JP2002030449A - 結晶性シリコン膜、結晶性シリコン膜の形成方法及び結晶性シリコン膜の形成装置 - Google Patents

結晶性シリコン膜、結晶性シリコン膜の形成方法及び結晶性シリコン膜の形成装置

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JP2002030449A
JP2002030449A JP2000210989A JP2000210989A JP2002030449A JP 2002030449 A JP2002030449 A JP 2002030449A JP 2000210989 A JP2000210989 A JP 2000210989A JP 2000210989 A JP2000210989 A JP 2000210989A JP 2002030449 A JP2002030449 A JP 2002030449A
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Japan
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silicon film
crystalline silicon
forming
plasma
article
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JP2000210989A
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English (en)
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Kiyoshi Ogata
潔 緒方
Naoto Kuratani
直人 鞍谷
Akinori Ebe
明憲 江部
Masaji Miyake
正司 三宅
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば低融点ガラス基板のような耐熱性の比
較的低い被成膜物品上にも該物品の熱的損傷を抑制でき
る低温下で、生産性よく形成される良質の結晶性シリコ
ン膜並びにそのような結晶性シリコン膜の形成方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 シリコン系ガスを含む原料ガスにプラズ
マ励起用電界として誘導結合型高周波電界を印加して該
原料ガスから誘導結合型プラズマ17を形成し、該プラ
ズマの下に被成膜物品10を配置するとともに該被成膜
物品にイオン源4からイオンビームを照射することで該
物品上に形成された結晶性シリコン膜、並びにそのよう
な結晶性シリコン膜の形成方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置にお
ける各画素に設けられるTFT(薄膜トランジスタ)ス
イッチ等の材料として用いられたり、集積回路、太陽電
池等に用いられる結晶性シリコン膜、そのような結晶性
シリコン膜の形成方法及び形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結晶性シリコン膜の形成方法とし
て、CVD法、特に熱CVD法が多用されている。CV
D法により結晶性シリコン膜を形成するためには、通
常、被成膜物品の温度を800℃程度以上に保つ必要が
ある。また、真空蒸着法、スパッタ蒸着法等のPVD法
も用いられるが、この場合も、該膜を結晶性を有するも
のにするためには、通常、被成膜物品の温度を700℃
程度以上に保つ必要がある。
【0003】また近年では、各種CVD法、PVD法に
より比較的低温下でアモルファスシリコン膜を形成した
後、後処理として、800℃程度以上の熱処理若しくは
600℃程度で20時間程度以上の長時間にわたる熱処
理を施したり、レーザアニール処理を施して、該膜を結
晶性シリコン膜とすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように、各種CVD法、PVD法により直接結晶性シリ
コン膜を形成する方法においては、例えば液晶表示装置
のガラス基板として比較的安価な低融点ガラスを用い、
この基板上にTFTを形成するために結晶性シリコン膜
を形成しようとするとき、かかる低融点ガラスを700
℃や800℃に保つと、軟化或いはさらに溶融したり、
歪みが生じたりする。このようにCVD法やPVD法で
直接結晶性シリコン膜を形成する手法では耐熱性が比較
的低い材質からなる物品上への成膜が困難であり、或い
は生産性が著しく低下する。
【0005】また、前記の熱処理やレーザアニール処理
を後処理として行い結晶性シリコン膜を得る方法は、直
接結晶性シリコン膜を形成する方法に比べて、1工程多
いため生産性が悪い。また、レーザアニール処理を行う
場合は、レーザ照射装置が高価であることや、大面積で
均一なアニール処理が困難なためにシリコン膜の均質性
が低下し易い。
