JPH1170090A - 生体電気インピーダンス測定装置 - Google Patents

生体電気インピーダンス測定装置

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JPH1170090A
JPH1170090A JP9234106A JP23410697A JPH1170090A JP H1170090 A JPH1170090 A JP H1170090A JP 9234106 A JP9234106 A JP 9234106A JP 23410697 A JP23410697 A JP 23410697A JP H1170090 A JPH1170090 A JP H1170090A
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electrode
subject
frequency
impedance
voltage
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JP9234106A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kubota
康之 久保田
Isao Ishida
伊佐雄 石田
Tetsuya Ishii
徹哉 石井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B5/48Other medical applications
    • A61B5/4869Determining body composition
    • A61B5/4872Body fat

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体電気インピーダンス測定装置において、
体脂肪率を含む身体組成の推計を正確に行なえるように
する。 【解決手段】 開示される生体電気インピーダンス測定
装置100は、測定信号を、被験者の一方の手首の内側
に装着された電流流通電極CAと、他方の手首の内側又
は足首又はくるぶしの甲側に装着された電流流通電極C
Bを経て被験者の身体に流通させる信号出力回路5と、
測定信号の電流値を測定する電流検出回路6と、電圧検
出電極CA,CBを介して測定信号に基づく電圧値を測
定する電圧検出回路7と、この電流値と電圧値を一時記
憶するRAM13と、RAM13に記憶されたデータか
ら電極間における生体電気インピーダンスを算出し、こ
の生体電気インピーダンスと被験者の人体特徴項目中の
特定のデータとから被験者の体脂肪率を含む身体組成を
推計するCPU8とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、健康機器や医療
機器に関し、特に、生体電気インピーダンス法の測定に
基づいて、被験者の体脂肪の状態や体水分量等を推計す
るための、生体電気インピーダンス測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】身体の電気的特性は、組織または臓器の
種類によって著しく異なっている。このような各組織や
臓器を含む身体の全体の電気的特性は、生体電気インピ
ーダンスによって表すことができる。生体電気インピー
ダンスは、体表面に装着された複数の電極間に微小電流
を流すことによって測定されるものであって、このよう
にして得られた生体電気インピーダンスから、被験者の
体脂肪率,体脂肪重量,除脂肪体重,体水分量等を推計
する方法は、生体電気インピーダンス法として知られて
いる。
【0003】ここで、生体電気インピーダンス法につい
て簡単に説明する。図7は、人体の細胞組織中を低周波
電流及び高周波電流が流れる様子を模式的に説明する
図、図8は、人体の電気的等価回路を示す図、図9は、
人体のインピーダンス軌跡を示す図、図10は、人体に
対する電極配置を模式的に示す図である。図7に示すよ
うに、人体の細胞組織は、多数の細胞1,1,…から構
成されている。各細胞1,1,…は、細胞膜2,2,…
によって包囲された内部に細胞内液3,3,…を収容し
ているとともに、各細胞間は、細胞外液4,4,…で満
たされている。このような細胞組織に電流を流した場
合、低周波電流は、実線A,A,…で示すように主とし
て細胞外液の部分を流れるが、高周波電流の場合は、細
胞外液の部分を流れると同時に、破線B,B,…で示す
ように細胞を貫いて流れる。この場合の、細胞外液の電
気インピーダンスは抵抗成分のみからなり、細胞の電気
インピーダンスは、細胞膜の呈する容量成分と細胞内液
の呈する抵抗成分とが直列に接続されたものとなる。
【0004】生体電気インピーダンスは、このような細
胞が多数集合してなる細胞組織、すなわち人体の電気的
等価モデルを表すものであって、図8の等価回路によっ
て示されるように、細胞外液に起因する抵抗成分(以
下、細胞外液抵抗という)Reと、細胞膜に起因する容
量成分(以下、細胞膜容量という)Cm と細胞内液に起
因する抵抗成分(以下、細胞内液抵抗という)Ri の直
列インピーダンスとの、並列インピーダンスとみなすこ
とができる。図8に示された等価回路のインピーダンス
軌跡は、図9に示されるように半円形となり、周波数0
Hzのときと周波数無限大のとき、容量成分が0になっ
て抵抗成分のみとなる。そして、周波数0Hzのときの
抵抗R0 によって細胞外液抵抗Re が求められ、周波数
