JP2002033863A - 複合型画像形成装置 - Google Patents

複合型画像形成装置

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JP2002033863A JP2000214499A JP2000214499A JP2002033863A JP 2002033863 A JP2002033863 A JP 2002033863A JP 2000214499 A JP2000214499 A JP 2000214499A JP 2000214499 A JP2000214499 A JP 2000214499A JP 2002033863 A JP2002033863 A JP 2002033863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファクシミリ動作とコピー動作とがメモリの
少なくとも一部を共用して可能な複合型画像形成装置
で、メモリがファクシミリ動作によって共用不可の状態
となっていてもコピー動作を行うことを可能にする。 【解決手段】 複合メモリ6には、メモリコピーの際の
一時的な画像データや、プリントジョブを作成するため
の一時的データ、ファクシミリ動作でメモリを用いる送
信のための一時的な画像データなどが蓄積可能である。
複合メモリ6をファクシミリ動作で占有しているとき、
またはファクシミリ動作で複合メモリ6に格納した画像
データの印字や送信に支障が生じてビジー状態となって
いるときには、操作設定部13でコピー動作が設定され
ても、複合メモリ6を使用するメモリコピー動作は行わ
ず、画像処理部2を切換えて、読み取り部1で読取った
画像をLSU制御部4から印字処理部5に与えて、ダイ
レクトコピー動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台で少なくとも
ファクシミリ用とコピー用とに兼用することが可能で、
画像データ保存用のメモリも少なくとも一部分を共用す
る複合型画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置では、原稿を読
取った画像をデジタル化してメモリに記憶したり画像処
理を行ってから送信し、また受信した画像についてもデ
ジタルの画像データとしてメモリに記憶したり各種処理
を行ってから出力するようになってきている。また、複
写機も、原稿を読取った画像はデジタル画像データに変
換し、種々の画像処理を施してから出力するデジタル複
写機が広く用いられるようになってきている。デジタル
化されたファクシミリ装置と複写機とは、画像読み取り
部や画像出力部などに共通する構成要素が存在するの
で、1台で少なくともファクシミリ装置と複写機として
兼用可能なデジタル複合機と称される複合型画像形成装
置が開発されている。
【0003】ファクシミリ装置や複写機をデジタル化す
るのは、デジタル化した画像データはメモリに記憶する
ことが容易であり、かつ種々の画像処理を施すことが可
能となるからである。デジタル化されたファクシミリ装
置では、送信すべき画像データをメモリに一旦読込め
ば、複数の相手先に対して新たに画像データを読込まな
いでも、いわゆる同報通信を容易に行うことが可能とな
る。また、受信した画像データを出力しないでメモリに
記憶する代行受信も可能となる。デジタル複写機では、
メモリを使用することによって、1回の原稿読取りで複
数枚の出力を可能としたり、画質向上のための画像処理
なども可能になる。
【0004】従来からのファクシミリ装置と複写機との
両機能を備えるデジタル複合機では、メモリはファクシ
ミリ用とコピー用とにそれぞれ個別に設けられる。ファ
クシミリモードでは、メモリ受信用のメモリが満杯にな
ると、受信がビジー状態になるか、メモリされた受信デ
ータにさらに上書きを行い、まだ印字していないデータ
が消去されてしまったりするおそれがある。このような
現象は、特に夜間などで、印字用給紙カセットまたはロ
ール紙給紙等のファクシミリ受信用の記録用紙がなくな
った状態、もしくはトナーやインクなどがなくなったり
するサプライ品の補充や交換の必要時に多発している。
特に受信がビジー状態になっている場合には、メモリ内
のデータの使用量に拘わらず、新たなデータをメモリ内
に記憶することができない問題が発生している。
【0005】また、コピーモード使用時においては、一
旦原稿を読込ませて多数部の印刷を行ったり、コピー処
理時の原稿の読取りを高速化するメモリコピー動作が用
いられるけれども、原稿読取り用に使用するメモリの記
憶領域が満杯になると、次の原稿の読取りがストップ
し、原稿読取り速度の向上を図ることができなくなって
しまう。
【0006】これらの不具合を解決するために、本件出
願人は、先に特願平11−201099や特願平11−
260564などの提案を行っている。特願平11−2
01099では、デジタル複合機におけるファクシミリ
機能と複写プリンタ機能とでメモリを複合メモリとして
共用する。特願平11−260564では、デジタル複
合機において各メモリを複合メモリとして使用可能と
し、ファクシミリ受信の際にファクシミリ用のメモリが
一杯である場合には、ファクシミリ受信データを他のメ
モリに移動させることによって、ファクシミリ用のメモ
リ容量を実質的に増大するようにしている。
【0007】また、他の従来技術としては、特開平10
−74163号公報を挙げることができる。この公報で
は、複数のアプリケーションに対してシステムコントロ
ーラを用いることで、前述の特願平11−201099
と同様に、メモリユニットとメモリコントローラとを複
数のアプリケーション間で共有資源として並行して同時
に使用可能なように調整する。またメモリユニットで、
アプリケーションからの画像データの入力中にメモリオ
ーバーが発生した場合には、画像データの入力が不可で
あることを該当するアプリケーションに通達し、アプリ
ケーション側で該当する画像データのリカバリー処理が
行えるようにしている。
【0008】以上説明したように、従来からのデジタル
複合機では、メモリコストの削減や、サプライ品の残量
不足によるファクシミリ受信不良を抑制するように、メ
モリの使用に工夫が行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
11−201099および特願平11−260564で
提案している技術では、複合メモリがファクシミリ受信
画像データによって占有されていたり、メモリに予め送
信データを記憶しておき、指定時間でのファクシミリ送
信を行う等のメモリを利用するファクシミリ動作によっ
て複合メモリが占有されていたり、ファクシミリ動作に
ついて何らかの支障が生じてビジー状態となっている場
合には、メモリコピー動作が行えなくなってしまうとい
う問題がある。同様に、特開平10−74163号公報
に開示されている先行技術でも、メモリユニットがメモ
リオーバー状態もしくはファクシミリ受信がビジー状態
である場合にメモリコピー動作を行おうとすると、画像
データの入力が不可能であるために、メモリ入力動作が
行われず、動作自体が禁止されてしまうという問題があ
る。
【0010】本発明の目的は、ファクシミリ動作によっ
てメモリが占有されていたりファクシミリ動作において
ビジー状態であるなどで、メモリの使用が不可となって
いる状態でも、コピー動作を行うことができる複合型画
像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファクシミリ
動作とともに、少なくともコピー動作が可能で、両動作
間で画像データを記憶するメモリの少なくとも一部分を
共用する複合型画像形成装置において、コピー動作の設
定操作のために設けられる操作部と、操作部にコピー動
作を行うことが設定操作されるとき、ファクシミリ動作
によってメモリが予め定める共用不可の状態であるか否
かを判断し、メモリが共用不可の状態であると判断され
るときには、メモリを使用しないダイレクトコピー動作
を行うように制御する制御部とを含むことを特徴とする
複合型画像形成装置である。
【0012】本発明に従えば、複合型画像形成装置は、
ファクシミリ動作とともに少なくともコピー動作が可能
であり、両動作間で画像データを記憶するメモリの少な
くとも一部分を共用する。複合型画像形成装置は、操作
部と制御部とを含む。操作部は、コピー動作の設定操作
のために設けられる。制御部は、操作部にコピー動作を
行うことが設定操作されるとき、ファクシミリ動作によ
ってメモリが予め定める共用不可の状態であるか否かを
判断し、メモリが共用不可の状態であると判断されると
きには、メモリを使用しないダイレクトコピー動作を行
うように制御する。したがって、メモリが共用不可の状
態であってもメモリを使用しないダイレクトコピー動作
を行い、メモリはファクシミリ動作に優先して使用させ
ながら、ユーザにはコピー機能の利用を可能にすること
ができる。
【0013】また本発明で前記ファクシミリ動作および
前記コピー動作で、画像を読取るために使用する画像読
み取り部と、ファクシミリ動作およびコピー動作で、出
力画像を形成するために使用する画像形成部と、画像読
み取り部から出力される画像データを、画像形成部また
は前記メモリに選択的に与えるように切換える画像切換
