JP2002032887A - セキュリティシステム及びその運用方法 - Google Patents

セキュリティシステム及びその運用方法

Info

Publication number
JP2002032887A
JP2002032887A JP2000215045A JP2000215045A JP2002032887A JP 2002032887 A JP2002032887 A JP 2002032887A JP 2000215045 A JP2000215045 A JP 2000215045A JP 2000215045 A JP2000215045 A JP 2000215045A JP 2002032887 A JP2002032887 A JP 2002032887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
security
information
reception data
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000215045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4525955B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Saotome
和広 五月女
Kazuhiro Masuzawa
一浩 増澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2000215045A priority Critical patent/JP4525955B2/ja
Publication of JP2002032887A publication Critical patent/JP2002032887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525955B2 publication Critical patent/JP4525955B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CATVシステムの共聴伝送路を利用したセ
キュリティシステムにおいて、通信障害が発生した場合
に、正確な原因の究明(解析)を行って、的確な対処方
法を講じて迅速にシステムを復旧することができるセキ
ュリティシステム及びその運用方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 セキュリティ監視装置40Aは、共聴伝
送路30を介して各住戸10に多重伝送するための伝送
部41と、セキュリティ情報の収集動作において共聴伝
送路30を介して送受信されるデータ(送受信データ)
を記憶、蓄積するメモリ部44と、通信回線50を介し
て、メモリ部44に蓄積された送受信データを保守管理
センター60に転送するための通信モデム47と、セキ
ュリティ情報の収集、監視動作を実行するとともに、メ
モリ部44に蓄積された所定の送受信データを転送する
データ転送動作を実行するCPU48と、を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セキュリティシス
テム及びその運用方法に関し、特に、双方向ケーブルテ
レビ(以下、CATVと略記する)システムを利用した
集中監視型のセキュリティシステム及びその運用方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、戸建て住宅が多数軒を並べる大規
模なニュータウンや、集合住宅群を含む複合型ニュータ
ウンにおける新たなコミュニケーションシステムとし
て、双方向CATVの導入が進んでおり、同時に、地域
防災に適応する情報メディアとして、このような双方向
CATVを利用した集中監視型セキュリティシステム
(以下、単に「セキュリティシステム」という)が知ら
れている。
【0003】双方向CATVシステムは、CATV管理
センターと各住戸をオンラインで結び、テレビ映像だけ
でなく、各種データ信号の伝送を行うことができるた
め、このような双方向CATVシステムを利用してセキ
ュリティシステムを構築することにより、各住戸ごとの
火災、ガス漏れ、住居侵入等の異常状態の発生に関する
セキュリティ(防災、防犯)情報をCATV管理センタ
ー側に設けられたセキュリティ監視装置により、集中的
に監視することができるとともに、一括してシステムの
制御を行うことができる。
【0004】ここで、双方向CATVシステムを利用し
たセキュリティシステムの概略構成について、図面を参
照して簡単に説明する。図8は、セキュリティシステム
の概略構成図である。ここで、一般に双方向CATVシ
ステムにおいては、例えば、大規模ニュータウンの場
合、数百乃至数千戸の住戸を対象にするように構築され
るものであるが、図8では、便宜的に1住戸のみを示し
て説明するものとする。
【0005】図8に示すように、セキュリティシステム
は、大別して、感知器等のセンサや送受信機器等からな
る端末装置群10aが設置された各住戸10と、CAT
V管理センター20内に、CATVシステムの放送設備
20aとは別個に設けられたセキュリティ監視設備20
bと、CATV管理センター20と各住戸10とを結ぶ
共聴伝送路(ケーブル網)30と、により構成される。
各住戸10に設けられた端末装置群10aは、具体的に
は、共聴伝送路30に接続されるセキュリティインター
フェース(セキュリティI/F)11及び保安器15、
住戸内に設けられる告知放送受信機12aや住宅情報盤
12b等がユニット化されたホームターミナル12や、
火災感知器13a、ガス漏れ警報器13b、防犯ボタン
13c等の各種センサ、テレビ受像器14等により構成
されている。
【0006】一方、CATV管理センター20は、CA
TVシステム本来のテレビ共聴(VHF、UHF、B
S、FM放送等)、自主放送、告知放送等を共聴伝送路
30を介して各住宅に供給する放送設備20aと、各住
戸10からのセキュリティ情報を常時監視するととも
に、告知放送の切り換え制御等を行うセキュリティ監視
設備20bにより構成される。なお、放送設備20a
は、例えば、テレビカメラ21、ビデオテープレコーダ
22、モニタテレビ23、調整卓24、及び、地上波放
送用受信アンテナ25、衛星放送用パラボラアンテナ2
6等を有し、また、セキュリティ監視設備20bは、セ
キュリティ操作卓27と、通信制御装置28等を有して
構成されている。
【0007】そして、放送設備20a及びセキュリティ
監視設備20bは、ヘッドエンド29を介して伝送線3
0に放送信号や制御信号を多重合成して送出するととも
に、各住戸10からのリクエスト信号や報知信号を受け
取る双方向の伝送を行う。共聴伝送路30は、同軸ケー
ブルや光ファイバーケーブルを信号線路とし、信号の減
衰を補償する双方向増幅器(アンプ)31や、信号線路
を分岐、分配するタップオフ32等を有して構成されて
いる。
【0008】このような構成を有するセキュリティシス
テムにおいては、各住戸10におけるセキュリティ情報
の収集方法として、一般にCATV管理センター20か
ら共聴伝送路30を介して各住戸10にポーリング制御
を行い、送信(送出)したポーリング信号に対する各住
戸からのレスポンス信号(応答信号)を受信、確認する
ことにより、上記各住戸10内における異常状態の発生
を監視する手法が採用されている。
【0009】これにより、CATV管理センター20で
は、各住戸から伝送されたレスポンス信号を解読し、各
住戸10毎のセキュリティ情報を収集して、セキュリテ
ィ監視設備に付設する表示モニタや表示パネルに随時更
新表示したり、又は、プリンタにより紙出力することに
より、各住戸及び対象地域を集中的に監視することがで
きる。なお、双方向CATVシステムを利用したセキュ
リティシステムは、上述した戸建て住宅が多数軒を並べ
るニュータウンに限らず、たとえば、マンション等の集
合住宅やオフィスビル等においても適用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなセキュリティシステムにおいては、ポーリング制御
に用いる送受信データとして、デジタル信号を高周波帯
域(RF;例えば、上り回線40MHz帯、下り回線7
0MHz帯)の信号に変調して伝送しているため、稀に
送受信データの伝送が一時的に遮断されて送受信データ
の破壊や破損が生じ、通信障害が発生することが知られ
ている。
【0011】このように、高周波信号を利用したデータ
の伝送において、通信障害が発生しやすくなる原因につ