無限大のときの抵抗Rinf によって細胞外液抵抗Reと
細胞内液抵抗Ri との並列抵抗が求められる。また、中
間の周波数では、細胞外液抵抗Re と、細胞膜容量Cm
と細胞内液抵抗Ri の直列インピーダンスとの並列イン
ピーダンスによって、抵抗成分と容量成分、及び電流・
電圧の位相角が定まることになる。また、生体電気イン
ピーダンス測定時には、図10に示されるように、測定
信号Ia を供給するための2個の電流流通電極CA,C
Bを人体Zの体表の離れた位置に装着するとともに、体
表上、電流流通電極CA,CBを結ぶ身体通電路上で、
より内側となる位置に、2個の電圧測定電極PA,PB
を配置することによって、人体と電極間の電極インピー
ダンス等の影響を無視できるようにする4電極法が一般
に用いられている。
【0005】体脂肪率は、生体電気インピーダンスと関
連を有するとともに、水中体重秤量法によって求められ
る体密度とも関連を有している。そこで、生体電気イン
ピーダンスと体密度との間で統計的処理を行なって求め
られた算出式によって、体脂肪率を求めることができ、
さらに体脂肪率から、体脂肪重量、除脂肪体重等の被験
者の体脂肪の状態や体水分量等を推計することができ
る。
【0006】このように、生体電気インピーダンス法に
よって、被験者の体脂肪率等の身体組成を推計する際の
電極の配置方法としては、従来、被験者の手のひらと手
のひら、被験者の手首の外側と手首の外側、被験者の手
の甲と手の甲、又は被験者の手の甲と足の甲にそれぞれ
電極を配置して、その間の生体電気インピーダンスを測
定する方法が行なわれていた。
【0007】以下、このような従来技術の一例を説明す
る。例えば、特開平7−51242号公報に開示された
技術では、測定装置本体の両側に一体的に設けられたグ
リップ部に、高周波信号を印加する第1の電極対と、こ
の印加信号の身体通電路内に配置された身体抵抗に基づ
く電圧測定用の第2の電極対とを設けて、被験者がこの
グリップ部を両手で握ることによって、被験者の手のひ
らと手のひらの間の生体電気インピーダンスを測定し、
これから体脂肪率を含む各種の健康評価データを抽出す
る健康管理指針アドバイス装置が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】生体電気インピーダン
スの測定を行なう際における、測定の誤差を小さくする
ためには、再現性が高くなる位置に電極を配置すること
が重要である。このような再現性の高い電極位置として
は、例えば手首や手の甲,手のひら等が位置決めを行な
いやすく、従って電極位置の変化を考慮した場合の再現
性が高くなる。一方、手首の外側や手の甲等の手の外側
は汗をかきやすく、汚れが付着しやすいとともに、体毛
の多い人もいるため、測定誤差が大きくなる恐れがあ
る。さらに、手のひらの場合は、角質層のインピーダン
スが高いため、個人差や測定誤差を含む可能性がある。
【0009】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
ものであって、生体電気インピーダンス測定装置におい
て、電極位置が測定値の再現性が高い位置であるととも
に、一対の電極によって定まる測定点間の距離によるイ
ンピーダンスの変化が少なく、さらに、汗等の汚れが付
着しにくく、体毛による接触不良や、角質層のインピー
ダンスの影響がないように電極配置を行なうことによっ
て、測定精度を向上した、生体電気インピーダンス測定
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の生体電気インピーダンス測定装置
は、特定周波数または可変周波数の測定信号を、被験者
の一方の手首の内側に装着された第1の電流流通電極
と、他方の手首の内側又は足首又はくるぶしの甲側に装
着された第2の電流流通電極を経て被験者の身体に流通
させる信号供給手段と、前記測定信号の電流値を測定す
る電流測定手段と、前記第1及び第2の電流流通電極に
対して身体通電路上それぞれ内側になるように配置され
た第1及び第2の電圧検出電極を介して被験者の体表に
生じた電圧値を測定する電圧測定手段と、該電流値と電
圧値及び電流・電圧間の時間差とから被験者の測定部位
間における生体電気インピーダンスを算出する演算手段
と、該生体電気インピーダンスと被験者の身長,体重,
年齢,性別に関する人体特徴項目中の少なくとも一つの
データとから被験者の体脂肪率を含む身体組成を推計す
る推計手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明に係る生体電気インピーダンス測定装置であっ
て、前記信号供給手段が、所定期間中に所定の低周波か
ら所定の高周波まで周期的に周波数が変化する測定信号
を供給するとともに、記憶手段を備えて前記測定信号の
電流値と電圧値とそれらの発生時刻とを前記測定信号の
周波数変化の少なくとも1周期ごとに一時記憶し、前記
演算手段が、前記記憶された電流値と電圧値および電流
・電圧間の時間差とから各周波数における被験者の生体
電気信号インピーダンスを算出し、該周波数ごとの生体
電気インピーダンスに基づいて最小二乗法によってカー
ブフィティングを行なってインピーダンス軌跡を求め、
該求められたインピーダンス軌跡から前記被験者の周波
数0時及び周波数無限大時の生体電気インピーダンスを
算出し、前記推計手段が、該周波数0時及び周波数無限
