JP2002036206A - 薄板状物品のスタッキング装置 - Google Patents

薄板状物品のスタッキング装置

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JP2002036206A
JP2002036206A JP2000219085A JP2000219085A JP2002036206A JP 2002036206 A JP2002036206 A JP 2002036206A JP 2000219085 A JP2000219085 A JP 2000219085A JP 2000219085 A JP2000219085 A JP 2000219085A JP 2002036206 A JP2002036206 A JP 2002036206A
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veneer
stacking
suction
belt
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JP2000219085A
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English (en)
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Akira Morikiyo
晟 森清
Kenji Umezawa
研二 梅沢
Manabu Osawa
学 大沢
Yoshito Tanaka
善土 田中
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライサから順次排出される大型の軟弱な単
板を自動且つ正確に段積みすることができるスタッキン
グ装置を提供すること。 【解決手段】 スタッキング装置Aは、排出コンベヤB
とリジェクト装置Cと吸着搬送コンベヤDとスタッキン
グテーブルEを備えている。排出コンベヤBは、スライ
サSから吸着搬送コンベヤDに単板を移送するためのコ
ンベヤである。リジェクト装置Cは、不良の単板を搬送
経路から排除する装置である。吸着搬送コンベヤDは、
吊垂搬送状態で単板を搬送するコンベヤである。スタッ
キングテーブルEは、段積み状態で単板をスタッキング
する器具である。吸着搬送コンベヤDのコンベヤ搭載フ
レームD24には、搬送経路に沿って中空レールD2
6,D27が延びている。ベルトD56,D58は、中
空レールD26,D27の下面に沿って捲回駆動され
る。ベルトD56,D58の単板吸着孔D64は、中空
レールD26,D27の開口D40に整列し単板を吸着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟弱な薄板状物品
を自動的に整然と積み重ねることができるスタッキング
装置に関する。より詳細には、本発明は、集成材からス
ライスされた軟弱な大型サイズの単板を波打ちさせるこ
となく正確に段積みすることができるスタッキング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】薄板状物品の例として、集成材からスラ
イスされた厚みが0.2〜0.4mm程度の単板は、壁
材や床材などに広く用いられている。単板は、その後、
接着されたり、プレス加工されたりして所定の形状の板
又は物品へと加工される。スライサから排出された単板
は、軟弱で且つ大きく、スタッキングすること自体が困
難であり、従来は、スライサの排出側の両側に作業者が
配備され、人手により1枚ずつ手で持って単板をスタッ
キングすることが行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】壁材や床材を製造する
場合、通常、1,800mm×300mmのサイズの単
板が利用される。しかし、最近になって、単板からトレ
ー(皿)を製造することが行われることになり、この場
合には、3枚の単板から1枚の合板を製造した後、プレ
