JP2002031244A - 軸シール - Google Patents

軸シール

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JP2002031244A
JP2002031244A JP2000399930A JP2000399930A JP2002031244A JP 2002031244 A JP2002031244 A JP 2002031244A JP 2000399930 A JP2000399930 A JP 2000399930A JP 2000399930 A JP2000399930 A JP 2000399930A JP 2002031244 A JP2002031244 A JP 2002031244A
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seal member
seal
rotating shaft
shaft
lip tip
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JP2000399930A
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English (en)
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Atsushi Hosokawa
敦 細川
Tomoya Inagaki
朋也 稲垣
Hiromi Obata
博美 小畑
Takayuki Imai
崇行 今井
Takeshi Yamada
健史 山田
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Toyota Industries Corp
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸の回転時のみならず、高圧が作用する
静止時のシール性をも、確保する。 【解決手段】 流体収納室33側に配設されて回転軸32に
摺接するゴム製リップ先端部13bを有する前方シール部
材5を、備える。さらに、低圧側42に配設されて静止状
態の回転軸32に接触して密封作用をなすゴム製リップ先
端部27bを有する後方シール部材25を、備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軸シールに係り、特
に、カーエアコン用コンプレッサ等に於てCO2ガス等
の高圧流体を密封するのに用いられる軸シールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の軸シールとしては、図10
に示すようなものが知られており、この軸シールは、コ
ンプレッサのケース等のハウジング31と、回転軸32の間
に介装され、流体収納室33内の流体や気体を密封する。
【0003】その構造は、アウターケース34にゴム製シ
ール部材35が接着され、さらに、螺旋溝付きの第1シー
ルエレメント36・第2シールエレメント37を、第1イン
ナーケース38・ワッシャ39・第2インナーケース40等を
介して、アウターケース34内に、かしめ等にて、一体化
されている。
【0004】ゴム製シール部材35は、流体収納室33側へ
しだいに縮径するリップ先端部41を有する。このリップ
先端部41の先端が略線接触状に回転軸32に接触して、密
封作用をなす。
【0005】回転軸32の回転時及び静止時の両方を、こ
のように単数個のゴム製シール部材35(リップ先端部4
1)にて、密封している。そして、回転時に密封作用を
なすためには、自由状態で、リップ先端部41の内径寸法
を回転軸32の外径寸法よりも、小さく設定している。─
──いわゆる締め代を有している。
【0006】そして、回転軸32の回転時には、リップ先
端部41の先端と回転軸32の摺接部位から、仮に僅かの流
体洩れが発生したとしても、第1・第2シールエレメン
ト36, 37の螺旋溝(スクリュー溝)のハイドロダイナミ
ック効果(ポンピング作用)によって、上記流体洩れ
を、図10の左方向へ押しもどし、軸シール全体としての
回転時の密封を行う構造である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の軸
シールにあっては、図10中に矢印P方向に高い圧力が作
用したとき、リップ先端部41の先端は回転中(回転状
