JP2002035039A - 車椅子における前車輪用補助具 - Google Patents

車椅子における前車輪用補助具

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久 福富
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Abstract

(57)【要約】 【目的】老弱、男女、力の差を問題としない、簡単に操
作ができ、しかも不使用時、使用時に関係なく、普段
に、取り付けたままの状態でも障碍とならない、容易に
段差を乗り越えられる車椅子における前車輪補助具の提
供にある。 【構成】車椅子が段差部分にくると、当該小車輪9が前
車輪5よりも先に段差に突き当たり、段差に突き当たっ
た位置でアーム10が固定され、当該アーム10の上端
部の固定箇所1を支点として後車輪よりの前進運動によ
って、車椅子の前部が持ち上がり、前車輪5が段差に乗
り上げる。その後、前車輪5の進行に伴って、当該アー
ムの小車輪9は段差を滑り上がり、当該小車輪9が段差
を乗り越えた後は、当該アーム10の小車輪9に近接す
る部位が前車輪5の接地面のやや上方で折れ曲がり、前
車輪5の後方から、当該アーム10の上端部の固定位
置、及び小車輪上部の屈折点の少なくとも2カ所に設け
られたバネの作用で、元の位置に復元することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子の前車輪に
付設し、車椅子の前進走行時に段差部を前進方向の力を
利用して、容易に乗り越えることができる車椅子用の前
車輪用補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子を利用する者にとって、道路は言
うに及ばず建物内などにも存在する段差は、容易に乗り
越えられない深刻な問題である。この問題を解決するた
めに、多くの考案、発明がなされているが、未だ簡単な
構造で容易に段差を上ることができる車椅子がないのが
現状である。
【0003】一般に車椅子は、段差が前車輪の中心点よ
りも上にある場合は、それを乗り越えることが困難とな
る。そこで前車輪を段差の上に乗り上げさせるため、種
々の工夫がなされている。すなわち、特開平11−31
8993号公報では、前側に対しては足乗せ部下部のフ
レーム下端付近に中心を有するワイヤー滑車を設け、こ
れより前方に柄を出して前端に前方補助輪を取り付け
る。また後ろ側に対しては車輪支持フレームの下方延長
部若しくはその付近を中心とするワイヤー滑車を設け、
後方に柄を出して後端に後方補助輪を取り付ける。前輪
補助輪の引き上げハンドルを左の肘掛け部に取り付け、
後輪補助輪の引き上げハンドルを右の肘掛け部に取り付
け、各滑車に端を固定したワイヤーロープを、その下縁
を経由して上方に引き上げることにより前方補助輪又は
後方補助輪を地面に押し付け、先ず前輪を上段に乗せ、
さらに後輪を上段の高さに上げて前進する方法である。
この方法を利用して段差を乗り越えるためには、2本の
杖を常備し、後輪を持ち上げた際に、前進運動が不可能
になることから、この杖を使用して、舟で棹さすように
下段の地面を後方に押しやり、車体を前進させ上段に着
地させねばならない等、体力を必要とする等の問題があ
る。
【0004】また、特開平9−182770号公報にお
いては、車椅子の左右の脚フレームに着脱可能に取り付
ける軸受けブラケットと、前記軸受けブラケットに着脱
可能に設ける車椅子の昇降機構とからなり、前記昇降機
構は、前記軸受けブラケット間に架設されて端部に伸縮
可能な補助シャフトを有する横方向の主シャフトと、前
記主シャフトの長さの途中に揺動可能に設けられて前方
の上方に回動するように付勢されている揺動機構と、前
記一方の補助シャフトに設けられて前記揺動機構を車椅
子の前方に位置する使用状態と車椅子の座部分の下側に
位置する不使用状態とを変換規制させることができると
ともに、前記補助シャフトを主シャフトに対し移動操作
できる操作機構とを有するものである。
【0005】しかし、この補助シャフトは車椅子に取り
付けたり、取り外したり、或いは、取り付けた状態の時
には、使用状態と不使用状態の操作機構を変換せねばな
らず、取り扱いが煩雑であり、路面が平坦でない場合、
不安定で転倒する危険性を有している。
【0006】車椅子を必要とする人は、必ずしも力の強
い人ばかりでなく、また器用な人ばかりではない。いか
