JPH06301194A - フォトマスクの製造方法およびフォトマスク - Google Patents

フォトマスクの製造方法およびフォトマスク

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JPH06301194A
JPH06301194A JP8827193A JP8827193A JPH06301194A JP H06301194 A JPH06301194 A JP H06301194A JP 8827193 A JP8827193 A JP 8827193A JP 8827193 A JP8827193 A JP 8827193A JP H06301194 A JPH06301194 A JP H06301194A
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JP
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mask substrate
light
photomask
pattern
main surface
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JP8827193A
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Kazuhiro Gyoda
和博 行田
Yuichi Soda
祐一 曽田
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Hitachi Ltd
Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォトマスク上の異物の残存率を大幅に低減
する。 【構成】 マスク基板1aの主面に溝1bを形成した
後、そのマスク基板1aの主面上に遮光用導体膜をその
上面が略平坦となるような状態で堆積する。続いて、そ
の遮光用導体膜を、異方性のドライエッチング法によっ
てエッチバックすることにより、溝1b内のみに遮光膜
パターン1cを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトマスクの製造方
法およびフォトマスク技術に関し、特に、半導体集積回
路装置の製造工程である露光工程の際に用いるフォトマ
スクの製造方法およびフォトマスクに適用して有効な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置製造における露光工
程は、露光光源から放射された露光光を、フォトマスク
(レチクルも含む)を介して半導体ウエハ上に塗布され
たフォトレジスト(以下、単にレジストという)膜に照
射することにより、そのレジスト膜にフォトマスク上の
マスクパターンを転写する処理工程である。
【0003】そのフォトマスクは、石英等のような透明
なマスク基板上に、クロム(Cr)等からなる遮光膜パ
ターンが形成されて構成されている。マスクパターン
は、その遮光膜パターンによって形成された光遮蔽領域
と光透過領域とによって形成されている。
【0004】ところで、フォトマスクを用いた露光処理
の場合、フォトマスクの光透過領域上に存在する異物
は、たとえ微小なものであってもその異物による影がそ
のまま半導体ウエハ上に転写されてしまうので、回路素
子等の欠陥の原因となる。
【0005】そこで、このような異物に対処する技術と
して、異物検査技術やフォトマスク洗浄技術がある。異
物検査技術としては、レーザ光をフォトマスクに照射し
た際に反射される散乱光を検出することにより異物の検
出を行う技術や実際のフォトマスク上のマスクパターン
と予め用意された正しいマスクパターンとの比較を行う
ことにより異物の検出を行う技術等がある。フォトマス
ク洗浄技術としては、フォトマスクを物理的に洗浄する
方法や化学的に洗浄する方法等がある。
【0006】なお、光露光技術については、例えば株式
会社オーム社、昭和59年11月30日発行、「LSI
ハンドブック」P253〜P260に記載があり、レジ
スト膜材料や露光方法等について説明されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、遮光膜パタ
ーンがマスク基板上に形成されている上記従来のフォト
マスクにおいては、フォトマスク上に遮光膜パターンの
厚さ分だけ段差が生じているため、以下の問題があるこ
とを本発明者は見い出した。
【0008】すなわち、第1に、遮光膜パターンのエッ
ジ部分に異物が残り易いという問題があった。
【0009】第2に、遮光膜パターンの段差により、洗
浄処理による異物の除去が困難であるという問題があっ
た。