部とをさらに含み、前記制御部は、前記操作部にメモリ
コピー動作が設定操作される場合に、ファクシミリ動作
によってメモリが前記共用不可の状態にあるときには、
画像切換部を制御して、画像読み取り部から出力される
画像データを画像形成部に与えるように切換え、メモリ
を使用しない前記ダイレクトコピー動作を行うように制
御することを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、複合型画像形成装置に
は、画像読み取り部と画像形成部と画像切換部とをさら
に含む。画像読み取り部は、ファクシミリ動作およびコ
ピー動作で、画像を読取るために使用する。画像形成部
は、ファクシミリ動作およびコピー動作で、出力画像を
形成するために使用する。画像切換部は、画像読み取り
部から出力される画像データを、画像形成部またはメモ
リに選択的に与えるように切換える。制御部は、操作部
にメモリコピー動作が設定操作される場合に、ファクシ
ミリ動作によってメモリが共用不可の状態にあるときに
は、画像切換部を制御して、画像読み取り部から出力さ
れる画像データを画像形成部に与えるように切換え、メ
モリを使用しないダイレクトコピー動作を行うように制
御する。操作部に一旦原稿を読込ませて多数部の印刷等
を行うメモリコピー動作が設定されている場合は、メモ
リ内にコピーデータを全て取込むと、ファクシミリ通信
で画像データを受信する必要が生じるときに、受信した
画像データをメモリに記憶することができなくなるおそ
れが生じる。そこでこのような場合には、メモリコピー
動作を行わずに、画像切換部によって画像読み取り部か
ら出力される画像データを画像形成部に与えるように制
御し、コピー動作の最初の読込みからメモリを使用しな
いダイレクトコピー動作に切換えて、メモリの共用が不
可の状態でもコピー動作を可能にすることができる。
【0015】また本発明で前記予め定める共用不可の状
態は、前記メモリが前記ファクシミリ動作によって占有
されている状態であることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、メモリがファクシミリ動
作によって占有され、コピー動作に共用することができ
ない状態であっても、メモリを使用しないダイレクトコ
ピー動作でコピー動作を行わせることができる。
【0017】また本発明で前記予め定める共用不可の状
態は、前記メモリに前記ファクシミリ動作で処理すべき
画像データが残存し、かつ該画像データの処理に支障が
生じているビジー状態であることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、ファクシミリ動作で処理
すべき画像データがメモリに残存し、かつ画像データの
処理に支障が生じているビジー状態でメモリの共用不可
の状態となっていても、メモリを使用しないダイレクト
コピー動作でコピー動作を実行させることができる。
【0019】また本発明で前記制御部は、ファクシミリ
受信動作で受信した画像データに適合する用紙が存在す
る給紙トレイがないことによって前記ビジー状態となっ
ている場合に、前記コピー動作要求に対して適合する用
紙が存在する給紙トレイがあれば、該給紙トレイの用紙
を用いて該コピー動作を行うように制御することを特徴
とする。
【0020】本発明に従えば、ファクシミリ受信動作で
受信した画像データに適合する用紙が存在する給紙トレ
イがないことによってビジー状態となっている場合で
も、コピー動作要求に対しては適合する用紙が存在する
給紙トレイがあれば、その給紙トレイの用紙を用いてコ
ピー動作を行うので、ファクシミリ動作のビジー状態に
拘わらずにコピー動作を行うことができる。
【0021】また本発明は、画像データを出力する用紙
を供給するトレイを切換えるトレイ切換部をさらに含
み、前記制御部は、ファクシミリ受信動作で受信した画
像データに適合する用紙が存在する給紙トレイがないこ
とによって前記ビジー状態となっている場合に、前記コ
ピー動作要求に対して適合する用紙が存在する給紙トレ
イがあれば、該給紙トレイの用紙を用いて該コピー動作
を行うように、トレイ切換部でトレイを切換えさせるこ
とを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、トレイ切換部で画像デー
タを出力する用紙を供給するトレイを切換えることがで
き、ファクシミリ受信動作で受信した画像データに適合
する用紙が存在する給紙トレイがないことによってビジ
ー状態となっている場合でも、コピー動作要求に対して
は適合する用紙が存在する給紙トレイがあれば、トレイ
切換部を制御してトレイを切換えることによって、ファ
クシミリ動作がビジー状態であるにも拘わらずコピー動
作を行わせることができる。
【0023】また本発明で画像データを出力する用紙を
手差しで供給するための手差しトレイをさらに含み、前
記制御部は、ファクシミリ受信動作で受信した画像デー
タに適合する用紙が存在する給紙トレイがないことによ
って前記ビジー状態となっている場合に、前記コピー動
作要求に対して適合する用紙が存在する給紙トレイがな
ければ、手差しトレイへの用紙補給を要求し、手差しト
レイに補給される用紙を用いてコピー動作を行うことを
特徴とする。
【0024】本発明に従えば、画像データを出力する用
紙を手差しで供給する手差しトレイをさらに含む。ファ
クシミリ受信動作で受信した画像データに適合する用紙
が存在する給紙トレイがない状態でビジー状態となって
いる場合に、コピー動作要求に対しても適合する用紙が
存在する給紙トレイがなければ、手差しトレイへの用紙
補給を要求し、手差しトレイに補給される用紙を用いて
コピー動作を行うので、ビジー状態となっているファク
シミリ動作には影響を与えずにコピー動作を行わせるこ
とができる。なお、手差しトレイに補給された用紙に対
しては、用紙サイズに拘わらずコピー動作に使用すれ
ば、ユーザの手元に適合するサイズの用紙の持合わせが
なくても、コピー動作の出力を行うことができ、コピー
動作の利便性を向上させることができる。
【0025】また本発明は、画像データを出力する用紙
を手差しで供給するための手差しトレイと、手差しトレ
イを含む複数のトレイ間で、画像データを出力する用紙
を供給するトレイを切換えるトレイ切換部とをさらに含
み、前記制御部は、前記操作部にメモりコピー動作が設
定されている場合で、ファクシミリ受信動作によって前
記メモリの少なくとも一部が使用されており、かつコピ
ー動作で画像データを出力するために適合するサイズの
用紙を備えるトレイが存在しないとき、手差しトレイに
用紙が給紙されると、その用紙サイズにかかわらず、手
差しトレイに給紙を切換えるようにトレイ切換部を制御
することを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、画像データを出力する用
紙を手差しで供給するための手差しトレイと、手差しト
レイを含む複数のトレイ間で、画像データを出力する用
紙を供給するトレイを切換えるトレイ切換部とをさらに
含む。メモリにファクシミリ受信動作によって受信した
画像データが格納されていて、なおかつ適合する用紙が
存在しない状態になっている場合に、一旦原稿をメモリ
に読込ませて多数部の印刷等を行うメモリコピー動作を
設定すると、ファクシミリ動作が優先するので、コピー
動作を行うことができず、出力動作待ちの状態になって
しまう。このような場合に、メモリコピー動作要求時
に、要求に対して適合するサイズの用紙を供給する給紙
トレイが存在するか否かを判断して、存在しないと判断
するとき、手差しトレイに用紙が存在するか否かを検知
し、存在する場合にはサイズにかかわらずその用紙を使
用して、メモリを使用しないダイレクトコピー動作を行
い、ユーザーの手元に適合するサイズの用紙の持ち合せ
が無くても、コピー動作を可能にして、利便性を向上さ
せることができる。
【0027】また本発明は、少なくとも1つのファクシ
ミリ受信専用の給紙トレイを含む複数の給紙トレイを備
え、前記制御部は、ファクシミリ受信動作で受信した画
像データに適合する用紙が該ファクシミリ受信専用の給
紙トレイに存在しないために前記ビジー状態となってい
る場合に、前記ダイレクトコピー動作で使用する給紙ト
レイに存在する用紙が該ファクシミリ受信動作で受信し
た画像データに適合していれば、該ダイレクトコピー動
作を優先的に行った後で、該ダイレクトコピー動作に使
用した用紙トレイの用紙に、該ファクシミリ受信動作で
受信した画像データを出力するように制御することを特
徴とする。
【0028】本発明に従えば、少なくとも1つのファク
シミリ受信専用の給紙トレイに、ファクシミリ受信動作
で受信した画像データに適合する用紙が存在しないため
にビジー状態となっている場合に、ダイレクトコピー動
作で使用する給紙トレイにはファクシミリ受信動作で受
信した画像データに適合する用紙が存在していると、ダ
イレクトコピー動作を優先的に行った後で、ダイレクト
コピー動作で使用した給紙トレイの用紙にファクシミリ
受信動作で受信した画像データを出力することができ
る。メモリにファクシミリ受信動作で受信した画像デー
タが記憶されていて、かつその画像データの印字動作が
ファクシミリ受信専用の給紙トレイ内に用紙が存在しな
い状況であると、印字不可状態としてのビジー状態とな
