JP2002035340A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2002035340A
JP2002035340A JP2000218355A JP2000218355A JP2002035340A JP 2002035340 A JP2002035340 A JP 2002035340A JP 2000218355 A JP2000218355 A JP 2000218355A JP 2000218355 A JP2000218355 A JP 2000218355A JP 2002035340 A JP2002035340 A JP 2002035340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
board
back mechanism
gaming
signal line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000218355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002035340A5 (ja
Inventor
Shoji Sato
昭治 佐藤
Hironori Hiramatsu
平松  裕規
Tomohiro Awaji
智裕 淡路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAIYO ELECTRIC CO, Taiyo Elecs Co Ltd filed Critical TAIYO ELECTRIC CO
Priority to JP2000218355A priority Critical patent/JP2002035340A/ja
Publication of JP2002035340A publication Critical patent/JP2002035340A/ja
Publication of JP2002035340A5 publication Critical patent/JP2002035340A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の各種部品の汎用性や互換性を高める
ことができ、遊技店における遊技盤交換時の作業効率を
向上させることが可能な遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技盤と裏機構盤に設けられた各遊技装
置間の信号線を中継する中継基板200cが遊技盤の裏
面に取り付けられている。この場合、例えば遊技機の遊
技盤のみを変更する面替え時に、中継基板200cに設
けられた接続端子から信号線610を取り外し、遊技盤
側遊技装置及び中継基板200cを含んだ遊技盤の交換
を行う。一方、新たな遊技盤側遊技装置を配設した遊技
盤の中継基板に信号線610を取り付けて、面替え作業
を行うことができる。ここで、信号線610及び裏機構
盤102に配設された電源装置等の遊技装置600は、
複数の遊技機に対して共用可能な共通部品を構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるセブン
機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技機
や、スロットマシン等のコイン式遊技機などの遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機等の遊技機において
は、遊技領域を形成する遊技盤に各種電気部品(盤側遊
技装置)が配設される一方、遊技盤の背後側には裏機構
盤が配設され、各種電気部品の制御を行う制御装置、或
いは賞球の払出しを行う賞球払出装置等の裏側遊技装置
が裏機構盤に取り付けられている。また、裏側遊技装置
と盤側遊技装置とはハーネス(両端コネクタ構造が殆ど
である)等により接続されており、両装置間で信号を伝
送することにより一連の遊技制御が行われている。
【0003】一方、パチンコ機は、遊技店の経済的な観
点から、所定の保持枠に装着される遊技盤を着脱分離で
きる構成にして、新規に購入した遊技盤や主基板ケース
だけを遊技店において、それまでのものから新たなもの
へ交換(いわゆる面替え)できるようになっている場合
が多い。パチンコ機の遊技制御においては、どの機種に
おいても遊技中に所謂大当りが起生されると、短時間に
多量の入賞球が発生可能であるという手法が踏襲されて
いることから、同一製造業者の異機種間で一部の部品を
共通に使用できる場合も多い。また、共通の部品をより
多く設けることは、コスト削減の利点のみでなく、法制
に基づく開発段階での認可を受けるにあたり、新規な検
査必要箇所を減らすことにつながり、開発品の早期実用
化の面でも利点となる。そして、例えば遊技制御に関わ
る裏側遊技装置は一般的に共通可能な部分が多く、盤側
遊技装置を含む遊技盤を交換し、裏側遊技装置を再利用
する場合が殆どである。さらに、多くの場合、共通の部
品となるのは、前述の保持枠を含み発射機構や賞球排出
機構等が装着された機枠であり、非共通の部品となるの
は、機種特有の構成を備えた遊技盤や、同じく機種特有
の制御を司る主制御部などである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように裏機構盤
を複数のパチンコ機に再利用可能とする場合、面替え時
に、盤側遊技装置と裏側遊技装置とを接続するハーネス
の取り付け作業に多くの手間が掛かる場合が多い。ま
た、例えば新規の遊技盤に配設される盤側遊技装置の位
置が旧規の位置から変更されると、ハーネス長が変わる
ため、ハーネスの交換が必要となる場合もあり、その交
換作業にさらに多くの手間が掛かる場合がある。
【0005】本発明の課題は、遊技機の各種部品の汎用
性や互換性を高めることができ、遊技店における遊技盤
交換時の作業効率を向上させることが可能な遊技機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の遊技機は、遊技領域を形成
する遊技盤と、該遊技盤の裏面側に配設される裏機構盤
とを備え、前記遊技盤には複数の遊技盤側遊技装置が取
り付けられ、前記裏機構盤には複数の裏機構盤側遊技装
置が取り付けられる一方、前記遊技盤側遊技装置と前記
裏機構盤側遊技装置との間の信号線を中継する第1中継
手段を備え、前記裏機構盤側遊技装置を含む裏機構盤
が、複数種類の遊技機で共用可能な共通部品を構成して
いることを特徴とする。
【0007】このような遊技機によると、裏機構盤側遊
技装置を含む裏機構盤が共通部品として複数の遊技機に
再利用可能となり、遊技盤側遊技装置と裏機構盤側遊技
装置との間の信号線(伝送線)を中継接続する第1中継
手段を設けたため、例えば遊技機において遊技盤のみを
変更する面替え時に、信号線の取外し及び取付けに係る
作業を、第1中継手段においてまとめて行うことが可能
で、面替え時の作業効率が向上する。また、例えば第1
中継手段と該第1中継手段よりも遊技盤側の遊技部品
(遊技盤を含む)とを非共通部品として面替え時に交換
し、第1中継手段よりも裏機構盤側の遊技部品(裏機構
盤を含む)を共通部品として再利用することが可能で、
該第1中継手段を非共通部品としつつ、共通部品と非共
通部品との区分けを行うための区分手段とすることがで
きる。この場合、第1中継手段(区分手段)を境に共通
部品と非共通部品とを容易に区別することが可能とな
り、面替え時の作業効率が向上するとともに、誤って共
通部品を取り替えてしまう等の作業不備を防止すること
ができ、該作業不備に基づく遊技機の誤作動発生や故障
発生等を防止することが可能となる。なお、第1中継手
段は、信号線の中継接続を可能とする基板等により構成
することが可能で、該第1中継手段は詳しくは第1中継
基板と捉えることができる(以下に述べる第2中継手段
についても同様に、第2中継基板と捉えることができ
る)。
【0008】一方、前記第1中継手段には、前記遊技盤
側遊技装置からの信号線を接続するための遊技盤側接続
端子と、前記裏機構盤側遊技装置からの信号線を接続す
るための裏機構盤側接続端子とが配設され、該裏機構盤
側接続端子に接続可能な裏機構盤側遊技装置からの信号
線を前記共通部品として構成することができる。
【0009】この場合、第1中継手段の裏機構盤側接続
端子に接続され得る信号線と、裏機構盤側遊技装置を含
む裏機構盤とを、複数種類の遊技機に共通して利用可能
な共通部品とすることができ、この場合も第1中継手段
が共通部品と非共通部品とを区分けする区分手段として
機能する。また、第1中継手段と該第1中継手段よりも
遊技盤側の信号線を含む遊技部品とを非共通部品として
面替え時に交換することができる。この場合、例えば共
通部品としての裏機構盤側遊技装置からの信号線を、第
1中継手段の裏機構盤側接続端子から取り外して、該裏
機構盤側遊技装置からの信号線を含む上記共通部品と、
第1中継手段及び遊技盤側遊技装置からの信号線を含む
非共通部品とを区分けし、効率良く面替えを行うことが
可能である。
【0010】上記遊技盤には、遊技装置の制御を司る前
記遊技盤側遊技装置としての制御装置が配設され、前記
第1中継手段により前記制御装置と前記裏機構盤側遊技
装置との間の信号線が中継されているものとすることが
できる。このように、遊技装置(例えば機枠等に配設さ
れる遊技装置(以下、これを裏機構盤側遊技装置に含め
て言う場合もある))の作動制御を行う制御装置からの
信号線を、第1中継手段により裏機構盤側遊技装置に中
継接続する場合、遊技機の面替え時において、制御装置
を遊技盤ごと非共通部品として取り替えるとともに、裏
機構盤側遊技装置及び裏機構盤側遊技装置からの信号線
等を共通部品として再利用することが可能である。
【0011】上記裏機構盤側遊技装置は、少なくとも前
記遊技盤側遊技装置に電力を供給するための電源装置を
含み、前記第1中継手段により該電源装置と前記遊技盤
側遊技装置との間の信号線(電力を伝送するための伝送
線)が中継されているものとすることができる。このよ
うに、電源装置からの信号線を第1中継手段により遊技
盤側遊技装置に中継接続する場合、遊技機の面替え時に
おいて、電源装置、及び電源装置からの信号線等を共通
部品として再利用することが可能である。
【0012】また、前記裏機構盤に、前記裏機構盤側遊
技装置からの信号線を中継する第2中継手段が取り付け
