JP2002209866A - 身体インピーダンス測定装置 - Google Patents

身体インピーダンス測定装置

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JP2002209866A JP2001012715A JP2001012715A JP2002209866A JP 2002209866 A JP2002209866 A JP 2002209866A JP 2001012715 A JP2001012715 A JP 2001012715A JP 2001012715 A JP2001012715 A JP 2001012715A JP 2002209866 A JP2002209866 A JP 2002209866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間の身体を両手、両足、胴の5部分に分割
したときの各部分のインピーダンスを正確に測定する。 【解決手段】 手用測定器の電極E2,E3間に抵抗r
2を、足用測定器の電極E6,E7間に抵抗r1をそれ
ぞれ接続する。第1測定ステップにおいて、電極E7と
電極E3との間に既知の一定電流Iを印加して、電極E
7−E6間、電極E8−E5間、電極E2−E3間、電
極E1−E4間に発生する電圧を測定する。また、第2
測定ステップにおいて、電極E6と電極E2との間に既
知の一定電流Iを印加して、電極E6−E7間、電極E
5−E8間、電極E3−E2間、電極E4−E1間に発
生する電圧を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の身体のイン
ピーダンスを測定する装置に関し、より詳しくは人間の
身体を左右の手足と胴体の5つの部分に分割してそれら
各部分のインピーダンスを電気インピーダンス測定法に
よって求める身体インピーダンス測定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特表平10−510455
号公報に開示されているように、人間の身体を左手、右
手、左足、右足および胴体の5つの身体部分に分割し
て、電気インピーダンス測定法によってそれぞれの身体
部分のインピーダンスを測定し、この求められたインピ
ーダンス値にそれぞれの組織に特有の係数を与えて、各
部分の体脂肪量を求めるようにした方法が知られてい
る。
【0003】この公報に開示された方法は公知の4端子
法を利用するもので、図6、図7に示されるように、人
体を、左手、右手、胴、左足、右足の5つの部分に分け
て、それぞれのインピーダンスをZ,U,M,X,Yと
し、また左手、右手、左足、右足の各末端にそれぞれ測
定用電極E1,E2;E3,E4;E5,E6;E7,
E8を設けて各インピーダンスZ,U,M,X,Yの値
を求めるように構成されている。この場合、各電極に接
触する人体末端組織および接触インピーダンスをそれぞ
れv1,v2,v3,v4,v5,v6,v7,v8で
表し、前記各インピーダンスZ,U,M,X,Yの値を
測定する際にそれらインピーダンスv1〜v8を除外す
るようにされている。
【0004】すなわち、例えば図6(a)(b)に示さ
れるように、定電流Iを電極E8から電極E4に流して
電極E2,E3間の電圧V1を、入力抵抗値の極めて高
い電圧信号増幅器を持つ測定器によって測定すると、電
流はインピーダンスv3,Z,v2へは流れないので、
電圧V1は体内の電流流路上の点b−P間に発生する電
位降下の値に等しくなる。よって、式V1/Iを演算す
ることにより右手インピーダンスUの値を求めることが
できる。同様に、電極E6,E2間の電圧V2を測定す
ると、体内の電流流路上の点P−Q間の電位降下を測定
したことになり、式V2/Iを演算することにより胴体
インピーダンスMの値を求めることができる。また、電
極E7,E6間の電圧V3を測定して式V3/Iを演算
することにより右足インピーダンスYの値を求めること
ができる。
【0005】次に、図7(a)(b)に示されるよう
に、定電流Iを電極E5〜電極E1に流して電極E3,
E2間の電圧V4および電極E6,E7間の電圧V5を
