JP2002031154A - 車両用軸受装置 - Google Patents

車両用軸受装置

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JP2002031154A
JP2002031154A JP2000215660A JP2000215660A JP2002031154A JP 2002031154 A JP2002031154 A JP 2002031154A JP 2000215660 A JP2000215660 A JP 2000215660A JP 2000215660 A JP2000215660 A JP 2000215660A JP 2002031154 A JP2002031154 A JP 2002031154A
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shaft
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Koji Shima
孝爾 嶋
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用軸受装置において、軸部を挿通穴に挿
通する際に止め輪は縮径されるので、取付け溝の軸方向
の幅は止め輪の断面径よりもわずかに大きく形成してお
り、軸部の挿入後に止め輪が拡径されて止め輪が段付き
面に係合しても、軸心方向のがたつきが残ってしまう。 【解決手段】 ハブホイール1の挿通穴2に一側から等
速ジョイント3の軸部4を挿通するとともに他側から抜
け止め部材31を挿通し、軸部4に形成した抜け止め溝
30に抜け止め部材31に形成した係合片35を弾性的
に係合することで抜け止め部材31をハブホイール1の
軸心6回りに回転させ、等速ジョイント3の軸部4が挿
通穴2から抜け出るのを防止するとともに等速ジョイン
ト3がハブホイール1の軸心6方向にがたつくのを防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
におけるディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪
が取り付けられる車両用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、自動車の駆動輪側に使用される
車両用軸受装置は、車輪を取付けるハブホイールと、こ
のハブホイールに形成された挿通穴に軸部がスプライン
嵌合した等速ジョイントと、車体側に取付けられるとと
もにハブホイールを回転自在に支持する複列転がり軸受
とを備えている。
【0003】そして、前記挿通穴の内周壁面途中に形成
した段付き面に、軸部の途中に形成した取付け溝に嵌合
した止め輪が係合することによって、ハブホイールに対
する等速ジョイントの抜け止めを行っている。
【0004】このような車両用軸受装置では、軸部の取
付け溝に止め輪を嵌合した状態で、止め輪が段付き面に
位置するように軸部を挿通穴に挿通する。そうすると、
止め輪がその弾性力により拡径して段付き面に係合し、
等速ジョイントの抜け止めが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両用軸受
装置において、軸部を挿通穴に挿通する際に止め輪は縮
径されるので、取付け溝の軸方向の幅は、止め輪の断面
径よりもわずかに大きく形成している。このため、軸部
の挿入後に止め輪が拡径されて止め輪が段付き面に係合
しても、いわゆる軸心方向のがたつきが残ってしまって
いた。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解決し得る車
両用軸受装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、車輪を取付けるハブホイールが、車体側に固定
される複列転がり軸受に軸心回りに回転自在に支持さ
れ、前記ハブホイールを駆動軸に対して傾動可能に連結
する等速ジョイントが設けられ、この等速ジョイント
は、ハブホイールを駆動軸に対して傾動案内する案内玉
群の軌道となる椀形の案内部と、その小径側に一体的に
形成された軸部とを備え、この軸部がハブホイールに形
成した挿通穴に対し車両インナ側から挿通されてスプラ
イン嵌合され、前記軸部が挿通穴から抜け出るのを防止
するとともに、軸部が軸心方向へがたつくのを防止する
ための抜け止め部材が設けられ、この抜け止め部材は、
挿通穴の周壁面と軸部の外周面との間の挿入空間に対し
て挿通穴に対し車両アウタ側から挿通される本体を有
