JP2002035460A - 糸結び方法及びその装置 - Google Patents

糸結び方法及びその装置

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JP2002035460A
JP2002035460A JP2000228584A JP2000228584A JP2002035460A JP 2002035460 A JP2002035460 A JP 2002035460A JP 2000228584 A JP2000228584 A JP 2000228584A JP 2000228584 A JP2000228584 A JP 2000228584A JP 2002035460 A JP2002035460 A JP 2002035460A
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loop
thread
hook
knitting needle
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Hiroshi Kitazawa
宏 北沢
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業終了の第1糸1aを切断した終端部と、
次の作業の第2糸1bの始端部とをしっかりと糸結びす
る。 【解決手段】 第1糸1aをその終端部axを保持しな
がら第1ループ110を作り、該第1ループ110に連
なる第1糸1aを第1糸ループ110に通して第2ルー
プ111を作り、この第2ループ111に第2糸1bの
始端部byを通し、次いで、前記第2ループ111を前
記第1ループ110内に引き抜くことにより、第2糸1
bの始端部byを第1糸1aの第1ループ110にて結
ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機、編み機、糸
巻機、刺繍ミシン等の各種繊維機械にて使用される糸結
びの方法及び糸結び装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から2つの糸をその糸端部分で結ぶ
ための糸結び装置は種々開発されており、例えば、特開
平5−31544号公報では、かせ巻機における2本の
ひびろ糸の糸端を「丸結び」する装置が開示されてい
る。即ち、ひびろ取りを終えた2本のひびろ糸の糸端を
エアによる糸導入パイプにより吸引され、そのパイプ内
には、糸結びに必要な、2ツのフックを有し、一方の第
1フックは回転自在且つ上下移動可能なリングに取付け
られ、該リングの内径側に配置されたループ形成筒内に
第2フックが上下移動可能に配置されている。また、ル
ープ形成筒の上端の一側には糸引掛角部が設けられてい
る。前記リングを挟んで前後一対の糸案内とその外側に
前後一対のチャッキング装置とが直線状にて配置され、
糸進入側の糸案内とチャッキング装置との間に引き締め
レバーが配置されている。また前記他方のチャッキング
装置の外側に糸カッターが配置され、それらの外側に前
後一対の糸引込み用U型リングが配置されている。
【0003】前記の構成において、吸引された糸端は前
記前後2箇所の糸引込み用U型リングの内を通る。そし
て、この前後2箇所の糸引込み用U型リングを下方移動
させると、その間に配置された一対のチャッキング装置
で両糸端が直線状にて挟持され、両端の糸案内により、
2本の糸端は第1フックに引き込まれ、両チャッキング
装置に挟持される。糸端の不要端を糸切り装置により切
断した後、第1フックに引き込まれた糸端はリングの回
転と第1フックの上移動とにより、ループ形成筒の回り
に巻回される。糸引掛角部の通過後に第2フックが上移
動にて糸端を引っ掛けて下方移動する。これと関連して
糸抜きレバーが上移動し、前側チャッキング装置から糸
端を抜き、該糸端の後端を開放すると引き締めレバーが
下移動して前記糸引掛角部における結び輪の引き締めを
行い。結び目が形成されるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この結
び目はきわめて緩く、解け易いという問題があった。
【0005】他方、特開昭53−18612号公報にお
ける、ウイバースノット(結び)形成方法では、走行中
の第1糸と第2糸とを張力が付与された状態で平行状に
配置したまま、両糸の中途部同士を結ぶものであって、
刺繍ミシンの場合の糸交換(異なる色の糸に変換)時の
ように、第1糸の終端と第2糸の始端はそれぞれフリー
状態である場合にそれらの端部同士を結ぶことができな
いという問題があった。
【0006】本発明は、前記従来の諸問題を解決すべく
なされたものであって、メリヤス針を使用することによ
り、しっかりとした結び目のウイバースノットの糸結び
方法及び糸結び装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】目的を達成するため、請
求項1に記載の発明の糸結び方法は、第1糸をその終端
部を保持しながら第1ループを作り、該第1ループに連
なる第1糸を第1糸ループに通して第2ループを作り、
この第2ループに第2糸の始端部を通し、次いで、前記
第2ループを前記第1ループ内に引き抜くことにより、
第2糸の始端部を第1糸の第1ループにて結ぶことを特
徴とするものである。
【0008】そして、第2請求項に記載の発明は、請求
項1に記載の(方法の)発明において、終端部を保持し
た第1糸をメリヤス針の先端のフックに略1回巻回して
第1ループを作る工程と、次いで、第1ループを、前記
フックから開いたべらに対してべら越しさせて針柄に配
置し、前記開いたべらの内側に第1糸の前記第1ループ
に連なる中途部を配置する工程と、前記第1ループを前
記フックから抜き越えさせると共に前記連なる中途部を
第1ループに通して前記フック箇所で第2ループを作る
工程と、さらに、メリヤス針を前進させて第2ループを
べら越えさせて針柄方向に移動させる工程と、次いで始
端部を保持した第2糸を前記フックに供給する工程と、
次いで前記第2ループを前記フックから抜き越えさせ
て、該第2ループ内に第2糸を通す工程と、次いで、前
記第2ループ及び第1ループを縮める工程とにより、第
1ループ内に第2糸の始端部を止まらせて糸結びするよ
うに構成されているものである。
【0009】他方、請求項3に記載の発明の糸結び装置
は、第1糸の終端部を保持する第1糸保持部材と、先端
にフックを備え、該フックに対して開閉回動するように
針柄に基端が枢着されたべらを有するメリヤス針と、前
記メリヤス針の針柄の外周に摺接して前記軸線方向に移
動可能な第1ループ制御手段と、第2糸の始端部を保持
し、且つ該第2糸の始端部をメリヤス針のフックに接近
するように配置位置が変更可能な第2糸保持部材とを備
え、前記メリヤス針を軸線回りに回動させてその先端の
フックに第1糸を略1回巻回して第1ループを作り、次
いで、メリヤス針を前進させて、第1ループをフックか
ら開いたべらに対してべら越しさせて針柄に配置し、前
記開いたべらの内側に第1糸の前記第1ループに連なる
中途部を配置した後、前記第1ループ制御手段と前記メ
リヤス針との相対移動により、前記第1ループを前記フ
ックから抜き越えさせると共に前記連なる中途部を第1
ループに通して前記フック箇所で第2ループを作った
後、該第2ループをべら越しさせて針柄方向に移動さ
せ、次いで、前記第2糸保持部材にて始端部を保持した
第2糸を前記フックに供給し、次いで、前記メリヤス針
と第1ループ制御手段とを協働させて、前記第2ループ
を前記フックから抜き越えさせて第2ループ内に第2糸
を通した後、前記第2ループ及び第1ループを縮めて、
第1ループ内に第2糸の始端部を止まらせて糸結びする
ように構成した連動機構を備えたものである。
【0010】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の糸結び装置において、前記メリヤス針を所定
の向きに回動させたときのみ、前記べらがフックから離
れて開くようにする磁石部材を配置したものである。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の糸結び装置において、前記連動機構は、前記開
いたべらの内側に前記第1糸の前記第1ループに連なる
中途部を配置するのに際して、当該開いたべらを第1ル
ープにおける糸の交差部から離れた位相に配置し、べら
押え体にて前記べらを開いた状態に保持させたまま開い
たべらの先端が第1ループに連なる中途部を通過するま
でメリヤス針を後退させた後、前記べらが前記第1ルー
プの交差部に接近するようにメリヤス針を回動させるも
のである。
【0012】さらに、請求項6に記載の発明は、請求項
3乃至請求項5のいずれかに記載の糸結び装置におい
て、前記メリヤス針の針柄の外周には、その軸線に沿っ
て長手の案内溝を凹み形成し、該案内溝内に沿って前進
する第1ループ制御手段における先端部が、前記第1ル
ープに係合し得るように構成されているものである。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項3乃至請
求項6のいずれかに記載の糸結び装置において、前記第
1糸の前記第1ループ及び第2ループを形成するための
糸量を確保し、且つ前記フックに形成された第2ループ
のループ径を縮めるために、第1糸の中途部を屈曲させ
る糸量制御手段を備えたものである。
【0014】そして、請求項8に記載の発明は、請求項
