JP2002033250A - 半導体基板、半導体基板の識別方法および半導体基板の製造方法 - Google Patents

半導体基板、半導体基板の識別方法および半導体基板の製造方法

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JP2002033250A
JP2002033250A JP2000215490A JP2000215490A JP2002033250A JP 2002033250 A JP2002033250 A JP 2002033250A JP 2000215490 A JP2000215490 A JP 2000215490A JP 2000215490 A JP2000215490 A JP 2000215490A JP 2002033250 A JP2002033250 A JP 2002033250A
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silicon layer
oxide film
silicon oxide
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Yasukazu Mukogawa
泰和 向川
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOI基板であっても容易に識別コードを検
出することができる半導体基板を提供する。 【解決手段】 SOI基板W2は、バルクシリコン層2
3上にシリコン酸化膜22を形成し、そのシリコン酸化
膜22上に回路パターンを形成すべき活性シリコン層2
1を形成して構成される。識別コードパターン30は、
バルクシリコン層23のシリコン酸化膜22との界面に
形成される。従って、後工程の研磨等によって識別コー
ドパターン30が削られるおそれはなく、SOI基板W
2の識別コードを容易に検出することができる。この容
易にSOI基板W2に、例えばX線を透過させることに
よって、確実に識別コードを検出してSOI基板W2を
識別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロット番号やウェ
ハ番号等の識別コードを付した半導体基板、その半導体
基板の製造方法および当該識別コードを検出して半導体
基板を識別する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体デバイスの製造工程に
おいては、複数枚の半導体基板を1つのロットとして一
括して処理する場合も多い。このような半導体基板を管
理するために、各基板にはロット番号やウェハ番号(こ
れらを総称して識別コードとする)を書き込んでいる。
半導体基板に識別コードを書き込む手法としては、レー
ザー印字法や写真露光法等が存在するが、一般にはレー
ザー印字法による場合が多い。
【0003】図8は、レーザー印字法によって識別コー
ドが書き込まれた従来の半導体基板を示す平面図であ
る。半導体基板W1の面内領域の大部分は回路パターン
を形成するための回路領域1によって占められている。
そして、識別コードを書き込むためのID領域10は回
路領域1の外側であって半導体基板W1の周辺部分に設
定されることが多い。レーザー印字法においては、この
ID領域10に所定の波長のレーザーを照射してシリコ
ンを溶融させることにより半導体基板W1に識別コード
を書き込んでいる。なお、レーザー印字法におけるレー
ザーの波長としてはシリコンを溶融させるのに最適な波
長が選択される。ID領域10に書き込まれた識別コー
ドを光学的に読みとることによってそれぞれの半導体基
板の識別を行っている。
【0004】ところで、近年の半導体技術の進展に伴
い、回路パターンを形成すべきシリコン層を絶縁膜上に
設けるSOI(silicon on insulator)技術が注目され
ている。図9は、SOI基板の断面構造を示す模式図で
ある。SOI基板W2は、バルクシリコン層23と活性
シリコン層21との間に絶縁層であるシリコン酸化膜2
2を挟み込んで構成されている。活性シリコン層21が
回路パターンを形成する活性領域として用いられる部分
であり、その厚さは1μm以下である。なお、図9にお
いては図示の便宜上、活性シリコン層21に相当の厚み
を持たせているがその実際の厚さはバルクシリコン層2
3に比較すると著しく薄いものである。
【0005】このようなSOI基板W2にレーザー印字
によって識別コードを書き込むときには、活性シリコン
層21のID領域10にレーザーを照射してシリコンを
溶融させることにより行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如く、活性シリコン層21は厚さ1μm以下の非常に薄
