JP2002036258A - 所定の酸素曝露量によるコンタクト・レンズの製造方法 - Google Patents

所定の酸素曝露量によるコンタクト・レンズの製造方法

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JP2002036258A
JP2002036258A JP2001143671A JP2001143671A JP2002036258A JP 2002036258 A JP2002036258 A JP 2002036258A JP 2001143671 A JP2001143671 A JP 2001143671A JP 2001143671 A JP2001143671 A JP 2001143671A JP 2002036258 A JP2002036258 A JP 2002036258A
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oxygen
contact lens
seconds
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ジェフリー・ディー・カルトライダー
Joseph W Ricard
ジョセフ・ダブリュ・リカード
Terry L Spaulding
テリー・エル・スポールディング
Jeffrey E Steven
ジェフリー・イー・スティーブン
Olin W Calvin
オリン・ダブリュ・カルビン
John B Enns
ジョン・ビー・エンズ
Ture Kindt-Larsen
チュール・キント・ラーセン
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Johnson and Johnson Vision Care Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクト・レンズの優れた製造方法を提供
する。 【解決手段】 本発明のコンタクト・レンズの製造方法
は、光学的成形型表面部を有するコンタクト・レンズ成
形型に酸素感応性の反応混合物を供給する工程から成
り、当該コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が上
記反応混合物の反応に干渉するのに有効な0.13×1
-9モル/cm3 乃至2.6×10-9モル/cm3 の酸
素を含む。さらに、本発明のコンタクト・レンズの製造
方法は、光学的成形型表面部を有するコンタクト・レン
ズ成形型に反応混合物を供給する工程と、当該光学的成
形型表面部を気体環境に対して密封する工程とを備えて
おり、前記コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が
前記密封工程の直前に0.5%以上の酸素を含む気体環
境に曝露される方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
本特許出願は1998年12月28日に出願されてい
て、本明細書に参考文献として含まれる「周囲環境内に
おけるコンタクト・レンズの製造方法(Processof Manu
facturing Contact Lenses in Ambient Environmen
t)」を発明の名称とする米国特許出願第222,26
6号の一部継続出願である。
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンタクト・レンズ
の材料が反応するコンタクト・レンズの成形型における
光学表面部分において酸素の存在を必要とする環境内に
おけるポリマー・コンタクト・レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】疎水性コンタクト・レンズの成形処理が
知られている。種々の方法が、例えば、Larsenに発行さ
れた米国特許第4,495,313号、Larsen他に発行
された米国特許第4,640,489号、Larsen他に発
行された米国特許4,680,336号、Larsen他に発
行された米国特許第4,889,664号、およびLars
en他に発行された米国特許第5,039,459号に開
示されており、これらの特許は全て本発明の譲受人に譲
渡されている。
【0003】これらの従来技術およびその他の参考文献
は一般にコンタクト・レンズの製造方法を開示してお
り、この方法において、各レンズは反応性のモノマーま
たはプレポリマー混合物とすることのできる反応混合物
により成形できる。この成形処理はキャスティング処理
により行なわれ、このキャスティング処理においては、
ポリマー化する混合物を第1の成形型半体部分(前方側
曲面部分と呼ぶ場合もある)の中に供給した後に、第2
の成形型半体部分(後方側曲面部分と呼ぶ場合もある)
を第1の成形型半体部分の上に組合せて、これらの組合
せた各成形型半体部分を混合物の重合化または反応が生
じる条件下で処理して2個の成形型半体部分の間に形成
される空孔部の形状を有するコンタクト・レンズを形成
する。これらの成形型半体部分は一般にポリスチレンま
たはポリプロピレンのようなUV放射線を透過する熱可
塑性の材料により形成される。
【0004】組合せ(または組立て)の前に上記の成形
型半体部分が酸素に曝されると、コンタクト・レンズが
所望の物理特性を有さない程度に上記の重合化処理が妨
げられる可能性がある。このことは酸素または酸素分子
(O2 )がプラスチック成形型半体部分上に吸着されて
その内部に吸収されることによるということが知られて
いる。すなわち、プラスチック成形型半体部分上および
その内部の酸素はレンズ材料の重合化に悪影響を及ぼす
ことが知られている。この光重合化処理における酸素の
影響とは、酸素がラジカル誘発型の重合化反応を強く妨
げるということである。すなわち、重合化反応は酸素が
ラジカルと反応して消費されてモノマーが開始剤ラジカ
ルに対して酸素と有効に競合できるようになるまで抑制
される。上記の重合反応のための2種類のシステムが知
られており、一つは閉鎖型で他の一つは開放型である
が、これらの両方のシステムが本発明に適用できる。
【0005】閉鎖型システムにおいて、酸素は当該シス
テム内に全く存在していないか一定量の酸素が存在して
おり、酸素がラジカルにより消費される誘導期間の後に
重合化反応が評価可能な程度に進行する。一方、開放型
システムにおいては、酸素はシステム内に拡散して、重
合反応はこの酸素に対して有効に競合できる程度に十分
なラジカルが発生する場合にのみ行なわれる。一般に、
開放型システムは空気に対して開放しているシステムで
