JP2002028146A - 体内脂肪量測定装置 - Google Patents

体内脂肪量測定装置

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JP2002028146A JP2000216887A JP2000216887A JP2002028146A JP 2002028146 A JP2002028146 A JP 2002028146A JP 2000216887 A JP2000216887 A JP 2000216887A JP 2000216887 A JP2000216887 A JP 2000216887A JP 2002028146 A JP2002028146 A JP 2002028146A
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全身または胴体部の各インピーダンスを、胴
体部内部全体の組織インピーダンスをできるだけ反映し
た形で求め。 【解決手段】 身体の胴体内部の各組織に対応するよう
に設定される複数個のインピーダンス片r1〜r4を並
列接続および直列接続してなる等価回路により胴体内部
および/または全身のインピーダンス値を求め、この求
められたインピーダンス値に基づいて胴体内部および/
または全身の脂肪量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体の胴体を経由
して両手、両足間に電源を印加し、全身または胴体のイ
ンピーダンス値を求め、このインピーダンス値から体内
の脂肪量を測定する体内脂肪量測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の体内脂肪量測定装置とし
て、身体の手、足、胴体に等価インピーダンスを設定
し、胴体を経由して両手、両足間に電流を流して、手、
足、胴体のそれぞれのインピーダンスを求めるようにし
たものが、特開平7−79938号公報、特表平10−
510455号公報等において開示されている。
【0003】次に、この従来技術におけるインピーダン
ス測定方法を図8を参照しつつ説明する。
【0004】この図8に示される体内脂肪量測定装置に
おいては、人間の身体を右手、左手、右足、左足、胴体
の各部位に分け、それぞれの部位のインピーダンスをR
1,R2,R3,R4,R5と置くとともに、右手、左
手、右足、左足の各先端部の2箇所(例えば異なる指と
指、掌と足の裏または足の裏と指)にそれぞれ接触され
る計8個の電極E1,E2,E3,E4,E5,E6,
E7,E8を配置するように構成されている。各部位の
2個の電極のうち一つは電流印加用、他の一つは電圧測
定用に用いられ、各電極は測定装置の電気回路に接続さ
れている。ここで、この電気回路の主要部は、前記電極
間に一定電流を印加する回路インピーダンス測定回路、
発生電圧測定回路、測定対象切替回路および、切り替え
の指令と測定値を演算してインピーダンス値と体脂肪値
に変換するための演算回路とにより構成されている。
【0005】このような装置において、前記特開平7−
79938号公報に開示されているものでは、右手、左
手、右足、左足の4つの部位から選択される2つの部位
の各電極に電流を印加し、これら4つの部位から選択さ
れる2つの部位の各電極より導出される電位より各部位
間のインピーダンスを測定するようにされている。すな
わち、4つの部位のそれぞれの組み合わせのうち、手と
足の間のインピーダンスを測定する際にはその測定電流
が必ず胴体を経由するため、この胴体インピーダンスR
5を含んだ値が得られ、図8に示される回路から次の各
値を求めることができる。 右手−左手間の測定;R1+R2 右足−左足間の測定;R3+R4 右手−左足間の測定;R1+R5+R4 左手−右足間の測定;R2+R5+R3 右手−右足間の測定;R1+R5+R3 左手−左足間の測定;R2+R5+R4
【0006】これらの式から胴体部インピーダンスR5
は、前記の各式を用い次式により演算される。 R5={+−(+)}/2 なお、この公報に記載のものでは、測定原理として四端
子法が用いられているので、手、足の先端部に存在する
身体末端組織部のインピーダンスと、電極と手足の接触
面間に存在する接触インピーダンスとの和ra,rb,
rc,rd,re,rf,rg,rhは除外して測定さ
れるようになっている。
【0007】一方、特表平10−510455号公報に
開示されているものでは、身体の各部位のインピーダン
スを直接測定によって求めるようにしている。例えば胴
体部インピーダンスR5を求める際には、左手−左足間
に電流Iを流し右手−右足間に発生する電圧Vを測定す
ることにより、 R5=V/I (電流値Iは既知) の変換演算にてR5が得られる。また、左足インピーダ
ンスR4を求める際には、右足−左足間に電流Iを流し
て左手−左足間の電圧を測定して求められる。さらに、
R1,R2,R3についても同様にして求められる。
【0008】なお、これら各先行技術のものがいずれ
も、胴体部のみあるいは手、足、胴体部と各部位別にイ
ンピーダンスを求めようとする目的は、以下の点にあ
る。 (1)前記各部位は組織構成が異なっているので、イン
ピーダンス値と実際の脂肪量を結びつける係数が各部位
毎に異なっている。したがって、正しく全身の脂肪量を
求めるには、全身のインピーダンスを求めて全身体脂肪