態)の回転軸32と高面圧で摺接するので、しだいにその
先端が摩耗する。このように先端が摩耗すると、回転軸
32の静止時の密封作用(シール性)を喪失して、大気側
(低圧側)42へ流体の漏れを発生する。
【0008】なお、図10に於て、第1シールエレメント
36・第2シールエレメント37を付設しているが、静止時
の密封作用(シール性)は期待できない。つまり、シー
ルエレメント36, 37は主にPTFEからなり、その強
度、摩耗性向上のために様々な充填材等が入っているた
め、研磨で仕上げても表面が粗く、回転軸32との密着性
が劣っているため、静止時漏れを完全にはシールしきれ
ない。
【0009】言い換えれば、従来の軸シールでは、単数
個のゴム製シール部材35のリップ先端部41の先端によっ
て、回転軸32の運転時(回転時)の密封作用、及び、静
止時の密封作用を、行う構造であった。しかし、高圧流
体の密封のため、回転時の摺動摩耗が激しく、(回転時
の密封は良いが、)静止時に外部漏洩を生ずるという問
題がある。
【0010】本発明の目的は、回転軸の回転時のみなら
ず、静止時にも、安定して良好な密封作用(シール機
能)を有する軸シールを、提供することである。特に、
回転軸の静止時に、回転時よりも圧力が高くなるような
場合の流体を、巧妙に、密封することの可能な軸シール
を提供することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軸シール
は、流体収納室側に配設されて回転状態の回転軸に摺接
するゴム製リップ先端部を有する前方シール部材、及
び、低圧側に配設されて静止状態の上記回転軸に接触す
るゴム製リップ先端部を有する後方シール部材を、備え
ている。
【0012】また、ハウジングと回転軸の間に介装さ
れ、該回転軸に接触するシールエレメントと、該シール
エレメントより流体収納室側に配設されて回転状態の該
回転軸に摺接するゴム製リップ先端部を有する前方シー
ル部材と、低圧側に配設されて静止状態の上記回転軸に
接触するゴム製リップ先端部を有する後方シール部材
を、備えている。
【0013】また、後方シール部材の締め代を、前方シ
ール部材の締め代よりも小さく設定している。そして、
後方シール部材の締め代を、零又はマイナスに設定する
のが良い。
【0014】また、回転状態及び/又は静止状態で、回
転軸に接触するシール部位が、前方シール部材のゴム製
リップ先端部、及び、後方シール部材のゴム製リップ先
端部の、2箇所のみから成る。そして、前方シール部材
の締め代、及び、後方シール部材の締め代を、零又はマ
イナスに設定した。さらには、前方シール部材のリップ
部、及び、後方シール部材のリップ部を、後面乃至内面
から各々受持すると共に、被密封用の流体の透過を防止
するサポート金具が設けられている。また、前方シール
部材のリップ先端部の内部、及び/又は、後方シール部
材のリップ先端部の内部に、受圧時の過大ゴム変形を防
止する金属板を、埋設している。
【0015】また、装着状態で内周寄りが回転軸の外周
面に沿って弯曲するシールエレメントを1枚以上有し、
かつ、該シールエレメントを流体収納室側から受持する
金属製インナーケースが、上記外周面に沿って弯曲した
上記シールエレメントの内周寄り円筒部を外周側から受
ける保持筒部を、有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基づき
本発明を詳説する。
【0017】図1は本発明に係る軸シールを示し、例え
ば、流体収納室33側に高圧の冷媒(CO2 等)が作用す
るカーエアコンコンプレッサ等に用いられる。この軸シ
ールは、コンプレッサのケース等のハウジング31と、回
転軸32(の外周面)との間に介装され、高圧の冷媒等の
流体を密封するのに用いられる。
【0018】なお、図1では軸シールの縦断面の半分の
みを図示し、かつ、回転軸32とハウジング31は2点鎖線
にて示す。また軸シールの形状は、未装着状態───自
由状態───の場合を示し、回転軸32とハウジング31の
間に介装された装着状態では、各部が弾性変形して介装
される。
【0019】具体的構成は、図1に於て、内鍔部2,3
を有する金属製アウターケース1と、このアウターケー
ス1の円筒部4の外周面と前方(流体収納室33側)の内
鍔部2の前後両面に接着・溶着・焼付等によって固着一
体化されたゴム製前方シール部材5と、螺旋溝6付きの
シールエレメント7と、低圧(大気)側42───後方と
