JP3281344B2 - 遠隔火災監視システム - Google Patents

遠隔火災監視システム

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JP3281344B2
JP3281344B2 JP30628199A JP30628199A JP3281344B2 JP 3281344 B2 JP3281344 B2 JP 3281344B2 JP 30628199 A JP30628199 A JP 30628199A JP 30628199 A JP30628199 A JP 30628199A JP 3281344 B2 JP3281344 B2 JP 3281344B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔地から広い範
囲において火災を監視し、検知及び確認するための遠隔
火災監視システム、特に無線ローカルネットワーク(L
AN)を利用して構築したシステムにおける無線LAN
の通信負荷の軽減に関する。
【0002】
【従来の技術】火災監視システムにおいて火災を検知す
る手段として温度センサや煙センサを用いることが一般
的であるが、火災検知の正確性及び監視員に火災現場の
映像をも提供できるという利点からCCDカメラが用い
られている場合が少なくない。CCDカメラを用いたシ
ステムでは、CCDカメラからの撮像データの時系列的
な変化を監視し、その画像の変化状態によって炎を検出
している。そして、炎が検出された場合には、そのCC
Dカメラによる撮像画像を監視装置に表示することで監
視員に目視させている。監視員は、表示画面から火災が
目視できたときにはCCDカメラの設置箇所近傍すなわ
ち火災発生箇所のスプリンクラーを作動させて消火を行
う。
【0003】また、遠隔地から統括的に広い敷地内にお
ける火災監視を行うためには、無線LANを利用するの
が都合がよい。無線LANは、有線LANと比較して物
理的なケーブルの敷設が不要であるため広範囲に及ぶ設
置工事が安価にかつ容易にできるからである。無線LA
Nを利用する場合、敷地を複数の火災監視領域に分割
し、敷地内の火災監視を統合して行う遠隔監視装置側及
び各領域内にそれぞれアクセスポイントを配設して無線
LANにて接続し、遠隔監視装置から各領域内に設置さ
れ、炎検出手段を接続した領域内監視装置による火災監
視の制御を行うことで敷地内の火災を遠隔監視する。
【0004】広範囲におよぶシステム(例えば、競走馬
トレーニングセンターやアミューズメント施設)の場
合、前述したような無線LANを利用した遠隔火災監視
システムを利用して火災監視を行うことが望ましい。そ
して、炎検出手段を数多く設置して火災発生箇所をより
せまい範囲で特定できるようにすることが望まれる。実
際に所望される火災監視を行うには、設置すべき炎検出
手段が数千台にも及ぶ場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状一
般的に使用される無線LANにおけるスループットは、
回線的に細くて2Mbps(実行スループットは1/4
〜1/2程度)なので、クライアント数が多い場合はト
ラフィック量が問題となる。つまり、無線LANを利用
した遠隔火災監視システムにおいて、炎検出手段として
CCDカメラを用いた場合、CCDカメラからの撮像デ
ータを遠隔監視する監視装置に収集して火災の監視を統
括してさせることは回線の性能上好ましくない。また、
CCDカメラの撮像データを分析するために各CCDカ
メラに対応させて数千台にも及ぶクライアントコンピュ
ータを設置することはコストの面からの負荷が多大であ
り現実的でない。
【0006】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、広い範囲に及ぶ火
災監視を行うために無線LANを利用した場合において
無線LANにかかる通信負荷の増大を抑止しつつ火災監
視を行うことのできる遠隔火災監視システムを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明に係る遠隔火災監視システムは、敷
地内の建物における火災を監視し、検知及び確認する遠
隔火災監視システムにおいて、建物に散在配置された複