なる人が利用しても容易に段差をあがれるような、車椅
子の出現が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】老弱、男女、力の差を
問題としない、簡単に操作ができ、しかも不使用時、使
用時に関係なく、普段に、取り付けたままの状態でも障
碍とならない、容易に段差を乗り越えられる車椅子の提
供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するため鋭意研究を重ねた結果、従来の車椅子、すなわ
ち2個の前輪キャスタと2個のゴムタイヤ付き後輪に支
持される座席部と背当て部と脚乗せ部と後輪支持部とよ
りなる車椅子において、車椅子の前車輪に小車輪を有す
るアームを、前車輪の上端部より前車輪の前方斜め下方
向に延出、付勢する事により上記問題を解決した。
【0009】すなをち、車椅子が段差部分にくると、当
該小車輪部分が前車輪よりも先に段差に突き当たり、段
差に突き当たった位置でアームが固定され、当該アーム
の上端部の固定箇所を支点として後車輪よりの前進運動
によって、車椅子の前部が持ち上がり、前車輪が段差に
乗り上げる。その後、前車輪の進行に伴って、当該アー
ムの小車輪部分は段差を滑り上がり、当該小車輪部分が
段差を乗り越えた後は、当該アームの小車輪に近接する
部位が前車輪の接地面のやや上方で折れ曲がり、前車輪
の後方から、当該アームの上端部の固定位置、及び小車
輪上部の屈折点の少なくとも2カ所に設けられたバネの
作用で、元の位置に復元することができる装置とするこ
とにより、上記課題を解決した。
【0010】
【作用】前車輪に小車輪のついたアームを取り付けるこ
とにより、段差があっても、後方からの力がアームによ
って上方への力に変えられ、段差を容易に上れるように
なる。前車輪に取り付けられたアームが左右別々に働く
ことにより、段差が通路に対して斜めになっていても、
スムーズに上がることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の車椅子における前車輪用
補助具の実施の形態を以下に図面を用いて詳細に示す。
本発明の車椅子における前車輪用補助具100は、図1
に示すように、車椅子の前車輪5部分に付設する。前車
輪用補助具100の構造は図2に示すように、小車輪9
を有するアーム10は、上端1が前車輪5のフレーム5
0に取り付けられている。当該アーム10の材質、形状
は鋼板、或いは鋼管でもよいが、車椅子の前部を持ち上
げた時にかかる荷重に耐えられる強度を有するものが望
ましい。また、アーム10の構造は、長くても、短くて
も、更には、まっすぐでも、途中で屈曲しているもの、
湾曲しているものでも良いが、最小の力で最大の効果が
得られるものが望ましい。
【0012】図2中の3,7はアーム10が後ろに押し
やられたとき(図5)、前方に復元するためのバネであ
り(図6)、図2のアームの上部2−4間、及び下部6
−8間の2カ所に配設される。ここで使用されるバネ3
及び7は、板バネ、コイルバネ、渦巻きバネ等、小車輪
9を有するアーム10を元の位置に戻す力を有するバネ
であれば特に限定されるものではない。またバネの取り
付け位置は図2の2−4間、6−8間に限られるもので
はなく、例えば、アーム10の裏側や内側に取り付けて
もよく、アーム10が前車輪の後ろから、前方に復元す
る作用を有しているもので、且つ前車輪の回転を邪魔し
ない構造であれば、その位置、形態に限定されるもので
はない。また、アーム10を取り付ける前車輪は、固定
された前車輪に取り付けても良いが、車椅子の操作性を
勘案すれば回動自在な前車輪に取り付けることが望まし
い。
【0013】アーム10下方の6−8間の屈曲部位はア
ーム10が前車輪を段差の上に押し上げた後、6−8間
の屈曲部位より後方に折れ曲がり、元の位置に復元する
際に、前車輪5の接地面に引っかからない位置で、更に
アーム10の中心より下であることが望ましい。6−8
間の屈曲する角度は、アーム10の付設する位置にも左
右されるが、小車輪9が前車輪5よりも早く段差に接触
し固定され、前進運動を上昇運動に変換するために最大
の力を発揮できる角度を有することが望ましい。
【0014】アーム10の取り付け位置は前車輪5の上
部の中央から、前車輪の前方斜め下方向に向けて付設す
るが、付設する場所は前車輪5の外側でも、内側でも良
く、あるいは図7に示すように、前車輪5の外側と内側
に計4個付設しても良い。取り付け位置は、前車輪フレ
