JP2002034521A - 寒天食品およびその製造方法 - Google Patents

寒天食品およびその製造方法

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JP2002034521A
JP2002034521A JP2000226395A JP2000226395A JP2002034521A JP 2002034521 A JP2002034521 A JP 2002034521A JP 2000226395 A JP2000226395 A JP 2000226395A JP 2000226395 A JP2000226395 A JP 2000226395A JP 2002034521 A JP2002034521 A JP 2002034521A
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agar
food
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resin film
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Seiji Fujii
精司 藤井
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FUJII SHOTEN KK
Fuji Shoten Co Ltd
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FUJII SHOTEN KK
Fuji Shoten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の寒天食品における製造、保管、輸送、
販売の各段階における問題を解決すること。 【解決手段】 寒天液又は寒天と他の食品素材の混合液
を樹脂製フィルム袋2内に密封充填して凝固させた寒天
食品1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造、保管、輸
送、販売そして調理の全ての段階において、取り扱い性
を改善した寒天食品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蒟蒻ゼリーをはじめ、牛乳を寒天で固化
した杏仁豆腐、豆乳を寒天で固化した滝川豆腐など、寒
天を用いた食品は多種多様なものが提供されている。こ
れら寒天食品は、粉末状や固形状等の寒天を熱水や熱し
た液状の食品素材に直接溶かしたり、予め熱水に溶かし
た寒天液を食品素材と混ぜ合わせるなどして、型枠内に
流し込み、常温で又は冷却しながら静置して凝固させる
ことにより製造されている。こうして製造された寒天食
品はゲル状で脆いため、破損を防止すべくシロップ等の
液中に浮遊させた状態で供給されたり、凝固に使用した
カップ容器のままで供給されるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、カップ状包
装容器中に流し込んで凝固させる場合はともかくとし
て、型枠内で凝固させたものを切り分けて個別包装する
場合は、型枠を並べて静置する際の占有スペースの問
題、脆い寒天食品の取り扱いの問題など、作業効率の向
上を妨げる要因が多かった。また、小さく切った寒天食
品を液中に浮遊させた状態で供給すると、重量増に伴う
輸送コストの増大を招来する欠点があった。
【0004】他方、カップ状包装容器中に流し込んで凝
固させるような場合においても、容器本体と蓋体とが必
要となるために容器代等の資材費のコスト高や包装工程
の複雑化を招来していた。また、容器開口部を塞ぐ蓋に
よっては、運送・保管中の型崩れの問題や保存性の問題
が生じており、結果として寒天食品の取り扱いを難しい
ものにしていた。
【0005】また、寒天と混合する食品素材によって
は、型枠内で静置して凝固させる過程において混合した
食品素材が分離したり沈殿したりするために、均一に拡
散した状態で凝固させるのが不可能であった。
【0006】そこで、本発明では、主として寒天食品に
おける製造、保管、輸送、販売の各段階における問題を
解決するために、特に寒天食品の包装形態について改良
を施し、取り扱い性を改善した寒天食品の提供を目的と
する。また、食品素材が均一に拡散した高品質な寒天食
品の製造方法を提供することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記所期の課題解決のた
めに、本発明では、先ず、寒天液又は寒天と他の食品素
材の混合液を樹脂フィルム袋内に密封充填して凝固させ