【0006】そこで本発明は、例えば低融点ガラス基板
のような耐熱性の比較的低い被成膜物品上にも該物品の
熱的損傷を抑制できる低温下で、生産性よく形成される
良質の結晶性シリコン膜を提供することを課題とする。
【0007】また本発明は、例えば低融点ガラス基板の
ような耐熱性の比較的低い被成膜物品上にも該物品の熱
的損傷を抑制できる低温下で、生産性よく良質の結晶性
シリコン膜を形成できる結晶性シリコン膜の形成方法を
提供することを課題とする。
【0008】また本発明は、例えば低融点ガラス基板の
ような耐熱性の比較的低い被成膜物品上にも該物品の熱
的損傷を抑制できる低温下で、生産性よく良質の結晶性
シリコン膜を形成できる結晶性シリコン膜の形成装置を
提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明者は研究を重ね、以下の知見を得た。
【0010】すなわち、成膜を行うための容器内におい
て、シリコン系ガスを含む原料ガスをプラズマ化し、該
プラズマの下で被成膜物品に結晶性シリコン膜を形成す
るにあたり、前記被成膜物品にイオンビーム照射装置か
らイオンビームを照射することにより、結晶性シリコン
膜を、例えば被成膜物品温度600℃程度以下で形成す
ることが可能である。このとき、該プラズマは誘導結合
型プラズマであることが重要である。
【0011】プラズマの種類としては、該誘導結合型プ
ラズマの他、静電結合型プラズマ(容量結合型プラズ
マ)がある。
【0012】しかし、静電結合型プラズマによる膜形成
では、プラズマ密度(1cm3 当たりのイオン個数)が
比較的低いこととプラズマ電位が比較的高いために被成
膜物品に結晶性の高いシリコン膜を形成することが困難
である。プラズマCVD法で結晶性のシリコン膜を形成
するためには、シリコン系ガスを含む原料ガスをよりよ
く分解し、さらにプラズマ電位を低くする必要がある。
【0013】プラズマ密度が低いと、つまりシリコン系
ガスを含んだ原料ガスの分解が悪いと、シリコン膜中に
水素等の不純物が多量に混入し易く、シリコン原子のネ
ットワーク形成が阻害されて、該シリコン膜はアモルフ
ァス状態或いは微結晶状態になり、結晶性の高い(換言
すれば結晶粒径の大きい)シリコン膜が得られ難い。ま
た、プラズマ電位が高いと、形成されるシリコン結晶が
破壊され易く(換言すればプラズマダメージを受け易
く)、シリコン膜はアモルファス状態或いは微結晶状態
になり、この場合も結晶性の高い(換言すれば結晶粒径
の大きい)シリコン膜が得られ難い。
【0014】これらの静電結合型プラズマによる膜形成
の弱点は、被成膜物品の温度を高くすることで克服でき
るが、例えば、被成膜物品として低融点ガラス基板のよ
うな低価格な基板を用いる場合、そのような基板の温度
をあまり高くすることができないので、該基板上に結晶
性の良好なシリコン膜を形成することは難しい。
【0015】これに対し、誘導結合型プラズマは静電結
合型プラズマと比べて高プラズマ密度、低プラズマ電位
が得られ易いという特長がある。それ故、誘導結合型プ
ラズマによる膜形成では、結晶性の高いシリコン膜が得
られ易い。
【0016】また、シリコン膜の結晶性をさらに高める
ために、誘導結合型プラズマの下で被成膜物品上に結晶
性シリコン膜を形成するにあたり、該物品表面にイオン
ビームを照射するとよい。膜形成中にイオンビームを照
射することにより、シリコン原子の移動乃至マイグレー
ション(migration)が促進され、シリコン膜の結晶性が
より高くなる。
【0017】前記知見に基づき本発明は、次の結晶性シ
リコン膜、結晶性シリコン膜の形成方法及び形成装置を
提供する。 (1)結晶性シリコン膜 シリコン系ガスを含む原料ガスにプラズマ励起用電界と
して誘導結合型高周波電界を印加して該原料ガスから誘
導結合型プラズマを形成し、該プラズマの下に被成膜物
品を配置するとともに該被成膜物品にイオンビーム照射
装置からイオンビームを照射することで該物品上に形成
された結晶性シリコン膜。 (2)結晶性シリコン膜の形成方法 シリコン系ガスを含む原料ガスにプラズマ励起用電界と
して誘導結合型高周波電界を印加して該原料ガスから誘
導結合型プラズマを形成し、該プラズマの下に被成膜物
品を配置するとともに該被成膜物品にイオンビーム照射
装置からイオンビームを照射して該物品上に結晶性シリ
コン膜を形成する結晶性シリコン膜の形成方法。 (3)結晶性シリコン膜の形成装置 被成膜物品を設置する容器であって、成膜用原料ガス供
給装置からシリコン系ガスを含む原料ガスが供給される
容器と、該容器に連設されたイオンビーム照射装置であ
って、該容器内に設置される被成膜物品にイオンビーム
を照射するイオンビーム照射装置と、前記成膜用原料ガ
ス供給装置から前記容器内に供給される原料ガスにプラ
ズマ励起用電界を印加するためのプラズマ励起用電界印
加装置とを備えており、該プラズマ励起用電界印加装置
は、前記容器内に供給される原料ガスに誘導結合型高周
波電界を印加して該ガスから誘導結合型プラズマを生成
