JP2002034350A - 建物の緑化装置及び緑化用壁体 - Google Patents

建物の緑化装置及び緑化用壁体

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JP2002034350A
JP2002034350A JP2000226819A JP2000226819A JP2002034350A JP 2002034350 A JP2002034350 A JP 2002034350A JP 2000226819 A JP2000226819 A JP 2000226819A JP 2000226819 A JP2000226819 A JP 2000226819A JP 2002034350 A JP2002034350 A JP 2002034350A
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greening
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net
building
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Toru Takeuchi
徹 竹内
Takao Tanaka
孝雄 田中
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネルギー化と壁面緑化の双方を効果的
に実現できる緑化装置及び緑化用壁体を提供する。 【解決手段】 建物の外壁(2)より複数の腕木(3)(3)
…を突出させて、これら腕木(3)(3)…間に渡された複
数のフレーム材(4)(5)を支持部材として、外壁(2)と
の間に隙間をあけるようにして植栽を施した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、植物を利用して
建物の外壁部を緑化するための緑化装置及び緑化用壁体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー効果を目的として、
住宅の遮熱・断熱性能の向上などが重視される傾向にあ
る。しかし、環境共生の見地から、省エネルギー効果を
機械力や設備に頼って維持するのではなく、自然の力で
実現することが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その方法として、住宅
を建てるには夏を旨とすべしというように、豊かな自然
と一体に暮らす昔ながらの知恵がある。例えば、西日除
けの木や自然素材のヨシズなどで建物への日射を防止す
ることが従来よりおこなわれている。
【0004】一方、街の緑化に役立てる環境緑化の意味
合いで、建物の外壁の表面にツタなどの蔓性植物を直接
這わせる壁面緑化がおこなわれている。しかし、この種
の壁面緑化は、遮熱・断熱性能を十分に発揮するもので
はなく、省エネルギー効果としてはさほど期待できな
い。
【0005】そこで、この発明は、上記のような昔なが
らの知恵を一歩進めて、自然の力を利用した省エネルギ
ー化と壁面緑化の双方を効果的に実現できる環境に優し
い緑化装置及び緑化用壁体を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の建物の緑化装置は、建物の外壁より複数
の腕木を突出させて、これら腕木間に渡された支持部材
としての複数のフレーム材に、外壁との間に隙間をあけ
るようにして植栽を施してなることを特徴とする。具体
的には、植栽に用いる植物を落葉蔓性植物とした。さら
に、フレーム材間に植栽用のネットを張るようにした。
加えて、フレーム材の窓に対応する部分を外方向に膨出
させて膨出部を形成し、この膨出部によって窓とネット
との隙間を広くした。
【0007】また、この発明の緑化用壁体は、縦方向に
配された複数のフレーム材と、これらフレーム材間に張
ったネットと、落葉蔓性植物を植えたプランターとを備
え、プランターからの落葉蔓性植物を、フレーム材及び
ネットに絡ませるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係
る建物の緑化装置(1)は、図1乃至4に示すように、建
物の外壁(2)から突出させた複数の腕木(3)(3)…と、
これら腕木(3)(3)…間に渡された支持部材としての複
数のフレーム材(4)(5)と、これらフレーム材(4)(5)
間に張ったネット(6)(6)と、それらフレーム材(4)
(5)…の下端に配され、落葉蔓性植物であるツタ(7)
(7)…が植えられた複数のプランター(8)(8)…とから
なる。
【0009】腕木(3)は、外壁(2)にフレーム材(4)
(5)を固定するためのもので、金属製のプレートからな
る。この腕木(3)の基端部(11)は、図5又は6に示すよ
うに、左右方向に隣接する外壁パネル(12)(12)の縦フレ
ーム材(13)(13)間に差し込まれて、ボルト(14)により固
定され、外壁パネル(12)(12)間の縦方向の目地(15)隙間
から外方に突出している。なお、窓(16)(16)を挟むよう
にして取り付けられる腕木(3)(3)…は、他の腕木(3)
(3)…よりも長尺になっている。
【0010】フレーム材(4)(5)は、直線状の直パイプ
(4)と、窓(16)(16)に対応する部分を外方向に膨出させ
た膨出部(17)(17)を有する曲げパイプ(5)からなる。こ
れらフレーム材(4)(5)は、目地(15)(15)…隙間に沿っ
て上下方向に間隔をあけて突出した腕木(3)(3)…に、
連結部材(18)(18)…を介して連結されている。なお、曲
げパイプ(5)の膨出部(17)(17)は、長尺タイプの腕木
(3)(3)…に連結されている。
【0011】連結部材(18)は、蝶番(19)付き円環部(20)
とボルト孔を有する一対の挟持部(21)(21)からなる。そ
して、この円環部(20)にフレーム材(4)を挿通させて、
挟持部(21)(21)を腕木(3)を挟んだ状態でボルト(22)で
固定することにより、フレーム材(4)と腕木(3)とを連
結するようにしている。
【0012】ネット(6)(6)は、ツタ(7)(7)…の色と
馴染む緑色の農業用のものが使用されている。このネッ
ト(6)(6)は、各フレーム材(4)(5)を外部から覆うよ