い層であり、この程度の厚さのレーザー印字を行ったと
しても、後工程での薄膜デポジションやケミカルメカニ
カルポリッシング法(以下、CMP法とする)による研
磨によって識別コードが削られ、それを読みとることが
不可能となる。
【0007】印字された識別コードの削除を防止するた
めには、レーザー印字時にSOI基板W2のシリコン酸
化膜22をも溶融し、識別コードの印字深さを大きくす
る必要がある。ところが、シリコン(Si)の融点が約
1400℃であるのに対して、シリコン酸化物(SiO
2)の融点は約1600℃と高い。このため、シリコン
酸化膜22をも溶融できるレーザー波長を得ることは困
難であり、従来のレーザー印字法に用いられていたレー
ザー波長によってはシリコン酸化膜22を溶融すること
はできず、読み取り可能な十分な深さにてSOI基板W
2に識別コードを書き込むことができないという問題が
生じていた。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、SOI基板であっても容易に識別コードを検出
することができる半導体基板、その半導体基板の製造方
法および当該識別コードを検出して半導体基板を識別す
る方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、バルクシリコン層上にシリコン
酸化膜を形成し、当該シリコン酸化膜上に活性シリコン
層を形成した半導体基板において、前記バルクシリコン
層の前記シリコン酸化膜との界面に、その半導体基板を
識別するための識別コードのパターンを形成している。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る半導体基板にX線を透過させることによって前記
識別コードを検出する検出工程と、前記検出工程での検
出結果に基づいて当該半導体基板を識別する識別工程
と、を備えている。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
に係る半導体基板に超音波を放射することによって前記
識別コードを検出する検出工程と、前記検出工程での検
出結果に基づいて当該半導体基板を識別する識別工程
と、を備えている。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
に係る半導体基板の識別方法において、前記検出工程
に、前記半導体基板に放射した超音波の透過波を検出す
る工程を含ませている。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項3の発明
に係る半導体基板の識別方法において、前記検出工程
に、前記半導体基板に放射した超音波の反射波を検出す
る工程を含ませている。
【0014】また、請求項6の発明は、半導体基板の製
造方法において、バルクシリコン層上にレーザー印字法
によって半導体基板を識別するための識別コードのパタ
ーンを刻設する印字工程と、前記バルクシリコン層上に
熱酸化によってシリコン酸化膜を形成する酸化工程と、
前記シリコン酸化膜の表面を平坦化する平坦化工程と、
平坦化された前記シリコン酸化膜上に活性シリコン層を
貼り合わせる貼着工程と、を備えている。
【0015】また、請求項7の発明は、半導体基板の製
造方法において、バルクシリコン層上にレジストを塗布
してレジスト膜を形成する塗布工程と、前記レジスト膜
に半導体基板を識別するための識別コードのパターンを
露光する露光工程と、露光後の前記レジスト膜を現像す
る現像工程と、前記レジスト膜が形成された前記バルク
シリコン層をエッチングすることによって前記バルクシ
リコン層上に前記識別コードのパターンを刻設するエッ
チング工程と、前記レジスト膜を除去し、前記バルクシ
リコン層上に熱酸化によってシリコン酸化膜を形成する
酸化工程と、前記シリコン酸化膜の表面を平坦化する平
坦化工程と、平坦化された前記シリコン酸化膜上に活性
シリコン層を貼り合わせる貼着工程と、を備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。図
1は、本発明に係る半導体基板の断面構造を示す図であ
る。図1に示す半導体基板は、SOI基板である。この
SOI基板W2は、バルクシリコン層23上にシリコン
酸化膜22を形成し、そのシリコン酸化膜22上に活性
シリコン層21を形成して構成されている。活性シリコ
ン層21に回路パターンが形成される点は既述した通り
である。そして、本発明に係るSOI基板W2において
は、バルクシリコン層23に識別コードパターン30を
形成している。識別コードパターン30は、バルクシリ
コン層23のシリコン酸化膜22との界面に形成される
