JP2002030339A - Vを含有しない熱間鍛造用非調質鋼 - Google Patents
Vを含有しない熱間鍛造用非調質鋼Info
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Abstract
熱間鍛造用非調質鋼と同等以上に改善する。 【解決手段】 質量パーセントで、C=0.20〜0.
60%、Si=0.01〜1.00%、Mn=0.30
〜2.50%、P=0.035%以下、Ni=0.01
〜0.35%、Cr=0.10〜1.50%、Mo=
0.01〜0.35%、Al=0.020〜0.045
%、O=0.0015%以下、N=0.0100〜0.
0250%、を含有し、さらに、Ni+Moが0.05
%以上であり、残部Feおよび不可避的不純物元素から
なる鋼を1250℃以上に加熱し、仕上温度800℃以
上で熱間成形を終了後、30℃/分以上の冷却速度で6
00℃以下まで冷却して得られるフェライト−パーライ
ト組織を主体とした熱間鍛造用非調質鋼である。
Description
するだけで、焼入れ、焼戻しなどの熱処理を省略して
も、部品として十分な強度および靭性が得られるフェラ
イト−パーライト組織を主体とした熱間鍛造用非調質鋼
に関するものである。
0.60%程度の中炭素鋼に析出強化元素としてVを
0.10%程度添加した熱間鍛造用非調質鋼が一般的に
使用されている。
先ず、Vは非常に高価な添加元素であり、素材コストの
上昇が避けられないことが挙げられる。このような問題
点は従来から意識され、これまでに様々なVを添加しな
い熱間鍛造非調質鋼が提案されている。
加工とその後の時効処理により降伏比を向上させたVを
含有しない非調質鋼が提案されている。しかしながら、
この提案では冷間加工が前提である制約条件とその後の
時効処理にコストを要するといった問題点がある。
0−237587、および特開平11−229082で
は、Siによるフェライト固溶強化を主旨としたVを添
加しない非調質鋼が提案されている。しかしながら、こ
の提案では、その効果を発揮するまでSiを添加すると
素材硬さが上がり、機械加工性の観点で好ましくないと
いった問題点がある。
による析出強化を主旨としたVを添加しない非調質鋼が
提案されている。しかしながら、この提案では、Cuの
熱間脆性により圧延時において表面キズが多発する問題
点がある。
におけるTiCの微細析出とTiCを核としたフェライ
トの微細化による強化を主旨としたVを添加しない非調
質鋼が提案されている。しかしながら、この提案では、
Tiの添加量が多く、TiCの析出に先立ち疲労強度を
低下させるTiNが多量に発生するといった問題点があ
る。
する課題は、上記のような問題点を鑑み、鋼の化学成分
の調整と熱間圧延等の熱間成形条件の調整により、Vを
添加しなくとも部品としてユーザーが満足できる熱間鍛
造用非調質鋼を提供するものである。この課題をより具
体的に抽出するために、熱間鍛造非調質鋼による部品に
要求される特性とVの添加有無の関係を整理してみる
と、下記のとおりとなる。
として要求される特性としては、引張強度、降伏強度お
よび衝撃値が上げられるが、Vを添加しない場合には、 ・引張強度:Vを添加しなくてもC、Mn、Cr等の含
有量を上げれば、向上する、 ・降伏強度:引張強度を上げれば降伏強度も向上する
が、部品の硬さが上がることにより、機械加工性が劣化
する、 ・衝撃値 :硬さを上げて、降伏強度を確保しようとす
ると、衝撃値は低下し、所期の値の確保が難しくなる、 ことが指摘される。
比(降伏強度/引張強度)は、Vを添加しない場合には
降伏比が低く、降伏強度を確保しようとすると硬さが上
がり、機械加工性の観点から不利となる。したがって、
Vを添加しない場合には、衝撃値と降伏比が低くなると
いった問題点がある。
である。Vを添加すると熱間鍛造後の冷却中にV炭窒化
物が析出し、オーステナイトからフェライトに変態する
際に、オーステナイト粒界ばかりでなく、これらのV炭
窒化物を核としてフェライトが析出するので、フェライ
トの析出サイトが多くなる。したがって、フェライト結
晶粒が細かくなり、フェライト−パーライトを主体とす
るミクロ組織が微細化する。このようなミクロ組織の微
細化を介して、衝撃値や降伏比を向上することができ
