JP2002035659A - 塗装システム - Google Patents

塗装システム

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JP2002035659A
JP2002035659A JP2000222787A JP2000222787A JP2002035659A JP 2002035659 A JP2002035659 A JP 2002035659A JP 2000222787 A JP2000222787 A JP 2000222787A JP 2000222787 A JP2000222787 A JP 2000222787A JP 2002035659 A JP2002035659 A JP 2002035659A
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JP
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work
coating
opening
support
paint
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Application number
JP2000222787A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takai
浩之 高井
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B13/00Machines or plants for applying liquids or other fluent materials to surfaces of objects or other work by spraying, not covered by groups B05B1/00 - B05B11/00
    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/0221Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work characterised by the means for moving or conveying the objects or other work, e.g. conveyor belts
    • B05B13/0228Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work characterised by the means for moving or conveying the objects or other work, e.g. conveyor belts the movement of the objects being rotative
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B13/00Machines or plants for applying liquids or other fluent materials to surfaces of objects or other work by spraying, not covered by groups B05B1/00 - B05B11/00
    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/04Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation
    • B05B13/0447Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles
    • B05B13/0457Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles specially designed for applying liquid or other fluent material to 3D-surfaces of the articles, e.g. by using several moving spray heads

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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】第1の目的は、ワークの塗装面がゴミによって
荒れることを防止することであり、第2の目的は、ワー
ク搬送装置の保守点検を簡単化することである。 【解決手段】塗装システム1は、軌道の上方位置のワー
クKを下から保持する支持装置12を、軌道に沿って移
動可能とする搬送ライン10と、この搬送ライン10の
側方に配置したワークKに塗料を吹き付ける塗装装置2
2と、支持装置12から塗装装置22近傍までワークK
を移動させるとともに、上方位置のワークKを下から保
持するワーク移動装置Aとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塗装システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塗装システムは、例えば図11に
示すように工場建屋99内においてワーク搬送装置を備
え、天井側に設けた搬送ラインの軌道に沿ってコンベア
100を移動し、コンベア100から垂下するハンガー
式のワーク保持具101にワークKを保持させ、塗装ケ
ーシング102によりコンベア100を囲むように設け
られた塗装室103内で塗装装置104によりワークK
に塗装を行なっている。
【0003】この塗装室103の入口102aと出口1
02bには、それぞれワークKが通過できる開口105
a,105bが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように工場建屋9
9内において、搬送ラインのワーク搬送装置を構成し、
天井側を移動するコンベアから落下するゴミが、塗装中
あるいは塗装後完全に塗装が乾いていないワークの上に
落下すると塗装面が荒れてしまう。また、ワークの上方
位置となるハンガー式のワーク保持具に保持されるワー
クを塗装すると、ワーク保持具に付着する液状の塗料が
ワーク上にたれて、あるいは固化した塗料が振動等で剥
れてワーク上に落下すると、同様に塗装面が荒れてしま
う。このため、ワーク保持具の付着塗料の除去が必要と
なり、保守点検の作業が面倒で、コストも嵩む。
【0005】この発明は、かかる実情に鑑みてなされた
もので、第1の目的は、ワークの塗装面がゴミや余分の
塗料によって荒れることを防止することであり、第2の
目的は、ワーク搬送装置の保守点検を簡単化することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1に記載の発明は、『軌道の上方位
置のワークを下から保持する支持装置を、軌道に沿って
移動可能とする搬送ラインと、この搬送ラインの側方に
配置したワークに塗料を吹き付ける塗装装置と、前記支
持装置から塗装装置近傍までワークを移動させるととも
に、上方位置のワークを下から保持するワーク移動装置
とを備えることを特徴とする塗装システム。』である。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、搬送ライ
ンのワーク搬送装置あるいは搬送ラインのワークを塗装
装置近傍まで移動させるワーク移動装置のいずれかから
ゴミや塗料が落下したとしても、塗装中のワークあるい
は塗装後完全に塗装が乾いていないワークの上に落下し
なくなるので、ワークの塗装面が荒れることはない。ま
た、ワークを塗装しても、搬送ラインのワーク搬送装置
そのものに塗料が付着しにくくなるので、ワーク搬送装
置の保守点検を簡単化することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、『開口を有する
塗装ケーシング内に前記塗装装置を収容し、前記ワーク
移動装置はワークを前記開口を通過させて、前記支持装
置から塗装装置近傍までの移動と、塗装装置近傍から支
持装置までの移動をさせるようにしたことを特徴とする
請求項1に記載の塗装システム。』である。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、搬送ライ
ンの工事中、並行して塗装ケーシング、塗装装置、ワー
ク移動装置の設置工事が可能であり、工事短縮が可能
で、設備投資費を節約できる。また、塗装室の外に搬送
ラインが位置することになり、塗装装置から搬送ライン
が離間し且つ間に開口があるので、塗装装置から吹き付
けられる塗料がワーク等に衝突して飛散しても、飛散塗
料が搬送ラインに到達しにくくなり、塗料が付着しにく
くできる。
【0011】請求項3に記載の発明は、『前記開口に塗
装装置による塗装期間の少なくとも一部の期間開口を閉
とするスライド式あるいは回動式の開閉扉を設け、この
可動する開閉扉の支持部を、開口の上方を除く側方ある
いは下方に配置し、開閉扉の開閉駆動部材を、開口が開
となる状態で、開口の上方を除く側方あるいは下方とな
る位置となるように配置したことを特徴とする請求項2
に記載の塗装システム。』である。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、塗装中の
塗料が搬送装置側へ飛散しにくくなる。そして、塗装完
了ワークを開口を通過させる時、開閉扉の支持部及び開
閉駆動部材のいずれかからごみが落下しても、塗装後完
全に塗装が乾いていないワークの上に落下しなくなるの
で、ワークの塗装面が荒れることはない。
【0013】請求項4に記載の発明は、『前記ワークは
金属製とし、前記塗装装置から吹き出される塗料とワー
クとの間に高圧な電圧差を付与する高電圧発生装置を設
け、ワークが固定される金属製の保持治具に下方に伸び
る足部を設け、前記移動装置に上方に伸びる金属製の支
柱部を設け、前記足部の先端部に上部が閉じ下方が開い
たパイプ状部を設け、前記支柱部の先端部をパイプ状部
内に収納可能とする棒状あるいはパイプ状とし、パイプ
状部内において足部を接触支持する支持部を支柱部に設
け前記高電圧発生装置の一方の電極を支持部に導通し、
他方の電極を塗装装置内の塗料に導電するようにしたこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
塗装システム。』である。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、電着塗装
としたので、ワーク以外に塗料が飛散しにくくなる。ま
た、ワーク移動装置とワークとの電気導通部は、上方が
閉じたパイプ状部で覆われることになるので、電気導通
部に塗料が付きにくくなり、多数のワークを塗装しても
電着塗装に支障を来すことがない。
【0015】請求項5に記載の発明は、『前記支柱部と
前記足部との間の円周方向の位置決めを設けたことを特
徴とする請求項4に記載の塗装システム。』である。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、ワーク移