る。この場合に、一旦原稿を読込ませて多数部の印刷等
を行うメモリコピー動作を設定しても、ファクシミリ動
作が優先的に動作するようになっているため、コピー動
作を行うことができず、出力動作待ち状態のままになっ
てしまう。このような場合には、メモリを使用しないダ
イレクトコピー動作に切換えて、コピー動作をファクシ
ミリ受信印字動作よりも優先的に行わせ、かつコピー動
作を要求するユーザに対してより早急に処理を行うこと
ができる。ダイレクトコピーで用いた給紙トレイの用紙
にファクシミリ受信動作で受信した画像データの出力が
可能であるので、ダイレクトコピー後に画像データを出
力して、ファクシミリ受信動作によるビジー状態をも解
消させることができる。
【0029】また本発明は、少なくとも1つのファクシ
ミリ受信専用の給紙トレイを含む複数の給紙トレイと、
ファクシミリ受信専用の給紙トレイを含む複数の給紙ト
レイ間で、画像データを出力する用紙を供給するトレイ
を切換えるトレイ切換部とをさらに備え、前記制御部
は、前記操作部にメモりコピー動作が設定されている場
合で、ファクシミリ受信動作によって前記メモリの少な
くとも一部が使用されており、かつフおよびファクシミ
リ受信動作時にファクシミリ受信専用の給紙トレイに用
紙が存在しないとき、コピー動作で画像データを出力す
るために適合するサイズの用紙を備えるファクシミリ受
信専用の給紙トレイ以外の給紙トレイが存在し、かつ該
給紙トレイの用紙サイズがファクシミリ受信専用のトレ
イの用紙サイズに等しければ、コピー動作およびファク
シミリ受信動作を該給紙トレイに給紙からを供給される
用紙で行うようにトレイ切換部を制御することを特徴と
する。
【0030】本発明に従えば、少なくとも1つのファク
シミリ受信専用の給紙トレイを含む複数の給紙トレイ
と、ファクシミリ受信専用の給紙トレイを含む複数の給
紙トレイ間で、画像データを出力する用紙を供給するト
レイを切換えるトレイ切換部とをさらに備える。メモリ
にファクシミリ受信動作によって受信した画像データが
格納されていて、なおかつ適合する用紙が存在しない状
態になっている場合に、一旦原稿をメモリに読込ませて
多数部の印刷等を行うメモリコピー動作を設定すると、
ファクシミリ動作が優先するので、コピー動作を行うこ
とができず、出力動作待ちの状態になってしまう。この
ような場合に、メモリコピー動作要求に対してもメモリ
を使用しないダイレクトコピー動作に切換えて、コピー
動作をファクシミリ受信印字動作よりも優先して行う。
さらに、ダイレクトコピー動作で使用した給紙トレイの
用紙サイズがファクシミリ受信印字動作に適合する用紙
サイズに等しいか否かを判断し、等しいと判断されれ
ば、その給紙トレイを使用してファクシミリ受信印字動
作を行うことができる。コピー動作を要求するユーザー
に対してより早急な処理を行うことができるとともに、
ファクシミリ受信動作のビジー状態も解消させることが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての複合型画像形成装置で、本発明に関わるファクシ
ミリ装置およびコピー装置としての主要部分の構成を示
す。図1では、実線で画像データの流れを示し、破線で
制御信号の流れを示す。コピー装置として、通常のコピ
ーモードであるダイレクトコピー動作で、読み取り部1
で原稿から読取られる画像データは、画像処理部2で各
種画像処理が施された後、画像データ切換部3からLS
U(Laser Sanning Unit)制御部4を介して印字処理部
5に与えられる。一方、メモリコピー動作で、読み取り
部1で読取られる画像データは、画像処理部2で画像処
理が施された後、画像データ切換部3から、一旦複合メ
モリ6に格納され、印字速度に対応して順次読出され、
画像データ切換部3からLSU制御部4を介して印字処
理部5に与えられる。ダイレクトコピー動作では、読み
取り部1での原稿からの画像読取りを、印字処理部5で
の画像出力の速度に合わせなければならないのに対し、
メモリコピー動作では複合メモリ6に画像データを格納
するだけであるので、迅速に読込むことができる。
【0032】複合メモリ6には、メモリコピー動作で読
込んだ画像データとともに、1回の原稿の読込みで複数
部の印刷を行う電子ソートのための画像データや、プリ
ントジョブを作成するための一時的データも記憶され
る。また、複合メモリ6は、ファクシミリ動作において
もメモリとして使用され、処理速度向上のために一時的
に送信データを記憶しておいたり、プリントジョブ、メ
モリコピーあるいはファクシミリ受信において紙切れ等
による印字処理部5の処理不能時や、他の処理が優先し
て行われている場合における蓄積データの蓄積にも使用
される。
【0033】ファクシミリ送信モードでは、複合メモリ
6内に画像データを格納していくにあたって、容量重視
か画質重視かを、画像データ切換部3で設定することが
できる。画像データ切換部3は、容量重視に設定されて
いると、画像データをファクシミリデータに圧縮するた
めに、圧縮/伸長部7を介して複合メモリ6に与え、単
位画像データに対して、少ないメモリ容量で蓄積を行
う。ファクシミリ動作の送信モードでは、前述のメモリ
コピー動作と同様に、読み取り部1で読取られた画像デ
ータは、画像処理部2で画像処理が施された後、画像デ
ータ切換部3から圧縮/伸長部7に与えられて圧縮処理
された後、複合メモリ6を介してモデム8から電話回線
へ送信出力される。ここで直接送信モードでは、画像デ
ータの送信出力に連動して読み取り部1での画像データ
の読込みが行われる。これに対して、メモリ送信モード
では、送信出力に非連動で画像データの読込みが先行し
て行われ、複合メモリ6には、送信出力との差分の画像
データが蓄積されていく。なお、画像データ切換部3
は、画質重視に設定されているときには、画像データを
圧縮/伸長部7をバイパスするバイパスライン9を介し
て直接に非圧縮で複合メモリ6に蓄積する。
【0034】図1の複合型画像形成装置全体の制御は、
メインCPU10によって行われる。ファクシミリ動作
およびコピー動作で画像データを印字出力する用紙は、
複数の出力トレイから供給される。複数の供給トレイを
切換えるために、出力トレイ切換部11が設けられ、サ
ブCPU12によって切換えが制御される。コピー動作
では、ダイレクトコピー動作を行う際にも、メモリコピ
ー動作を行う際にも、画像データが印字処理部5に与え
られると、出力トレイ切換部11にも与えられる。出力
トレイ切換部11は、画像データに適合する用紙の入っ
た給紙トレイまたは手差しトレイを選択して印字処理さ
せる。ダイレクトコピー動作では、印字処理に連動して
画像データの読込みが行われる。メモリコピー動作で
は、印字処理に非連動で画像データの読込みが先行して
行われ、読込み速度を向上させることができる。また、
同一原稿を複数部コピーすることも可能となり、利便性
の向上を図ることができる。
【0035】本実施形態の複合型画像形成装置で、コピ
ー動作を行う際に、複合メモリ6内に、ファクシミリ動
作の画像データが大部分を占めているような場合には、
メモリコピー動作を行うために充分なメモリ容量を確保
することができなくなる。このような場合には、メイン
CPU10は、その容量を判断し、読み取り部1で読取
った画像データを複合メモリ6には格納せずに、直接L
SU制御部4を介して印字処理部5から出力トレイ切換
部11に与えるように制御する。すなわち、通常のコピ
ーモードであるダイレクトコピー動作と同じ動作が行わ
れる。
【0036】ファクシミリ動作で受信モードのときに
は、操作設定部13にメモリ受信モードを選択する操作
設定が行われている場合には、電話回線から受信される
ファクシミリの画像データは、圧縮状態のまま複合メモ
リ6に蓄積され、さらに圧縮/伸長部7に与えて伸長処
理された後、画像データ切換部3からLSU制御部4を
介して印字処理部5から出力トレイ切換部11に与えら
れる。操作設定部13に、ダイレクト印字モードを選択
する操作設定が行われている場合には、電話回線から受
信されるファクシミリの画像データは、圧縮/伸長部7
に直接与えられて伸長処理された後、画像データ切換部
3からLSU制御部4を介して印字処理部5から出力ト
レイ切換部11に与えられる。紙切れなどで印字処理部
5が処理不能となると、ファクシミリデータは圧縮状態
のまま、複合メモリ6に蓄積されていくとともに、ビジ
ー状態となる。
【0037】図2は、図1に主要部分の構成を示すデジ
タル複合機30の全体的な機器構成を示す。このデジタ
ル複合機30は、ファクシミリ動作とともにコピー動作
およびプリンタ動作を行うことができる。スキャナ部3
1は、図1の読み取り部1に相当する。レーザ記録部3
2は、図1の印字処理部5に相当する。レーザ記録部3
2は、電子写真方式でトナーを用いて画像を用紙上に形
成し、画像が形成される用紙の搬送と仕分けやステープ
ル止めなどの後処理のために、搬送部33および後処理
装置34がそれぞれ備えられている。
【0038】スキャナ部31は、デジタル複合機30に
おける画像入力装置として、原稿画像を読取るために設
けられる。スキャナ部31には、透明ガラスから成る原
稿載置台35に加えて、両面自動原稿送り装置(以下、
Recirculating AutomaticDocument Feederから「RAD