ものであり、その形成手法については後述の実施の形態
において説明する。なお、識別コードパターン30は凹
凸形状にて構成されたロット番号やウェハ番号のパター
ンであり、そのSOI基板W2を識別するためのもので
ある。
【0017】識別コードパターン30は、バルクシリコ
ン層23のシリコン酸化膜22との界面に形成されるも
のであるため、SOI基板W2の外部から光学的に認識
することは不可能である。このため、実施の形態1にお
いては、X線を用いて識別コードパターン30を検出し
ている。
【0018】図2は、X線を用いてSOI基板W2の識
別コードパターン30を検出する様子を示す図である。
X線発生管40とX線検出部41との間に検査対象とな
るSOI基板W2を置く。なお、X線発生管40とSO
I基板W2およびX線検出部41とSOI基板W2のそ
れぞれは非接触状態とされている。
【0019】次に、X線発生管40からSOI基板W2
に向けて矢印AR21にて示すようにX線を照射する。
照射されたX線はSOI基板W2を透過して矢印AR2
2にて示すようにX線検出部41に入射する。X線検出
部41は、SOI基板W2を透過したX線の強度を測定
する。SOI基板W2は、図中XY面内においてX方向
およびY方向のそれぞれに走査され、その全面にX線が
照射されるようにする。なお、SOI基板W2を固定
し、X線発生管40およびX線検出部41を図中XY面
内で走査するようにしても良い。
【0020】SOI基板W2をX線発生管40およびX
線検出部41に対して相対的に走査することによって、
SOI基板W2の全面について透過X線の強度を測定す
ることができる。X線検出部41が測定したX線強度
は、電気信号に変換されて画像表示部42に送信され
る。画像表示部42は、その電気信号を画素の濃度値
(または階調値)に変換し、SOI基板W2の全面につ
いての透過X線強度を画像として表示する。
【0021】シリコンとシリコン酸化物とではX線の透
過率が異なる。そして、識別コードパターン30は凹凸
形状にて構成されており、識別コードパターン30が形
成された部分ではシリコン酸化物の厚さが厚くなって
(シリコンが薄くなって)透過X線の強度変化が生じ
る。X線検出部41は、そのような強度変化を測定する
ことによって識別コードを検出し、画像表示部42に伝
達する。そして、画像表示部42は、このような強度変
化を識別コードの画像として表示するのである。
【0022】図3は、画像表示部42に表示された識別
コードの画像を示す図である。ここでは、識別コードと
して「SKD−1234−01」という画像が画像表示
部42に表示されている。このような識別コードの画像
を目視によってまたは文字認識装置によって認識するこ
とによりSOI基板W2を識別する。
【0023】以上のように、実施の形態1においては、
識別コードパターン30をバルクシリコン層23のシリ
コン酸化膜22との界面に形成している。従って、後工
程での薄膜デポジションやCMP法による研磨によって
識別コードパターン30が削られるおそれがなくなり、
SOI基板であっても容易に識別コードを検出すること
ができる。
【0024】また、SOI基板W2にX線を透過させる
ことによってその識別コードを検出し、当該検出結果に
基づいてSOI基板W2を識別しているため、SOI基
板W2の内部に識別コードパターン30が形成されてい
ても容易に識別コードを検出してSOI基板W2を識別
することができる。
【0025】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2について説明する。実施の形態1ではX線を用いて識
別コードパターン30を検出していたが、実施の形態2
においてはいわゆる超音波顕微鏡を用いて識別コードパ
ターン30を検出する内容について説明する。超音波顕
微鏡は、サファイアなどで作成した音響レンズによって
超音波を集束し、その焦点面に置いた試料を走査し、試
料の部分的な超音波透過率または反射率の変化を検出し
て画像として表示する装置である。なお、検出対象であ
るSOI基板W2の構成は実施の形態1と全く同じであ
る。
【0026】図4は、超音波の透過を用いてSOI基板
W2の識別コードパターン30を検出する様子を示す図
である。超音波顕微鏡は、超音波発生器50、透過超音
波検出部51、画像表示部52および図示を省略する試
料走査機構によって構成されている。
【0027】超音波発生器50と透過超音波検出部51
との間であって、超音波の焦点面に検査対象となるSO
I基板W2を置く。次に、超音波発生器50からSOI
基板W2に向けて矢印AR41にて示すように超音波を
放射する。放射された超音波はSOI基板W2を透過し
て矢印AR42にて示すように透過超音波検出部51に
