JP2004305568A - トレーニング用カップ - Google Patents
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Abstract
【課題】横に倒しても内容物流出口部が汚れたり、破損したりすることがなく、しかも、飲むときの適正な傾斜角度が認識しやすく、しかも、口からこぼした液体食品等が直接肌を伝わって服の内側に流れ込みにくいトレーニング用カップを提供する。
【解決手段】容器本体1と蓋体2とを備え、蓋体2を、容器本体1の上端開口部に対応する部分に略ドーム状に形成される蓋部12と、この蓋部12の頂部に形成される内容物流出口部13と、蓋部12の下端開口部の外周部から突設される鍔部14とで構成し、鍔部14の外周部を容器本体1の各部より外側に位置させ、かつ、鍔部14の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させている。
【選択図】図2
【解決手段】容器本体1と蓋体2とを備え、蓋体2を、容器本体1の上端開口部に対応する部分に略ドーム状に形成される蓋部12と、この蓋部12の頂部に形成される内容物流出口部13と、蓋部12の下端開口部の外周部から突設される鍔部14とで構成し、鍔部14の外周部を容器本体1の各部より外側に位置させ、かつ、鍔部14の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させている。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳児等が液体食品等をコップ等の口から直接に摂取する訓練を行うために用いられるトレーニング用カップに関するものである。
【0002】
一般に、乳児等にあっては、その成長に伴い、人口乳首のついた哺乳瓶や、ストローの付いたカップ等から、ミルク,ジュース等の液体食品や流動食品を摂取する時期が過ぎると、大きな口があるコップ等の口から直接に摂取することができるように、また、このときに上記液体食品等を口からこぼさないで摂取することができるように、訓練を行うのが一般的である。
【0003】
そこで、乳児等が液体食品等をコップ等の口から直接に摂取する訓練を行うために用いられるものとして、例えば、図10に示すように、容器本体41と、この容器本体41の上端開口部を着脱自在に蓋する筒状の蓋部材42とからなり、この蓋部材42の上端開口部から飲み口部43を突設し、この飲み口部43の案内部43aを、上記蓋部材42の上端開口部の外周縁から外側に向かって徐々に上昇する傾斜面に形成した学習用飲料カップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。図において、44は一対の把手であり、図示の状態では、飲み口部43と把手44の位置は、上から見たときに、その周囲方向に90度ずれている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−5023号公報(段落番号〔0061〕〜〔0065〕)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の学習用飲料カップでは、テーブル等の上面に置いた状態で、横に倒してしまうと、飲み口部43の案内部43aの先端部分がテーブル等の上面に接触して、上記案内部43aの先端部分が汚れたり、破損したりする。しかも、容器本体41を乳児等の口元に近接させたり、口の下側や顎等肌に接触させた状態で、乳児等は顔を下に向け、口を飲み口部43の案内部43aの先端部分に付けて飲むため、飲むときの容器本体41の適正な傾斜角度が認識しにくい。しかも、口からこぼした液体食品等がそのまま口の下側,顎,喉等肌を伝わって服の内側に流れ込むため、乳児等が気持ち悪がる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、横に倒しても内容物流出口部が汚れたり、破損したりすることがなく、しかも、飲むときの適正な傾斜角度が認識しやすく、しかも、口からこぼした液体食品等が直接肌を伝わって服の内側に流れ込みにくいトレーニング用カップの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のトレーニング用カップは、有底筒状に形成された容器本体と、この容器本体の上端開口部を蓋する蓋体とを備え、上記蓋体を、上記容器本体の上端開口部に対応する部分に略ドーム状に形成される略ドーム状部分と、この略ドーム状部分の頂部に形成される内容物流出口部と、上記略ドーム状部分の下端開口部の外周部から突設される平板状鍔部とで構成し、上記平板状鍔部の外周部を容器本体の各部より外側に位置させ、かつ、上記平板状鍔部の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させているという構成をとる。
