JP2002028947A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002028947A
JP2002028947A JP2001157251A JP2001157251A JP2002028947A JP 2002028947 A JP2002028947 A JP 2002028947A JP 2001157251 A JP2001157251 A JP 2001157251A JP 2001157251 A JP2001157251 A JP 2001157251A JP 2002028947 A JP2002028947 A JP 2002028947A
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mold
cavity
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Junichi Saeki
準一 佐伯
Aizo Kaneda
愛三 金田
Shigeharu Tsunoda
重晴 角田
Isamu Yoshida
勇 吉田
Kunihiko Nishi
邦彦 西
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の技術では、樹脂の有効利用を図るとと
もに金型流路内の圧力を均等化する点が配慮されていな
かった。 【解決手段】 本発明は、例えばモールド樹脂を押圧供
給するための複数個ポットと、該ポット間を相互に連通
する連通路と、直列に配置された複数個のキャビティと
からなる金型上に、半導体素子を載置するタブを縦横方
向にそれぞれ複数配列するリードフレームを載置し、該
ポットに樹脂を投入し、該ポットを複数のプランジャで
押圧し、金型内のキャビティへ樹脂を注入する。本発明
によれば、レジンモールド半導体の生産性と製品品質の
大幅な向上を両立できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置製造方法に係
り、特に生産効率と製品品質の向上に好適なモールド金
型とリードフレームとを備えた半導体装置の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は特開昭61−292330
号公報および実開昭62−157143号公報に記載の
ように金型内に補助ランナを介して互いに連通した複数
個のポットを設け、各ポットに対向接続した1対または
2対の主ランナの先に製品キャビティをおのおの1個接
続する方式になっていた。また、もう一つの従来の装置
は特開昭62−122136号に記載のように、各ポッ
トに複数のランナが接続され、そしてこの各ランナの先
には製品キャビティが複数個直列に接続される構造にな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−2923
30号公報および実開昭62−157143号公報に記
載の従来技術では、ポット間の連通路により各ポットに
投入されるタブレットの量がばらついても金型流路内の
圧力を均等にできる効果を持つが、各ランナの先にはキ
ャビティが1個しか具備されておらず、しかも連通路を
埋めるための余分の樹脂が必要であり、樹脂の材料歩留
りの向上には限界があった。
【0004】前述のもう一つの従来技術は、複数のポッ
トからそれぞれ独立に複数のランナを介して各ランナに
複数個のキャビティを直列に配置する構造になっている
が、各ポットに投入するタブレットは、一般に重量がば
らついていることから、各ポット間における金型流路内
の圧力を均等化するには限界があった。
【0005】つまり、従来の技術では、樹脂の有効利用
を図るとともに金型流路内の圧力を均等化する点が配慮
されていなかった。
【0006】本発明の目的は、上記技術課題を解決する
ことにあり、第1の目的は生産効率と製品の品質向上の
両立を図ることができる半導体装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0007】第2の目的は、該半導体装置の製造方法に
好適な生産効率の高いリードフレームを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、モールド樹脂を押圧供給するため
の複数個ポットと、該ポット間を相互に連通する連通路
と、該ポットからの樹脂を流入し、半導体素子を載置す
る。それぞれが直列に配置された複数個のキャビティと
からなる金型上に、リードフレームを載置し、該ポット
に樹脂を投入し、該ポットを複数のプランジャで押圧
し、金型内のキャビティへ樹脂を注入することにより達
成される。
【0009】次に、第2の目的は、リードフレーム内に