量に変換するより、各部位毎にそれぞれのインピーダン
ス値を求める方が正確である。 (2)体脂肪量によって健康の度合いを推定しようとす
るとき、この健康度合いに大きな影響を与えるのは胴体
部脂肪量である。したがって、胴体部のみの脂肪量を推
定したい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術のものはいずれも、身体内に存在するインピーダ
ンスを得るのに、予め身体インピーダンス等価回路を概
念的に設定し、この設定された等価回路の通りに身体が
構成されているものと仮定して各部位のインピーダンス
を求めるようにしている。この場合、前記等価回路は、
実際に電流の流れる経路を左右の手および足と胴体部の
各ブロックに分けて設定されている。
【0010】ところで、両手間もしくは両足間に電流を
流す際、この電流は実際には両手もしくは両足のみでは
なく胴体部を通過することになる。しかしながら、前記
式〜式のうち、式および式では手、足のインピ
ーダンス値R1〜R4の中に胴体部インピーダンス値が
含まれた形になっている。手、足の組織は胴体と相当異
なっており、式および式のように胴体部インピーダ
ンス値の一部を手、足のインピーダンス値の一部に加え
てしまうと正しく身体各部のインピーダンス配分ができ
ないという問題点がある。
【0011】また、図8において、胴体部インピーダン
スR5は、右手、右足間に電流を流したときは主として
右体側部組織のインピーダンスを測定し、左手、左足間
に電流を流したときは主として左体側部組織のインピー
ダンスを測定することになるため、均等に胴体全体の組
織インピーダンスを反映している値にはなっていない。
【0012】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、全身または胴体部の各インピーダンスを、
胴体部内部全体の組織インピーダンスをできるだけ反映
した形で求め、これによって胴体部における脂肪分布を
精度良く推定することのできる体内脂肪量測定装置を提
供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、本発明による体内脂肪量測定装置
は、身体の胴体内部の各組織に対応するように設定され
る複数個のインピーダンス片を並列接続および直列接続
してなる等価回路により胴体内部および/または全身の
インピーダンスを求め、この求められたインピーダンス
に基づいて胴体内部および/または全身の脂肪量を求め
ることを特徴とするものである。
【0014】本発明においては、例えば手、足と胴体部
組織との接触面に各点を設置してそれらの点を基点とす
る胴体上部周辺組織インピーダンス、胴体部右半面周辺
組織インピーダンス、胴体部左半面周辺組織インピーダ
ンスおよび胴体下部周辺組織インピーダンスというよう
に、身体の胴体内部の各組織に対応するように複数個の
インピーダンス片が設定され、これらインピーダンス片
を並列接続および直列接続してなる等価回路によって胴
体内部のインピーダンス、さらには全身のインピーダン
スが求められる。このように両手、両足の組織と区別し
て、電流の流れ方に応じた等価インピーダンスが胴体内
部組織に対して設定されるので、求められた結果が胴体
部内部全体の組織インピーダンスをできるだけ反映する
ことになり、正しい胴体部または全身インピーダンスが
得られることになる。この結果、胴体内部体脂肪量を正
しく推定することが可能となる。
【0015】本発明の一態様として、両手用および両足
用にそれぞれ電源印加電極が設けられるとともに、手用
電源印加回路と足用電源印加回路とが設けられ、これら
手用電源印加回路と足用電源印加回路とが導線にて結ば
れてなる構成を採用することができる。
【0016】また、他の態様として、両手用および両足
用にそれぞれ電源印加電極が設けられるとともに、手用
電源印加回路と足用電源印加回路とが設けられ、これら
手用電源印加回路と足用電源印加回路との間のデータ通
信が無線通信手段を介して行われる構成を採用しても良
い。あるいは、両手用および両足用にそれぞれ電源印加
電極が設けられるとともに、手用電源印加回路と足用電
源印加回路とが設けられ、これら手用電源印加回路と足
用電源印加回路との間のデータ通信が身体内を通じて行
われる構成を採用しても良い。
【0017】前記胴体内部のインピーダンスは、右手用
電源印加電極と右足用電源印加電極間または左手用電源
印加電極と左足用電源印加電極間に電源を印加すること
により求められるインピーダンスと、右足用電源印加電
極と左足用電源印加電極間または右手用電源印加電極と
左手用電源印加電極間に電源を印加することにより求め
られるインピーダンスとを演算することにより求められ
るのが好ましい。
【0018】また、全身のインピーダンスは、右手用電
源印加電極と左手用電源印加電極間、右足用電源印加電
極と左足用電源印加電極間、右手用電源印加電極と左足
用電源印加電極間、左手用電源印加電極と右足用電源印
加電極間、右手用電源印加電極と右足用電源印加電極
間、左手用電源印加電極と左足用電源印加電極間のそれ
ぞれに電源を印加することにより求められるインピーダ
ンスを演算することにより求められるのが好ましい。
【0019】また、この全身のインピーダンスは、両手
の各電源印加電極間に電源を印加することにより求めら
れるインピーダンスと、両足の各電源印加電極間に電源
を印加することにより求められるインピーダンスと、両