ある。
【0006】上記の成形型半体部分の組合せ前にこれら
の成形型半体部分を酸素に曝露することにより重合化反
応中に「閉鎖−開放型(closed-open)」のシステムが
構成できる。すなわち、システムが開放している時に、
酸素が成形型の表面上に吸着してその内部に吸収される
ことにより、酸素の貯留領域が形成される。その後、成
形型が組合わされて閉鎖型になると、モノマー内および
成形型の上およびその内部の酸素が消費される誘導期間
の後に、重合化反応がレンズ本体の中で進行する。この
場合のレンズ特性に対する影響は組合せ前に成形型の中
に吸収された酸素の量に依存する。
【0007】反応混合物の光重合化反応時に成形型上に
吸着およびその内部に吸収された酸素の影響によりレン
ズ表面部における重合化が阻害される、すなわち、レン
ズ本体に対してレンズ表面部において異なる重合化が生
じることが予想できる。このような反応の阻害により、
酸素による重合化の(尚早な)終結による比較的不完全
なポリマー生成物が形成される。このようなレンズ表面
部における比較的短い分子鎖のポリマーは架橋密度が低
くなりやすく、分子鎖間の絡み合いが少なくなり、レン
ズ本体部内のポリマー分子鎖よりも高い粘着性を示す。
これらの原因により、レンズ本体部内の特性に比較して
レンズ表面部における機械的強度が減少して水分含有量
が増加する。
【0008】無酸素成形処理条件下であればレンズは等
方性の性質を有する。一方、重合化反応中に酸素がレン
ズ表面部に導入されるが、レンズ本体部には導入されな
い場合は、レンズは等方性の性質が低くなって異方性が
高まり、最終的なレンズ特性の特定の許容範囲内への制
御能力が損なわれる。
【0009】このような、酸素の悪影響を減少するため
に、コンタクト・レンズの製造は減少した酸素の環境内
で行なわれており、さらに/または、反応混合物は重合
化反応の前に溶解した酸素を除去するために処理されて
いる。従って、製造時において、処理の物理的な閉鎖、
および組立体(成形型の組合せ体)および予備組立体の
領域を覆うための大量の窒素ガスの使用のような技法を
使用するようになった。この技法は被覆された領域内の
プラスチック成形型半体部分を含む。この理由は、この
ように保護しない場合はプラスチック表面部におけるガ
スの境界層が酸素を含むからである。一般に、プラスチ
ック成形型半体部分を囲む雰囲気内の酸素の存在率はモ
ニターされて0.5%以下に維持され、その他の雰囲気
中の99.5%以上は不活性ガスである。このような技
法については、例えば、米国特許第5,555,504
号を参照されたい。
【0010】従来技術において、コンタクト・レンズの
製造時に酸素曝露による悪影響を防ぐために酸素曝露量
の制限または酸素曝露自体の回避が必要であることが開
示されている。例えば、以下の米国特許においてコンタ
クト・レンズの重合化反応における酸素の悪影響を減少
するための種々の技法が記載されている。 米国特許第5,362,767号(Herbrechtmeier他) 米国特許第5,391,589号(Kiguchi他) 米国特許第5,597,519号(Martin他) 米国特許第5,656,210号(Hill他) 米国特許第5,681,510号(Valint, Jr.他)
【0011】欧州特許出願第95937446.3号は
ほとんど全ての酸素を除去するために反応性モノマー混
合物を供給する前にプラスチック成形型を処理する方法
を開示している。この酸素の除去は各成形型部材片を不
活性ガスに接触させること、または真空を使用すること
により達成できる。一方、酸素を除去するための処理を
施していない成形型は欠陥部の高い存在確率を伴うコン
タクト・レンズを提供する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は欠陥部により
拒絶されるコンタクト・レンズの発生率を減少すること
によりコンタクト・レンズ製造ラインにおける収率を高
めるという要望に対処する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はコンタクト・レ
ンズの製造方法を提供し、当該方法は、酸素感応性の反
応混合物を光学的成形型表面部を有するコンタクト・レ
ンズ成形型に供給する工程を備えており、当該コンタク
ト・レンズ成形型の光学的成形型表面部が上記反応混合
物の反応を阻害するのに有効な0.13×10-9モル/
cm3 乃至2.6×10-9モル/cm3 の酸素を有して
いる。
【0014】さらに、本発明はコンタクト・レンズを製
造する方法を提供し、当該方法は、反応混合物を光学的
成形型表面部を有するコンタクト・レンズ成形型に供給
する工程と、上記反応混合物および上記光学的成形型表
面部を気体環境から密封する工程とを備えており、上記
コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が前記密封工
程の直前に0.5%以上の酸素を含む気体環境に曝露さ
れる。
【0015】成形型の部分に曝露する酸素の量を、0.
5%以下に厳密に調整して維持していた酸素の量よりも
高く増加した場合の既存の製造ラインの試験中に、コン
タクト・レンズの成形型半体部分を酸素に対して曝露す
ることによるコンタクト・レンズ・ポリマーへの悪影響
が生じないこと、およびコンタクト・レンズの表面部に
おいて形成される表層剥離の部位の数が予想外に有意差
をもって減少することを見出した。
【0016】表層剥離の部位はコンタクト・レンズ上に
形成される欠陥であり、材料が存在しない表面気孔部分
(voids)である。この表面剥離部位またはボイドは一般
に深さが5ミクロン乃至20ミクロンであり、コンタク
ト・レンズ表面の大部分を覆う場合もある。このような
コンタクト・レンズを検査処理中に拡大して画像化する
と、これらの表面剥離部位が水溜り(puddles)のよう
に見えるので、これらをパドル欠陥部分と呼ぶことがで
きる。このパドル欠陥部分はコンタクト・レンズ・ポリ
マーを形成するための反応混合物、例えば、重合可能な
混合物の反応または重合化中に形成される。このパドル
欠陥部分は反応混合物が反応して成形型部分の表面から
急速に収縮する際に形成されると考えられる。成形型部
分はある程度の反応混合物の収縮に適合するように構成
されているが、反応混合物は成形型の部分が適合可能な
速度よりも速く収縮する。これらのパドル欠陥部分は反
応混合物の重合化の際にコンタクト・レンズ上に生じて
成形型除去工程(コンタクト・レンズをコンタクト・レ
ンズ成形型から取り外す工程)の前に既に存在している
ので、成形型除去中に形成される欠陥部分ではない。