数の炎検出センサと、建物に散在配置された複数の撮像
装置と、敷地を複数の監視領域に分割し、建物の火災を
監視領域単位に遠隔地から監視する遠隔火災監視装置
と、監視領域毎に設けられ、前記遠隔火災監視装置との
間で無線ローカルネットワークを介して通信を行うアク
セスポイント装置と、監視領域毎に設けられ、対応する
前記撮像装置により撮像された画像データが蓄積される
取込画像データ蓄積手段と、監視領域内における管轄範
囲内に設置された前記炎検出センサ及び前記撮像装置を
接続し、前記炎検出センサが炎を検出したときに火災発
生通知を同一監視領域内に設置された前記アクセスポイ
ント装置を介して前記遠隔火災監視装置へ送信する
方、前記撮像装置が撮像した画像データを送信すること
なく前記取込画像データ蓄積手段に蓄積する1乃至複数
の領域内火災監視装置とを有し、前記領域内火災監視装
置は、前記遠隔火災監視装置の要求に応じて前記取込画
像データ蓄積手段に蓄積した画像データを送信するもの
である。
【0008】また、前記領域内火災監視装置は、前記撮
像装置が取り込んだ画像データのうち一部のみを抽出し
て前記遠隔火災監視装置へ送信するものである。
【0009】また、前記アクセスポイント装置は、同一
監視領域内のいずれかの前記領域内火災監視装置により
兼用されるものである。
【0010】また、前記各炎検出センサは、建物に散在
配置された各スプリンクラーに対応させて配設されてい
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。本実施の形態で
は、本発明に係る遠隔火災監視システムを競走馬のトレ
ーニングセンタに適用した場合を例にして説明する。
【0012】図1は、本発明に係る遠隔火災監視システ
ムの一実施の形態を示した全体構成図である。図1に示
した例では、トレーニングセンタの敷地を4つのエリア
A〜Dに分割して敷地内に散在しているきゅう舎の火災
監視を行っている。このエリア分割の数は、敷地の広さ
やきゅう舎の配置及び数、各装置の性能等により最適な
数に決定する。各エリア1には、アクセスポイント(A
P)2が設置されており、遠隔火災監視サーバ装置(以
下、単に「遠隔監視装置」という)20のアクセスポイ
ント(AP)3と無線LAN7で接続されている。各ア
クセスポイント2,3には、指向性のあるアンテナ(図
示せず)が接続されており、アクセスポイント2,3間
の無線通信を可能としている。なお、エリアCは遠隔監
視装置20から遠く離れており、エリアCのアクセスポ
イント2からの電波が遠隔監視装置20のアクセスポイ
ント(AP)3に直接届かない。このため、エリアCの
アクセスポイント2に接続した指向性アンテナをエリア
Aのアクセスポイント2に向けて、エリアAのアクセス
ポイント2を介して遠隔監視装置20と無線通信を行う
ことを図1では表している。
【0013】各エリア1には、複数のきゅう舎4が建て
られており、各きゅう舎4にはきゅう舎内の火災を監視
するためにA1〜A8,B1〜B8,C1〜C8,D1
〜D8で図示されたきゅう舎火災監視クライアント装置
(以下、単位「きゅう舎内監視装置」という)10が配
設されている。また、各きゅう舎内の馬房、廊下には炎
を検出するための炎検出センサ(以下、単に「炎セン
サ」という)5及びきゅう舎内を撮像するためのカメラ
6が複数台設置されており、各きゅう舎内監視装置10
には、エリア内における管轄内すなわち火災監視をする
きゅう舎4に設置された炎センサ5及びカメラ6が接続
されている。本実施の形態では、炎センサ5とカメラ6
とを対にして配設しており、各カメラ6は対応する炎セ
ンサ5が監視する同一範囲内を撮像する。これにより、
炎センサ5から画像内の炎の位置情報を得ることでカメ
ラ6から得た画像に位置情報を組み合わせ、表示する映
像内の炎の位置をマーキングすることができる。
【0014】本実施の形態では、スプリンクラーからの
放水が馬房内の競走馬にかからないようにするために火
災発生源を極力狭い範囲で特定することが望まれる。こ
のためには炎センサ5を数多く設置することが好ましい
ので、本実施の形態では炎センサ5を馬房毎に設置し、
更に、各炎センサ5に対応させて図示しないスプリンク
ラーを設置する。つまり、本実施の形態では、炎センサ
5,カメラ6及びスプリンクラーを組にして設置するこ
