JPH10245283A - 施釉設備 - Google Patents

施釉設備

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JPH10245283A
JPH10245283A JP9052992A JP5299297A JPH10245283A JP H10245283 A JPH10245283 A JP H10245283A JP 9052992 A JP9052992 A JP 9052992A JP 5299297 A JP5299297 A JP 5299297A JP H10245283 A JPH10245283 A JP H10245283A
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Japan
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glazing
glaze
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article
glazed
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JP9052992A
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Inventor
Yuichiro Aihara
祐一郎 相原
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施釉設備の構成を簡単にし、サイクルタイムを
損なうことなく、多品種に対応できるようにする。ま
た、釉薬の回収率を高める。 【解決手段】施釉対象物品を載せたパレットを、供給コ
ンベア2で供給位置2aまで送給し、移載装置40のリ
フト60でこの物品を取り上げ、ターンテーブル11上
に対称に配設したろくろ装置12上へ移載する。ターン
テーブル11を回転させ、物品を載せたろくろ装置12
を施釉ブース30内へ搬入する。施釉工程の間、空パレ
ットを中間コンベア3の排出位置3aへ転送すると共
に、次の物品を空のろくろ装置12へ移載する。施釉完
了後、再びターンテーブル11を回転させて、ろくろ装
置12を施釉ブース30から搬出し、移載装置40で施
釉した素地を中間コンベア3の排出位置3aへ移載す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛生陶器などの製
造に利用される施釉設備に関し、簡単な構成で施釉工程
のサイクルタイムを損なうことなく多品種の生産に対応
し得るようにすることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】洗面器,便器,タンク等の衛生陶器製品
の製造における施釉工程を、釉薬を塗布又は噴霧する施
釉ロボットを配設した施釉ブース内で行う場合がある。
【0003】施釉ロボットを配設した施釉ブース内への
物品の出し入れは、従来、施釉対象物品をクランプ機構
で挟んで施釉ブース内へ移動させる手段や、施釉対象物
品を載せたパレットごと施釉ブース内へ搬入するという
手段が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クランプ機構による移
動手段は、物品の大小や形状変化に対応させるのが難し
いうえに、設備が比較的高価になるという欠点を有して
いる。一方、物品を載せたパレットごと施釉ブース内へ
搬入する手段は、パレットに釉薬が付着するのでパレッ
トを洗浄する必要があり、このため、釉薬の回収効率が
低くなるうえに廃水量が増えるという問題を抱えてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の施釉工
程における前記問題点に鑑み、構成が簡単なこと、設置
のための必要面積が少なくて済むこと、サイクルタイム
を損なわないこと、多品種への対応が容易であること、
移動時の素地に対する影響が小さいこと、釉薬の回収効
率が良いこと、等を目的として創案された施釉設備であ
る。
【0006】かかる目的達成のため、本発明が採用する
施釉設備の特徴とするところは、施釉対象物品を所定の
供給位置へ送給する機能と施釉後の物品を所定の排出位
置から排出する機能とを有する搬送装置、物品載置部と
