JP2002034768A - 制電カーペット - Google Patents
制電カーペットInfo
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- JP2002034768A JP2002034768A JP2000228899A JP2000228899A JP2002034768A JP 2002034768 A JP2002034768 A JP 2002034768A JP 2000228899 A JP2000228899 A JP 2000228899A JP 2000228899 A JP2000228899 A JP 2000228899A JP 2002034768 A JP2002034768 A JP 2002034768A
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Abstract
に吸収除去することができる制電カーペットを提供する
こと。 【解決手段】 パイル糸打ち込み用基布13と、この基
布12表面に接着された放電シート13と、前記基布1
2及び放電シート13に打ち込まれたパイル糸14と、
パイル糸14を打ち込んだ基布12及び放電シート13
の裏面側に形成されたバッキング層15とからなる制電
カーペット11において、前記放電シート13表面に導
電性粉末16を含む樹脂コーティング層17と導電性金
属蒸着層18とを形成すると共に、この放電シート13
の両表面に前記基布12を接着したことを特徴とする。
Description
設されるカーペットやマット、コンピュータのオペレー
ション用チェアマット、部屋の出入口に敷設される床面
用マット、エレベータ内やエレベータホールの開閉扉前
に敷設される床面用マット、玄関マット、或はフロアカ
ーペットなどとして用いられる制電カーペットに関す
る。詳細には人体に帯電した静電気を瞬時に、しかも確
実に吸収除去することができる制電カーペットに関す
る。
制電カーペットとしては、本出願人が出願した特開平2
−14936号公報において提案したものがある。この
制電カーペット1は、図7に示すように、パイル糸4が
打ち込まれている基布2裏面に、導電性繊維を使用して
形成した繊維シートであって、シート表面に前記導電性
繊維の先端がアンテナのように多数突出していて、静電
気を空中放電させる機能を持つ放電シート6を接着剤9
を介して接着し、この放電シート6の裏側にバッキング
層7を形成したものである。
ことにより、人体に帯電した静電気は、制電カーペット
1に瞬時に吸収され、かつ空中放電されて静電気が除去
できるになっていた。
10KVの帯電圧を約3KVまで減衰させることができ
る能力を持ってはいるものの、人によっては3KVの帯
電圧であっても、金属類などに接地したときに電撃ショ
ックを感じる場合もあり、より高性能な制電カーペット
が求められていた。
く、人体に帯電した静電気を瞬時に、しかもより確実に
吸収除去できる制電カーペットについて鋭意研究を重
ね、ここに本発明を完成させた。
を瞬時に、しかも確実に吸収除去することができる制電
カーペットを提供することを目的とするものである。
め、請求項1記載の発明は、パイル糸打ち込み用基布
と、この基布表面に接着された放電シートと、前記基布
及び放電シートに打ち込まれたパイル糸と、パイル糸を
打ち込んだ基布及び放電シートの裏面側に形成されたバ
ッキング層とからなる制電カーペットにおいて、前記放
電シート表面に導電性粉末を含む樹脂コーティング層と
導電性金属蒸着層とを形成すると共に、この放電シート
の両表面に前記基布を接着したことを特徴とする制電カ
ーペットをその要旨とした。
ボン粉末であることを特徴とする制電カーペットをその
要旨とした。
が凹凸加工された合成樹脂フィルムに導電性金属を蒸着
した金属蒸着フィルムであることを特徴とする制電カー
ペットをその要旨とした。
が放電シートの一方表面に導電性金属を直接蒸着した金
属蒸着層であることを特徴とする制電カーペットをその
要旨とした。
ミニウムであることを特徴とする制電カーペットをその
要旨とした。
鋭角にカットされた導電性繊維を含むことを特徴とする
制電カーペットをその要旨とした。
図面に従って詳細に説明する。本発明の制電カーペット
は、例えば自動車床面に敷設されるカーペットやマッ
ト、コンピュータのオペレーション用チェアマット、部
屋の出入口に敷設される床面用マット、エレベータ内や
エレベータホールの開閉扉前に敷設される床面用マッ
ト、玄関マット、或はフロアカーペットなどとして用い
られる。
ペット11は、パイル糸打ち込み用基布12と、この基
布12表面に接着された放電シート13と、前記基布1
2及び放電シート13に打ち込まれたパイル糸14と、
パイル糸14を打ち込んだ基布12及び放電シート13
の裏面側に形成されたバッキング層15とからなる。