大時の生体電気インピーダンスを用いて、前記被験者の
体脂肪率を含む身体組成の推計を行なうことを特徴とし
ている。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明に係る生体電気インピーダンス測定装置
であって、前記第1の電流流通電極と第1の電圧検出電
極及び第2の電流流通電極と第2の電圧検出電極をそれ
ぞれ一体化して電極対を形成し、一方の電極対を被験者
の一方の手首の内側に装着するとともに、他方の電極対
を被験者の他方の手首の内側又は足首又はくるぶしの甲
側に装着することを特徴としている。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明に係る生体電気インピーダンス測定装置であっ
て、前記各電極対が、絶縁性フィルムからなる支持シー
ト上に、その両端の両面に形成された電極と、該各電極
の延長部を形成する舌状部と、該舌状部の周囲に切り込
まれた該舌状部を含む支持シートの一部を他の部分から
切り離す切り込み部とを形成するとともに、前記各電極
の一方の面に導電性ゲル体を塗布した電極パッドを、該
導電性ゲル体によって被験者の体表に貼付して、一方の
電極を前記電流流通電極として使用し、他方の電極を電
圧検出電極として使用することによって形成されること
を特徴としている。
【0014】また請求項5記載の発明は、請求項4記載
の発明に係る生体電気インピーダンス測定装置であっ
て、絶縁物からなり二股に分かれた先端の内側にそれぞ
れ金属接点を有する専用クリップを用いて、前記電極対
を形成する電極パッドの各電極を手首ごと挟んで、各電
極をそれぞれ金属接点に接続し、該各金属接点に接続さ
れたリード線を介して各電極を前記生体電気インピーダ
ンス測定装置に接続することを特徴としている。
【0015】また請求項6記載の発明は、請求項4記載
の発明に係る生体電気インピーダンス測定装置であっ
て、絶縁物からなり二股に分かれた先端の内側にそれぞ
れ金属接点を有する専用クリップを用いて、前記電極対
を形成する電極パッドの引き起こされた舌状部を挟ん
で、各電極をそれぞれ金属接点に接続し、該各金属接点
に接続されたリード線を介して各電極を前記生体電気イ
ンピーダンス測定装置に接続することを特徴としてい
る。
【0016】
【作用】この発明の構成では、生体電気インピーダンス
測定装置において、少なくとも一方の手首の内側に電極
対を装着して生体電気インピーダンスの測定を行なうの
で、測定点の位置の変化による測定値の変動が少なく、
また体毛の存在等の身体的条件の変化による測定誤差が
少ないので、再現性の高い測定を行なうことができ、従
って、被験者の体脂肪率を含む身体組成の推計を精度よ
く行なうことができる。この場合、両手首の内側に電極
対を装着すれば、最良の結果を得られるが、少なくとも
一方の手首の内側に電極対を装着することによって、他
方の電極対は、足首又はくるぶしの甲側に装着しても、
良好な結果が得られる。
【0017】またこの際、電流流通電極と電圧検出電極
とを一体化した電極パッドを使用して電極対を形成して
被験者に対する測定電極の設定を行なうので、電流流通
電極と電圧検出電極との距離を一定化するとともに、導
電性ゲル体を介して体表と接続することによって、皮膚
の表面状態にかかわらず、一定の接続状態を実現するの
で、測定結果の安定性を向上することができる。さら
に、電極パッドと生体電気インピーダンス測定装置との
接続に専用クリップを使用することによって、接続の操
作を容易にするとともに、接続状態を一定にして、安定
した測定を行なうことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行なう。図1は、この発明の一実施例である
生体電気インピーダンス測定装置の電気的構成を示すブ
ロック図、図2は、同装置の使用状態を模式的に示す模
式図、また、図3は、電極位置による抵抗値の変化を示
す図である。この例の生体電気インピーダンス測定装置
100は、図1に示すように、被験者の体に測定信号I
aを流すための信号出力回路5と、被験者の身体を流れ
る測定信号Iaの電流値を検出するための電流検出回路
6と、測定信号に基づく被験者の体表の測定部位間の電
圧Vbを検出するための電圧検出回路7と、各種制御、
各種演算処理を行なうCPU(中央処理装置)8と、C
PU8のバス9と、入力装置としてのキーボード10
と、キーボード10とバス9との間のデータのインタフ
ェースをとるPIO(パラレルIO)11と、測定結果
の出力装置としての表示器12と、各種データを一時記
憶するデータ領域とCPU8の作業領域とが設定される
RAM13と、CPU8の処理プログラムを記憶するR
OM14と、被験者に対する測定信号の入出力を行なう
ための第1および第2の電流流通電極CA,CBと、被
験者の測定部位間の電圧を検出するための第1及び第2
の電圧検出電極PA,PBとから概略構成されている。
【0019】上記出力回路5は、PIO51,測定信号
発生回路52及び出力回路53とから概略構成されてい
る。測定信号発生回路52は、測定期間中、一定周期
で、PIO51を介して行なわれるCPU8からの指示
に従って、周波数が、例えば1kHz〜400kHzの
範囲を、一定周波数間隔で段階的に周波数が変化する測
定信号Iaを繰り返し生成して、出力回路53を経て、
電流流通電極CAに送出する。電流流通電極CAは、被
験者の一方の手首の内側に導電可能に装着されていて、