ス加工によって所定のトレー形状が成形される。合板に
する場合には、木目を交互に重ねるために単板自体を正
方形にスライスする必要があり、しかも、そのサイズも
1,100mm×1,100mmと大きいものとなる。
スライサから排出された上記大型サイズの単板を従来の
ように人手によって1枚ずつ手で持ってスタッキングす
るとなると、少なくとも幅に相当する1,100mmは
移動させなければならない。例えば、スライサの加工能
力が3〜4枚/秒程度になると、スタッキング作業自体
を行うことができなくなる。
【0004】本発明の目的は、スライサから順次排出さ
れる大型の軟弱な単板を自動且つ正確に段積みすること
ができるスタッキング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、単板を載荷し
て水平方向に搬送する排出コンベヤと、前記排出コンベ
ヤの下流側から長手方向に延び、前記排出コンベヤの載
荷搬送面に対向する開口を備えて長手方向に延びる減圧
中空レールと、前記減圧中空レールの開口下面に沿って
捲回駆動されて単板吸着孔を備えた単板吊垂搬送ベルト
とを有する吸着搬送コンベヤと、前記吸着搬送コンベヤ
の下流側下方に設けられ、前記吸着搬送コンベヤのベル
トから吸着を解かれた単板を段積みするスタッキングテ
ーブルとを具備する薄板状物品のスタッキング装置によ
り前記課題を解決した。
【0006】スライサで加工された単板は薄板状物品で
あり、その単板は排出コンベヤ上に排出される。排出コ
ンベヤは、平面的な姿勢で単板を載荷し、水平方向に搬
送する。排出コンベヤの下流側には吸着搬送コンベヤが
設けられている。単板は、排出コンベヤから吸着搬送コ
ンベヤに移送される。そのため、排出コンベヤと吸着搬
送コンベヤは部分的に上下方向で重複するように配置さ
れている。吸着搬送コンベヤは、減圧中空レールが排出
コンベヤの下流側から長手方向に延びている。中空レー
ルは、排出コンベヤの載荷搬送面に対向する開口から空
気を吸引するが、その開口下面に沿って吊垂搬送ベルト
が延びており、空気は吊垂搬送ベルトの単板吸着孔から
吸引される。これにより、排出コンベヤが搬送する単板
は、その下流側で吊垂搬送ベルトに吸着される。
【0007】排出コンベヤはその搬送速度が可変である
ことが好ましい。生産効率向上のため、スライサの能力
は高い方がよい。しかし、スライサの能力を基準にスタ
ッキング装置全体の搬送速度を設定すると、取扱物品が
薄板状の単板であるため、吸着搬送コンベヤからスタッ
キングテーブルへの段積み精度が悪くなる。そのため、
本発明によるスタッキング装置では、排出コンベヤの搬
送速度が可変である。排出コンベヤはベルトコンベヤで
あり、そのベルトがモータによって速度制御されてい
る。スライサから単板を受け取る際、排出コンベヤの搬
送速度はスライサの能力を基準に設定されている。しか
し、吸着搬送コンベヤに単板を渡す際には、排出コンベ
ヤは減速する。単板が吸着搬送コンベヤに移送された後
は、排出コンベヤは元の速度に復帰してスライサから単
板を受け取る。こうすることで、吸着搬送コンベヤから
スタッキングテーブルに単板が放下される際、スタッキ
ングテーブルにおける段積み精度を向上させることがで
きる。
【0008】排出コンベヤとベルトの載荷搬送面と、吸
着搬送コンベヤのベルトの吊垂搬送面との間隔は可変で
あることが好ましい。排出コンベヤのベルトと吸着搬送
コンベヤのベルトとの間で速度差を生じることがある。
この速度差が原因して軟弱な薄板状物品に損傷を与える
ことがある。その一方で、排出コンベヤのベルトの載荷
搬送面から吸着搬送コンベヤのベルトの吊垂搬送面への
単板の吸着が確実に行なえるように、載荷搬送面と吊垂
搬送面との間隔は狭い方がよい。そのため、排出コンベ
ヤのベルトが上下動するようにベルト用プーリを上下動
可能に設けるか、吸着搬送コンベヤのベルトが上下動す
るように中空レールを上下動可能に設けることが好まし
い。
【0009】また、本発明のスタッキング装置は、排出
コンベヤの下流側に前記載荷搬送面から吊垂搬送用ベル
トに向って出没するリジェクトプレートを有し、そのリ
