JP2002028062A - 学習用飲料カップ - Google Patents

学習用飲料カップ

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JP2002028062A
JP2002028062A JP2001174874A JP2001174874A JP2002028062A JP 2002028062 A JP2002028062 A JP 2002028062A JP 2001174874 A JP2001174874 A JP 2001174874A JP 2001174874 A JP2001174874 A JP 2001174874A JP 2002028062 A JP2002028062 A JP 2002028062A
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drinking
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Ryotaro Sato
良太郎 佐藤
Emi Kuramoto
絵美 倉本
Yoichi Nakada
洋一 仲田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 哺乳期から離乳期にかけての乳幼児が液体も
しくは流動状の食品をこぼさずに、無理なく摂取する技
術を習得させるために、飲用動作の訓練を段階的に行う
ことができる学習用飲料カップを提供すること。 【解決手段】 容器本体12と、把手15と、前記容器
本体の上端の開口部に装着されカップ状の外周部を有す
るカバー部材11とを備えた学習用飲料カップ10であ
って、前記カバー部材10は、前記外周部の上端周縁か
ら一体に延長されてなる突出部24を含む飲み口部23
を有し、この突出部は曲線状の外縁部を備え、その先端
Aと、使用者が前記飲み口部に口を当てたときに、その
両口角と前記外縁部との各当接位置B,Bどうしを結ぶ
第1の仮想線Cの中点Dをもとめ、AとDとを通る第2
の仮想線Eを想定し、さらに、前記容器本体の内面に沿
って、第3の仮想線Fを想定し、前記第2の仮想線Eと
第3の仮想線Fとの交差する角度がほぼ0度から90度
に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乳幼児が飲料等
の液体もしくは流動状の食品を摂取する訓練をするため
の学習用飲料カップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】乳児は、所謂哺乳運動によりミルク等の
液体食品を摂取しているが、乳幼児の成長にともない人
口乳首のついた哺乳瓶ではなく、おおきな開口のあるコ
ップから水やジュース等の液体食品を摂取する訓練を行
う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、従来は、母
親等の介助者が、小さめのスプーン等を使って、液体を
すくって、乳幼児に飲ませる訓練が行われているが、こ
れは、コップから飲むのと違い、液体の容器から液体の
内容物を直接飲む訓練にはならない。ところが、口及び
唇の動きが未発達な乳幼児に対して、コップ状の飲料容
器から直接液体を飲ませようとしても、大人と同様に液
体をこぼすことなく摂取することは不可能である。
【0004】つまり、乳幼児にあっては、コップから口
腔内に所定量づつの液体をとりいれて、連続的にゴクゴ
クと飲み下す動作をすることができないので、このよう
な飲用動作の練習をするための適切な教習具がのぞまれ
ていた。このため、乳幼児が容器から流れてくる液体の
動きを口唇の感覚を通じて知覚し、適切な飲用動作の訓
練を行うための学習具は開発されていない。
【0005】すなわち、このような訓練にあっては、無
理の無い適切な流量の液体が案内されて乳幼児の口腔内
に導かれる必要があり、この時には、液体の流量を検知
する口唇の感覚を習得しやすい道具が必要である。ま
た、このような訓練を経て、コップのような広い開口を
もつ容器から直接飲む訓練を行うことが好ましく、この
ような必要性に対応して、段階的に訓練できる構成とし
た学習用飲料カップは知られていない。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、哺乳期から離乳期にかけての乳幼児
が液体もしくは流動状の食品をこぼさずに、無理なく摂
取する技術を習得させるための飲用動作の訓練を段階的
に行うことができる学習用飲料カップを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、液体を収容することができる容器本体
と、この容器本体に備えられる把手と、前記容器本体の