するための該容器内に設置されたアンテナを含んでいる
結晶性シリコン膜の形成装置。本発明に係る膜形成方法
及び膜形成装置によると、シリコン系ガスを含む原料ガ
スから誘導結合型プラズマを生成させ、該誘導結合型プ
ラズマの下に被成膜物品を置くとともに該物品表面にイ
オンビームを照射して結晶性シリコン膜を形成する。
【0018】このようにシリコン系ガスを含む原料ガス
から生成させるプラズマは誘導結合型プラズマであり、
誘導結合型プラズマは前記のとおり静電結合型プラズマ
と比べて高プラズマ密度、低プラズマ電位が得られる。
それ故、例えば低融点ガラス基板のような耐熱性の比較
的低い被成膜物品上にも該物品の熱的損傷を抑制できる
低温下で(例えば600℃以下で)結晶性の高いシリコ
ン膜を得ることができる。
【0019】また、誘導結合型プラズマの下で被成膜物
品上に結晶性シリコン膜を形成するにあたり、該物品表
面にイオンビーム照射装置からイオンビームを照射する
ので、シリコン原子の移動乃至マイグレーション(migr
ation)が促進され、シリコン膜の結晶性がより高くな
る。
【0020】膜形成後に結晶性を高めるために別途熱処
理する必要はない。
【0021】このように本発明に係る膜形成方法及び膜
形成装置によると、生産性よく良質の結晶性シリコン膜
を得ることができる。そして、このようにして得られた
本発明に係る結晶性シリコン膜は結晶性の高い良質のも
のである。
【0022】また本発明に係る膜形成方法及び装置によ
ると、イオンビーム照射にあたり、イオン種を選択し、
或いはイオン加速エネルギを調整し、或いはこれらの組
み合わせにより、シリコン膜の結晶化度の制御はもとよ
り、結晶粒径制御、結晶配向制御、内部応力制御、膜密
着力制御等を行うことができる。
【0023】また、本発明に係る膜形成装置によると、
前記誘導結合型高周波電界を印加するためのアンテナが
成膜用の容器内に設置されているので、被成膜物品の大
面積化にも容易に対応できる。
【0024】本発明の結晶性シリコン膜、結晶性シリコ
ン膜の形成方法及び装置において、結晶性の高いシリコ
ン膜を安定して得るためには、誘導結合型プラズマのプ
ラズマ密度が1×1011イオン個/cm3 以上であるこ
とが望ましい。より好ましくは2×1011イオン個/c
3 以上である。
【0025】プラズマ密度が1×1011イオン個/cm
3 より小さいと、すなわちシリコン系ガスを含んだ原料
ガスの分解が悪いと、シリコン膜中に水素等の不純物が
多量に混入し易く、シリコン原子のネットワーク形成が
阻害されて、シリコン膜がアモルファス或いは微結晶状
態になり、結晶性の高いシリコン膜が得られ難い。
【0026】上限値としては、それには限定されないが
1×1013イオン個/cm3 程度を例示できる。プラズ
マ密度があまり高くなりすぎると、シリコン膜がプラズ
マからのイオンのダメージ(プラズマダメージ)を受け
易く、アモルファス或いは微結晶状態になり、この場合
も結晶性の高いシリコン膜が得られ難い。
【0027】かかるプラズマ密度制御のため本発明に係
る膜形成装置においては、前記誘導結合型プラズマのプ
ラズマ密度を1×1011イオン個/cm3 以上、より好
ましくは2×1011イオン個/cm3 以上、或いは1×
1011イオン個/cm3 〜1×1013イオン個/cm3
程度等にする手段を設けることができる。例えば、成膜
用原料ガス供給装置及び成膜室(真空チャンバ)内の真
空度(ガス圧)調整装置、原料ガスをプラズマ化するプ
ラズマ励起用高周波電源を共に制御して、換言すれば原
料ガスの供給量及び成膜室内真空度、該ガスをプラズマ
化させる高周波電力(高周波アンテナに供給する電力)
を制御する手段をもって、前記誘導結合型プラズマのプ
ラズマ密度を1×1011(イオン個/cm3 )以上、よ
り好ましくは2×1011(イオン個/cm3 )以上、或
いは1×1011(イオン個/cm 3 )〜1×1013(イ
オン個/cm3 )程度等にすることが考えられる。
【0028】また、本発明の結晶性シリコン膜、結晶性
シリコン膜の形成方法及び装置において、結晶性の高い
シリコン膜を安定して得るためには、誘導結合型プラズ
マのプラズマ電位が50V以下であることが望ましい。
より好ましくは30V以下、さらに好ましくは10V以
下を例示できる。
【0029】このためには、本発明に係る膜形成装置に
おいては、前記誘導結合型プラズマのプラズマ電位を5
0V以下、より好ましくは30V以下、さらに好ましく
は10V以下に制御する手段を設けることができる。
【0030】例えば、成膜用原料ガス供給装置及び成膜
室(真空チャンバ)内の真空度(ガス圧)調整装置、原
料ガスをプラズマ化するプラズマ励起用高周波電源を共
に制御して、換言すれば原料ガスの供給量及び成膜室内
真空度、該ガスをプラズマ化させる高周波電力(高周波
アンテナに供給する電力)を制御する手段をもって、前
記誘導結合型プラズマのプラズマ電位を50V程度以