とになる。きゅう舎内監視装置A2が管轄するきゅう舎
の画面表示されたレイアウト概念図が図5に示されてい
る。本実施の形態では、炎センサ5としてカメラ6と一
体型の特願平11−154811号に記載された炎検出
センサを用いることにする。もちろん、炎センサ5,カ
メラ6及びスプリンクラーを必ずしも組にする必要はな
く、きゅう舎のレイアウトや設備コスト、消火の効率等
を考慮して適当な数の炎センサ等を適切な位置に配置す
るようにしてもよい。
【0015】また、各エリア1内における各きゅう舎内
監視装置10は、接続された炎センサ5により検出され
た火災の発生通知や火災発生現場の映像をアクセスポイ
ント2を介して遠隔監視装置20に送る。各アクセスポ
イント2には、無指向性のアンテナが接続されており、
各エリア1内においてアクセスポイント2ときゅう舎内
監視装置10とは、無線LANにより通信を行う。ま
た、無指向性アンテナの受信能力を上げて隣接するエリ
ア内のきゅう舎内監視装置10が発した電波を受信でき
るようにすることで、隣接エリア内のアクセスポイント
2の故障発生時にバックアップできるようにする。な
お、本実施の形態では、各エリア1内のきゅう舎内監視
装置A7,B7,C7,D7をアクセスポイント2とし
て兼用している。
【0016】図2は、図1に示したきゅう舎内監視装置
10のブロック構成図である。きゅう舎内監視装置10
には、無線LAN通信処理部11、炎センサ監視部1
3、カメラ制御部14及びきゅう舎内火災監視制御処理
部15が設けられている。無線LAN通信処理部11
は、アクセスポイントと無線LANを介して通信を行
う。炎センサ監視部13は、管轄するきゅう舎内に配設
された炎センサ5を接続し、炎センサ5に対して炎検出
信号の有無を確認する。カメラ制御部14は、きゅう舎
内に配設されたカメラ6を接続し、炎を検出したエリア
又は、人間が指示したエリアのみの画像データの収集制
御を行う。また、収集した画像データを取込画像データ
ファイル17に格納する。きゅう舎内火災監視制御処理
部15は、炎センサ5を用いたきゅう舎内の火災の監視
をし、火災を検知したときにはその旨の通知を遠隔監視
装置20に送信し、また、カメラ6の画像取込制御をカ
メラ制御部14にさせるなどきゅう舎内における火災監
視制御全般を行う。
【0017】図3は、図1に示した遠隔監視装置20の
ブロック構成図である。遠隔監視装置20には、無線L
AN通信処理部21、火災遠隔監視制御処理部22、画
像表示部23及び故障監視部24が設けられている。無
線LAN通信処理部21は、各エリアのアクセスポイン
トと無線LANを介して通信を行う。画像表示部23
は、火災遠隔監視制御処理部22からの指示に応じて所
定の画面を表示する。故障監視部24は、各エリアのア
クセスポイントとの接続状態を監視する。火災遠隔監視
制御処理部22は、遠隔監視装置20における遠隔火災
監視全般を行う。なお、遠隔監視装置20には、その他
にも敷地内におけるエリアの構成、各エリアに属するき
ゅう舎内監視装置10の構成、各きゅう舎内監視装置1
0に接続された炎センサ5,カメラ6の構成、更に各エ
リアに属するきゅう舎のレイアウト構成など表示用デー
タ等のマスタデータが格納されている。
【0018】本実施の形態において特徴的なことは、遠
隔火災監視システムを上記のような構成とし、各エリア
からは、火災を検出したときに送信する火災発生通知以
外の情報を、遠隔監視装置20からの要求に応じる場合
のみ無線LAN7を介して送信するようにしたことであ
る。更に、きゅう舎内監視装置10は、火災発生時に火
災発生現場を撮像して得た画像データを全てではなく必
要最小限の撮像デ−タのみを、それも遠隔監視装置20
からの要求に応じて画像データを送信するようにしたこ
とである。これにより、回線的に細い無線LANに流す
データ量を極力削減することができるので、数多くの炎
検出手段すなわち炎センサ5を設置して火災の監視を行
うようにしても無線LANにかかる通信負荷が膨大にな
ることを防止することができる。
【0019】次に、本実施の形態における火災監視処理
について説明する。まず、正常時における監視処理から
説明する。
【0020】正常時すなわち火災が発生していないと
き、本実施の形態では画像データなど各きゅう舎内監視