られ、前記裏機構盤側遊技装置からの信号線は、前記第
2中継手段を介して前記第1中継手段に接続され、さら
に前記第1中継手段から前記遊技盤側遊技装置に接続さ
れるものとすることができる。この場合、複数の遊技装
置が遊技盤及び裏機構盤に配設される遊技機において
も、面替え時に、第1中継手段と第2中継手段との間の
信号線を接続し直すだけで面替え作業を行うことが可能
となる。なお、第1中継手段を遊技盤に取り付けて遊技
盤側中継手段とし、第2中継手段を裏機構盤に取り付け
て裏機構盤側中継手段として構成することもできる。
【0013】なお、本発明においては、上記第1中継手
段を遊技盤の所定部位に取り付けることにより、その発
明の効果を更に向上させることが可能となる。まず、第
1中継手段を、非共通部品として遊技盤に取り付けたま
まの状態で該遊技盤を交換することができる。すなわ
ち、第1中継手段から共通部品側(裏機構盤側)の信号
線を取り外し、非共通部品側(遊技盤側)の信号線を含
む第1中継手段と共通部品(遊技盤側遊技装置等)とを
遊技盤ごと取り替え、該裏機構盤側の信号線を含む共通
部品(裏機構盤、裏機構盤側遊技装置等)を再利用して
面替えを行うことができるのである。なお、この場合、
遊技盤側においては遊技盤側遊技装置から第1中継手段
への信号線の配線が変更される場合がある。
【0014】また、第1中継手段の遊技盤への取付位置
が定められているため、裏機構盤側の信号線の長さは面
替え時にも不変であり、例えば、遊技盤における遊技盤
側遊技装置の位置が変更された場合にも、第1中継手段
から遊技盤側遊技装置への信号線を変更するのみでよ
く、共通部品側に触れる必要がない。なお、第1中継手
段の取付けは、遊技盤背面に直付けしたり、遊技媒体を
遊技盤裏面で集合させる集合樋に取り付けたりする方法
を例示することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機と
して、いわゆるセブン機と呼ばれるタイプの第一種パチ
ンコ機(弾球遊技機)を例にとり、その構造を、図1〜
図7を参照して説明する。
【0016】パチンコ機1の前面部は、本体枠2と、中
枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装
置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体
を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠
3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下
板部(図示略)とを有して本体枠2の内周側に嵌合し取
り付けられている。
【0017】ここで枠体部は、上端から下方へ略2/3
程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、前面
枠4の枠飾りランプ用レンズ4bに対応して、左側に賞
球表示LED(図示略)及び賞球表示LED基板4d
(図7参照)が、右側にストップ表示LED(図示略)
及びストップ表示LED基板4f(図7参照)が配設さ
れている。
【0018】また、下板部は、下端から上方へ略1/3
程度を占め、左端には、上皿部5に形成されたスピーカ
面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の
音(以下音声情報等という)を発生させるスピーカ40
0(図7参照)が配設され、略中央には、遊技球を発射
する発射装置ユニット8(図7参照)に上皿部5に貯留
された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設けら
れている。さらに、下方には下皿部6が設けられ、右端
中央には施錠装置7が設けられている。
【0019】下皿部6は、灰皿や玉抜きレバー等を備え
て、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排
出口6cが開設され、右端に発射ユニット8を操作する
発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハン
ドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタ
ッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止
を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されて
いる。施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方
形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するための
ものである。
【0020】前面枠4は、全体がプラスチック製であ
り、遊技盤10を前方から視認するべく、遊技盤10に
形成された遊技領域11の形状に対応して上側が略円弧
状を呈し、全体が略弾丸形状に開設された開口部4aを
有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じ
てガラス板が嵌められた略長方形状のガラス枠(図示
略)が装着されている。また、この前面枠4は、パチン
コ機1の前面全体の2/3のサイズを占め、中枠3の左
端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端
部には、枠飾りランプ用レンズ4bが設けられ、このレ
ンズ4b内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿っ
て、枠飾りランプ基板4g(図7参照)及び複数個の遊
技効果ランプ(図示略)が配設されている。
【0021】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
dには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。またパチンコ機1の内部から遊技球を
排出するための排出口5cが開設されている。左端に
は、複数の長孔を有するスピーカ面5aが形成され、そ
の裏面には、音量スイッチ基板12(図7参照)が設け
られている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカ
ードユニット13が装着されている。
【0022】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造
を、図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形
の木製の板状体であって中枠3(図1参照)に保持され
るとともに、後述する裏機構盤102(図5参照)によ
りその背面側が覆われている。遊技盤10には、遊技盤
10の表面に設けられた外レール14と内レール15と
により略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域1
1内には、特別図柄表示装置16と、第一種始動口(普
通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞口1
9、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22
と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、25
等が配設されている。
【0023】特別図柄表示装置16は、遊技領域11の
略中央部に配置され、センター役物28と、液晶表示盤
29とを備えている。ここで、液晶表示盤29は、複数
種類の特別図柄(図示略)等を変動表示するもので、そ
の映像画面は略長方形状を呈している。また、この液晶
表示盤29は、遊技球が第一種始動口(普通電動役物)
17に入球することにより、その映像画面に表示される
各特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるもので
ある。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同
一図柄で揃って停止表示すると、変動入賞装置18に配
設された後述する大入賞装置30が開放される。また、
センター役物28は、液晶表示盤29の前面周辺部に額
縁状に突設して装着され、普通図柄表示装置31と、翼
状部32、33とステージ34とを備えている。
【0024】普通図柄表示装置31は、センター役物2
8上部中央に配置され、7セグメント表示器31aと、
普通図柄保留表示LED31bとを有している。また、
この普通図柄表示装置31の両側にはそれぞれ、略翼状
に延びた翼状部32、33が配設されている。さらに、
その下側には、4個の丸形の緑色LEDで構成され、横
一列状に特別図柄保留表示LED35が設けられてい
る。これは、第一種始動口(普通電動役物)17に入球
した遊技球の数を4個まで保留し、入球ごとに順次点灯
し左へシフト表示するものである。そして、液晶表示盤
29で次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回
数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED35は消
灯される。
【0025】7セグメント表示器31aは、1〜9の奇
数数字を変動表示させるもので、後述する左右の普通図
柄作動通過口36、37のいずれかを遊技球が通過する
ことにより、変動して所定時間経過後に1種類の奇数数
字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示
すると、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間
(例えば、0.5秒)開放される。
【0026】普通図柄保留表示LED31bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器31
aの両側に2個ずつに分けて配置されている。これは、
左右の普通図柄作動通過口36、37を通過した遊技球
の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト
表示するものである。次の7セグメント表示器31aの