3乃至請求項7のいずれかに記載の糸結び装置におい
て、前記第1糸保持部材及び第2糸保持部材は、それぞ
れの糸の端部を保持しまたは開放するように構成され、
且つ糸を前記フックに供給する位置と供給しない位置と
に選択的に移動するように前記連動機構が作動するもの
である。
【0015】また、請求項9に記載の発明は、請求項3
乃至請求項8のいずれかに記載の糸結び装置において、
前記連動機構は、前記第2ループをべらから針柄方向に
抜き出す前に、第2糸をべらの回動軌跡内に位置すべ
く、第2糸保持部材を作動させるものである。
【0016】請求項10に記載の発明は、請求項3乃至
請求項9のいずれかに記載の糸結び装置において、前記
メリヤス針を前進させて前記第2ループをべら越しさせ
て針柄方向に移動させた後、前記第2糸保持部材にて始
端部を保持した第2糸を前記フックに供給し、次いで、
前記メリヤス針を後退させて前記第2ループにて前記開
いたべらを閉じた後、前記第2糸の始端部を第2糸保持
部材から開放しつつ、フックから抜き越えさせた第2ル
ープ内に第2糸を通し、次いで、前記第2ループ及び第
1ループを縮めて、第1ループ内に第2糸の始端部を止
まらせて糸結びするように前記連動機構が作動するもの
である。
【0017】請求項11に記載の発明は、請求項3乃至
請求項10のいずれかに記載の糸結び装置において、前
記メリヤス針から抜き出す第2ループ内に第2糸の始端
部を通し、且つ第2糸の始端部を第2糸押え手段にて拘
束するように構成したものである。
【0018】さらに、請求項12に記載の発明は、請求
項3乃至請求項11のいずれかに記載の糸結び装置にお
いて、前記第1糸保持手段は、第1糸の終端部を屈曲さ
せて挟持するように一対の外板と、該両外板の間に挿入
可能な内板とにより構成する一方、前記一対の外板のう
ちの一方の外板に摺接するカッターを配置し、前記一方
の外板には、第1糸の位置ずれを防止する規制部を備え
たものである。
【0019】
【発明の作用効果】上記のように、請求項1に記載の発
明の方法によれば、第1糸の終端部を拘束保持した状態
のまま、その近傍に2つのループを作り、そのうちの第
2ループ内に第2糸の始端部を通して、第1糸のループ
を縮めるだけで至極簡単にウイバース結びができるとい
う効果を奏する。
【0020】請求項2に記載の発明の方法によれば、終
端部を保持した第1糸に対して、フックとべらとを備え
たメリヤス針を操作して第1ループを形成した後、その
第1ループに対して第2ループを形成し、さらに、この
第2ループに第2糸の始端部を引き入れた状態で、第1
糸を引き締めることにより、前記ウイバース結びが形成
できるのであり、メリヤス針の使用により簡単に糸結び
ができるという効果を奏する。
【0021】そして、前記糸結びを実現する装置とし
て、請求項3に記載の発明の装置では上記の構成によ
り、連動機構の作動にて、第1糸保持部材にて終端部が
保持された第1糸の中途部に対して、前記メリヤス針を
軸線回りに回動させることで、メリヤス針の先端のフッ
クに第1糸を略1回巻回して第1ループを作ることがで
きる。そして、メリヤス針を前進させて、第1ループを
フックから開いたべらに対してべら越しさせて針柄に配
置し、前記開いたべらの内側に第1糸の前記第1ループ
に連なる中途部を配置した後、 前記第1ループ制御手
段と前記メリヤス針との相対移動により、前記第1ルー
プを前記フックから抜き越えさせると共に前記連なる中
途部を第1ループに通して前記フック箇所で第2ループ
を作ることができるのである。さらにその後、第2ルー
プをべら越しさせて針柄方向に移動させた後、第2糸保
持部材にて始端部を保持した第2糸を前記フックに供給
し、次いで、前記メリヤス針と第1ループ制御手段とを
協働させて、前記第2ループを前記フックから抜き越え
させて第2ループ内に第2糸を通した後、前記第2ルー
プ及び第1ループを縮めて、第1ループ内に第2糸の始
端部を止まらせて糸結びするのであるから、連動機構に
てメリヤス針と第1糸保持部材と第2糸保持部材と第1
ループ制御手段とを所定のタイミングにて動作させるだ
けで、確実に糸結びできるのである。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、糸結び装
置の所定位置に配置した磁石部材にて、前記メリヤス針
を所定の向きに回動させて近づいたべらを開かせるか
ら、回動自在で姿勢の不安定なべらの姿勢を一定に保つ
ことができ、第1ループの形成等を確実に実行できると
いう効果を奏する。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、前記連動
機構は、前記開いたべらの内側に前記第1糸の前記第1
ループに連なる中途部を配置するのに際して、当該開い
たべらを第1ループにおける糸の交差部から離れた位相
に配置し、べら押え体にて前記べらを開いた状態に保持
させたまま開いたべらの先端が第1ループに連なる中途
部を通過するまでメリヤス針を後退させた後、前記べら
が前記第1ループの交差部に接近するようにメリヤス針
を回動させるものであるから、その後の第2ループの形
成を確実にすることができるという効果を奏する。
【0024】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
前記メリヤス針の針柄の外周には、その軸線に沿って長
手の案内溝を凹み形成し、該案内溝内に沿って前進する
第1ループ制御手段における先端部が、前記第1ループ
に係合し得るように構成されているものであるから、後
に第1ループに対して第2ループを形成するに際して、
当該第1ループのループ径を確保することができると共
に、第1ループがメリヤス針の進退動に引きずられて移
動することがないので、所定の位置での糸結び作業を確
実に行えるという効果を奏する。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、前記第1
糸の前記第1ループ及び第2ループを形成するための糸
量を確保し、且つ前記フックに形成された第2ループの
ループ径を縮めるために、第1糸の中途部を屈曲させる
糸量制御手段を備えたものであり、これにより、第1糸
の終端部を第1糸保持部材にて位置拘束されていても、
糸結びに必要な糸量を簡単且つ各軸に確保することがで
きると共に、第2位とを第2ループに通した状態での糸
結びの最終段階の工程で、第2糸の結び抜けが発生しな
いという効果を奏する。
【0026】そして、請求項8に記載の発明によれば、
前記第1糸保持部材及び第2糸保持部材は、それぞれの
糸の端部を保持しまたは開放するように構成され、且つ
糸を前記フックに供給する位置と供給しない位置とに選
択的に移動するように前記連動機構が作動するものであ
るので、メリヤス針が各糸の軸線と交差する方向に進退
移動するとき、必要なときのみ、糸をメリヤス針のフッ
クやべらに対して接近させて糸結び動作に関与できるよ
うにすることができるという効果を奏する。
【0027】また、請求項9に記載の発明によれば、前
記連動機構は、前記第2ループをべらから針柄方向に抜
き出す前に、第2糸をべらの回動軌跡内に位置すべく、
第2糸保持部材を作動させるものであるから、姿勢の不
安定なべらが閉じる前に確実に第2糸をフック側に配置
させ、第2ループをメリヤス針のフックから抜け出させ
るに際して第2糸を確実にフックに係止させることがで
きるという効果を奏する。
【0028】請求項10に記載の発明によれば、前記メ
リヤス針を前進させて前記第2ループをべら越しさせて
針柄方向に移動させた後、前記第2糸保持部材にて始端
部を保持した第2糸を前記フックに供給し、次いで、前
記メリヤス針を後退させて前記第2ループにて前記開い
たべらを閉じた後、前記第2糸の始端部を第2糸保持部
材から開放しつつ、フックから抜き越えさせた第2ルー
プ内に第2糸を通し、次いで、前記第2ループ及び第1
ループを縮めて、第1ループ内に第2糸の始端部を止ま
らせて糸結びするように前記連動機構が作動するもので
あるから、ウイバース結びのために形成される第2ルー
プで、開いたべらを閉じた後に第2糸を開放するので、
閉じたべらで第2糸がフックより外れるのを防止するこ
とにより、第2ループ内に第2糸を確実に通して、後に
直線状に消滅する第2ループにて第1ループと第2糸の
始端部とにより糸結びができるのである。
【0029】請求項11に記載の発明によれば、前記メ
リヤス針から抜き出す第2ループ内に第2糸の始端部を
通し、且つ第2糸の始端部を第2糸押え手段にて拘束す
るように構成したものである。従って、糸結びの最終段
階で第2糸の始端部が第2ループから抜け出すという結
び抜けを確実に防止することができるのである。
【0030】さらに、請求項12に記載の発明によれ
ば、前記第1糸保持手段は、第1糸の終端部を屈曲させ
て挟持するように一対の外板と、該両外板の間に挿入可
能な内板とにより構成したのであるから、第1糸の終端
部を短い長さで且つ強固に挟持保持することができる。
そして、前記一対の外板のうちの一方の外板に摺接する
カッターを配置し、前記一方の外板には、第1糸の位置
ずれを防止する規制溝を備えたものであるから、前記外
板とカッターとにより第1糸をはさみ切りするときの当
該糸の位置ずれを前記規制溝により確実に防止すること
ができるのである。
【0031】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施形態
について説明する。図1は刺繍ミシン10に本発明の糸
