形部分
をトリミングして除き、容器等を得る。この場合、その
トリミングして回収される樹脂片の内、図4、5等の層
構成のシート両端部の回収樹脂片は単一の樹脂層(D)
由来のものであることから、それを回収した後、溶融処
理することにより、再び樹脂層(D)の原料として再利
用することができ、その他の回収樹脂片は熱成形用樹脂
シート等の原料として再利用できる。また、本発明の複
合シートの両端部は、アイゾット衝撃強さの大きい樹脂
層(D)により形成されているため、その複合シートを
搬送装置で搬送する際に、その両端部からの破断を防止
することができる。本発明の成形体は、前記複合シート
から、その両端部を形成する樹脂層(D)を含む部分以
外のスチレン系樹脂層(A)と芳香族ポリエステル樹脂
層(C)とを接着剤層(B)を介して積層された透明性
シートからなる熱成形用プラスチックシートが熱成形さ
れて得られたものである。この場合、熱成形法として
は、真空成形、圧空成形や、マッチドモールド成形、プ
レス成形等の成形法を単独或いは組み合わせて採用する
ことができる。この成形容器又は蓋において、少なくと
もその内側面は、ポリエステル樹脂層(C)によって形
成するのが好ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明の透明性に優れた複合プラスチッ
クシートは、その透明複合プラスチックシートのシート
両端部は樹脂層(D)を含む構成となっており、シート
搬送中のシートの割れや切断を防止することができ、生
産安定性等の生産性に対して好ましい形態である。特
に、電子レンジによる調理や加熱殺菌等の処理も可能な
耐熱性を有すると共に、透明性に優れる為に容器内容物
をアピールできる効果もあり、熱成形性や剛性及び酸素
バリアー性、耐油性に優れた複合プラスチックシートで
ある。また、シート幅方向両端部等をトリミングしたと
きに排出される樹脂片を層剥離させずに再原料化でき、
例えば、再度溶融混練して押出成形することにより、樹
脂層(D)又は熱成形用の樹脂シートの原料として再利
用することができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に詳細に説明する。なお、以下の表中に示す各物性の測
定及びその測定値の評価法は、以下の通りである。 (1)(A)層に使用するスチレン系樹脂のビカット軟
化温度 JIS K7206にて測定を行った。 (2)積層シートの曇度 多層積層シート中央列部より、寸法50mm×50mm
のサンプルを採取し、日本電飾工業(株)のDIGIT
AL HAZE MATER NDH−2D型のヘイズ
メーターにより曇度の測定を行った。 (3)スチレン系樹脂層(A)と飽和ポリエステル樹脂
層(C)との接着性は、JIS Z0237に準拠して
90°ひきはがし法により測定される値である。詳しく
は、幅25mm、長さ250mmの試験片を使用し、剥
離速度300mm/分にてA層とB層間の剥離強度及び
B層とC層間の剥離強度を各々測定し、より小さい方の
剥離強度をA層−C層間の接着性とした。尚、90°ひ
きはがし法にて剥離強度を測定する際に複合プラスチッ
クシートから切り出した試験片の一方のC層側の表面を
両面テープにて平坦なアクリル樹脂板に強力に接着した
ものを使用しA層−B層間又はB層−C層間が剥離する
ようにC、B、A層又はC、B、A、B層を取り付け治
具に固定して90°方向に引きはがした。 (4)酸素透過度 多層積層シート中央列部よりサンプルを採取し、JIS
K7126のB法(等圧法)にて酸素透過度を測定
し、下記の様に評価した。 ○:酸素透過度が100cc/m224h・atm未満
のシート △:酸素透過度が100〜200cc/m224h・a
tmの範囲にあるシート ×:酸素透過度が200cc/m224h・atmを超
えているシート (5)製造ライン安定性 複合プラスチックシート押出後、ライン速度2.5m/
分にてポリシングロール間を通し、シート両端部を、実
施例1〜5、比較例2については幅約35mmのD層が
シート両端部に残るようにトリミングして最終的に直径