手の各電源印加電極間に電源を印加して両足の各電圧測
定電極間に発生する電圧を測定することにより求められ
るインピーダンスまたは両足の各電源印加電極間に電源
を印加して両手の各電圧測定電極間に発生する電圧を測
定することにより求められるインピーダンスを演算する
ことにより求められるようにすることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明による体内脂肪量測
定装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつ
つ説明する。
【0021】最初に、本発明による体内脂肪量測定装置
の基本概念について、図1に示される等価インピーダン
ス回路図によって説明する。図示の回路図において、両
手、両足の各組織と胴体部の組織とは、図において斜線
にて示される手および足のそれぞれの付け根部の各境界
面Sa,Sb,Sc,Sdにて接触する。全身のインピ
ーダンスを測定するために両手または両足の先端部間に
電源を与えると、電流は手または足の先端からこれら各
境界面Sa,Sb,Sc,Sdを通して胴体部へ流入
し、胴体部内に存在する種々の組織層を通過した後、別
の境界面から他の手または足の先端部へ向けて流出す
る。
【0022】ところで、電気インピーダンス法による体
脂肪測定法は測定したい身体組織のインピーダンスを求
め、実験式を用いて最終的に脂肪量を求める方法である
が、胴体のように電流の流入面・流出面が前述のように
4箇所ある場合には電源が印加される手または足の組み
合わせによって胴体内部組織内を流れる電流の経路が異
なることになる。したがって、従来の方法では、異なる
電源印加ルートによって、測定される胴体内インピーダ
ンス値が異なることになってしまう。また、胸部も下腹
部も胴体内部組織であるから、これらのインピーダンス
値が胴体内インピーダンス値から除外されてしまうと、
求められる胴体内インピーダンス値として正しい値が得
られない。
【0023】このような問題点を回避して胴体内部のイ
ンピーダンスを正確に測定するには、手、足と胴体部組
織との接触面に点a,b,c,dを設置し、胴体内部に
点aと点bを基点とする胴体上部周辺組織インピーダン
スをr1とし、同様に、点aと点cを基点とする胴体部
右半面周辺組織インピーダンスをr2、点bと点dを基
点とする胴体部左半面周辺組織インピーダンスをr3、
点cと点dを基点とする胴体下部周辺組織インピーダン
スをr4とする等価回路を設定し、この等価回路から胴
体部内部のインピーダンスを推定するのが適切である。
【0024】次に、図1を参照しつつ、本発明の測定法
について説明する。ここで、右手、左手、右足、左足の
インピーダンスをそれぞれR1,R2,R3,R4とす
る。なお、手と足の先端部組織のインピーダンスは除外
されているが、これらの部位には関節部などがあって、
脂肪分には関係のない要素でインピーダンス値が大き
い。これらのインピーダンス成分を加えると、結果が本
来の体内脂肪量を測定するという目的に合わない値とな
るので、例えば4端子法による測定法をもって測定値か
ら除外することとした。
【0025】(第1の実施の形態)本実施の形態は、胴
体部インピーダンスを測定するための測定法に関わるも
のである。
【0026】まず、右手−右足間(または左手−左足
間)に電流Iを流して左手−左足間(または右手−右足
間)に発生する電圧Vaを測定すると、次式が成り立
つ。 Va={r2・r3/(r1+r2+r3+r4)}・I ……(1)
【0027】ところで、胴体部の全体の脂肪量を表わす
ために求める胴体全体のインピーダンス(胴体部合成イ
ンピーダンス)を求めるには、図1の等価回路からすれ
ばr1,r2,r3,r4の合計値、すなわちr1+r
2+r3+r4を得ることができれば良い。しかし、こ
の胴体部合成インピーダンスの値を体の外側から直接測
定する方法がないので、この胴体部合成インピーダンス
値との相関が大きい値で、この胴体部合成インピーダン
ス値との間でしかるべき定まった関係(例:比例関係)
が成り立つ値であれば実用上使用できることになる。こ
のような値として、本実施の形態では、(1)式におけ
る{r2・r3/(r1+r2+r3+r4)}の値を
用いることとする。
【0028】胴体各部が次式 r1=ar,r2=br,r3=cr,r4=dr (ただし、a,b,c,dは、それぞれ部位によって異
なる、組織に特有の脂肪付着係数とする。)で表わされ
るインピーダンスをもつ脂肪組織で構成され、その人の
胴体部全体の脂肪量の多少はrの値の大小によるものと
考える、言い換えればその人が肥えたときも痩せたとき
もrの大きさが変化し、胴体内の各部組織において均一
に脂肪量が増減するものと考えれば(a,b,c,dは
一定であるとすれば)、値{r2・r3/(r1+r2
+r3+r4)}は次式で表わされる。 {r2・r3/(r1+r2+r3+r4)}=Va/I ={bc/(a+b+c+d)}・r ……(2) この式から明らかなように、値{r2・r3/(r1+
r2+r3+r4)}の大小はrの大小で評価すれば良
いことになる。
【0029】一方、組織の総合インピーダンス(胴体部
合成インピーダンス)Rtは次式で表わされる。 Rt=r1+r2+r3+r4=(a+b+c+d)・r ……(3) したがって、この総合インピーダンスRtの大小もrの