いては、種々考えられているが、CATVシステムに用
いられる共聴伝送路上に設けられたタップオフやアンプ
等のコネクタ部分における接続状態や、タップオフや伝
送路への水分の侵入による信号電圧(レベル)の低下、
共聴伝送路(ケーブル網)が敷設された地域の季節変化
や気候条件等に、大きく影響を受けることが判明してい
る。ここで、上述したような通信障害が発生した場合、
同一の共聴伝送路を用いて多重伝送されるテレビ放送信
号においても、映像や音声が一時的に遮断されることに
なるが、このような通信障害は極めて短い時間のみ発生
し、その後自然に復旧(正常化)する場合が大半である
ため、上記映像や音声の遮断の影響は、視聴者(人間)
の感覚ではほとんど感知されることがなく、テレビジョ
ン放送に支障をきたすことはほとんどない。
【0012】これに対して、デジタル信号を用いてセキ
ュリティ情報を伝送する場合には、伝送中の僅か一瞬で
もデータの伝送が遮断されると、送受信データの一部又
は全部が破壊されて、ポーリング信号及びレスポンス信
号が正確に伝送されなくなるため、例えば、レスポンス
信号自体が返信されない(無応答)状態や、レスポンス
信号の一部が置換されて認識不可能な状態が生じる確率
が極めて高くなる。したがって、このよう通信障害が発
生した場合には、CATV管理センターから各住戸側の
状況を正確に把握することができなくなるため、セキュ
リティシステムとしての信頼性が著しく低下することに
なる。そのため、このような通信障害が発生した場合
に、的確な対処方法を講じて迅速にシステムを復旧する
ことがセキュリティシステムの提供業者や保守管理業者
に強く求められる。
【0013】ところが、従来のセキュリティシステムに
おいては、図8に示したように、ポーリング制御により
収集されたセキュリティ情報は、セキュリティ監視設備
に付設されたモニタ画面上に随時表示、又は、プリンタ
出力されるだけであったため、通信障害が極めて短い時
間だけ発生して、正常化するような場合には、仮に通信
障害の発生直後に保守管理要員を派遣したとしても、当
該通信障害の履歴データが消失していたり、あるいは、
紙出力された膨大な量の履歴データの中から、当該通信
障害に関連するセキュリティ情報を人手により検索しな
ければならなかった。
【0014】また、通信障害の原因を正確に把握するた
めには、セキュリティシステムに関する専門知識や経験
を有する保守管理要員が、共聴伝送路にプロトコルアナ
ライザ等の解析装置を接続して、通信障害が発生する状
況を常時監視して原因を解析する必要があった。そのた
め、通信障害の原因を迅速かつ正確に把握することがで
きず、早期にシステムの復旧を図るための的確な対処方
法を講じることが困難であるという問題を有していた。
また、セキュリティシステムの提供業者や保守管理業者
は、通信障害が発生するたびに保守管理要員を派遣しな
ければならず、これに伴う人的かつ時間的な負担が極め
て大きいという問題も有していた。
【0015】なお、CATVシステムの伝送路を利用し
たセキュリティシステムにおいて、ポーリング制御によ
るレスポンス信号の受信状態に基づいて、伝送路の異常
であるか、各住戸側の送受信機器の異常であるかを切り
分けて判定することにより、セキュリティシステムの保
守管理を簡易にする技術が、たとえば、特開平10−1
36332号公報等に記載されている。しかしながら、
このような特開平10−136332号公報等に記載さ
れた技術においては、ポーリング制御におけるレスポン
ス信号の受信の有無(受信状態)や、前回及び次回のポ
ーリング制御時の受信状態に基づいて、異常発生箇所が
伝送路であるか、各住戸側の送受信機器であるかを判定
するものにすぎず、通信障害の正確な原因の究明(解
析)を行い、的確な対処方法を講じて迅速にシステムの
復旧を図ることができるものではなかった。
【0016】そこで、本発明は、上述した問題点に鑑
み、CATVシステムの共聴伝送路を利用したセキュリ
ティシステムにおいて、通信障害が発生した場合に、正
確な原因の究明(解析)を行って、的確な対処方法を講
じて迅速にシステムを復旧することができるとともに、
保守管理要員の派遣に伴う人的かつ時間的な負担を軽減
することができるセキュリティシステム及びその運用方
法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のセキュリ
ティシステムは、複数の住戸とセキュリティセンターと
が双方向ケーブルテレビシステムの共聴伝送路を介して
接続され、各住戸内で発生する各種の異常状態に関する
情報を、前記共聴伝送路を介してセキュリティセンター
に伝送することにより、前記複数の住戸における異常状
態の発生を集中的に監視するセキュリティシステムにお
いて、前記セキュリティセンターからのポーリング制御
により、前記各住戸内で発生する各種の異常状態に関す
る情報を収集する情報収集手段と、前記ポーリング制御
の際に前記共聴伝送路を介して送受信される送受信デー
タに基づいて、前記共聴伝送路の通信状態を監視する通
信状態監視手段と、少なくとも前記共聴伝送路に通信異
常が発生した際の前記送受信データを蓄積する異常情報
蓄積手段と、前記異常情報蓄積手段に蓄積された前記送
受信データを所定の通信回線を介して転送する情報転送
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0018】また、請求項10記載のセキュリティシス
テムの運用方法は、複数の住戸とセキュリティセンター
とが双方向ケーブルテレビシステムの共聴伝送路を介し
て接続され、各住戸内で発生する各種の異常状態に関す
る情報を、前記共聴伝送路を介してセキュリティセンタ
ーに伝送することにより、前記複数の住戸における異常
状態の発生を集中的に監視するセキュリティシステムの
運用方法において、前記セキュリティセンターからのポ
ーリング制御により、前記各住戸内で発生する各種の異
常状態に関する情報を収集しつつ、前記共聴伝送路を介
して送受信される送受信データに基づいて、前記共聴伝
送路の通信状態を監視する手順と、前記共聴伝送路の通
信異常が検出された場合に、少なくとも前記通信異常が
発生した時刻及びその前後の時刻における前記送受信デ
ータを蓄積する手順と、蓄積された前記送受信データを
通信回線を介して、前記セキュリティセンターとは離間
して設けられた保守管理端末に転送する手順と、を有す
ることを特徴としている。
【0019】すなわち、各住戸におけるセキュリティ情
報を収集するためのポーリング制御の際に伝送される送
受信データのうち、少なくとも、通信異常(通信障害)
が発生した際の送受信データそのものを異常情報蓄積手
段に蓄積し、該蓄積された送受信データを必要に応じて
汎用又は専用の通信回線を介して、セキュリティセンタ
ーから離間した保守管理要員の手元に転送するように構
成されている。
【0020】したがって、通信障害が発生した場合に
は、該通信障害に関連する送受信データそのものが電話
回線等の通信回線を介して保守管理要員の手元に転送さ
れるので、該送受信データの有無や内容に基づいて、通
信障害の原因を解析して的確な対処方法を講じることが
でき、迅速にシステムを復旧することができる。また、
この場合、通信障害が保守管理要員と同等の専門知識や
経験を必要としない比較的軽微な原因によるものと判明
した場合には、セキュリティセンター(CATV管理セ
ンター等)の監視担当者や管理者等により復旧作業を代
行させることにより、保守管理要員の派遣に伴う人的か
つ時間的な負担の軽減を図ることができる。
【0021】請求項2記載のセキュリティシステムは、
請求項1記載のセキュリティシステムにおいて、前記ポ
ーリング制御の実行時刻情報と、前記送受信データとを
関連付けて蓄積することを特徴としている。すなわち、
少なくとも通信障害が発生した際に異常情報蓄積手段に
蓄積される送受信データは、該通信障害が発生した時刻
と関連付けて蓄積されるように構成されている。したが
って、保守管理要員は、セキュリティセンターから転送
された送受信データの経時的な変化や傾向に基づいて、
通信障害の原因をより正確に解析することができ、より
的確な対処方法を講じることができる。
【0022】請求項3記載のセキュリティシステムは、
請求項1又は2記載のセキュリティシステムにおいて、
前記ポーリング制御における前記送受信データを常時蓄
積するとともに、随時更新するように構成されているこ
とを特徴としている。請求項4記載のセキュリティシス
テムは、請求項1又は2記載のセキュリティシステムに
おいて、前記異常情報蓄積手段は、前記通信状態監視手
段により前記共聴伝送路の通信異常が検出された場合