ジェクトプレートの上端が前記吊垂搬送ベルトに吸着さ
れた単板を剥離除去するように排出コンベヤの上流側に
向って湾曲している。スライサの加工が不十分で、不良
品が排出コンベヤに送り出されることがあるので、この
不良品が後工程に流れだすことを防止しなければならな
い。作業者が目視で不良と判断した場合には、リジェク
トプレートが不良品の流出を阻止するようになってい
る。リジェクトプレートは、排出コンベヤの下流側端部
に設けられており、作業者のスイッチ操作によって載荷
搬送面から出没する。リジェクトプレートは、載荷搬送
面から上昇した後、吊垂搬送ベルトに当接する。排出コ
ンベヤの上流に向って湾曲するリジェクトプレートの上
端が、吸着搬送コンベヤのベルトの吊垂搬送面から単板
を捲る。リジェクトプレートは、例えば、上端付近が凹
面になっており、薄板状物品である単板を捲った後、巻
き込むようにして搬送経路から単板を剥離除去する。
【0010】吸着搬送コンベヤは、ベルトに吸着された
単板を吊垂搬送状態で搬送する。単板は、排出コンベヤ
の下流側端部を越えて、中空レールの開口下面に沿って
スタッキングテーブルに向って移動する。単板は、スタ
ッキングテーブルの上方に到達すると、吸着搬送コンベ
ヤの吸着を解かれ、スタッキングテーブル上に放下され
る。そのため、吸着搬送コンベヤの下流側のスタッキン
グテーブル上方にはスタッキングアームが設けられてい
る。スタッキングアームは、ベルトの側方に隣接して、
吊垂搬送面を境界面として上下に揺動する。スタッキン
グアームが揺動することにより、単板は吸着搬送コンベ
ヤの吊垂搬送ベルトから剥離される。そして、単板はス
タッキングテーブル上に放下される。単板は薄板状であ
るので、放下高さが高くなると、水平方向に回転して姿
勢が変化したり、折れ曲がって段積みされたりする。一
方、放下高さが低いと、単板は吊垂搬送ベルトに再吸着
される。また、単板が段積みされて、スタッキングテー
ブル上の単板群の高さが変化する。そのため、スタッキ
ングテーブルは吊垂搬送用ベルトに向って進退動する昇
降装置を備えている。こうすることにより、ベルトの吊
垂搬送面とスタッキングテーブルの上面との間は所定の
隙間に調節され、刻一刻ごとに変化する単板群の高さに
対応して、単板を正確にスタッキングテーブル上に段積
みすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明のスタッキング
装置を利用したトレー製造システムのレイアウト図であ
る。トレーは、単板を3枚積層し、所定の形状に打ち抜
き加工することで製造される。まず、スライサSによっ
て木材から単板が加工される。取扱物品の単板は薄板状
物品である。単板は、具体的には、厚みが0.2〜0.
4mmで、サイズが1,100mm×1,100mmで
ある。このように、単板は薄く大きい物品であるので取
扱に工夫が必要となる。スライサSから出た単板は、排
出コンベヤB及び吸着搬送コンベヤDを経由してスタッ
キングテーブルEに段積みされる。次いで、単板群はフ
ォークリフトやプラッター等により輸送され、乾燥工程
に送られる。図1において、Fは乾燥炉である。段積み
された単板群は、一枚づつ乾燥炉F内を搬送される。乾
燥炉Fを通過した単板はその下流側で段積みされる。次
いで、単板群はフォークリフトやプラッター等により輸
送され、糊付け工程に送られる。図1において、Gは糊
付け装置である。3枚積層された糊付け単板は、その状
態のまま打ち抜き工程に送られる。図1において、Hは
プレス装置である。1つの糊付け単板から16個、24
個又は25個等お複数個の円形トレー又は角形トレーが
打ち抜かれる。図1において、Jは製品残材分離装置で
ある。製品残材分離装置Jにより、製品のトレーと残材
は、分離されて次工程に送られる。図1では、2列のト
レー製造システムが並列して示されているが、単列でも
3列以上であってもよい。
【0012】スライサSは、所定断面の木材を薄く削り
取って、厚みが0.2〜0.4mmの単板を加工する装
置である。木材は、縦1,100mm×横1,100m