装置10が収集した情報が無線LAN上を流れることは
ない。ただ、アクセスポイント2の稼働状況のチェック
のための情報が定期的に流れるだけである。すなわち、
遠隔監視装置20の故障監視部24は、定期的、例えば
1時間毎にヘルス電文を各エリア1のアクセスポイント
2に送信する。ヘルス電文は、各アクセスポイント2の
稼働状況のチェックのためのものであり、各きゅう舎内
監視装置10の監視のためではない。アクセスポイント
すなわち図2に示した構成の例でいうと、アクセスポイ
ントを兼用するきゅう舎内監視装置10の無線LAN通
信処理部11は、遠隔監視装置20からヘルス電文が送
られてきたことを検出すると、自己が正常に動作してい
る旨の電文を返信する。なお、この返信する電文には、
同一エリア内のきゅう舎内監視装置10の稼働状況を含
ませることができる。故障監視部24は、所定時間内に
各アクセスポイント2からの返信を受け取ることでアク
セスポイント2が正常に稼働していることを確認する。
【0021】ここで、送信したヘルス電文に対していず
れかのアクセスポイント2から返信されてこないときに
は、その旨を図示しない故障監視ログファイルに記録す
るとともに図示しないアクセスポイント接続状態管理テ
ーブルにおける当該アクセスポイントとの接続状態を
“正常”から“故障”に変更する。更に、故障監視部2
4は、その旨を火災遠隔監視制御処理部22に通知す
る。火災遠隔監視制御処理部22は、その旨を画面表示
部23に画面表示させることで、監視員にアクセスポイ
ント2との通信異常を知らせる。この場合、監視員は早
急に復旧作業に取りかかることになる。なお、前述した
ようにアクセスポイント2が復旧するまでの間に当該エ
リア内で火災が発生した場合、当該エリア内のきゅう舎
内監視装置10は、隣接したエリア1に設置されたアク
セスポイント2を介して遠隔監視装置20と通信を行う
ことになる。
【0022】また、きゅう舎内監視装置10が故障した
場合は火災を検出できない。従って、アクセスポイント
2は、このような非常事態を早急に発見するために、同
一エリア内のきゅう舎内監視装置10に対してヘルス電
文を短い時間間隔で定期的に送信することで、各きゅう
舎内監視装置10の稼働状況を監視する。そして、きゅ
う舎内監視装置10の故障を検知すると、その旨をリア
ルタイムに遠隔監視装置20に通知する。なお、正常時
において行われるきゅう舎内監視装置10における火災
監視処理については追って説明する。火災遠隔監視制御
処理部22は、アクセスポイント2からきゅう舎内監視
装置10の故障の通知を受け取ると、その旨を画面表示
部23に画面表示させることで、監視員にきゅう舎内監
視装置10の故障を知らせる。この場合、監視員は早急
に復旧作業に取りかかることになる。
【0023】次に、本実施の形態における火災監視処理
について、最初に図4に示したフローチャートを用いて
エリア側における動作から説明する。なお、ここでは便
宜上、1台のきゅう舎内監視装置10に接続されている
炎センサ5及びカメラ6は、それぞれ48台とする。
【0024】きゅう舎内監視装置10において、きゅう
舎内火災監視制御処理部15は、炎センサからの炎検出
信号が発せられたかを炎センサ監視部13に順番にチェ
ックさせる。炎センサ5が炎検出信号を発していない、
すなわち火災が発生していないとき(ステップ102,
108)、遠隔監視装置20から画像送信要求が送られ
てこなければ何も処理を行わず火災の監視対象を次の炎
センサ5に移行する(ステップ110,106)。次の
炎センサ5というのは、1番目なら2番目、48番目な
ら最初に戻って1番目の炎センサ5のことをいう。火災
が発生しておらず、かつ遠隔監視装置20からも画像送
信要求が送られてこなければ、また、アクセスポイント
からも何も要求がされなければ、きゅう舎内監視装置1
0は、火災監視に関する処理は上記以外何も実行しな
い。つまり、アクセスポイントにも遠隔監視装置20に
も火災監視に関する情報を何も送信しない。
【0025】ここで、いずれかのきゅう舎の馬房におい
て火災が発生したとする。当該馬房を監視している炎セ
ンサ5がその炎を検出すると炎検出信号を発する。きゅ
う舎内火災監視制御処理部15は、炎センサ監視部13
を介して炎検出信号が出力されたことを認識する(ステ