半導体素子を載置するタブを縦横方向にそれぞれ複数配
列することを特徴とするリードフレームにより達成され
る。
【0010】更に、リードフレーム上の半導体素子の間
にスリットを設けること、又は該スリットの一部にブリ
ッジを設ける変形例もある。
【0011】
【作用】本発明によれば、ポット連通路を設けたことに
よる樹脂材料歩留りの低下は、キャビティ数を直列に増
加させることにより打ち消され、逆に大幅な樹脂材料歩
留りの向上が図れる。また、各ポットに投入された樹脂
の重量が大幅にばらついてもポット連通路を介しての樹
脂の授受により各ポットへ加わる成形圧力の均等化が図
れる。さらに、リードフレームはモールドすべき半導体
素子を縦横2方向に配列しており、1方向のみに配列し
た従来のリードフレームに比べ1部品当たりの製造コス
トを大幅に低減できる。しかも、半導体素子間のピッチ
を極力小さくできるので樹脂の流路を短くでき、成形中
の樹脂流動抵抗の低減による安定成形や、金型単位面積
当たりの半導体素子数を増加し、生産効率をさらに向上
できるという利点がある。一方、成形機のシリンダロッ
ドと各プランジャとを直接に接続することができるの
で、成形機サイドからの厳密なプランジャ動作制御を行
うことができ、製品品質の大幅な向上を達成できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づけて説明
する。
【0013】まず、図1は、本発明の一実施例に係る装
置の構成を示す。図1(a)はモールド金型の下平面図で
あり、1はモールド金型の下型、2は、モールド樹脂に
係るレジンを押圧供給するための複数個のポット(図1
(a)の範囲では3個)、3は、これら各ポット2に設け
たランナである。ランナ3の先端には第1ゲート4が設
けられており、この第1ゲート4に接続して第1キャビ
ティ5が配置されている。第1キャビティ5の後、すな
わちレジン供給時の下流側には、第2ゲート6が設けら
れており、この第2ゲート6に接続して第2キャビティ
7が配置されている。さらに、第2キャビティ7の下流
側には、第3ゲート8を介して第3キャビティが配置さ
れている。また、各ポット2はポット連結流路10により
お互いに連結されている。
【0014】図1(b)は、リードフレーム11を上型
12と下型1との間に挿設した状態における図1(a)
のA−A断面を示している。リードフレーム11には、
第1キャビティ5、第2キャビティ7、第3キャビティ
9の各キャビティ内に相当する位置で、チップ13が搭
載され、金線14によりチップ13とリードフレーム1
1が接続され、モールドすべき電気部品を構成してい
る。
【0015】図1(c)は上型12と下型1とを閉じ、
成形機(図示せず)のロッド15に剛体接続板16を介
してプランジャ17を取りつけた状態における図1
(a)のB−B断面を示している。
【0016】図1(a)〜(c)の各ポット2にレジン
(図示せず)を投入し、成形機のロッド15を下降させ
ることにより、剛体接続板16を介して各プランジャ1
7もロッド15に連動してポット2内を下降する。そし
て各プランジャ17はレジンをポット連結流路10と各
ランナ3を移送し、さらにレジンは各ランナ3の先に設
けられた各ゲート、キャビティを充填する。
【0017】図2は、図1のモールド金型に用いるリー
ドフレームの平面図、図3はそれらを用いてレジンを充
填した後の下型の平面図である。
【0018】図2において、チップ(図示せず)はタブ
18の上にダイボンディングされ、内部リード19の先
端部と金線(図示せず)でワイヤボンディングされ、半
導体部品を構成する。このように1枚のリードフレーム
には半導体部品が縦、横2方向に並べられている。
【0019】図3は図2に示したリードフレーム11を
図1(a)に示した下型1と上型12との間に挿設して
レジン20の押圧供給を終った状態の下型1の平面図で
ある。レジン20は所定時間経過後、硬化し、成形品2
1が得られる。そして、所定の工程を経てレジンモール
ド半導体部品が得られる。なお、本実施例では、レジン
モールド半導体部品の外部端子となる外部リード22の
パターンに対して、キャビティ内のレジンが連続して直
交方向に流動する。
【0020】図1〜3の実施例ではプランジャ17をポッ
ト2の上方に設けた場合の例を示したが、プランジャ1
7をポット2の下方に設けた場合においても、同等の生
産性で同等の品質を有したレジンモールド半導体部品が
得られる。
【0021】図4は本発明の第2の実施例に係るモール
ド金型の下型の平面図、図5は図4のモールド金型に用
いるリードフレームの平面図、図6はそれらを用いてレ
ジンを充填したのちの下型の平面図である。
【0022】図4と図1(a)との違いは、第2ゲート、