当該物品載置部の自転機構とから成るろくろ装置が配設
され当該ろくろ装置を物品の移載位置と施釉位置との間
で回転移動させる回転装置、前記施釉位置にある施釉対
象物品に対し施釉処理を行う施釉装置、施釉対象物品を
前記搬送装置の供給位置から前記回転装置上の移載位置
へ移載する機能と施釉後の物品を前記移載位置から前記
搬送装置の排出位置へ移載する機能とを有する移載装置
から構成されることにある。
【0007】上記施釉設備において、搬送装置における
供給位置及び排出位置と、回転装置における移載位置と
が、ほぼ一直線となるように配列する構成を採用し得
る。
【0008】さらに前記移載装置について、施釉対象物
品の底面を支持する受載部を平行に列設された複数の支
持部材から成るフォーク形態に構成し、前記搬送装置上
により搬送される物品載置用のパレットの表面、及び、
前記回転装置のろくろ装置における物品載置部に、前記
移載装置のフォーク状受載部を通過させ得る溝を形成す
る構成を採用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図7に、本発明に係る施
釉設備Sの一実施形態を例示する。この施釉設備Sは、
衛生陶器素地(以下、単に「素地」と言う)施釉対象物
品とするものであって、素地を所定の供給位置2aへ送
給する機能と施釉後の素地を所定の排出位置3aから排
出する機能とを有する搬送装置1、自転機構を有するろ
くろ装置12を公転移動させる回転装置10、施釉ブー
ス30と施釉ロボット(図示せず)とから成る施釉装
置、及び、素地を前記搬送装置1と回転装置10との間
で移載する移載装置40を主たる構成要素としている。
【0010】図1に示すように、搬送装置1に近接し
て、釉薬回収用の受けパンUが設置され、該受けパンU
内に回転装置10が設けられている。そして回転装置1
0の後半部を覆うように施釉ブース30が設置され、ま
た回転装置10を取り囲むように立設したフレームFに
移載装置40が取り付けられている。
【0011】以下、各構成要素の詳細について説明した
のち、本発明に係る施釉設備による施釉工程を説明する
こととする。
【0012】〔搬送装置〕搬送装置1は、ローラーコン
ベアやベルトコンベア等からなり、図示する例では、素
地をパレットに載せた状態で所定の供給位置2aへ送給
する供給コンベア2、供給コンベア2から空のパレット
が施釉した素地の排出位置3aへ移送され施釉後の素地
を載置したパレットを移動させる中間コンベア3、施釉
後の素地を載置したパレットを中間コンベア3から移載
されたのち所定の箇所へ排出する排出コンベア4の3つ
の部分から成っている。
【0013】〔回転装置〕回転装置10は、図2に示す
ように、据付床面G上にフレームFで支えられた釉薬回
収用の受けパンU内に設けられ、円盤形のターンテーブ
ル11の円周近くに、素地を載置させる一組のろくろ装
置12,12を対称に取り付けて成るものである。なお
図示の状態において、一方のろくろ装置12の位置が素
地の移載位置、他方のろくろ装置12の位置が施釉位置
となっている。
【0014】ターンテーブル11は、その下面が、中央
の回転軸17と円周近くに配したキャスター20,20
とで回転可能に支持されている。回転軸17は、前記受
けパンUの下面に配置したモーター18の駆動軸と、プ
ーリー,歯付きベルト19等により、動力伝達可能に接
続されている。
【0015】ろくろ装置12は、素地を載置するための
載置板13と、ターンテーブル11上でこの載置板13
の中心部を回転可能に支持する自転軸15とから成る。
載置板13上面の載置部13aには、複数の凸条14を
立設して溝を形成する。溝の個数、形成間隔及び寸法
は、パレットに形成される溝と同等とすることが望まし
い。自転軸15の下端部はターンテーブル11の下面に
突出し、後述する回転駆動装置とのカップリング部16
が備えられている。
【0016】前記受けパンUの下面側に配置される回転
駆動装置は、ろくろ装置12の自転軸15に回転駆動力
を与えるモーター21と、モーター21の駆動軸22を
軸方向に昇降させる機構とを備え、ろくろ装置12が所
定の施釉位置に有るとき、自転軸15とモーター16の
駆動軸22とが動力伝達可能に接続されるように構成さ
れている。
【0017】かかる構成により、ターンテーブル11を
回転させることにより、ろくろ装置12,12が公転
し、施釉位置においては、ろくろ装置12が前記回転駆
