JP2002028542A - 塗装システム - Google Patents

塗装システム

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JP2002028542A
JP2002028542A JP2000212612A JP2000212612A JP2002028542A JP 2002028542 A JP2002028542 A JP 2002028542A JP 2000212612 A JP2000212612 A JP 2000212612A JP 2000212612 A JP2000212612 A JP 2000212612A JP 2002028542 A JP2002028542 A JP 2002028542A
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JP
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paint
constituent
color
mixing
coating system
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JP2000212612A
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English (en)
Inventor
Muneharu Omoto
宗治 大本
Shigeo Nagayama
茂夫 永山
Masaji Hama
正司 浜
Nobuhisa Toda
展久 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の被塗装物に対しても柔軟に対応できて
塗装システムのレイアウトを簡略化できる塗装システム
を提供する。 【解決手段】 2種以上の第1塗料構成剤を各別の貯蔵
容器に貯蔵する第1貯蔵ステーションと、移動装置10に
より支持される混合用容器20、混合用容器20内に前記第
1貯蔵ステーションの第1塗料構成剤を供給するための
第1塗料構成剤供給装置30、混合用容器20内に供給され
た各第1塗料構成剤の量を測定し測定値信号を出力する
供給量測定器36、及び、供給量測定器36から出力された
測定値信号に基づいて混合容器20内に供給される第1塗
料構成剤の量を調整する制御装置3を備える移動式混合
装置3と、移動式混合装置3と配管にて接続され得るス
プレーガン52により吹付塗装する吹付ステーション49
と、を有することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、船舶、鉄鋼
成型鋼板等の種々の塗装対象物に対して塗装を施すため
の塗装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の塗装技術の分野では、例
えば、ベース塗料、硬化剤等の塗料構成剤とを塗料タン
ク内に注入し混合して、ポンプを介してスプレーガンに
送り、スプレーガンにより吹き付け塗装するのが一般的
である。
【0003】また、色彩を施す塗装にあっては、ベース
塗料等とカラー塗料とを塗料タンクに注入・混合し、そ
こからポンプを介してスプレーガンで吹き付け塗装する
構成としているため、塗色の入れ替え、即ち色替は、前
記塗料タンクに入っている塗料を全て抜き、塗料タンク
を含む塗装機全体を洗浄した後に色替えしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の塗装仕様では、一つの塗料タンク内で塗料構成剤の
全てを混合し、それをスプレーガンで吹き付け塗装して
いたため、以下の問題があった。
【0005】第1に、建築物や船舶等の大型の被塗装物
に塗装を施す場合は、塗料タンクとスプレーガンとを接
続する配管が長くなって塗装作業に支障を来したり、既
存の配管では長さが足らなくなって継ぎ足したり交換し
たいりしなければならないということがある。
【0006】第2に、ポットライフ(可使時間)の短い
塗料では、少量ずつ塗料タンクに塗料を入れ、塗装し終
わるたびに新しい塗料を注入・混合しなければならず、
極めて効率が悪いという問題があり、塗料の中にはポッ
トライフが数秒というものもあってその場合の効率の悪
さは顕著である。
【0007】第3に、色彩を施す塗装において色替えを
するのに、色替えの度に残存する塗料を除去するため、
残存塗料除去の手間、塗料ロス、除去した塗料の廃棄の
問題があり、また、タンク、ホース、エアレスポンプ