【0010】第3に、レーザ光による異物検査に際し
て、レーザ光が遮光膜パターンのエッジに照射され散乱
することによって異物検出感度が低下する問題があっ
た。
【0011】第4に、遮光膜パターンが剥離し易いとい
う問題があった。
【0012】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は、フォトマスク上の異物の残存率を
大幅に低減することのできる技術を提供することにあ
る。
【0013】本発明の他の目的は、フォトマスク上の異
物を容易に除去することのできる技術を提供することに
ある。
【0014】本発明の他の目的は、レーザ光による異物
検出感度を向上させることのできる技術を提供すること
にある。
【0015】本発明の他の目的は、遮光膜パターンの剥
離を抑制することのできる技術を提供することにある。
【0016】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0018】すなわち、請求項1記載の発明は、マスク
基板の主面に溝を形成する工程と、前記マスク基板の主
面上に遮光用導体膜をその上面が略平坦となるような状
態で堆積する工程と、前記遮光用導体膜を、前記溝内に
遮光用導体膜が残るように除去する工程とを有するフォ
トマスクの製造方法とするものである。
【0019】
【作用】上記した請求項1記載の発明によれば、遮光膜
パターンをマスク基板の溝内に形成したことにより、異
物が遮光膜パターンのエッジに残るのを防止することが
できる。また、洗浄処理に際して、フォトマスク上の異
物を容易にしかも効果的に除去することができる。さら
に、レーザ光による異物検査処理に際して、レーザ光が
遮光膜パターンのエッジに照射され散乱する現象を防止
することができるので、レーザ光による異物検出感度を
向上させることができる。これらにより、フォトマスク
上の異物の残存率を大幅に低減することが可能となる。
【0020】しかも、遮光膜パターンの剥離を抑制する
ことができるので、パターン欠陥の無い信頼性の高いフ
ォトマスクを提供できる上、フォトマスクの寿命を延ば
すことが可能となる。
【0021】
【実施例1】図1は本発明の一実施例であるフォトマス
クの要部断面図、図2〜図6は図1のフォトマスクの製
造工程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【0022】図1に示す本実施例1のフォトマスク1
は、例えば半導体集積回路装置の製造工程である露光工
程の際に用いるフォトマスクである。
【0023】マスク基板1aは、例えば石英ガラス等の
ような透明な材料からなり、その主面には、溝1bが形
成されている。そして、本実施例1においては、溝1b
内に遮光膜パターン1cが形成されている。すなわち、
本実施例1においては、フォトマスク1の主面がほぼ平
坦になっている。
【0024】したがって、本実施例1のフォトマスク1
は、異物が遮光膜パターン1cのエッジに残るのを防止
できる構造となっている。また、洗浄処理に際して、フ
ォトマスク1上の異物を容易にしかも効果的に除去でき
る構造となっている。さらに、レーザ光による異物検査
処理に際して、レーザ光が遮光膜パターン1cのエッジ
に照射され散乱する現象を防止できるので、レーザ光に
よる異物検出感度を向上させることができる構造となっ
ている。
【0025】しかも、遮光膜パターン1cの剥離を抑制
することができるので、遮光膜パターン1cに欠陥の無
い信頼性の高いフォトマスク1を提供できる上、フォト
マスク1の寿命を延ばすことが可能となっている。
【0026】遮光膜パターン1cは、例えばクロム(C
r)からなり、本実施例1においては、遮光膜パターン
1cの上面位が、マスク基板1aの主面よりも若干下が
って形成されている。
【0027】これにより、フォトマスク1上に存在する
異物が遮光膜パターン1c上に存在し易くなる。すなわ
ち、フォトマスク1は、露光処理に際して異物の影が転
写されない遮光膜パターン1c上に異物を存在させ易く
することにより、異物に起因する転写パターン欠陥の発
生率を低減することが可能な構造となっている。
【0028】次に、本実施例1のフォトマスク1の製造
方法を図2〜図6によって説明する。
【0029】まず、図2に示すように、平板状のマスク
基板1aの主面上に電子線用レジスト膜2aを塗布す
る。
【0030】続いて、その電子線用レジスト膜2aに電
子線等を用いて所定の半導体集積回路パターンを転写し
た後、その電子線用レジスト膜2aに対して現像処理を
施すことにより、図3に示すように、マスク基板1a上
に電子線用レジストパターン2a1 を形成する。
【0031】その後、電子線用レジストパターン2a1