動装置により、自転軸15を中心に自転することができ
る。
【0018】なお、ターンテーブル11の回転軸15や
ろくろ装置12の自転軸15を釉薬の付着から保護する
ため、これらは、受けパンUの底面に立設された円筒形
の隔壁23とターンテーブル11の下面に垂設された円
筒形のガード24とで囲まれた空間内に収納されてい
る。また釉薬回収用の前記受けパンUは、底面に流れ勾
配が付与され、最下部の適所に排出口dが設けられてい
る。
【0019】〔施釉装置〕図4及び図5は、施釉装置の
施釉ブース30を示すものであって、前記ターンテーブ
ル11の上面半分を覆うように立設されている。この施
釉ブース30は、ターンテーブル11のほぼ中心上を通
る前面壁31、前面壁31の両側端部に連設した側壁3
2,32、及び、天井39から成り、後方と底面は開放
している。前面壁31の下端はターンテーブル11の上
面にほぼ接するように設定され、側壁32の下端はター
ンテーブル11のほぼ下面の位置まで伸びている。
【0020】側壁32下半部の前方側約3分の2と前面
壁31の一部33aとは、前後方向に可動の扉33にな
されている。この扉33は、施釉前の素地を載せたろく
ろ装置12を施釉ブース30内へ搬入する際及び施釉後
に施釉ブース30から搬出する際に開閉される。本例で
は、側壁32における扉33の部分を、レール37,3
8で上下が支持され且つ互いに係合関係を持つ3つの面
部材33b,33c,33dで構成した3段伸縮構造を
有している。最前部の面部材33bは、前面壁31の一
部33aと一体的に連結されており、また連結部材36
を介して駆動シリンダ35と接続されている。
【0021】該駆動シリンダ35で最前部の面部材33
a,33bを進退移動させることにより、素地を載せた
ろくろ装置12の搬出入が可能な開口を施釉ブース30
に形成したり、これを閉止したりすることができる。ろ
くろ装置12の出入りを可能にする扉33の寸法及び移
動距離は、回転装置10のターンテーブル11を回転さ
せたときのろくろ装置12の移動軌跡に基づいて決めら
れる。すなわち、ろくろ装置12は、図4の(A)に二
点鎖線で示す内外の円で囲まれた領域を移動する。従っ
て、この領域を遮らないように扉33の寸法及び移動距
離を適当に決めればよい。
【0022】なお、前面壁31における扉33部分の下
端部には、スクレーパー34が設けられている。施釉工
程の終了後、扉33を後方移動させて開く際に、このス
クレーパー34がターンテーブル11の表面上を摺動
し、付着した釉薬を受けパンU(図2参照)内へ掻き落
とす。
【0023】〔移載装置〕移載装置40は、回転装置1
0のほぼ中央部から前方へ水平に張り出すように設けら
れるものであって、図6及び図7に示すとおり、長方形
に枠組みされた支持フレーム41と、支持フレーム41
の長手方向に沿って前後移動すると共に、素地を持ち上
げ又は所定箇所へ載置するピックアップ機構50とを主
たる構成としている。
【0024】支持フレーム41は、中間部適所及び後端
部が、回転装置10の周囲に設けたフレームF(図1参
照)へ固定したブラケット48により支持されている。
支持フレーム41における長手方向の枠部41a,41
aの上面には凸条42,42が突設されている。またス
クリューバー43が、短方向の枠部41b,41bの中
央位置に両端を回転可能に支持されている。該スクリュ
ーバー43は、後端部に取着したプーリー44と歯付き
ベルト45などを介して、適所に設置したモーター46
の駆動軸47と接続されており、このモーター46によ
って回転駆動されるように構成されている。
【0025】ピックアップ機構50は、支持フレーム4
1の上面に支持される側面視L形のブラケット51の下
面に、エアーシリンダ66や油圧シリンダなどによっ
て、リフト60を昇降可能に支持して成る。
【0026】ブラケット51は、水平部52の下面両端
部に、支持フレーム41上面の凸条42へ摺動可能に嵌
装されるスライダー53が設けられ、また下面中央部に
は、前述のエアーシリンダ66等と共に、前記スクリュ
ーバー43と螺合するナット57部が設けられている。
水平部52に連設される垂下部54の下端部には、エア
ーシリンダ55等(本例ではツインロッド式のシリンダ
を用いている)を介してスクレーパー56が昇降可能に
設けられている。
【0027】リフト60は、前記ブラケット51に取り
付けたエアーシリンダ66のロッド67等に接続される