変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1
個の普通図柄保留表示LED31bは消灯される。
【0027】翼状部32、33は、上述したように、セ
ンター役物28上部から側部にかけて中空状に形成さ
れ、上部内部には、複数個の遊技効果ランプ38(図3
参照)が配設されている。また、各外側部上端には、遊
技球の普通図柄作動通過口36、37がそれぞれ左右両
側に設けられ、各内側部下端には、遊技球の通過口出口
(図示略)がそれぞれ設けられて、これらの通過口3
6、37と通過口出口間には、それぞれ図示しない通過
筒部が設けられている。そして、各通過口36、37か
ら入った遊技球は、内部に配設された左、右普通図柄作
動通過口通過検知スイッチ36s、37s(図4参照)
を通過し、各通過筒部を通過して各通過口出口から飛び
出し、ステージ34上を転動する。ステージ34はセン
ター役物28下部に配置され、各通過口出口からの遊技
球を中央寄りに集めつつ、さらに、遊技盤10面上を流
下させるべく、一部傾斜状に形成されている。なお、遊
技球の普通図柄作動通過口通過検知スイッチ36s、3
7sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置31に
おける7セグメント表示器31aが変動表示する。
【0028】第一種始動口(普通電動役物)17は、特
別図柄表示装置16におけるセンター役物28に有する
ステージ34の中央直下に配設され、いわゆるチューリ
ップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成されて
いる。内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口
(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図4参照)
が備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、
遊技球の入球可能な開放状態となり、一対の翼片部が閉
じると、遊技球の入球困難な閉鎖状態となる。
【0029】変動入賞装置18は、上記第一種始動口
(普通電動役物)17の下方に配設され、前面側が略逆
台形状に形成された基板41に、大入賞装置30と、左
入球口42と右入球口43とを備えている。ここで、大
入賞装置30は、略中央に形成され、帯状に開口された
大入賞口44と、この大入賞口44を開放・閉鎖する開
閉板39と、この開閉板39を開閉するための大入賞口
ソレノイド45(図4参照)と、連動杆(図示略)と、
特定領域開閉シャッター(図示略)と、この特定領域開
閉シャッターを作動させるための開閉シャッターソレノ
イド40と、特定領域(図示略)と、特定領域外領域
(図示略)とから構成されている。
【0030】また、左入球口42は、大入賞装置30の
左斜め上方に配設されて、内部に左入球口通過検知スイ
ッチ42s(図4参照)が設けられている。さらに、右
入球口43は、大入賞装置30の右斜め上方に配設され
て、内部に右入球口通過検知スイッチ43s(図4参
照)が設けられている。アウト口46は、変動入賞装置
18における大入賞装置30の中央直下に配設されてい
る。バック球防止部材47は、アウト口46の下部に設
けられ、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再
び発射位置に戻ることを防止するものである。ファール
球防止部材48は、内レール15の先端部に取り付けら
れ、返しゴム49は、ファール球防止部材48の位置と
は略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であっ
て、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられてい
る。
【0031】一対のランプ風車24、25はそれぞれ、
特別図柄表示装置16から左右斜め上方に配設されてい
る。左上入賞口19及び右上入賞口20はそれぞれ、特
別図柄表示装置16から左右両側方に配設されている。
左下入賞口21及び右下入賞口22はそれぞれ、特別図
柄表示装置16から左右斜め下方に配設されている。
【0032】一対の風車26、27はそれぞれ、特別図
柄表示装置16から左右両側方であって、特別図柄表示
装置16と左上入賞口19または右上入賞口20間に配
設されている。一対のサイドランプ50、51はそれぞ
れ、遊技領域11の左右両端部において、縦帯状で相対
称状に配設されている。なお、多数の障害釘23は、以
上説明した各装置との位置バランスを考慮して、遊技領
域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0033】次に、本実施例の遊技盤10上に位置する
各種LEDランプと、これらの基板について図3を参照
して説明する。遊技盤10における遊技領域11には、
センター役物28に備える普通図柄表示装置31(図2
参照)に、4個の丸形の普通図柄保留表示LED31b
用基板31fが略長方形状に配設されている。また、こ
の基板31fの下側であって、左右の翼状部32、33
周辺に、4個の丸形の特別図柄保留表示LED35及び
4個の遊技効果ランプ38兼用の基板35fが配設され
ている。また、一対のランプ風車24、25の位置に
は、2個の丸形の遊技効果ランプ24r、25rを各ラ
ンプ風車軸の両側にそれぞれ備えた略円形状の基板24
f、25fが配設されている。また、一対のサイドラン
プ50、51の位置には、3個の丸形の遊技効果ランプ
50r、51rを縦列にそれぞれ備えた略縦帯状のサイ
ドランプ基板50f、51fが配設されている。
【0034】また、左上入賞口19(図2参照)の位置
には、1個の丸形の遊技効果ランプ19rを略中心に備
えた略V字状の左上入賞口基板19fが、右上入賞口2
0(図2参照)の位置には、1個の丸形の遊技効果ラン
プ20rを略中心に備えた略V字状の右上入賞口基板2
0fが、それぞれ配設されている。また、左下入賞口2
1(図2参照)の位置には、1個の丸形の遊技効果ラン
プ21rを略中心に備えた略U字状の左下入賞口基板2
1fが、右下入賞口22(図2参照)の位置には、1個
の丸形の遊技効果ランプ22rを略中心に備えた略U字
状の右下入賞口基板22fが、それぞれ配設されてい
る。さらに、第一種始動口(普通電動役物)17(図2
参照)の位置には、2個の丸形の遊技効果ランプ17r
を並列に備えた第一種始動口(普通電動役物)基板17
fが配設されている。
【0035】次に、本実施例の遊技盤10の、裏面側の
遊技球経路及びスイッチ等の配設について図4を参照し
て説明する。遊技盤10の中央部には、略横楕円形状の
センター役物取付用貫設孔28hが設けられ、このセン
ター役物取付貫設孔28hの左右斜め上側には、円形状
のランプ風車取付用貫設孔24h、25hが、左右側方
には、略だるま形状の左上入賞口取付用貫設孔19h及
び右上入賞口取付用貫設孔20hが、左右斜め下側に
は、略楕円形状の左下入賞口取付用貫設孔21h及び右
下入賞口取付用貫設孔22hが、中央直下には、略逆円
錐台形状の第一種始動口取付用貫設孔17hが、それぞ
れ設けられている。また、左上入賞口取付用貫設孔19
h及び右上入賞口取付用貫設孔20hのそれぞれの外側
には、縦長孔状のサイドランプ取付用貫設孔50h、5
1hが設けられている。さらに、第一種始動口取付用貫
設孔17hの下側には、略逆台形状の変動入賞装置取付
用貫設孔18hが設けられている。
【0036】また、第一種始動口(普通電動役物)17
の裏側には、第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド
52が配設され、その内部には、上述したように、第一
種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sが配
設されている。左、右普通図柄作動通過口36、37の
内部には、上述したように、普通図柄作動通過口通過検
知スイッチ36s、37sがそれぞれ配設されている。
さらに、変動入賞装置18に形成された大入賞装置30
には、左右に分かれて、開閉板39を開閉するための大
入賞口ソレノイド45と、特定領域開閉シャッターを作
動させるための開閉シャッターソレノイド40とがそれ
ぞれ配設され、大入賞口44の左右端側の特定領域外領
域内、特定領域内にもそれぞれ、カウント通過検知スイ
ッチ53とカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ
54とが配設されている。なお、上述したように、左入
球口42及び右入球口43の内部にもそれぞれ、左入球
口通過検知スイッチ42s、右入球口通過検知スイッチ
43sが配設されている。
【0037】さらに、遊技盤10の裏面側には、後述す
る機構盤102(図5参照)において、左上入賞口1
9、左下入賞口21、第一種始動口(普通電動役物)1
7及び左入球口42を接続した左セーフ球集合樋55
と、右上入賞口20、右下入賞口22及び右入球口43
を接続した右セーフ球集合樋56とが接続されている。
また、アウト口46の裏側から漏斗状にアウト球集合樋
58が配設されている。
【0038】また、遊技盤10の裏面側略中央付近であ
って、第一種始動口(普通電動役物)17の裏側付近に
は、後述する主制御基板340(図7参照)と遊技盤側
の各種遊技装置(遊技盤側遊技装置)との間の信号線を
中継する主制御用中継基板200が配設されている。こ
の場合の遊技盤側遊技装置は、例えば、普通図柄作動通
過口通過検知スイッチ36s、37s、カウント検知ス
イッチ53、カウント検知及び特定領域通過検知スイッ
チ54、後述する液晶表示盤29及びその表示制御基板
360、ランプ、LED等の装飾装置及びその制御基板
370、スピーカ等の音声装置及びその制御基板380
等が含まれる(図12参照)。ここで、音声制御基板3
70を含む音声制御部170と、ランプ制御基板380
を含むランプ制御部180は、遊技盤10の裏面側左上
方に配設されている。なお、中継基板200は、ネジ等
の締結部材を介して遊技盤の裏面に直接配設させたり、
上記集合樋55,56,58等に配設させたりすること
も可能である。さらに、主制御用中継基板200の左側
方には、後述する電源装置からの信号線(電力供給線)
を遊技盤側遊技装置に対して中継接続する中継基板20