をエッチングマスクとして、例えばフッ酸等を用いて、
マスク基板1aに対してエッチング処理を施すことによ
り、図4に示すように、マスク基板1aの主面上に溝1
bを形成する。
【0032】次いで、図5に示すように、電子線用レジ
ストパターン2a1 を除去した後、図6に示すように、
マスク基板1a上に、例えばCr等のような遮光用導体
膜3をCVD法等によって堆積する。この際、遮光用導
体膜3の上面がほぼ平坦となるようにする。
【0033】続いて、マスク基板1aに対して、例えば
異方性のドライエッチング法によってエッチング処理を
施し、マスク基板1の主面上の遮光用導体膜3を溝1b
内のみに残るようにエッチバックすることにより、図1
に示したように、溝1b内に遮光用パターン1bの形成
されたフォトマスク1を製造する。
【0034】この際、本実施例1においては、溝1b内
の遮光膜パターン1cの上面位が、マスク基板1aの主
面の面位よりも若干低くなる程度までエッチバックす
る。これにより、フォトマスク1上に存在する異物が遮
光膜パターン1c上に存在し易くなるような構造とす
る。
【0035】このように、本実施例1によれば、以下の
効果を得ることが可能となる。
【0036】(1).遮光膜パターン1cをマスク基板1a
の溝1b内に形成したことにより、異物が遮光膜パター
ン1cのエッジに残るのを防止することが可能となる。
【0037】(2).洗浄処理に際して、フォトマスク1上
の異物を容易にしかも効果的に除去することが可能とな
る。
【0038】(3).レーザ光による異物検査処理に際し
て、レーザ光が遮光膜パターン1cのエッジに照射され
散乱する現象を防止することができるので、レーザ光に
よる異物検出感度を向上させることが可能となる。
【0039】(4).上記(1) 〜(3) により、フォトマスク
1上の異物の残存率を大幅に低減することが可能とな
る。
【0040】(5).遮光膜パターン1cの剥離を抑制する
ことができるので、遮光膜パターン1cに欠陥の無い信
頼性の高いフォトマスク1を提供することができる上、
フォトマスク1の寿命を延ばすことが可能となる。
【0041】(6).マスク基板1aの溝1b内に形成され
た遮光膜パターン1cの上面位を、マスク基板1aの主
面の面位よりも低くしたことにより、フォトマスク1上
に存在する異物を遮光膜パターン1c上に存在させ易く
することができる。すなわち、露光処理に際して異物の
影が転写されない遮光膜パターン1c上に異物を存在さ
せ易くすることにより、異物に起因する転写パターン欠
陥の発生率を低減することが可能となる。
【0042】(7).上記(1) 〜(6) により、半導体集積回
路装置の製造工程である露光処理に際して、信頼性の高
いパターン転写が可能となる。その結果、半導体集積回
路装置の信頼性および歩留りを向上させることが可能と
なる。
【0043】
【実施例2】図7および図8は本発明の他の実施例であ
るフォトマスクの製造工程中におけるマスク基板の要部
断面図である。
【0044】まず、前記実施例1で説明した図2〜図5
までの工程を経た後、図7に示すように、マスク基板1
a上に、例えばスパッタリング法によって、遮光用導体
膜3を堆積する。
【0045】続いて、マスク基板1aの主面を研磨する
ことにより、図8に示すように、マスク基板1aの溝1
b内に遮光膜パターン1cの形成されたフォトマスク1
を製造する。この際、本実施例2においては、遮光用導
体膜3の上面の面位とマスク基板1aの主面の面位とが
ほぼ等しくなるようにする。
【0046】すなわち、本実施例2のフォトマスク1も
マスク基板1aの主面上に遮光膜パターン1cによる段
差が存在しない構造となっている。
【0047】したがって、本実施例2においても、前記
実施例1の効果(1) 〜(5),(7) を得ることが可能とな
る。
【0048】
【実施例3】図9および図10は本発明の他の実施例で
あるフォトマスクの製造工程中におけるマスク基板の要
部断面図である。
【0049】以下、本実施例3のフォトマスクの製造方
法を図9および図10によって説明する。
【0050】まず、図9に示すように、マスク基板1a
を酸化アルミニウム(Al2 3 )等からなる固定台4
上に載置する。固定台4は、図示しない加熱・冷却手段
によって加熱および冷却が可能となっている。なお、マ
スク基板1aの融点は、約1600℃程度である。Al
2 3 の融点は、約2000℃程度である。
【0051】続いて、マスク基板1aの主面上に、例え
ばタングステン等のような高融点金属からなる遮光膜パ
ターン1cを配置した後、遮光膜パターン1c上にAl
2 3 からなる押圧板5を載せる。なお、タングステン
の融点は、約3400℃程度である。
【0052】その後、マスク基板1aをマスク基板材料