【0017】上記のような成形型部分の内部およびその
上部における酸素の存在が有効であることを見出した後
に、パドル欠陥部分を減少すると共にコンタクト・レン
ズ特性に関する酸素の悪影響を回避するための必要な酸
素の量を定量化するために種々の製造条件について調査
を行なった。
【0018】コンタクト・レンズ半体部分が曝露する時
間および/または気体混合物中の酸素濃度を制御するこ
とにより、パドル欠陥部分を有するコンタクト・レンズ
の発生率が1%以下乃至場合においては40%以上減少
できた。パドル欠陥部分を有するコンタクト・レンズは
それらの製造中における検査工程において廃棄される。
従って、廃棄されるレンズを減少することにより収率を
高めることができ、コンタクト・レンズ1個当たりの製
造コストを大幅に改善する。加えて、製造ライン中の閉
鎖した空間内に存在する酸素の量を本発明により特定し
た量まで増加することにより、窒素(N2 )またはその
他の不活性ガスの量を減少することができ、これにより
製造コストがさらに減少できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の別の目的および利点が以
下の図面に基づく詳細な説明を参考にすることによりさ
らに明らかになる。
【0020】本発明は成形型においてポリマー・コンタ
クト・レンズを製造するための方法に関する。本発明は
成形型部分または成形型半体部分が特定範囲内の量の酸
素に曝露される、および/または、特定範囲内の量の酸
素を吸収する、あるいは、特定濃度の酸素を含有する気
体環境に曝露される方法を提供する。上記の成形型の内
部および上部の酸素は成形型内でコンタクト・レンズを
形成するコンタクト・レンズ反応混合物(反応性モノマ
ー、重合化混合物、またはプレポリマー混合物)の反応
を効果的に干渉することにより、コンタクト・レンズ内
の表層剥離部位の発生を減少する。この場合に、酸素が
上記の反応を遅らせることにより、反応混合物材料が重
合時に収縮して成形型の光学的表面から急速に分離しな
くなると考えられる。
【0021】本発明において使用するコンタクト・レン
ズの成形型は1個以上の成形型の部材片により構成でき
る。説明を簡単にするために、例示的な好ましい実施形
態を本明細書において説明するが、このコンタクト・レ
ンズは当該実施形態以外の任意の形態を採り得る。この
好ましい実施形態において、コンタクト・レンズ成形型
は前方側曲面部分および後方側曲面部分を有しており、
これらの曲面部分は一般に、例えば、ポリスチレン、ポ
リプロピレン等のプラスチックにより形成されるが、ポ
リスチレンが好ましいプラスチック材料である。これら
の前方側曲面部分および後方側曲面部分は集合的に成形
型部分と呼び、好ましくは、複数の射出成形型の中にお
いて1個以上の射出成形装置により作成される。前方側
および後方側の曲面部分を作成した後に、これらの前方
側および後方側の湾曲部分を組合せて(閉じて)レンズ
成形型組立体を形成することにより構成される空孔部の
中においてレンズをキャスティング成形する。この結
果、前方側および後方側の曲面部分が空孔部の中でレン
ズを形成する反応混合物と組合わされる。一般に光重合
化反応である重合化反応が組合されている前方側および
後方側の湾曲部分により行なわれた後に、このレンズ成
形型組立体が開放されてレンズが取り出される。これら
の組立ておよび呼び組立て処理は、例えば、50°F
(10℃)乃至98°F(37℃)のような通常の処理
温度で行なわれる。
【0022】別の実施形態においては、上記の成形型は
ガラスまたはポリマーのような耐久性を有する材料によ
り作成した再使用可能な成形型とすることができる。
【0023】本発明の方法においてコンタクト・レンズ
を形成するために使用する反応混合物は、例えば、遊離
ラジカル反応のような酸素感応型反応を行なう任意のレ
ンズ用の重合可能または架橋可能な材料を含む任意の反
応性モノマー混合物またはプレポリマー材料とすること
ができる。上記の反応混合物はガス抜きをした状態でも
よく、ガス抜きしていない状態でもよい。例えば、アク
リル酸またはメタクリル酸のモノエステルおよび少量の
アクリル酸またはメタクリル酸のジエステルの混合物で
ある米国特許登録番号第27,401号のアクリル系ま
たはメタクリル系のモノマー・システムが本発明におい
て利用できる。さらに、上記米国特許登録番号第27,
401号において、上記のモノエステルがアクリル酸ま
たはメタクリル酸および多価アルコールの疎水性ヒドロ
キシ・エステルであることが開示されている。同様に、
ビニル系、アクリル系、またはメタクリル系のモノマー
をアクリル酸ヒドロキシエチル、ビニル・ピロリドン、
アクリルアミド等のような材料と共重合化する重合反応
システムが使用できる。例えば、ポリビニル・アルコー
ル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸グ
リシジル、ジアセトンアクリルアミド、またはビニル・
アセテートがアクリルアミド、アクリル酸ヒドロキシエ
チル、アクリル酸、またはメタクリル酸グリセリル、お
よびジメチルアミノ・エチル・アクリレートとの組合せ
で使用できる。
【0024】現在において、上記の重合可能なアクリル
系モノマーがメタクリル酸ヒドロキシエチル(HEM
A)であるのが好ましく、最も好ましくは、上記の重合
可能なアクリル系モノマーが大部分のHEMAおよび好
ましくはメタクリル酸(MAA)である小部分の別のモ
ノマーの組合せである。
【0025】少量の2個以上の官能数を有する架橋剤を
上記のモノマーまたはモノマー混合物に添加できる。好
ましい架橋剤の例はエチレン・グリコール・ジメタクリ
レート、および1,1,1−トリメチロイル・プロパン
・トリメタクリレート(TMPTMA)である。加え
て、上記の反応混合物は2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニル−プロパン−1−オンのような光開始剤を
含むことが好ましい。好ましくは、本発明の方法により
作成されるコンタクト・レンズは40%乃至75%の水
を含むヒドロゲルである。
【0026】反応に関与する大半の酸素の量は重合化反
応中に成形型半体部分の光学的表面部に近い反応混合物
の表面を重合化するのに有効になる酸素の量である。コ
ンタクト・レンズ成形型の光学的表面部はコンタクト・
レンズの形状を定める成形型の内面部であり、コンタク
ト・レンズ反応混合物に隣接する部分である。
【0027】上記の成形型半体部分の中への反応混合物
の供給工程および当該成形型半体部分および反応混合物
の密封工程、および当該供給工程および密封工程への1