る。さらに、V炭窒化物は、パーライトに比較して硬さ
が低いフェライトの硬さを上げるといった効果もある。
る具体的な課題は、Vを添加しないコストの低い成分系
で、衝撃値と降伏比をVを添加した熱間鍛造用非調質鋼
と同等以上に向上することである。
段として、本発明者等が鋭意研究を積み重ねた結果、以
下の知見を得るに至った。
整した鋼においても、ある限定された条件下において
は、AlNによってミクロ組織を微細化することによ
り、衝撃値や降伏比の向上が可能である。
するAlNが、ユーザーにおける熱間鍛造工程の加熱時
に、一旦、完全にオーステナイト中に固溶し、熱間鍛造
後の冷却中に再度AlNとして析出することである。
ト中に固溶している場合は、熱間鍛造後の冷却中にAl
Nが均一に多数析出し、上述したV炭窒化物のように、
AlNを析出サイトとしてフェライトが多数析出するこ
とによって、ミクロ組織が微細化するからである。
lNが溶け残っていると、溶け残ったAlNを核として
優先的にAlNが析出するので、フェライトの析出サイ
トとなるAlNの数が少なくなり、ミクロ組織の微細化
に寄与しない。
ーステナイト中への固溶温度は実験室等で十分な加熱時
間を確保した理想的な条件、すなわち平衡状態において
も約1050℃であり、V炭窒化物の固溶温度である約
850℃と比較すると約200℃程度高く、V炭窒化物
に比べてAlNはオーステナイト中に固溶しにくい。
て、熱間鍛造温度が1050℃以上であっても、高周波
加熱のように保持時間が短い場合には、AlNが溶け残
る可能性がある。
にAlNを安定してオーステナイト中に固溶させるため
には、ユーザーに出荷前の鋼で既にAlNを微細に析出
させ、ユーザーにおける熱間鍛造の加熱時にAlNをオ
ーステナイト中に固溶し易く制御しておく必要がある。
きさは、熱間圧延等の加熱成形時の加熱温度、仕上温度
および仕上後の冷却速度によって支配される。
降伏比の向上効果を確実にするためには、熱間圧延等の
熱間成形工程までさかのぼって品質を作り込む必要があ
る。
添加した非調質鋼と比較して、まだ、衝撃値や降伏比は
低いが、Vを添加していない鋼ではV添加鋼では無視し
得るような微量のNiおよびMoの複合添加が降伏比や
衝撃値の改善に大きく寄与し、Vを添加した鋼と同等以
上の衝撃値と降伏比を確保することができる。
体的な手段は、下記のとおりである。 (1)質量パーセントで、 C=0.20〜0.60%、 Si=0.01〜1.00%、 Mn=0.30〜2.50%、 P=0.035%以下、 Ni=0.01〜0.35%、 Cr=0.10〜1.50%、 Mo=0.01〜0.35%、 Al=0.020〜0.045%、 O=0.0015%以下、 N=0.0100〜0.0250%、 を含有し、さらに、Ni+Moで示されるパラメーター
が0.05%以上であり、残部Feおよび不可避的不純
物元素からなる鋼を1250℃以上に加熱し、仕上温度
800℃以上で熱間成形を終了後、30℃/分以上の冷
却速度で600℃以下まで冷却して得られることを特徴
とするVを含有しないフェライト−パーライト組織を主
体とした熱間鍛造用非調質鋼。
いフェライト−パーライト組織を主体とした熱間鍛造用
非調質鋼。
いフェライト−パーライト組織を主体とした熱間鍛造用
非調質鋼。
段を実証した発明の実施の形態を示す。 実験1 実験1では、V無添加鋼について、 (1)ミクロ組織の微細化とAlとNの関係 (2)熱間鍛造前の鋼の熱間成形条件の影響 (3)少量のNiおよびMoの複合添加効果 を調査した。
添加の化学成分を示す。これらのなかで、V無添加、A
l,N調整鋼とは、上記調査(1)の結果、ミクロ組織
の微細化が可能なようにAlとNを調整した鋼であり、
V無添加,Al,N調整、Ni,Mo添加鋼とは、V無
添加、Al,N調整鋼に微量のNiおよびMoを添加し
た鋼である。これらの鋼を高周波真空溶解炉により溶製
し鋼塊にした。これらの鋼塊を図1に示す熱間圧延等を
想定した熱間成形方法で、1100〜1300℃に加熱
後180分保持し(以下、これらの温度を加熱温度と称
する)、700〜1000℃までに鍛伸を終了して80
mmφに成形後(以下、これらの熱間成形が完了する温
度を仕上温度と称する)、600℃までに冷却速度10
