JP2002030009A - l−メントールの製造方法 - Google Patents
l−メントールの製造方法Info
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
て不可能であった方法を、水素化触媒をうまく選択する
ことにより、水素化反応のみで低価格でl−メントール
を合成する。 【解決手段】 ピペリテノンを、特定の光学活性ホスフ
ィンの遷移金属錯体で水素化してプレゴンを製造し、得
られたプレゴンを塩基の存在下、ルテニウム−ホスフィ
ン−アミン錯体で水素化してプレゴールとなし、更に遷
移金属触媒で水素化することを特徴とするl−メントー
ルの製造方法。
Description
て用いられるl−メントール及びその中間体のプレゴン
の製造方法に関する。
とから容易に合成可能なピペリテノンからプレゴンへの
水素化反応はいくつか報告例がある。1)J.Solodarら
J. Org.Chem., 43巻, 1787頁, 1978年に記載されている
シクロヘキシルアニシルメチルホスフィンを配位子とす
るRh錯体を用いて水素化する例、2)P. L. MauxらTetr
ahedron, 44巻, 1409頁, 1988年に記載されているジフ
ェニルネオメンチルホスフィンを配位子とするCo錯体を
用いて水素化する例がある。また、プレゴンからプレゴ
ールへの報告例は、T. OhkumaらSynlett, 1997年,467頁
に記載されている(S)-BINAP-Ru-(S,S)-ジフェニルエチ
レンジアミン-KOHという触媒系を用いる例がある。
択性で得られるが光学純度は33%eeと低い。さらに
反応溶媒にはDMF(ジメチルホルムアミド)を用いて
おり、工業的に実施できる手法ではなかった。2)選択
性は55%、光学純度も15%eeと低く、工業的に実
施できるレベルではなかった。また、プレゴールの合成
に用いる配位子は、(S)-BINAP、(S,S)-ジフェニルエチ
レンジアミンの組合せであり、どちらも光学活性体を使
用していることから触媒コストが高すぎるといった問題
点があった。
〜3)に示す具体的課題を解決するものである。 1) ピペリテノンは水素化が可能な位置が3カ所あ
り、プレゴンを得るには水素化の位置選択性を上げる必
要がある。従前の配位子であるシクロヘキシルアニシル
メチルホスフィン、フェニルアニシルメチルホスフィ
ン、シクロヘキシルo-tert-ブチルフェニルメチルホス
フィン等の一座配位ホスフィンや、DIPAMP:1,2−ビス
−[(o-メトキシフェニル)フェニルホスフィノ]エタン
、DIOP:2,3-o-イソプロピリデン-2,3-ジヒドロキシ-
1,4-ビス-(ジフェニルホスフィノ)ブタン等の二座配
位ホスフィンより優れた選択性と不斉収率を達成する触
媒、つまり配位子及び遷移金属を選択することであり、
それに影響を及ぼす溶媒系や添加物を検討することが必
要である。 2) プレゴンからプレゴールの調製は、従来技術のル
テニウム−ジアミン−水酸化カリウムの系でかなりの成
果が得らているので、それを安価な触媒に変えて同等の
触媒活性、選択性を得ることが求められている。 3) プレゴールを水素化してメントールを得る方法
は、不均一系水素化触媒を用いて行うことができるが、
さらに高選択性の触媒系の開発が望まれている。
明する。本発明に用いるピペリテノンは、メシチルオキ
シドとメチルビニルケトンを水酸化カリウムの存在下で
反応する(特公昭57−47168号公報参照)かメシ
チルオキシドと4-ジエチルアミノ-2-ブタノンを縮合
して調製することができる。
ピペリテノンの2位のオレフィンを水素化する。その反
応式を以下に示す。
する触媒に用いる配位子として、一般式(2)、
アリール基又は炭素数3乃至8のシクロアルキル基を示
す。)で示される光学活性ホスフィンである。この一般
式(2)において、R1は、置換基を有していてもよい
フェニル基、置換基を有していても良いナフチル基、ま
たは炭素数3乃至8のシクロアルキル基である。ここで
置換基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチルなどの炭素
数1乃至4の低級アルキル基;フッ素、クロル、ブロム
などのハロゲン原子;メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシなどの炭素数1乃至4の低級アルキル基;
トリフルオロメチル、トリクロロメチルなどのハロゲン
化低級アルキル基またはベンジルオキシ基を例示するこ
とができる。好ましい具体例としてのR1は、フェニル
基、4−トリル基、3−トリル基、4−メトキシフェニ
ル基、3,5−キシリル基、3,5−ジtert−ブチ
ルフェニル基、4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル基、4−メトキシ−3,5−ジtert-ブチルフェニル
基、ナフチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基
などが挙げられる。この一般式(2)において、好まし
く用いられる光学活性ホスフィンとしては、例えば、特
開昭61−63690号、特開昭62−265293号
公報に記載されている第3級ホスフィンで、具体例とし
ては、次のものを挙げることができる。
- ビナフチル( 以下、「BINAP」と略記する)、2,2'- ビ
ス[ ジ(p-トリル) ホスフィノ]-1,1'- ビナフチル( 以
下、「p-Tol-BINAP」と略記する)、2,2'- ビス[ ジ(3,5
-キシリル) ホスフィノ]-1,1'- ビナフチル( 以下、「D
M-BINAP」と略記する) 、2,2'- ビス[ ジ(3,5-ジ-tert-
ブチルフェニル) ホスフィノ]-1,1'-ビナフチル( 以
下、「t-Bu-2-BINAP」と略記する)、2,2'- ビス[ ジ(4-
メトキシ-3,5-ジメチルフェニル) ホスフィノ]-1,1'-
ビナフチル( 以下、「DMM-BINAP」と略記する)、2,2'-
ビス( ジシクロヘキシルホスフィノ)-1,1'- ビナフチル
( 以下、「Cy-BINAP」と略記する)、2,2'- ビス( ジシ
クロペンチルホスフィノ)-1,1'- ビナフチル( 以下、
「Cp-BINAP」と略記する)
他の配位子として、一般式(3)、
アリール基又は炭素数3乃至8のシクロアルキル基を示
す。)で示される光学活性ホスフィンである。この一般
式(3)において、R1は、置換基を有していてもよい
フェニル基、置換基を有していても良いナフチル基、ま
たは炭素数3乃至8のシクロアルキル基である。ここで
置換基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチルなどの炭素
数1乃至4の低級アルキル基;フッ素、クロル、ブロム
などのハロゲン原子;メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシなどの炭素数1乃至4の低級アルキル基;
トリフルオロメチル、トリクロロメチルなどのハロゲン
化低級アルキル基またはベンジルオキシ基を例示するこ
とができる。好ましい具体例としてのR1は、フェニル
基、4−トリル基、3−トリル基、4−メトキシフェニ
ル基、3,5−キシリル基、3,5−ジtert−ブチ
ルフェニル基、4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル基、4−メトキシ−3,5−ジtert-ブチルフェニル