【0008】
すなわち、本発明のトレーニング用カップは、有底筒状に形成された容器本体と、この容器本体の上端開口部を蓋する蓋体とを備えており、上記蓋体を、上記容器本体の上端開口部に対応する部分に略ドーム状に形成される略ドーム状部分と、この略ドーム状部分の頂部に形成される内容物流出口部と、上記略ドーム状部分の下端開口部の外周部から突設される平板状鍔部とで構成している。そして、上記平板状鍔部の外周部を容器本体の各部より外側に位置させているため、テーブル等の上面に置いた状態で、本発明のトレーニング用カップを横に倒しても、テーブル等の上面に上記平板状鍔部の外周部が接触するだけで、内容物流出口部がテーブル等の上面に接触することはなく、内容物流出口部が汚れたり、破損したりすることがない。しかも、上記平板状鍔部の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させているため、内容物を摂取する場合には、まず、上記膨出部分の外周部を乳児等の口の下側,顎等肌に当接させ、つぎに、容器本体を所定角度傾斜させて内容物流出口部を乳児等の口に付けるようにしてから内容物を摂取させるようにすると、摂取するときの容器本体の適正な傾斜角度が認識しやすくなる。しかも、液体食品等を口からこぼした場合にも、この液体食品等が肌を伝わって流下するのを上記鍔部で邪魔することができ、その間に液体食品等を拭き取る等することで、液体食品等が服の内側に流れ込むのを防止しやすくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0010】
図1〜図5は本発明のトレーニング用カップの一実施の形態を示している。この実施の形態では、トレーニング用カップとしてマグカップを用いている。これらの図において、1はミルク等の内容物を収容する容器本体(ボトル)であり、2はこのボトル1の上端開口部1a(図6参照)を蓋する蓋体(キャップ)であり、3は上記キャップ2の頂部に設けた内容物流出口部13の上端開口部19a(図2参照)を蓋する上キャップである。
【0011】
上記ボトル1は、図6に示すように、逆円錐台形状に形成された(下側に向かって徐々に縮径する下すぼまり形状に形成された)透明な有底筒状に形成されており、その下端部外周面から環状袴部11が突設されている。この環状袴部11は、後述するキャップ2の鍔部14より小さく形成されており、上面視では、上記鍔部14に隠れて見えない(図5参照)。図6において、1aは上記ボトル1の上端開口部で、1bは上記ボトル1の上端開口部1aの外周面である。
【0012】
上記キャップ2は、図6および図7に示すように、上記ボトル1の上端開口部1aに対応する部分に略ドーム状に形成される蓋部(略ドーム状部分)12と、この蓋部12の頂部に形成される内容物流出口部13と、この蓋部12の下端部外周面から突設される略長方形平板状の鍔部(平板状鍔部)14(図8参照)と、この鍔部14の中央部下面から垂下する円筒状の係合壁部15と、上記鍔部14の両長辺部分(左右両側面部分)から突設される一対の把手16とで構成されており、上記係合壁部15の内周面が上記ボトル1の上端開口部1aの外周面1bに着脱自在に嵌合している。また、上記鍔部14の両短辺部分(前後両側面部分)が、中央が薄く、外側が少し厚くなるように形成されており、この前側短辺部分の薄肉部分が、使用時に、乳児等の口の下側,顎等の肌に当接しうるようにしている。
【0013】
上記内容物流出口部13は、上記蓋部12の頂部に設けた開口部12aの外周部から上向きに垂設される円筒状支受部(円筒部)19と、この円筒状支受部19の上端開口部19aの前側部分から上向きに垂設される内容物案内部20と、上記円筒状支受部19内に、上記蓋部12の頂部の開口部12aを閉塞する状態で、後側から前側に向かって下向き傾斜状に配設されるテーパー壁部21と、上記内容物案内部20に対応する上記テーパー壁部21の部分(すなわち、上記テーパー壁部21の前側部分)に上記円筒状支受部19の内周部に沿って穿設される略1/3円弧状の内容物流出用の開口部21a(図7参照)と、上記円筒状支受部19の外周面から突設される1条の環状鍔部22と、この環状鍔部22の後側部分から突設される左右一対の突部23とで構成されている。そして、上記両突部23の内側面にそれぞれ、後述する上キャップ3の軸部26aを回動自在に係合,支受する軸穴23a(図5参照)が形成されている。図9において、24は上記テーパー壁部21の上端部分に穿設された貫通孔である。なお、この実施の形態では、上記鍔部14の前側短辺部分の、上記ボトル1の上端開口部1aの外周面1bからの前後方向突出長さL1(図4参照)は、10〜25mmに設定され、上記鍔部14の前側短辺部分の、上記キャップ2の内容物案内部20からの前後方向突出長さL2(図7参照)は、30〜45mmに設定され、上記内容物案内部20の先端面の、上記鍔部14の上面からの高さH(図7参照)は、30〜45mmに設定されている。