等、塗装ライン全てを洗浄する必要があり、ライン稼働
時間のロス、或いは洗浄のために大量の有機溶剤を必要
とし、有機溶剤を含む洗浄液の廃棄の問題及びコストが
嵩むという問題等があった。
【0008】そこで、本発明は、大型の被塗装物に対し
ても柔軟に対応できて塗装システムのレイアウトを簡略
化できる塗装システムを提供することを目的とする。
【0009】また、ポットライフの短い塗料であっても
ポットライフを超える時間に亘って塗料の入れ替えをせ
ずに連続して塗装することのできる塗装システムを提供
することを目的とする。
【0010】さらに、色替えのための労力を軽減するこ
とのできる塗装システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、2
種以上の第1塗料構成剤を各別の貯蔵容器に貯蔵する第
1貯蔵ステーションと、容器運搬用の移動装置、該移動
装置により支持される混合用容器、前記移動装置により
支持され、前記混合用容器内に前記第1貯蔵ステーショ
ンの第1塗料構成剤を供給するための第1塗料構成剤供
給装置、前記混合用容器内に供給された各第1塗料構成
剤の量を測定し測定値信号を出力する供給量測定器、及
び、該供給量測定器から出力された測定値信号に基づい
て前記混合容器内に供給される第1塗料構成剤の量を調
整する制御装置を備える移動式混合装置と、前記移動式
混合装置と配管にて接続され得るスプレーガンにより吹
付塗装する吹付ステーションと、を有することを特徴と
する塗装システムにより達成される。
【0012】また、本発明の上記目的は、上記塗装シス
テムにおいて、前記第1塗料構成剤と異なる種類の第2
塗料構成剤を貯蔵する第2貯蔵ステーションを更に有
し、前記吹付ステーションにおいて、前記スプレーガン
のガン先にて前記第1塗料構成剤に前記第2塗料構成剤
を添加、混合して吹付塗装を行うことを特徴とする塗装
システムにより達成される。前記第2貯蔵ステーション
は、前記移動式混合装置に配設することが好ましい。
【0013】上記塗装システムにおいて、前記第1塗料
構成剤が硬化剤を含まず、前記第2塗料構成剤が硬化剤
を含むこととすれば、主剤、溶剤等を含む第1塗料構成
剤と、硬化剤とがガン先において混合される直前まで分
離した状態とすることができる。
【0014】また、上記塗装システムにおいて、前記第
1塗料構成剤がカラー塗料を含まず、前記第2塗料構成
剤をカラー塗料とすれば、色替えの際には、カラー塗料
の入った容器及び該容器とスプレーガンとを接続するパ
イプのみを、入れ替え、洗浄等すれば足りる。
【0015】さらに、上記塗装システムにおいて、前記
第2塗料構成剤が、2色以上のカラー塗料を含み、それ
らカラー塗料が格別の塗料容器に収容されており、前記
塗料容器と前記スプレーガンとの間に設けたカラーチェ
ンジバルブによって、前記2色以上のカラー塗料のうち
の何れか1色の第2塗料構成剤を選択的にスプレーガン
へ送る構成とすることにより、カラー塗料の色替えのた
めに、塗料容器内の塗料を入れ替えたり、洗浄したりす
ることなく、カラーチェンジバルブの操作のみで色替え
が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態につい
て以下に図面を参照して説明する。図1は、本発明に係
る塗装システムの第1実施形態を概略的に示すシステム
図である。なお、全図を通じ、同様の構成部分について
は、同符号を付した。
【0017】本発明塗装システムでは、第1塗料構成剤
が、ドラム缶等の貯蔵容器1a,1bに入った状態で工
場内に輸送されて第1貯蔵ステーション1に設置されて
いる。図示の例では、貯蔵容器1aに主剤、貯蔵容器1
bに硬化剤が入っている。貯蔵容器の輸送に代えて、バ
ルク車(図示せず)によって輸送することもでき、その
場合はバルク車から各々の貯蔵容器1a、1bに注入さ
れる。図示の例では、前記貯蔵容器は2つ設置されてい
るが、第1塗料構成剤の種類の数に合わせて3以上とす
ることができる。
【0018】貯蔵容器1a、1bは、図示の例ではドラ
ム缶を使用しているが、自動撹拌式のもので容量が10
0〜1500リットル(好ましくは、150〜1000
リットル)入りの大型容器を使用することもできる。ま
た、貯蔵容器1a、1bは、圧縮空気により主剤等の液
体を加圧する加圧タイプのものを使用することもでき、
その場合は、後述するような配管に圧送ポンプを設けず
に、該貯蔵容器から延びる後述の配管に制御弁のみを設
ければ良い。なお、前記貯蔵容器は、加圧タイプ(圧送
式)の他、重量式、吸上式のものも使用できる。