動装置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部の
パイプ状部内に収納するように、保持治具をワーク移動
装置に載置すること毎に、円周方向の位置が決まるの
で、塗装がし易い。
【0017】請求項6に記載の発明は、『前記支持装置
に上方に伸びる第2の支柱部を設け、この第2の支柱部
の先端部の形状を、前記ワーク移動装置の支柱部の先端
部の形状と同様に形成したことを特徴とする請求項1に
記載の塗装システム。』である。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、支持装置
の第2の支柱部から保持治具を掴んで取り外し、ワーク
移動装置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部
のパイプ内に収納するように、保持治具をワーク移動装
置に載置することによる未塗装ワークの支持装置からワ
ーク移動装置への移動、同様に、ワーク移動装置の支柱
部から保持治具を掴んで取り外し、支持装置の第2の支
柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部に設けられた
パイプ状部内に収納するように、保持治具を支持装置に
載置することによる塗装完了ワークのワーク移動装置か
ら支持装置への移動が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の塗装システムの
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、この発
明はこの実施の形態に限定されない。
【0020】まず、図1乃至図4に基づいて塗装システ
ムの第1の実施の形態の一部を説明する。図1は塗装シ
ステムの斜視図、図2はワーク保持装置の概略構成図、
図3は塗装システムの動作を示す概略構成図、図4は塗
装システムの作動のタイミングチャートである。
【0021】塗装システム1には、搬送ライン10のワ
ーク搬送装置が備えられ、この搬送ライン10に隣接し
て塗装モジュール20が配置されている。搬送ライン1
0は、ワークKを軌道に沿って移動可能とするものであ
る。ワークKを軌道に沿って移動可能とする搬送ライン
10上のワークKと、搬送ライン10に隣接配置された
塗装モジュール20内に配置された塗装装置22で塗装
されたワークKとを交換するワーク移動装置Aが備えら
れている。
【0022】この実施の形態では、軌道に沿ってコンベ
ア11を移動可能とし、このコンベア11に支持装置1
2を載置する。この支持装置12にワークKが支持さ
れ、支持装置12はコンベア11の上方位置のワークK
を下から保持する。支持装置12は、コンベア11に固
定しても良く、着脱可能であってもよい。また、搬送ラ
イン10は、コンベア11によらず、軌道に沿って独立
の支持装置12が自走あるいは押されて移動するもので
あっても良い。
【0023】搬送ライン10は、搬送ケーシング13に
より構成される収容室14内に収容され、この収容室1
4には換気装置15が備えられている。換気装置15
は、排気ダクト15a、排気ファン15b及び処理装置
15cを有し、排気ファン15bの駆動により収容室1
4内の空気が処理装置15cを介して排気ダクト15a
から屋外に排気される。処理装置15cには、塗料の薄
め液である有機溶剤を捕捉分離するフィルタ15dが備
えられている。なお、下記する通り有機溶剤の流出を少
なくできるので、処理装置15cの設置を取りやめても
良い。
【0024】塗装モジュール20は、搬送ライン10に
隣接し、かつ搬送ライン10に沿って複数配置されてい
る。この塗装モジュール20は、搬送ライン10の上流
側を下塗り塗装用、下流側を上塗り塗装用としている。
【0025】塗装モジュール20には、塗装ケーシング
21と、塗装装置22と、ワーク移動装置Aの一部を構
成するワーク保持装置23と、下記する洗浄装置とが備
えられている。塗装ケーシング21により搬送ライン1
0と独立の塗装室25が構成され、この塗装室25内
に、塗装装置22、ワーク保持装置23、洗浄装置が配
置されている。
【0026】また、塗装ケーシング21の下記する床部
材21aには、換気装置26が収容室14の換気装置1
5と独立に設けられている。換気装置26は、排気ダク
ト26a、排気ファン26b及び処理装置26cを有
し、排気ファン26bの駆動により塗装室25内の空気
が床に設けられる排気口26eから処理装置26cを介
して排気ダクト26aより屋外に排気される。処理装置
26cには、有機溶剤を捕捉分離するフィルタ26dが
備えられている。
【0027】塗装室25を換気装置26により換気する
ことで、収容室14の換気装置15は、塗装ケーシング
21から下記する開口28を通って漏れ出るミスト状の
塗料を減らすことができる分、塗料による目詰まりが防
止され、本来の有機溶剤吸着能いっぱいまで使用でき
る。なお、開口28を通って漏れ出る有機溶剤そのもの
も減らすことができる。
【0028】塗装装置22は、塗装室25内に配置さ
れ、塗装ロボット22aにより塗装位置に位置するワー
ク保持装置23に保持されたワークKに塗料を塗布す
る。
【0029】このワーク保持装置23と交換移動装置3
0とでワーク移動装置Aが構成され、支持装置12から
塗装装置22近傍までワークKを移動させるとともに、
上方位置のワークKを下から保持する。
【0030】ワーク保持装置23は、塗装ケーシング2
1の床部材21aに設置されてアースされ、このワーク
保持装置23は、図1及び図2に示すように、駆動部2
3f、主アーム23a、副アーム23b,23c、上方
に伸びる支柱部を構成するワーク保持具23b1,23
c1を有している。駆動部23fには、主アーム23a
がワーク保持具23b1,23c1から離間した軸回り
に回動あるいは回転可能とされている。副アーム23
b,23cは、主アーム23aに対して軸回りに回動あ
るいは回転可能に連結されている。ワーク保持具23b
1,23c1は、主アーム23aと副アーム23b,2
3cとの連結中心軸から離間した位置において副アーム
23b,23cに設けられ、ワークKが脱着可能とされ
ている。
【0031】駆動部23fには、主アーム23aを駆動
する主モータM1が備えられ、この主モータM1により
主アーム23aが支持軸23gを支点に回動あるいは回
転する。主アーム23aの両端部には、主モータM1と
は独立に、副アーム23b,23cを駆動する第1の副
モータM2が配置されている。この第1の副モータM2
の駆動により主アーム23aの回動あるいは回転の動き
に制約されることなく、支持軸23hを支点に自由に副
アーム23b,23cを動作することができる。
【0032】また、主アーム23aの両端部には、主ア
ーム23aを駆動する主モータM1とは独立に、ワーク
保持具23b1,23c1を駆動する第2の副モータM
3が配置されている。第2の副モータM3の駆動により
主アーム23aの回動あるいは回転の動きに制約される
ことなく、ベルト23i,23jを介して自由にワーク
保持具23b1,23c1を動作することができる。
【0033】また、ワーク保持具23b1,23c1
を、副アーム23b,23cに対して支持軸23hの軸
回りに回動あるいは回転可能に副アーム23b,23c
に連結し、ワーク保持具23b1,23c1を回動ある
いは回転させることにより、ワークの外周を容易にかつ
確実に塗装することができる。
【0034】また、ワーク保持装置23は、主アーム2
3aに対して支持軸23hの軸回りに回動あるいは回転
可能に連結される副アーム23b,23cと、主アーム
23aと副アーム23b,23cとの連結中心軸から離
間した位置において副アーム23b,23cに設けら
れ、ワークが脱着可能とされるワーク保持具23b,2
3cからなり、主アーム23aの回動あるいは回転時、
副アーム23b,23cを主回転中心軸寄りに回動移動
して置くことにより、主回転中心軸回りの慣性マスを小
さくできるので、迅速に主アーム23aの回動あるいは
回転の開始及び停止をすることができる。
【0035】また、主アーム23aは、回転中心軸から
略同一の円周上複数の位置において、それぞれワーク保
持具23b1,23c1を有し、主アーム23a上に複
数のワークを保持できるので、搬送ライン10上でのワ
ーク保管量を減らすことができる。また、ワークKを1
つづつ塗装ケーシング21内に導いて塗装するので、色
変を直ちに実施することができる。
【0036】塗装ケーシング21には、塗装室25と搬
送ライン10を区画する開閉扉27が設けられ、下記す
る扉開閉装置の駆動で塗装中は開閉扉27により開口部
28を閉じるようになっている。
【0037】交換移動装置30は、ロボットとし、ロー
ダー31a,31bを有する室外回転台31が90度旋
回し、ワーク載せ替え位置にあるワークと搬送ライン上
のワークとを交換可能とする。
【0038】次に、この実施の形態の塗装システムの動
作を、図3及び図4に基づいて説明する。
【0039】図3(A)において、塗装ケーシング21
の開口28が開閉扉27により閉じられ、塗装室25内
で塗装装置22が駆動し、塗装ロボット22aによりワ
ーク保持装置23の副アーム23cに保持されて塗装位
置P1に位置するワークK3に塗料を塗布する塗装を開
始する。塗装は、所定のタイミングで副アーム23cの
ワーク保持具23c1によりワークK3を90度づつ回
転させ、ワークK3全体に塗料を塗布する。
【0040】一方、ローダー31a,31bを有する交
換移動装置の室外回転台31が90度旋回するととも
に、閉じた開閉扉27の外側のワーク載せ替え位置P2
に位置するワーク保持具23b1の塗装済みのワークK
1にローダー31aが伸長し上昇(リフトアップ)し係
合(ハンガーチャック)する一方、搬送ライン10上の
支持装置(パレット)12に保持される未塗装のワーク
K2にローダー31bが伸長し上昇(リフトアップ)し
係合(ハンガーチャック)する。
【0041】この後交換移動装置30の室外回転台31
が180度旋回し、ワーク載せ替え位置P2に位置する
ワーク保持具23b1に未塗装のワークK2が、ローダ
ー31bが下降(リフトダウン)し、係合解除(ハンガ
ーアンチャック)することでローダー31bから受け渡
される一方、支持装置(パレット)12に塗装済みのワ
ークK1が同様にしてローダー31aから受け渡され
る。さらにこの後室外回転台31が90度旋回して、図
3(B)に図示の状態となる。
【0042】図3(B)において、塗装済みのワークK
1が保持された支持装置(パレット)12が次工程部署
方向に移動(パレット位置決めリリース及びパレット送
り)されるとともに、開閉扉27が開とされるととも
に、図3(A)から続く塗装がやがて完了する。
【0043】未塗装のワークK2が保持された支持装置
(パレット)12が前工程部署から所定の位置まで送ら
れ(パレット位置決め)て、図3(C)に図示の状態と
なる。図3(C)において、未塗装のワークK2を保持
する副アーム(サブアーム)23bが90度旋回せら
れ、ワーク保持具23b1に保持される未塗装のワーク
K2が開口28を通過してワーク載せ替え位置P2から
途中位置P3に移動して、図3(D)に図示の状態とな
る。
【0044】図3(D)において、主アーム(インデッ
クス)23aが180度旋回し、未塗装のワークK2を
保持する副アーム23bと塗装済みのワークK3を保持