た寒天食品とした。加熱されて溶融状態にある寒天液の
みや、加熱された寒天液に他の食品素材を加えた混合
液、加熱した食品素材に寒天を溶かした混合液を、樹脂
製フィルム袋内に直接充填包装すると、ほぼ気密状態で
密封することが可能となる。こうして包装された寒天食
品は、そのまま常温で放置しておけば寒天が凝固する。
また、包装完了直後より弾性を備えており、外部からの
衝撃にも強い。したがって、直ちに数個毎まとめて箱等
に包装することも可能であり、従来の凝固工程における
ように静置しておく必要がない。また、包装袋内に充填
された寒天容器は空気に触れないので、常温で約1カ月
程度、冷蔵で約3カ月程度の長期保存が可能であり、さ
らに甘みやpH調整を行うことで一層の長期保存も可能
となるのである。
【0008】本発明に係る寒天食品に用いる食品素材と
しては、牛乳、ヨーグルト、豆乳、果汁、野菜ジュー
ス、各種清涼飲料等の液状のもののほか、すりおろした
果実・野菜や餡などの流動状のもの、細かく刻んだ果実
・野菜・蒟蒻等の小片状のもの、ごま、のり、クロレ
ラ、茶などの粉状や粒状のもの、あるいはこれらの組合
せが例示される。
【0009】包装資材として用いる樹脂製フィルム袋と
しては、熱収縮性樹脂フィルム袋が好適に用いられる。
外層のみに熱収縮性樹脂フィルムを用いた多層フィルム
袋を使用してもよい。この場合、袋内へ密封充填された
寒天食品は、熱水中に湯通しすると、収縮した樹脂フィ
ルムによって締め付けられ、安定保持される。包装後の
湯通しは、樹脂製フィルム袋を熱収縮させるのみなら
ず、包装袋表面の洗浄・殺菌効果が得られる点でも好ま
しい。
【0010】一方、包装資材として用いる樹脂製フィル
ム袋として、ポリ塩化ビニリデンフィルム等の熱収縮性
に若干劣る素材からなる樹脂製フィルム袋を用いてもよ
い。この場合、魚肉ハム等の包装方法に用いられている
ロケット包装(フィルム同士を高周波ウエルダーで封筒
貼りをして、一端を針金で結束した後、混合液を充填
し、さらに他端を針金で結束する包装形態)とするとよ
い。
【0011】次に、請求項2に記載した発明では、前記
寒天食品に粉状、粒状又は小片状の食品素材を添加した
場合の製造方法として、密封充填後の袋を回転させなが
ら凝固させることとした。例えば、ごま、海苔、クロレ
ラ、茶といった粉末状や小片状の食材を添加して寒天を
凝固させれば、天然素材により寒天食品の彩りや風味・
食感の多様化が図られることとなり、健康食品としての
有用性も高めることができるのであるが、前記従来の型
枠中に流し込んで静置させる製造方法では、添加した粉
末状等の食材が沈殿してしまい、十分に拡散させること
は不可能であった。樹脂製フィルム袋内に密封充填させ
た本発明に係る寒天食品では、回転させながら凝固させ
ることが可能であるために、添加した粉状等の食品素材
がきわめて均一に拡散するのである。なお、袋の回転は
ローラーコンベア等による移動中に行うことも可能であ
るが、最も簡易な方法として冷水中に投入して撹拌する
ことが挙げられ、これにより凝固時間の短縮を図ること
も可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。先ず、テングサやオゴノリ等の紅藻類から抽
出・ろ過して製造される寒天は、古くから見られる角寒
天や糸寒天をはじめ、現在では粉末寒天、固形寒天、フ
レーク寒天として供給されている。これら寒天を熱水中
に溶かし、必要に応じて裏ごしして寒天液とし、該寒天
液をそのまま、あるいは他の食品素材を混合して用い
る。食品素材として液状のものを使用した場合には、加
熱した食品素材に粉末寒天等を直接混ぜ込んで混合液と
してもよい。
【0013】他の食品素材と混合されながらも未だ流動
性を保った状態にある混合液は、樹脂フィルム袋内に密
封充填される。具体的には、混合液を満たした槽の中へ
樹脂フィルム製の袋を浸し、空気が混入しないように充
填、そのままの状態で密封する方法、長尺シート状の樹
脂フィルムを順次筒状に湾曲させながら継ぎ目を塞ぐよ
うに逆T字状のヒートシールを施して袋状に成形し、該
袋内に混合液を充填した後さらに上部にヒートシールを
施して密封する方法、前述のロケット包装などが例示さ
れる。
【0014】寒天食品は、充填直後であっても樹脂フィ
ルム製袋を収縮させるのに十分な温度を有してはいな
い。また、充填密封後にあっては、袋の周囲に付着した
不要な寒天液や混合液を除去し、表面を殺菌する必要が
ある。そこで、密封充填後の寒天食品は、熱水中で湯通
しされることとなる。こうして完成した製品が、図1に
見られるような外形をした寒天食品である。