mのサイズであり、これによって、所定サイズの単板が
次々と排出される。薄板状に加工された単板は、スライ
サS出口のベルトコンベヤS10で、排出コンベヤBま
で搬送される。スライサSは、おおよそ、60m/秒の
速度で単板を排出している。
【0013】スライサSの下流側には、スタッキング装
置Aが設置されている。スタッキング装置Aは、スライ
サSから高速で排出される上記サイズの単板をスタッキ
ングするための装置である。スタッキング装置Aは、図
2乃至図4に示されるように、排出コンベヤBとリジェ
クト装置Cと吸着搬送コンベヤDとスタッキングテーブ
ルEを備えている。
【0014】排出コンベヤBは、スライサSのベルトコ
ンベヤS10から水平な載置搬送面で単板を受け取った
後、その単板を吸着搬送コンベヤDに移送するためのコ
ンベヤである。吸着搬送コンベヤDは、排出コンベヤB
の水平な載荷搬送面上の単板を吸着して、吊垂搬送状態
でスタッキングテーブルEに搬送するコンベヤである。
スタッキングテーブルEは、吸着搬送コンベヤDが吊垂
搬送する単板を放下させることによって、段積み状態で
単板をスタッキングする器具である。吸着搬送コンベヤ
Dは、排出コンベヤBの下流側において上下に重複して
設置されている。スタッキングテーブルEは、吸着搬送
コンベヤDの下流側において、排出コンベヤBに後続し
て吸着搬送コンベヤDの下方に設置されている。また、
スタッキング装置Aは、排出コンベヤBの下流側端部に
リジェクト装置Cを有している。リジェクト装置Cは、
傷や孔が生じた不良の単板を、搬送経路から排除する装
置である。以下、個々の装置について詳細に説明する。
【0015】排出コンベヤBは、図2乃至図5に詳細に
示されている。排出コンベヤBは、スライサSのベルト
コンベヤS10の下流側に設置されている。排出コンベ
ヤBは、スライサSのベルトコンベヤS10から1枚づ
つ単板を受け取る。排出コンベヤBは、搬送経路に沿っ
て捲回駆動される複数のベルトB10をフレーム上に備
えている。所定間隔で設けられた脚フレームB12,B
14,B16,B18上に、斜行するベルトベッドフレ
ームB20と搬送経路に直角なテールフレームB22を
有する。長いサイドフレームB24と短いサイドフレー
ムB26がベルトベッドフレームB20とテールフレー
ムB22を連結している。それぞれのサイドフレームB
24,B26の下方には、光電スイッチLBを支持する
光電スイッチ支持フレームB28が搬送経路に直角な方
向に延びている。
【0016】テールフレームB22には、駆動軸B30
が回転自在に支持されている。駆動軸B30には、複数
の駆動プーリB32が均等間隔で取り付けられている。
斜行するベルトベッドフレームB20には、駆動プーリ
B32と同じ間隔で複数のテークアップB34が取り付
けられており、それぞれのテープアップB34上に被動
プーリB36が取り付けられている。対応する駆動プー
リB32と被動プーリB36には、ベルトB10が平行
に捲回されている。長いサイドフレームB26には、サ
ーボモータB38と減速機B40が取り付けられてお
り、図示しない制御手段によって、駆動軸B30の停止
起動及び速度調節が行なわれる。スライサSから排出さ
れた直後の単板は、スライサSの加工の都合で斜行姿勢
となる。そのままの姿勢で、スライサSのベルトコンベ
ヤS10上を搬送される。排出コンベヤBは、このよう
な斜行姿勢であっても、スライサSのベルトコンベヤS
10から単板全体を一時に受け取る構造にする必要があ
る。スライサSのベルトコンベヤS10から排出コンベ
ヤBのベルトB10に移乗する際に、姿勢の変化が生じ
ると、スタッキング装置AのスタッキングテーブルEに
姿勢の異なる単板が流れるからである。そのため、本発
明では、上述のように、斜行するベルトベッドフレーム
B20を設け、そのフレームB20上にテークアップB
34を取り付け、それぞれのベルトB10の長さを異な
らせている。駆動軸B30は1本であるため、それぞれ
のベルトB10は等速で駆動され、排出コンベヤBのベ
ルトB10に移乗した後、単板はそのまま斜行姿勢で下
