JP4668313B2 - ワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法 - Google Patents

ワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法 Download PDF

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Description

本発明は、学校、病院、工場、倉庫、駐車場などの建築物の壁面、道路や宅地造成などに伴って形成される法面等の緑化に用いられるワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法に関し、特に、大径ワイヤのばたつきを効果的に防止することができるとともに、従来のアングルと比較して、容易に施工することが可能であり、緑化した壁面の見栄えを良好とすることができるワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法に関する。
近年、学校、病院、工場、倉庫、駐車場などの建築物の壁面を植物で緑化し、夏季における壁面の表面温度を低下させて冷房負荷の低減を図り、省エネルギーや地球温暖化防止に寄与することが推進されている。そして、従来から建物の壁面を植物で覆って緑化する種々の装置が提案されている。
例えば、特開2002−95347号公報(特許文献1)、特開平7−59467号公報(特許文献2)では、緑化対象となる壁面に角型又はL型等のアングル材からなるフレーム枠を縦横格子状に組み、このフレーム枠内に区画された空間に培土や植生マットを収納して植物を育成させる構成の壁面緑化装置が提案されている。
また、特開2007−202473号公報(特許文献3)、特開2006−36号公報(特許文献4)では、緑化対象となる壁面に多数の小径ワイヤを縦横メッシュ状又はネット状に配設し、壁面の上方又は下方に設置したプランターで育成した蔓植物を小径ワイヤに直接絡ませる構成の壁面緑化装置が提案されている。
さらに、特開2002−272274号公報(特許文献5)では、例えば、PC鋼線などの強度の高い線状部材を縦横方向に組んだ格子状支持材にプランター等の各種部材を保持させ、格子状支持材の上下両端部を緑化する建物に固定した構成の壁面緑化装置が提案されている。
特開2002−95347号公報 特開平7−59467号公報 特開2007−202473号公報 特開2006−36号公報 特開2002−272274号公報 特開2004−346984号公報 特開2003−194153号公報 特開2001−323905号公報
ところが、上述したフレーム枠を格子状に組んで植物を育成する壁面緑化装置(特許文献1,2)では、多数のアングル材を縦横格子状に連結させてフレーム枠を組む作業、フレーム枠を支えるための基礎工事、壁面にアンカーボルトを打ち込んでフレーム枠を固定する作業など、施工に多大な手間と時間を要するという問題があった。また、角型又はL型のフレーム枠は、一辺が数cm〜数10cm程度の幅を有するため、植物に覆われることなく外部に露出してしまい、緑化した壁面の見栄えを悪くするという問題もあった。
一方、上述した多数の小径ワイヤを縦横メッシュ状又はネット状に配設して植物を直接絡ませる壁面緑化装置(特許文献3,4)では、フレーム枠を施工するほどの大掛かりな作業は必要ないが、広面積の壁面を植物で覆う場合には、網目を密にするために多数の小径ワイヤをネット状に配設する手間が掛かるほか、小径ワイヤの端部及び交差部を固定するための多数の金具(特許文献4の図4参照)を壁面に打設する手間が掛かるという問題があった。また、小径ワイヤにプランター等の重量物を保持させることができないという構造上の制限もあった。