〜100℃/分(以下、これらを単に冷却速度と称す
る)で冷却後放冷した。以下、表現上の混同を避けるた
めに、この段階までの鋼を、特に、「熱間鍛造前の鋼」
と定義し、その作り込みに関する加熱温度、仕上温度お
よび冷却速度も本発明の範疇としている。これらの80
mmφ鋼、すなわち、「熱間鍛造前の鋼」について、代
表的なV炭窒化物やAlNの粒径を10視野測定し、そ
れらの平均値を求めた。
の熱間鍛造を想定し、図2に示すように、高周波加熱後
40mmφに鍛伸後放冷した。放冷後の40mmφ鋼材
の1/2R部からJIS4号引張試験片およびJIS3
号シャルピー衝撃試験片を切り出して機械加工した。こ
れらの試験片について、ミクロ組織の細かさを評価する
ためにフェライト結晶粒度番号(番号が大きい方がフェ
ライト結晶粒が細かく、フェライト−パーライト組織を
主体とするミクロ組織が微細である)を測定し、室温に
て引張試験とシャルピー衝撃試験を実施し、降伏強度、
引張強度、降伏比および衝撃値を求めた。それらの結果
を表1に示す。
粒度番号とAlおよびNの影響を調査した。これらの鋼
の熱間鍛造前の熱間成形条件については、加熱温度を1
250℃以上の1290〜1305℃、仕上温度を80
0℃以上の804〜845℃および冷却速度を30℃/
分以上の30〜35℃/分とした。図3には、フェライ
ト結晶粒度番号とAlおよびN含有量の関係を示す。こ
れより、フェライト結晶粒度番号がV添加鋼と同等レベ
ルの6.0を確保するためには、Al含有量が0.02
0質量%以上、かつ、N含有量が0.01000質量%
以上必要なことがわかった。これは、Al含有量が0.
020質量%以上、かつ、N含有量が0.0100質量
%以上で、フェライトの微細化に効果があるAlNが十
分に析出するためと推定される。
が衝撃値や降伏比等の各種特性に及ぼす影響について、
V添加鋼と上記の結果からAl含有量0.020質量%
でN含有量0.0100質量%としたV無添加、Al,
N調整鋼を対比した。
化物やAlNの平均粒径と冷却速度の関係を示す。これ
より、加熱温度が1250℃以下の鋼と仕上温度が80
0℃以下の鋼を除き、冷却速度が高くなるにつれて「熱
間鍛造前の鋼」のV炭窒化物やAlNの大きさが小さく
なることがわかる。また、その傾向は冷却温度が30℃
/分以上では飽和することがわかる。これは、冷却速度
が高い程、鋼中のV炭窒化物やAlNが温度の高い領域
で成長する時間が短くなり、それらの平均粒径が小さく
なるためと推定される。一方、加熱温度が1250℃以
下の場合には、熱間成形前の鋼塊中に存在する凝固中に
大きく成長した種々の炭窒化物がオーステナイト中に固
溶しきれず、それらの溶け残った炭窒化物を核として優
先的に成長するため、その後の冷却速度が高くとも、そ
れらの平均粒径が大きいと推定される。また、仕上げ温
度が800℃以下の場合には、熱間成形後冷却速度を制
限する前の温度の高い領域に留まっている時間が長く、
その間にV炭窒化物やAlNが成長するため、その後の
冷却速度が高くても、それらの平均粒径が大きいと推定
される。
晶粒度番号と冷却速度の関係を示す。これより、V無添
加鋼、Al,N調整鋼では加熱温度が1250℃以下の
鋼と仕上温度が800℃以下の鋼を除き、冷却速度が高
くなるにつれてフェライト結晶粒度番号が大きくなる、
すなわち、フェライト結晶粒が細かくなり、フェライト
−パーライトを主体とするミクロ組織が微細となること
がわかる。また、その傾向は、冷却速度が30℃/分以
上では飽和することがわかる。しかし、V添加鋼では冷
却速度や加熱温度および仕上温度に関わらず、フェライ
ト結晶粒度番号は大きく、ミクロ組織が微細であること
がわかる。これについては、以下のように推察すること
ができる。
が一定量添加されている鋼においては、熱間鍛造後の冷
却中にV炭窒化物やAlNとして析出し、オーステナイ
トからフェライトに変態する際に、オーステナイト粒界
ばかりでなく、これらのV炭窒化物やAlNを核として
フェライトが析出することからフェライトの析出サイト
が多くなり、フェライト結晶粒が微細となる。したがっ
て、フェライト結晶粒の大きさは、このような析出サイ
トの密度(単位体積当たりの析出サイトの数)に支配さ
れ、フェライト結晶粒を細かくし、フェライト−パーラ