【0019】貯蔵容器1a、1bに収容された第1塗料
構成剤は、ホース2a、2bを通じて移動式混合装置3
の混合容器20に供給される。
【0020】移動式混合装置3は、図1及び図2に示す
ように、容器を運搬するための移動装置10と、移動装
置10上に支持された有底筒型の混合用容器20と、移
動装置10により支持され混合用容器20内に所望の量
の第1塗料構成剤(本実施形態においては、主剤と硬化
剤)を供給するための第1塗料構成剤供給装置30とを
備えている。
【0021】第1塗料構成剤供給装置30は、ポンプ3
2aを備えた主剤供給管32と、ポンプ34aを備えた
硬化剤供給管34と、混合用容器20がその上に載置さ
れるように設けられた重量式の供給量測定器36と、各
ポンプ32a及び34aと供給量測定器36とに接続さ
れた制御装置38とを備えている。主剤供給管32と貯
蔵容器1aとをホース2aにより接続し、硬化剤供給管
34と貯蔵容器1bとをホース2bにより接続して、ポ
ンプ32a、34aの働きにより、貯蔵容器1a,1b
から混合容器20に主剤、硬化剤が供給される。
【0022】移動装置10は、車輪及び手押しパイプ付
きの台車によって構成することができ、これにより移動
式混合装置3は人力により所望の場所まで容易に移動さ
れ得る。また、本実施形態において、地面近くに位置す
る移動装置10の基部12において混合用容器20は供
給量測定器36が介在された状態で支持されている。こ
のような構成により混合用容器20の移動装置10への
積み卸しが容易となっている。一方、基部12より高
く、望ましくは混合用容器20の上面とほぼ同じ高さに
設けられた高台部14において、主剤供給管32及び硬
化剤供給管34のそれぞれに設けられたポンプ32a及
び34aが支持されており、各供給管32及び34から
混合用容器20へ第1塗料構成剤を供給し易い構成とさ
れている。
【0023】混合用容器20としては、例えば容量22
0リットルのドラム缶を使用することができる。このよ
うな容器は、使用する第1塗料構成剤との反応性が低い
材料から形成されていることが望ましい。また、混合用
容器20の上面には開閉可能な小窓部24を有する蓋部
22が設けられている。これにより、第1塗料構成剤の
混合時には小窓部24を閉じた状態にして容器内部を封
止し、混合が終わった後には、小窓部24を開けてここ
から混合済みの第1塗料構成剤を取り出すことができ
る。
【0024】主剤供給管32及び硬化剤供給管34の一
方の端部は、蓋部22に設けられた挿入用開口を介して
混合用容器20内に挿入されており、ここから容器内に
第1塗料構成剤を供給することができる。なお、好適に
は、主剤供給管32及び硬化剤供給管34は、蓋部22
の挿入用開口よりわずかに小さい外径を有し、金属管な
どの保形性を有する材料から形成されており、挿入用開
口との間に間隙をおいた非接触状態を保つようにして混
合用容器内に挿入される。このようにすれば、混合用容
器20は供給量測定器36によってのみ直接支持される
ことになり、供給量測定器36による混合用容器20の
重量測定の精度を向上させることができる。
【0025】一方、各供給管32及び34の他方の端部
は、好適には開閉自由に制御可能な制御弁を介して、ポ
ンプ32a及び34aの排出側開口に接続されている。
前記制御弁は、好適には蓋部22の直上の位置に設けら
れており、該制御弁を閉じて第1塗料構成剤の供給を停
止させたときに供給管内に残存して混合用容器内に送ら
れる第1塗料構成剤の量を低減させる。
【0026】また、ポンプの供給側の開口には例えばソ
ケットなどが設けられて接続端が形成されており、主剤
又は硬化剤を保持する貯蔵容器1a、1bに接続したホ
ース2a、2bと容易に接続可能な形態とされている。
なお、ポンプ32a及び34aとしては、ダイヤフラム
ポンプを使用することができる。
【0027】供給量測定器36は、例えばロードセル等
の台秤により構成されており、この上に載置された混合
用容器20の重量を測定することが可能である。このよ
うな供給量測定器36により測定された測定重量値から
予め測定しておいた混合用容器20自体の重量値を差し
引けば、混合用容器20内に供給された第1塗料構成剤
の重量(供給量)を算出することができる。本実施形態
においては、このように混合用容器20の重量を測定す
ることにより混合用容器20内に供給された第1塗料構
成剤の量を測定するようにしているが、その他にも供給
管32及び34に流量計を設置するなど種々の供給量測
定手段を利用することもできる。