0cが配設されている。
【0039】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図5を参照して説明する。前面枠4(図1参
照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設け
られた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持され
ている。機構盤102は中枠3にあって機構盤102の
上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、
開閉可能に支持されている。遊技盤10は中枠3の表面
側に着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒン
ジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検
知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク10
5と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール
106とが取り付けられている。また、タンクレール1
06の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その
下流側には、補給球切れ検知センサ108が、さらに、
その下流側には、賞球払出装置109が配設されてい
る。
【0040】続いて、遊技球の振り分け部110が賞球
払出装置109の下流側に設けられている。また、振り
分け部110と賞球払出装置109との間には、賞球払
出センサ214が設けられ、賞球及び貸球の払出し数を
検知している。タンクレール106の下流側には、特別
図柄表示装置16における液晶表示盤29を格納した蓋
付きの裏ケース111が、この裏ケース111の下側に
は、後述する主制御部140(図7参照)を構成する主
制御基板340を格納した主制御基板ケース112がそ
れぞれ設けられている。主制御基板ケース112の左側
には、発射装置制御基板201(図7参照)を格納した
発射装置制御基板ケース113、タッチ感度調整つまみ
114、球飛び強弱調整つまみ115及び発射制御集合
中継基板116が設けられている。この発射制御集合中
継基板116は、主制御基板340から発射装置制御基
板201への電線(ケーブル)等の信号線を中継接続す
るものである。
【0041】機構盤102の左下方部には、上述した発
射装置ユニット8が、同じく右下方部には、補給球詰ま
り、下皿部満タン、主電源電圧異常、発射停止、主制御
基板通信異常、賞球モータ異常などを7セグメントLE
Dで表示する枠状態表示器117を備えた枠制御部(球
払出制御部)150(図7参照:第一周辺制御部)であ
る枠制御基板(球払出制御基板(第一周辺制御基板35
0))を格納した枠制御基板ケース118が設けられて
いる。また、特別図柄表示装置16の液晶表示盤29の
作動制御を行う、特別図柄制御部160(図7参照:第
二周辺制御部)が形成される特別図柄制御基板(第二周
辺制御基板360)、各種ランプ類の制御を統括して行
う、ランプ制御部170(図7参照:第三周辺制御部)
が形成されるランプ制御基板(第三周辺制御基板37
0)、スピーカ400からの音声出力制御を司る音声制
御部180(図7参照:第四周辺制御部)が形成される
音声制御基板(第四周辺制御基板380)もそれぞれ取
り付けられている。
【0042】一方、機構盤102の右上端部には、ヒュ
ーズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミ
ナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉
開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備
えた端子基板122が設けられている。また、外部から
の電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子
基板122の下側に配設されている。なお、裏機構盤1
02に配設された上記ヒューズボックス119、電源ス
イッチ120、電源ターミナル基板121は、以下にお
いて、裏機構盤側遊技装置としての電源装置700(図
13参照)と総称することもある。この裏機構盤102
に配設された電源装置700からの信号線(電力供給線
としての伝送線)は、裏機構盤102に設けられたその
他の裏機構盤側遊技装置、及び遊技盤10に設けられた
遊技盤側遊技装置等に接続されているが、本実施例にお
いては、後述のように、遊技盤側遊技装置に対しては、
中継基板200cを介して接続されている。また、枠制
御基板を格納した枠制御基板ケース118からは接続ケ
ーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備
えたプリペイドカードユニット13に接続されている。
また、機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通
路部材126が設けられている。
【0043】次に、本実施例のパチンコ機1の裏機構盤
102について、上記と重複する部分はあるが、図6を
参照して説明する。裏機構盤102の上部には、タンク
球切れ検知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タ
ンク105と、この賞球タンク105に接続されるタン
クレール106とが取り付けられている。また、タンク
レール106の中間位置には、補給球切れ検知スイッチ
108が、さらに、その下流側には、賞球払出装置10
9が配設されている。続いて、遊技球の振り分け部11
0が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タ
ンクレール106の下流側には、下皿部満タンスイッチ
127が設けられ、ガイドレール131は、裏機構盤1
02の略中央下端部に設けられた下皿部用球通路部材1
26に連通している。また、裏機構盤102の右下部に
はアンプ基板128が取り付けられ、その外側にはリセ
ットスイッチ129が設けられている。なお、これら裏
機構盤102に取り付けられる各種制御基板及び遊技装
置は、後述する本発明の裏機構盤側遊技装置を構成して
いる。
【0044】次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御
装置130について、図7を参照して説明する。まず、
電子制御装置130は、主制御部140と、共通信号伝
送経路である共有バス500により、その主制御部14
0に接続された枠制御部150、特別図柄制御部16
0、ランプ制御部170及び音声制御部180とを含ん
で構成されている。主制御部以外の4つの制御部15
0、160、170、180は前述の通り、第一〜第四
の周辺制御部をなすものである。
【0045】主制御部140は、CPU141と、RA
M142と、ROM143と、入出力ポート144とを
バス145により相互に接続したものである。そして、
CPU141はROM143に格納された制御プログラ
ムにより、RAM142をワークエリアとしてパチンコ
機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)
を司る。また、ROM143に記憶された当否判定プロ
グラムにより、CPU141が主体となって遊技の当否
判定制御を行う。また、入出力ポート144には前記し
た共有バス500が接続され、後述する通り入出力ポー
ト144からその共有バス500へ、各周辺制御部15
0、160、170、180へ処理内容を指示する、指
令信号たるコマンドデータを送信する。なお、主制御部
140から各周辺制御部150、160、170、18
0へは、一方向形式でデータが伝送される。なお、主制
御部140が、それ自体が遊技者の賞球獲得上の利害に
関与する第1制御部とされることは明らかであり、RA
M142は、遊技者の賞球獲得上の利害に関与する制御
情報を記憶する第一種制御情報記憶手段をなす。
【0046】主制御用中継基板200は、上述のように
遊技盤10の裏面に配設され、該中継基板200には、
遊技盤側遊技装置としての右普通図柄作動通過口通過検
知スイッチ37s、左普通図柄作動通過口通過検知スイ
ッチ36s、カウント検知スイッチ53、カウント検知
及び特定領域通過検知スイッチ54、普通図柄表示装置
基板31f、役物作動を司る各種ソレノイド40,4
5,52等が接続され、中継基板200の出力端子は、
主制御基板340の入出力ポート144と接続されてい
る。さらに、賞球払出センサ214の出力は主制御部1
40に入力されるとともに、枠用端子基板200aを介
して枠制御部150にも入力される。なお、枠用端子基
板200aは、例えば上述の裏機構盤102の所定位置
に配設することが可能で、これら枠制御部150、枠用
端子基板200aは、裏機構盤側遊技装置として構成さ
れている。
【0047】枠制御部(価値媒体払出制御部)150
は、主制御部140と同様の演算回路構成要素151〜
155を含んで構成され、入出力ポート154において
共有バス500に接続されている。また、入出力ポート
154には、裏機構盤102に配設される賞球払出装置
109、発射装置制御基板201等が直接接続されてい
る。さらに、枠用端子基板(枠制御入力用中継基板)2
00aには、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9
b、左入球口通過検知スイッチ42s、右入球口通過検
知スイッチ43s、タンク球切れ検知スイッチ104及
び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、枠用端
子基板200aの出力端子は、入出力ポート154と接
続されている。
【0048】特別図柄制御部160は、遊技盤10に配
設された特別図柄制御基板360として構成されるとと
もに、主制御部140と同様の演算回路構成要素161
〜165を含んで構成され、後述するように、入出力ポ
ート164において中継基板200c(図15参照)を
介して共有バス500に接続されている(図7において
は図示略)。入出力ポート164には、液晶表示盤29
が接続されている。