呼ぶこととする───の後方シール部材25と、を具備し
ている。
【0020】さらに詳しく説明すると、(前方シール部
材5を支持する)サポート金具12、第1インナーケース
9、第1ワッシャ10、第2インナーケース11、第2ワッ
シャ18、第3インナーケース19が、付加されている。
【0021】ゴム製前方シール部材5は、流体収納室33
側───前方───へ延設されたリップ部13を有し、そ
のリップ部13のリップ先端部13bは、回転軸32の外周面
に(回転時)摺接する。
【0022】後方シール部材25は、(ワッシャ状の)金
属製円環平板部26と、この平板部26の前面側及び内周縁
に接着・溶着・焼付等で一体化されたゴム部27と、から
成る。このゴム部27は、円環平板部26の前面に一体化さ
れる前壁部27aと、該平板部26の内周縁位置から前内方
へ延伸した(ゴム製)リップ先端部27bとを、有する。
このリップ先端部27bは、静止状態の回転軸32の外周面
に、図1中の点線斜線にて示した空室部28に加圧状態の
流体が貯った状態(静止加圧状態と呼ぶことがある)
で、接触して、密封作用をなす。
【0023】この後方シール部材25のゴム製リップ先端
部27bの締め代は、零又はマイナスに設定されるのが望
ましい。つまり、回転軸32が回転時の密封は、前方シー
ル部材5及びシールエレメント7にて行うので、回転時
には後方シール部材25は機能しなくても良く、この後方
シール部材25の締め代は零、又は、軸ずれを考慮して僅
かにマイナス───未加圧状態でリップ先端部27bの先
端が回転軸32と微小間隙が存在する状態───とする。
そして、静止加圧状態に於て、この後方シール部材25の
リップ先端部27bの先端が回転軸32に接触・押圧され
て、密封機能(シール性)を発揮する。従って、この後
方シール部材25は、静止漏れ防止用のリップ先端部27b
を有しているといえる。
【0024】また、図1からも明らかなように、後方シ
ール部材25の締め代よりも、前方シール部材5の締め代
は、大きく設定されていて、この前方シール部材5は、
回転時及び静止時の両方に機能する主シール部材の役目
をなしているといえる。
【0025】図1について、さらに追加説明すると、ア
ウターケース1の前半部位に一体状に固着された前方シ
ール部材5は、ハウジング31内周面に弾発的に接して密
封作用を成すため(自由状態では)凹凸波形に外周面が
形成された円筒部被覆部5aと、前方の内鍔部2の前後
両面を被覆する断面U字形の内鍔外被部5bと、その外
被部5bの内周側から流体収納室33側(前方)へ突設さ
れたリップ部13と、から構成されている。
【0026】このリップ部13は、さらに、短円筒部13a
と、流体収納室33側へしだいに縮径する───前内方へ
傾斜する───リップ先端部13bと、から成り、このリ
ップ部13は断面“へ”の字状に折曲った形状である。こ
のリップ先端部13bの先端14が、装着(使用)状態で、
回転軸32の外周面に線接触状態に接して、密封作用をな
す。
【0027】サポート金具12は、前方シール部材5の内
鍔外被部5bの後方側壁部乃至内径部、及び、リップ先
端部13bを、支持する断面略L字形である。このサポー
ト金具12の後方に、断面略L字形の第1インナーケース
9及び第1ワッシャ10、シールエレメント、断面略L字
形の第2インナーケース11、第2ワッシャ、後方シール
部材25及び第3インナーケースを、順次配設され、アウ
ターケース1の内鍔部3を塑性加工にて折曲形成するこ
とによって、前後の内鍔部2,3の間に挾圧状に固着
(保持)されている。
【0028】このようにして、シールエレメント7は、
第1ワッシャ10と第2インナーケース11によって挾着保
持され、また、後方シール部材25は第2ワッシャ18と第
3インナーケース19によって挾着保持されている。この
ときゴム部27の前壁部27aが第2ワッシャ18に圧着され
るので、密封性(シール性)が確保され、後方シール部
材25の外周端縁部と、アウターケース1の内面との間か
ら、低圧側(大気側)42への外部洩れは防止できる。
【0029】そして、図1に於ては前後方向(回転軸32
の軸心L方向)の中央寄りに、シールエレメント7を配
置し、前空室部29と後空室部28の2個の空間を、形成し
ている。
【0030】また、サポート金具12について追加説明す
る。このサポート金具12は、図1では前方シール部材5
の先端14の近傍を除く略全域で、該前方シール部材5の