これによって、測定信号が被験者の体に流れる。
【0020】また、上記電流検出回路6は、I/V変換
器(電流/電圧変換器)61,LPF(ローパスフィル
タ)63,バッファ63及びA/D変換器64から構成
されている。I/V変換器61は、第1の電流流通電極
CAから、他方の手首の内側又は足首又はくるぶしの甲
側に配置された第2の電流流通電極CBとの間を流れる
測定信号Iaの電流値を検出して電圧Vaに変換し、こ
の電圧VaをLPF62に供給する。LPF62は、入
力された電圧Vaから高周波のノイズを除去して、バッ
ファ63に供給する。バッファ63は、入力電圧Vaを
増幅して、A/D変換器64に入力する。A/D変換器
64は、CPU8の指示に従って、周波数毎に、バッフ
ァ63からのアナログ信号からなる電圧Vaをデジタル
信号に変換し、変換されたデジタル電圧を、電流データ
としてRAM13のデータ領域に順次記憶する。
【0021】上記電圧検出回路7は、差動増幅器71,
LPF(ローパスフィルタ)72,バッファ73及びA
/D変換器74から構成されている。差動増幅器71
は、第1の電圧検出電極PAと、第2の電圧検出電極P
Bとの間の電圧(電位差)Vbを検出する。LPF72
は、入力された電圧Vbから高周波のノイズを除去し、
バッファ73に供給する。バッファ73は、入力電圧V
bを増幅して、A/D変換器74に入力する。A/D変
換器74は、CPU8の指示に従って、周波数毎に、バ
ッファ73からのアナログ信号からなる電圧Vbをデジ
タル信号に変換し、変換されたデジタル電圧を、電圧デ
ータとしてRAM13のデータ領域に順次記憶する。
【0022】上記キーボード10は、被験者の身長、体
重、性別及び年齢等の人体特徴項目、全測定時間及び測
定回数等を入力するためのテンキーや機能キー、及び操
作者が測定開始を指示するための開始スイッチ等を有し
て構成されている。キーボード10から供給される各キ
ーの操作データは、図示されないキーコード発生回路で
キーコードに変換されてCPU8に供給される。
【0023】ROM14は、オペレーティングシステム
(OS)の他に、CPU8の各種処理プログラム、例え
ば、生体電気インピーダンス算出プログラム、インピー
ダンス軌跡算出プログラム、周波数無限大時インピーダ
ンス決定プログラム及び身体組成推計プログラム等を格
納している。ここで、生体電気インピーダンス算出プロ
グラムには、RAM13に記憶された周波数毎の電流デ
ータ及び電圧データを順次読み出して、各周波数につい
ての被験者の生体電気インピーダンスを算出する手順が
記載されている。インピーダンス軌跡算出プログラムに
は、生体電気インピーダンス算出プログラムの稼働によ
り得られた各周波数についての被験者の生体電気インピ
ーダンスに基づいて、最小二乗法の演算手法を用いてカ
ーブフィティングを行なって、周波数0から周波数無限
大までのインピーダンス軌跡を算出する処理手順が書き
込まれている。周波数無限大時インピーダンス決定プロ
グラムには、インピーダンス軌跡算出プログラムの稼働
により得られたインピーダンス軌跡に基づいて、周波数
無限大時の被験者の生体電気インピーダンスを決定する
手法が手順を追って書き込まれている。また、身体組成
推計プログラムは、周波数0時の生体電気インピーダン
スと、周波数無限大時インピーダンス決定プログラムの
稼働により得られた周波数無限大時の被験者の生体電気
インピーダンス及びキーボード10を介して入力された
被験者の身長、体重、性別及び年齢等の人体特徴項目に
基づいて、被験者の体脂肪率(脂肪重量、除脂肪体重
等)を推計する処理手順が書き込まれている。
【0024】RAM13のデータ領域には、さらに、A
/D変換器64,74から順次供給される電流データ及
び電圧データを周波数毎に格納する電圧電流データ記憶
領域と、生体電気インピーダンス算出プログラムや周波
数無限大時インピーダンス決定プログラムにより得られ
た被験者の生体電気インピーダンスを周波数毎に格納す
る生体電気インピーダンス記憶領域と、キーボード10
を介して入力された被験者の身長、体重、性別及び年齢
等の人体特徴項目を格納する人体特徴項目記憶領域と、
身体組成推計プログラムにより得られた体脂肪率、脂肪
重量、除脂肪体重等の数値を格納する体脂肪記憶領域等
が設定される。
【0025】CPU8は、装置各部を制御する他、RO
M14に記憶された各種処理プログラムをRAM13を
用いて順次実行することにより、被験者の体脂肪率(脂
肪重量、除脂肪体重等)を推計する。表示器12は、例
えば、液晶表示パネルからなり、キーボード10からの
入力データやCPU8の演算結果、例えばインピーダン
ス軌跡や、周波数無限大時インピーダンスや、被験者の
氏名や、身長、体重、性別及び年齢等の人体特徴項目を
表示する。
【0026】次に、図2を参照して、この例の動作につ
いて説明する。以下においては、電流流通電極と電圧検
出電極とを一体化した電極対の形にして、被験者に装着
する場合の例について説明するが、この形に限るもので
なく、各電流流通電極と電圧検出電極とを、個別に被験
者に装着するようにしてもよい。図2は、この装置の使
用状態を模式的に示したものであって、電極対を被験者
の両手首に装着する場合を例示している。 測定に先だ
って、表示器12には、各電極対を被験者の両手首の内
側に装着すべきことを示す表示が表れる。そこで図2に
示すように、第1の電流流通電極CAと第1の電圧検出