流側に搬送される。
【0017】光電スイッチLBはアンプ内蔵型であり、
図2においては、一方側のみ示されている。他方側の光
電スイッチLDは、吸着搬送コンベヤDのフレームに設
けられている。一方の光電スイッチLBは、排出コンベ
ヤB側において、排出コンベヤBと吸着搬送コンベヤD
が上下で重複する位置において、光電スイッチ支持フレ
ームB28に取り付けられている。光電スイッチLB,
LDは、ベルトB10の間において、光を利用して単板
の到来及び退出を検知する。光電スイッチLB,LDの
目的は、単板の到来を検知して、排出コンベヤBと吸着
搬送コンベヤDとの間で単板を移送タイミングを決定す
るとともに排出コンベヤBの速度を制御すること、及
び、単板の退出を検知して、排出コンベヤBの速度を制
御することにある。
【0018】次に、排出コンベヤBの動作を説明する。
排出コンベヤBのベルトB10は定速で駆動されてい
る。スライサSからベルトコンベヤS10を介して斜行
姿勢の単板が到来すると、排出コンベヤBは斜行姿勢の
単板をそのままの姿勢で受け取る。ベルトB10は、水
平な載荷搬送面上で単板を受け取り、定速で単板を搬送
する。単板が光電スイッチLB,LDの光を遮ると、光
電スイッチLB,LDから制御手段に信号が送られ、サ
ーボモータB38の回転速度は半減する。この状態にお
いて、排出コンベヤBの搬送速度は、吸着搬送コンベヤ
Dの搬送速度に一致させられる。低速状態で、排出コン
ベヤBの載荷搬送面から吸着搬送コンベヤDに単板が移
送される。排出コンベヤBから単板が退出すると、光電
スイッチLB,LDが単板の退出を検知して制御手段に
信号が送られる。サーボモータB38は所定の速度に加
速する。この速度は、当初の速度であり、スライサSか
ら次々と単板を受け取る速度である。上記動作の繰り返
しによって、スライサSから単板を次々と受け取り、吸
着搬送コンベヤDに単板を確実に移送される。
【0019】吸着搬送コンベヤDは、図2、図6乃至図
8に詳細に示されている。吸着搬送コンベヤDは、スラ
イサSのベルトコンベヤS10の速度とは異なり、それ
より低速で単板を放下し、スタッキングテーブルEに正
確に単板を段積みすることを目的とする。本発明で取り
扱う物品は薄板状物品の単板であるため、非常に軟弱で
空気の抵抗を受けやすく、また、辺や角が折れ曲がりや
すい。そのため、吸着搬送コンベヤDは、水平に搬送し
た後に、水平に放下する構造となっている。これによっ
て、スタッキングの精度が向上し、次工程における単板
の取り扱いも容易となる。吸着搬送コンベヤDは、排出
コンベヤBの下流側で上下に重複している。既述の通
り、排出コンベヤBのベルトの載荷搬送面から単板を吸
着するためである。吸着搬送コンベヤDは、排出コンベ
ヤBの下流側端部からさらに搬送経路に沿ってスタッキ
ングテーブルEの上方まで延びている。
【0020】吸着搬送コンベヤDは、排出コンベヤBの
下流側脚フレームから上方に延びる一対の上流側脚フレ
ームD10,12と、反対側の一対の下流側脚フレーム
D14,D16と、それぞれの脚フレームに支持された
梯子状のコンベヤ吊垂用フレームD18を有する。コン
ベヤ吊垂用フレームD18の上流側及び下流側には、シ
リンダ装置D20,D22が取り付けられている。シリ
ンダ装置D20,D22は、矩形のコンベヤ搭載フレー
ムD24を吊り下げている。シリンダ装置D20,D2
2が作動することにより、コンベヤ搭載フレームD24
が上下動する。コンベヤ吊垂用フレームD18には、後
述する中空レールD26,D27を減圧するための2基
のブロアD28,D28が取り付けられている。また、
コンベヤ吊垂フレームD18には、排出コンベヤBの光
電スイッチLBと対になって、単板の到来及び退出を検
知する光電スイッチLDが取り付けられている。
【0021】コンベヤ搭載フレームD24は、左右一対
のサイドフレームD30,D32と、これらのサイドフ
レーム間を横切る複数の横行フレームD34を有する。
コンベヤ搭載フレームD24には、搬送経路に沿って、
横行フレームD34に支持された中空チャンバD36が