さらに、高強度の線状部材を組んだ格子状支持材を用いた壁面緑化装置(特許文献5)では、格子状支持材にプランター等の重量物を保持させることができ、構造上の制限は特にないが、線状部材の端部や交差部を固定するための手段が開示されておらず、格子状支持材が強風でばたついてしまうという問題があった。
ここで、2本のワイヤを交差状態で壁面に固定するための金具としては、上述した引用文献4のほか、例えば、特開2004−346984号公報(特許文献6)、特開2003−194153号公報(特許文献7)、特開2001−323905号公報(特許文献8)に開示されているものがあるが、いずれも小径ワイヤを固定するためのものであり、引用文献5のような、フレーム枠に代わる強度を備えた大径のワイヤを交差状態で強固に壁面に固定することはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、大径ワイヤのばたつきを効果的に防止することができるとともに、従来のアングルと比較して容易に施工することが可能であり、緑化した壁面の見栄えを良好とすることができるワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のワイヤ配設用金具は、複数本のワイヤを壁面に配設するためのワイヤ配設用金具であって、前記壁面に直接又は間接的に固定される基部と、前記基部に立設されたワイヤ保持部と、前記ワイヤ保持部に所定間隔をあけて設けられた一対の環状体であり、前記壁面の一方向に配設される第1ワイヤが挿通されるワイヤ挿通環と、前記ワイヤ保持部における各ワイヤ挿通環の間に設けられ、前記第1ワイヤと交差する方向に配設される第2ワイヤが挿通されるワイヤ挿通孔とを備え、前記ワイヤ挿通環に挿通された前記第1ワイヤと、前記ワイヤ挿通孔に挿通された前記第2ワイヤとを交差状態で保持することが可能な構成としてある。
好ましくは、上述した本発明のワイヤ配設用金具において、前記基部及び前記ワイヤ保持部を共に金属製プレートとするとともに、前記ワイヤ挿通環を金属製棒材からなる環状体とし、前記ワイヤ保持部に所定間隔をあけて一対の取付孔を設け、各取付孔に前記ワイヤ挿通環をそれぞれ回動可能に取り付け、前記ワイヤ保持部における各取付孔の間に、前記ワイヤ挿通孔を設けた構成とする。
このような本発明のワイヤ配設用金具によれば、2本の大径ワイヤを互いに交差した状態で安定して保持することが可能となり、壁面に配設された複数本の大径ワイヤ全体のばたつきを効果的に防止することができる。この結果、複数本の大径ワイヤを用いて広面積の壁面緑化を図ることが可能となる。
特に、基部及びワイヤ保持部を共に金属製プレートとし、ワイヤ挿通環を金属製棒材とした場合は、本ワイヤ配設用金具が簡単かつ頑丈な構造となり、複数本の大径ワイヤを緊張状態で配設した場合のテンションに十分耐え得る強度を確保することができる。また、各ワイヤ挿通環とワイヤ挿通孔との位置を調整し、交差する2本の大径ワイヤを互いに接触させて保持すれば、一方の大径ワイヤで他方の大径ワイヤを押さえ付けることができ、ばたつきをより効果的に防止することが可能となる。
上記目的を達成するために、本発明の壁面緑化装置は、上述した本発明のワイヤ配設用金具を用いた壁面緑化装置であって、前記壁面に直接又は間接的に複数の前記ワイヤ配設用金具を所定間隔をあけて固定し、各ワイヤ配設用金具の前記ワイヤ挿通環に前記第1ワイヤを挿通し、複数本の前記第1ワイヤを前記壁面の縦又は横方向に配設し、各ワイヤ配設用金具の前記ワイヤ挿通孔に前記第2ワイヤを挿通し、複数本の前記第2ワイヤを前記壁面の横又は縦方向に配設し、前記第1及び第2ワイヤに植物を定着させるための育成ネットを取り付け、前記植物を植えたプランター部を配設した構成としてある。
また、上記目的を達成するために、本発明の壁面緑化方法は、上述した本発明のワイヤ配設用金具を用いた壁面緑化方法であって、前記壁面に直接又は間接的に複数の前記ワイヤ配設用金具を所定間隔をあけて固定する工程と、各ワイヤ配設用金具のワイヤ挿通環に前記第1ワイヤを挿通し、複数本の前記第1ワイヤを前記壁面の縦又は横方向に配設する工程と、各ワイヤ配設用金具の前記ワイヤ挿通孔に前記第2ワイヤを挿通し、複数本の前記第2ワイヤを前記壁面の横又は縦方向に配設する工程と、前記第1及び第2ワイヤに植物を定着させるための育成ネットを取り付ける工程と、前記植物を植えたプランター部を配設する工程と、を含むようにしてある。