上端の開口部に装着されカップ状の外周部を有するカバ
ー部材とを備えた学習用飲料カップであって、前記カバ
ー部材は、前記外周部の上端周縁から外方に向かって一
体に延長されてなる突出部を含む飲み口部を有し、この
突出部は平面視にて外方に突出した曲線状の外縁部を備
え、この曲線状の外縁部の先端Aと、使用者が前記飲み
口部に口を当てたときに、その両口角と前記外縁部との
二つの当接位置B,Bどうしを結ぶ第1の仮想線Cの中
点Dをもとめて、AとDとを通る第2の仮想線Eを想定
し、さらに、前記容器本体の内面に沿って、その深さ方
向に延長した第3の仮想線Fを想定し、前記第2の仮想
線Eと第3の仮想線Fとの交差する角度がほぼ0度から
90度に設定されており、さらに、前記カバー部材は、
蓋部により塞がれており、この蓋部の前記飲み口部近傍
に設られ、液体の流量に対応して形成した開口面積の第
1の開口と、前記飲み口部と反対の位置に対応して形成
された第2の開口とを有していて、前記第1の開口と前
記第2の開口とが異なる開口面積を有している学習用飲
料カップにより、達成される。
【0008】請求項1の構成によれば、使用者である乳
幼児は前記カバー部材の飲み口部に口をつけた状態で、
容器本体の把手をもって傾けると、容器本体に収容され
た液体状の食品は、容器本体の上端開口からカバー部材
の飲み口部へと移動する。ここで、容器本体を傾けるこ
とによって、液体食品が飲み口部と通る時には、この飲
み口部は、カバー部材の外周部の上端周縁を外方に向か
って延長してなる突出部を備えていることにより、この
突出部の上方は開放されているから、乳幼児の上唇は流
れる液体食品に触れることができる。これにより、乳幼
児は、液体食品の流量を上唇の感覚通じて知る訓練をす
ることができる。また、このような訓練を有効に行うた
めには、前記突出部は、その曲線状の外縁部の先端A
と、使用者が前記飲み口部に口を当てたときに、その両
口角と前記外縁部との二つの当接位置B,Bどうしを結
ぶ第1の仮想線Cの中点Dをもとめて、AとDとを通る
第2の仮想線Eを想定し、さらに、前記容器本体の内面
に沿って、その深さ方向に延長した第3の仮想線Fを想
定し、前記第2の仮想線Eと第3の仮想線Fとの交差す
る角度がほぼ0度から90度に設定されていることによ
り、乳幼児は、両口角をカバー部材の突出部に当てて、
自然な姿勢で液体食品の摂取訓練を行うことが可能とな
る。
【0009】また、この場合に、乳幼児がトレーニング
を行うに当たり、把手を利用して自らカップを保持する
ことができ、これを傾ける事と、それに対応して流れて
くる液体食品の流量との関係を学習することができる。
また、前記蓋部の前記飲み口部近傍に設られ、液体の流
量に対応して形成した開口面積の第1の開口を備えてい
るから、容器本体の傾け角度が大きい場合にも、液体が
急に流れ出ることを防止できる。さらに、前記飲み口部
と反対の位置に対応して形成された第2の開口を有して
いるから、飲み口部を口に当てて行う飲用動作の訓練
と、この飲み口部以外の通常のカップと同じ構成の箇所
に口を当てて行う飲用動作の訓練の両方において使用す
ることができる。また、第2の開口は、飲み口部を口を
当てて、第1の開口から飲料を飲む場合に、容器本体内
の液体食品を外部に導くために、容器本体内に対応した
空気が流れ込む通気機能を果たすことになる。また、第
1の開口と第2の開口とは開口面積が異なることによ
り、選択的に使用されて液体の流量を異ならせること
で、流量調整できる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記第2の仮想線Eと第3の仮想線Fとの交差する
角度がほぼ80度であることを特徴とする、請求項1に
記載の学習用飲料カップ。請求項3の発明は、請求項1
または2のいずれかの構成において、前記突出部の幅が
ほぼ25mmないし35mmであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成
において、前記突出部を含む飲み口部の中心部の上縁が
最も高く、この高い上縁から、飲み口部以外の前記外周
部の上縁にかけて次第に低くなるように一体に連続した
形態とされていることを特徴とする、
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0012】図1は、本発明の第1の実施形態による学
習用飲料カップを示す概略半断面図であり、図2は、そ
の概略平面図である。図において、学習飲料カップ10
は、容器本体12とこの容器本体に着脱されるカバー部
材11とを備えている。上記容器本体12は、例えば、
耐熱性を備えた合成樹脂材料として、例えばポリプロピ
レン等を使用して構成されている。この容器本体12
は、例えば、通常の飲料カップと同様に、内部に液体を