大小に依存することになる。また、次式 {r2・r3/(r1+r2+r3+r4)}/Rt =bc/(a+b+c+d)=一定 ……(4) の比例関係が成り立つので、値{r2・r3/(r1+
r2+r3+r4)}の大小は総合インピーダンスRt
の大小を表わしていることになる。
【0030】ところが、人によって、または同じ人でも
体の状態が変化することによって脂肪の付着具合が部位
毎に異なるか、あるいは変化する。よって、前記a,
b,c,dの値も人それぞれで異なった値になったり、
年月の経過によって変化したりすれば、値{r2・r3
/(r1+r2+r3+r4)}の大小がそのままその
人の胴体内合計インピーダンスの大小に対応しなくな
る。つまり、前記(4)式においては、bおよびcに関
わっている体の縦方向インピーダンスr2,r3のみに
大きい影響を受ける。
【0031】現実には、人によって同じ脂肪量だけ増え
たといっても、胴体の各部位によって脂肪の付き方は異
なるし、個人別に体質によって脂肪の付着し易い部位も
異なる。したがって、前記(4)式によって胴体部のイ
ンピーダンスを求め、この値を基に胴体部脂肪量を推定
するのは好ましくない。これを避けて胴体部全体のイン
ピーダンス値との相関を大きくするためには、r1,r
4に関わる要素を加えることが必要である。
【0032】そこで、次に右手−左手間(または右足−
左足間)に電流を流し、右足−左足間(または右手−左
手間)に発生する電圧Vbを測定すると次式が成り立
つ。 Vb={r1・r4/(r1+r2+r3+r4)}・I ……(5)
【0033】前記(2)式および(5)式より、Va/
IとVb/Iとの和をRmとすると、このRmは次式で
表わされる。 Rm=Va/I+Vb/I=(r1・r4+r2・r3)/Rt (ただし、Rt=r1+r2+r3+r4) ……(6) 各部位のインピーダンスに係数a,b,c,dを考慮す
ると、Rmは次式で表わすことができる。 Rm={(ad+bc)/(a+b+c+d)}・r ……(7)
【0034】この(7)式は(3)式のRtと比例関係
にはないが、a,b,c,dの大小によってRmも増減
するという関連性のあることがわかる。言い換えれば、
胴体内の特定部分に脂肪の付き方が偏在していても胴体
部全体を反映するインピーダンス値を知ることができ、
その結果正しい脂肪量を推定することができる。なお、
(7)式のRmの値の中には手、足部のインピーダンス
値は含まれておらず、胴体部内のみに対する値となって
いる。
【0035】(第2の実施の形態)次に、胴体部のみで
はなく、全身のインピーダンスを測定したときに、胴体
部インピーダンスを全身インピーダンスの値の中に正確
に反映させる方法について説明する。
【0036】本実施の形態では、体内脂肪量測定装置が
手用測定器と足用測定器とで構成され、これら両測定器
が導線にて接続されるように構成されたものである。ま
た、手用測定器および足用測定器においては、右手、左
手および右足、左足の各先端部の2箇所にそれぞれ接触
される計4個の電極が配置され、各部位の2個の電極の
うち一つを電流印加用、他の一つを電圧測定用に用いる
ようにされている。こうして、下記の〜の部位間に
一定電流Iを流したときのそれぞれの電流印加電極に対
応する電圧測定電極にて電圧を測定する。このときの測
定電圧をそれぞれV1,V2,V3,V4,V5,V6
とすると、この等価回路に発生する電圧の関係は次式で
表される。 右手−左手間;(R1+RA+R2)・I=V1 右足−左足間;(R3+RB+R4)・I=V2 右手−左足間;(R1+RC+R4)・I=V3 左手−右足間;(R2+RD+R3)・I=V4 右手−右足間;(R1+RE+R3)・I=V5 左手−左足間;(R2+RF+R4)・I=V6 ……(8) ただし、RA〜RFはそれぞれ図1の胴体部内等価回路
の電流の流れ方で決まる並列合成インピーダンス値であ
る。
【0037】この(8)式のうち、、、式にお
いて、RA,RB,RE,RFは次式で表わされる。 RA=r1(r2+r3+r4)/Rt RB=r4(r1+r2+r3)/Rt RE=r2(r1+r3+r4)/Rt RF=r3(r1+r2+r4)/Rt ……(9)
【0038】したがって、+++を実行する
と、次式が得られる。2・(R1+R2+R3+R4)
+RA+RB+RE+RF=V1+V2+V5+V6故
に、次式が成り立つ。 (R1+R2+R3+R4)+(1/2Rt)・{r1(r2+r3+r4) +r4(r1+r2+r3)+r2(r1+r3+r4)+r3(r1+r2+ r4)}=(V1+V2+V5+V6)/2 ……(10)
【0039】この(10)式を見ると、測定電圧を加え
ればr1,r2,r3,r4のそれぞれが全て等しい条
件で式に関わっているので、胴体部全体のインピーダン
スをより反映していることがわかる。また、この結果
は、両手および両足のインピーダンスが加わることで、
身体全体のインピーダンスが正しく反映されていること
がわかる。
【0040】(第3の実施の形態)次に、両手足と胴体
部の脂肪量が測定でき、測定量を表示するための表示・
操作器(手用測定器)と足用測定器との間に導線がな
く、自由に携帯できる胴体部用または全身用脂肪計につ
いて説明する。
【0041】本実施の形態では、手用測定器と足用測定
器との間は無線もしくは身体内通信で情報を交信するこ
とができるようにされており、測定シーケンスは手用測
定器から全体を制御するようにされている。