【0049】ランプ制御部170は、遊技盤10に配設
されたランプ制御基板370として構成されるととも
に、主制御部140と同様の演算回路構成要素171〜
175を含んで構成され、後述するように、入出力ポー
ト174において中継基板200c(図15参照)を介
して共有バス500に接続されている(図7においては
図示略)。入出力ポート174には、枠飾りランプ基板
4g、各種ランプ基板17f、20f、21f、22
f、24f、25f、50f、51f、各種LED基板
4d、4f、35fが接続されている。なお、本実施例
では遊技機の正面にランプ及びLEDが例えば32個配
置してある。これらランプのうちの幾つかは、複数個の
ランプを常に同時に点灯し消灯するものであるが、ここ
ではこれらの複数個からなるランプの組を夫々1個とみ
なす。これら32個のランプはゲームの進行に対応して
点灯・消灯または点滅する。
【0050】音声制御部180は、遊技盤10に配設さ
れた音声制御基板380として構成されるとともに、主
制御部140と同様の演算回路構成要素181〜185
を含んで構成され、後述するように、入出力ポート18
4において中継基板200c(図15参照)を介して共
有バス500に接続されている(図7においては図示
略)。入出力ポート184には、サウンドジェネレータ
ー203、音量スイッチ基板12が接続されている。サ
ウンドジェネレーター203は、図示しないLSI等に
格納された音声データと音声出力モジュールとに基づい
て、これに接続されたスピーカ400より、ゲームの進
行に対応した各種の音声出力を行う。音量スイッチ基板
12は、図示しない音量スイッチの操作に伴い、サウン
ドジェネレーター203に対して出力音量の設定を行う
ものである。
【0051】以下、パチンコ機1の動作について図4を
参照しつつ説明する。賞球動作は、以下の順序で実行さ
れる。主制御部140は、遊技球がカウント検知スイッ
チ53またはカウント検知及び特定領域通過検知スイッ
チ54を通過したら15個の賞球個数データを、第一種
始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過
したら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例え
ば、左右入球口42、43の通過検知スイッチ42s、
43sの通過を検知した場合などにおいては、10個の
賞球個数データを、枠制御部150に対してその検知順
に、枠制御部150を作動指令対象とする指令信号とし
て、前記した共有バス500を介して送信する(すなわ
ち、固有賞球数はここでは、6個、10個あるいは15
個である)。枠制御部150は、主制御部140からの
賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送信により
賞球払出装置109を作動させる。
【0052】また、主制御部140は、上述の各種検知
スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、そ
の遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内
容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行う
ためのデータを作成する。例えば、主制御部140は、
第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17
s、カウント検知スイッチ53、カウント検知及び特定
領域通過検知スイッチ54等の検知結果や、特別図柄当
否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われてい
ない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞がな
い状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、及
び、特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検
知されると乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判
定結果に基づいて特別図柄の変動、または確定などの表
示態様制御のためのデータが作成される。このデータ
は、特別図柄制御部160を作動指令対象とする指令信
号として、前記した共有バス500を介して送信され
る。
【0053】さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ラ
ンプやサウンドジェネレーター203は、特別図柄制御
部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、
リーチ発生の有無、リーチ表示態様(全回転、コマ送
り、逆進、図柄の拡大・縮小など)、特別遊技態様、及
び、遊技モード(確率変動、時短など)等に応じてその
態様は制御される。その制御指令の指令信号は、ランプ
制御部170あるいは音声制御部180を作動指令対象
とする指令信号として、前記した共有バス500を介し
て送信される。
【0054】次に、主制御部140と特別図柄制御部1
60とにより実行される各種ジョブのうち、主要なジョ
ブについて以下に説明する。まず、主制御部140によ
り実行されるメインジョブについて図8を参照して説明
する。これは、主制御部140のROM143に格納さ
れたプログラムに基づき、CPU141により実行され
るものである。すなわち、スタックポインタをRAM1
42の所定のアドレスに設定した後(S10)、初期化
終了の判定が行われる(S20)。初期化が終了してい
れば(S20:YES)、LEDジョブ(S30)から
スイッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。
また、初期化が終了していなければ(S20:NO)、
初期化ジョブ(S190)が実行される。
【0055】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別
図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等
速乱数ジョブ(S40)では、RAM142の特別図柄
当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリ(図示略)な
どが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、外
れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、
汎用カウントメモリ(図示略)は、ユーザーリセットご
との「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョ
ブ、飾りジョブの実行などに使用される。また、音楽作
成ジョブ(S60)では、音楽や音声に関するデータの
作成が行われ、スイッチジョブ(S70)では、各種検
知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、発射停止
検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号、カ
ウント検知信号、特定領域通過検知信号、普通図柄作動
通過口通過検知信号、左右入球口通過検知信号などの各
種信号が中継基板200を介して主制御部140に取り
込まれ、また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知
スイッチ17sから第一種始動口入賞検知信号が取り込
まれる。
【0056】さらに、カウント検知スイッチ53または
カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ54に異常
があるか否かが判定され(S80)、異常がなければ
(S80:YES)、特別図柄メインジョブ(S90)
から音声ジョブ(S110)までのジョブが実行され
る。また、異常(球詰まりや断線など)があれば(S8
0:NO)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0057】特別図柄メインジョブ(S90)において
は、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調し
て動作するために必要なデータに関するジョブが実行さ
れる。このジョブについては後述する。また、普通図柄
メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普通図柄
未始動回数の表示態様データの作成が行われる。音声ジ
ョブ(S110)では、遊技状態に応じた音声のデータ
が出力される。
【0058】この後、再び、カウント検知スイッチ53
またはカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ54
に異常があるか否かが判定され(S120)、異常がな
ければ(S120:YES)、各フラグ状態がバックア
ップメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ
(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンド
ジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)
が実行される。各種スイッチに異常がある場合には(S
120:NO)、エラージョブ(S130)が実行され
る。
【0059】賞球信号ジョブ(S150)においては、
賞球払い出しに関するデータの作成や出力が行われ、情
報信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出
力に必要なデータの作成が行われる。さらに、コマンド
ジョブ(S170)では、特別図柄管理のためのコマン
ドの入出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)で
は、非等速乱数の呼出しや、汎用乱数メモリ(図示略)
の更新が行われる。
【0060】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、始動入賞時の当否判定ジョブに関して図