70mmの捲き取りロールにてロール状に捲き取るまで
の製造ラインの安定性を以下の基準にて評価した。 ○:シートの亀裂の発生は見られず良好に捲き取ること
ができる。 ×:捲き取ったシートの一部に亀裂が発生している。も
しくはシートが破断して捲き取ることができない。 (6)容器蓋形状における曇度 成形容器蓋の上面平坦部より、40mm×40mmの平
面サンプルを採取し、日本電飾工業(株)のDIGIT
AL HAZE MATER NDH−2D型のヘイズ
メーターにより曇度の測定を行った。 (7)容器蓋形状における耐熱性 容器蓋の縦辺中央部をクランプして所定温度に加熱した
シリコンバス中に10秒間、容器蓋の横方向が鉛直方向
となるように浸漬させた後、1m/分の速度で該容器蓋
全体を鉛直方向に引き上げ30分間放置する。放置後の
容器蓋は縦方向両端部が熱によりカールしており、カー
ル後の容器蓋の幅を測定する。測定された幅が容器の基
の幅208mmの略80%の幅となるシリコンバスの温
度を表3に示した。 (8)容器蓋形状におけるリップ強度 容器蓋の長さ208mmの辺中央部を、ロードセルを備
えた幅10mmの平行な2本の角状金属棒間に挟み、2
0mm圧縮した時の反発力を蓋の縦方向と横方向につい
て測定し、これらのロードセルに加わる力のうちより小
さい方の値をリップ強度とした。
【0017】実施例1 層(A)用樹脂としてスチレン/無水マレイン酸共重合
体(比重1.08、メルトフローレート2.0g/10
分、DYLARKエンジニアリング社製「DYLARK
D232」)、層(B)にスチレン/ブタジエンブロ
ック共重合体(スチレン含有量75重量%、メルトフロ
ーレート8.0g/10分、フィリップスペトロケミカ
ル社製「K−RESIN KR05」、層(C)にシク
ロヘキサンジメタノール/エチレングリコール/テレフ
タレル酸共重合体(イーストマンケミカルジャパン社製
「PET−G 6763」)を用い、シート中央列部の
各層を構成する樹脂を各押出機により溶融混練し、層
(A)の上下面に層(B)、層(C)が順に積層される
ように多層ダイス内部で溶融樹脂を合流させ整流一体化
して積層状溶融物(I)とした。更にシート幅方向両端
部に配置される芳香族ポリエステル層(D)として層
(C)と同様の樹脂(イーストマンケミカルジャパン社
製「PET−G 6763」、アイゾット衝撃強さ11
KJ/m2)を用い、この樹脂を別の押出機により溶融
混練して、シート幅方向両端部用溶融混練物(II)と
し、多列ダイス内部で積層状溶融物(I)の積層方向に
対して垂直方向両側に(II)を積層して一体化させ、こ
の複合プラスチックをTダイスにより幅方向に展開さ
せ、更にTダイスから出た複合プラスチックを鏡面加工
されたポリシングロールにてシート状に成形、冷却し、
全厚み0.4mm、シート幅方向両端部に配置される芳
香族ポリエステル層(D)の幅35mmの図16に示す
断面図の複合プラスチックシートを得た。
【0018】実施例2 層(A)用樹脂としてスチレン/アクリル酸共重合体
(比重1.08、メルトフローレート2.0g/10
分、A&Mポリスチレン社製「G9001」)を用いた
他は実施例1と同様の製造方法にて全厚み0.4mm、
シート幅方向両端部に配置される芳香族ポリエステル層
(D)の幅35mmの図16に示す断面図の複合プラス
チックシートを得た。
【0019】実施例3 層(A)用樹脂としてスチレン/無水マレイン酸共重合
体(比重1.08、メルトフローレート2.0g/10
分、DYLARKエンジニアリング社製「DYLARK
D232」)、層(B)にエチレン/メチルメタクリ
レート共重合体(メチルメタクリレート含有量25重量
%、メルトフローレート20g/10分、住友化学社製
「アクリフト WK402」)、層(C)にイソフタル
酸/テレフタル酸/エチレングリコール共重合体(イソ
フタル酸成分6mol%、新光社製)を用いた他は実施
例1と同様の製造方法にて全厚み0.4mm、シート幅
方向両端部に配置される芳香族ポリエステル層(D)の
幅35mmの図4に示す断面図の複合プラスチックシー
トを得た。