入射する。透過超音波検出部51は、SOI基板W2を
透過した超音波の強度や伝播時間等を測定する。SOI
基板W2は、試料走査機構によって図中XY面内におい
てX方向およびY方向のそれぞれに走査され、その全面
に超音波が放射されるようにする。なお、SOI基板W
2を固定し、超音波発生器50および透過超音波検出部
51を図中XY面内で走査するようにしても良い。
【0028】SOI基板W2を超音波発生器50および
透過超音波検出部51に対して相対的に走査することに
よって、SOI基板W2の全面について透過波の強度ま
たは伝播時間等を測定することができる。透過超音波検
出部51が測定した透過超音波の強度または伝播時間等
は、電気信号に変換されて画像表示部52に送信され
る。画像表示部52は、その電気信号を画素の濃度値
(または階調値)に変換し、SOI基板W2の全面につ
いての透過超音波の強度または伝播時間を画像として表
示する。
【0029】シリコンとシリコン酸化物とでは超音波の
透過率が異なる。そして、識別コードパターン30は凹
凸形状にて構成されており、識別コードパターン30が
形成された部分ではシリコン酸化物の厚さが厚くなって
(シリコンが薄くなって)透過超音波の強度、伝播時間
等に変化が生じる。透過超音波検出部51は、そのよう
な強度、伝播時間等の変化を測定することによって識別
コードを検出し、画像表示部52に伝達する。そして、
画像表示部52は、このような強度、伝播時間等の変化
を解析し、識別コードの画像として表示するのである。
【0030】画像表示部52の表示内容は図3に示した
のと同様である。画像表示部52に表示された識別コー
ドの画像を目視によってまたは文字認識装置によって認
識することによりSOI基板W2を識別する。
【0031】また、図5は、超音波の反射を用いてSO
I基板W2の識別コードパターン30を検出する様子を
示す図である。この場合の超音波顕微鏡は、超音波発生
器50、反射超音波検出部55、画像表示部52および
図示を省略する試料走査機構によって構成されている。
【0032】超音波発生器50から放射される超音波の
焦点面に検査対象となるSOI基板W2を置く。次に、
超音波発生器50からSOI基板W2に向けて矢印AR
51にて示すように超音波を放射する。放射された超音
波はSOI基板W2にて反射されて矢印AR52にて示
すように反射超音波検出部55に入射する。反射超音波
検出部55は、SOI基板W2にて反射された超音波の
強度や伝播時間等を測定する。SOI基板W2は、試料
走査機構によって図中XY面内においてX方向およびY
方向のそれぞれに走査され、その全面に超音波が放射さ
れるようにする。なお、SOI基板W2を固定し、超音
波発生器50および反射超音波検出部55を図中XY面
内で走査するようにしても良い。
【0033】SOI基板W2を超音波発生器50および
反射超音波検出部55に対して相対的に走査することに
よって、SOI基板W2の全面について反射波の強度ま
たは伝播時間等を測定することができる。反射超音波検
出部55が測定した反射超音波の強度または伝播時間等
は、電気信号に変換されて画像表示部52に送信され
る。画像表示部52は、その電気信号を画素の濃度値
(または階調値)に変換し、SOI基板W2の全面につ
いての反射超音波の強度または伝播時間を画像として表
示する。
【0034】シリコンとシリコン酸化物とでは超音波の
透過率が異なる。そして、識別コードパターン30は凹
凸形状にて構成されており、識別コードパターン30が
形成された部分ではシリコン酸化物の厚さが厚くなって
(シリコンが薄くなって)反射超音波の強度、伝播時間
等に変化が生じる。反射超音波検出部55は、そのよう
な強度、伝播時間等の変化を測定することによって識別
コードを検出し、画像表示部52に伝達する。そして、
画像表示部52は、このような強度、伝播時間等の変化
を解析し、識別コードの画像として表示するのである。
【0035】画像表示部52の表示内容は図3に示した
のと同様である。画像表示部52に表示された識別コー
ドの画像を目視によってまたは文字認識装置によって認
識することによりSOI基板W2を識別する。
【0036】以上のように、実施の形態2においては、
SOI基板W2に超音波を透過または反射させることに
よってその識別コードを検出し、当該検出結果に基づい
てSOI基板W2を識別しているため、SOI基板W2
の内部に識別コードパターン30が形成されていても容
易に識別コードを検出してSOI基板W2を識別するこ
とができる。
【0037】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3について説明する。実施の形態3においては、SOI
基板W2の製造方法およびその工程について説明する。