し、この本体の内周面に、前記軸部の外周面に周方向に
形成した第一係合部に係合する第二係合部が形成され、
これら第一係合部と第二係合部とが係合した状態で、抜
け止め部材がハブホイールに固定されている。
【0008】また、第一係合部および第二係合部が軸部
の外周方向に対して互いに異なった角度で形成され、抜
け止め部材の本体を挿通穴に対し車両アウタ側から挿通
した後に軸心回りに所定角度だけ回転させて第一係合部
および第二係合部どうしの位相をずらすことにより、軸
部を車両アウタ側へ引き寄せるよう第一係合部および第
二係合部どうしが係合され、ハブホイールおよび抜け止
め部材の本体の軸心方向外端面に、抜け止め部材の本体
を軸心回りに所定角度だけ回転させることで係合して抜
け止め部材を非回転に保持する保持手段が設けられてい
る。
【0009】また、軸部における車両アウタ側の外周面
に、軸心方向に沿った平面が形成されることで軸部の車
両アウタ側が異径の断面に形成され、抜け止め部材の車
両インナ側端面に、軸部の車両アウタ側断面と相対形状
の開口が形成され、この開口の外周部に、本体に連なる
第二係合部が形成されている。
【0010】さらに、第一係合部と第二係合部のうち、
一方が溝とされ他方がこの溝に係合する突起とされてい
る。
【0011】上記構成において、ハブホイールの挿通穴
の一側から等速ジョイントの軸部を挿通し、挿通穴の他
側から抜け止め部材の本体を挿通し、その後、抜け止め
部材を所定角度だけハブホイールの軸心回りに回転させ
ることで第一係合部材と第二係合部材とを係止させ、ま
た、抜け止め部材の本体を軸心回りに所定角度だけ回転
させることで保持手段によって抜け止め部材がを非回転
に保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係る車両
用軸受装置は、図1に示すように、車輪を取付けるため
のハブホイール1の挿通穴2に、等速ジョイント3の軸
部4がスプライン嵌合され、前記ハブホイール1は、車
体側に固定される複列転がり軸受5に、軸心6回りに回
転自在に支持されている。
【0013】前記ハブホイール1の外周面には、径方向
外方に突出する取付けフランジ7が形成され、この取付
けフランジ7の円周数箇所には、図示しないディスクブ
レーキ装置のディスクロータおよび前記車輪を固定する
ための取付けボルト9が貫通されている。
【0014】前記複列転がり軸受5は、二列で配設され
る転動体としての複数の玉11,12、これら玉11,
12を保持するための二つの冠形保持器14、内輪16
および外輪18を備えており、内輪16,17として、
ハブホイール1およびこの車両インナ側に嵌着された環
状内輪部材20が用いられる。すなわち、一方の玉11
列の軌道面としてハブホイール1の外周面が用いられ、
他方の玉12列の軌道面として環状内輪部材20の外周
面が用いられる。
【0015】なお、前記複列転がり軸受5の外輪18の
外周面には、車体などにボルト止めされる径方向外向き
の取付けフランジ8が形成されている。
【0016】また、複列転がり軸受5の外輪18は、そ
の車体アウタ側端面が前記ハブホイール1の取付けフラ
ンジ7に近接するよう配置されている。
【0017】さらに、複列転がり軸受5の車両アウタ側
および車両インナ側とハブホイール1の外周面との間
は、接触型シール部材21によってシールされている。
【0018】前記等速ジョイント3は、ハブホイールを
駆動軸22に対して傾動可能に連結するものであって、
ツェッパタイプ(バーフィールド型)と呼ばれる周知の
ものが用いられる。この等速ジョイント3の具体的構成
は、ハブホイール1を駆動軸22に対して傾動案内する
ための玉13と、内輪17および玉13の保持器15な
どが収納される椀形案内部(以下外輪という)19と、
この外輪19の小径側(車両インナ側)に一体に連設さ
れる前記軸部4とを備えている。また、外輪19の小径
側端面は、ハブホイール1の車両インナ側端面に当接し
ている。
【0019】図2に示すように、前記軸部4の車両アウ
タ側に、軸心6方向に平行で対向した一対の案内平面2
3,23および案内円弧面24,24がそれぞれ対向位
置に形成され、これら案内平面23,23および案内円
弧面24,24が形成されることで、軸部4の断面が小
判形(異形)に形成されている。
【0020】上記軸部4の構成により、軸部4を挿通穴
2に一側から挿通することで軸部4の外周面と挿通穴2
の内周面との間に、後述の抜け止め部材31を車両イン
ナ側に案内するための挿入空間25が形成される。
【0021】符号27は、等速ジョイント3をシールす