電極PAとを有する第1電極対15を、例えば被験者の
左手LHの手首の内側に、第2の電流流通電極CBと第
2の電圧検出電極PBとを有する第2電極対16を被験
者の右手RHの手首の内側に貼り付ける(このとき、電
流流通電極CA,CBが、電圧検出電極PA,PBより
も人体の中心から遠い部位になるように取り付ける)。
【0027】なお、いずれか一方の電極対を手首の内側
として、他方の電極対は、他方の手首の内側に限らず、
足首又はくるぶしの甲側に貼りつけようにしてもよい。
次に、操作者(又は被験者自身)がキーボード10を操
作して、被験者の身長、体重、性別及び年齢等の人体特
徴項目を入力するとともに、全測定時間や測定回数等を
設定する。全測定期間は、測定精度を高めるため、なる
べく長くなるように設定することが望ましい。また、測
定回数は、全周波数範囲の測定を少なくとも1回行なう
ことができるように、設定する。
【0028】次に、操作者(又は被験者自身)がキーボ
ード10の開始スイッチをオンにすると、CPU8は、
信号出力回路5の測定信号発生器52に、測定信号Ia
の生成を指示する。これにより、測定信号発生器52
が、可変周波数からなる測定信号Iaを生成するので、
測定信号Iaが出力回路53及び被験者の手首の内側に
貼り付けられた電流流通電極CAを介して、被験者の身
体を流れ、測定が開始される。
【0029】測定信号Iaが被験者の身体に供給される
と、電流検出回路6のI/V変換器61において、電流
流通電極CA,CBを介して両手首間を流れる測定信号
の電流値が検出され、アナログの電圧Vaに変換された
後、LPF62及びバッファ63を経てA/D変換器6
4へ供給される。A/D変換器64では、供給された入
力電圧Vaを、CPU8の指示に従って、所定のサンプ
リング周期毎に標本化してデジタル信号に変換する。変
換されたデジタル電圧は、電流データとしてRAM13
の電圧電流データ記憶領域に順次記憶される。
【0030】一方、電圧検出回路7の差動増幅器71に
おいて、電圧検出電極PA,PB間に生じた電圧Vbが
検出され、LPF72及びバッファ73を経て、A/D
変換器74へ供給される。A/D変換器74では、供給
された入力電圧Vaを、CPU8の指示に従って、所定
のサンプリング周期毎に標本化してデジタル信号に変換
する。変換されたデジタル電圧は、電圧データとしてR
AM13の電圧電流データ記憶領域に順次記憶される。
CPU8は、装置各部を制御して、上述の処理を指定さ
れた測定回数繰り返して行なう。
【0031】そして、所定回数の測定終了時、CPU8
は、測定を停止する制御を行った後、まず、生体電気イ
ンピーダンス算出プログラムを起動して、RAM13の
電圧電流データ記憶領域に記憶された周波数毎の電流デ
ータ及び電圧データを順次読み出して、各周波数につい
ての被験者の生体電気インピーダンス(全測定回数の平
均値)を算出する。なお、生体電気インピーダンスの算
出には、その成分(抵抗及びリアクタンス)の算出も含
まれる。次に、CPU8は、インピーダンス軌跡算出プ
ログラムを起動して、生体電気インピーダンス算出プロ
グラムにより得られた各周波数についての被験者の生体
電気インピーダンス及びその成分(抵抗及びリアクタン
ス)に基づいて、最小二乗法を用いるカーブフィティン
グの手法によって、周波数0から周波数無限大までのイ
ンピーダンス軌跡を算出する。このようにして算出され
たインピーダンス軌跡は、図9に示されたように、半円
状となる。
【0032】次に、CPU8は、周波数無限大時インピ
ーダンス決定プログラムに従って、インピーダンス軌跡
算出プログラムにより得られたインピーダンス軌跡に基
づいて、周波数無限大の時の被験者の生体電気インピー
ダンスを求める。この場合、インピーダンス軌跡の円弧
が、図中X軸(抵抗成分の軸)と交わる点が、それぞれ
周波数0Hzと周波数無限大時の生体電気インピーダン
スになる。次に、CPU8は、身体組成推計プログラム
の処理手順に従って、周波数0時の被験者の生体電気イ
ンピーダンスと、周波数無限大時インピーダンス決定プ
ログラムにより得られた周波数無限大時の被験者の生体
電気インピーダンス、及びキーボード10を介して入力
された被験者の身長、体重、性別及び年齢等の人体特徴
項目に基づいて、被験者の体脂肪率(脂肪重量、除脂肪
体重等)を推計する。
【0033】最後に、CPU8は、推計された被験者の
体脂肪率(脂肪重量、除脂肪体重等)をRAM13に記
憶すると共に、インピーダンス軌跡、周波数無限大時イ
ンピーダンス、被験者の氏名、身長、体重、性別及び年
齢等の人体特徴項目を表示器12に表示して、当該一連
の処理を終了する。
【0034】このように、上記構成によれば、可変周波
数の測定信号を用いて得られた複数個の測定結果から計
算によって、周波数0時の生体電気インピーダンスと、
周波数無限大時の生体電気インピーダンスとを求めるこ
とによって、図8に示された等価回路における細胞外液
抵抗と細胞内液抵抗とを正しく求めることができ、これ
から被験者の体脂肪率等の身体組成を推計することがで
きる。
【0035】この場合、周波数0時と周波数無限大時の
生体電気インピーダンスを計算で求める代わりに、例え
ば、周波数0Hzを1kHzに、周波数無限大を周波数
400kHzとして求めた生体電気インピーダンスによ
って置き換えることも可能である。しかしながら、周波
数無限大の代わりに400kHzのみを用いた場合、外