【0028】制御装置38は、操作し易い適所に外部入
力手段としての制御パネル38aを備えており、オペレ
ータは第1塗料構成剤の目標重量の値を設定することが
可能である。制御装置38は、供給量測定器36から出
力される第1塗料構成剤の重量を示す測定値信号が、オ
ペレータの入力設定した第1塗料構成剤の目標重量の値
に達した時にポンプを停止させたり制御弁を閉じたりし
て、それ以上第1塗料構成剤が供給されないように制御
することが出来る。
【0029】また、本実施形態において、移動式混合装
置3には、混合用容器20内の第1塗料構成剤を撹拌す
るための撹拌装置40が備えられている。撹拌装置40
は、混合用容器20内に望ましくは蓋部22との非接触
状態で挿入される撹拌棒42を有し、これの挿入側先端
には羽根が設けられている。このような撹拌装置40
は、混合用容器20の蓋部22の上方において移動装置
10の高台部14により支持されるエアモータ等の駆動
装置によって撹拌棒42を棒軸線回りに回転させるよう
に駆動され、第1塗料構成剤の混合をより均一にするこ
とが出来る。
【0030】図2は、移動式混合装置3を使用するとき
の、第1塗料構成剤供給時及び塗装時の状態を示してい
る。図の左側に示すように、第1塗料構成剤の供給時に
は、移動式混合装置3を主剤又は硬化剤を収容した貯蔵
容器1a、1bの近くまで移動させ、主剤供給管32及
び硬化剤供給管34の接続端をホース2a、2bを介し
て貯蔵容器1a、1bの排出口と接続する。このように
本実施形態の移動式混合装置によれば、輸送されてきた
貯蔵容器1a、1bと移動式混合装置3とを直接的に接
続して第1塗料構成剤の供給を行うことが出来るので、
タンクなどへの移し替えの作業が不要であり作業性を向
上させることができる。
【0031】次にユーザにより、制御装置38の制御パ
ネルを用いて主剤及び硬化剤のそれぞれの目標重量が設
定される。この設定が終わると、制御弁が開いた状態で
ポンプ32a又は34aが駆動され、設定された目標重
量に達するまで混合用容器20内への第1塗料構成剤の
供給が行われる。この動作は、例えば、先ず主剤のみを
主剤目標重量に達するまでポンプ32aを駆動して供給
し、制御弁が閉じられポンプ32aが停止して主剤の供
給が停止した後、ポンプ34aを駆動して硬化剤を供給
し、主剤の目標重量と硬化剤の目標重量とを加算した目
標全体重量に達した時にポンプ34aが停止するという
ようにして行われる。なお、制御弁を供給管の途中の蓋
部の直ぐ上に設け、制御装置38によりポンプ32a,
34aの駆動/停止と弁の開閉とをほぼ同時に制御する
ようにすれば、より正確な量の第1塗料構成剤を供給す
ることが容易である。
【0032】次に、撹拌装置40を駆動させて混合用容
器20内に供給された主剤と硬化剤とを混合し、均一に
混合された第1塗料構成剤を得る。この撹拌装置の駆動
は、所定量の主剤及び硬化剤が供給された後に自動的に
行われるように制御装置38によって制御してもよい。
【0033】その後、各供給管32及び34に接続して
いたホース2a、2bを取り外して、移動式混合装置3
を吹き付けステーション49まで移動する。吹き付けス
テーション49では、図3に示すように、蓋部22の小
窓部24を開けて、スプレーガン52から延びる吸入管
50を混合用容器20内に挿入し、吸入管50に介在さ
れたポンプ51の作動によりスプレーガン52から被塗
装物に塗料を吹き付ける。スプレーガン52としては、
公知のエアレススプレーガンやエアスプレーガンを使用
することができる。
【0034】なお、図示の例では、吹き付けステーショ
ン49まで移動式混合装置3を搬送し、移動式混合装置
3にスプレーガン52の吸入管50を接続しているが、
移動式混合装置3を、吸入管50、ポンプ51、スプレ
ーガン52が予め装備されているものとすることもでき
る。
【0035】吹き付けステーション49は、移動式混合
装置3を移動させながら被塗装物の塗装を行うことがで
き、特に、大型の船舶等を塗装する場合に、配管等が邪
魔になったり、配管等の長さが不足するといった不具合
なく、塗装を行うことができ、塗装作業の効率が向上す
る。
【0036】また、移動式混合装置3は、自動計量がで
きるので、種々の形態で輸送された第1塗料構成剤から
直接液状剤を取り込み混合することが出来る。従って、
コンテナやドラム缶などに詰めて第1塗料構成剤を大量
輸送することが可能になる。また、廃缶処理を必要とせ
ず、混合用容器は再利用することが出来るので、缶の大
量廃棄による環境問題が生じない。さらに、従来の大型
の混合施設のように、輸送されてきた塗料をタンク等に