【0014】
上記上キャップ3は、上記内容物流出口部13の円筒状支受部19の上端開口部19aに着脱自在に外嵌する有天円筒状蓋部25と、この有天円筒状蓋部25の後側部分から突設される連結部26と、この連結部26の左右両側面から突設される軸部26aとからなり、これら両軸部26aが上記内容物流出口部13の両突部23の軸穴23aに回動自在に係合している。
【0015】
上記の構成において、使用時には、まず、上キャップ3を開蓋し、内容物流出口部13の円筒状支受部19の上端開口部19aを開放する。ついで、両手で両把手16を持ってボトル1を持ち上げ、つぎに、キャップ2の鍔部14の前側短辺部分の外周部を赤ちゃんの口の下側に当接させながら、ボトル1の底部を上方に回動させて傾斜させる。そして、内容物流出口部13の内容物案内部20の先端部分が赤ちゃんの口元に達すると、赤ちゃんは上記先端部分からミルク等の内容物を飲むことができる。
【0016】
上記のように、この実施の形態のトレーニング用カップを用いると、赤ちゃんが、内容物流出口部13からミルク等の内容物を直接飲む訓練をすることができる。しかも、このときに、ボトル1を所定の角度を傾斜させてから、飲むようにすると、このときのボトル1の傾斜角度を認識しやすくなる。しかも、テーブル等の上面に置いたボトル1を横に倒しても、キャップ2の鍔部14がボトル1の環状袴部11より大きいため、内容物流出口部13の内容物案内部20の先端部分がテーブル等の上面に接触して汚れたり、破損したりすることがない。しかも、ミルク等の内容物を口からこぼした場合にも、このミルク等の内容物が肌を伝わって流下するのをキャップ2の鍔部14で邪魔して、服の内側に流れ込むのを防ぐことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、本発明のトレーニング用カップによれば、蓋体の平板状鍔部の外周部を容器本体の各部より外側に位置させているため、テーブル等の上面に置いた状態で、本発明のトレーニング用カップを横に倒しても、テーブル等の上面に上記平板状鍔部の外周部が接触するだけで、内容物流出口部がテーブル等の上面に接触することはなく、内容物流出口部が汚れたり、破損したりすることがない。しかも、上記平板状鍔部の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させているため、内容物を摂取する場合には、まず、上記膨出部分の外周部を乳児等の口の下側,顎等肌に当接させ、つぎに、容器本体を所定角度傾斜させて内容物流出口部を乳児等の口に付けるようにしてから内容物を摂取させるようにすると、摂取するときの容器本体の適正な傾斜角度が認識しやすくなる。しかも、液体食品等を口からこぼした場合にも、この液体食品等が肌を伝わって流下するのを上記鍔部で邪魔することができ、その間に液体食品等を拭き取る等することで、液体食品等が服の内側に流れ込むのを防止することができる。
【0018】
また、上記蓋体の平板状鍔部の外周部から一対の把手が相対向するようにして突設されている場合には、本発明のトレーニング用カップをマグカップとして用いることができる。
【0019】
特に、上記内容物流出口部を、上記略ドーム状部分の頂部上面に垂設される円筒部と、この円筒部の上端開口部の上面一側から垂設される内容物案内部と、この内容物案内部に対応する上記略ドーム状部分の頂部の部分に穿設される開口部とで構成し、上記略ドーム状部分の頂部を、上記開口部に向かって下るテーパー状に形成した場合には、使用時に、傾けていた容器本体を垂直姿勢に戻したときに、内容物流出口部内にあった内容物を全て略ドーム状部分の頂部を流下させて、開口部分から容器本体内に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレーニング用カップの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】上記トレーニング用カップの要部の斜視図である。
【図3】上記トレーニング用カップの正面図である。
【図4】上記トレーニング用カップの側面図である。
【図5】上記トレーニング用カップの平面図である。
【図6】上記トレーニング用カップの断面図である。
【図7】上記トレーニング用カップの要部の断面図である。
【図8】上記トレーニング用カップの開口部の説明図である。
【図9】上記トレーニング用カップの要部の斜視図である。
【図10】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 蓋体