する副アーム23cの位置が入れ替わる。すなわち、塗
装済みのワークK3が塗中位置P3に、未塗装のワーク
K2が塗装位置P1にそれぞれ移動し、図3(E)の図
示の状態となる。
【0045】図3(E)において、副アーム23cが1
80度旋回し、塗装済みのワークK3が途中位置P3か
らワーク載せ替え位置P2に移動し、この後、開閉扉2
7が閉とされ、塗装が開始されて図3(A)の図示の状
態に戻る。
【0046】なお、塗装位置P1に位置することになる
ワーク保持具23b1あるいはワーク保持具23c1
は、それぞれ塗装中に3回旋回して保持するワークを9
0度づつ回転させる。これにより、ワークを4回に分け
90度づつ4面の塗装を経て360度の全周の塗装を可
能としている。塗装、旋回、塗装、旋回、塗装、旋回、
塗装により全周の塗装を終えた後、図3(C)に示す未
塗装のワークK2を開口28を通過してワーク載せ替え
位置P2から途中位置P3に移動するための副アーム
(サブアーム)23bの90度の旋回と同時あるいはワ
ーク保持装置23の180度の旋回中に、他方の副アー
ム(サブアーム)23cのワーク保持具23c1も90
度回転させられる。
【0047】図4のタイミングチャートは以上の内容を
図示したものである。搬送ライン10上の塗装前のワー
クK2をワーク載せ替え位置P2及び途中位置P3を経
て塗装位置P1まで移動し、塗装位置P1の塗装完了の
ワークK3を途中位置P3及びワーク載せ替え位置P2
を経て搬送ライン10上まで移動する。なお、タイミン
グチャートでは、ワークKの4面目の塗装が終了する2
秒前に開閉扉27の開動作を開始し、塗装終了とほぼ同
時に開閉扉27を全開としている。これにより僅かにミ
スト状の塗料が開口28から流出するとしても、サイク
ルタイムを短縮させることができる。
【0048】このように、ワーク移動装置Aは、塗装位
置P1と、ワークがワーク保持具から脱着可能とされる
ワーク載せ替え位置P2との間で、ワーク保持具23b
1,23c1から離間した軸回りに回動あるいは回転可
能とされる主アーム23bを有するワーク保持装置23
と、ワーク載せ替え位置P2にあるワークと搬送ライン
10上のワークとを交換可能とする交換移動装置30と
から構成し、主アーム23aを回動あるいは回転するの
みで、ワークを塗装位置P1と、ワークがワーク保持装
置から脱着可能とされるワーク載せ替え位置P2との間
で、移動させることができるので、迅速な移動が可能と
なる。
【0049】また、ワーク移動装置Aは、支持装置12
から塗装装置22近傍までワークKを移動させるととも
に、上方位置のワークKを下から保持するから、搬送ラ
イン10のワーク搬送装置あるいは搬送ライン10のワ
ークKを塗装装置22近傍まで移動させるワーク移動装
置Aからゴミや塗料が落下したとしても、塗装中のワー
クKあるいは塗装後完全に塗装が乾いていないワークK
の上に落下しなくなるので、ワークKの塗装面が荒れる
ことはない。また、ワークKを塗装しても、搬送ライン
10のワーク搬送装置そのものに塗料が付着しにくくな
るので、ワーク搬送装置Aの保守点検を簡単化すること
ができる。
【0050】また、開口28を有する塗装ケーシング2
1内に塗装装置22を収容し、ワーク移動装置Aはワー
クKを開口28を通過させて、支持装置12から塗装装
置22近傍までの移動と、塗装装置22近傍から支持装
置12までの移動をさせ、塗装室25の外に搬送ライン
10が位置することになり、塗装装置22から搬送ライ
ン10が離間し且つ間に開口28があるので、塗装装置
22から吹き付けられる塗料がワークK等に衝突して飛
散しても、飛散塗料が搬送ライン10に到達しにくくな
り、塗料が付着しにくくできる。
【0051】また、搬送ライン10の工事中、並行して
塗装ケーシング21、塗装装置22、ワーク移動装置A
の設置工事が可能であり、工事短縮が可能で、設備投資
費を節約できる。
【0052】次に、塗装システムの第1の実施の形態に
おける洗浄装置及び換気装置の実施の形態を説明する。
図5は塗装システムの洗浄装置及び換気装置の概略構成
図である。
【0053】この実施の形態の塗装システム1は、図1
乃至図4と同じ符号を付したものはは、同様に構成され
るから説明を省略する。
【0054】塗装ケーシング21には、区画壁21bに
よって塗装室25の一部を構成する塗装装置収容室22
0が形成され、塗装装置収容室220に塗装装置22が
配置されている。塗装装置22の塗装ロボット22aが
区画壁21bのロボット用小開口21b1から塗装室2
5内へ延びてワークKの塗装を行なう。塗装ケーシング
21の外側に高電圧発生装置221が設けられ、高電圧
発生装置221はマイナス電荷付与のための高電圧線2
22を介して塗装ロボット22aの先端部に接続され、
この先端部内の塗料にマイナス電荷が与えられる。ワー
クKは金属製とし且つアースされ、塗装装置22内にお
ける塗料とワークKとの間に高圧な電圧差を付与する電
着塗装としており、ワークK以外に塗料が飛散しにくく
なる。
【0055】この塗装システム1には、洗浄装置24が
備えられ、この洗浄装置24は、塗装ケーシング21の
3面の側壁21cの内壁面及び区画壁21bの内壁面に
沿って洗浄水を流下させるようにしたウォーターカーテ
ン24aを有しており、この滝状に流下する洗浄水は、
床部材21aに形成された排出溝24bに集められる。
排出溝24bは塗装ケーシング21の下側に形成され、
排出溝24bに集められた洗浄水は、排出管24cを介
して分離槽24dに導かれる。分離槽24dに溜る洗浄
水は、循環ポンプ24eの駆動により供給管24fから
塗装ケーシング21の側壁21cの上部に送られ、水溜
め用堰24gから溢れて3面の側壁21cの内壁面及び
区画壁21bの内壁面に沿って洗浄水を流下させるよう
になっている。塗装装置22から噴射され、四方の内壁
に到達したミスト状の塗料は洗浄水で洗い流される。
【0056】分離槽24dには、分散剤90が添加さ
れ、この分散剤90により洗浄水中の塗料の不粘着、分
散化が行なわれる。分離槽24dの洗浄水は分離ポンプ
91の駆動により循環パイプ92を介して遠心分離機9
3に供給され、遠心分離機93により塗料カス94が分
離される。
【0057】また、塗装システム1には、換気装置26
が備えられ、屋外から外気が外気取入口26iを介して
取り入れられ、空調装置26jで取り入れられた外気の
温度、湿度を所望の値にしてダクト26kを介して換気
室261に送る。この外気は、換気室26lから塗装ケ
ーシング21の天井21に形成された換気用空気吹き出
し口21d1から塗装室25及び塗装装置収容室220
に流れ込む。塗装装置収納室220へ流入した空気は、
ロボット用小開口21b1を通って塗装室25の下部へ
流れる。床部材21aには、排出溝24bに連なる排気
口26eが形成され、換気用の空気は上方から床部材2
1aの排出溝24bから気液分離室26lにれ込む。気
液分離室26lには、水切り板26hが配置され、排気
ファン26bの駆動によって水分が排気ダクト26a内
に入ることを防止している。空調装置26jには、内部
に空気ファンを備えていても良いし、あるいは排気ファ
ン26bだけでも良い。
【0058】排出溝24bには、換気用空気、洗浄水、
塗料ミストが排出され、塗装ロボット22aのみを清潔
にしておけば、塗料ミスト、ゴミは、下方に流れ排出さ
れ易い。また、洗浄水の流れ方向と空気の流れ方向が一
致するのでより確実に洗浄水、塗料ミストを排出し易
い。
【0059】次に、図6及び図7に基づいて開閉扉の構
造を説明する。
【0060】塗装システムの第1の実施の形態に用いら
れる図6の開閉扉の実施の形態では、塗装ケーシング2
1に設けられるベースプレート270に開口28が形成
され、この開口28にスライド式の開閉扉27が設けら
れている。ベースプレート270の上下には、レール2
71,272が固定せられている。レール271,27
2の先端部271a,272aは、開口28が形成され
た位置まで伸びない形で配置されている。
【0061】開口28を開閉する開閉扉27は、その扉
本体273の上下にスライダー274,275を内蔵す
るアーム276,277が一体化して設けられている。
扉本体273のアーム276,277は、スライダー2
74,275を介してレール271,272に摺動可能
に設けられ、片持で扉本体273が摺動可能になってお
り、レール271,272の先端部271a,272a
が開口28の上方に配置されないようになっている。特
にスライダー274、275の摺動部は摺動による移動
によっても開口28の上方に位置することはないように
されている。
【0062】ベースプレート270の下側には、開閉駆
動部材である開閉シリンダ280が取り付けられ、この
開閉シリンダ280のピストンロッド281は扉本体2
73の下側に取り付けられている。ピストンロッド28
1の伸縮によって扉本体273が開口28を開閉し、実
線の扉本体273が閉じ状態を示し、二点鎖線の扉本体
273が開き状態を示している。
【0063】レール271,272は、レールカバー2
82,283及びアーム276,277の内側となって
塗料が付着しないようになっており、スライダー27
4,275は塗料付着の影響を受けないで円滑に開閉扉
27を開閉することができる。
【0064】図7の開閉扉についての第2の実施の形態
では、塗装ケーシング21の開口28に回転式の開閉扉
27が設けられている。開閉扉27の扉本体290は、
上下のヒンジ291,292を介して塗装ケーシング2
1の側壁に開閉可能に支持されている。
【0065】塗装ケーシング21の側壁21cの外壁面
には、開閉駆動部材である開閉シリンダ293の基部が
取り付けられ、この開閉シリンダ293のピストンロッ
ド294の先端部は扉本体290の上側に取り付けられ
ている。ピストンロッド294の伸縮によって扉本体2
90が開口28を開閉する。
【0066】扉本体290のヒンジ291,292や開
閉シリンダ293、ピストンロッド294は、開口28
の上方位置には配置しないで、開口28の側方に配置
し、扉本体290の外側に開閉シリンダ293、ピスト
ンロッド294が位置するようにしている。
【0067】図6の実施の形態は開口28にスライド式
の開閉扉27を設け、図7の実施の形態は開口28に回
動式の開閉扉27を設けている。この可動する開閉扉2
7の支持部を、図6の実施の形態では開口28の上方を
除く側方に、図7の実施の形態では側方に配置し、開閉
扉27の開閉駆動部材を、開口28が開となる状態で、
開口28の上方を除く側方となる位置となるように配置
している。したがって、塗装完了ワークKを開口28を
通過させる時、開閉扉27の支持部及び開閉駆動部材の
いずれかからごみが落下しても、塗装後完全に塗装が乾
いていないワークKの上に落下しなくなるので、ワーク
Kの塗装面が荒れることはない。開閉扉27の支持部及
び開閉駆動部材を開口28が開となる状態で開口28の
下方に配置しても良い。
【0068】次に、ワーク保持具23b1,23c1の
構成を詳細に説明するが、ワーク保持具23b1,23
c1は同様に構成されるから、ワーク保持具23b1を
図8に基づいて説明する。
【0069】ワーク保持装置23の副アーム23bに
は、取付部233が設けられ、この取付部233のピン
部233aに上方に伸びる支柱部230が設けられてい
る。支柱部230は、取付プレート234とパイプ23
