JP2002030699A - 作業用移動機械 - Google Patents

作業用移動機械

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JP2002030699A
JP2002030699A JP2000215300A JP2000215300A JP2002030699A JP 2002030699 A JP2002030699 A JP 2002030699A JP 2000215300 A JP2000215300 A JP 2000215300A JP 2000215300 A JP2000215300 A JP 2000215300A JP 2002030699 A JP2002030699 A JP 2002030699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害物と作業者との区別ができる作業用移動
機械を提供する。 【解決手段】 旋回、俯仰等の動作を自在とされた作業
機を搭載し、かつ移動自在とされた作業用移動機械であ
って、当該機械の周囲音を採取するマイクロホンと、予
め定めた特定対象物に係わる音のパターンを参照パター
ンとして予め記憶し、マイクロホンから入力した音を入
力パターンとすべくパターン化してこの入力パターンが
参照パターンと一致したとき作業機の予め定めた動作を
停止させる機能を備えたコントローラとを有する構成と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業用移動機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】土木建設工事現場等において、エキスカ
ベータ、ブルドーザ等の車両系建設機械の使用は一般的
であるが、作業者が建設機械に轢かれたり、挟まれたり
することが多い。このような事故を防止するための作業
範囲への作業者の進入検知装置として、実願平6−15
800号公報に開示されたものがよく知られている。同
号公報によれば、建設機械の周囲に張り出すように接触
式センサを張り巡らせ、接触式センサに作業者が接触す
ることにより作業者の進入を検知する技術である。ま
た、特許2910355号公報によれば、予め設定した
旋回停止エリア及び旋回低速エリアに作業者が進入した
ときに、建設機械に装着した超音波センサが作業者の進
入を検知し、建設機械の旋回を停止又は低速にする技術
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
には次のような問題がある。作業用移動機械としての建
設機械による作業の多くは作業者との連携作業であるた
めに、建設機械の周囲では作業者が作業を行っている場
合が多い。さらに、市街地における作業では、建設機械
の周辺に建設資材又は建物等の障害物が存在する。この
ような作業現場においては、従来技術では、周囲の障害
物と作業者との区別ができず、不必要な非常停止が発生
する。さらに、作業者がこのような非常停止を発生させ
ないため、作業者が建設機械の周囲で行う作業を回避す
る場合が多い。このため、作業能率が低下するという問
題がある。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
され、障害物と作業者との区別ができる作業用移動機械
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、旋回、伏仰等の動作
を自在とされた作業機を搭載し、かつ移動自在とされた
作業用移動機械であって、当該機械の周囲音を採取する
マイクロホンと、予め定めた特定対象物に係わる音のパ
ターンを参照パターンとして予め記憶し、マイクロホン
から入力した音を入力パターンとすべくパターン化して
この入力パターンが参照パターンと一致したとき作業機
の予め定めた動作を停止させる機能を備えたコントロー
ラとを有する構成としている。
【0006】第1発明によれば、コントローラは、作業
用移動機械の周囲の音声を周波数分析された結果の入力
パターンが、予め記憶されている「とまれ」、「ストッ
プ」等参照パターンと一致したときに、人が作動範囲内
に進入したと判断する。この判断に基づいて、作業用移
動機械の予め定めた動作を非常停止させる。これによ
り、人が作業用移動機械の作動範囲に進入したことを知
らせる周囲の人の声、又は本人の声のみにより非常停止
が起動されるので、確実に障害物と作業者の区別ができ
る。また、障害物の接近による非常停止の誤作動が回避