イトを主体とするミクロ組織を微細化するためには、こ
れらの析出サイトとなる炭窒化物の密度も高くしておく
必要がある。一方、熱間鍛造後の冷却中に析出するこれ
らの炭窒化物の密度は、熱間鍛造の加熱時のオーステナ
イト中に「熱間鍛造前の鋼」の炭窒化物が固溶している
場合には高くなり、「熱間鍛造前の鋼」の炭窒化物が溶
け残っていると低くなる。その理由は、熱間鍛造の加熱
時に「熱間鍛造前の鋼」の炭窒化物がオーステナイト中
に固溶して存在しない場合は、冷却中に再度炭窒化物と
して析出する際に、その析出する頻度は鋼中のどこでも
同じであり、均一にあらゆる箇所から析出し、冷却中に
析出する炭窒化物の密度が高くなる。ところが、「熱間
鍛造前の鋼」の炭窒化物が固溶しきれずに溶け残ってい
ると、冷却中に再度炭窒化物として析出する際に、それ
らの溶け残った炭窒化物を核として優先的に析出し、そ
れ以外の場所では析出しにくくなるので、冷却中に析出
する炭窒化物の密度が低くなる。したがって、フェライ
トの析出サイトとなる炭窒化物の密度を高くするには、
熱間鍛造の加熱時のオーステナイト中に「熱間鍛造前の
鋼」の炭窒化物が完全に固溶し、溶け残っていないこと
が必要である。
鋼」のV炭窒化物やAlNの大きさは、熱間成形時にお
ける加熱温度が1250℃以下の鋼と仕上温度が800
℃以下の鋼を除き、冷却速度が高くなるにつれて小さく
なり、これらの炭窒化物の大きさが小さい方が、熱間鍛
造時の加熱時にオーステナイト中へ固溶し易くなると考
えられる。また、熱間鍛造時の加熱時にオーステナイト
中への固溶のし易さは、「熱間鍛造前の鋼」の炭窒化物
の大きさばかりでなく、その種類にも左右されることが
考えられる。すなわち、前述した熱力学的計算による
と、V添加鋼中に存在するV炭窒化物はオーステナイト
中への固溶温度が低く、「熱間鍛造前の鋼」のV炭窒化
物の粒径が大きくても、オーステナイト中に固溶する
が、V無添加、Al,N調整鋼中に存在するAlNのオ
ーステナイト中への固溶温度はV炭窒化物よりも高く、
「熱間鍛造前の鋼」のAlNの粒径が大きい場合にはオ
ーステナイト中に固溶しない場合があると推定される。
したがって、図5に示すように、V添加鋼では、フェラ
イト結晶粒度番号は「熱間鍛造前の鋼」の熱間成形方法
にあまり左右されないが、V無添加、Al,N調整鋼に
おいてフェライト結晶粒度番号を上げ、フェライト−パ
ーライトを主体とするミクロ組織を微細とするために
は、「熱間鍛造前の鋼」のAlNの粒径を小さくするよ
うに「熱間鍛造前の鋼」の熱間成形方法を制御しなけれ
ばならない。
す。従来のV添加鋼では「熱間鍛造前の鋼」の炭窒化物
が大きくても、V炭窒化物は固溶し易いので、熱間鍛造
時の加熱時にV炭窒化物はオーステナイト中に固溶し、
溶け残らないので、熱間鍛造後の冷却中に再度析出する
炭窒化物の密度は高く、ミクロ組織の微細化に寄与す
る。一方、V無添加、Al,N調整鋼では「熱間鍛造前
の鋼」のAlNが大きい場合、AlNは固溶しにくいの
で、熱間鍛造時の加熱時にAlNが溶け残り、熱間鍛造
後の冷却中にそれらの溶け残ったAlNを核として成長
するので、フェライトの析出サイトとなるAlNの密度
は低く、ミクロ組織の微細化に寄与しない。
加、Al,N調整鋼においては、ミクロ組織を微細化す
るために、「熱間鍛造前の鋼」の段階でAlNの粒径を
小さく制御する必要があり、この制御に関する熱間成形
方法、すなわち、 ・加熱温度=1250℃以上 ・仕上温度= 800℃以上 ・冷却速度= 30℃/分以上 といった請求項目も本発明の重要な要件のうちの一つと
なる。
る衝撃値と降伏比について、図7には、衝撃値とフェラ
イト結晶粒度番号の関係を示すが、V無添加、Al,N
調整鋼では、上記の熱間成形方法によりフェライト結晶
粒度番号を上げ、ミクロ組織を微細化すれば、衝撃値は
向上するが、それでも、V添加鋼の衝撃値のレベルであ
る40J/cm2に満たない。また、図8には、降伏比
とフェライト結晶粒度番号の関係を示すが、同じく、V
無添加、Al,N調整鋼では、上記の熱間成形方法によ
りフェライト結晶粒度番号を上げ、ミクロ組織を微細化
すれば、降伏比は向上するが、それでも、V添加鋼の降
伏比のレベルである0.65に満たない。そこで、コス