るためのシール用ブーツを示し、一端が等速ジョイント
3の外輪19開放側を覆い、他端が駆動軸22の途中を
覆うように配設されている。
【0022】そして、軸部4の各案内円弧面24,24
の途中外周面には、抜け止め溝30(第一係合部)が円
周方向に対して軸心6方向に所定角度で傾斜して形成さ
れ、等速ジョイント3の軸部4が挿通穴2から抜け出る
のを防止するとともに、軸部4が軸心6方向へがたつく
のを防止するための前記抜け止め部材31が設けられて
いる。
【0023】図3および図4に示すように、この抜け止
め部材31は、前記挿入空間25に対して挿通穴2の車
両アウタ側から挿通される筒状の本体32を有し、その
車両アウタ側には拡径した止め環部33が形成され、ハ
ブホイール1の車両アウタ側端面に止め環部33が嵌合
する嵌合溝1aが形成され、前記本体32の車両インナ
側端面に、前記軸部4の断面と相対形状の挿入用開口3
4が形成され、この挿入用開口34の外周部に、前記軸
部4に形成したそれぞれの抜け止め溝30に係合する係
合片(第二係合部に相当する)35が一方と他方とで位
相をずらして形成され、これら係合片35は、抜け止め
溝30の傾斜角度θ1とは異なった傾斜角度θ2になる
よう傾斜して形成されている。具体的には、これら係合
片35の傾斜角度θ2は、各抜け止め溝30の傾斜角度
θ1に対してわずかに急な角度に形成されている。
【0024】前記抜け止め溝30の内径端面は軸心6と
平行に形成され、前記係合片35の内径端面も同様に軸
心6と平行に形成されている。
【0025】そして、各係合片35の幅は、各抜け止め
溝30に隙間なく嵌合するよう各抜け止め溝30の幅に
等しく設定されている。
【0026】また、抜け止め部材31の本体32を挿入
空間25に挿入した後、ハブホイール1の軸心6回りに
所定角度だけ回転させて抜け止め溝30に係合片35を
係合した状態で、抜け止め部材31を非回転に保持する
保持手段36が設けられている。
【0027】この保持手段36は、ハブホイール1の車
両アウタ側端面に嵌合溝1aに連続して所定間隔(例え
ば180°置き)置きに径方向外側に形成した係止溝3
7と、前記止め環部33の径方向外側に突出して形成さ
れて、本体32を挿入空間25に挿入した後、軸心6回
りに所定角度だけ回転させることにより、係止溝37に
嵌着する係止片38とから構成されている。
【0028】なお、前記駆動シャフト22の他端側は、
図示しない別の等速ジョイントを介して車両のデファレ
ンシャル装置に取付けられている。
【0029】上記構成の車両用軸受装置は、次のように
して製作される。すなわち、ハブホイール1の挿通穴2
に等速ジョイント3の軸部4を車両インナ側からスプラ
イン嵌合するとともにハブホイール1を複列転がり軸受
5に支持させる。
【0030】次に、抜け止め部材31の各係合片35の
内径端面が案内平面23,23に案内されるよう両者の
位置合わせして、各係止片38が、ハブホイール1の車
両アウタ側端面に当接するまで、抜け止め部材31を挿
入空間25の奥部まで押込む。このようにすることによ
り、一方の係合片35が一方の抜け止め溝30の導入側
に合致し、他方の係合片35が、他方の抜け止め溝30
の導入側に合致する。
【0031】このようにした状態で、ハブホイール1お
よび等速ジョイント3が軸心6回りに回転しないよう固
定して、抜け止め部材31を軸心6回りに時計方向に所
定角度θだけ回転させる。
【0032】そうすると、各係合片35が抜け止め溝3
0の導入側から抜け止め溝30に沿って入り込み、係合
片35の傾斜角度θ2は、各抜け止め溝30の傾斜角度
θ1に対してわずかに急な角度に形成されているので、
係合片35の弾性によって等速ジョイント3の軸部4と
抜け止め部材31とに互いに引き合う力が働く。
【0033】そして、等速ジョイント3の外輪19の小
径側端面は、ハブホイール1の車両インナ側端面に当接
しているので、等速ジョイント3の軸部4と抜け止め部
材31とに互いに引き合う力が働くと、等速ジョイント
3の外輪19の小径側端面がハブホイール1の車両イン
ナ側端面に強く当接することになる。
【0034】そして、各係止片38が各係止溝37にい
たると、各係合片35の弾性によって、各係止溝37に
対して各係止片38が嵌着するよう係止するとともに嵌
合溝1aに止め環部33が嵌合し、抜け止め部材31の
回転が阻止される。
【0035】このように、軸部4の外周面に傾斜角度θ
1の抜け止め溝30を形成し、抜け止め部材31に傾斜
角度θ1とは異なった傾斜角度θ2を有する係合片35
を形成し、抜け止め部材31を挿入空間25に挿入した
後に回転させ、抜け止め溝30に抜け止め部材31を弾