後面乃至内面に密着(接触)してガス遮蔽部材の役目
(作用・機能)───被密封用の流体の透過を防止する
役目(作用・機能)───をはたしている。即ち、流体
収納室33内の流体としてCO2 ガスのような、比較的ゴ
ムや樹脂に対してガス透過性の高い冷媒ガスを使用する
場合に、ガス遮蔽部材としてのサポート金具(バックア
ップリング)12の役目(作用・機能)は重要性を増す。
【0031】さらに、図1で明らかなように、前方シー
ル部材5のリップ先端部13bは回転軸32の軸心Lに対し
て所定傾斜角度θをもって(前方縮径状に)傾斜してい
る。この傾斜角度θとしては、10°≦θ≦45°が好適で
ある。そして、上記サポート金具12は、傾斜した上記リ
ップ先端部13bを内面(後方)から受持する勾配受け面
12aを前端に有する。この勾配受け面12aの傾斜角度は
前述のθと同じに設定する。
【0032】このように、サポート金具12の勾配受け面
12aは、リップ先端部13bの背面(内面)に密着して受
持して、リップ先端部13bの受圧時の過度の変形を防止
して、優れたシール性能(密封性)及び耐久性を発揮さ
せている。特に、先端14が回転中の回転軸32に摺接する
接触面積の増加を防ぎ、発熱・摩耗を防止して、前方シ
ール部材5の寿命を延長できる。
【0033】なお、傾斜角度θが上述の下限値未満であ
ると、リップ先端部13bが(不要に)長寸となり、か
つ、先端14の受圧時に線接触を保つのが難しくなる。逆
に、θが上限値を越えると、リップ先端部13bが過小と
なり、流体収納室33内の圧力の増減に微妙に対応しにく
くなり、シール性を低下する。
【0034】要するに、図1に示した軸シールは、ハウ
ジング31と回転軸32の間に介装され、螺旋溝6付きの
(合成樹脂製の)シールエレメント7と、このシールエ
レメント7の前方に配設されて回転軸32に摺接するゴム
製リップ先端部13bを有する前方シール部材5と、低圧
側42に配設されて静止加圧状態の回転軸に接触するゴム
製リップ先端部27bを有する後方シール部材25を、備え
ている。そして、前方シール部材5は、運転時(回転
中)及び静止時の密封作用をなすものであり、後方シー
ル部材25は、主として、静止漏れ防止用であるといえ
る。また、中間のシールエレメント7は、静止時に後空
室部28内に溜まった流体を螺旋溝6のポンピング作用
(ハイドロダイナミック作用)により、前空室部29及び
流体収納室33側に送り返す働きをなす。
【0035】なお、各構成部品の材質について述べる。
サポート金具12、アウターケース1、第1・第2・第3
インナーケース9,11,19、第1・第2ワッシャ10, 1
8、平板部26の材質は、鋼等の金属とする。また、シー
ルエレメント7は、PTFE等のふっ素系樹脂とし、か
つ、前方シール部材5・後方シール部材25は耐冷媒性を
考慮してHNBRを用いるが、特に好ましいのは、JI
S硬度を87〜96に設定する。(JIS硬度87未満だと変
形が過大となり、逆に96を越すと弾性が不足する。)
【0036】次に、図2に示した他の実施の形態に於
て、流体収納室33側の前半部位は同様の構成であり、同
一符号をもって示したので説明省略するが、大気側(低
圧側)42に配設される後方シール部材25、及び、それを
保持する前後部品が相違しているので、その相違する点
について、以下説明する。
【0037】図2に於て、後方シール部材25は、ゴム部
27の形状及び金属部16の形状が図1と相違し、かつ、サ
ポート金具22が存在する点が相違する。金属部16は断面
L字形であり、図1の円環平板部26と第2ワッシャ18及
び第2インナーケース11の一部を、一体化した如き形状
である。ゴム部27は、金属部16の円筒部16aの外周面を
被覆した凹凸波形部を有する円筒部被覆部27cと、金属
部16の内鍔部16bを被覆する(断面U字状の)内鍔外被
部27dと、この内鍔外被部27dから前方へ延伸状に連設
されたリップ部27eと、から成る。リップ部27eは、軸
心Lと平行な短円筒部27fと、前方へ縮径するリップ先
端部27bと、から成り、前方シール部材5のリップ部13
と類似形状である。
【0038】そして、サポート金具22の形状、機能は、
図1に於て説明したサポート金具12と同様である。即
ち、このサポート金具22もCO2 等の冷媒のガス遮蔽部
材の役目(作用・機能)をはたしている。前方サポート
金具12と後方サポート金具22によって、2重のガス遮蔽
を行う構造であり、被密封用の流体の透過防止作用(機