第3ゲートの加工はされておらず、第2キャビティ7、
第3キャビティ9が独立して配置されていることであ
る。
【0023】一方、図5に示すように図4のモールド金
型に用いるリードフレーム11には、第2、第3ゲートに
相当する位置に、下流側の第2キャビティ7、第3キャ
ビティ9にレジンを下流に移送するためのスリット23
が形設されている。
【0024】図6は図5に示したリードフレーム11を
図4に示した下型1と図示しない上型との間に挿設し
て、レジンの押圧供給を終った状態の下型1の平面図で
ある。レジン20はポット連結流路10で重量ばらつき補正
した後、ポット2からランナ3、第1ゲート4を通って
第1キャビティ5を充填し、スリット23を通って第3
キャビティ9内に供給され、成形品21が得られる。そ
の後、所定の工程を経てレジンモール半導体部品が完成
する。
【0025】本実施例では第1の実施例に比べて金型の
ゲート加工費を低減できるという効果がある。
【0026】図7は本発明の第3の実施例に係るモール
ド金型の下型の平面図、図8は図7のモールド金型に用
いるリードフレーム平面図、図9はそれらを用いてレジ
ンを充填したのちの下型の平面図である。
【0027】図7と図1(a)との違いは、ランナ3の
ポット2からではなくポット連結流路10から分岐し、
第1ゲート4と直線状に接続されることである。これに
より金型加工が容易になり、加工費を低減できるという
効果がある。
【0028】一方、図8と図5のリードフレームとの違
いは、スリット23の中にブリッジ24が設けられてい
ることである。これにより、成形中のレジンの流動圧力
によりスリット23が広げられリードフレーム11が変
形することを防いでいる。なお、図7に示したように金
型のキャビティ間にはゲートが設けられており、ブリッ
ジ24があってもレジンは下流側へ流動することができ
る。
【0029】図9は図8に示したリードフレーム11を
図7に示した下型1と図示しない上型との間に挿設し
て、レジンの押圧供給を終った状態の下型1の平面図で
ある。レジン20はポット連結流路10で重量ばらつき
を補正するとともに、ポット連結流路10からランナ
3、第1ゲート4を通って第1キャビティ5を充填し、
スリット23およびその下の第2ゲート6(図示せず)
を通って第2キャビティ7、さらにスリット23および
その下の第3ゲート8(図示せず)を通って第3キャビ
ティ9に供給され、成形品21が得られる。この方式で
はスリット23と各ゲートの両方を流路とすることがで
き、レジンの流動抵抗を低減できる。しかもブリッジ2
4によりスリット23の部分からのリードフレーム21
の変形を防止できる。
【0030】また、キャビティ間隔とポット間隔、ポッ
ト径の関係から、図10に示すようにランナとポットが
直接接する配置にもできる。
【0031】なお、図7、図10の金型には、図2や図
5、図8、および後で述べる図18のようなリードフレ
ームも用いることができるのはいうまでもない。
【0032】図11は、本発明の第4の実施例に係るモ
ールド金型の下型の平面図、図12は、図2に示すリー
ドフレームを用いてレジンを充填したのちの下型の平面
図である。
【0033】図11と図7及び図10との違いは、ポッ
ト連通10、第2ゲート6、第3ゲート8に接し、金型
外部へと通じるエアベント(図中斜線部分)25を設け
たことである。このエアベント25は、深さ10μm〜
40μm程度の範囲の深さのものである。一方、連絡路
10やランナ3の深さは数mm程度である。このエアベン
ト25により、ポット連通路10の中央部付近でレジン
が衝突する際にレジン中に混入する空気ならびにゲート
を通過するときにレジン中に含まれる空気は金型外部へ
排出される効果がある。
【0034】ところで、図1(a)、若しくは図4の形
状の下金型において、連通路やゲートと接続したエアベ
ントを設けることが可能である。
【0035】図12は、図2に示したリードフレームを
図11に示した下型1と上型(図示せず)との間に挿入
して、レジンの充填が終わった状態の下型1の平面図で
ある。この方式により、成形品21内に残存するボイド
は大幅に低減でき、品質の向上が図れる。
【0036】なお、図11の金型構造の中で第2ゲート
6、第3ゲート8を図10のような位置に配置すれば、
図2、図5、図8、図11に示すリードフレームを用い
ることができるのはいうまでもない。
【0037】図13の下型の平面図、図14は、図2に
示すリードフレームを用いてレジンを充填したのちの下
型の平面図である。
【0038】図13と図11の違いは、先に述べたエア
ベント25とともに第3キャビティ9に接続して半導体
部品とならないダミーキャビティ25を設け、エアベン
ト25だけでなく、レジン流動中に流動先端部へ巻き込ま