12 蓋部
13 内容物流出口部
14 鍔部
16 把手
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳児等が液体食品等をコップ等の口から直接に摂取する訓練を行うために用いられるトレーニング用カップに関するものである。
【0002】
一般に、乳児等にあっては、その成長に伴い、人口乳首のついた哺乳瓶や、ストローの付いたカップ等から、ミルク,ジュース等の液体食品や流動食品を摂取する時期が過ぎると、大きな口があるコップ等の口から直接に摂取することができるように、また、このときに上記液体食品等を口からこぼさないで摂取することができるように、訓練を行うのが一般的である。
【0003】
そこで、乳児等が液体食品等をコップ等の口から直接に摂取する訓練を行うために用いられるものとして、例えば、図10に示すように、容器本体41と、この容器本体41の上端開口部を着脱自在に蓋する筒状の蓋部材42とからなり、この蓋部材42の上端開口部から飲み口部43を突設し、この飲み口部43の案内部43aを、上記蓋部材42の上端開口部の外周縁から外側に向かって徐々に上昇する傾斜面に形成した学習用飲料カップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。図において、44は一対の把手であり、図示の状態では、飲み口部43と把手44の位置は、上から見たときに、その周囲方向に90度ずれている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−5023号公報(段落番号〔0061〕〜〔0065〕)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の学習用飲料カップでは、テーブル等の上面に置いた状態で、横に倒してしまうと、飲み口部43の案内部43aの先端部分がテーブル等の上面に接触して、上記案内部43aの先端部分が汚れたり、破損したりする。しかも、容器本体41を乳児等の口元に近接させたり、口の下側や顎等肌に接触させた状態で、乳児等は顔を下に向け、口を飲み口部43の案内部43aの先端部分に付けて飲むため、飲むときの容器本体41の適正な傾斜角度が認識しにくい。しかも、口からこぼした液体食品等がそのまま口の下側,顎,喉等肌を伝わって服の内側に流れ込むため、乳児等が気持ち悪がる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、横に倒しても内容物流出口部が汚れたり、破損したりすることがなく、しかも、飲むときの適正な傾斜角度が認識しやすく、しかも、口からこぼした液体食品等が直接肌を伝わって服の内側に流れ込みにくいトレーニング用カップの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のトレーニング用カップは、有底筒状に形成された容器本体と、この容器本体の上端開口部を蓋する蓋体とを備え、上記蓋体を、上記容器本体の上端開口部に対応する部分に略ドーム状に形成される略ドーム状部分と、この略ドーム状部分の頂部に形成される内容物流出口部と、上記略ドーム状部分の下端開口部の外周部から突設される平板状鍔部とで構成し、上記平板状鍔部の外周部を容器本体の各部より外側に位置させ、かつ、上記平板状鍔部の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させているという構成をとる。
【0008】
すなわち、本発明のトレーニング用カップは、有底筒状に形成された容器本体と、この容器本体の上端開口部を蓋する蓋体とを備えており、上記蓋体を、上記容器本体の上端開口部に対応する部分に略ドーム状に形成される略ドーム状部分と、この略ドーム状部分の頂部に形成される内容物流出口部と、上記略ドーム状部分の下端開口部の外周部から突設される平板状鍔部とで構成している。そして、上記平板状鍔部の外周部を容器本体の各部より外側に位置させているため、テーブル等の上面に置いた状態で、本発明のトレーニング用カップを横に倒しても、テーブル等の上面に上記平板状鍔部の外周部が接触するだけで、内容物流出口部がテーブル等の上面に接触することはなく、内容物流出口部が汚れたり、破損したりすることがない。しかも、上記平板状鍔部の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させているため、内容物を摂取する場合には、まず、上記膨出部分の外周部を乳児等の口の下側,顎等肌に当接させ、つぎに、容器本体を所定角度傾斜させて内容物流出口部を乳児等の口に付けるようにしてから内容物を摂取させるようにすると、摂取するときの容器本体の適正な傾斜角度が認識しやすくなる。しかも、液体食品等を口からこぼした場合にも、この液体食品等が肌を伝わって流下するのを上記鍔部で邪魔することができ、その間に液体食品等を拭き取る等することで、液体食品等が服の内側に流れ込むのを防止しやすくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0010】