能)が一層向上する。さらに、後方シール部材25のリッ
プ先端部27bは、10°≦θ≦45°の範囲の所定角度θを
もって、(前方縮径状に)傾斜している。これと同じ傾
斜角度θをもって傾斜した勾配受け面22aを、上記サポ
ート金具22は前端に有しており、この勾配受け面22a
が、リップ先端部27bを後方(低圧側)から、受持す
る。その作用・機能は、前方サポート金具12と同様であ
る。但し、主として回転軸32の静止時の加圧状態で特に
その受持作用(サポート機能)が重要である。
【0039】なお、図2の場合も後方シール部材25の締
め代を、零又はマイナスに設定し、未受圧状態では、リ
ップ先端部27bの先端が回転軸に非接触又は極めて軽く
接触するように構成する。
【0040】また、図2に於て、後方シール部材25のゴ
ム部27の円筒部被覆部27cは、自由状態で凹凸波形であ
り、これがアウターケース1の内周面に圧接して組立て
られる構造であるのでアウターケース1の内周面を通じ
ての流体漏洩を、有効阻止できる。
【0041】次に、図3に示した別の実施の形態では、
軸心L方向の長さ寸法を、図1の実施の形態のものより
も、短くすることが可能な構造となっている。即ち、図
1中の第1インナーケース9及び第1ワッシャ10を省略
して、軸シールとして厚み寸法(つまり軸心L方向の長
さ寸法)を短縮して、コンパクト化を図っている。
【0042】要するに、図3の実施の形態では、シール
エレメント7を、サポート金具12の後面乃至内面に添っ
て、配設している。図1と同一符号は同様の構成である
ので、その構成と作用の説明を省略する。
【0043】図4に示したさらに他の実施の形態では、
軸心L方向の長さ寸法を、図2の実施の形態よりも、短
くしている。即ち、図2中の第1インナーケース9及び
第1ワッシャ10を省略して、軸シールとしての厚み寸法
(つまり軸心L方向の長さ寸法)を短縮して、コンパク
ト化を図っている。
【0044】要するに、図4の実施の形態では、シール
エレメント7を、サポート金具12の後面乃至内面に添っ
て、配設している。図2と同一符号は同様の構成である
ので、その構成と作用の説明を省略する。
【0045】次に、図5に示したさらに別の実施の形態
では、図4に示した上述の実施の形態に於けるサポート
金具22を省略して、代わりに第2シールエレメント8を
付加した構成である。つまり、前方の第1シールエレメ
ント7と後方の第2シールエレメント8の合計2枚の合
成樹脂製の螺旋溝6付きシールエレメントを、備えてい
る。但し、後方のシールエレメント8では、螺旋溝6が
存在しない平滑接触部(ストレート部)20を設けること
が必須である。
【0046】この第2シールエレメント8の機能は、静
止漏れ防止用の後方シール部材25のリップ先端部27b
が、受圧して変形するまでの微小な漏れを、防止する。
上述の平滑接触部(ストレート部)20は、そのため、必
要である。なお、図1〜図5(及び後述の図6)に於
て、(第1)シールエレメント7は、このような平滑接
触部(ストレート部)がなくて、貫通タイプの方がポン
ピング作用(ハイドロダイナミック効果)が大きくて好
ましい。勿論、(第1)シールエレメント7に平滑接触
部(ストレート部)を設けても、圧力差による流体の流
れを生じて、ほぼ同様の流体押し戻し作用がある。図5
に於て、図4と同じ符号は、同様の構成であるので、そ
の説明を省略する。
【0047】次に、図6に示した別の実施の形態では、
図2の実施の形態のものに、第2シールエレメント8を
追加した構成であり、それ以外は、図6と同様の構成で
ある。この第2シールエレメント8の作用(機能)につ
いては、上述の図5の場合と同様である。
【0048】また、図7に示したさらに別の実施の形態
では、前述の図1に於ける第1インナーケース9と第1
ワッシャ10の2部品を(一体化して)1部品とした形状
の第1インナーケース9aを有する。この金属製のイン
ナーケース9aは、内端寄りを軸心Lと平行に流体収納
室33側へ延伸した形状の保持筒部45を有し、シールエレ
メント7の癖付けを補助する機能を備える。
【0049】つまり、回転軸32を挿通する前の自由状態
では、このシールエレメント7は円環状で、回転軸32に
挿通し易い程度に癖付けされているが、完全には癖が付
いていない。このようなシールエレメント7の内周寄り
を、回転軸32の外周面に沿って完全に弯曲(変形)させ
るには、組付け状態に依存している。従って、組付け状