このような本発明の壁面緑化装置又は壁面緑化方法によれば、上述した本発明のワイヤ配設用金具と同様に、壁面に配設した複数本の大径ワイヤ全体のばたつきを効果的に防止することができ、広面積の壁面緑化を図ることが可能となる。
また、壁面に緊張状態で配設した複数本の大径ワイヤは、プランター等の重量物を吊り下げることが可能なフレームを構成し、従来のアングルを組んだフレーム枠の代替物となる。この結果、従来のアングルを組んだフレーム枠と比較して、複数本の大径ワイヤを壁面に配設するだけで容易に施工することができる。さらに、大径ワイヤの直径は、従来のアングルの幅よりもはるかに細く目立たないので、緑化した壁面の見栄えも良好となる。
本発明のワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法によれば、大径ワイヤのばたつきを効果的に防止することができるとともに、従来のアングルと比較して容易に施工することが可能であり、緑化した壁面の見栄えを良好とすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法について、図面を参照しつつ説明する。
<ワイヤ配設用金具の実施形態>
まず、本発明のワイヤ配設用金具の実施形態について図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態に係るワイヤ配設用金具を示す斜視図である。また、図2は上記ワイヤ配設用金具によって2本のワイヤの交差部を保持した状態を示すものであり、同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。さらに、図3は上記ワイヤ配設用金具に挿通した2本のワイヤの各端部の固定状態を示す平面図である。
図1及び図2において、本実施形態のワイヤ配設用金具1は、比較的に大径の第1及び第2ワイヤ41,42を壁面に交差状態で配設するためのものであり、主として、金属製プレートからなる基部10の上面中央に、同じく金属製プレートからなるワイヤ保持部20を溶接した構成となっている。なお、第1及び第2ワイヤ41,42は、共に金属製撚り線の外側全体をビニル管で被覆した構成となっている。
本実施形態では、基部10を長方形状とすることで壁面への取付安定性を向上させている。また、基部10を壁面に取り付けたときに、ワイヤ保持部20の基部10と反対側の端面が壁面から突出した状態となるので、ワイヤ保持部20の基部10と反対側の端面を安全な弧状にカットしてある。これにより、本ワイヤ配設用金具1の施工時や施工後に、ワイヤ保持部20のエッジで怪我をするといった事故を防止している。
基部10及びワイヤ保持部20を構成する金属製プレートの金属材料は、特に限定されるものではないが、例えば、スチール製プレートに錆防止のための亜鉛メッキを施したものを用いることができる。また、金属製プレートの肉厚は、本ワイヤ配設用金具1の用途に必要な強度及び耐久性を満たす厚さにする必要がある。ワイヤ配設用金具1を後述する壁面緑化装置及び方法に使用する場合には、厚さ約12mm程度のスチール製プレートを用いれば、第1及び第2ワイヤ41,42のテンションや、これら第1及び第2ワイヤ41,42に懸架された他部材の荷重に十分な強度及び耐久性を得ることができる。コストが問題にならないのであれば、十分な強度及び耐久性に加えて軽量な金属材料を用いてもよい。
基部10の両端には、アンカーボルト30,30を挿通するための一対のボルト挿通孔11,11が設けてある。本ワイヤ配設用金具1は、各ボルト挿通孔11にそれぞれ挿通した2本のアンカーボルト30,30を壁面に直接又は間接的に打設することにより、この壁面に固定される。