【0042】このような構成において、まず手用測定器
にて右手−左手間に電流Iを流し両手間に発生する電圧
を測定してV1を得たとする。また、無線あるいは身体
内通信で測定シーケンスの情報交換をし、両足間に電流
Iを流したときに手用測定器によって両手間に発生する
電圧を測定する。この電圧がV2であったとする。
【0043】このとき、次の2式が成立する。 (R1+R2)・I+{r1(r2+r3+r4)/Rt}・I=V1 r1・r4/Rt=V2 ……(11) ただし、胴体内総合インピーダンスRtを、Rt=r1
+r2+r3+r4と置く。
【0044】次に、足用測定器にて右足−左足間に電流
Iを流し両足間に発生する電圧を測定してV3を得たと
する。この測定電圧V3は足用測定器で測定し、無線ま
たは身体内通信によって手用測定器に送信する。このと
き、次式が成立する。 (R3+R4)・I+{r4(r1+r2+r3)/Rt}・I=V3 ……(12)
【0045】これら得られた式に基づき、手用測定器に
おいて次の演算を行う。 −より (R1+R2)・I+{(r1r2+r1r3)/Rt}・I=V1−V2 −より (R3+R4)・I+{(r4r2+r4r3)/Rt}・I=V3−V2 +より (R1+R2+R3+R4)・I+ {(r1+r4)・(r2+r3)/Rt}・I=V1+V3−2V2 ……(13)
【0046】この(13)式においては、胴体上部組織
インピーダンスr1と下部組織インピーダンスr4の組
と、胴体右半面組織インピーダンスr2と左半面組織イ
ンピーダンスr3の組とが等しく全身インピーダンスに
関わっているので、胴体インピーダンスを表現するのに
適していると言える。
【0047】
【実施例】次に、本発明による体内脂肪量測定装置の具
体的実施例について説明する。
【0048】(第1実施例)本実施例は、前記第1の実
施の形態に係る測定法を実現するための実施例に関する
ものである。図2には本実施例における等価インピーダ
ンス回路図が、図3には測定回路図がそれぞれ示されて
いる。
【0049】本実施例の体内脂肪量測定装置1におい
て、右手、左手、右足、左足の各先端部の2箇所にそれ
ぞれ接触される計8個の電極E1,E2,E3,E4,
E5,E6,E7,E8が配置され、各部位の2個の電
極のうち一つ(E1,E3,E5,E7)は電流印加
用、他の一つ(E2,E4,E6,E8)は電圧測定用
に用いられるようにされている。また、右手、左手、右
足、左足の各等価インピーダンスR1,R2,R3,R
4がそれぞれ設置され、右手、右足間または左手、左足
間に電源を付加したときの胴体部インピーダンスR5、
右手、左足間または左手、右足間に電源を付加したとき
の胴体部インピーダンスR6がそれぞれ設置される。な
お、図2において、rx,ry;rs,rt;rm,r
n;ro,rpは、それぞれ右手、左手、右足、左足の
2つの電極に接触する手または足の接触部周辺組織のイ
ンピーダンスと、これら電極と皮膚表面との間の接触イ
ンピーダンスとの和を示している。
【0050】前記電極E3,E5,E7はアナログスイ
ッチAS2を介して、前記電極E1,E3,E5はアナ
ログスイッチAS1を介してそれぞれ定電流回路2に接
続されている。この定電流回路2は、電圧信号Vが入力
されて定電流Iを出力する演算増幅器3と、この演算増
幅器3から定電流Iが出力されるように回路電流を制限
する参照抵抗4(既知の抵抗値Rs)を備える構成とさ
れている。
【0051】また、前記電極E4,E6,E8はアナロ
グスイッチAS4を介して、前記電極E2,E4,E6
はアナログスイッチAS3を介してそれぞれ電圧測定回
路5に接続されている。この電圧測定回路5は、前記定
電流Iを印加した状態で測定電極から得られる電圧信号
に基づきそれら電極間に発生する電圧を出力する演算増
幅器6を備える構成とされている。この演算増幅器6の
出力側にはその演算増幅器6から出力される交流電圧信
号を直流化する整流回路7と、この整流回路7から出力
される電圧信号を平滑化するフィルタ8と、このフィル
タ8から出力されるアナログ信号をデジタル化するA/
D変換器9と、このA/D変換器9からの出力データを
読み込む第1のI/O回路10と、この第1のI/O回
路10からのデータに基づいて各種演算を実行するCP
U11と、このCPU11の演算結果並びに各種プログ
ラム等を記憶するメモリ12と、前記CPU11からの
制御指令に基づいてアナログスイッチAS1,AS2,
AS3,AS4を操作する第2のI/O回路13とが接
続されている。
【0052】前述の(1)式および(5)式を作成する
ための測定操作は表1に示されるように行われる。な
お、この表は各アナログスイッチAS1,AS2,AS
3,AS4がどの電極に接続されるかを示すものであ
る。
【0053】
【表1】
【0054】表1から明らかなように測定モードはと
とからなっており、予めプログラムされた操作シーケ
ンスに基づき、CPU11からの制御指令によってアナ
ログスイッチAS1,AS2,AS3,AS4が切替操
作されて所要の電極間に定電流Iが印加され、この定電
流Iの印加状態で、測定電極間に発生する電圧Va,V
bが測定され、この測定電圧値がメモリ12に記憶され
る。こうして、測定シーケンスが終了した時点におい
て、得られた測定電圧値Va,Vbに基づき、前記
(6)式に示される演算を行わせて胴体内部合成インピ
ーダンスRmが求められる。なお、本実施例の4端子法