結び装置2を適用した状態の平面図、図2は側面図、図
3は糸結び装置の要部平面図、図4は図3のIV−IV線矢
視側面図である。
【0032】そして、本発明に係る糸結び作業部での糸
結び方法は、第1糸1aをその終端部axを保持しなが
ら第1ループ110を作り、該第1ループ110に連な
る第1糸1aを第1糸ループ110に通して第2ループ
111を作り、この第2ループ111に第2糸1bの始
端部byを通し、次いで、前記第2ループ111を前記
第1ループ110内に引き抜くことにより、第2糸1b
の始端部byを第1糸1aの第1ループ110にて結ぶ
ことを特徴とするものである。
【0033】図1及び図2に示すように、机の天板3上
に載置したベース4に、本発明の糸結び方法を実行する
ための糸結び装置2を立設する。該糸結び装置2の前方
で前記ベース4に刺繍ミシン10を載置する。なお、糸
結び装置2の後方でベース4上に立設した糸駒スタンド
6の上端には、複数の駒軸7が横一列状に配置され、各
駒軸7に対して、糸1を巻いた糸駒8が着脱自在に装着
されている。糸結び装置2から延びるコードの先端に
は、前記複数の糸駒8からの糸結びのための糸選択指示
用のスイッチボックス9が設けられている。
【0034】(i)糸結び装置の構成‥‥‥‥ 次に、糸結び装置2の構成について説明する。図3及び
図4に示すように、糸結び装置2の本体フレーム21の
上部の奥側には、丸軸状等のガイドレール22を左右長
手方向に配設し、このガイドレール22に対して糸選択
装置30の機枠31が左右移動可能に被嵌装着されてい
る。この機枠31の下端にラックギヤ31aを形成し、
本体フレーム21の一端に固定した第1駆動モータ39
のピニオン39aを前記ラックギヤ31aに噛み合わせ
る。正逆回転可能なステッピングモータ等の第1駆動モ
ータ39を所定の方向に駆動することにより、糸選択装
置30は、前記ガイドレール22に沿って所定位置まで
左右移動させることができる。
【0035】図3、図4、図5及び図6に示すように、
糸選択装置30には、その機枠31上にて、各糸挟持部
32がガイドレール22の軸線方向に沿って一定間隔H
1にて配置されている。各糸挟持部32には、糸1を上
方から斜め下向きに挿入案内するための案内溝33が備
えられた上片34が設けられ、この上片34に対して付
勢バネ35により下から付勢して糸1を挟持するための
押圧体36が上下動可能に配置されている。各押圧体3
6から上向きに突出する押えピン36aを付勢バネ35
のバネ力に抗して下向きに押しながら、糸1を案内溝3
3に入れて挟持する。なお、前記各案内溝33の最奥部
が各糸1の糸配置位置33aとなる(図5、図6(b)
参照)。また、糸結び装置2において、糸切りの手作業
が容易な位置、例えば、図4に示すごとく本体フレーム
21の左端の箇所に糸切断部を設ける。糸切断部では、
本体フレーム21に接続する等した下向きコ字型断面の
カッターカバー37の上面に、前記糸選択装置30の糸
挟持部32が通過する案内溝37aをガイドレール22
の軸線と平行状に形成する一方、前記糸配置位置33a
の間隔(H1)ごとにカッター溝37bを下向きに形成
し、カッターカバー37の内面に上向きのカッター刃3
8を固定する(図6(a)及び図6(b)参照)。これ
により、各糸挟持部32における糸配置位置33aから
先端が延びた糸1をカッター溝37b内に挿入し、図6
(a)に示すごとく、作業者がカッターカバー37の上
面にて糸1を押えながら、当該糸1の先端側を斜め下向
きに引っ張ると、糸配置位置33aから所定の寸法(一
定の寸法)L1だけ突出した状態で切断できる。ここで
切断される糸は、後述するように、継ぎ足して後続させ
る第2糸1bについて予め実行しておくものである。
【0036】糸結び装置2の本体フレーム21には、メ
リヤス針5(べら針ともいう)と、該メリヤス針5を進
退駆動及び正逆回転させる針駆動手段11と、後述する
第1糸1aの終端部axを保持する第1糸保持部材12
と、前記メリヤス針5の針柄52の外周に摺接して前記
軸線方向に移動可能な第1ループ制御手段13と、後述
する第2糸1bの始端部byを保持し、且つ該第2糸1
bの始端部byをメリヤス針5のフック51に接近する
ように配置位置が変更可能な第2糸保持部材15と、糸
量制御手段14と、前記針駆動手段11、第1ループ制
御手段13、第1糸保持部材12、第2糸保持部材1
5、糸量制御手段14、後述する第2糸押え手段19等
をそれぞれ所定のタイミングで作動するように連動させ
る連動機構18を備える。
【0037】図8及び図9に示すように、鋼鉄製のメリ
ヤス針5の先端にはフック51が形成され、直棒状の針
柄52には、同じく鋼鉄製のべら16の基端がピンにて
回動自在に枢着され、べら16の先端が前記フック51
の先端に当接して当該フック51の箇所が環状に閉じる
状態(閉じ位置)と、べら16の先端が前記フック51
から大きく離れて、針柄52の外周に接近する状態(開
き位置)とに回動自在に構成されている。針柄52の外
周前寄り部位(フック51に近い側)には、前記べら1
6の基端が装着されている側と180度反対側に、針柄
52の軸線方向に沿った直線状の案内溝53が形成され
ている。板状の第1ループ制御手段13は、その上端に
て水平方向に突出形成された先端部としての水平角17
が前記案内溝53に嵌まった状態から、前記フック51
の下方にてメリヤス針5から水平角17が離れるように
前後移動可能及び上下移動可能に構成されている(図1
0(a)参照)。
【0038】針駆動手段11は次のように構成されてい
る。即ち、メリヤス針5における針柄52には、前記案
内溝53より基端側にスプライン溝54を形成し、本体
フレーム21の隔壁部材21aに回転可能に装着された
軸受体55に対して前記スプライン溝54を前記軸線方
向のみ移動可能に嵌挿する。なお、メリヤス針5の針柄
52の中途部は、もう一方の隔壁部材21bに穿設され
た案内孔に摺動自在に軸支さている(図8(a)参
照)。前記軸受体55の外周に形成された歯車55aに
対して上下移動するラック体56が噛み合い、このラッ
ク体56が後に詳述する連動機構18により所定のタイ
ミングで上下作動して、メリヤス針5をその軸線回りに
正回動・逆回動するように構成されている(図8
(a)、図8(b)参照)。さらに、図8(a)等に示
すように、メリヤス針5の針柄52の基端部に設けた対
の円盤58、58の間に針作動ピン57a付きの針作動
レバー57を臨ませ、該針作動レバー57を連動機構1
8の作動にてメリヤス針5を軸線方向に進退動すること
ができるように構成されている。
【0039】なお、図3及び図8(a)に示すように、
本体フレーム21の隔壁部材21bの上部に磁石部材5
9が取付けられているため、フック51が針柄52の上
側の状態でメリヤス針5を後退させると、前記磁石部材
59の磁力によりべら16の自由端がフック51から離
れて針柄52の接近するように開かせることができる。
【0040】次に、先行する糸1としての第1糸1aの
終端部axと、これと結ぶ第2糸1bの始端部byをそ
れぞれ保持するための、第1糸保持部材12及び第2糸
保持部材15について説明する。図3及び図11(a)
に示す本体フレーム21におけるA位置が糸供給位置で
あり、糸供給位置Aでは、刺繍縫いを実行するため任意
の糸駒8からの糸が刺繍ミシン10に供給される位置で
あり、この糸を第1糸1aと称する。この第1糸1aの
終端部axに対して結ぶべき糸を第2糸1bと称する。
【0041】前記糸供給装置30における複数の糸挟持
部32に各々挟持された糸1のうちの一つ(実施形態で
は糸供給装置30における右端の糸挟持部32の糸、図
22(a)参照)を第1糸1aとしたとき、その糸1
(1a)を糸供給位置Aにセットすれば、図11(a)
に示すように本体ケース21における糸出口23と糸配
置位置33aとが平面視で直線状となり、且つその間に
一対の丸軸状の糸案内24の箇所を通過することにな
る。
【0042】糸結び作業の開始にあたっては、前記複数
の糸挟持部32に各々挟持された糸1のうちの一つ(実
施形態では糸供給装置30における右端から3番目の位
置の糸挟持部32の糸、図24(a)参照)を前記第2
糸1bとして選択すると、まず、前記糸供給位置Aにて
第1糸1aを後述する第1糸カッター60にて切断後、
本体フレーム21における糸結び位置Bに、第2糸1b
の糸配置位置33aが来るように糸供給装置30を移動
させるものである。糸結び位置Bは、前記糸供給位置A
からメリヤス針5の前進方向の前側に適宜へだてられた
位置とする。実施形態では、図3に示すように、糸結び
位置Bと前記糸供給位置Aとの間隔は前記糸配置位置3
3aの間隔(H1)であるが、糸結び位置Bとの間隔は
任意に設定することができる。
【0043】次に、図10、図11、図12、図13及
び図16(a)を参照しながら、前記第1糸保持部材1
2及び第1糸カッター60の構成について説明する。前
記糸供給位置Aに位置した糸挟持部32の前方(糸の供
給方向を前という)であって、前記糸案内24が立設す
る台61(図10(a)及び図11(a)参照)との間
には、前記糸供給位置Aを通る直線状の第1糸1aを挟
んで一方に第1糸保持部材12における2枚の外板12
a,12bを配置し、他方に1枚の内板12cを配置す
る。そして、前記一対の外板12a,12bの先端側の
隙間内に内板12cが挿入されるとき、この3枚の板内
で第1糸1aが屈曲状にて圧接して挟まれて、糸抜けし
ないように保持できるように構成されている。なお、糸