できるので、作業能率の低下を抑えることができる。
【0007】第2発明は、請求項1記載の作業用移動機
械において、当該機械の運転操作状態を監視するモニタ
手段をさらに有すると共に、前記コントローラは、予め
定めた特定運転操作を参照運転操作として予めさらに記
憶し、モニタ手段から入力した運転操作が参照運転操作
でないときは前記「動作を停止させる機能」を解除する構
成としている。
【0008】第2発明によれば、コントローラは、操作
モニタ手段でモニタされたオペレータの入力運転操作
が、予め設定した参照運転操作と一致したと判断したと
きに、オペレータは人の作動範囲内への進入に気が付き
にくい状態であると判断する。このとき、入力パターン
及び参照パターンが一致していれば、コントローラは作
業用移動機械の予め定めた動作を非常停止させる。これ
により、参照運転操作を行っているとき、かつ「とま
れ」、「ストップ」等の声が発せられたときのみに、必要
不可欠な非常停止が起動されるので作業能率の低下を抑
えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る実施形態を図
面を参照して説明する。図1に、エキスカベータを例に
して本実施形態の制御ブロック図を示す。エキスカベー
タは、スプロケット39で駆動される無限軌道式の走行
装置10上に上部旋回台11が旋回自在に組み付けられ
ており、上部旋回台11は、運転室12を備えている。
また、運転室12の後方には、車両を駆動するエンジン
40が搭載されている。上部旋回台11には、作業機と
してのブーム13、アーム14及びバケット15が設け
てあり、オペレータは、作業機レバーを操作しブーム1
3、アーム14及びバケット15を制御して掘削作業等
を行う。
【0010】運転室12内には、左右の走行装置10,
10の走行速度を指令する走行レバー17及び2本の作
業機レバー18a,18bが設けてある。なお、走行レ
バー17は通常2本設けてあるが、図1では、1本だけ
図示している。
【0011】走行レバー17の回転中心近傍には、走行
レバー17の操作量Lrを検出する走行レバー操作量検
出器22が取着されている。運転席41に座ったオペレ
ータが走行レバー17を押側又は引側に操作したときに
走行レバー操作量Lrは正又は負の値を出力する。
【0012】2本の作業機レバー18a,18bは、そ
れぞれ2自由度を有していて、第1作業機レバー18a
は上部旋回台11の旋回速度及びアーム14の作動速度
を制御する。また、第2作業機18bは、ブーム13及
びバケット15の作動速度を制御する。第1作業機レバ
ー18aの回転中心には、旋回速度指令値Lwを検出す
る旋回速度指令値検出器23及びアーム速度の指令値を
検出するアーム速度指令値検出器44が設けてある。ま
た、第2作業機レバー18bの回転中心には、ブーム速
度指令値検出器45及びバケット速度指令値検出器46
がそれぞれ取着されている。各速度指令値検出器44,
45,46からは指令値をまとめて作業機指令値Lsが
出力されていて、ブーム13、アーム14及びバケット
15のいずれかが作動中のときにオン、全てが作動して
いないときにオフの作業機指令値Lsをそれぞれ出力す
る。
【0013】また、運転室12内には、画像モニタ4
2、屋内スピーカ26、警告ランプ28及び非常停止解
除釦29が配列された操作パネル27が設けてある。画
像モニタ42は、異常時に車両の周囲の画像を表示す
る。異常時とは、後述する総合判断手段37からオン信
号の非常停止信号Caが出力されて車両全体を停止させ
るときの状態である。屋内スピーカ26及び警告ランプ
28は、異常時に音及びランプの点滅でオペレータに異
常を告知する。また、非常停止解除釦29は、異常時に
車両が非常停止後に非常停止を解除するときにオペレー
タが押す釦であり、オペレータが押したときにオン信
号、押さないときにオフ信号の非常停止解除信号Reを
それぞれ出力する。
【0014】さらに、運転室12内には、異常時に指令
が入力されることにより車両の全てを停止させる非常停
止制御装置24が設けてある。
【0015】ブーム13の上部旋回台11に対するブー
ム角度θbを検出するブーム角度検出器20がブーム1
3の回転中心に取着されている。また、アーム14のブ
ーム13に対するアーム角度θaを検出するアーム角度
検出器21がアーム14の回転中心にそれぞれ取着され
ている。
【0016】走行装置10と上部旋回台11との間に
は、運転室12の走行装置10に対する位置を検出する