うにして、フレーム材(4)(5)の要所要所で固定されて
いる。そして、窓(16)(16)付近においては、曲げパイプ
(5)の膨出部(17)(17)によって、窓(16)(16)とネット
(6)との間隔が広くなっており、ツタ(7)(7)…が窓(1
6)(16)に吸着して開き難くなることがない。
【0013】プランター(8)(8)…は、同形のものが複
数、フレーム材(4)(5)の下方に建物の外周に沿って配
置されている。そして、各プランター(8)に植えられた
ツタ(7)(7)…は、外壁(2)を外方から覆うようにし
て、フレーム(4)(5)及びネット(6)に絡まっている。
この植栽状態において、外壁(2)とツタ(7)(7)…部分
との間には、約50〜60cmの隙間が空いており、そ
の隙間にできる空気層が外壁(2)の温度上昇を抑えてい
る。
【0014】そして、複数のフレーム材(4)(4)…と、
これらフレーム材(4)(4)…間に張ったネット(6)と、
落葉蔓性植物(7)(7)…を植えたプランター(8)(8)…
とから、この発明の一実施形態に係る緑化用壁体(9)
(9)が構成されている。この緑化用壁体(9)(9)は、単
体で目隠しやグリーンウォールとして利用できる。
【0015】上記構成において、夏季には、図1に示す
ように、建物の外壁(2)をツタ(7)(7)…の葉が覆い、
日射を遮るとともに、冬季には、図4に示すように、ツ
タ(7)(7)…の葉が枯れ落ち、効率よく日照を取り込む
ことができる。また、外壁(2)の全体がツタ(7)(7)…
によって覆われているにもかかわらず、外壁(2)に直接
ツタ(7)(7)…が吸着することがないので、外壁(2)が
汚れたり傷んだりすることがない。また、通気性が良く
ツタ(7)(7)…が生育しやすいとともに、ツタ(7)(7)
…を外壁(2)から簡単に取り除くこともできる。
【0016】この発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの
修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、図
7に示すように、一般の住宅に限らず、ガラス張りの温
室(10)などの建物にも、緑化装置(1)を適用することが
できる。この場合、腕木は、温室(10)のガラス壁の枠材
に取り付けられる。
【0017】また、上記実施形態では、建物の外壁全体
をツタで覆っているが、日射の強い西側だけを覆うよう
にしても良い。さらに、植栽用の植物にアサガオなどの
花や、ニガウリ、キュウリなどの野菜を用いて菜園とす
ることが考えられる。
【0018】
【発明の効果】この発明の緑化装置は、腕木間に渡され
た複数のフレーム材を介して、外壁との間に隙間をあけ
るようにして植栽を施しているため、植物と外壁との間
の空気層が外壁の温度上昇を抑える効果がある。したが
って、壁面を緑化すると同時に、外壁の遮熱・断熱によ
る自然の力を利用した省エネルギー化をおこなうことが
できる。また、植物が外壁に吸着し難く、外壁を汚した
り傷めたりすることがない。その上、通気性も良く植物
が生育しやすいとともに、その植物を外壁から簡単に取
り除くこともできる。加えて、外壁を覆った植物が夏季
の強い日射を防ぎ、暑さを和らげる効果もある。
【0019】さらに、植栽に蔓性植物を用いているた
め、狭い敷地であっても効率よく広範囲に植栽を施すこ
とができ、外壁の緑化を省スペースかつ低費用で実現で
きる。さらに、落葉性の植物を用いているため、冬季に
は葉が枯れ落ちて、外壁に充分な日照を取り込むことが
でき、より効率的に省エネルギー化を実現できる。
【0020】また、植物を絡ませるネットを張るように
しているため、蔓性植物が効率的に外壁を覆うことがで
きる。さらに、フレーム材の膨出部によって窓とネット
との隙間を広くしているので、窓に植物が吸着して開き
難くなることがない。
【0021】加えて、緑化用壁体を単体で用いることに
よって、目隠しや境界のグリーンウォールとしても利用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る外壁部の緑化装置
の夏季の状態を示す斜視図である。
【図2】同じく、ネット及び植栽を施す前の状態を示す
斜視図である。
【図3】同じく、植栽を施す前の状態を示す斜視図であ
る。
【図4】同じく、冬季の状態を示す斜視図である。
【図5】腕木の外壁への取り付け状態を示す縦断面図で
ある。
【図6】同じく、横断面図である。
【図7】温室にこの発明の緑化装置を施した状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
(1) 緑化装置 (2) 外壁 (3) 腕木 (4)(5) フレーム材 (6) ネット (7) 落葉蔓性植物 (8) プランター (9) 緑化用壁体 (16) 窓 (17) 膨出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁より複数の腕木を突出させ
    て、これら腕木間に渡された複数のフレーム材を支持部
    材として、外壁との間に隙間をあけるようにして植栽を
    施してなることを特徴とする建物の緑化装置。
  2. 【請求項2】 植栽に用いる植物を落葉蔓性植物とした
    請求項1記載の建物の緑化装置。
  3. 【請求項3】 フレーム材間に植栽用のネットを張るよ
    うにした請求項1又は2記載の建物の緑化装置。
  4. 【請求項4】 フレーム材の窓に対応する部分を外方向
    に膨出させて膨出部を形成し、この膨出部によって窓と
    ネットとの隙間を広くした請求項3記載の建物の緑化装
    置。
  5. 【請求項5】 縦方向に配された複数のフレーム材と、
    これらフレーム材間に張ったネットと、落葉蔓性植物を
    植えたプランターとを備え、プランターからの落葉蔓性
    植物を、フレーム材及びネットに絡ませるようにしたこ
    とを特徴とする緑化用壁体。
JP2000226819A 2000-07-27 2000-07-27 建物の緑化装置及び緑化用壁体 Pending JP2002034350A (ja)

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