に、該通信異常が発生した時刻及びその前後の時刻にお
ける前記送受信データを蓄積するように構成されている
ことを特徴としている。
【0023】すなわち、所定の記憶容量を有する異常情
報蓄積手段に対して、送受信データが常時記憶されると
ともに、当該記憶容量に応じて随時更新されるように構
成されている。ここで、異常情報蓄積手段は、少なくと
も複数回分のポーリング制御における送受信データを蓄
積できる程度の記憶容量を備えていることが望ましい。
つまり、通信障害が生じた場合には、少なくとも当該時
刻の送受信データと、その前後のポーリング制御におけ
る同一アドレスの送受信データが蓄積されるように構成
されたものであってもよい。したがって、通信障害が発
生した時点の送受信データのみならず、その前後の時間
における送受信データが蓄積されるので、通信障害の発
生の傾向や特性等を把握して、的確な対処方法を講じる
ことができる。
【0024】請求項5記載のセキュリティシステムは、
請求項1乃至4のいずれかに記載のセキュリティシステ
ムにおいて、前記異常情報蓄積手段は、前記ポーリング
制御におけるポーリング信号及びレスポンス信号のプロ
トコルデータを、前記送受信データとして蓄積すること
を特徴としている。また、請求項11記載のセキュリテ
ィシステムの運用方法は、請求項10記載のセキュリテ
ィシステムの運用方法において、前記送受信データは、
前記ポーリング制御におけるポーリング信号及びレスポ
ンス信号のプロトコルデータであることを特徴としてい
る。
【0025】すなわち、異常情報蓄積手段には、少なく
とも通信障害の発生時のポーリング制御に係るプロトコ
ルデータがそのまま蓄積されるように構成されている。
したがって、レスポンス信号の有無のみに基づいて伝送
線路や送受信機器の異常を監視する場合と異なり、通信
障害に関するより詳細な情報を取得することができ、通
信障害の具体的な原因をより正確に解析して適切な対処
方法を講じることができる。
【0026】請求項6記載のセキュリティシステムは、
請求項1乃至5のいずれかに記載のセキュリティシステ
ムにおいて、前記情報転送手段は、前記セキュリティセ
ンターとは離間して設けられた保守管理端末に、前記送
受信データを転送することを特徴としている。すなわ
ち、異常情報蓄積手段に蓄積された、少なくとも通信障
害に関する送受信データが通信回線を介して保守管理要
員の手元に転送されるように構成されている。したがっ
て、保守管理要員は、セキュリティシステムから遠く離
れた場所であっても、通信障害に関する詳細な情報を取
得して、通信障害の具体的な原因をより正確に解析して
適切な対処方法を講じることができるので、通信障害の
発生のたびに保守管理要員を現地に派遣することに伴う
人的及び時間的な負担を削減しつつ、セキュリティシス
テムの良好な保守管理体制を実現することができる。
【0027】請求項7記載のセキュリティシステムは、
請求項6記載のセキュリティシステムにおいて、前記情
報転送手段は、前記保守管理端末からの時刻情報を指定
したアクセスに対して、少なくとも当該時刻及びその前
後の時刻における前記送受信データを転送することを特
徴としている。すなわち、セキュリティセンターに対し
て、保守管理要員が通信障害が発生した時刻を指定して
アクセスすることにより、必要とする送受信データが転
送されるように構成されている。したがって、保守管理
要員は、汎用又は専用の通信回線を介してセキュリティ
センターにアクセスすることにより、任意の送受信デー
タを転送、取得することができるので、通信障害の具体
的な原因をより正確に解析して適切な対処方法を講じる
ことができる。
【0028】請求項8記載のセキュリティシステムは、
請求項6又は7記載のセキュリティシステムにおいて、
前記情報転送手段は、前記通信状態監視手段により前記
共聴伝送路の通信異常が検出された場合に、少なくとも
該通信異常が発生した時刻及びその前後の時刻における
前記送受信データを、前記保守管理端末に自動的に転送
することを特徴としている。すなわち、通信障害が発生
した場合、当該時刻及びその前後の送受信データが自動
的に保守管理要員の手元に転送されるように構成されて
いる。したがって、保守管理要員は、通信障害が発生し
た直後に、当該時刻及びその前後の送受信データを電話
回線等の通信回線を介して取得することができるので、
該送受信データに基づいて、通信障害の原因をいち早く
解析して迅速かつ的確に対処方法を講じることができ
る。
【0029】請求項9記載のセキュリティシステムは、
請求項6乃至8のいずれかに記載のセキュリティシステ
ムにおいて、前記保守管理端末は、前記情報転送手段に
より転送された前記送受信データのうち、前記共聴伝送
路の通信異常が発生した際の送受信データのみを、視認
性の高い形式により表示することを特徴としている。す
なわち、通信障害が発生した際の送受信データが、反転
表示や点滅表示、記号化表示等の、他のデータに比較し
て視覚的に認識されやすい表示方法(形式)により保守
管理端末に表示されるように構成されている。したがっ
て、保守管理端末の画面上に表示された多数の送受信デ
ータの中から、通信障害に密接に関連する送受信データ
のみを目視により迅速かつ簡易に抽出することができる
ので、通信障害の原因をいち早く解析して迅速かつ的確
に対処方法を講じることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るセキュリティ
システムについて、実施の形態を示して具体的に説明す
る。図1は、本発明に係るセキュリティシステムの一実
施形態を示す要部概略構成図である。ここでは、説明の
都合上、セキュリティ監視の対象となる複数(数百乃至
数千)の住戸のうち、1住戸のみを示して説明する。ま
た、セキュリティセンターと各住戸は、一般に共聴伝送
路に設けられた多数のアンプ及びタップオフを介して接
続されるものであるが、ここでは、簡略化して示す。
【0031】図1に示すように、本実施形態に係るセキ
ュリティシステムは、大別して、例えば、CATV管理
センター(図示を省略)に併設されたセキュリティセン
ター40内に設置されたセキュリティ監視装置40A
と、CATVシステムの共聴伝送路(ケーブル網)30
を介して接続された複数(数百乃至数千)の住戸(集合
住宅やオフィスを含む)10と、セキュリティ監視装置
40Aに汎用または専用の通信回線50を介して接続さ
れた保守管理センター60と、を有して構成されてい
る。
【0032】セキュリティ監視装置40Aは、例えば、
CATVのテレビ放送信号とともに、セキュリティ監視
動作に必要な制御信号データを、CATVシステムの共
聴伝送路30を介して各住戸10に多重伝送するための
伝送部41と、セキュリティセンター40の監視担当者
等がセキュリティ情報の収集、監視動作を実行制御する
ために必要な入力操作を行う操作部42と、セキュリテ
ィ情報の収集、監視動作に関連する情報を表示する表示
部43と、少なくともセキュリティ情報の収集動作にお
いて上記共聴伝送路30を介して送受信されるデータ
(送受信データ)を記憶、蓄積するメモリ部(異常情報
蓄積手段)44と、セキュリティ監視装置40Aの外部
とのパラレルデータやシリアルデータをやり取りするた
めのパラレル入出力部45及びシリアル入出力部46
と、電話回線等の通信回線50を介して、メモリ部44
に蓄積された送受信データを保守管理センター60に転
送するための通信モデム(情報転送手段)47と、上記
伝送部41、操作部42、表示部43、メモリ部44等
を制御して、セキュリティ情報の収集、監視動作を実行
するとともに、メモリ部44および通信モデム47を制
御して、メモリ部44に蓄積された所定の送受信データ
を保守管理センター60に転送するデータ転送動作を実
行するCPU(情報収集手段、通信状態監視手段)48
と、を備えている。なお、具体的な動作については後述
する。
【0033】CATVシステムを利用したセキュリティ
システムに加入している各住戸10は、従来技術に示し
た構成と同様に、例えば、図示を省略したCATV放送
用の受信機器の他、火災感知器13a、ガス漏れ警報器
13b、防犯ボタン13c等の各種センサと、共聴伝送
路30に接続され、セキュリティセンター40とセキュ
リティ情報を送受信する伝送端末部(セキュリティI/
F)11Aと、各種センサからの検出信号の移報、セキ
ュリティセンター40との通話や告知等を行う住宅情報
盤等の制御ユニット12Aと、を備えている。
【0034】保守管理センター60は、セキュリティセ
ンター40とは、例えば、地理的に離間して設置され、
少なくとも表示モニタを備えた汎用パソコン等を利用し
た保守管理端末61と、通信回線50を介してセキュリ