【0038】図6は、実施の形態3におけるSOI基板
W2の製造工程を示す図である。まず、図6(a)に示
すようなバルクシリコン層23にレーザー印字法によっ
て凹凸の識別コードパターン30を刻設する(図6
(b))。図6(a)に示すバルクシリコン層23は円
盤状のシリコン基板である。レーザー印字法は、円盤状
のバルクシリコン層23に所定の波長のレーザーを照射
してシリコンを溶融させることによりバルクシリコン層
23上に凹凸の識別コードパターン30を刻設する手法
である。
【0039】次に、図6(c)に示すように、識別コー
ドパターン30が刻設されたバルクシリコン層23上に
熱酸化法によってシリコン酸化膜22を形成する。熱酸
化法は、酸素雰囲気または水蒸気を含んだ気体雰囲気中
にてバルクシリコン層23を高温加熱することにより、
シリコンを酸化してバルクシリコン層23上にシリコン
酸化膜22を形成する手法である。このときに、バルク
シリコン層23に刻設された識別コードパターン30も
酸化されてシリコン酸化物によって埋められ、その酸化
された識別コードパターン30の上にさらにシリコン酸
化膜22が堆積されることとなる。従って、熱酸化の工
程を経ることによって、識別コードパターン30はシリ
コン酸化物の凹凸によって構成されることとなる。
【0040】次に、図6(d)に示すように、シリコン
酸化膜22の表面をCMP法やエッチバック法によって
平坦化する。熱酸化法によって形成された直後のシリコ
ン酸化膜22の表面には多少の凹凸が形成されている。
特に、識別コードパターン30の上部において凹凸が激
しい(図6(c)参照)。このような凹凸がシリコン酸
化膜22の表面に残留したままであると、後工程である
活性シリコン層の張り合わせに支障が生じるため、平坦
化処理を行うのである。
【0041】CMP法は、研磨剤と研磨布を用い、機械
的な研磨加工によってシリコン酸化膜22の表面を平坦
化する手法である。エッチバック法は、凹凸のあるシリ
コン酸化膜22上にレジストまたはSOG(spin on gl
ass)を塗布して凹凸をなくし、この状態にて塗布膜と
シリコン酸化膜22のエッチングレートがほぼ同じとな
るエッチングを行うことにより、シリコン酸化膜22の
表面を平坦化する手法である。
【0042】その後、図6(e)に示すように、平坦化
されたシリコン酸化膜22上に活性シリコン層21を貼
り合わせる。具体的には、平坦化されたシリコン酸化膜
22上に活性シリコン層21を機械的に貼り合わせ、そ
の状態にて1000℃程度の熱処理を行う。これによ
り、シリコン酸化膜22と活性シリコン層21とが接合
され、SOI基板W2となるのである。
【0043】以上のようにして、容易に識別コードを検
出することができるSOI基板W2を確実に製造するこ
とができる。
【0044】実施の形態4.次に、本発明の実施の形態
4について説明する。実施の形態4においても、SOI
基板W2の製造方法およびその工程について説明する。
実施の形態3ではレーザー印字法によって識別コードパ
ターン30を形成していたが、実施の形態4においては
いわゆるフォトリソグラフィーの技術によって識別コー
ドパターン30を形成する。
【0045】図7は、実施の形態4におけるSOI基板
W2の製造工程を示す図である。まず、図7(a)に示
すようなバルクシリコン層23上にレジスト(フォトレ
ジスト)を塗布してレジスト膜25を形成する(図7
(b))。図7(a)に示すバルクシリコン層23は円
盤状のシリコン基板である。レジストの塗布は、例えば
いわゆるスピンコート法によって行えば良く、具体的に
はバルクシリコン層23を回転させつつ、その上にレジ
ストを滴下することによってバルクシリコン層23上に
均一なレジスト膜25を形成する。
【0046】次に、識別コードパターン30と同じパタ
ーンを有するマスクを用いてレジスト膜25に露光処理
を行う。この処理によって識別コードのパターンが露光
され、図7(c)に示すように、レジスト膜25のうち
の光が照射された部分が化学変化により露光部25aと
なる。なお、露光部25aは識別コードパターン30と
同じパターンを有する。
【0047】次に、露光後のレジスト膜25を現像す
る。露光部25aは化学変化によって現像液に可溶とな
っており、現像処理によって図7(d)に示すように、
露光部25aが溶けて無くなる。一方、レジスト膜25
のうちの露光部25a以外の部分はバルクシリコン層2
3上に残留する。
【0048】次に、図7(e)に示すように、露光後の
レジスト膜25が残留しているバルクシリコン層23を
エッチングすることによってバルクシリコン層23上に
凹凸の識別コードパターン30を刻設する。レジスト膜
25はエッチング液に対して耐食性を有している一方、