による回路構成からして、演算増幅器6の方へ電流はほ
とんど流れないので、Va,Vbの各測定電圧値の中に
は、前記rx,ry;rs,rt;rm,rn;ro,
rpのインピーダンスによる電圧降下成分は含まれな
い。
【0055】本実施例によれば、Rmが(6)式のよう
に表わせるので、それぞれ胴体内各部のインピーダンス
r1,r2,r3,r4の大小の影響を受けるように導
かれる。したがって、体脂肪の付着が各部にばらついて
いても、正しく測定インピーダンス値に反映させること
ができる。
【0056】(第2実施例)本実施例は、前記第2の実
施の形態に係る測定法を実現するための実施例に関する
ものである。
【0057】前述の(8)式および(10)式を作成す
るための測定操作は表2に示されるように行われる。な
お、この表は各アナログスイッチAS1,AS2,AS
3,AS4がどの電極に接続されるかを示すものであ
る。
【0058】
【表2】
【0059】(10)式のように測定電圧を演算すれば
胴体部分の合成インピーダンスの値に対してr1,r
2,r3,r4がそれぞれ等しい条件で関わっているの
で、胴体内部の体脂肪分布のばらつきがあっても全身の
体脂肪値は影響を受けにくいものとなる。
【0060】(第3実施例)本実施例は、前記第3の実
施の形態に係る測定法を実現するための実施例に関する
ものである。
【0061】本実施例の体内脂肪量測定装置は、携帯可
能な手用測定器14と足用測定器15とで構成されてい
る。図4には手用測定器の回路構成図が、図5には足用
測定器の回路構成図がそれぞれ示されている。なお、測
定対象となる人体インピーダンス等価回路は図2に示さ
れる回路と同一であるとする。
【0062】図4に示されるように、前記手用測定器1
4においては、左右の各電極E1,E3がそれら電極E
1,E3間に一定電流を印加する定電流回路16に接続
され、他の各電極E2,E4がそれら電極E2,E4間
に発生する電圧を測定する高入力インピーダンス型差動
増幅回路17に接続されている。また、この高入力イン
ピーダンス型差動増幅回路17は、順に整流回路18、
フィルタ19、A/D変換器20またはコンパレータ2
1を介してI/O回路22に接続され、このI/O回路
22には、演算結果並びに各種プログラム等を記憶する
メモリ23を備えるCPU24が接続されている。
【0063】前記定電流回路16は、非反転入力端子に
電圧Vが印加されて定電流Iを出力する演算増幅器25
と、この演算増幅器25の反転入力端子に接続され、前
記演算増幅器25から定電流Iが出力されるように回路
電流を制限する参照抵抗Rsとにより構成されている。
また、この演算増幅器25の出力端子と電極E1との間
にはアナログスイッチAS11が介挿されている。この
アナログスイッチAS11は前記I/O回路22によっ
てその開閉が制御される。一方、前記高入力インピーダ
ンス型差動増幅回路17は、3つの演算増幅器26,2
7,28を含んでなり、図2における点a−点b間の電
圧を差電圧として検出する。
【0064】こうして、演算増幅器25を含む定電流回
路16が両手の各電極E1,E3に接続されて両手間に
電流を流し、演算増幅器26,27,28を含む電圧測
定回路としての高入力インピーダンス型差動増幅回路1
7にて両手の各電極E2,E4の間に発生する電圧V1
が測定される。この電圧V1が前記(11)式の値であ
る。また、この高入力インピーダンス型差動増幅回路1
7は、両足間に電流を流したとき両手間に発生する電圧
V2を測定する。この電圧V2が前記(11)式の値で
ある。
【0065】一方、図5に示されるように、前記足用測
定器15においては、左右の各電極E5,E7がそれら
電極E5,E7間に一定電流を印加する演算増幅器29
を含む定電流回路30に接続され、他の各電極E6,E
8がそれら電極E6,E8間に発生する電圧を測定する
演算増幅器31を含む電圧測定回路32に接続されてい
る。また、この電圧測定回路32は、順に整流回路3
3、フィルタ34、A/D変換器35、第1のI/O回
路36、CPU37を介して第2のI/O回路38に接
続され、かつCPU37には、演算結果並びに各種プロ
グラム等を記憶するメモリ39が接続されている。さら
に、前記第2のI/O回路38によって、定電流回路3
0におけるアナログスイッチAS21,AS22,AS
23の開閉が制御されるようにされている。
【0066】こうして、演算増幅器29を含む定電流回
路30が両足の各電極E5,E7に接続されて両足間に
電流を流し、演算増幅器31を含む電圧測定回路32に
て両足の各電極E6,E8の間に発生する電圧V3が測
定される。この電圧V3が前記(12)式の値である。
【0067】次に、図6に示される動作シーケンス図に
したがって、手用測定器14および足用測定器15によ
る測定動作について説明する。ここで、各測定器14,
15の測定動作の基準は足用測定器15に置くものとす
る。すなわち、足用測定器15は、電源がONされる
と、予め決められた時間間隔で決められた動作を自律的
・連続的に実行し、手用測定器14は足用測定器15の
動作を検出して従属的に動作するものとする。
【0068】最初に、足用測定器15の動作について説
明する。この足用測定器15のシーケンスは、「測定モ
ード」「送信モード」「休みモード」をそれぞれ一定時
間間隔T,T,Tで連続的に繰り返している。