F」と略称する)36およびスキャナユニット40を有
している。
【0039】スキャナユニット40は、原稿載置台35
上にユーザが手で載置した原稿、またはRADF36に
よって原稿載置台35上に自動的に送り込まれた原稿
を、1枚ずつ読取る。RADF36は、所定の原稿トレ
イを備え、原稿トレイ内にセットされた原稿を、自動的
に1枚ずつ原稿載置台35に搬送し、スキャナユニット
40によつ読取り終了後の原稿を所定の取出し位置まで
搬出する機能を有している。さらにRADF36は、ス
キャナユニット40による原稿画像の読取り後、原稿を
裏返し、再び原稿載置台35上に搬送し、原稿の片面だ
けではなく、両面を読取ることができる。このため、R
ADF36には、原稿の片面だけを読取る場合に用いる
片面用搬送路に加えて、両面を読取る場合に使用する両
面用搬送路、使用する搬送路を切換えるためのガイド、
各搬送路における原稿の状態を確認するためのセンサお
よび制御部等を有している。このようなRADF36の
詳細な構成は周知であるので、説明は省略する。
【0040】スキャナユニット40は、原稿の画像を、
走査線方向に1画素単位で順次読取るため、第1の走査
ユニット41、第2の走査ユニット42、光学レンズ4
3およびCCD(Charge Coupled Device )44を有し
ている。第1の走査ユニット41は、原稿載置台35の
表面と平行な平面内で、図2の左から右に一定速度Vで
移動しながら原稿に光を照射して露光する。第1の走査
ユニット41には、光を照射するためのランプリフレク
タアセンブリ41aと、原稿からの反射光を第2の走査
ユニット42に導く第1の反射ミラー41bとが備えら
れる。第2の走査ユニット42は、第1の走査ユニット
41に追随して、V/2の速度で移動する。第2の走査
ユニット42には、第1の反射ミラー41bからの反射
光を光学レンズ43およびCCD44の方向へ導くため
に、第2の反射ミラー42aおよび第3の反射ミラー4
2bが備えられている。
【0041】光学レンズ43は、第3の反射ミラー42
bからの反射光を、CCD44の受光面上に結像させ
る。CCD44の受光面には、走査線方向に複数の光電
変換素子が配列され、各光電変換素子で1画素分ずつの
光の強度をアナログの電気信号に変換する。各光電変換
素子からの電気信号は、CCD44内を順次搬送され
て、CCD44の出力端子から導出され、図1の画像処
理部2でデジタル信号の画像データに変換され、各種画
像処理が施されて複合メモリ6に記憶されたり、メイン
CPUからの出力指示に応じて、レーザ記録部32に伝
達されたりする。
【0042】レーザ記録部32は、図1の印字処理部5
に相当し、画像データに基づいて、シート状の記録用紙
に画像を形成する。図2に示すように、レーザ記録部3
2には、LSU46、電子写真ブロセス部47、感光体
ドラム48、定着器49およびシート搬送機構50が備
えられている。LSU46は、コピー動作としてスキャ
ナ部31で読取られる画像データや、ファクシミリ動作
やプリンタ動作として外部から入力される画像データに
基づいて、電子写真プロセス部47の感光体ドラム48
にレーザ光を照射する。LSU46には、半導体レーザ
光源、レーザ光を等角速度で偏向するポリゴンミラーお
よびf−θレンズが備えられる。感光体ドラム48は、
光導電性物質層を表面に有して一様に帯電されており、
光の照射によって部分的に電荷が消失し、全体として静
電潜像が形成される。電子写真プロセス部47は、感光
体ドラム48の周囲に配置される帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器および除電器も備えてい
る。電子写真プロセス部47では、LSU46によって
感光体ドラム48上に形成される静電潜像を現像器から
供給されるトナーで現像し、転写器でトナー像を記録用
紙上に静電転写する。このような電子写真プロセスは周
知であるので、詳しい説明は省略する。
【0043】シート搬送機構50は、電子写真プロセス
部47に記録用紙を供給するとともに、記録用紙上に転
写されたトナー像を定着させ、さらにトナー像が定着し
た記録用紙を外部に排出する。シート搬送機構50に
は、搬送部33、カセット給紙装置51,52,53、
手差し給紙装置54、定着器49、両面複写ユニット5
5、再供給経路56、排紙ローラ57および後処理装置
34が備えられる。搬送部33は、電子写真プロセス部
47における所定の転写位置に、カセット給紙装置5
1,52,53、手差し給紙装置54または再供給経路
56からの記録用紙を搬送するために設けられる。転写
位置には、電子写真プロセス部47の定着器が配置され
ている。カセット給紙装置51,52,53は、転写す
るための記録用紙を収納しておくとともに、転写時に記
録用紙を搬送部33に1枚ずつ送込む機能を有する。手
差し給紙装置54は、カセット給紙装置51,52,5
3に収納されていない型の記録用紙などを、搬送部33
に供給するために用いられる。
【0044】さらに本実施形態では、コピー印字動作で
適合する用紙を有する給紙装置51,52,53が存在
しない場合には、手差し給紙装置54に用紙を補給さ
せ、その用紙サイズに拘わらずコピー動作の印字を行わ
せるので、ユーザの手元にはコピー印字動作で適合する
サイズの用紙の持合わせがない場合においても、コピー
印字動作を可能にして、コピー処理を行うユーザに対す
る利便性の向上を図ることが可能となる。
【0045】両面複写ユニット55は、トナー像を定着
させて画像を形成した後の記録用紙を、裏面側にも画像
を形成するために、搬送部33に再供給する。再供給経
路56は、画像形成後の記録用紙を両面複写ユニット5
5に搬送するために設けられる。排紙ローラ57は、定
着器49から排出される記録用紙を、後処理装置34ま
たは再供給経路56のいずれかに供給する。後処理装置
34では、排出される記録用紙に対し、ステープル処理
等の後処理を施す。なお、複数のカセット給紙装置5
1,52,53のうちの1つは、ファクシミリ受信専用
の給紙トレイとして確保しておく。コピー動作やプリン
タ動作では、ファクシミリ受信専用の給紙トレイを使用
しないようにして、いつファクシミリ画像データを受信
するようになっても、記録用紙が給紙トレイ内に残存し
て、供給が可能である確率を高くするためである。な
お、以下の説明でも、給紙装置51,52,53のいず
れかを示す場合に「給紙トレイ」と呼ぶことがある。
【0046】図3は、デジタル複合機30の制御システ
ムを示す。デジタル複合機30は、図2に示す各部材に
加えて、制御システムを構成するボードとして、オペレ
ーションパネルボード100、マシンコントロールボー
ド200、CCDボード300、メイン画像処理ボード
400、サブ画像処理ボード500および拡張ボード群
600を備えている。これらのボードは、デジタル複合
機30における各部材の制御を行うとともに、スキャナ
部31によって読取られた画像の処理も行う。
【0047】図3では右上に示されるオペレーションパ
ネルボード100は、図1の操作設定部13に相当し、
サブCPU101、メモリ102、操作パネル103、
液晶表示装置(以下、「LCD」と略称する)表示部1
04および操作キー群105などを含む。サブCPU1
01は、操作パネル103上に配置されるLCD表示部
104や操作キー群105を管理し制御する。メモリ1
02には、オペレーションパネルボード100で、操作
キー群105からの指示データや、LCD表示部104
に表示させる情報など、操作パネル103における各種
制御情報を記憶する。
【0048】図3の左上に位置するマシンコントロール
ボード200は、図1の出力トレイ切換部に相当し、サ
ブCPU201およびメモリ202などを備える。サブ
CPU201は、図1のサブCPU12に相当する。図
2に示すRADF36、スキャナ部31、電子写真プロ
セス部47、両面複写ユニット55および後処理装置3
4は、サブCPU201によって制御される。
【0049】図3の左下に位置するCCDボード300
は、図2に示すCCD44を備え、原稿からの反射光に
基づいて、電気信号から成る画像データを生成する。C
CD44を駆動するために、CCDゲートアレイなどの
デジタル回路302が備えられ、44から出力されるア
ナログ出力のゲイン調整を行うアナログ回路303、ア
ナログ出力からデジタル信号の画像データを生成するA
/D変換器304などを備えている。また、CCDボー
ド300の各構成部分に対する制御や管理は、メイン画
像処理ボード400のメインCPU401によって行わ
れる。
【0050】メイン画像処理ボード400は、CCDボ
ード300によって生成された画像データに対して画像
処理を行うものであり、図1に示す画像処理部2の主要
部分である。すなわち、メイン画像処理ボード400
は、メインCPU401、多値画像処理部402、メモ
リ403およびレーザコントローラ404を有してい
る。メインCPU401は、図1のメインCPU10に
相当し、他のボードやRADF36および後処理装置3
4に搭載されるサブCPUと連携して、デジタル複合機
30における各部材を制御し、動作を管理する機能を有
する。多値画像処理部402は、所望の階調性を有する
画像を記録紙上に形成することができるように、CCD
ボード300から伝達される画像データに対して、画像