基、ナフチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基
などが挙げられる。この一般式(3)において、好まし
く用いられる光学活性ホスフィンとしては、例えば、特
開平4−139140公報に記載されている第3級ホス
フィンで、具体例としては、次のものを挙げることがで
きる。
5',6,6',7,7',8,8'-オクタヒドロビナフチル(以下、
「H8-BINAP」と略記する)、2,2'-ビス{ジ-p-トリルホ
スフィノ}-5,5',6,6',7,7',8,8'-オクタヒドロビナフ
チル(以下、「p-Tol-H8-BINAP」と略記する)、2,2'-
ビス{ジ-(3,5-キシリル)ホスフィノ}-5,5',6,6',7,
7',8,8'-オクタヒドロビナフチル(以下、「DM-H8-BINA
P」と略記する)、2,2'-ビス{ジ-(4-メトキシ-3,5-ジ
メチルフェニル)ホスフィノ}-5,5',6,6',7,7',8,8'-
オクタヒドロビナフチル(以下、「DMM-H8-BINAP」と略
記する)。
れるさらに他の配位子として、一般式(4)
アリール基又は炭素数3乃至8のシクロアルキル基を示
し、R2は、水素原子または炭素数1乃至4の低級アル
キル基を示し、R3は、水素原子、メチル基、メトキシ
基またはハロゲン原子を示し、R4は、メチル基、メト
キシ基またはを示し、或いは、R3とR4が一緒になって
メチレンジオキシ基を形成してもよい。)で示される光
学活性ホスフィンである。この一般式(4)において、
R1は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基
を有していても良いナフチル基、または炭素数3乃至8
のシクロアルキル基である。ここで置換基としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
t−ブチル、イソブチルなどの炭素数1乃至4の低級ア
ルキル基;フッ素、クロル、ブロムなどのハロゲン原
子;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどの
炭素数1乃至4の低級アルキル基;トリフルオロメチ
ル、トリクロロメチルなどのハロゲン化低級アルキル基
またはベンジルオキシ基を例示することができる。好ま
しい具体例としてのR1は、フェニル基、4−トリル
基、3−トリル基、4−メトキシフェニル基、3,5−
キシリル基、3,5−ジtert−ブチルフェニル基、
4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル基、4−メト
キシ−3,5−ジtert-ブチルフェニル基、ナフチル
基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基などが挙げら
れる。この一般式(4)において、好ましく用いられる
光学活性ホスフィンとしては、例えば、特開平11−2
69185号公報に記載されている第3級ホスフィン
で、具体例としては、次のものを挙げることができる。
ビフェニル-2,2'-ジイル) ビス(ジフェニルホスフィン)
( 以下、SEGPHOS と略記する)、((5,6),(5',6')-ビス
(メチレンジオキシ)ビフェニル-2,2'-ジイル) ビス(ジp
-トリルホスフィン) (以下、p-Tol-SEGPHOS と略記す
る)、((5,6),(5',6')-ビス(メチレンジオキシ)ビフェ
ニル-2,2'-ジイル) ビス(ジ3,5-キシリルホスフィン)
(以下、DM-SEGPHOS と略記する)、((5,6),(5',6')-ビ
ス(メチレンジオキシ)ビフェニル-2,2'-ジイル) ビス
(ジ4-メトキシ-3,5-ジメチルフェニルホスフィン)( 以
下、DMM-SEGPHOS と略記する)、((5,6),(5',6')-ビス
(メチレンジオキシ)ビフェニル-2,2'-ジイル) ビス(ジ4
-メトキシ-3,5-ジ-tert-ブチルフェニルホスフィン)
(以下、DTBM-SEGPHOS と略記する)、((5,6),(5',6')-
ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル-2,2'-ジイル) ビス
(ジシクロヘキシルホスフィン) (以下、Cy-SEGPHOS と
略記する)
として、次の光学活性ホスフィンを挙げることができ
る。2,2'-ジメチル-6,6'-ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「BIPHEMP」と略記す
る)、2,2'-ジメチル-6,6'-ビス(ジp-トリルホスフィ
ノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「p-Tol-BIPHEMP」と略
記する)、2,2'-ジメチル-6,6'-ビス(ジ3,5-キシリル
ホスフィノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「DM-BIPHEMP」
と略記する)、2,2'-ジメチル-6,6'-ビス(ジ4-メトキ
シ-3,5-ジメチルフェニルホスフィノ)-1,1'-ビフェニ
ル(以下、「DMM-BIPHEMP」と略記する)、2,2'-ジメチ
ル-6,6'-ビス(ジ4-t-ブトキシ-3,5-ジメチルフェニル
ホスフィノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「DTBM-BIPHEM
P」と略記する)、2,2'-ジメチル-6,6'-ビス(ジシクロ
ヘキシルホスフィノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「Cy-B
IPHEMP」と略記する)、2,2'-ジメトキシ-6,6'-ビス
(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ビフェニル(以下、
「MeO-BIPHEP」と略記する)、2,2'-ジメトキシ-6,6'-
ビス(ジp-トリルホスフィノ)-1,1'-ビフェニル(以
下、「p-Tol-MeO-BIPHEP」と略記する)、2,2'-ジメト
キシ-6,6'-ビス(ジ3,5-キシリルホスフィノ)-1,1'-ビ
フェニル(以下、「DM-MeO-BIPHEP」と略記する)、2,
2'-ジメトキシ-6,6'-ビス(ジ4-メトキシ-3,5-ジメチル
フェニルホスフィノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「DMM-
MeO-BIPHEP」と略記する)、2,2'-ジメトキシ-6,6'-ビ
ス(ジ4-t-ブトキシ-3,5-ジメチルフェニルホスフィ
ノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「DTBM-MeO-BIPHEP」と
略記する)、2,2'-ジメトキシ-6,6'-ビス(ジシクロヘ
キシルホスフィノ)-1,1'-ビフェニル(以下、「Cy-MeO
-BIPHEP」と略記する)、2,2'-ジメチル-3,3'-ジクロロ
-4,4'-ジメチル-6,6'-ビス(ジp-トリルホスフィノ)-
1,1'-ビフェニル(以下、「p-Tol-CM-BIPHEMP」と略記
する)、2,2'-ジメチル-3,3'-ジクロロ-4,4'-ジメチル-
6,6'-ビス(ジ3,5-キシリルホスフィノ)-1,1'-ビフェ
ニル(以下、「DM-CM-BIPHEMP」と略記する)、2,2'-ジ
メチル-3,3'-ジクロロ-4,4'-ジメチル-6,6'-ビス(ジ4-
メトキシ-3,5-ジメチルフェニルホスフィノ)-1,1'-ビ
フェニル(以下、「DMM-CM-BIPHEMP」と略記する)
(3)または(4)で示される光学活性ホスフィンと遷
移金属とからなる錯体でピペリテノンの2位のオレフィ
ンを水素化するが、この水素化におけるより好ましい触
媒は、遷移金属錯体としてロジウム、イリジウム、ルテ
ニウムより選ばれる一種である、光学活性ホスフィンと
遷移金属とからなる錯体である。最も好ましくは、この
ような光学活性ホスフィンと遷移金属とからなる錯体に
さらにアンモニウム塩、ホスホニウム塩又はアルカリ金
属塩を添加して水素化することである。
(S)-体及び(R)-体が存在するので、目的とする光学活性
な化合物のプレゴンの絶対配置に応じて何方かを選択す
ればよい。すなわち、(1R)体を得るには(S)-体を用
い、(1S)体を得るには(R)-体を用いればよい。
体的な例として、日本化学会編「第4版 実験化学講
座」、第18巻、有機金属錯体、1991年、丸善、3
39−344頁に記載の方法に従い、例えば、ビス(1,
5-シクロオクタジエニル)ロジウム(I)テトラフロロホ
ウ酸塩と光学活性二座配位ホスフィン(L)を反応せしめ
て合成することができる。ロジウム錯体の具体例とし
て、例えば以下のものを挙げることができる。
6 、[Rh(cod)(L)]BF4 、[Rh(cod)(L)]BPh4 、[Rh(co
d)(L)]OTf、[Rh(cod)(L)]OTs[Rh(cod)(L)]SbF6 、[R
h(cod)(L)]OCOCF3 、[Rh(cod)(L)]OCOC2F5 、[Rh(co
d)(L)]OCOC3F7 、[Rh(nbd)(L)]ClO4 、[Rh(nbd)(L)]P
F6 、[Rh(nbd)(L)]BF4 、[Rh(nbd)(L)]BPh4 、[Rh(n
bd)(L)]OTf、[Rh(nbd)(L)]OTs、[Rh(nbd)(L)]SbF
6 、[Rh(nbd)(L)]OCOCF3 、[Rh(nbd)(L)]OCOC2F5 、
[Rh(nbd)(L)]OCOC3F7 、Rh(cod)(L)Cl 、Rh(nbd)(L)C
l 、Rh(cod)(L)Br 、Rh(nbd)(L)Br 、Rh(cod)(L)I
、Rh(nbd)(L)I
の化合物を示す。 L:一般式(2)、(3)または(4)で示される光学
活性ホスフィン、 OTf:トリフルオロメタンスルホナート、 OTs:p-トルエンスルホナート、 Ph:フェニル、 cod:1,5-シクロオクタジエン、 nbd:ノルボルナジエン。
る方法としては、文献(K. Mashima, K. Kusano, T. Oht
a, R. Noyori, H. Takaya, J. Chem. Soc., Chem. Comm
un.,1208(1989)) に記載の方法で 、例えば、[Ru(p-cym
ene)X2]2(Xは、塩素、臭素、ヨウ素を示す)とLとを
塩化メチレンとエタノール中で加熱撹拌することにより
調製することができる。ルテニウム錯体の具体例とし
て、例えば以下のものを挙げることができる。
(L)]Br 、[RuI(benzene)(L)]I 、[RuCl(p-cymene)
(L)]Cl 、[RuBr(p-cymene)(L)]Br 、[RuI(p-cymene)
(L)]I 、[RuCl(mesitylene)(L)]Cl 、[RuBr(mesityle
ne)(L)]Br 、[RuI(mesitylene)(L)]I 、[RuCl(hexame
tylbenzene)(L)]Cl 、[RuBr(hexametylbenzene)(L)]Br
、[RuI(hexametylbenzene)(L)]I 、[{RuCl(L)}2(μ-
Cl)3] [NH2Me2] 、[{RuCl(L)}2(μ-Cl)3] [NH2Et2]
、[{RuCl(L)}2(μ-Cl)3] [NH2Pr2] 、[{RuCl(L)}
2(μ-Cl)3] [NH2i-Pr2]
(K. Mashima,T. Akutagawa, X. Zhang, T. Taketomi,
H. Kumobayashi, S. Akutagawa, J. Organomet. Chem.,
1992, 428, 213.)に記載の方法に従って、 例えば、
Lと[Ir(cod)(CH3CN)2]BF4とを、テトラヒドロフラン中
にて撹拌下に反応させることにより調製できる。イリジ
ウム錯体の具体例として、例えば以下のものを挙げるこ
とができる。
6 、[Ir(cod)(L)]BF4 、[Ir(cod)(L)]BPh4 、[Ir(co
d)(L)]OTf、[Ir(cod)(L)]OTs、[Ir(cod)(L)]SbF6 、
[Ir(cod)(L)]OCOCF3 、[Ir(cod)(L)]OCOC2F5 、[Ir(c
od)(L)]OCOC3F7 、[Ir(nbd)(L)]ClO4 、[Ir(nbd)(L)]
PF6 、[Ir(nbd)(L)]BF4 、[Ir(nbd)(L)]BPh4 、[Ir
(nbd)(L)]OTf、[Ir(nbd)(L)]OTs、[Ir(nbd)(L)]SbF6
、[Ir(nbd)(L)]OCOCF3 、[Ir(nbd)(L)]OCOC2F5 、
[Ir(nbd)(L)]OCOC3F7 、Ir(cod)(L)Cl 、Ir(nbd)(L)C
l 、Ir(cod)(L)Br 、Ir(nbd)(L)Br 、Ir(cod)(L)I
、Ir(nbd)(L)I
ばれる一種の「光学活性ホスフィンと遷移金属とからな
る錯体」の存在下、溶媒としては酢酸エチル(EtOA
c)が、選択性、不斉収率ともに優れており、このEt
OAc溶媒で選択性が高くなる系を検討した。その結
果、一般式(8)、 R5R6R7R8AB (8) (式中、R5,R6,R7,R8は、炭素数1〜16のアル
キル基、フェニル基、ベンジル基を意味し、Aは窒素原
子またはリン原子を意味し、Bはフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素のハロゲン原子、カルボキシラート、スルホナー
トを意味する。)で示される四級アンモニウム塩または
四級ホスホニウム塩、具体的には、Me4NCl、Me4NBr、Me
4NI、Et4NCl、Et4NBr、Et4NI、Bu4NCl、Bu4NBr、Bu4N
I、(Benzyl)Me3NCl、(Benzyl)Me3NBr、(Benzyl)Me3NI、
(Benzyl)Et3NCl、(Benzyl)Et3NBr、(Benzyl)Et3NI、(C8
H17)Me3NCl、(C8H17)Me3NBr、(C8H17)Me3NI、(C16H33)M
e3NCl、(C16H33)Me3NBr、(C16H33)Me3NI、Me4NOTf、Me4
NOTs、Me4NOAc、Me4NOCOCF3、n-Bu4NOTf、n-Bu4NOTs、n
-Bu4NOAc、n-Bu4NOCOCF3、などの四級アンモニウム塩、
MePh3PCl、MePh3PBr、MePh3PI、EtPh3PCl、EtPh3PBr、E
tPh3PI、BuPh3PCl、BuPh3PBr、BuPh3PI、Ph4PCl、Ph4PB
r、Ph4PI、(C6H13)Ph3PCl、(C6H13)Ph3PBr、(C 6H13)Ph3
PI、(C7H15)Ph3PCl、(C7H15)Ph3PBr、(C7H15)Ph3PI、(C
8H17)Ph3PCl、(C8H17)Ph3PBr、(C8H17)Ph3PI、(C16H33)
Ph3PCl、(C16H33)Ph3PBr、(C16H33)Ph3PI、(C16H33)Bu3
PCl、(C16H33)Bu3PBr、(C16H33)Bu3PI、ClPPh3CH2PPh3C
l、ClPPh 3(CH2)2PPh3Cl、ClPPh3(CH2)3PPh3Cl、ClPPh
3(CH2)4PPh3Cl、ClPPh3(CH2)5PPh3Cl、ClPPh3(CH2)6PPh
3Cl、BrPPh3CH2PPh3Br、BrPPh3(CH2)2PPh3Br、BrPPh3(C
H2)3PPh3Br、BrPPh3(CH2)4PPh3Br、BrPPh3(CH2)5PPh3B
r、BrPPh3(CH2)6PPh3Br、IPPh 3CH2PPh3I、IPPh3(CH2)2P
Ph3I、IPPh3(CH2)3PPh3I、IPPh3(CH2)4PPh3I、IPPh3(CH
2)5PPh3I、IPPh3(CH2)6PPh3I、などの四級ホスホニウム
塩が使用される。
Cl、Br、Iのハロゲン原子を意味する。)で表され
る塩、具体的には、LiCl、LiBr、LiI、Na
Cl、NaBr、NaI、KCl、KBr、KIなどの
金属塩が使用される。(Bn)Et3NCl、(Bn)Et3NBr、(Bn)Et
3NIなどのアンモニウム塩が選択でき、BuPh3PCl、BuPh3
PBr、BuPh3PI、(C6H13)Ph3PBr、BrPPh3(CH2)4PPh3Brな
どのホスホニウム塩などが選択でき高い選択性が得られ
る(Bn:ベンジル基、Et:エチル基、Ph:フェニ
ル基、Bu:ブチル基を表す。)。
NAPを選択することができ、H8-BINAP類の中ではDM-H8-B
INAPを選択することができ、さらにSEGPHOS類の中から
はDTBM-SEGPHOSを選択することができ、高い選択性が得
られる。
cm2(0.5〜10MPa)、反応温度約10乃至1
00℃、反応時間約5乃至30時間の条件で実施され
る。また、遷移金属−光学活性ホスフィン錯体の使用量
は、ピペリテノンに対して約5000〜50000分の
1モルである。添加剤(アンモニウム塩、ホスホニウム
塩またはアルカリ金属塩)の使用量は、遷移金属−光学
活性ホスフィン錯体に対して約0.2〜2.0当量であ
る。上記溶媒の好ましいものは、溶媒なし、THF、ア
セトン、酢酸エチルである。
式(5)で表されるプレゴンをルテニウム−ホスフィン
−アミン錯体で水素化して、式(6)で表されるプレゴ
ールを得る。その反応式を以下に示す。
れたプレゴン(5)を水素化するルテニウム錯体-アミ
ン-塩基の系が最も優れており、検討した結果、ルテニ
ウム錯体としては、アキラルな配位子が使用できること
がわかった。そのような配位子をもつルテニウム錯体の
一例を以下に例示する。Etはエチル基、dmfはジメ
チルホルムアミド、nは1〜5を表す。
-tol-binap)2(NEt3) 、Ru2Cl4((S)-dm-binap)2(NEt3)
、RuCl2((S)-binap)(dmf)n 、RuCl2((S)-tol-binap)
(dmf)n 、RuCl2((S)-dm-binap)(dmf)n 、RuCl2(PPh3)
3 、RuCl2[(p-tolyl)3P]3 、RuCl2[(o-tolyl)3P]
3 、RuCl2(bpbp) 、RuCl2(1,2-diphos)2 、RuCl2(1,
3-diphos)2 、RuCl2(1,4-diphos)2 、RuCl2(1,5-diph
os)2 、RuCl2(1,6-diphos)2
の化合物を示す。bpbp:2,2'-ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)-1,1'-ビフェニル、1,2-diphos:1,2-ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)エタン、1,3-diphos:1,3-ビス(ジ
フェニルホスフィノ)プロパン、1,4-diphos:1,4-ビス
(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5-diphos:1,5-ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、1,6-diphos:1,
6-ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキサン
ミン、ジアミン等が用いられる。これらの例としてメチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、シクロペンチル
アミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミンなどの
第1級アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブ
ロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジ
ヘキシルアミン、ジシクロペンチルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、
フェニルエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンなどの
第2級アミン;さらにメチレンジアミン、1,2−エチ
レンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プ
ロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、2,3−ブ
タンジアミン、1,2−シクロペンタンジアミン、1,
2−シクロヘキサンジアミン、N−メチルエチレンジア
ミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,
N’−トリメチルエチレンジアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミン、o−フェニレン
ジアミン、p−フェニレンジアミン、1,2−ジフェニ
ルエチレンジアミンなどのジアミンが例示される。アミ
ンとしては、好ましくは1,2−エチレンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、
1,2−ジフェニルエチレンジアミンが選択され、1,
2−エチレンジアミン、1,3−プロピレンジアミンが
もっとも優れている。
0) M’Y (10) (M’は、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属を示
し、Yはヒドロキシ基、アルコキシ基、メルカプト基、
ナフチル基、カルボナート基を示す。)で表される金属
塩あるいは4級アンモニウム塩とすることができる。ま
た、具体的には、LiOH、LiOMe、LiOEt、
LiOi−Pr、LiOt−Bu、NaOH、NaOM
e、NaOEt、NaOi−Pr、NaOt−Bu、K
OH、KOMe、KOEt、KOi−Pr、KOt−B
u、KC10H8、Li2CO3、K2CO3、Na2CO3等
が例示される。さらに第4級アンモニウム塩も利用でき
る。塩基としては、水酸化カリウム(KOH)、t−ブ
トキシカリウム(KOt−Bu)が好ましい。基質であ
るプレゴンに対する触媒の量は約1000〜30000
分の1モルである。アミンの使用量は、触媒に対して約
1〜2当量である。塩基の使用量は、触媒に対して約
0.5〜100当量であり、好ましくは約10〜50当
量である。
応原料(プレゴン)及び触媒系を可溶化するものであれ
ば適宜なものを用いることができる。例として、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒、ペンタン、ヘ
キサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、塩化メチレン、など
のハロゲン含有炭化水素溶媒、エーテル、テトラヒドロ
フランなどのエーテル系溶媒、メタノール、エタノー
ル、2−プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコー
ルなどのアルコール系溶媒、アセトニトリル、DMFや
DMSOなどヘテロ原子を含む有機溶媒を用いることが
できる。生成物がアルコールであることからアルコール
系溶媒が最適である。さらにより好ましくは2−プロパ
ノールである。溶媒の量は、反応基質の溶解度および経
済性により判断される。2−プロパノールの場合の基質
濃度は、基質によっては1%以下の低濃度から無溶媒に
近い状態で行うことができるが、好ましくは0.1〜
2.0容量で用いることが望ましい。そして、本発明に
おける水素の圧力は、本触媒系が極めて高活性であるこ
とから1Kg/cm2(0.1MPa)で十分である
が、経済性を考慮すると1〜100Kg/cm2(0.
1〜10MPa)の範囲で、好ましくは5〜50Kg/
cm2(0.5〜5MPa)の範囲が望ましいが、プロ
セス全体の経済性を考慮して10Kg/cm2(1MP
a)以下でも高い活性を維持することが可能である。反
応温度については、0〜150℃で行うことができる
が、好ましくは10〜50℃の範囲が望ましい。また、
反応時間は、反応基質濃度、温度、圧力等の反応条件に
よって異なるが、数分から30時間で反応は完結する。
式(6)で表されるプレゴールを遷移金属触媒で水素化
して、式(7)で表されるl−メントールを得る。その
反応式を以下に示す。
られる不均一系水素化触媒が用いられる。例えば、ラネ
ーニッケル、酸化白金、白金ブラック、パラジウムブラ
ック、ロジウムブラック、パラジウム炭素、イリジウム
炭素、ロジウム炭素、ルテニウム炭素、オスミウム炭
素、パラジウムアルミナ、パラジウムシリカ、パラジウ
ムシリカアルミナなどが挙げられる。好ましくは、ラネ
ーニッケル、パラジウム炭素、イリジウム炭素、ロジウ
ム炭素、ルテニウム炭素、パラジウムアルミナ、パラジ
ウムシリカ、パラジウムシリカアルミナなどが挙げら
れ、より好ましくは、パラジウム炭素、パラジウムシリ
カアルミナが挙げられる。この反応は、水素圧約5〜5
0Kg/cm2(0.5〜5MPa)、反応温度約20
〜100℃、反応時間約5〜20時間の条件で実施され
る。また、触媒の使用量はプレゴールに対して約0.0
1〜1.0重量%である。上記溶媒の好ましいものは、
トルエン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、2−
プロパノール、もしくは、溶媒なしである。
レゴール(6)をルテニウム−ホスフィン−ジカルボキ
シラート錯体である均一系触媒が用いられる。以下に、
このルテニウム−ホスフィン−ジカルボキシラート錯体
である均一系触媒について説明する。プレゴールのオレ
フィンを水素化する触媒に用いる配位子であるホスフィ
ンとして、前記した一般式(2)、一般式(3)または
一般式(4)を用いることができる。
れるさらに他の配位子として、一般式(11) (R1)2P−(CH2)n−P(R1)2 (11) (式中、R1は、前記と同じ意味を示し、nは1から7
までの自然数を示す。)で表されるホスフィンである。
この一般式(11)において、R1としては、前述した
例示を挙げることができる。この一般式(11)におい
て、好ましく用いられるホスフィンとしては、例えば、
次のものを挙げることができる。
2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3-ビス(ジ
フェニルホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェニル
ホスフィノ)ブタン、1,5-ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ペンタン、1,6-ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキ
サン、1,7-ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘプタン、ビ
ス(ジ(p-トリル)ホスフィノ)メタン、1,2-ビス(ジ
(p-トリル)ホスフィノ)エタン、1,3-ビス(ジ(p-ト
リル)ホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジ(p-トリ
ル)ホスフィノ)ブタン、1,5-ビス(ジ(p-トリル)ホ
スフィノ)ペンタン、1,6-ビス(ジ(p-トリル)ホスフ
ィノ)ヘキサン、1,7-ビス(ジ(p-トリル)ホスフィ
ノ)ヘプタン、ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)
メタン、1,2-ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)エ
タン、1,3-ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)プロ
パン、1,4-ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)ブタ
ン、1,5-ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)ペンタ
ン、1,6-ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)ヘキサ
ン、1,7-ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)ヘプタ
ン、ビス(ジ(4-メトキシ-3,5-ジtert-ブチルフェニ
ル)ホスフィノ)メタン、1,2-ビス(ジ(4-メトキシ-
3,5-ジtert-ブチルフェニル)ホスフィノ)エタン、1,3
-ビス(ジ(4-メトキシ-3,5-ジtert-ブチルフェニル)
ホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジ(4-メトキシ-3,5
-ジtert-ブチルフェニル)ホスフィノ)ブタン、1,5-ビ
ス(ジ(4-メトキシ-3,5-ジtert-ブチルフェニル)ホス
フィノ)ペンタン、1,6-ビス(ジ(4-メトキシ-3,5-ジt
ert-ブチルフェニル)ホスフィノ)ヘキサン、1,7-ビス
(ジ(4-メトキシ-3,5-ジtert-ブチルフェニル)ホスフ
ィノ)ヘプタン、ビス(ジ(3,5-ジフルオロフェニル)
ホスフィノ)メタン、1,2-ビス(ジ(3,5-ジフルオロフ
ェニル)ホスフィノ)エタン、1,3-ビス(ジ(3,5-ジフ
ルオロフェニル)ホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジ
(3,5-ジフルオロフェニル)ホスフィノ)ブタン、1,5-
ビス(ジ(3,5-ジフルオロフェニル)ホスフィノ)ペン
タン、1,6-ビス(ジ(3,5-ジフルオロフェニル)ホスフ
ィノ)ヘキサン、1,7-ビス(ジ(3,5-ジフルオロフェニ
ル)ホスフィノ)ヘプタン、ビス(ジ(3,5-ジトリフル
オロメチルフェニル)ホスフィノ)メタン、1,2-ビス
(ジ(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ホスフィ
ノ)エタン、1,3-ビス(ジ(3,5-ジトリフルオロメチル
フェニル)ホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジ(3,5-
ジトリフルオロメチルフェニル)ホスフィノ)ブタン、
1,5-ビス(ジ(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ホ
スフィノ)ペンタン、1,6-ビス(ジ(3,5-ジトリフルオ
ロメチルフェニル)ホスフィノ)ヘキサン、1,7-ビス
(ジ(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ホスフィ
ノ)ヘプタン。
R9乃至〜R12は、水素原子、メチル基、メトキシ基、
フェニル基、ハロゲン原子またはトリフルオロメチル基
を示し、R7とR8、R8とR9、又は、R9とR10が一緒
になってメチレンジオキシ基を形成するか、R8とR9と
が一緒になってシクロアルキル環を形成してもよい。)
で示されるホスフィンである。この一般式(12)にお
いて、R1としては、前述した例示を挙げることができ
る。この一般式(12)において、好ましく用いられる
ホスフィンとしては、例えば、次のものを挙げることが
できる。
ン、1,2-ビス(ジ(p-トリル)ホスフィノ)ベンゼン、
1,2-ビス(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)ベンゼン、
1,2-ビス(ジ(4-メトキシ-3,5-ジtert-ブチルフェニ
ル)ホスフィノ)ベンゼン、1,2-ビス(ジ(3,5-ジフル
オロフェニル)ホスフィノ)ベンゼン、1,2-ビス(ジ
(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ホスフィノ)ベ
ンゼン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)-4,5-メチ
レンジオキシベンゼン、1,2-ビス(ジ(p-トリル)ホス
フィノ)-4,5-メチレンジオキシベンゼン、1,2-ビス
(ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ)-4,5-メチレンジオ
キシベンゼン、1,2-ビス(ジ(4-メトキシ-3,5-ジtert-
ブチルフェニル)ホスフィノ)-4,5-メチレンジオキシ
ベンゼン、1,2-ビス(ジ(3,5-ジフルオロフェニル)ホ
スフィノ)-4,5-メチレンジオキシベンゼン、1,2-ビス
(ジ(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ホスフィ
ノ)-4,5-メチレンジオキシベンゼン、2,3-ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)ナフタレン、2,3-ビス(ジ(p-トリ
ル)ホスフィノ)ナフタレン、2,3-ビス(ジ(3,5-キシ
リル)ホスフィノ)ナフタレン、2,3-ビス(ジ(4-メト
キシ-3,5-ジtert-ブチルフェニル)ホスフィノ)ナフタ
レン、2,3-ビス(ジ(3,5-ジフルオロフェニル)ホスフ
ィノ)ナフタレン、2,3-ビス(ジ(3,5-ジトリフルオロ
メチルフェニル)ホスフィノ)ナフタレン、2,3-ビス
(ジフェニルホスフィノ)-5,6,7,8-オクタヒドロナフ
タレン、2,3-ビス(ジ(p-トリル)ホスフィノ)−5,6,
7,8-オクタヒドロナフタレン、2,3-ビス(ジ(3,5-キシ
リル)ホスフィノ)-5,6,7,8-オクタヒドロナフタレ
ン、2,3-ビス(ジ(4-メトキシ-3,5-ジtert-ブチルフェ
ニル)ホスフィノ)5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン、
2,3-ビス(ジ(3,5-ジフルオロフェニル)ホスフィノ)
-5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン、2,3-ビス(ジ(3,5
-ジトリフルオロメチルフェニル)ホスフィノ)-5,6,7,
8-オクタヒドロナフタレン。
taらのInorg. Chem. 1998年、27巻、566頁に記載の方法
に従い、合成することができる。ジカルボキシラート錯
体の具体例として、例えば以下のものを挙げることがで
きる。
C2H5)2(L) 、Ru(OCOC3H7)2(L) 、Ri(OCO-i-C3H7)2(L)
、Ru(OCOC4H9)2(L) 、Ru(OCO-t-C4H9)2(L) 、Ru(OC
OCH2OCO)(L) 、Ru(OCOC2H4OCO)(L) 、Ru(OCOC3H6OCO)
(L) 、Ru(OCOC4H8OCO)(L)
の化合物を示す。 L:一般式(2)、(3)、(4)、(11)または
(12)で示される光学活性ホスフィン Ac:アセチル Ph:フェニル
をルテニウムジカルボキシラート錯体で水素化したとき
最も高い選択性が得られた。その他の反応条件は通常の
水素化と変わりないが、水素圧5−50Kg/cm
2(0.5〜5MPa)、反応温度20−100℃反応
時間5−20時間、溶媒なし、もしくはトルエン、酢酸
エチル、メタンール、エタノール、2−プロパノール、
塩化メチレン、テトラヒドロフランなどの溶媒中で反応
させる。反応式を次に示す。
位子と遷移金属錯体で、ピペリテノンを水素化する方法
において、高い位置選択性でしかも高い不斉収率でプレ
ゴンを製造することができるようになった。さらに塩基
の存在下、ルテニウム−ホスフィン−アミン錯体で選択
的な水素化を行いプレゴールと成した後、遷移金属触媒
で水素化してl−メントールを製造することができる。
つまり、3回水素化反応を繰り返すことにより、安価な
方法で高い収率でl−メントールを製造する方法を提供
するものである。
体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら
制約されるものではない。尚、以下の実施例や比較例に
おいて、得られた化合物の物性の測定には、次の機器を
用いた。 NMR DRX500 (Bruker社製) 1H-NMR (500MHz; 内部標準:テトラメチルシラン) 31P-NMR (202MHz; 内部標準:85%リン酸) GLC 5890-II (Agilent Technologies社製) GC-Columun 変換率:FFAP 30m x 0.53mm (GL Science Ltd) 不斉収率:Chiraldex B-TA 30m x 0.25mm (ASTEC社)
リテノンの合成 1L4つ口フラスコにメシチルオキシド688ml(6.0
mol)を仕込み、40%水酸化ベンジルトリメチルアンモ
ニウム水溶液4.18ml (10 mmol)を滴下し、80℃
まで加熱する。4-ヒドロキシ-2-ブタノン172ml(2.
0 mol)を80℃に保ちながら1時間かけて滴下する。滴
下終了後30分撹拌した後、酢酸0.69mlを滴下し
て中和する。反応溶液を減圧下、蒸留を行い、ピペリテ
ノン180gを得た。収率60%。
リテノンの合成 1L4つ口フラスコにメシチルオキシド688ml(6.0
mol)を仕込み、水酸化バリウム8水和物6.30g(0.0
2 mol)、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド2.
28g (10 mmol)を加え80℃まで加熱する。 4-ヒド
ロキシ-2-ブタノン172ml(2.0 mol)を80℃に保ち
ながら1時間かけて滴下する。滴下終了後30分撹拌し
た後、反応溶液を減圧下、蒸留を行い、ピペリテノン1
82gを得た。収率62%。
ンの合成 1L4つ口フラスコにメシチルオキシド688ml(6.0
mol)を仕込み、炭酸カリウム13.82g(0.1mol)、ベ
ンジルトリエチルアンモニウムクロリド2.28g (10
mmol)を加え80℃まで加熱する。メチルビニルケトン
166.48ml(2.0 mol)を80℃に保ちながら1時
間かけて滴下する。滴下終了後30分撹拌した後、反応
溶液を減圧下、蒸留を行い、ピペリテノン186gを得
た。収率62%。
mmol),[Rh(cod)Cl]22.5mg(0.005 mmol),(S)-DM-
BINAP(2,2'-ビス(ジ-3,5-キシリルホスフィノ)-1,1'-ビ
ナフチル) 7.3mg(0.01 mmol)、HexPh3PBr 4.3
mg(0.01 mmol)、THF9mlを加え、水素圧3MPa、
50℃で18時間反応した。ガスクロマトグラフィーで
変換率を求めたところ92%であった。そのうち、プレ
ゴン90.1%、ピペリトン1.03%、メントン0.
9%、イソメントン0.8%含まれていた。プレゴンの
不斉収率は97.0%eeであった。
を用いたほかは実施例1と同様に水素化反応を行ったと
ころ、変換率は90.4%であった。そのうち、プレゴ
ン90.5%、ピペリトン1.0%、メントン0.7
%、イソメントン0.7%含まれていた。プレゴンの不
斉収率は95.7%eeであった。
(ジ-3,5-キシリルホスフィノ)- 5,5',6,6',7,7',8,8'-
オクタヒドロ-1,1'-ビナフチル) 7.4mg(0.01 mmo
l) を用いたほかは実施例1と同様に水素化反応を行っ
たところ、変換率は93.5%であった。そのうち、プ
レゴン87.3%、ピペリトン0.9%、メントン2.
7%、イソメントン1.9%含まれていた。プレゴンの
不斉収率は97.4%eeであった。
mmol)、[Rh(cod)2]BF41.6mg(0.004 mmol)、(S)-DM
-BINAP 2.9mg(0.004 mmol)、HexPh3PBr1.7mg
(0.004 mmol)、THF 9mlを加え、水素圧3MPa、50
℃で18時間反応した。変換率を求めたところ92.6
%であった。そのうち、プレゴン84%、ピペリトン
1.5%、メントン1.9%、イソメントン1.8%含
まれていた。プレゴンの不斉収率は97.4%eeであ
った。
mmol)、[Rh(cod)Cl]21.0mg(0.002 mmol)、(S)-DM-
BINAP 2.9mg(0.004 mmol)、HexPh3PBr1.7mg
(0.004 mmol)、アセトン 9mlを加え、水素圧3MPa、
50℃で18時間反応した。変換率を求めたところ9
9.2%であった。そのうち、プレゴン88.3%、ピ
ペリトン2.5%、メントン2.5%、イソメントン
1.9%含まれていた。プレゴンの不斉収率は96.0
%eeであった。
ol)、[Rh(cod)2]OCOC3F7 1.6mg(0.004 mmol)、(S)
-DTBM-SEGPHOS((5,6), (5',6')-ビス(メチレンジオキ
シ)ビフェニル-2,2'-ジイル)ビス(ジ-3,5-ジ-tert-
ブチル-4-メトキシフェニルホスフィン) 4.7mg
(0.004 mmol)、HexPh3PBr 1.7mg(0.004 mmol)、TH
F 9mlを加え、水素圧3MPa、50℃で18時間反応
した。変換率を求めたところ95.5%であった。その
うち、プレゴン89.2%、ピペリトン2.4%、メン
トン2.0%、イソメントン2.4%含まれていた。プ
レゴンの不斉収率は98.1%eeであった。
(1mol)、[Rh(cod)2]PF 6 18.6mg(0.04mmol)、(S)-
DTBM-SEGPHOS 47.2mg(0.04mmol)、BrPPh 3(CH2)4P
Ph3Br14.8mg (0.02mmol)、酢酸エチル7.5ml
を加え、水素圧3MPa、50℃で20時間反応した。反
応終了後、水素をパージし、反応溶液を濃縮、減圧下蒸
留を行い、プレゴンを136.8g得た。収率90%。
(20 mmol)、RuCl2(PPh 3)3 19.1mg(0.02 mmo
l)、0.2M-1,3-ジアミノプロパン-2-プロパノール溶液
(0.2 mL)、0.2 M 水酸化カリウム−2-プロパノール溶液
(1.0 mL)、2−プロパノール(14 mL)を仕込み、水素2M
Paを圧入し、25℃で3時間撹拌する。反応終了後、水
素をパージし、反応溶液を濃縮、減圧下蒸留を行い、プ
レゴールを2.61g得た。収率85%。
の表1に示す。なお、表中、6:6'は、式(6)の化合
物:式(6’)の化合物、を表す。各実施例のRu-cat.
は、それぞれ、RuCl2(PPh3)3(実施例9)、Ru2Cl4((S)
-tol-binap)2(NEt3)(実施例10)、RuCl2[(o-tolyl)3
P]2(ethylendiamine)(実施例11)、RuCl 2(bpbp)(eth
ylenediamine)(実施例12)を使用した。
(200 mmol)、RuCl2(PPh3)3(propanediamine)19.1
mg(0.02 mmol)、t-BuOK 44.9mg(0.4mmol)、2
−プロパノール(15 mL)を仕込み、水素3MPaを圧入し、
30℃で18時間撹拌する。反応終了後、水素をパージ
し、反応溶液を濃縮、減圧下蒸留を行い、プレゴールを
30.2g得た。収率98%。
(6.5 mmol)、5%Pd炭素(20 mg)、酢酸エチル(5 mL)
を仕込み、水素2MPaを圧入し、60℃にて5時間撹拌
した。反応終了後、室温まで冷却し、反応溶液を濃縮し
た。メントール:ネオイソメントール=91:9の混合
物を0.99g得た。収率90%。
次の表2に示す。なお、表中、7:7"は、式(7)の化合
物:式(7”)の化合物、を表す。
mmol) 、Ru(OAc)2(dppe) 6.2mg(0.01 mmol)、メ
タノール(3 mL) を仕込み、水素圧 3Mpa を圧入し、5
0℃で18時間攪拌した。反応終了後。室温まで冷却し、
反応溶液を濃縮した。メントール:ネオメントール:ネ
オイソメントール=96:1.7:2.3の混合物を
3.1g得た。収率95.5%。
e)に代えて、表3に記載の遷移金属触媒を用い、実施例
23と同様にプレゴールの水素化を行った。その結果を
表3に示す。なお、表中における各略称は、それぞれ次
の化合物を示す。 dppb:ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、 dppe:ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン
Claims (9)
- 【請求項1】 式(1)、 【化1】 で表されるピペリテノンを、一般式(2)、 【化2】 (式中、R1は、置換基を有してもよいアリール基又は
炭素数3乃至8のシクロアルキル基を表す。)で示され
る光学活性ホスフィンと遷移金属とからなる錯体、また
は一般式(3)、 【化3】 (式中、R1は、置換基を有してもよいアリール基又は
炭素数3乃至8のシクロアルキル基を表す。)で示され
る光学活性ホスフィンと遷移金属とからなる錯体、また
は一般式(4)、 【化4】 (式中、R1は、置換基を有してもよいアリール基又は
炭素数3乃至8のシクロアルキル基を示し、R2は水素
原子又は低級アルキル基を示し、R3は水素原子、メチ
ル基、メトキシ基又はハロゲン原子を示し、R4 はメチ
ル基、メトキシ基またはR3とR4が一緒になってメチレ
ンジオキシキ基を形成する。)で示される光学活性ホス
フィンと遷移金属とからなる錯体で、水素化して、式
(5) 【化5】 で表されるプレゴンを製造し、得られたプレゴンを塩基
の存在下、ルテニウム−ホスフィン−アミン錯体で水素
化して、式(6)、 【化6】 で表されるプレゴールとなし、更に遷移金属触媒で水素
化することを特徴とする式(7)、 【化7】 で表されるl−メントールの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の式(1)で表されるピペ
リテノンから、式(5)で表されるプレゴンを製造する
に際し、請求項1記載の一般式(2)、一般式(3)ま
たは一般式(4)で表される光学活性ホスフィンと、ロ
ジウム、イリジウム、ルテニウムより選ばれる遷移金属
とからなる光学活性ホスフィン錯体で、水素化反応を行
うことを特徴とする請求項1に記載のl−メントールの
製造方法 - 【請求項3】 請求項1記載の式(1)で表されるピペ
リテノンから、式(5)で表されるプレゴンを製造する
に際し、請求項1記載の一般式(2)、一般式(3)ま
たは一般式(4)で表される光学活性ホスフィンと、ロ
ジウム、イリジウム、ルテニウムより選ばれる遷移金属
とからなる光学活性ホスフィン錯体に、アンモニウム
塩、ホスホニウム塩又はアルカリ金属塩を添加して水素
化反応を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記
載のl−メントールの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の式(5)で表されるプレ
ゴンから、式(6)で表されるプレゴールを製造するに
際し、プレゴンのカルボニルを選択的に還元するルテニ
ウム−ホスフィン−アミン錯体が、アキラルなホスフィ
ン、ジアミン配位子である請求項1乃至3記載のl−メ
ントールの製造方法 - 【請求項5】 請求項1記載の式(1)で表されるピペ
リテノンから式(5)で表されるプレゴンを製造する方
法において、請求項1記載の一般式(2)、一般式
(3)または一般式(4)で表される光学活性ホスフィ
ンと、ロジウム、イリジウム、ルテニウムより選ばれる
遷移金属とからなる光学活性ホスフィン錯体で、ピペリ
テノンを水素化することを特徴とする式(5)で表され
るプレゴンの製造方法。 - 【請求項6】 請求項5で定義された光学活性ホスフィ
ンと遷移金属とからなる錯体に、アンモニウム塩、ホス
ホニウム塩又はアルカリ金属塩を添加して水素化反応を
行うことを特徴とする請求項5記載のプレゴンの製造方
法。 - 【請求項7】 請求項1記載の式(6)で表されるプレ
ゴールから、式(7)で表されるl−メントールを製造
する方法において、プレゴールのオレフィンを選択的に
還元する遷移金属触媒が、パラジウム、イリジウム、ロ
ジウム、ルテニウム、ニッケル、オスミウム、白金の不
均一系触媒であることを特徴とする請求項1記載のl−
メントールの製造方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の式(6)で表されるプレ
ゴールから、式(7)で表されるl−メントールを製造
する方法において、プレゴールのオレフィンを選択的に
還元する遷移金属触媒が、ルテニウム−ホスフィン−ジ
カルボキシラート錯体である均一系触媒であることを特
徴とする請求項1記載のl−メントールの製造方法。 - 【請求項9】 請求項1記載の式(5)で表されるプレ
ゴンから、式(6)で表されるプレゴールを製造する方
法において、塩基が、アルカリ金属化合物又はアルカリ
土類金属化合物であることを特徴とする請求項1又は請
求項4記載のl−メントールの製造方法。
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