5からなり、ピン部233aに取付プレート234とパ
イプ235を装着した状態で、溶接孔237を介して溶
接236により一体に固定される。
【0070】ワークKが固定される金属製の保持治具3
00には、下方に伸びる足部301が設けられ、足部3
01にはキャップ302が溶接303により固定され、
キャップ302により足部301の先端部に設けられ上
部が閉じ下方が開いたパイプ状部を形成している。な
お、キャップ302の上方位置においてストッパ304
が足部301に溶接により固着されている。
【0071】一方、支柱部230の先端部をパイプ30
2内に収納可能とするパイプ状とし、パイプ235内に
おいて足部301を接触支持する支持部を支柱部230
に設けている。支柱部230は金属製で、取付部23
3、副アーム23b、主アーム23a及び駆動部23f
の各内部の電気導通路を介してアースされる。
【0072】次に、コンベア11の支持装置12を図9
に基づいて説明する。コンベア11の取付部11aに支
持部400のパイプ401が溶接402により固定され
ている。この支持部400には、上方に伸びる第2の支
柱部500が設けられている。第2の支柱部500は金
属製で、パイプ501の下部にキャップ502が溶接5
04により固定され、第2の支柱部500の端部を上部
が閉じ下方が開いたパイプ状部を形成している。パイプ
501の内部に足部503が下方へ突出するように溶接
504により固定されている。足部503をパイプ40
1の内側に挿入し、キャップ502をパイプ401の外
側に挿入している。パイプ501、キャップ502及び
足部503は、溶接孔505を介して溶接504により
一体に固定される。なお、キャップ502の上方位置に
おいてストッパ516がパイプ501に溶接により固着
されている。
【0073】一方、第2の支柱部500の先端部を保持
治具300のキャップ302内に収納可能とするパイプ
状とし、パイプ501内において保持治具300の足部
301を接触支持する支持部を第2の支柱部500に設
けている。
【0074】このように支持部400の先端部の形状
を、さらには第2の支柱部500の先端部の形状を、ワ
ーク移動装置Aの支柱部230の先端部の形状と同様に
形成している。
【0075】交換移動装置30のローダー31aあるい
は31bの一方で、保持治具300のストッパ304と
キャップ302の間の足部301を掴み、支持装置12
の第2の支柱部500から保持治具300を取り外し、
ワーク移動装置Aの支柱部230のパイプ235内に保
持治具300の足部301の先端を挿入させることによ
り、支柱部230の先端部を、保持治具300の足部3
01の先端部に設けられるキャップ302内に収納する
ように、保持治具300をワーク移動装置Aに載置する
ことにより未塗装ワークKの支持装置12からワーク移
動装置Aへの移動が可能となる。
【0076】同様に、交換移動装置30のローダー31
aあるいは31bの他方で、保持治具300のストッパ
304とキャップ302の間の足部301を掴み、ワー
ク移動装置Aの支柱部230から保持治具300を掴ん
で取り外し、支持装置12の第2の支柱部500のパイ
プ501内に保持治具300の足部301の先端を挿入
させることにより、第2の支柱部500の先端部を、保
持治具300の足部301の先端部のキャップ302内
に収納するように、保持治具300を支持装置12に載
置することによる塗装完了ワークKのワーク移動装置A
から支持装置12への移動が可能となる。
【0077】なお、交換移動装置30のローダー31a
あるいは31bの一方で、第2の支柱部500のストッ
パ516とキャップ502の間のパイプ501を掴み、
支持部400からワークKを第2の支柱部500及び保
持治具300と一体的に取り外し、ワーク移動装置Aへ
移動し、ローダー31aあるいは31bの他方で、第2
の支柱部500のストッパ516とキャップ502の間
のパイプ501を掴み、ワーク移動装置AからワークK
を第2の支柱部500及び保持治具300と一体的に取
り外し、支持部400へ移動するようにしても良い。
【0078】図10は支柱部と足部との間の接続部の詳
細を示す図である。
【0079】支持装置12の支柱部と足部との間の円周
方向の位置決めを設けたものであり、図10(b)に示
すように保持治具300の足部301には、金属製の取
付ピン305がキャップ302及び足部301を貫通
し、両端部をキャップ302に溶接306して固定され
ている。
【0080】同様に、図10(c)に示すように第2の
支柱部500の足部503には、金属製の取付ピン50
6がキャップ502及び足部503を貫通し、両端部を
キャップ502に溶接507して固定されている。
【0081】図10(d)の断面図及び図10(e)の
図14(d)において矢印イ方向から見た図に示すよう
に、ワーク保持具23b1、23c1の支持部230の
パイプ235の上端部には、対称位置に一対のV字形切
欠き235aが形成され、このV字形切欠き235aの
中間位置に位置決め切欠き235bが形成されている。
【0082】このパイプ235と保持治具300との取
付は、図10(a)の断面図に示すように、取付ピン3
05をパイプ235のV字形切欠き235aに上方から
係合して取り付け、この取付状態で支柱部230と足部
301との間の円周方向の位置決めは、図10(a)に
示すようにキャップ302に内側に突出して溶接311
により固定された位置決めピン310を位置決め切欠き
235bに係合して行なう。位置決め切欠き235b
は、テーパ部235b1が形成され、容易に係合できる
ようになっている。
【0083】即ち、塗装中はワーク保持具23b,23
c1に保持治具300毎ワークKが載置されており、取
付ピン305と支柱部230の上端のV字形切欠き23
5aは互いに金属接触することになって電気伝導路とな
り、塗装装置22内における塗料とワークKとの間に高
圧な電位差を付与することで電着塗装が可能となり、ワ
ークK以外に塗料が飛散しにくくなる。
【0084】しかも、塗装中、且つ塗装中取付けピン3
05とV字形切欠き235aとの金属接触部は、キャッ
プ302により覆われるので、塗料が付着しにくく、ワ
ーク保持具23b1,23c1への保持治具300の着
毎に金属接触部での良好な電気導通を確保することがで
きる。また、V字形切欠き235aへの取付けピン30
5の嵌合であり、脱着性にすぐれる。
【0085】上記支柱部230の上端と同様、第2の支
柱部500の上端も図10(d)及び図10(e)に示
すように形成されており、支持装置からワークKを第2
の支柱部500及び保持治具300と一体的に取り外
し、ワーク移動装置Aへ移動して塗装する場合、取付け
ピン506と支柱部230の上端のV字形切欠き235
a及び取付けピン305と第2の支柱部500の上端の
V字形切欠き501aはそれぞれ互いに金属接触して電
気伝導路となり、電着塗装が可能となる。且つそれぞれ
の金属接触部は、キャップ502及びキャップ302に
より覆われるので、塗料が付着しにくく、塗装毎に金属
接触部での良好な電気導通を確保することができる。ま
た、第2の支柱部500のキャップ502にも内側に突
出する位置決めピンが溶接により、キャップ302と同
一の円周方向位置においてキャップ502にも固定され
ており、脱着毎の円周方向の位置決めも容易である。
【0086】また、支持部400のパイプ401の上端
は上記支柱部230及び第2の支柱部500の上端と同
様、図10(d)及び図10(e)に示すように形成さ
れており、支持部への保持治具300あるいは第2の支
柱部の脱着は円周方向の位置決めも含め、容易とするこ
とができる。
【0087】さらに、図8に示すワーク保持具23b1
の支柱部230と保持治具300の足部301との間の
円周方向の位置決めも同様に構成されるので説明を省略
するが、支柱部230と足部301との間の円周方向の
位置決めを設けることで、ワーク移動装置Aの支柱部2
30の先端部を、保持治具300の足部301の先端部
のキャップ302内に収納するように、保持治具300
をワーク移動装置Aに載置すること毎に、円周方向の位
置が決まるので、塗装がし易い。
【0088】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、搬送ラインのワーク搬送装置あるいは搬送ライン
のワークを塗装装置近傍まで移動させるワーク移動装置
のいずれかからゴミや塗料が落下したとしても、塗装中
のワークあるいは塗装後完全に塗装が乾いていないワー
クの上に落下しなくなるので、ワークの塗装面が荒れる
ことはない。また、ワークを塗装しても、搬送ラインの
ワーク搬送装置そのものに塗料が付着しにくくなるの
で、ワーク搬送装置の保守点検を簡単化することができ
る。
【0089】請求項2に記載の発明では、搬送ラインの
工事中、並行して塗装ケーシング、塗装装置、ワーク移
動装置の設置工事が可能であり、工事短縮が可能で、設
備投資費を節約できる。また、塗装室の外に搬送ライン
が位置することになり、塗装装置から搬送ラインが離間
し且つ間に開口があるので、塗装装置から吹き付けられ
る塗料がワーク等に衝突して飛散しても、飛散塗料が搬
送ラインに到達しにくくなり、塗料が付着しにくくでき
る。
【0090】請求項3に記載の発明では、塗装中の塗料
が搬送装置側へ飛散しにくくなる。そして、塗装完了ワ
ークを開口を通過させる時、開閉扉の支持部及び開閉駆
動部材のいずれかからごみが落下しても、塗装後完全に
塗装が乾いていないワークの上に落下しなくなるので、
ワークの塗装面が荒れることはない。
【0091】請求項4に記載の発明では、電着塗装とし
たので、ワーク以外に塗料が飛散しにくくなる。また、
ワーク移動装置とワークとの電気導通部は、上方が閉じ
たパイプ状部で覆われることになるので、電気導通部に
塗料が付きにくくなり、多数のワークを塗装しても電着
塗装に支障を来すことがない。
【0092】請求項5に記載の発明では、ワーク移動装
置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部のパイ
プ状部内に収納するように、保持治具をワーク移動装置
に載置すること毎に、円周方向の位置が決まるので、塗
装がし易い。
【0093】請求項6に記載の発明では、支持装置の第
2の支柱部から保持治具を掴んで取り外し、ワーク移動
装置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部のパ
イプ内に収納するように、保持治具をワーク移動装置に
載置することによる未塗装ワークの支持装置からワーク
移動装置への移動、同様に、ワーク移動装置の支柱部か
ら保持治具を掴んで取り外し、支持装置の第2の支柱部
の先端部を、保持治具の足部の先端部に設けられたパイ
プ状部内に収納するように、保持治具を支持装置に載置
することによる塗装完了ワークのワーク移動装置から支
持装置への移動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装システムの斜視図である。
【図2】ワーク保持装置の概略構成図である。
【図3】塗装システムの動作を示す概略構成図である。
【図4】塗装システムの作動のタイミングチャートであ
る。
【図5】塗装システムの洗浄装置及び換気装置の概略構
成図である。
【図6】スライド式の開閉扉の構造を示す図である。