運転室向き検出器19が取着され、運転室向き信号Cd
を出力する。運転室向き信号Cdは、運転室12がスプ
ロケット39と反対方向位置又は同方向位置にあるとき
にオン信号又はオフ信号をそれぞれ出力する。図1の運
転室12は、スプロケット39と反対方向位置にある状
態を示している。エンジ40の近傍にはエンジン音Me
を採取するエンジンマイクロホン30が取り付けられ、
上部旋回台11の後面には、周囲音Mcを採取する周囲
音マイクロホン31、周囲のモニタ画像Tvを撮影する
監視カメラ43、及び警告音等を周囲に告知する屋外ス
ピーカ25がそれぞれ取り付けられている。
【0017】次にコントローラ38の入出力信号を説明
する。ブーム角度検出器20、アーム角度検出器21、
走行レバー操作量検出器22、旋回速度指令値検出器2
3、運転室向き検出器19、非常停止解除釦29でそれ
ぞれ検出されたブーム角度θb、アーム角度θa、走行
レバー操作量Lr、旋回速度指令値Lw、運転室向き信
号Cd、非常停止解除信号Reがコントローラ38にそ
れぞれ入力されている。また、アーム、ブーム、バケッ
トの各速度指令値検出器44,45,46で検出された
作業機指令値Lsがコントローラ38に入力されてい
る。さらに、監視カメラ43、エンジンマイクロホン3
0、音声マイクロホン31でそれぞれ採取されるモニタ
画像Tv、エンジン音Me、周囲音Mcもコントローラ
38に入力されている。
【0018】コントローラ38の出力として、画像モニ
タ信号Cc、屋内スピーカ信号Csc、屋外スピーカ信
号Csf、警告ランプ信号Cr、非常停止信号Caが、
画像モニタ42、屋内スピーカ26、屋外スピーカ2
5、警告ランプ28、非常停止制御装置24にそれぞれ
出力されている。画像モニタ信号Ccは、異常時に監視
カメラ43で採取したモニタ画像Tvを画像モニタ42
に表示する信号である。屋内スピーカ信号Csc及び屋
外スピーカ信号Csfは、オペレータ及び周囲の作業者
に、異常時に後述する雑音除去音Mceを大きく鳴らし
て告知する信号である。警告ランプ信号Crは、警告ラ
ンプ28を点滅させて、オペレータに異常のあることを
告知する信号である。非常停止信号Caは、異常時にオ
ン信号を非常停止制御装置24に出力し、非常停止制御
装置24を介して車両全体を停止させる信号である。
【0019】次に、図2により、コントローラ38の構
成を説明する。コントローラ38は、音声認識手段3
2、操作モニタ手段36及び総合判断手段37を有して
いる。音声認識手段32には、エンジン音Me及び周囲
音Mcが入力され、音声判断Bが出力される。音声判断
Bは、周囲音マイクロホン31で採取した音声が、予め
記憶されている所定の音声と一致したときにオン信号を
出力する。一致しないときにはオフ信号を出力する。操
作モニタ手段36には、ブーム角度θb、アーム角度θ
a、走行レバー操作量Lr、旋回速度指令値Lw及び運
転室向き信号Cdが入力され、車両の運転状況を示す操
作判断Aが出力される。操作判断Aは、車両がオペレー
タの背中を前方にして移動しているとき、又は上部旋回
台11が旋回中のときにオン信号を出力する。また、他
の場合にはオフ信号を出力する。
【0020】総合判断手段37には、操作判断A及び音
声判断Bが入力され、操作判断A及び音声判断Bが共に
オン信号のときに、全てオン信号の画像モニタ信号C
c、非常停止信号Ca、屋内スピーカ信号Csc、屋外
スピーカ信号Csf及び警告ランプ信号Cr信号を出力
する。また、操作判断A及び音声判断Bの少なくとも一
方がオフ信号のときには、全てオフ信号の前記信号C
c、Ca、Csc、Csf、Crを出力する。
【0021】ここで、音声認識手段32の処理内容を図
2により詳細に説明する。音声認識手段32は、雑音除
去部33、音響分析部34及び照合部35を備えてい
る。周囲音Mc及びエンジン音Meが入力されている雑
音除去部33は、エンジン音Meも混じっている周囲音
Mcからエンジン音Meの雑音を差し引いて雑音除去音
Mceを求め、音響分析部34に出力する。音響分析部
34は、入力された雑音除去音Mceを十数msごとの
フレームに分割し、高速フーリエ変換を用いてスペクト
ル分析を行う。さらに、聴覚レベルに基づくスペクトル
の強調と、既知雑音レベルによる雑音除去処理を施され
た入力パターンViを求め、照合部35に出力する。照
合部35の機能は、音素認識と単語認識とに別けられ
る。音素の特徴は、スペクトルの時間変化のパターンに
あり、多数のデータから学習され照合のための音素モデ
ルとなる。単語モデルは、音素の組み合わせであるが、