ップ102)。このとき、前回のチェック時にも当該炎
センサ5から炎検出信号が出力されていなければ、今回
のチェックにおいて火災が検出されたことになる、よっ
て、当該炎センサ5が監視しているきゅう舎内の場所の
炎の有無状態を「炎無」から「炎有」に更新する(ステ
ップ104)と共に画像の蓄積をスタートさせる。この
炎有無状態は、きゅう舎内監視装置10に生成した炎有
無状態テーブル(図示せず)で保持している。そして、
きゅう舎内火災監視制御処理部15は、炎有無状態を火
災が発生した旨として遠隔監視装置20に通知する(ス
テップ105)。この火災が発生した旨の情報には、火
災を検出した炎センサ5、きゅう舎内監視装置10、ア
クセスポイントの識別情報及び火災発生日付情報等がき
ゅう舎内監視装置10又はアクセスポイントにより付加
され、無線LAN通信処理部11、無線LAN7を介し
て遠隔監視装置20に送信される。そして、無線LAN
通信部11、無線LAN7を介して、蓄積された映像を
取り込み、表示する(ステップ106)。また撮像され
た画像は、取込画像データファイル17に蓄積される。
画像データは、例えば、1秒あたり7コマ程度で取り込
まれ、当該炎センサ5の炎有無状態が付加され蓄積され
る。なお、この時点でも遠隔監視装置20からの画像送
信要求が送られてこない限り、画像データを遠隔監視装
置20に送信しない。火災発生中は、当該炎センサ5か
らは炎検出信号が出力され続けるので、その間は火災発
生通知が遠隔監視装置20に送信され、火災発生現場の
画像データが取り込まれる(ステップ102,103,
105,106)。
【0026】火災が発生したことにより後述するスプリ
ンクラーにより消火され、鎮火した結果、当該馬房を監
視している炎センサ5は、炎が検出されなくなると炎検
出信号の出力を止める。きゅう舎内火災監視制御処理部
15は、炎センサ監視部13を介して当該炎センサ5か
ら炎検出信号が出力されなくなったことを認識する(ス
テップ102)。鎮火した直後では、当該炎センサ5に
対する前回のチェック時では当該炎センサ5から炎検出
信号が出力されているので、当該炎センサ5が監視して
いるきゅう舎内の場所の炎の有無状態を「炎有」から
「炎無」に更新する(ステップ108,109)。炎の
有無状態が「炎無」に更新された後は、前述した火災が
発生されていないときの処理を繰り返し行うことにな
る。
【0027】次に、火災発生時における遠隔監視装置2
0の処理について説明する。
【0028】火災遠隔監視制御処理部22は、無線LA
N通信処理部21を介していずれかのアクセスポイント
が発信した火災発生通知を受け取ると、火災が発生した
旨を画面表示する。なお、本実施の形態では、無線LA
N7を利用したアクセスポイント間通信は、原則遠隔監
視装置20からの要求により発生するものであるが、こ
の火災発生通知に関してはこの例外になる。
【0029】例えば、監視員が画面操作をしていないと
きの初期画面としてトレーニングセンタ全体の概観図を
表示しておき、文字表示及び火災が発生したきゅう舎の
設置場所を点滅等させることで火災が発生したことを知
らせる。図5は、選択されたことにより画面表示される
きゅう舎の概観レイアウト図であるが、火災が発生して
いるときには、該当する炎センサ5aの表示を点滅や拡
大等他の炎センサ5と異ならせることで火災発生現場を
知らせる。図5では、他より大きく表示した例を示して
いる。なお、図5において、黒丸は炎センサ5、黒線は
スプリンクラーの設置個所を示している。また、本実施
の形態では、炎センサ5とカメラ6とは、別個の構成と
して説明しているが、実際には炎センサ5とカメラ6と
を一体化させた装置を設置することを想定しているの
で、画面上には炎センサ5のみを表示している。また、
火災が「発生中」であることを状態表示領域30に表示
する。これは、きゅう舎内監視装置10から送られてく
る炎有無状態の情報に基づき表示内容を切り替えること
ができる。
【0030】監視員は、このきゅう舎のレイアウト図を
見ることで、きゅう舎内における火災発生現場を特定す
ることができるので、対応するスプリンクラーを作動さ
せるために所定の操作を行い、消火を開始する。スプリ
ンクラーの制御は、遠隔監視装置20から所定の信号を
該当するきゅう舎に設置された消火設備制御盤に送るこ