性的に係合させることで、等速ジョイント3の外輪19
の小径側端面がハブホイール1の車両インナ側端面に強
く当接するのに加え、各係止溝37に対して各係止片3
8が嵌着することで抜け止め部材31の回転を阻止する
ので、車両用軸受装置を使用した際に、等速ジョイント
3の軸部4が軸心6方向にがたつくのを確実に防止する
ことができる。
【0036】さらに、車両用軸受装置の部品交換の際、
抜け止め部材31を取外すことによれば、ハブホイール
1の挿通穴2に等速ジョイント3の軸部4を挿通してこ
れをかしめる構成に比べて、容易に部品交換を行うこと
ができ、部品の再現性にも優れる。
【0037】なお、上記実施の形態では、ハブホイール
1の挿通穴2に軸部4を挿入した際に等速ジョイント3
の外輪19の小径側端面がハブホイール1の車両インナ
側端面に当接するよう構成したが、これに限定されるも
のではなく、ハブホイール1の挿通穴2に軸部4を挿入
した際に等速ジョイント3の外輪19の小径側端面がハ
ブホイール1の車両インナ側端面に対して隙間が生じる
ような構成であってもよく、抜け止め部材31を挿入空
間25に挿入した後に回転させることにより、等速ジョ
イント3の軸部4と抜け止め部材31とが互いに引き合
って、等速ジョイント3の外輪19の小径側端面がハブ
ホイール1の車両インナ側端面に強く当接するような構
成とすることもでき、この場合も上記実施の形態と同様
に、車両用軸受装置を使用した際に、等速ジョイント3
の軸部4が軸心6方向にがたつくのを確実に防止できる
とともに、容易に部品交換を行うことができる。
【0038】さらに、上記実施の形態では、抜け止め溝
30は軸部4の各案内円弧面24,24の外周面に円周
方向に軸心6方向に傾斜角度θ1だけ傾斜して形成し、
この抜け止め溝30に係合する係止片38を異なった傾
斜角度θ2で形成し、抜け止め溝30に係止片38を弾
性的に係合させることで互いが引き合うようにして等速
ジョイント3の外輪19の小径側端面をハブホイール1
の車両インナ側端面に強く当接するように構成したが、
これに限定されるものではなく、抜け止め溝30を各案
内円弧面24,24の円周方向に形成し、係合片35ど
うしの位相をずらすことなく本体32の円周方向に形成
してもよい。
【0039】このような構成として、抜け止め部材31
を挿入空間25に挿入した後に所定角度だけ軸心6回り
に回転させて抜け止め溝30に抜け止め部材31を係合
させることで、等速ジョイント3の軸部4が軸心6方向
にがたつくのを防止することができる。
【0040】この場合、抜け止め部材31を挿入空間2
5に挿入した後に所定角度だけ軸心6回りに回転させて
も係合片35が抜け止め溝30に弾性的に係合すること
がないので、車両用軸受装置の使用に伴って抜け止め部
材31が外れ易くなることが考えられる。このため、抜
け止め部材31を非回転に保持する保持手段36とし
て、係止溝37および嵌合溝1aを設ける代わりに、抜
け止め部材31を軸心6回りに回転させた後、各係止片
38をハブホイール1の車両アウタ側端面にボルト止め
するような構成とし、これによって抜け止め部材31を
非回転に保持するようにしてもよい。
【0041】そしてこの場合も、上記実施の形態と同様
に、車両用軸受装置を使用した際に、等速ジョイント3
の軸部4が軸心6方向にがたつくのを確実に防止するこ
とができるとともに、容易に部品交換を行うことができ
る。
【0042】さらに、上記実施の形態では、軸部4の車
両アウタ側に、軸心6方向に平行で対向した一対の案内
平面23,23を対向位置に形成することで、軸部4を
断面が小判形に形成し、抜け止め部材26を車両インナ
側に案内するための挿入空間25を設けたがこれに限定
されるものではなく、軸部4を断面小判形に形成するこ
となく、軸部4の外周面に、軸心4に沿った案内溝を所
定の個数だけ形成し、この案内溝の最奥部に抜け止め溝
30を連続して形成し、抜け止め部材31側に、係合片
35の代わりに前記案内溝に摺動案内される突起を形成
し、前記案内溝に突起を位置合わせして抜け止め部材3
1の本体32を奥部まで挿入し、軸心6回りに所定角度
だけ回転させて係合片35を抜け止め溝30に係合させ
るようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、ハブホイールの挿通穴に軸部が挿入される等速ジョ
イントとその抜け止め部材とを備え、等速ジョイントの
軸部を挿通穴の一側からした状態で抜け止め部材を挿通
穴の他側から挿通し、後に抜け止め部材をハブホイール
の軸心回りに所定角度だけ回転させて軸部に設けた第一