それぞれ測定し、式V4/IおよびV5/Iを演算する
ことにより左手インピーダンスZおよび左足インピーダ
ンスXの値をそれぞれ求めることができる。
【0006】一方、人間の身体を複数の部分に分け、各
部分のインピーダンスを求めるようにした他の公知例と
して、米国特許第5,335,667号明細書に開示さ
れたものがある。
【0007】この米国特許明細書に開示された方法はや
はり4端子法を利用するもので、図8(a)に示されて
いるように、右手、右足にそれぞれ設けた電流電極10
1,102間および左手、左足にそれぞれ設けた電流電
極103,104間に定電流Iを流し、図8(b)に示
されているように、インピーダンスを測定したい人体の
部分の両端に電圧計測電極105,106を設置してそ
れら両電極105,106間の電圧を測定することで、
その間のインピーダンスを求めるようにされている。こ
のように4個の電流電極と2個の電圧計測電極よりな
る、少なくとも6個の電極を使用して人体の部分組織の
インピーダンスの測定が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
表平10−510455号公報に開示されている測定法
においては、例えば図7に示されるように左手および左
足の各先端に設けた電流電極間に電流を流すと、図9に
示されているように、胴部を流れる電流は左側部分に偏
って流れることになり、同様に図6に示されるように右
手および右足の各先端に設けた電流電極間に電流を流す
と、胴部を流れる電流は右側部分に偏って流れることに
なって、人体の片側に電流を流すような電極配置は胴体
部において電流分布が偏り、胴部全体を代表するインピ
ーダンスの評価に適していないという問題点がある。
【0009】これに対して、前記米国特許第5,33
5,667号明細書に開示されている測定法において
は、図8に示されるように、二つの電流源から電流を両
手と両足間に流すようにされているので、注入電流の約
半分ずつが胴部の右側と左側とにそれぞれ流れることに
なって体全体に平均的に分布し、これによって平均的な
電位分布が得られ、正しいインピーダンスの測定が可能
になるという長所を有している。
【0010】ところが、この米国特許明細書に記載の測
定法においては、測定電極を測定したい身体部分の両端
に配置しなければならないという問題点がある。例えば
足のインピーダンスを測定したい場合には、電圧計測電
極を足首と足の付け根とに配置しなければならない。
【0011】この種の体脂肪計に要求される機能として
は、手軽に、かつ服装にも影響されずに測定することが
でき、しかもできるだけ正確に身体の各部分毎のインピ
ーダンスを分離測定して、各部分に特有の係数をもって
全身の脂肪量に変換できる点にある。このような観点か
らすれば、前述の米国特許明細書に記載の方法では、全
身を分離測定するに当たり、電圧計測電極を衣服の下に
配置する必要があって簡便に使用するのが困難であると
いう問題点がある。
【0012】また、人間の身体組織は、電極と皮膚面と
の接触抵抗の大きさも含めて完全には電気インピーダン
スの上で左右対称ではなく、2つの電流装置から定電流
を図8(b)に示されるように同時に注入した場合に
も、電極101と電極103とに接続される定電流回路
の電流制御増幅器から回路コモンを見たインピーダンス
には差が生じてしまう。したがって、例えば電極102
と電極104とに全く同じ量の電流I/2が帰還するよ
うに回路設計をしたとしても両手部に同じ電流I/2が
流れることがなく、例えば左手に発生する電圧を左手の
両端に設けた電極により測定して得られる電圧測定値V
rによって式Vr/(I/2)にてインピーダンスを求
めても正確な左手インピーダンスを得ることができない
という問題点がある。
【0013】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、人間の身体を両手、両足、胴の5
部分に分割して各部分のインピーダンスを測定するに際
して、これら胴部のインピーダンス、および左右の手、
足のインピーダンスをそれぞれ正確に測定することので