とで行う。本実施の形態では、火災発生現場を特定する
ことができるので、その現場に対応したスプリンクラー
のみを作動させて消火を行うことができる。本実施の形
態では、炎センサ5及びスプリンクラーを馬房毎に配設
したので、他の馬房にいる競走馬に放水することがな
い。
【0031】また、監視員は、所定の画面表示操作によ
り火災発生現場の画像を表示させることができる。すな
わち、所定の操作を行い火災発生現場の画像送信要求を
アクセスポイント3,2を介して該当するきゅう舎内監
視装置10へ送ると、当該きゅう舎内火災監視制御処理
部15は、取込画像データファイル17から該当する画
像データを取り出して遠隔監視装置20へ送信する。こ
のとき、無線LAN7の負荷を考慮して取り込んだ画像
データ全てではなく火災発生現場の状況が確認できる程
度の画像数のみを送信する。例えば、1秒あたり7コマ
程度で取り込んだ画像データの中から2コマ程度を抽出
して送信する。また、きゅう舎内火災監視制御処理部1
5は、この際、伝送データ量削減のためにデータ圧縮を
してから送信する。
【0032】遠隔監視装置20に送信されてきた画像デ
ータは、表示画面上の画像表示領域31に表示する。場
所名表示領域32には、その上の画像表示領域31に表
示中の場所名が表示される。なお、本実施の形態では、
2画面までを同時並行して表示できるようにした。2画
面の表示までなら無線LAN7にも支障が生じないと判
断したからである。よって、無線LAN7の負荷、表示
画面のレイアウト等を考慮して1画面のみとしたり、3
画面以上にしたりしてもよい。本実施の形態では、数多
くのカメラ6を設置したので、火災発生現場をその近く
から撮像することができる。このようにして、本実施の
形態では、炎センサ5による検出のみならず監視員が目
視により火災の発生、鎮火を確認することができる。
【0033】以上のように、本実施の形態によれば、無
線LAN7を介してのアクセスポイント間通信を遠隔監
視装置20からの要求により発生させるものとし、正常
時にはアクセスポイントの稼働状況の確認程度に抑え、
画像データを含めて火災監視に関する情報を原則無線L
AN上に流さないようにしたこと、更に、火災発生時に
おいても取り込まれた画像データを全て遠隔監視装置2
0に送るのではなくて火災発生現場の状況が把握できる
必要最小限の画像データのみを送るようにしたので、無
線LAN7にかかる通信負荷を極力抑えることができ
る。これにより、数多くの炎センサ5及びカメラ6を敷
地内に設置することができる。全画像データは、取込画
像データファイル17に蓄積されているので、遠隔監視
装置20が全画像データを取得したいときには、前述し
た定常的な処理とは別途の処理により追って取得するこ
とができる。
【0034】また、炎の検出という目的のためにCCD
カメラによる画像データを分析せずにその本来の目的の
ために炎センサ5を用いることで画像データ分析に要す
る処理負荷をなくした。これにより、きゅう舎内監視装
置10に数多くの炎検出手段を接続することができる。
【0035】なお、本実施の形態では、競走馬のトレー
ニングセンタに本発明に係る遠隔火災監視システムを適
用した場合を例にして説明したが、これ以外にも無線L
ANを利用してシステムを構成できるような空間におい
ては、本発明にかかる遠隔火災監視システムを適用する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、火災監視を統合して行
う遠隔火災監視装置と各エリアに配設されたアクセスポ
イント装置を接続する無線ローカルネットワーク上に流
す情報を極力削減することができるので、数多くの炎検
出センサを設置して火災の監視を行うようにしても無線
ローカルネットワークにかかる通信負荷が膨大になるこ
とを防止することができる。
【0037】また、炎検出センサをスプリンクラーに対
応させて設置することにより消火のために必要以上に放
水されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遠隔火災監視システムの一実施
の形態を示した全体構成図である。
【図2】 本実施の形態におけるきゅう舎内監視装置の
ブロック構成図である。
【図3】 本実施の形態における遠隔監視装置のブロッ
ク構成図である。