れた空気をダミーキャビティ26へ流し出し、成形品の
ボイドの一層の低減ができ、品質の向上が図れる。
【0039】ところで、図1(a)や図4の形状の下金
型において、ダミーキャビティを設けることは可能であ
る。
【0040】なお、図13の金型も図10のようなゲー
ト位置に配置すれば、第2、5、8、11図に示すリー
ドフレームを用いることができるのはいうまでもない。
【0041】図15は、本発明の第6の実施例に係るモ
ールド金型の下型の平面図、図16は、図2に示すリー
ドフレームを用いてレジンを充填したのちの下型の平面
図である。
【0042】図15と図11との違いは、ポット2から
出たレジンはポット連通路10より狭い断面積のポット
流出ゲート27を通ってからポット連通路10とランナ
3へ導かれることである。これにより、レジン内部のボ
イドを一度圧縮し、キャビティ内へ流出するボイドの大
きさを小さくすることができる。さらに先に述べたよう
にエアベント25を通じて金型外部へとレジン中に含ま
れる空気は排出される。これにより成形品中のボイドの
低減が図れる。
【0043】なお、図15の金型も図10のようにゲー
ト位置に配置すれば、第2、3、8、11図に示すリー
ドフレームを用いることができるのはいうまでもない。
【0044】図17は本発明の第7の実施例に係るモー
ルド金型の下型の平面、図18は、図17のモールド金
型に用いるリードフレームの平面図、図19はそれらを
用いてレジンを充填したのちの下型の平面図である。
【0045】図17と図15との違いは、ポット流出ゲ
ート25を有し、さらに第3キャビテイ9に接続してダ
ミーキャビテイ26を設けて、キャビティ内を流動した
レジン中に含まれる空気は最後にここでトラップされ
る。これにより、成形品中のボイドが低減できる。
【0046】そして、図13、14と図17、19の違
いは、図17、19の実施例では、リードフレーム11
からはみ出さない場所の下型1内にダミーキャビティ2
6を設け、しかもダミーキャビティ26と対応する位置
にリードフレーム11内にもレジン流出スリット28を
つけており、モールド後に不用となるレンジ充填物であ
るポット2、ランナ3、第1ゲート4、第2ゲート6、
第3ゲート8、ダミーキャビティ26を同時にしかも簡
単に打ち抜いて削除できるという効果もあり、生産工程
の自動化が図りやすく生産性向上を大幅に向上させる機
能も併せもっている。
【0047】図20は本発明の第8の実施例に係るモー
ルド金型の下型の平面図、図21は図20のモールド金
型に用いるリードフレームの平面図、図22はそれらを
用いてレジンを充填したのちの下型の平面図である。
【0048】図20は図7とポット連通路10およびラ
ンナ3の分岐のさせ方は同じであるが、キャビティを斜
め配置し、平面図でのキャビティの頂点から隣接するキ
ャビティの頂点へレジンを流動させることが異なってい
る。また、隣り合うランナの長さが異なる2種類の仕様
になっている。
【0049】図21のリードフレームは外部リード22
が4方向に出されたタイプのものであり、図2、5、
8、18に示した外部リード22が2方向に出されるタ
イプとは形状が異なっている。さらに、図2、5、8、
18の外部リード22はリードフレームの外枠の一方と
平行に配置されているのに対し、図21ではリードフレ
ームの外枠と外部リード22とは所定の角度を成してい
る。
【0050】図22は図21に示したリードフレーム1
1を図20に示した下型1と図示しない上型との間に挿
設して、レジンの供給を終わった状態の下型1の平面図
である。この方式により、外部リード22を4方向に有
した半導体部品を高い生産効率で成形できる。
【0051】本実施例では、1つの金型構造と1つのリ
ードフレーム構造との組み合わせ例のみ示したが、第7
の実施例までのところで述べたのと同様の種々の組み合
わせができることは言うまでもない。
【0052】なお、前述の実施例では、1本のランナで
3個のキャビティを直列に配置し、3個の成形品を取り
出す例を説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、成形品の取り数については、成形品の大きさ
は、レジンの流れやすさなどから適切に設定すればよい
ことは言うまでもない。
【0053】図23は本発明の第9の実施例に係る装置
の全体構成、図24はこの装置での成形プロファイル、
図25はその効果を示した図である。
【0054】図23は上型12と下型1とを閉じ、金型
を成形機29に取りつけた状態における図1(c)と本
発明に係るレジンモールド半導体製造装置全体の構成を
示したものである。各プランジャ17は剛体接続板16
に固定され、さらに剛体接続板16に成形機のロッド1