態(装着状態)に於て、シールエレメント7の回転軸32
への接触面圧は、屈曲部で大きく、保持筒部45の先端へ
ゆくに従って接触面圧が減少し、そのことによって、流
体圧力が高かったり、圧力変動が激しい場合に、その先
端がめくれあがる(先端が回転軸32の外周面から遊離す
る)虞がある。図7に示したように、保持筒部45によっ
て、シールエレメント7の内周寄り円筒部46を、外周側
から受けるようにして、組付け時に安定して正規姿勢・
正規形状に癖を付け、かつ、高圧流体が作用したときに
も、安定して回転軸32の外周面に密着させる。なお、図
7ではシールエレメント7が1枚の場合を示したが、こ
れが2枚以上の場合には、同様のインナーケース9aを
各々のシールエレメント7に配設する。
【0050】上述の図1〜図7の全ての実施の形態を、
まとめて、次のように表現できる。つまり、ゴム製リッ
プ先端部13bを有する前方シール部材5、及び、樹脂製
(第1)シールエレメント7をもって、いわば“基本シ
ール部”を形成し、この“基本シール部”の後方の低圧
側42に、ゴム製リップ先端部27bを有する後方シール部
材25を、付設していると、表現することもできる。そし
て、回転軸32の回転時(運転時)には、“基本シール
部”で密封(シール)を行うが、回転軸32の停止時(静
止時)に、低圧側42へ漏洩しようとするのを、後方シー
ル部材25のゴム製リップ先端部27bにて、密封して阻止
する。
【0051】例えばカーエアコン用コンプレッサ等に於
て、CO2 等の冷媒(流体)を用いたとき全般に圧力が
従来コンプレッサよりも高く、回転時(運転時)には圧
力が(例えば 3.5MPaに)低くなり、静止時には圧力
は(例えば6MPaに)高くなる。
【0052】このように静止時に流体収納室33内の圧力
が高圧となると、“基本シール部”を経て、(後)空室
部28の空間に、流体(CO2 等)が溜まる。後方シール
部材25はゴム製リップ先端部27bを有しているので、上
記高圧によって、リップ先端部27bは静止状態の回転軸
32に押えられ、弾性変形して、密封(シール)作用を発
揮し、外部漏洩を防止できる。
【0053】その後、回転軸32が回転すると、流体収納
室33側の圧力が(上述のように)低下するので、流体は
(後)空室部28から流体収納室33側へ押し戻される。こ
の際、シールエレメント7の螺旋溝(スクリュー溝)6
のポンピング作用(ハイドロダイナミック効果)によっ
て、一層確実に、かつ早期に、流体収納室33側へ押し戻
される。
【0054】しかも、後方シール部材25のゴム製リップ
先端部27bは、締め代を零(又はマイナス)としてい
て、未受圧状態では、密封作用(シール性)を有しない
が、静止時に高圧が作用した静止受圧状態では、シール
性を発揮する。しかも、回転時には、回転軸32の表面か
ら、リップ先端部27bが離れる方向に変形するため、耐
久性も向上(改善)する。
【0055】次に、図8又は図9に示した、さらに別の
実施の形態に於て、既述の図1〜図7に於けるシールエ
レメント7,8を、省略した構成であり、回転状態及び
/又は静止状態で、回転軸32(の外周面)に接触(摺
接)するシール部位S1 ,S2は、前後に2箇所のみで
あり、かつ、2箇所共にゴム製リップ先端部13b,27b
から成る。従って、空室部28は単数である。
【0056】さらに、前方シール部材5の締め代G1
を、零又はマイナスに設定している。即ち、未加圧状態
でリップ先端14が、回転軸32と、零間隙、又は、微小間
隙を形成する。そして、後方シール部材25は、(図1〜
図7で述べた通り、)締め代G 2 を、零又はマイナスに
設定している。各締め代G1 ,G2 としては、0〜−
0.5mmの範囲が好ましい。
【0057】また、図8又は図9に於て、前方シール部
材5のリップ部13、及び、後方シール部材25のリップ部
27eを、後面乃至内面から各々受持すると共に、被密封
用の流体(CO2 等)の透過を防止するサポート金具1
2, 22が設けられている。このように、サポート金具
(バックアップ金具)12, 22を2枚具備することによっ
て、冷媒ガス(CO2 等)の透過防止作用が一層向上す
る。
【0058】図9が図8と異なる点は、前方シール部材
5のリップ先端部13bの内部に、受圧時の過大ゴム変形
を防止する金属板47が埋設されていることである。具体
的には、図9に於て、アウターケース1の内鍔部2を、
流体収納室33側へ弯曲させて、短円筒部13a及びリップ