【0020】実施例4 層(A)用樹脂としてスチレン/無水マレイン酸共重合
体(比重1.08、メルトフローレート2.0g/10
分、DYLARKエンジニアリング社製「DYLARK
D232」)、層(B)にエチレン/メチルメタクリ
レート共重合体(メチルメタクリレート含有量25重量
%、メルトフローレート20g/10分、住友化学社製
「アクリフト WK402」、層(C)が積層体であ
り、該積層体の最内層(F)がシクロヘキサンジメタノ
ール/エチレングリコール/テレフタル酸共重合体(イ
ーストマンケミカルジャパン社製「PET−G 676
3」)、外層(E)がイソフタル酸テレフタル酸/エチ
レングリコール共重合体(イソフタル酸成分6mol
%、新光社製)を用いた他は実施例1と同様の製造方法
にて全厚み0.4mm、シート幅方向両端部に配置され
る芳香族ポリエステル層(D)の幅35mmの図4に示
す断面図の複合プラスチックシートを得た。
【0021】実施例5 層(A)用樹脂としてスチレン/アクリル酸共重合体
(比重1.08、メルトフローレート2.0g/10
分、A&Mポリスチレン社製「G9001」)、層
(B)にエチレン/メチルメタクリレート共重合体(メ
チルメタクリレート含有量20重量%、メルトフローレ
ート3.0g/10分、住友化学社製「アクリフトWH
202」)、層(C)用樹脂としてネオペンチルグリコ
ール/エチレングリコール/テレフタル酸共重合体(ネ
オペンチルグリコール成分30mol%、東洋紡績
(株)社製「Si173」)、層(D)に層(C)と同
様の芳香族ポリエステル樹脂を用いた他は実施例1と同
様の製造方法にて全厚み0.35mm、シート幅方向両
端部に配置される芳香族ポリエステル層(D)の幅35
mmの図16に示す断面図の複合プラスチックシートを
得た。
【0022】比較例1 汎用ポリスチレン樹脂(メルトフローレート3.5g/
10分、A&Mポリスチレン社製「HH102」)を押
出機により溶融混練し、この溶融混練物をTダイスによ
り幅方向に展開させ、更にTダイスから出た溶融混練物
を鏡面加工されたポリシングロールにてシート状に成
形、冷却し、全厚み0.4mmの単層ポリスチレンシー
トを得た。
【0023】比較例2 層(A)用樹脂としてハインパクトポリスチレン樹脂
(メルトフローレート1.5g/10分、A&Mポリス
チレン社製「H8117」)を用いた他は実施例1と同
様の製造方法にて全厚み0.4mm、シート幅方向両端
部に配置される芳香族ポリエステル層(D)の幅35m
mの図18に示す断面図の複合プラスチックシートを得
た。
【0024】比較例3 イソフタル酸エチレングリコール/テレフタル酸共重合
体(イソフタル酸成分6mol%、新光社製)を押出機
により溶融混練し、この溶融混練物をTダイスにより幅
方向に展開させ、更にTダイスから出た溶融混練物を鏡
面加工されたポリシングロールにてシート状に成形、冷
却し、全厚み0.4mmの単層イソフタル酸変性ポリエ
チレンテレフタレートを得た。
【0025】比較例4 層(A)用樹脂としてスチレン/無水マレイン酸共重合
体(比重1.08、メルトフローレート2.0g/10
分、DYLARKエンジニアリング社製「DYLARK
D232」)、層(B)にスチレン/ブタジエンブロ
ック共重合体(スチレン含有量75重量%、メルトフロ
ーレート8.0g/10分、フィリップスペトロケミカ
ル社製「K−RESIN KR05」、層(C)用樹脂
としてシクロヘキサンジメタノール/エチレングリコー
ル/テレフタル酸共重合体(イーストマンケミカルジャ
パン社製「PET−G 6763」)を用い、シート中
央列部の各層を構成する樹脂を各押出機により溶融混練
し、層(A)の上下面に層(B)、層(C)が内側から
順に積層されるように多層ダイス内部で溶融樹脂を合流
させ整流一体化して積層状溶融物とし、この積層状溶融
物をTダイスにより幅方向に展開させ、更にTダイスか
ら出た複合プラスチックを鏡面加工されたポリシングロ
ールにてシート状に成形、冷却し、全厚み0.4mmの
積層シートを得た。
【0026】前記実施例1〜5及び比較例1〜4で得た
各シートを熱成形して、縦208mm、横208mm、