1の屈曲圧接が確実にできるように、前記一対の外板1
2a,12bの先端側が内向き(内板12cの先端側)
に反らされている。
【0044】また、前記糸挟持部32に近い側の外板1
2aには、図13(a)に示すように、第1糸カッター
60の刃面60aとの間で糸を剪断するためのカッター
台62が一体的に設けられている。図13(b)に示す
ごとく、カッター台62における糸の軸線に方向に延び
る当り面62aには、糸が嵌まる略円弧状等の移動規制
溝部63が形成されており、第1糸カッター60の刃面
60aがカッター台62の当り面62aに対して斜めに
接近するとき、糸が刃面60aから逃げるのを、移動規
制溝部63にて規制し、確実に切断できるように構成さ
れている。
【0045】第2糸保持部材15は、図11(a)、図
14〜図17等に示すように、前記第1糸保持部材12
と同じように、第2糸1bの始端部byを挟持するため
の一対の外板15a,15bと、内板15cとからな
り、後述の連動機構18に連結されている。
【0046】図18(a)及び図18(b)は、糸量制
御手段14を示し、本体フレーム21の下部に基端をピ
ン64にて回動可能に枢着された縦長のレバー65の先
端部に基端をコイル状にして弾性力を高めたバネ棒66
が上向きに立設されており、該糸量制御手段14は、平
面視にて前記糸案内24が立設する台61を挟んでメリ
ヤス針5の配置側と反対側に配置されている。
【0047】図18(b)及び図19に示すのは、前記
糸供給位置Aを通る直線状の第1糸1aの供給方向下流
側を、本体フレーム21の糸出口23で挟持してずれな
いようにするための第1糸出口保持手段67であり、付
勢バネ72にて付勢された保持レバー板69はその上下
中途部を本体フレーム21の内面にピン68を介して回
動自在に枢着され、前記糸出口23を対峙して本体フレ
ーム21の内面にピン枢着されて適宜微小角度だけ回動
可能な受け板71の端面に対して保持レバー板69の上
部側端面が接離するように構成されている。糸出口23
を通る第1糸1aを、保持レバー板69と受け板71と
で挟持する。そして、保持レバー板69の下半部に突設
したカムピン70が連動機構18における第2カム74
に係合しており、前記付勢バネ72のバネ力に抗して所
定のタイミングにて保持レバー板69の上部が受け板7
1から離れるように連動されている。
【0048】次に、前記針駆動手段11、第1ループ制
御手段13、第1糸保持部材12、第2糸保持部材1
5、糸量制御手段14等をそれぞれ所定のタイミングで
作動するように連動させる連動機構18の構成について
説明する。
【0049】図3等に示すように、連動機構18は本体
フレーム21の枠内に配置され、第1カム73と第2カ
ム74とが同一の支軸75にて一体的に回転するように
嵌め合わされている。第1カム73は前記ガイドレール
22に近くに配置され、第2カム74はメリヤス針5よ
りも前側に配置されておいる。図4及び図7に示すよう
に、本体フレーム21に取付けられ、一定方向に回動す
る第2駆動モータ40から、歯車伝動機構41を介して
前記第1カム73の外周に形成された歯車部73aに
み合わせて駆動する。なお、第1カム73及び第2カム
74とが、予め定められた初期位相位置から一回転する
と、第1糸1aと第2糸1bとの糸結び作業の1サイク
ルが完了する。前記第2カム74の外周面等に設けた検
出部により、作業開始(基準位置)位相及び終了位相等
をリミットスイッチにて検出することができる。本体フ
レーム21の内側に配置される中間フレーム25はピン
26にて支持され、中間歯車41a等を支持できるよう
に構成されている(図12(a)及び図12(b)参
照)。
【0050】第1カム73におけるBカム面(第2カム
74と対面する側)78bに形成された環状の平面カム
溝76(図3参照)に、前記針作動レバー57の中途部
に突設したカムピン77を係合させ、第1カム73が所
定方向に回転させると、図8に示す針作動レバー57の
作動範囲(実線から二点鎖線の間)にわたってメリヤス
針5が進退動可能となる。図8の実線位置はメリヤス針
5の最後退位置を示す。
【0051】図8に示すように、前記ラック体56の基
部に形成された縦長の案内溝56aは、第2カム74に
おける支軸75回りのボス75aに摺動自在に嵌合され
ている。前記中間フレーム25に基端を枢着された針回
転レバー79の先端に突設したラック作動ピン80はラ
ック体56の基部の横長案内溝56bに嵌合させてい
る。そして、針回転レバー79の中途部に突設したカム
ピン81は、第2カム74におけるCカム面(前記第1
カム73におけるBカム面78bと対面する面)90c
に形成された環状の平面カム溝(図示せず)に係合さ
せ、同じく第2カム74を所定方向に回転させると、針
回転レバー79が上下回動し、ラック体56が上下移動
し、メリヤス針5は後述のように、所定の区間で所定の
方向に所定の位相(角度)だけ軸線回りに回動させ、そ
の位相位置を保持することができる。
【0052】第1糸保持部材12と、第1糸カッター6
0の連動機構18による連動作動の構成及び概略作動
を、図12(a)、図12(b)、図13(a)及び図
17(a)を参照して説明する。図示するように、第1
糸カッター60の基部と、第1糸保持部材12における
3枚の保持板(外板12a,12b及び内板12c)と
は、糸保持上支軸83にて束ねて支持される。糸保持上
支軸83は、本体フレーム21内に固定配置された中間
フレーム25における縦長の上案内孔84に沿って上下
移動可能であり、一対の外板12a,12bの下端部は
糸保持下支軸85に連結され、中間フレーム25におけ
る縦長の下案内孔86に沿って上下移動可能である。そ
して、前記一対の外板12a,12bと第1糸保持レバ
ー87の先端を連結した作動軸88が前記上案内孔86
に嵌挿されている。本体フレーム21の右端部に横軸
(図示せず)を介して枢着された第1糸保持レバー87
の中途部のカムピン89が第1カム73のBカム面78
bに形成された環状の平面カム溝(図示せず)に係合さ
れている。糸保持上支軸83の上昇につれて前記3枚の
保持板(外板12a,12b及び内板12c)にて第1
糸1aを図13(a)のように屈曲して挟持保持すると
共に、これと略同時に第1糸カッター60の基部アーム
60bが中間フレーム25に突設した規制ピン91の下
面に拘束されると(図12(b)参照)、糸保持上支軸
83の上昇につれて第1糸カッター60の刃面60aが
カッター台62に接近して第1糸1aを切断することが
きるのである。このとき、上述のように、図13(b)
に示すごとく、第1糸カッター60の刃面60aがカッ
ター台62の当り面62aに対して斜めに接近すると
き、糸が刃面60aから逃げるのを、移動規制溝部ない
しは移動規制段部等の規制部63にて規制し、確実に切
断できるのである。
【0053】第2糸保持部材15の連動機構18による
連動の構成及び作動の概略は、図14〜図17を参照し
て説明する。断面L字状の第2糸移動体94は、その下
端が、本体フレーム21内の仕切板27の下部に前記メ
リヤス針5の進退方向と平行な軸線の枢軸93にて回動
自在に枢着されている。
【0054】第2糸移動体94における前記枢軸93が
取付けられたと同じ平面板94aには、図16(b)に
示すごとく、縦長の案内孔95が穿設されており、この
案内孔95に係合する作動ピン96aを有する移動作動
レバー96は、その基端が本体フレーム21の右端部に
図示しない枢軸を中心に上下回動するように装着されて
おり、移動作動レバー96の中途部から突出したカムピ
ン97は第2カム74におけるDカム面90dに形成さ
れた環状の平面カム溝(図示せず)に係合されている。
これにより、第2糸移動体94は、第2糸保持部材15
における上端部(糸保持部)が糸供給装置30における
糸挟持部32に接近している姿勢(図15(b)の状態
参照)と、図16(b)乃至は図17(b)のように、
第2糸保持部材15における上端部(第2糸保持部)が
メリヤス針5の上方を越えて糸出口23側に偏る姿勢と
に本体フレーム21の前後方向に選択的に回動すること
ができる。
【0055】そして、前記第1糸保持部材12の場合と
略同様に、第2糸保持部材15における3枚の保持板
(外板15a,15b及び内板15c)は、糸保持上支
軸98aにて束ねて支持される。糸保持上支軸98a
は、第2糸移動体94における前記メリヤス針5の軸線
が延びる方向と平行な面板94bに形成された縦長の上
案内孔99aに沿って上下移動可能であり、一対の外板
15a,15bの下端部は糸保持下支軸98bに連結さ
れ、前記面板94bに形成された縦長の下案内孔99b
に沿って上下移動可能である。そして、前記一対の外板
15a,15bと前後一対の第2糸保持レバー100
a,100bの先端とを連結した作動軸101が前記上
案内孔98aに嵌挿されている。本体フレーム21の右
端部に横軸(図示せず)を介して枢着された一対の第2
糸保持レバー100a,100bのうち、第1カム73
の裏面側に配置された第2糸保持レバー100aの中途
部のカムピン102が前記第1カム73におけるAカム
面78aに形成された環状の平面カム溝(図示せず)に
係合されている。糸保持上支軸98aの上昇につれて前
記3枚の保持板(外板15a,125及び内板15c)
にて第2糸1bの始端部byを屈曲して挟持保持するよ
うに構成されている。
【0056】図10(a)及び図10(b)に示すよう
に、第1ループ制御手段13における縦長のレバー13
aの下端は制御ピン103を介して横長のループ制御レ