トアップが問題とならない程度の少量のNiおよびMo
の複合添加効果を調査した。
法の改善により、フェライト結晶粒度番号を上げた鋼の
衝撃値とNi+Moパラメーターの関係を示す。これよ
り、Ni+Moパラメーターが0.05質量%以上であ
れば、衝撃値がV添加鋼のレベルである40J/cm2
を確保できることがわかる。図10には、同じく、熱間
成形方法の改善によりフェライト結晶粒度を上げた鋼の
降伏比とNi+Moパラメーターの関係を示す。これよ
り、Ni+Moパラメーターが0.05質量%以上であ
れば、降伏比がV添加鋼のレベルである0.65を確保
できることがわかる。
題、すなわち、Vを添加しないコストの低い成分系で、
衝撃値と降伏比をVを添加した熱間鍛造用非調質鋼と同
等以上に向上するには、 ・鋼のAl含有量を0.020質量%以上、かつ、N含
有量を0.0100質量%とし、熱間成形方法の改善、
すなわち、 ・加熱温度=1250℃以上 ・仕上温度= 800℃以上 ・冷却速度= 30℃/分以上 によって、「熱間鍛造前の鋼」のAlNの大きさを制御
し、それらを熱間鍛造の加熱時にオーステナイト中に固
溶させることにより、フェライトの析出サイトとなるA
lNの密度を高くし、フェライト結晶粒を細かくするこ
とにより、フェライト−パーライトを主体とするミクロ
組織の微細化を図り、かつ、 ・Ni+Moパラメーター=0.05質量%以上 として、衝撃値および降伏比を向上することにより、は
じめて達成できることが発見され、本発明を成すに至っ
た。
調質鋼として想定しうる化学成分の範囲全般について成
立し得るものかどうか確認し、発明鋼の化学成分の範囲
を決定した。
成分を示す。ここで、第1発明鋼とは特許請求項1に該
当する発明鋼で、第2発明鋼とは特許請求項2に該当す
る発明鋼である。また、比較鋼1はAlの添加量が、比
較鋼2はNの添加量が本発明鋼の範囲から外れ、比較鋼
3はAlおよびN含有量は本発明鋼の範囲であるがNi
+Moパラメーターが本発明鋼の範囲から外れる。さら
に、現用鋼はVを0.10質量%添加したV添加鋼であ
る。これらの鋼を高周波真空溶解炉により溶製し鋼塊に
製造した。これらの鋼塊を前掲の図1に示す熱間圧延等
を想定した熱間成形方法で、1100〜1300℃に加
熱後180分保持し、700〜1000℃までに鍛伸を
終了して80mmφに成形後、600℃までに冷却速度
10〜100℃/分で冷却後放冷した。次に、これらの
80mmφの鋼をユーザーでの熱間鍛造を想定し、同じ
く前掲の図2に示すように、高周波加熱後、40mmφ
に鍛伸後放冷した。放冷後の40mmφの鋼材の1/2
R部からJIS4号引張試験片およびJIS3号シャル
ピー衝撃試験片を切り出して機械加工した。これらの試
験片について、ミクロ組織の細かさを評価するためにフ
ェライト結晶粒度番号(大きい方がフェライト結晶粒が
細かく、フェライト−パーライト組織を主体とするミク
ロ組織が微細である)を測定し、室温にて引張試験とシ
ャルピー衝撃試験を実施し、降伏強度、引張強度,降伏
比および衝撃値を求めた。それらの結果を表3に示す。
よび冷却速度が本発明により規定した熱間成形条件を満
足する発明例では、いずれもフェライト結晶粒度番号が
6.0以上であり、衝撃値が現用のV添加鋼と同等以上
の40J/cm2であり、かつ、降伏比がV添加鋼と同
等以上の0.65以上であることがわかる。
び冷却速度が本発明により規定した熱間成形条件を満足
しても、Alが本発明鋼の範囲未満である比較鋼1やN
が本発明鋼の範囲未満の比較鋼2では、フェライト結晶
粒度番号が小さく、衝撃値40J/cm2および降伏比
0.65に満たない。また、Ni+Moパラメーターが
0.05質量%未満の比較鋼3ではフェライト結晶粒度
番号が6.0以上であっても、降伏比は0.65および
衝撃値が40J/cm2に満たない。
るように加熱温度が本発明の請求範囲未満である110
0℃の場合や仕上温度が本発明の請求範囲未満である7
00℃の場合、さらに、冷却速度が本発明の請求範囲未
満である15℃/分の場合は、いずれも、フェライト結
晶粒度が6.0未満であり、衝撃値40J/cm2およ
び降伏比0.65に満たない。
等の熱間成形の条件が本発明により規定した条件を満足
する本発明例をもってはじめて、請求した化学成分の範