個以上の移送工程および当該供給工程と密封工程との間
の1個以上の移送工程は、密封工程において成形型を閉
じる直前に以前の製造方法において供給されていた酸素
よりも多量であるが、コンタクト・レンズの基本曲面寸
法が仕様条件から外れない程度の酸素をコンタクト・レ
ンズ成形型の光学的表面が吸収できるようにする気体環
境内で行なわれることが好ましい。すなわち、製造する
コンタクト・レンズ内のパドル欠陥部分を減少する一方
で、コンタクト・レンズの基本曲面の諸特性に悪影響を
及ぼさない当該コンタクト・レンズの光学的表面の上部
およびその内部に存在する酸素の一定の範囲が存在す
る。
【0028】一般に、ポリマー製の成形型部分は射出成
形装置内で形成される。実施形態の一例において、成形
型部分はコンタクト・レンズ製造ラインから離れた場所
で製造される。コンタクト・レンズを製造する製造ライ
ンの中に導入する前に、例えば、8時間の真空処理工程
により成形型を処理して酸素を除去する。また、別の実
施形態において、成形型はコンタクト・レンズの成形処
理の直前に射出成形され、このことは酸素を除去するた
めの真空処理工程の必要性がなくなる点で好ましいが、
調整された気体雰囲気を維持するために射出成形装置を
開放または閉鎖する必要がある。
【0029】好ましくは、各実施形態において、酸素に
対する曝露(酸素曝露時間)は成形型半体部分を作成す
るために使用する射出成形型の開放により行なわれ、あ
るいは、成形型半体部分を真空処理環境から取り出し
て、成形型の光学的表面部および、好ましくは、反応混
合物が周囲の気体雰囲気(空気等)に対して密封される
まで、酸素を含む気体雰囲気に対して成形型半体部分を
暴露することにより行われる。この実施形態によれば、
上記気体雰囲気は周囲空気でよく、あるいは、製造設備
の少なくとも一部分が密閉されている場合は不活性ガス
および酸素の混合物でよく、あるいは、製造設備の少な
くとも一部分であって射出成形装置を含まない部分が密
閉されている場合は周囲空気およびその後に不活性ガス
および酸素の混合物を使用することができる。成形型部
分が曝露される気体環境は製造設備を密閉することによ
り不活性ガス混合物にすることができる。この密閉構造
はプレキシガラスを用いて密閉環境を形成することによ
り構築可能であり、この環境内において、気体濃度を測
定して各ガス貯蔵コンテナのバルブを制御する装置によ
り1種類以上のガスの濃度が調整できる。好ましくは、
上記の成形型部分は、射出成形装置が空気に対して曝露
されている場合に、周囲空気および調整された気体環境
の混合物に曝露できる。好ましくは、上記の成形型部分
は迅速な往復動により不活性ガス混合物を含む調整され
た環境内に導入できる。別の実施形態においては、上記
の成形型部分は射出成形装置内で製造されて、成形型の
光学的表面および反応材料が気体環境に対して密封され
るまで70秒以下、さらに好ましくは1秒以下乃至70
秒以下の時間で周囲空気に曝露できる。この処理は調整
された不活性ガス環境を全く必要とせず、米国特許出願
第222,266号において詳細に記載されている。
【0030】上記の密封または閉鎖工程は通常において
成形型部分を組合わせる処理、一方の成形型部分を他方
の成形型部分の上部に置く処理、およびこれらの成形型
部分を一体に押し合わせる処理により行なうが、この密
封工程は別の方法でも行うことができる。この密封工程
において唯一必要なことはコンタクト・レンズ成形型の
光学的表面を酸素を含む気体環境に対して曝露しないよ
うにすることであり、それゆえ、例えば、反応混合物を
供給するための小さな開口部を有する一体型の成形型の
場合に、例えば、上記の供給工程を密封工程とすること
も可能である。一般に、成形型の光学的表面および、好
ましくは重合化反応混合物を気体環境に対して密封また
は閉鎖する前に、この重合化反応混合物は成形型半体部
分の中に配給される。好ましい実施形態において、この
重合化反応混合物は前方側曲面部分(前方側成形型半体
部分)の中に供給され、後方側曲面部分(後方側成形型
半体部分)が前方側曲面部分の上に置かれてコンタクト
・レンズ成形型が閉鎖されることにより、反応混合物が
内部に収容された状態でレンズ成形型組立体が形成され
る。このようにレンズ成形型組立体が閉鎖されると、重
合反応混合物および2個の成形型光学的表面部は気体環
境に対して曝露されなくなる。この状態において、各成
形型部分の光学的表面部により吸収される酸素の量が注
意深く調整されて従来技術において既に述べた量よりも
多い場合に、コンタクト・レンズの各表面部分に存在す
るパドル欠陥部分の数が有意差をもって減少することが
分かった。この酸素の量はコンタクト・レンズ成形型を
上記の密封工程の直前に特定濃度の酸素に曝露すること
により調整するのが好ましい。この密封工程の直前とは
当該密封工程が曝露処理に直接的に続いていて、好まし
くは、当該密封工程が成形型を曝露する特定濃度の酸素
を有する同一の気体環境内において行なわれる。あるい
は、上記の密封工程は特定酸素濃度の気体環境への成形
型の曝露処理の後の好ましくは10秒以内、さらに好ま
しくは5秒以内に行なわれる。
【0031】本発明はコンタクト・レンズを製造する方
法を提供し、当該方法において、上記のコンタクト・レ
ンズ成形型の各光学的表面部は当該成形型の光学的表面
に隣接する反応混合物の反応速度を有効に減少し得る
0.13×10-9モル/cm3乃至2.6×10-9モル
/cm3 の酸素、さらに好ましくは0.17モル/cm
3 ×10-9乃至2.4×10-9モル/cm3 の酸素、最
も好ましくは0.37×10-9モル/cm3 乃至2.1
×10-9モル/cm3 の酸素を含有している。
【0032】さらに、本発明はコンタクト・レンズを製
造する方法を提供し、当該方法においては、上記コンタ
クト・レンズ成形型の光学的表面部が成形型部分の密封
時の直前に、0.5%以上の酸素、好ましくは0.6%
以上の酸素、さらに好ましくは0.5%乃至20%また
は21%の酸素、さらに好ましくは0.6%乃至20%
または21%の酸素、さらに好ましくは0.8%乃至2
0%の酸素、最も好ましくは0.8%乃至15%の酸素
を含む気体環境に曝露されることにより、成形型部分の
光学的表面の中に十分な量の酸素が吸収されて反応混合
物の硬化または反応中においてコンタクト・レンズの表
面上におけるパドル欠陥部分の形成が阻止できる。な
お、処理速度および/または成形型部分の材料の吸収特
性がパドル欠陥部分の形成を所望に減少するためにさら
に高い濃度の酸素を必要とする場合は、本発明の効果を
得るために21%以上の酸素、すなわち、大気環境内に
存在する量よりも多い酸素を含む気体環境が必要にな