下、より好ましくは30V以下、さらに好ましくは10
V以下とすることが考えられる。
【0031】プラズマ電位が50Vより大きいと、シリ
コン膜がプラズマからのイオンのダメージ(プラズマダ
メージ)を受け易く、シリコン膜がアモルファス或いは
微結晶状態になり、結晶性の高いシリコン膜が得られ難
い。
【0032】本発明の結晶性シリコン膜、結晶性シリコ
ン膜の形成方法及び装置において、照射するイオンビー
ムのエネルギが100eV〜2keVと比較的小さい場
合は、被成膜物品にイオンビームを照射することにより
シリコン膜の結晶性が低下することがある。これは照射
イオンがシリコン原子に与えるマイグレーションの促進
の効果よりもスパッタリング効果によりシリコン結晶を
破壊する効果の方が大きい場合であり、現象としては前
述のプラズマダメージと似ている。
【0033】イオンビーム照射におけるイオンエネルギ
は大きくなると、いわゆる核的衝突(クーロン力で押し
出すような衝突)の効果に加えていわゆる電子的衝突
(クーロン力が働く前に通りすぎ振動を与えるごとき衝
突)の効果が生じる。核的衝突はシリコン原子に与える
マイグレーションの促進の効果があるものの、一部はシ
リコン結晶を破壊する。一方、電子的衝突はシリコン原
子を励起し、またシリコン膜最表面の局所的なアニール
効果を与える効果がある。
【0034】このため、イオンエネルギは電子的衝突の
効果の生じ易い2keV以上であることが望ましい。よ
り好ましくは5keV以上を例示できる。イオンエネル
ギが2keVより小さいと、核的衝突が主体になる。
【0035】イオンエネルギを2keV以上、より好ま
しくは5keV以上にすることで、核的衝突によるマイ
グレーションの促進の効果、及び核的衝突による結晶破
壊を十分に補い得る電子的衝突による効果により、結晶
性の高いシリコン膜が得られる。なお、イオンエネルギ
の上限値としては、それには限定されないが、20ke
V以下、より好ましくは10keV以下を例示できる。
イオンエネルギが20keVより大きいと、電子的衝突
が主体になり、結晶性の良好なシリコン膜を形成するこ
とが難しい。また、結晶性シリコン膜の形成装置におい
ては、イオンエネルギを20keVより大きくするに
は、装置コストが高くつく。
【0036】また、本発明に係る結晶性シリコン膜、結
晶性シリコン膜の形成方法及び装置において、前記イオ
ンビームのイオン種として、不活性ガス(ヘリウム(H
e)ガス、ネオン(Ne)ガス、アルゴン(Ar)ガ
ス、クリプトン(Kr)ガス、キセノン(Xe)ガス
等)、反応性ガス(水素(H2 )ガス、フッ素(F2
ガス、フッ化水素(HF)ガス等)及びシリコン系ガス
(モノシラン(SiH4 )ガス、ジシラン(Si
2 6 )ガス等の水素化シリコンガス、四フッ化シリコ
ン(SiF4 )ガス等のフッ化シリコンガス、四塩化シ
リコン(SiCl4 )ガス等の塩化シリコンガス等)の
うち少なくとも一種のガスから発生させたイオンを用い
ることができる。
【0037】また、本発明に係る結晶性シリコン膜、結
晶性シリコン膜の形成方法及び装置において、前記プラ
ズマの原料ガスとして、前記イオンビームのイオン種源
となるガスとして例示した前記シリコン系ガスのうち少
なくとも一種のガス、又は前記シリコン系ガスのうち少
なくとも一種のガスと前記反応性ガスのうち少なくとも
一種のガスとを用いることができる。
【0038】また、本発明の結晶性シリコン膜、結晶性
シリコン膜の形成方法及び装置において、膜形成のため
の被成膜物品の温度として600℃以下(下限について
はそれには限定されないが例えば室温程度)にすること
ができきる。従来に比べてこのような低温下でも良質な
結晶性を有するシリコン膜を得ることができる。
【0039】このために本発明に係る膜形成装置では、
例えば、前記成膜用容器内に被成膜物品支持ホルダ及び
該ホルダに支持される被成膜物品の温度を600℃以下
に制御する温度制御装置を設けてもよい。
【0040】また、本発明に係る結晶性シリコン膜及び
結晶性シリコン膜の形成方法及び装置において、前記誘
導結合型プラズマから前記被成膜物品表面に到達するシ
リコン原子数に対するイオンビーム照射装置から該被成
膜物品へ照射されるイオン数の割合(イオン数/シリコ
ン原子数)を0.01〜10とすることが好ましい。こ
れは、その割合が0.01より小さいとイオン照射によ
る結晶化効果が不十分になり、10より大きいとイオン
量が過剰となり膜欠陥の発生が増加するからである。
【0041】なお、被成膜物品表面に到達するシリコン
原子数は膜厚をモニタしつつ制御することができ、被成
膜物品表面に到達するイオン数はイオンビーム照射装置
(イオン源)からのイオンの引き出し電圧を制御した
り、イオン源内のプラズマを発生させるための高周波電
力を制御すること等により制御することができる。
【0042】本発明の結晶性シリコン膜の形成装置にお
いて、誘導結合型プラズマを形成するための前記容器内
に設置されるアンテナとしては、容量結合を抑制するた