バー104の先端と相対的に回動可能に連結されてお
り、該ループ制御レバー104の基端が本体フレーム2
1に対して支軸105にて回動可能に枢着されている。
そして、ループ制御レバー104の中途部の作動ピン1
06が第1カム73におけるAカム面78aに形成され
た環状の平面カム溝(図示せず)に係合されている。レ
バー13aの上下中途部の作動ピン107は、第2カム
74におけるCカム面90cに形成された環状の平面カ
ム溝(図示せず)に係合されている。これにより、前記
両カム73、74の回転に同期して、後述するように、
第1ループ制御手段13における水平角17がメリヤス
針5における案内溝53に沿って移動すると共に、メリ
ヤス針5のフックから抜けた状態で下方にも移動するよ
うに連動するのである。
【0057】図10(a)及び図10(b)に示すよう
に、前記メリヤス針5の外周面の一側(糸出口23に近
い側)に沿って配置され、且つメリヤス針5の軸線方向
に進退動する第2糸押え手段19は、その上下長手の偏
平板状のレバー108の下端が本体フレーム21に回動
可能に軸支されており、該レバー108の上下中途に突
設したカムピン109は、第2カム74におけるCカム
面90cに形成された環状の平面カム溝(図示せず)に
係合されている。また、第2糸押え手段19の上部部材
はバネ板材であって、所定のタイミングでカムピン10
9を介してレバー108を図10(b)にて左方向に押
して、上部部材がメリヤス針5の側面に押圧するように
弾力付勢されている。これにより、後述するように、第
2糸1bの始端部byを第1糸1aにおける第1ループ
内に挿入した後、当該第1ループが縮まるまでの間、前
記糸案内24を有する台61に形成されている傾斜面6
1aとメリヤス針5の側面との間に第2糸押え手段19
が進入し、メリヤス針5と第2糸押え手段19の上部部
材との間で第2糸1bの始端部byを押えておくもので
ある。 (ii)糸結びの工程‥‥‥‥ 次に、前記構成の糸結び装置2を使用して糸結びする工
程について詳述する。まず、スイッチボックス9におけ
る糸セットキー9bを押すと、糸選択装置30がセット
位置(初期位置)に配置される。糸駒スタンド6にセッ
トした(刺繍糸)の糸駒8から糸選択装置30の各糸挟
持部32に、最初に使用する糸(第1糸1aという)を
除き、結ぶ糸1を図1に示すように、予めセットする。
そして、各糸1の先端をカッターカバー37の箇所で所
定の長さL1だけ突出するように切り揃える(図3、図
6参照)。この所定の長さL1は糸結びするために必要
な十分長さであるから、予めの糸切断にて、糸結び後
に、その結び目が余分の長さの糸端が出ず、余分の糸端
を糸結び後に切除する場合よりも、糸くずの始末(回収
の手間)を簡単にすることができる。
【0058】スイッチボックス9における糸指示キー9
aの糸番号(実施形態では〜の6つある)を入力
し、糸通しキー9cを押すと、その糸番号の糸挟持部3
2が糸供給位置Aに配置される(図11(a)参照)。
手作業にて、前記第1糸1aを糸供給位置Aにて、糸出
口23を介して刺繍ミシン10に糸通して、ミシンを起
動させ、刺繍を実行する。この状態では、図11(b)
〜図11(d)に示すごとく、メリヤス針5は糸供給位
置Aよりも右側に後退した位置で停止しており、フック
51及びべら16は上向きである。そのため、前記磁石
部材59の磁力にて吸引されたべら16はフック51か
ら大きく離れて起立位置となる(図11(b)参照)。
また、第1ループ制御手段13はメリヤス針5の下方に
位置する。
【0059】次いで、糸結びを実行するには、一旦刺繍
ミシン10を停止させ、次いでスイッチボックス9にお
ける糸指示キー9aから結ぶべき第2糸1bの糸番号を
押して実行キー9eを押す。これにより、以下の糸結び
作業が自動的に開始されるものである。
【0060】即ち、前記所定の糸指示キー9a(実施形
態ではの位置のもの)を押すと、第2駆動モータ40
が起動し、連動機構18の動きにて、図19及び図22
(a)を参照して理解できるように、第1糸出口保持手
段67が作動して糸出口23側にて第1糸1aを挟持保
持する。次いで、図18(a)の二点鎖線のように糸量
制御手段14が移動し、そのバネ66棒が図22(a)
の左方向に移動し、第1糸1aのうち糸出口23側に近
い位置にて、糸結びのための後述する第1ループ及び第
2ループ形成のために必要な糸量を確保する。また、メ
リヤス針5は、図22(b)及び図22(c)に示すよ
うに、メリヤス針5の先端側(フック51側)から見て
時計方向に回動し、べら16が下向きとなる。
【0061】次に、第1駆動モータ39を起動させて、
図24(a)に示すように、糸選択装置30を右移動さ
せて第2糸1bが糸結び位置Bに来るようにセットし、
その後再度、第2駆動モータ40が起動し、図23
(a)及び図23(b)に示すように、第1糸保持部材
12が作動して、糸挟持部32側で一対の外板12a,
12bと内板12cとが接近し(図12及び図13の動
き参照)、この3枚の板の先端部で第1糸1aが屈曲状
にて圧接・保持されると共に第1糸カッター60にて糸
挟持部32側の第1糸1aを切り離す。このときの糸挟
持部32から突出する第1糸1aの長さはL1で、カッ
ターカバー37の箇所での切断長さと等しくしておき、
後にこの糸が第2糸として糸結びする際に余分な糸端が
発生しないようにする。前記糸切断と同時に、第1糸保
持部材12が上昇し、保持された第1糸1aの軸線がメ
リヤス針5のフック51より高い位置に変位する。メリ
ヤス針5は図23(d)に示すごとく時計方向に180
度回動しながら前進し、上向きとなったフック51とべ
ら16との間に第1糸1aを配置させる(図23(c)
参照)。
【0062】次に、図24(e)に示すように、第1糸
保持部材12を下降させ、第1糸1aの終端部axをフ
ック51より下方にして当該フック51に第1糸1aを
密着させるようにメリヤス針5を後退させる(図24
(a)〜(c)参照)。
【0063】次に、図25(a)から図25(f)まで
に図示するように、図24(e)の姿勢からメリヤス針
5を反時計方向に240度回動させて第1ループ110
を作る。図25(a)はその回動の始め区間のメリヤス
針5の状態を示す要部拡大図である。このとき、第1糸
保持部材12を上方に移動させて第1糸1aの終端部a
x側がメリヤス針5の軸線より高い位置になるようにし
て、第1ループ110がフック51から外れず、且つフ
ック51の根元の方向に移動できるようにする(図25
(b)参照)。
【0064】次に、前述のように反時計方向に240度
回動した姿勢のまま、図26(a)のようにメリヤス針
5を前進させる。第1糸1aは、その終端部ax側が第
1糸保持部材12にて挟持保持され、他方(ミシン側)
は前述のように第1糸出口保持手段67にて保持されて
おり、且つ糸量制御手段14のバネ棒66にて弾力付勢
されながら糸案内24にて位置規制されているので、メ
リヤス針5を前進させると、第1ループ110はそのル
ープ径が大きくなりながら、べら16の先端を越えて針
柄52方向に移動する(この動作をべら越えという、以
下同じ)。このとき、べら16がフック51方向に閉じ
ないようにするため、台61の傾斜面61aの上面にて
べら16の先端を摺接させる(図26(b)参照)。
【0065】上述のように、べら16を傾斜面61aに
て閉じないように規制した姿勢のまま、且つ、第1糸ル
ープ110の交点110aがべら16の配置側から離れ
るように、第1糸保持部材12を下降させ、この状態で
メリヤス針5を後退させると、図27(b)〜(d)に
示すごとく、針柄52に巻回した前記第1糸ループ11
0のうち第1糸保持部材12に連なる糸部分がべら16
の下側(針柄52側であり、これをべら16の外側とい
う、後にべら16がフック51に近接して、フック部分
が閉じられ環状となるとき、そのフック環の外側に糸が
位置するので外側と称する、以下同じ)に位置し、前記
第1糸ループ110のうち糸案内24側の糸部分がべら
16の上側(べら16の内側という、後にべら16がフ
ック51に近接して、フック部分が閉じられ環状となる
とき、そのフック環内に糸が位置するので内側と称す
る、以下同じ)に位置するようになる。このとき、第1
糸1aを糸量制御手段14のバネ棒66にて弾力付勢す
ることにより、第1糸ループ110のループ径が針柄5
2の外周にしっかりと巻きついて緩まないようにするこ
とにより、メリヤス針5の後退時にべら16の先端が第
1糸ループ110内に潜り込んだり突き刺さることがな
く、且つ前記メリヤス針5を240度回動した位置に配
置しているので、べら16は第1糸ループ110の交差
部より約120度、前記第1糸1aの中途部とから約3
0度離れている。前記第1糸1aの中途部より離れた位
置に前記台61を設け、台61の傾斜面61aでべら1
6の先端を規制した状態で、メリヤス針5を後退して前
記第1糸1aの中途部の下方をべら16の先端が通過す
るので、当該べら16の先端が前記第1糸1aの中途部
に突き刺さったり、上方になることがなく、その後の糸
結び作業を確実に実行できる。
【0066】図27(a)の位置でメリヤス針5の後退
を停止し、次に、図28(d)に示すごとく、メリヤス
針5を反時計方向にさらに120度回動させて、べら1
6及びフック51が上向きになるように姿勢変更する。
この工程により、図28(b)に示すように、メリヤス
針5におけるべら16の根元の近傍の針柄52の外周箇
所にて、第1ループ110の一方(第1糸保持部材12