処理を施す。この多値画像処理部402による画像処理
は、シェーディング補正、濃度補正、領域分離、フィル
タ処理、MTF補正、解像度変換、変倍処理のための電
子ズーム、ガンマ補正など、多値の画像データに対する
画像処理である。
【0051】メモリ403は、図1の複合メモリ6に相
当し、画像処理後の画像データや画像処理の手順管理デ
ータなどの各種制御データを記憶させておくために設け
られる。レーザコントローラ404は、図1のLSU制
御部4に相当し、画像処理後の画像データを、LSU4
6に転送する。メインCPU401は、オペレーション
パネルボード100のサブCPU101との間で制御デ
ータ通信を行い、ユーザからの指示データを入力する。
また、メインCPU401は、デジタル複合機30の動
作状態を示す制御データをサブCPU101に伝達す
る。サブCPU101は、デジタル複合機30の動作状
態を、LCD表示部104に表示する。
【0052】サブ画像処理ボード500は、メイン画像
処理ボード400において画像処理された画像データに
対して、さらなる画像処理を行うために設けられるもう
一つの画像処理部である。サブ画像処理ボード500に
は、2値画像処理部501、メモリ部502、ハードデ
ィスク装置503およびインタフェイス部504が備え
られる。2値画像処理部501は、図1の圧縮/伸長部
7に相当し、メイン画像処理ボード400において画像
処理された画像データを2値化して、さらなる画像処理
を施すために設けられる。そして、多値の画像データを
2値の画像データに変換する多値2値変換部、画像を回
転させる画像回転処理部、2値画像の変倍処理を行う2
値ズーム処理部、圧縮伸長処理を行う圧縮伸長処理部を
有している。さらに2値画像処理部501には、ファク
シミリ通信のためのファクシミリインタフェイスも備え
られている。また、2値画像処理部501は、メイン画
像処理ボード400とコネクタを介して接続されてお
り、メインCPU401によって制御される。
【0053】メモリ部502は、2値画像処理部501
によって処理された2値画像データや、画像処理におけ
る制御データなどを記憶し、メモリと、メモリを制御す
るゲートアレイなどを有している。ハードディスク装置
503は、大量の画像データを記憶するために設けら
れ、ディスクメモリと、このディスクメモリを制御する
ゲートアレイとを備えている。インタフェイス部504
は、Small ComputerSystem InterfaceからSCSIと略
称される規格に従う外部インタフェイスとしてのSCS
I端子と、このSCSI端子を制御するゲートアレイな
どを有している。
【0054】拡張ボード群600は、インタフェイスを
介してサブ画像処理ボード500に接続されるボード群
であり、プリンタボード601、機能拡張ボード602
およびFAXボード603から成る。プリンタボード6
01は、デジタル複合機30をプリンターとして機能さ
せる。すなわち、プリンタボード601は、レーザ記録
部32を制御して、パーソナルコンピュータなどの外部
機器から送られてくる画像データを出力させる機能を有
している。機能拡張ボード602は、デジタル複合機3
0の編集機能を拡張して、その特徴を有効活用させるた
めに設けられる。FAXボード603は、図1のモデム
8に相当し、CCDボード300によって生成された画
像データを、外部に対してファクシミリ通信で送信した
り、レーザ記録部32を制御して、ファクシミリ通信で
受信した画像データを出力させる機能を有している。
【0055】次にデジタル複合機30がファクシミリ装
置として機能するFAXモードにおける画像データ処理
について説明する。FAXモードには、送信モードと受
信モードとの2つのモードがある。先ず送信モードにつ
いて説明する。送信モードでは、スキャナ部31によっ
て読取られた原稿の画像データを、外部の通信先にファ
クシミリ通信で送信する。このモードでは、ユーザは、
RADF36の所定位置に原稿をセットする。原稿がセ
ットされると、これらはRADF36によって1枚毎に
原稿載置台35上に送られる。スキャナユニット40お
よびCCDボード300は、各原稿の画像を読取って、
8ビットの画像データを生成し、メイン画像処理ボード
400に伝達する。
【0056】メイン画像処理ボード400の多値画像処
理部402は、この8ビットの画像データに対してガン
マ補正などの所定の多値画像処理を施し、コネクタ40
5,505を介してサブ画像処理ボード500に伝達す
る。サブ画像処理ボード500の2値画像処理部501
の多値2値変換部が、8ビットの画像データを、誤差拡
散処理を行った後に、2ビットの画像データに変換す
る。2値化処理された画像データは、所定の形式で圧縮
されて、メモリ部502に記憶される。
【0057】なお、多値2値変換部が誤差拡散処理を行
う理由は、単に多値2値拡散を行っただけでは画質的に
問題があるためで、画質の劣化を少なくするための配慮
である。また、画像データを8ビットから2ビットに変
換する目的は、画像データの容量を小さくするためであ
る。そして、FAXボード603によって通信先との通
信回線が確保された後、画像データは、メモリ部502
から読出されて、FAXボード603側へと転送され
る。FAXボード603では、圧縮形式の変更などの必
要な処理が施され、通信先に対して順次送信される。
【0058】次に、受信モードについて説明する。受信
モードは、外部の通信先から送信されてきた画像データ
を、レーザ記録部32によって出力するモードであり、
通常受信モードとメモリ受信モードとの2種類がある。
【0059】通常受信モードでは、通信回線を介して所
定形式に圧縮された画像データが送信されてくると、F
AXボード603が、この画像データをサブ画像処理ボ
ード500に伝達する。サブ画像処理ボード500は、
2値画像処理部501に設けられるファックスインタフ
ェイスによって、この画像データを受取り、圧縮伸長処
理部によって画像データを伸長して、ページ単位の画像
データとして再現した後、メイン画像処理ボード400
に伝達する。メイン画像処理ボード400においてガン
マ補正が施された後、レーザコントローラ404を介し
て、レーザ記録部32のLSU46へ伝達される。この
ようにして、外部からのファクシミリ通信を受信した画
像データに基づいて、レーザ記録部32では階調性のあ
る画像データを出力することができる。
【0060】次に、メモリ受信モードについて説明す
る。メモリ受信モードは、メインCPU401が、サブ
画像処理ボード500から送信されてきた受信データを
すぐには出力しないで、所定期間だけメモリ403に記
憶させておく機能を実行するモードである。本実施形態
では、メインCPU401が、所定の印字時刻となった
ときに、メモリ403内の受信データを全てレーザ記録
部32に送込み、まとめて出力させることができる。す
なわち、このメモリ受信モードでは、主に、夜間や休暇
中等、ユーザが不在となる際の出力を開始するために好
適に用いられる。
【0061】図4は、図2のデジタル複合機30による
コピー動作の処理手順の一例を示す。ステップa1で、
ユーザがコピー動作を指示すると、印字要求が発生す
る。ユーザは、コピー動作をメモりコピーモードで行う
か、ダイレクトコピー動作で行うかも指定する。ステッ
プa2で、ユーザがRADF36の原稿トレイに原稿を
載置すると、ステップa3でメモリコピーモードである
か否かが判断される。メモリコピーモードではなく、ダ
イレクトコピーモードであると判断されれば、ステップ
a4に移る。ステップa4では、原稿の読取りと印字と
の逐次処理が行われ、ステップa5で次に印字すべき原
稿があるか否かが判断される。印字すべき原稿が残って
いれば、ステップa4に戻り、次の原稿の読込みと印字
との逐次処理を繰返す。ステップa5で原稿が全て読取
られていると判断されると、ステップa6で印字処理を
終了する。
【0062】ステップa3で、メモリコピーモードであ
ると判断されるときは、ステップa11に移り、複合メ
モリ6内の残容量が一定量以上であるか否かが判断され
る。この一定量は、たとえばファクシミリの着信がある
ときに、メモリ代行受信機能で画像データを記憶可能な
容量とする。残容量が一定量以上なければ、前述のステ
ップa4以下で通常のダイレクトコピーモードに移る。
ステップa11で残容量が一定量以上あると判断される
ときは、ステップa12以降での読取りと、ステップa
21以降の印字との並列処理に移る。
【0063】ステップa12では原稿読取り処理が行わ
れ、ステップa13で読取った画像データを複合メモリ
6に格納する。ステップa14では、引続き読取るべき
原稿があるか否かを判断し、読取るべき原稿が残ってい
る場合にはステップa12に戻って読取り処理を継続す
る。ステップa14で原稿は全て読取ったと判断し、読
取るべき原稿が無くなると、ステップa15で読取り処
理を終了する。
【0064】ステップa21では印字処理が実行され
る。複数部印字のときは、1枚の原稿からの画像データ
を複数回印字する。ステップa22では、次の印字があ
るか否かを判断する。次の印字があると判断されれば、
ステップa21に戻って、印字処理を継続する。ステッ
プa22で繰返し印字すべきものがなくなると、ステッ
プa23で印字処理を終了する。
【0065】ステップa15またはステップa23の終
