JP4700292B2 - 配電塔緑化フレーム - Google Patents
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Description
図1乃至図3に示すのは、この実施例の緑化フレームAを取り付けた配電塔Cを示す。この実施例の配電塔Cの緑化フレームAは、枠体に植物の中のフジやツタなどの蔓草を生育させて成り、この枠体を配電塔の正面、背面、左側面及び右側面の四面に夫々設置するものである。枠体の形状は、扁平かつ縦長であって、これを立設した際の表面を上下左右に一定幅の端縁を残して開口面とし、また上下左右の端縁から後方に夫々折曲縁を設け、この上端の折曲縁の後端から下方へ垂下させて係止端縁又は折り返し端縁とし、裏面は上記左右の折曲縁の下部の後端に背面板をわたし、枠体の表面の下部の端縁、枠体の左右の折曲縁、下端縁の折曲縁及び上記背面板により袋状部を形成している。
正面用の枠体1(以下「正面枠体1」と言う)、背面用の枠体2(以下「背面枠体2」と言う)、及び左右の側面用の枠体3、4(以下「側面枠体3、4」と言う)の構成は、概ね同様であるが取り付け箇所によって多少異なる。以下順に説明する。
最初に正面枠体1を配電塔Cの正面の扉5に取り付ける。まずこの配電塔Cの屋根カバー31を外しておく、図4及び図6に示す様に、上部掛け金具8を横にして係止縁8aを配電塔Cの扉5の上部折り曲げ縁32に係止し、この上部掛け金具8の位置を適切なものに合わせた後、上記切り欠きからボルト8fを締め付けて上部掛け金具8を扉5に固定する。
太陽光による配電塔Cの内部温度の上昇を抑制できるので配電塔Cからの熱放射を抑制できる。ヒートアイランド現象の抑制のためのビル壁面緑化と路上での緑化の一体化が図れる。格子枠35や網と蔓草により配電塔Cの通気口が隠されるので美観が向上する。配電塔Cの外面への落書きや張り紙を防止できる。配電塔Cの外板が急激に冷却されないので配電塔Cの内部の結露を抑制できる。チャンネルベース41の通気口から内部への雨水の侵入を抑制できる。配電塔Cの外面に傷が付かないので配電塔Cの外板の延命化が図れる。既設配電塔Cの傷、汚れがひどいものは、この緑化フレームAを取り付けることにより、それらの傷等が隠れて再塗装を施す必要がない。冬場等は、格子枠35や網に直接引っ掛けるか、枠体内面と格子枠35等との間に挟むか、格子枠35等を外して枠体内に取り付けるかして、掲示板、広告板、電飾板、人口植物等を取り付けることができる。また格子枠35等だけでも落書きや張り紙の防止効果が得られ、また装飾にもなる。
蔓草が配電塔Cの蝶番部、錠前部に絡むのを防止できるので緊急時の配電塔Cの開錠、施錠、扉5の開閉が支障無く行える。配電塔Cの外面の出っ張り、鉄板端部、小半径角が無くなるので、通行人が当たったり、引っ掛けたりしてけがをすることを防止できる。側面枠体3,4の蝶番側の傾斜端縁21に正面コーナーカバー27の端縁を乗せて、常時正面コーナーカバー27をばね28により内側に引っ張っておく構造とすることにより、配電塔Cの扉5の開放時は、正面コーナーカバー27の端部が側面枠体3、4の蝶番側の傾斜端縁21の傾斜に乗り上げて行き、配電塔Cの扉5の開閉の操作が支障無く行え、また万一の配電塔C内の内部短絡事故時には、内部圧力上昇により、配電塔Cの扉5が少し開き側面に放圧されるが、その時放圧ガス30は側面枠体3、4の正面枠体1側の傾斜端縁21の傾斜と正面コーナーカバー27の端縁により、正面枠体1側への吹き出しが規制され、斜め後方に安全、確実に放圧することができる。枠体にぴったり嵌る面一のパネルを嵌め込めば全周面一にまたがった絵画、写真等を貼り付けることができる。
配電塔Cの扉5を開けないで各枠体の着脱が出来るので、これらの作業時にわざわざ当該配電塔Cの管理者が立ち会う必要がない。配電塔Cの扉5を開けた際、屋根カバー31により庇が出来るので、雨天の配電塔Cの扉5の開放時に配電塔Cの内部機器への雨水の吹き込みを抑制できる。屋根カバー31内にバッテリー、受信器、発信器等を保管することが出来る。正面枠体1から屋根カバー31へ跨る蔓草の増殖を防止できるので扉5の開閉が支障無く行える。
C 配電塔
1 正面枠体 2 背面枠体
3 左側面枠体 4 右側面枠体
5 扉 12 錠前カバー
27 正面コーナーカバー 21 側面枠体の傾斜端縁
30 放圧ガス 31 屋根カバー
34 背面コーナーカバー 35 格子枠
Claims (4)
- 路上に設置され、箱型でその上面の左右に吊りボルト用ナットを設け、正面に開閉自在な扉を有する配電搭において、