【図7】回動式の開閉扉の構造を示す図である。
【図8】ワーク保持具の構成を示す断面図である。
【図9】コンベアの支持装置の構成を示す断面図であ
る。
【図10】柱部と足部との間の接続部の詳細を示す図で
ある。
【図11】従来の塗装システムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 塗装システム 10 搬送ライン 12 支持装置 22 塗装装置 23 ワーク保持装置 25 塗装室 30 交換移動装置 A ワーク移動装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月12日(2000.12.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 塗装システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塗装システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塗装システムは、例えば図11に
示すように工場建屋99内においてワーク搬送装置を備
え、天井側に設けた搬送ラインの軌道に沿ってコンベア
100を移動し、コンベア100から垂下するハンガー
式のワーク保持具101にワークKを保持させ、塗装ケ
ーシング102によりコンベア100を囲むように設け
られた塗装室103内で塗装装置104によりワークK
に塗装を行なっている。
【0003】この塗装室103の入口102aと出口1
02bには、それぞれワークKが通過できる開口105
a,105bが設けられている。塗装室103の空気を
工場建屋99の外に直接排出する排気装置106が塗装
ケーシング102に設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように工場建屋9
9内において、搬送ラインのワーク搬送装置を構成し、
天井側を移動するコンベアから落下するゴミが、塗装中
あるいは塗装後完全に塗装が乾いていないワークの上に
落下すると塗装面が荒れてしまう。また、ワークの上方
位置となるハンガー式のワーク保持具に保持されるワー
クを塗装すると、ワーク保持具に付着する液状の塗料が
ワーク上にたれて、あるいは固化した塗料が振動等で剥
れてワーク上に落下すると、同様に塗装面が荒れてしま
う。このため、ワーク保持具の付着塗料の除去が必要と
なり、保守点検の作業が面倒で、コストも嵩む。
【0005】この発明は、かかる実情に鑑みてなされた
もので、第1の目的は、ワークの塗装面がゴミや余分の
塗料によって荒れることを防止することであり、第2の
目的は、ワーク搬送装置の保守点検を簡単化することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1に記載の発明は、『軌道の上方位
置のワークを下から保持する支持装置を、軌道に沿って
移動可能とする搬送ラインと、この搬送ラインの側方に
配置したワークに塗料を吹き付ける塗装装置と、前記支
持装置から塗装装置近傍までワークを移動させるととも
に、上方位置のワークを下から保持するワーク移動装置
とを備えることを特徴とする塗装システム。』である。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、搬送ライ
ンのワーク搬送装置あるいは搬送ラインのワークを塗装
装置近傍まで移動させるワーク移動装置のいずれかから
ゴミや塗料が落下したとしても、塗装中のワークあるい
は塗装後完全に塗装が乾いていないワークの上に落下し
なくなるので、ワークの塗装面が荒れることはない。ま
た、ワークを塗装しても、搬送ラインのワーク搬送装置
そのものに塗料が付着しにくくなるので、ワーク搬送装
置の保守点検を簡単化することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、『開口を有する
塗装ケーシング内に前記塗装装置を収容し、前記ワーク
移動装置はワークを前記開口を通過させて、前記支持装
置から塗装装置近傍までの移動と、塗装装置近傍から支
持装置までの移動をさせるようにしたことを特徴とする
請求項1に記載の塗装システム。』である。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、搬送ライ
ンの工事中、並行して塗装ケーシング、塗装装置、ワー
ク移動装置の設置工事が可能であり、工事短縮が可能
で、設備投資費を節約できる。また、塗装室の外に搬送
ラインが位置することになり、塗装装置から搬送ライン
が離間し且つ間に開口があるので、塗装装置から吹き付
けられる塗料がワーク等に衝突して飛散しても、飛散塗
料が搬送ラインに到達しにくくなり、塗料が付着しにく
くできる。
【0011】請求項3に記載の発明は、『前記開口に塗
装装置による塗装期間の少なくとも一部の期間開口を閉
とするスライド式あるいは回動式の開閉扉を設け、この
可動する開閉扉の支持部を、開口の上方を除く側方ある
いは下方に配置し、開閉扉の開閉駆動部材を、開口が開
となる状態で、開口の上方を除く側方あるいは下方とな
る位置となるように配置したことを特徴とする請求項2
に記載の塗装システム。』である。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、塗装中の
塗料が搬送装置側へ飛散しにくくなる。そして、塗装完
了ワークを開口を通過させる時、開閉扉の支持部及び開
閉駆動部材のいずれかからごみが落下しても、塗装後完
全に塗装が乾いていないワークの上に落下しなくなるの
で、ワークの塗装面が荒れることはない。
【0013】請求項4に記載の発明は、『前記ワークは
金属製とし、前記塗装装置から吹き出される塗料とワー
クとの間に高圧な電圧差を付与する高電圧発生装置を設
け、ワークが固定される金属製の保持治具に下方に伸び
る足部を設け、前記移動装置に上方に伸びる金属製の支
柱部を設け、前記足部の先端部に上部が閉じ下方が開い
たパイプ状部を設け、前記支柱部の先端部をパイプ状部
内に収納可能とする棒状あるいはパイプ状とし、パイプ
状部内において足部を接触支持する支持部を支柱部に設
け前記高電圧発生装置の一方の電極を支持部に導通し、
他方の電極を塗装装置内の塗料に導電するようにしたこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の塗装システム。』である。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、静電塗装
としたので、ワーク以外に塗料が飛散しにくくなる。ま
た、ワーク移動装置とワークとの電気導通部は、上方が
閉じたパイプ状部で覆われることになるので、電気導通
部に塗料が付きにくくなり、多数のワークを塗装しても
静電塗装に支障を来すことがない。
【0015】請求項5に記載の発明は、『前記支柱部と
前記足部との間の円周方向の位置決めを設けたことを特
徴とする請求項4に記載の塗装システム。』である。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、ワーク移
動装置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部の
パイプ状部内に収納するように、保持治具をワーク移動
装置に載置すること毎に、円周方向の位置が決まるの
で、塗装がし易い。
【0017】請求項6に記載の発明は、『前記支持装置
に上方に伸びる第2の支柱部を設け、この第2の支柱部
の先端部の形状を、前記ワーク移動装置の支柱部の先端
部の形状と同様に形成したことを特徴とする請求項1に
記載の塗装システム。』である。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、支持装置
の第2の支柱部から保持治具を掴んで取り外し、ワーク
移動装置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部
のパイプ内に収納するように、保持治具をワーク移動装
置に載置することによる未塗装ワークの支持装置からワ
ーク移動装置への移動、同様に、ワーク移動装置の支柱
部から保持治具を掴んで取り外し、支持装置の第2の支
柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部に設けられた
パイプ状部内に収納するように、保持治具を支持装置に
載置することによる塗装完了ワークのワーク移動装置か
ら支持装置への移動が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の塗装システムの
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、この発
明はこの実施の形態に限定されない。
【0020】まず、図1乃至図4に基づいて塗装システ
ムの第1の実施の形態の一部を説明する。図1は塗装シ
ステムの斜視図、図2はワーク保持装置の概略構成図、
図3は塗装システムの動作を示す概略構成図、図4は塗
装システムの作動のタイミングチャートである。
【0021】塗装システム1には、搬送ライン10のワ
ーク搬送装置が備えられ、この搬送ライン10に隣接し
て塗装モジュール20が配置されている。搬送ライン1
0は、ワークKを軌道に沿って移動可能とするものであ
る。ワークKを軌道に沿って移動可能とする搬送ライン
10上のワークKと、搬送ライン10に隣接配置された
塗装モジュール20内に配置された塗装装置22で塗装
されたワークKとを交換するワーク移動装置Aが備えら
れている。
【0022】この実施の形態では、軌道に沿ってコンベ
ア11を移動可能とし、このコンベア11に支持装置1
2を載置する。この支持装置12にワークKが支持さ
れ、支持装置12はコンベア11の上方位置のワークK
を下から保持する。支持装置12は、コンベア11に固
定しても良く、着脱可能であってもよい。また、搬送ラ
イン10は、コンベア11によらず、軌道に沿って独立
の支持装置12が自走あるいは押されて移動するもので
あっても良い。
【0023】搬送ライン10は、搬送ケーシング13に
より構成される収容室14内に収容され、この収容室1
4には換気装置15が備えられている。換気装置15
は、排気ダクト15a、排気ファン15b及び処理装置
15cを有し、排気ファン15bの駆動により収容室1
4内の空気が処理装置15cを介して排気ダクト15a
から屋外に排気される。処理装置15cには、塗料の薄
め液である有機溶剤を捕捉分離するフィルタ15dが備
えられている。なお、下記する通り有機溶剤の流出を少
なくできるので、処理装置15cの設置を取りやめても
良い。
【0024】塗装モジュール20は、搬送ライン10に
隣接し、かつ搬送ライン10に沿って複数配置されてい
る。この塗装モジュール20は、搬送ライン10の上流
側を下塗り塗装用、下流側を上塗り塗装用としている。
【0025】塗装モジュール20には、塗装ケーシング
21と、塗装装置22と、ワーク移動装置Aの一部を構
成するワーク保持装置23と、下記する洗浄装置とが備
えられている。塗装ケーシング21により搬送ライン1
0と独立の塗装室25が構成され、この塗装室25内
に、塗装装置22、ワーク保持装置23、洗浄装置が配
置されている。
【0026】また、塗装ケーシング21の下記する床部