めの絶縁物(例えばセラミック)を被覆した二つのコの
字型導電性部材を結合したダブルハーフループアンテナ
を例示できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0044】図1は、本発明に係る結晶性シリコン膜の
形成装置の1例の概略構成を示す図である。
【0045】この装置は、プラズマ生成室1(真空容
器)を有し、室1には真空排気系12が接続されるとと
もに、原料ガス供給部13が接続されている。原料ガス
供給部13には原料ガス源、マスフローコントローラ等
が含まれるが、これらについては図示を省略している。
また室1内には被成膜物品保持部材(ここでは基板ホル
ダー)11が設置され、保持部材11は被成膜物品10
(ここでは基板)を搬入搬出すべく図示しない駆動部に
より水平往復動可能で、室1内では被成膜物品加熱用ヒ
ータ14上に配置される。また、室1内の保持部材11
に保持される被成膜物品10周縁部に対向する位置に
は、アンテナ9が設置されている。アンテナ9の開口部
は図中9aで示してある。
【0046】図2にアンテナ9を上から見た図を示す。
【0047】アンテナ9は、ここではダブルハーフルー
プアンテナであり、容量結合を抑制するための絶縁物9
2(ここではセラミック)を被覆した二つのコの字型導
電性部材91を結合したものである。アンテナ9の一端
部は整合器3を介して高周波電源2が接続されており、
他端部はコンデンサ15を介して接地されている。これ
により、容器1内に供給される原料ガスに誘導結合型高
周波電界を印加して該ガスから誘導結合型プラズマを生
成できる。
【0048】図1に示すように、アンテナ9を間にして
保持部材11に対向する位置にはイオン源4が設けられ
ている。イオン源4にはイオン源用ガス供給部16が接
続されているとともに、ガスプラズマ化のために整合器
5を介して高周波電源6が接続されている。なお、ガス
供給部16にもガス源等が含まれるが、これらは図示を
省略している。
【0049】また、イオン源4は、イオンを引き出すた
めのここでは3枚の電極(イオン源側から加速電極4
1、減速電極42、接地電極43)からなるイオン照射
用電極系40を有している。イオン照射用電極系40と
イオン源4との間には加速電源7及び減速電源8が接続
されている。なお、イオン源4の励起方法はここでは高
周波型を示しているが、この他フィラメント型、マイク
ロ波型等を採用できる。また、イオン照射用電極系は3
枚電極構造に限定されず他の枚数の電極からなるもので
もよい。
【0050】この装置を用いて本発明の結晶性シリコン
膜を形成するにあたっては、被成膜物品10を保持部材
11により保持してプラズマ生成室1内に搬入しヒータ
14上の所定の成膜位置に設置するとともに、室1内を
真空排気系12の運転にて所定圧力とする。
【0051】次いで、原料ガス供給部13からプラズマ
生成室1内にシリコン系ガスを含む原料ガスを導入する
とともに、高周波電源2から整合器3、アンテナ9を介
して誘導結合型高周波電界を印加して前記導入したガス
をプラズマ化し、図中17で示す位置に誘導結合型プラ
ズマを形成する。原料ガスとしては、シリコン系ガスの
うち少なくとも一種のガス又はシリコン系ガスのうち少
なくとも一種のガスと反応性ガスのうち少なくとも一種
のガスを用いる。
【0052】また、イオン源4にイオン源用ガス供給部
16からイオンの原料ガスを導入し、これに電源6から
整合器5を介して高周波電力を供給して、図中18で示
すイオン源内の位置にプラズマを発生させ、イオン照射
用電極系40に電源7、8により適当な電圧を印加する
ことによりプラズマ18から加速エネルギ2keV以
上、より好ましくは5keV以上でイオンを引き出し、
アンテナ9の開口部9aを通して被成膜物品10に該イ
オンビームを照射する。イオンの原料ガスとしては不活
性ガス、反応性ガス及びシリコン系ガスのうち少なくと
も一種のガスのイオンを用いる。
【0053】これにより、被成膜物品10上に結晶性シ
リコン膜が形成される。なお、成膜中は、被成膜物品1
0表面近傍の圧力が13.3Pa〜1.33×10-4
a(1×10-1Torr〜1×10-6Torr程度)の
範囲内になるようにプラズマ生成室内の真空度を調整す
る。また、被成膜物品10の温度はヒータ14によりR
T(室温)〜600℃に保つ。
【0054】以上説明した膜形成方法及び膜形成装置に
よると、シリコン系ガスを含む原料ガスから誘導結合型
プラズマ17を生成させ、該誘導結合型プラズマの下に
被成膜物品10を置くとともに該物品10表面にイオン
ビームを照射して結晶性シリコン膜を形成する。
【0055】このようにシリコン系ガスを含む原料ガス
から生成させるプラズマは誘導結合型プラズマ17であ
り、誘導結合型プラズマ17は前記のとおり静電結合型
プラズマと比べて高プラズマ密度、低プラズマ電位が得
られる。それ故、例えば低融点ガラス基板のような耐熱
性の比較的低い被成膜物品上にも該物品の熱的損傷を抑