ティセンター40との間で、上記送受信データを含む所
定の情報の送受信を行う通信モデム62と、を備えてい
る。すなわち、セキュリティ情報の収集動作において、
上記共聴伝送路30を介して各住戸10と送受信される
データは、CATVシステムのケーブル網を介して、セ
キュリティセンター40により集積、監視され、該集積
された送受信情報の一部または全部が通信回線50を介
して、保守管理センター60に転送されるように構成さ
れている。
【0035】次に、上述したセキュリティ監視装置によ
り実行されるセキュリティ情報の収集、監視動作につい
て説明する。セキュリティ監視装置40Aにより実行さ
れるセキュリティ情報の収集、監視動作は、CPU48
が伝送部41を制御して、CATVシステムの共聴伝送
路30を介してポーリング制御を行うことにより行われ
る。すなわち、セキュリティセンター40から共聴伝送
路30の下り回線を介して各住戸10に順次ポーリング
信号が送信され、各住戸10側に設けられた伝送端末部
11Aにより制御ユニット12Aからの移報の有無に基
づいて、共聴伝送路30の上り回線を介してレスポンス
信号が返信される。そして、CPU48は、このポーリ
ング信号に対するレスポンス信号の有無やその内容に基
づいて、各住戸10や共聴伝送路30における異常の発
生を切り分けて判定する。
【0036】ここで、セキュリティ監視装置40Aによ
り実行されるポーリング制御において、伝送部41を介
して送受信されるデータは、例えば、アスキーコードや
任意の取り決めに基づく伝送プロトコルであって、その
データ形式は、数ビットのデジタルデータから構成され
ている。その具体例は後述するが、基本的には、下り回
線を介して伝送されるポーリング信号は、少なくとも、
各住戸毎のアドレスを規定する数ビットのアドレスデー
タ部と、当該アドレスの住戸側の伝送端末部に対して応
答を要求する数ビットのポーリングデータ(制御デー
タ)部とを含んで構成されている。また、上り回線を介
して伝送されるレスポンス信号は、少なくとも、各住戸
毎のアドレスを規定する数ビットのアドレスデータ部
と、各住戸における火災や侵入等の異常状態の発生の有
無を規定する数ビットのレスポンスデータ(応答デー
タ)部とを含んで構成されている。
【0037】このようなポーリング制御により送受信さ
れるデータのうち、特にレスポンス信号の受信状況(有
無)やセキュリティ情報を規定する各ビットデータの内
容に基づいて、各住戸における異常状態の発生や共聴伝
送路30における通信障害の発生が監視されるととも
に、当該送受信データ(ポーリング信号およびレスポン
ス信号のプロトコルデータ)がポーリング制御の実行時
刻に関連付けて、そのままのデータ形式でメモリ部44
に常時蓄積される。具体的には、各住戸における異常状
態の監視動作は、レスポンス信号のレスポンスデータ部
のビットデータの設定に基づいて、各住戸における異常
状態の発生の有無、異常の種類(火災、ガス漏れ、住居
侵入等)を判別することにより行われる。一方、共聴伝
送路30における通信障害の監視動作は、レスポンス信
号自体の無応答や受信したレスポンスデータの内容の不
整合、認識不可等に基づいて、共聴伝送路30における
一時的な伝送遮断やノイズの発生等の通信障害を判別す
ることにより行われる。
【0038】そして、このようなポーリング制御におい
て、住戸の火災や侵入等の異常状態の発生が判別された
場合には、上記送受信データに基づいて、例えば、当該
住戸の関連情報や異常の種類等がセキュリティ監視装置
40Aの表示部43に表示され、監視担当者に報知され
る。これにより、セキュリティセンター40に在駐する
監視担当者は、報知された異常状態が発生した住戸に関
連する情報に基づいて、警察や消防へ通報するととも
に、当該住戸および近隣住戸への避難誘導等の告知を行
う。
【0039】一方、共聴伝送路30における通信障害の
発生が判別された場合には、上記送受信データに基づい
て、例えば、当該共聴伝送路30が接続された住戸の関
連情報や通信障害の発生時刻(ポーリング制御の実行時
刻に相当)がセキュリティ監視装置40Aの表示部43
に表示され、監視担当者に報知される。これにより、監
視担当者は、報知された異常状態が発生した共聴伝送路
に関連する情報に基づいて、保守管理センターに異常の
発生および通信障害の発生時刻を通報するとともに、シ
ステムの復旧を要請する。
【0040】次に、上述したセキュリティ監視装置によ
り実行される送受信データの転送動作について具体的説
明する。上述したように、セキュリティ情報の収集、監
視動作により通信障害が検出され、セキュリティセンタ
ー40の監視担当者から通信障害の通報があった場合に
は、保守管理センター60の保守管理要員は、保守管理
センター60に設置された保守管理端末61を操作し
て、例えば、電話回線等の通信回線50を介してセキュ
リティセンター40にアクセスし、通信障害の発生時刻
を指定して、メモリ部44に蓄積された送受信データか
ら、当該通信障害に関連する送受信データを抽出して入
手する。この場合、セキュリティセンター40から転送
されるデータは、少なくとも当該通信障害が発生した時
刻及びその前後のポーリング制御における送受信データ
を含んでいることが好ましい。そして、このようなデー
タ転送動作によって入手された通信障害に関連する送受
信データは、保守管理端末61の表示モニタに所定の形
式で表示されて、保守管理要員により閲覧される。
【0041】なお、本実施形態においては、通信障害に
関連する送受信データの転送動作を、セキュリティセン
ター40の監視担当者からの通報を待って、保守管理セ
ンター60の保守管理要員が通信回線50を介して当該
データを入手する場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、たとえば、セキュリティ
ー情報を収集する際のポーリング制御における送受信デ
ータをリアルタイムで常時通信回線50を介して保守管
理センター60に転送するものであってもよいし、ま
た、別の手法として、セキュリティセンター40のCP
U48により通信障害が検出された場合に、自動的に当
該送受信データを、通信回線50を介して、保守管理セ
ンター60に転送するものであってもよい。これによ
り、セキュリティセンターに監視担当者が不在の場合で
あっても、保守管理センター側で通信障害の発生状況を
常時又はいち早く把握することができ、通信障害の原因
究明および復旧対策を、迅速かつ的確に行われる。
【0042】次に、上述したような構成を有するセキュ
リティシステムの運用方法(通信障害の発生時における
復旧対処手順)について、図面を参照して説明する。図
2は、本実施形態に係るセキュリティシステムにおける
セキュリティ情報の収集、監視動作を示すフローチャー
トであり、図3は、本実施形態に係るセキュリティシス
テムにおける通信障害に対する復旧対処手順を示すフロ
ーチャートである。ここでは、上述したセキュリティシ
ステムの構成(図1)を適宜参照しながら説明する。
【0043】(S101/S102/S103)本実施
形態に係るセキュリティシステムにおけるセキュリティ
情報の収集、監視動作は、図2に示すように、まず、上
述したようにセキュリティ監視装置40Aにより各住戸
10に対してポーリング制御を実行し、当該制御の際に
送受信されるデータ(ポーリング信号及びレスポンス信
号のプロトコルデータ)に基づいて、各住戸における異
常状態を監視するとともに、共聴伝送路30における通
信障害を監視する。ポーリング制御において送受信され
たデータはそのまま、メモリ部へ記憶され、蓄積され
る。そして、ポーリング制御によって収集されたセキュ
リティ情報に基づいて実行される異常状態の監視動作に
おいて、各住戸における火災や侵入等が検出された場合
には、上述したように、当該住戸に関連する情報、及
び、異常の種類等が報知される。
【0044】(S201/S202)一方、手順S10
2において、通信障害が検出された場合には、図3に示
すように、復旧対処処理が実行される。すなわち、ポー
リング制御において送受信されるデータに基づいて通信
障害が検出された場合には、当該通信障害の発生時刻
(当該ポーリング制御の時刻情報)及び共聴伝送路30
を特定する情報(当該ポーリング制御の対象となった住
戸に関する情報)が報知される。このような通信障害の
発生が報知されると、セキュリティセンター40に在駐
する監視担当者は、保守管理センター60に対して、当
該通信障害に関連する情報を電話等の通信手段を用いて
通報する。
【0045】(S203/S204)そして、セキュリ
ティセンター40から通信障害の通報を受けた保守管理