【0069】「測定モード」では、図5におけるアナロ
グスイッチAS21をON、アナログスイッチAS23
をON、アナログスイッチAS22をOFFにして定電
流を両足間に与え、電圧測定回路32の演算増幅器31
にて発生電圧V3を測定してCPU37のメモリ39に
入れる。
【0070】「送信モード」では、測定された電圧V3
の値を基に送信データを作成し、この送信データのビッ
ト信号(1と0)に対応させた信号を定電流回路30の
演算増幅器29から身体内へ出力する。この場合、送信
データは電圧V3のデジタル値の前後にそれぞれSTX
コード(スタートテキストコード),ETXコード(エ
ンドテキストコード)を付けて構成され、読み取り側で
ある手用測定器14がデータを正しく読み取ったことを
確認できるようにされる。
【0071】また、「休みモード」では、時間T
間、アナログスイッチAS21がOFF状態に保たれ
る。
【0072】一方、手用測定器14においては、電源O
Nの時点では、アナログスイッチAS11がOFF状態
で停止して足用測定器15からの送信データ読み込み状
態(「測定Aモード」でデジタルデータ受信モード)に
ある。この後、足用測定器15から送信されるデータを
読み込んだとき、予め決められた内容のデータであるこ
とを確認して初めて次の動作を実行する。
【0073】次に、手用測定器14および足用測定器1
5による測定動作について図4、図5を参照しつつ図6
に示される動作シーケンス図にしたがって順を追ってよ
り詳細に説明する。
【0074】1)最初に、足用測定器15のアナログス
イッチAS21,AS22がONされることにより両足
電極E5,E7に定電流が与えられ、電極E6,E8間
に発生する電圧が電圧測定回路32にて測定される。こ
の測定値が(13)式のV3である。得られた電圧V3
は、整流回路33、フィルタ34、A/D変換器35、
第1のI/O回路36を介してCPU37へ送られる。
CPU37では、Tのタイミングのt時間経過後に
前記電圧V3の値を図7(a)に示されるような送信デ
ータ列に変換しながら、演算増幅器29から電圧信号が
身体内へ送信される。
【0075】ここで、送信データは次のようにして作成
される。まず、演算増幅器29の非反転入力端子に印加
される一定交流電圧Vは、一定の振幅をもつ数十KHz
の周波数の交流信号でインピーダンス測定用にも使用さ
れる参照電圧信号である。また、この演算増幅器29は
定電流回路を構成しているため、その演算増幅器29の
出力信号の振幅は、電極E7,E5間の負荷インピーダ
ンスの大きさによって増減する。CPU37にて作成さ
れた送信データ列(図7(a))に対応するアナログ電
圧信号(図7(b))を作成する際には、送信データ列
のビット信号0に対応させて、アナログスイッチAS2
2を一定時間tの間OFFにするとともにアナログス
イッチAS23をONにすれば、演算増幅器29からは
そのtの間零電圧信号が出力され、逆に送信データ列
のビット信号1に対応させて、アナログスイッチAS2
2を一定時間tの間ONにするとともにアナログスイ
ッチAS23をOFFにすれば、ある一定以上の振幅の
電圧信号が出力される。
【0076】この出力信号は手用測定器14にて読み取
られ、整流回路18およびフィルタ19を通ることによ
り1と0とに対応する矩形状信号(図7(c))に変え
られ、コンパレータ21に入力される。このコンパレー
タ21では閾値Vcと比較されてパルス信号になり(図
7(d))、CPU24により読み取られて送信データ
の内容が確認される。一方、足用測定器15はETXコ
ードを送信した後にアナログスイッチAS21をOFF
にして体内への電流付加を止め、自律的にTの間だけ
休みモードに入る。
【0077】2)前記データ列は手用測定器14におい
て1と0とよりなる列に復調され(図7(f))、一旦
メモリ23内に記憶されるが、この手用測定器14のC
PU24にてSTXコードと何らかの値のデータとEX
Tコードが確認されると、手用測定器14は足用測定器
15からのデータを読み込んだものとして「測定Bモー
ド」に切り替わる。
【0078】3)「測定Bモード」において手用測定器
14はアナログスイッチAS11をONにして電極E
1,E3から両手間に通電し、電極E2,E4間に発生
する電圧V1を測定する。この動作は足用測定器15の
休みモードの時間Tが終わる前に終了するようにす
る。しかし、手用測定器14の方でも時間Tはカウン
トしておく。電圧V1の測定が終了すれば、手用測定器
14はアナログスイッチAS11をOFFにして「測定
Cモード」、言い換えれば電極E2,E4間の発生電圧
測定モードに切り替わる。
【0079】4)足用測定器15は「休みモード」T
の終了後、「測定モード」を開始し、アナログスイッチ
AS23をOFF、アナログスイッチAS21,AS2
2をONにして電極E5,E7間に通電する。
【0080】5)手用測定器14は、「測定Cモード」
にて電極E2,E4間の電圧V2を測定する。また、
「測定Cモード」の時間もカウントし、T時間が経過
すると、「測定Aモード」(デジタルデータ受信モー
ド)に自動的に変わって、足用測定器15からの入力デ
ータを読み込みながらデータ内容を判断する状態とな
る。
【0081】本実施例において、足用測定器と手用測定
器との役割が反対であっても良い。また、前述の説明で
は、手用測定器と足用測定器との間のデータ通信を身体
内を介して行うようにしたが、このデータ通信手段とし