の融点またはその近傍の温度で加熱するとともに、押圧
板5を介して遮光膜パターン1cに対して垂直に圧力を
加えることにより、図10に示すように、遮光膜パター
ン1cを、マスク基板1aに埋め込む。この際、遮光膜
パターン1cの上面位が、マスク基板1aの上面位とほ
ぼ同一となるまで圧力を加える。
【0053】その後、マスク基板1aを冷却することに
より、フォトマスク製造を終了する。
【0054】このように、本実施例3においては、前記
実施例2で得られた効果の他に、以下の効果を得ること
が可能となる。
【0055】すなわち、マスク基板1aに溝1b(図1
参照)を形成したり、マスク基板1a上に遮光用導体膜
3(図6参照)を堆積したりする工程を削除することが
できるので、フォトマスク1の製造処理を容易にするこ
とが可能となるとともに、フォトマスク1の製造時間を
短縮することが可能となる。
【0056】
【実施例4】図11は本発明の他の実施例であるフォト
マスクの要部断面図、図12〜図14は図11のフォト
マスクの製造工程中におけるマスク基板の要部断面図で
ある。
【0057】図11に示す本実施例4のフォトマスク1
は、マスク基板1a上に、透過光の位相を反転させる位
相シフトパターン1dの形成された位相シフトマスクで
ある。
【0058】位相シフトパターン1dは、例えば酸化イ
ンジウムからなり、マスク基板1aに形成された溝1b
内に形成されている。図11においては、例えば位相シ
フトパターン6の配置された光透過領域Aを透過した光
の位相と、マスク基板1aの凸状部の光透過領域Bを透
過した光の位相とが互いに反転(位相差はπ)するよう
になっている。
【0059】また、位相シフトパターン1dは、その上
面位が、マスク基板1aの凸部の面位と同程度であり、
かつ、遮光膜パターン1cの上面位よりも高くなるよう
に形成されている。これにより、フォトマスク1上の異
物が遮光膜パターン1c上に存在し易くなっている。
【0060】本実施例4においても遮光膜パターンがマ
スク基板1aの溝1b内に形成されている。したがっ
て、前記実施例1,2で得られて効果と同様の効果を得
ることが可能となっている。
【0061】次に、本実施例4のフォトマスク1の製造
方法を図12〜図14によって説明する。
【0062】まず、図12に示すように、マスク基板1
aの主面に溝1bを形成した後、マスク基板1a上に遮
光用導体膜3を堆積し、さらに、その上に電子線用レジ
スト膜2bを堆積する。
【0063】続いて、図13に示すように、電子線用レ
ジスト膜2bを電子線等を用いたリソグラフィ技術によ
ってパターニングして電子線用レジストパターン2b1
を形成した後、この電子線用レジストパターン2b1
エッチングマスクとして、図12に示した遮光用導体膜
3をパターニングし、溝1b内に、図13に示す遮光膜
パターン1cを形成するとともに、光透過領域A(すな
わち、位相シフトパターン配置領域)を開口する。
【0064】その後、電子線用レジストパターン2b1
を除去した後、図14に示すように、マスク基板1a上
に位相シフト用の透明膜6をCVD法またはスパッタリ
ング法等によって堆積する。この際の透明膜6の厚さ
は、例えば溝1bの深さと同程度とする。
【0065】次いで、透明膜6上に、レジスト膜を塗布
した後、そのレジスト膜を電子線等を用いたリソグラフ
ィ技術によってパターニングすることにより光透過領域
Aのみに電子線用レジストパターン2c1 を配置する。
【0066】続いて、電子線用レジストパターン2c1
をエッチングマスクとして、透明膜6をパターニングす
ることにより、図11に示したように、マスク基板1a
上に位相シフトパターン1dを形成する。
【0067】その後、電子線用レジストパターン2c1
を除去することにより、フォトマスク製造を終了する。
【0068】このように、本実施例4の位相シフト機能
を有するフォトマスク1においても、前記実施例1の
(1) 〜(7) の効果と同様の効果を得ることが可能とな
る。
【0069】
【実施例5】図15は本発明の他の実施例であるフォト
マスクの要部断面図、図16〜図20は図15のフォト
マスクの製造工程中におけるマスク基板の要部断面図で
ある。
【0070】図15に示す本実施例5のフォトマスク1
も、前記実施例4と同様、マスク基板1a上に、透過光
の位相を反転させる位相シフトパターン1dの形成され
た位相シフトマスクである。本実施例5においては、位
相シフトパターン1dの上面位と、遮光膜パターン1c
の上面位とがほぼ同一である。
【0071】次に、本実施例5のフォトマスク1の製造
方法を図16〜図20によって説明する。
【0072】まず、図16に示すように、マスク基板1
aの主面に溝1bを形成した後、マスク基板1a上にレ
ジスト膜2dを堆積する。