に連なる糸部分)がべら16の外側に配置され、第1ル
ープ110の他方(第1糸ループ110のうち糸案内2
4側の糸部分)がべら16の内側に配置される。
【0067】次に、第2糸1bの始端部byを第2糸保
持部材15にて保持する(図29(a)及び図29
(e)参照)。これと略同時に、第1糸ループ制御手段
13の水平角17がメリヤス針5における下面側の案内
溝53内に嵌まるように上昇する。この上昇位置は、前
記第1ループ110の位置より針柄52の基端側である
(図29(c)及び図30参照)。また、板状の水平角
17が案内溝53に確実に嵌まるよう、前記隔壁部材2
1bに形成された案内溝(図示せず)にて第1糸ループ
制御手段13の上昇位置を規制している。
【0068】次に、図31(a)、図31(c)に示す
ように、メリヤス針5を後退させると、相対的に前進す
ることになる水平角17の先端が針柄52の下面側で第
1ループ110のループ内に潜り込み、水平角17の根
元部で第1ループ110の下側を拘束するから、前記第
1ループ110がべら16を起立させた後、べら16の
先端側がフック52に当接して、フック部が環状に閉じ
る。これにより、前記べら16の内側の糸部はフック5
1内に配置され、べら16の外側の糸部はフック51の
外を抜け出る(これをフック抜きという)ので、図31
(b)、図32及び図33に示すように、第1ループ1
10の内を通って第2ループ111が形成される。その
2つのループ110、111の形態は、略「8」状、つ
まり、第1ループ110のループが延びる方向と反対側
に第2ループ111のループが延びるような形状であ
る。なお、図32及び図33は、各ループの糸の通過状
態を明瞭にするため、ループを緩めて記載しているもの
である。この第2ループ111の作成作業と略同時に、
前記第2糸1bの始端部byを保持した第2糸保持部材
15を台61方向に前進させる工程を実行する(図31
(a)参照)。
【0069】次に、第1糸ループ制御手段13をメリヤ
ス針5に対して下降動させると(図34(c)参照)、
第1ループ110を介して第2ループ111が垂直方向
に向かい下向きに引っ張ることになる。この状態でメリ
ヤス針5を前進させると、第2ループ111は、フック
51から外れることなく、針柄52の方向に入ることに
なる(図35(a)及び図35(c)参照)。なお、第
2糸保持部材15を台61に接近させる方向に前進させ
る途次、第2糸1bの中途部がメリヤス針5より上方位
置になるように(図34(e)参照)、前記図16のご
とく、第2移動体94を移動させながら、第2糸保持レ
バー100a,100bを上向きに移動させて、第2糸
保持部材15による第2糸1bの挟持保持部分を上昇さ
せるのである(図34(c)〜図34(e)参照)。
【0070】図35(a)に示すように、メリヤス針5
を前進させると、フック51側の第2ループ111は、
べら16を倒して針柄52の方に移動する。この場合、
第2ループ111を大きくするため、糸量制御手段14
を若干作動させ、バネ棒66を糸案内24と糸出口23
とを結ぶ線に近づくように移動させて第1糸1aへの付
勢力を緩める(図35(a)参照)。なお、第2ループ
111を作る前段階(前工程)から糸量制御手段14の
バネ棒66よる糸への付勢力を緩めておくことはもちろ
んである。
【0071】メリヤス針5のフック51が第2糸1bの
下方を通過した後は、次の工程でべら16がフック51
の先端に接近するように閉じ回動したとき、確実にフッ
ク61にて捕まえられるように、第2糸1bをべら16
の回動軌跡内に配置する(図35(c)参照)。次に、
図36(a)及び図36(b)に示すように、フック5
1が第2糸1bの下を越え、且つべら16を越えない位
置までメリヤス針5を前進させてから、第2糸保持部材
15を下降させる(図36(e)参照)。
【0072】次いで、図37(a)〜図37(e)に示
すように、メリヤス針5を後退させると、そのフック5
1にて第2糸1bの中途部を平面視で略L状に屈曲させ
て、糸結びに必要で且つ最小限の第2糸1bの始端部b
yの長さを確保する。このとき、第2ループ111はべ
ら16の基端に接近して、当該べら16をフック51方
向に回動してフック51部を閉じる。次に、図20、図
21及び図38(a)〜図38(e)に示すように、前
記引き出された第2糸1bを糸挟持部32(入り口側)
で強固に挟持保持するため、第2糸入り口保持手段11
3にて、押圧体36を強力にバネ付勢する。即ち、図2
0に示すように、横長のレバー114の中途部を本体フ
レーム21に枢軸115を介して上下回動可能に枢支す
る。レバー114の一端には、前記糸結び位置Bに配置
させた糸挟持部32における押圧体36の下面を上方に
押圧するための付加押圧体116が付加押圧バネ117
を介して上下動可能に装着されている。前記レバー11
4の他端に突設したカムピン118が、第1カム73の
Aカム面78aに形成された環状の平面カム溝(図示せ
ず)に係合されている。従って、連動機構18の作動に
応じて、図38の工程から後は、前述の第2糸1bの入
り口側(糸挟持部32側)を強固に保持して糸が引きず
り出されないようにするのである。
【0073】この状態で、第2糸保持部材15を作動し
(外板15a,15bと内板15cとの先端間を離間さ
せる)、第2糸1bの始端部byの保持を開放する(図
38(b)参照)。次いで、図39(a)〜図39
(c)に示すように、メリヤス針5をさらに後退させる
と、第1糸1aにおける第1ループ110は第1ループ
制御手段13にて後退移動を規制されているから、第2
ループ111はフック51から抜け出し、フック51に
屈曲して仮係止されている第2糸1bの始端部byを第
2ループ111内に通すことができる(図39(b)参
照)。このとき、針柄52の側面に位置する第2糸押え
手段19を台61における傾斜面61aの板縁と前記屈
曲した第2糸1bの始端部byとの間に進入させて、当
該始端部byを拘束する(図39(a)及び図39
(b)参照)。
【0074】そのため、図40(a)〜図40(e)に
示すように、 第2糸押え手段19による第2糸1bの
始端部byの拘束状態において、第1ループ制御手段1
3の水平角17を第1ループ110から抜き出すように
後退させる(図40(c)参照)と共に、糸量制御手段
14を再度作動させ、第1糸1aの中途部にバネ棒66
を押圧して引張力を付与する。つまり、第1糸1aの出
口側は、前述のとおり、第1糸出口保持手段67により
挟持・保持されているし、第1糸1aの終端部axは第
1糸保持部材12により挟持保持されており、メリヤス
針5及び第1ループ制御手段13は第2ループ111、
第1ループ110から外れているので、前記糸量制御手
段14の作動により第2ループ111及び第1ループ1
10の各ループ径が縮まり、第2ループ111の小さい
径にて第2糸1bを拘束することになるのである。
【0075】この第2糸押え手段19による第2糸1b
の始端部byの拘束は、第2糸1bの切断端側でも良い
し、糸挟持部32に続く部分であってもよい。この始端
部byの拘束作用は、前記糸量制御手段14にて第1糸
1aに張力を付与すると、第1糸1aの終端部ax(第
1ループ110及び第2ループ111の部分)を台61
における傾斜面61aの板縁側に引き寄せることから達
成されるものである。また、前記の拘束作動期間は、前
記第1糸1aの第1ループ110のループ径が小さくな
るまで継続していないと、第2糸1bの始端部byが第
2ループ111から外れて糸結びが達成できない。
【0076】次いで、図41(a)〜図41(e)に示
すように、前記第2糸押え手段19を後退させて、第2
糸押え手段19による第2糸1bの始端部byの拘束を
急速に解除すると、第2糸1bの始端部byが自由にな
り、糸量制御手段14は第1糸1aに張力を付与したま
まであるから、第2ループ111は、そのループ内に第
2糸1bを入れた状態で、第1糸ループ110を通っ
て、直線状に戻るため、第2糸1bには第1ループ11
0のループ内を通るループができて結び目120ができ
るのである。
【0077】そして、次に、図42に示すように、糸量
制御手段14のバネ棒66による張力付与を実行したま
ま、第1糸保持部材12による第1糸1aの終端部ax
の拘束(保持)を解除すると、その直前まで(図41等
参照)、第1糸保持部材12と糸案内24との直線上に
位置していた結び目120が、第2糸1bの入り口側
(糸結び位置Bの方向に急激に変わることにより、第1
糸1aによる第1ループ110の糸と第2糸1bとの摩
擦抵抗が増大して結び抜けが発生せずに、前記結び目1
20が引き締まるのである。図43(a)は前記結び目
120の平面図であり、図43(b)は結び目120を
緩めた状態を示し、図43(c)は結び目のさらに前の
段階の第1糸ループ110と第2ループ111とに対し
て第2糸1bの始端部byを挿入した(図39(b)参
照)ときの緩めた状態を示す。即ち、図43(c)の状
態から第1糸1aの左側(下方に延びている箇所)を下
向きに引っ張ると、第1ループ110内を、第2糸1b
の始端部byを係止た状態の第2ループ111の全体が
通る。この状態が図43(b)となるのである。
【0078】前記図42の状態に続いて、糸出口23に
おける第1糸出口保持手段67による第1糸1aの保持
を緩め、且つ糸選択装置30を移動させて、前記第2糸
1bの糸挟持部32が糸供給位置Aになるようにし(図
44参照)、さらに、糸量制御手段14のバネ棒66に
よる張力付与を解除すると、第1糸1aと第2糸1bと