移し替える必要がないので、作業性を向上させることが
出来る。
【0037】なお、主剤の色を変える場合など、第1塗
料構成剤の種類を変更する場合には、混合用容器ごと取
り替えればよく、色変え毎の容器内の洗浄を必要とせ
ず、容易に切り替えが出来る。また、取り外した容器は
元の色の塗料の際にはそのまま再利用し、他の色の塗料
の際には洗浄して再利用することも可能である。
【0038】また、主剤と硬化剤との混合に限られず、
種々の第1塗料構成剤の混合に利用することもできる。
また、主剤、硬化剤に加えて、シンナーなどの溶剤をも
混合できるようにさらに多くの供給管を備えていてもよ
い。これらも、供給管に設けられたポンプを制御装置に
よって制御することにより、予め設定された所望の量だ
け供給することが可能である。
【0039】次に本発明に係る塗装システムの第2実施
形態について、以下に図4〜○を参照して説明する。第
2実施形態は、図4に示すように、第2塗料構成剤を貯
蔵する第2貯蔵ステーション60を有する点、及び、こ
の第2塗料構成剤をスプレーガン52’のガン先(スプ
レーガンの吐出口より先の位置)において第1塗料構成
剤に添加する(以下、「ガン先混合」という。)点が、
上記第1実施形態と相違し、その他の点は上記第1実施
形態と同様である。
【0040】本第2実施形態におけるスプレーガン5
2’は、第2塗料構成剤をガン先混合し得るよう、ノズ
ル部分に改良が加えられており、これについて、以下に
図5を参照して説明する。
【0041】スプレーガン52’は、図5(a)に示す
ように、第1塗料構成剤を噴射する第1ノズル53の両
側に、第2塗料構成剤を噴射する2つの第2ノズル5
4、55を備えている。第2塗料構成剤は、第2貯蔵ス
テーション60を構成する塗料容器(図4)から塗料配
管60aを介し、ダイヤフラムポンプ60bによって第
2ノズル54、55に圧送される。図示の例では、前記
塗料容器60’に赤錆色のカラー塗料が入っている。塗
料容器60’は、移動式混合装置3に予め装備させてお
くこともできるし、被塗装物の近傍に配置しておいてそ
の場所で移動式混合装置3に接続することもできる。
【0042】第1ノズル53のチップ53aは、公知の
エアレスノズルを使用することができ、図5(b)に断
面図で示すように、噴射溝58の底部58aに塗料の噴
射孔59が開口し、噴射孔59の軸線方向に対して直交
するように形成されており、略V字形の縦断面形状を有
しているものを使用することができる。
【0043】第2ノズル54、55は、図示の例では2
流体ノズルとして公知のものを使用しており、空気流入
口62に供給された空気と液体流入口64に供給された
第2塗料構成剤(カラー塗料)とがノズル内部で混合さ
れた後、第1ノズル53と同様に、チップに形成された
噴射孔(図示せず)を介して噴射溝から噴射されるよう
に構成することができる。
【0044】第1ノズル53,及び第2ノズル54,5
5は、上記の組み合わせに限らず、第1ノズル53を2
流体ノズルとして第2ノズル54,55をエアレスノズ
ルとすることもできるし、第1、第2双方のノズルをエ
アレスノズル或いは2流体ノズルとすることもできる。
【0045】第2塗料構成剤の噴射のオン/オフは、空
気配管中に設けられた制御弁70及び塗料配管中に設け
られたポンプ60b(図4)の作動又は停止によって行
われる。
【0046】第1塗料構成剤と第2塗料構成剤との組み
合わせとしては、例えば、下の表に揚げる組み合わせを
例示できる。
【0047】
【表1】
【0048】上記表1における組合せ(A)の場合は、
主剤、硬化剤、及びシンナーからなる第1塗料構成剤と
第2塗料構成剤としてのカラー塗料とを、ガン先におい
て外部混合し、吹き付け塗装する。この場合、前記カラ
ー塗料は、ベースとなる第1塗料構成剤とは別の系統で
スプレーガン12に送られるため、色替えをするのに第
1塗料構成剤がパイプ輸送される系統を洗浄等して塗料
を入れ替える必要がなく、第2塗料構成剤としてのカラ
ー塗料のパイプ輸送系統のみを洗浄等するだけで、色替
えができる。斯かる組合せ(A)では、第2塗料構成剤
となるカラー塗料は、ベースとなる第1塗料構成剤の量
に比べて非常に少ないため、洗浄に要する作業量、廃棄
塗料の量等を大幅に削減することができる。
【0049】上記表1における組合せ(B)の場合は、
事前に主剤にシンナーを加えて粘度調整しておいた第1
塗料構成剤に、第2塗料構成剤としての硬化剤をガン先
において添加・混合するため、ポットライフの短い2成
分系塗料を使用する場合でも、塗料の入れ替え等をせず