る。
【0033】成形型部分が周囲空気に曝露される方法の
場合は、レンズ特性を犠牲にすることなくコンタクト・
レンズにおけるパドル欠陥部分の含有率を減少するため
に、成形型部分を周囲空気に曝露する時間の長さを70
秒以下、好ましくは1秒乃至70秒、さらに好ましくは
2秒乃至57秒、最も好ましくは3秒乃至45秒にする
必要がある。
【0034】成形型部分が射出成形装置内で製造され
て、当該射出成形装置から取り出された直後、すなわ
ち、その取り出し後の15秒以内、さらに好ましくは1
0秒以内に、密閉されて調整された気体環境内に置かれ
る実施形態の一例において、成形型部分の周囲の密閉環
境内に存在する不活性ガス環境内の酸素濃度は少なくと
も0.6%、最も好ましくは1%乃至5%である。約2
%の酸素を含む気体環境を有している実施形態の場合
に、曝露時間は好ましくは20秒以上、さらに好ましく
は30秒乃至4,000秒、最も好ましくは80秒乃至
4,000秒である。また、1%の酸素を含む気体環境
を有する同一の実施形態の場合においては、曝露時間は
好ましくは80秒以上、さらに好ましくは125秒乃至
10,000秒、最も好ましくは160秒乃至3,60
0秒である。
【0035】成形型部分を射出成形装置の中で製造さ
れ、吸収および吸着した酸素を除去するために(真空環
境内で)処理されて、その処理の直後、すなわち、当該
処理から取り出してから3秒以内、さらに好ましくは1
秒以内に調整されて密閉された気体環境の中に置かれる
別の実施形態において、成形型部分の周囲の密閉環境内
に存在する不活性気体環境の中に存在する酸素濃度は
0.5%以上、さらに好ましくは0.6%乃至2%、最
も好ましくは0.6%乃至1%である。0.6%乃至1
%の酸素を含有する気体環境を有する実施形態の場合
に、曝露時間は好ましくは80秒以上、さらに好ましく
は100秒乃至4,000秒、最も好ましくは200秒
乃至4,000秒である。
【0036】任意の実施形態において、その気体環境が
2%乃至5%の酸素を含む場合に、成形型の光学的表面
部の曝露時間は20秒乃至1300秒、さらに好ましく
は30秒乃至800秒にする必要がある。また、気体環
境が5%乃至10%の酸素を含む場合には、成形型の光
学的表面部の曝露時間は40秒乃至300秒、さらに好
ましくは60秒乃至190秒にする必要がある。任意の
実施形態において、気体環境が0.6%乃至4%、さら
に好ましくは0.6%乃至3%、最も好ましくは0.6
%乃至2.5%である場合に、コンタクト・レンズ成形
型の光学的表面部の曝露時間はコンタクト・レンズの特
性を損なうことなく無制限にすることができる。
【0037】本発明により製造されるコンタクト・レン
ズ内の表層剥離部位を減少する本発明の動作範囲は図4
および図5に示す平行線を引いた領域内である。これら
の動作範囲はコンタクト・レンズ成形型を密封する直前
に当該成形型を曝露する気体環境中の酸素濃度と、当該
酸素濃度に対応する曝露時間とにより定められている。
さらに、好ましい動作範囲を図6および図7に示し、最
も好ましい動作範囲を図8および図9に示す。図4およ
び図5を作成するために使用したデータ点は同一である
が、時間軸のみが異なる。すなわち、図5は0秒乃至5
00秒の曲線をさらに詳細に示している図である。さら
に、その他の図の対、すなわち、図6および図7、およ
び図8および図9もまた時間軸のみが異なる。
【0038】本明細書において特定する動作範囲を決定
するために、多数の実験を行なった。各実験の結果およ
び各実験の幾つかの特徴を以下の表に記載する。試験
(runs)と呼ぶ各実験は3種類の異なる製造ラインにお
けるEtafilcon Aコンタクト・レンズの製造を示してい
る。製造した1種類のEtafilcon Aコンタクト・レンズ
は別の2種類のEtafilcon Aコンタクト・レンズの製造
に用いた重合化混合物において使用した光重合開始剤の
量の3倍を含有している重合化混合物を使用していた。
別の場合においては、これらの重合化混合物は同一であ
った。この結果、反応混合物内に比較的多量の光重合開
始剤を有するコンタクト・レンズ製造用の重合化反応混
合物はその他のコンタクト・レンズ製造用の重合化反応
混合物よりも混合物の内部および上部における酸素に対
する感応性が低いことが分かった。
【0039】実施例 Etafilcon Aを含むコンタクト・レンズを以下の表にお
いて製造ラインA,BおよびCとして示す3種類の製造
ラインにおいて製造した。
【0040】製造ラインA 成形型部分が供給者により作成され、包装されてVistak
onに輸送された。これらを使用する前に、これらの成形
型部分を少なくとも8時間かけて真空に曝露することに
より当該成形型部分からほとんど全ての酸素分子を除去
してから、これらの成形型を窒素環境内に保持した。そ
の後、成形型部分を製造ライン内に移したした直後に、
酸素を導入した。この酸素の各量を以下の表に記載す
る。
【0041】成形型部分を製造ライン中に導入した後
に、表に示す量の酸素に対して表に示す時間で曝露し
た。全ての試験において、256個の硬化した成形型組
立体をプロセス内、すなわち、硬化トンネルから出た時
点においてパドル欠陥部分についてサンプリングして、
パドル欠陥部分を有するレンズの発生率を計算した。さ
らに、1回の試行当たりに50個のレンズ・サンプルを
全製造工程、すなわち、供給、密封、硬化、成形型取り
外し、水和処理、および包装の各工程を経た後の基本曲
面、屈折力、中心の厚さおよび直径について分析した。
この結果、全ての場合において、各レンズは特定のパラ
メータの必要条件を満たしていた。
【0042】製造ラインB レンズ成形型部分を射出成形して、供給工程および組立
て密封工程の前およびこれらの工程を通して酸素量を制
御するための密閉環境に移した。この密閉環境への移送
中に成形型部分を最大で15秒間にわたり大気中の酸素
に対して曝露した。その後、成形型部分を表に記載され
るような制御された環境内における各量の酸素に対して
曝露した。
【0043】全ての試行において、128個または25
6個の硬化した組立体をプロセス内(トンネル監査テス
ト)においてパドル欠陥部分についてサンプリングし
て、パドル欠陥部分を有するレンズの発生率を計算し
た。さらに、1回の試行当たりに供給、密封、硬化、成
形型取り外し、水和処理、および包装の全工程を経た後
の50個の仕上げレンズ・サンプルを基本曲面、屈折
力、中心の厚さおよび直径について調査した。この結
果、全ての場合において、各レンズは特定のパラメータ
の必要条件を満たしていた。
【0044】製造ラインC レンズ成形型部分を射出成形して、供給、密封、硬化、