きる身体インピーダンス測定装置を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、本発明による身体インピーダンス
測定装置は、身体を左右の手、胴および左右の足の5つ
の部分に分割してそれら各部分のインピーダンスを求め
る身体インピーダンス測定装置において、測定時に少な
くとも1個の電流制御回路より、身体末端部に近接配置
される電極を介して前記身体の各部分の全てに同時に電
流を流すように回路を構成することを特徴とするもので
ある。
【0015】本発明によれば、少なくとも1個の電流制
御回路から身体の各部分の全てに同時に電流が分布され
るので、従来の片手と片足との間に電流を流す方法に比
べて胴部を流れる電流分布が偏ることがなく、胴部イン
ピーダンスを正確に測定することができる。また、身体
末端部に近接配置される電極から身体への電流の注入が
行われるので、電圧測定用電極を例えば足の付け根など
に移動させる必要がなく、測定者が衣服の着脱を行うこ
となく、測定用電極を手と足の先端部に固定的に配置し
て、身体各部分のインピーダンスを容易に測定すること
ができるという利点がある。
【0016】本発明において、身体末端部に近接配置さ
れる電極間に導電度を与えることによって前記身体の各
部分の全てに同時に電流が流れるようにするのが好まし
い。また、この場合、前記電極間に抵抗を接続すること
によって導電度を与えるようにするのが良い。このよう
にすれば、抵抗値が既知の抵抗を接続することで、各部
分のインピーダンス値を未知数とする回路方程式の係数
をなす電流値を既知にすることができ、それらインピー
ダンス値を容易に求めることが可能となる。
【0017】本発明において、身体末端部に近接配置さ
れる二つの電極にそれぞれ電流制御回路より電流を与
え、各電流制御回路における電流値を既知化して身体の
各部分のインピーダンスを求めるようにすることもでき
る。このように二つの電流制御回路を用いた場合にも、
各電流制御装置の電流値を既知化できるようにすること
で正確に5つの部分のインピーダンスを求めることがで
きる。
【0018】本発明においては、身体末端部に近接配置
される電極が固定的に設けられるのが好ましい。これに
より、電極を移動させることがなく、測定者にとって使
い勝手の良い測定装置を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明による身体インピー
ダンス測定装置の具体的な実施の形態について、図面を
参照しつつ説明する。
【0020】図1(a)(b)(c)には、本発明の第
1の実施形態に係る身体インピーダンス測定装置の測定
原理を示す回路構成図が示されている。
【0021】本実施形態においては、人体を、左手、右
手、胴、左足、右足の5つの部分に分けて、各部分の電
極インピーダンスをZ,U,M,X,Yとし、また手用
測定器と足用測定器とを設け、手用測定器には左手、右
手の各先端に一対ずつの測定用電極E1,E2;E3,
E4を、足用測定器には左足、右足の各先端に一対ずつ
の測定用電極E5,E6;E7,E8を設けるようにさ
れている。
【0022】ここで、手用測定器の電極E1,E2;E
3,E4は、測定者が衣服を着用していても接触が容易
なように指先接触式もしくは掌接触式とされている。ま
た、足用測定器の電極E5,E6;E7,E8も、測定
者が衣服を着用していても接触が容易なように足の裏な
どの足の先端部に接触できるようにされている。また、
これら両測定器は、測定者の体内を流れる電流が帰還す
るように、また電圧信号を測定できるように、互いに導
線で結ばれている。なお、手足の末端組織のインピーダ
ンスと、それら末端組織の皮膚表面と電極との間にある
接触インピーダンスとの和をそれぞれv1,v2,v
3,v4,v5,v6,v7,v8にて表すものとす
る。
【0023】本実施形態では、図示のように、足用測定
器の電極E6と電極E7との間および手用測定器の電極
E2と電極E3との間にそれぞれ抵抗r1,r2が接続
される。このように抵抗を接続すると、1個の電流源か
ら両手足を含む全身に同時に電流を流すことができる。
なお、抵抗r1の大きさはインピーダンスZまたはUと
同程度がそれより低い値、抵抗r2の大きさはインピー