9を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用す
る各種メモリは、図7に示すRAM142に格納され、
代表的なもの(142a〜142k)を図10に示す。
【0061】まず、S200において始動入賞があった
か否かを確認し、YESであれば、S210において特
別図柄保留数メモリ142b(図10参照)に記憶され
ている保留数(未始動回数)を1インクリメントする。
この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では
「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、
S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未
始動回数)であれば、S230において、特別図柄当否
判定乱数(以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)
を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発
生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手
段))、読み込んだ判定乱数値を、S240において、
特別図柄当否判定乱数メモリ142a(図10参照:以
下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリ
は、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフト
メモリ形式で記憶している。
【0062】次に、S250において、判定乱数メモリ
142a(図10参照)から記憶している最も古い先頭
の判定乱数値を読み出す。そして、S260において、
大当り番号メモリ142g(図10参照)から大当り番
号(当り用判定値)を読み出し、S270において、上
記判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大
当り判定となり、一致していなければ外れ判定となる。
大当り判定の場合には、S280に進み、大当り図柄決
定乱数(識別情報決定用乱数)を発生させ、これを読み
込んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ14
2c(図10参照)に記憶する。なお、大当り図柄決定
乱数の読み込みは、始動入賞時に当否用乱数と同時に読
み込まれているが、当り判定決定と同時に、あるいは当
り判定決定後所定の時間後に読み込むものとしてもよ
い。また、「大当り」という判定結果(本実施例では
「1」)を判定結果メモリ142i(図10参照)に記
憶する。
【0063】この大当り図柄決定乱数値で指定される特
別図柄は、ROM163に格納されている特別図柄画像
データに基づいて、液晶表示盤29(図2参照)に、変
動表示状態を経た後、定められた配列態様で表示される
(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態
様)。なお、上記特別図柄画像データを大当り図柄決定
乱数値と対応付けて識別情報決定用値としてRAM14
2に記憶しておき、読み込んだ大当り図柄決定乱数値と
識別情報決定用値とを比較することで停止表示する図柄
を決定するものとしてもよい。
【0064】一方、外れ判定となった場合は、S270
からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうか
を乱数により決定する。すなわち、S310において、
リーチジョブ決定乱数を発生させ、これを読み込み、他
方、S320において、リーチ番号メモリ142h(図
10参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S
330において、両者が一致していれば外れリーチジョ
ブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0065】外れリーチジョブの場合は、S340へ進
み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3
種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、大当り図
柄決定乱数(別途乱数を発生させるようにしてもよい)
を使用して決定する(S340、S350)。また、S
360において、外れ中図柄を乱数により同様に決定
し、S370において決定した乱数値を外れ中図柄番号
メモリ142f(図10参照)に記憶する。また、S3
80において、「外れリーチ」という判定結果(本実施
例では「2」)を判定結果メモリ142i(図10参
照)に記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S3
90に進み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び
中図柄)をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数
値をそれぞれ対応する外れ番号メモリ142d、142
e、142fに記憶する(S390〜S440)。ま
た、S450において、「通常外れ」という判定結果
(本実施例では「3」)を判定結果メモリ142i(図
10参照)に記憶する。なお、外れリーチ用の図柄、通
常外れ用の図柄は、リセット毎の乱数参照により作成し
てもよい。
【0066】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、特別図柄メインジョブの概略の流れを図
11を参照して説明する。まず、S500において、特
別図柄表示装置16における液晶表示盤29(図2参
照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。例えば、
左図柄及び右図柄を上から下へ、中図柄を下から上へス
クロール変動させる。
【0067】次いで、S510において、判定結果メモ
リ142i(図10参照)から図9で得られた各入賞に
対する判定結果を読み出す。具体的には、大当り判定
(「1」)の場合は(S520:YES)、S600に
進み、大当り番号(識別情報決定用値)を大当り番号メ
モリ(決定用値記憶手段)142g(図10参照)から
読み出し、S560〜S580に進んで、各特別図柄
を、例えば、左図柄、右図柄、中図柄の順序で同一図柄
に揃えて停止表示させ確定させる。
【0068】一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は
(S530:YES)、S590に進み、大当り番号
(少なくとも揃えるべき2つの特別図柄、例えば、左図
柄番号と右図柄番号)と、外れ中図柄番号とを各メモリ
142c、142f(図10参照)から読み出し、S5
60〜S580に進んで、各特別図柄を、例えば、左図
柄、右図柄、中図柄の順序で、左図柄及び右図柄は同一
図柄に揃え、中図柄は他の図柄とは異なる図柄で停止表
示させ確定させる。
【0069】また、通常外れ判定(「3」)の場合は
(S540:YES)、S550に進み、外れ各図柄番
号を外れ番号メモリ142d、142e、142f(図
10参照)からそれぞれ読み出し、S560〜S580
に進んで、各特別図柄を(例えば、左図柄、右図柄及び
中図柄)、相互にずれたタイミングで停止表示させ確定
させる。
【0070】次に、大当たり判定により、液晶表示盤2
9(図2参照)には所定の配列態様で特別図柄が表示さ
れ(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態
様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状
態)。特別遊技状態においては、まず、大入賞装置30
(図2参照)の開閉板39が開放状態となり、大入賞口
44への遊技球の入賞が遊技者にとって優位な遊技球受
入状態となる。
【0071】この特別遊技状態においては、大入賞装置
30は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続
される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30
秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ53に
所定数n1(例えば10個)の入賞が検知されたときに
終了条件が成立し、遊技球受入状態が一旦終了して、開
閉板39が閉鎖状態となって1ラウンドが終了する。こ
の開閉板39が閉鎖されて所定時間t2(例えば0.5
秒)が経過した後に、所定の継続条件が成立していれ
ば、再び開閉板39が開放状態となり大入賞装置30が
遊技球受入状態となる。なお、このような終了条件まで
を1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続
ラウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し
継続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立
の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆ
るパンク)するものとなっている。
【0072】遊技機1においては、大当たり判定により
特別図柄表示装置16の液晶表示盤29(図2参照)に
停止表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技
状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り
確率)を変更(向上)させる確率変更手段が備えられて
いる。具体的には、予め記憶されている上記当り図柄決
定用乱数値が、確率変更用乱数値と非確率変更用乱数値
とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率変更用図
柄又は非確率変更用図柄が停止表示されるもので、確率
変更用図柄で停止表示された場合、上記特別遊技状態終