成形型取り外し、および水和処理の各工程に移した。こ
れらの成形型部分は表中に特定される時間だけ空気に対
して曝露した。1回の試行当たりに50個の仕上げレン
ズをパドル欠陥部分について調査し、それらの基本曲
面、屈折力、中心の厚さおよび直径について測定した。
この結果、全ての場合において、仕上げレンズにおける
パドル欠陥部分の存在が全く見られず、各レンズは特定
のパラメータの必要条件を満たしていた。なお、監査テ
ストは行なわなかった。これらの実施例により得られた
結果を以下の表に示す。
【表1】
【0045】既に述べたように、基本曲面は酸素により
生じる変化に対して最も影響を受けるコンタクト・レン
ズのパラメータである。許容可能な基本曲面を有するサ
ンプルを[(ラベル付けした目標物−サンプル平均値)
/3×(サンプル標準偏差)>1.00]を満たすサン
プルとして定めた。この結果、上記の検査した全てのコ
ンタクト・レンズが許容可能であった。
【0046】プロセス内トンネル監査検査において測定
されたパドル欠陥部分の存在率が3.5%以下、さらに
好ましくは3.0%以下、最も好ましくは2%以下であ
る場合にサンプル中のパドル欠陥部分の存在率が許容可
能になる。
【0047】表中の結果から、密封工程の前(および進
行中の供給工程)において成形型部分が移送されて保持
される気体環境内の酸素濃度を増加することによる成形
型部分の酸素曝露量の増加により、パドル欠陥部分の数
が有意差をもって減少する。このような結果は予想外で
あった。
【0048】曝露時間を測定すると、成形型半体部分の
断面方向に沿う単位容積内に吸収される酸素の量が決定
できる。この理由は、この酸素吸収量が成形型材料の通
気性、酸素に曝露される表面部に対して垂直に測定した
場合の上記容積の平均の厚さ(L)、酸素の濃度勾配、
および酸素に曝露される成形型半体部分の時間の関数だ
からである。通気性(p)は拡散率(D)および溶解性
(k)の積、すなわち、p=D×kとして定義される。
これらの拡散率および溶解性は共に温度および前方側お
よび後方側の成形型材料の関数である。例えば、室温
(25℃)におけるポリスチレン中の酸素の拡散率は
1.1×10-7cm2 /秒である。また、室温(25
℃)におけるポリスチレン中の酸素の溶解度は5.5×
10-2cm3 (STP(標準温度および圧力))/(c
3 ・バール(cm3 ・105 パスカル))、または
2.45×10-6モル/(cm3 ・バール(cm3 ・1
5 パスカル))である。温度および材料を一定にした
場合に、任意時における関与する大部分の酸素量は厚
さ、酸素濃度勾配および時間の関数に簡単化できる。さ
らに、厚さおよび濃度勾配を一定にした場合は、上記の
酸素量は時間の関数になる。上記の厚さは前方側曲面部
分および後方側曲面部分の成形型の形状により固定でき
る。また、濃度勾配は射出成形処理中または真空処理の
いずれかにより前方側曲面部分および後方側曲面部分の
材料(例えば、ポリスチレン)が実質的またはほとんど
完全にガス抜きされていると仮定できる場合、あるい
は、成形型半体部分の周囲環境の酸素濃度を検知または
制御できる場合に固定できる。その後、関与する大部分
の酸素の全量が酸素に対する曝露時間を知ること、およ
び成形型半体部分およびそのすぐ近傍の光学的表面部を
構成している単位容積の総数を合計することにより計算
できる。成形型半体部分の周囲環境が空気である場合
は、上記の曝露時間は空気曝露時間として扱われる。こ
の(成形型半体部分の厚さの中心を0とする成形型半体
部分の厚さ方向の位置の関数として得た0.6mm厚の
ポリスチレン成形型半体部分における酸素濃度の)式を
用いて、周囲空気内における射出成形処理後の種々の時
間における厚さ方向に沿う位置の関数としての0.6m
m厚のポリスチレン成形型の内部の酸素量を示す図1を
作成した。図1における各曲線は初期的な曝露後の種々
の時間を示している。すなわち、図1における各曲線は
1分間隔で1分乃至15分にわたって測定した1秒間の
曝露処理の場合についてそれぞれ計算した結果を示して
いる。さらに、同じ計算式を用いて気体環境内の異なる
酸素量における図1と同様の別の図が作成できる。これ
らの図はこの場合に開示しない。さらに、図1は酸素に
対する成形型の曝露時間が無制限である場合に放物線状
の酸素濃度曲線が形成され、成形型の内部の位置ほど当
該成形型内の酸素含有量が減少している。
【0049】この場合に、成形型表面部上に吸着した酸
素が反応混合物の反応を遅らせるために最も有効に作用
する一方で、成形型の内部に吸収された酸素は重合化反
応中に拡散して成形型の表面部に再び戻り、重合化反応
に影響を及ぼし得ることを認識することが重要である。
本発明の前方側の曲面部分および後方側の曲面部分の形
状においては、成形型の光学的領域内に吸収された酸素
の約半分だけが上記の重合化反応に干渉する。これらの
実際の実験に基づく仮定により、反応性モノマー混合物
の重合化反応に干渉する有効な酸素の全量を決定するこ
とのできる図2および図3をそれぞれ作成した。図2か
ら、重合化反応に対して有効に干渉する酸素の量は、前
方側および後方側の曲面部分の各表面部において、70
秒においては2.6×10-9モル/cm3 であり、57
秒においては2.4×10-9モル/cm3 であり、45
秒において2.1×10-9モル/cm3 である。
【0050】任意の酸素濃度を有する環境におけるポリ
スチレン以外の成形型材料の場合の曝露時間は、当該材
料の場合における酸素透過性および当該材料の厚さが既
知であれば、ポリスチレンの場合の曝露時間に関連付け
ることができる。この関係は以下のように示すことがで
きる。 NMの場合の曝露時間=(PSの場合の曝露時間)×
(PSの場合のD×k)/(NMの場合のD×k) この式において、NM=新材料、PS=ポリスチレン、
D=拡散率、k=成形型材料中の酸素の溶解度、および
×=掛け算の記号である。
【0051】従って、5.5×10-2cm3 (STP
(標準温度および圧力))/(cm3・バール(cm3
・105 パスカル))の溶解度を有するが、拡散率が1
/2(0.5)のみである材料の場合には、この新材料
およびポリスチレンにより形成した両方の成形型を同一
酸素濃度に対して曝露した場合において、ポリスチレン
の場合の70秒の曝露時間に相当する新材料の場合の曝
露時間は以下のように計算できる。 NMの場合の空気曝露時間=(70秒)×(PSの場合
の1×1)/(NMの場合の0.5×1) NMの場合の空気曝露時間=140秒
【0052】さらに、新材料の溶解度および拡散率が既
知であるか決定可能である場合に、本明細書において特