囲にわたり、本発明が解決しようとする課題、すなわ
ち、Vを添加しないコストの低い成分系で、衝撃値と降
伏比をVを添加した熱間鍛造用非調質鋼と同等以上に向
上できることが確認された。
本発明の化学成分と熱間成形条件について、その限定理
由を説明する。%はいずれも質量%である。
0%以上の添加が必要である。しかし、0.60%を越
える添加は靭性を低下させ、また、機械加工性を劣化さ
せる。したがって、Cの添加量は0.20〜0.60%
の範囲とした。
の添加が必要である。しかし、1.00%を越える添加
は靭性を低下させ、また、機械加工性を劣化させる。し
たがって、Siの添加量は0.01〜1.00%の範囲
とした。
ために必要な元素であり、0.30%以上の添加が必要
である。しかし、2.50%を越える添加はその効果が
飽和するばかりでなく、焼入性が高くなり過ぎてベイナ
イト組織が多くなり降伏比が低下する。したがって、M
nの添加量は0.30〜2.50%の範囲とした。
により靭性を低下する元素であり、0.035%を越え
て含むとこのような弊害が顕著となる。したがって、P
の含有量を0.035%以下と限定した。
要な元素である。すなわち、Vを添加していない鋼で
は、微量のNiでもMoと複合添加することにより衝撃
値と降伏比を向上する。その効果を発揮するためには
0.01%以上の添加が必要である。しかし、Niは高
価な元素であり、0.35%を越えるとかえってVを添
加した鋼よりコストが高くなる。したがって、Niの添
加量は0.01〜0.35%の範囲とした。
を確保するために必要な元素であり、0.10%以上の
添加が必要である。しかし、1.50%を越える添加は
その効果が飽和するばかりでなく焼入性が高くなり過ぎ
てベイナイト組織が多くなり降伏比が低下する。したが
って、Crの添加量は0.10〜1.50%の範囲とし
た。
要な元素である。すなわち、Vを添加していない鋼で
は、微量のMoでもNiと複合添加することにより降伏
比と衝撃値を向上する。その効果を発揮するためには
0.01%以上の添加が必要である。しかし、Moも高
価な元素であり、0.35%を越えるとかえってVを添
加した鋼よりコストが高くなる。したがって、Moの添
加量は0.01〜0.35%の範囲とした。
間鍛造の加熱時にオーステナイトに固溶したAlは、熱
間鍛造後の冷却中にAlNとしてフェライトの析出核と
なり、フェライト−パーライトを主体とするミクロ組織
を微細化することによって衝撃値と降伏比を向上する。
その効果を発揮するためには、少なくとも0.020%
以上の添加が必要である。しかし、その過剰な添加は疲
労強度に対して有害なAl2O3介在物の生成を助長す
る。これを回避するためには、上限を0.045%に限
定する必要がある。したがって、Alの添加量は0.0
20〜0.045%の範囲とした。
労強度を損なう元素である。したがって、Oの上限を
0.0015%以下と規定した。
lと共に本発明において重要な元素である。すなわち、
熱間鍛造の加熱時にオーステナイトに固溶したNは、熱
間鍛造後の冷却中にAlNとしてフェライトの析出核と
なり、フェライト−パーライトを主体とするミクロ組織
を微細化することによって、衝撃値と降伏比を向上す
る。その効果を発揮するためには、少なくとも0.01
00%以上の添加が必要である。しかし、その過剰な添
加は凝固時の鋼塊表面での気泡の発生や鋼材の鍛造性の
劣化を招く。これを回避するためには、上限を0.02
50%に限定する必要がある。したがって、Nの添加量
は0.0100〜0.0250%の範囲とした。
ーは、本発明鋼において、重要なパラメーターである。
すなわち、NiおよびMoは、該当するそれぞれの項で
記したように、それぞれ、降伏比と衝撃値を向上させる
元素であり、後述する熱間成形条件で「熱間鍛造前の
鋼」のAlNの大きさを制御し、熱間鍛造後のミクロ組
織の微細化を図った上で、V添加鋼レベルの降伏比と衝
撃値を確保するには、Ni+Moパラメーターを0.0
5%以上とする必要がある。したがって、Ni+Moパ
ラメーターは0.05%以上とした。
上を図るためには、熱間鍛造後の加熱時において、炭窒
化物をオーステナイト中に固溶し、冷却中に析出する炭
窒化物の密度を高める必要がある。V無添加、Al,N