了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)が
通常の例えば約4〜5倍に向上するものとされている。
【0073】次に、上述した各遊技装置及び制御基板等
の間の信号線を中継接続する中継基板について詳しく述
べる。図12に示すように、遊技盤10側と裏機構盤1
02側との間の信号線を中継する中継基板200,20
0cが遊技盤10の裏面に取り付けられている(図4参
照)。本実施例の場合、裏機構盤102に配設された裏
機構盤遊技装置600からの信号線(伝送線)610
が、中継基板200,200cを介して遊技盤側の各種
遊技装置620、及び特別図柄制御基板360、ランプ
制御基板370、音声制御基板380等に接続されてい
る。なお、この場合における遊技盤側遊技装置620
は、上述した各種検知スイッチ36s,37s,53,
54及び普通図柄表示制御基板31f、各種ソレノイド
40,45,52等のことを言う。
【0074】具体的には、図13に示すように、制御基
板を含めた各種遊技装置に電力を供給する裏機構盤側遊
技装置としての電源装置700からの信号線(伝送線)
630が、遊技盤側中継基板200cを介して遊技盤側
遊技装置620及び各制御基板360,370,380
に接続されている。なお、裏機構盤102に取り付けら
れた遊技装置に対しては、電源装置700から配線され
る伝送線は、裏機構盤102に配設された裏側電源中継
基板710を介して、裏機構盤102側の各種遊技装置
340,350,214,9a,9b,42s,43
s,104,108等に接続されている。この場合、パ
チンコ機1において遊技盤10のみを取り替える面替え
時に、信号線630を遊技盤側中継基板200cの接続
端子から取り外し、信号線630の他端側を電源装置7
00に接続したままで、新たな遊技盤に配設される同様
の遊技盤側中継基板の接続端子に信号線を取り付けて面
替えを行うことが可能である。なお、裏機構盤102及
びそれに取り付けられる裏機構盤側遊技装置(信号線6
30を含む)は再利用される共通部品を構成している
が、主制御基板340は面替え時に主基板ケース112
ごと取り替えられるものとされている。
【0075】また、図14に示すように、電源装置70
0からの信号線を、裏機構盤102に配設された裏機構
盤側中継基板710を介して遊技盤側中継基板200c
に接続し、遊技盤側遊技装置620及び各制御基板36
0,370,380等に配線するものとすることもでき
る。この場合、面替え時に、裏機構盤側中継基板710
と遊技盤側中継基板200cとの間の信号線640を、
遊技盤側中継基板200cの接続端子から取り外し、新
たな遊技盤に配設される同様の遊技盤側中継基板の接続
端子に伝送線640を取り付けて面替えを行うことがで
きる。なお、この場合も、裏機構盤102及びそれに取
り付けられる裏機構盤側遊技装置(裏機構盤側中継基板
710及び信号線640を含む)は再利用される共通部
品を構成しているが、主制御基板340は面替え時に前
述の実施態様と同様に取り替えられるものとされてい
る。
【0076】一方、図15に示すように、主制御基板6
50と、遊技盤側遊技装置620及び各制御部360,
370,380との間の信号線650を遊技盤側中継基
板200により中継接続することも可能である。この場
合、主制御基板340を面替え時に交換する必要がない
場合に、信号線650を遊技盤側遊技装置200の接続
端子から取り外し、信号線650の他端側を主制御基板
340に接続したままで、上記と同様に面替えを行うこ
とが可能である。また、主制御基板340のみを交換す
る必要が生じた場合に、主制御基板340に設けられた
接続端子から信号線650を取り外すことで、遊技盤側
と主制御基板340とを分けることができ、容易に主制
御基板340のみを交換することが可能となる。なお、
図16に示すように、裏機構盤102に配設される枠制
御部350から遊技盤側の遊技装置及び制御基板等に信
号線を配設する場合には、上記中継基板200に枠制御
基板350からの信号線660を中継接続することで、
上記同様に面替え作業等が容易となる。
【0077】このように、本実施例の遊技機1において
は、遊技盤10と、遊技盤側中継基板(第1中継基板)
200,200cと、該第1中継基板よりも遊技盤10
側の遊技装置36s,37S,53,54,31f,4
0,45,52とを非共通部品として面替え時に交換
し、第1中継基板200,200cよりも裏機構盤10
2側の遊技装置(信号線610,630,640,65
0,660を含む)を共通部品として再利用することが
可能である。また、第1中継基板200,200cは、
共通部品と非共通部品との区分けを行うための区分手段
として機能しており、第1中継基板200,200cを
境に共通部品と非共通部品とを容易に区別することが可
能とされている。
【0078】以上のように、本実施例の遊技機1におい
ては、各裏機構盤側遊技装置を含む裏機構盤102が共
通部品として複数の遊技機に再利用可能となり、遊技盤
側遊技装置と裏機構盤側遊技装置との間の信号線を中継
接続する第1中継基板200,200cを遊技盤10の
所定位置に設けたため、例えば面替え時に、上記信号線
の取外し及び取付けに係る作業を、第1中継基板20
0,200cにおいて行うことが可能で、面替え時の作
業効率が向上する。特に、第1中継基板200,200
cを、非共通部品としての遊技盤10に取り付けたまま
の状態で該遊技盤を交換することができるため、第1中
継基板から共通部品側(裏機構盤102側)の信号線を
取り外し、非共通部品側(遊技盤10側)の信号線を含
む第1中継基板と非共通部品(遊技盤側遊技装置620
等)とを遊技盤10ごと取り替え、裏機構盤102側の
信号線を含む共通部品(裏機構盤、裏機構盤側遊技装置
等)を再利用して面替えを行うことが可能で、面替え時
に裏機構盤側遊技装置との間の信号線(信号線の長さ
等)を交換(変更)する必要もなくなり、作業手間及び
コストを大幅に削減することが可能となる。
【0079】また、面替えの際、パチンコ機1の機種が
変更されるに伴い、遊技盤側遊技装置の電気信号線やコ
ネクタ等の仕様も変更された場合、遊技盤側遊技装置に
繋がるハーネスも変更されることになる。しかし、本発
明によれば、遊技盤側遊技装置と裏機構盤側遊技装置と
が各種中継基板200,200cを介して接続され、各
種中継基板200,200cが非共通部品として交換さ
れるので、遊技盤に装着された例えばランプ制御部17
0や音声制御部180に直接繋がる信号線(例えばハー
ネス等)に対して取外し作業を行なわずに、中継基板2
00,200cと裏機構盤側遊技装置との間の配線(例
えば配線610)に対してのみ行なえば、ランプ制御部
170や音声制御部180と裏機構盤102との電気的
接続を絶つことができる。
【0080】つまり、ランプ制御部170や音声制御部
180等は、機枠側に装着された装飾部品(ランプ・L
ED基板類4gなど)やスピーカ400等(裏機構盤側
遊技装置(本体枠2,中枠3,前面枠4に装着された遊
技装置を含む))の制御に用いられる遊技盤側遊技装置
である。言い換えれば、機械構造上の分類(グループ
化)は制御機能上の分類(グループ化)と一致しておら
ず、共通部品と非共通部品との分離は、制御機能の観点
からは不必要な機械構造上の分離である。
【0081】このような分類の相違は、第三者試験機関
による開発段階の認可検定の際に、制御機能に応じた基
板分割化により、第三者試験機関における検定対象の取
捨選択を容易とすることを一つの目的としている。この
基板分割により、基板数が従来よりも増えた結果、ラン
プ制御部170や音声制御部180を遊技盤に装着し、
機械構造上の分類と制御機能上の分類とを相違させるこ
とにより、裏機構盤102を含む機枠に基板設置スペー
スを確保するための大幅な設計変更を伴うことなく、検
定作業の容易化を図っている。
【0082】そこで、本発明のように非共通部品となる
中継基板200,200cを設けることにより、このよ
うな機枠装着機器(裏機構盤側遊技装置)に制御機能上
接続された遊技盤側遊技装置に対し、個別に配線取外し
作業を行なうことなく、面替えが可能になる。そして、
配線取外し作業を多数箇所について行なう必要がなく、
また、例えば配線610を交換することなく面替えを行
なうことができ、ひいては面替え作業の容易化及び低コ
スト化を両立することができる。また、制御機能におい
て、機枠装着機器と同一の分類に区分けされる基板(例
えば370,380など)の、遊技盤10に装着される
数が増えるほど、本発明により非共通部品交換時の配線
取外しの煩雑さは低減することになる。さらに、機種変
更に伴い、遊技盤側遊技装置の入力或は出力端子数に変
更があっても、中継基板200,200cを設計変更す
るのみで対応でき、裏機構盤側遊技装置に設計変更を施
す必要がない。
【0083】このような効果は、面替えに係る認可を受
けるための重要な要因となる。つまり、この種のパチン
コ機1においては、開発段階での認可の他に、遊技店へ
の設置段階での認可を受ける必要がある。そして、遊技
店への設置段階の認可は、各都道府県の公安委員会の管
理下にあり、面替えを行なう際にも必要とされている。
そして、面替えに係る認可の要件として、公安委員会に
よっては、共通部品への人為的操作の禁止が定められて
いる場合がある。例えば遊技盤10側の各部品の配置に
変更がなくても、入力或は出力端子数に変更があれば、
各部品に接続される配線も変更する必要がある。この配
線が裏機構盤側遊技部品にも繋がるものであれば、裏機
構盤側遊技装置の側のコネクタに対しても取外し作業を
行なう必要がある。そして、裏機構盤側遊技装置の側の
コネクタの取外し作業により、共通部品への人為的操作
に該当するか否かの解釈上の問題が生じることとなる。
【0084】しかし、本発明によれば、遊技盤側遊技装
置の配線が中継基板200,200cに集められ、中継
基板200,200cは遊技盤10に装着されているの
で、遊技盤10を機枠から分離する際には、作業者は、
例えば配線610の機枠側(裏機構盤側遊技装置に繋が
る側)のコネクタに触れることなく、遊技盤10に装着
された中継基板200,200c側のコネクタを取外せ
ばよい。つまり、配線610の遊技盤側の端部(非共通
部品側の端部)を人為的に操作するのみで配線取外しを
行なえるため、検査者に対し、共通部品である機枠側の
端部への人為的操作か否かの疑義を抱かせることがな
い。したがって、何れの都道府県においても、認可要件