が結び目120で結ばれたものが刺繍ミシンに供給でき
るのである。
【0079】図45は前記糸結び工程における各部材
(手段)の作動状態を示すタイムチャートであり、縦線
の位置は、前記各図番の状態に相当する。例えば、図4
5において、最上位置のメリヤス針5の進退動の折れ線
は基準位置からの前進量を示し、図35の位置では最前
進位置である。上から2番目のメリヤス針5の回動の折
れ線は初期位相(べら16が上向きの位置)の線から下
向き動が時計方向となる。即ち、図23の位置では時計
方向に360度回動した状態を示す。第1糸保持部材1
2の折れ線は、第1糸1aの挟持高さ位置の変動を示
す。第2糸保持部材15の折れ線は、第2糸1bの挟持
高さ位置の変動を示す。糸量制御手段14の折れ線は糸
供給位置Aから糸結び位置B方向への変動量を示す。第
1ループ制御手段13進退の折れ線はその進退量を示
す。同様に、第1ループ制御手段13上下の折れ線は下
位置(初期位置)からの上昇量を示す。第2糸押え手段
19の折れ線はその作動期間を示す。
【0080】なお、前記形成された結び目120をさら
に小さくするために、糸結び装置2の本体フレーム21
における糸出口23側に、縮小手段130を備えること
が好ましい。縮小手段130の第1実施形態として、一
対のローラ131a,131bの密接させた外周に環状
溝132を形成し、その環状溝132に第1糸1a、結
び目120、第2糸1bを順次通過させるものである
(図46参照)。第2実施形態では、図47に示すよう
に、糸の供給下流側に行くに従って狭まる漏斗状の扱き
孔133を備えた扱きブロック134を固定するのであ
る。
【0081】本発明の糸結び方法及び糸結び装置は、刺
繍ミシンばかりでなく、織機、編み機、糸巻機等の各種
繊維機械における糸結び作業に適用できるものであり、
糸としては通常の天然繊維、合成繊維、その混紡した撚
り糸の他、モノフィラメント、金属繊維の結びにも適用
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】刺繍ミシン及び糸結び装置の平面図である。
【図2】刺繍ミシン及び糸結び装置の側面図である。
【図3】糸結び装置の概略平面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】糸供給装置の要部拡大正面図である。
【図6】(a)は糸供給装置のセット位置における糸カ
ッター部の拡大正面図、(b)は図6(a)のb−b線
矢視断面図である。
【図7】駆動モータ部の側面図である。
【図8】(a)はメリヤス針及びその連動機構を示す正
面図、(b)は VIIIb−VIIIb線矢視図である。
【図9】メリヤス針の要部拡大断面図である。
【図10】(a)は第1ループ制御手段と第2糸押え手
段及びそれらの連動機構を示す正面図、(b)は左側面
図である。
【図11】(a)は糸供給状態を示す平面図、(b)は
メリヤス針等の状態を示す正面図、 (c)は側面
図、(d)は要部のみの拡大側面図である。
【図12】(a)は第1糸保持部材とその連動機構を示
す左側面図、(b)は正面図である。
【図13】(a)は第1糸保持部材の要部拡大平面図、
(b)は第1糸カッター等の要部拡大正面図である。
【図14】第2糸保持部材の部品の正面図である。
【図15】(a)は第2糸保持部材と第2糸移動体及び
それらの連動機構を示す正面図、(b)は左側面図であ
る。
【図16】(a)は第2糸保持部材が前方移動する状態
及びその連動機構を示す正面図、(b)は左側面図であ
る。
【図17】(a)は第2糸がメリヤス針のフックに係合
する状態及びその連動機構を示す正面図、(b)は左側
面図である。
【図18】(a)は糸量制御手段及びその連動機構を示
す正面図、(b)は左側面図である。
【図19】第2糸押え手段及びその連動機構を示す正面
図である。
【図20】糸結び位置における第2糸入口保持手段の正
面図である。
【図21】第2糸入口保持手段の要部拡大側面図であ
る。
【図22】(a)は第1糸の糸出口を閉じて第1ループ
作成の準備第1工程(べらの起立)を示す平面図、
(b)はメリヤス針等の状態を示す正面図、(c)は要
部のみの拡大側面図、(d)は側面図である。
【図23】(a)は第1ループ作成の準備第2工程(フ
ックへの糸係止の準備)を示す平面図、(b)はメリヤ
ス針先端部の要部拡大平面図、(c)はメリヤス針等の
状態を示す正面図、(d)はメリヤス針の回動状態を示
す要部のみの拡大側面図、(e)は側面図である。
【図24】(a)は第1ループ作成の準備第2工程(フ
ックへの第1糸係止)を示す平面図、(b)はメリヤス
針先端部の要部拡大平面図、(c)はメリヤス針等の状
態を示す正面図、(d)はメリヤス針の姿勢等を示す要
部のみの拡大側面図、(e)は側面図である。
【図25】(a)は第1ループ作成のためのフックでの
第1糸のねじり始めの状態を示す要部拡大平面図、
(b)は第1ループ作成の準備第3工程(第1ループ作
成のためのフックでの第1糸のねじり)を示す側面図、
(c)は要部のみの拡大側面図、(d)は平面図、
(e)は要部のみの拡大平面図、(f)はメリヤス針等
の状態を示す正面図である。
【図26】(a)は第1ループ作成状態を示す平面図、
(b)はメリヤス針の針柄に巻回した第1ループの状態
を示す要部のみの拡大平面図である。
【図27】(a)は第2ループ作成の準備第1工程(フ
ック越えのための準備第1段階)を示す平面図、(b)
はべらの姿勢を示す要部拡大平面図、(c)はメリヤス
針等の状態を示す正面図、(d)はメリヤス針の姿勢等
を示す要部のみの拡大側面図、(e)は側面図である。
【図28】(a)は第2ループ作成の準備第2工程(フ
ック越えのための準備第2段階)を示す平面図、(b)
はべらの姿勢を示す要部拡大平面図、(c)はメリヤス
針等の状態を示す正面図、(d)はメリヤス針の姿勢等
を示す要部のみの拡大側面図、(e)は側面図である。
【図29】(a)は第2ループ作成の準備第2工程(フ
ック越えのための準備第3段階)を示す平面図、(b)
はべらの姿勢を示す要部拡大平面図、(c)はメリヤス
針等の状態を示す正面図、(d)はメリヤス針の姿勢等
を示す要部のみの拡大側面図、(e)は側面図である。
【図30】第1ループがべらにより分けられた状態を示
す拡大斜視図である。
【図31】(a)は第2ループ作成工程(フック越え状
態)を示す平面図、(b)はメリヤス針の先端部の第1
ループと第2ループとの状態をを示す要部拡大平面図、
(c)はメリヤス針等の状態を示す正面図、(d)はメ
リヤス針の姿勢等を示す要部のみの拡大側面図、(e)
は側面図である。
【図32】第1ループに対して第2ループを作成する状
態を示す拡大斜視図である。
【図33】第1ループと第2ループとの糸の配置状態を
示す拡大平面図である。
【図34】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ準備第1工程
(第2ループのべら越えのための準備段階)を示す平面
図、(b)はメリヤス針の先端部における第1ループと
第2ループとの状態を示す要部拡大平面図、(c)はメ
リヤス針等の状態を示す正面図、(d)はメリヤス針の
姿勢等を示す要部のみの拡大側面図、(e)は側面図で
ある。
【図35】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ準備第2工程
(第2ループのべら越え完了状態)を示す平面図、
(b)は針柄部における第1ループと第2ループとの状
態を示す要部拡大平面図、(c)はメリヤス針等の状態
を示す正面図、(d)はメリヤス針の姿勢等を示す要部
のみの拡大側面図、(e)は側面図である。
【図36】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ準備第3工程
(フックに第2糸を係止する前段階)を示す平面図、
(b)は針柄部における第1ループと第2ループとの状
態及びフック部近傍の第2糸の状態を示す要部拡大平面
図、(c)はメリヤス針等の状態を示す正面図、(d)
はメリヤス針の姿勢等を示す要部のみの拡大側面図、
(e)は側面図である。
【図37】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ準備第4工程
(フックに第2糸を係止して第2ループへ引き込む前段
階)を示す平面図、(b)はフック部近傍における第1
ループと第2ループと第2糸との状態を示す要部拡大平
面図、(c)はメリヤス針等の状態を示す正面図、
(d)はメリヤス針の姿勢等を示す要部のみの拡大側面
図、(e)は側面図である。
【図38】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ工程(フック
に第2糸を係止して第2糸の始端部の保持を解除した状
態)を示す平面図、(b)はフック部近傍における第1
ループと第2ループと第2糸との状態を示す要部拡大平
面図、(c)はメリヤス針等の状態を示す正面図、
(d)はメリヤス針の姿勢等を示す要部のみの拡大側面
図、(e)は側面図である。
【図39】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ工程(フック
にて第2糸の始端部を係止して第2糸ループ内に引き込
み、第2糸の始端部を糸押え手段にて拘束した状態)を
示す平面図、(b)はフック部近傍における第1ループ
と第2ループと第2糸との状態を示す要部拡大平面図、
(c)はメリヤス針等の状態を示す正面図、(d)はメ