ダンスXまたはYと同程度かそれより低い値とするのが
好ましい。また、これら抵抗を接続する代わりに、同等
の電極間抵抗となる導電性物体を接続しても良い。
【0024】このような構成の身体インピーダンス測定
装置においては、次のような測定手順にしたがって測定
が行われる。
【0025】まず、第1測定ステップとして、図1
(a)に示されるように、電極E7と電極E3との間に
既知の一定電流Iを印加する。そうすると、電流Iは電
極E7において両足の各インピーダンスY,Xに対して
それぞれI−iとiとに分流して両足を同時に流
れ、胴部で集まることになる。また、胴部で集まった電
流は両手インピーダンスU,Zに対してそれぞれI−i
とiとに分流して両手を同時に流れ、電極E3にお
いて集まり再びIとなって体外へ出ることになる。
【0026】このとき、各電極間に発生する電圧を測定
し、電極E7−E6間がV1、電極E8−E5間がV
2、電極E2−E3間がV3、電極E1−E4間がV
4、電極E8−E4間がV5であったとする。このと
き、人体を5つの部分に分けた等価回路には次の式が成
り立つ。 (I−i)・Y−i・X=V2 ……………(1) (I−i)・Y+I・M+(I−i)・U=V5 …………(2) (I−i)・U−i・Z=V4 …………(3) これら式(1)〜(3)において、係数となる電流値
は、i=V1/r1、i=V3/r2より既知とな
り、Iは既知であるので全て既知となる。
【0027】次に第2測定ステップとして、図1(b)
に示されるように、今度は既知の一定電流Iを電極E6
と電極E2との間に印加する。そうすると、電流Iは電
極E6において両足の各インピーダンスX,Yに対して
それぞれI−jとjとに分流して両足を同時に流
れ、胴部で集まることになる。また、胴部で集まった電
流は両手インピーダンスZ,Uに対してそれぞれI−j
とjとに分流して両手を同時に流れ、電極E2にお
いて集まり再びIとなって体外へ出ることになる。
【0028】このとき、各電極間に発生する電圧を測定
し、電極E6−E7間がV6、電極E5−E8間がV
7、電極E3−E2間がV8、電極E4−E1間がV9
であったとする。このとき、人体を5つの部分に分けた
等価回路には次の式が成り立つ。 (I−j)・X−j・Y=V7 …………(4) (I−j)・Z−j・U=V9 …………(5) これら式(4)(5)において、係数となる電流値は、
=V6/r1、j =V8/r2より既知となり、
Iは既知であるので全て既知となる。
【0029】こうして、前記式(1)〜(5)の連立方
程式を解けば、身体各部のインピーダンスX,Y,Z,
U,Mを求めることができる。なお、実施に当たって
は、予め方程式の解X,Y,Z,U,MをV1〜V9の
測定値からなる演算式の形で記述しておき、前述の第1
測定ステップおよび第2測定ステップのように順次電流
を切り換えて所定の端子に発生する電圧V1〜V9を測
定して演算回路に読み込み、前記演算式に代入するよう
にすれば良い。
【0030】本実施形態の身体インピーダンス測定装置
によれば、両足から与えた電流は一旦胴部に集められた
後再び両手部に分かれて流れ出すようにされているの
で、片手と片足間に電流を印加する従来方法に比べて、
電流を胴部全体に分布させることができることになり、
正確に胴部インピーダンスを求めることができる。ま
た、測定したい部位の両端に電極を配置しなくても、手
と足とに設置した固定の電極間に発生する電圧を測定
し、回路方程式を解くことで両手、両足および胴部より
なる人体の主要5部分のインピーダンスを求めることが
できるという利点がある。
【0031】次に、本実施形態の身体インピーダンス測
定装置を体脂肪計に適用した具体例について説明する。
図2(a)(b)には、本具体例における体脂肪計の回
路構成図が示され、図3には、同体脂肪計による測定状
態の外観図が示されている。
【0032】図2において、符号1にて示されるのは、
人体の体内組織構成を等価インピーダンス回路で描いた
モデルであり、左足、右足、胴、左手、右手の各部分の
インピーダンス値がX,Y,M,Z,Uで表され、また
左手、右手、左足、右足のそれぞれにおいて測定電極に
接触する皮膚面と測定電極との間の接触インピーダンス