制できる低温下で(例えば600℃以下で)結晶性の高
いシリコン膜を得ることができる。
【0056】また、誘導結合型プラズマ17の下で被成
膜物品10上に結晶性シリコン膜を形成するにあたり、
該物品10表面にイオン源4からイオンビームを照射す
るので、シリコン原子の移動乃至マイグレーション(mi
gration)が促進され、シリコン膜の結晶性がより高くな
る。
【0057】膜形成後に結晶性を高めるために別途熱処
理する必要はない。
【0058】このように本発明に係る膜形成方法及び膜
形成装置によると、生産性よく良質の結晶性シリコン膜
を得ることができる。そして、このようにして得られた
本発明に係る結晶性シリコン膜は結晶性の高い良質のも
のである。
【0059】次に、図1の装置を用いて本発明の結晶性
シリコン膜を形成した具体的実施例及びその結果得られ
た本発明の結晶性シリコン膜の例について、比較例とと
もに以下に説明する。
【0060】なお、以下の比較例1、2、3は、次のよ
うにして被成膜物品上にシリコン膜を形成した。
【0061】すなわち、比較例1では従来の静電結合型
シリコン膜形成装置において被成膜物品にイオンビーム
を照射できるようにし、該装置を用いて静電結合型プラ
ズマの下で被成膜物品上に成膜中にイオンビームを照射
してシリコン膜を形成した。比較例2では図1の装置を
用いて誘導結合型プラズマの下で被成膜物品上に成膜中
にイオンビームを照射しないでシリコン膜を形成した。
また、比較例3では比較例1で用いた装置を用いて静電
結合型プラズマの下で被成膜物品上に成膜中にイオンビ
ームを照射しないでシリコン膜を形成した。 〔実施例1〕 1)プラズマ条件(誘導結合型プラズマ) 励起法 高周波励起(13.56MHz) 原料ガス SiH4 50% H2 50% 圧力 0.133Pa(1×10-3Torr) プラズマ電位 30V プラズマ密度 1.2×1011イオン個/cm3 2)イオンビーム照射条件 イオンビームイオン種 H2 ガスイオン イオンエネルギ 2keV 3)被成膜物品 無アルカリガラス基板 4)基板温度 300℃ 5)成膜膜厚 2000Å 〔実施例2〕 1)プラズマ条件(誘導結合型プラズマ) 励起法 高周波励起(13.56MHz) 原料ガス SiH4 50% H2 50% 圧力 0.133Pa(1×10-3Torr) プラズマ電位 30V プラズマ密度 1.2×1011イオン個/cm3 2)イオンビーム照射条件 イオンビームイオン種 H2 ガスイオン イオンエネルギ 5keV 3)被成膜物品 無アルカリガラス基板 4)基板温度 300℃ 5)成膜膜厚 2000Å 〔比較例1〕 1)プラズマ条件(静電結合型プラズマ) 励起法 高周波励起(13.56MHz) 原料ガス SiH4 50% H2 50% 圧力 0.133Pa(1×10-3Torr) プラズマ電位 65V プラズマ密度 3×1010イオン個/cm3 2)イオンビーム照射条件 イオンビームイオン種 H2 ガスイオン イオンエネルギ 5keV 3)被成膜物品 無アルカリガラス基板 4)基板温度 300℃ 5)成膜膜厚 2000Å 〔比較例2〕 1)プラズマ条件(誘導結合型プラズマ) 励起法 高周波励起(13.56MHz) 原料ガス SiH4 50% H2 50% 圧力 0.133Pa(1×10-3Torr) プラズマ電位 40V プラズマ密度 1.3×1011イオン個/cm3 2)被成膜物品 無アルカリガラス基板 3)基板温度 300℃ 4)成膜膜厚 2000Å 〔比較例3〕 1)プラズマ条件(静電結合型プラズマ) 励起法 高周波励起(13.56MHz) 原料ガス SiH4 50% H2 50% 圧力 0.133Pa(1×10-3Torr) プラズマ電位 65V プラズマ密度 3×1010イオン個/cm3 2)被成膜物品 無アルカリガラス基板 3)基板温度 300℃ 4)成膜膜厚 2000Å 次に、前記実施例1、2及び比較例1、2、3により得
られた各シリコン膜について、レーザラマン分光法によ
る分析によってシリコン膜の結晶化度を測定し、結晶性
評価を行った。なお、結晶化度が大きい程、シリコン膜
の結晶性が高いことを表している。
【0062】評価結果を以下に示す。
【0063】 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例2 結晶化度 93% 88% 68% 60% 56% 以上の結果から、本発明実施例1、2では比較例1、
2、3に比べて結晶性の高いシリコン膜が得られたこと
が分かる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、例
えば低融点ガラス基板のような耐熱性の比較的低い被成
膜物品上にも該物品の熱的損傷を抑制できる低温下で、
生産性よく形成される良質の結晶性シリコン膜を提供す
ることができる。
【0065】また本発明によると、例えば低融点ガラス
基板のような耐熱性の比較的低い被成膜物品上にも該物
品の熱的損傷を抑制できる低温下で、生産性よく良質の