リヤス針の姿勢等を示す要部のみの拡大側面図、(e)
は側面図である。
【図40】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ工程(フック
にて第2糸の始端部を係止して第2糸ループ内に引き込
み、第2糸始端部を糸押え手段にて拘束した状態でルー
プ径を縮める工程)を示す平面図、(b)はフック部近
傍における第1ループと第2ループと第2糸との状態を
示す要部拡大平面図、(c)はメリヤス針等の状態を示
す正面図、(d)はメリヤス針の姿勢等を示す要部のみ
の拡大側面図、(e)は側面図である。
【図41】(a)は第1糸に第2糸を結ぶ工程(糸押え
手段にて第2糸始端部の拘束を解除し、フックから第2
糸の始端部が外れ、第2糸ループが直線状に変化する状
態で第1糸ループ径を縮める工程)を示す平面図、
(b)はフック部近傍における第1ループと第2ループ
と第2糸との状態を示す要部拡大平面図、(c)はメリ
ヤス針等の状態を示す正面図、(d)はメリヤス針の姿
勢等を示す要部のみの拡大側面図、(e)は側面図であ
る。
【図42】第1糸と第2糸との結び目が完成される工程
を示す平面図である。
【図43】(a)は結び目の拡大平面図、(b)は結び
目を緩めた状態を示し、(c)は結び目のさらに前の段
階の第1糸ループと第2ループとに対して第2糸の始端
部を挿入したときの緩めた状態を示す図である。
【図44】第1糸と第2糸とを結んだ状態で第2糸を糸
供給位置に移動させときの平面図である。
【図45】糸結びのための各部品の作動状態を示すタイ
ムチャートである。
【図46】(a)は結び目を縮小させるための縮小手段
の第1実施形態を示す平面図、(b)は図46(a)の
b−b線断面図である。
【図47】縮小手段の第2実施形態を示す平断面図であ
る。
【符号の説明】
1a 第1糸 1b 第2糸 ax 第1糸の始端部 by 第2糸の終端部 110 第1ループ 111 第2ループ 120 結び目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D07B 9/00 D07B 9/00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1糸をその終端部を保持しながら第1
    ループを作り、該第1ループに連なる第1糸を第1糸ル
    ープに通して第2ループを作り、この第2ループに第2
    糸の始端部を通し、次いで、前記第2ループを前記第1
    ループ内に引き抜くことにより、第2糸の始端部を第1
    糸の第1ループにて結ぶことを特徴とする糸結び方法。
  2. 【請求項2】 終端部を保持した第1糸をメリヤス針の
    先端のフックに略1回巻回して第1ループを作る工程
    と、 次いで、第1ループを、前記フックから開いたべらに対
    してべら越しさせて針柄に配置し、前記開いたべらの内
    側に第1糸の前記第1ループに連なる中途部を配置する
    工程と、 前記第1ループを前記フックから抜き越えさせると共に
    前記連なる中途部を第1ループに通して前記フック箇所
    で第2ループを作る工程と、 さらに、メリヤス針を前進させて第2ループをべら越え
    させて針柄方向に移動させる工程と、 次いで始端部を保持した第2糸を前記フックに供給する
    工程と、 次いで前記第2ループを前記フックから抜き越えさせ
    て、該第2ループ内に第2糸を通す工程と、 次いで、前記第2ループ及び第1ループを縮める工程と
    により、 第1ループ内に第2糸の始端部を止まらせて糸結びした
    ことを特徴とする請求項1に記載の糸結び方法。
  3. 【請求項3】 第1糸の終端部を保持する第1糸保持部
    材と、 先端にフックを備え、該フックに対して開閉回動するよ
    うに針柄に基端が枢着されたべらを有するメリヤス針
    と、 前記メリヤス針の針柄の外周に摺接して前記軸線方向に
    移動可能な第1ループ制御手段と、 第2糸の始端部を保持し、且つ該第2糸の始端部をメリ
    ヤス針のフックに接近するように配置位置が変更可能な
    第2糸保持部材とを備え、 前記メリヤス針を軸線回りに回動させてその先端のフッ
    クに第1糸を略1回巻回して第1ループを作り、 次いで、メリヤス針を前進させて、第1ループをフック
    から開いたべらに対してべら越しさせて針柄に配置し、
    前記開いたべらの内側に第1糸の前記第1ループに連な
    る中途部を配置した後、 前記第1ループ制御手段と前記針メリヤス針との相対移
    動により、前記第1ループを前記フックから抜き越えさ
    せると共に前記連なる中途部を第1ループに通して前記
    フック箇所で第2ループを作った後、該第2ループをべ
    ら越しさせて針柄方向に移動させ、 次いで、前記第2糸保持部材にて始端部を保持した第2
    糸を前記フックに供給し、 次いで、前記メリヤス針と第1ループ制御手段とを協働
    させて、前記第2ループを前記フックから抜き越えさせ
    て第2ループ内に第2糸を通した後、前記第2ループ及
    び第1ループを縮めて、第1ループ内に第2糸の始端部
    を止まらせて糸結びするように構成した連動機構を備え
    たことを特徴とする糸結び装置。
  4. 【請求項4】 前記メリヤス針を所定の向きに回動させ
    たときのみ、前記べらがフックから離れて開くようにす
    る磁石部材を配置したことを特徴とする請求項3に記載
    の糸結び装置。
  5. 【請求項5】 前記連動機構は、前記開いたべらの内側
    に前記第1糸の前記第1ループに連なる中途部を配置す
    るのに際して、当該開いたべらを第1ループにおける糸
    の交差部から離れた位相に配置し、べら押え体にて前記
    べらを開いた状態に保持させたまま開いたべらの先端が
    第1ループに連なる中途部を通過するまでメリヤス針を
    後退させた後、前記べらが前記第1ループの交差部に接
    近するようにメリヤス針を回動させることを特徴とする
    請求項4に記載の糸結び装置。
  6. 【請求項6】 前記メリヤス針の針柄の外周には、その
    軸線に沿って長手の案内溝を凹み形成し、該案内溝内に
    沿って前進する第1ループ制御手段における先端部が、
    前記第1ループに係合し得るように構成されていること
    を特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の
    糸結び装置。
  7. 【請求項7】 前記第1糸の前記第1ループ及び第2ル
    ープを形成するための糸量を確保し、且つ前記フックに
    形成された第2ループのループ径を縮めるために、第1
    糸の中途部を屈曲させる糸量制御手段を備えたことを特
    徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の糸結
    び装置。
  8. 【請求項8】 前記第1糸保持部材及び第2糸保持部材
    は、それぞれの糸の端部を保持しまたは開放するように
    構成され、且つ糸を前記フックに供給する位置と供給し
    ない位置とに選択的に移動するように前記連動機構が作
    動することを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれ
    かに記載の糸結び装置。
  9. 【請求項9】 前記連動機構は、前記第2ループをべら
    から針柄方向に抜き出す前に、第2糸をべらの回動軌跡
    内に位置すべく、第2糸保持部材を作動させることを特
    徴とする請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の糸結
    び装置。
  10. 【請求項10】 前記メリヤス針を前進させて前記第2
    ループをべら越しさせて針柄方向に移動させた後、前記
    第2糸保持部材にて始端部を保持した第2糸を前記フッ
    クに供給し、次いで、前記メリヤス針を後退させて前記
    第2ループにて前記開いたべらを閉じた後、前記第2糸
    の始端部を第2糸保持部材から開放しつつ、フックから
    抜き越えさせた第2ループ内に第2糸を通し、次いで、
    前記第2ループ及び第1ループを縮めて、第1ループ内
    に第2糸の始端部を止まらせて糸結びするように前記連
    動機構が作動することを特徴とする請求項3乃至請求項
    9のいずれかに記載の糸結び装置。
  11. 【請求項11】 前記メリヤス針から抜き出す第2ルー
    プ内に第2糸の始端部を通し、且つ第2糸の始端部を第
    2糸押え手段にて拘束するように構成したことを特徴と
    する請求項3乃至請求項10のいずれかに記載の糸結び
    装置。
  12. 【請求項12】 前記第1糸保持手段は、第1糸の終端
    部を屈曲させて挟持するように一対の外板と、該両外板
    の間に挿入可能な内板とにより構成する一方、前記一対
    の外板のうちの一方の外板に摺接するカッターを配置
    し、前記一方の外板には、第1糸の位置ずれを防止する
    規制部を備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項1
    1のいずれかに記載の糸結び装置。
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