要員は、保守管理センター60に設置された保守管理端
末61により、電話回線等の通信回線50を介してセキ
ュリティセンター40にアクセスし、メモリ部44に蓄
積された送受信データの中から、当該通信障害に関連す
る送受信データ(具体的には、当該通信障害が発生した
時刻およびその前後のポーリング制御における送受信デ
ータ)を抽出して入手する。
【0046】(S205/S206)セキュリティセン
ター40から転送された当該通信障害に関連する送受信
データは、保守管理端末61に付設された表示モニタに
所定の形式で表示され、保守管理要員は、表示された送
受信データを閲覧することにより、当該通信障害の原因
究明や障害発生の傾向等を解析して、システムの復旧や
障害の再発防止のために最適な対策を講じる。
【0047】(S207/S208)次いで、保守管理
センター60は、保守管理要員を現地に派遣して、上記
最適な対策に基づいて復旧作業を行い、通信障害を解消
してシステムの復旧を図る。ここで、保守管理センター
60において解析された通信障害の原因が、保守管理要
員と同等の専門知識や経験を必要としない比較的軽微な
原因によるものであると判明した場合には、保守管理要
員を現地に派遣することなく、たとえば、セキュリティ
センター40の監視担当者等により復旧作業の代行を依
頼する。
【0048】このように、セキュリティセンター40に
おいて通信障害が検出された場合には、保守管理要員が
現地に出向くことなく、保守管理センター60から通信
回線50を介してセキュリティセンター40にアクセス
し、蓄積された当該通信障害に関連する送受信データ
(プロトコルデータ)を容易に入手して、保守管理要員
を現地に派遣する前に、予め通信障害の発生状態を把握
しておくことができるので、復旧作業を効率化して迅速
に通信障害を解消することができる。また、通信障害の
原因が軽微なものである場合には、現地に出向くことな
く、迅速かつ的確に通信障害を解消してシステムの復旧
を図ることができるので、保守管理要員の派遣に伴う人
的および時間的な負担を軽減することができる。
【0049】ここで、本実施形態に係るセキュリティシ
ステムおよびその運用方法に適用して最適なメモリ部の
構成およびその制御方法について説明する。上述したよ
うに、セキュリティセンター40に設けられるメモリ部
44には、ポーリング制御の実行時刻に関連付けて送受
信データが常時蓄積されることになるが、通信障害が発
生した場合には、蓄積された大量のデータの中から通信
障害が発生した時刻およびその前後のポーリング制御に
おける送受信データが保守管理センター60に転送さ
れ、例えば、レスポンス信号の有無やその内容等に基づ
いて、通信障害の原因究明や復旧対策が講じられる。
【0050】すなわち、メモリ部44への送受信データ
の蓄積は、上述したようにポーリング制御に係るプロト
コルデータの全てを常時蓄積する形態に限らず、少なく
とも通信障害が生じた時刻およびその前後のポーリング
制御における送受信データ(つまり、通信障害が発生し
た時刻を中心とした数回分の送受信データ)が蓄積され
るものであればよい。
【0051】したがって、有限の記憶容量を有するメモ
リ部を有効に利用するために、ポーリング制御に係る全
ての送受信データを常時記憶しながら、随時記憶内容を
更新(記憶容量に応じて古い時刻のデータを消去して、
新しいデータを順次追加)するように、送受信データを
記憶、蓄積する形態であることが好ましく、例えば、大
容量の単体のメモリ部に送受信データを常時記憶しなが
ら、随時記憶内容を更新する構成であってもよいし、大
容量を有する単体のメモリ部の一部の記憶領域を使用し
て、比較的近時(短期間)のポーリング制御に係る全て
の送受信データを常時記憶、随時更新し、通信障害が発
生した場合には、記憶領域を拡大して、比較的長期間の
送受信データを蓄積する構成であってもよい。
【0052】また、例えば、複数段のメモリ部を備え、
初段のメモリ部にポーリング制御に係る全ての送受信デ
ータを常時記憶、随時更新し、通信障害が発生した場合
には、当該時刻及びその前後のポーリング制御における
送受信データのみを次段のメモリ部に転送して蓄積する
ような構成であってもよい。これにより、通信障害の発
生時刻に基づいて、関連する送受信データを簡易に抽出
することができる。
【0053】次に、保守管理端末に表示される送受信デ
ータの形式について、図面を参照して説明する。図4
は、送受信データとしてアスキーコードに基づくプロト
コルデータを時刻単位で一括表示した場合の一例を示す
概略図であり、図5は、通信障害の発生状況をリスト表
示した場合の一例を示す概略図である。
【0054】セキュリティセンター40から転送され、
保守管理端末61に取り込まれた送受信データの表示方
法としては、例えば、図4に示すように、モニタ画面上
に、通信障害が発生した際に実行されたポーリング制御
の時刻における各住戸毎のポーリング信号(下りデー
タ)及びレスポンス信号(上りデータ)が1対1に対応
付けられて、ポーリング制御の実行順に表示される。こ
こで、ポーリング信号及びレスポンス信号は、アスキー
コードに基づく伝送プロトコルがそのまま表示される。
【0055】このような送受信データの表示方法におい
て、通信障害の発生により、送受信データの一部又は全
部が破壊された場合の表示方法は、例えば、ポーリング
信号“071413”に対するレスポンス信号“070
406”のように、反転表示や点滅表示することによ
り、他の共聴伝送路における送受信データと比較して、
視覚的に容易に判別することができるように表示され
る。
【0056】また、同様に、通信障害の発生により、レ
スポンス信号が受信されなかった場合の表示方法は、例
えば、ポーリング信号“101404”に対するレスポ
ンス信号を空白(ブランク)で表示することにより、他
の共聴伝送路における送受信データと比較して、視覚的
に容易に判別することができるように表示される。これ
により、モニタ画面に表示された一連の送受信データの
羅列の中から、通信障害に関連するデータを視覚的に明
確に判別することができ、保守管理要員の作業の負担を
削減することができるとともに、通信障害の原因をいち
早く解析して迅速かつ的確に対処方法を講じることがで
きる。
【0057】なお、図4において、110は、ポーリン
グ制御の実行時刻、あるいは、同一時刻における送受信
データの表示範囲を変更設定するためのコマンドボタン
群であって、例えば、111は、時刻を1分遡って(1
分前)表示させるためのボタンであり、112、113
は、連続的に表示されている送受信データのうち、同一
の時刻において画面表示されていない隣接する範囲の送
受信データを表示させるためのボタンであり、114
は、時刻を1分進めて(1分後)表示させるためのボタ
ンである。
【0058】また、120は、セキュリティセンター4
0から転送された送受信データのうち、画面表示された
障害ポイントの前後に発生した障害ポイントを順次検索
して、検索された障害ポイントを含む送受信データの表
示画面にスキップするためのボタン群であって、例え
ば、121は、現在の表示よりもポーリング制御が早い
実行順の障害ポイントを検索してスキップ表示するため
のボタンであり、122は、現在の表示よりもポーリン
グ制御が遅い実行順の障害ポイントを検索してスキップ
表示するためのボタンである。また、123は、セキュ
リティセンター40から転送された送受信データのう
ち、通信障害に関連する情報を検索して、一括してリス
ト表示するためのボタンである。
【0059】具体的には、通信障害に関連する情報とし
て、図5に示すように、障害発生時刻や当該障害が発生
した共聴伝送路に接続された住戸アドレス、障害の状況
等がリスト形式で一括して表示される。ここで、この通
信障害リスト表示画面(図5)は、図4に示したプロト
コルデータ表示画面の前面にポップアップ画面として表
示されるようにしてもよい。また、図5において、デー
タ表示ボタン130は、通信障害リスト表示画面にリス
ト表示された障害ポイントのうち、任意の障害ポイント
(例えば、障害ポイント“3”)を選択して、実行する
ことにより、当該障害ポイントの送受信データを中心に
した一連の送受信データが、図4に示したプロトコルデ
ータ表示画面と同様に表示される。これにより、通信障
害の発生時刻における送受信データのみならず、その前
後のポーリング制御における送受信データを簡易に閲覧
することができるとともに、通信障害に関連する情報が
多面的に表示されるので、通信障害の発生状況(障害の
分布や発生傾向)を把握する上で極めて有効である。
【0060】図6は、送受信データとして、任意の取り