【図4】 本実施の形態においてエリア側で行われる火
災監視処理を示したフローチャートである。
【図5】 本実施の形態の遠隔監視装置側において画面
上で選択されたことにより画面表示されるきゅう舎の概
観レイアウト図である。
【符号の説明】
1 エリア、2,3 アクセスポイント(AP)、4
きゅう舎、5 炎センサ、6 カメラ、7 無線LA
N、10 きゅう舎火災監視クライアント装置(きゅう
舎内監視装置)、11 無線LAN通信処理部、13
炎センサ監視部、14 カメラ制御部、15 きゅう舎
内火災監視制御処理部、16 有線LAN、17 取込
画像データファイル、20 遠隔火災監視サーバ装置
(遠隔監視装置)、21 無線LAN通信処理部、22
火災遠隔監視制御処理部、23 画像表示部、24
故障監視部、30 状態表示領域、31 画像表示領
域、32場所名表示領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/18 H04N 7/18 E H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301B 311 311J 321 321E 361 361 (72)発明者 岩切 博 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−188183(JP,A) 特開 平11−259777(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 25/00 520 G08B 25/00 510 G08B 17/00 H04N 5/225 H04N 7/18 H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 321 H04Q 9/00 361

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷地内の建物における火災を監視し、検
    知及び確認する遠隔火災監視システムにおいて、 建物に散在配置された複数の炎検出センサと、 建物に散在配置された複数の撮像装置と、 敷地を複数の監視領域に分割し、建物の火災を監視領域
    単位に遠隔地から監視する遠隔火災監視装置と、 監視領域毎に設けられ、前記遠隔火災監視装置との間で
    無線ローカルネットワークを介して通信を行うアクセス
    ポイント装置と、監視領域毎に設けられ、対応する前記撮像装置により撮
    像された画像データが蓄積される取込画像データ蓄積手
    段と、 監視領域内における管轄範囲内に設置された前記炎検出
    センサ及び前記撮像装置を接続し、前記炎検出センサが
    炎を検出したときに火災発生通知を同一監視領域内に設
    置された前記アクセスポイント装置を介して前記遠隔火
    災監視装置へ送信する一方、前記撮像装置が撮像した画
    像データを送信することなく前記取込画像データ蓄積手
    段に蓄積する1乃至複数の領域内火災監視装置と、 を有し 前記領域内火災監視装置は、前記遠隔火災監視装置の要
    求に応じて前記取込画像データ蓄積手段に蓄積した画像
    データを送信する ことを特徴とする遠隔火災監視システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記領域内火災監視装置は、前記撮像装
    置が取り込んだ画像データのうち一部のみを抽出して前
    記遠隔火災監視装置へ送信することを特徴とする請求項
    1記載の遠隔火災監視システム。
  3. 【請求項3】 前記アクセスポイント装置は、同一監視
    領域内のいずれかの前記領域内火災監視装置により兼用
    されることを特徴とする請求項1記載の遠隔火災監視シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記各炎検出センサは、建物に散在配置
    された各スプリンクラーに対応させて配設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の遠隔火災監視システム。
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