図1〜図5は本発明のトレーニング用カップの一実施の形態を示している。この実施の形態では、トレーニング用カップとしてマグカップを用いている。これらの図において、1はミルク等の内容物を収容する容器本体(ボトル)であり、2はこのボトル1の上端開口部1a(図6参照)を蓋する蓋体(キャップ)であり、3は上記キャップ2の頂部に設けた内容物流出口部13の上端開口部19a(図2参照)を蓋する上キャップである。
【0011】
上記ボトル1は、図6に示すように、逆円錐台形状に形成された(下側に向かって徐々に縮径する下すぼまり形状に形成された)透明な有底筒状に形成されており、その下端部外周面から環状袴部11が突設されている。この環状袴部11は、後述するキャップ2の鍔部14より小さく形成されており、上面視では、上記鍔部14に隠れて見えない(図5参照)。図6において、1aは上記ボトル1の上端開口部で、1bは上記ボトル1の上端開口部1aの外周面である。
【0012】
上記キャップ2は、図6および図7に示すように、上記ボトル1の上端開口部1aに対応する部分に略ドーム状に形成される蓋部(略ドーム状部分)12と、この蓋部12の頂部に形成される内容物流出口部13と、この蓋部12の下端部外周面から突設される略長方形平板状の鍔部(平板状鍔部)14(図8参照)と、この鍔部14の中央部下面から垂下する円筒状の係合壁部15と、上記鍔部14の両長辺部分(左右両側面部分)から突設される一対の把手16とで構成されており、上記係合壁部15の内周面が上記ボトル1の上端開口部1aの外周面1bに着脱自在に嵌合している。また、上記鍔部14の両短辺部分(前後両側面部分)が、中央が薄く、外側が少し厚くなるように形成されており、この前側短辺部分の薄肉部分が、使用時に、乳児等の口の下側,顎等の肌に当接しうるようにしている。
【0013】
上記内容物流出口部13は、上記蓋部12の頂部に設けた開口部12aの外周部から上向きに垂設される円筒状支受部(円筒部)19と、この円筒状支受部19の上端開口部19aの前側部分から上向きに垂設される内容物案内部20と、上記円筒状支受部19内に、上記蓋部12の頂部の開口部12aを閉塞する状態で、後側から前側に向かって下向き傾斜状に配設されるテーパー壁部21と、上記内容物案内部20に対応する上記テーパー壁部21の部分(すなわち、上記テーパー壁部21の前側部分)に上記円筒状支受部19の内周部に沿って穿設される略1/3円弧状の内容物流出用の開口部21a(図7参照)と、上記円筒状支受部19の外周面から突設される1条の環状鍔部22と、この環状鍔部22の後側部分から突設される左右一対の突部23とで構成されている。そして、上記両突部23の内側面にそれぞれ、後述する上キャップ3の軸部26aを回動自在に係合,支受する軸穴23a(図5参照)が形成されている。図9において、24は上記テーパー壁部21の上端部分に穿設された貫通孔である。なお、この実施の形態では、上記鍔部14の前側短辺部分の、上記ボトル1の上端開口部1aの外周面1bからの前後方向突出長さL1(図4参照)は、10〜25mmに設定され、上記鍔部14の前側短辺部分の、上記キャップ2の内容物案内部20からの前後方向突出長さL2(図7参照)は、30〜45mmに設定され、上記内容物案内部20の先端面の、上記鍔部14の上面からの高さH(図7参照)は、30〜45mmに設定されている。
【0014】
上記上キャップ3は、上記内容物流出口部13の円筒状支受部19の上端開口部19aに着脱自在に外嵌する有天円筒状蓋部25と、この有天円筒状蓋部25の後側部分から突設される連結部26と、この連結部26の左右両側面から突設される軸部26aとからなり、これら両軸部26aが上記内容物流出口部13の両突部23の軸穴23aに回動自在に係合している。
【0015】
上記の構成において、使用時には、まず、上キャップ3を開蓋し、内容物流出口部13の円筒状支受部19の上端開口部19aを開放する。ついで、両手で両把手16を持ってボトル1を持ち上げ、つぎに、キャップ2の鍔部14の前側短辺部分の外周部を赤ちゃんの口の下側に当接させながら、ボトル1の底部を上方に回動させて傾斜させる。そして、内容物流出口部13の内容物案内部20の先端部分が赤ちゃんの口元に達すると、赤ちゃんは上記先端部分からミルク等の内容物を飲むことができる。
【0016】