一方、ワイヤ保持部20の基部10側には、所定間隔をあけて一対の取付孔21a,21aが設けてあり、各取付孔21aにはワイヤ挿通環21,21が回動自在に取り付けてある。各ワイヤ挿通環21は、金属製丸棒材を曲げて継ぎ目を溶接した環状体である。各ワイヤ挿通環21は、これらに挿通される第1ワイヤ41のテンションや他部材の荷重を受けて容易に変形しない金属材料及び直径とする必要がある。なお、ワイヤ挿通環21の形状は図面に示す楕円形や円形に限定されるものではなく、例えば、略四角形などの種々の形状に変更することが可能である。
また、ワイヤ保持部20における各取付孔21aの間にはワイヤ挿通孔22が設けてある。このワイヤ挿通孔22には、第2ワイヤ42が挿通される。一対のワイヤ挿通環21,21に挿通された第1ワイヤ41と、ワイヤ挿通孔22に挿通された第2ワイヤ42とは、壁面上で互いに交差した状態で保持される。
ここで、本実施形態では、本ワイヤ配設用金具1の一使用例として、基部10の長手方向を壁面に対して縦方向に固定した場合について説明している(後述する図4の符号S1参照)。この場合、ワイヤ保持部20の板面が壁面に対して縦向きとなり、各ワイヤ挿通環21の内径が縦並び、ワイヤ挿通孔22が横向きに開口する。この結果、縦並びの各ワイヤ挿通環21には、縦方向に配設される第1ワイヤ41が挿通されるとともに、横向きに開口するワイヤ挿通孔22には、横方向に配設される第2ワイヤ42が挿通される。
これにより、縦方向の第1ワイヤ41と横方向の第2ワイヤ42とが、互いに交差した状態で保持され、特に、第1ワイヤ41が、ワイヤ保持部20の板面に沿って各ワイヤ挿通環21に安定的に保持される。また、第1ワイヤ41を第2ワイヤ42よりも先に各ワイヤ挿通環21に挿通した場合は、第1ワイヤ41の上に第2ワイヤ42が重なった状態で交差し、先に挿通した第1ワイヤ41が、後に挿通した第2ワイヤ42に押さえ付けられることになる。このような作用が相俟って、本ワイヤ配設用金具1によれば、第1及び第2ワイヤ41,42のばたつきをより効果的に防止することが可能となる。
また、図1及び図2は、第1及び第2ワイヤ41,42の交差部(図4の符号P参照)における本ワイヤ配設用金具1の状態を示すものであるが、第1及び第2ワイヤ41,42の端部(図4の符号Q参照)における本ワイヤ配設用金具1の状態を図3に示す。同図において、各ワイヤ挿通環21に挿通した第1ワイヤ41の端部を縦方向に折り返し、第1ワイヤ41が重複した部分を複数のワイヤクリップ50で締結固定してある。同様に、ワイヤ挿通孔22に挿通した第2ワイヤ42の端部を横方向に折り返し、第2ワイヤ42が重複した部分を複数のワイヤクリップ50で締結固定してある。このようなワイヤクリップ50の締結固定によって、第1及び第2ワイヤ41,42のテンションを維持している。
<壁面緑化装置の実施形態>
次に、上述した本ワイヤ配設用金具1を用いた壁面緑化装置の一実施形態について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
図4は本発明の一実施形態に係る壁面緑化装置を施工した建物の壁面を示す正面図である。なお、図4は本壁面緑化装置2の構成と、後述する本壁面緑化方法の各工程S1〜S5とを同時に示すものであり、各工程S1〜S5の順番で段階的に本壁面緑化装置2の構成要素を建物100の壁面110に設置する流れを記載している。実際は、壁面110の全体が工程S5に示す状態となる。
同図において、本実施形態に係る壁面緑化装置2は、ワイヤ配設用金具1と、第1及び第2ワイヤ41,42と、壁面110全体を覆う育成ネット60と、植物80を育成するためのプランター部70とを備えた構成となっている。
<<ワイヤ配設用金具、第1及び第2ワイヤ>>