来ノイズの影響を受けやすいので、上述の実施例のよう
に可変周波数の測定信号を用いて、複数個の測定結果か
ら最小二乗法を用いたカーブフィティングの手法を駆使
して、計算によって周波数無限大時の生体電気インピー
ダンスを求める方がより正確であって、これによって、
所望の測定再現性や測定精度を容易に得ることができ
る。さらに、可変周波数の測定を行なわず、中間の1周
波数、例えば50kHzのみの値(前掲図9のR50)を
用いて体脂肪率を推計する方法もあるが、この場合は、
容量成分の影響を受けるため、正確な推計を行なうこと
は困難である。
【0036】上記の実施例において、電極対を手首の内
側に装着することによる効果は、図3に示された、人体
における電極位置と生体電気インピーダンスの抵抗値と
の測定結果によって明らかである。図中において、電極
距離は手のひらの中央を基準とした場合の、腕の内側に
おける、上膊部に向かっての距離を表している。抵抗値
は、図9に示されたR50とR0 とRinf とについてそれ
ぞれ示されている。この図から明らかなように、手首−
肘の間は、手のひら及び肘から肩までの部分と比較し
て、距離の変化に対する抵抗値の変化が少ないので、電
極位置の変化に対する抵抗値の測定結果の再現性がよ
く、生体電気インピーダンスの測定を、安定に行なえる
ことがわかる。従って、この発明の適用に当たっては、
電極対を両手首の内側に装着した場合に、最良の結果が
得られるが、少なくとも一方の電極対を手首の内側に装
着するようにすれば、他方の電極対は、足首またはくる
ぶしの甲側に装着した場合であっても、よい結果が得ら
れる。なお、このように手首の内側に電極対を配置する
電極配置方法は、上記した1kHzと400kHzのみ
を用いて生体電気インピーダンスを求める場合、及び5
0kHzのみを用いて生体電気インピーダンスを求める
場合にも適用することができ、同様に、測定結果の再現
性を向上する効果が得られる。
【0037】次に、この例における電極対の具体的構成
例を説明する。この例における電極対は、具体的には以
下に説明する電極パッドの形で実現される。図4は、電
極パッドの構造の例を示す図であって、(a)は上面
図、(b)は側面図、(c)は一部を折り曲げた時の側
面図である。電極パッド21は、図2に示されたよう
に、電極対として被験者の体表に直接貼りつけて電気的
接続を行なうために使用するものであって、ポリエチレ
ンやマイラー等のような絶縁性フィルムを打ち抜いて形
成した長方形の支持シート22の両端の両面に、銀−塩
化銀電極をコーティングして形成した電極23,24を
設けた構造を有している。電極23,24のコーティン
グ部分は、両面が電気的に接続されている。また、電極
23,24の一部は延長されて舌状部25,26を形成
するとともに、舌状部25,26の周囲には、切り込み
部27,28が設けられていて、各舌状部を折り曲げ
て、25A,25Bに示すように、例えば、支持シート
21と直角に引き起こすことができるようになってい
る。さらに、支持シート21の一面には、電極部23,
24の部分に、例えば食塩水等の電解質によって導電性
を付与された導電性ゲル体29,30が塗布されてい
る。電極パッドは、体表の生体電気インピーダンスを測
定すべき部位に、導電性ゲル体29,30によって貼り
つけて装着する。そして、測定信号の身体通電路上外側
となる一方の電極を電流流通電極として使用し、内側と
なる他方の電極を電圧検出電極として使用するものであ
り、このような形態とすることによって、電流流通電極
と電圧検出電極間の距離を一定にするとともに、導電性
ゲル体の使用によって体表との間の接触状態を安定化す
ることができ、従って、測定結果の再現性を向上させる
ことができる。
【0038】このような電極パッドと生体電気インピー
ダンス測定装置本体との間の接続には、専用クリップを
使用する方法と、汎用クリップを使用する方法とがあ
る。最初に専用クリップを使用する方法を説明する。図
5は、専用クリップの構造の例を示す図であって、
(a)は左手用、(b)は右手用を示す。専用クリップ
には、左手用と右手用とがあるが、左手用の専用クリッ
プ41と右手用の専用クリップ41Aとは対称に作られ
ているので、以下においては、対応箇所に同一番号を付
して説明する。この専用クリップは、絶縁物からなる、
先端が二股に分かれた板状片42,43を中間で関節状
に結合して、先端が開閉可能なようにするとともに、ば
ね44,45によって、常時は先端が閉じるように構成
されている。さらに一方の板状片43の二股になった先
端の内側には、それぞれ金属接点(不図示)が設けられ
ているとともに、これからそれぞれ赤色リード線46と
青色リード線47が接続されている。
【0039】専用クリップによる電極パッドの各電極と
の接続方法としては、専用クリップを使用して、被験者
の手首ごと挟んで電極パッドに接続する方法と、専用ク
リップを使用して、電極パッドの引き起こされた舌状部
を挟んで接続する方法とがある。最初に、被験者の手首
ごと挟んで電極パッドに接続する方法を説明する。図6
は、電極パッドと専用クリップとを組み合わせる場合の
使用例を示し、(a)は左手側、(b)は右手側を示し
ている。電極パッドと専用クリップとを使用する場合
は、図6に示すように、最初、左手LH側と右手RH側
のそれぞれの手首の内側に、それぞれ電極パッド21を
貼りつける。次に、左手用の専用クリップ41と、右手