に接触部近傍の末端組織のインピーダンスを加算した値
がv1,v2;v3,v4;v5,v6;v7,v8に
て表されている。また、手用測定器2と足用測定器3と
が設けられ、手用測定器2には左手、右手の各先端に一
対ずつの測定用電極E1,E2;E3,E4を、足用測
定器3には左足、右足の各先端に一対ずつの測定用電極
E5,E6;E7,E8を設けるようにされている(足
用測定器3には体重計が併設される場合もある。)。こ
れら電極E1〜E8は、電流印加もしくは電圧測定のい
ずれかまたは共用で使用される。さらに、足用測定器3
の電極E6と電極E7との間および手用測定器2の電極
E2と電極E3との間にはそれぞれ抵抗r1,r2が接
続されている。これら抵抗r1,r2の抵抗値としては
数十オームの値が選択される。なお、この抵抗r1,r
2としては、電極間に導電性を与え電流経路を作るもの
であれば抵抗以外のものでも良く、例えば導電性板材を
使用して電極間をつなぐようにしても良い。
【0033】前記各電極E1,E2,E3,E4,E
5,E6,E7,E8はそれぞれ端子P1,P2,P
3,P4,P5,P6,P7,P8に接続され、端子P
6,P7は定電流回路4の出力端子に、端子P2,P3
は定電流回路4の入力端子にアナログスイッチAS1を
介してそれぞれ接続できるようにされている。前記定電
流回路4は、非反転入力端子に参照電圧Vcが入力され
て定電流Iを出力する演算増幅器AMP1と、この演算
増幅器AMP1から定電流Iが出力されるように回路を
制御する参照抵抗Rsを備えてなり、演算増幅器AMP
1の負荷が変動しても常に一定値I=Vc/Rsの電流
が出力されるように構成されている。
【0034】また、前記各端子P1〜P8はアナログス
イッチAS2およびAS3を介して電圧測定回路5の入
力端子に接続できるようにされている。この電圧測定回
路5は、2つの入力端子間に発生する電圧を出力する演
算増幅器AMP2と、この演算増幅器AMP2の入力抵
抗R1,R2とフィードバック抵抗R3,R4とを備え
て構成されている。なお、入力抵抗R1,R2として
は、測定誤差が生じないように、身体の信号源インピー
ダンス(数百オーム程度)に比べて十分大きい値(数百
Kオーム程度)が選ばれる。
【0035】前記電圧測定回路5による人体のインピー
ダンス測定に際しては数十KHzの交流信号が印加され
るので、この電圧測定回路5の演算増幅器AMP2の出
力側には、この演算増幅器AMP2の出力電圧を整流す
る整流回路6と、この整流回路6から出力される電圧信
号を平滑化するフィルタ回路7が設けられ、さらにその
フィルタ回路7にて平滑化されて直流に変換された後に
アナログ信号をデジタル測定値に変換するA/D変換器
8が設けられている。
【0036】こうして、A/D変換器8により変換され
たデジタル測定値はI/O回路9を通して演算回路CP
U10に入力され、この演算回路CPU10により各種
演算が実行される。この演算回路CPU10には、演算
のための各種プログラム並びに記憶定数および演算結果
を記憶するROM,RAM等で構成された記憶素子11
が接続されている。また、前記I/O回路9には、測定
者が自己の年齢や性別など、測定インピーダンスを元に
体脂肪量を算出するのに必要な各種データを設定するた
めのキースイッチとしての操作スイッチ12と、測定デ
ータ等を表示するための表示器13とが接続されてい
る。
【0037】このような構成において、演算回路CPU
10からの指令に基づき、アナログスイッチAS1,A
S2,AS3により電流印加端子と電圧測定端子とを前
述の第1測定ステップおよび第2測定ステップに対応す
るように所定位置に切り換え操作することで、人体を両
手、胴、両足の5つの部分に分けたときのそれら各部の
インピーダンス値X,Y,Z,U,Mを求めることがで
きる。
【0038】これら測定されたインピーダンス値X,
Y,Z,U,Mは、予めX線CTなど直接的な体脂肪測
定手段による測定結果と比較することによって求められ
たそれぞれの組織に特有な変換係数と、操作スイッチ1
2から与えられた個人特有の設定値、更には体重計が併
設されている場合にはその体重計からの体重測定値とを