本壁面緑化装置2では、壁面110の縦横方向に複数のワイヤ配設用金具1,1,1…を等間隔で固定してある。ワイヤ配設用金具1、第1及び第2ワイヤ41,42については上述のとおりであり、ここでの詳細な説明は省略する。
<<育成ネット>>
育成ネット60は、植物80の茎及び葉を定着させるためのものである。育成ネット60の材質としては、熱による伸縮が少なく、長年の使用により劣化しないものが好ましく、例えば、ポリエステル繊維や樹脂によって形成することができる。また、軽量化の観点から、ネットの編み目を妥当な大きさとし、縦糸部材及び横糸部材を必要最低限の本数にするとよい。
このような育成ネット60は、例えば、隣り合う2本の第1ワイヤ41,41の間隔で一枚とし、壁面110が図4に示す面積ならば、合計5枚の育成ネット60で壁面110を覆うこととしてもよい。この場合、育成ネット60の少なくとも四辺は、第1及び第2ワイヤ41,42に取り付ける。育成ネット60の取付構造として、例えば、育成ネット60の四辺に、所定の間隔で複数のアイレット金具(図示せず)を設け、これらアイレット金具に図示しない紐を通して、第1及び第2ワイヤ41,42に結び付けて張設することができる。また、育成ネット60の四辺を袋状に折り返し、この袋状部分に第1及び第2ワイヤ41,42を通して取り付けてもよい。
<<プランター部>>
図5は上記壁面緑化装置を構成するプランター部を示すものであり、同図(a)は斜視図、同図(b)は側面断面図である。同図において、プランター部70は、容器本体71の内部に植物80を育成するための後述の手段72〜77を収容した構成となっている。
同図(a),(b)に示すように、容器本体71は、合成繊維にゴムを含浸した耐水シートにより形成された断面略U字状の長手方向に延びる袋状部材である。本実施形態では、容器本体71を耐水シートからなる袋状部材としたことでプランター部の大幅な軽量化を図り、第2ワイヤ42が負担する荷重を軽減している。
この容器本体71の背面上縁には、金属製のフック71aが図示しないボルト等によって取り付けてあり、このフック71aを横方向の第2ワイヤ42に掛けることにより、プランター部材70を第2ワイヤ42に懸架している。なお、プランター部材70を第2ワイヤ42に懸架するための手段は、フック71aに限定されるものではなく、例えば、容器本体71の背面上縁を袋状に折り返し、この袋状部分に第2ワイヤ42を挿通する構成、又は容器本体71の背面上縁に多数のアイレット金具を設け、これらアイレット金具に紐を通して第2ワイヤに結び付ける構成などとしてもよい。
好ましくは、容器本体71の内側に、軽量な合成樹脂又は金属からなる図示しないフレームを取り付けて、柔軟な容器本体71を所定の容器形状に維持する構成としてもよい。また、容器本体71の外側を、軽量な化粧板等からなる図示しない外装部材で覆うことにより、容器本体71の外観を建物100にマッチするデザインに装飾してもよい。
同図(b)に示すように、容器本体71の内面には、ビニールシート等の簡易な断熱シート72を介在させてあり、容器本体72の内外の熱伝達を阻止している。これにより、容器本体71内の温度を、外気と比較して夏は低温、冬は高温とすることができ、植物80の根を育成するのに良好な温度環境を形成している。
さらに、容器本体71の断熱シート72の内側には、上から順に、主培養土73、フィルタ部材74、粒状部材75を収納した育成枠76及び台座枠77を、互いに積層した状態で収容してある。
主培養土73は、植物80を栽培するために好適な肥料、腐葉土、石灰などを一定の割合で混ぜ合わせた土である。主培養土73の配合は特に限定されず、天然又は人工のいずれの土を用いることもできる。
フィルタ部材74は、主培養土73と粒状部材75とが混合しないように区画し、多量の雨水が容器本体71内に流れ込んだ場合などに、粒状部材75の浮き上がり、流出を防止するためのものである。このようなフィルタ部材74として、例えば、主培養土73及び粒状部材75の通過を阻止しつつ、透水性を有する不織布又は織布を用いることができる。