シリコンは当該エッチング液によって腐食される。従っ
て、エッチング処理により、シリコンが露出した部分
(レジスト膜25によって覆われていない部分)が選択
的に腐食され、バルクシリコン層23上に凹凸の識別コ
ードパターン30が刻設されるのである。なお、エッチ
ングの手法としては、エッチング液を用いるウェットエ
ッチング法の他に、プラズマ等を用いるドライエッチン
グ法を採用するようにしても良い。
【0049】次に、図7(f)に示すように、バルクシ
リコン層23からレジスト膜25を除去する。その後の
工程は、実施の形態3と同じである。すなわち、図7
(g)に示すように、凹凸の識別コードパターン30が
刻設されたバルクシリコン層23上に熱酸化法によって
シリコン酸化膜22を形成する。そして、図7(h)に
示す如く、シリコン酸化膜22の表面をCMP法やエッ
チバック法によって平坦化する。最後に、図7(i)に
示すように、平坦化されたシリコン酸化膜22上に活性
シリコン層21を貼り合わせる。これらの工程の具体的
な内容は、実施の形態3と同じであるため、その詳述は
省略する。
【0050】以上のようにすれば、容易に識別コードを
検出することができるSOI基板W2をフォトリソグラ
フィー技術によっても確実に製造することができる。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、バルクシリコン層のシリコン酸化膜との界面
に、半導体基板を識別するための識別コードのパターン
を形成しているため、後工程においてそのパターンが削
られるおそれがなくなり、半導体基板がSOI基板であ
っても容易に識別コードを検出することができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、半導体基
板にX線を透過させることによって識別コードを検出
し、その検出結果に基づいて当該半導体基板を識別して
いるため、半導体基板のバルクシリコン層に識別コード
のパターンが形成されていても容易に識別コードを検出
して半導体基板を識別することができる。
【0053】また、請求項3の発明によれば、半導体基
板に超音波を放射することによって識別コードを検出
し、その検出結果に基づいて当該半導体基板を識別して
いるため、半導体基板のバルクシリコン層に識別コード
のパターンが形成されていても容易に識別コードを検出
して半導体基板を識別することができる。
【0054】また、請求項4の発明によれば、半導体基
板に放射した超音波の透過波を検出しているため、半導
体基板のバルクシリコン層に識別コードのパターンが形
成されていても容易に識別コードを検出して半導体基板
を識別することができる。
【0055】また、請求項5の発明によれば、半導体基
板に放射した超音波の反射波を検出しているため、半導
体基板のバルクシリコン層に識別コードのパターンが形
成されていても容易に識別コードを検出して半導体基板
を識別することができる。
【0056】また、請求項6の発明によれば、バルクシ
リコン層上にレーザー印字法によって半導体基板を識別
するための識別コードのパターンを刻設する印字工程
と、当該バルクシリコン層上に熱酸化によってシリコン
酸化膜を形成する酸化工程と、そのシリコン酸化膜の表
面を平坦化する平坦化工程と、平坦化されたシリコン酸
化膜上に活性シリコン層を貼り合わせる貼着工程と、を
備えているため、容易に識別コードを検出することがで
きる半導体基板を確実に製造することができる。
【0057】また、請求項7の発明によれば、バルクシ
リコン層上にレジストを塗布してレジスト膜を形成する
塗布工程と、そのレジスト膜に半導体基板を識別するた
めの識別コードのパターンを露光する露光工程と、露光
後のレジスト膜を現像する現像工程と、レジスト膜が形
成されたバルクシリコン層をエッチングすることによっ
てそのバルクシリコン層上に識別コードのパターンを刻
設するエッチング工程と、レジスト膜を除去し、当該バ
ルクシリコン層上に熱酸化によってシリコン酸化膜を形
成する酸化工程と、そのシリコン酸化膜の表面を平坦化
する平坦化工程と、平坦化されたシリコン酸化膜上に活
性シリコン層を貼り合わせる貼着工程と、を備えている
ため、容易に識別コードを検出することができる半導体
基板を確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る半導体基板の断面構造を示す図
である。
【図2】 X線を用いてSOI基板の識別コードパター
ンを検出する様子を示す図である。
【図3】 画像表示部に表示された識別コードの画像を
示す図である。
【図4】 超音波の透過を用いてSOI基板の識別コー
ドパターンを検出する様子を示す図である。
【図5】 超音波の反射を用いてSOI基板の識別コー