単語中の母音の無声化・長音化・鼻音化などの音素の変
化を考慮した複数のモデルが用意される。各音素の発声
タイミングのずれは、動的計画法の原理を用いたDPマ
ッチングにて対応する。照合部35には、入力パターン
Viが入力され、パターンを比較する参照パターンVr
が予め記憶されている。参照パターンVrは、多数話者
の多量の音声から抽出した特定の語句(例えば「とまれ」
又は「ストップ」のような語句)及び警備員が非常時に鳴
動させる警笛音等のような特定対象物に係る音の分析さ
れたものである。照合部35は、参照パターンVrと入
力された入力パターンViとを比較し、パターンがマッ
チしていればオン信号、マッチしていなければオフ信号
の音声判断Bをそれぞれ総合判断手段37に出力する。
【0022】次に、操作モニタ手段36の処理内容を図
3に示すフローチャートにより説明する。図3のフロー
チャートにおいては、各処理ステップをSを付した番号
で示す。ステップS1にて、走行レバー操作量Lrがゼ
ロ値か否かを判断し、ゼロ値のとき(停止中)にはステ
ップS5の処理に、ゼロ値でない(走行中)ときには、
ステップS2の処理にそれぞれ移る。ステップS2に
て、走行レバー操作量Lrが正値か否かを判断し、正値
のとき(走行レバー17を前倒し中)にはステップS3
の処理に移り、正値でないとき(走行レバー17を後ろ
倒し中)にはステップS4の処理に移る。ステップS3
にて、運転室向き信号Cdがオンか否かを判断し、オン
のとき(運転室12がスプロケット39と反対方向位置
にある)にはステップS8にて、前進信号Fをオン信号
に、後進信号R、旋回信号Ro及び掘削信号Diをオフ
信号にそれぞれ設定してステップS12の処理に移る。
運転室向き信号Cdがオフのとき(運転室12がスプロ
ケット39と同一方向位置にある)にはステップS9に
て、後進信号Rをオン信号に、前進信号F、旋回信号R
o及び掘削信号Diをオフ信号にそれぞれ設定してステ
ップS12の処理に移る。
【0023】ステップS12にて、後進信号Rがオンか
否かを判断し、オンのとき(オペレータの背を前進方向
に向けて走行中)にはステップS14にて操作判断Aを
オン信号に設定する。後進信号Rがオフのとき(オペレ
ータの顔を前進方向に向けて走行中)にはステップS1
3にて旋回信号Roがオンか否かを判断し、オンのとき
(旋回速度指令値Lwが所定量よりも大きい)にはステ
ップS14の処理に移り、オフのとき(旋回速度指令値
Lwが所定量よりも小さい)にはステップS15にて操
作判断Aをオフ信号に設定する。ステップS4にて、運
転室向き信号Cdがオンか否かを判断し、オンのとき
(走行レバー17は後ろ倒しされ、運転室12はスプロ
ケット39の反対方向位置にある)にはステップS9の
処理に移り、オフのとき(走行レバー17は後ろ倒しさ
れ、運転室12はスプロケット39と同方向位置にあ
る)にはステップS8の処理に移る。
【0024】一方、ステップS1にて走行レバー操作量
Lrがゼロ値と判断したときにはステップS5にて、ブ
ーム角度θb及びアーム角度θaと、予め記憶されてい
るブーム13及びアーム14の長さとに基づいてバケッ
ト高さHを演算し、ステップS6の処理に移る。バケッ
ト高さHは、バケット15がアーム14に回転自在に取
着されているバケットピン16の地表面からの高さであ
る。ステップS6にて、バケット高さHが負値か否かを
判断し、負値のとき(バケットピン16が地表面よりも
低い位置にある)にはステップS10にて掘削信号Di
をオン信号に、前進信号F、後進信号R及び旋回信号R
oをオフ信号にそれぞれ設定してステップS12の処理
に移り、正値のとき(バケットピン16が地表面よりも
高い位置にある)にはステップS7の処理に移る。ステ
ップS7にて、旋回速度指令値Lwの絶対値が所定の操
作量閾値Lwjよりも小さいか否かを判断し、小さいと
きにはステップS10の処理に移り、大きいときにはス
テップS11にて旋回信号Roをオン信号に、前進信号
F、後進信号R及び掘削信号Diをオフ信号にそれぞれ
設定してステップS12の処理に移る。
【0025】次に、総合判断手段37の処理内容を図4
に示すフローチャートにより説明する。図4のフローチ
ャートにおいては、各処理ステップをSを付した番号で
示す。ステップS20にて、非常停止解除信号Reがオ
フ、操作判断Aがオン、音声判断Bがオンの全てを満足
するか否かを判断し、全てを満足するときにはステップ
S21にて非常停止信号Ca、屋内スピーカ信号Cs
c、屋外スピーカ信号Csf、警告ランプ信号Cr及び