十分な量収容できる深い形態に形成されており、とくに
その内壁12bの少なくとも上部は、垂直な壁となるよ
うにされている。また、容器本体12の全体は、好まし
くは透明または半透明にされことで、収容した液体食品
の状態や分量を外部から容易に視認できるようになって
いる。この容器本体12は、図示の形状に限らず、より
深い態様や浅い態様を適用してもよい。
【0013】容器本体12の上端は開放されていて、こ
の上端外周縁部には、雄ネジ部12aが形成されてい
る。この雄ネジ部12aを用いてカバー部材11が着脱
されるようになっている。また、容器本体12には、そ
の外周にはめこまれるようにして、この容器本体12の
上部の周囲に装着されるリング状の支持部16と、この
支持部16から一体に延出された2つの把手本体17,
17を有する把手15が備えられている。このような把
手15は、例えば、容器本体12の下側から通されて図
示しない係止手段により図示の位置に固定される。
【0014】これにより、この把手15を任意に容器本
体12に装着することで、乳幼児が自分で飲用動作の訓
練をすることもできる。また、把手部材15は、その支
持部16を容器本体12から外すことができるので、学
習用カップ10の洗浄の際には、隅々まできれいに洗浄
することができ衛生的である。尚、図示の状態では、カ
バー部材11と把手本体17の位置は、容器本体12の
上面から見たときにその周囲方向に90度ずれている。
これは、把手15の構成の理解の便宜のために示したも
のであり,実際の使用の際の位置とは異なるものであ
る。
【0015】カバー部材11は、本実施形態の場合は、
全て硬質の同じ材料で形成されている。しかし、カバー
部材11は、好ましくは、飲み口部の部分が、使用者の
口の感触を考慮して、比較的柔らかい材料にて、例えば
エラストマー等を使用し、二色成形して形成してもよ
い。つまり、カバー部材11の飲み口部は柔らかく、ま
た、下端付近のネジ部は硬く,剛性たある材料が好まし
く、このため、エラストマーとポリプロピレンの二色成
形により形成してもよい。このカバー部材11は、図3
の概略斜視図に示すような構成となっている。すなわ
ち、図において、カバー部材11は、容器本体12より
もやや大きな外径を持つリング状の本体21と、このリ
ング状の本体21の内側を塞ぐ蓋部22と、リング状の
本体21に一体に形成した飲み口部23とを備えてい
る。
【0016】リング状の本体21は、通常の飲料カップ
と一致または近似した外形を備えており、後述するよう
に、乳幼児の訓練段階の後の方では、この本体21の外
周に直接口をつけて飲用できるようになっている。この
リング状の本体21を一体に塞ぐ蓋体22は、飲み口2
3側に比較的大きな第1の開口部22aと、これとは反
対に位置に設けた比較的小さな第2の開口部22bとを
備えている。これらの開口部22a,22bの大きさを
変化させることで、内容物である液体食品の流量を調整
することができる。
【0017】また、カバー部材11のリング状本体21
の下端内周には、雌ネジ部21aが設けられており、容
器本体12の雄ネジ部12aと螺合することで着脱する
ことができるようになっている。これにより後述するよ
うに、乳幼児の訓練段階の後の方では、開口部12aに
直接口をつけて飲用できるようになっている。そして、
カバー部材11の側面には、周方向の所定間隔毎に、凸
部21bを設けることで、このような着脱の際の指がか
りを形成している。
【0018】飲み口部23は、乳幼児が液体の摂取訓練
を行う初期の段階で使用する飲み口としての機能を果た
す部分である。この飲み口部23は、図3に示すよう
に、カバー部材11のリング状本体21に直接設けられ
ている。具体的には、飲み口部23は、本実施形態で
は、カバー部材11の本体21の外周周縁を図示するよ
うに外方に一体に突出させた突出部24にて形成されて
いる。また、このような構成に限らず、前記カバー部材
11の蓋部22に前記突出部24と同形の突出部を形成
することにより、飲み口部を設けるようにしてもよい。
【0019】この突出部24の突出状態の構成を詳しく
説明すると、突出部24は、図2の平面図にて、外側に
凸となった曲線状もしくはR状の外縁部を備えており、
突出部24の先端をAとする。また、飲み口部23に乳
幼児が口を当てたときに、その口唇の両脇である両口角
が突出部24の外縁部と当接する箇所をB,Bとする。
そして、図2に示されているように、この両口角と前記
外縁部との各当接位置B,Bどうしを結ぶ第1の仮想線
Cを想定して、その中点をDと定める。次に、上記した
突出部24の先端をAと、上記中点Dとを通る第2の仮
想の直線Eを求める。
【0020】一方、上述したように、カバー部材11の
外径は、容器本体12外径よりもやや大きく形成されて