演算させることで、体脂肪量および体脂肪率を算出して
表示器13に表示することができる。
【0039】図4には、本発明の第2の実施形態に係る
身体インピーダンス測定装置の測定原理を示す回路構成
図が示されている。
【0040】前記第1の実施形態においては、1個の定
電流回路から電流を与えるように構成されているが、本
実施形態においては、2個の定電流回路(電流注入回
路)から電流を与えるように構成されている。すなわ
ち、左足から胴部を通して左手に至る電流経路と、右足
から胴部を通して右手に至る電流経路とが設けられ、各
電流経路に等しく電流値I/2が帰還するように2つの
定電流回路4A,4Bが設けられている。各定電流回路
4A,4Bは、非反転入力端子に参照電圧Vcが入力さ
れて両方の出力電流の合計値がIになるように出力する
演算増幅器AMP1,AMP2をそれぞれ備えるととも
に、各演算増幅器AMP1,AMP2から出力された電
流がI/2ずつに分岐するように回路を制御する参照抵
抗Rs,Rsをそれぞれ備え、常に一定値I/2=Vc
/Rsの電流が出力されるように構成されている。
【0041】前記各演算増幅器AMP1,AMP2の出
力端子O1,O2を電極E6,E8にそれぞれ接続した
とき、これら端子O1,O2から回路コモンを見たイン
ピーダンスは異なるので、端子O1,O2から出力され
る電流値は異なるが、それら電流値の合計値はIとなる
(I/2+I/2=I)。この場合、端子O1,O2に
それぞれ流れる電流値を知るにはいずれか一方の演算増
幅器AMP1またはAMP2の出力電流値を知る必要が
ある。そのため、一方の演算増幅器AMP2の出力側に
直列に測定用抵抗r1を接続するとともに、アナログス
イッチAS1により左右の足に印加する電流源を切り換
えるようにされる。なお、他方の演算増幅器AMP1の
出力側にも抵抗r2を接続してそれぞれの演算増幅器が
電流を適切な割合で負担できるようにされる。
【0042】このような構成の身体インピーダンス測定
装置において、まず、図4に示されるように、第1測定
ステップにてアナログスイッチAS1の接点をa側にし
たときに、右足インピーダンスYに電流Ixが流れ、左
足インピーダンスXに電流I−Ixが流れ、測定用抵抗
r1の両端に電圧V1が、電極E5,E8間に電圧V3
が、電極E4,E1間に電圧V6が、電極E8,E4間
に電圧V5がそれぞれ発生しそれらを測定したとする
と、図4に示される人体等価回路には次の式が成り立
つ。 Ix・Y−(I−Ix)・X=V3 …………(6) (I/2)・Z−(I/2)・U=V6 …………(7) Ix・Y+I・M+(I/2)・U=V5 …………(8) ここで、抵抗r1の両端の電圧V1を測定すれば、Ix
=V1/r1からIxの値を既知化できるので、式
(6)(7)(8)の係数を既知化できる。
【0043】続いて、第2測定ステップにてアナログス
イッチAS1の接点をb側にしたときに、左足インピー
ダンスXに電流Iyが流れ、右足インピーダンスYに電
流I−Iyが流れ、測定用抵抗r1の両端に電圧V2
が、電極E5,E8間に電圧V4が、電極E8,E4間
に電圧V7がそれぞれ発生しそれらを測定したとする
と、次の式が成り立つ。 Iy・X−(I−Iy)・Y=V4 …………(9) (I−Iy)・Y+M・I+(I/2)・U=V7 …………(10) ここで、抵抗r1の両端の電圧V2を測定すれば、Iy
=V2/r1からIyの値を既知化できるので、式
(9)(10)の係数を既知化できる。
【0044】本実施形態によれば、左右の足に流れる電
流が異なっても、それぞれの電流を既知化するととも
に、回路方程式を解くことで、人体の5つの部分のイン
ピーダンスを正確に求めることができる。また、電圧測
定回数も7回で済む。
【0045】図5(a)(b)には、本発明の第3の実
施形態に係る身体インピーダンス測定装置の測定原理を
示す回路構成図が示されている。
【0046】本実施形態では、左手と左足間および右手
と右足間にそれぞれ抵抗r2,r1を接続し、身体の5
つの部分の全てに電流が流れるように構成したものであ
る。ここで、図5(a)に示される例では、電極E4,
E1間に定電流Iを流す測定ステップを実行し、図5
(b)に示される例では、電極E8,E5間に定電流I