結晶性シリコン膜を形成できる結晶性シリコン膜の形成
方法を提供することができる。
【0066】また本発明によると、例えば低融点ガラス
基板のような耐熱性の比較的低い被成膜物品上にも該物
品の熱的損傷を抑制できる低温下で、生産性よく良質の
結晶性シリコン膜を形成できる結晶性シリコン膜の形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結晶性シリコン膜の形成装置の1
例の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す装置に配置されたアンテナを上から
見た図である。
【符号の説明】
1 プラズマ生成室(真空容器) 2 高周波電源 3 整合器 4 イオン源 40 イオン照射用電極系 41 加速電極 42 減速電極 43 接地電極 5 整合器 6 高周波電源 7 加速電源 8 減速電源 9 ダブルハーフループアンテナ 9a アンテナ9の開口部 91 コの字型導電性部材 92 容量結合を抑制するための絶縁物(セラミック) 10 被成膜物品(ここでは基板) 11 被成膜物品保持部材(ここでは基板ホルダー) 12 真空排気系 13 原料ガス供給部 14 被成膜物品加熱用ヒータ 15 コンデンサ 16 イオン源用ガス供給部 17 誘導結合型プラズマ 18 イオン源内プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江部 明憲 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 (72)発明者 三宅 正司 大阪府吹田市青葉丘南8番P−505号 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA17 BA29 BB03 CA06 FA04 FA12 FA14 JA06 JA10 JA16 JA17 LA15 LA17 LA18 5F045 AA08 AB02 AC01 AD03 AD04 AD05 AD06 AD07 AD08 AD09 AD10 AF07 BB07 CA13 CA15 DP04 DQ10 EE14 EH11 EK07 5F051 AA02 AA03 BA11 CB12 CB29 CB30

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン系ガスを含む原料ガスにプラズマ
    励起用電界として誘導結合型高周波電界を印加して該原
    料ガスから誘導結合型プラズマを形成し、該プラズマの
    下に被成膜物品を配置するとともに該被成膜物品にイオ
    ンビーム照射装置からイオンビームを照射することで該
    物品上に形成されたことを特徴とする結晶性シリコン
    膜。
  2. 【請求項2】前記イオンビームのイオン種として、不活
    性ガス、反応性ガス及びシリコン系ガスのうち少なくと
    も一種のガスから発生させたイオンを用いて形成された
    請求項1記載の結晶性シリコン膜。
  3. 【請求項3】前記イオンビームをイオンエネルギ2ke
    V以上で照射して形成された請求項1又は2記載の結晶
    性シリコン膜。
  4. 【請求項4】前記原料ガスとして、シリコン系ガスのう
    ち少なくとも一種のガス、又はシリコン系ガスのうち少
    なくとも一種のガスと反応性ガスのうち少なくとも一種
    のガスとを用いて形成された請求項1、2又は3記載の
    結晶性シリコン膜。
  5. 【請求項5】前記誘導結合型プラズマのプラズマ電位を
    50V以下として形成された請求項1から4のいずれか
    に記載の結晶性シリコン膜。
  6. 【請求項6】前記誘導結合型プラズマのプラズマ密度を
    1×1011イオン個/cm3 以上として形成された請求
    項1から5のいずれかに記載の結晶性シリコン膜。
  7. 【請求項7】前記誘導結合型プラズマから前記被成膜物
    品に到達するシリコン原子数に対する前記イオンビーム
    照射装置から前記被成膜物品に照射されるイオン数の割
    合(イオン数/シリコン原子数)を0.01〜10とし
    て形成された請求項1から6のいずれかに記載の結晶性
    シリコン膜。
  8. 【請求項8】前記被成膜物品の温度を600℃以下とし
    て形成された請求項1から7のいずれかに記載の結晶性
    シリコン膜。
  9. 【請求項9】シリコン系ガスを含む原料ガスにプラズマ
    励起用電界として誘導結合型高周波電界を印加して該原
    料ガスから誘導結合型プラズマを形成し、該プラズマの
    下に被成膜物品を配置するとともに該被成膜物品にイオ
    ンビーム照射装置からイオンビームを照射して該物品上
    に結晶性シリコン膜を形成することを特徴とする結晶性
    シリコン膜の形成方法。
  10. 【請求項10】前記イオンビームのイオン種として、不
    活性ガス、反応性ガス及びシリコン系ガスのうち少なく