粒状部材75は、主培養土73を底上げしてプランター部70の軽量化を図るためのものであり、非水溶性であって、少なくとも主培養土73よりも、単位面積あたりの重量が軽い材料、例えば、発泡スチロール粒からなっている。主培養土73に植えた植物80の根は、その成長とともにフィルタ部材74を通過し、粒状部材75に到達する。粒状部材75は、植物80の根の四方への伸長を妨げることなく、良好な育成環境を形成する。
このような粒状部材75は、四角形状の育成枠76内に収納してある。育成枠76は、外衝や主培養土73の重さに耐え得るある程度の強度を有し、耐食性にも優れた合成樹脂製としてある。この育成枠76の底壁には、粒状部材75よりも直径の小さい透孔76aが多数穿設してある。これら透孔76aによって、主培養土73、フィルタ部材74及び粒状部材75を通過した水が、その下の台座枠77へと供給される。なお、台座枠77にも粒状部材75を収容する場合は、育成枠76の透孔76aの直径を粒状部材75より大きくしてもよい。
台座枠77は、育成枠76と同寸法の四角形状となっており、その中央には、育成枠76の底壁を支持する断面略C型の支柱77aが立設してある。このような台座枠77は、その内部に育成枠76の透孔76aを通過した水を蓄え、保水層77bを形成する。この保水層77bに蓄えられた水は、直接又は蒸発して植物80の根の育成に寄与する。
なお、図示していないが、育成枠76と台座枠77とは、容器本体71の内部の長手方向に複数並べて配設してあり、容器本体71の容積のほぼ下半分を占めている。
ここで、本実施形態では、容器本体71に所定の許容保水量が設定してあり、容器本体71における許容保水量の水位Wに相当する位置に排水口(ドレンパイプ)78を設けた構成となっている。この排水口78は、容器本体71及び断熱シート72を貫通して、粒状部材75を収容した育成枠76の内部に連通している。
この排水口78から、容器本体71の許容保水量を上回る余分な水が排出されるので、容易に許容保水量を維持することが可能となり、極めて簡単な構成で植物80の根腐れを防止することができる。
<壁面緑化方法の実施形態>
次に、本発明に係る壁面緑化方法の一実施形態について図4を参照しつつ説明する。
図4において、まず、第1の工程S1として、建物100の壁面110に複数のワイヤ配設用金具1,1,1…を縦横方向に所定間隔をあけて固定する。この場合、ワイヤ配設用金具1は、基板10(図1参照)の長手方向を縦向き又は横向きのいずれに固定してもよい。例えば、壁面110が図4に示すようなフラット面の場合は問題ないが、ワイヤ配設用金具1の固定の障害となる凹凸部や障害物が壁面110にある場合には、固定スペースに応じてワイヤ配設用金具1を縦向き又は横向きにする。また、各ワイヤ配設用金具1の所定間隔も、図4に示すような均一間隔に限らず、壁面110の構造に応じて適宜決定する。
次いで、第2の工程S2として、複数本の第1及び第2ワイヤ41,42を壁面110の縦横方向に配設する。第1ワイヤ41の配設手順としては、縦に並んで壁面110に固定した複数のワイヤ配設用金具1の各ワイヤ挿通環21(図1参照)に第1ワイヤ41を挿通し、この第1ワイヤ41の一端部を縦方向に折り返し、複数のワイヤクリップ50で締結固定する(図3参照)。そして、テンションをかけた状態で第1ワイヤ41の他端部を同様に折り返し、複数のワイヤクリップ50で締結固定する。
これに引き続き、第2ワイヤ42の配設手順としては、横に並んで壁面110に固定した複数のワイヤ配設用金具1の各ワイヤ挿通孔22(図1参照)に第2ワイヤ42を挿通し、この第2ワイヤ42の一端部を横方向に折り返し、複数のワイヤクリップ50で締結固定する(図3参照)。そして、テンションをかけた状態で第2ワイヤ42の他端部を同様に折り返し、複数のワイヤクリップ50で締結固定する。