用の専用クリップ41Aのそれぞれの先端を開いて、金
属接点を有する側の板状片43が、電極パッド21の上
に乗るようににし、かつ、それぞれの金属接点が、電極
23,24に対して、完全に接触するようにする。その
ためには、電極パッド上の電極23,24のピッチと、
専用クリップの二股になった先端における金属接点のピ
ッチとが、一致するように構成されていることが必要で
ある。次に、第1電極対となる電極パッドに接続された
専用クリップの赤色リード線46を、生体電気インピー
ダンス測定装置100の出力回路53に接続し、第2電
極対となる電極パッドに接続された専用クリップの赤色
リード線46を、生体電気インピーダンス測定装置10
0のI/V変換器61に接続することによって、図1ま
たは図2に示された電流流通電極CA,CBが形成さ
れ、それぞれの電極パッドに接続された専用クリップの
青色リード線47を、生体電気インピーダンス測定装置
100の対応する電圧検出端子に接続することによっ
て、電圧検出電極PA,PBが形成される。このように
接続することによって、第1電圧対15と第2電圧対1
6とにおける、それぞれの電流流通電極と電圧検出電極
とが、正しく生体電気インピーダンス測定装置100に
接続される。
【0040】次に、専用クリップを用いて、電極パッド
の舌状部に接続する場合は、左手用の専用クリップ41
と、右手用の専用クリップ41Aのそれぞれの先端を開
いて、板状片43の金属接点が、電極パッドの引き起こ
された舌状部25A,26Aに接触するように挟んで固
定する。この場合も、第1電極対となる電極パッドに接
続された専用クリップの赤色リード線46を、生体電気
インピーダンス測定装置100の出力回路53に接続
し、第2電極対となる電極パッドに接続された専用クリ
ップの赤色リード線46を、生体電気インピーダンス測
定装置100のI/V変換器61に接続するとともに、
それぞれの電極パッドに接続された専用クリップのの青
色リード線47を、生体電気インピーダンス測定装置1
00の対応する電圧検出端子に接続すればよい。
【0041】次に、汎用のクリップを使用する場合に
は、電極パッド21の引き起こされた舌状部25A.2
6Aを、鰐口クリップ等の単極の汎用クリップで挟ん
で、生体電気インピーダンス測定装置100に接続す
る。この場合も、それぞれのクリップのリード線と、生
体電気インピーダンス測定装置100の側との接続は、
図2に示されたように行なって、電流流通電極CA.C
Bと、電圧検出電極PA,PBとが正しく接続されるよ
うにする必要がある。
【0042】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、生体電気
インピーダンスを算出する代わりに、生体電気アドミッ
タンスを算出するようにし、これに伴って、インピーダ
ンス軌跡を算出する代わりに、アドミッタンス軌跡を算
出するようにしても良く、インピーダンス軌跡を用いた
場合と同等の結果を得ることができる。また、上述の実
施例においては、人体特徴項目として、被験者の身長、
体重、性別及び年齢等を入力する場合について述べた
が、必要に応じて、その一部を省略しても良く、又は人
種等の項目を付加しても良い。また、出力装置として、
プリンタを付設しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の生体電
気インピーダンス測定装置によれば、少なくとも一方の
手首の内側に電極対を装着して生体電気インピーダンス
の測定を行なうので、測定点の位置の変化による測定値
の変動が少なく、また体毛の存在等の身体的条件の変化
による測定誤差が少ないので、再現性の高い測定を行な
うことができ、従って、被験者の体脂肪率を含む身体組
成の推計を精度よく行なうことができる。またこの際、
電流流通電極と電圧検出電極とを一体化した電極パッド
を使用して被験者に対する測定電極の設定を行なうの
で、電流流通電極と電圧検出電極との距離を一定化する
とともに、導電性ゲル体を介して体表と接続することに
よって、測定結果の安定性を向上することができる。さ
らに、電極パッドと生体電気インピーダンス測定装置と
の接続に専用クリップを使用することによって、接続の
操作を容易にするとともに、接続状態を一定にして、安
定した測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である生体電気インピーダ
ンス測定装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同装置の使用状態を模式的に示す模式図であ
る。
【図3】電極位置による抵抗値の変化を示す図である。
【図4】電極パッドの構造の例を示す図である。
【図5】専用クリップの構造の例を示す図である。
【図6】電極パッドと専用クリップを組み合わせる場合
の使用例を示す図である。
【図7】人体の細胞組織中を低周波電流及び高周波電流
が流れる様子を模式的に説明する図である。
【図8】人体の電気的等価回路を示す図である。
【図9】人体のインピーダンス軌跡を示す図である。
【図10】人体に対する電極配置を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