画像モニタ信号Ccの全てをオン信号に設定して、非常
停止制御装置24、屋内スピーカ26、屋外スピーカ2
5、警告ランプ28及び画像モニタ42にそれぞれ出力
する。ステップS20にて、いずれか1項目でも満足し
ないときには、ステップS22にて、作業機指令値Ls
がゼロ値か否かを判断し、ゼロ値のときにはステップS
23にて、非常停止信号Ca、屋内スピーカ信号Cs
c、屋外スピーカ信号Csf、警告ランプ信号Cr及び
画像モニタ信号Ccの全てをオフ信号に設定して、前記
各装置24,26,25,28,42にそれぞれ出力す
る。作業機指令値Lsがゼロ値でないときには、ステッ
プS22の処理を繰り返す。
【0026】以上説明した構成を備えた本発明の作用及
び効果を説明する。車両の運転中は、コントローラ38
の音声認識手段32は、常に周囲音マイクロホン31で
採取された周囲音Mcからエンジン音Meを除き、雑音
除去音Mceを求めている。そして、雑音除去音Mce
を周波数分析した入力パターンViと、参照パターンV
rとを比較して、パターンがマッチしたときにオンの音
声判断Bを総合判断手段37に出力する。即ち、予め記
憶されている例えば「とまれ」「ストップ」「やめろ」
等のような声のパターンと、雑音除去音Mceのパター
ンがマッチしたときには、作業者が建設機械の作業範囲
に進入していると判断する。
【0027】一方、車両の運転状況を判断する図3のフ
ローチャートによると、コントローラ38の操作モニタ
36は、車両がオペレータの背中を進行方向に向けて走
行中のとき、又は旋回速度指令値Lwが所定量よりも大
きく操作されて上部旋回台11が旋回しているときに
は、作業者が建設機械の作業範囲に進入してもオペレー
タは気が付きにくいと判断して、オンの操作判断Aを総
合判断手段37に出力する。このような、オペレータの
背中を進行方向に向けて走行中、又は旋回速度指令値L
wが所定量よりも大きく操作しているときの運転操作を
参照運転操作と呼ぶ。総合判断手段37は、操作判断A
及び音声判断Bの両方ともにオンのとき、即ちオペレー
タが作業者の接近に気が付きにくい車両の運転状況で、
かつ「とまれ」、「ストップ」等の参照パターンVrの
声と同一のパターンを有する声が発せられたときに、非
常停止制御装置24にオンの非常停止信号Caを出力す
る。そして、車両全体を非常停止させると共に、屋外ス
ピーカ信号Csfを屋外スピーカ25に出力して「とま
れ」「ストップ」、「やめろ」等の音声を出し、周囲の
作業者に警告する。
【0028】また、警告ランプ信号Cr及び屋内スピー
カ信号Cscを、警告ランプ28及び屋内スピーカ26
に出力して、警告ランプ28の点滅及び屋内スピーカ2
6からの音声によりオペレータに警告する。さらに、画
像モニタ信号Ccが画像モニタ42に出力され、監視カ
メラ43により撮影されているモニタ画像が画像モニタ
42に表示され、オペレータは周囲の状況を確認でき
る。なお、非常停止後の再起動は、旋回速度指令値L
w、作業機指令値Ls及び走行レバー操作量Lrの全て
オフのとき、即ち作業機レバー18及び走行レバー17
が操作されてなく、かつ非常停止解除信号Reがオンの
ときにのみ可能である。
【0029】これらにより、作業者が建設機械の作業範
囲に進入したことを知らせる周囲の人の声、又は本人の
声にのみにより非常停止が起動されるので、確実に障害
物と作業者の区別ができる。また、障害物の接近による
非常停止の誤作動が回避できるので、作業能率の低下を
抑えることができる。
【0030】なお、本実施形態においては、建設機械の
運転状態として、オペレータの背中を前進方向にして走
行しているとき、又は上部旋回台11が旋回していると
きに、オペレータが作業者の接近に気が付きにくい状態
として参照運転操作に設定しているが、これに拘束され
ることなく、作業によっては例えばバケット15による
掘削中のときを参照運転操作と設定してもよい。また、
本実施形態においては、異常時にオン信号の停止信号C
aを非常停止制御装置24に出力して車両全体を停止さ
せているが、これに拘束されることなく、旋回のみ、又
は走行のみのような予め定めた動作だけを停止させるよ
うにしてもよい。また、本実施形態においては、音声判
断Bは、周囲音マイクロホン31で採取した音声が、予
め記憶されている所定の音声と一致したときにオン信号
を出力するとしている。しかし、音声は、完全に一致す
ることは略不可能であるので、高い確率で一致したとき
に一致したと呼ぶものとする。また、本実施形態におい
ては、周囲音マイクロホン31及び監視カメラ43を上