調整鋼においては、AlNはV炭窒化物よりオーステナ
イトへの固溶温度が高いので、熱間鍛造時の加熱時にA
lNをオーステナイト中に固溶するために、予め、「熱
間鍛造前の鋼」において、AlNの粒径を小さくし、オ
ーステナイト中に固溶し易くしておく必要がある。
形工程において、鋼塊中に存在する凝固中に大きく成長
した種々の炭窒化物をオーステナイト中に固溶させるた
めにも熱間成型時の加熱温度を1250℃以上とするこ
とが必要であり、熱間圧延等の熱間成形後冷却速度を制
限する前の温度の高い領域に長時間留めてAlNを大き
く成長させないためにも仕上温度を800℃以上とする
ことが必要であり、熱間圧延等の熱間成形後の冷却時に
AlNを大きく成長させないためにも、冷却速度を30
℃/分以上とすることが必要である。したがって、熱間
圧延等の熱間成型時において、加熱温度を1250℃以
上、仕上温度を800℃以上、冷却速度を30℃/分以
上と規定した。
細化する効果が大きく、さらに、衝撃値や降伏比を向上
させる必要がある場合には添加する必要がある。その効
果を発揮するためには、少なくとも0.005%以上の
添加が必要である。しかし、その過剰な添加は粗大な炭
窒化物を形成し、衝撃値や降伏比の向上に寄与しないば
かりでなく、鋼材のコストも上がる。これを回避するた
めには、上限を0.050%に限定する必要がある。し
たがって、Nbの添加量は0.005〜0.050%の
範囲とした。
ミクロ組織を微細化する効果が大きく、さらに、衝撃値
や降伏比を向上させる必要がある場合には添加する必要
がある。その効果を発揮するためには、少なくとも0.
010%以上の添加が必要である。しかし、その過剰な
添加は粗大な炭窒化物を形成し、衝撃値や降伏比の向上
に寄与しないばかりでなく,疲労強度を低下させるTi
Nを多量に発生し、鋼材のコストも上がる。これを回避
するためには、上限を0.035%に限定する必要があ
る。したがって、Tiの添加量は0.010〜0.03
5%の範囲とした。
るためには、少なくとも0.005%以上の添加が必要
である。しかし、その過剰な添加は、疲労強度を低下さ
せる要因となる。これを回避するためには上限を0.1
00%に限定する必要がある。したがって、Sの添加量
は0.005〜0.100%の範囲とした。
するためには、少なくとも0.01%以上の添加が必要
である。しかし、その過剰な添加は、疲労強度を低下さ
せる。また、0.10%以上ではPbの取扱い上、集塵
装置、方法等の法的な規制を受ける。これを回避するた
めには、上限を0.09%に限定する必要がある。した
がって、Pbの添加量は0.01〜0.09%の範囲と
した。
するためには、少なくとも0.04%以上の添加が必要
である。しかし、その過剰な添加は、靭性を低下させ
る。これを回避するためには、上限を0.20%に限定
する必要がある。したがって、Biの添加量は0.04
〜0.20%の範囲とした。
するためには、少なくとも0.002%以上の添加が必
要である。しかし、その過剰な添加は、熱間脆性を生ず
る。これを回避するためには、上限を0.030%に限
定する必要がある。したがって、Teの添加量は0.0
02〜0.030%の範囲とした。
するためには、少なくとも0.01%以上の添加が必要
である。しかし、その過剰な添加は、靭性を低下させ
る。これを回避するためには、上限を0.20%に限定
する必要がある。したがって、Zrの添加量は0.01
〜0.20%の範囲とした。
するためには、少なくとも0.0001%以上の添加が
必要である。しかし、その過剰な添加は、靭性を低下さ
せる。これを回避するためには、上限を0.0100%
に限定する必要がある。したがって、Caの添加量は
0.0001〜0.0100%の範囲とした。
するためには、少なくとも0.015%以上の添加が必
要である。しかし、その過剰な添加は、靭性を低下させ
る。これを回避するためには、上限を0.100%に限
定する必要がある。したがって、Sbの添加量は0.0
15〜0.100%の範囲とした。
げて、本発明を更に詳細に説明する。表4には以上の知
見を基にした発明鋼と比較鋼およびV添加鋼である現用
鋼の化学成分を示す。ここで、比較鋼1はAlとNが本
発明の範囲より外れ、比較鋼2はNi+Moパラメータ