次いで、第3の工程S3として、壁面110に配設した第1及び第2ワイヤ41,42に植物80を定着させるための育成ネット60を取り付ける。例えば、育成ネット60の四辺に設けた図示しないアイレット金具に紐を通して、第1及び第2ワイヤ41,42に結び付けて張設する。
なお、育成ネット60の四辺を折り返して袋状とした場合は、この袋状部分にあらかじめ第1及び第2ワイヤ41,42を通してから、これら第1及び第2ワイヤ41,42を壁面110に配設することになる。
次いで、第4の工程S4として、壁面110の横方向に配設した各第2ワイヤ42に、フック71aを掛けて複数のプランター部70を配設する。ここで、本実施形態では、短期間で壁面110を緑化するために、建物100の各階の窓ごとにそれぞれプランター部70を配設している。これにより、第5の工程S5において、各プランター部70に植えた植物80がそれぞれ各階の窓を覆うことで、壁面110全体が短期間で緑化される。
なお、壁面110の緑化に用いる植物80として、例えば、茎自体、巻き鬚、刺、鉤、吸盤、根等によって、伸長した茎を育成ネット60に定着させる蔦、朝顔、藤、薔薇などの蔓植物を用いるとよい。蔓植物は、比較的成長が早いので短期間のうちに茎及び葉で壁面110を覆って緑化することができる。茎及び葉によって覆われた壁面110が直射日光や降雨等から保護されることにより、その劣化が軽減されるとともに、建物100内の温度上昇を軽減することができる。
<作用効果>
以上のように、本実施形態のワイヤ配設用金具1によれば、2本の大径ワイヤ(第1及び第2ワイヤ41,42)を互いに交差した状態で安定して保持することができ、壁面110に配設された複数本の大径ワイヤ全体のばたつきを効果的に防止することが可能となる。この結果、複数本の大径ワイヤを用いて広面積の壁面緑化を図ることができる。
特に、基部10及びワイヤ保持部20を共に金属製プレートとし、各ワイヤ挿通環21を金属製棒材とした場合は、本ワイヤ配設用金具1が簡単かつ頑丈な構造となり、複数本の大径ワイヤを緊張状態で配設した場合のテンションに十分耐え得る強度を確保することができる。また、各ワイヤ挿通環21とワイヤ挿通孔22との位置を調整し、交差する2本の大径ワイヤを互いに接触させて保持すれば、一方の大径ワイヤで他方の大径ワイヤを押さえ付けることができ、ばたつきをより効果的に防止することが可能となる。
また、本実施形態の壁面緑化装置及び壁面緑化方法によれば、壁面110に緊張状態で配設した複数本の大径ワイヤが、プランター70等の重量物を吊り下げることが可能なフレームを構成し、従来のアングルを組んだフレーム枠の代替物となる。この結果、従来のアングルを組んだフレーム枠と比較して、複数本の大径ワイヤを壁面110に配設するだけで容易に施工することができる。さらに、大径ワイヤの直径は、従来のアングルの幅よりもはるかに細く目立たないので、緑化した壁面110の見栄えも良好となる。
<その他の変更例>
本発明のワイヤ配設用金具、これを用いた壁面緑化装置及び壁面緑化方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明のワイヤ配設用金具の用途は、上記実施形態のような壁面緑化に限定されるものではなく、大径ワイヤを交差状に配設する用途に広く用いることができる。
また、本発明の壁面緑化装置は、本ワイヤ配設用金具、縦横2本の大径ワイヤ、育成ネット、プランター部及び植物を構成要素とするが、これら以外の追加の構成要素を含んでもよい。なお、プランター部の設置方法は、大径ワイヤへの懸架に限定されるものではない。壁面の上部、中間部又は下部に懸架したり、載置したりして設けてもよい。例えば、プランター部を屋上の縁に懸架し、壁面中間部の段差部に載置し、地上に載置してもよいし、壁面に設けた棚に載置してもよい。
さらに、本発明の壁面緑化装置は、本ワイヤ配設用金具の設置工程、大径ワイヤの配設工程、育成ネットの配設工程、プランター部の配設工程が含まれていれば、各工程の順序は限定されない。また、各工程が同時ないし並行して行われる場合も含まれる。これら以外の工程を追加してもよい。