上面部61、前記ブラケット51の垂下部54の前面に
配置される立面部62、複数の支持部材64を平行に連
設して成るフォーク状形態の受載部63から成る。立面
部62の背面と、前記ブラケット垂下部54の前面との
間にはスライダブロック65が介設され、昇降動作を円
滑化している。
【0028】前述の如く構成された移載装置40は、適
所に設けたモーター46でスクリューバー43を回転駆
動することにより、これと螺合するナット部57を固定
したブラケット51を、前後に移動させることができ
る。従って、モーター46の回転量・回転速度を制御す
ることにより、リフト60を前後方向の所望位置へ所望
速度で移動させ又は停止させることが可能である。また
ブラケット51に設けたエアーシリンダ66等を駆動す
ることにより、リフト60を昇降させることができる。
従って、ロッド67の突出量を制御することにより、リ
フト60を所望の高さ位置へ昇降させ又は停止させるこ
とが可能である。
【0029】なお、ブラケット51の下端にエアーシリ
ンダ55等を介して取り付けられるスクレーパー56
は、これを下降させたときに、ろくろ装置12と載置板
13の表面に接するように設定されている。
【0030】〔パレット〕施釉対象である素地が載置さ
れるパレットの表面には、複数の溝を形成しておく。こ
の溝の個数、形成間隔及び寸法は、移載装置40におけ
るリフト60の受載部63が備えているフォーク形態に
対応するものとする。すなわち、フォークを構成する支
持部材64を全て、この溝内へ挿入し得るように設定す
る。また先に述べたように、パレットの溝とろくろ装置
12における載置板13の溝とは、同等の形態とされ
る。
【0031】なお、素地を載置するパレットは常に特定
されるようにすると共に、パレットに適当な記憶装置を
付設しておくことで、当該素地に関する情報(品番・色
番・経歴等)を伝達したり蓄積したりすることが容易と
なる。これにより、特に他品種生産時における製造工程
の管理が簡単且つ確実になる。
【0032】〔レイアウト〕本発明に係る施釉設備は、
各構成要素が説明する如き構造を備えている外に、各構
成要素の配置にも特色を有している。すなわち、図1及
び図8の(A)に示すように、移載装置40により素地
QをパレットPから取り上げる供給コンベア2上の位置
(供給位置2a)と、施釉後の素地を移載装置40によ
りパレットP上へ戻す中間コンベア上の位置(排出位置
3a)と、施釉対象の素地Qを移載装置40によりろく
ろ装置12上へ載置する回転装置10上の位置(移載位
置)とが、ほぼ一直線に並ぶように設定されている。そ
して移載装置40のリフト60が、上記供給位置2aか
ら移載位置までを直線的に往復移動するように構成され
ている。なお、施釉後の素地を移載装置40でろくろ装
置12から取り上げる位置は、上記移載位置と共通であ
る。
【0033】さらに、パレットPの上面に形成される溝
と、ろくろ装置12の載置板13表面の溝と、移載装置
40のリフト60におけるフォークとを同一ピッチで且
つ同一直線上となるように設定することにより、リフト
60をあまり持ち上げることなく、前後方向に移動させ
ることが可能となる。これは、サイクルタイムの短縮化
に貢献する。
【0034】〔施釉工程〕以上説明する如く構成された
本発明に係る施釉設備による施釉工程の手順を、図8乃
至図12を用いて説明する。各図は、施釉設備を平面視
した状態の概略図であり、説明に必要な部材以外は省略
してある。
【0035】(初期状態:図8(A))施釉対象となる
素地Qを載置したパレットPが、供給コンベア2によっ
て供給位置まで送給される。
【0036】(工程1:図8(B))素地Qが供給位置
2aに位置決めされたならば、供給コンベア2を一時停
止させたのち、移載装置40のリフトを素地Qへ向かっ
て前進させ、リフト60のフォーク形の受載部をパレッ
トPの溝へ差し込んで素地Qを持ち上げる。
【0037】(工程2:図8(C))パレットPから素
地Qを持ち上げたならば、リフト60を回転装置10に
おける移載位置まで後退させ、素地Qをろくろ装置12
の載置板13上に移載したのち、リフト60をさらに後
退させて素地Qの下側から引き抜く。この工程と同時ま
たは前後させて、施釉ブース30の扉33を後退させ、
搬入口30a及び搬出口30bを開放する。
【0038】(工程3:図9(A))回転装置10のタ