上記のように、この実施の形態のトレーニング用カップを用いると、赤ちゃんが、内容物流出口部13からミルク等の内容物を直接飲む訓練をすることができる。しかも、このときに、ボトル1を所定の角度を傾斜させてから、飲むようにすると、このときのボトル1の傾斜角度を認識しやすくなる。しかも、テーブル等の上面に置いたボトル1を横に倒しても、キャップ2の鍔部14がボトル1の環状袴部11より大きいため、内容物流出口部13の内容物案内部20の先端部分がテーブル等の上面に接触して汚れたり、破損したりすることがない。しかも、ミルク等の内容物を口からこぼした場合にも、このミルク等の内容物が肌を伝わって流下するのをキャップ2の鍔部14で邪魔して、服の内側に流れ込むのを防ぐことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、本発明のトレーニング用カップによれば、蓋体の平板状鍔部の外周部を容器本体の各部より外側に位置させているため、テーブル等の上面に置いた状態で、本発明のトレーニング用カップを横に倒しても、テーブル等の上面に上記平板状鍔部の外周部が接触するだけで、内容物流出口部がテーブル等の上面に接触することはなく、内容物流出口部が汚れたり、破損したりすることがない。しかも、上記平板状鍔部の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させているため、内容物を摂取する場合には、まず、上記膨出部分の外周部を乳児等の口の下側,顎等肌に当接させ、つぎに、容器本体を所定角度傾斜させて内容物流出口部を乳児等の口に付けるようにしてから内容物を摂取させるようにすると、摂取するときの容器本体の適正な傾斜角度が認識しやすくなる。しかも、液体食品等を口からこぼした場合にも、この液体食品等が肌を伝わって流下するのを上記鍔部で邪魔することができ、その間に液体食品等を拭き取る等することで、液体食品等が服の内側に流れ込むのを防止することができる。
【0018】
また、上記蓋体の平板状鍔部の外周部から一対の把手が相対向するようにして突設されている場合には、本発明のトレーニング用カップをマグカップとして用いることができる。
【0019】
特に、上記内容物流出口部を、上記略ドーム状部分の頂部上面に垂設される円筒部と、この円筒部の上端開口部の上面一側から垂設される内容物案内部と、この内容物案内部に対応する上記略ドーム状部分の頂部の部分に穿設される開口部とで構成し、上記略ドーム状部分の頂部を、上記開口部に向かって下るテーパー状に形成した場合には、使用時に、傾けていた容器本体を垂直姿勢に戻したときに、内容物流出口部内にあった内容物を全て略ドーム状部分の頂部を流下させて、開口部分から容器本体内に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレーニング用カップの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】上記トレーニング用カップの要部の斜視図である。
【図3】上記トレーニング用カップの正面図である。
【図4】上記トレーニング用カップの側面図である。
【図5】上記トレーニング用カップの平面図である。
【図6】上記トレーニング用カップの断面図である。
【図7】上記トレーニング用カップの要部の断面図である。
【図8】上記トレーニング用カップの開口部の説明図である。
【図9】上記トレーニング用カップの要部の斜視図である。
【図10】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 蓋体
12 蓋部
13 内容物流出口部
14 鍔部
16 把手
Claims (3)
- 有底筒状に形成された容器本体と、この容器本体の上端開口部を蓋する蓋体とを備え、上記蓋体を、上記容器本体の上端開口部に対応する部分に略ドーム状に形成される略ドーム状部分と、この略ドーム状部分の頂部に形成される内容物流出口部と、上記略ドーム状部分の下端開口部の外周部から突設される平板状鍔部とで構成し、上記平板状鍔部の外周部を容器本体の各部より外側に位置させ、かつ、上記平板状鍔部の外周部の一側部分を、外側に向かって所定の長さ膨出させていることを特徴とするトレーニング用カップ。
- 上記蓋体の平板状鍔部の外周部から一対の把手が相対向するようにして突設されている請求項1記載のトレーニング用カップ。
- 上記内容物流出口部を、上記略ドーム状部分の頂部上面に垂設される円筒部と、この円筒部の上端開口部の上面一側部分から垂設される内容物案内部と、この内容物案内部に対応する上記略ドーム状部分の頂部の部分に穿設される開口部とで構成し、上記略ドーム状部分の頂部を、上記開口部に向かって下るテーパー状に形成した請求項1または2記載のトレーニング用カップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2003
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