延びている。チャンバD36はダクトD38を介してブ
ロアD28に連結されている。コンベヤ搭載フレームD
24はシリンダ装置D20,D22によって上下動する
ので、ダクトD38は可撓性のチューブから構成されて
いる。中空チャンバD36の左右には、一対の中空レー
ルD26,D27が延びている。中空レールD26,D
27は中空チャンバD36と連通しており、ブロアD2
8が作動すると、ダクトD38及び中空チャンバD36
を介して中空レールD26,D27内が減圧される。図
8に詳細に示されるように、中空レールD26,D27
は矩形断面である。中空レールD26,D27の下面
は、中空チャンバD36の下面より低位にある。中空レ
ールD26,D27には、長手方向に延びる開口D40
が形成されている。開口D40の両側は平坦で滑らかな
摺動面となっている。中空レールD26,D27は、そ
の端部で閉じており、ブロアD28によって減圧される
とき、開口D40を通じてのみ空気が吸引される。
【0022】コンベヤ搭載フレームD24のサイドフレ
ームD32の下流側には、駆動軸D42が回転自在に支
持されている。駆動軸D42には、一対の駆動プーリD
44,D46が中空レールD26,D27に相当する間
隔で取り付けられている。コンベヤ搭載フレームD24
のサイドフレームD30,D32の上流側には、駆動プ
ーリD44,D46と同じ間隔で複数のテークアップD
48,D50が取り付けられており、それぞれのテープ
アップD48,D50上に被動プーリD52,D54が
取り付けられている。対応する駆動プーリD44,D4
6と被動プーリD52,D54には、ベルトD56,D
58が平行に捲回されている。コンベヤ搭載フレームD
24のサイドフレームD32の下流側には、サーボモー
タD60と減速機D62が取り付けられており、図示し
ない制御手段によって、駆動軸D42の停止起動及び速
度調節が行なわれる。
【0023】ベルトD56,D58は、中空レールD2
6,D27の下面に沿って捲回駆動される。ベルトD5
6,D58は、中空レールD26,D27とほぼ同じ幅
である。ベルトD56,D58は、全周に渡って所定間
隔で形成された単板吸着孔D64を有する。単板吸着孔
D64は、中空レールD26,D27の開口D40に整
列している。本実施例の場合単板吸着孔D64は円形で
あるが、これに拘る必要はない。減圧された中空レール
D26,D27の下面に沿ってベルトD56,D58が
移動するとき、単板吸着孔D64を通じて空気が吸引さ
れ、この作用によって単板がベルトD56,D58の吊
垂搬送面に吸着される。固定された中空レールD26,
D27の下面に沿ってベルトD56,D58が移動する
ので、ベルトD56,D58は、中空レールD26,D
27の下面との摺動しやすい材質から構成することが好
ましい。
【0024】次に、動作を説明する。シリンダ装置D2
0,D22により、コンベヤ搭載フレームD24の高さ
調節が行なわれる。本発明では、排出コンベヤB上の薄
板状の単板を吸着するので、排出コンベヤBのベルトB
10の載荷搬送面と吸着搬送コンベヤDのベルトD5
6,D58の吊垂搬送面との間隔設定が重要である。吸
着搬送コンベヤDは常時定速で運転されており、ブロア
D28も常時運転されている。中空レールD26,D2
7内は減圧されており、ベルトD56,D58の単板吸
着孔D64は移動しながら、空気を吸引している。排出
コンベヤBの載荷搬送面上の単板は、光電スイッチL
B,LDを作動させながら、ベルトD56,D58の載
荷搬送面に吸着される。こうすることにより、排出コン
ベヤBから吸着搬送コンベヤDに、搬送形態を異ならせ
て単板の移送が完了する。図7に示されるように、排出
コンベヤBのベルトB10と吸着搬送コンベヤDのベル
トD56,D58とを上下方向で部分的に重複させるこ
とが好ましい。吸着搬送コンベヤDのベルトD56,D
58の吊垂搬送面の高さを調節し、できるだけ、吊垂搬
送面を排出コンベヤBのベルトの載荷搬送面上の単板に
近付けて単板を挟み込むことで、移送を確実に行なうこ
とができるからである。