ては、電磁波、光などによる無線手段を用いることもで
きる。
【0082】前記各実施例においては、インピーダンス
測定方法として4端子法を用いたものを説明したが、2
端子法をベースにして、電極と電極に接触する身体部分
との間にある接触インピーダンスと、身体末端部インピ
ーダンスと前記末端部を除く身体内部インピーダンスの
合計値を測定し、これとは別に前記接触インピーダンス
と身体末端部インピーダンスとの合計値を測定して両者
の値を差し引くことで、身体内部インピーダンスのみを
求めるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による体内脂肪量測定装置の等
価インピーダンス回路図である。
【図2】図2は、第1実施例の等価インピーダンス回路
図である。
【図3】図3は、第1実施例の測定回路図である。
【図4】図4は、第3実施例における手用測定器の回路
構成図である。
【図5】図5は、第3実施例における足用測定器の回路
構成図である。
【図6】図6は、手用測定器および足用測定器の動作シ
ーケンス図である。
【図7】図7(a)〜(f)は、足用測定器から出力さ
れる送信データが手用測定器に読み取られるまでの信号
波形を示す図である。
【図8】図8は、従来例における等価インピーダンス回
路図である。
【符号の説明】
1 体内脂肪量測定装置 2,16,30 定電流回路 3,6,25,26,27,28,29,31 演算
増幅器 5,32 電圧測定回路 7,18,33 整流回路 8,19,34 フィルタ 9,20,35 A/D変換器 10,13,22,36,38 I/O回路 11,24,37 CPU 12,23,39 メモリ 14 手用測定器 15 足用測定器 17 高入力インピーダンス型差動増幅回路 21 コンパレータ E1〜E8 電極 AS1〜AS4,AS11,AS21,AS22,AS
23 アナログスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体の胴体内部の各組織に対応するよう
    に設定される複数個のインピーダンス片を並列接続およ
    び直列接続してなる等価回路により胴体内部および/ま
    たは全身のインピーダンスを求め、この求められたイン
    ピーダンスに基づいて胴体内部および/または全身の脂
    肪量を求めることを特徴とする体内脂肪量測定装置。
  2. 【請求項2】 両手用および両足用にそれぞれ電源印加
    電極が設けられるとともに、手用電源印加回路と足用電
    源印加回路とが設けられ、これら手用電源印加回路と足
    用電源印加回路とが導線にて結ばれてなる請求項1に記
    載の体内脂肪量測定装置。
  3. 【請求項3】 両手用および両足用にそれぞれ電源印加
    電極が設けられるとともに、手用電源印加回路と足用電
    源印加回路とが設けられ、これら手用電源印加回路と足
    用電源印加回路との間のデータ通信が無線通信手段を介
    して行われる請求項1に記載の体内脂肪量測定装置。
  4. 【請求項4】 両手用および両足用にそれぞれ電源印加
    電極が設けられるとともに、手用電源印加回路と足用電
    源印加回路とが設けられ、これら手用電源印加回路と足
    用電源印加回路との間のデータ通信が身体内を通じて行
    われる請求項1に記載の体内脂肪量測定装置。
  5. 【請求項5】 右手用電源印加電極と右足用電源印加電
    極間または左手用電源印加電極と左足用電源印加電極間
    に電源を印加することにより求められるインピーダンス
    と、右足用電源印加電極と左足用電源印加電極間または
    右手用電源印加電極と左手用電源印加電極間に電源を印
    加することにより求められるインピーダンスとを演算す
    ることにより前記胴体内部のインピーダンスが求められ
    る請求項1〜4のうちのいずれかに記載の体内脂肪量測
    定装置。
  6. 【請求項6】 右手用電源印加電極と左手用電源印加電
    極間、右足用電源印加電極と左足用電源印加電極間、右
    手用電源印加電極と左足用電源印加電極間、左手用電源
    印加電極と右足用電源印加電極間、右手用電源印加電極
    と右足用電源印加電極間、左手用電源印加電極と左足用
    電源印加電極間のそれぞれに電源を印加することにより
    求められるインピーダンスを演算することにより前記全
    身のインピーダンスが求められる請求項1〜4のうちの
    いずれかに記載の体内脂肪量測定装置。
  7. 【請求項7】 両手の各電源印加電極間に電源を印加す
    ることにより求められるインピーダンスと、両足の各電
    源印加電極間に電源を印加することにより求められるイ
    ンピーダンスと、両手の各電源印加電極間に電源を印加
    して両足の各電圧測定電極間に発生する電圧を測定する
    ことにより求められるインピーダンスまたは両足の各電
    源印加電極間に電源を印加して両手の各電圧測定電極間
    に発生する電圧を測定することにより求められるインピ
    ーダンスを演算することにより前記全身のインピーダン
    スが求められる請求項1〜4のうちのいずれかに記載の
    体内脂肪量測定装置。
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