ーンテーブル11を180度回転させ、ろくろ装置12
に載置した素地Qを、施釉ブース30内へ搬入する。ま
た、素地Qが移載されて空になったパレットPを、中間
コンベア3の排出位置3aへ移動させると共に、次に施
釉対象となる素地Qを載置したパレットPを、供給コン
ベア2の供給位置2aまで移動させる。
【0039】(工程4:図9(B))施釉ブース30の
扉33を前進させて搬出入口を閉止したのち、施釉ロボ
ット70で釉薬を素地Qに噴霧して施釉を行う。このと
き、ろくろ装置12の自転機構により載置板13を回転
させる。素地Qの施釉を行っている間、移載装置40の
リフト60を再び前進させ、供給コンベア2の供給位置
2aに在る次の施釉対象の素地Qを取り上げる。
【0040】(工程5:図9(C))前記工程2と同様
にして、次の施釉対象の素地Qを、ろくろ装置12の載
置板13上へ移載する。なお、リフト60が前進後退す
る途中で、中間コンベア3の排出位置3aにある空パレ
ットPを通過するが、パレットPの溝の位置と、リフト
60の受載部63におけるフォーク形態とを一致させて
いるので、リフト60の進退に支障を生じさせるおそれ
がない。
【0041】(工程6:図10(A))先の素地Qに対
する施釉が完了したならば、施釉ブース30の扉33を
後退させ、搬出入口30a,30bを開放する。このと
き、扉33の前面壁部分の下端に取り付けたスクレーパ
ー34がターンテーブル11の上面を摺動して付着した
釉薬を掻き採り、釉薬回収用の受けパンU内へ落下させ
る。
【0042】(工程7:図10(B))ターンテーブル
11を180度回転させ、施釉完了した素地Qを移載位
置へ移動させると同時に、次の施釉対象の素地Qを施釉
ブース30内へ搬入する。
【0043】(工程8:図10(C))施釉ブース30
の扉33を閉め、次の素地Qに対する施釉を開始する。
施釉を完了した素地Qは、移載装置40のリフト60に
より、ろくろ装置12上から中間コンベア3の排出位置
3aに移動させた元のパレットP上へ移載される。この
とき、移載装置40のピックアップ機構50に取り付け
たスクレーパー56(図6及び図7参照)が、ろくろ装
置12の載置板13の上面を擦過し、付着している釉薬
を受けパンU内へ掻き落とす。
【0044】(工程9:図11(A))施釉した素地Q
を載置したパレットPを、中間コンベア3により、排出
位置3aから、排出コンベア4への移動が可能な位置ま
で移動させる。
【0045】(工程10:図11(B))施釉した素地
Qを載置したパレットPは、中間コンベア3から排出コ
ンベア4へ移動させ、所定箇所へ排出する。しかるの
ち、施釉中にある素地Qが載置されていたパレットP
を、供給コンベア2の供給位置2aから、中間コンベア
3の排出位置3aへ移動させると同時に、さらに次の施
釉対象となる素地Qを載せたパレットPを、供給コンベ
ア2の供給位置2aまで移動させる。
【0046】(工程11〜14:図11(C)・図12
(A)〜(C))後続の工程11〜14は、前述の工程
5〜8に準じて行われる。すなわち、さらに次の施釉対
象の素地Qを、供給位置2aからろくろ装置12の載置
板13上へ移載し、施釉ブース30の搬出入口30a,
30bを開放してターンテーブル11を180度回転さ
せ、施釉完了した素地Qとさらに次の施釉対象の素地Q
とを入れ替えたのち、施釉の実行中に、施釉完了した素
地Qを、ろくろ装置12から中間コンベア3の排出位置
3aへ移動させる。
【0047】以上述べた工程を反復することにより、施
釉工程を連続的に実行することができる。また施釉作業
を終了する場合は、素地の排出のみを行う。
【0048】なお、施釉工程中にターンテーブル11表
面及びろくろ装置12の載置板13表面に付着した釉薬
は、施釉ブース30の扉33と移載装置40のピックア
ップ機構50とに付設したスクレーパー34,56によ
って、受けパンU内へ掻き落とされて集められたのち、
排出口dから回収される。
【0049】〔その他の実施形態〕図13は、本発明に
係る施釉設備の異なるレイアウトを示すものである。こ
の実施形態は、供給コンベア2及び排出コンベア4を、
それぞれの搬送方向が互いに平行で、且つ、移載装置4
0のリフト60の進退方向に対し垂直となるように配置
したものである。但し、パレットPに載置した素地Qを
移載装置40のリフト60で取り上げる供給コンベア2
上の供給位置2aと、施釉後の素地QをパレットPに戻