ーが本発明の範囲より外れる。これらの鋼のうち、発明
鋼については、新たに電炉にて溶製して連続鋳造により
ブルーム鋳片とし、比較鋼および現用鋼については、既
存製品のブルーム鋳片を使用した。
300℃、仕上温度800〜900℃、冷却速度15〜
70℃/分で直径130mmに熱間圧延した。これらの
圧延材を高周波加熱後、図11に示すクランクシャフト
に成形し、その後、ベルトコンベア上にて室温まで放冷
した。このクランクシャフトの図11に示す位置より、
JIS4号引張試験片およびJIS3号シャルピー衝撃
試験片を採取し、室温にて引張試験とシャルピー衝撃試
験を実施し、降伏強度、引張強度、降伏比および衝撃値
を求めた。それらの結果を圧延条件と共に表5に示す。
が本発明の範囲である加熱温度1250℃以上、仕上温
度800℃以上、冷却速度30℃/分以上である発明例
の降伏比は0.66および衝撃値は32J/cm2であ
り、Vを添加した現用鋼の降伏比の0.65および衝撃
値の30J/cm2と同等以上である。これに対して、
比較鋼1および2では熱間圧延条件が本発明の範囲にあ
っても、それらの衝撃値および降伏比は共にVを添加し
た現用鋼より低い。また、本発明成分鋼であっても、熱
間圧延条件のうち冷却速度が15℃/分と本発明の範囲
である30℃/分以上を外れる比較例では、その衝撃値
および降伏比は共にVを添加した現用鋼より低い。
ついて実施した実体ねじり疲労試験の結果を図12に示
す。これより、発明鋼を使用した発明例ではVを添加し
た現用鋼と同等の疲労強度を有するが、比較例では、い
ずれも、現用鋼の疲労限以下のトルクで破損した。
延条件が本発明の範囲にあれば、実部品においてもVを
添加した現用鋼と同等以上の機械的性質と疲労強度を有
することが確認された。
の化学成分と熱間圧延等の熱間成形条件を調整すること
により、Vを含有しない低コストな成分の鋼でも、Vを
添加した熱間鍛造用非調質鋼と同等以上の機械的性質お
よび疲労強度を付与することができる。したがって、熱
間鍛造品を使用する産業界におけるコストの低減に貢献
し、さらに、省工程、省エネルギーに寄与する非調質鋼
の採用を促進することにより、業界を越えて広く地球環
境保全に貢献することができる。
示す。
lおよびN含有量の関係を示すグラフである。
0℃までの平均冷却速度を示すグラフである。
00℃までの平均冷却速度を示すグラフである。
挙動の説明図である。
すグラフである。
すグラフである。
フである。
ラフである。
を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 質量パーセントで、 C=0.20〜0.60%、 Si=0.01〜1.00%、 Mn=0.30〜2.50%、 P=0.035%以下、 Ni=0.01〜0.35%、 Cr=0.10〜1.50%、 Mo=0.01〜0.35%、 Al=0.020〜0.045%、 O=0.0015%以下、 N=0.0100〜0.0250%、 を含有し、さらに、Ni+Moで示されるパラメーター
が0.05%以上であり、残部Feおよび不可避的不純
物元素からなる鋼を1250℃以上に加熱し、仕上温度
800℃以上で熱間成形を終了後、30℃/分以上の冷
却速度で600℃以下まで冷却して得られることを特徴
とするVを含有しないフェライト−パーライト組織を主
体とした熱間鍛造用非調質鋼。 - 【請求項2】 さらに、質量パーセントで、 Nb=0.005〜0.050%、 Ti=0.010〜0.035%、 のうちから1種または2種を含有している請求項1記載
のVを含有しないフェライト−パーライト組織を主体と
した熱間鍛造用非調質鋼。 - 【請求項3】 さらに、被削性を向上する元素として質
量%で、 S=0.005〜0.100%、 Pb=0.01〜0.09%、 Bi=0.04〜0.20%、 Te=0.002〜0.030%、 Zr=0.01〜0.20%、 Ca=0.0001〜0.0100%、 Sb=0.015〜0.100%、 のうちから1種または2種以上を含有している請求項1
又は請求項2に記載のVを含有しないフェライト−パー
ライト組織を主体とした熱間鍛造用非調質鋼。
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