ドパターンを検出する様子を示す図である。
【図6】 実施の形態3におけるSOI基板の製造工程
を示す図である。
【図7】 実施の形態4におけるSOI基板の製造工程
を示す図である。
【図8】 レーザー印字法によって識別コードが書き込
まれた従来の半導体基板を示す平面図である。
【図9】 SOI基板の断面構造を示す模式図である。
【符号の説明】
21 活性シリコン層、22 シリコン酸化膜、23
バルクシリコン層、25 レジスト膜、30 識別コー
ドパターン、40 X線発生管、41 X線検出部、4
2 画像表示部、50 超音波発生部、51 透過超音
波検出部、52画像表示部、55 反射超音波検出部、
W2 SOI基板。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルクシリコン層上にシリコン酸化膜を
    形成し、当該シリコン酸化膜上に活性シリコン層を形成
    した半導体基板であって、 前記バルクシリコン層の前記シリコン酸化膜との界面
    に、その半導体基板を識別するための識別コードのパタ
    ーンを形成したことを特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体基板にX線を透過
    させることによって前記識別コードを検出する検出工程
    と、 前記検出工程での検出結果に基づいて当該半導体基板を
    識別する識別工程と、を備えることを特徴とする半導体
    基板の識別方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体基板に超音波を放
    射することによって前記識別コードを検出する検出工程
    と、 前記検出工程での検出結果に基づいて当該半導体基板を
    識別する識別工程と、を備えることを特徴とする半導体
    基板の識別方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体基板の識別方法に
    おいて、 前記検出工程は、前記半導体基板に放射した超音波の透
    過波を検出する工程を含むことを特徴とする半導体基板
    の識別方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体基板の識別方法に
    おいて、 前記検出工程は、前記半導体基板に放射した超音波の反
    射波を検出する工程を含むことを特徴とする半導体基板
    の識別方法。
  6. 【請求項6】 バルクシリコン層上にレーザー印字法に
    よって半導体基板を識別するための識別コードのパター
    ンを刻設する印字工程と、 前記バルクシリコン層上に熱酸化によってシリコン酸化
    膜を形成する酸化工程と、 前記シリコン酸化膜の表面を平坦化する平坦化工程と、 平坦化された前記シリコン酸化膜上に活性シリコン層を
    貼り合わせる貼着工程と、 を備えることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 バルクシリコン層上にレジストを塗布し
    てレジスト膜を形成する塗布工程と、 前記レジスト膜に半導体基板を識別するための識別コー
    ドのパターンを露光する露光工程と、 露光後の前記レジスト膜を現像する現像工程と、 前記レジスト膜が形成された前記バルクシリコン層をエ
    ッチングすることによって前記バルクシリコン層上に前
    記識別コードのパターンを刻設するエッチング工程と、 前記レジスト膜を除去し、前記バルクシリコン層上に熱
    酸化によってシリコン酸化膜を形成する酸化工程と、 前記シリコン酸化膜の表面を平坦化する平坦化工程と、 平坦化された前記シリコン酸化膜上に活性シリコン層を
    貼り合わせる貼着工程と、を備えることを特徴とする半
    導体基板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090233413A1 (en) * 2008-03-11 2009-09-17 Oki Semiconductor Co., Ltd. Method for fabricating semiconductor device
JP2011151232A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Renesas Electronics Corp 半導体装置、半導体パッケージ、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の情報読み取り方法

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