決めに基づく伝送プロトコルを採用した場合のデータ形
式を示す図であり、図7は、送受信データとして、図6
に示したプロトコルデータを時刻単位で一括表示した場
合の一例を示す概略図である。なお、図7に示すプロト
コルデータ表示画面において、設定操作用のボタン群
は、上述した表示方法と同等であるので、同一の符号を
付して、その説明を簡略化する。
【0061】セキュリティセンター40から転送され、
保守管理端末61に取り込まれた送受信データの表示方
法の他の例としては、例えば、図6に示すように、任意
の取り決めに基づいて設定された伝送プロトコルをその
まま、図7に示すように、通信障害が発生した際に実行
されたポーリング制御の時刻毎に、各住戸毎のポーリン
グ信号(下りデータ)及びレスポンス信号(上りデー
タ)として、ポーリング制御の実行順に表示するもので
あってもよい。
【0062】具体的には、図6に示すように、ポーリン
グ制御において送受信されるデータは、数ビットのデジ
タルデータから構成され、下り回線を介して伝送される
ポーリング信号は、各住戸毎のアドレスを規定する数ビ
ット(ここでは、3ビット;001〜999)のアドレ
スデータ部と、当該アドレスの住戸側の伝送端末部に対
して告知等の各種制御や応答の要求を規定する数ビット
(ここでは、4ビット;888N、999N)のポーリ
ングデータ部とを含んで構成されている。また、上り回
線を介して伝送されるレスポンス信号は、各住戸毎のア
ドレスを規定する数ビット(ここでは、3ビット;00
1〜999)のアドレスデータ部と、当該アドレスの各
住戸における火災や侵入等の異常状態の発生の有無を規
定する数ビット(ここでは、4ビット;火災感知、ガス
漏れ感知、非常検知、発報識別)のレスポンスデータ部
とを含んで構成されている。
【0063】なお、いずれの信号においても、上述した
セキュリティ情報の監視動作や通信障害の監視動作にお
いて、異常が検出された場合には、監視結果を示すチェ
ックコードを、上記7ビットに付加するようにしてもよ
い。これにより、チェックコードに基づいて障害ポイン
トの検索処理を行うことができるので、通信障害に関連
する情報をより多面的に表示して、通信障害の発生状況
を的確に把握することができる。
【0064】このような伝送プロトコルによる送受信デ
ータを用いた場合のモニタ画面上への表示方法は、図7
に示すように、図4に示した場合と同様に、通信障害が
発生した際に実行されたポーリング制御の時刻における
各住戸毎のポーリング信号(下りデータ)及びレスポン
ス信号(上りデータ)が1対1に対応付けられて、ポー
リング制御の実行順に表示される。
【0065】そして、通信障害の発生により、送受信デ
ータの一部又は全部が破壊された場合の送受信データの
表示方法は、例えば、ポーリング信号“006999
N”に対するレスポンス信号“006????”や、ポ
ーリング信号“007999N”に対するレスポンス信
号“007!!!!”のように、エラー状態を示す特定
の記号に置き換えて(記号化)表示することにより、他
の共聴伝送路における送受信データと比較して、視覚的
に容易に判別することができるように表示される。
【0066】また、同様に、通信障害の発生により、レ
スポンス信号が受信されなかった場合の表示方法は、例
えば、ポーリング信号“009999N”に対するレス
ポンス信号を空白(ブランク)で表示することにより、
他の共聴伝送路における送受信データと比較して、視覚
的に容易に判別することができるように表示される。こ
れにより、上述した表示方法と同様に、モニタ画面に表
示された一連の送受信データの羅列の中から、通信障害
に関連するデータを視覚的に明確に判別することがで
き、保守管理要員の作業の負担を削減することができる
とともに、通信障害の原因をいち早く解析して迅速かつ
的確に対処方法を講じることができる。
【0067】以上説明したように、従来技術において
は、セキュリティ監視動作により得られたセキュリティ
情報を随時モニタ画面に表示出力またはプリンタにより
紙出力する形態が採用されていたため、通信障害時のデ
ータの保存性が極めて悪く、系統的な通信障害の原因の
究明やシステムの復旧対策を迅速かつ的確に行うことが
極めて困難であるとともに、保守管理要員を現地に派遣
することに伴う人的、時間的な負担が極めて大きいとい
う問題点を有していたのに対して、本実施形態に係るセ
キュリティシステムおよびその運用方法(通信障害の発
生時における復旧対処方法)によれば、セキュリティ情
報の収集動作に用いられるプロトコルデータが、セキュ
リティセンターのメモリ部にそのまま蓄積され、保守管
理要員は、通信回線を介して通信障害発生時のプロトコ
ルデータを迅速かつ簡易に入手することができるので、
復旧作業のために現地に出向く前に、障害の具体的な状
態を把握して、システムの復旧作業を迅速かつ的確に行
うことができる。
【0068】また、通信障害に関する一連のデータが、
ポーリング制御の実行時刻に関連付けて継続的にメモリ
部に蓄積されるので、通信障害の発生時点およびその前
後の送受信データから、障害の発生の傾向(経時的な変
化等)を把握することができ、通信障害の原因究明を的
確に行うことができる。さらに、通信障害の原因が、比
較的軽微な場合には、セキュリティセンターの管理担当
者等に復旧作業の代行を指示、依頼することにより、復
旧作業に要する人的および時間的な負担を削減して迅速
にシステムの復旧を図ることができる。
【0069】なお、上述した実施形態においては、セキ
ュリティセンターから保守管理センターにデータを送信
する通信回線として、電話回線による場合を示して説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、汎用
の有線、無線の通信回線のほか、専用のデータ線等を適
用することもできる。これにより、保守管理要員は、保
守管理センターに固定的に設置された保守管理端末に限
らず、ノートパソコン等の移動端末又は移動可能な端末
を用いて、他の出先からでもセキュリティセンターにア
クセスして、通信障害に関連するデータを入手すること
ができ、保守管理業務の効率化を図ることができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1又は10記載の発明によれば、
各住戸におけるセキュリティ情報を収集するためのポー
リング制御の際に伝送される送受信データのうち、少な
くとも、通信異常(通信障害)が発生した際の送受信デ
ータそのものを異常情報蓄積手段に蓄積し、該蓄積され
た送受信データを必要に応じて汎用又は専用の通信回線
を介して、セキュリティセンターから離間した保守管理
要員の手元に転送するように構成されているので、通信
障害が発生した場合には、該通信障害に関連する送受信
データそのものを電話回線等の通信回線を介して保守管
理要員の手元に転送することができ、該送受信データに
基づいて、通信障害の原因を解析して的確な対処方法を
講じ、迅速にシステムを復旧することができる。また、
この場合、通信障害が保守管理要員と同等の専門知識や
経験を必要としない比較的軽微な原因によるものと判明
した場合には、セキュリティセンター(CATV管理セ
ンター等)の監視担当者等により復旧作業を代行させる
ことができ、保守管理要員の派遣に伴う人的かつ時間的
な負担の軽減を図ることができる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
通信障害が発生した際に異常情報蓄積手段に蓄積される
送受信データは、該通信障害が発生した時間と関連付け
て蓄積されるように構成されているので、保守管理要員
は、セキュリティセンターから転送された送受信データ
の経時的な変化や傾向に基づいて、通信障害の原因をよ
り正確に解析することができ、より的確な対処方法を講
じることができる。
【0072】請求項3又は4記載の発明によれば、所定
の記憶容量を有する異常情報蓄積手段に対して、送受信
データが常時記憶されるとともに、当該記憶容量に応じ
て随時更新されるように構成されているので、通信障害
が発生した時点の送受信データのみならず、その前後の
時間における送受信データを蓄積することができ、通信
障害の発生の傾向や特性等を把握して、的確な対処方法
を講じることができる。
【0073】請求項5又は11記載の発明によれば、異
常情報蓄積手段には、少なくとも通信障害の発生時のポ
ーリング制御に係るプロトコルデータがそのまま蓄積さ
れるように構成されているので、レスポンス信号の有無
のみに基づいて伝送線路や送受信機器の異常を監視する
場合と異なり、通信障害に関するより詳細な情報を取得
することができ、通信障害の具体的な原因をより正確に