先端部13bにわたって、延設して金属板47を構成してい
る(一体ものとしている。)
【0059】図8,図9に於て、それ以外の構成部品
は、既述の図1〜図7と同様であるので、説明を省略す
る。なお、図9に於て、後方シール部材25のリップ先端
部27bにも、前方シール部材5の金属板47と同様の金属
板を、埋設することも、可能である。若しくは、前方シ
ール部材5は図8のように金属板無しとして、後方シー
ル部材25にのみ金属板を埋設しても自由である(図示省
略)。
【0060】この図8又は図9の実施の形態の作用(作
動)について以下説明すると、冷媒ガスチャージ時等に
於て、締め代G1 ,G2 が零乃至マイナスであるため、
瞬間的に冷媒ガス(流体)が漏れるが、圧力が約1〜
1.5MPaとなれば、瞬時に前方シール部材5のリップ
先端部13bは変形して先端14は回転軸32に密着し、漏れ
は止まる。
【0061】前方シール部材5を瞬間的に漏れた流体
は、空室部28に流入して、後方シール部材25のリップ先
端部27bを加圧し、回転軸32に密着する。運転(回転)
中に、例えば3〜12MPaの高圧が流体収納室33から前
方シール部材5に作用したとしても、後方シール部材25
によって空室部28に密封された圧力が存在するので、こ
の空室部28内の圧力分だけ小さな圧力───差圧分だけ
の圧力───が前方シール部材5(のリップ先端部13
b)に作用することとなり、寿命が延びるという利点が
ある。
【0062】ここに於て、両リップ先端部13b,27bの
初期の締め代G1 ,G2 が、零又はマイナスであること
により、摩耗低減効果が顕著である。また、後方シール
部材25のリップ先端部27bは、上述の初期の(前方の)
リップ先端部13bからの漏れによって、潤滑を確保でき
る。かつ、空室部28内の流体によって、(前方の)リッ
プ先端部13bの潤滑向上及び発熱抑制の作用効果が著し
い。
【0063】なお、実際上、図8又は図9に於て、大気
側42の締め代G2 を流体収納室33側の締め代G1 より
も、逆に、大き目に設定して、大気側42への漏れを確実
に防止した方が良い場合もある。例えば、G1 を、−
0.5mm〜0mm とし、G2 を、−0.5mm〜+ 0.1mmとし
て、G1 <G2 とするのが良い。
【0064】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、設計変更自由であって、例えば、前方シール部材
5の締め代G1 を零又はマイナスにするという図8・図
9の技術思想を、図1〜図7の各々に適用することも、
可能である。さらに、図9に例示のリップ先端部内の金
属板47を、図1〜図7の各々に適用するも、自由であ
る。
【0065】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。
【0066】 (請求項1又は2によれば、)回転軸
32の回転時のみならず、静止時にも、優れた密封性(シ
ール性)を有する。特に、静止時に(回転時よりも)高
圧となるカーエアコン用コンプレッサ等に好適な軸シー
ルである。
【0067】 (請求項3又は4によれば、)回転軸
32の回転時のシール性は、前方シール部材5にて受持
ち、後方シール部材25はいわば休んだ状態となり、後方
シール部材25のリップ先端が早期摩耗することが防止で
きて、長寿命となり、長期間、静止時の外部漏洩を防止
できる。
【0068】 (請求項5によれば、)軸心方向寸法
を短縮できて、コンパクトなかつシンプルな構造の軸シ
ールが得られる。このようなシンプルでコンパクトな構
成でありながら、回転状態・静止状態のいずれにあって
も、優れた密封性能を発揮する。
【0069】 (請求項6によれば、)回転軸32が高
い回転数で回転し、かつ、高圧力が作用するような苛酷
な条件下で、前方シール部材5と後方シール部材25の摩
耗を低減して、長寿命のシールが得られる。
【0070】 (請求項7又は8によれば、)CO2
冷媒ガス等の流体がゴム材を透過する問題を、確実に解
決できる。かつ、圧力変動が激しいような使用条件下
で、リップ部13, 27eが過大な変形(歪)を生ずること
を防止できる。
【0071】 (請求項9によれば、)自由状態で円
環平板状のシールエレメント7を、確実に回転軸32の外
周面に沿って弯曲して正規の形状の内周寄り円筒部46が
形成されるように癖付けしつつ組付け(装着)が可能と
なる。従って、流体圧力が高かったり、変動が激しくと