【0025】単板を吸着したベルトD56,D58は、
その吊垂姿勢で単板をスタッキングテーブルEに向って
搬送する。光電スイッチLB,LDが単板の退出を検知
すると、排出コンベヤBが元の搬送速度に復帰する。上
記構造の吸着搬送コンベヤDで単板を吊垂搬送する場
合、ベルトD56,D58の自重による撓みにより、中
空レールD26,D27の下面とベルトD56,D58
の対向面との間に長手方向で隙間が変化する。そのた
め、中空レールD26,D27の下面の形状を長手方向
に渡って曲面にすることが好ましい。こうすることによ
り、前記隙間が狭くなり、ベルトの単板吸着孔D64か
らの空気の吸引量の比率が増加して、低動力での運転や
ブロアD28の小型化を図ることができる。
【0026】図3乃至図5に戻ってリジェクト装置Cを
説明する。排出コンベヤBの下流側端部にはリジェクト
プレートC10が設けられている。スライサSから排出
された単板に孔や異形等の不良があった場合、後工程に
そのような不良品の単板が流れだすことを防止しなけれ
ばならない。排出コンベヤBの下流側脚フレームB1
6,B18には、上下動するシリンダ装置C12が取り
付けられている。リジェクトプレートC10は、シリン
ダ装置C12に取り付けられている。リジェクトプレー
トC10は、上端及び下端が上流側に湾曲した凹状であ
る。リジェクトプレートC10は、排出コンベヤBの最
も外側のベルトB10を越えており、斜行姿勢で搬送さ
れる単板の角を確実に捕らえるようになっている。
【0027】不良品の検知は作業者が行なう。不良品を
発見した作業者は、図示しない、スイッチを操作し、シ
リンダ装置C12を起動する。リジェクトプレートC1
0は、最下限でその上端が排出コンベヤBのベルトB1
0の載荷搬送面より下位にある。シリンダ装置C12の
起動によって、リジェクトプレートC10が上昇し、吸
着搬送コンベヤDのベルトD56,D58の吊垂搬送面
に当接する。リジェクトプレートC10が吊垂搬送面に
当接するので、単板は吸着搬送コンベヤDのベルトD5
6,D58によって吊垂搬送状態であっても、そのリジ
ェクトプレートC10によって捲り取られ、吊垂搬送面
から剥離除去される。凹状のリジェクトプレートC10
は、単板を丸めながら、排出コンベヤBの下方に放下さ
せる。
【0028】スタッキングテーブルEは、パレットガイ
ド(図示せず)と、このパレットガイドを上下動するシ
リンダ装置(図示せず)を有する。近接スイッチ等によ
り、パレット上の単板の高さが検知され、シリンダ装置
を作動させることで最上位の単板の高さが一定に保たれ
ている。こうすることで、単板を垂直に短く放下し、積
層状の単板のスタッキング精度が向上する。もっとも、
排出コンベヤBから吸着搬送コンベヤDへの正確な移
送、吸着搬送コンベヤDの吊垂搬送によって、最終的に
スタッキングテーブルE上には正確に段積みされた単板
群が形成される。
【0029】単板の放下を補助するために、吸着搬送コ
ンベヤDの下流側端部にはスタッキングアームE10が
設けられている。スタッキングアームE10は、その一
端をコンベヤ搭載フレームD24に揺動可能に支持され
ている。スタッキングアームE10は、支持端部から上
流側に単板のサイズより長く延びている。シリンダ装置
E12がコンベヤ吊垂フレームD18に取り付けられて
いる。スタッキングアームE10は、その他端をシリン
ダ装置E12に取り付けられている。光電スイッチ等
は、放下位置に単板が到来したことを検知し、シリンダ
装置E12を起動させる。スタッキングアームE10
が、ベルトD56,D58に吸着搬送されている単板を
剥がし落とす。こうすることで、単板が垂直に剥離放下
される。
【0030】所定量の単板群がパレット上に放下される
と、スタッキング装置Aは一時的に停止し、パレット交
換が行なわれる。単板群は、図1を参照して説明したよ
うに、後工程の乾燥工程にフォークリフト等でパレット
毎輸送される。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、水平姿
勢の単板をその状態のまま吸着搬送コンベヤが吊垂搬送