に長時間連続して吹き付け塗装することができる。
【0050】上記表1における組合せ(C)の場合は、
使用される塗料で最も多い原色のカラー塗料C−1色
と、代表的な原色のカラー塗料C−2色とからなる第1
塗料構成剤に、光輝剤を含むか或いは特定色からなるカ
ラー塗料C−3色の第2塗料構成剤を、ガン先におて外
部混合し、吹き付け塗装するため、混合の程度、或いは
顔料、染料等の着色料の性質を強調した意匠性、機能性
を付与することができる。
【0051】上記表1における組合せ(D)の場合は、
2成分系塗料において、塗色も限定されている場合に、
硬化剤を含まないカラー塗料D1色ベースと、硬化剤を
含まない異色のカラー塗料D2色ベースとからなる第1
塗料構成剤に、第2塗料構成剤としての硬化剤をガン先
において添加・混合するため、ポットライフの短い2成
分系塗料であってしかも限られた塗色を使用する場合で
も長時間色替え無しで吹き付け塗装することができる。
【0052】なお、上記表1は、例示であり、塗料構成
剤料の特性等に応じて、種々の組合せが有り得る。
【0053】上記した塗装システムは、計量ステーショ
ンにおける混合の度合いと、ガン先における混合の度合
いの違い、及びガン先における混合と造膜は瞬時に進行
することの特性を利用した塗装システムとなっており、
意匠性、機能性を兼ね備えた塗装を行うことができる。
【0054】図6は、本発明に係る塗装システムの第3
実施形態を概略的に示すシステム図である。
【0055】図6に示す例では、第2塗料構成剤が2色
のカラー塗料を有し、それらのカラー塗料が格別の塗料
容器60’、60”に収容されており、塗料容器6
0’、60”とスプレーガン52’とを接続する配管6
0a、60cに制御弁としてカラーチェンジバルブ7
0’を使用し、カラーチェンジバルブ70’を切り換え
ることによって、前記2色以上のカラー塗料のうちの何
れか1色を選択的にスプレーガン52’へ送る構成とな
っている点が上記第2実施形態と異なり、その他の構成
は上記第2実施形態と同様である。図示の例では、カラ
ー塗料は2色であるが、3色以上とすることもできる。
この場合も、それぞれのカラー塗料を収容したカラー塗
料容器を移動式混合装置3に装備させておくことができ
る。
【0056】第2実施形態では、斯かる構成を採用した
ことにより、色替えする際にカラーチェンジバルブを切
り換えるだけで、第1塗料構成剤に添加する第2塗料構
成剤の色を変えることができるので、色替えのための塗
料の洗浄・廃棄等の作業が不要になるとともに、色替え
操作のタイムロスが無くなり作業効率が向上する。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る塗装システムによれば、移動式混合装置を自由に
移動させることにより、大型の被塗装物に対しても柔軟
に対応できて塗装システムのレイアウトを簡略化できる
塗装システムを提供することができる。
【0058】また、第2貯蔵ステーションを設けて、該
第2貯蔵ステーションに硬化剤を入れておき、ガン先混
合すれば、ポットライフの短い塗料であってもポットラ
イフを超える時間に亘って塗料の入れ替えをせずに連続
して塗装することができる。
【0059】さらに、第2塗料構成剤として2色以上の
カラー塗料を有してこれらのカラー塗料をカラーチェン
ジバルブにより切り換える構成とすれば、ガン先におけ
る色替えが迅速且つ容易になるとともに、廃棄塗料等を
無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装システムの構成要素である第
1貯蔵ステーションと移動式混合装置の一実施形態を概
略的に示す側面図である。
【図2】図1の移動式混合装置を示し、図2(a)は平
面図、図2(b)は側面図である。
【図3】本発明に係る塗装システムの構成要素である移
動式混合装置と吹き付けステーションの一実施形態を概
略的に示す側面図である。
【図4】図3に示す吹き付けステーションに第2貯蔵ス
テーションを付加した他の態様を概略的に示す側面図で
ある。
【図5】図4のスプレーガンの一形態を示し、のエアレ
スガンのベースノズルのチップを示す断面図である。
【図6】図4に示す第2貯蔵ステーションに変更を加え
た態様を概略的に示す側面図である。