も、安定して、優れた密封性(シール性)を保つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図9】本発明の第9の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図10】従来例を示す半截側面図である。
【符号の説明】
5 前方シール部材 7 シールエレメント 9a インナーケース 12 サポート金具 13 リップ部 13b リップ先端部 22 サポート金具 25 後方シール部材 27b リップ先端部 27e リップ部 31 ハウジング 32 回転軸 33 流体収納室 42 低圧側(大気側) 45 保持筒部 46 円筒部 47 金属板 G1 ,G2 締め代 S1 ,S2 シール部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 朋也 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線工 業株式会社箕島製作所内 (72)発明者 小畑 博美 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線工 業株式会社箕島製作所内 (72)発明者 今井 崇行 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 山田 健史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H022 AA02 BA06 CA27 CA54 DA13 DA20 3J006 AE03 AE08 AE16 AE30 AE33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体収納室側に配設されて回転状態の回
    転軸に摺接するゴム製リップ先端部を有する前方シール
    部材、及び、低圧側に配設されて静止状態の上記回転軸
    に接触するゴム製リップ先端部を有する後方シール部材
    を、備えたことを特徴とする軸シール。
  2. 【請求項2】 ハウジングと回転軸の間に介装され、該
    回転軸に摺接するシールエレメントと、該シールエレメ
    ントより流体収納室側に配設されて回転状態の該回転軸
    に摺接するゴム製リップ先端部を有する前方シール部材
    と、低圧側に配設されて静止状態の上記回転軸に接触す
    るゴム製リップ先端部を有する後方シール部材を、備え
    たことを特徴とする軸シール。
  3. 【請求項3】 後方シール部材の締め代を、前方シール
    部材の締め代よりも小さく設定した請求項1又は2記載
    の軸シール。
  4. 【請求項4】 後方シール部材の締め代を、零又はマイ
    ナスに設定した請求項3記載の軸シール。
  5. 【請求項5】 回転状態及び/又は静止状態で、回転軸
    に接触するシール部位が、前方シール部材のゴム製リッ
    プ先端部、及び、後方シール部材のゴム製リップ先端部
    の、2箇所のみから成る請求項1記載の軸シール。
  6. 【請求項6】 前方シール部材の締め代、及び、後方シ
    ール部材の締め代を、零又はマイナスに設定した請求項
    1,2又は5記載の軸シール。
  7. 【請求項7】 前方シール部材のリップ部、及び、後方
    シール部材のリップ部を、後面乃至内面から各々受持す
    ると共に、被密封用の流体の透過を防止するサポート金
    具が設けられた請求項1,2,3,4,5又は6記載の
    軸シール。
  8. 【請求項8】 前方シール部材のリップ先端部の内部、
    及び/又は、後方シール部材のリップ先端部の内部に、
    受圧時の過大ゴム変形を防止する金属板を、埋設した請
    求項1,2,3,4,5,6又は7記載の軸シール。
  9. 【請求項9】 自由状態で円環平板状であって装着状態
    で内周寄りが回転軸の外周面に沿って弯曲するシールエ
    レメントを1枚以上有し、かつ、該シールエレメントを
    流体収納室側から受持する金属製インナーケースが、上
    記外周面に沿って弯曲した上記シールエレメントの内周
    寄り円筒部を外周側から受ける保持筒部を、有する請求
    項1又は2記載の軸シール。
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