す排出コンベア4上の排出位置3aと、ろくろ装置12
への素地Qの受け渡しが行われる回転装置10上の移載
位置とが、ほぼ一直線上に並ぶように構成されている点
は、前記実施形態と同様である。
【0050】この実施形態は、施釉設備に対する素地の
搬送方向が前記実施形態とは異なる場合に適用される。
なお本実施形態では、中間コンベアが省略される。
【0051】本発明のさらに異なる実施形態を、図14
に示す。この実施形態の施釉設備Sは、回転装置10の
ターンテーブル11に4個のろくろ装置12,12,…
を等分に配置し、図面の上方に描いた供給コンベア2
と、下方の排出コンベア4と、一組の対称に配置したろ
くろ装置12,12とが、ほぼ一直線上に並ぶように構
成したものである。移載装置40は、独立して又は連動
して作動する2個のリフト60(A),60(B)を備
えるものとし、各リフト60(A)(B)が、供給コン
ベア2・排出コンベア4及びろくろ装置12,12が形
成する直線に沿って進退移動するように構成されてい
る。そして、一方のリフト60(A)が供給コンベア2
からろくろ装置12への素地Q(施釉前)の搬入専用、
他方のリフト60(B)がろくろ装置12から排出コン
ベア4への素地Q(施釉後)の搬出専用とされている。
【0052】当該施釉設備Sによる施釉工程の概略は、
以下のとおりである。はじめに移載装置40の搬入専用
リフト60(A)で、供給コンベア2により送給される
素地QをパレットPから持ち上げて、ろくろ装置12の
載置板13上へ移載する。次に、回転装置10のターン
テーブル11を本例では90度回転させ、素地Qを施釉
ブース30内へ搬入し施釉を行う。この間、空になった
パレットPを、受けパンUの外側に設けた移送コンベア
5で、排出コンベア4まで転送する。また前記搬入専用
リフト60(A)で、次の素地Qをろくろ装置12へ移
載しておく。施釉が完了したならば、ターンテーブル1
1をさらに90度回転させて、施釉ブース30から施釉
された素地Qを搬出する。このとき同時に、次の施釉対
象素地Qが、施釉ブース30内へ搬入される。施釉した
素地Qは、移載装置40の搬出専用リフト60(B)に
より、ろくろ装置12から排出コンベア4の排出位置へ
転送されている元のパレットP上へ移載されたのち、所
定箇所へ搬出される。
【0053】本発明の実施形態は、前述のものに限定さ
れることなく、種々の応用・変更を加えることを妨げな
い。例えば、施釉対象となる素地の寸法や形状の変更が
あまり起こらない製造条件であれば、移載装置として、
フォーク形態のリフトで素地を持ち上げる構造に代え、
素地をクランプで持ち上げる機構を採用することも可能
である。
【0054】さらに、本発明に係る施釉設備を複数並設
し、それらをコンベアで連絡することにより、多品番・
多色対応の施釉ラインを構築することも容易である。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る施釉設備は、簡単な構造で
あり、一つの移載装置で施釉対象物品の搬入・搬出を行
えるから、狭いスペースでも設置が可能である。
【0056】施釉対象物品をパレット等からろくろ装置
へ移載してから施釉を行うから、パレット等を洗浄する
必要がなくなる。施釉によって釉薬が付着するのは、回
転装置とろくろ装置とであるから、これらに付着した釉
薬を回収する手段(スクレーパー等)を付設するだけ
で、効率良く釉薬を回収することが可能となる。従って
釉薬の損失量が少なくなり、回収率を高めることができ
る。またパレットの洗浄により生ずる廃水の量も格段に
減少する。
【0057】ろくろ装置に自転機構を備えたので、施釉
時に素地を自転させることができ、依って、むらの無い
均一な施釉が可能である。
【0058】施釉対象物品の供給位置と、施釉後の物品
の排出位置と、回転装置における移載位置とを一直線上
に配列することにより、サイクルタイムが短くなり、そ
の結果、能率の良い施釉工程を連続して実行することが
できる。また、施釉対象物品の移動方向がほぼ直線上と
なるから、移動速度を高めても、当該物品に対し悪影響
を及ぼすおそれがない。
【0059】さらに、施釉対象物品を持ち上げる受載部
の構造をフォーク形態とし、物品載置用パレットの表面
と、ろくろ装置における物品載置部とに、上記フォーク
状受載部を通過させる溝を形成することにより、移載装
置による物品の移動を迅速に行うことができる。依っ