【0073】続いて、レジスト膜2dを、図17に示す
ように、フォトリソグラフィ技術によってパターニング
することにより、その断面形状が逆台形状のレジストパ
ターン(リフトオフ用絶縁膜)2d1 を形成する。
【0074】その後、図18に示すように、マスク基板
1a上に遮光用導体膜3をスパッタリング法等によって
堆積した後、レジストパターン2d1 を除去することに
より、図19に示すように、マスク基板1a上に遮光膜
パターン1cを形成する。
【0075】次いで、図20に示すように、マスク基板
1a上に、例えば酸化インジウム等からなる透明膜6を
CVD法等によって堆積した後、透過領域Aのみにレジ
ストパターン2e1 を配置する。
【0076】続いて、レジストパターン2e1 をエッチ
ングマスクとして、透明膜6をウエットエッチング法等
によってパターニングすることにより、図15に示した
ように、マスク基板1a上に位相シフトパターン1dを
形成する。
【0077】その後、レジストパターン2e1 を除去す
ることにより、フォトマスク製造を終了する。
【0078】このように、本実施例5においても前記実
施例1,2で得られた効果と同様の効果を得ることが可
能となる。
【0079】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
1〜5に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0080】例えば前記実施例1〜5においては、位相
シフトパターンが酸化インジウムである場合について説
明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能
であり、例えばフッ化マグネシウムまたはポリメチルメ
タクリレートでも良い。
【0081】前記実施例2,5においては、遮光用導体
膜をスパッタリング法によって堆積した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能
であり、例えば蒸着法を用いても良い。
【0082】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
集積回路装置を製造する際の露光処理に用いるフォトマ
スクに適用した場合について説明したが、これに限定さ
れず種々適用可能であり、例えば光ディスクを製造する
際の露光処理に用いるフォトマスク等のような他の露光
処理に用いるフォトマスクに適用することも可能であ
る。
【0083】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0084】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
遮光膜パターンをマスク基板の溝内に形成したことによ
り、異物が遮光膜パターンのエッジに残るのを防止でき
る。また、洗浄処理に際して、フォトマスク上の異物を
容易にしかも効果的に除去できる。さらに、レーザ光に
よる異物検査処理に際して、レーザ光が遮光膜パターン
のエッジに照射され散乱する現象を防止できるので、レ
ーザ光による異物検出感度を向上させることができる。
これらにより、フォトマスク上の異物の残存率を大幅に
低減することが可能となる。
【0085】しかも、遮光膜パターンの剥離を抑制する
ことができるので、遮光膜パターンに欠陥の無い信頼性
の高いフォトマスクを提供できる上、フォトマスクの寿
命を延ばすことが可能となる。
【0086】したがって、本発明のフォトマスクを、例
えば半導体集積回路装置の製造処理である露光処理に際
して用いることにより、信頼性の高いパターン転写が可
能となる。その結果、半導体集積回路装置の信頼性およ
び歩留りを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるフォトマスクの要部断
面図である。
【図2】図1のフォトマスクの製造工程中におけるマス
ク基板の要部断面図である。
【図3】図2に続く図1のフォトマスクの製造工程中に
おけるマスク基板の要部断面図である。
【図4】図3に続く図1のフォトマスクの製造工程中に
おけるマスク基板の要部断面図である。
【図5】図4に続く図1のフォトマスクの製造工程中に
おけるマスク基板の要部断面図である。
【図6】図5に続く図1のフォトマスクの製造工程中に
おけるマスク基板の要部断面図である。
【図7】本発明の他の実施例であるフォトマスクの製造
工程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【図8】図7に続くフォトマスクの製造工程中における
マスク基板の要部断面図である。
【図9】本発明の他の実施例であるフォトマスクの製造