正面視が四角形状で、上の端縁から後方に設けた折曲縁の後端から下方へ垂下させて枠体係止端縁を設け、下の端縁から後方に設けた折曲縁の後端に背面板を渡して袋状部を備えた枠体を用意し、当該枠体を上記配電塔の正面、背面、左側面及び右側面を略被う大きさのものに夫々設け、
上記配電搭の正面の扉の上端の折曲縁に係止した上部掛け金具に正面枠体の枠体係止端縁を取り付け、正面の扉の下端の折曲縁に係止した下部掛け金具に、正面枠体の上記袋状部を取り付けて正面枠体を扉に取り付け、
上記配電塔の上面の左右に板体を重合し、これらの各板体に穿った孔を通して配電塔の上面の吊りボルト用ナットにボルトを螺着して各板体を係止し、各板体に接続した上部掛け金具を配電塔の左右の側面上部に垂下させ、当該上部掛け金具に左右の各側面枠体の上部を取り付け、
上記左側面枠体及び右側面枠体の背面側の各端縁の一部に配電塔の背面に重ねた上記背面枠体の左右の端縁の一部を重ねて取り付け、
上記袋状部に土壌又は水を入れて上記各枠体内に植物を生育させるように構成したことを特徴とする、配電搭の緑化フレーム。 - 上記正面枠体は、これを配電搭に取り付けた際の表面を上下左右に一定幅の端縁を残して開口面とし、また上下左右の端縁から後方に夫々折曲縁を有し、当該上端の折曲縁の後端から下方へ垂下させて枠体係止端縁とし、上記袋状部は下端の折曲縁、左右の折曲縁及び背面板から成り、当該背面板の下端縁に沿ってアングル状の枠体係止片を設け、上記配電搭の正面の扉の上端の折曲縁に係止した上部掛け金具の係止溝に正面枠体の枠体係止端縁を引っ掛け、正面の扉の下端の折曲縁に係止した下部掛け金具のナットに、正面枠体の枠体係止片を重ねて当該枠体係止片の貫通孔を通してボルトを螺着して、正面枠体を扉に取り付け、
上記左右の各側面枠体は、これらを配電搭に取り付けた際の表面を上下左右に一定幅の端縁を残して開口面とし、また上下左右の端縁から後方に夫々折り曲げた折曲縁を有し、上端の折曲縁の後端から下方へ垂下させて枠体係止端縁とし、上記袋状部は下端の折曲縁、左右の折曲縁及び背面板から成り、当該各側面枠体の下部の配電搭の正面側の折曲縁から、当該配電搭の正面側に舌片を突出させて係止片を設け、これらの係止片には貫通孔を穿ち、当該各側面枠体の背面枠体側の折曲縁に複数の水平な舌片を設け、これらの舌片に突起を設け、上記配電搭の上面の左右の側縁に沿って、上部掛け金具を配電搭の左右の側面上部に垂下した板体を重合し、この板体に穿った孔を通して配電搭の上面の吊りボルト用ナットにボルトを螺着して上部掛け金具を固定し、上記左右の各側面枠体の枠体係止端縁を夫々上部掛け金具の係止溝に引っ掛け、当該各側面枠体の各係止片の貫通孔を、当該配電搭のベースの正面に当接させた棒材の両端に設けたナットに当接した後、ボルトを係止片の貫通孔に通してナットを螺着して左右の各側面枠体を固定し、
上記背面枠体は、これを配電搭に取り付けた際の表面を上下左右に一定幅の端縁を残して開口面とし、また上下左右の端縁から後方に折曲縁を有し、上記袋状部は下端の折曲縁、左右の折曲縁及び背面板から成り、当該左右の折曲縁に複数の水平な舌片を設け、これらの舌片に、上記左右の側面枠体の複数の水平な舌片の突起に嵌合自在な貫通孔を設け、当該背面枠体の左右の折曲縁から突出した水平な舌片の貫通孔を、左右の各側面枠体の水平な各舌片の突起に嵌めて各舌片を重合させて背面枠体を配電搭の背面に取り付けたことを特徴とする、上記請求項1に記載の配電搭の緑化フレーム。 - 上記正面枠体の左右の折曲縁に複数の上向き鉤型の突出部を設け、上記各突出部を縦方向に覆う断面鉤型で長尺な正面コーナーカバーをその内側に設けた複数の板体の一部に穿った貫通孔に上記突出部を夫々軸支して回動自在に設け、これらの各正面コーナーカバーの、左右の各側面枠体側端縁は、上記左側面枠体の右側縁及び右側面枠体の左側縁を内側に一定長傾斜させた傾斜端縁に重合自在とし、
上記左右の各側面枠体と背面枠体との各突き合せ部の突起の上に、断面鉤型で長尺な背面コーナーカバーの三角板の内側に設けた複数の各貫通孔を嵌めて背面コーナーカバーを被せ、正面枠体、左右の各側面枠体、背面枠体、正面コーナーカバー、背面コーナーカバーとが連なって面一と成る構成したことを特徴とする、上記請求項2に記載の配電搭の緑化フレーム。 - 上記配電塔及び当該配電塔に取り付けられた正面、背面、左側面及び右側面の各枠体の上端の折曲縁を屋根カバーで覆って当該屋根カバーを配電塔に取り付け、当該屋根カバーを外さなければ、当該各枠体の着脱は出来ない構成としたことを特徴とする、上記請求項1乃至3の何れかに記載の配電塔の緑化フレーム。
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