了後はステップa30に移り、原稿の読取り処理と印字
処理とが両方とも終了するのを待ち、両方とも終了すれ
ば手順全体も終了する。ステップa6の印字処理の終了
後も、手順を終了する。
【0066】このように、メモリコピーモードの動作を
指定しても、原稿から読取りを行う前に、複合メモリ6
内の残容量が一定量以下であると判断される場合は、複
合メモリ6に画像データを読込む動作自体を行わず、ダ
イレクトコピーモードに切換えてコピー動作を行うの
で、無駄な読込み動作を省くことができる。
【0067】図5および図6は、本発明の実施の他の形
態として、図2のデジタル複合機30によるコピー動作
の他の処理手順を示す。ステップb1からステップb6
までの各ステップ、ステップb12からステップb15
までの各ステップ、ステップb21からステップb23
までの各ステップ、およびステップb30は、図4のス
テップa1からステップa6までの各ステップ、ステッ
プa12からステップa15までの各ステップ、ステッ
プa21からステップa23までの各ステップ、および
ステップa30とそれぞれ同等である。
【0068】本実施形態では、ステップb3でメモリコ
ピーモードと判断されると、ステップb11に移り、複
合メモリ6内がファクシミリ画像データでビジー状態で
あるか否かを判断する。ビジー状態でないと判断される
ときは、ステップb12以降とステップb21以降との
並行処理で、複合メモリ6を使用するメモリコピーモー
ドのコピー動作を行う。ステップb11でファクシミリ
画像データで複合メモリ6がビジー状態であると判断さ
れるときは、ステップb51に移る。
【0069】ステップb51では、複合メモリ6がビジ
ー状態になっている対象がファクシミリ(FAX)受信
データであるか否かを判断する。ファクシミリ受信デー
タでなければ、対象となるビジー状態のデータはファク
シミリ送信データであり、所定のメモリ送信モードで送
信を待っている状態なので、複合メモリ6を占有させて
おく必要がある。そこで、ステップb4以降の複合メモ
リ6を使用しないダイレクトコピーモードに移る。
【0070】ステップb51で対象となるビジー状態の
データがファクシミリ受信データであると判断される場
合は、ファクシミリ受信用に設定される給紙装置に記録
用紙が存在しないでビジー状態になっていると判断し
て、ステップb52に移り、コピー印字動作に適合する
記録用紙が存在する給紙トレイがあるか否かを判断す
る。適合する給紙トレイがあれば、ステップb53に進
み、該当する給紙トレイに切換える操作を行う旨の表示
をLCD表示部104に表示させ、ユーザに操作を促
す。ユーザは、操作キー105を操作して、給紙トレイ
を切換えることができる。ステップb54では、給紙ト
レイの切換が完了するのを待ち、完了すれば、ステップ
b4以降の通常のダイレクトコピーモードの処理に移
る。
【0071】ステップb52で、コピー印字動作におい
て適合する記録用紙が存在する給紙トレイはないと判断
される場合、ステップb55に進み、手差し給紙装置5
4に記録用紙を挿入することを促す旨の表示をLCD表
示部104に表示させる。その後、ステップb56に進
み、一定時間内にユーザが手差し給紙装置54に記録用
紙を補給しているか否かを判断する。本ステップにおい
て、用紙サイズは印字を行う際に適合するサイズの記録
用紙でなくても構わない。ユーザが一定時間内に手差し
給紙装置54に記録用紙を補給すれば、前述のステップ
b4以降のダイレクトコピーモードの処理に移る。一
方、ユーザが一定時間内に手差し給紙装置54内に記録
用紙を補給しない場合は、ステップb56からステップ
b57に移り、コピーが不可能であることをLCD表示
部104に表示する。
【0072】本実施形態では、ユーザがメモリコピーモ
ードの動作を指定しても、原稿データを読取りを行う前
に複合メモリ6内がファクシミリ画像データでビジー状
態となっているか否かを判断する。複合メモリ6内がビ
ジー状態であれば、複合メモリ6内には原稿データの読
込み動作自体を行わず、ダイレクトコピーモードに切換
えて、原稿の複写を行わせることができる。したがっ
て、無駄な読込み処理を避けることができる。またその
際に、コピー印字動作に適合する記録用紙が存在する場
合には、給紙トレイの設定を切換えて印字を行うため
に、複合メモリ6がビジー状態でも、適合する記録用紙
が存在する給紙トレイを自動的に設定して、コピー印字
を行うことができる。
【0073】さらに、コピー印字動作で適合する用紙サ
イズの記録用紙が存在する給紙トレイが存在しない場合
は、手差し給紙装置54に記録用紙を補給させて、その
用紙サイズにかかわらずコピー動作の印字処理を行わせ
る。これによって、ユーザの手元にはコピー印字動作で
適合する用紙サイズの記録用紙を持ち合せていない場合
でも、コピー印字動作は可能となり、コピー処理を行お
うとするユーザに対する利便性の向上を図ることができ
る。
【0074】図7、図8および図9は、コピーモード時
の動作についてさらに他の例を示す。ステップc1〜ス
テップc6、ステップc12〜ステップc15、ステッ
プc21〜ステップc23およびステップc30の各ス
テップは、図4のステップa1〜ステップa6、ステッ
プa12〜ステップa15、ステップa21〜ステップ
a23およびステップa30の各ステップと同等であ
る。ステップc11、ステップc51〜ステップc57
の各ステップは、図5および図6のステップb11、ス
テップb51〜ステップb57の各ステップと同等であ
る。ステップc2で、ユーザが原稿をRADF36の原
稿トレイに載置すると、ステップc2AでフラグFla
g=0に設定した後、ステップc3のメモリコピーモー
ドか否かの判断に移る。ステップc3でメモリコピーモ
ードであると判断され、ステップc11で複合メモリ6
がファクシミリ画像データでビジー状態であると判断さ
れるときに、ステップc51以降に移る。ステップc5
1では、対象となるビジー状態データがファクシミリ受
信データであるか否かを判断する。対象となるビジー状
態データがファクシミリ受信データであると判断され、
ステップc57でコピー不可表示を行わないで、ステッ
プc53で要求される給紙トレイの切換えが行われる
か、ステップc55で要求される手差しトレイへの用紙
の挿入が行われると、ステップc58で、フラグFla
g=1に設定される。
【0075】ステップc52では、図2に示すカセット
給紙トレイ装置51,52,53のうち、少なくとも1
つの給紙トレイがファクシミリ受信専用の給紙トレイと
して割当てられているものとする。カセット給紙トレイ
51,52,53でファクシミリ受信専用に割当てられ
る給紙トレイは、複合型画像形成装置におけるコピー動
作やプリンタ動作などの他の印字動作には用紙の消費を
行わせないので、ファクシミリ受信印字の際に、可能な
限り用紙なしの状態をなくしてビジー状態を回避するこ
とができる。また、通常ファクシミリ受信専用の給紙ト
レイの用紙サイズは、一般的なファクシミリ装置で用い
る一定のサイズ、たとえばA4サイズに固定される。
【0076】ステップc52で、適合する用紙が存在す
る給紙トレイがあると判断される場合には、ステップc
53に進み、該当する給紙トレイに切換える旨の表示を
LCD表示部104に表示させ、ユーザによる操作キー
105を操作しての給紙トレイの切換えをステップc5
4で待つ。
【0077】ステップc52で、コピー印字動作におい
て適合する用紙の存在する給紙トレイがないと判断され
る場合には、ステップc55に進み、手差し給紙装置5
4に用紙を挿入する旨の表示をLCD表示部104に表
示させる。その後、ステップc56に進み、一定時間内
にユーザが手差し給紙装置54に用紙を補給したか否か
を判断する。用紙サイズは、印字を行う際に適合するサ
イズの用紙でなくても構わない。ユーザが一定時間内に
手差し給紙装置54に用紙を補給した場合には、ステッ
プc58に移る。
【0078】ステップc54で、要求された給紙トレイ
に切換えられた場合もステップc58に移り、ステップ
c58では、フラグFlag=1に設定して、ステップ
c4以下のダイレクトコピーモードによるコピー動作に
移る。
【0079】ステップc6でダイレクトコピー印字処理
が終了すると、ステップc59に移る。ステップc59
では、フラグFlag=1であるか否かを判断する。フ
ラグFlag=1であると判断されるときには、ステッ
プc60に移り、ダイレクトコピー印字動作において用
いた給紙トレイの用紙サイズがファクシミリ受信印字用
の用紙サイズに等しいか否かが判断される。等しくない
と判断されるときには、ステップc61に移り、ファク
シミリ印字用の給紙トレイ以外の給紙トレイにファクシ
ミリ印字用の給紙トレイに設定されている用紙サイズと
同じ適合する用紙が存在しているか否かが判断される。
適合する用紙がファクシミリ印字用の給紙トレイ以外の
給紙トレイに存在する場合には、ステップc62に進
み、該当する給紙トレイに切換えることをユーザに要求
する旨の表示をLCD表示部104に表示させる。ステ
ップc63では、ユーザが操作キー105を操作して、
給紙トレイの切換えが行われるのを待つ。
【0080】ステップc60で、ダイレクトコピー印字
動作において用いた給紙トレイの用紙サイズがファクシ
ミリ受信印字用の用紙サイズに等しいと判断される場