解析して適切な対処方法を講じることができる。
【0074】請求項6記載の発明によれば、異常情報蓄
積手段に蓄積された、少なくとも通信障害に関する送受
信データが汎用又は専用の通信回線を介して保守管理要
員の手元に転送されるように構成されているので、保守
管理要員は、セキュリティシステムから遠く離れた場所
であっても、通信障害に関する詳細な情報を取得して、
通信障害の具体的な原因をより正確に解析して適切な対
処方法を講じることができ、通信障害の発生のたびに保
守管理要員を現地に派遣することに伴う人的及び時間的
な負担を削減しつつ、セキュリティシステムの良好な保
守管理体制を実現することができる。
【0075】請求項7記載の発明は、セキュリティセン
ターに対して、保守管理要員が通信障害が発生した時刻
を指定してアクセスすることにより、必要とする送受信
データが転送されるように構成されているので、保守管
理要員は、汎用又は専用の通信回線を介してセキュリテ
ィセンターにアクセスすることにより、任意の送受信デ
ータを転送、取得することができ、通信障害の具体的な
原因をより正確に解析して適切な対処方法を講じること
ができる。
【0076】請求項8記載の発明によれば、通信障害が
発生した場合、当該時刻及びその前後の送受信データが
自動的に保守管理要員の手元に転送されるように構成さ
れているので、保守管理要員は、通信障害が発生した直
後に、当該時刻及びその前後の送受信データを電話回線
等の通信回線を介して取得することができ、該送受信デ
ータに基づいて、通信障害の原因をいち早く解析して迅
速かつ的確に対処方法を講じることができる。
【0077】請求項9記載の発明によれば、通信障害が
発生した際の送受信データが、保守管理端末の画面に、
反転表示や点滅表示、記号化表示等の、他のデータに比
較して視覚的に認識されやすい表示方法(形式)により
表示されるように構成されているので、保守管理端末の
画面上に表示された多数の送受信データの中から、通信
障害に密接に関連する送受信データのみを目視により迅
速かつ簡易に抽出することができ、通信障害の原因をい
ち早く解析して迅速かつ的確に対処方法を講じることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセキュリティシステムの一実施形
態を示す要部概略構成図である。
【図2】本実施形態に係るセキュリティシステムにおけ
るセキュリティ情報の収集、監視動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】本実施形態に係るセキュリティシステムにおけ
る通信障害に対する復旧対処手順を示すフローチャート
である。
【図4】本実施形態に係るセキュリティシステムにおい
て、送受信データとしてアスキーコードに基づくプロト
コルデータを時刻単位で一括表示した場合の一例を示す
概略図である。
【図5】本実施形態に係るセキュリティシステムにおい
て、通信障害の発生状況をリスト表示した場合の一例を
示す概略図である。
【図6】送受信データとして、任意の取り決めに基づく
伝送プロトコルを採用した場合のデータ形式を示す図で
ある。
【図7】送受信データとして、図6に示したプロトコル
データを時刻単位で一括表示した場合の一例を示す概略
図である。
【図8】双方向CATVシステムを利用したセキュリテ
ィシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
10 住戸 13a 火災感知器 13b 警報器 13c 防犯ボタン 20 CATV管理センター 30 共聴伝送路 40 セキュリティセンター 40A セキュリティ監視装置 41 伝送部 44 メモリ部 47、62 通信モデム 50 通信回線 60 保守管理センター 61 保守管理端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/16 H04N 7/16 A H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301D 311 311B Fターム(参考) 5B085 AC12 AC13 BA06 5B089 GA11 HA20 JA35 JB16 KA12 KB11 KC28 KC59 MC03 MD04 5C064 BA01 BA02 BA07 BB06 BC10 BC18 BC20 BD05 BD11 5C087 AA02 BB16 BB74 CC04 CC22 DD03 DD24 EE08 EE20 FF01 FF04 FF22 GG22 GG79 GG83 5K048 AA05 AA06 BA01 CA03 DA02 DC05 DC08 GB05 HA01 HA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の住戸とセキュリティセンターとが
    双方向ケーブルテレビシステムの共聴伝送路を介して接
    続され、各住戸内で発生する各種の異常状態に関する情
    報を、前記共聴伝送路を介してセキュリティセンターに
    伝送することにより、前記複数の住戸における異常状態
    の発生を集中的に監視するセキュリティシステムにおい
    て、 前記セキュリティセンターからのポーリング制御によ
    り、前記各住戸内で発生する各種の異常状態に関する情
    報を収集する情報収集手段と、 前記ポーリング制御の際に前記共聴伝送路を介して送受
    信される送受信データに基づいて、前記共聴伝送路の通
    信状態を監視する通信状態監視手段と、 少なくとも前記共聴伝送路に通信異常が発生した際の前
    記送受信データを蓄積する異常情報蓄積手段と、 前記異常情報蓄積手段に蓄積された前記送受信データを
    所定の通信回線を介して転送する情報転送手段と、を備
    えたことを特徴とするセキュリティシステム。
  2. 【請求項2】 前記異常情報蓄積手段は、前記ポーリン
    グ制御の実行時刻情報と、前記送受信データとを関連付
    けて蓄積することを特徴とする請求項1記載のセキュリ
    ティシステム。
  3. 【請求項3】 前記異常情報蓄積手段は、前記ポーリン
    グ制御における前記送受信データを常時蓄積するととも
    に、随時更新するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のセキュリティシステム。
  4. 【請求項4】 前記異常情報蓄積手段は、前記通信状態
    監視手段により前記共聴伝送路の通信異常が検出された
    場合に、該通信異常が発生した時刻及びその前後の時刻
    における前記送受信データを蓄積するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のセキュリテ
    ィシステム。
  5. 【請求項5】 前記異常情報蓄積手段は、前記ポーリン
    グ制御におけるポーリング信号及びレスポンス信号のプ
    ロトコルデータを、前記送受信データとして蓄積するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のセキ
    ュリティシステム。
  6. 【請求項6】 前記情報転送手段は、前記セキュリティ
    センターとは離間して設けられた保守管理端末に、前記
    送受信データを転送することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載のセキュリティシステム。
  7. 【請求項7】 前記情報転送手段は、前記保守管理端末
    からの時刻情報を指定したアクセスに対して、少なくと
    も当該時刻及びその前後の時刻における前記送受信デー
    タを転送することを特徴とする請求項6記載のセキュリ
    ティシステム。
  8. 【請求項8】 前記情報転送手段は、前記通信状態監視
    手段により前記共聴伝送路の通信異常が検出された場合
    に、少なくとも該通信異常が発生した時刻及びその前後
    の時刻における前記送受信データを、前記保守管理端末
    に自動的に転送することを特徴とする請求項6又は7記
    載のセキュリティシステム。
  9. 【請求項9】 前記保守管理端末は、前記情報転送手段
    により転送された前記送受信データのうち、前記共聴伝
    送路の通信異常が発生した際の送受信データのみを、視
    認性の高い形式により表示することを特徴とする請求項
    6乃至8のいずれかに記載のセキュリティシステム。
  10. 【請求項10】 複数の住戸とセキュリティセンターと