5がプランジャ17と逆方向に接続されている。また、
各ポット2に投入されたレジン20はポット連結流路1
0を通して互いにつながっている。次にロッド15の駆
動用装置構成について概要を説明する。この装置は、ロ
ッド下降用スイッチ(図示せず)をONにすると、剛体
接続板16を介してロッド15に接続されているプラン
ジャ17が下降してポット2内のレジン20を金型内へ
注入することができるようにした駆動回路を備えたもの
であってこの駆動回路を、電動機に係るサーボモータ3
0とこのサーボモータ30の走行距離を検出することが
できる走行距離計に係るパルスジェネレータ31と、予
め、前記サーボモータに与えるべきモータ最高電流とし
ての1次電流imax1,2次電流imax2(ただし
imax1>imax2)、および所定の走行距離を設
定しておき、前記プランジャ下降スイッチがONになっ
たとき、前記サーボモータ30を速度制御にするととも
に、モータ最高電流を前記1次電流に設定し、走行距離
が前記設定走行距離になったとき、モータ最高電流を前
記2次電流に切替えて設定し、モータ電流がこの2次電
流になったとき、前記サーボモータ30をトルク制御に
することができる駆動制御部32とを有する電気回路に
し、前記サーボモータ30の回転を減速しこれを直線運
動に変換してロッド15に伝達し、このロッド15を下
降させることができる減速・直線運動変換機構に係るボ
ールスクリュジャッキ33を前記サーボモータ30に接
続して設けた成形装置である。
【0055】以下、詳細に説明する。30は、タコジネ
レータ34およびパルスジェネレータ31と連結したサ
ーボモータ、35は、前記タコジェネレータ34からの
回転信号数を取込み、速度制御を行う領域では前記サー
ボモータ30の回転数がマイコンユニット36(詳細後
述)に設定された回転数になるように、クローズドルー
ブ制御をすることができるモータドライバ、31はサー
ボモータの走行距離、すなわちプランジャ変位を検出す
ることができるパルスジェネレータ、36は、このパル
スジェネレータ31からの変位信号を取込み、プランジ
ャ17の動作を制御できるマイコンユニット、37は、
このマイコンユニット36へ、モータ最高電流,サーボ
モータ30の回転数,プランジャ変位を設定することが
できるコンソールである。
【0056】このように構成した成形装置の動作を、図
23、図24を用いて説明する。この実施例は、流動性
の悪いレジン(フィラを多量に混合した粘度の高いレジ
ンなど)を使用した場合である。
【0057】コンソール37により、マイコンユニット
36に1次電流imax1,2次電流imax2,第1
のプランジャ変位d1(プランジャ17の下端がポット
2内のレジンタブレット(図示せず)上端よりもやや上
方へ来る所定位置),第2のプランジャ変位d2(プラ
ンジャ17の下端が前記第1のプランジャ変位d1より
も下方へ来る所定位置、すなわち、プランジャ17がレ
ジン充填完了前の位置),第1の回転数N1,第2の回
転数N2(ただし、N1>N2)を設定する。
【0058】ここで、レジンタブレット(図示せず)を
ポット2内に投入し、装置のプランジャ下降スイッチ
(図示せず)をONにすると、マイコンユニット36か
らモータドライバ35へ、速度制御指令と第1の回転数
N1とが出力され、モータ最高電流が1次電流imax
1に設定され、サーボモータ30が第1の回転数N1で
回転する。この回転は、ボールスクリュジャッキ33に
伝えられる、ここで減速されるとともに、ロッド15お
よび各プランジャ17の下降運動に変えられる。
【0059】サーボモータ30の回転数は、タコジェネ
レータ34によってカウントされ、このタコジェネレー
ション34からの回転信号がモータドライバ35へ取込
まれ、サーボモータ30の回転が、常に前記第1の回転
数N1になるようにクローズドロープ制御される。パル
スジェネレータ31からの信号がマイコンユニット36
に入り、前記第1のプランジャ変位d1と比較される。
ブランジャ17は、前記第1の回転数N1に対応して、
ポット2内を高速で下降し、パルスジェネレータ31に
よって検出したプランジャ変位が第1のプランジャ変位
d1になったとき、(図24のa点)マイコンユニット
36からの指令によってサーボモータ30の回転数が、
第1の回転数N1から第2の回転数N2へ落ち、プラン
ジャ17が低速で下降する。
【0060】下型1,上型12のヒータ(図示せず)に
よって加熱され溶融したレジン20はプランジャ17の
下降によりポット連結流路10を充填するとともに、図
1(a)及び図1(b)のランナ3,第1ゲート4を通
り、下流側へ順次運ばれる。そして、レジンが最下流の
第3キャビティ9内へ充填完了する直前まで来たとき、
すなわちプランジャ17の変位が第2のプランジャ変位