部旋回台11の後面に1個ずつ設けているが、上部旋回
台11のオペレータの目の届きにくい左右の側面等に複
数個ずつの周囲音マイクロホン31及び監視カメラ43
を設けて、多方向からの音声及びモニタ画像を採取して
もよい。さらに、本実施形態においては、非常停止解除
釦29が押されたときに、建設機械が運転再開されるこ
とを周囲の全員の作業者が容易に確認できるために、音
声等により外部にアナウンスしてもよい。
【0031】以上、本発明によれば、移動機械の周囲の
音声を周波数分析された結果の入力パターンが、予め記
憶されている「とまれ」、「ストップ」等参照パターン
と一致したときに、人が作動範囲内に進入したと判断す
る。また、モニタされたオペレータの入力運転操作が、
予め設定した参照運転操作と一致したと判断したとき
に、オペレータは人の作動範囲内への進入に気が付きに
くい状態であると判断する。このように判断されたとき
に、コントローラは、作業用移動機械の予め定めた動作
を非常停止させる。これにより、人が作業用移動機械の
作動範囲に進入したことを知らせる周囲の人の声、又は
本人の声のみにより非常停止が起動されるので、確実に
障害物と作業者の区別ができる。また、障害物の接近に
よる非常停止の誤作動が回避でき、必要不可欠な非常停
止のみが起動されるので、作業能率の低下を抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の制御ブロック図である。
【図2】本実施形態のコントローラの構成図である。
【図3】コントローラ内の操作モニタ手段の処理フロー
図である。
【図4】コントローラ内の総合判断手段の処理フロー図
である。
【符号の説明】
10…走行装置、11…上部旋回台、12…運転席、1
3…ブーム、14…アーム、15…バケット、16…バ
ケットピン、17…走行レバー、18…作業機レバー、
19…運転室向き検出器、20…ブーム角度検出器、2
1…アーム角度検出器、22…走行レバー操作量検出
器、23…旋回速度指令値検出器、24…非常停止制御
装置、25…屋外スピーカ、26…屋内スピーカ、27
…操作パネル、28…警告ランプ、29…非常停止解除
釦、30…エンジンマイクロホン、31…音声マイクロ
ホン、32…音声認識手段、33…雑音除去部、34…
音響分析部、35…照合部、36…操作モニタ手段、3
7…総合判断手段、38…コントローラ、39…スプロ
ケット、40…エンジン、41…運転席、42…画像モ
ニタ、43…監視カメラ、Mm…モニタ画像、Me…エ
ンジン音、Mc…周囲音、Tv…モニタ画像、Cc…画
像モニタ信号、Mce…雑音除去音、Vi…入力パター
ン、Vr…参照パターン、θb…ブーム角度、θa…ア
ーム角度、Cd…運転室向き信号、Lr…走行レバー操
作量、Lw…旋回速度指令値、Ls…作業機指令値、R
e…非常停止解除信号、Csc…屋内スピーカ信号、C
sf…屋外スピーカ信号、Cr…警告ランプ信号、Ca
…非常停止信号、A…操作判断、B…音声判断、F…前
進信号、R…後進信号、Ro…旋回信号、Di…掘削信
号、H…バケット高さ、Lwj…操作量閾値。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回、俯仰等の動作を自在とされた作業
    機を搭載し、かつ移動自在とされた作業用移動機械であ
    って、 当該機械の周囲音を採取するマイクロホン(31)と、 予め定めた特定対象物に係わる音のパターンを参照パタ
    ーン(Vr)として予め記憶し、マイクロホン(31)から入力
    した音を入力パターン(Vi)とすべくパターン化してこの
    入力パターン(Vi)が参照パターン(Vr)と一致したとき作
    業機の予め定めた動作を停止させる機能を備えたコント
    ローラ(38)とを有することを特徴とする作業用移動機
    械。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業用移動機械におい
    て、 当該機械の運転操作状態を監視するモニタ手段(36)をさ
    らに有すると共に、 前記コントローラ(38)は、予め定めた特定運転操作を参
    照運転操作として予めさらに記憶し、 モニタ手段(36)から入力した運転操作が参照運転操作で
    ないときは前記「動作を停止させる機能」を解除すること
    を特徴とする作業用移動機械。
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