係合部に抜け止め部材に設けた第二係合部を係合させ、
第一係合部と第二係合部とを係合させた状態で抜け止め
部材を保持手段により非回転に保持するので、等速ジョ
イントが挿通穴から抜け出るのを防止するとともにハブ
ホイールの軸心方向にがたつくのを確実に防止すること
ができる。
【0044】また、等速ジョイントの軸部と抜け止め部
材とが引き合うように第一係合部と第二係合部とを弾性
的に係合する構成としたことにより、等速ジョイントが
挿通穴から抜け出るのを防止するとともにハブホイール
の軸心方向にがたつくのを確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す車両軸受装置の全体
断面図である。
【図2】同じく軸部および抜け止め部材の斜視図であ
る。
【図3】同じく抜け止め部材の断面図である。
【図4】同じく抜け止め部材をハブホイールに取付ける
際の背面図である。
【符号の説明】
1 ハブホイール 2 挿通穴 3 等速ジョイント 4 軸部 5 複列転がり軸受 19 椀形案内部 23 案内平面 24 案内円弧面 25 挿入空間 26 抜け止め部材 30 抜け止め溝 31 抜け止め部材 32 本体 33 止め環部 34 挿入用開口 35 係合片 36 保持手段 37 係止溝 38 係止片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を取付けるハブホイールが、車体側
    に固定される複列転がり軸受に軸心回りに回転自在に支
    持され、前記ハブホイールを駆動軸に対して傾動可能に
    連結する等速ジョイントが設けられ、この等速ジョイン
    トは、ハブホイールを駆動軸に対して傾動案内する案内
    玉群の軌道となる椀形の案内部と、その小径側に一体的
    に形成された軸部とを備え、この軸部がハブホイールに
    形成した挿通穴に対し車両インナ側から挿通されてスプ
    ライン嵌合された車両用軸受装置であって、 前記軸部が挿通穴から抜け出るのを防止するとともに、
    軸部が軸心方向へがたつくのを防止するための抜け止め
    部材が設けられ、 この抜け止め部材は、挿通穴の周壁面と軸部の外周面と
    の間の挿入空間に対して挿通穴に対し車両アウタ側から
    挿通される本体を有し、この本体の内周面に、前記軸部
    の外周面に周方向に形成した第一係合部に係合する第二
    係合部が形成され、 これら第一係合部と第二係合部とが係合した状態で、抜
    け止め部材がハブホイールに固定された、 ことを特徴とする車両用軸受装置。
  2. 【請求項2】 第一係合部および第二係合部が軸部の外
    周方向に対して互いに異なった角度で形成され、抜け止
    め部材の本体を挿通穴に対し車両アウタ側から挿通した
    後に軸心回りに所定角度だけ回転させて第一係合部およ
    び第二係合部どうしの位相をずらすことにより、軸部を
    車両アウタ側へ引き寄せるよう第一係合部および第二係
    合部どうしが係合され、ハブホイールおよび抜け止め部
    材の本体の軸心方向外端面に、抜け止め部材の本体を軸
    心回りに所定角度だけ回転させることで係合して抜け止
    め部材を非回転に保持する保持手段が設けられたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用軸受装置。
  3. 【請求項3】 軸部における車両アウタ側の外周面に、
    軸心方向に沿った平面が形成されることで軸部の車両ア
    ウタ側が異径の断面に形成され、抜け止め部材の車両イ
    ンナ側端面に、軸部の車両アウタ側断面と相対形状の開
    口が形成され、この開口の外周部に、本体に連なる第二
    係合部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の車
    両用軸受装置。
  4. 【請求項4】 第一係合部と第二係合部のうち、一方が
    溝とされ他方がこの溝に係合する突起とされたことを特
    徴とする請求項1〜請求項3記載の車両用軸受装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013541673A (ja) * 2010-11-01 2013-11-14 アーベーベー ターボ システムズ アクチエンゲゼルシャフト コンプレッサホイールの破裂の際にシャフトを軸方向に固定するための手段を有する排気ガスターボチャージャ
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