【0015】本発明に係る寒天食品は、充填密封包装に
よって、袋内へ隙間なく満たされた状態にある。本発明
では包装用袋2に熱収縮性樹脂フィルムを用いること
で、袋2内で凝固する寒天食品1を締め付け、図2に見
られるように、寒天食品1に緊張状態を発生させ、寒天
食品1全体に弾性を与える。袋2内には寒天食品1以外
に余分な液体は充填されておらず、品質劣化の虞もな
く、長期保存も可能になっている。また、弾性のある寒
天食品は、投げても形が崩れず、取扱いの簡便性をも実
現する。
【0016】こうした本発明に係る寒天食品は、調理面
でも従来にない利点をもたらす。すなわち、袋2の一端
3を開放するだけで袋2内の寒天食品1を簡単に取り出
すことができ、余分な水分はほとんど出ない。そして、
突器を用いて格子状ノズルから押し出すことによって、
ところてんのように太線状にして食してもよいし、包丁
で適宜大きさ・形状に切断して食してもよいので、迅速
に、バリエーションに富んだ調理が可能となる。
【0017】寒天液又は寒天と他の食品素材の混合液に
は、さらに粉状、粒状又は小片状の食品素材を添加する
ことが可能である。例えば、クロレラの粉末を添加した
寒天食品を樹脂製フィルム袋内に密封充填して図1に示
した状態にした後、10秒程度の湯通しを行って袋の収
縮を促しつつ袋外面の洗浄・殺菌をし、さらに冷水中に
投入して撹拌する。袋はランダムに回転しているので、
袋内全体に均一にクロレラ粉末が拡散したままで寒天が
徐々に凝固していくのである。こうして得られた寒天食
品は、拡散したクロレラ粉末により全体的に緑色を帯び
た美しい色合いをしており、調理のバリエーションを広
げ、食欲も喚起しうるのである。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る寒天食品は、従来の寒天食
品に見られた各種問題を解決し、製造の簡略化による生
産コストの低減、取扱い性の改善、長期保存、調理の簡
略化・多様化等を実現することができる。
【0019】また、本発明に係る寒天食品の製造方法に
よれば、添加した粉状、粒状又は小片状の食品素材が全
体的にムラなくほぼ均一に拡散した状態で寒天を凝固さ
せることができ、外観・食感ともに新規な寒天食品を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る寒天食品の斜視図である。
【図2】図1中A−A断面図である。
【符号の説明】
1 寒天食品 2 袋 3 袋の一端

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寒天液又は寒天と他の食品素材の混合液
    を樹脂製フィルム袋内に密封充填して凝固させた寒天食
    品。
  2. 【請求項2】 寒天液又は寒天と他の食品素材の混合液
    に対して粉状、粒状又は小片状の食品素材を添加して、
    樹脂製フィルム袋内に密封充填し、該袋を回転させなが
    ら凝固させることを特徴とする寒天食品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUB20155884A1 (it) * 2015-11-25 2017-05-25 Bioside S R L Prodotto per microbiologia, e relativo kit e metodo, per la preparazione tramite forno a microonde di terreni di coltura solidi o semisolidi

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUB20155884A1 (it) * 2015-11-25 2017-05-25 Bioside S R L Prodotto per microbiologia, e relativo kit e metodo, per la preparazione tramite forno a microonde di terreni di coltura solidi o semisolidi
WO2017089911A1 (en) * 2015-11-25 2017-06-01 Bioside S.R.L. Product for microbiology, and related kit and preparation method of solid or semi-solid culture media using a microwave oven

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