    が双方向ケーブルテレビシステムの共聴伝送路を介して
    接続され、各住戸内で発生する各種の異常状態に関する
    情報を、前記共聴伝送路を介してセキュリティセンター
    に伝送することにより、前記複数の住戸における異常状
    態の発生を集中的に監視するセキュリティシステムの運
    用方法において、 前記セキュリティセンターからのポーリング制御によ
    り、前記各住戸内で発生する各種の異常状態に関する情
    報を収集しつつ、前記共聴伝送路を介して送受信される
    送受信データに基づいて、前記共聴伝送路の通信状態を
    監視する手順と、 前記共聴伝送路の通信異常が検出された場合に、少なく
    とも前記通信異常が発生した時刻及びその前後の時刻に
    おける前記送受信データを蓄積する手順と、 蓄積された前記送受信データを通信回線を介して、前記
    セキュリティセンターとは離間して設けられた保守管理
    端末に転送する手順と、 を有することを特徴とするセキュリティシステムの運用
    方法。
  11. 【請求項11】 前記送受信データは、前記ポーリング
    制御におけるポーリング信号及びレスポンス信号のプロ
    トコルデータであることを特徴とする請求項10記載の
    セキュリティシステムの運用方法。
JP2000215045A 2000-07-14 2000-07-14 セキュリティシステム Expired - Fee Related JP4525955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215045A JP4525955B2 (ja) 2000-07-14 2000-07-14 セキュリティシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215045A JP4525955B2 (ja) 2000-07-14 2000-07-14 セキュリティシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002032887A true JP2002032887A (ja) 2002-01-31
JP4525955B2 JP4525955B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=18710531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000215045A Expired - Fee Related JP4525955B2 (ja) 2000-07-14 2000-07-14 セキュリティシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525955B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011022989A (ja) * 2009-06-17 2011-02-03 Hochiki Corp 警報システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02201599A (ja) * 1989-01-31 1990-08-09 Nohmi Bosai Ltd 防災設備
JPH05314040A (ja) * 1992-05-14 1993-11-26 Hitachi Ltd トレース方式
JPH06333188A (ja) * 1993-05-26 1994-12-02 Hitachi Building Syst Eng & Service Co Ltd 遠隔監視センタ装置
JPH09289510A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Ando Electric Co Ltd プロトコルアナライザ
JPH10136332A (ja) * 1996-10-24 1998-05-22 Nec Corp 双方向catv伝送路利用セキュリティシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02201599A (ja) * 1989-01-31 1990-08-09 Nohmi Bosai Ltd 防災設備
JPH05314040A (ja) * 1992-05-14 1993-11-26 Hitachi Ltd トレース方式
JPH06333188A (ja) * 1993-05-26 1994-12-02 Hitachi Building Syst Eng & Service Co Ltd 遠隔監視センタ装置
JPH09289510A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Ando Electric Co Ltd プロトコルアナライザ
JPH10136332A (ja) * 1996-10-24 1998-05-22 Nec Corp 双方向catv伝送路利用セキュリティシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011022989A (ja) * 2009-06-17 2011-02-03 Hochiki Corp 警報システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4525955B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101562619B (zh) 信息采集系统
CN100440160C (zh) 监控设备、监控方法和监控系统
JP2001309404A (ja) ビデオ処理機器の保守支援システム
CN101652999A (zh) 用于管理实况视频数据的系统和方法
US8102431B2 (en) System and method for remote management of image processing device
US8111811B2 (en) Methods, devices and computer program products for providing customer service call direction based upon remote diagnostics
US20040105450A1 (en) Camera system, camera device, and recording device
US7912981B2 (en) System and method for intelligent data routing
JP2002032887A (ja) セキュリティシステム及びその運用方法
JP3339985B2 (ja) ビル群遠隔管理装置
JP3281344B2 (ja) 遠隔火災監視システム
KR100544065B1 (ko) 원격 영상관제 시스템 및 방법
KR100478539B1 (ko) 통신망을 이용한 모니터링 서비스 방법
JP3204124B2 (ja) 双方向catv伝送路利用セキュリティシステム
JP3294511B2 (ja) ビル遠隔監視装置
KR20010104127A (ko) 인터넷 망 및 공중망을 이용한 방범 장치 및 그 방법
JP4184996B2 (ja) 監視映像配信システム
KR102059369B1 (ko) 로라 기반의 원격 보안장비 관리 시스템
CN102314168A (zh) 闸道系统、中央管理系统及管制中心与信号处理方法
KR100853521B1 (ko) 영상 광전송장치의 광 네트워크 관리 시스템 및 관리 방법
JP2006343911A (ja) ビル管理システム及び方法
CN114245070B (zh) 区域监控内容集中查看方法和系统
KR19990079110A (ko) 회선분배 장치 관리시스템에서의 고장관리 방법
JP2002305589A (ja) Dsl装置の遠隔監視システムおよび遠隔保守方法
KR200434040Y1 (ko) 통합 감시 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100526

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4525955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140611

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees