JP2002029213A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2002029213A
JP2002029213A JP2000211728A JP2000211728A JP2002029213A JP 2002029213 A JP2002029213 A JP 2002029213A JP 2000211728 A JP2000211728 A JP 2000211728A JP 2000211728 A JP2000211728 A JP 2000211728A JP 2002029213 A JP2002029213 A JP 2002029213A
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rubber
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ply
tire
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JP2000211728A
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Seiji Hara
誠治 原
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/1835Rubber strips or cushions at the belt edges
    • B60C2009/1864Rubber strips or cushions at the belt edges wrapped around the edges of the belt

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  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト層の耐久性を向上する。 【解決手段】 カーカス6とベルト層7とを具えた空気
入りタイヤ1である。前記ベルト層7は、ベルトコード
の配列体をゴム引きしてなりかつタイヤ半径方向内側か
ら外側に順に重なる第1のベルトプライ7A、第2のベ
ルトプライ7B、及び前記第2のベルトプライよりも巾
狭の第3のベルトプライ7Cを含む。該第3のベルトプ
ライ7Cのタイヤ軸方向の外端における前記第2のベル
トプライ7Bのベルトコードと第3のベルトプライ7C
のベルトコードとのタイヤ半径方向のコード間距離Yを
0.5mm以上とする。しかも前記第2のベルトプライ7
Bと第3のベルトプライ7Cとの間かつ該第3のベルト
プライ7Cの外端7Ceからタイヤ軸方向内方の外端領
域に耐熱性に優れた耐熱性ゴムG1を配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト層の耐久性
を向上しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】小型ト
ラック、重荷重車(例えばトラック、バス)などに用い
られる空気入りラジアルタイヤにあっては、図5に示す
如く、ラジアル構造のカーカスaを、強靱なベルト層b
でタガ締めしトレッド部cの剛性を高めている。そし
て、このベルト層bには、通常、金属コードといった高
弾性のベルトコードをタイヤ赤道に対して傾けて配列し
たベルトコード配列体をゴム引き(すなわち、ベルトコ
ード配列体の両面をトッピングゴムにより被覆するこ
と。)したベルトプライb1〜b4が用いられている。
またこの種のタイヤでは、高荷重、高内圧が作用するた
め、通常、3ないし4枚のベルトプライb1〜b4をタ
イヤ半径方向に重ねて前記ベルト層bを構成している。
【0003】またベルトプライのタイヤ軸方向の端部
は、剛性の段差が生じるため走行中の歪が集中しやすく
かつ発熱によりベルトコード周囲のトッピングゴムが劣
化してゴムが破壊するいわゆるベルトエッジルース(以
下、単に「ルース」ということがある。)などの損傷の
起点となり易い。このため、従来ではタイヤ半径方向
内、外で重なるベルトプライの端部のタイヤ軸方向の位
置をずらせたり、またベルトプライの端部においてタイ
ヤ半径方向のベルトプライ間のコード間距離Yを大きく
設定し、前記剛性段差を緩和することが行なわれてい
る。また前記コード間距離Yを大とする際には、天然ゴ
ムを主体とするトッピングゴムと同じゴム材を介在させ
ることが行われている。
【0004】このように、ベルト層については種々の改
善が行われてはいるが、近年の車両の高出力化、高性能
化に伴いさらなる耐久性の向上が望まれている。
【0005】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、タイヤ半径方向内側から外側に順に重
なる第1のベルトプライ、第2のベルトプライ、及び前
記第2のベルトプライよりも巾狭の第3のベルトプライ
を含むベルト層を具えるとともに、前記第3のベルトプ
ライのタイヤ軸方向の外端における前記第2のベルトプ
ライのベルトコードと第3のベルトプライのベルトコー
ドとのタイヤ半径方向のコード間距離Yを0.5mm以上
とし、しかも第2のベルトプライと第3のベルトプライ
との間かつ該第3のベルトプライの外端からタイヤ軸方
向内方の外端領域に耐熱性に優れたゴムを配することを
基本として、ベルトプライの端部、とりわけ第3のベル
トプライの端部が損傷の起点となることを抑制し、ベル
ト層の耐久性を高めうる空気入りタイヤを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
タイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配置された
ベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、前記ベル
ト層は、ベルトコードの配列体をゴム引きしてなりかつ
タイヤ半径方向内側から外側に順に重なる第1のベルト
プライ、第2のベルトプライ、及び前記第2のベルトプ
ライよりも巾狭の第3のベルトプライを含むとともに、
該第3のベルトプライのタイヤ軸方向の外端における前
記第2のベルトプライのベルトコードと第3のベルトプ
ライのベルトコードとのタイヤ半径方向のコード間距離
Yを0.5mm以上とし、しかも前記第2のベルトプライ
と第3のベルトプライとの間かつ該第3のベルトプライ
外端からタイヤ軸方向内方の外端領域に耐熱性に優れた
ゴム材からなる耐熱性ゴムを配したことを特徴としてい
る。
【0007】また前記耐熱性ゴムは、例えばシリコーン
ゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレン
プロピレンジエンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレ
ンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム又はアクリルニトリ
ルブタジエンゴムの1以上を含有するゴム組成物を用い
ることができ、中でもシリコーンゴム又はフッ素ゴムが
特に好ましい。また前記コード間距離Yは、好ましくは
2.5〜4.5mmに設定することが望ましい。また前記
外端領域は、そのタイヤ軸方向の長さLがトレッド接地
巾の3〜10%であることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイ
ヤを正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負
荷の正規状態の断面図、図2はそのトレッド部を含む部
分断面図をそれぞれ示している。図において、本実施形
態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォ
ール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカ
ス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレ
ッド部2の内部に配置されたベルト層7とを具え、本例
ではトラック、バス等に使用されるチューブレスタイプ
の重荷重用ラジアルタイヤが例示されている。
【0009】本明細書において前記「正規リム」とは、
タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当
該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATM
Aであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、
或いはETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を
含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている
空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRA
であれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLA
TION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば
"INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤが乗用車用の
場合には一律に180kPaとする。
【0010】前記カーカス6は、本例ではトレッド部2
からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア
5に至る本体部6aと、この本体部6aに連なりかつ前
記ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折
返された折返し部6bとを有する少なくとも1枚、本例
では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカ
ーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して例えば70
〜90度の角度で配列されたカーカスコードを具える。
またカーカスコードは、本例ではスチールコードが用い
られるが、例えばナイロン、レーヨン、ポリエステルな
どの有機繊維コードも必要により採用しうる。また前記
カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間
には、断面略三角形状をなすビードエーペックスゴム8
が配され、ビード部4が補強される。
【0011】前記ベルト層7は、ベルトコードの配列体
をトッピングゴムによりゴム引きしてなりかつ本例では
タイヤ半径方向内側から外側へ順に配される第1、第
2、第3、第4のベルトプライ7A、7B、7C、7D
の4枚のプライで構成されたものを例示している。
【0012】前記ベルトコードは、本例では金属コード
からなり、前記各ベルトプライ7A〜7Dは、例えばベ
ルトコードの長手方向と直角な向きのプライ巾5cm当た
り、例えば20〜40本程度で打ち込まれている。また
前記ゴム引きに用いられるトッピングゴムは、本例では
接着性、加工性に優れる天然ゴムを主体とするゴム材か
ら構成される。天然ゴムを主体とするゴム材としては、
ゴム成分100重量部中に天然ゴムを50重量部以上、
好ましくは70重量部以上含むゴムが望ましい。なおゴ
ム成分の残部は、他のジエン系のゴム、例えばスチレン
ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ア
クリルニトリルブタジエンゴム等を用いるのが望まし
い。
【0013】前記第1のベルトプライ7Aは、ベルトコ
ードをタイヤ赤道Cに対して例えば45〜70度程度の
比較的大きな角度で配列されている。また前記第2、第
3、第4のベルトプライ7B、7C、7Dは、前記ベル
トコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜40度程
度の小角度で配列したものを例示する。またベルト層7
のうち、第2のベルトプライの巾が最も大に形成されて
おり、また第4のベルトプライ7Dは最も小巾で形成さ
れる。この最大巾をなす第2のベルトプライ7Bのタイ
ヤ軸方向巾BWは、トレッド接地巾TWの0.80〜
0.97倍、より好ましくは0.85〜0.90倍とす
るのが好ましく、本例では約0.87倍に形成してい
る。これにより、トレッド部2を広範囲にわたり補強で
き、トレッド部の剛性を高め耐摩耗性の向上や転がり抵
抗の低減に役立つ。また第1のベルトプライ7Aと第3
のベルトプライ7Cとは、タイヤ半径方向で直接重なら
ないため同幅としても良いが、好ましくは本例のように
第3のベルトプライ7Cの巾を第1のベルトプライ7A
の巾よりも大とし、カーカス6への締付力を向上させる
のがよい。なおトレッド接地巾TWは、前記正規状態の
タイヤに正規荷重を負荷して平面に接地させたときのト
レッド端縁E、E間のタイヤ軸方向距離を言う。
【0014】さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づい
ている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎
に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷
能力、TRAであれば表“TIRE LOAD LIMITS AT VARIOU
S COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETR
TOであれば“LOAD CAPACITY ”である。
【0015】またベルト層7のうち、第2のベルトプラ
イ7Aと第3のベルトプライ7Cとの間では、タイヤ赤
道Cに対するベルトコードの傾斜方向が相違している。
すなわち、前記第3のベルトプライ7Cは、ベルトコー
ドを前記第2のベルトプライ7Bのベルトコードと交差
する向きに重ね合わせている。これによって、ベルト層
7は、剛性の高い金属コードからなるベルトコードが互
いに交差した高剛性のトラス構造を形成しトレッド部2
の剛性を高めるのに役立つ。なお第2のベルトプライ7
Bの外端7Bと、第3のベルトプライ7Cの外端7Ce
との間のタイヤ軸方向距離Sは、前記第2のベルトプラ
イのBWの5〜15%程度に設定されている。
【0016】また幅が広く設定される前記第2のベルト
プライ7B及び第3のベルトプライ7Cは、そのタイヤ
軸方向の外端7Be、7Ceが走行時の変形が大きいト
レッド接地端Te側に位置するため、各端部7Be、7
Ceに走行時の歪が集中し易い。とりわけ第2のベルト
プライ7Bと第3のベルトプライ7Cとは、前記の如く
ベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わされてい
るため、走行時のプライの変形に基づくベルトコードの
動きがそれぞれ異なるためにプライ7B、7C間のゴム
部分に作用するせん断歪がより大きくなる。そこで本実
施形態の空気入りタイヤ1では、前記第3のベルトプラ
イ7Cのタイヤ軸方向の外端7Ceにおける前記第2の
ベルトプライ7Bのベルトコードと第3のベルトプライ
のベルトコードとのタイヤ半径方向のコード間距離Yを
0.5mm以上に設定している。
【0017】前記コード間距離Yが0.5mm未満である
と、第2のベルトプライ7Bのベルトコードと第3のベ
ルトプライのベルトコードとがタイヤ半径方向で接近し
プライ7B、7C間のゴム量が減少する結果、該プライ
7B、7C間に生じるせん断歪を効果的に緩和できずル
ースといった損傷が生じやすくなるため耐久性が低下す
る。また前記コード間距離Yが4.5mmを超えても、第
3のベルトプライ7Cの外端が第2のベルトプライ7B
から大きく離間するため、第3のベルトプライの外端の
動きが規制されずに大きくなって同様にルースが生じ易
くなって耐久性を低下させる傾向がある。好ましくは、
前記コード間距離Yは、1.5〜4.5mm、さらに好ま
しくは2.5〜4.5mmとすることが望ましい。また前
記コード間距離Yは、前記第3のベルトプライの外端7
Ceからタイヤ軸方向内側に向かって漸減するよう設定
される。
【0018】また空気入りタイヤ1は、前記第2のベル
トプライ7Bと第3のベルトプライ7Cとの間かつ該第
3のベルトプライ7Cの外端7Ceからタイヤ軸方向内
方へ小距離Lを隔てる外端領域Eに、耐熱性に優れたゴ
ム材からなる耐熱性ゴムG1を配している。ここで、耐
熱性に優れるゴム材とは、長時間、高温下におかれた場
合でも劣化の少ないゴム、具体的にはゴム硬さ、引張強
さ、切断時伸びの変化率が少ないゴム材をいう。例えば
JIS K6301の「加硫ゴムの老化試験方法」にお
いて、老化温度100℃、老化時間48時間において、
ゴム硬さ、引張強さ、切断時伸びの変化率が10%以下
の条件を満たすゴムが望ましい。
【0019】このような耐熱性ゴムG1としては、例え
ばシリコーンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、エチレンプロピレンジエンゴム、クロロスルフォン
化ポリエチレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム又はア
クリルニトリルブタジエンゴムの1以上を含有するゴム
組成物を挙げることができ、中でもシリコーンゴム、フ
ッ素ゴムを含むことが、熱劣化が生じ難くかつ変形した
際の内部発熱が小さいため発熱自体が少ない点で特に好
ましいものとなる。
【0020】また耐熱性ゴムG1は、ゴム成分全てを前
記例示のゴム材で構成することができるし、またゴム成
分100重量部中に前記例示のゴム材の少なくとも1種
を15重量部以上、より好ましくは30重量部以上、さ
らに好ましくは50重量部以上含むことでも良い。この
場合、ゴム成分の残部は特に限定されないが、例えばベ
ルトプライのトッピングゴムとの接着性を向上するため
に天然ゴム、各種ブタジエンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、その他のジエン系のゴム等を好適に用いることが
できる。そして、このような耐熱性ゴムG1を歪が大き
くひいては発熱の大きい前記第2のベルトプライ7Bと
第3のベルトプライ7Cとの間かつ前記第3のベルトプ
ライ7Cの外端領域Eに配することにより、例えばこの
外端領域Eの発熱自体を抑制でき、かつ発熱した場合で
あっても発熱に基づく劣化を最小限とすることによりゴ
ム破壊を抑制し、前記外端領域Eでのルースといった損
傷を効果的に防止しうる。
【0021】また本実施形態の耐熱性ゴムG1は、図2
に拡大して示すように、前記第3のベルトプライ7Cと
第2のベルトプライ7Bとの間の前記外端領域Eのみな
らず、第3のベルトプライの外端7Ce、第2のベルト
プライ7Bの外端7Beをともに覆うものを例示してい
る。すなわち、耐熱性ゴムG1は、前記第3のベルトプ
ライ7Cのタイヤ軸方向の外端7Ceを経て該第3のベ
ルトプライ7Cのタイヤ半径方向の外面に接してのびる
とともに、前記外端領域Eから第2のベルトプライ7B
のタイヤ半径方向の外面を軸方向外側に沿ってのびかつ
第2のベルトプライ7Bの外端7Beを通り該第2のベ
ルトプライ7Bのタイヤ半径方向の内面に接して配され
ている。なお本例では耐熱性ゴムG1は、前記第1のベ
ルトプライ7Aのタイヤ軸方向の外端7Ae面にも接し
て配されたものを例示する。このように耐熱性ゴムG1
によって、第1、第2及び第3のベルトプライ7A、7
B、7Cの各外端7Ae、7Be、7Ceを含んで覆う
ことにより、自由端となるため比較的動きやすい各プラ
イの外端での発熱を抑制しかつゴム劣化を防止すること
でルースなどを効果的に抑制できる。
【0022】また耐熱性ゴムG1が介在する前記外端領
域Eは、そのタイヤ軸方向の長さLが前記トレッド接地
巾TWの2〜15%、より好ましくは3〜12%、さら
に好ましくは3〜10%、より好ましくは5〜10%で
あることが望ましい。前記長さLがトレッド接地巾TW
の2%未満であると、歪が集中しやすい領域に耐熱性ゴ
ムG1を十分に配することが困難となる傾向があり、逆
に15%を超えると、トレッド部2へのタガ効果が低下
しがちとなり操縦安定性などの低下を招くおそれがあ
る。
【0023】またこのような空気入りタイヤ1は、例え
ば図3に示すように、未加硫の第2のベルトプライ7B
及び第3のベルトプライ7Cの各外端7Be、7Ce
に、前記耐熱性のゴム材からなるゴムシート片を断面略
コ字状に折り曲げたエッジカバーゴム10を配し、これ
らを積層して未加硫のベルト層を形成するとともに、こ
のベルト層を用いて生カバーを成形しかつ加硫すること
により、図2に示したように前記外端領域Eに耐熱性ゴ
ムG1を介在させた空気入りタイヤ1を容易に製造しう
る。また図4に示すように、未加硫の第2のベルトプラ
イ7Bと第3のベルトプライ7Cとの間に前記外端領域
Eを含んで断面略三角形状に押出し成形した耐熱性のゴ
ム材からなるゴムストリップ11を配し、これらを積層
して未加硫のベルト層を形成しても良い。
【0024】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記の実施形態に限定されることなく種々
変更でき、例えばベルト層7は、3枚のプライから構成
されていても良く、またチューブタイプの空気入りタイ
ヤであっても良い。またタイヤも3枚のベルトプライを
具えるものであればそのカテゴリは問わない。
【0025】
【実施例】図1の基本構造をなす11R22.5 14
Pの重荷重用ラジアルタイヤについて表1の仕様に基づ
き試作するとともに(実施例、比較例)、ドラム試験機
を用いてルースが発生するまでの時間とタイヤの温度を
測定した。なおタイヤの温度は、図5に符号Xで示すよ
うに、第3のベルトプライの外端から半径方向外側に1
mmの距離を隔てる位置の温度を針式温度計を用いて測定
した。テスト条件は、次の通りである。 リム:7.50インチ 内圧:850kPa 荷重:36.77N ドラムスピード:80km/H 実施例、比較例の耐熱性ゴムの配合を表1に、テストの
結果を表2に示すが、これらの結果から、実施例のタイ
ヤは、従来例、比較例に比べてベルト層の端部での発熱
を抑えかつ耐久性が向上していることが確認できた。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】上述したように、請求項1又は2記載の
発明では、第3のベルトプライのタイヤ軸方向の外端に
おける前記第2のベルトプライのベルトコードと第3の
ベルトプライのベルトコードとのタイヤ半径方向のコー
ド間距離Yを0.5mm以上とし、かつ歪が大きくひいて
は発熱の大きい第2のベルトプライと第3のベルトプラ
イとの間の外端領域に耐熱性ゴムを配することにより、
外端領域が発熱した場合であっても発熱に基づくゴムの
劣化を最小限に抑えゴム破壊を抑制してベルト層のルー
スといった損傷を効果的に防止しうる。
【0029】また、請求項3又は4記載の発明の如く、
前記コード間距離Y又は/及び前記外端領域のタイヤ軸
方向の長さを適切に限定したときには、操縦安定性など
を損ねることなくベルト層の耐久性をさらに向上しう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すタイヤの正規状態にお
ける右半分断面図である。
【図2】そのトレッド部の部分拡大図である。
【図3】ベルト層の製造工程を説明する断面図である。
【図4】ベルト層の製造工程を説明する断面図である。
【図5】従来のベルト層の端部を拡大して示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 6A カーカスプライ 7 ベルト層 7A 第1のベルトプライ 7B 第2のベルトプライ 7C 第3のベルトプライ 7D 第4のベルトプライ E 外端領域 Y コード間距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
    タイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配置された
    ベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、 前記ベルト層は、ベルトコードの配列体をゴム引きして
    なりかつタイヤ半径方向内側から外側に順に重なる第1
    のベルトプライ、第2のベルトプライ、及び前記第2の
    ベルトプライよりも巾狭の第3のベルトプライを含むと
    ともに、 該第3のベルトプライのタイヤ軸方向の外端における前
    記第2のベルトプライのベルトコードと第3のベルトプ
    ライのベルトコードとのタイヤ半径方向のコード間距離
    Yを0.5mm以上とし、 しかも前記第2のベルトプライと第3のベルトプライと
    の間かつ該第3のベルトプライの外端からタイヤ軸方向
    内方の外端領域に耐熱性に優れたゴム材からなる耐熱性
    ゴムを配したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記耐熱性ゴムは、シリコーンゴム、フッ
    素ゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレン
    ジエンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、ブ
    チルゴム、アクリルゴム又はアクリルニトリルブタジエ
    ンゴムの1以上を含有していることを特徴とする請求項
    1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記コード間距離Yは、2.5〜4.5mm
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入り
    タイヤ。
  4. 【請求項4】前記外端領域は、そのタイヤ軸方向の長さ
    Lがトレッド接地巾の3〜10%であることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1659000A1 (en) * 2004-11-17 2006-05-24 Sumtiomo Rubber Industries Ltd Pneumatic tire and method of producing the same
JP2007196866A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用ラジアルタイヤ
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