定的に開示し同一濃度において図4乃至図9に示すポリ
スチレンの場合の動作範囲を用いることにより、本発明
の効果が得られる任意の酸素濃度における新しいコンタ
クト・レンズ成形型材料の場合の曝露時間の範囲を決定
するために上記と同一の計算式が使用できる。
【0053】上記の曝露時間または酸素濃度はプラスチ
ック成形型半体部分を製造する射出成形領域の内部およ
び周囲に、例えば、当該成形型半体部分を成形型から加
圧ガスにより取り出す場合に用いる窒素のような不活性
ガスを使用することにより増加することも可能である。
この不活性ガスは前方側および後方側の曲面部分の周囲
に不活性ガスの境界層を形成し、この境界層が、各成形
型半体部分における前方側および後方側の湾曲部分をそ
の後において酸素に曝露する際に、酸素の取り込みを遅
らせる。
【0054】本明細書に記載した全ての特許、特許出
願、および方法は本明細書に参考文献として含まれる。
【0055】本発明の特有の特徴を便宜上のためのみに
1個以上の図面に示したが、それぞれの特徴は本発明に
よる別の特徴と組み合わせることができる。従って、本
明細書に記載した実施形態とは別の実施形態が当該技術
分野における熟練者により認識可能であり、これらもま
た特許請求の範囲およびその実施態様の中に含まれると
考えるべきである。
【0056】本発明の実施態様は以下の通りである。 (1)前記コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が
前記反応混合物の反応を干渉するのに有効な0.17×
10-9モル/cm3 乃至2.4×10-9モル/cm3
酸素を有する請求項1に記載の方法。 (2)前記コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が
前記反応混合物の反応を干渉するのに有効な0.37×
10-9モル/cm3 乃至2.1×10-9モル/cm3
酸素を有する請求項1に記載の方法。 (3)前記コンタクト・レンズ成形型がプラスチックを
含む請求項1に記載の方法。 (4)前記コンタクト・レンズ成形型がポリスチレンを
含む請求項1に記載の方法。 (5)前記コンタクト・レンズ成形型がポリプロピレン
を含む請求項1に記載の方法。
【0057】(6)前記コンタクト・レンズ成形型が再
使用可能な成形型である請求項1に記載の方法。 (7)前記コンタクト・レンズ成形型が再使用可能な成
形型である実施態様(1)に記載の方法。 (8)前記コンタクト・レンズ成形型がガラスを含む実
施態様(6)に記載の方法。 (9)さらに、前記光学的成形型表面部を空気に対して
密封する工程から成り、前記コンタクト・レンズ成形型
の光学的表面部が前記密封工程の直前に1秒間乃至70
秒間空気に曝露される請求項1に記載の方法。 (10)前記気体環境が0.5%乃至0.6%の酸素を
含み、前記コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が
前記気体環境に対して200秒間乃至4,000秒間曝
露される請求項2に記載の方法。
【0058】(11)前記気体環境が0.6%乃至21
%の酸素を含む請求項2に記載の方法。 (12)前記気体環境が0.8%乃至10%の酸素を含
む請求項2に記載の方法。 (13)前記気体環境が1%乃至10%の酸素を含む請
求項2に記載の方法。 (14)前記光学的表面部が前記密封工程の直前に80
秒間乃至10,000秒間1%の酸素を含む気体環境に
曝露される実施態様(13)に記載の方法。 (15)前記光学的表面部が前記密封工程の直前に20
秒間乃至10,000秒間2%の酸素を含む気体環境に
曝露される実施態様(13)に記載の方法。
【0059】(16)前記光学的表面部が前記密封工程
の直前に200秒間乃至4,000秒間0.6%乃至1
%の酸素を含む気体環境に曝露される実施態様(11)
に記載の方法。 (17)前記光学的表面部が前記密封工程の直前に16
0秒間乃至4,000秒間1.5%乃至2.5%の酸素
を含む気体環境に曝露される実施態様(13)に記載の
方法。 (18)前記コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部
が図4または図5の平行線を引いた領域内に示される時
間および濃度において前記密封工程の直前に前記気体環
境に曝露される請求項2に記載の方法。 (19)前記コンタクト・レンズ成形型の前記光学的表
面部が図6または図7の平行線を引いた領域内に示され
る時間および濃度において前記密封工程の直前に前記気
体環境に曝露される請求項2に記載の方法。 (20)前記コンタクト・レンズ成形型の前記光学的表
面部が図8または図9の平行線を引いた領域内に示され
る時間および濃度において前記密封工程の直前に前記気
体環境に曝露される請求項2に記載の方法。
【0060】(21)前記コンタクト・レンズ成形型が
前方側湾曲部分および後方側湾曲部分を有しており、前
記反応混合物が前記供給工程中に前記前方側湾曲部分の
中に配置され、前記密封工程が前記前方側湾曲部分の上
に前記後方側湾曲部分を配置することにより達成される
請求項2に記載の方法。 (22)前記コンタクト・レンズ成形型がポリスチレン
以外の材料を含み、当該ポリスチレン以外の材料を含む
コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が、(PSの
場合の曝露時間)×(PSの場合のD×k)/(NMの
場合のD×k)(この式において、NM=新材料(ポリ
スチレン以外の材料)、PS=ポリスチレン、D=成形
型材料中の酸素の拡散率、k=成形型材料中の酸素の溶
解度である)に等しい時間の間、酸素の特定濃度におい
て前記気体環境に曝露され、さらに、前記PSの場合の
曝露時間および前記酸素の特定濃度が図4または図5に
おいて平行線を引いた領域内の点である実施態様(1
8)に記載の方法。 (23)前記コンタクト・レンズ成形型がポリスチレン
以外の材料を含み、当該ポリスチレン以外の材料を含む
コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が、(PSの
場合の曝露時間)×(PSの場合のD×k)/(NMの
場合のD×k)(この式において、NM=新材料(ポリ
スチレン以外の材料)、PS=ポリスチレン、D=成形
型材料中の酸素の拡散率、k=成形型材料中の酸素の溶
解度である)に等しい時間の間、酸素の特定濃度におい
て前記気体環境に曝露され、さらに、前記PSの場合の
曝露時間および前記酸素の特定濃度が図6または図7に
おいて平行線を引いた領域内の点である実施態様(1
9)に記載の方法。 (24)前記コンタクト・レンズ成形型がポリスチレン