    とも一種のガスから発生させたイオンを用いる請求項9
    記載の結晶性シリコン膜の形成方法。
  11. 【請求項11】前記イオンビームをイオンエネルギ2k
    eV以上で照射する請求項9又は10記載の結晶性シリ
    コン膜の形成方法。
  12. 【請求項12】前記原料ガスとして、シリコン系ガスの
    うち少なくとも一種のガス、又はシリコン系ガスのうち
    少なくとも一種のガスと反応性ガスのうち少なくとも一
    種のガスとを用いる請求項9、10又は11記載の結晶
    性シリコン膜の形成方法。
  13. 【請求項13】前記誘導結合型プラズマのプラズマ電位
    を50V以下とする請求項9から12のいずれかに記載
    の結晶性シリコン膜の形成方法。
  14. 【請求項14】前記誘導結合型プラズマのプラズマ密度
    を1×1011イオン個/cm3 以上とする請求項9から
    13のいずれかに記載の結晶性シリコン膜の形成方法。
  15. 【請求項15】前記誘導結合型プラズマから前記被成膜
    物品に到達するシリコン原子数に対する前記イオンビー
    ム照射装置から該被成膜物品に照射されるイオン数の割
    合(イオン数/シリコン原子数)を0.01〜10とす
    る請求項9から14のいずれかに記載の結晶性シリコン
    膜の形成方法。
  16. 【請求項16】前記被成膜物品の温度を600℃以下と
    する請求項9から15のいずれかに記載の結晶性シリコ
    ン膜の形成方法。
  17. 【請求項17】被成膜物品を設置する容器であって、成
    膜用原料ガス供給装置からシリコン系ガスを含む原料ガ
    スが供給される容器と、 該容器に連設されたイオンビーム照射装置であって、該
    容器内に設置される被成膜物品にイオンビームを照射す
    るイオンビーム照射装置と、 前記成膜用原料ガス供給装置から前記容器内に供給され
    る原料ガスにプラズマ励起用電界を印加するためのプラ
    ズマ励起用電界印加装置とを備えており、 該プラズマ励起用電界印加装置は、前記容器内に供給さ
    れる原料ガスに誘導結合型高周波電界を印加して該ガス
    から誘導結合型プラズマを生成するための該容器内に設
    置されたアンテナを含んでいることを特徴とする結晶性
    シリコン膜の形成装置。
  18. 【請求項18】前記イオンビーム照射装置は、不活性ガ
    ス、反応性ガス及びシリコン系ガスのうち少なくとも一
    種のガスから発生させたイオンを前記被成膜物品に照射
    するものである請求項17記載の結晶性シリコン膜の形
    成装置。
  19. 【請求項19】前記イオンビーム照射装置はイオンエネ
    ルギ2keV以上で前記容器内の被成膜物品にイオンを
    照射するものである請求項17又は18記載の結晶性シ
    リコン膜の形成装置。
  20. 【請求項20】前記成膜用原料ガス供給装置は、前記原
    料ガスとして、シリコン系ガスのうち少なくとも一種の
    ガス、又はシリコン系ガスのうち少なくとも一種のガス
    及び反応性ガスのうち少なくとも一種のガスを供給する
    ものである請求項17、18又は19記載の結晶性シリ
    コン膜の形成装置。
  21. 【請求項21】前記誘導結合型プラズマのプラズマ電位
    を50V以下に制御する手段を備えている請求項17か
    ら20のいずれかに記載の結晶性シリコン膜の形成装
    置。
  22. 【請求項22】前記誘導結合型プラズマのプラズマ密度
    を1×1011イオン個/cm3 以上に制御する手段を備
    えている請求項17から21のいずれかに記載の結晶性
    シリコン膜の形成装置。
  23. 【請求項23】前記成膜用容器内に被成膜物品支持ホル
    ダ及び該ホルダに支持される被成膜物品の温度を600
    ℃以下に制御する温度制御装置が設けられている請求項
    17から22のいずれかに記載の結晶性シリコン膜の形
    成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010082345A1 (ja) * 2009-01-19 2010-07-22 日新電機株式会社 シリコンドット形成方法及びシリコンドット形成装置
JP2011198964A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 薄膜光電変換装置およびその製造方法
US8626547B2 (en) 2002-11-29 2014-01-07 Fujitsu Limited Work support method, work support apparatus and computer-readable storage medium

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