ド系織布などの多孔性シートを所定の形状に裁断したも
のである。この基布12は放電シート13の両面に積層
一体化されている。
ミック繊維、金属繊維、あるいは合成繊維に導電性粉末
や導電性金属を付着(メッキ)したり練り込んだりした
導電性繊維を使用して形成された繊維シート表面にその
導電性繊維の一部がアンテナのように突出しているもの
であり、人体に帯電した静電気を吸収すると共に、この
シート13表面にアンテナのように突出する導電性繊維
の一部から空中放電させる機能を持つシートである。
ば特開昭62−156395号公報に記載されたものの如く、導
電性繊維3〜15重量%、ポリエステル繊維等の合成繊維
20〜70重量%、残部木材パルプ及び接着剤からなる紙が
好ましい。
13の場合、導電性繊維及び合成繊維の繊度としては、
ともに1ないし5d、繊維長は3〜6mmであることが好ま
しい。またこの放電シート13は、これら導電性繊維、
合成繊維、木材パルプ及び接着剤を上記範囲内の比率で
混合し、この混合物を叩解機を通して更に細断して均一
な混合物とした後、湿式抄紙法によって製造される。
平方センチメートル当りには、50本以上の導電性繊維
(図示しない)が同放電シート13表面より垂直方向或
いは斜め方向に不規則に突出しており、この突出部より
静電気が空中放電するようになっている。
たものに限らず、導電性繊維を使用して織成または編成
した織布や編み物、不織布などを挙げることができる。
13表面には導電性粉末16を含む樹脂コーティング層
17と導電性金属蒸着層18とが形成されている。これ
ら樹脂コーティング層17及び導電性金属蒸着層18
は、放電シート13の持つ静電気吸収性能や空中放電性
能を高めると共に、パイル糸14の打ち込みに際し、放
電シート13の放電構造が容易に破壊されないように、
これを保持するに十分な形態保持性を付与するものであ
る。
ング層17及び導電性金属蒸着層18は、放電シート1
3の一方面に樹脂コーティング層17、他方面に導電性
金属蒸着層18を形成するなど、別々に設けてもよく、
図5に示すように放電シート13の一方面側に導電性金
属蒸着層18、その上面に樹脂コーティング層17と言
った具合に積層して形成することもできる。
他方面側には樹脂コーティング層17や導電性金属蒸着
層18が形成されず開放状態となるので、放電シート1
3本来のシート表面にアンテナのように突出する導電性
繊維による空中放電機能が十分に発揮される。
ン、導電性のセラミックス、金属などの導電性粉末16
を水又はアルコール中に合成樹脂と共に分散したエマル
ジョンを放電シート13に塗布し、乾燥させることで形
成することができる。
ング層17を形成した側面は、放電シート13を構成す
る繊維表面に樹脂を介して導電性粉末16が付着するこ
とになり、当該放電シート13の電気容量はより大きく
なる。この結果、人体に帯電した静電気をより効果的に
吸収できるようになる。また放電シート13表面はコー
ティングされた樹脂によって補強されるので機械的強度
が向上し、パイル糸14の打ち込みに際し、放電シート
13の放電構造が容易に破壊されないようになる。
に、アルミニウム、金、銀、銅などの導電性金属を合成
樹脂フィルム(好ましくは導電性樹脂をフィルム化した
もの)表面に蒸着したもの、あるいは図4に示すよう
に、放電シート13表面に導電性金属を直接蒸着したも
のである。図3に示す形態では、合成樹脂フィルムが凹
凸加工(エンボス加工)されていて、起伏に富む表面形
状を有していることから、その表面に導電性金属を蒸着
したとき、導電性金属蒸着層18の凸部がアンテナとな
って空中放電性能を持つようになり、放電シート13の
放電性能をより高めることになる。
導電性金属を蒸着したものであり、放電シート13表面
側の構成繊維表面に導電性金属が直接付着し、放電シー
ト13の表面形状がそのまま導電性金属蒸着層18とし
て映し出されている。このため、より効果的に静電気が
空中放電されるようになる。
蒸着層18は、踏み付けたりしたときに加わる外力やパ
イル糸14の打ち込みに際に加わる外力で容易にその構
造が破損されてしまうので、これらを保護する目的で放
電シート13の両表面には前記基布12が接着されてい
る。この場合、接着剤は付着量を多くしすぎたり、全面
接着したりすると、放電シート13や導電性金属蒸着層
18、あるいは樹脂コーティング層17の機能を阻害す
る恐れがあるので、この点を考慮して接着剤の付着量、
付着形態を適宜決定するとよい。また接着剤には、カー
ボンなどの導電性粉末を含ませておけば電気容量が増
し、静電気の吸収性能がより向上することになる。
放電シート13にはパイル糸14が打ち込まれている。
図6に示すようにパイル糸14は、複数本の合成繊維
に、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維、あるいは合