材21aには、換気装置26が収容室14の換気装置1
5と独立に設けられている。換気装置26は、排気ダク
ト26a、排気ファン26b及び処理装置26cを有
し、排気ファン26bの駆動により塗装室25内の空気
が床に設けられる排気口26eから処理装置26cを介
して排気ダクト26aより屋外に排気される。処理装置
26cには、有機溶剤を捕捉分離するフィルタ26dが
備えられている。
【0027】塗装室25を換気装置26により換気する
ことで、収容室14の換気装置15は、塗装ケーシング
21から下記する開口28を通って漏れ出るミスト状の
塗料を減らすことができる分、塗料による目詰まりが防
止され、本来の有機溶剤を吸着能いっぱいまで使用でき
る。なお、開口28を通って漏れ出る有機溶剤そのもの
も減らすことができる。
【0028】塗装装置22は、塗装室25内に配置さ
れ、塗装ロボット22aにより塗装位置に位置するワー
ク保持装置23に保持されたワークKに塗料を塗布す
る。
【0029】このワーク保持装置23と交換移動装置3
0とでワーク移動装置Aが構成され、支持装置12から
塗装装置22近傍までワークKを移動させるとともに、
上方位置のワークKを下から保持する。
【0030】ワーク保持装置23は、塗装ケーシング2
1の床部材21aに設置されてアースされ、このワーク
保持装置23は、図1及び図2に示すように、駆動部2
3f、主アーム23a、副アーム23b,23c、上方
に伸びる支柱部を構成するワーク保持具23b1,23
c1を有している。駆動部23fには、主アーム23a
がワーク保持具23b1,23c1から離間した軸回り
に回動あるいは回転可能とされている。副アーム23
b,23cは、主アーム23aに対して軸回りに回動あ
るいは回転可能に連結されている。ワーク保持具23b
1,23c1は、主アーム23aと副アーム23b,2
3cとの連結中心軸から離間した位置において副アーム
23b,23cに設けられ、ワークKが脱着可能とされ
ている。
【0031】駆動部23fには、主アーム23aを駆動
する主モータM1が備えられ、この主モータM1により
主アーム23aが支持軸23gを支点に回動あるいは回
転する。主アーム23aの両端部には、主モータM1と
は独立に、副アーム23b,23cを駆動する第1の副
モータM2が配置されている。この第1の副モータM2
の駆動により主アーム23aの回動あるいは回転の動き
に制約されることなく、支持軸23hを支点に自由に副
アーム23b,23cを動作することができる。
【0032】また、主アーム23aの両端部には、主ア
ーム23aを駆動する主モータM1とは独立に、ワーク
保持具23b1,23c1を駆動する第2の副モータM
3が配置されている。第2の副モータM3の駆動により
主アーム23aの回動あるいは回転の動きに制約される
ことなく、ベルト23i,23jを介して自由にワーク
保持具23b1,23c1を動作することができる。
【0033】また、ワーク保持具23b1,23c1
を、副アーム23b,23cに対して支持軸23hの軸
回りに回動あるいは回転可能に副アーム23b,23c
に連結し、ワーク保持具23b1,23c1を回動ある
いは回転させることにより、ワークの外周を容易にかつ
確実に塗装することができる。
【0034】また、ワーク保持装置23は、主アーム2
3aに対して支持軸23hの軸回りに回動あるいは回転
可能に連結される副アーム23b,23cと、主アーム
23aと副アーム23b,23cとの連結中心軸から離
間した位置において副アーム23b,23cに設けら
れ、ワークが脱着可能とされるワーク保持具23b,2
3cからなり、主アーム23aの回動あるいは回転時、
副アーム23b,23cを主回転中心軸寄りに回動移動
して置くことにより、主回転中心軸回りの慣性マスを小
さくできるので、迅速に主アーム23aの回動あるいは
回転の開始及び停止をすることができる。
【0035】また、主アーム23aは、回転中心軸から
略同一の円周上複数の位置において、それぞれワーク保
持具23b1,23c1を有し、主アーム23a上に複
数のワークを保持できるので、搬送ライン10上でのワ
ーク保管量を減らすことができる。また、ワークKを1
つづつ塗装ケーシング21内に導いて塗装するので、色
変えを直ちに実施することができる。
【0036】塗装ケーシング21には、塗装室25と搬
送ライン10を区画する開閉扉27が設けられ、下記す
る扉開閉装置の駆動で塗装中は開閉扉27により開口2
8を閉じるようになっている。
【0037】交換移動装置30は、ロボットとし、ロー
ダー31a,31bを有する室外回転台31が90度旋
回し、ワーク載せ替え位置にあるワークと搬送ライン上
のワークとを交換可能とする。
【0038】次に、この実施の形態の塗装システムの動
作を、図3及び図4に基づいて説明する。
【0039】図3(A)において、塗装ケーシング21
の開口28が開閉扉27により閉じられ、塗装室25内
で塗装装置22が駆動し、塗装ロボット22aによりワ
ーク保持装置23の副アーム23cに保持されて塗装位
置P1に位置するワークK3に塗料を塗布する塗装を開
始する。塗装は、所定のタイミングで副アーム23cの
ワーク保持具23c1によりワークK3を90度づつ回
転させ、ワークK3全体に塗料を塗布する。
【0040】一方、ローダー31a,31bを有する交
換移動装置の室外回転台31が90度旋回するととも
に、閉じた開閉扉27の外側のワーク載せ替え位置P2
に位置するワーク保持具23b1の塗装済みのワークK
1にローダー31aが伸長し上昇(リフトアップ)し係
合(ハンガーチャック)する一方、搬送ライン10上の
支持装置(パレット)12に保持される未塗装のワーク
K2にローダー31bが伸長し上昇(リフトアップ)し
係合(ハンガーチャック)する。
【0041】この後交換移動装置30の室外回転台31
が180度旋回し、ワーク載せ替え位置P2に位置する
ワーク保持具23b1に未塗装のワークK2が、ローダ
ー31bが下降(リフトダウン)し、係合解除(ハンガ
ーアンチャック)することでローダー31bから受け渡
される一方、支持装置(パレット)12に塗装済みのワ
ークK1が同様にしてローダー31aから受け渡され
る。さらにこの後室外回転台31が90度旋回して、図
3(B)に図示の状態となる。
【0042】図3(B)において、塗装済みのワークK
1が保持された支持装置(パレット)12が次工程部署
方向に移動(パレット位置決めリリース及びパレット送
り)されるとともに、開閉扉27が開とされるととも
に、図3(A)から続く塗装がやがて完了する。
【0043】未塗装のワークK2が保持された支持装置
(パレット)12が前工程部署から所定の位置まで送ら
れ(パレット位置決め)て、図3(C)に図示の状態と
なる。図3(C)において、未塗装のワークK2を保持
する副アーム(サブアーム)23bが90度旋回せら
れ、ワーク保持具23b1に保持される未塗装のワーク
K2が開口28を通過してワーク載せ替え位置P2から
途中位置P3に移動して、図3(D)に図示の状態とな
る。
【0044】図3(D)において、主アーム(インデッ
クス)23aが180度旋回し、未塗装のワークK2を
保持する副アーム23bと塗装済みのワークK3を保持
する副アーム23cの位置が入れ替わる。すなわち、塗
装済みのワークK3が塗中位置P3に、未塗装のワーク
K2が塗装位置P1にそれぞれ移動し、図3(E)の図
示の状態となる。
【0045】図3(E)において、副アーム23cが1
80度旋回し、塗装済みのワークK3が途中位置P3か
らワーク載せ替え位置P2に移動し、この後、開閉扉2
7が閉とされ、塗装が開始されて図3(A)の図示の状
態に戻る。
【0046】なお、塗装位置P1に位置することになる
ワーク保持具23b1あるいはワーク保持具23c1
は、それぞれ塗装中に3回旋回して保持するワークを9
0度づつ回転させる。これにより、ワークを4回に分け
90度づつ4面の塗装を経て360度の全周の塗装を可
能としている。塗装、旋回、塗装、旋回、塗装、旋回、
塗装により全周の塗装を終えた後、図3(C)に示す未
塗装のワークK2を開口28を通過してワーク載せ替え
位置P2から途中位置P3に移動するための副アーム
(サブアーム)23bの90度の旋回と同時あるいはワ
ーク保持装置23の180度の旋回中に、他方の副アー
ム(サブアーム)23cのワーク保持具23c1も90
度回転させられる。
【0047】図4のタイミングチャートは以上の内容を
図示したものである。搬送ライン10上の未塗装のワー
クK2をワーク載せ替え位置P2及び途中位置P3を経
て塗装位置P1まで移動し、塗装位置P1の塗装完了の
ワークK3を途中位置P3及びワーク載せ替え位置P2
を経て搬送ライン10上まで移動する。なお、タイミン
グチャートでは、ワークKの4面目の塗装が終了する2
秒前に開閉扉27の開動作を開始し、塗装終了とほぼ同
時に開閉扉27を全開としている。これにより僅かにミ
スト状の塗料が開口28から流出するとしても、サイク
ルタイムを短縮させることができる。
【0048】このように、ワーク移動装置Aは、塗装位
置P1と、ワークがワーク保持具から脱着可能とされる
ワーク載せ替え位置P2との間で、ワーク保持具23b
1,23c1から離間した軸回りに回動あるいは回転可
能とされる主アーム23bを有するワーク保持装置23
と、ワーク載せ替え位置P2にあるワークと搬送ライン
10上のワークとを交換可能とする交換移動装置30と
から構成し、主アーム23aを回動あるいは回転するの
みで、ワークを塗装位置P1と、ワークがワーク保持装
置から脱着可能とされるワーク載せ替え位置P2との間
で、移動させることができるので、迅速な移動が可能と
なる。
【0049】また、ワーク移動装置Aは、支持装置12
から塗装装置22近傍までワークKを移動させるととも
に、上方位置のワークKを下から保持するから、搬送ラ
イン10のワーク搬送装置あるいは搬送ライン10のワ
ークKを塗装装置22近傍まで移動させるワーク移動装
置Aからゴミや塗料が落下したとしても、塗装中のワー
クKあるいは塗装後完全に塗装が乾いていないワークK
の上に落下しなくなるので、ワークKの塗装面が荒れる
ことはない。また、ワークKを塗装しても、搬送ライン
10のワーク搬送装置そのものに塗料が付着しにくくな
るので、ワーク搬送装置Aの保守点検を簡単化すること
ができる。
【0050】また、開口28を有する塗装ケーシング2
1内に塗装装置22を収容し、ワーク移動装置Aはワー
クKを開口28を通過させて、支持装置12から塗装装
置22近傍までの移動と、塗装装置22近傍から支持装
置12までの移動をさせ、塗装室25の外に搬送ライン
10が位置することになり、塗装装置22から搬送ライ
ン10が離間し且つ間に開口28があるので、塗装装置
22から吹き付けられる塗料がワークK等に衝突して飛
散しても、飛散塗料が搬送ライン10に到達しにくくな
り、塗料が付着しにくくできる。
【0051】また、搬送ライン10の工事中、並行して
塗装ケーシング21、塗装装置22、ワーク移動装置A
の設置工事が可能であり、工事短縮が可能で、設備投資
費を節約できる。
【0052】次に、塗装システムの第1の実施の形態に
おける洗浄装置及び換気装置の実施の形態を説明する。
図5は塗装システムの洗浄装置及び換気装置の概略構成
図である。
【0053】この実施の形態の塗装システム1は、図1