いるので、いま、図1に示すように、容器本体12にカ
バー部材11を装着した状態において、容器本体12の
飲み口部23側にて、その内壁12bに沿って、仮想の
垂線として、第3の仮想線Fを求める。この状態では、
図1に示すように、第2の仮想線Eは、やや右下がりの
直線で、この第2の仮想線Eと上記第3の仮想線Fが交
差することになる。そして、この第2の仮想線Eと第3
の仮想線Fとが交差する突出部24側でかつ上側の交差
角度θの角度を、ほぼ0度から90度の範囲に設定する
ように、上記突出部を構成する。この実施形態の場合に
は、θは約80度程度に設定されている。前記角度θ
が、0度以下である場合には、次のような理由により好
ましくない。つまり、この磁気の乳幼児は、腕の機能が
未発達なため、十分に肘を持ち上げて学習用飲料カップ
10を十分持ち上げることができない。このため、角度
θが0度以下であると、頭を突き出して、前屈みになっ
て、飲み口部13に口をつけようとしてしまい、その姿
勢を保ったまま容器本体12を傾ける動作を行ってしま
い、身体を傾ける動作により、液体食品の流量を調整す
る訓練ができない。また、前記角度θが、90度以上で
ある場合には、飲み口部13をくわえるために下顎を突
き出すような動作を必要とし、上体が大きく反った姿勢
を強いられて、自然な飲用動作を習得できない。また、
上唇により流量を知る訓練も適切にできない。
【0021】本実施形態の学習用飲料カップ10は、以
上のように構成されており、以下のように用いられる。
先ず、乳幼児が哺乳瓶を介してではなく、すなわち、哺
乳運動を行わずに、容器に入った液体食品を摂取する訓
練を始める第1の段階について説明する。乳幼児に食品
を与える人,例えば母親は、学習用飲料カップ10の容
器本体12からカバー部材11を外した状態にて、乳幼
児に与えるべき液体食品(図示せず)を収容した後、図
1に示すように、カバー部材11を装着する。
【0022】次いで、乳幼児は、把手15を手に持っ
て、その手を上げることで容器本体12を口の方向に近
づけ、学習用飲料カップ10の飲み口部23の突出部2
4を口腔に差し入れる。この時、乳幼児は、突出部24
を口に軽くくわえるようにして両口角が図2のB,Bの
位置に当接されて、位置決めされる。
【0023】この状態において、乳幼児は、把手15を
もった手をさらに上へ上げることにより、容器本体12
の上部を前に倒すようにして、図1に示す突出部24の
傾斜した下面24aが水平に近くなる方向に徐々に傾け
る。そうすると、容器本体12に収容されている液体食
品(図示せず)は、カバー部材11の第1の開口22a
を通って、突出部24に流れるが、容器本体12の上部
を前に倒す角度を大きくすると、液体の流量は多くな
る。
【0024】この状態で、乳幼児は、その下唇を突出部
24の下面24aに触れる。また、突出部24は、リン
グ状の本体21の外周縁から一体に形成されていること
から、その上部をを塞ぐ構造となっておらず、上方は開
放されていることから、乳幼児の上唇は、突出部24を
流れてくる液体の液面にふれることができるので、この
状態では上下両方の唇は前に突き出すような運動をする
ことになる。そうすると、唇を前に出す頬の筋が口に引
っ張られて前に出るので、口腔内では、頬が内側に入る
ような動きがでる。この状態では、頬は上下の歯茎の外
側に密着した状態となる。これによって、口腔前庭と呼
ばれる歯茎と頬の間や歯茎と唇の内側の間が閉じられ
て、液体はこれらを除く口腔内にはいりやすい状態とな
る。このような口の動きが、離乳期の乳幼児にとって、
液体の捕食動作を学習する上で重要な教訓を与える。
【0025】すなわち、乳幼児は、上記のような口の動
きのなかで、この時の上唇の感触から、液体食品の存在
や位置等の情報を学習する。乳幼児は自分で把手を持つ
手を動かして、容器本体12の傾け量を可変すること
で、この時の、液面の動きから液体の動きや流量に関す
る情報を学習することができる。これにより、乳幼児
は、液体食品を少しづつ口腔内にとりこみながら、呼吸
と協調させながら、ゴクン,ゴクンと液体を飲み下すこ
とができ始る。
【0026】次に、上述の第1の段階を終えて、飲み口
部23を介して、十分に液体食品を摂取できるようにな
ったら、カバー部材11の飲み口部23以外の箇所、例
えば図3の25の箇所にあたる外周縁から、直接液体を
摂取する訓練の第2の段階に移行する。
【0027】この第2段階における訓練では、上記第1
段階の訓練を通して、乳幼児は、上唇と下唇とで、外周
縁25を挟む訓練ができている。したがって、乳幼児
は、学習用飲料カップ10の把手15をもって、上記と
同じようにして、但し、飲み口部23ではなく、外周縁
25を口にくわえて、容器本体12を自分で徐々に傾け
ると、乳幼児は、液体食品が流れてきたことを上唇の感