合、またはステップc63で要求された給紙トレイへの
切換えが行われると、ステップc64で、ビジー状態と
なっていたファクシミリ受信データの印字処理を実行
し、ステップc65でファクシミリ受信データの印字動
作を終了する。ステップc61で、適合する用紙がファ
クシミリ印字用の給紙トレイ以外の給紙トレイにも存在
しないと判断される場合には、ファクシミリ受信データ
の印字処理動作を行わずに終了する。これは、ファクシ
ミリ受信データを受取る対象のユーザが、コピー印字動
作を行うユーザとは異なることが充分に考えられること
から、サイズの異なる用紙にファクシミリ受信データを
印字してしまうと、ファクシミリ受信データを受取るユ
ーザの意向に反する可能性が大きくなるためである。
【0081】以上説明したように、メモリコピー動作モ
ードにおいて、原稿データの読取りを行う前に複合メモ
リ6内がファクシミリ画像データでビジー状態である場
合には、複合メモリ6内に原稿データの読込み動作自体
を行わずに、ダイレクトコピー動作に切換えてコピー動
作を行うので、メモリに対して無駄な読込み処理を行わ
ないようにすることができる。またその際に、ファクシ
ミリ受信データによる印字処理を行えば、本来ファクシ
ミリ受信データ印字用の給紙が不可能な給紙トレイから
もファクシミリ受信データの印字用に用紙を給紙するこ
とができるようになり、複合メモリ6のビジー状態を回
避することが可能となる。なお、ダイレクトコピー動作
を優先させて、その後にファクシミリ受信データの印字
を行うために、コピー処理を行うユーザに対してより早
急な応答を行うことが可能となる。
【0082】以上説明したように、本発明に従うデジタ
ル複合機30では、複合メモリ6がファクシミリ動作に
よって占有されている状態やビジー状態であってメモリ
コピー動作を行おうとする場合には、ダイレクトコピー
動作に切換えてコピー動作をファクシミリ動作と同時に
行うことが可能となる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ファク
シミリ動作とコピー動作で少なくとも一部分を共用する
メモリに、ファクシミリ動作によって予め定める共用不
可の状態となっている場合に、コピー動作が要求される
と、メモリを使用しないダイレクトコピー動作を行うの
で、コピー動作を要求するユーザへの利便性を向上させ
ることができる。ファクシミリ動作とコピー動作とでメ
モリの少なくとも一部分を共用することによって、メモ
リコストの削減やサプライ用品の残量不足によるファク
シミリ受信不良を、メモリ受信モードで抑制することが
できる。ファクシミリ動作によってメモリが共用不可の
状態にあるときには、コピー動作ではメモリを使用しな
いようにするので、コピー動作によるファクシミリ動作
に対する支障を生じさせないで、ファクシミリ動作とと
もにコピー動作を行わせることができる。
【0084】また本発明によれば、メモリがファクシミ
リ動作によって共用不可の状態にあるときには、メモリ
を用いるメモリコピー動作が設定されても、メモリを用
いないダイレクトコピー動作を行うので、メモリが共用
不可の状態のためにコピー動作が受付けられない事態を
避けることができる。
【0085】また本発明によれば、メモリを使用するフ
ァクシミリ動作で、たとえば送信する画像データを記憶
しておいて指定される時間でファクシミリ送信を行おう
としても、送信相手先への電話回線の接続ができない等
の理由で画像データの送信ができない状態や、ファクシ
ミリ受信動作で受信した画像データを印字しようとして
も、適合する用紙が存在しない等の理由で印字すること
ができない状態になっている場合には、メモリがビジー
状態となる。メモリがビジー状態となっているときに、
一旦原稿を読込ませて多数部の印刷を行うメモリコピー
動作を設定すると、メモリを使用することができないの
でコピーを行うことができない。このような場合には、
メモリコピー動作を行わずに、最初の読込みからメモリ
を使用しないダイレクトコピー動作に切換えるので、メ
モリがビジー状態でもコピー動作を行うことができる。
【0086】また本発明によれば、メモリにファクシミ
リ受信動作で受信した画像データが記憶され、その画像
データを印刷出力する用紙が給紙トレイに存在しないで
印刷不可のビジー状態になっている場合に、一旦原稿を
読込ませて多数部の印刷を行うメモリコピー動作を設定
すると、ファクシミリ動作が優先的に動作するように設
定されているので、コピー動作を行うことができず、フ
ァクシミリ動作としての出力待ちの状態が続いてしま
う。そこで、このような場合に、メモリコピー動作要求
に適合する用紙が給紙トレイに存在していれば、メモリ
を使用しないダイレクトコピー動作を行い、コピー動作
を要求するユーザの利便性を向上させることができる。
【0087】また本発明によれば、ファクシミリ動作に
ついてビジー状態となっていても、コピー動作の要求に
対しては、メモリを使用しないダイレクトコピーを、コ
ピーに適合する用紙が存在する供給トレイに切換えてダ
イレクトコピー動作で読取った画像の出力を行うことが
できる。
【0088】また本発明によれば、ファクシミリ動作が
ビジー状態となっていても、コピー動作はメモリを使用
しないダイレクトコピー動作で行い、かつコピーに適合
する用紙が存在する給紙トレイがなくても、手差しトレ
イに用紙の補給を要求し、補給された用紙を用いてダイ
レクトコピー動作を行うので、コピー動作を要求するユ
ーザの手元に適合するサイズの用紙のコピー動作を行わ
せて、利便性の向上を図ることができる。
【0089】また本発明によれば、メモリにファクシミ
リ受信動作によって受信した画像データが格納されてい
て、なおかつ適合する用紙が存在しない状態になってい
る場合、メモリコピー動作要求時に、要求に対して適合
するサイズの用紙を供給する給紙トレイが存在しないと
判断するとき、手差しトレイに用紙サイズにかかわらず
その用紙を使用して、メモリを使用しないダイレクトコ
ピー動作を行うので、ユーザーの手元に適合するサイズ
の用紙の持ち合せが無くても、コピー動作を可能にし
て、利便性を向上させることができる。
【0090】また本発明によれば、ファクシミリ受信専
用トレイに用紙が存在しないでビジー状態となっている
ときに、コピー動作が要求され、コピー動作で用いる用
紙がファクシミリ受信動作で受信してメモリに記憶して
いる画像データにも適合しているときには、コピー動作
の要求に応じるダイレクトコピー動作を優先して行い、
ダイレクトコピー動作後にファクシミリ受信動作で受信
した画像データの出力を行うので、ユーザからのコピー
動作の要求に対して待たせることなく早急な処理を行う
ことができるとともに、ファクシミリ受信動作によるビ
ジー状態をも解消させることができる。
【0091】また本発明によれば、メモリにファクシミ
リ受信動作によって受信した画像データが格納されてい
て、なおかつ適合する用紙が存在しない状態になってい
る場合に、メモリコピー動作要求に対してもメモリを使
用しないダイレクトコピー動作に切換えて、コピー動作
をファクシミリ受信印字動作よりも優先して行う。さら
に、ダイレクトコピー動作で使用した給紙トレイの用紙
サイズがファクシミリ受信印字動作に適合する用紙サイ
ズに等しいと判断されれば、その給紙トレイを使用して
ファクシミリ受信印字動作を行うことができる。コピー
動作を要求するユーザーに対してより早急な処理を行う
ことができるとともに、ファクシミリ受信動作のビジー
状態も解消させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としての複合型画像形成
装置の主要部分の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す複合型画像形成装置としてのデジタ
ル複合機30の概略的な全体構成を示す断面図である。
【図3】図2に示すデジタル複合機30の電気的構成を
示すブロック図である。
【図4】図2のデジタル複合機30によるコピー動作の
処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図2のデジタル複合機30による実施の他の形
態としてのコピー動作の処理手順の前半部分を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図2のデジタル複合機30による実施の他の形
態としてのコピー動作の処理手順の後半部分を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図2のデジタル複合機30による本発明の実施
のさらに他の形態としてのコピー動作の手順で、開始部
分を含む部分的なフローチャートである。
【図8】図2のデジタル複合機30による本発明の実施
のさらに他の形態としてのコピー動作の手順で、図7に
示す開始部分に続く中間部分を示すフローチャートであ
る。
【図9】図2のデジタル複合機30による本発明の実施
のさらに他の形態としてのコピー動作で、図8に示す中
間部分に続く終了部分を含むフローチャートである。
【符号の説明】