乃至図4と同じ符号を付したものはは、同様に構成され
るから説明を省略する。
【0054】塗装ケーシング21には、区画壁21bに
よって塗装室25の一部を構成する塗装装置収容室22
0が形成され、塗装装置収容室220に塗装装置22が
配置されている。塗装装置22の塗装ロボット22aが
区画壁21bのロボット用小開口21b1から塗装室2
5内へ延びてワークKの塗装を行なう。塗装ケーシング
21の外側に高電圧発生装置221が設けられ、高電圧
発生装置221はマイナス電荷付与のための高電圧線2
22を介して塗装ロボット22aの先端部に接続され、
この先端部内の塗料にマイナス電荷が与えられる。ワー
クKは金属製とし且つアースされ、塗装装置22内にお
ける塗料とワークKとの間に高圧な電圧差を付与する静
電塗装としており、ワークK以外に塗料が飛散しにくく
なる。
【0055】この塗装システム1には、洗浄装置24が
備えられ、この洗浄装置24は、塗装ケーシング21の
3面の側壁21cの内壁面及び区画壁21bの内壁面に
沿って洗浄水を流下させるようにしたウォーターカーテ
ン24aを有しており、この滝状に流下する洗浄水は、
床部材21aに形成された排出溝24bに集められる。
排出溝24bは塗装ケーシング21の下側に形成され、
排出溝24bに集められた洗浄水は、排出管24cを介
して分離槽24dに導かれる。分離槽24dに溜る洗浄
水は、循環ポンプ24eの駆動により供給管24fから
塗装ケーシング21の側壁21cの上部に送られ、水溜
め用堰24gから溢れて3面の側壁21cの内壁面及び
区画壁21bの内壁面に沿って洗浄水を流下させるよう
になっている。塗装装置22から噴射され、四方の内壁
に到達したミスト状の塗料は洗浄水で洗い流される。
【0056】分離槽24dには、分散剤90が添加さ
れ、この分散剤90により洗浄水中の塗料の不粘着、分
散化が行なわれる。分離槽24dの洗浄水は分離ポンプ
91の駆動により循環パイプ92を介して遠心分離機9
3に供給され、遠心分離機93により塗料カス94が分
離される。
【0057】また、塗装システム1には、換気装置26
が備えられ、屋外から外気が外気取入口26iを介して
取り入れられ、空調装置26jで取り入れられた外気の
温度、湿度を所望の値にしてダクト26kを介して換気
室261に送る。この外気は、換気室261から塗装ケ
ーシング21の天井21dに形成された換気用空気吹き
出し口21d1から塗装室25及び塗装装置収容室22
0に流れ込む。塗装装置収納室220へ流入した空気
は、ロボット用小開口21b1を通って塗装室25の下
部へ流れる。床部材21aには、排出溝24bに連なる
排気口26eが形成され、換気用の空気は上方から床部
材21aの排出溝24bから気液分離室26lにれ込
む。気液分離室26lには、水切り板26hが配置さ
れ、排気ファン26bの駆動によって水分が排気ダクト
26a内に入ることを防止している。空調装置26jに
は、内部に空気ファンを備えていても良いし、あるいは
排気ファン26bだけでも良い。
【0058】排出溝24bには、換気用空気、洗浄水、
塗料ミストが排出され、塗装ロボット22aのみを清潔
にしておけば、塗料ミスト、ゴミは、下方に流れ排出さ
れ易い。また、洗浄水の流れ方向と空気の流れ方向が一
致するのでより確実に洗浄水、塗料ミストを排出し易
い。
【0059】次に、図6及び図7に基づいて開閉扉の構
造を説明する。
【0060】塗装システムの第1の実施の形態に用いら
れる図6の開閉扉の実施の形態では、塗装ケーシング2
1に設けられるベースプレート270に開口28が形成
され、この開口28にスライド式の開閉扉27が設けら
れている。ベースプレート270の上下には、レール2
71,272が固定せられている。レール271,27
2の先端部271a,272aは、開口28が形成され
た位置まで伸びない形で配置されている。
【0061】開口28を開閉する開閉扉27は、その扉
本体273の上下にスライダー274,275を内蔵す
るアーム276,277が一体化して設けられている。
扉本体273のアーム276,277は、スライダー2
74,275を介してレール271,272に摺動可能
に設けられ、片持で扉本体273が摺動可能になってお
り、レール271,272の先端部271a,272a
が開口28の上方に配置されないようになっている。特
にスライダー274,275の摺動部は摺動による移動
によっても開口28の上方に位置することはないように
されている。
【0062】ベースプレート270の下側には、開閉駆
動部材である開閉シリンダ280が取り付けられ、この
開閉シリンダ280のピストンロッド281は扉本体2
73の下側に取り付けられている。ピストンロッド28
1の伸縮によって扉本体273が開口28を開閉し、実
線の扉本体273が閉じ状態を示し、二点鎖線の扉本体
273が開き状態を示している。
【0063】レール271,272は、レールカバー2
82,283及びアーム276,277の内側となって
塗料が付着しないようになっており、スライダー27
4,275は塗料付着の影響を受けないで円滑に開閉扉
27を開閉することができる。
【0064】図7の開閉扉についての第2の実施の形態
では、塗装ケーシング21の開口28に回転式の開閉扉
27が設けられている。開閉扉27の扉本体290は、
上下のヒンジ291,292を介して塗装ケーシング2
1の側壁に開閉可能に支持されている。
【0065】塗装ケーシング21の側壁21cの外壁面
には、開閉駆動部材である開閉シリンダ293の基部が
取り付けられ、この開閉シリンダ293のピストンロッ
ド294の先端部は扉本体290の上側に取り付けられ
ている。ピストンロッド294の伸縮によって扉本体2
90が開口28を開閉する。
【0066】扉本体290のヒンジ291,292や開
閉シリンダ293、ピストンロッド294は、開口28
の上方位置には配置しないで、開口28の側方に配置
し、扉本体290の外側に開閉シリンダ293、ピスト
ンロッド294が位置するようにしている。
【0067】図6の実施の形態は開口28にスライド式
の開閉扉27を設け、図7の実施の形態は開口28に回
動式の開閉扉27を設けている。この可動する開閉扉2
7の支持部を、図6の実施の形態では開口28の上方を
除く側方に、図7の実施の形態では側方に配置し、開閉
扉27の開閉駆動部材を、開口28が開となる状態で、
開口28の上方を除く側方となる位置となるように配置
している。したがって、塗装完了ワークKを開口28を
通過させる時、開閉扉27の支持部及び開閉駆動部材の
いずれかからごみが落下しても、塗装後完全に塗装が乾
いていないワークKの上に落下しなくなるので、ワーク
Kの塗装面が荒れることはない。開閉扉27の支持部及
び開閉駆動部材を開口28が開となる状態で開口28の
下方に配置しても良い。
【0068】次に、ワーク保持具23b1,23c1の
構成を詳細に説明するが、ワーク保持具23b1,23
c1は同様に構成されるから、ワーク保持具23b1を
図8に基づいて説明する。
【0069】ワーク保持装置23の副アーム23bに
は、取付部233が設けられ、この取付部233のピン
部233aに上方に伸びる支柱部230が設けられてい
る。支柱部230は、取付プレート234とパイプ23
5からなり、ピン部233aに取付プレート234とパ
イプ235を装着した状態で、溶接孔237を介して溶
接236により一体に固定される。
【0070】ワークKが固定される金属製の保持治具3
00には、下方に伸びる足部301が設けられ、足部3
01にはキャップ302が溶接303により固定され、
キャップ302により足部301の先端部に設けられ上
部が閉じ下方が開いたパイプ状部を形成している。な
お、キャップ302の上方位置においてストッパ304
が足部301に溶接により固着されている。
【0071】一方、支柱部230の先端部をキャップ3
02内に収納可能とするパイプ状とし、パイプ235内
において足部301を接触支持する支持部を支柱部23
0に設けている。支柱部230は金属製で、取付部23
3、副アーム23b、主アーム23a及び駆動部23f
の各内部の電気導通路を介してアースされる。
【0072】次に、コンベア11の支持装置12を図9
に基づいて説明する。コンベア11の取付部11aに支
持部400のパイプ401が溶接402により固定され
ている。この支持部400には、上方に伸びる第2の支
柱部500が設けられている。第2の支柱部500は金
属製で、パイプ501の下部にキャップ502が溶接5
04により固定され、第2の支柱部500の端部を上部
が閉じ下方が開いたパイプ状部を形成している。パイプ
501の内部に足部503が下方へ突出するように溶接
504により固定されている。足部503をパイプ40
1の内側に挿入し、キャップ502をパイプ401の外
側に挿入している。パイプ501、キャップ502及び
足部503は、溶接孔505を介して溶接504により
一体に固定される。なお、キャップ502の上方位置に
おいてストッパ516がパイプ501に溶接507によ
り固着されている。
【0073】一方、第2の支柱部500の先端部を保持
治具300のキャップ302内に収納可能とするパイプ
状とし、パイプ501内において保持治具300の足部
301を接触支持する支持部を第2の支柱部500に設
けている。
【0074】このように支持部400の先端部の形状
を、さらには第2の支柱部500の先端部の形状を、ワ
ーク移動装置Aの支柱部230の先端部の形状と同様に
形成している。
【0075】交換移動装置30のローダー31aあるい
は31bの一方で、保持治具300のストッパ304と
キャップ302の間の足部301を掴み、支持装置12
の第2の支柱部500から保持治具300を取り外し、
ワーク移動装置Aの支柱部230のパイプ235内に保
持治具300の足部301の先端を挿入させることによ
り、支柱部230の先端部を、保持治具300の足部3
01の先端部に設けられるキャップ302内に収納する
ように、保持治具300をワーク移動装置Aに載置する
ことにより未塗装ワークKの支持装置12からワーク移
動装置Aへの移動が可能となる。
【0076】同様に、交換移動装置30のローダー31
aあるいは31bの他方で、保持治具300のストッパ
304とキャップ302の間の足部301を掴み、ワー
ク移動装置Aの支柱部230から保持治具300を掴ん
で取り外し、支持装置12の第2の支柱部500のパイ
プ501内に保持治具300の足部301の先端を挿入
させることにより、第2の支柱部500の先端部を、保
持治具300の足部301の先端部のキャップ302内
に収納するように、保持治具300を支持装置12に載
置することによる塗装完了ワークKのワーク移動装置A
から支持装置12への移動が可能となる。
【0077】なお、交換移動装置30のローダー31a
あるいは31bの一方で、第2の支柱部500のストッ
パ516とキャップ502の間のパイプ501を掴み、
支持部400からワークKを第2の支柱部500及び保
持治具300と一体的に取り外し、ワーク移動装置Aへ
移動し、ローダー31aあるいは31bの他方で、第2
の支柱部500のストッパ516とキャップ502の間
のパイプ501を掴み、ワーク移動装置AからワークK
を第2の支柱部500及び保持治具300と一体的に取
り外し、支持部400へ移動するようにしても良い。
【0078】図10は支柱部と足部との間の接続部の詳