以外の材料を含み、当該ポリスチレン以外の材料を含む
コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が、(PSの
場合の曝露時間)×(PSの場合のD×k)/(NMの
場合のD×k)(この式において、NM=新材料(ポリ
スチレン以外の材料)、PS=ポリスチレン、D=成形
型材料中の酸素の拡散率、k=成形型材料中の酸素の溶
解度である)に等しい時間の間、酸素の特定濃度におい
て前記気体環境に曝露され、さらに、前記PSの場合の
曝露時間および前記酸素の特定濃度が図8または図9に
おいて平行線を引いた領域内の点である実施態様(2
0)に記載の方法。
【0061】
【発明の効果】従って、本発明によれば、優れたコンタ
クト・レンズの製造方法が提供できる。この方法によれ
ば、コンタクト・レンズ半体部分が曝露する時間および
/または気体混合物中の酸素濃度を制御することによ
り、パドル欠陥部分を有するコンタクト・レンズの発生
率が1%以下乃至場合においては40%以上減少でき
る。従って、コンタクト・レンズの製造収率を高めるこ
とができ、その製造コストが大幅に改善できる。さら
に、製造ライン中の閉鎖した空間内に存在する酸素の量
を本発明により特定した量まで増加することにより、窒
素(N2 )またはその他の不活性ガスの量が減少できる
ので、製造コストがさらに減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形型半体部分の厚さの中心を0とする成形型
半体部分の厚さ方向の位置の関数として0.6mm厚の
ポリスチレン成形型半体部分における酸素濃度のグラフ
図である。各曲線は、1秒の曝露時間を示す第1の線
(成形型の端部に最も近い線)を除いて、無酸素状態の
成形型を周囲空気に曝露した後の1分乃至15分にわた
る1分間隔の各時間における酸素濃度を示す。
【図2】種々の割合の酸素により構成されている制御さ
れた気体環境における曝露時間の関数として0.6mm
厚のポリスチレン成形型半体部分により吸収された酸素
の量を示すグラフ図である。このグラフは異なる最大の
曝露時間を示す。
【図3】種々の割合の酸素により構成されている制御さ
れた気体環境における曝露時間の関数として0.6mm
厚のポリスチレン成形型半体部分により吸収された酸素
の量を示すグラフ図であり、図2とは異なる最大の曝露
時間を示す。
【図4】気体環境における酸素濃度および気体環境に対
するコンタクト・レンズ成形型の曝露時間の好ましい動
作範囲を示す図である。
【図5】気体環境における酸素濃度および気体環境に対
するコンタクト・レンズ成形型の曝露時間の好ましい動
作範囲を示す図である。
【図6】気体環境における酸素濃度および気体環境に対
するコンタクト・レンズ成形型の曝露時間のさらに好ま
しい動作範囲を示す図である。
【図7】気体環境における酸素濃度および気体環境に対
するコンタクト・レンズ成形型の曝露時間のさらに好ま
しい動作範囲を示す図である。
【図8】気体環境における酸素濃度および気体環境に対
するコンタクト・レンズ成形型の曝露時間の最も好まし
い動作範囲を示す図である。
【図9】気体環境における酸素濃度および気体環境に対
するコンタクト・レンズ成形型の曝露時間の最も好まし
い動作範囲を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 11:00 B29L 11:00 (71)出願人 500092561 7500 Centurion Parkwa y−Suite 100, Jackson ville, Florida 32256, U.S.A. (72)発明者 ジェフリー・ディー・カルトライダー アメリカ合衆国、32250 フロリダ州、プ ランテーション・オークス・ドライブ・サ ウス・ジャクソンビル・ビーチ 1384 (72)発明者 ジョセフ・ダブリュ・リカード アメリカ合衆国、32224 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ファルコンヘッド・コート 14265 (72)発明者 テリー・エル・スポールディング アメリカ合衆国、32218 フロリダ州、ジ ャクソンビル、コール・ロード 762 (72)発明者 ジェフリー・イー・スティーブン アメリカ合衆国、32216 フロリダ州、ジ ャクソンビル、グローブ・パーク・ブール バード 883 (72)発明者 オリン・ダブリュ・カルビン アメリカ合衆国、32216 フロリダ州、ジ ャクソンビル、グレンディン・ドライブ・ サウス 7133 (72)発明者 ジョン・ビー・エンズ アメリカ合衆国、32257 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ジェイバード・サークル・ イー 9251 (72)発明者 チュール・キント・ラーセン デンマーク国、ディーケー−2840・ホル テ、ソレロドベイ・40 Fターム(参考) 2H006 BB04 BC07 4F202 AA21 AH74 AJ03 AM14 AM25 AR20 CA01 CB01 CD30 CS04 4F204 AA21 AH74 AJ03 AM14 AM25 AR20 EA03 EF01 EK08 EK24 EK26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクト・レンズを製造する方法にお
    いて、 光学的成形型表面部を有するコンタクト・レンズ成形型
    に酸素感応性の反応混合物を供給する工程から成り、当
    該コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が前記反応
    混合物の反応に干渉するのに有効な0.13×10-9
    ル/cm3 乃至2.6×10-9モル/cm3 の酸素を有
    する方法。
  2. 【請求項2】 コンタクト・レンズを製造する方法にお
    いて、 光学的成形型表面部を有するコンタクト・レンズ成形型
    に反応混合物を供給する工程と、当該光学的成形型表面
    部を気体環境に対して密封する工程とを備えており、前
    記コンタクト・レンズ成形型の光学的表面部が前記密封
    工程の直前に0.5%以上の酸素を含む気体環境に曝露
    される方法。
JP2001143671A 2000-05-12 2001-05-14 所定の酸素曝露量によるコンタクト・レンズの製造方法 Pending JP2002036258A (ja)

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