1 読み取り部 2 画像処理部 3 画像データ切換部 4 LSU制御部 5 印字処理部 6 複合メモリ 9 バイパスライン 10,401 メインCPU 11 出力トレイ切換部 12 サブCPU 13 操作設定部 30 デジタル複合機 31 スキャナ部 32 レーザ記録部 36 RADF 46 LSU 47 電子写真プロセス部 51,52,53 カセット給紙装置 54 手差し給紙装置 100 オペレーションパネルボード 103 操作パネル 104 LCD表示部 105 操作キー群 200 マシンコントロールボード 300 CCDボード 400 メイン画像処理ボード 402 多値画像処理部 403 メモリ 404 レーザコントローラ 500 サブ画像処理ボード 600 拡張ボード群
フロントページの続き (72)発明者 衛藤 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉村 創一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 江藤 弘樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山本 政男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DC18 FA15 FB13 FD08 GB09 ZA07 3F343 FA02 FB02 FB03 GA01 GB01 GC01 GD01 HB02 HB03 JA01 MA03 MA09 MA23 MB13 MC21 5C062 AA02 AA05 AB02 AB08 AB20 AB22 AB30 AB42 AB46 AC04 AC67 AF10 BA02 5C073 AA04 BA04 BB02 BC03 CC01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファクシミリ動作とともに、少なくとも
    コピー動作が可能で、両動作間で画像データを記憶する
    メモリの少なくとも一部分を共用する複合型画像形成装
    置において、 コピー動作の設定操作のために設けられる操作部と、 操作部にコピー動作を行うことが設定操作されるとき、
    ファクシミリ動作によってメモリが予め定める共用不可
    の状態であるか否かを判断し、メモリが共用不可の状態
    であると判断されるときには、メモリを使用しないダイ
    レクトコピー動作を行うように制御する制御部とを含む
    ことを特徴とする複合型画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ファクシミリ動作および前記コピー
    動作で、画像を読取るために使用する画像読み取り部
    と、 ファクシミリ動作およびコピー動作で、出力画像を形成
    するために使用する画像形成部と、 画像読み取り部から出力される画像データを、画像形成
    部または前記メモリに選択的に与えるように切換える画
    像切換部とをさらに含み、 前記制御部は、前記操作部にメモリコピー動作が設定操
    作される場合に、ファクシミリ動作によってメモリが前
    記共用不可の状態にあるときには、画像切換部を制御し
    て、画像読み取り部から出力される画像データを画像形
    成部に与えるように切換え、メモリを使用しない前記ダ
    イレクトコピー動作を行うように制御することを特徴と
    する請求項1記載の複合型画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記予め定める共用不可の状態は、前記
    メモリが前記ファクシミリ動作によって占有されている
    状態であることを特徴とする請求項1または2記載の複
    合型画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記予め定める共用不可の状態は、前記
    メモリに前記ファクシミリ動作で処理すべき画像データ
    が残存し、かつ該画像データの処理に支障が生じている
    ビジー状態であることを特徴とする請求項1または2記
    載の複合型画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、ファクシミリ受信動作で
    受信した画像データに適合する用紙が存在する給紙トレ
    イがないことによって前記ビジー状態となっている場合
    に、前記コピー動作要求に対して適合する用紙が存在す
    る給紙トレイがあれば、該給紙トレイの用紙を用いて該
    コピー動作を行うように制御することを特徴とする請求
    項4記載の複合型画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像データを出力する用紙を供給するト
    レイを切換えるトレイ切換部をさらに含み、 前記制御部は、ファクシミリ受信動作で受信した画像デ
    ータに適合する用紙が存在する給紙トレイがないことに
    よって前記ビジー状態となっている場合に、前記コピー
    動作要求に対して適合する用紙が存在する給紙トレイが
    あれば、該給紙トレイの用紙を用いて該コピー動作を行
    うように、トレイ切換部でトレイを切換えさせることを
    特徴とする請求項4または5記載の複合型画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 画像データを出力する用紙を手差しで供
    給するための手差しトレイをさらに含み、 前記制御部は、ファクシミリ受信動作で受信した画像デ
    ータに適合する用紙が存在する給紙トレイがないことに
    よって前記ビジー状態となっている場合に、前記コピー
    動作要求に対して適合する用紙が存在する給紙トレイが
    なければ、手差しトレイへの用紙補給を要求し、手差し
    トレイに補給される用紙を用いてコピー動作を行うこと
    を特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の複合型画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像データを出力する用紙を手差しで供
    給するための手差しトレイと、 手差しトレイを含む複数のトレイ間で、画像データを出
    力する用紙を供給するトレイを切換えるトレイ切換部と
    をさらに含み、 前記制御部は、前記操作部にメモりコピー動作が設定さ
    れている場合で、ファクシミリ受信動作によって前記メ
    モリの少なくとも一部が使用されており、かつコピー動
    作で画像データを出力するために適合するサイズの用紙
    を備えるトレイが存在しないとき、手差しトレイに用紙
    が給紙されると、その用紙サイズにかかわらず、手差し
    トレイに給紙を切換えるようにトレイ切換部を制御する
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の複合
    型画像形成装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つのファクシミリ受信専用
    の給紙トレイを含む複数の給紙トレイを備え、 前記制御部は、ファクシミリ受信動作で受信した画像デ
    ータに適合する用紙が該ファクシミリ受信専用の給紙ト
    レイに存在しないために前記ビジー状態となっている場
    合に、前記ダイレクトコピー動作で使用する給紙トレイ
    に存在する用紙が該ファクシミリ受信動作で受信した画
    像データに適合していれば、該ダイレクトコピー動作を
    優先的に行った後で、該ダイレクトコピー動作に使用し
    た用紙トレイの用紙に、該ファクシミリ受信動作で受信
    した画像データを出力するように制御することを特徴と
    する請求項4〜6のいずれかに記載の複合型画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つのファクシミリ受信専
    用の給紙トレイを含む複数の給紙トレイと、 ファクシミリ受信専用の給紙トレイを含む複数の給紙ト
    レイ間で、画像データを出力する用紙を供給するトレイ
    を切換えるトレイ切換部とをさらに備え、 前記制御部は、前記操作部にメモりコピ動作が設定され
    ている場合で、ファクシミリ受信動作によって前記メモ
    リの少なくとも一部が使用されており、かつフおよびフ
    ァクシミリ受信動作時にファクシミリ受信専用の給紙ト
    レイに用紙が存在しないとき、コピー動作で画像データ
    を出力するために適合するサイズの用紙を備えるファク
    シミリ受信専用の給紙トレイ以外の給紙トレイが存在
    し、かつ該給紙トレイの用紙サイズがファクシミリ受信
    専用のトレイの用紙サイズに等しければ、コピー動作お
    よびファクシミリ受信動作を該給紙トレイに給紙からを
    供給される用紙で行うようにトレイ切換部を制御するこ
    とを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の複合型
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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