高さ25mmの容器蓋を作製した。以上の実施例で得た
シート及び容器蓋について、その物性を測定し、その結
果を表1〜3に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂層(D)を樹脂層(A)の両端面に帯状に
被覆させるとともに、接着剤層(B)を層(A)及び層
(D)と、層(C)との間に介在させたシートの断面図
を示す。
【図2】樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面ととも
に、接着剤層(B)の両端面を包囲(被覆)させ、両面
に層(C)を積層したシートの断面図を示す。
【図3】樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面に接着
剤層(B−II)を介して被覆させ、両面に層(C)を積
層したシートの断面図を示す。
【図4】樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面ととも
に、接着剤層(B)の両端面及び樹脂層(C)の両端面
を被覆させたシートの断面図を示す。
【図5】樹脂層(D)を、樹脂層(A)、接着剤層
(B)及び樹脂層(C)の両端面に被覆させたシートで
あって、樹脂層(D)の端面と樹脂層(A)の端面との
間には接着剤層(B−II)が介在しているシートの断面
図を示す。
【図6】図1のシートにおいて、樹脂層(A)の片面に
積層した接着剤層(B)及び樹脂層(C)を除いたシー
トの断面図を示す。
【図7】図2のシートにおいて、樹脂層(A)の片面に
積層した接着剤層(B)及び樹脂層(C)を除いたシー
トの断面図を示す。
【図8】図3のシートにおいて、樹脂層(A)の片面に
積層した接着剤層(B)及び樹脂層(C)を除いたシー
トの断面図を示す。
【図9】図4のシートにおいて、樹脂層(A)の片面に
積層した接着剤層(B)及び樹脂層(C)を除いたシー
トの断面図を示す。
【図10】図5のシートにおいて、樹脂層(A)の片面
に積層した接着剤層(B)及び樹脂層(C)を除いたシ
ートの断面図を示す。
【図11】樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面に接
着剤層(B−II)を介して被覆させるとともに、その樹
脂層(A)及び樹脂層(D)の両面に接着剤層(B)を
介して樹脂層(C)を積層したシートの断面図を示す。
【図12】樹脂層(D)を、樹脂層(A)の両端面に接
着剤層(B−II)を介して被覆させるとともに、樹脂層
(C)の両端面に接着剤層(B−II)を介して積層さ
せ、樹脂層(C)と樹脂層(A)とは接着剤層(B)を
介して積層させたシートの断面図を示す。
【図13】図11のシートにおいて、その樹脂層(A)
の片面に形成された接着剤層(B)及び樹脂層(C)を
除いたシートの断面図を示す。
【図14】図12のシートにおいて、その樹脂層(A)
の片面に形成された接着剤層(B)及び樹脂層(C)を
除いたシートの断面図を示す。
【図15】図5のシートにおいて層(D)を構成する樹
脂として層(C)を構成する樹脂と同じ樹脂を使用した
場合の断面図を示す。
【図16】図4のシートにおいて、層(D)を構成する
樹脂として層(C)を構成する樹脂と同じ樹脂を使用し
た場合の断面図を示す。
【図17】図2のシートにおいて、層(D)を構成する
樹脂として層(B)を構成する樹脂と同じ樹脂を使用し
た場合の断面図を示す。
【図18】図4のシートにおいて、層(D)を構成する
樹脂として層(B)を構成する樹脂と同じ樹脂を使用し
た場合の断面図を示す。
【図19】図11のシートにおいて、片面の層(C)を
設けず層(D)を構成する樹脂として層(B)を構成す
る樹脂と同じ樹脂を使用した場合の断面図を示す。
【図20】図12のシートにおいて、片面の層(C)を
設けず層(D)を構成する樹脂として層(B)を構成す
る樹脂と同じ樹脂を使用した場合の断面図を示す。
【符号の説明】