5 信号出力回路(信号供給手段) 52 測定信号発生器(信号供給手段の一部) 53 出力回路(信号供給手段の一部) 6 電流検出回路(電流測定手段) 61 I/V変換器(電流測定手段の一部) 62 LPF(電流測定手段の一部) 63 バッファ(電流測定手段の一部) 64 A/D変換器(電流測定手段の一部) 7 電圧検出回路(電圧測定手段) 71 差動増幅器(電圧測定手段の一部) 72 LPF(電圧測定手段の一部) 73 バッファ(電圧測定手段の一部) 74 A/D変換器(電圧測定手段の一部) 8 CPU(演算手段,推計手段) 13 RAM(記憶手段) 15 電極対 16 電極対 21 電極パッド 22 支持シート 23 電極 24 電極 25,26 舌状部 25A,26A 引き起こされた舌状部 27 切り込み部 28 切り込み部 29 導電性ゲル体 30 導電性ゲル体 41,41A 専用クリップ 100 生体電気インピーダンス測定装置 CA,CB 電流流通電極 PA,PB 電圧検出電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定周波数または可変周波数の測定信号
    を、被験者の一方の手首の内側に装着された第1の電流
    流通電極と、他方の手首の内側又は足首又はくるぶしの
    甲側に装着された第2の電流流通電極を経て被験者の身
    体に流通させる信号供給手段と、 前記測定信号の電流値を測定する電流測定手段と、 前記第1及び第2の電流流通電極に対して身体通電路上
    それぞれ内側になるように配置された第1及び第2の電
    圧検出電極を介して被験者の体表に生じた電圧値を測定
    する電圧測定手段と、 該電流値と電圧値及び電流・電圧間の時間差とから被験
    者の測定部位間における生体電気インピーダンスを算出
    する演算手段と、 該生体電気インピーダンスと被験者の身長,体重,年
    齢,性別に関する人体特徴項目中の少なくとも一つのデ
    ータとから被験者の体脂肪率を含む身体組成を推計する
    推計手段とを備えたことを特徴とする生体電気インピー
    ダンス測定装置。
  2. 【請求項2】 前記信号供給手段が、所定期間中に所定
    の低周波から所定の高周波まで周期的に周波数が変化す
    る測定信号を供給するとともに、 記憶手段を備えて前記測定信号の電流値と電圧値とそれ
    らの発生時刻とを前記測定信号の周波数変化の少なくと
    も1周期ごとに一時記憶し、 前記演算手段が、前記記憶された電流値と電圧値および
    電流・電圧間の時間差とから各周波数における被験者の
    生体電気信号インピーダンスを算出し、該周波数ごとの
    生体電気インピーダンスに基づいて最小二乗法によって
    カーブフィティングを行なってインピーダンス軌跡を求
    め、該求められたインピーダンス軌跡から前記被験者の
    周波数0時及び周波数無限大時の生体電気インピーダン
    スを算出し、 前記推計手段が、該周波数0時及び周波数無限大時の生
    体電気インピーダンスを用いて、前記被験者の体脂肪率
    を含む身体組成の推計を行なうことを特徴とする請求項
    1記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電流流通電極と第1の電圧検
    出電極及び第2の電流流通電極と第2の電圧検出電極を
    それぞれ一体化して電極対を形成し、一方の電極対を被
    験者の一方の手首の内側に装着するとともに、他方の電
    極対を被験者の他方の手首の内側又は足首又はくるぶし
    の甲側に装着することを特徴とする請求項1または2記
    載の生体電気インピーダンス測定装置。
  4. 【請求項4】 前記各電極対が、絶縁性フィルムからな
    る支持シート上に、その両端の両面に形成された電極
    と、該各電極の延長部を形成する舌状部と、該舌状部の
    周囲に切り込まれた該舌状部を含む支持シートの一部を
    他の部分から切り離す切り込み部とを形成するととも
    に、前記各電極の一方の面に導電性ゲル体を塗布した電
    極パッドを、該導電性ゲル体によって被験者の体表に貼
    付して、一方の電極を前記電流流通電極として使用し、
    他方の電極を電圧検出電極として使用することによって
    形成されることを特徴とする請求項3記載の生体電気イ
    ンピーダンス測定装置。
  5. 【請求項5】 絶縁物からなり二股に分かれた先端の内
    側にそれぞれ金属接点を有する専用クリップを用いて、
    前記電極対を形成する電極パッドの各電極を手首ごと挟
    んで、各電極をそれぞれ金属接点に接続し、該各金属接
    点に接続されたリード線を介して各電極を前記生体電気
    インピーダンス測定装置に接続することを特徴とする請
    求項4記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  6. 【請求項6】 絶縁物からなり二股に分かれた先端の内
    側にそれぞれ金属接点を有する専用クリップを用いて、
    前記電極対を形成する電極パッドの引き起こされた舌状
    部を挟んで、各電極をそれぞれ金属接点に接続し、該各
    金属接点に接続されたリード線を介して各電極を前記生
    体電気インピーダンス測定装置に接続することを特徴と
    する請求項4記載の生体電気インピーダンス測定装置。
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