ームの上部前車輪の中心軸部を通る垂線上のいずれかの
位置がよく。なお、取り付け位置があまり後方になると
より高く上がることができるが、段差を上るときに多く
の力を必要とし、前方にすぎると段差を上る力が弱くな
る。
【0015】上記のように前車輪5に付設された小車輪
9を有するアーム10は図2に示すように、段差のある
ところで、後方からの力が加わると段差部分で小車輪9
が固定され、更に力が加わることにより、図3に示すよ
うにアーム10の取り付け部1、及び6−8間の屈曲点
を支点として僅かな力で前車輪5が持ち上がり、段差を
乗り越えることができる。更に前進すると図4に示すよ
うに小車輪9は後方に押しやられ、その後更に前進する
と小車輪9に近接する位置6−8間で後方に折れ曲が
り、図5に示すように当該小車輪9は前車輪5と同じ高
さになる。次いで、図6に示すように、小車輪9を有す
るアームは上部2−4間に取り付けられたバネ3によっ
て前方に引き戻され、次いで、6−8間に取り付けられ
たバネ7によって前車輪5の後方から小車輪部分が前車
輪の前方部に引き戻され、元の状態に復元する。
【0016】そして左右の前車輪に取り付けられた前車
輪用補助具は、それぞれ別々の動きをするので、通路に
対して斜めに存在する段差も問題なく上ることができ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明前車輪用補助具を車椅子に取り付
けることにより、進行方向に段差があっても、着席者が
後輪を継続的に回しているだけで、若しくは後方からの
介護者がそのまま押しているだけで段差を容易に乗り越
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車椅子に前車輪用補助具を取り付けた状態を示
す斜視図。
【図2】段差のある手前での前車輪用補助具の状態を示
す側面図。
【図3】前輪が段差に乗り上げる状態を示す側面図。
【図4】前輪が段差に乗り上げた状態を示す側面図。
【図5】小車輪を有するアームが段差を越えたときの状
態を示す側面図。
【図6】小車輪を有するアームが元に服する前の状態を
示す側面図。
【図7】小車輪を有するアームを左右に取り付けた斜視
図。
【符号の説明】
100:本発明前車輪用補助具。 50:フレーム。 1:本発明前車輪用補助具の係止部。 2:前車輪側のバネの係止部。 3:バネ。 4:アーム側のバネの係止部。 5:前車輪。 6:アームの屈曲部のバネの係止部。 7:バネ。 8:アームの屈曲部位のバネの係止部。 9:小車輪。 10:アーム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車椅子の前車輪を持ち上げて前車輪が段差
    をスムーズに上がるように付設される車椅子における前
    車輪用補助具であって、小車輪を有するアームの一端を
    その小車輪の外周端が前車輪よりも低位となるように、
    該車椅子のフレームに回転自在に取着すると共に、前記
    段差に当接した際には、前記小車輪は前記前車輪の前方
    に配置されることを特徴とする車椅子における前車輪用
    補助具。
  2. 【請求項2】前記小車輪を有するアームが、前方に屈曲
    又は湾曲していることを特徴とする請求項1記載の車椅
    子における前車輪用補助具。
  3. 【請求項3】前記小車輪を有するアームが、段差に当節
    して前車輪より後方に移動したとき、バネの作用で元の
    位置に復帰できることを特徴とする請求項1記載の車椅
    子における前車輪用補助具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005084965A1 (ja) 2004-03-09 2005-09-15 Xuanzhuang Yang 車輪の支持構造
JP2008068867A (ja) * 2002-07-29 2008-03-27 Koichi Okamoto 階段を昇降する車
CN100430285C (zh) * 2006-09-29 2008-11-05 哈尔滨工程大学 不减速爬台越障机构
US11155120B2 (en) * 2017-12-07 2021-10-26 YUEI Co., Ltd. Stage-corresponding caster device

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