を満たしていることが明確となり、面替え作業を円滑に
実施できる。これは、生産時期に対する販売時期の遅延
を防ぐという経済上の効果をも奏する。さらに、配線6
10が共通部品として解釈される場合には、配線610
を交換せずに流用でき、面替え経費を削減できる。一
方、配線610に人為的操作がなされていると解釈され
た場合には、中継基板200,200cに繋がる配線6
10のみを交換すればよく、ランプ制御基板370や音
声制御基板380を個々裏機構盤側遊技装置に接続する
場合に比べ作業工数を削減できる。
【0085】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改
良を適宜付加することができる。例えば、中継基板20
0,200cを分離形成しているが、一体としてもよ
い。この場合は、更に配線取外し作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たるパチンコ機の正面図。
【図2】その遊技盤の正面図。
【図3】遊技盤上における各役物の基板の配置を示す説
明図。
【図4】遊技盤裏面の遊技球経路とスイッチ等の取付配
置を示す説明図。
【図5】図1のパチンコ機の裏面図。
【図6】図1のパチンコ機の裏機構盤の説明図。
【図7】図1のパチンコ機の電子制御装置の一例を示す
ブロック図。
【図8】図7の電子制御装置におけるメインジョブの流
れを示すフローチャート。
【図9】その当否判定ジョブの流れを抽出して示すフロ
ーチャート。
【図10】図7の主制御部の主要メモリを示す説明図。
【図11】特別図柄メインジョブの流れを示すフローチ
ャート。
【図12】裏機構盤と遊技盤に配設される各遊技装置間
の信号線を中継する中継基板の一例を示すブロック図。
【図13】図12の具体例を示すブロック図。
【図14】図12の具体例を示すブロック図。
【図15】図12の具体例を示すブロック図。
【図16】図12の具体例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 10 遊技盤 102 裏機構盤 140 主制御部 150 枠制御部(価値媒体払出制御部、払出制御部) 160 特別図柄制御部 170 ランプ制御部 180 音声制御部 200 中継基板(第1中継手段) 200c 遊技盤側中継基板(第1中継手段) 710 裏機構盤側中継基板(第2中継基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 淡路 智裕 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイ ヨーエレック株式会社内 Fターム(参考) 2C088 DA09 EA05 EA09 EB52

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域を形成する遊技盤と、該遊技盤
    の背後側に配設される裏機構盤とを備える遊技機におい
    て、 前記遊技盤には複数の遊技盤側遊技装置が取り付けら
    れ、前記裏機構盤には複数の裏機構盤側遊技装置が取り
    付けられる一方、 前記遊技盤側遊技装置と前記裏機構盤側遊技装置との間
    の信号線を中継する第1中継手段を備え、前記裏機構盤
    側遊技装置を含む裏機構盤が、複数種類の遊技機で共用
    可能な共通部品を構成していることを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記第1中継手段には、前記遊技盤側遊
    技装置からの信号線を接続するための遊技盤側接続端子
    と、前記裏機構盤側遊技装置からの信号線を接続するた
    めの裏機構盤側接続端子とが配設され、 前記裏機構盤側遊技装置からの信号線が、前記共通部品
    を構成する請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技盤には、遊技装置の制御を司る
    前記遊技盤側遊技装置としての制御装置が配設され、前
    記第1中継手段により前記制御装置と前記裏機構盤側遊
    技装置との間の信号線が中継されている請求項1又は2
    に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記裏機構盤側遊技装置は、少なくとも
    前記遊技盤側遊技装置に電力を供給するための電源装置
    を含み、前記第1中継手段により前記電源装置と前記遊
    技盤側遊技装置との間の信号線が中継されている請求項
    1ないし3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記第1中継手段が、前記遊技盤の所定
    部位に取り付けられている請求項1ないし4のいずれか
    に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記第1中継手段が、前記共通部品に対
    して、複数種類の遊技機で共通的に利用できない非共通
    部品とされている請求項1ないし5のいずれかに記載の
    遊技機。
  7. 【請求項7】 前記裏機構盤には、前記裏機構盤側遊技
    装置からの信号線を中継する第2中継手段が取り付けら
    れている請求項1ないし6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記第2中継手段は、前記裏機構盤側遊
    技装置と前記第1中継手段との間の信号線を中継すると
    ともに、前記第1中継手段に接続可能な前記第2中継手
    段からの信号線が前記共通部品を構成する請求項7記載
    の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記第2中継手段は、前記電源装置と、
    該電源装置以外の前記裏機構盤側遊技装置との間の信号
    線を中継するものである請求項7記載の遊技機。
JP2000218355A 2000-07-19 2000-07-19 遊技機 Withdrawn JP2002035340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000218355A JP2002035340A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000218355A JP2002035340A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000373397A Division JP2002035246A (ja) 2000-12-07 2000-12-07 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002035340A true JP2002035340A (ja) 2002-02-05
JP2002035340A5 JP2002035340A5 (ja) 2004-10-28

Family

ID=18713319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000218355A Withdrawn JP2002035340A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002035340A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042909A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Aruze Corp 遊技機用制御装置
JP2007330462A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Aruze Corp 遊技機および遊技盤の製造方法
JP2014195658A (ja) * 2014-03-19 2014-10-16 株式会社藤商事 遊技機
JP7441564B2 (ja) 2019-01-06 2024-03-01 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042909A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Aruze Corp 遊技機用制御装置
JP2007330462A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Aruze Corp 遊技機および遊技盤の製造方法
JP2014195658A (ja) * 2014-03-19 2014-10-16 株式会社藤商事 遊技機
JP7441564B2 (ja) 2019-01-06 2024-03-01 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001038021A (ja) 遊技機の制御方式及びそれを用いた遊技機
JP2002000853A (ja) 遊技機
JP4353427B2 (ja) 遊技機
JP4758750B2 (ja) 遊技機
JP3677647B2 (ja) 弾球遊技機
JP4353428B2 (ja) 遊技機
JP4732885B2 (ja) 遊技機
JP2009106613A (ja) 遊技機
JP5867570B1 (ja) 遊技機
JP2002035340A (ja) 遊技機
JPH10165616A (ja) 遊技機検査装置及び遊技機検査方法
JPH09313712A (ja) 遊技機
JP2002035246A (ja) 遊技機
JP3544636B2 (ja) 弾球遊技機
JP5144117B2 (ja) 遊技機
JP2007111561A5 (ja)
JP2003010384A (ja) スロットマシン
JP4572359B2 (ja) 弾球遊技機
JP4701421B2 (ja) 弾球遊技機
JP3780326B2 (ja) 遊技機
JP2000210452A (ja) 遊技機
JPH05178A (ja) 弾球遊技機
JP2002011204A (ja) 遊技機
JP4701420B2 (ja) 弾球遊技機
JP2001170299A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002