触で知覚することができ、自己の摂取量に対応して口を
開いて、口腔内に液体食品を導く。
【0028】この時、液体の流量も上唇の感触で知覚す
る訓練ができていることから、一定量が口腔内に入った
らこれを飲み下し、液体食品が連続的に導かれれば、こ
れを連続的に飲み下す訓練を行うことができる。これに
より、通常の飲料カップもしくは把手つき飲料カップと
同様の容器から液体食品を摂取する第2の段階の訓練を
行うことができる。尚、このように使う場合を考慮する
と、図3に示した蓋部22の第2の開口22bは、第1
の開口22aと同様の開口面積とすると、流量を同じに
することができ好ましい。
【0029】このように、本実施形態の学習用飲料カッ
プ10では、飲み口部23の形状を特別に複雑にするこ
となく、乳幼児が自然な姿勢で上述の第1及び/又は第
2の段階にわたる飲用動作の訓練を行うことができる。
この点は、カバー部材の蓋部に同様の飲み口部を形成し
ても同じ効果を発揮する。
【0030】図4及び図5は、本発明の第2の実施形態
を示す概略断面図である。図において、第1の実施形態
と同じ符号を付した箇所は、上述した構成と共通である
から、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明す
る。これらの図において、学習用飲料カップ30では、
第1の実施形態と比べて、飲み口部33の構成が異なっ
ている。
【0031】すなわち、飲み口部33は、カバー部材1
1の本体21の外周周縁を図示するように外方に一体に
突出させた突出部34にて形成されている点や、第1な
いし第3の各仮想線の定め方等は同じであるが、角度θ
を、0度から90度の範囲において、第1の実施形態と
異なり、例えば90度近くに設定した場合について示し
ている点が異なっている。
【0032】このため、突出部34は、カバー部材11
の本体21の外周周縁から、より水平に近い状態で外方
に突出する形態となっている。この場合には、突出部3
4の下面34aの傾きは、より大きくなることから、容
器本体12内の液体食品を飲用する場合に、第1の実施
形態よりも、容器本体12を小さく傾ければよい。した
がって、このような点を除けば、本実施形態は、第1の
実施形態と同様に使用でき、同様の作用効果を発揮す
る。そして、本実施形態よりもさらに角度θを大きくす
ると、飲用動作を訓練する上において、乳幼児に無理な
姿勢をとらせることになる。
【0033】図6及び図7は、本発明の第3の実施形態
を示す概略断面図である。図において、第1の実施形態
と同じ符号を付した箇所は、上述した構成と共通である
から、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明す
る。これらの図において、学習用飲料カップ40では、
第1の実施形態と比べて、飲み口部43の構成が異なっ
ている。
【0034】すなわち、飲み口部43は、カバー部材1
1の本体21の外周周縁を図示するように外方に一体に
突出させてた突出部44にて形成されている点や、第1
ないし第3の各仮想線の定め方等は同じであるが、角度
θを、0度から90度の範囲において、第1の実施形態
と異なり、例えば0度近くに設定した場合について示し
ている点が異なっている。そして、突出部44の幅を使
用者の両口角間の距離とほぼ一致させて、この部分だけ
カバー部材11の上縁から上方に起立するように構成し
たので、乳幼児が突出部44をよりくわえやすい構成と
なっている。この場合、の突出部44の幅は、乳幼児の
両口角間の距離25mmないし40mmに対応して、好
ましくは、25mmから35mmに設定している。
【0035】このため、突出部44は、カバー部材11
の本体21の外周周縁から、より垂直に近い状態で、起
立するように外方に突出する形態となっている。この場
合には、突出部44の下面44aの傾きは、より小さく
なることから、容器本体12内の液体食品を飲用する場
合には、第1の実施形態と比べると、容器本体12を大
きく傾ける必要がある。したがって、このような点を除
けば、本実施形態は、第1の実施形態と同様に使用で
き、同様の作用効果を発揮する。そして、本実施形態よ
りもさらに角度θを小さくすると、飲用動作を訓練する
上において、容器本体12を傾ける角度が極端に制限さ
れることなるし、乳幼児に無理な姿勢をとらせることに
なる。
【0036】本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、把手部材15は、容器本体12と別部材とせず
に、把手17を容器本体12と一体に形成するようにし
てもよい。その場合には、使用上、把手が容器本体12
から外れないので、簡便である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、哺