d2になったとき(図24のt1)マイコンユニット3
6が指令を出し、モータ最高電流が、1次電流imax
1からimax2へ切り替わる。サーボモータ30は、
そのまま第2の回転数N2を維持する。そしてレジン2
0が全てのキャビティへ充填完了し、プランジャ17が
停止したとき(図24のt2)、モータ電流iが2次側
の設定値imax2の値を保持し、トルク制御に移り、
imax2に対応する樹脂圧力Pがレジン20に所定時
間負荷されて成形を終了し、成形装置がOFFになる。
【0061】このような制御を行わせるので、成形性の
悪いレジンでの充填完了直前までプランジャ17は設定
速度通りに下降する。また、充填完了直前に荷重を下げ
るのでキャビティ内に高圧が加わることによるバリの発
生やインサート変形の問題がない。
【0062】図25は、本発明に係る装置によって成形
した樹脂封止品のボイド発生率,未充填不良発生率の一
例を、第1図における金型の従来の油圧オープンループ
方式の成形機で成形したものと比較して示す欠陥発生図
である。この図25において、Aは従来の油圧オープン
ループ方式の回路を備えて成形した樹脂封止品の欠陥
を、Bは本発明に係る装置によって成形した樹脂封止品
の欠陥を、それぞれ示すものであり、本発明の方が、欠
陥が著しく低減していることがわかる。
【0063】なお、本実施例では電動駆動のクローズド
ループ制御例を示したが油圧駆動のクローズドループ制
御を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればレ
ジンモールド半導体の生産性と製品品質の大幅な向上を
両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例であり、(a)は下型
平面図、(b)は上、下型を閉じた状態での(a)のA
−A断面図、(c)はB−B断面図。
【図2】 図1のモールド金型に用いるリードフレーム
の正面図。
【図3】 第1の実施例に係るレジンモールド半導体装
置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図4】 第2の実施例の下型平面図。
【図5】 図4のモールド金型に用いるリードフレーム
の正面図。
【図6】 図2の実施例に係るレジンモールド半導体装
置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図7】 第3の実施例の下型平面図。
【図8】 図7のモールド金型に用いるリードフレーム
の正面図。
【図9】 第3の実施例に係るレジンモールド半導体装
置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図10】 第3の実施例の下型平面図。
【図11】 第4の実施例の下型平面図。
【図12】 第4の実施例に係るレジンモールド半導体
装置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図13】 第5の実施例の下型平面図。
【図14】 第5の実施例に係るレジンモールド半導体
装置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図15】 第6の実施例の下型平面図。
【図16】 第6の実施例に係るレジンモールド半導体
装置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図17】 第7の実施例の下型平面図。
【図18】 図17のモールド金型に用いるリードフレ
ームの正面図。
【図19】 第7の実施例に係るレジンモールド半導体
装置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図20】 第8の実施例の下型平面図。
【図21】 図20のモールド金型に用いるリードフレ
ームの正面図。
【図22】 第8の実施例に係るレジンモールド半導体
装置を用いてレジンを充填した後の下型の平面図。
【図23】 第9の実施例の半導体樹脂封止装置全体構
成図。
【図24】 第9の実施例に係る半導体樹脂封止装置に
より成形した成形プロファイル図。
【図25】 従来の成形法のものと比較して示す欠陥発
生図。
【符号の説明】
1 下型 2 ポット 3 ランナ 4 第1ゲート 5 第1キャビティ 6 第2ゲート 7 第2キャビティ 8 第3ゲート 9 第3キャビティ 10 ポット連結流路 11 リードフレーム 12 上型 15 シリンダロッド 16 剛体接続板 17 プランジャ 23 スリット 24 ブリッジ 25 エアベント 26 ダミーキャビティ 27 ポット流出ゲート 28 レジン流出スリット 30 サーボモータ 31 パルスジェネレータ 32 駆動制御部 34 タコジェネレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月22日(2001.6.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生産効率、製品品質の向