【符号の説明】 1 第1貯蔵ステーション 1a,1b 貯蔵容器 3 移動式混合装置 10 移動装置 20 混合用容器 30 第1塗料構成剤供給装置 36 供給量測定装置 38 制御装置 49 吹き付けステーション 52,52’ スプレーガン(吹き付けステーション) 60 第2貯蔵ステーション 70’ カラーチェンジバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜 正司 兵庫県尼崎市神崎町33番1号 関西ペイン ト株式会社内 (72)発明者 戸田 展久 兵庫県尼崎市神崎町33番1号 関西ペイン ト株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AA01 AA71 AA83 DC01 4F033 AA01 QA01 QD03 QD11 QD14 4F042 AA09 AA16 BA02 CA01 CA03 CA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の第1塗料構成剤を各別の貯蔵
    容器に貯蔵する第1貯蔵ステーションと、 容器運搬用の移動装置、該移動装置により支持される混
    合用容器、前記移動装置により支持され、前記混合用容
    器内に前記第1貯蔵ステーションの第1塗料構成剤を供
    給するための第1塗料構成剤供給装置、前記混合用容器
    内に供給された各第1塗料構成剤の量を測定し測定値信
    号を出力する供給量測定器、及び、該供給量測定器から
    出力された測定値信号に基づいて前記混合容器内に供給
    される第1塗料構成剤の量を調整する制御装置を備える
    移動式混合装置と、 前記移動式混合装置と配管にて接続され得るスプレーガ
    ンにより吹付塗装する吹付ステーションと、を有するこ
    とを特徴とする塗装システム。
  2. 【請求項2】前記第1塗料構成剤と異なる種類の第2塗
    料構成剤を貯蔵する第2貯蔵ステーションを更に有し、 前記吹付ステーションにおいて、前記スプレーガンのガ
    ン先にて前記第1塗料構成剤に前記第2塗料構成剤を添
    加、混合して吹付塗装を行うことを特徴とする請求項1
    記載の塗装システム。
  3. 【請求項3】 前記第2貯蔵ステーションが、前記移動
    式混合装置に配設されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の塗装システム。
  4. 【請求項4】 前記吹き付けステーションが、前記移動
    式混合装置に接続されていることを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載の塗装システム。
  5. 【請求項5】 前記第1塗料構成剤が硬化剤を含まず、
    前記第2塗料構成剤が硬化剤を含むことを特徴とする請
    求項2〜4の何れかに記載の塗装システム。
  6. 【請求項6】 前記第1塗料構成剤がカラー塗料を含ま
    ず、前記第2塗料構成剤がカラー塗料であることを特徴
    とする請求項2〜4の何れかに記載の塗装システム。
  7. 【請求項7】 前記第2塗料構成剤が、2色以上のカラ
    ー塗料を含み、それらカラー塗料が格別の塗料容器に収
    容されており、前記塗料容器と前記スプレーガンとの間
    に設けたカラーチェンジバルブによって、前記2色以上
    のカラー塗料のうちの何れか1色の第2塗料構成剤を選
    択的にスプレーガンへ送る構成となっていることを特徴
    とする請求項2〜4の何れかに記載の塗装システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091887A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Furukawa Electric North America Inc 着色被覆された光ファイバの製造システム、およびその方法
JP2007510538A (ja) * 2003-10-30 2007-04-26 フルイド マネジメント インコーポレーテッド 重量計量方式と体積計量方式とを併用して複数の流体状材料を計量供給するディスペンサ
JP2013525102A (ja) * 2010-04-28 2013-06-20 デ・ヘラー・デザイン・ベスローテン・フェンノートシャップ 表面を被覆する金属コートの形成方法および結合剤の使用
JP2016150288A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 Jfeエンジニアリング株式会社 配管内面の塗装装置
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