し、垂直方向に放下できる構造となっている。したがっ
て、薄板状物品の単板のように、軟弱で腰が弱く、空気
の影響を受けやすい物品であっても、自動的に且つ正確
に最終工程において段積みすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスタッキング装置を備えたトレー製
造システムのレイアウト図。
【図2】 本発明によるスタッキング装置の側面図。
【図3】 図2のスタッキング装置の排出コンベヤの側
面図。
【図4】 図2のスタッキング装置の排出コンベヤの平
面図。
【図5】 図3の排出コンベヤの裏面図。
【図6】 図2のスタッキングの吸着搬送コンベヤの平
面図。
【図7】 図2のスタッキングの吸着搬送コンベヤの正
面図。
【図8】 吸着搬送コンベヤの中空レールとベルトの関
係を示す斜視図。
【符号の説明】
A スタッキング装置 B 排出コンベヤ B10 ベルト B12,B14,B16,B18 脚フレーム B20 ベルトベッドフレーム B22 テールフレーム B24,B26 サイドフレーム B28 光電スイッチ支持フレーム B30 駆動軸 B32 駆動プーリ B34 テークアップ B36 被動プーリ B38 サーボモータ B40 減速機 C リジェクト装置 C10 リジェクトプレート C12 シリンダ装置 D 吸着搬送コンベヤ D10,D12,D14,D16 脚フレーム D18 コンベヤ吊垂フレーム D20,D22 シリンダ装置 D24 コンベヤ搭載フレーム D26,27 中空レール D28 ブロア D30,D32 サイドフレーム D34 横行フレーム D36 中空チャンバ D38 ダクト D40 開口 D42 駆動軸 D44,D46 駆動プーリ D48,D50 テークアップ D52,D54 被動プーリ D56,D58 ベルト D60 サーボモータ D62 減速機 D64 単板吸着孔 E スタッキングテーブル E10 スタッキングアーム E12 シリンダ装置 F 乾燥炉 G 糊付け装置 H プレス装置 J 製品残材分離装置 LB 光電スイッチ(排出コンベヤ側) LD 光電スイッチ(吸着搬送コンベヤ側) S スライサ S10 ベルトコンベヤ
フロントページの続き (72)発明者 大沢 学 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 田中 善土 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 Fターム(参考) 2B200 AA05 BB06 BB07 CA20 DA04 EC26 FA12 3F024 CA04 3F029 AA09 BA09 CA83 CA86 3F049 AA08 FB01 LA15 LB12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単板を載荷して水平方向に搬送する排出
    コンベヤと、 前記排出コンベヤの下流側から長手方向に延び、前記排
    出コンベヤの載荷搬送面に対向する開口を備えて長手方
    向に延びる減圧中空レールと、前記減圧中空レールの開
    口下面に沿って捲回駆動されて単板吸着孔を備えた単板
    吊垂搬送ベルトとを有する吸着搬送コンベヤと、 前記吸着搬送コンベヤの下流側下方に設けられ、前記吸
    着搬送コンベヤのベルトから吸着を解かれた単板を段積
    みするスタッキングテーブルと、 を具備する薄板状物品のスタッキング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101870125B (zh) * 2009-04-24 2013-05-01 杨岚 自动真空吸附工作台

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CN101870125B (zh) * 2009-04-24 2013-05-01 杨岚 自动真空吸附工作台

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