工程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【図10】図9に続くフォトマスクの製造工程中におけ
るマスク基板の要部断面図である。
【図11】本発明の他の実施例であるフォトマスクの要
部断面図である。
【図12】図11のフォトマスクの製造工程中における
マスク基板の要部断面図である。
【図13】図12に続く図11のフォトマスクの製造工
程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【図14】図13に続く図11のフォトマスクの製造工
程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【図15】本発明の他の実施例であるフォトマスクの要
部断面図である。
【図16】図15のフォトマスクの製造工程中における
マスク基板の要部断面図である。
【図17】図16に続く図15のフォトマスクの製造工
程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【図18】図17に続く図15のフォトマスクの製造工
程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【図19】図18に続く図15のフォトマスクの製造工
程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【図20】図19に続く図15のフォトマスクの製造工
程中におけるマスク基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 フォトマスク 1a マスク基板 1b 溝 1c 遮光膜パターン 1d 位相シフトパターン 2a〜2c 電子線用レジスト膜 2a1 〜2c1 電子線用レジストパターン 2d フォトレジスト膜 2d1,2e1 フォトレジストパターン(リフトオフ用
絶縁膜) 3 遮光用導体膜 4 固定台 5 押圧板 6 透明膜 A 光透過領域 B 光透過領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク基板の主面に溝を形成する工程
    と、前記マスク基板の主面上に遮光用導体膜をその上面
    が略平坦となるような状態で堆積する工程と、前記遮光
    用導体膜を、前記溝内に遮光用導体膜が残るように除去
    する工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記遮光用導体膜を除去する際に、異方
    性のドライエッチング法によってエッチバックする処理
    またはマスク基板の主面を研磨する処理を行うことを特
    徴とする請求項1記載のフォトマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 マスク基板の主面に溝を形成する工程
    と、前記マスク基板の主面上に遮光用導体膜をスパッタ
    リング法または蒸着法によって堆積する工程と、前記マ
    スク基板の主面側を研磨する工程とを有することを特徴
    とするフォトマスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 マスク基板の主面上に遮光膜パターンを
    配置した後、そのマスク基板をマスク基板材料の融点ま
    たはその近傍の温度で加熱処理するとともに、前記遮光
    膜パターンに対して圧力を加えることにより、前記遮光
    膜パターンを前記マスク基板に埋め込む工程を有するこ
    とを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 マスク基板の主面に溝を形成する工程
    と、前記マスク基板の主面上において、前記溝以外の部
    分および位相シフトパターンを形成する部分にリフトオ
    フ用絶縁膜を形成する工程と、前記マスク基板上に遮光
    用導体膜を堆積する工程と、前記リフトオフ用絶縁膜を
    除去する工程と、前記マスク基板上に位相シフト膜を堆
    積した後、前記位相シフトパターンを形成する部分に位
    相シフト膜が残るように、前記位相シフト膜をパターニ
    ングする工程とを有することを特徴とするフォトマスク
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 マスク基板に形成された溝内に、透過光
    の位相をシフトさせる位相シフトパターンおよび遮光膜
    パターンを形成したことを特徴とするフォトマスク。
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