乳期から離乳期にかけての乳幼児が液体もしくは流動状
の食品をこぼさずに、無理なく摂取する技術を習得させ
るための飲用動作の訓練を段階的に行うことができる学
習用飲料カップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による学習用飲料カップの第1の実施形
態を示す概略半断面図である。
【図2】図1の学習用飲料カップの概略平面図である。
【図3】図1の学習用飲料カップに装着されるカバー部
材の概略斜視図である。
【図4】本発明による学習用飲料カップの第2の実施形
態を示す概略半断面図である。
【図5】図4の学習用飲料カップの概略平面図である。
【図6】本発明による学習用飲料カップの第3の実施形
態を示す概略半断面図である。
【図7】図6の学習用飲料カップの概略平面図である。
【符号の説明】
10,30,40・・・学習用飲料カップ、11・・・
カバー部材、12・・・容器本体、23,33,43・
・・飲み口部、24,34,44・・・突出部、A・・
・突出部(外縁部)の先端、B・・・口角との当接位
置、C・・・第1の仮想線、D・・・第1の仮想線の中
点、E・・・第2の仮想線、F・・・第3の仮想線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲田 洋一 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 Fターム(参考) 3B001 AA02 BB01 BB04 CC15 DA02 DB01 3E067 AA03 AB26 BA02A BA07A BB16A BC03A CA11 EE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容することができる容器本体
    と、 この容器本体に備えられる把手と、 前記容器本体の上端の開口部に装着されカップ状の外周
    部を有するカバー部材とを備えた学習用飲料カップであ
    って、 前記カバー部材は、前記外周部の上端周縁から外方に向
    かって一体に延長されてなる突出部を含む飲み口部を有
    し、 この突出部は平面視にて外方に突出した曲線状の外縁部
    を備え、 この曲線状の外縁部の先端Aと、使用者が前記飲み口部
    に口を当てたときに、その両口角と前記外縁部との二つ
    の当接位置B,Bどうしを結ぶ第1の仮想線Cの中点D
    をもとめて、AとDとを通る第2の仮想線Eを想定し、 さらに、前記容器本体の内面に沿って、その深さ方向に
    延長した第3の仮想線Fを想定し、 前記第2の仮想線Eと第3の仮想線Fとの交差する角度
    がほぼ0度から90度に設定されており、 さらに、前記カバー部材は、蓋部により塞がれており、
    この蓋部の前記飲み口部近傍に設られ、液体の流量に対
    応して形成した開口面積の第1の開口と、前記飲み口部
    と反対の位置に対応して形成された第2の開口とを有し
    ていて、 前記第1の開口と前記第2の開口とが異なる開口面積を
    有していることを特徴とする、学習用飲料カップ。
  2. 【請求項2】 前記第2の仮想線Eと第3の仮想線Fと
    の交差する角度がほぼ80度であることを特徴とする、
    請求項1に記載の学習用飲料カップ。
  3. 【請求項3】 前記突出部の幅がほぼ25mmないし3
    5mmであることを特徴とする、請求項1または2のい
    ずれかに記載の学習用飲料カップ。
  4. 【請求項4】 前記突出部を含む飲み口部の中心部の上
    縁が最も高く、この高い上縁から、飲み口部以外の前記
    外周部の上縁にかけて次第に低くなるように一体に連続
    した形態とされていることを特徴とする、請求項1ない
    し3のいずれかに記載の学習用飲料カップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008529087A (ja) * 2005-01-31 2008-07-31 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 異なる発育段階の子供に対する摂食用具
JP2015160126A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 レック株式会社 練習用コップ蓋
JP2021084645A (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 東罐興業株式会社 蓋体

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