A スチレン系樹脂層 B 接着剤層 C ポリエステル系樹脂 D 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 健 栃木県今市市土沢2028−20 (72)発明者 須加野 義浩 神奈川県平塚市大神1614 Fターム(参考) 3E086 AB01 AD23 BA04 BA15 BB05 BB21 BB41 BB90 4F100 AK01 AK03B AK12A AK12B AK28B AK42C AL02B AL07B BA03 BA10A BA10C BA16 BA44 CB00B DA01 DA03 DB17 GB16 GB18 JA04A JB07 JD02 JD03 JJ03 JK01 JL01 JL07 JL16 JN01 YY00 YY00A YY00B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂層(A)の少なくとも片
    面に接着剤層(B)を介して芳香族ポリエステル系樹脂
    層(C)が積層されている曇度が10%以下の積層シー
    トであって、該スチレン系樹脂層(A)の幅方向の両端
    には該端面を包囲するアイゾット衝撃強さが4.5KJ
    /m2以上である樹脂層(D)が配置されていることを
    特徴とする複合プラスチックシート。
  2. 【請求項2】 該スチレン系樹脂層(A)が、ビカット
    軟化温度が110℃以上のスチレン系樹脂からなる請求
    項1に記載の複合プラスチックシート。
  3. 【請求項3】 該接着剤層(B)が、カルボキシル基変
    性ポリオレフィン系樹脂からなる請求項1又は2に記載
    の複合プラスチックシート。
  4. 【請求項4】 該接着剤層(B)が、スチレン成分含有
    率が60〜90重量%であるスチレン/共役ジエンブロ
    ック共重合体からなる請求項1又は2に記載の複合プラ
    スチックシート。
  5. 【請求項5】 該芳香族ポリエステル系樹脂層(C)
    が、エチレングリコール成分とテレフタル酸成分とシク
    ロヘキサンジメタノール成分からなる芳香族コポリエス
    テル樹脂からなる請求項1〜4のいずれかに記載の複合
    プラスチックシート。
  6. 【請求項6】 該芳香族ポリエステル系樹脂層(C)が
    エチレングリコール成分とテレフタル酸成分とネオペン
    チルグリコール成分からなる芳香族コポリエステル樹脂
    からなる請求項1〜4のいずれかに記載の複合プラスチ
    ックシート。
  7. 【請求項7】 該芳香族ポリエステル系樹脂層(C)
    が、エチレングリコール成分とテレフタル酸成分とイソ
    フタル酸成分からなる芳香族コポリエステル樹脂からな
    る請求項1〜4のいずれかに記載の複合プラスチックシ
    ート。
  8. 【請求項8】 該芳香族ポリエステル系樹脂層(C)
    が、少なくとも2層の積層体からなる請求項1〜7のい
    ずれかに記載の複合プラスチックシート。
  9. 【請求項9】 該積層体が、エチレングリコール成分と
    テレフタル酸成分とからなる芳香族ポリエステル系樹脂
    層(E)と、エチレングリコール成分とテレフタル酸成
    分とシクロヘキサンジメタノール成分からなり、該シク
    ロヘキサンジメタノール成分含有率が20〜50モル%
    の芳香族ポリエステル系樹脂層(F)との積層体からな
    り、該樹脂層(F)が該接着剤層(B)と接触している
    請求項8に記載の複合プラスチックシート。
  10. 【請求項10】 該樹脂層(D)が、芳香族ポリエステ
    ル系樹脂、カルボキシル基変性ポリオレフィン系樹脂、
    スチレン/共役ジエンブロック共重合体の中から選択さ
    れたものである請求項1〜9のいずれかに記載の複合プ
    ラスチックシート。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の複
    合プラスチックシートを熱成形してなる成形体。
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