細を示す図である。
【0079】支持装置12の支柱部と足部との間の円周
方向の位置決めを設けたものであり、図10(b)に示
すように保持治具300の足部301には、金属製の取
付ピン305がキャップ302及び足部301を貫通
し、両端部をキャップ302に溶接306して固定され
ている。
【0080】同様に、図10(c)に示すように第2の
支柱部500の足部503には、金属製の取付ピン50
6がキャップ502及び足部503を貫通し、両端部を
キャップ502に溶接507して固定されている。
【0081】図10(d)の断面図及び図10(e)の
図14(d)において矢印イ方向から見た図に示すよう
に、ワーク保持具23b1、23c1の支持部230の
パイプ235の上端部には、対称位置に一対のV字形切
欠き235aが形成され、このV字形切欠き235aの
中間位置に位置決め切欠き235bが形成されている。
【0082】このパイプ235と保持治具300との取
付は、図10(a)の断面図に示すように、取付ピン3
05をパイプ235のV字形切欠き235aに上方から
係合して取り付け、この取付状態で支柱部230と足部
301との間の円周方向の位置決めは、図10(a)に
示すようにキャップ302に内側に突出して溶接311
により固定された位置決めピン310を位置決め切欠き
235bに係合して行なう。位置決め切欠き235b
は、テーパ部235b1が形成され、容易に係合できる
ようになっている。
【0083】即ち、塗装中はワーク保持具23b,23
c1に保持治具300毎ワークKが載置されており、取
付ピン305と支柱部230の上端のV字形切欠き23
5aは互いに金属接触することになって電気伝導路とな
り、塗装装置22内における塗料とワークKとの間に高
圧な電位差を付与することで静電塗装が可能となり、ワ
ークK以外に塗料が飛散しにくくなる。
【0084】しかも、塗装中、且つ塗装中取付けピン3
05とV字形切欠き235aとの金属接触部は、キャッ
プ302により覆われるので、塗料が付着しにくく、ワ
ーク保持具23b1,23c1への保持治具300の脱
着毎に金属接触部での良好な電気導通を確保することが
できる。また、V字形切欠き235aへの取付けピン3
05の嵌合であり、脱着性にすぐれる。
【0085】上記支柱部230の上端と同様、第2の支
柱部500の上端も図10(d)及び図10(e)に対
応する符号で示すように形成されており、支持装置から
ワークKを第2の支柱部500及び保持治具300と一
体的に取り外し、ワーク移動装置Aへ移動して塗装する
場合、取付けピン506と支柱部230の上端のV字形
切欠き235a及び取付けピン305と第2の支柱部5
00の上端のV字形切欠き501aはそれぞれ互いに金
属接触して電気伝導路となり、静電塗装が可能となる。
且つそれぞれの金属接触部は、キャップ502及びキャ
ップ302により覆われるので、塗料が付着しにくく、
塗装毎に金属接触部での良好な電気導通を確保すること
ができる。また、第2の支柱部500のキャップ502
にも内側に突出する位置決めピンが溶接により、キャッ
プ302と同一の円周方向位置においてキャップ502
にも固定されており、脱着毎の円周方向の位置決めも容
易である。
【0086】また、支持部400のパイプ401の上端
は上記支柱部230及び第2の支柱部500の上端と同
様、図10(d)及び図10(e)にに対応する符号で
示すように形成されており、支持部への保持治具300
あるいは第2の支柱部の脱着は円周方向の位置決めも含
め、容易とすることができる。
【0087】さらに、図8に示すワーク保持具23b1
の支柱部230と保持治具300の足部301との間の
円周方向の位置決めも同様に構成されるので説明を省略
するが、支柱部230と足部301との間の円周方向の
位置決めを設けることで、ワーク移動装置Aの支柱部2
30の先端部を、保持治具300の足部301の先端部
のキャップ302内に収納するように、保持治具300
をワーク移動装置Aに載置すること毎に、円周方向の位
置が決まるので、塗装がし易い。
【0088】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、搬送ラインのワーク搬送装置あるいは搬送ライン
のワークを塗装装置近傍まで移動させるワーク移動装置
のいずれかからゴミや塗料が落下したとしても、塗装中
のワークあるいは塗装後完全に塗装が乾いていないワー
クの上に落下しなくなるので、ワークの塗装面が荒れる
ことはない。また、ワークを塗装しても、搬送ラインの
ワーク搬送装置そのものに塗料が付着しにくくなるの
で、ワーク搬送装置の保守点検を簡単化することができ
る。
【0089】請求項2に記載の発明では、搬送ラインの
工事中、並行して塗装ケーシング、塗装装置、ワーク移
動装置の設置工事が可能であり、工事短縮が可能で、設
備投資費を節約できる。また、塗装室の外に搬送ライン
が位置することになり、塗装装置から搬送ラインが離間
し且つ間に開口があるので、塗装装置から吹き付けられ
る塗料がワーク等に衝突して飛散しても、飛散塗料が搬
送ラインに到達しにくくなり、塗料が付着しにくくでき
る。
【0090】請求項3に記載の発明では、塗装中の塗料
が搬送装置側へ飛散しにくくなる。そして、塗装完了ワ
ークを開口を通過させる時、開閉扉の支持部及び開閉駆
動部材のいずれかからごみが落下しても、塗装後完全に
塗装が乾いていないワークの上に落下しなくなるので、
ワークの塗装面が荒れることはない。
【0091】請求項4に記載の発明では、静電塗装とし
たので、ワーク以外に塗料が飛散しにくくなる。また、
ワーク移動装置とワークとの電気導通部は、上方が閉じ
たパイプ状部で覆われることになるので、電気導通部に
塗料が付きにくくなり、多数のワークを塗装しても静電
塗装に支障を来すことがない。
【0092】請求項5に記載の発明では、ワーク移動装
置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部のパイ
プ状部内に収納するように、保持治具をワーク移動装置
に載置すること毎に、円周方向の位置が決まるので、塗
装がし易い。
【0093】請求項6に記載の発明では、支持装置の第
2の支柱部から保持治具を掴んで取り外し、ワーク移動
装置の支柱部の先端部を、保持治具の足部の先端部のパ
イプ内に収納するように、保持治具をワーク移動装置に
載置することによる未塗装ワークの支持装置からワーク
移動装置への移動、同様に、ワーク移動装置の支柱部か
ら保持治具を掴んで取り外し、支持装置の第2の支柱部
の先端部を、保持治具の足部の先端部に設けられたパイ
プ状部内に収納するように、保持治具を支持装置に載置
することによる塗装完了ワークのワーク移動装置から支
持装置への移動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装システムの斜視図である。
【図2】ワーク保持装置の概略構成図である。
【図3】塗装システムの動作を示す概略構成図である。
【図4】塗装システムの作動のタイミングチャートであ
る。
【図5】塗装システムの洗浄装置及び換気装置の概略構
成図である。
【図6】スライド式の開閉扉の構造を示す図である。
【図7】回動式の開閉扉の構造を示す図である。
【図8】ワーク保持具の構成を示す断面図である。
【図9】コンベアの支持装置の構成を示す断面図であ
る。
【図10】柱部と足部との間の接続部の詳細を示す図で
ある。
【図11】従来の塗装システムの概略構成図である。
【符号の説明】 1 塗装システム 10 搬送ライン 12 支持装置 22 塗装装置 23 ワーク保持装置 25 塗装室 30 交換移動装置 A ワーク移動装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 1/02 B05D 1/02 J 1/04 1/04 Z 3/00 3/00 C Fターム(参考) 4D073 AA01 DD02 DD04 DD09 DD10 4D075 AA09 AA25 AA53 AA76 DB02 DC13 4F034 AA04 CA22 DA13 DA17 DA26 4F035 AA03 BC02 CA01 CA05 CB03 CB13 CB22 CD06 4F042 AA09 DE01 DE03 DE09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌道の上方位置のワークを下から保持する
    支持装置を、軌道に沿って移動可能とする搬送ライン
    と、この搬送ラインの側方に配置したワークに塗料を吹
    き付ける塗装装置と、前記支持装置から塗装装置近傍ま
    でワークを移動させるとともに、上方位置のワークを下
    から保持するワーク移動装置とを備えることを特徴とす
    る塗装システム。
  2. 【請求項2】開口を有する塗装ケーシング内に前記塗装
    装置を収容し、前記ワーク移動装置はワークを前記開口
    を通過させて、前記支持装置から塗装装置近傍までの移
    動と、塗装装置近傍から支持装置までの移動をさせるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の塗装システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記開口に塗装装置による塗装期間の少な
    くとも一部の期間開口を閉とするスライド式あるいは回
    動式の開閉扉を設け、この可動する開閉扉の支持部を、
    開口の上方を除く側方あるいは下方に配置し、開閉扉の
    開閉駆動部材を、開口が開となる状態で、開口の上方を
    除く側方あるいは下方となる位置となるように配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の塗装システム。
  4. 【請求項4】前記ワークは金属製とし、 前記塗装装置から吹き出される塗料とワークとの間に高
    圧な電圧差を付与する高電圧発生装置を設け、 ワークが固定される金属製の保持治具に下方に伸びる足
    部を設け、 前記移動装置に上方に伸びる金属製の支柱部を設け、前
    記足部の先端部に上部が閉じ下方が開いたパイプ状部を
    設け、前記支柱部の先端部をパイプ状部内に収納可能と
    する棒状あるいはパイプ状とし、パイプ状部内において
    足部を接触支持する支持部を支柱部に設け前記高電圧発
    生装置の一方の電極を支持部に導通し、他方の電極を塗
    装装置内の塗料に導電するようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の塗装シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記支柱部と前記足部との間の円周方向の
    位置決めを設けたことを特徴とする請求項4に記載の塗
    装システム。
  6. 【請求項6】前記支持装置に上方に伸びる第2の支柱部
    を設け、この第2の支柱部の先端部の形状を、前記ワー
    ク移動装置の支柱部の先端部の形状と同様に形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の塗装システム。
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