成繊維に導電性粉末や導電性金属を付着(メッキ)した
り練り込んだりした導電性繊維19を複数本加えて束
ね、これを撚り合わせて所定の太さに設けたものであ
る。
び放電シート13を貫通させ略U字状となるように打ち
込むのである。こうしてパイル糸14が打ち込まれたと
き、当該制電カーペット11に人体が接触すると、人体
に帯電する静電気はパイル糸14に含まれる導電性繊維
19を通じて前記放電シート13へと導かれる。
9の先端は鋭角にカットされており、この導電性繊維1
9の先端がアンテナとなって人体から流れた静電気の一
部が空中放電されるようになっている。
12及び放電シート13の内側面にバッキング層15が
形成されている。尚、図面に示す形態では、バッキング
層15の形成に先立って、基布12及び放電シート13
の内側面にSBRによるプレコートがなされていて、当
該カーペットの製造時の際のパイル糸14の抜け止めが
なされている。
ン−スチレン共重合体(SBS)、アクリル樹脂、ウレ
タン樹脂などの高分子、スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イ
ソプレンゴム(IR)などのゴム系高分子、またはこれ
らを複数種混合したものによって構成されている。図面
に示すバッキング層15には、防音性、成形性、機械的
強度に優れるSBSを用いた。
ラックや炭酸カルシウム、硫酸バリウムあるいは繊維な
どのフィラーを充填することもできる。バッキング層1
5の裏面側にはズレ防止用突起20が形成されている。
ては、当該制電カーペットに人体が接触することによ
り、人体に帯電した静電気が、パイル糸の導電性繊維及
び放電シートを通して吸収され、かつ空中放電されるよ
うになっており、静電気の放電により人体が受ける電撃
ショックを完全に解消できるようになっている。
電シート表面に導電性粉末を含む樹脂コーティング層と
導電性金属蒸着層とを形成すると共に、この放電シート
の両表面に前記基布を接着したので、放電シートの持つ
静電気吸収性能や空中放電性能をより向上すると共に、
パイル糸の打ち込みに際し、放電シートの放電構造が容
易に破壊されないだけの十分な形態保持性を有してい
て、人体に帯電した静電気を瞬時に、しかも確実に吸収
除去することができる。
視図である。
面図である。
を示した拡大断面図である。
る。
図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 パイル糸打ち込み用基布と、この基布表
面に接着された放電シートと、前記基布及び放電シート
に打ち込まれたパイル糸と、パイル糸を打ち込んだ基布
及び放電シートの裏面側に形成されたバッキング層とか
らなる制電カーペットにおいて、 前記放電シート表面に導電性粉末を含む樹脂コーティン
グ層と導電性金属蒸着層とを形成すると共に、この放電
シートの両表面に前記基布を接着したことを特徴とする
制電カーペット。 - 【請求項2】 導電性粉末がカーボン粉末であることを
特徴とする請求項1記載の制電カーペット。 - 【請求項3】 導電性金属蒸着層が凹凸加工された合成
樹脂フィルムに導電性金属を蒸着した金属蒸着フィルム
であることを特徴とする請求項1記載の制電カーペッ
ト。 - 【請求項4】 導電性金属蒸着層が放電シートの一方表
面に導電性金属を直接蒸着した金属蒸着層であることを
特徴とする請求項1記載の制電カーペット。 - 【請求項5】 導電性金属がアルミニウムであることを
特徴とする請求項1、3及び4のいずれかに記載の制電
カーペット。 - 【請求項6】 パイル糸が先端を鋭角にカットされた導
電性繊維を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載の制電カーペット。
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---|---|---|---|
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6143033U (ja) * | 1984-08-23 | 1986-03-20 | 筒中プラスチック工業株式会社 | 帯電防止用導電性シ−ト状物 |
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JPH11137402A (ja) * | 1997-11-07 | 1999-05-25 | Hagiwara Kogyo Kk | ホットカーペットの表面材 |
-
2000
- 2000-07-28 JP JP2000228899A patent/JP4601782B2/ja not_active Expired - Fee Related
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