上に好適な半導体装置の製造方法に関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来技術は、特開昭62−78836号
公報に記載のように、成型機にモータを用い、そのモー
タを速度制御して樹脂封止するものがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、速度制御による樹脂封止については開示す
るが、さらなる生産効率の向上、もしくは製品品質の向
上については十分に検討されていない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明の目的は、上記技術課題を解決する
ことにあり、生産効率もしくは製品の品質向上を図るこ
とができる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、樹脂を供給する複数個のポットと、その
樹脂の供給を受ける複数個のキャビティを配置した複数
個のキャビティ列と、該ポットに対応して配置されたプ
ランジャと、該プランジャを駆動するモータとを用い、
該モータを速度制御することで該プランジャを移動させ
てポットからの樹脂をキャビティへ供給する半導体装置
の製造方法であって、キャビティを樹脂で充填完了する
前に該モータを速度制御からトルク制御へ移行させるよ
うに制御することを特徴とするものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】本発明によれば、例えば、細かな速度制御をし
た後、トルク制御に移行させたり、キャビティを樹脂で
充填完了する前にモータを速度制御からトルク制御へ移
行させるように制御することで、例えば、キャビティ内
に高圧が加わることによるバリの発生やインサート変形
を抑制して、製品品質を向上させることができる。ま
た、プランジャがポットに供給された樹脂に到達するま
での速度をキャビティへ樹脂が供給される際の速度より
も高速にすることで、実際にキャビティへ樹脂が注入さ
れるまでの時間、すなわち、成型品質に関係のない時間
を短縮でき、生産効率を向上させることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図22は前述の樹脂の供給方法が適用可能
な金型などの一例であり、図23〜図25は前述の樹脂
の供給方法についての一例である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レジンモールド半導体の製品品質を向上させることがで
きる。また、生産効率を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 31:34 B29L 31:34 (72)発明者 角田 重晴 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 吉田 勇 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 西 邦彦 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所武蔵野工場内 Fターム(参考) 4F206 AD03 AG03 AH37 AM19 AR082 JA02 JB12 JB17 JB20 JM02 JM04 JM05 JM13 JN11 JN21 JP17 JQ81 5F061 AA01 CA21 DA11 DA12 EA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂を供給する複数個のポットと、その
    樹脂の供給を受ける複数個のキャビティを配置した複数
    個のキャビティ列と、該ポットに対応して配置されたプ
    ランジャと、該プランジャを駆動するモータとを用い、
    該モータを速度制御することで該プランジャを移動させ
    てポットからの樹脂をキャビティへ供給する半導体装置
    の製造方法であって、 キャビティを樹脂で充填完了する前に該モータを速度制
    御からトルク制御へ移行させるように制御することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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