を流す測定ステップを実行し、それぞれの測定ステップ
で成り立つ回路方程式から前記各実施形態と同様にイン
ピーダンスX,Y,Z,U,Mを求めるようにされる。
なお、これらインピーダンスの演算手順等についてはそ
の詳細な説明を省略することとする。
【0047】本実施形態のような回路構成によっても、
前記各実施形態と同様の作用効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)(b)(c)は、本発明の第1の実
施形態に係る身体インピーダンス測定装置の測定原理を
示す回路構成図である。
【図2】図2(a)(b)は、第1の実施形態を体脂肪
計に適用した具体例を示す回路構成図である。
【図3】図3は、体脂肪計による測定状態の外観図であ
る。
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態に係る身体イ
ンピーダンス測定装置の測定原理を示す回路構成図であ
る。
【図5】図5(a)(b)は、本発明の第3の実施形態
に係る身体インピーダンス測定装置の測定原理を示す回
路構成図である。
【図6】図6(a)(b)は、第1の従来例による身体
インピーダンス測定装置の測定原理を示す回路構成図
(1)である。
【図7】図7(a)(b)は、第1の従来例による身体
インピーダンス測定装置の測定原理を示す回路構成図
(2)である。
【図8】図8(a)(b)は、第2の従来例による身体
インピーダンス測定装置の測定原理を示す回路構成図で
ある。
【図9】図9は、従来例の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 人体の等価インピーダンス回路モデル 2 手用測定器 3 足用測定器 4,4A,4B 定電流回路 5 電圧測定回路 6 整流回路 7 フィルタ回路 8 A/D変換器 9 I/O回路 10 演算回路CPU 11 記憶素子 12 操作スイッチ 13 表示器 AS1,AS2,AS3 アナログスイッチ E1〜E8 電極 P1〜P8 端子 r1,r2 抵抗 X 左足のインピーダンス Y 右足のインピーダンス M 胴部のインピーダンス Z 左手のインピーダンス U 右手のインピーダンス v1〜v8 接触インピーダンスと末端組織インピ
ーダンスとの加算値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体を左右の手、胴および左右の足の5
    つの部分に分割してそれら各部分のインピーダンスを求
    める身体インピーダンス測定装置において、 測定時に少なくとも1個の電流制御回路より、身体末端
    部に近接配置される電極を介して前記身体の各部分の全
    てに同時に電流を流すように回路を構成することを特徴
    とする身体インピーダンス測定装置。
  2. 【請求項2】 身体末端部に近接配置される電極間に導
    電度を与えることによって前記身体の各部分の全てに同
    時に電流が流れるようにされる請求項1に記載の身体イ
    ンピーダンス測定装置。
  3. 【請求項3】 前記電極間に抵抗を接続することによっ
    て導電度を与えるようにされる請求項2に記載の身体イ
    ンピーダンス測定装置。
  4. 【請求項4】 身体末端部に近接配置される二つの電極
    にそれぞれ電流制御回路より電流を与え、各電流制御回
    路における電流値を既知化して身体の各部分のインピー
    ダンスを求めるようにされる請求項1〜3のいずれかに
    記載の身体インピーダンス測定装置。
  5. 【請求項5】 身体末端部に近接配置される電極が固定
    的に設けられる請求項1〜4のいずれかに記載の身体イ
    ンピーダンス測定装置。
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JP2000245706A (ja) * 1998-12-28 2000-09-12 Yamato Scale Co Ltd 体脂肪率の測定方法及び体脂肪計

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