て、サイクルタイムを損なうことなく、多品種に対応す
ることが容易な移載装置の構造を採用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施釉設備の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】本発明に係る施釉設備における回転装置の一実
施形態を示すものであって、図(A)は平面図、図
(B)は側面断面図である。
【図3】本発明に係る施釉設備における回転装置を構成
するろくろ装置の一実施形態を示す要部の正面図であ
る。
【図4】本発明に係る施釉設備における施釉装置の一実
施形態を示すものであって、図(A)は施釉ブースの平
面断面図、図(B)は施釉ブースの側面図である。
【図5】本発明に係る施釉設備における施釉装置の一実
施形態を示すものであって、施釉ブースの正面図であ
る。
【図6】本発明に係る施釉設備における移載装置の一実
施形態を示すものであって、図(A)は平面図、図
(B)は側面図である。
【図7】本発明に係る施釉設備における移載装置の一実
施形態を示す正面図である。
【図8】本発明に係る施釉設備による施釉工程の概略を
説明するためのものであって、図(A)は初期状態、図
(B)は工程1、図(C)は工程2をそれぞれ示す平面
図である。
【図9】本発明に係る施釉設備による施釉工程の概略を
説明するためのものであって、図(A)は工程3、図
(B)は工程4、図(C)は工程5をそれぞれ示す平面
図である。
【図10】本発明に係る施釉設備による施釉工程の概略
を説明するためのものであって、図(A)は工程6、図
(B)は工程7、図(C)は工程8をそれぞれ示す平面
図である。
【図11】本発明に係る施釉設備による施釉工程の概略
を説明するためのものであって、図(A)は工程9、図
(B)は工程10、図(C)は工程11をそれぞれ示す
平面図である。
【図12】本発明に係る施釉設備による施釉工程の概略
を説明するためのものであって、図(A)は工程12、
図(B)は工程13、図(C)は工程14をそれぞれ示
す平面図である。
【図13】本発明に係る施釉設備の異なる実施形態を示
す平面図である。
【図14】本発明に係る施釉設備のさらに異なる実施形
態を示す平面図である。
【符号の説明】
S 施釉設備 P パレット Q 素地 U 受けパン 1 搬送装置 2 供給コンベア 2a 供給位置 3 中間コンベア 3a 排出位置 4 排出コンベア 10 回転装置 11 ターンテーブル 12 ろくろ装置 13 載置板 15 自転軸 17 回転軸 30 施釉ブース 33 扉 34 スクレーパー 40 移載装置 41 支持フレーム 50 ピックアップ機構 56 スクレーパー 60 リフト 63 受載部 64 支持部材 70 施釉ロボット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】施釉対象物品を所定の供給位置へ送給する
    機能と施釉後の物品を所定の排出位置から排出する機能
    とを有する搬送装置、物品載置部と当該物品載置部の自
    転機構とから成るろくろ装置が配設され当該ろくろ装置
    を物品の移載位置と施釉位置との間で回転移動させる回
    転装置、前記施釉位置にある施釉対象物品に対し施釉処
    理を行う施釉装置、施釉対象物品を前記搬送装置の供給
    位置から前記回転装置上の移載位置へ移載する機能と施
    釉後の物品を前記移載位置から前記搬送装置の排出位置
    へ移載する機能とを有する移載装置から構成されること
    を特徴とする施釉設備。
  2. 【請求項2】前記搬送装置における供給位置及び排出位
    置と、前記回転装置における移載位置とが、ほぼ一直線
    となるように配列されている請求項1に記載の施釉設
    備。
  3. 【請求項3】前記移載装置は、施釉対象物品の底面を支
    持する受載部が、平行に列設された複数の支持部材から
    成るフォーク形態に構成され、前記搬送装置上により搬
    送される物品載置用のパレットの表面、及び、前記回転
    装置のろくろ装置における物品載置部に、前記移載装置
    のフォーク状受載部を通過させ得る溝が形成されている
    請求項2に記載の施釉設備。
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