本発明の一実施形態に係るワイヤ配設用金具を示す斜視図である。 上記ワイヤ配設用金具によって2本のワイヤの交差部を保持した状態を示すものであり、同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。 上記ワイヤ配設用金具に挿通した2本のワイヤの各端部の固定状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る壁面緑化装置を施工した建物の壁面を示す正面図である。 上記壁面緑化装置を構成するプランター部を示すものであり、同図(a)は斜視図、同図(b)は側面断面図である。
符号の説明
1 ワイヤ配設用金具
2 壁面緑化装置
10 基部
11 ボルト挿通孔
20 ワイヤ保持部
21 ワイヤ挿通環
21a 取付孔
22 ワイヤ挿通孔
30 アンカーボルト
41 第1ワイヤ
42 第2ワイヤ
50 ワイヤクリップ
60 育成ネット
70 プランター部
71 容器
71a ワイヤ挿通部
72 断熱シート
73 主培養土
74 フィルタ部材
75 粒状部材
76 育成枠
76a 透孔
77 台座
77a 支柱
77b 保水層
80 植物
100 建物
110 壁面
W 水位

Claims (4)

  1. 複数本のワイヤを壁面に配設するためのワイヤ配設用金具であって、
    前記壁面に直接又は間接的に固定される基部と、
    前記基部に立設されたワイヤ保持部と、
    前記ワイヤ保持部に所定間隔をあけて設けられた一対の環状体であり、前記壁面の一方向に配設される第1ワイヤが挿通されるワイヤ挿通環と、
    前記ワイヤ保持部における各ワイヤ挿通環の間に設けられ、前記第1ワイヤと交差する方向に配設される第2ワイヤが挿通されるワイヤ挿通孔とを備え、
    前記ワイヤ挿通環に挿通された前記第1ワイヤと、前記ワイヤ挿通孔に挿通された前記第2ワイヤとを交差状態で保持することが可能なことを特徴とするワイヤ配設用金具。
  2. 前記基部及び前記ワイヤ保持部を共に金属製プレートとするとともに、前記ワイヤ挿通環を金属製棒材からなる環状体とし、
    前記ワイヤ保持部に所定間隔をあけて一対の取付孔を設け、各取付孔に前記ワイヤ挿通環をそれぞれ回動可能に取り付け、前記ワイヤ保持部における各取付孔の間に、前記ワイヤ挿通孔を設けたことを特徴とする請求項1記載のワイヤ配設用金具。
  3. 請求項1又は2記載のワイヤ配設用金具を用いた壁面緑化装置であって、
    前記壁面に直接又は間接的に複数の前記ワイヤ配設用金具を所定間隔をあけて固定し、
    各ワイヤ配設用金具の前記ワイヤ挿通環に前記第1ワイヤを挿通し、複数本の前記第1ワイヤを前記壁面の縦又は横方向に配設し、
    各ワイヤ配設用金具の前記ワイヤ挿通孔に前記第2ワイヤを挿通し、複数本の前記第2ワイヤを前記壁面の横又は縦方向に配設し、
    前記第1及び第2ワイヤに植物を定着させるための育成ネットを取り付け、
    前記植物を植えたプランター部を配設した
    ことを特徴とする壁面緑化装置。
  4. 請求項1又は2記載のワイヤ配設用金具を用いた壁面緑化方法であって、
    前記壁面に直接又は間接的に複数の前記ワイヤ配設用金具を所定間隔をあけて固定する工程と、
    各ワイヤ配設用金具のワイヤ挿通環に前記第1ワイヤを挿通し、複数本の前記第1ワイヤを前記壁面の縦又は横方向に配設する工程と、
    各ワイヤ配設用金具の前記ワイヤ挿通孔に前記第2ワイヤを挿通し、複数本の前記第2ワイヤを前記壁面の横又は縦方向に配設する工程と、
    前記第1及び第2ワイヤに植物を定着させるための育成ネットを取り付ける工程と、
    前記植物を植えたプランター部を配設する工程と、
    を含むことを特徴とする壁面緑化方法。
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